JP2011123106A - 検品装置、検品装置の制御方法およびプログラム - Google Patents

検品装置、検品装置の制御方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 印刷された画像の良否を判定する前に、シート上の印字ずれ量が所定の閾値より大きい場合には、検品のための画像データの補正をすることなく、当該シート上に印刷された画像の異常を検知する。
【解決手段】
検品装置1000が画像形成装置から出力される印刷物の画像を読み取った際に、あらかじめ設定される第1の閾値を超える印字ずれ量が有るか否かを検品装置コントローラ1100が判別する。ここで、検品装置コントローラ1100が第1の閾値を超える印字ずれ量が有ると判別されたことに応じて、読み取った画像データに補正処理を行うことなく、異常を検知する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、画像形成装置が出力する印刷物を検品する検品装置、検品装置の制御方法およびプログラムに関する。
従来、商業的印刷業界では、入稿、デザインやレイアウト、カンプ(プリンタ出力のプレゼンテーション)、校正(レイアウト修正や色修正)、校正刷り(プルーフプリント)、版下作成、印刷、後処理加工、発送といった工程を踏んで印刷物の発行を行ってきた。
以上の工程において、商業的印刷業界では、オフセット製版印刷機などの大規模な印刷装置等を用いているのが主流であり、版下作成を欠かすことはできない。
しかし、一度版下を作成すると、その修正は容易ではなく、コスト的にも大変不利である為、入念な校正(レイアウトのチェックや色の確認作業)が必須となり、よって印刷物を作成するのにある程度の期間が必要である。
一方、最近では、電子写真方式の画像形成装置やインクジェット方式の画像形成装置の高速化、高画質化が際立ってきている。
そこで、商業的印刷業界に対抗して、プリント・オン・ディマンド(Print On Demand:以下、PODと表記する。)と呼ばれる、印刷装置で扱うジョブより比較的小ロットのジョブを大掛かりな装置を用いずに、短納期で扱える事を目指した市場が出現しつつある。
以上のようなPOD市場ではデジタル複写機やデジタル複合機などのデジタル画像形成装置を活用して、電子データを用いたデジタルプリントを実現しており、コンピュータを利用してある程度印刷業界のレベルに近づこうとしている。
しかしながら、上記のような印刷業界やPOD市場において、顧客に納品する為の印刷物に異常がないかどうか検査する検品作業は自動化されておらず、印刷物を作業員が手作業でチェックし検品しているのが現状である。
しかし、何百ページにも及ぶ印刷物の場合、全ページを詳細に検品する事は、膨大な時間・労量を必要となる。また、印刷物の中から一部を抜き取って検品するなど、大まかな検品作業を行うと、細かい印字ミスや抜け、紙汚れなどは検出されないといった問題がある。
この問題を解決する為に、印刷物の検品作業を自動化する技術が求められてくる。検品作業を自動化する技術としては、印刷物を検証する為の検証用画像と、印刷物を撮像して取得した画像とを比較する事で、印刷物を検品する技術が知られている(特許文献1参照)。
このような技術を用いて、印刷物を撮像して画像を取得する段階において、印刷物の搬送中に生じた用紙の斜行や、用紙の横方向へのずれによって、撮像して取得した画像がずれた画像になる。このようにずれた画像のまま検証用画像と比較を行うと本来正しく印刷されているものが、印刷不良と判定されてしまい、検品効率が落ちてしまう可能性がある。
そこで、用紙の斜行量を検知し、それを元に撮像して取得した画像を補正し、検証用画像と比較を行うという技術が知られている(特許文献2参照)。
特開平11−39492号公報 特開平6−266892号公報
しかしながら、上述した斜行量を検知し、それを元に撮像して取得した画像を補正する技術では、紙に対する印刷位置のずれは補正されないので、本来ユーザが正しいと判断する印刷物が印刷不良と判定されてしまい検品効率が下がってしまう。
また、さらに紙に対する印刷位置のずれを補正してから検品を行うようにすると計2回の画像補正を行う事になり、現在の技術では、画像補正は時間がかかるので、よって検品効率が下がってしまう。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものである。本発明の目的は、シート上の印字ずれ量が所定の閾値より大きい場合には、検品のための画像データの補正を行うことなく、当該シート上に印刷された画像の異常を検知できる仕組みを提供することである。
上記目的を達成する本発明の検品装置は以下に示す構成を備える。
