JP2007226121A - 光レセプタクおよび光モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】歩留まりおよび組立容易性に優れた光レセプタクルおよび光モジュールを提供する。
【解決手段】本発明に係る光レセプタクルX1は、光ファイバ12を有するスタブ10と、スタブ10の光ファイバ12に対して光学的に接続される光ファイバ52を有するプラグ50の少なくとも一部、および、スタブ10の少なくとも一部を挿入するための貫通孔21を有し、プラグ50の光ファイバ52とスタブ10の光ファイバ12との間の調心を得るためのスリーブ20と、表面に凹部31aを有する第1部材31、および、該第1部材31の凹部形成面を介して接合し且つ凹部31aと連通する貫通孔32aを有する第2部材32を含んで構成されるスリーブケース30と、を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は光レセプタクルおよび光モジュールに関し、特に光通信用の光レセプタクルおよび光モジュールに関する。
従来から、光信号を例えば電気信号に変換するための光モジュールが開発されている。このような光モジュールは、半導体レーザやフォトダイオードなどの光素子と、光信号を導通するための光ファイバとを備え、光素子を光ファイバの端面に対向配置して光信号を該端面に入射(あるいは該端面から出射)することにより、光ファイバを介して該光信号を導入あるいは導出するように構成されている。ここで、光モジュールとは、発光モジュールや受光モジュールなどの総称である。発光モジュールとは、光素子として半導体レーザを採用し、光ファイバを介して光信号を導出するように構成されたものであり、受光モジュールとは、光素子としてフォトダイオードを採用し、光ファイバを介して光信号を導入するように構成されたものである。このような光モジュールに関する技術については、例えば下記の特許文献1に記載されている。
図5は、従来の光モジュールに採用される光レセプタクル90の断面を表す。
光レセプタクル90は、スタブ91と、スリーブ92と、スリーブケース93と、ホルダ94とを備える。スタブ91は、光信号を導通するための光ファイバ(図示せず)の一端部を、フェルールの貫通孔に接着固定したものである。スリーブ92は、スタブ91と光学的に接続されるプラグPの光ファイバとスタブ91の光ファイバとの間の調心を得るためのものである。スリーブケース93は、スリーブ92を保護するためのものであり、金属部材からなる金属部93aと樹脂からなる樹脂部93bとの複合体として構成されている。金属部93aと樹脂部93bとの係合手段としては、金属部93aにおける樹脂部93bとの接合部に凸部を形成し、樹脂部93bにおける金属部93aとの接合部に上記凸部が係合する凹部を形成する方法や、インサート成形により金属部93aに樹脂部93bを形成する方法がある。ホルダ94は、スタブ91およびスリーブケース93を保持するためのものである。
このような構成によると、妨害雑音のアンテナとして機能してしまう金属部材のみで形成されるスリーブケースを採用する場合に比べて、全体構成における金属部材の存在割合を低減することができるため、妨害雑音の影響を低減することができる。
特開2005−338407号公報
しかしながら、上述のような従来構造の光レセプタクル90では、スリーブケース93をインサート成形により形成する場合、金属部93aと樹脂部93bとの間においてクラックなどが発生し易く、ひいては歩留まりが悪化するという問題があった。
また、上述のような従来構造の光レセプタクル90では、金属部93aまたは樹脂部93bの一方の接合面に接着剤95を塗布してから接着剤95を塗布していない他方を組み合わせて形成する場合、押し付けあう過程において接着剤95がその塗布領域から大きくはみ出してしまい、そのはみ出した接着剤95がスリーブ92などの他の部材に付着してしまう場合があった。このように、はみ出した接着剤95がスリーブ92に付着すると、スリーブ92へのプラグPを挿入する際のスリーブ92の変形が阻害されてしまい、結果としてスリーブ92が破損してしまう場合があった。
