JP2008083438A - 光レセプタクル及びそれを用いた光モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】光レセプタクルは、プラグに対して光レセプタクルの径方向に荷重が加わった場合、その荷重はプラグからスリーブに伝わり、プラグフェルールとファイバスタブの接続点において、接続が不安定になり、損失変動が大きくなる。
【解決手段】 光ファイバ3c、および該光ファイバ3cが挿入される内孔3bを有するフェルール3aを含んでなるファイバスタブ3と、貫通孔を有し、該貫通孔の一端側からファイバスタブ3の少なくとも一部が挿入されて保持され、貫通孔の他端側から光ファイバ3cと光学的に接続される光ファイバ6cを有するプラグ6の一部が挿入されるスリーブと、中空体からなり、該中空体の内周面とスリーブ4の外周面との間に間隔をあけて、前記スリーブ4を収納するケース5と、を備え、スリーブ4のプラグ6が挿入される部位の外周面とケース5の内周面との間の一部分に、スリーブ4とケース5を接着する接着部材7を介在させた。
【選択図】図1

Description

本発明は光通信に用いられる光レセプタクル及び光モジュールに関する。
従来から、光信号を電気信号に変換するための光学装置としては、発光素子(たとえば半導体レーザーダイオード)や受光素子(たとえばフォトダイオード)等の光素子をケース内に収納し、このケースを光ファイバの先端面に対向して設け、光信号を光ファイバの先端面に入射または出射し、光ファイバを通じて光信号を導入又は導出するような構造が開示されている。
光モジュールは、発光素子をケース内に収容し、光信号を導出するものを発光モジュール、受光素子をケース内に収容し、光信号を導入するものを受光モジュールと呼ばれる。上記光モジュールのうち、光コネクタを接続するようにしたレセプタクル型の光モジュールは、図8に示すように光レセプタクル107の一端に光素子109を備え、他端からプラグ102が挿入され、光レセプタクル107を介して、プラグ102および光素子109の光学的な結合を実現している(たとえば特許文献1参照)。
上記光レセプタクル107は、ジルコニア、アルミナ等のセラミック材料からなるフェルール110aと、該フェルール110aの内孔110bに石英ガラス等からなる光ファイバ110cを挿入し、接着剤により接着固定して得られたファイバスタブ110の後端部をホルダ104の貫通孔に圧入固定し、先端部をスリーブ103の内孔に挿入するとともに、ケース105に固定することによって構成されている。また、ホルダ104とケース105は、圧入もしくは接着にて固定され、ピン106にて強固に固定されている。
また、上記光レセプタクル107を用いて光モジュール101を構成する場合は、光レセプタクル107の先端面側よりスリーブ103内にプラグ102を挿入し、光ファイバ110cと、光素子109とレンズ108を備えたケース100を最も効率よく光信号が導入または導出される位置に調心し、溶接固定される。
特開2006−178384号公報
図8に示した従来の光モジュール101は、プラグ102とファイバスタブ110がスリーブ103により連結、保持されている。そのため、光モジュール101は、プラグ102に対して、プラグフェルール102aの径方向の荷重(以下、横荷重と記載する)が加わった場合、その荷重がプラグ102からスリーブ103に伝わってスリーブ103の直径が拡張し、プラグ102がファイバスタブ110の軸方向に対して傾くことにより、スリーブ103によるプラグ102とファイバスタブ110との調芯が困難となっていた。その結果、光モジュール101では、プラグ102の光ファイバ102cとファイバスタブ110の光ファイバ110cの接続位置にズレが発生し、光の接続損失が変動する場合があった。
特に、光モジュール101では、スリーブ103のファイバスタブ101側にピン106が配置され、スリーブ103の過渡な変形を抑制しているが、プラグ102側がピン106等によって固定されていないため、プラグ102側でスリーブ103が変形し、ファイバスタブ110に対してプラグ102に位置ずれが生じ、光の接続損失が変動する場合があった。
