JP2008276204A - 光デバイス及びそれを用いた光レセプタクル - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、高い耐湿性を有し且つ高い信頼性を有する光デバイス及び光レセプタクルを提供すること。
【解決手段】光学素子と、孔部内を光が伝搬する筒状部を有し、該孔部の一方の開口部を閉塞するように接着剤を介して前記光学素子が一端面に接合された支持体と、前記接着剤の外周部を被覆する耐湿性部材と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は光通信用に用いる光デバイスおよびそれを用いた光レセプタクルに関する。
従来の光アイソレータ付光レセプタクルは、図6に示すように、光レセプタクルのスタブ605の端面に、2枚の偏光子601aおよび601bと、これらの間に配置されたファラデー回転子602により構成される光アイソレータ素子600が貼り付けられた構造となっている。
光アイソレータは、光通信において光部品からのレーザ光源への反射戻り光の防止のために使用されるものである。順方向とは光アイソレータに入射する光の方向を示し、逆方向とは順方向と逆の方向を示す。図6に示すように、光アイソレータは2枚の偏光子601a、及び601bと、これらの間に配置されたファラデー回転子602と該ファラデー回転子602に磁界を印加する磁石800とから構成される。順方向において、レーザ光は偏光子601bを通過後に直線偏光となり、ファラデー回転子602でその偏光面が45°回転した状態で、偏光子601aを通過する。また、逆方向では、偏光子601aを通過した光はファラデー回転子602で45°回転する。そして、ファラデー回転子602を通過した光は、偏光子601bの透過偏光面と直交する偏光面となるため、偏光子601bでは光が通過しない。このように、光アイソレータは、一方向からの光に対しては通過させ、逆方向の光に対しては、その通過を阻止する機能を果たす。
このような従来の光アイソレータでは、上記偏光子601a、601bとファラデー回転子602の接着、光アイソレータ素子600とスタブ605との接着には、主に接着強度の強い、エポキシ系接着剤700が使用されていた。
特開2004−29568号公報
しかしながら、従来使用されてきたエポキシ系接着剤では、初期接着強度は強いものの、耐湿性に弱く、たとえば85℃以上、85%以上の高温高湿環境下では、光アイソレータ素子がスタブから剥がれる可能性があった。
また、耐湿性を改善する為に、高耐湿性のアクリル系の接着剤を用いることも可能だが、アクリル系接着剤は、接着強度が弱いために、振動・衝撃や物理的な力が加わった時、光アイソレータがスタブから剥がれやすく信頼性に欠けるという欠点があった。これは、
したがって、本発明は、叙上に鑑み成されたものであって、その目的とするところは、高い耐湿性を有し且つ高い信頼性を有する光デバイス及び光レセプタクルを提供することにある。
本発明の光デバイスは、光学素子と、孔部内を光が伝搬する筒状部を有し、該孔部の一方の開口部を閉塞するように接着剤を介して前記光学素子が一端面に接合された支持体と、
前記接着剤の外周部を被覆する耐湿性部材と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の光レセプタクルは、上記光デバイスを備えたことを特徴とする。
本発明に係る光デバイスおよび光レセプタクルによれば、光学素子とその支持体との接合面に配された接着剤が耐湿性部材で被覆されているため、当該接着剤が大気から遮断されるため湿度の影響を受けにくくなり接着剤の強度低下を低減できる。その結果、本発明に係る光デバイスおよび光レセプタクルでは、接着剤の劣化によって生じる光学素子の位置ずれを抑制することができるため、信頼性を高めることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態に係る光レセプタクルについて詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1(a)は、本発明の一実施形態に係る光デバイスY1を有する光レセプタクルX1の概略構成を表す断面図であり、図1(b)は、光デバイスY1の概略構成を表す断面図である。