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、歩留まりおよび組立容易性に優れた光レセプタクルおよび光モジュールを提供することを、目的とする。
本発明の第1の側面に係る光レセプタクルは、光ファイバを有するスタブと、スタブの光ファイバに対して光学的に接続される光ファイバを有するプラグの少なくとも一部、および、スタブの少なくとも一部を挿入するための貫通孔を有し、プラグの光ファイバとスタブの光ファイバとの間の調心を得るためのスリーブと、表面に凹部を有する第1部材、および、該第1部材の凹部形成面を介して接合し且つ凹部と連通する貫通孔を有する第2部材を含んで構成されるスリーブケースと、を有することを特徴としている。
本発明の第2の側面に係る光レセプタクルは、光ファイバを有するスタブと、スタブの光ファイバに対して光学的に接続される光ファイバを有するプラグの少なくとも一部、および、スタブの少なくとも一部を挿入するための貫通孔を有し、プラグの光ファイバとスタブの光ファイバとの間の調心を得るためのスリーブと、第1部材、および、表面に形成される凹部および該凹部と連通する貫通孔を有し且つ凹部形成面を介して第1部材に接合される第2部材を含んで構成されるスリーブケースと、を有することを特徴としている。
本発明の第1および第2の側面に係る光レセプタクルは、貫通孔を塞ぐための蓋体を更に有するのが好ましい。
本発明の第1および第2の側面に係る光レセプタクルにおいて凹部の形状は網目状であるのが好ましい。
本発明の第1および第2の側面に係る光レセプタクルにおいて第1部材は金属材料により構成され、第2部材は樹脂材料により構成されるのが好ましい。
本発明の第3の側面に係る光モジュールは、本発明の第1および第2の側面に係る光レセプタクルと、スタブの光ファイバに向けて光を出射する、または、スタブの光ファイバを介して導出された光を受けるための光素子と、を備えることを特徴としている。
本発明の第1の側面に係る光レセプタクルは、表面に凹部を有する第1部材、および、該第1部材の凹部形成面を介して接合し且つ凹部と連通する貫通孔を有する第2部材を含んで構成されるスリーブケースを備えている。そのため、本光レセプタクルでは、第1部材と第2部材とを組み合わせた状態で、第2部材の貫通孔を介して第1部材の凹部に接着剤を所望量注入することができる。つまり、本光レセプタクルでは、従来のように第1部材または第2部材の一方の所定箇所に接着剤を塗布した後、接着剤が塗布されていない方の部材を組み合わせる場合のように、接着剤が所定の接着領域からはみ出して、スリーブケースの周囲に位置するスリーブなどの部材に付着してしまうのを防ぐことができる。したがって、本光レセプタクルは、組立容易性を高めるうえで好適である。
また、本光レセプタクルでは、第1部材と第2部材との接合手段としてインサート成形を採用しなくて済む。そのため、本光レセプタクルでは、インサート成形により形成する場合に第1部材と第2部材との間において発生し易いクラックなどの発生も防ぐことができる。したがって、本光レセプタクルは歩留まりを高めるうえで好適である。
本発明の第2の側面に係る光レセプタクルは、第1部材、および、表面に形成される凹部および該凹部と連通する貫通孔を有し且つ凹部形成面を介して第1部材に接合される第2部材を含んで構成されるスリーブケースを備えている。そのため、本光レセプタクルでは、第1部材と第2部材とを組み合わせた状態で、第2部材の貫通孔を介して第2部材の凹部に接着剤を所望量注入することができる。したがって、本光レセプタクルは、上述の第1の側面に係る光レセプタクルと同様の効果を奏する。
本発明の第1および第2の側面に係る光レセプタクルは、貫通孔を塞ぐための蓋体を更に有していてもよい。このような構成によると、貫通孔において露出する接着剤を蓋体で覆うことができるため、接着剤が湿気などの水分を吸収してしまうのを抑制することができる。そのため、本構成の光レセプタクルでは、接着剤が水分を吸収することに起因して接着強度が低下してしまうのを防ぐことができる。したがって、本構成の光レセプタクルは、例えばテルコディア規格などで定められている耐湿試験や高温恒湿試験などを実施しても機械的強度が低下し難い高信頼性を達成することができるのである。