上記課題に鑑みて本発明は、光ファイバ、および該光ファイバが挿入される内孔を有するフェルールを含んでなるファイバスタブと、貫通孔を有し、該貫通孔の一端側から前記ファイバスタブの少なくとも一部が挿入されて保持され、前記貫通孔の他端側から前記光ファイバと光学的に接続される光ファイバを有するプラグの一部が挿入されるスリーブと、中空体からなり、該中空体の内周面と前記スリーブの外周面との間に間隔をあけて、前記スリーブを収納するケースと、を備え、前記スリーブの前記プラグが挿入される部位の外周面と前記ケースの内周面との間の一部分に、前記スリーブと前記ケースを接着する接着部材を介在させたことを特徴とする。
また、本発明では、前記スリーブの軸方向にスリットを設けるとともに、前記スリーブの前記貫通孔を挟んで前記スリットと対向する部位の外周面と前記ケースの内周面との間に前記接着部材が介在されていることを特徴とする。
さらに、本発明において、前記接着部材は、前記割スリーブの長手方向に亘って、前記割スリーブの外周面と前記ケースの内周面との間に介在されていることを特徴とする。
また、本発明では、前記接着部材が接着される前記スリーブの外周面が平坦面であることを特徴とする。
さらに、本発明では、前記ケースに、前記接着部材が介在する部位で前記ケースの外周面と内周面とが連通する孔部を設けたことを特徴とする。
また、本発明において、前記ケースの内周面と前記スリーブの外周面との間の最短距離は、前記接着部材が介在されていない部位に比し、前記接着部材が介在されている部位のほうが小さいことを特徴とする。
本発明の光モジュールは、本発明の光レセプタクルと、前記ファイバスタブの光ファイバに向けて光を出射する、又は、前記ファイバスタブの光ファイバを介して光を受けるための光素子と、前記光レセプタクルに接続され、かつ前記光素子を収容する筐体と、を備えることを特徴とする。
本発明では、プラグが挿入される部位におけるスリーブの外周面とケースの内周面との間の一部分に、スリーブとケースとを接着する接着部材を介在させたことから、プラグが横荷重を受けても、スリーブがケースに対して強固に固定されているため、スリーブの不要な変形を小さくすることができる。その結果、本願発明では、スリーブの過渡な変形を低減し、かつプラグとファイバスタブとの当接状態を安定化することができるため、プラグが具備する光ファイバとファイバスタブが具備する光ファイバの接続位置で生じる位置ずれを有効に低減でき、光の損失変動を小さくすることができる。
また、本発明において、前記スリーブの軸方向にスリットを設けるとともに、前記スリーブの前記貫通孔を挟んで前記スリットと対向する部位の外周面と前記ケースの内周面との間に前記接着部材を介在させる構成とすれば、スリーブの変形が最も大きい前記スリットと貫通孔を挟んで対向する部位を固定することができるため、効率良く光の損失変動を小さくすることができる。
また、本発明において、前記接着部材が前記スリーブの長手方向に亘って、前記スリーブの外周面と前記ケースの内周面との間に介在させれば、長手方向に亘ってスリーブをケースに対して接着することができるため、スリーブをより強固に固定することができ、光の損失変動を小さくすることができる。
さらに、本発明において、前記接着部材が接着される前記スリーブの外周面を平坦面とすることにより、スリーブのケースに対する接着面積を大きくできるため、横荷重に対する破壊強度を向上させることができる。
また、本発明において、前記ケースに、前記接着部材が介在する部位で前記ケースの外周面と内周面とが連通する孔部を設けることにより、孔部から接着剤を注入することができるので、接着部材を容易に充填することが可能になる。