この本発明の実施の形態1に係る光レセプタクルX1は、内孔内に光ファイバが挿入されたスタブ10と、スタブ10の一端面に、前記内孔を塞ぐように接着剤70を介して固定された、少なくとも1つのファラデー回転子を有する光アイソレータ素子60と、貫通孔を有し、該貫通孔内にスタブ10の一部が挿入されたホルダ40と、前記ファラデー回転子を覆うように、前記ファラデー回転子と間隔をあけて配置された筒状の磁石80と、ホルダ40の外側に配置されるとともに、スタブ10の端部に挿入されたスリーブ20と、光アイソレータ素子60とスタブ10の端面との接合面にある接着剤の外周部を被覆する耐湿性部材71と、を備える。光アイソレータ素子60は、一枚のファラデー回転子62の両主面に2枚の偏光子61aと61bが接着剤で接着され一体化されている。また、光デバイスY1は、光レセプタクルX1のスリーブ20を除いた部分である。
なお、図1(a)におけるプラグ50は、プラグ用のスタブ51の軸心方向(矢印AB方向)に延びる貫通孔51aに光ファイバ52の一端部を挿入し接着剤により接着固定したものである。
本発明の実施の形態1に係る光レセプタクルでは、スタブ10が、その外径が磁石80の内径と略一致するように磁石80の貫通孔に挿入され、当該挿入されたスタブ10の端面上に光アイソレータ素子60が載置されている。このとき、光アイソレータ素子60が、筒状の磁石80の内側に配置されており、磁石80は光アイソレータ素子60を構成するファラデー回転子62に磁界を印加する。耐湿性部材71は、スタブ10の端面と光アイソレータ素子60と磁石80の内壁とにより形成された領域において、光アイソレータ素子60とスタブ10の端面との接合面にある接着剤70の外周部を被覆するように配されている。
耐湿性部材71は、上記領域を隙間なく充填することにより、スタブ10と光アイソレータ素子60との接合面の接着剤70に湿気が侵入するのを防止することができる。これにより接着剤の劣化を防いで接合強度の低下を防止することができる。
耐湿性部材71に用いられる材料としては、耐湿性のものであれば紫外線硬化型、熱硬化型、若しくはこれらの併用型であっても良く、アクリル系樹脂、ポリイド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂の接着剤が例示される。
また、耐湿性部材71は、スタブ10と光アイソレータ素子60との接合面の接着剤70より低いガラス転移点を有することが好ましい。ここで、耐湿性部材のガラス転移点が上記接着剤より低いことにより、周囲温度>スタブ10と光アイソレータ素子60との接合面の接着剤70のガラス転移点、の範囲では、スタブ10と光アイソレータ素子60との接合面の接着剤70及び耐湿性部材71とも柔軟性を有するため、機械的な応力の発生を低減することができる。スタブ10と光アイソレータ素子60との接合面の接着剤のガラス転移点>周囲温度>耐湿性部材71のガラス転移点、の範囲では、スタブ10と光アイソレータ素子60との接合面の接着剤70の硬度が増加して柔軟性は低下するが、耐湿性部材71が柔軟性を有しているために応力は残留し難い。また、スタブ10と光アイソレータ素子60との接合面の接着剤のガラス転移点>耐湿性部材71のガラス転移点>周囲温度、の範囲でも、スタブ10と光アイソレータ素子60との接合面の接着剤70には殆ど圧縮応力のみしか発生しないので信頼性が高い。
そのため、このような形態によれば、熱膨張、収縮による耐湿性部材71の接着剤70に対する機械的な作用を減少させることができる。その結果、本発明では、高温時でも、接合面における剥離が発生しにくい信頼性の高い光デバイスを提供することができる。
