JP2024078899A - 検品装置、検品装置の制御方法、検品処理システム及びプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】挿入紙が割り込まれると、検品装置で登録した画像データと読取画像の順番に差異が発生し、検品装置にて正しく印刷物の仕上がりを検査できない【解決手段】本発明は、検品装置であって、画像データを受け取ると、前記画像データを登録する第１登録手段と、前記画像データと印刷設定とにより得られた配置先であり、尚且つ記録シートへの前記画像データの配置先を受信する受信手段と、前記配置先に基づいて、前記第１登録手段に登録された前記画像データを並び替えた基準画像を登録する第２登録手段と、前記画像データが印刷された印刷物を読み取ることで得られたスキャン画像を受信すると、前記スキャン画像と前記基準画像とに基づいて、前記印刷物を検品する検品手段と、前記記録シートへの前記画像データの配置先には、前記検品手段で検品を行うか否かの情報を更に含むことを特徴とする。【選択図】 図４

Description

本発明は、検品装置、検品装置の制御方法、検品処理システム及びプログラムに関する。

近年、印刷装置により印刷された用紙を搬送中に検品装置によって検査可能とした検品システムが知られている。印刷用紙の検品では、実行した印刷ジョブの出力物（印刷用紙）に印字された画像に対して画像解析し、検品装置に登録されている基準画像と比較することで印刷用紙が正常であるか否かを判定する。特許文献１に記載の検品システムでは、初めに画像形成部に入力される画像データを検品装置にも登録する。そして、印刷した印刷物を読み取った画像と検品装置に登録した画像データを比較して、印刷物の仕上がりを検査するものが提案されている。

特開２０１６－１８０８５６号公報 特開２０２２－６６７６６号公報

しかしながら、印刷装置では、印刷物とは別に補正用の画像を印刷した印刷用紙や仕切り紙などの挿入紙を割り込ませることがある。このような挿入紙がある場合に、特許文献１のような検品システムで問題が生じる。挿入紙が割り込まれると、検品装置で登録した画像データと読取画像の順番に差異が発生し、検品装置にて正しく印刷物の仕上がりを検査できないという課題がある。

本発明は、検品装置であって、画像データを受け取ると、前記画像データを登録する第１登録手段と、前記画像データと印刷設定とにより得られた配置先であり、尚且つ記録シートへの前記画像データの配置先を受信する受信手段と、前記配置先に基づいて、前記第１登録手段に登録された前記画像データを並び替えた基準画像を登録する第２登録手段と、前記画像データが印刷された印刷物を読み取ることで得られたスキャン画像を受信すると、前記スキャン画像と前記基準画像とに基づいて、前記印刷物を検品する検品手段と、前記記録シートへの前記画像データの配置先には、前記検品手段で検品を行うか否かの情報を更に含むことを特徴とする。

本発明によれば、印刷物とは別の挿入紙が割り込む場合でも、検品装置で登録した画像データと読取画像の順番に差異が発生することなく、検品装置にて正しく印刷物の仕上がりを検査することが可能となる。

印刷システムのハード構成の全体図 印刷システムのシステム構成を表すブロック図 画像形成装置のメカ断面図を表した図 第１の実施形態のデータの流れを示した図 （Ａ）第１、第２の実施形態における印刷装置のフローチャートの一例（Ｂ）第１、第２の実施形態における画像読み取り装置のフローチャートの一例（Ｃ）第１、第２の実施形態における検品装置のフローチャートの一例 第２の実施形態のデータの流れを示した図

添付図面を参照して本発明の各実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また各実施形態で説明されている特徴の組み合わせのすべてが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。本実施形態における外部コントローラは、画像処理コントローラ、デジタルフロントエンド、プリントサーバ、ＤＦＥなどと呼ばれることもある。画像形成装置は、複合機、マルチファンクションペリフェラル、ＭＦＰと呼ばれることもある。

以下本実施形態の前提技術を説明する。検品システムにおける印刷用紙の検査では、まず検品装置が搬送された印刷用紙の画像を読み取り、読み取った画像を基準画像として登録する。そして、実行した印刷ジョブの出力物（印刷用紙）を画像解析し、基準画像と比較することで印刷用紙が正常であるか否かを判定する。検品装置による検査により、例えば印刷汚れ、ページ抜けなどを検出することが可能である。

（第１の実施形態）
図１は、本実施形態に係る画像処理システムのハード構成の全体図である。画像処理システムは、画像形成装置１０１と外部コントローラ１０２を備える。画像形成装置１０１と外部コントローラ１０２はＬＡＮ１０５とビデオケーブル１０６を介して通信可能に接続されている。外部コントローラ１０２はＬＡＮ１０４を介してＰＣ１０３と通信可能に接続されており、ＰＣ１０３から外部コントローラ１０２に対して印刷指示が行われる。また、画像形成装置１０１と検品装置１１２はＬＡＮ１０５とビデオケーブル１１３を介して通信可能に接続されている。

ＰＣ１０３には印刷データを外部コントローラ１０２で処理可能な印刷記述言語に変換する機能を有するプリンタドライバがインストールされている。印刷を行うユーザは各種アプリケーションからプリンタドライバを介して印刷指示を行うことができる。プリンタドライバはユーザからの印刷指示に基づいて外部コントローラ１０２に対して印刷データを送信する。外部コントローラ１０２はＰＣ１０３から印刷指示を受け取ると、データ解析やラスタライズ処理を行い、画像形成装置１０１に対して印刷データを投入し印刷指示を行う。外部コントローラ１０２は、画像形成装置１０１に対してＬＡＮ１０５で印刷データを投入し、ビデオケーブル１０６でラスタライズされた画像データを投入する。

次に画像形成装置１０１について説明する。画像形成装置１０１には複数の異なる機能を持つ装置が接続され、製本などの複雑な印刷処理が可能なように構成されている。

印刷装置１０７は、印刷装置１０７の下部にある給紙部から搬送される用紙に対してトナーを用いて画像を形成する。なお、ここでは用紙を例に説明するが、記録シートなどの印刷媒体であれば用紙以外のものでもよい。

この印刷装置１０７の構成及び動作原理は次のとおりである。画像データに応じて変調された、レーザ光などの光線をポリゴンミラー等の回転多面鏡により反射して走査光として感光ドラムに照射する。

このレーザ光により感光ドラム上に形成された静電潜像はトナーによって現像され、転写ドラムに貼り付けられた用紙に、そのトナー像を転写する。この一連の画像形成プロセスをイエロー（Ｙ）、マゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ）、ブラック（Ｋ）のトナーに対して順次実行することにより、用紙上にフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された転写ドラム上の用紙は定着器へ搬送される。定着器は、ローラーやベルト等を含み、ローラー内にハロゲンヒータなどの熱源を内蔵し、トナー像が転写された用紙上のトナーを、熱と圧力によって溶解して用紙に定着させる。センシングユニット１０８は、搬送された用紙上の補正用および画像診断用の画像である診断チャートを読み取るための装置である。本実施例では、センシングユニットのことを画像診断部と呼称する。そして読取結果を印刷装置１０７にフィードバックし、後続の印刷に補正結果を反映させることができるセンシングユニットでは、色味の補正のほかに印刷装置１０７の故障個所の診断を行うことが可能である。より具体的には、初めに、印刷装置１０７で予め決められた診断チャートの印刷を行い、センシングユニット１０８にて診断チャートを読み取る。次に診断チャートを読み取った結果と、予め保持されている診断チャート画像との比較に基づいて、印刷装置１０７の後続の印刷に補正を反映させることや、印刷装置１０７の故障個所の診断を行うことが可能である。故障個所の診断の結果、ユーザに通知することが可能である。