さらに、本発明において、前記ケースの内周面と前記スリーブの外周面との間の最短距離を前記接着部材が介在されていない部位に比し、前記接着部材が介在されている部位のほうを小さくすることにより、毛細管現象を利用して、前記スリーブの外周面と前記ケースの内周面との間に接着剤を効率よく充填することが可能になる。
本発明の光モジュールは、本発明の光レセプタクルと、前記ファイバスタブの光ファイバに向けて光を出射する、又は、前記ファイバスタブの光ファイバを介して光を受けるための光素子と、前記光レセプタクルに接続され、かつ前記光素子を収容する筐体と、を備えていることにより、スリーブがケースに対して強固に固定されているため、スリーブの不要な変形を小さくすることができる。その結果、本発明では、スリーブの過渡な変形を低減し、かつプラグとファイバスタブとの当接状態を安定化することができるため、プラグが具備する光ファイバとファイバスタブが具備する光ファイバの接続位置で生じるズレを有効に低減できるとともに、光素子と前記ファイバスタブが具備する光ファイバとの光学的な結合を安定化することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1(a)は本発明の一実施形態に係る光レセプタクル1を示す断面図であり、図1(b)は図1(a)のX―X’面における部分断面図である。図2は、図1に示した光レセプタクル1にプラグ6が挿入合されている状態を示す断面図である。図3は本発明の光レセプタクル1を用いた光モジュール11を示す断面図である。
光レセプタクル1は、底面に貫通孔2aが形成された開口部を有する有底カップ状のホルダ2と、フェルール3aの中央に設けた内孔3bに光ファイバ3cを固定するとともに、後端部をホルダ2の貫通孔2aに挿入固定してなるファイバスタブ3と、該ファイバスタブ3の先端部が一方の開放端部から挿入され、他方の開放端部からプラグ6が挿入されることにより、内部でファイバスタブ3の先端面とプラグ6の先端面を当接させるとともに、両部材を把持するためのスリーブ4と、該スリーブ4を収納するとともにホルダ2の開口部に挿入固定する中空体のケース5と、から構成されている。
ホルダ2は、図3に示すような光レセプタクル1の後端側にレンズ8および光素子9が収納された筺体10と溶接することが多いため、たとえば鉄、ニッケル、SUS303、SUS304などの溶接に適した材料が選ばれる。特に、このような材料では、耐腐食性という観点から、SUS303や、SUS304等のステンレスを用いることが好ましい。また、ホルダ2の開口径はケース5が嵌合もしくは圧入可能な大きさの直径に調整されており、ケース5を固定可能な側壁の厚み、材質を適宜選定することができる。また、同様に貫通孔2aはファイバスタブ3の外径と比較して直径が少し小さくなるように形成され、ファイバスタブ3を貫通孔2a内に圧入固定している。
ファイバスタブ3は、筒状のフェルール3aの中央に設けた内孔3bに光ファイバ3cを接着剤等で固定することによって構成されている。また、ファイバスタブ3の先端面3dは、プラグ6との接続損失を低減させるために、曲率半径5〜30mm程度の曲面状に加工され、後端面は発光素子等の光素子9から出射された光が光ファイバ3cの端面で反射して光素子9に戻る反射光を防止するため4〜10°程度の傾斜面に鏡面研磨されている。
スリーブ4は、貫通孔を有するとともに長手方向全体にスリット4aが設けられた円筒体であり、ファイバスタブ3の先端部またはプラグ6の先端部が開放端部から挿入されると、内径が拡張されて、ファイバスタブ3およびプラグ6を把持するように構成されている。
ファイバスタブ3のフェルール3aやスリーブ4の材質としては、フェルール3aはジルコニア、アルミナなどのセラミックを用いるのが好ましく、スリーブ4はジルコニア、アルミナ、銅などを用いるのが好ましい。主には耐摩耗性を考慮して、フェルール3a及びスリーブ4は共にジルコニアなどのセラミック材料を用いることが特に好ましい。