耐湿性部材71は、吸湿剤を含んでいることが好ましい。当該吸湿剤としては、シリカゲル、ゼオライト、またはポリアクリル酸塩系のポリマー材料であることが好ましい。吸湿剤として、シリカゲル、ゼオライト、またはポリアクリル酸塩系のポリマー材料を使用することにより、水分を吸収する効果を高めることができる。その結果、スタブ10の一端面に接着剤70によって接着された光アイソレータ素子60の接合強度、及び、ファラデー回転子62の2つの光入出射面とそれぞれの偏光子61a、61bとの接合強度の湿度による低下防止効果を得ることができ、信頼性の高い光デバイスを提供することができる。しかし、吸湿剤としては、微細孔を有し、当該細孔により吸湿作用を奏するものである限り如何なる材料であっても良く、上記材料に限定されない。
耐湿性部材71は、アクリル系樹脂(紫外線硬化、熱硬化併用型)を磁石8の内壁と光アイソレータ素子60とスタブ10の端面とがなす領域に、光アイソレータ素子60とスタブ10の端面との接合面の接着剤の外周部を被覆するように充填し、しかる後、これを約100〜110℃の熱で1〜2時間熱処理し、熱硬化させることによって形成される。
また、耐湿性部材71は、吸湿剤を0.1〜50質量%含有させておくと大気中に含まれる水分が耐湿性部材71を介して内部に浸入しようとしても、その水分の浸入は吸湿剤によって有効に阻止され、その結果、内部に浸入した水分によって接着剤の劣化が発生することはない。特に、吸湿剤は、表面に細孔半径が24〜62Åの細孔を有することが好ましい。なお、このような吸湿剤は、耐湿性部材71を形成する際、アクリル系樹脂の原料粉末にあらかじめ球状のシリカ粒子等から成る吸湿剤を所定量含有させておくことによって、耐湿性部材71の内部に含有される。
なお、吸湿剤表面の細孔半径が24Å未満であると耐湿性部材71に浸入した水分を吸湿剤に完全に吸着させることが困難となる傾向があり、また、細孔半径が62Åを超えると細孔の容積が大きくなって吸湿剤の比重が軽くなり、吸湿剤を耐湿性部材71の全体に分散させることが困難となる傾向がある。従って、耐湿性部材71の内部に吸湿剤を含有させておく場合、吸湿剤表面の細孔半経は24〜61Åの範囲としておくことが好ましい。
また、吸湿剤の含有量が0.1質量%未満であると耐湿性部材71における水分の通過が有効に阻止することが困難となる傾向があり、50質量%を超えるとアクリル樹脂の原料粉末をトランスファモールドすることによって耐湿性部材71を形成する際、アクリル樹脂の流動性が悪くなって所望形状の耐湿性部材71が得られなくなる場合がある。従って、耐湿性部材71の内部に吸湿剤を含有させておく場合、吸湿剤の含有量は0.1〜50質量%の範囲としておくことが好ましい。
また、耐湿性部材71は、磁石80の内壁と光アイソレータ素子60とスタブ10の端面とがなす領域に充填されるため、光アイソレータ素子60をスタブ10に強く固定する作用をなす。
本発明によれば、耐湿性部材71に吸湿剤を含有していることから、外部から内部に浸入する水分を吸湿剤が積極的に吸収して、内部の接着剤に水分が侵入することを有効に防止することができる。さらに、耐湿性部材71において吸湿剤を含む面が外気中に露出しないようにすれば吸湿剤の吸湿能力が短期間で飽和することはなく、空気中の水分の接着剤への浸入を長期間にわたり抑制することができる。
また、スタブ10は、スタブ用のフェルール11および光ファイバ12を有し、フェルール11の軸心方向(矢印AB方向)に延びる貫通孔11aに光ファイバ12を挿入し、接着剤により接着固定することにより構成される部材である。また、スタブ10は、プラグ50と光学的に接続される。スタブ10の先端面10aはアール面(例えば曲率半径が5〜30mm)である。このような構成は、プラグ50との間の接続損失を低減するうえで好適である。スタブ10の後端面10bは、該スタブ10の軸心に対して所定の角度(例えば4〜10°)で傾斜する傾斜面である。このような構成は、例えば光素子(LEDやLDなど)から出射された光が光ファイバ12の端面で反射し、反射光として該光素子に戻るのを防ぐうえで好適である。