画像形成装置から出力されるシートの印刷状態を検品する検品装置であって、前記画像形成装置から出力されるシートの画像を読み取る読取手段と、前記読取手段が前記シートから読み取った画像データから、前記シートに印刷された画像の前記シートに対する印字ずれ量を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された前記印字ずれ量が所定の閾値よりも大きいか否かを判別する判別手段と、前記判別手段により前記印字ずれ量が前記所定の閾値以下であると判別された場合、前記読取手段が読み取った画像データを、当該画像データの異常の有無を判定するために、前記画像形成装置によって印刷データと対比可能な画像データに補正する補正手段と、前記判別手段により前記シートに印刷された画像データの印字ずれ量が前記所定の閾値より大きいと判別された場合、前記補正手段による補正を行うことなく、前記読取手段が読み取った画像データの異常を検知する検知手段手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、シート上の印字ずれ量が所定の閾値より大きい場合には、検品のための画像データの補正を行うことなく、当該シート上に印刷された画像の異常を検知することができる。
検品装置を含む画像形成システムの構成を示す図である。 画像形成装置の制御部の全体構成を示すブロック図である。 画像形成装置の操作部800の構成を示す図である。 図1に示した検品装置の構成を示すブロック図である。 検品装置により読取られた画像データの処理の流れを示す図である。 検品システムの制御手順を示すフローチャートである。
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本実施形態における検品装置を含む画像形成システムの構成を示す図である。本例の画像形成装置は、イメージリーダ200およびプリンタ部300からなる。本例の画像形成装置においては、イメージリーダ200の上部に、原稿搬送装置100が装着されている。
図1において、原稿搬送装置100は、原稿トレイ105上にセットされた原稿を先頭頁から順に1枚ずつ給紙し、湾曲したパスを介して原稿台ガラス205の上へと搬送する。
片面原稿を読取る方法としては、原稿台ガラス205上の読取位置R1へ原稿の後端を搬送、停止させ、スキャナユニット206を左から右へ移動させることにより、原稿の読取りを行う原稿固定読取モードがある。さらに、片面原稿を読取る方法としては、原稿をある読取り速度で読取位置R1へ搬送し、スキャナユニット206を読取位置R1で固定したまま原稿の読取りを行う原稿流し読取モードがある。その後、いずれのモードの場合も、読取った原稿を排紙トレイ106に排出する。
両面原稿を読取る方法としては、スキャナユニット206で表面を読取り、原稿搬送装置100内に配置した光学ユニット110を使用して裏面を読取る方法がある。詳細な説明は後述する。光学ユニット110内には図示しないイメージセンサおよび光源等が配置されている。
レンズ207を介してイメージセンサ208により読取られた原稿の画像は、画像処理されてハードディスクに格納されるとともに、プリンタ制御部301(図2参照)を介して露光制御部305に送られる。露光制御部305は、画像信号に応じたレーザ光を出力する。
このレーザ光が感光ドラム306に照射されると、感光ドラム306上には静電潜像が形成される。感光ドラム306上の静電潜像は現像器307により現像され、感光ドラム306上の現像剤はカセット308、309、手差し給紙部310および両面搬送パス311のいずれかから給送されたシートに転写部312で転写される。
現像剤が転写されたシートは定着部313に導かれると、現像剤の定着処理が施される。定着部313を通過したシートを、図示しないフラッパにより、一旦、パス315からパス314に導き、シートの後端がパス315を抜けた後、シートをスイッチバックさせてパス316から排出ローラ317に導く。
これにより、現像剤が転写された面を下向きの状態(フェイスダウン)にして排出ローラ317によりプリンタ部300から排出することが可能である。これを反転排紙という。このように、フェイスダウンで排出することにより、原稿搬送装置100を用いて複数枚の原稿を読取った画像をプリントする場合など、先頭頁から正しい頁順で画像形成を行うことが可能である。
尚、手差し給紙部310からOHPシートなどの硬いシートに画像形成を行う場合、パス315に導くことなく、現像剤が転写された面を上向きの状態(フェイスアップ)のままで排出ローラ317から排出する。
また、シートの両面に画像形成を行う場合、シートを定着部313からパス315、パス314に導き、シートの後端がパス315を抜けた直後にシートをスイッチバックさせ、図示しないフラッパにより両面搬送パス311に導く。両面搬送パス311に導かれたシートに対し、再度、転写部312で静電潜像が転写され、定着部313で定着処理が施される。