画像読取装置１０９は、搬送された用紙（印刷物）の画像を読み取ることでスキャン画像データを生成し、ビデオケーブル１１３を介して検品装置１１２に転送する。

大容量スタッカ１１０は、大容量の用紙を積載することが可能な装置である。フィニッシャ１１１は、搬送された用紙に対してフィニッシング処理を加える装置である。フィニッシャ１１１は、設定に応じてステイプルやパンチ、中綴じ製本などのフィニッシング処理を行うことが可能であり、排紙トレイに排紙する。

検品装置１１２は、ビデオケーブル１１３を介して受け取った画像データと、予め登録された基準画像データと比較することで、印刷された画像が正常かどうかを判定するための装置である。なお、正常か否か判定された印刷物は、例えば、正常な印刷物とエラーが生じた印刷物とで分別して排出される。

図１で説明した印刷システムは画像形成装置１０１に外部コントローラ１０２が接続された構成であるが、本発明は外部コントローラ１０２の接続された構成に限定されない。すなわち、画像形成装置１０１をＬＡＮ１０４に接続し、ＰＣ１０３から、画像形成装置１０１が処理可能な印刷データを送信する構成でもよい。この場合、画像形成装置１０１において、データ解析やラスタライズ処理が行われ、印刷処理が実行される。

また、本実施形態において、画像形成装置１０１と、検品装置１１２とを合わせて、画像処理装置と呼称する。

図２は、画像形成装置１０１、外部コントローラ１０２、ＰＣ１０３、検品装置１１２のシステム構成を表すブロック図である。

まず画像形成装置１０１の印刷装置１０７の構成について説明する。画像形成装置１０１の印刷装置１０７は、通信Ｉ／Ｆ２１７、ＬＡＮＩ／Ｆ２１８、ビデオＩ／Ｆ２２０、ＨＤＤ２２１、ＣＰＵ２２２、メモリ２２３、操作部２２４、ディスプレイ２２５で構成される。さらに画像形成装置１０１の印刷装置１０７は、原稿露光部２２６、レーザ露光部２２７、作像部２２８、定着部２２９、給紙部２３０を備える。それぞれの構成要素はシステムバス２３１を介して接続される。

通信Ｉ／Ｆ２１７は、通信ケーブル２５４を介してセンシングユニット１０８、画像読取装置１０９、大容量スタッカ１１０、及びフィニッシャ１１１と接続され、それぞれの装置の制御のための通信が行われる。

ＬＡＮＩ／Ｆ２１８は、ＬＡＮ１０５を介して外部コントローラ１０２、検品装置１１２と接続され、制御コマンドや画像データなどの通信が行われる。

ビデオＩ／Ｆ２２０は、ビデオケーブル１０６を介して外部コントローラ１０２と接続され、ラスタライズされた画像データなどの通信が行われる。

ＨＤＤ２２１は、プログラムやデータが保存された記憶装置である。ＣＰＵ２２２はＨＤＤ２２１に保存されたプログラム等に基づいて、画像処理制御や印刷の制御を包括的に行う。メモリ２２３は、ＣＰＵ２２２が各種処理を行う際に必要となるプログラムや、画像データが記憶され、ワークエリアとして動作する。

操作部２２４は、ユーザからの各種設定の入力や操作の指示を受け付ける。ディスプレイ２２５には、画像形成装置１０１の設定情報や印刷ジョブの処理状況などが表示される。

原稿露光部２２６は、コピー機能やスキャン機能を使用する際に原稿を読み込む処理を行う。ユーザにより設置された用紙に対して露光ランプを照らしながらＣＣＤカメラで画像を撮影することで原稿データを読み込む。

レーザ露光部２２７は、トナー像を転写するために感光ドラムにレーザ光を照射するための一次帯電や、レーザ露光を行う装置である。レーザ露光部２２７においては、まず感光ドラム表面を均一なマイナス電位に帯電させる一次帯電が行われる。次にレーザードライバーによってレーザ光を、ポリゴンミラーで反射角度を調節しながら感光ドラムに照射される。これにより照射した部分のマイナス電荷が中和され、静電潜像が形成される。

作像部２２８は、用紙に対してトナーを転写するための装置であり、現像ユニット、転写ユニット、トナー補給部等により構成され、感光ドラム上のトナーを用紙に転写する。

現像ユニットにおいては、現像シリンダーからマイナスに帯電したトナーを感光ドラム表面の静電潜像に付着させ、可視像化する。転写ユニットにおいては、一次転写ローラーにプラス電位を印可し感光ドラム表面のトナーを転写ベルトに転写する一次転写、二次転写外ローラーにプラス電位を印可し転写ベルト上のトナーを用紙に転写する二次転写が行われる。

定着部２２９は用紙上のトナーを熱と圧力で用紙に溶解固着するための装置であり、加熱ヒーター、定着ベルト、加圧ベルト等で構成される。

給紙部２３０は用紙を給紙するための装置であり、ローラーや各種センサーにより用紙の給紙動作、搬送動作が制御される。

次に画像形成装置１０１のセンシングユニット１０８の構成について説明する。画像形成装置１０１のセンシングユニット１０８は、通信Ｉ／Ｆ２３２、ＣＰＵ２３３、メモリ２３４、排紙制御部２３５、測色センサー制御部２３６で構成され、それぞれの構成要素はシステムバス２６４を介して接続される。通信Ｉ／Ｆ２３２は通信ケーブル２５４を介して印刷装置１０７と接続され、制御に必要な通信が行われる。ＣＰＵ２３３は、メモリ２３４に格納された制御プログラムに応じて、用紙上の補正用の画像を読み取り、必要に応じて用紙を機外排出するのに必要な各種制御を行う。メモリ２３４は、制御プログラムが保存された記憶装置である。測色センサー制御部２３６は、ＣＰＵ２３３からの指示に基づき、用紙上の補正用の画像を読み取る。排紙制御部２３５は、ＣＰＵ２３３からの指示に基づき、ローラーとセンサーを制御しながら、印刷装置１０７から搬送された用紙を搬送し、必要に応じて用紙を機外へ排紙する制御を行う。

次に画像形成装置１０１の画像読取装置１０９の構成について説明する。画像形成装置１０１の画像読取装置１０９は、通信Ｉ／Ｆ２３７、ＣＰＵ２３８、メモリ２３９、撮影部２４０、ビデオＩ／Ｆ２４１で構成され、それぞれの構成要素はシステムバス２４３を介して接続される。通信Ｉ／Ｆ２３７は通信ケーブル２５４を介して印刷装置１０７と接続され、制御に必要な通信が行われる。撮影部２４０は、ＣＰＵ２３８の指示に基づき、搬送された用紙を撮影し、撮影で得られたスキャン画像データをメモリ２３９に保存する。本実施形態では、画像読取装置１０９で読み取った画像のことをスキャン画像と呼ぶが、スキャン行為により生成されていなくてもよい。ＣＰＵ２３８はビデオＩ／Ｆ２４１とビデオケーブル１１３を介して、検品装置１１２に画像データを転送する。

次に画像形成装置１０１の大容量スタッカ１１０の構成について説明する。画像形成装置１０１の大容量スタッカ１１０は、通信Ｉ／Ｆ２４４、ＣＰＵ２４５、メモリ２４６、排紙制御部２４７で構成され、それぞれの構成要素はシステムバス２４８を介して接続される。通信Ｉ／Ｆ２４４は通信ケーブル２５４を介して印刷装置１０７と接続され、制御に必要な通信が行われる。ＣＰＵ２４５は、メモリ２４６に格納された制御プログラムに応じて、排紙に必要な各種制御を行う。メモリ２４６は、制御プログラムが保存された記憶装置である。排紙制御部２４７は、ＣＰＵ２４５からの指示に基づき、搬送された用紙をスタックトレイ、エスケープトレイ、または後続のフィニッシャ１１１に搬送する制御を行う。