本発明の第1および第2の側面に係る光レセプタクルにおいて凹部の形状は網目状してもよい。このような構成によると、第1部材と第2部材との接合領域において接着剤をより均等に分布させることができるため、接着剤の使用量に対する接着強度を高めることができる。したがって、本構成の光レセプタクルは、例えばテルコディア規格などで定められている耐湿試験や高温恒湿試験などを実施しても機械的強度が低下し難い高信頼性を達成することができるのである。なお、高信頼性の光レセプタクルを実現する観点から、網目状の凹部は第1部材および第2部材の間に均等に形成するのがより好ましい。
本発明の第1および第2の側面に係る光レセプタクルにおいて第1部材を金属材料により構成し、第2部材を樹脂材料により構成してもよい。このような構成によると、スリーブケース全体を金属材料により構成する場合に比べて、妨害雑音のアンテナとして作用してしまう金属材料からなる部分の割合を低減することができるため、妨害雑音の影響を抑制することができる。したがって、本構成の光レセプタクルは、より高速な伝送信号を使用する場合に適用するうえで好適である。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光レセプタクルX1の概略構成を表す図であり、(a)はその断面図、(b)はその斜視図である。光レセプタクルX1は、スタブ10と、スリーブ20と、スリーブケース30と、ホルダ40とを有する。なお、図1におけるプラグ50は、プラグ用のフェルール51の軸心方向(矢印AB方向)に延びる貫通孔51aに光ファイバ52の一端部を挿入し接着剤により接着固定したものである。
スタブ10は、スタブ用のフェルール11および光ファイバ12を有し、フェルール11の軸心方向(矢印AB方向)に延びる貫通孔11aに光ファイバ12を挿入し、接着剤により接着固定することにより構成される部材である。また、スタブ10は、プラグ50と光学的に接続される。スタブ10の先端面10aはアール面(例えば曲率半径が5〜30mm)である。このような構成は、プラグ50との間の接続損失を低減するうえで好適である。スタブ10の後端面10bは、該スタブ10の軸心に対して所定の角度(例えば4〜10°)で傾斜する傾斜面である。このような構成は、例えば光素子(LEDやLDなど)から出射された光が光ファイバ12の端面で反射し、反射光として該光素子に戻るのを防ぐうえで好適である。
フェルール11は、光ファイバ12を保護するとともに、後述するスリーブ20と協働してスタブ10とプラグ50との同心度を高めるのに寄与する部材である。フェルール11を構成する材料としては、酸化ジルコニウム(ジルコニア)、酸化アルミニウム(アルミナ)、ムライト、窒化ケイ素、炭化ケイ素および窒化アルミニウムなどの単体もしくはこれらを主成分として含むセラミックス、結晶化ガラスなどのガラスセラミックス、燐青銅、ベリリウム銅、黄銅、ステンレスなどの金属、エポキシや液晶ポリマなどのプラスチックスなどが挙げられ、中でも対候性や靭性に優れたジルコニア系セラミックス(ジルコニアを主成分とするセラミックス)が好適である。さらに、ジルコニア系セラミックスの中でも、酸化ジルコニウム(ZrO)を主成分とし、Y、CaO、MgO、CeO、Dyなどからなる群より選択される少なくとも一種を安定化剤として含む部分安定化ジルコニアセラミックス(正方晶の結晶が主体)は、耐摩耗性および弾性変形性の観点から好適である。
光ファイバ12は、光を導通(伝播)するためのものである。光ファイバ12としては、石英系光ファイバ、プラスチック系光ファイバおよび多成分ガラス系光ファイバなどが挙げられる。
スリーブ20は、スタブ10およびプラグ50を挿入するための貫通孔21を有し、スタブ10とプラグ50との間の調心機能を担う部材である。スリーブ20には、開放端21aを介してスタブ10が挿入され、開放端21bを介してプラグ50が挿入される。本実施形態に係るスリーブ20は、長手方向(矢印AB方向)に延びるスリット(図示せず)を有する、いわゆる割りスリーブである。このような構成のスリーブ20を採用する場合、スリーブ20内に挿入されるプラグ50に対して作用する把持力を高めるべく、貫通孔21の孔径はプラグの外径より若干小さく(例えば、貫通孔21へのスタブ10挿入時に該スタブ10に作用する圧力が0.98N以上となるように)設定するのが好ましい。スリーブ20としては、割りスリーブに代えて、いわゆる精密スリーブ(スリット無し)を採用してもよい。スリーブ20を構成する材料としては、上述したフェルール11と同様のものが挙げられる。
