JPH08212417A - 紙葉類の斜行・寄せデータ補正装置 - Google Patents

紙葉類の斜行・寄せデータ補正装置

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JPH08212417A
JPH08212417A JP7037822A JP3782295A JPH08212417A JP H08212417 A JPH08212417 A JP H08212417A JP 7037822 A JP7037822 A JP 7037822A JP 3782295 A JP3782295 A JP 3782295A JP H08212417 A JPH08212417 A JP H08212417A
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coordinate value
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JP7037822A
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English (en)
Inventor
Takahiro Yanagiuchi
孝洋 柳内
Taku Inoue
卓 井上
Akitoshi Takenaka
昭淑 竹中
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Glory Ltd
Original Assignee
Glory Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 紙幣が斜行や搬送位置ズレを起こしていても
画像データを定位置に回転、移動せて1つの基本パター
ンと照合することによって処理効率のより識別装置を得
る。 【構成】 イメージセンサIM1,2からの画像データ
をフレームメモリ21に取り込むことと並行して紙幣の
搬送平面内の4方向から見たエッジ情報を記憶手段14
に格納するハードウェア手段を備え、エッジ情報から搬
送路横方向の紙幣幅を複数個求め、そのうちのモード値
(最多値)を真の幅とし、この幅が得られたエッジ点情
報より紙幣の左端直線の方程式を得、これと直線に交わ
る直線の内紙幣の上辺との一致度が最多の直線を得て交
点座標を得る。同様に直線を用いて紙幣の下辺の直線を
求めその切片の差を搬送方向の紙幣の長さとする。交点
座標と紙幣の辺の傾きより基準位置にフレームメモリ2
1の画像を移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙幣などの紙葉類のイ
メージを光学的に取り込んで識別を行なう紙葉類識別装
置、特に1国内で幅の異なる紙幣が存在する例えばフラ
ンス国等の国向けの紙幣入金機に使用される紙幣識別装
置に係わり、紙葉類の画像データを取り込む際にリアル
タイム処理を行って識別に共するデータとして斜行や寄
せの影響のない画像データを得るようにした斜行・寄せ
量検出装置、及び斜行・寄せデータ補正装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】紙幣入金機等の紙幣処理機に採用されて
いる紙幣識別装置は、秒10枚以上もの高速に搬送され
る紙幣の特徴をセンサーによってとらまえ、その特徴デ
ータを内部処理することにより金種や紙幣の搬送される
方向等を識別している。光学系のセンサー技術の発達に
より紙幣全面の画像情報を基に紙幣の真偽、金種、搬送
方向等の識別が行われるものが多くなっている。このよ
うな紙幣識別装置では、紙幣は一般的に長手方向に一秒
間に3000mm程度の速度で搬送され、紙幣の搬送距
離(紙幣間隔及び紙幣長さ)は、例えばロータリーエン
コーダにより発生するメカタイミングパルスを基にCP
Uが算出することで検知することができる。
【0003】昨今、識別の精度をあげる目的で、通路に
通路幅を全て覆う様なCCDなどのイメージセンサを取
り付けて、通路を通過する紙幣の画像をメモリに画素と
して取り込みデジタル的な処理をして紙幣の真偽や金
種、搬送方向、及び紙幣の欠け、汚れ等の損券レベルの
判定も行っている。イメージセンサは、1mm位のピッ
チで搬送される紙幣幅分並んでおり、1ラインを1ms
で読み出し、紙幣が2mm進む毎に1ラインを読み出す
ものも多く使われている。紙幣の搬送手段としては、紙
幣の短手方向に搬送するものや、長手方向に搬送するも
のがある。
【0004】紙幣識別装置の紙幣搬送通路は、通常、搬
送される紙幣の横幅より通路幅を若干広く設けているの
が普通である。これは識別精度を向上させる為に搬送さ
れる紙幣はなるべく同じ場所を通過させたいという理由
からである。また、搬送の都合により斜め進行となると
言った斜行する紙幣が発生する。このことは、同一国内
で紙幣の幅が異なる、例えば、フランス国の場合の紙幣
を例にとれば、20フランの大きさが140×75m
m、50フランが150×80mm、100フランが1
60×85mm、200フランが172×92mm、5
00フランが181×97mmとなり、共通して紙幣を
搬送する為には通路幅は最大の500フランの97mm
に合わせなくてはならない。
【0005】一般にこのような国の紙幣を識別する識別
装置の場合には、取り扱う紙幣の内もっとも幅の広い紙
幣によって紙幣通路幅が決定されることになる。幅の広
い紙幣は、紙幣識別装置の通路側板によって斜め搬送、
即ち「斜行」が規制されるが、幅の狭い紙幣については
側板は役に立たない。従って、幅の狭い紙幣の搬送条件
が悪くなることは言うまでもない。この幅の狭い紙幣
は、何通りかの通路を通過する位置、即ち「寄せ」が何
通りか発生し、また、斜行するということが起きる。こ
れに対して識別装置では次の様な対応をしている。
【0006】紙幣の斜行の角度に応じて紙幣を判定する
ための「識別データのテーブル」を多種用意している。
実際にはイメージセンサの前方に設けられた2個のタイ
ミングセンサとメカタイミングパルスによってタイミン
グセンサの片方のみを紙幣が遮光しているときの長さを
測定することにより、この斜行角度は予め知ることがで
きる。また、寄せ(搬送通路内における左右方向の紙幣
通過位置)が違う場合には、紙幣の画像データがメモリ
に格納されている位置が各々異なることになる。これに
は、紙幣の基準となる前面の左または右のエッジを原点
として、基準搬送路側板からの離間量に応じて識別デー
タのテーブルを用意していた。
【0007】以上に述べたように、通路幅を取り扱う紙
幣の幅よりも広くとることは、開発及び評価するための
効率を低下させる要因となっており、強いては識別能力
の低下の原因となっていた。よって成る可く紙幣識別装
置の通路幅は紙幣の幅よりも広くとることはされてなか
った。このため、取り扱う紙幣が変われば、例えば他の