次に画像形成装置１０１のフィニッシャ１１１の構成について説明する。画像形成装置１０１のフィニッシャ１１１は、通信Ｉ／Ｆ２４９、ＣＰＵ２５０、メモリ２５１、排紙制御部２５２、フィニッシング処理部２５３で構成される。それぞれの構成要素はシステムバス２５５を介して接続される。通信Ｉ／Ｆ２４９は通信ケーブル２５４を介して印刷装置１０７と接続され、制御に必要な通信が行われる。ＣＰＵ２５０は、メモリ２５１に格納された制御プログラムに応じて、フィニッシングや排紙に必要な各種制御を行う。メモリ２５１は、制御プログラムが保存された記憶装置である。排紙制御部２５２は、ＣＰＵ２５０からの指示に基づき、用紙の搬送、排紙を制御する。フィニッシング処理部２５３は、ＣＰＵ２５０からの指示に基づき、ステイプルやパンチ、中綴じ製本等のフィニッシング処理を制御する。

次に外部コントローラ１０２の構成について説明する。外部コントローラ１０２は、ＣＰＵ２０８、メモリ２０９、ＨＤＤ２１０、キーボード２１１、ディスプレイ２１２、ＬＡＮＩ／Ｆ２１３，ＬＡＮＩ／Ｆ２１４、ビデオＩ／Ｆ２１５で構成され、システムバス２１６を通して接続されている。ＣＰＵ２０８は、ＨＤＤ２１０に保存されたプログラムやデータに基づいてＰＣ１０３からの印刷データの受信、ＲＩＰ処理、画像形成装置１０１への印刷データの送信などの処理を包括的に実行する。

メモリ２０９は、ＣＰＵ２０８が各種処理を行う際に必要なプログラムやデータが記憶され、ワークエリアとして動作する。ＨＤＤ２１０には、印刷処理などの動作に必要なプログラムやデータが記憶される。キーボード２１１は、外部コントローラ１０２の操作指示を入力するための装置である。ディスプレイ２１２には、外部コントローラ１０２の実行アプリケーション等の情報を静止画や動画の映像信号により表示される。ＬＡＮＩ／Ｆ２１３は、ＬＡＮ１０４を介してＰＣ１０３と接続され、印刷指示などの通信が行われる。ＬＡＮＩ／Ｆ２１４は、ＬＡＮ１０５を介して画像形成装置１０１と接続され、印刷指示として印刷データなどの通信が行われる。ビデオＩ／Ｆ２１５は、ビデオケーブル１０６を介して画像形成装置１０１と接続され、ラスタライズされた画像データなどの通信が行われる。

次にＰＣ１０３の構成について説明する。ＰＣ１０３は、ＣＰＵ２０１、メモリ２０２、ＨＤＤ２０３、キーボード２０４、ディスプレイ２０５、ＬＡＮＩ／Ｆ２０６で構成され、システムバス２０７を介して接続されている。ＣＰＵ２０１は、ＨＤＤ２０３に保存された文書処理プログラム等に基づいて印刷データの作成や印刷指示を実行する。またＣＰＵ２０１は、システムバスに接続される各デバイスを包括的に制御する。メモリ２０２は、ＣＰＵ２０１が各種処理を行う際に必要となるプログラムやデータが記憶され、ワークエリアとして動作する。ＨＤＤ２０３には、印刷処理などの動作に必要なプログラムやデータが記憶される。キーボード２０４はＰＣ１０３の操作指示を入力するための装置である。ディスプレイ２０５には、ＰＣ１０３の実行アプリケーション等の情報が静止画や動画の映像信号により表示される。ＬＡＮＩ／Ｆ２０６は、ＬＡＮ１０４と接続されており、印刷指示などの通信が行われる。

次に検品装置１１２の構成について説明する。検品装置１１２は、ＣＰＵ２５６、メモリ２５７、ＨＤＤ２５８、キーボード２５９、ディスプレイ２６０、ビデオＩ／Ｆ２６１、ＬＡＮＩ／Ｆ２６２で構成され、システムバス２６３を介して接続されている。ＣＰＵ２５６は、ＨＤＤ２５８に保存された検品プログラム等に基づいて印刷物の検品処理を実行する。またＣＰＵ２５６は、システムバスに接続される各デバイスを包括的に制御する。メモリ２５７は、ＣＰＵ２５６が各種処理を行う際に必要となるプログラムやデータが記憶され、ワークエリアとして動作する。ＨＤＤ２５８には、検品処理などの動作に必要なプログラムや基準画像データ、検品の判定結果情報が記憶される。キーボード２５９は検品装置１１２の操作指示を入力するための装置である。ディスプレイ２６０には、検品の判定結果や検品処理の設定画面などが表示される。ビデオＩ／Ｆ２６１は、ビデオケーブル１１３と接続されており、画像読取装置１０９で撮影されたスキャン画像データを受信している。ＬＡＮＩ／Ｆ２６２は、ＬＡＮ１０５と接続されており、基準画像データの受信などが行われる。ＣＰＵ２３８は、撮影部２４０によって撮影された画像と、ＨＤＤ２７２に保存された基準画像と比較し、印刷された画像が正常かどうかを判断する。具体的には、基準画像と撮影部２４０により撮影されて得られたスキャン画像とから、特徴となる点を抽出し、抽出した特徴点をもとに、基準画像とスキャン画像との位置合わせを行う。位置合わせを行った画像におけるスキャン画像における検査対象画素の画素値（輝度値）と、正解画像における比較対象画素の画素値（輝度値）との差分が閾値以下であれば、ＣＰＵ２３８は検査対象画素を合格と判定する。なお、閾値は検査レベル毎に異なるものとする。この検査は、各スキャン画像に対応する基準画像ごとに検査が進む。

すべての画素の検査が終了すると、不合格と判定された画素の合計が合格閾値以下かどうかを判定し、スキャン画像が正常か否かを判断する。不合格と判定された画素の合計が合格閾値以下であれば、ＣＰＵ２３８は、スキャン画像を正常と判定する。不合格と判定された画素の合計が合格閾値を超えていれば、ＣＰＵ２３８は、スキャンが画像を正常ではないと判定する。

以上の説明において、外部コントローラ１０２と画像形成装置１０１はＬＡＮ１０５とビデオケーブル１０６が接続されているが、印刷に必要なデータの送受信が行える構成であればよく、例えば、ビデオケーブルのみの接続構成でもよい。また、メモリ２０２、メモリ２０９、メモリ２２３、メモリ２３４、メモリ２３９、メモリ２４６、メモリ２５１はそれぞれ、データやプログラムを保持するための記憶装置であればよい。たとえば、揮発性のＲＡＭ、不揮発性のＲＯＭ、内蔵ＨＤＤ、外付けＨＤＤ、ＵＳＢメモリなどで代替した構成でもよい。