スリーブケース30は、第1部材31と、第2部材32と、接着剤33と、蓋体34とを有し、スリーブ20を収容するための部材である。なお、図2は、スリーブケース30の第1部材の概略構成を表す側面図である。
第1部材31は、主として第2部材32と後述するホルダ40との結合を担う部位であり、第2部材32との接合領域の表面に凹部31aが形成されている。凹部31aは、第2部材32との間に接着剤を注入するための空間を形成するための部位である。本実施形態において凹部31aは、図2に示すように、接着強度をより高めるべく網目状に形成されているが、その形状には限られず、適切な接着強度を確保できる範囲で適宜設定すればよい。第1部材31を構成する材料としては、合成樹脂(熱可塑性樹脂および熱硬化性樹脂など)、金属材料(ステンレス、銅、鉄およびニッケルなど)、セラミックス(酸化アルミニウム(アルミナ)および酸化ジルコニウム(ジルコニア)など)、ガラス(石英など)などが挙げられ、中でも絶縁性や融着性の観点から熱可塑性樹脂が好適である。熱可塑性樹脂としては、ナイロン樹脂、液晶ポリマ樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエーテルイミド樹脂およびポリカーボネート樹脂などが挙げられ、熱硬化性樹脂としては、エポキシ樹脂やユリア樹脂などが挙げられる。また、第1部材31には、機械的強度を高めるべく、ガラス繊維やガラス粒子などのフィラーを添加してもよい。
第2部材32は、主としてスリーブ20を保護するための部位であり、第1部材31の凹部31aと連通する貫通孔32aが形成されている。貫通孔32aは、第1部材31の凹部31aに接着剤33を注入するための部位である。本実施形態において貫通孔32aは、第2部材32の周方向に略等間隔で合計4箇所に形成されているが、その配置や形成箇所数には限られず、凹部31aに対して適切に接着剤33を注入できる範囲で適宜設定すればよい。第2部材32を構成する材料としては、第1部材31を構成する材料と同様のものが挙げられるが、機械的強度を高める観点から金属材料が好適である。
接着剤33は、第2部材32の貫通孔32aを介して第1部材31の凹部31aに注入することにより、第1部材31と第2部材32とを接着(接合)するための部材である。接着剤33としては、充分な接合強度を確保する観点から、紫外線硬化エポキシ樹脂、熱硬化性エポキシ樹脂、紫外線および熱硬化併用のエポキシ樹脂、紫外線硬化アクリル樹脂、熱硬化性アクリル樹脂、紫外線硬化ポリイミド樹脂、熱硬化性ポリイミド樹脂などが挙げられる。
蓋体34は、第2部材32の貫通孔32aを覆うための部材であり、該貫通孔32aを実質的に封止することが可能な形状に構成されている。蓋体34を構成する材料としては、第2部材32を構成する材料と同様のものが挙げられ、中でも封止性の観点から第2部材32と同一の材料から構成するのが好ましい。
ホルダ40は、保持部41および保持部42を有し、スタブ10およびスリーブケース30を保持するための部材である。保持部41は、スタブ10を保持するための部位であり、スタブ10が挿着可能に構成されている。保持部41におけるファイバスタブ10との当接面の算術平均粗さは、ファイバスタブ10の保持状態の安定性の観点から、0.1μm以上に設定するのが好適である。保持部42は、スリーブケース30を保持するための部位であり、スリーブケース30が挿着可能に構成されている。保持部42におけるスリーブケース30との当接面の算術平均粗さは、スリーブケース30の保持状態の安定性の観点から、0.1μm以上に設定するのが好適である。ホルダ40を構成する材料としては、ステンレス、銅、鉄、ニッケルなどの金属材料やセラミックスなどが挙げられ、特に耐腐食性の観点からステンレスやセラミックスが好適である。