国の紙幣の識別をしたい場合等には、機構的な変更をせ
ざるを得なかった。その結果、紙幣識別装置の開発効率
が低くなってしまっていたと言う問題があった。
【0008】ところで、安定した画像データを取り出す
ためには、センサから取り込まれた紙幣イメージデータ
をメモリの決められた場所に再配置を行なう様にすれば
実現することが容易に考えられる。しかし、この処理は
ソフトウェアのみで処理を行なうこともできるが、この
場合にはCPUの負荷が大きくて高速搬送、高処理枚数
を処理することができないと言うのが現状であった。
【0009】例えば、特開平5−258146号公報に
は、斜行角−5°から+5°に対して11個の各テンプ
レートを予め用意しておき、全てのテンプレートに亘っ
て当該紙葉類とのマッチ度をとり、そのうちの一番マッ
チ度が高いものを対応したエッジと見なし、該テンプレ
ートの角度から紙葉類の斜行角度を求めることが記載さ
れている。この方式では実画像データを用いているの
で、斜行角度を得た場合の角度は前記のタイミングセン
サを用いるものより精度が高いという利点がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、データ
の再配置を行なうために紙幣の原点を探すことをソフト
的に行なうには、CPUの負荷が大となり時間がかかる
という欠点があった。ソフト的な処理をする為には、画
像データをメモリに展開しておきその情報を基に演算を
行なう必要があるので、全データ採取後、若しくはある
程度の量のデータの採取が終わっていなければならない
という点で時間が多くかかるものであった。さらに、リ
アルタイムに処理を行なう為には、センサからの信号の
メモリへの書き込みと処理する側のメモリアクセスとが
競合するため特別な回路が必要となり、回路の小型化は
図れないものであった。以上のことが、本発明が解決し
ようとする第1の課題である。
【0011】また、本発明が解決しようとする第2の課
題は次の通りである。紙幣の斜行を検知する為にタイミ
ングセンサを用いた場合ではタイミングセンサが点で検
知するために、該当箇所が破れていたり折れていた場合
には、その斜行情報は間違ったものとなり役に立たない
場合が生じていた。そこで、部分的な破れ、折れが生じ
ていても誤識別をすることが無い装置、つまり、「イメ
ージセンサから紙幣の画像データを取り込んでいること
と並行してリアルタイムに紙幣の外形の情報及び形状を
算出することによって、点で斜行角度を求めるものより
遥かに精度よく斜行角が算出でき、しかも処理速度を高
速にすることによってより多く紙幣が処理できる装置」
が嘱望されていた。情報は少数の点の情報ではなく面情
報であるほうが精度が高いことは言うまでもない。ま
た、テンプレート方式では、いくらかのテンプレートと
のマッチングをとるという作業が必要なため、より高速
化をめざすためには、マッチング回数を減らす必要があ
りそのためにより良い方法、装置が望まれていた。
【0012】さらに、本発明が解決しようとする第3の
課題は次の通りである。紙幣の斜行を補正するようにし
た装置の例としては、紙幣の斜行の度合いを検出した
後、座標変換回路を用いて画像データを補正するように
したものも存在する(特開平6−176236号公報に
おける「従来の技術」参照)。この装置では、先ずイメ
ージセンサを用いて紙幣の反射光からイメージパターン
(反射光パターン)を検出して第1の記憶手段に記憶す
ると共に、紙幣の到来の時間差または紙幣が一定距離搬
送される毎に出力されるパルス数の差により紙幣の斜行
の度合を演算する。続いて座標変換回路によって、上記
第1の記憶手段から反射光パターンデータを順次読み出
し、そのデータを上記斜行値に基づいて並べ替えること
により座標変換を行ない、座標変換後の反射光パターン
を第2の記憶手段に記憶する。そして、予め設定された
紙幣の基準値と上記座標変換後の反射光パターンとを比
較して紙幣の真偽等を判別するようになっている。しか
しながら、このような従来の斜行データ補正装置では、
以下に説明するように座標変換後の反射光パターンにデ
ータ抜けが発生するために、精度の高い紙幣鑑別を行な
うことができず、投入された紙幣の金種やその表裏正逆
の判別を誤ったり、その真偽の判別を誤ったりする可能
性があった。
【0013】図13に座標変換に伴うデータ抜けの一例
を示す。同図において、1aは座標変換前の反射光パタ
ーン、即ち第1の記憶手段に記憶されたデータ、1bは
(0,0)を中心に45゜回転(座標変換)したときの
反射光パターン、即ち、第2の記憶手段に記憶されたデ
ータである。座標変換後の反射光パターン1bの内、斜
線部分がデータ抜けの発生している座標である。これ
は、座標の値がメモリのアドレスを意味することから離
散的な数値(例えば整数値)を取ることに起因する。
【0014】即ち、座標変換後の座標は、次の数1及び
数2で求められる。
【数1】x1 =x0 ・cosθ−y0 ・sinθ
【数2】y1 =x0 ・sinθ+y0 ・cosθ ここで、(x0 ,y0 )は変換前の座標であり、
(x1 ,y1 )は変換後の座標、θは変換角度である。
上記の数1及び数2に、図13に示す反射光パターン1
aの座標を代入し、x1 ,y1 を求め、かつこれらの値
1 ,y1 の小数点以下を切り捨てとして求めた値が反
射光パターン1bである。すなわち、このような従来の
斜行データ補正装置では、同図の斜線部分の座標におい
てデータ抜けが発生するという問題があった。
【0015】本発明は上述した事情から成されたもので
あり、本発明の第1の目的は、画像データの取込みと同
時に紙葉類のエッジの座標情報を記憶手段に格納する処
理をCPUを介さずに簡単な構成のハードウェアで実現
して上記第1の課題を解決すると共に、識別用CPUの
負荷を大幅に軽減させることができる紙葉類の斜行・寄
せデータ補正装置を提供することにある。また、本発明
の第2の目的は、紙葉類に破れや折れが生じていた場合
でも精度の高い識別ができると共に、処理速度を高速に
してより多くの紙幣が処理できる紙葉類の斜行・寄せデ
ータ補正装置を提供することにある。さらに、本発明の
第3の目的は、座標変換時のデータ抜けが発生せず、紙
葉類の誤判別を防止できる紙葉類の斜行・寄せデータ補
正装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、搬送路上を搬
送されてくる紙葉類のイメージ情報を個々の画素データ
毎に順々に取り込み、紙葉類の搬送方向と垂直な方向に
走査してラインを形成し、1ラインを走査し終えると前
記搬送方向に順々に走査して該画素データを取り出すイ
メージ情報取込手段を備え、その画像データを用いて少
なくともその紙葉類の真偽と種類を判定する紙葉類識別
装置における紙葉類の斜行・寄せデータ補正装置にに関
するものであり、本発明の上記第1の目的は、前記イメ