図３は、図１に記載した画像形成装置１０１のメカ断面図である。１０７は用紙に印刷する画像を形成する印刷装置である。給紙デッキ３０１および給紙デッキ３０２は、各種用紙を収容しておくことが可能である。各給紙デッキには格納している用紙の情報（用紙サイズ、用紙タイプ）を印刷装置１０７の操作部２２４から設定できる。各給紙デッキでは、収容された用紙の最上位の用紙一枚のみを分離し、用紙搬送パス３０３へ搬送することが可能である。現像ステーション３０４～３０７は、カラー画像を形成するために、それぞれＹ、Ｍ、Ｃ、Ｋの有色トナーを用いてトナー像を形成する。ここで形成されたトナー像は中間転写ベルト３０８に一次転写され、中間転写ベルト３０８は図を時計回りに回転し、二次転写位置３０９で用紙搬送パス３０３から搬送されてきた用紙へとトナー像が転写される。ディスプレイ２２５は、画像形成装置１０１の印刷状況や設定のための情報を表示する。定着ユニット３１１はトナー像を用紙へ定着させる。定着ユニット３１１は加圧ローラーと加熱ローラーを備え、各ローラーの間を用紙が通過することにより、トナーを溶融・圧着することで用紙にトナー像を定着させる。定着ユニット３１１を抜けた用紙は用紙搬送パス３１２を通って用紙搬送パス３１５へと搬送される。用紙の種類によって定着のためにさらに溶融・圧着が必要な場合は、定着ユニット３１１を通過した後、上の用紙搬送パスを使って第２定着ユニット３１３へと搬送される。第２定着ユニット３１３において、追加の溶融・圧着が施された後、用紙搬送パス３１４を通って用紙搬送パス３１５へと搬送される。画像形成モードが両面の場合は、用紙反転パス３１６へと用紙を搬送し、用紙反転パス３１６で反転した後、両面搬送パス３１７へと用紙が搬送され、二次転写位置３０９で２面目の画像転写が行われる。センシングユニット１０８は用紙上の補正用の画像を読み取り、必要に応じて用紙を機外排出する。センシングユニット１０８は測色センサー３２１、３２２を備えている。測色センサー３２１，３２２は用紙搬送パス３１５から搬送された用紙上の補正用の画像を読み取る。そして用紙搬送パス３２３を通じて、排出トレイ３２４に用紙を機外排出する。これにより、印刷装置１０７から搬送される一連の用紙群のうち、補正用の画像が印刷された用紙のみを機外排出し、本来の成果物に補正用の画像が印刷された用紙を紛れ込まさないようにできる。もしくは補正用の画像が印刷された用紙も後続装置に送り、後述するエスケープトレイ３４６に排紙することで、本来の成果物に補正用の画像が印刷された用紙を紛れ込まさないようにもできる。センシングユニット１０８を通過した用紙は画像読取装置１０９へ搬送される。画像読取装置１０９内にはカメラ３３１、３３２が対向する形で配置される。カメラ３３１は用紙の上面を、カメラ３３２は用紙の下面を読み取るためのカメラである。画像読取装置１０９は、用紙搬送パス３３３に搬送された用紙が所定に位置に到達したタイミングで、カメラ３３１、カメラ３３２を用いて用紙の画像を読み取り、スキャン画像データを検品装置１１２に転送する。大容量スタッカ１１０は大容量の用紙を積載することが可能な大容量スタッカである。大容量スタッカ１１０は、検品装置１１２によって正常な用紙（印刷物）と判定された用紙を積載するトレイとして、スタックトレイ３４１を有する。画像読取装置１０９を通過した用紙は用紙搬送パス３４４を通して大容量スタッカ１１０に入力されてくる。用紙は用紙搬送パス３４４から用紙搬送パス３４５を経由して、スタックトレイ３４１に積載される。さらにスタッカ３４０は、排紙トレイとしてエスケープトレイ３４６を有する。エスケープトレイ３４６は、検品装置１１２によってエラーが生じた用紙（印刷物）と判定された用紙を排出するために使用される排紙トレイである。エスケープトレイ３４６に出力する場合は、用紙搬送パス３４４から用紙搬送パス３４７を経由してエスケープトレイ３４６へ用紙が搬送される。なお大容量スタッカ１１０の後段の後処理装置へ用紙を搬送する場合には、用紙搬送パス３４８を経由して用紙が搬送される。反転部３４９は用紙を反転する。この反転部３４９は、用紙をスタックトレイ３４１に積載する場合に使用される。入力された用紙の向きと出力時点での用紙の向きが同一となるように、スタックトレイ３４１に積載する場合には反転部３４９で一度用紙を反転させる。エスケープトレイ３４６や、後続の後処理装置へ搬送する場合は、積載時にフリップせずにそのまま用紙を排出するため、反転部３４９での反転動作は行わない。フィニッシャ１１１はユーザに指定された機能に応じ、搬送された用紙に対してフィニッシング処理を加える装置である。フィニッシャ１１１では、具体的にはステイプル（１個所・２箇所綴じ）やパンチ（２穴・３穴）や中とじ製本等のフィニッシング機能を有する。フィニッシャ１１１は、排紙トレイ３５１と排紙トレイ３５２を備える。用紙搬送パス３５３を経由して排紙トレイ３５１に出力される。ただし用紙搬送パス３５３ではステイプル等のフィニッシング処理を行うことはできない。ステイプル等のフィニッシング処理を行う場合は、用紙搬送パス３５４を経由して処理部３５５でユーザに指定されたフィニッシング機能が実行され、排紙トレイ３５２へ出力される。排紙トレイ３５１および３５２はそれぞれ昇降することが可能であり、排紙トレイ３５１を下降させ、処理部３５５でフィニッシング処理した用紙を排紙トレイ３５１へ積載するように動作することも可能である。中とじ製本が指定された場合には中とじ処理部３５６で、用紙中央にステイプル処理をした後、用紙を二つ折りにして用紙搬送パス３５７を経由して中とじ製本トレイ３５８へ出力される。中とじ製本トレイ３５８はベルトコンベア構成になっており、中とじ製本トレイ３５８上に積載された中とじ製本束は左側へ搬送される構成となっている。

図４は、本実施形態における印刷装置１０７、検品装置１１２内のデータの流れを示した図である。

印刷装置１０７は外部コントローラ１０２からＬＡＮＩ／Ｆ２１８を介して印刷設定情報２２１２と、ビデオＩ／Ｆ２２０を介して画像データ２２１１を受信する。ここで受信する画像データ２２１１は、外部コントローラ１０２でＲＩＰ処理がなされた画像データである。そして、画像データ２２１１と印刷設定情報２２１２はＨＤＤ２２１に保存される。（４００１、４００２）この図ではＨＤＤ２２１に保持しているが、メモリ２２３でも良い。これら受信、保存処理はＣＰＵ２２２で実行されるデータ制御部２２２１で行う。また、印刷設定情報２２１２と画像データ２２１１とをどちらもＬＡＮＩ／Ｆ２１８を介して受信するようにしてもよい。

更にデータ制御部２２２１はＬＡＮＩ／Ｆ２１８を介して、画像データ２２１１を検品装置１１２に送信する（４００３）。

ＣＰＵ２２２で実行される紙生成順決定部２２２２は、ＨＤＤ２２１内の画像データ２２１１と印刷設定情報２２１２を元に紙生成順データ２２３１を生成し、メモリ２２３に保存する（４００４，４００５，４００６）。この図ではメモリ２２３に保持しているが、ＨＤＤ２２１でも良い。

紙生成順決定部２２２２には所定の間隔で補正用の画像を印刷した用紙（以下補正画像用紙）を挿入するかを決定する補正画像用紙割込決定部２２２２１が含まれている。

紙生成順決定部２２２２によって決定した紙生成順とは印刷装置１０７の用紙搬送パス３１５を通って搬送される紙の順番である。そして、画像読取装置１０９はその順番通りに用紙搬送パス３３３に搬送された用紙を読み取る。ただし、センシングユニット１０８の排出トレイ３２４に排出された用紙は除外する。

この図では画像データ２２１１は原稿３ページであり、印刷設定情報２２１２は「正順 片面 １部」という設定である。

また、補正画像用紙割込決定部２２２２１は、用紙３枚目に補正画像用紙を割り込ませて挿入することを決定したとする。ここで、補正画像を割り込ませるか否かは事前に設定がなされている。例えば、印刷装置の動作として設定されるユーザモードなどで５００枚ごとに補正画像を割り込ませることを決定している。なお、ジョブ単位で設定される印刷設定にて補正画像の割り込み機能の有効、無効を設定できるようにしてもよい。補正画像用紙割込決定部２２２２１は、ユーザモードの設定とジョブ単位で設定された印刷設定に基づいて、補正画像用紙を割り込ませるかを決定する。