本実施形態に係る光レセプタクルX1は、表面に凹部31aを有する第1部材31、および、第1部材31の凹部形成面を介して接合し且つ凹部31aと連通する貫通孔32aを有する第2部材32を含んで構成されるスリーブケース30を備えている。そのため、光レセプタクルX1では、第1部材31と第2部材32とを組み合わせた状態で、第2部材32の貫通孔32aを介して第1部材31の凹部31aに接着剤33を所望量注入することができる。つまり、光レセプタクルX1では、従来のように第1部材31または第2部材32の一方の所定箇所に接着剤33を塗布した後、接着剤33が塗布されていない方の部材を組み合わせる場合のように、接着剤33が所定の接着領域からはみ出して、スリーブケース30の周囲に位置するスリーブ20などの部材に付着してしまうのを防ぐことができる。したがって、光レセプタクルX1は、組立容易性を高めることができるのである。
また、光レセプタクルX1では、第1部材31と第2部材32との接合手段としてインサート成形を採用しなくて済む。そのため、光レセプタクルX1では、インサート成形により形成する場合に第1部材31と第2部材32との間において発生し易いクラックなどの発生も防ぐことができる。したがって、光レセプタクルX1は歩留まりを高めることができるのである。
光レセプタクルX1は、貫通孔32aを塞ぐための蓋体34を更に有している。このような構成によると、貫通孔32aにおいて露出する接着剤33を蓋体34で覆うことができるため、接着剤33が湿気などの水分を吸収してしまうのを抑制することができる。そのため、光レセプタクルX1では、接着剤33が水分を吸収することに起因して接着強度が低下してしまうのを防ぐことができる。したがって、光レセプタクルX1は、例えばテルコディア規格などで定められている耐湿試験や高温恒湿試験などを実施しても機械的強度が低下し難い高信頼性を達成することができるのである。
光レセプタクルX1において凹部31aの形状は網目状してもよい。このような構成によると、第1部材31と第2部材32との接合領域において接着剤33をより均等に分布させることができるため、接着剤33の使用量に対する接着強度を高めることができる。したがって、光レセプタクルX1は、例えばテルコディア規格などで定められている耐湿試験や高温恒湿試験などを実施しても機械的強度が低下し難い高信頼性を達成することができるのである。
光レセプタクルX1において第1部材31を金属材料により構成し、第2部材32を樹脂材料により構成した場合、スリーブケース30全体を金属材料により構成する場合に比べて、妨害雑音のアンテナとして作用してしまう金属材料からなる部分の割合を低減することができるため、妨害雑音の影響を抑制することができる。したがって、光レセプタクルX1は、より高速な伝送信号を使用する場合に適用するうえで好適である。
図3は、本発明の第2の実施形態に係る光レセプタクルX2の概略構成を表す断面図である。光レセプタクルX2は、スリーブケース30に代えてスリーブケース30’を採用した点において、光レセプタクルX1と異なる。光レセプタクルX2の他の構成については、光レセプタクルX1に関して上述したのと同様である。
スリーブケース30’は、第1部材31’と、第2部材32’と、接着剤33と、蓋体34とを有し、スリーブ20を収容するための部材である。
第1部材31’は、主として第2部材32’と後述するホルダ40との結合を担う部位である。第1部材31’を構成する材料としては、光レセプタクルX1の第1部材31と同様のものが挙げられる。
第2部材32’は、主としてスリーブ20を保護するための部位であり、第1部材31と’の接合領域の表面に凹部32a’が形成され、該凹部32a’と連通する貫通孔32b’が形成されている。凹部32a’は、第1部材31との間に接着剤33を注入するための空間を形成するための部位である。本実施形態において凹部32a’は、接着強度をより高めるべく網目状に形成されているが、その形状には限られず、適切な接着強度を確保できる範囲で適宜設定すればよい。貫通孔32b’は、第2部材32’の凹部32a’に接着剤33を注入するための部位である。本実施形態において貫通孔32b’は、第2部材32’の周方向に略等間隔で合計4箇所に形成されているが、その配置や形成箇所数には限られず、凹部32a’に対して適切に接着剤33を注入できる範囲で適宜設定すればよい。第2部材32’を構成する材料としては、光レセプタクルX1の第2部材32を構成する材料と同様のものが挙げられる。