ケース5は、スリーブ4が挿脱可能な内径を有する中空体で構成され、ファイバスタブ3の先端が保持されたスリーブ4を覆い保護する。ケース5は耐摩耗性、溶接性を配慮する必要がないため、ステンレス、銅、鉄、ニッケル、樹脂などの幅広い材料が用いられるが、一般的にはステンレス等の金属材料が用いることが多い。また、ケース5は、ホルダ2の開口内で嵌合又は接着にて固定される。
プラグ6は、プラグフェルール6aと、該プラグフェルール6aの内孔6bに保持された光ファイバ6cとから構成されるものである。プラグ6は、図2または図3に示すように、光レセプタクル1を用いて光信号の授受を実現する際に、スリーブ4の他方の開放端側より挿入され、プラグ6の端面に露出する光ファイバ6cとファイバスタブ3の先端面3dに露出する光ファイバ3cと接続するためのものである。
接着部材7は、図1(a)に示すように、スリーブ4のプラグ6が挿入される部位の外周面4cとケース5の内周面5aとの間の一部分に介在しており、スリーブ4とケース5とを強固に固定している。そのため、光レセプタクル1は、プラグ6が挿入される部位でスリーブ4がケース5に固定されていることから、図2に示すように、プラグ6に横荷重Fが生じたとしても、スリーブ4の過渡な変形を低減することができる。
また、スリーブ4の円周方向における接着部材7の配置としては、図4(a)〜(c)のように、スリーブ4の外周面のいずれの部位でもよく特に限定されるものではないが、スリーブ4のスリット4aの対向部に対応する外周面4cに配置されていることが好ましい。これは、スリーブ4がスリット4aの対向部における部位が最も変形しやすいため、スリーブ4の貫通孔を挟んでスリット4aと対向する部位の外周面とケース5の内周面5aとの間に接着部材7が介在していると、プラグ6に生じる横荷重によるスリーブ4の過渡な変形を効率良く低減することができる。また、接着部材7は、スリーブ4の貫通孔を挟んでスリット4aと対向する部位にのみ、形成することが好ましい。このような構成であれば、プラグ6に生じる横荷重によるスリーブ4の過渡な変形を低減するとともに、通常のプラグ6の挿入によるスリーブ4の内径の拡径を極度に抑制する形態ではないため、プラグ6の引き抜き力を適正な値とすることができる。
また、接着部材7は、図5に示すように、スリーブ4の長手方向にわたって、スリーブ4の外周面4cとケース5の内周面5cとの間に介在され、スリーブ4とケース5を接着する構成であってもよい。このような構成であれば、プラグ6が挿入されるスリーブ4の外周面4cだけでなく、ファイバスタブ3が挿入されたスリーブ4の外周面4cもケース5と強固に固定できるため、スリーブ4の変形をさらに小さくすることができる。
この接着部材7の充填量は、接着強度が維持できる範囲内であれば、できるだけ少ないほうがよい。これは、プラグ6をスリーブ4に挿入した際、スリーブ4の内径がプラグ6より小さく作られていることから、スリーブ4の内径が若干拡張した状態でプラグ6が固定される。そのため、接着部材7の充填量が多いと、プラグ6を挿入した際のスリーブ4の内径の拡張が接着部材7の部分で拘束される領域が大きくなるため、プラグ6の引き抜き力にバラツキが生じる場合があるからである。ここで、引き抜き力とは、プラグ6をスリーブ4から引き抜く際に要する力であり、光レセクタプルにおいて、製品個別の要求特性となっている。
また、接着部材7と接着されるスリーブ4の外周面4cは、図6(b)に示すように、曲面でもよいが、望ましくは、図6(a)、(c)に示すように外周面4cの一部に平坦面4bを設けるほうが好ましい。この理由としては、平坦面4bを設けたほうが、スリーブ4とケース5の接着面積を広くし、個々の製品の接着面積のバラツキを小さくできることから、プラグ6の引き抜き力のバラツキを小さくできるという観点で好適である。なお、平坦面4bの幅は、ファイバスタブ3およびプラグ6の挿入によりスリーブ4が破壊されない程度まで大きくできる。