このように、転写部312から両面搬送パス311を経由して再び転写部312に戻る一巡のパスの中に、A4、B5等のハーフサイズ用紙が5枚入った状態でも搬送可能なように、パス長、ローラ配置、駆動系の分割がなされている。尚、これらの処理による排出頁順は、奇数頁が下向きになるように排出されるので、両面コピー時の頁順を合わせることができる。
排出ローラ317から排出された印刷出力物は検品装置1000に送り込まれる。印刷出力物読取りずれ検知部1005で印刷出力物の読取りずれを検知し、リーダ部1004で印刷出力物の画像データを読取る。画像データを読取った後は、フィニッシャ700に送り込まれ、製本処理、綴じ処理、穴あけなどの処理を行う。なお、検品装置1000には、検品処理を制御する検品装置コントローラ1100を備え、画像形成装置を制御する本体コントローラ900と通信して、検品結果に応じて本体コントローラ900に対して再印刷すべきジョブを通知する制御を行う。また、本体コントローラ900と検品装置コントローラ1100は、外部コンピュータ453と通信可能に構成されている。なお、画像形成装置は、カラー画像を形成するカラー画像形成装置であってもよいし、モノクロ画像を形成するモノクロ画像形成装置であってもよい。また、1つの感光ドラムを備える1Dタイプの画像形成装置であってもよいし、4つの感光ドラムを備える4Dタイプの画像形成装置であってもよい。また、電子写真方式の画像形成装置であってもよいし、インクジェット方式の画像形成装置であってもよい。
図2は、図1に示した画像形成装置の制御部の全体構成を示すブロック図である。本例では、画像形成装置全体を制御するコントローラ制御部400を中心に構成されている。
図2において、コントローラ制御部400は、操作部800の設定や外部コンピュータ453の指示に基づいて原稿搬送装置100を制御する原稿給送装置制御部101を備える。さらに、コントローラ制御部400は、イメージリーダ200を制御するイメージリーダ制御部201と通信を行い入力原稿の画像データを取得する。
また、コントローラ制御部400は、プリンタ部300を制御するプリンタ制御部301と通信を行い、画像データをシートに印刷する。また、外部コンピュータ453からPDLデータが入力された場合に、RIP部500でRIP(Raster Image Processor)処理を施す。
このRIP部500で展開された画像データは、文書管理部454に保持される。また、プリントする画像に対しては、必要に応じて出力画像処理部600でプリントのための画像処理を行う。
外部I/F451は外部コンピュータ453、検品装置コントローラ1100とを接続するインターフェースである。例えばネットワークやUSBなどの外部バス452で接続し外部コンピュータ453からのプリントデータを画像に展開して出力する。
図3は、図1に示した画像形成装置の操作部800の構成を示す図である。
図3において、LCD表示部855は、LCD上にタッチパネルシートが貼られており、システムの操作画面を表示するとともに、表示してあるキーが押されるとその位置情報をコントローラ制御部400に伝える。
テンキー851はコピー枚数など、数字の入力時に使用する。スタートキー852は、ユーザ所望の条件を設定した後、複写動作、原稿の読取り動作を開始する時などに用いる。ストップキー853は稼働中の動作を止めるときに使用する。リセットキー854はユーザが操作部でリセットを実行するのに使用する。
<不良画像の有無を検出する検品装置の構成>
図4は、図1に示した検品装置1000の構成を示すブロック図である。以下、画像形成装置で印刷された印刷結果から不良画像の有無を検出する処理を説明する。
図4において、検品装置1000は、イメージリーダ制御部1001と、不良画像の有無を判定する比較判定制御部1002と、外部I/F1003と、リーダ部1004、印刷出力物読取りずれ検知部1005から構成される。
イメージリーダ制御部1001では、本体から排紙される印刷物の画像データを読取る、リーダ部1004を制御する。なお、リーダ部1004は、搬送される印刷出力物の両面画像を読み込み可能とするため、図1に示すように表面用のラインセンサ1004Aと裏面用のラインセンサ1004Bとを備える。本実施形態に示すように、裏面用のラインセンサ1004Bを備えることで、両面印刷された印刷物の裏面の検品を表面と同時に行うことが可能である。
外部I/F1003は、外部コンピュータ453や本体を接続するインターフェースであり、本体内部の文書管理部454に保存された展開データを受信することを行う。