フェルール11は、光ファイバ12を保護するとともに、後述するスリーブ20と協働してスタブ10とプラグ50との同心度を高めるのに寄与する部材である。フェルール11を構成する材料としては、酸化ジルコニウム(ジルコニア)、酸化アルミニウム(アルミナ)、ムライト、窒化ケイ素、炭化ケイ素および窒化アルミニウムなどの単体もしくはこれらを主成分として含むセラミックス、結晶化ガラスなどのガラスセラミックス、燐青銅、ベリリウム銅、黄銅、ステンレスなどの金属、エポキシや液晶ポリマーなどのプラスチックスなどが挙げられ、中でも耐候性や靭性に優れたジルコニア系セラミックス(ジルコニアを主成分とするセラミックス)が好適である。さらに、ジルコニア系セラミックスの中でも、酸化ジルコニウム(ZrO)を主成分とし、Y、CaO、MgO、CeO、Dyなどからなる群より選択される少なくとも一種を安定化剤として含む部分安定化ジルコニアセラミックス(正方晶の結晶が主体)は、耐摩耗性および弾性変形性の観点から好適である。
光ファイバ12は、光を導通(伝播)するためのものである。光ファイバ12としては、石英系光ファイバ、プラスチック系光ファイバおよび多成分ガラス系光ファイバなどが挙げられる。
スリーブ20は、スタブ10およびプラグ50を挿入するための貫通孔21を有し、スタブ10とプラグ50との間の調心機能を担う部材である。スリーブ20には、開放端21aを介してスタブ10が挿入され、開放端21bを介してプラグ50が挿入される。本実施形態に係るスリーブ20は、長手方向(矢印AB方向)に延びるスリット(図示せず)を有する、いわゆる割りスリーブである。このような構成のスリーブ20を採用する場合、スリーブ20内に挿入されるプラグ50に対して作用する把持力を高めるべく、貫通孔21の孔径はプラグの外径より若干小さく設定するのが好ましい。スリーブ20としては、割りスリーブに代えて、いわゆる精密スリーブ(スリット無し)を採用してもよい。スリーブ20を構成する材料としては、上述したフェルール11と同様のものが挙げられる。
スリーブケース30は、第1部材31と第2部材32とが接着剤33で接合されてなり、スリーブ20を収容する部材である。
アイソレータ素子60は、ファラデー回転子62の2つの入出謝面にそれぞれ偏光子61aと偏光子62bが接着剤にて貼り付けられてなる。偏光子61a、61bにはガラス基板に誘電体粒子を内包するタイプや誘電体積層タイプなどの、透過偏光方向と直交する偏光方向の光を吸収する偏光子などが用いられる。ファラデー回転子62はTb、Gd,Hoを添加したBi置換ガーネットやYIGガーネットが用いられる。ファラデー回転子62の2つの入出射面にそれぞれ偏光子61aと偏光子62bを貼り付ける接着剤としては、光デバイスに広く使用されている接着強度に強いエポキシ系接着剤等が好適である。
磁石80は、ファラデー回転子62に磁界をかけることによって、ファラデー回転子62を通過する光の偏光状態を回転させるもので、ホルダ40に接着固定されている。材質としてはサマリュウムコバルト(SmCo)等が用いられる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2に係る光レセプタクルX2の概略構成を表す断面図である。実施の形態1では、耐湿性部材71がスタブ10と光アイソレータ素子60との接合面のみを被覆しているのに対し、実施の形態2では、当該接合面だけでなく、ファラデー回転子62と偏光子61a及び61bとの接合面をも被覆している点で異なるが、その他の構成は同様である。このように、耐湿性部材71をファラデー回転子62と偏光子61a、61bとの接合面の外周部まで被着させることにより、ファラデー回転子62と偏光子61a、61bとの接合面の接着剤63a、63bに湿気が入るのを防ぐことにより接着剤の劣化に起因する接合強度の低下を防ぐものであり、ファラデー回転子62と偏光子61a、61bとの接合強度の低下を防ぐこともできる。
また、上記同様、耐湿性部材71に水分を吸収する為の吸湿剤を添加することにより、更に耐湿性を高めることができる。
(実施の形態3)