接着部材7の材質としては、エポキシ系やアクリル系等の接着剤が用いられるが、より好ましいのは、エポキシ系の接着剤である。エポキシ系の接着剤は、接着強度が安定しているという点で好適である。また、接着部材7は、プラグ6に荷重がかかってもスリーブ4が過渡に変形しない程度の接着強度を必要とするため、硬化後の硬度が高いほうが望ましく、このような硬度の観点からもエポキシ系接着剤が好ましい。接着剤の硬化方法は、熱硬化方式、光硬化方式、または熱と光とを併用した硬化方式等、特に限定されるものではないが、熱硬化方式がのぞましい。これは、組立が終了し硬化が必要なときに、簡便に接着剤を硬化させることが可能となるからである。
接着部材7は、ホルダ2にケース5を挿入する前に、スリーブ4の外周面3aもしくはケース5の内周面5aに予め塗布しておいてもよいが、ホルダ2にケース5を挿入した後に接着部材7を構成する接着剤を塗布するとよい。これは、前者の場合、塗布した接着部材7がホルダ2とケース5の組立作業時に、所望の接着部以外の場所に付着する可能性が高くなり、所望の位置に接着部材7を配置できない場合があるため、組立後に接着剤を塗布する方法が好ましい。
ホルダ2とケース5の組立後に接着部材7を構成する接着剤を塗布する場合は、プラグ6挿入部側から接着部材7を注入してもよいが、スリーブ4の内周面に接着部材7が付着する可能性があるため、好ましくは、ケース5に、外周面5bと内周面5aとを連通した孔部8を設け、この孔部8から接着剤を注入するとよい。注入された接着部材7は、毛細管現象によって、割りスリーブ4の外周面4cとケース5の内周面5aの間に広がる。接着部材7は、毛細管現象によって様々な方向に広がるため、所望の位置に接着部材7を充填する必要がある。これを簡易に実現するためには、図6(a)〜(c)に示すように接着部材7が充填されている部分のスリーブ4の外周面4cとケース6の内周面5aの最短距離S2を、接着部材7が充填されていない部分の最短距離S1より小さくしておけば、接着部材7を毛細管現象によって最短距離S2の部分に優先的に充填することができる。このように、スリーブ4の外周面4cとケース5の内周面5aとの間の距離を異ならせる手段としては、たとえばケース5の内周面5aに図6(b)(c)に示すような平坦部を設ける方法、または図6(a)に示すように突起部61を設けることによって実現できる。なお、最短距離S1、S2は、スリーブ4の外周面4cとケース5との間の距離における最小値を示すものであり、たとえばS1は0.1〜0.5mm、S2は0.02〜0.08mmで設定される。
次に、本発明の光レセプタクル1を備えてなる光モジュール11について図3を参照しつつ説明する。光モジュール11は、光レセプタクル1と、レンズ8と、光素子9と、レンズ8および光素子9を保持する筺体10と、を備えている。
レンズ8は、光レセプタクル1に備えられた光ファイバから出射された光を、光素子9(受光素子)に向けて集光する機能を有し、たとえばホウ珪酸ガラスや石英ガラス等のガラス材で構成される。レンズ8は、光素子9(発光素子)から出射された光を、光レセプタクル1に備えられた光ファイバに向けて集光する機能も有する。なお、レンズ8には、と光ファイバ3c間の光の結合が最適になるように、上述したガラス材の中から適切な屈折率を有する材料を選択すればよい。
光素子9には、光レセプタクル1の光ファイバから出射される光を受光するための受光素子、もしくは光レセプタクル1の光ファイバに向けて光を出射する発光素子を用いることができる。
筺体10は、レンズ8および光素子9を保持する機能を有し、簡易に溶接可能という観点から、たとえばステンレス材で構成されていることが好ましい。
このような光モジュール11は、光レセプタクル1を備えていることから、スリーブ4がケース5に対して強固に固定されているため、スリーブ4の不要な変形を小さくすることができる。その結果、光モジュール11では、スリーブ4の過渡な変形を低減し、かつプラグ6とファイバスタブ3との当接状態を安定化することができるため、プラグ6が具備する光ファイバ6cとファイバスタブ3が具備する光ファイバ3cの接続位置で生じる位置ずれを有効に低減できるとともに、光素子9とファイバスタブ3が具備する光ファイバ3cとの光学的な結合を安定化することができる。