結果、紙生成順決定部２２２２は、
用紙１枚目（表：画像データ２２１１の１ページ目、裏：白紙）
用紙２枚目（表：画像データ２２１１の２ページ目、裏：白紙）
用紙３枚目（表：補正用の画像、裏：白紙）
用紙４枚目（表：画像データ２２１１の３ページ目、裏：白紙）
の紙生成順となることを決定する。ここで、用紙３枚目は、画像データが印字されない挿入紙となる。

更に、紙生成順決定部２２２２は、用紙毎に読取対象、検品対象であるかを決定する。読取対象とは、各用紙が画像読取装置１０９に搬送され、カメラ３３１，３３２で用紙の画像を読み取る用紙か否かを示している。〇は読み取り対象の用紙、×は非読取対象外の用紙であることを示している。

検品対象とは、前述の読み取り対象の用紙が検品基準データ２５８２と比較して検品する用紙か否かを示している。〇は検品対象の用紙、×は検品非対象の用紙であることを示している。

なお、印刷設定情報は、画像データの順とは異なる順で印刷が行われるような印刷の設定を少なくとも含んでおり、例えば、印刷順の指定や、両面・片面などの印刷面の指定、印刷部数の指定などが想定される。

そして、この紙生成順データ２２３１はデータ制御部２２２１によりＬＡＮＩ／Ｆ２１８を介して、検品装置１１２に送信される（４００７）。

ＣＰＵ２２２で実行される画像形成制御部２２２３は、ＨＤＤ２２１内の画像データ２２１１とメモリ２２３内の紙生成順データ２２３１から、更に印字順を決定する。更にＣＰＵ２２２は、レーザ露光部２２７，作像部２２８，定着部２２９，給紙部２３０を制御し画像形成を行う（４００８，４００９，４０１０）。

レーザ露光部２２７，作像部２２８，定着部２２９，給紙部２３０を制御した画像形成は１ページ毎にしか行えない。そして搬送路の紙間を詰め生産性を高めるために、複数枚まとめて、給紙し、その後給紙、再給紙を交互に行う両面循環制御を行っている。

２枚まとめて給紙した場合の印字順は以下のようになる。
印字順１番目（用紙１枚目 表）
印字順２番目（用紙２枚目 表）
印字順３番目（用紙１枚目 裏）
印字順４番目（用紙３枚目 表）
印字順５番目（用紙２枚目 裏）
印字順６番目（用紙４枚目 表）
印字順７番目（用紙３枚目 裏）
印字順８番目（用紙４枚目 裏）
上記の印字順で印刷を行うことで、印刷がなされた用紙である印刷物は、紙生成順データで指定された画像データの用紙上の配置先の通りに印刷がなされることになる。

印刷装置１０７で画像形成された用紙は用紙搬送パス３１５を介して後続の装置に搬送される（４０１１）。

用紙搬送パス３１５から搬送された用紙群４０１１のうち、補正画像用紙４０１１１は、用紙搬送パス３２３を通して、排出トレイ３２４に排出される。

残りの用紙群４０１１２は画像読取装置１０９へ搬送され、カメラ３３１，３３２を用いて用紙の画像を読取、スキャン画像データを検品装置１１２に転送する。

一方検品装置１１２は印刷装置１０７からＬＡＮＩ／Ｆ２６２を介して画像データ２２１１と紙生成順データ２２３１を受信する。そして、ＣＰＵ２５６で実行されるデータ制御部２５６１によって画像データ２２１１はＨＤＤ２５８に、紙生成順データ２２３１はメモリ２５７に保存される。この図では左記の保存形態となっているが、ＨＤＤ２５８のみ、あるいはメモリ２５７のみあるいは逆でも良い。検品装置１１２に保存された画像データ２２１１は２５８１に、紙生成順データ２２３１は２５７１に呼び変えることとする。

ＣＰＵ２５６で実行される検品基準データ生成部２５６２はＨＤＤ２５８内の画像データ２５８１とメモリ２５７内の紙生成順データ２５７１を元に検品基準データ２５８２を生成し、ＨＤＤ２５８に保存する（４０１２，４０１３，４０１４）。

検品基準データ生成部２５６２は紙生成順データ２５７１の読取対象が〇の用紙のみ検品基準データを生成する。すなわち
用紙３枚目（表：補正用の画像、裏：白紙）
に対応する検品基準データは生成せず、残りの
用紙１枚目（表：画像データ２２１１の１ページ目、裏：白紙）
用紙２枚目（表：画像データ２２１１の２ページ目、裏：白紙）
用紙４枚目（表：画像データ２２１１の３ページ目、裏：白紙）
のみ生成する。

次にＣＰＵ２５６で実行される検品処理部２５６３はＨＤＤ２５８内の検品基準データ２５８２とメモリ２５７の紙生成順データ２５７１と画像読取装置１０９からの読取画像を比較し、検品する（４０１５，４０１６、４０１７）。

検品処理部２５６３は紙生成順データ２５７１の読取対象となる用紙のみ比較し、検品する。

本実施形態では、検品が終了したら、検品装置内の画像データ２５８１、検品基準データ２５８２はＨＤＤ２５８上から削除する。また、印刷装置１０７内の画像データ２２１１および印刷設定情報２２１２についても削除を行う。

しかしながら、それに限定せず、設定によっては、全て、あるいは一部のデータを残しても良い。

また、全ての用紙の検品が終了したら、データを削除するのではなく、逐次削除しても良い。

図５は、本実施形態における（Ａ）に印刷装置１０７、（Ｂ）に画像読取装置１０９、（Ｃ）に検品装置１１２の動作を示すフローチャートである。なお、図中のＳ５０００～５２０９は各ステップを表す。なお、フローチャートのステップＳ５０００からステップＳ５０５９は、印刷装置１０７内のＣＰＵ２２２がＨＤＤ２２１に格納されたプログラムを読み出して実行することで実現される。フローチャートのステップＳ５１０１からステップＳ５１０２は、画像読取装置１０９内のＣＰＵ２３８がメモリ２３９に格納されたプログラムを読み出して実行することで実現される。フローチャートのステップＳ５２０１からステップＳ５２０９は、検品装置１１２内のＣＰＵ２５６がＨＤＤ２５８に格納されたプログラムを読み出して実行することで実現される。

本実施形態において、基準画像の登録は、ラスタライズされた画像データを登録する。なお、本実施形態では、ラスタライズされた画像データを、ビデオケーブル１０６を介して外部コントローラ１０２から受信する例を示すがこれに限らない。例えば、画像形成装置１０１がＰＣ１０３から印刷ジョブ（例えば、ＰＤＬデータを含む）を受信し、画像形成装置１０１がラスタライズしてもよい。

図５（Ａ）を用いて、印刷装置１０７内のＣＰＵ２２２の処理について説明する。

ステップＳ５００１～ステップＳ５００５とステップＳ５０５１～ステップＳ５０５９は印刷装置１０７内のＣＰＵ２２２でマルチタスクＯＳによって並列に動作する。

ステップＳ５０００において、印刷装置１０７のＣＰＵ２２２は、印刷データおよび画像データを外部コントローラから受信する。

ステップＳ５００１において、印刷装置１０７のＣＰＵ２２２で実行されるデータ制御部２２２１は、外部コントローラ１０２から受信したデータが印刷データかどうかを判断する。印刷データであれば、Ｓ５００２に移行する。印刷データでない場合は、Ｓ５０５１に移行する。

ステップＳ５００２において、ＣＰＵ２２２で実行されるデータ制御部２２２１は、印刷設定情報や印刷装置１０７の情報を取得し、ＨＤＤ２２１に保持する。図４の印刷設定情報２２１２に相当する。