ージ情報取込手段で取り出された該画素データを入力
し、紙葉類の有り無しを1と0で出力する2値化手段
と;前記ラインの方向にイメージ画像の座標をカウント
し、該カウント値をX座標値として出力するX座標カウ
ント手段と;前記搬送方向に前記イメージ画像の座標を
カウントし、該カウント値をY座標値として出力するY
座標カウント手段と;前記1ラインの走査が行なわれる
毎に前記2値化手段の出力が0から1に移る時の前記X
座標値を前記Y座標値をアドレスとして第1の記憶手段
に書き込む第1の書込手段と;前記1ラインの走査が行
なわれる毎に前記2値化手段の出力が1から0に移る時
の前記X座標値を前記Y座標値をアドレスとして第2の
記憶手段に書き込む第2の書込手段と;前記搬送方向の
走査が行なわれる毎に前記2値化手段の出力と1ライン
前の同一X座標値での前記2値化手段の出力とを比べ、
該出力が0から1へ変化した時の前記Y座標値を前記X
座標値をアドレスとして第3の記憶手段に書き込む第3
の書込手段と;前記搬送方向の走査が行なわれる毎に前
記2値化手段の出力と1ライン前の同一X座標値での前
記2値化手段の出力とを比べ、該出力が1から0へ変化
した時の前記Y座標値を前記X座標値をアドレスとして
第4の記憶手段に書き込む第4の書込手段とを具備する
ことによって達成される。
【0017】また本発明の上記第2の目的は、前記第1
の記憶手段の各アドレスに格納されている第1のエッジ
のX座標値と前記第2の該当アドレスに格納されている
第2のエッジのX座標値との差を計算して得られた値を
紙葉類の該当ラインの幅とし、得られた各々の紙葉類の
ライン幅の内の最多値を当該紙葉類の搬送路幅方向の幅
lxとし、この幅lxを有する前記第1のエッジの各X
座標値により第1の直線y=ax+bを求めてこれを紙
葉類の左辺の式とし、前記第1の直線に対して直角な傾
きを持った直線y=(−1/a)*x+d’を計算し、
d’=y−(−1/a)*xに前記第3の記憶手段に記
憶されているアドレスをxにデータをyに代入して得ら
れたd’の最多値を求めてこれをd1として第2の直線
y=(−1/a)*x+d1を求めてこれを紙葉類の前
端の式とし、前記第1及び第2の直線の交点Cp(xc
p,ycp)を求め、d’=y−(−1/a)*xに前
記第4の記憶手段に記憶されているアドレスをxにデー
タをyに代入して得られたd’の最多値を求めてこれを
d2とし、d2−d1より得られた値を紙葉類の長さl
yとし、回転角:θ=tan-1(−1/a)及び回転中
心Cp(xcp,ycp)より回転させてθ=0、座標
原点(0,0)に前記画像データの座標を変換する制御
手段を備えることによって達成される。
【0018】さらに本発明の上記第3の目的は、前記回
転角θ=tan-1(−1/a)及び前記回転中心Cp
(xcp,ycp)より、移動先の座標から移動元の座
標を求め、該当場所のフレームメモリの画像データを複
写するようにすることによって達成される。
【0019】
【作用】本発明にあっては、イメージセンサから出力さ
れる画素データを2値化手段によって2値化し、この2
値化データにより紙葉類の輪郭部のXY座標をX座標/
Y座標カウント手段によって判別し、紙葉類を各方向か
ら見た紙葉類の輪郭情報(エッジ情報)を第1から第4
の書込手段によって各方向別に当該記憶手段にリアルタ
イムに記憶をさせる。このエッジ情報の抽出は、イメー
ジセンサから紙葉類のイメージを読み出すに際してその
都度ハードウェアによって行なわれるので、識別用CP
Uの負荷が軽減すると共に、リアルタイムに処理が進み
処理速度を速くすることができる。
【0020】また、上記のハードウェアによる抽出処理
によって得られたエッジ情報から紙葉類の幅を求め、そ
のモード値(最多値)を満たした座標を基に基準となる
搬送方向の左辺の直線の方程式を求め、さらにこれと傾
きが90度違う直線が隣の辺と重なる座標から得られた
Y切片のモード値から搬送方向と直角方向の辺の方程式
を求め、紙葉類の左辺の理想の各点の座標と、紙葉類の
前端の傾き角度と、紙葉類の長さ及び幅とを得る。その
ため、従来のテンプレート方式のようにテンプレートと
のマッチングをとる処理も不要となり、得られた上記情
報により斜行と寄せ量の補正処理を容易且つ高速に行な
うことが可能になる。
【0021】さらに、求めた紙葉類の角点の座標と傾き
角度と紙葉類の大きさ(幅と長さ)より基準点にフレー
ムメモリの画像データを移動させるに際し、移動先とな
る座標から移動元の座標を計算して該当移動元のフレー
ムメモリにかかれたデータを移動先に転送する。そのた
め、「座標変換時のデータ抜けが発生し、現実に穴がな
いのに関わらず穴明きと判断して、紙幣等の紙葉類の判
別が正常にできない」といった事態を回避でき、精度の
高い紙葉類の識別を行なうことが可能となる。
【0022】
【実施例】図1は、本発明の実施例である紙幣識別器の
媒体検出部の構成例を示す斜視図である。同図の紙幣識
別器は、紙幣幅60〜95mmの紙幣を長手方向(同図
の矢印y方向)に搬送して3000mm/sの速度で秒
7枚の紙幣を処理して紙幣の真偽を判別する紙幣判別器
で、次のようなセンサから成る。
【0023】同図において、REは、紙幣1の搬送処理
0.5mmに1パルスの割合でパルスを発生するロータ
リーエンコーダであり、図示されない搬送ローラの回転
をパルス信号に置き換えることにより、紙幣1の搬送距
離を測定する。PS1L,PS1Rは、紙幣識別器の入
り口に紙幣1が搬送されてきたことを検知するセンサで
あり、例えばLEDとフォトダイオード等の発光/受光
素子から成る光センサが使用される。
【0024】IM1は下面の絵柄を読むイメージセンサ
で、80mmの幅で1dot/mmのものが使われてい
る。光源とイメージセンサは同一面に取付けられてお
り、紙幣1から反射されてくる光を読込む。IM2は上
面の絵柄を読むイメージセンサでIM1と同じものであ
る。各イメージセンサIM(IM1,IM2)から出力
される信号は、媒体検出部に内蔵されている制御回路に
よって順次読み出される。
【0025】PS1LとPS1Rは、紙幣1の進入を検
知すると共に、イメージセンサIMの信号をAD変換し
画像フレームメモリに収集することを開始するトリガー
を発生させる。また、この左右のセンサPS1L,Rへ
の進入距離差に応じたロータリーエンコーダREの出力
パルスを計測することにより、搬送紙幣1の斜行状態を
検出することもできる。PS2LとPS2Rは、イメー
ジセンサ部を紙幣1が通過しデータの収集を終了するト
リガを得るセンサである。
【0026】図2は、本発明の構成例を示すブロック図
であり、識別用のCPU30とその周辺回路(RAM3
1,ROM32,I/Oインタフェース33等)と、本
発明のエッジ検出回路12、イメージセンサIM、ロー
タリーエンコーダRE、画像フレームメモリ21、画像
メモリタイミング回路22等で構成されている。本発明