比較判定制御部1002では、印刷出力物読取りずれ検知部1005から得られる読取りずれデータを元にイメージリーダ制御部1001から得られる印刷物の画像データと、外部I/F1003から得られる展開データを比較し、不良画像の有無を判定する。
<印刷不良の有無の検出処理の概要>
以下、図5、図6を用いて、プリントジョブの出力画像チェック(印刷不良の有無の検出)を行う場合の処理に関して説明する。
図5は、図1に示した検品装置1000内のリーダ部1004によって読取られた画像データのチェックの流れを示す図である。
図5において、印字角度801は、用紙搬送方向に対する読取り画像データ上の印字角度、角度802は、用紙搬送方向に対する印刷出力物の読取り時の読取りずれ角度、印字角度803は、印刷出力物(紙など)に対する印字位置角度を示す。
また、図5の(a)は、印刷出力物読取り時のラインセンサに対する印刷出力物の読取り状態を示す。また、図5の(b)は、図5の(a)の状態で、ラインセンサによって読み取られた画像データを示す。さらに、図5の(c)は、印字角度801を補正し比較を行うフローを示している。
次に、印刷物の印刷不良の有無を検出する際の処理に関して説明する。
検品装置1000では、比較判定制御部1002において、イメージリーダ制御部1001から送られてきた画像データと、画像形成装置の本体コントローラ900から転送された、本体内の文書管理部454の展開画像データとの比較処理を行う。
ユーザが、操作部800を用いて印刷出力物、例えば用紙に対する印字角度の閾値(第1の閾値または所定の閾値)と、本体内の展開データとの差分量の閾値(第2の閾値)を設定する。ここで、操作部800で設定された第1、第2の閾値は、本体コントローラ900が検品装置コントローラ1100に通知し、検品装置コントローラ1100の比較判定制御部1002のメモリに保持される。なお、検品装置コントローラ1100が外部コンピュータ453から第1,第2の閾値を受信し、当該受信した第1,第2の閾値を比較判定制御部1002のメモリに設定する構成であってもよい。
次に、画像形成装置における画像形成が完了して本体から検品装置1000に搬送される印刷出力物を印刷出力物読取りずれ検知部1005で読取る。この時、印刷出力物読取りずれ検知部1005では、例えば、印刷出力物左上部804、印刷出力物右上部805を検知する。そして、検品装置コントローラ1100は、印刷出力物読取りずれ検知部1005と垂直な線807と、印刷出力物左上部804及び印刷出力物右上部805を結んだ線上808(つまり、用紙の端部を示す線)との角度を算出する。そして、検品装置コントローラ1100は、印刷出力物850の読取り時の読取りずれ角度802を検知する。ここでは、検知した読取りずれ角度802が5°であると想定して処理の説明を行う。
ここで、リーダ部1004で読取った画像データは図5の(b)になる。そして、例えば、検品装置コントローラ1100は、当該読み取った画像データをイメージリーダ制御部1001等で2値化するなどして、印字内容と共に印字されたトリムマーク806の重心を算出する。そして、検品装置コントローラ1100は、算出したトリムマーク806の重心に応じてトリムマークの座標位置を割り出す。さらに、検品装置コントローラ1100は、割り出したトリムマークの座標位置から、印刷出力物読取りずれ検知部1005と垂直な線807と印字の傾き具合を示す線809との角度を算出して、読取り画像データ上の印字角度801を検知する。
ここでは、検品装置コントローラ1100が読取り画像データ上の印字角度801を例えば15°と検知したものと想定して説明を行う。なお、検品装置コントローラ1100が読取り画像データ上の印字角度を検知する際に文字列の上端部などを検知して印字角度を検知しても良い。
そして、検品装置コントローラ1100は、上記のように検知した印刷出力物の読取り時のずれ角度802と読取り画像データ上の印字角度801から、印刷出力物(紙など)に対する印字角度803を算出する。ここでは、検品装置コントローラ1100が、例として(印字角度801)−(ずれ角度802)=(印字角度803)という式に従い算出する。この結果、本例では、印刷出力物(紙など)に対する印字角度803は、15°−5°=10°が算出される。
次に、検品装置コントローラ1100は、算出した印刷出力物(紙など)に対する印字角度803が予めユーザが設定した第1の閾値を超えないか比較判定する。ここでは、例として第1の閾値を12°とする。
ここで、cのイメージリーダ制御部1001が第1の閾値を超えないと判定した場合は、リーダ部1004が読み取った読取り画像データを読取り画像データ上の印字角度801分を画像補正を行い、図5の(c)に示す補正した状態の画像データを得る。
本例は、検品装置コントローラ1100が印刷出力物(紙など)に対する印字角度803は、10°であり、第1の閾値は12°であり、第1の閾値を超えないと判別するので、画像補正を行う。
