JP2011117098A - エアジェット織機の緯入れ装置 - Google Patents

エアジェット織機の緯入れ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011117098A
JP2011117098A JP2009275230A JP2009275230A JP2011117098A JP 2011117098 A JP2011117098 A JP 2011117098A JP 2009275230 A JP2009275230 A JP 2009275230A JP 2009275230 A JP2009275230 A JP 2009275230A JP 2011117098 A JP2011117098 A JP 2011117098A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weft
weft insertion
nozzle
auxiliary nozzle
auxiliary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009275230A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5603592B2 (ja
Inventor
Isao Makino
功 牧野
Shinji Takagi
信次 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2009275230A priority Critical patent/JP5603592B2/ja
Priority to BE2010/0716A priority patent/BE1020536A3/fr
Priority to CN 201010570208 priority patent/CN102086556B/zh
Publication of JP2011117098A publication Critical patent/JP2011117098A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5603592B2 publication Critical patent/JP5603592B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D47/00Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms
    • D03D47/27Drive or guide mechanisms for weft inserting
    • D03D47/277Guide mechanisms
    • D03D47/278Guide mechanisms for pneumatic looms
    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D47/00Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms
    • D03D47/28Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms wherein the weft itself is projected into the shed
    • D03D47/30Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms wherein the weft itself is projected into the shed by gas jet
    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D47/00Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms
    • D03D47/28Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms wherein the weft itself is projected into the shed
    • D03D47/30Looms in which bulk supply of weft does not pass through shed, e.g. shuttleless looms, gripper shuttle looms, dummy shuttle looms wherein the weft itself is projected into the shed by gas jet
    • D03D47/3006Construction of the nozzles
    • D03D47/302Auxiliary nozzles
    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D49/00Details or constructional features not specially adapted for looms of a particular type
    • D03D49/60Construction or operation of slay
    • D03D49/62Reeds mounted on slay

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Looms (AREA)

Abstract

【課題】緯入れの安定性と高速化を維持しながら緯入れ装置における流量低減を図る。
【解決手段】ガイド孔13の奥壁13Aの傾斜角度を小さく設定した前区間には、補助ノズル10Aを噴射孔25Aと奥壁13Aとの距離P1の位置に設置する。ガイド孔20の奥壁20Aの傾斜角度を大きく設定した後区間には、補助ノズル10Bを噴射孔25Bと奥壁20Aとの距離P2の位置に設置する。補助ノズル10Aの距離P1は補助ノズル10Bの距離P2よりも大きく設定する。この構成により、前区間における緯入れノズル及び補助ノズルから噴射される空気のガイド孔13外への流出を抑制し、緯糸の飛走姿勢の安定と緯糸速度の向上を図ることができる。また、後区間においては補助ノズルからの空気の噴射量を減らしながら緯糸案内通路内の流速を高め、緯糸の速度を維持又は高速化することができる。
【選択図】図3