本実施形態に係る光レセプタクルX2は、上述の光レセプタクルX1と同様の効果を奏する。
図4は、本発明に係る光レセプタクルX1を備える光モジュールYの概略構成を表す断面図である。光モジュールYは、光レセプタクルX1および光素子ユニット60を備える。光素子ユニット60は、光素子61と、レンズ62と、ケース63とを備える。
光素子61は、スタブ10の光ファイバに向けて光を出射するための発光素子、または、スタブ10の光ファイバを介して導出された光を受けるための受光素子である。発光素子としては、半導体レーザやLEDなどの発光ダイオードなどが挙げられ、受光素子としては、受信用のPD(フォトダイオード)などが挙げられる。
レンズ62は、光素子61が発光素子の場合は該発光素子から出射された光を集光してスタブ10の光ファイバに導入する機能を担い、光素子61が受光素子の場合はスタブ10の光ファイバを介して導出された光を集光して該受光素子に導入する機能を担う部材である。
ケース63は、光素子61およびレンズ62を収容するための部材であり、光レセプタクルX1に対して例えば溶接により接合されている。ケース63を構成する材料としては、ステンレス、銅、鉄、ニッケルなどの溶接可能材料やセラミックスなどが挙げられ、特に耐腐食性および溶接性の観点からステンレスが好適である。
以上、本発明の具体的な実施形態を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の思想から逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、光レセプタクルX1,X2において、スリーブケース30は蓋体34を有しない構成としてもよい。
次に、本発明の実施例および比較例について説明する。
[実施例]
<試験用光レセプタクルの作製>上述の第1の実施形態として示す光レセプタクルX1と同様の構成の試験用光レセプタクルを作製した。具体的には、まず、ジルコニアセラミックスからなるフェルール(直径:2.5mm)の貫通孔に光ファイバの一端部を接着固定することにより、スタブを作製した。スタブは、その先端面をアール面(曲率半径:20mm)とし、その後端面を傾斜面(傾斜角8°)とした。スリーブとしては割スリーブを採用し、その構成材料はジルコニアセラミックスとした。次に、作製したスタブにおけるフェルールの後端部側を、上記加工を施したホルダに保持させた。次に、ホルダに圧入されたスタブの先端部側を、スリーブの貫通孔に一端側から挿入した。次に、スタブの一部が挿入されたスリーブを覆うようにして、ポリエーテルイミド樹脂からなる第2部材を組み合わせてなるスリーブケースを、上記加工を施したホルダに保持させた。次に、第2部材の貫通孔を介して第1部材の網目状の凹部に熱硬化性エポキシ樹脂(EpoTek353ND、EPOXY TECHNOLOGY製)を充填させた。次に、第2部材の貫通孔をポリエーテルイミド樹脂からなる蓋体により封止した。このようにして、本実施例に係る試験用光レセプタクルを30個作製した。
<初期引き抜き強度の測定>作製された試験用光レセプタクル15個の初期状態における引き抜き強度を測定した。具体的には、各試験用光レセプタクルのホルダを固定するとともに、プッシュプルゲージ(IMADA製)と接続されているチャックによってスリーブケースの第2部材を固定した状態で、プッシュプルゲージで引っ張り荷重を加え、スリーブケースの第2部材が第1部材から外れたときの引き抜き強度を測定し、その結果を表1に示した。
Figure 2007226121
<高温高湿試験>温度が85℃、湿度が85%の条件下で、本実施例の試験用光レセプタクル(15個)を高温高湿試験器内に1000時間放置した後、各試験用光レセプタクルの強度を上記と同様の方法により測定し、その結果を表1に示した。
[比較例]