以下に、本発明の光モジュールの実施例を説明する。
<光レセプタクルの作製>
まず、図1に示すように、底面に貫通孔2aが形成された開口部を有するからなる有底カップ状のホルダ2の貫通孔2aに、フェルール3aの中央に光ファイバ3cを固定したファイバスタブ3の一端部を圧入して固定した。次に、ファイバスタブ3の他端部をスリーブ4の貫通孔内に挿入した。その後、接着部材7を注入するための孔部5cを設けたケース5を、スリーブ4の外周面と間隙を設けるように、ホルダ2の開口部に圧入して固定した。最後に、ケース5の孔部5cからエポキシ系の接着剤を充填し、80〜100℃で1〜2時間程度で熱硬化させて、接着部材7を形成し、光レセプタクル1を作製した。なお、スリーブ4と接着部材7との位置関係は、図6(c)の構成とした。
フェルール3としては、外径φ1.249のジルコニアの材質のものを使用し、光ファイバとしては、コア径9.3μmのシングルモードファイバを使用した。スリーブ4としては、ジルコニアの材質を用い、平坦面4bを形成したものを使用した。また、ホルダ2およびケース5は、SUS304を使用した。
<光モジュールの作製>
まず、ステンレス製の筺体10に、波長1310nmの光を発するレーザーダイオード(発光素子)9を半田で接合した。次に、レーザーダイオードから出射された光を集光可能な位置に、ホウ珪酸ガラスで構成されたレンズ8を、低融点ガラスを介して筺体10に接合した。最後に、筺体10と光レセプタクル1のホルダ2とを、光ファイバおよび発光素子9の光学調芯を確認しつつYAG溶接で固定することにより、光モジュール11を作製した。なお、上述した製造方法で、光モジュールを10個作製した。
また、本発明の比較例の光モジュールは、図8に示すように、接着部材7の代わりに、ピン106を設けたものを使用した。ピン106は、直径1mmであり、90°毎に4本配置し、ホルダ104及びケース105に接着固定した。また、4本のピン106の内の1本は、スリーブ103のスリットに挿入され、スリーブ103の回転を規制している。更に、ホルダ104とケース105は接着剤及び保持部材106により強固に固定されている。なお、比較例の光モジュールについても、10個作製した。
<光出力の損失変動試験>
上記で作製したサンプルに対し、横荷重を作用させ、光出力の損失変動を測定した。具体的には、図6に示すようにプラグ6を、ファイバスタブ3の先端面3dに当接させ、光ファイバ74から出射した光を光ディテクタ71で測定した。光レセクタプルのフェルール先端面75からの距離Lとして27cm離れたホディ72の荷重部73に110gfの荷重をかけた状態で、光モジュールを軸中心に360°回転させ、そのときの光出力の最大値と最小値の差を損失変動として測定した。
本発明のサンプル各10個、比較例のサンプル10個に対し、光の損失変動をそれぞれ測定した。結果を表1に示す。
Figure 2008083438
その結果、本発明の光モジュール11では、光出力の変化量の最大値は0.40dB、最小値は0.10dB、平均値は0.21dB、標準偏差は0.10dB、比較例の光モジュール101では光出力の変化量の最大値は0.73dB、最小値は0.18dB、平均値は0.44dB、標準偏差は0.16dBであった。
これより本発明の光レセプタクル1は、径方向の荷重が加わっても、プラグ6とファイバスタブ3との当接状態を安定化することができるため、プラグ6の光ファイバ6cとファイバスタブ3の光ファイバ3cの接続位置で生じるズレを有効に防止できるため、損失変動を低減することができた。