の主要部であるエッジ情報抽出部10は、タイミング発
生回路11,エッジ検出回路12,座標生成回路13,
及びDPRAM(デュアルポートRAM)14から成
り、媒体検出部に搬送されて来る紙幣のイメージデータ
を収集して収集データ及び補正後のデータを画像フレー
ムメモリ21に格納すると共に、紙幣のエッジ情報を抽
出してDPRAM14に格納するようになっている。
【0027】ここで、紙幣のエッジ情報とは輪郭情報の
ことであり、エッジ情報抽出部10では、図9に示すよ
うに、紙幣1をA,B,C,Dの4方向のそれぞれから
見て手前に見える紙幣1の各輪郭情報を、各DPRAM
1〜4にそれぞれ格納するようになっている。
【0028】画像フレームメモリ21には、横方向10
0バイト及び縦方向に200バイトが当てられて紙幣1
枚分として20000バイトが用意されている。イメー
ジセンサIMから取り込んだままのデータと、位置補正
後のデータとを格納するエリアが少なくとも必要であ
る。内部には、ハードウェア側(エッジ情報抽出部10
側)からの書き込みとCPU30側からの読み書きがで
きる場合とをスイッチングするデータ方向切替回路を内
臓している。
【0029】図5は、本発明装置の概略動作を示すタイ
ミングチャートであり、同図に示すように、パスセンサ
2が紙幣の到来を検知したときに、2次元データ(紙幣
のイメージデータ)の画像フレームメモリ21への取込
みが開始されると共に、ハードウェア(エッジ情報抽出
部10)により紙幣のエッジが検出されてエッジ情報の
DRAM14への書込みが開始される。また、2次元デ
ータの取込みが完了する前に、紙幣の斜行量と寄せ量が
演算されるようになっている。そして、その斜行と寄せ
量によって補正されたデータを用いて識別処理を行ない
得るようになっている。
【0030】図3及び図4(図3の分図)は、図2のエ
ッジ情報抽出部10の回路構成の一例を示す図で、図6
は、その詳細動作の一例を示すタイミングチャートであ
る。以下、これらの図を参照して各回路の構成と動作を
説明する。
【0031】パスセンサ1(PS1L,R):イメージ
センサIMの前段に設けられて紙幣の到来を検知し、デ
ータの収集を開始するトリガを得るセンサである。トリ
ガとなるパスセンサ1の出力信号はいったん識別用CP
U30にて読み込まれ、ポート出力としてタイミング発
生回路11、座標生成回路13内のバイナリーカウンタ
(CNTX,CNTY)、及びフリップフロップFF
1,FF2に出力されリセット状態を解除する。これ
は、穴明き紙幣等の場合にカウンタ類が誤動作してしま
うのを防ぐ為であり、上記信号の出力により、紙幣1枚
の搬送中はスタート信号SSがOFFにならないように
しておく。また、スタート信号SSを出すまでにCPU
30はDPRAM14(DPRAM1〜4)を全て0ク
リアしておく。これは、前の紙幣のデータで誤った結果
を出すのを防ぐ為である。
【0032】イメージセンサIM(IM1,IM2):
紙幣搬送路を横断する方向に設けられたイメージセンサ
で、出力はタイミング発生回路11からのクロック(図
3,図6に示すCLK0)が1個入る毎にシフトして、
左から右に向かって撮像素子の出力をアナログで取り出
す。タイミング発生回路11からのSI信号が入ると内
部のシフトレジスタがリセットされ左端の画素より読出
される。
【0033】パスセンサ2(PS2):イメージセンサ
IMの後段に設けられ、イメージセンサ部を紙幣が通過
しデータの収集を終了するトリガを得るセンサである。
エッジデータ(紙幣の輪郭データ)は余裕をとって採集
ができるようにDPRAM14が用意されているので、
このパスセンサ2の信号により強制的に処理が終わらせ
ることができ、次の紙幣の判定処理に進むことができ
る。後述するタイミング発生回路11は、パスセンサ1
(PS1L,R)に紙幣が来た際にCPU30が読み込
んで次にパスセンサ2(PS2LとPS2R)のOR信
号が読み込まれるまでの間、スタート信号SSをH(オ
ン状態)にしてデータ読み取りをイネーブルにする(図
6のスタート信号SS参照)。
【0034】スタート信号SSがオンになると、図6の
メカタイミングパルス,CLK4M及びSIのタイミン
グチャートに示すように、ロータリエンコーダREの4
周期(2mm)毎に4MHzクロック(CLK4M)の
半周期の時間分、イメージセンサIMのシフトレジスタ
のリセット信号SIを出す。紙幣搬送速度が変わってロ
ータリーエンコーダREの出力パルスPSの幅が変化す
れば、SI信号のパルスの間隔がそれに応じて変動する
が、イメージセンサIMを読み出すためのCLK0等の
内部基本クロックとの同期は維持し、SI有効パルス幅
は固定である。そして、そして図6に示すようにCLK
500K(500KHz)の周期でイメージセンサIM
から1ライン分の各画素の出力SOUTを得ている。
【0035】コンパレータ(CMP):紙幣の有る無し
を判断するためのコンパレータで、1:媒体有り、0で
媒体無しを示す。すなわち、コンパレータCMPは、イ
メージセンサIMで取出した画素のアナログ信号SOU
Tを入力し、紙幣有りを1、無しを0で出力する2値化
手段である。
【0036】閾値電圧源(ref):CMPの動作のた
めの閾電圧。
【0037】フリップフロップ(FF1):コンパレー
タCMPの出力がエッジ処理の動作中に変化しないよう
にラッチする。
【0038】フリップフロップ(FF2)とGATE
1:FF1の出力信号CMPDATAが0から1に変化
した時、GATE1の3番(図6のGATE1の参
照)よりLのパルスを出しこれによってDPRAM1に
CNTYで示された番地にその時のCNTXのカウンタ
値を書き込む。
【0039】フリップフロップ(FF3)とGATE
2:FF1の出力信号CMPDATAが1から0に変化
した時、GATE2の3番(図6のGATE2の参
照)よりLのパルスを出しこれによってDPRAM2の
CNTYで示された番地にその時のCNTXのカウンタ
値を書き込む。都合、書き込まれたカウンタ値−1が真
のエッジ位置のX座標値となる。
【0040】タイミング発生回路11:CPU30から
のスタート信号(SS)オンでデータの収集を開始し、
オフで停止する。SI信号はイメージセンサの画素デー
タ読出用シフトレジスタをリセットする信号であり、S
I信号発生後のクロック信号(CLK0)によって左側
の画素から順々にデータが出力される。タイミング発生
回路11では、ロータリーエンコーダREが発生する搬
送距離に応じたパルスを計数して一定間隔毎にSI信号
を発生させる。このSI信号をトリガーとしてCNTX
をクリアーする(図6のSI及びX座標バイナリーカウ
ンタ(CNTX)のタイミングチャート参照)。
【0041】座標生成回路13は、イメージセンサの画
素を読み出すX軸方向(ライン方向)のアドレスを発生
するバイナリーカウンタCNTXと、紙幣が2mm搬送