Description

本願発明は、緯入れノズル及び補助ノズルを用いて変形筬の各筬羽のガイド孔により形成された緯糸案内通路に空気を噴射し、緯入れを行うエアジェット織機の緯入れ装置に関する。
エアジェット織機(以下、本願明細書では単に織機と呼称する場合がある)においては、従来から第1に緯入れの安定性を確保し、第2に緯入れの高速化を目的として多くの開発がなされてきた。例えば、特許文献1には、以下の構成を有する緯入れ装置が開示されている。変形筬の筬羽の前面に凹設されたガイド孔の奥壁面や他の壁面には、緯入れ方向に向かうにつれて緯入れ通路側へ入り込む傾斜が設けられている。メインノズル寄り区間に配置された筬羽のガイド孔壁面の傾斜角は小さく設定され、メインノズルと反対側寄り区間に配置された筬羽のガイド孔壁面の傾斜角はメインノズル寄り区間のガイド孔壁面の傾斜角よりも大きく設定されている。
メインノズル寄り区間の緯入れ通路には、メインノズルからの噴射空気と補助ノズルからの噴射空気とが合算して流入するため、緯入れ通路内の空気はガイド孔の前面開口側から大量に流出し易いという問題がある。このような問題解消のため、メインノズル寄り区間のガイド孔壁面の傾斜角を零又は小さくして、緯入れ通路内の空気を筬羽間の隙間から筬羽の背面側へ漏洩させることで、緯入れ通路からの緯糸の飛び出しを防止し、緯糸の飛走姿勢を整え、緯入れの安定性を図ることができる。
特許文献1は、メインノズルからの噴射流体の影響が少ないメインノズルと反対側寄り区間のガイド孔壁面の傾斜角を大きくすることにより、筬羽の背面側への空気の漏洩を減らし、ガイド孔壁面における反射空気を増加して流速を高め、メインノズル寄り区間における筬羽背面側への空気漏洩による緯糸の速度低下を補っている。
第3に、近年、環境への配慮から省エネ技術の開発が進められている。エアジェット織機においては、特許文献2に開示されるように、緯入れ装置を構成する補助ノズルの空気消費量を減少する技術が既に提案されている。特許文献2は緯糸を案内する筬に形成されたトンネル(ガイド孔)を小さくすることにより空気消費量を減少できるという技術思想の下に以下の緯入れ装置を提案している。トンネルの外側方には、緯入れ方向と平行に配置された1つの主ノズルが配置されている。空気消費量を減少させるためにトンネルを小さくし、それに対応して補助ノズルと筬との間隔を小さくすると、主ノズルから射出される緯糸が第1の補助ノズル又は第1の補助ノズル群の不適切な位置に到達する機会が多くなり、トンネルから飛び出す等の問題が生じる。
通常、補助ノズルの吹出し口はトンネルの高さに対応してトンネルを形成する筬の筬打ち縁から適切な間隔を開けた位置に設置される。しかし、特許文献2では前記した問題解決のため、第1の補助ノズル又は第1の補助ノズル群の吹出し口を適切な間隔よりも大きい間隔で設置することにより、緯糸がトンネルから飛び出すことを防止している。第2の補助ノズル又は第2の補助ノズル群以降はトンネルの筬打ち縁に順次近づけた間隔で設置することにより、トンネルの高さを順次小さくすることができるため、全体の空気消費量を減らすことができると説明している。トンネルの高さはトンネルを形成する上方及び下方の舌状部分の上下間隔を変えることにより小さくすることができる。
特許文献2では、吹出し口と筬打ち縁との間隔は第1の補助ノズル又は第1の補助ノズル群から最後の補助ノズル又は補助ノズル群に亘って主ノズルから離れるにしたがい順次減少される。
特開平5−86544号公報 特開昭46−3932号公報
特許文献1に開示された緯入れ装置はメインノズル寄り区間におけるガイド孔の奥壁面の傾斜角をメインノズルと反対側寄り区間におけるガイド孔の奥壁面の傾斜角よりも小さく設定することにより、メインノズル寄り区間での緯入れの安定性を確保し、さらにメインノズルと反対側寄り区間における緯入れの高速化を図っている。
特許文献2は補助ノズルの空気消費量の低減を目的にするが、その達成手段は、補助ノズルの吹出し口からトンネルの筬打ち縁までの距離を第1の補助ノズル又は第1の補助ノズル群から最後の補助ノズル又は補助ノズル群の間で順次小さくする方法である。このため、特許文献1に開示された緯入れ装置に特許文献2の達成手段を適用すると、既に緯糸姿勢が充分に安定しているメインノズルと反対側寄り区間の特に前半において、ガイド孔の奥壁面の傾斜角を増大させたにも拘わらず、補助ノズルと筬との距離が大きすぎて所望の高速化が得られないか、あるいは所望の高速化を得るためにより多くの空気噴射流量が必要となる。