本発明の一実施形態に係る光レセプタクルを示し、(a)は断面図、(b)はX−X’面における部分断面図である。 本発明の一実施形態に係る光レセプタクルにプラグが挿入されている状態を示す断面図である。 本発明の光モジュールの断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の他の実施形態の光レセプタクルを示す部分断面図である。 本発明の他の実施形態の光レセプタクルを示す断面図である。 (a)〜(c)は、本発明の他の実施形態に係る光レセプタクルの部分断面図である。 光レセプタクルの横荷重特性の測定方法を示す説明図である。 従来の光レセプタクルを用いた光モジュールの断面図である。
符号の説明
1:光レセプタクル
2:ホルダ
2a:貫通孔
3:ファイバスタブ
3a:フェルール
3b:内孔
3c:光ファイバ
3d:先端面
4:スリーブ
4a:スリット
4b:平坦面
4c:外周面
5: ケース
5a:内周面
5b:外周面
5c:孔部
6:プラグ
6a:プラグフェルール
6b:内孔
6c:光ファイバ
7:接着部材
8:レンズ
9:光素子
10:ケース
11:光モジュール
12:接着剤
61:突起部
71:光ディテクタ
72:ボティ
73:荷重部
74:光ファイバ
75:先端面

Claims (7)

  1. 光ファイバ、および該光ファイバが挿入される内孔を有するフェルールを含んでなるファイバスタブと、
    貫通孔を有し、該貫通孔の一端側から前記ファイバスタブの少なくとも一部が挿入されて保持され、前記貫通孔の他端側から前記光ファイバと光学的に接続される光ファイバを有するプラグの一部が挿入されるスリーブと、
    中空体からなり、該中空体の内周面と前記スリーブの外周面との間に間隔をあけて、前記スリーブを収納するケースと、を備え、
    前記スリーブの前記プラグが挿入される部位の外周面と前記ケースの内周面との間の一部分に、前記スリーブと前記ケースを接着する接着部材を介在させたことを特徴とする光レセプタクル。
  2. 前記スリーブの軸方向にスリットを設けるとともに、前記スリーブの前記貫通孔を挟んで前記スリットと対向する部位の外周面と前記ケースの内周面との間に前記接着部材が介在されていることを特徴とする請求項1に記載の光レセプタクル。
  3. 前記接着部材は、前記割スリーブの長手方向に亘って、前記割スリーブの外周面と前記ケースの内周面との間に介在されていることを特徴とする請求項1または2に記載の光レセプタクル。
  4. 前記接着部材が接着される前記スリーブの外周面が平坦面であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光レセプタクル。
  5. 前記ケースに、前記接着部材が介在する部位で前記ケースの外周面と内周面とが連通する孔部を設けたことを特徴とする請求項1〜4に記載の光レセプタクル。
  6. 前記ケースの内周面と前記スリーブの外周面との間の最短距離は、前記接着部材が介在されていない部位に比し、前記接着部材が介在されている部位のほうが小さいことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光レセプタクル。
  7. 請求項1〜6のいずれかに記載の光レセプタクルと、
    前記ファイバスタブの光ファイバに向けて光を出射する、又は、前記ファイバスタブの光ファイバを介して光を受けるための光素子と、
    前記光レセプタクルに接続され、かつ前記光素子を収容する筐体と、
    を備える光モジュール。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010250258A (ja) * 2009-03-25 2010-11-04 Kyocera Corp 光レセプタクルおよび光モジュール
WO2013137941A1 (en) * 2012-03-11 2013-09-19 Hoya Corporation Usa Connector assembly for optical fiber
CN114361833A (zh) * 2021-12-08 2022-04-15 北京天玛智控科技股份有限公司 插针连接装置

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