<試験用光レセプタクルの作製>スリーブケースにおける第1部材の凹部および第2部材の貫通孔を形成せず、且つ、第1部材における第2部材との接着位置に予め熱硬化性エポキシ樹脂(EpoTek353ND、EPOXY TECHNOLOGY製)を塗布し、そこに第2部材を接着させることにより得られるスリーブケースを採用した以外は実施例と同様にして、本比較例に係る試験用光レセプタクルを15個作製した。
<初期引き抜き強度の測定>実施例と同様にしてスリーブケース第1部材と第2部材との間の引き抜き強度を測定し、その測定結果を表1に示した。
<高温高湿試験>実施例と同様にして高温高湿試験により、第1部材と第2部材との間の引き抜き強度を測定し、その測定結果を表1に示した。
[評価]
表1に示すように、比較例の試験用光レセプタクルにおける第1部材と第2部材との間の引き抜き強度に比べて、実施例の試験用光レセプタクルにおける第1部材と第2部材との間の引き抜き強度の方が平均値で約20N大きい値が得られた。また、比較例の試験用光レセプタクルにおける第1部材と第2部材との間の引き抜き強度のバラツキ(初期における最大値と最小値との差)に比べて、実施例の試験用光レセプタクルにおける第1部材と第2部材との間の引き抜き強度のバラツキ(初期における最大値と最小値との差)の方が小さいことがわかった。さらに、高温高湿試験のように苛酷な環境化における耐性についても、従来のものと同程度の結果が得られることがわかった。
本発明の第1の実施形態に係る光レセプタクルの概略構成を表す図であり、(a)はその断面図、(b)は斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る光レセプタクルの概略構成を表す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る光レセプタクルの概略構成を表す断面図である。 図1に示す光レセプタクルを備える光モジュールの概略構成を表す断面図である。 従来の光レセプタクルの概略構成を表す断面図である。
符号の説明
X1〜X3 光レセプタクル
Y 光モジュール
10 スタブ
11 フェルール
12 光ファイバ
20 スリーブ
21 貫通孔
30 スリーブケース
31 第1部材
31a 凹部
32 第2部材
32a 貫通孔
40 ホルダ
50 プラグ

Claims (6)

  1. 光ファイバを有するスタブと、
    前記スタブの光ファイバに対して光学的に接合される光ファイバを有するプラグの少なくとも一部、および、前記スタブの少なくとも一部を挿入するための貫通孔を有し、前記プラグの光ファイバと前記スタブの光ファイバとの間の調心を得るためのスリーブと、
    表面に凹部を有する第1部材、および、該第1部材の凹部形成面を介して接合し且つ前記凹部と連通する貫通孔を有する第2部材を含んで構成されるスリーブケースと、を有することを特徴とする、光レセプタクル。
  2. 光ファイバを有するスタブと、
    前記スタブの光ファイバに対して光学的に接続される光ファイバを有するプラグの少なくとも一部、および、前記スタブの少なくとも一部を挿入するための貫通孔を有し、前記プラグの光ファイバと前記スタブの光ファイバとの間の調心を得るためのスリーブと、
    第1部材、および、表面に形成される凹部および該凹部と連通する貫通孔を有し且つ凹部形成面を介して前記第1部材に接合される第2部材を含んで構成されるスリーブケースと、を有することを特徴とする、光レセプタクル。
  3. 前記貫通孔を塞ぐための蓋体を更に有する、請求項1または2に記載の光レセプタクル。
  4. 前記凹部の形状は網目状である、請求項1から3のいずれか一つに記載の光レセプタクル。
  5. 前記第1部材は金属材料により構成され、前記第2部材は樹脂材料により構成される、請求項1から4のいずれか一つに記載の光レセプタクル。
  6. 請求項1〜5に記載の光レセプタクルと、
    前記スタブの光ファイバに向けて光を出射する、または、前記スタブの光ファイバを介して導出された光を受けるための光素子と、を備えることを特徴とする、光モジュール。
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