本願発明は、緯入れの安定性と高速化を維持しながら緯入れ装置における流量低減を図ることを目的とする。
請求項1に記載の本願発明は、織機の後方へ指向するように傾斜して配置された緯入れノズルを含む複数の緯入れノズルと、複数の筬羽のガイド孔により形成された緯糸案内通路と、前記緯糸案内通路へ空気を噴射する複数の補助ノズルとをスレイ上に備え、前記ガイド孔の一部を形成する奥壁は緯入れ方向に向かって前記緯糸案内通路の中央側へ傾斜する傾斜面を有するエアジェット織機の緯入れ装置において、前記緯糸案内通路を前記緯入れノズル側の前区間と前記前区間より緯入れ方向下流側の後区間とに区分けし、前記前区間に対応する前記筬羽の前記奥壁の傾斜角度を前記後区間に対応する前記筬羽の前記奥壁の傾斜角度より小さくし、前記前区間に設置する前記補助ノズルの噴射孔と前記奥壁との距離に対して前記後区間に設置する前記補助ノズルの噴射孔と前記奥壁との距離を小さく設定したことを特徴とする。
請求項1に記載の本願発明によれば、後区間と比べて奥壁の傾斜角度を小さくしたガイド孔と奥壁からの距離を大きくした補助ノズルとを組み合わせた前区間において、緯入れノズル及び補助ノズルから噴射される流体が奥壁に反射してガイド孔外へ流出する量を抑制し、緯糸の飛走姿勢の安定化と緯入れ速度の向上を図るとともに、前区間と比べて奥壁の傾斜角度を大きくしたガイド孔と奥壁に近づけた補助ノズルとを組み合わせた後区間において、補助ノズルからの流体の噴射量を減らしながら緯糸案内通路内の流速を高め、緯入れ速度を維持又は高速化することができる。
請求項2に記載の本願発明は、前記補助ノズルは織機前後方向に位置調整可能に設置されていることを特徴とする。従って、補助ノズルの噴射孔の位置を織機前後方向に調整することができる。このため、前区間と後区間における前記補助ノズルの噴射孔と前記ガイド孔の奥壁との距離の差を使用する緯糸の種類や織機の回転数に合わせて自由に設定することができ、いずれの場合においても補助ノズルの流体消費量を可能な範囲で最大に抑制することができる。
請求項3に記載の本願発明は、前記前区間の補助ノズルはその噴射孔位置を前記後区間の補助ノズルの噴射孔位置より低くなるように設置されることを特徴とする。従って、前区間及び後区間に設置された補助ノズルにおける流体の噴射方向を実質的に一致あるいは可能な限り近づけることができ、緯入れの全区間における流体の流れを同等にし、流体の流れの異同による緯糸姿勢の乱れを防止して緯入れの安定化を図ることができる。
請求項4に記載の本願発明は、前記前区間のガイド孔の一部を形成する下壁は織機の前後方向の長さを前記後区間のガイド孔の一部を形成する下壁よりも長く形成されていることを特徴とする。従って、補助ノズルから噴射される流体のガイド孔外への拡散、流出を抑制することができ、緯糸姿勢の安定化のための前区間における緯糸案内通路の緯入れの安定化を図ることができる。
本願発明は、エアジェット織機において緯入れの安定性と高速化を維持しながら緯入れ装置における流量低減を図ることができる。
第1の実施形態における緯入れ装置の概要を示す部分断面平面図である。 図1の一部を拡大した部分断面平面図である。 緯入れ装置を示す側面図である。 図1のA−A線矢視図である。 図1のB−B線矢視図である。 固定ブロックの略平面図である。 第2の実施形態における緯入れ装置を示す側面図である。 図7の緯入れ装置を示す部分断面平面図である。
(第1の実施形態)
第1の実施形態を示すエアジェット織機の緯入れ装置を図1〜図6に基づいて説明する。なお、本願明細書では、織機において、織布巻取り側(図1の下側)を前方、経糸の送出し側(図1の上側)を後方とし、図1の左側及び右側を側方として説明する。
図1に示した緯入れ装置はスレイ1上に2本の緯入れノズル2、3を設置している。緯入れノズル2は緯入れ方向と平行に配置され、緯入れノズル3は織機の後方へ指向するように傾斜して配置されている。緯入れノズル2には、図示しない給糸ボビンから引き出され、緯糸測長貯留装置4に貯留された緯糸5が引き通されている。また、緯入れノズル3には、図示しない他の給糸ボビンから引き出され、緯糸測長貯留装置6に貯留された緯糸7が引き通されている。