される毎のイメージセンサの走査数に等しい値をカウン
トするバイナリーカウンタCNTYとで構成される。Y
軸方向のアドレスを発生するのはCNTYで、これはス
タート信号SSが入るとリセット状態が解放され、以後
のSICNT信号(イメージセンサIMのシフトレジス
タのリセット信号SIの立上がりに同期して発生する短
いパルス信号)によってカウントアップする。このCN
TYの出力するY座標は、DPRAM1と2のアドレス
に接続されている。また、画像フレームメモリ21の上
位アドレスに接続されている。
【0042】Y座標バイナリーカウンタ(CNTY):
CPU30より受けたスタート信号SSにより動作を開
始し、イメージセンサIMのシフトレジスタのリセット
信号SIの立上がりに同期して発生する短いパルス“S
ICNT”の立ち上がりエッジに同期してカウントアッ
プする(図6のSI,SICNT及びY座標バイナリー
カウンタのタイミングチャート参照)。同時に画像フレ
ームメモリ21のアドレスの上位ビット(A7 〜A14
を構成する。
【0043】X座標バイナリーカウンタ(CNTX):
イメージセンサIMのシフトレジスタの動作用クロック
CLK0の立ち上がりに同期してカウントアップする
(図6のCLK0及びX座標バイナリーカウンタのタイ
ミングチャート参照)。そして、Y座標バイナリーカウ
ンタ(CNTY)のカウント信号SICNTによってラ
イン毎にリセットされる。CNTXはSI信号(H)と
CLK0(L)とCLK4M(4MHzクロック)
(H)のAND回路の出力から得られるタイミング発生
回路11からの125μsecのパルス、SICNTに
よってリセットされ、イメージセンサIMの読出クロッ
クCLK0の立ち上がりによってカウントアップする
(図6参照)。
【0044】バイナリーデータ大小比較器(CMP
2):タイミング発生回路11から2mm毎にSI信号
が来るまでの間CLK0が継続して出てくるので、10
0画素分のデータをイメージセンサIMが読出した以降
は、X座標バイナリーカウンタ(CNTX)がアドレス
をカウントアップしても、2値化データが0になるよう
にフリップフロップ(FF1)をリセットするために用
いられる。
【0045】RAM1(図4参照):RAM1はB方向
とD方向のエッジ(図9の(C)と(D)参照)を検出
するために、1ライン前の同一X座標の読出値を記憶し
ておき今回のエッジの変化の入力値と比較するために使
用される。RAM1は1ライン分のX座標値の記憶領域
があればよく、本実施例では搬送方向の走査時にX座標
のアドレスの各々iに対してコンパレータCMPの出力
値(2値データ:CMPDATA)がGATE4を介し
て各々記憶される。図6に示すRAM1のDATAで、
OUTデータ:“0”は前ラインに紙幣が無いことを示
し、OUTデータ:“1”は前ラインに紙幣が有ること
を示している。
【0046】Y座標1番地禁止回路(CMP3):Y座
標が1番地のとき前回のデータが記憶されていないため
誤判定する場合があるので、DPRAM3、4に書き込
まないようにGATE5とGATE6に動作の禁止をか
けるようにしてある。DPRAM3,4のアドレスはD
PRAM1,2とは逆になり、X座標値である。そし
て、書き込まれるデータはY座標値である。
【0047】GATE5〜GATE8:GATE5、G
ATE7は、2値データ(CMPDATE)が0から1
に変わる時GATE7の4番(図6のGATE7の参
照)よりDPRAM3の書き込みパルスを出力する。同
様にGATE6、GATE8は、2値データ(CMPD
ATA)が1から0に変わる時GATE8の4番(図6
のGATE8の参照)よりDPRAM4の書き込みパ
ルスを出力する。
【0048】ここで、書き込みタイミングの説明を行な
う。RAM1はアドレスが確定すれば該当のデータ(記
憶内容は1ビットで0か1)を出力する。前回のデータ
が0で今回のデータCMPDATAが1であればGAT
E5の4がHを出力し、CLKの信号によってDPRA
M3の書き込みパルス(図6のGATE7の参照)が
出力される。前回のデータが1であった場合にはGAT
E5の4番出力が0のままであるので、書き込みパルス
は出力されない。書き込みパルスが出力された直後に、
CLK0のパルスによってRAM1に現在のCMPDA
TAが書き込まれる。なお、現在のデータが0で前のデ
ータが1である必要からINV2が設けられている。ま
た、GATE6とGATE8のタイミングはGATE5
とGATE7のタイミングと同じである。ここでD方向
のエッジ情報も、C方向のエッジ情報と同様で記憶値−
1が真のエッジのY座標となる。
【0049】DPRAM:双方向性RAMで、アドレス
とそのアドレスに対して記憶されるデータの内容は表1
の通りである。
【0050】
【表1】
【0051】例えばA方向の場合、DPRAM1のアド
レスの8番地に10(16進)が入っていたとするとデ
ータを取出して8ライン目の16番目のところに左から
見たエッジが存在することになる。なお、右端及び下端
は紙幣があるところの最終端をエッジと規定しているた
めに格納されたエッジ座標は、すでに真の値より+1さ
れたものとなっている。
【0052】以上のように、エッジ情報抽出部は、イメ
ージ情報取込手段(タイミング発生回路11及びイメー
ジセンサIM)で取り出された該画素データを入力し、
紙葉類の有り無しを1と0で出力する2値化手段(コン
パレータCMP)と、ラインの方向にイメージ画像の座
標をカウントし、該カウント値をX座標値として出力す
るX座標カウント手段(X座標バイナリーカウンタCN
TX)と、搬送方向に前記イメージ画像の座標をカウン
トし、該カウント値をY座標値として出力するY座標カ
ウント手段(Y座標バイナリーカウンタCNTY)と、
1ラインの走査が行なわれる毎に上記2値化手段の出力
が0から1に移る時の上記X座標値を上記Y座標値をア
ドレスとして第1の記憶手段(DPRAM1)に書き込
む第1の書込手段(FF2とGATE1)と、上記1ラ
インの走査が行なわれる毎に上記2値化手段の出力が1
から0に移る時の上記X座標値を上記Y座標値をアドレ
スとして第2の記憶手段(DPRAM2)に書き込む第
2の書込手段(FF3とGATE2)と、上記搬送方向
の走査時に前記X座標のアドレスの各々iに対して上記
2値化手段の出力を記憶するための2値化データ記憶手
段(RAM1)と、上記搬送方向の走査が行なわれる毎
に上記2値化手段の出力と上記2値化データ記憶手段か
ら読み出した1ライン前の同一X座標値での上記2値化
手段の出力とを比べ、該出力が0から1へ変化した時の
上記Y座標値を上記X座標値をアドレスとして第3の記
憶手段(DPRAM3)に書き込む第3の書込手段(G
ATE5、GATE7、関連回路)と、上記搬送方向の
走査が行なわれる毎に上記2値化手段の出力と上記2値
化データ記憶手段から読み出した1ライン前の同一X座