図3は、本発明の実施の形態3に係る光レセプタクルX3の概略構成を表す断面図である。実施の形態1及び2では、図1、図2のように、スタブ10がホルダ40から突出した構造になっているのに対し、本実施の形態3では、図3のようにスタブ10端部がホルダ40の内孔内にある点で異なるが、その他の構成は同様である。このように、スタブ10の端面をホルダ40の貫通孔内に配置することにより、スタブ10とホルダ40が耐湿性部材71でも接着されることとなり、スタブ10の保持強度を高めることができる。特に、ホルダ40の内壁(貫通孔の周面)、磁石80の内壁、光アイソレータ素子60、およびスタブ10の端面に囲まれた領域に耐湿性部材71を隙間なく充填すれば、スタブ10を保持する力をさらに強めることができる。
(実施の形態4)
図4(a)は、本発明の実施の形態4に係る光レセプタクルX4の概略構成を表す断面図であり、図4(b)は光レセプタクルX4の一部を構成する光デバイスY2の概略構成を表す断面図である。光デバイスY2は、スタブ10およびホルダ40に代えて、光が伝搬する孔部90aを有する筒状部を備えた支持体90を用いている点で光デバイスY1と相違する。光デバイスY2において、光学素子60は、支持体90の一端面90bに接着剤70を介して接合されている。また、光学素子60は、支持体90の一端面90bにおいて開口する孔部90aの開口部を塞ぐように配置されている。そして、光デバイスY2では、光デバイスY1と同様に、接着剤70の外周部を被覆するように耐湿性部材71が配されている。そして、光デバイスY2では、光学素子60とその支持体90との接合面に配された接着剤70が耐湿性部材71で被覆されているため、当該接着剤71が大気から遮断されるため湿度の影響を受けにくくなり接着剤の強度低下を低減できる。
また、光デバイスY2において、支持体90の一端面90bは、光学素子60が接合された素子搭載面90b’が、素子搭載面90b’を除く支持体90の一端面90b’’に比べて窪んでいる。このような形態によれば、この窪みによって、光学素子60の搭載位置を容易に設定することができる。また、光デバイスY2では、支持体90の外周側に段差部90cが形成されている。この段差部90cには、磁石80が嵌め込まれている。このような形態であれば、磁石80が段差部90cで支持されるため、支持体90の端面に磁石80を接着する形態に比べて、磁石80を強く保持することができる。また、光デバイスY2においても、耐湿性部材71をファラデー回転子62と偏光子61a、61bとの接合面の外周部まで被着させれば、ファラデー回転子62と偏光子61a、61bとの接合面の接着剤63a、63bに湿気が入るのを防ぐことができる。
支持体90は、半導体レーザモジュール等を組み立てる際に、YAG溶接や半田接合等で固定される部分として使用される。そのため、支持体90を構成する材料としては、たとえばステンレス、銅、鉄、ニッケルなどの金属材料が挙げられる。特に、このような材料としては、耐腐食性および溶接性の観点からステンレスが好適である。また、支持体90の表面には、半田などとの密着性の観点から、金メッキなどを施してもよい。支持体90の素子搭載面90b’は、例えばステンレスの場合は、切削加工やプレス加工により形成することができる。
光レセプタクルX4は、フランジ部90dが形成された支持体90を有する光デバイスY2と、精密スリーブ91と、を備えている。精密スリーブ91は、割スリーブ20と異なり、スリットが形成されていない管状体で構成されている。精密スリーブ91は、割スリーブ20と同様の材質で形成されている。この精密スリーブ91は、たとえば圧入や接着により支持体90に形成された凹部に配置されている。
(実施の形態5)
図5は、本発明の第5の実施形態に係る光レセプタクルX5の概略構成を表す断面図である。光レセプタクルX5は、挿入されたプラグ50を保持する貫通孔100aと、該貫通孔100aに連通する孔部100bとを有する支持体100の一端面100cに光学素子60が接着剤70を介して接合されてなり、接着剤70の外周部が耐湿性部材71で覆われている。さらに、光レセプタクルX5は、支持体100の外周面に金具101が嵌挿されている。すなわち、光レセプタクルX5は、支持体100がプラグ50を保持する機能を担っている点で光レセプタクルX4の構成と異なっている。このような形態によれば、支持体100によってスリーブの機能を持たせているため、スリーブが不要となる。さらに、光レセプタクルX5では、支持体100を上述したフェルールやスリーブと同様にセラミックスで形成すれば、支持体100の耐摩耗性を向上させることができるため、プラグ50が支持体の内周面および支持体100の他端面100dと接触しても、支持体100の磨耗粉の発生を低減することができる。
なお、本発明は上述の実施の形態の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。上述した実施の形態では、光学素子として光アイソレータを用いた例を示したが、本発明では光アイソレータに限ることなく、たとえば光フィルタ、回折格子、波長板、プリズム、ビームスプリッタ、偏光子単体、ファラデー回転子単体等であってもよい。
本発明に係る実施例として、図1に示す光レセプタクルX1を作製した。
上述の実施形態(図1)と同様の光レセプタクルX1を作成して、高温高湿試験(85℃、85%、2000H)を従来例(図4)と同様の従来の光アイソレータ付光レセプタクルと一緒に行って効果を確認した。
実施形態(図1)の作成方法を以下に記す。
まず、ガラス基板に金属等の誘電体を内包した偏光子61aとファラデー回転子62のウエハーをエポキシ樹脂接着剤(熱硬化型、ガラス転移点 65℃)63で固定し、このアッシーともう一枚の偏光子61bを光学調整したあと、接着剤63で固定して光アイソレータ用ウエハーを作製した。入射側の偏光子61a、61bには反射防止コート(ARコート)が施されている。ファラデー回転子62の光通過面の両面には対接着剤ARコートが施されている。
光レセプタクルはジルコニアセラミックスからなるスタブ10をホルダ40に圧入固定する。スタブ10にはあらかじめ光ファイバ12が挿入されて接着剤で固定されている。
スリーブケースの第一の部材31をホルダ40に圧入したあと、スリーブ20をスタブ10に挿入する。そして、スリーブケースの第2の部材32を第一の部材に接着固定する。
スリーブ20としては割スリーブを採用し、その構成材料はジルコニアセラミックスとした。
光アイソレータ用ウエハーは、ダイシングで光通過面側が0.5×0.6mmの長方形になるようにカットして光アイソレータ素子60を作製した。作製した光アイソレータ素子60は、エポキシ樹脂接着剤(熱硬化型、ガラス転移点 65℃)63でスタブ端面に固定される。磁石80は接着剤でホルダ40に固定される。その後、耐湿性部材としてアクリル系樹脂接着剤(紫外線硬化、熱硬化併用型、ガラス点移転55℃)をホルダ40と磁石80の間に光アイソレータ素子60とスタブ10の接合面を覆うように接着剤を注入して接着固定した。
また、従来の光アイソレータ付光レセプタクルについては、上記の光アイソレータ付光レセプタクルX1に耐湿性部材71を配したものである。
本発明に係る光レセプタクル及び従来の光レセプタクルを用いて行った効果確認試験の結果を表1に示す。当該試験は、サンプルを高温高湿環境下(85℃、85%)に置き、当該サンプルにいくつの不良品が発生するかにより行った。試験サンプルは各11個使用して行った。また、当該試験は、試験時間が500時間(H)、1000H、1500H、2000Hの場合について行った。
Figure 2008276204
表1によれば、従来のサンプルは500Hで2個、2000H終了後は、半数以上に当たる6個も不良が発生したが、本実施例の試験サンプルは、2000H終了後も1個も不良が発生しなかった。
このように、本発明では、高温高湿試験(85℃、85%、2000H)に耐え得る光アイソレータ付光レセプタクルを提供することが可能となった。