緯入れノズル2、3よりも緯入れ方向の下流において、スレイ1には複数の筬羽8A、8Bで構成された変形筬9及び複数の補助ノズル10A、10Bが配設されている。筬羽8Aは図4に示すように、前方に突出する上顎11及び下顎12によって前方に開口するガイド孔13を形成している。ガイド孔13は奥壁13A、上顎11側の上壁13B及び下顎12側の下壁13Cにより凹形状に形成されている。また、各筬羽8Aのガイド孔13は緯糸案内通路14を形成する。図2に示すように、奥壁13Aは緯入れ方向に向かって緯糸案内通路14の中央側へ傾斜する傾斜面で形成されている。奥壁13Aの傾斜面は比較的小さな傾斜角度θ1で形成されている。図4に示すように、複数の筬羽8Aはその上部及び下部を上枠15及び下枠16によって束ねられている。
筬羽8Bは図2に示すように、筬羽8Aよりも緯入れ方向の下流側に並設され、図5に示すように、上顎18及び下顎19によって前方に開口するガイド孔20を形成している。従って、筬羽8Aと筬羽8Bは外観上、同一形状に形成されている。ガイド孔20は奥壁20A、上顎18側の上壁20B及び下顎19側の下壁20Cにより凹形状に形成されている。各筬羽8Bのガイド孔20は筬羽8Aのガイド孔13と共に緯糸案内通路14を形成している。図2に示すように、ガイド孔20の奥壁20Aはガイド孔13の奥壁13Aと同様に緯糸案内通路14の中央側へ傾斜する傾斜面で形成されているが、奥壁20Aの傾斜角度θ2は奥壁13Aの傾斜角度θ1に比較して大きい角度で形成されている。また、図5に示すように、複数の筬羽8Bはその上部及び下部を筬羽8Aと共に上枠15及び下枠16によって束ねられている。
図2に示すように、奥壁13Aを小さな傾斜角度θ1で形成した筬羽8Aは緯入れ方向の上流側となる緯入れノズル2、3側から一定の距離の間に設置されており、この領域を緯糸案内通路14における前区間L1として区分けする。また、奥壁20Aを大きな傾斜角度θ2で形成された筬羽8Bは筬羽8Aよりも下流側の織幅全域に亘る距離の間に設置され、この間の領域を緯糸案内通路14における後区間L2として区分けする。
一方、図1に示すように、補助ノズル10Aは前区間L1内に緯入れ方向に所定の間隔を開けて4本設置され、補助ノズル10Bは後区間L2内に複数本設置されている。補助ノズル10A、10Bは共に4本を1群として図示しない空気供給源に接続する1つの切換バルブに接続されている。図1では、緯入れ方向に見て緯入れノズル2、3側から順に、4本の補助ノズル10Aを第1群、4本の補助ノズル10Bを第2群、以下補助ノズル10Bが4本単位で第3群、第4群、第N群(図示せず)と区分して表示する。従って、織機の運転中は、第1群〜第N群の各切換バルブがリレー的に作動制御され、対応する各補助ノズル10A、10Bからリレー的に噴射される空気によって緯入れが行われる。
各補助ノズル10A、10Bは同一構造を有しているので、図4に示した補助ノズル10Aについて代表して説明する(なお、説明の便宜上、一部部品の数字符号の後に、補助ノズル10Aの部品では符号Aを、補助ノズル10Bの部品では符号Bを付けて説明する)。補助ノズル10Aは中空状の細長い本体21A、本体21Aを取り付ける固定ブロック22、固定ブロック22をスレイ1に取り付けるボルト23及びナット24からなる。本体21Aは上端部に噴射孔25Aを有し、下端部は図示しないホースによって前記切換バルブに接続されている。また、本体21Aは固定ブロック22の長孔26(図6参照)に挿通され、ナット27、28によって固定されている。
固定ブロック22の長孔26は織機の前後方向に長く形成され、かつ固定ブロックの上下方向に貫通している。固定ブロック22は平面から見てL字状に形成され、織機の後方側がスレイ1の取り付け溝に嵌合し、スレイ1に形成した蟻溝29内に嵌合したボルト23及びナット24によってスレイ1に固定される。