また、第1の閾値が8°と設定された場合は、検品装置コントローラ1100は、第1の閾値を超えてしまうので、搬送されている印刷出力物は、印刷不良(NG)であると判別される。そして、印刷不良(NG)と判定された印刷出力物は排紙部に向けて搬送され、排紙される。ここで、検品装置コントローラ1100が印刷不良であると判別した場合には、その旨を本体コントローラ900に通知する。以後、本体コントローラ900は、操作部800に図示しないユーザインタフェースを介して通知された印刷不良を示すメッセージを表示する。そして、本体コントローラ900は、当該ユーザインタフェースに表示される再印刷を指示するボタンがユーザにより押下されたことを検出して、印刷不良と判定された用紙の再印刷を実行する。
次に、検品装置コントローラ1100は、画像補正をした読取り画像データと本体内の文書管理部454の展開画像データとを比較をして印字内容の差分が予めユーザが設定した第2の閾値を超えないか否かを比較判断をする。
ここで、検品装置コントローラ1100が第2の閾値を超えないと判断した場合は、印刷不良でない(OK)と判断され、超えた場合は印刷不良(NG)であると判定される。
そして、検品装置コントローラ1100が印刷不良であると判断した場合には、その旨を本体コントローラ900に通知する。以後、本体コントローラ900は、操作部800に図示しないユーザインタフェースを介して通知された印刷不良を示すメッセージを表示する。そして、本体コントローラ900は、当該ユーザインタフェースに表示される再印刷を指示するボタンがユーザにより押下されたことを検出して、印刷不良と判断された用紙の再印刷を実行する。
なお、S955で、ユーザからの印刷再開指示を待たずに、印刷不良を示すメッセージを表示した状態で、印刷処理を再開するように制御してもよい。
<印刷不良の有無の検出処理の流れ>
図6は、本実施形態を示す検品システムの制御手順を示すフローチャートである。ここで、図6の(A)は検品装置1000の制御手順を示し、図6の(B)は画像形成装置の制御手順を示す。以下、読取った画像データから、紙に対する印字角度を算出し、検品を行う場合の処理を検品装置1000と画像形成装置との処理を対応付けながら説明する。
なお、図6の(A)のS901〜S913は検品装置1000の検品装置コントローラ1100が備えるCPUがROMから制御プログラムをRAMにロードして実行することで実現される。また、図6の(A)に示すステップの主体は、図4に示す検品装置コントローラ1100として説明を行う。
図6の(B)のS951〜S957は画像形成装置の本体コントローラ900内のコントローラ制御部400が備えるCPUがROMから制御プログラムをRAMにロードして実行することで実現される。また、図6の(B)に示すステップの主体は、図4に示す本体コントローラ900として説明を行う。
画像形成装置において、ユーザが操作部800を用いて印刷ジョブを設定して(S951)、コントローラ制御部400がプリンタ制御部301を介してプリンタ部300で設定された印刷ジョブを実行する(S952)。そして、コントローラ制御部400は、実行した印刷ジョブに対応する印刷物(記録用紙、またはシート)を検品装置1000に搬送する(S953)。なお、操作部800を用いた印刷ジョブ以外に、外部コンピュータ453から受信した印刷ジョブである場合も本実施形態に含まれる。
以後、検品装置1000による処理が開始される。
なお、検品装置1000において、上記印刷ジョブを実行する前に、検品装置コントローラ1100は、本体コントローラ900から通知される比較判定の基準となる第1の閾値、第2の閾値を取得して、比較判定制御部1002のメモリに設定される(S901)。
次に、S902で、画像形成装置から印刷物の搬送が完了しているかどうかを判断し、完了していると判断した場合は、本処理を終了する。
一方、S902、印刷物の搬送が完了していないと判断した場合は、検品装置内のリーダ部1004で印刷物の画像データを読取る(S903)。
そして、比較判定制御部1002が画像データが印刷された印刷出力物の読取り時の読取りずれ角度802を検知する(S904)。さらに、比較判定制御部1002が読取られた画像データからデータ上の印字角度803の検知する(S905)。そして、比較判定制御部1002がそれらを元に印刷出力物(紙など)に対する印字角度を算出し(S906)、紙に対する印字角度が第1の閾値を超えないか比較して判別する(S907)。ここで、第1の閾値を超えないとは、算出された印字ずれ量が読み取った画像データを補正可能な範囲(本実施形態では、12°以下)の場合である。