(a)は本発明の第1の実施形態に係る光レセプタクルの概略構成を表す断面図であり、(b)は本発明の一実施形態に係る光デバイスの概略構成を表す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る光レセプタクルの概略構成を表す断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る光レセプタクルの概略構成を表す断面図である。 (a)は本発明の第4の実施形態に係る光レセプタクルの概略構成を表す断面図であり、(b)は本発明の他の実施形態に係る光デバイスの概略構成を表す断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る光レセプタクルの概略構成を表す断面図である。 従来の光レセプタクルの概略構成を表す断面図である。
符号の説明
X1〜X5 光レセプタクル
Y1、Y2 光デバイス
10 スタブ
20 スリーブ
30 スリーブケース
31 第1部材
32 第2部材
33 接着剤
40 ホルダ
50 プラグ
51 フェルール
51a 貫通孔
52 光ファイバ
60 光アイソレータ素子
61a、62b 偏光子
62 ファラデー回転子
63a、63b 接着剤
70 接着剤
71 耐湿性部材
80 磁石
90、100 支持体
90a 支持体の孔部
90b、100c 支持体の一端面
90c 段差部
91 精密スリーブ
100a 貫通孔
100b 孔部
101 金具

Claims (12)

  1. 光学素子と、
    孔部内を光が伝搬する筒状部を有し、該孔部の一方の開口部を閉塞するように接着剤を介して前記光学素子が一端面に接合された支持体と、
    前記接着剤の外周部を被覆する耐湿性部材と、を備えた光デバイス。
  2. 前記支持体において、前記光学素子が接合された素子搭載面は、該素子搭載面を除く前記支持体の一端面に比べて窪んでいることを特徴とする請求項1に記載の光デバイス。
  3. 前記支持体は、前記筒状部を成すフェルールと、該フェルールの一部が貫通孔内に挿入された筒状のホルダと、を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の光デバイス。
  4. 前記フェルールは、内孔内に光ファイバを備えたスタブであることを特徴とする請求項3に記載の光デバイス。
  5. 前記スタブの一端面が前記ホルダの貫通孔内に配置されるように前記スタブを前記貫通孔に挿入し、前記接着剤が前記貫通孔内において前記耐湿性部材で被覆されていることを特徴とする請求項4に記載の光デバイス。
  6. 前記光学素子は、
    ファラデー回転子と、該ファラデー回転子の2つの光入出射面に接合材を介してそれぞれ接着された2つの偏光子を含んでなる光アイソレータ素子であり、該アイソレータ素子は、前記ファラデー回転子と偏光子との接合面の外周部が前記耐湿性部材で被覆されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の光デバイス。
  7. 前記ファラデー回転子を覆うように、前記ファラデー回転子と間隔をあけて配置された筒状の磁石をさらに備え、
    前記耐湿性部材が、前記接着剤の外周部と前記磁石との間に充填されていることを特徴とする請求項6に記載の光デバイス。
  8. 前記耐湿性部材は、前記接着剤より低いガラス転移点を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の光デバイス。
  9. 前記耐湿性部材は、吸湿剤を含んでなることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の光デバイス。
  10. 前記耐湿性部材は、前記吸湿剤を0.1〜50質量%含んでなることを特徴とする請求項9に記載の光デバイス。
  11. 前記吸湿剤は、シリカゲル、ゼオライト、またはポリアクリル酸塩系のポリマー材料のうち少なくとも1種以上含んで構成されていることを特徴とする請求項9または10に記載の光デバイス。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の光デバイスを備えてなる
    光レセプタクル。
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