前区間L1に設置された第1群の補助ノズル10Aでは、本体21Aが図6に示すように、固定ブロック22の長孔26の織機前方側に固定されるとともに噴射孔25Aから固定ブロック22までの距離がQ1(図4参照)となる位置に固定されている。従って、第1群の補助ノズル10Aは全て噴射孔25Aから筬羽8Aの奥壁13Aまでの距離P1を有する位置に設置される(図4参照)。
後区間L2に設置された第2群〜第N群の補助ノズル10Bでは、本体21Bが図6に示すように、固定ブロック22の長孔26の織機前方側に固定されるとともに噴射孔25Bから固定ブロック22までの距離がQ2(図5参照)となる位置に固定されている。従って、第2群〜第N群の補助ノズル10Bは全て噴射孔25Bから筬羽8Bの奥壁20Aまでの距離P2を有する位置に設置される(図5参照)。
図2及び図3から明らかなように、補助ノズル10A、10Bにおける噴射孔25A、25Bから奥壁13A、20Aまでの距離は、本体21A、21Bを織機前後方向にずらして取り付けることにより、ΔPの差が生じるようにP1>P2の関係を持たせて設置されている。即ち、補助ノズル10Aは固定ブロック22の長孔26の織機前方側に取り付けることにより、傾斜角度θ1が小さい奥壁13Aに対応した大きい距離P1に設定し、奥壁13Aから適切な距離に離して配置する。補助ノズル10Bは固定ブロック22の長孔26の織機後方側に取り付けることにより、傾斜角度θ2が大きい奥壁20Aに対応した小さい距離P2に設定し、奥壁20Aに可能な限り近づけて配置する。
また、大きい距離P1に設定した補助ノズル10Aの噴射孔25Aは、補助ノズル10Bの噴射孔25Bとの間にΔQの高さの差を持たせる(補助ノズル10Aの噴射孔25Aは補助ノズル10Bの噴射孔25BよりもΔQだけ低く配置される)ことにより、図3に示すように補助ノズル10A、10Bにおける各噴射孔25A、25Bの噴射方向を近似又は一致させることができ、空気の噴射位置(各噴射孔25A、25Bから噴射される空気が指向するガイド孔13、20の壁面上の位置)を均一に設定することができるため、好ましい形態である。しかし、補助ノズル10A、10Bは距離P1が距離P2よりも大きく設定されていれば、ΔQの差が零であっても差し支えない。
以上のように構成された第1の実施形態は以下の作用及び効果を有する。
織機の運転中、緯入れノズル2から緯入れが行われると、緯入れノズル2から噴射された空気は緯糸案内通路14内で拡散しながら下流へ流れ、第1群の補助ノズル10Aから噴射された空気と合流する。この時、前区間L1の第1群の補助ノズル10Aは大きな距離P1の位置から空気を噴射し、また筬羽8Aの奥壁13Aが小さな傾斜角度θ1に設定されている。このため、前区間L1の筬羽8Aは空気を適宜筬羽8A間から背面側(織機後方側)へ漏洩させるとともに緯糸案内通路14から織機の前方への空気の流出を抑制し、緯糸5の飛走姿勢を安定させながら緯糸5の飛走速度を順次高めることができる。従って、前区間L1では、緯入れの安定性を向上させることができる。
緯糸5は前区間L1を飛走した後、後区間L2へ達すると、第2群〜第N群の補助ノズル10Bからの噴射空気によって搬送される。後区間L2の補助ノズル10Bは小さな距離P2の位置に設置され、また筬羽8Bの奥壁20Aは大きな傾斜角度θ2によって形成されているため、補助ノズル10Bの空気の噴射流量を減らすことができる。即ち、後区間L2における緯糸案内通路14内に噴射される空気は大半が奥壁20Aによって緯糸案内通路14の中央側へ反射され、緯糸5の搬送空気として効率良く利用される。このため、補助ノズル10Aよりも少ない流量の空気が補助ノズル10Bから噴射されても緯糸5の搬送に必要な流速を得ることができ、織機の回転数に見合う緯入れの高速化が可能である。従って、緯入れの高速化を維持しながら、後区間L2に設置された補助ノズル10Bにおける空気の使用量を大幅に減少することができ、緯入れ装置の流量低減を図ることができる。
緯入れノズル3から緯入れが行われる場合、緯入れノズル2と異なり、噴射空気は前区間L1における筬羽8Aの奥壁13Aに向かって流れる。しかし、奥壁13Aは傾斜角度θ1を小さく設定しているため、筬羽8Aから背面側への空気漏洩量及び奥壁13Aによる空気の反射量を共に抑制することができるため、緯糸7の飛走姿勢を安定させながら飛走速度を順次高めることができる。後区間L2では、緯入れノズル2の緯入れについて説明した内容と同一の作用が行われる。従って、緯入れの安定性及び高速化を維持しながら、後区間L2に設置した補助ノズル10B全体の空気の使用量を大幅に減少し、緯入れ装置の流量低減を図ることができる。