ここで、第1の閾値を超えていると比較判定制御部1002が判別した場合は、印刷出力物の画像データの異常を検知して、S908に処理を進める。S908で、本体コントローラ900に対して、印字ずれ量に起因する印刷不良(NG)を示す第1の再印刷を通知して、S902へ戻り、画像形成装置で再印刷される印刷出力物が搬送されるのを待機する。
この際、画像形成装置では、S954で、検品装置コントローラ1100から印刷不良通知を受信したかどうかを本体コントローラ900が判断する。ここで、印刷不良通知を受信していないと本体コントローラ900が判断した場合は、本処理を終了する。
一方、S954で、印刷不良通知を受信していると本体コントローラ900が判断した場合は、コントローラ制御部400が操作部800に印刷不良の旨を操作部800に表示し、ユーザに通知する。また、本体コントローラ900は、当該印刷不良通知に含まれるページ情報(再印刷すべきページ情報)に従い、展開されている対応するページの再印刷をプリンタ部300で実行し、S953へ戻る。そして、S953で、再印刷指示されたページの印刷出力物を検品装置1000に搬送する。
一方、S907で、第1の閾値を超えていないと比較判定制御部1002が判断した場合は、S909へ進む。そして、S909で、比較判定制御部1002が読取り画像データ上の印字角度803を図5の(b)の状態から、図5の(c)に示す状態に補正する。つまり、比較判定制御部1002が読取り画像データ上の印字角度803を図5の(b)の状態から、図5の(c)に示す画像データ、すなわち、画像形成装置300の印刷データと対比可能な画像データに補正する。
そして、S910で、比較判定制御部1002が本体コントローラ900から取得する本体内で展開された画像データと補正された画像データとを比較してその差分量を演算する。そして、S911で、比較判定制御部1002が本体コントローラ900から取得する本体内で展開された画像データと補正された画像データとの差分量が第2の閾値を超えていないか否かを判断する。ここでいう差分量とは、例えば、本体内で展開された画像データと、補正された画像データとで互いに異なるドットの数の差分である。
ここで、第2の閾値を超えていると比較判定制御部1002が判断した場合は、S912で、本体コントローラ900に対して、補正後の画像データと展開された画像データとの不一致に起因する印刷不良(NG)を示す第2の再印刷を通知する。そして、S902へ戻り、画像形成装置で再印刷される印刷出力物が搬送されるのを待機する。
一方、S956で、印刷不良通知を受信していると本体コントローラ900が判断した場合は、コントローラ制御部400が操作部800に印刷不良の旨を操作部800に表示する。また、本体コントローラ900は、当該印刷不良通知に含まれるページ情報(再印刷すべきページ情報)に従い、展開されている対応するページの再印刷をプリンタ部300で実行し、S953へ戻る。そして、S953で、再印刷指示されたページの印刷出力物を検品装置1000に搬送する。
また、S956で、印刷不良通知を受信していないと本体コントローラ900が判断した場合には、S957に処理を進める。S957で、本体コントローラ900は、印刷が完了したか否かを判定する。印刷が完了したと判定した場合、処理を終了し、印刷が完了していないと判定した場合、本体コントローラ900は、S952に処理を戻す。
一方、S911で、第2の閾値を超えていないと比較判定制御部1002が判断した場合(印刷が正常と判定される場合)は、S913に処理を進める。そして、S913で、搬送された印刷出力物の印刷状態がOK(異常なし)であると判断して、S902へ戻り、次に搬送される印刷出力物の検品処理を繰り返す。
以上のように制御することによって、自動的に検品を行う際に、画像データの内容は正しいにも関わらず、少し(第1の閾値以下の印字角度)だけずれていることが原因で、印刷不良(NG)と判定されてしまうことを防ぐことができる。
また、画像データの印字角度が第1の閾値を超えてずれている場合に、そのような画像データの補正(回転処理)を行わずとも、当該画像データが印刷された印刷出力物を印刷不良(NG)であると判定できるため、検品処理にかかる時間を短縮することができる。
なお、上記第1の閾値は、ユーザによってその設定を変更されるものであってもよい。それによって、ユーザは、第1の閾値として、印字角度のずれの許容範囲となる角度を設定することができる。
〔第2実施形態〕
第1実施形態では、検品装置1000で比較処理を行う際に、読取り画像データ上の印字角度、印刷された記録媒体の読取り時の読取りずれ角度を検知し、それらを元に紙に対する印字角度を算出し第1の閾値と比較判定を行う場合について説明した。
これに対して、第2実施形態では、読取り画像データ上の印字位置、印刷された記録媒体の読取り時の読取りずれ位置を検知し、それらを元に紙に対する印字位置を算出し第1の閾値と比較判定を行う。例えば、読取り画像データの印字位置が第1の閾値より大きいときは、画像データの印刷位置の補正をすることなく、本体コントローラ900に第1の再印刷を通知するようにすればよい。また、印字だけではなく、画像印刷位置及び画像印刷内容を検査しても良い。
これにより、記録媒体の画像印刷位置、画像印刷内容、印字位置、印字内容を比較判定の対象とできる。
本実施例における画像形成装置の構成は図1から図6で示され、前述した第1の実施の形態と同様の構成である為、ここでは説明を省略する。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではない。
900 本体コントローラ
1100 検品装置コントローラ

Claims (7)

  1. 画像形成装置から出力されるシートの印刷状態を検品する検品装置であって、
    前記画像形成装置から出力されるシートの画像を読み取る読取手段と、
    前記読取手段が前記シートから読み取った画像データから、前記シートに印刷された画像の前記シートに対する印字ずれ量を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された前記印字ずれ量が所定の閾値よりも大きいか否かを判別する判別手段と、
    前記判別手段により前記印字ずれ量が前記所定の閾値以下であると判別された場合、前記読取手段が読み取った画像データを、当該画像データの異常の有無を判定するために、前記画像形成装置によって展開された画像データと対比可能な画像データに補正する補正手段と、
    前記判別手段により前記シートに印刷された画像データの印字ずれ量が前記所定の閾値より大きいと判別された場合、前記補正手段による補正を行うことなく、前記読取手段が読み取った画像データの異常を検知する検知手段と、
    を備えることを特徴とする検品装置。
  2. 前記判別手段により前記シートに印刷された画像データの印字ずれ量が前記所定の閾値よりも大きいと判別された場合、当該画像データの再印刷の指示を前記画像形成装置に対して行う指示手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の検品装置。
  3. 前記所定の閾値を、ユーザからの指示に従って変更する変更手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の検品装置。
  4. 前記補正手段が補正した画像データと、前記画像形成装置から取得される画像データとの差分量を演算する演算手段と、
    前記演算手段が演算した差分量があらかじめ設定される第2の閾値を超えるか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により前記差分量があらかじめ設定される第2の閾値を超えると判断された場合に、前記読取手段が読み取った画像データの異常を検出する検出手段とをさらに備えることを特徴とすることを特徴とする請求項1記載の検品装置。
  5. 前記判断手段により前記差分量があらかじめ設定される第2の閾値を超えると判断された場合に、当該画像データの再印刷の指示を前記画像形成装置に対して行う再印刷指示手段をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の検品装置。
  6. 画像形成装置から出力されるシートの印刷状態を検品する検品装置の制御方法であって、
    前記画像形成装置から出力されるシートの画像を読取手段で読み取らせる読取工程と、
    前記読取手段が前記シートから読み取った画像データから、前記シートに印刷された画像の前記シートに対する印字ずれ量を算出する算出工程と、
    前記算出工程により算出された前記印字ずれ量が所定の閾値よりも大きいか否かを判別する判別工程と、
    前記判別工程により前記印字ずれ量が前記所定の閾値以下であると判別された場合、前記読取手段が読み取った画像データを、当該画像データの異常の有無を判定するために前記画像形成装置によって展開された画像データと対比可能な画像データに補正する補正工程と、
    前記判別工程により前記シートに印刷された画像データの印字ずれ量が前記所定の閾値より大きいと判別された場合、前記補正工程による補正を行うことなく、前記読取工程が読み取った画像データの異常を検知する検知工程と、
    を備えることを特徴とする検品装置の制御方法。
  7. 請求項6に記載の検品装置の制御方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
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