標値での上記2値化手段の出力とを比べ、該出力が1か
ら0へ変化した時の上記Y座標値を上記X座標値をアド
レスとして第4の記憶手段(DPRAM4)に書き込む
第4の書込手段(GATE6、GATE8、関連回路)
と、上記第3及び第4の書込手段が動作した際の上記2
値化手段の出力値を上記2値化データ記憶手段に格納す
る2値化データ書込手段(GATE4、関連回路)とを
具備している。
【0053】そして、紙葉類を左方向(図9のA方向)
から見た第1のエッジの座標が第1の記憶手段(DPR
AM1)に、紙葉類を右方向(図9のC方向)から見た
第2のエッジの座標が第2の記憶手段(DPRAM2)
に、紙葉類を上方向(図9のB方向)から見た第3のエ
ッジの座標が第3の記憶手段(DPRAM3)に、紙葉
類を下方向(図9のD方向)から見た第4のエッジの座
標が第4の記憶手段(DPRAM4)に、それぞれ格納
されるようになっている。
【0054】このような構成において、本発明装置の動
作例を図7及び図8のフローチャートを用いて説明す
る。先ず、ハードウェアの動作について説明する。識別
装置の電源の投入により、CPU30では主要機器の動
作チェック(メモリのライト/リードテスト,センサの
オン/オフ動作チェックなど)やDPRAMメモリ,ワ
ークエリアのクリア等の初期化処理を行なう(ステップ
S1)。
【0055】パスセンサ1(PS1L,R)により識別
装置の紙幣搬送路に紙幣が進入してきたことが検知され
ると(ステップS2)、検知信号を受けたCPU30に
より、スタート信号SSがハードウェア(エッジ情報抽
出部10内のタイミング発生回路11)に対して出力さ
れる(ステップS3)。スタート信号SSがタイミング
発生回路11に入力されると、タイミング発生回路11
からイメージセンサIMにリセット信号SIが送出さ
れ、イメージセンサIM内部のシフトレジスタがリセッ
トされて読出動作が開始される。イメージセンサIMか
らの信号SOUTはA/D変換ブロック20によりAD
変換され、画像メモリタイミング回路22を介して画像
フレームメモリ21に格納される。この画像情報のサン
プリング開始と同時にエッジ情報の抽出が行なわれる。
【0056】ここではエッジ情報の抽出動作について説
明する。画像データは、図9に示すように紙幣1を左か
ら右へ、上から下に向かって走査するようにイメージセ
ンサIMから順次読出され、画像データが画像フレーム
メモリ21に書き込まれる一方でエッジ情報が検出され
てDPRAM14(1〜4)に記憶される。画像フレー
ムメモリ21は横方向に100、縦方向(搬送方向)に
200ラインの合計20、000バイト(紙幣1枚分)
が用意されている。エッジ情報とは図9のA,B,C,
Dの4方向のそれぞれから見て手前に見える紙幣1の輪
郭情報であり、座標生成回路13により各輪郭部のX,
Y座標がエッジ情報として該当のDPRAM1〜4に記
憶される。
【0057】以下、図10に示すように、紙幣1に欠損
部(破れや折れ)h1〜h4が有り、紙幣通路を斜行,
寄せ状態のまま搬送されてきたものと仮定して説明す
る。なお本実施例では、X軸方向の走査によって、A方
向のエッジ情報(図11(A)参照)が採集されてDP
RAM1に、C方向のエッジ情報(図11(B)参照)
が採集されてDPRAM2にそれぞれ格納され、Y軸方
向の走査によって、B方向のエッジ情報(図11(C)
参照)が採集されてDPRAM3に、D方向のエッジ情
報(図11(D)参照)が採集されてDPRAM4にそ
れぞれ格納される。
【0058】先ずA方向からのエッジ情報の採集の説明
を行なう。イメージセンサIMの1ラインの出力SOU
TをコンパレータCMPを用いて2値化し、空白部を0
で、紙幣部を1で示す。エッジは1ラインを走査しコン
パレート結果が0から1へ移った点、及び1から0に移
った1のあった座標がそのエッジ点である。0しか1ラ
インに存在しない場合にはそのラインにはエッジは存在
しないことになり、よって紙幣も存在しなかったことを
示す。
【0059】まず1ライン目においてA方向(画像面の
左側)から見てエッジがなければ、a[1]=0と記憶
する(この場合には、実質的なDPRAM14に対する
書き込み動作は無い。最初DPRAM14を初期化する
際に0でクリアしているからである)。次に2ライン目
の10列目において、エッジがあったと仮定すると、a
[2]=10となる。ここで、“a”はA方向から見た
エッジであることを意味しており、[1],[2],…
[j]は1行目,2行目,…j行目であることを示して
おりCNTYの値である。
【0060】すなわち、一般式ではa[j]=Xaj
(但し、jは1から200まで、Xajは1から100
までの整数)であり、[j]がエッジ点のY座標(=C
NTYの値)、Xajがその時のX座標(=CNTXの
値)である。そして、DPRAM1には、Y座標バイナ
リーカウンタCNTYの値すなわちY座標(j)が示す
アドレスに、X座標バイナリーカウンタCNTXの値す
なわちX座標(Xaj)が格納される。
【0061】C方向は、c[j]=Xcjによって紙幣
から空白部に変わるエッジ部のX座標が、DPRAM2
の当該アドレス(Y座標(j)が示すアドレス)に格納
される。またB方向は、b[i]=Ybiで空白から紙
幣有りになる点のY座標(Ybi)が、DPRAM3の
当該アドレス(“i”が示すアドレス)に格納される。
ここでiはX軸方向の座標を示しており、1から100
までである。同様にD方向はd[i]=Ydiで紙幣有
りから空白になる点のY座標(Ydi)が、DPRAM
4の当該アドレス(X座標(i)が示すアドレス)に格
納される。上記iは1ステップずつ即ち1ラインずつ実
行するのが望ましいがさらに高速化するために数ライン
毎の間隔をとってエッジ座標を得ることも有効である
(ステップS100)。
【0062】以上の画像情報の読出及び書込動作とエッ
ジ情報の抽出動作はハードウェアで行なわれる。以下、
ステップS100と並行して行なわれるソフトウェアの
動作を説明する。概略を説明すると、ステップS4以降
では、先ず上記エッジ情報に基づいて紙幣の斜行量・寄
せ量を算出する。そして、斜行量・寄せ量に基づいて画
像フレームメモリ21に取込まれた画像データを座標変
換し、座標変換後の画像データを画像フレームメモリ2
1の基準位置に書き込む処理を行なう。これにより、斜
行や寄せの影響のない画像データ(紙幣のイメージデー
タ)が得られるようになる。この斜行・寄せデータ補正
処理は識別用のCPU30の制御の下で行なわれるが、
紙幣の斜行量・寄せ量の演算処理については、図示され
ない紙幣情報演算用の専用CPU(以下、演算用CPU
と呼ぶ)で行なわれる。なお、紙幣の斜行量・寄せ量の
演算処理についても、時間的な余裕があるので、CPU
30にて行なうことができる。以下、図7のステップS
4以降の処理を詳細に説明する。
【0063】識別用のCPU30では、紙幣のイメージ