第1の実施形態では、補助ノズル10A、10Bの噴射孔25A、25Bの間にΔPの距離の差を付けるために補助ノズル10A又は10Bの本体21A又は21Bを固定ブロック22に形成した長孔26により織機の前後方向に位置調整して取り付けるように構成したため、ΔPを自由に設定することができる。また、補助ノズル10Aの噴射孔25Aが補助ノズル10Bの噴射孔25BよりもΔQだけ低く配置されることにより、噴射孔25A、25Bからの空気の噴射方向をほぼ同一方向に設定することができ、緯糸案内通路14の全域における空気の作用位置を均一にし、緯入れの安定性をより高めることができる。
(第2の実施形態)
図7及び図8に示す第2の実施形態は、第1の実施形態におけるガイド孔13の下壁13Cの形態を変更したもので、第1の実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。第1の実施形態と同様に、前区間L1に設置される複数の筬羽8Cには織機の前方に開口する凹形状のガイド孔30が形成され、後区間L2に設置されている筬羽8Bのガイド孔20とともに緯糸案内通路14を構成する。
ガイド孔30は内面を奥壁30A、上顎31側の上壁30B、下顎32側の下壁30Cによって形成される。補助ノズル10Aを補助ノズル10Bよりも織機の前方へ位置調整したのに対応して下顎32を筬羽8Bの下顎19よりも織機の前方に突出させることにより、下壁30Cは織機の前後方向の長さを筬羽8Bのガイド孔20における下壁20Cよりも長く形成されている。このため、補助ノズル10Aの噴射孔25Aから下顎32までの間隔を補助ノズル10Bの噴射孔25Bと筬羽8Bの下顎19との間隔と同一あるいは同程度の短い距離に構成することができる。
補助ノズル10Aから噴射される空気は、下壁30Cを噴射孔25Aに近づけることにより、ガイド孔30外への拡散、流出を抑制されるため、緯糸案内通路14内へ効率良く噴射される利点があり、緯入れの安定化を図ることができる。
本願発明は、前記した各実施形態の構成に限定されるものではなく、本願発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、次のように実施することができる。
(1)前記各実施形態において、補助ノズル10A、10Bは距離P1、P2を設定するために、本体21A、21Bを固定ブロック22に対して織機の前後方向に位置調整する構成を開示したが、本体21A、21Bを固定した状態で固定ブロック22をスレイ1に対して織機の前後方向に位置調整する構成としても良い。この構成では、例えば固定ブロック22とスレイ1との接触面にスペーサー等を介在することにより距離P1、P2を自由に設定することができる。また、他の手段を用いて補助ノズル10A、10Bを織機の前後方向に位置調整できるように構成することが可能である。
(2)1つの群に含まれる補助ノズル10Aあるいは10Bは、4本に限らず、2以上の複数本にすることができる。また、補助ノズル10Aあるいは10Bは群毎に本数が異なっても構わない。
(3)前区間L1に設置する補助ノズル10Aは、第1群のみに限らず、2群以上であってもよい。
(4)前記各実施形態では、2本の緯入れノズル2、3の使用例を示したが、織機の後方に指向するように傾斜して配置された少なくとも1つの緯入れノズルを含む3本以上の緯入れノズルを使用して交互織あるいは多色織を行う織機において本願発明を実施することができる。
1 スレイ
2、3 緯入れノズル
8A、8B、8C 筬羽
9 変形筬
10A、10B 補助ノズル
13、20、30 ガイド孔
13A、20A、30A 奥壁
13B、20B、30B 上壁
13C、20C、30C 下壁
14 緯糸案内通路
21A、21B 本体
22 固定ブロック
23 ボルト
24 ナット
25A、25B 噴射孔
26 長孔
L1 前区間
L2 後区間
P1、P2 噴射孔と奥壁の距離
Q1、Q2 噴射孔と固定ブロックの距離
θ1、θ2 傾斜角度