ステップＳ５００３において、ＣＰＵ２２２で実行されるデータ制御部２２２１は、ビデオＩ／Ｆ２２０を介して受信した画像データをＨＤＤ２２１に保存する。

ステップＳ５００４において、ＣＰＵ２２２で実行されるデータ制御部２２２１は、ＬＡＮＩ／Ｆ２１８を介して、画像データを検品装置１１２に送信する。

ステップＳ５００５において、ＣＰＵ２２２で実行されるデータ制御部２２２１は、印刷データの全ページの処理が終了したかを判断し、終了している場合はステップＳ５００１に移行し、終了していない場合はステップ５００３に移行する。

ステップＳ５０５１において、受信したデータが画像データかどうかを判断する。画像データであれば、ＣＰＵ２２２で実行される紙生成順決定部２２２２が、ＨＤＤ２２１内の画像データ２２１１へ追加する。追加したら、ステップＳ５０５２へ移行する。画像データでない場合は、ステップＳ５０００に移行する。

ステップＳ５０５２において、ＣＰＵ２２２で実行される紙生成順決定部２２２２は、ＨＤＤ２２１内の画像データ２２１１と印刷設定情報２２１２を元に紙生成順を決定する。決定した紙生成順データ２２３１はＨＤＤ２２１に保持し、ステップＳ５０５３に移行する。

常にステップＳ５０５２の時点で、次に印刷する紙生成順が決定できるとは限らない。

例えば、図４の印刷設定情報２２１２は「正順 片面 １部」という設定であるが、仮に「正順 両面 １部」の設定の場合には、オモテ、ウラの２ページ分の画像データを受信しないと紙生成順は決まらない。さらに「逆順」の設定の場合には、逆順であるため、全ての画像データを受信しきらないと、紙生成順は定まらない。なお、図４における印刷設定情報は、１つの画像データを１枚の用紙の片面に印刷するいわゆる１ｉｎ１での印刷し、印刷順や両目・片面印刷を印刷設定で設定する場合について説明している。しかし、印刷設定情報はそれに限らない。例えば、複数の画像データを１枚の用紙の片面に印刷するいわゆる２ｉｎ１や４ｉｎ１などのページレイアウトを印刷設定で設定してもよい。

ステップＳ５０５３において、ＣＰＵ２２２で実行される紙生成順決定部２２２２内の補正画像用紙割込決定部２２２２１は、補正用画像用紙を割り込ませるか否かを決定し、紙生成順データ２２３１に反映し、ステップＳ５０５４に移行する。

ステップＳ５０５４において、ステップＳ５０５３で生成した補正用画像用紙が画像読取装置１０９を通過するか決定する。通過する場合には紙生成順データ２２３１の読み取り対象を「〇」にし、通過せずに画像読取装置１０９の上流で機外排出する場合には「×」の情報を紙生成順データに付加し、ステップＳ５０５５に移行する。

ステップＳ５０５５において、ステップＳ５０５２、ステップＳ５０５３、ステップＳ５０５４で処理した紙生成順データ２２３１の紙が画像読取装置１０９で読み取った後、検品対象となるか判断する。検品対象の用紙であれば、紙生成順データ２２３１の検品対象を「〇」にし、検品対象ではない場合には「×」の情報を紙生成順データに付加し、ステップＳ５０５６に移行する。

ステップＳ５０５６において、ＣＰＵ２２２で実行される紙生成順決定部２２２２は、新たに次に印刷する紙の紙生成順が決定できたか判定する。紙生成順が決定できた場合には、ステップＳ５０５７に移行し、決定しなかった場合にはステップＳ５０５１に移行する。

ステップＳ５０５７において、ＣＰＵ２２２で実行される紙生成順決定部２２２２は、ステップＳ５０５２からステップＳ５０５５で生成した紙生成順データ２２３１をＬＡＮＩ／Ｆ２１８を介して、検品装置１１２に送信する。

ステップＳ６０５８において、ＣＰＵ２２２で実行される画像形成制御部２２２３は、ＨＤＤ２２１内の画像データ２２１１とメモリ２２３内の紙生成順データ２２３１を元に、１枚毎に画像形成を行う。画像形成は、ＣＰＵ２２２で実行される画像形成制御部２２２３がレーザ露光部２２７，作像部２２８，定着部２２９，給紙部２３０を制御することで実行される。

ステップＳ５０５９において、ＣＰＵ２２２で実行される画像形成制御部２２２３は、ステップＳ５０５８で行った画像形成が最終紙であったかを確認する。最終紙かの判断は紙生成順データの最後に到達したかで判断する。最終紙であれば、ステップＳ５０００に、最終紙でなければステップＳ５０５２に移行し、次の用紙の画像形成を行う。

ステップＳ５０５２に移行するケースは、２部指定のように新たな画像データが追加されなくても、次の画像形成を行うケースを想定している。

次に、図５（Ｂ）を用いて、画像読取装置１０９内のＣＰＵ２３８の処理について説明する。

ステップＳ５１０１において、画像読取装置１０９のＣＰＵ２３８は、読取画像を取得したならばステップＳ５１０２に移行し、取得してないならばステップＳ５１０１に移行する。

ステップＳ５１０２において、ＣＰＵ２３８は、ビデオケーブル１１３を介して、ステップＳ５１０１で取得した読取画像を検品装置１１２に送信し、ステップＳ５１０１に移行する。

続いて、図５（Ｃ）を用いて検品装置１１２内のＣＰＵ２５６の処理について説明する。

ステップＳ５２０１において、検品装置１１２のＣＰＵ２５６は、画像データ、読取画像、紙生成順データのいずれかを受信したならばステップＳ５２０２に移行し、受信してないならばステップＳ５２０１に移行する。

ステップＳ５２０２において、ＣＰＵ２５６は、受信したデータをメモリ２５７あるいはＨＤＤ２５８に保存する。

ステップＳ５２０３において、ＣＰＵ２５６は、受信したデータが画像データか判定する。ＹＥＳ、すなわち画像データの場合はステップＳ５２０１に移行し、ＮＯ、すなわち読取画像、または紙生成順データの場合はステップＳ５２０３に移行する。

ステップＳ５２０４において、ＣＰＵ２５６は、受信したデータが読取画像か判定する。ＹＥＳ、すなわち読取画像の場合はステップＳ５２０７に移行し、ＮＯ、すなわち紙生成順データの場合はステップＳ５２０５に移行する。

ステップＳ５２０５において、ＣＰＵ２５６は、メモリ２５７内の紙生成順データ２５７１で処理する次の紙が読取対象であるかを判断する。読取対象である場合にはステップＳ５２０６へ、読取対象ではない場合にはステップＳ５２０１に進む。

ステップＳ５２０６において、ＣＰＵ２５６で実行される検品基準データ生成部２５６２はＨＤＤ２５８内の画像データ２５８１とメモリ２５７内の紙生成順データ２５７１を元に検品基準データ２５８２を生成し、ＨＤＤ２５８に保存する。そして、ステップＳ５２０１に移行する。

ステップＳ５２０７において、ＣＰＵ２５６で実行される検品処理部２５６３はメモリ２５７内の紙生成順データ２５７１を参照し、次の紙が検品対象であるかを判断する。検品対象である場合にはステップＳ５２０８へ、検品対象ではない場合にはステップＳ５２０１に移行する。

ステップＳ５２０８において、ＣＰＵ２５６で実行される検品処理部２５６３はＨＤＤ２５８内の検品基準データ２５８２と画像読取装置１０９からの読取画像を比較し、検品し、ステップＳ５２０９に移行する。

ステップＳ５２０９において、ＣＰＵ２５６で実行される検品処理部２５６３は、検品の判定結果を記録し、ステップＳ５２０１に移行する。なお、保存した検品の判定結果はディスプレイ２６０に表示しても良い。

以上のように、検品装置に登録した基準画像（画像データ）の並び順と、画像形成部により用紙に形成される画像の並び順（面付け）が一致しなくても正しく印刷物の仕上がりを検査することができる。

本実施形態では、外部コントローラ１０２からの１つの印刷データを基準画像登録と印刷の両方に使用しているが、基準画像用と印刷用で別の印刷データを外部コントローラ１０２からから投入するようにしても良い。

また、その他の実施例として、決定した紙生成順に並び替えた画像データを基準画像として検品装置に登録する方法が考えられる。この場合、一度基準画像登録を行った画像データに対して、印刷設定を変更して再度検品処理を行いたい場合でも、再度基準画像の登録からやり直しをする必要がある。一方、本実施形態では、画像形成部により用紙に形成される画像の並び順が決定すると、その紙生成順データが検品装置に通知され、検品装置に登録している基準画像の並び順を通知された紙生成順に並び替えて検品を行う。従って、一度正解画像の登録を行った画像データについて印刷設定を変更して再度検品処理を行いたい場合に、基準画像の再登録を行わずに、登録した基準画像を再利用して検品処理を行うことが可能である。

（第２の実施形態）
第１の実施形態では、補正画像用紙が画像読取装置１０９より上流のセンシングユニット１０８の排出トレイ３２４に用紙を機外排出した。しかし、画像読取装置１０９より下流のエスケープトレイ３４６に排紙することで、本来の成果物に補正用の画像が印刷された用紙を紛れ込まさないようにもできる。それを第２の実施形態として説明する。

なお、説明を省略する部分については、第１の実施形態と同様である。

図６は、本実施形態における印刷装置１０７、検品装置１１２内のデータの流れを示した図である。

印刷装置１０７は外部コントローラ１０２からＬＡＮＩ／Ｆ２１８を介して印刷設定情報２２１２と、ビデオＩ／Ｆ２２０を介して画像データ６２２１１を受信する。そして、画像データ６２２１１と印刷設定情報６２２１２はＨＤＤ２２１に保存される。（６００１、６００２）この図ではＨＤＤ２２１に保持しているが、メモリ２２３でも良い。これら受信、保存処理はＣＰＵ２２２で実行されるデータ制御部２２２１で行う。

更にデータ制御部２２２１はＬＡＮＩ／Ｆ２１８を介して、画像データ６２２１１を検品装置１１２に送信する（６００３）。

ＣＰＵ２２２で実行される紙生成順決定部２２２２は、ＨＤＤ２２１内の画像データ６２２１１と印刷設定情報６２２１２を元に紙生成順データ６２２３１を生成し、メモリ２２３に保存する（６００４，６００５，６００６）。この図ではメモリ２２３に保持しているが、ＨＤＤ２２１でも良い。

紙生成順決定部２２２２には所定の間隔で補正用の画像を印刷した用紙（以下補正画像用紙）を挿入するかを決定する補正画像用紙割込決定部２２２２１が含まれている。

紙生成順決定部２２２２によって決定した紙生成順とは印刷装置１０７の用紙搬送パス３１５を通って搬送される紙の順番である。そして、画像読取装置１０９はその順番通りに用紙搬送パス３３３に搬送された用紙を読み取る。

この図では画像データ６２２１１は原稿３ページであり、印刷設定情報６２２１２は「正順 片面 １部」という設定である。

また、補正画像用紙割込決定部２２２２１は、用紙３枚目に補正画像用紙を割り込ませることを決定したとする。

結果、紙生成順決定部２２２２は、
用紙１枚目（表：画像データ６２２１１の１ページ目、裏：白紙）
用紙２枚目（表：画像データ６２２１１の２ページ目、裏：白紙）
用紙３枚目（表：補正用の画像、裏：白紙）
用紙４枚目（表：画像データ６２２１１の３ページ目、裏：白紙）
の紙生成順となることを決定する。つまり紙生成順決定部２２２２は、用紙１枚目の表には画像データの１ページ目を配置するというように、複数ページからなる画像データの記録シート上（用紙上）の配置先を決定する処理を行う。

更に、紙生成順決定部２２２２は、各用紙毎に読取対象、検品対象であるかを決定する。読取対象とは、各用紙が画像読取装置１０９に搬送され、カメラ３３１，３３２で用紙の画像を読み取る用紙か否かを示している。〇は読み取り対象の用紙、×は非読取対象外の用紙であることを示している。

検品対象とは、前述の読み取り対象の用紙が検品基準データ２５８２と比較して検品する用紙か否かを示している。〇は検品対象の用紙、×は検品非対象の用紙であることを示している。

この紙生成順データ６２２３１はデータ制御部２２２１によりＬＡＮＩ／Ｆ２１８を介して、検品装置１１２に送信される（６００７）。

ＣＰＵ２２２で実行される画像形成制御部２２２３は、ＨＤＤ２２１内の画像データ６２２１１とメモリ２２３内の紙生成順データ６２２３１から、更に印字順を決定する。また、ＣＰＵ２２２は、レーザ露光部２２７，作像部２２８，定着部２２９，給紙部２３０を制御し画像形成を行う（６００８，６００９，６０１０）。

レーザ露光部２２７，作像部２２８，定着部２２９，給紙部２３０を制御した画像形成は１ページ毎にしか行えない。そして搬送路の紙間を詰め生産性を高めるために、複数枚まとめて、給紙し、その後給紙、再給紙を交互に行う両面循環制御を行っている。

２枚まとめて給紙した場合の印字順は以下のようになる。
印字順１番目（用紙１枚目 表）
印字順２番目（用紙２枚目 表）
印字順３番目（用紙１枚目 裏）
印字順４番目（用紙３枚目 表）
印字順５番目（用紙２枚目 裏）
印字順６番目（用紙４枚目 表）
印字順７番目（用紙３枚目 裏）
印字順８番目（用紙４枚目 裏）
上記の印字順で印刷を行うことで、印刷がなされた用紙である印刷物は、紙生成順データで指定された画像データの用紙上の配置先の通りに印刷がなされることになる。

印刷装置１０７で画像形成された用紙は用紙搬送パス３１５を介して後続の装置に搬送される（６０１１）。

実施例１とは異なり、実施例２では、用紙搬送パス３１５から搬送された用紙群６０１１は全て画像読取装置１０９へ搬送され、カメラ３３１，３３２を用いて用紙の画像を読取、スキャン画像データを検品装置１１２に転送する。

一方検品装置１１２は印刷装置１０７からＬＡＮＩ／Ｆ２６２を介して画像データ６２２１１と紙生成順データ６２２３１を受信する。そして、ＣＰＵ２５６で実行されるデータ制御部２５６１によって画像データ６２２１１はＨＤＤ２５８に、紙生成順データ６２２３１はメモリ２５７に保存される。この図では左記の保存形態となっているが、ＨＤＤ２５８のみ、あるいはメモリ２５７のみあるいは逆でも良い。検品装置１１２に保存された画像データ６２２１１は６２５８１に、紙生成順データ６２２３１は６２５７１に呼び変えることとする。

ＣＰＵ２５６で実行される検品基準データ生成部２５６２はＨＤＤ２５８内の画像データ６２５８１とメモリ２５７内の紙生成順データ６２５７１を元に検品基準データ６２５８２を生成し、ＨＤＤ２５８に保存する（６０１２，６０１３，６０１４）。

検品基準データ生成部２５６２は紙生成順データ６２５７１の読取対象が〇の用紙のみ検品基準データを生成する。

すなわち
用紙１枚目（表：画像データ６２２１１の１ページ目、裏：白紙）
用紙２枚目（表：画像データ６２２１１の２ページ目、裏：白紙）
用紙３枚目（表：補正用の画像、裏：白紙）
用紙４枚目（表：画像データ６２２１１の３ページ目、裏：白紙）
を生成する。

次にＣＰＵ２５６で実行される検品処理部２５６３はＨＤＤ２５８内の検品基準データ６２５８２とメモリ２５７の紙生成順データ６２５７１と画像読取装置１０９からの読取画像を比較し、検品する（６０１５，６０１６、６０１７）。

検品処理部２５６３は紙生成順データ６２５７１の読取対象となる用紙のみ比較し、検品する。

本実施形態では、検品が終了したら、検品装置内の画像データ６２５８１、検品基準データ６２５８２はＨＤＤ２５８上から削除する。また、印刷装置１０７内の画像データ６２２１１および印刷設定情報６２２１２についても削除を行う。

しかしながら、それに限定せず、設定によっては、全て、あるいは一部のデータを残しても良い。

また、全ての用紙の検品が終了したら、データを削除するのではなく、逐次削除しても良い。

本第２の実施形態における印刷装置１０７、画像読取装置１０９、検品装置１１２の動作を示すフローチャートは、第１の実施形態に記載の図５と同様である。

以上の様に、補正画像用紙を画像読取装置１０９より下流のエスケープトレイ３４６に排紙するケースでも、紙生成順データ６２２３１の読取対象、検品対象を制御することで検品装置１１２にて検品を行うことが可能である。

（第３の実施形態）
第１、第２の実施例では検品対象の画像が存在しない用紙として補正画像用紙を例に挙げていたが、白紙等、画像データを持たない仕切り紙でも同様の制御によって検品を行うことが可能である。

（その他の実施形態）
以上、本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるものではない。

本発明は、上述の実施形態の１以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける１つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、１以上の機能を実現する回路（例えば、ＡＳＩＣ）によっても実現可能である。

１０１ 画像形成装置
１０７ 印刷装置
１１２ 検品装置
２１８ ＬＡＮＩ／Ｆ
２２２ ＣＰＵ
１０９ 画像読取装置
２５８ ＨＤＤ
２５６ ＣＰＵ

Claims (15)

1. 画像データを受け取ると、前記画像データを登録する第１登録手段と、
   前記画像データと印刷設定とにより得られた配置先であり、尚且つ記録シートへの前記画像データの配置先を受信する受信手段と、
   前記配置先に基づいて、前記第１登録手段に登録された前記画像データを並び替えた基準画像を登録する第２登録手段と、
   前記画像データが印刷された印刷物を読み取ることで得られたスキャン画像を受信すると、前記スキャン画像と前記基準画像とに基づいて、前記印刷物を検品する検品手段と、
   前記記録シートへの前記画像データの配置先には、前記検品手段で検品を行うか否かの情報を更に含む
   ことを特徴とする検品装置。
2. 前記画像データは、１または複数枚の記録シートに印刷される複数ページからなる画像である
   ことを特徴とする請求項１に記載の検品装置。
3. 前記配置先は、前記印刷設定に基づいて画像データが前記記録シート上に印刷されるための、前記画像データの前記記録シート上の配置先を示す
   ことを特徴とする請求項１に記載の検品装置。
4. 前記基準画像は、前記配置先に基づいて、前記第１登録手段に登録されている前記画像データを並び替えた画像のことである
   ことを特徴とする請求項１に記載の検品装置。
5. 前記検品手段は、前記第１登録手段に登録した基準画像と、前記スキャン画像との比較に基づいて前記印刷物を検品する
   ことを特徴とする請求項１に記載の検品装置。
6. 前記印刷設定は、前記記録シートへの前記画像データの配置先を決定するための設定である
   ことを特徴とする請求項１に記載の検品装置。
7. 前記印刷設定は、印刷順、印刷面、印刷部数、およびページレイアウトを含む設定である
   ことを特徴とする請求項１に記載の検品装置。
8. 前記第１登録手段に登録した前記画像データと、前記第２登録手段に登録された基準画像は、少なくとも１以上の画像の並び順が異なるデータである
   ことを特徴とする請求項１に記載の検品装置。
9. 前記記録シートへの前記画像データの配置先には、挿入紙の配置先を示す情報を含み、前記挿入紙は検品対象でない
   ことを特徴とする請求項１に記載の検品装置。
10. 検品装置の制御方法であって、
    画像データを受け取ると、前記画像データを登録する第１登録工程と、
    前記画像データと印刷設定とにより得られた配置先であり、尚且つ記録シートへの前記画像データの配置先を受信する受信工程と、
    前記配置先に基づいて、前記画像データを並び替えた基準画像を登録する第２登録工程と、
    前記画像データが印刷された印刷物を読み取ることで得られたスキャン画像を受信すると、前記スキャン画像と前記基準画像とに基づいて、前記印刷物を検品する検品工程と、
    前記記録シートへの前記画像データの配置先には、前記検品工程で検品を行うか否かの情報を更に含む
    ことを特徴とする検品装置の制御方法。
11. 少なくとも印刷装置と検品装置と画像診断部とで構成された検品システムであって、
    画像データを受け取ると、前記画像データを登録する第１登録手段と、
    前記画像データと印刷設定とにより得られた配置先であり、尚且つ記録シートへの前記画像データの配置先を生成する生成手段と、
    前記配置先に基づいて、前記第１登録手段に登録された前記画像データを並び替えた基準画像を登録する第２登録手段と、
    前記画像データが印刷された印刷物を読み取ることで得られたスキャン画像を受信すると、前記スキャン画像と前記基準画像とに基づいて、前記印刷物を検品する検品手段と、
    前記印刷物に挿入された診断チャートに基づいて、前記検品システムの故障個所を特定する画像診断部と、
    前記生成手段は、前記診断チャートに該当する前記配置先に、前記検品手段での検品を行わない情報を付加する
    ことを特徴とする検品システム。
12. 前記検品システムは、前記画像が印刷された印刷物を読み取る読取装置を有し、
    前記印刷物は、前記印刷装置から搬送路を通り、前記画像診断部と前記読取装置とを通過し、前記読取装置で印刷物を読み取ることで得られたスキャン画像が、前記検品手段での検品に用いられる
    ことを特徴とする請求項１１に記載の検品システム。
13. 前記画像診断部は、画像診断で用いる前記診断チャートを排紙する排紙手段を有し、
    前記生成手段は、前記排紙手段で排紙される前記診断チャートに該当する配置先に、前記読取装置での読取を行わない情報と、前記検品手段での検品を情報
    前記排紙手段で排紙される前記診断チャートに該当する前記配置先は、前記読取装置での読取を行わない情報と、前記検品手段での検品を行わない情報とを付加する
    ことを特徴とする請求項１１に記載の検品システム。
14. 少なくとも印刷装置と検検品装置と画像診断部とで構成された検品システムの制御方法であって、
    画像データを受け取ると、前記画像データを登録する第１登録工程と、
    前記画像データと印刷設定とにより得られた配置先であり、尚且つ記録シートへの前記画像データの配置先を生成する生成工程と、
    前記配置先に基づいて、前記画像データを並び替えた基準画像を登録する第２登録工程と、
    前記画像データが印刷された印刷物を読み取ることで得られたスキャン画像を受信すると、前記スキャン画像と前記基準画像とに基づいて、前記印刷物を検品する検品工程と、
    前記印刷物に挿入された診断チャートに基づいて、前記検品システムの故障個所を特定する画像診断部と、
    前記生成工程で生成される前記配置先は、前記診断チャートに該当する前記配置先に前記検品を行わない情報を付加する
    ことを特徴とする検品システムの制御方法。
15. 画像データを受け取ると、前記画像データを登録する第１登録手段と、
    前記画像データと印刷設定とにより得られた配置先であり、尚且つ記録シートへの前記画像データの配置先と、検品を行うか否かの情報を受信する受信手段と、
    前記配置先に基づいて、前記第１登録手段に登録された前記画像データを並び替えた基準画像を登録する第２登録手段と、
    前記画像データが印刷された印刷物を読み取ることで得られたスキャン画像を受信すると、前記スキャン画像と前記基準画像とに基づいて、前記印刷物を検品する検品手段と、
    前記検品手段は、前記受信手段で受信した前記検品を行うか否かの情報に基づいて検品を実行する
    ことを特徴とする検品装置。

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