データが画像フレームメモリ21に所定量以上(本実施
例では紙幣の3/4)取り込まれたか否かをパスセンサ
1を遮光してからのメカタイミングパルス数を数えてい
ることにより識別用のCPU30が判断し(ステップS
4)、斜行量・寄せ量の演算を開始する。ここで、イメ
ージデータの取り込み完了まで待たないで斜行量・寄せ
量の演算処理を行なうのは、全てのデータが取り込まれ
る前に斜行、寄せ量の検出が可能であるからで、なぜな
ら紙幣の各辺の傾きθと頂点の座標Cp(xcp,yc
p)が分かれば斜行画像データを補正することができる
からである。なお、演算処理の開始時点では紙幣の3/
4のエッジ情報がDPRAM1〜4に取込まれている
が、ハードウェアによる取込みは、以下の演算処理と並
行して行なわれている。
【0064】まず、図10の画像において紙幣のX方向
の長さ(lx)を次の演算処理により求める。演算用C
PUでは、A方向のエッジ情報とC方向のエッジ情報の
うち、Y座標が同じ点(jが同じ)のX座標XajとX
cjとを求めその差(lxj)を記憶する。(ステップ
S5)。そして、lxjの内の最多値(モード値)を求
める(ステップS6)。次に、このモード値を有するA
方向のエッジ情報のみ抽出し、y=ax+bの式を得
る。これは、紙幣の左辺Raの式である(ステップS
7)。
【0065】次に紙幣の前端の辺Rbの式を得る。ま
ず、y=ax+bで示される直線に対して直角な傾きを
もった直線の式、y=cx+di(但し、c=−1/
a)を得る(ステップS8)。このy=cx+diを用
い、紙幣の前端の情報即ちB方向のエッジ情報Ybiを
代入していき各々diを求める。そして、diのモード
値を求めこれをdとして、前端の辺Rbの式、y=cx
+dを確定する(ステップS9)。
【0066】図12において、求まった直線Ra:y=
ax+bと直線Rb:y=cx+dよりその交点の座標
Cp(xcp,ycp)を得る(ステップS10)。続
いて、X軸に対する紙幣の前端の辺Rbの傾斜角度(回
転角度)θを求める。回転角度θは、c=tanθより
求まる。
【0067】この座標原点org(0,0)からの偏移
量xcpとycpより、次に行なう図形移動の移動先の
座標への移動量がわかり、θより変換角度が求まる。こ
のようにして求まった斜行量・寄せ量は、識別CPU3
0から直接アクセス可能なCPU側のメモリ(RAM3
1)に設けたレジスタに書き込む(ステップS11)。
【0068】ここで、画像フレームメモリ21への画像
データの取り込み完了を持つ。これには、イメージセン
サIMの後段に設けたパスセンサ2により紙幣の後端が
抜けたのを検知したところで演算用CPU及び識別用C
PU30に割り込みが入り、この割り込みによりイメー
ジセンサ部に紙幣がないこと、即ち取り込み完了を確認
する(ステップS12)。割り込みが入ったのであれ
ば、演算用CPUでは正規の紙幣の札幅と札長を求め
る。
【0069】正規の札幅は、上記のθを用いてlx×s
ecθより求める。次に札長を求める。B方向のエッジ
情報とD方向のエッジ情報とから同一X座標のに対する
YbjとYdjとの差を求め、上記と同様にモード値を
得てこれを札長とする。上記のθでもって正規の札長に
する。これをRAM31のレジスタにセットして記憶し
ておく(ステップS13)。
【0070】識別用CPU30では、斜行量、寄せデー
タを用いて画像フレームメモリ21から2次元画像座標
変換する。本実施例では、移動元(変換元)の座標を
(x,y)、移動先(変換先)の座標を(X,Y)とし
て、次の数3により画像データを移動する。なお、対象
となる画像データの範囲は、補正して得た正規の札幅、
札長により規定される。
【0071】
【数3】
【0072】まず、移動先の座標(X,Y)から移動元
の画像データの存在する座標(x,y)を上記数3から
得る。得られた座標値は小数点以下を切り捨て、或いは
4捨5入して整数化しておく(ステップS14)。続い
て、その座標の値をそのまま変換先の座標に該当する画
像フレームメモリ21の番地に書き込む。この処理によ
り画素データを順次転送し、対象範囲について終了した
のであれば処理を終了する。そして、ステップS2に戻
り、次の紙幣について上記動作を繰り返す(ステップS
15)。
【0073】以上の変換処理によって、回転座標変換式
を用いることによって生じる、画像データ変換後に紙幣
中央部の画像データに欠落が生じることを防ぐことがで
きる。なお、識別用CPU30では、札長・札幅情報を
判別に加味して紙幣の識別処理を実行することになる。
識別した結果、金種と方向及び該当紙幣のサイズが判明
する。
【0074】次に、穴明き、破れ紙幣の欠損率の算出処
理について説明する。識別用CPU30では、識別用の
標準紙幣画像と補正した非識別画像とを1対1で比較を
行ない、該当座標の画素データが標準紙幣画像のデータ
より暗いものは欠けとしてカウントする。そして、該当
カウントが閾値(例えば、総数の0.3%)を越えた時
は欠損券と判定する。例えば、図10の“h1〜h4”
部分の面積比率が0.3%を越えていれば欠損券と判定
される。
【0075】或いは、標準紙幣画像との比較はせずに一
定の値以下(反射センサの使用の場合)になった点を欠
落点としてカウントし、一定の割合以上の欠落点があれ
ば欠損券として判定する。
【0076】なお、上述した実施例では、紙幣識別装置
に本発明を適用した場合を例として説明したが、その他
の紙葉類の識別装置にも適用し得るものである。また、
紙葉類の長手方向に搬送される場合を例として説明した
が、搬送方向は任意である。
【0077】
【発明の効果】紙幣幅の異なる紙幣を取り扱う紙幣識別
装置において、紙幣識別装置の通路幅を大きくすること
ができるので、1種類の搬送装置により多国の紙幣を搬
送させることが可能となる。同一のメカ機構を用いての
紙幣識別アルゴリズムの開発が容易となり製品開発期間
の短縮が図れる。即ち、紙幣搬送時の寄せがあってもそ
のために従来の様に識別用のデータテーブルを用意する
必要が無く、どの位置にあっても同様な紙幣識別結果が
得られるので紙幣幅の異なる紙幣を有する国の紙幣を識
別する識別装置が容易に完成させることができる。
【0078】さらに、斜行角度が異なっても識別時に使
用する画像データは原点に位置する補正後のデータを常
に使うので斜行角度に応じた識別テーブルは全く不要と
なる。このことによって、識別用のデータの作成、デバ
ック及び評価の種類が金種及び搬送方向別に1種類づつ
で済むため開発効率が高まると共に、その信頼性も従来
のものに比べ遥かに高いものが得られる。このように、
識別能力の大幅な向上となる。また、処理時間が短縮で
きるので、より多くの金種のでデータが扱えるので多国
の紙幣の識別を同時に行わせることができる。
【0079】なお、請求項1の発明によれば、イメージ
センサから紙幣イメージを読み出すに際してその都度紙
幣のエッジを検知するようにしているので、リアルタイ
ムに処理が進み処理速度を速くすることができる効果が
得られる。また、請求項2の発明によれば、紙幣の外郭
を示すエッジの座標情報から紙幣の寄せ量、斜行角度を
求めるので、計算する時の参照データが少ないので、処
理を早めることができる効果が得られる。さらに、請求
項3の発明によれば、座標変換時のデータ抜けが発生
し、現実に穴がないのに関わらず穴明きと判断して、紙
幣判別が正常にできないといった事態を回避できる効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である紙幣識別器の媒体検出部
の構成例を示す斜視図である。
【図2】本発明の紙葉類の斜行・寄せデータ補正装置の
構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明装置の構成例を示す回路図である。
【図4】図3の回路図の分図である。
【図5】本発明装置の概略動作の一例を示すタイミング
チャートである。
【図6】本発明装置の詳細動作の一例を示すタイミング
チャートである。
【図7】本発明装置の動作例を示すフローチャートであ
る。
【図8】図7のフローチャートの分図である。
【図9】本発明装置による紙幣のエッジ情報の抽出動作
を説明するための図である。
【図10】本発明による斜行・寄せデータ補正処理を説
明するための第1の図である。
【図11】本発明による斜行・寄せデータ補正処理を説
明するための第2の図である。
【図12】本発明による斜行・寄せデータ補正処理を説
明するための第3の図である。
【図13】従来の紙幣類鑑別装置での座標変換に伴うデ
ータ抜けの一例を示す図である。
【符号の説明】
1 紙幣 10 エッジ情報抽出部 11 タイミング発生回路 12 エッジ検出回路 13 座標生成回路 14 DPRAM 20 A/D変換ブロック 21 画像フレームメモリ 22 画像メモリタイミング回路 30 識別用CPU 31 RAM 32 ROM 33 I/Oインタフェース RE ロータリーエンコーダ IM,IM1,IM2 イメージセンサ PS1L,PS1R パスセンサ1(第1の紙幣検知セ
ンサ) PS2L,PS2R パスセンサ2(第2の紙幣検知セ
ンサ) CMP コンパレータ ref 閾値電圧源 FF1,FF2,FF3 フリップフロップ GATE1〜GATE8 ゲート回路 CNTX X座標バイナリーカウンタ CNTY Y座標バイナリーカウンタ CMP2 バイナリーデータ大小比較器 CMP3 Y座標1番地禁止回路 INV1,INV2 インバータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送路上を搬送されてくる紙葉類のイメ
    ージ情報を個々の画素データ毎に順々に取り込み、紙葉
    類の搬送方向と垂直な方向に走査してラインを形成し、
    1ラインを走査し終えると前記搬送方向に順々に走査し
    て該画素データを取り出すイメージ情報取込手段を備
    え、その画像データを用いて少なくともその紙葉類の真
    偽と種類を判定する紙葉類識別装置における紙葉類の斜
    行・寄せデータ補正装置において、前記イメージ情報取
    込手段で取り出された該画素データを入力し、紙葉類の
    有り無しを1と0で出力する2値化手段と;前記ライン
    の方向にイメージ画像の座標をカウントし、該カウント
    値をX座標値として出力するX座標カウント手段と;前
    記搬送方向に前記イメージ画像の座標をカウントし、該
    カウント値をY座標値として出力するY座標カウント手
    段と;前記1ラインの走査が行なわれる毎に前記2値化
    手段の出力が0から1に移る時の前記X座標値を前記Y
    座標値をアドレスとして第1の記憶手段に書き込む第1
    の書込手段と;前記1ラインの走査が行なわれる毎に前
    記2値化手段の出力が1から0に移る時の前記X座標値
    を前記Y座標値をアドレスとして第2の記憶手段に書き
    込む第2の書込手段と;前記搬送方向の走査が行なわれ
    る毎に前記2値化手段の出力と1ライン前の同一X座標
    値での前記2値化手段の出力とを比べ、該出力が0から
    1へ変化した時の前記Y座標値を前記X座標値をアドレ
    スとして第3の記憶手段に書き込む第3の書込手段と;
    前記搬送方向の走査が行なわれる毎に前記2値化手段の
    出力と1ライン前の同一X座標値での前記2値化手段の
    出力とを比べ、該出力が1から0へ変化した時の前記Y
    座標値を前記X座標値をアドレスとして第4の記憶手段
    に書き込む第4の書込手段とを具備したことを特徴とす
    る紙葉類の斜行・寄せデータ補正装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の記憶手段の各アドレスに格納
    されている第1のエッジのX座標値と前記第2の該当ア
    ドレスに格納されている第2のエッジのX座標値との差
    を計算して得られた値を紙葉類の該当ラインの幅とし、
    得られた各々の紙葉類のライン幅の内の最多値を当該紙
    葉類の搬送路幅方向の幅lxとし、この幅lxを有する
    前記第1のエッジの各X座標値により第1の直線y=a
    x+bを求めてこれを紙葉類の左辺の式とし、前記第1
    の直線に対して直角な傾きを持った直線y=(−1/
    a)*x+d’を計算し、d’=y−(−1/a)*x
    に前記第3の記憶手段に記憶されているアドレスをxに
    データをyに代入して得られたd’の最多値を求めてこ
    れをd1として第2の直線y=(−1/a)*x+d1
    を求めてこれを紙葉類の前端の式とし、前記第1及び第
    2の直線の交点Cp(xcp,ycp)を求め、d’=
    y−(−1/a)*xに前記第4の記憶手段に記憶され
    ているアドレスをxにデータをyに代入して得られた
    d’の最多値を求めてこれをd2とし、d2−d1より
    得られた値を紙葉類の長さlyとし、回転角:θ=ta
    -1(−1/a)及び回転中心Cp(xcp,ycp)
    より回転させてθ=0、座標原点(0,0)に前記画像
    データの座標を変換する制御手段を備えた請求項1に記
    載の紙葉類の斜行・寄せデータ補正装置。
  3. 【請求項3】 前記回転角θ=tan-1(−1/a)及
    び前記回転中心Cp(xcp,ycp)より、移動先の
    座標から移動元の座標を求め、該当場所のフレームメモ
    リの画像データを複写するようにした請求項2の紙葉類
    の斜行・寄せデータ補正装置。
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