Claims (4)

  1. 織機の後方へ指向するように傾斜して配置された緯入れノズルを含む複数の緯入れノズルと、複数の筬羽のガイド孔により形成された緯糸案内通路と、前記緯糸案内通路へ空気を噴射する複数の補助ノズルとをスレイ上に備え、前記ガイド孔の一部を形成する奥壁は緯入れ方向に向かって前記緯糸案内通路の中央側へ傾斜する傾斜面を有するエアジェット織機の緯入れ装置において、
    前記緯糸案内通路を前記緯入れノズル側の前区間と前記前区間より緯入れ方向下流側の後区間とに区分けし、前記前区間に対応する前記筬羽の前記奥壁の傾斜角度を前記後区間に対応する前記筬羽の前記奥壁の傾斜角度より小さくし、前記前区間に設置する前記補助ノズルの噴射孔と前記奥壁との距離に対して前記後区間に設置する前記補助ノズルの噴射孔と前記奥壁との距離を小さく設定したことを特徴とするエアジェット織機の緯入れ装置。
  2. 前記補助ノズルは織機の前後方向に位置調整可能に設置されていることを特徴とする請求項1に記載のエアジェット織機の緯入れ装置。
  3. 前記前区間における前記補助ノズルはその噴射孔の位置を前記後区間における前記補助ノズルの噴射孔の位置より低くなるように設置されることを特徴とする請求項2に記載のエアジェット織機の緯入れ装置。
  4. 前記前区間のガイド孔の一部を形成する下壁は織機の前後方向の長さを前記後区間のガイド孔の一部を形成する下壁よりも長く形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のエアジェット織機の緯入れ装置。
JP2009275230A 2009-12-03 2009-12-03 エアジェット織機の緯入れ装置 Expired - Fee Related JP5603592B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009275230A JP5603592B2 (ja) 2009-12-03 2009-12-03 エアジェット織機の緯入れ装置
BE2010/0716A BE1020536A3 (fr) 2009-12-03 2010-11-30 Dispositif d'insertion du fil de trame d'un metier a tisser du type a jet d'air.
CN 201010570208 CN102086556B (zh) 2009-12-03 2010-12-02 喷气织机的引纬装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009275230A JP5603592B2 (ja) 2009-12-03 2009-12-03 エアジェット織機の緯入れ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011117098A true JP2011117098A (ja) 2011-06-16
JP5603592B2 JP5603592B2 (ja) 2014-10-08

Family

ID=44098550

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009275230A Expired - Fee Related JP5603592B2 (ja) 2009-12-03 2009-12-03 エアジェット織機の緯入れ装置

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP5603592B2 (ja)
CN (1) CN102086556B (ja)
BE (1) BE1020536A3 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103334206A (zh) * 2013-06-13 2013-10-02 苏州市丹纺纺织研发有限公司 一种低扩散喷气织机
CN103572474A (zh) * 2013-10-31 2014-02-12 绍兴纺织机械集团有限公司 一种喷气式织机

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5692055B2 (ja) * 2011-12-28 2015-04-01 株式会社豊田自動織機 エアジェット織機のサブノズル
CN104005157B (zh) * 2014-04-30 2017-01-11 常州捷特纺织器材有限公司 喷气织机用辅喷嘴装置及引纬系统
BE1021879B1 (nl) * 2014-05-22 2016-01-25 Picanol Strekinrichting voor een inslagdraad
CN105483916A (zh) * 2016-01-22 2016-04-13 缪雪峰 一种稳定引纬的喷气织机
JP7184675B2 (ja) * 2019-03-06 2022-12-06 株式会社豊田自動織機 エアジェット織機の緯入れ装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0586544A (ja) * 1991-04-01 1993-04-06 Toyota Autom Loom Works Ltd ジエツトルームにおける緯入れ装置、緯入れ装置用の筬及びその筬の製造方法
JPH0585882U (ja) * 1991-05-27 1993-11-19 日産自動車株式会社 エアージエットルームの緯入れ装置
JPH09170140A (ja) * 1995-12-20 1997-06-30 Toyota Autom Loom Works Ltd ジェットルームにおける緯入れ装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6394989U (ja) * 1986-12-08 1988-06-18
JPH02160949A (ja) * 1988-12-09 1990-06-20 Asahi Chem Ind Co Ltd エアージェットルーム
JPH04194056A (ja) * 1990-11-26 1992-07-14 Asahi Chem Ind Co Ltd エアージェットルームにおける製織方法
TW206265B (ja) * 1991-04-01 1993-05-21 Toyoda Automatic Loom Co Ltd
CN1038439C (zh) * 1992-04-01 1998-05-20 株式会社丰田自动织机制作所 用于投纬装置的筘
JP3366490B2 (ja) * 1994-07-05 2003-01-14 株式会社豊田中央研究所 エアジェットルーム用の変形筬
JP2004107819A (ja) * 2002-09-18 2004-04-08 Tsudakoma Corp 空気噴射式織機の緯糸飛走制御装置
BE1015725A3 (nl) * 2003-10-20 2005-07-05 Picanol Nv Riet voor een weefmachine.
EP1953282B1 (de) * 2007-02-02 2010-12-22 ITEMA (Switzerland) Ltd. Verfahren und Vorrichtung zum Eintragen eines Schussfadens in eine Webmaschine

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0586544A (ja) * 1991-04-01 1993-04-06 Toyota Autom Loom Works Ltd ジエツトルームにおける緯入れ装置、緯入れ装置用の筬及びその筬の製造方法
JPH0585882U (ja) * 1991-05-27 1993-11-19 日産自動車株式会社 エアージエットルームの緯入れ装置
JPH09170140A (ja) * 1995-12-20 1997-06-30 Toyota Autom Loom Works Ltd ジェットルームにおける緯入れ装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103334206A (zh) * 2013-06-13 2013-10-02 苏州市丹纺纺织研发有限公司 一种低扩散喷气织机
CN103572474A (zh) * 2013-10-31 2014-02-12 绍兴纺织机械集团有限公司 一种喷气式织机

Also Published As

Publication number Publication date
JP5603592B2 (ja) 2014-10-08
CN102086556B (zh) 2013-05-22
BE1020536A3 (fr) 2013-12-03
CN102086556A (zh) 2011-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5603592B2 (ja) エアジェット織機の緯入れ装置
CN102031620B (zh) 喷气织机的引纬器械
CN105986351B (zh) 空气喷射织机中用于控制纬纱插入的方法和纬纱插入装置
JP2011111700A (ja) 無杼織機におけるタックイン方法及び装置
CN103184648B (zh) 喷气织机的辅助喷嘴
JPS5927411B2 (ja) ジエツトル−ムにおける緯入れ装置
KR101557268B1 (ko) 고속 위사 전송을 위한 에어 제트 노즐 장치
JP6523140B2 (ja) 空気噴射式織機
CN200985412Y (zh) 喷气织机的织筘
JP5969900B2 (ja) 水噴射式織機における主軸の回転数制御方法及び装置
JP2014152418A (ja) エアジェット織機における表示装置
JP7429095B2 (ja) エアジェット織機
EP4163428A1 (en) Weft insertion device for air jet loom
JPH01314753A (ja) ジェットルームにおける緯入れ装置
US3162215A (en) Healds for a jet loom
CN209816399U (zh) 一种用于具有筘座的喷气织机的引纬系统
CN203451749U (zh) 轮胎帘布织造用的空气喷射式织机的纬纱引导装置
JP3405950B2 (ja) エアージェット織機の緯糸案内装置
JP7311297B2 (ja) 空気噴射式織機のサブノズル
JP2001073259A (ja) 空気噴射織機及び空気噴射織機用筬
JPS5929700B2 (ja) ジエツトル−ムにおける緯糸ガイド装置
JPH0345969Y2 (ja)
JP2022062820A (ja) エアジェット織機の緯入れ装置
JPS5947745B2 (ja) ジエツトル−ムにおける緯糸ガイド装置
JPH0127171B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120106

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130301

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130312

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130917

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140822

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5603592

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees