JP6523140B2 - 空気噴射式織機 - Google Patents

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Description

本発明は、筬が取り付けられるリードホルダであってロッキングシャフトに対し複数のスレーソードを介して支持されたリードホルダ、該リードホルダ上で緯糸の飛走経路に沿って並設された複数のサブノズル、緯入れ時に前記サブノズルから噴射される圧縮空気が貯留される圧縮空気用タンク、1以上の前記サブノズルに対応させて設けられると共に前記圧縮空気用タンクに接続された複数の電磁開閉弁であって対応する前記サブノズルへの前記圧縮空気の供給を制御するための電磁開閉弁、各前記サブノズルに対応させて設けられると共に前記サブノズルに対し前記圧縮空気を供給するための流体供給管であって前記電磁開閉弁に対し直接的に又は流路形成部材を介して間接的に取り付けられる供給側管継手と前記サブノズルにおける空気導入部の導入端とを接続する可撓性を有する流体供給管、及び前記電磁開閉弁を支持するための梁部材であって織機の幅方向に延在するように固定的に設けられた梁部材を備えた空気噴射式織機に関する。
一般的な空気噴射式織機においては、図5に示すように、メインノズルMNから射出された緯糸Yは、緯糸Yの飛走経路に沿って並設された複数のサブノズルSNがリレー的に噴射動作を行うことにより、そのサブノズルSNから噴射される圧縮空気によって飛走が助勢されて緯入れされる。なお、各サブノズルSNは、織機の幅方向(緯入れ方向と平行な方向)に延在するリードホルダ(筬Rが取り付けられる部材)に対し所定の間隔で取り付けられている。また、そのリードホルダは、複数のスレーソードによってロッキングシャフトに対し相対回転不能に支持されており、空気噴射式織機の製織運転中におけるロッキングシャフトの回動に伴い、筬R及びサブノズルSNと共に往復揺動運動を行うものとなっている。
また、空気噴射式織機は、前記のようにサブノズルSNから噴射される圧縮空気が貯留する圧縮空気用タンクSTを備えている。そして、各サブノズルSNは、サブノズルSNに圧縮空気を供給するための流体供給路により、圧縮空気用タンクSTと接続されている。因みに、近年の空気噴射式織機では、織機フレームの一部を構成する梁部材であって一対のサイドフレーム(前記幅方向における両側に位置する織機フレームの主体的な部分)間に固定的に架設された梁部材(フロントトップステー)を中空の部材とし、そのフロントトップステーが圧縮空気用タンクとして用いられる(フロントトップステーの内部の空間に圧縮空気が貯留される)構成を採用しているものが多く見られる。
また、前記のようにサブノズルSNと圧縮空気用タンクSTとの間の流体供給路中には、予め設定されたタイミングでON/OFF(開閉)されることによりサブノズルSNに対する圧縮空気の供給(サブノズルSNからの圧縮空気の噴射(以下、「空気噴射」とも言う。))を制御する電磁開閉弁SVが、固定された位置において設けられている。さらに、そのように固定的に設けられた電磁開閉弁SVと製織中において揺動運動するサブノズルSNとは、可撓性及び若干の伸縮性を有する流体供給管(フレキシブルチューブ)FTによって接続されている。従って、前記の流体供給路は、電磁開閉弁SVと流体供給管FTとを含んでいる。また、電磁開閉弁SVと流体供給管FTとは管継手を介して接続されており、この管継手も前記の流体供給路に含まれている。そして、そのように管継手を介して電磁開閉弁と接続される流体供給管FTは、サブノズルSNにおける空気が導入される側の端部である空気導入部に対し接続されている。
なお、従来の空気噴射式織機においては、備えられる全サブノズルが緯入れ方向(前記幅方向)における並び順に複数本ずつグループ化され、各グループに含まれる複数本のサブノズルが共通の電磁開閉弁に接続される構成が一般的である。そして、その構成の場合は、電磁開閉弁と流体供給管との間にマニホールド(分配器)が設けられ、そのマニホールドが電磁開閉弁に対し一体的に取り付けられると共に、そのマニホールドに取り付けられた管継手に対し流体供給管が接続されるものとなっている。従って、その構成では、そのマニホールドも流路形成部材として流体供給路に含まれたものとなる。但し、空気噴射式織機においては、図5に示すような1本のサブノズルに対し1個の電磁開閉弁が設けられた構成も存在しており、その構成では、流体供給管が接続される管継手が電磁開閉弁に対し直接的に取り付けられる場合もある。
ところで、近年の空気噴射式織機は、前記の電磁開閉弁の配置について、特許文献1に開示されているように、その電磁開閉弁が圧縮空気用タンクに直接的に取り付けられるかたちで設けられる構成(以下、「従来構成」と言う。)を採用したものが多く見られる。しかし、そのような構成の場合、次の理由により、空気消費量が多くなる等の問題がある。
先ず、前記のような従来構成の場合、電磁開閉弁が圧縮空気用タンクとサブノズルとの間の前記流体供給路中における最も上流側に位置するため、その分だけ流体供給管の長さが長くなる。特に、流体供給管は製織中において揺動運動するサブノズルに接続されるものであることから、その長さは、サブノズルの揺動運動過程中のサブノズルの前記空気導入部と電磁開閉弁側の管継手(供給側管継手)との間の距離が最も大きくなる時点でのその距離(最大距離)に対し、十分に余裕を持った長さとする必要がある。
詳しくは、サブノズルの揺動に伴う流体供給管の揺動時において、その揺動に伴う慣性の影響等により、流体供給管に対し伸張させようとする力が作用する。そのため、流体供給管の長さが前記最大距離に対しあまり余裕が無いものであると、前記のような力が作用することに伴い、流体供給管が実際に伸張してしまう。すなわち、1回の往復揺動過程において、流体供給管は、伸張及び収縮することとなる。そして、製織中においては、そのような伸縮が1分間あたり数百回(織機の回転数に相当する回数)繰り返されるため、流体供給管の早期の破損を招いてしまう。そのため、前記従来構成は、流体供給管が前記のような十分な長さを持ったものとしなければならなくなっている。
しかし、前記のように長さ寸法が長い流体供給管を採用せざるを得ない前記従来構成の場合、電磁開閉弁からサブノズルの噴射口に至る管路の容積が大きいものとなる。そのため、前記従来構成では、製織条件として設定されたサブノズルの噴射開始タイミングにおいて電磁開閉弁が開状態となった時点から、サブノズルから噴射される圧縮空気の圧力が所望の圧力に達するまでの立ち上がり時間が長いものとなってしまっている。
また、前記従来構成では、設定されたサブノズルの噴射終了タイミングで電磁開閉弁が閉状態となった時点以降において、前記管路内に残る残圧が完全に抜け切るのに要する時間も長くなる。そのため、高速化された織機においては、次のサブノズルの噴射開始タイミングまでに前記管路内の残圧が抜け切らず、前記管路内に残圧が残った状態でサブノズルへの圧縮空気の供給が開始される(電磁開閉弁が開状態となる)場合がある。そして、そのように前記管路内に残圧の残った状態が前記の圧力の立ち上がりに悪影響を及ぼすことが知られており、その残圧の影響によっても、圧力の前記立ち上がり時間が長いものとなってしまう。
なお、前記のように圧力の前記立ち上がり時間が長い場合、所望の圧力又はそれ以上の圧力の空気噴射が所望の期間に亘って継続されるようにするためには、設定される噴射開始タイミングを早めなければならなくなる。そのため、前記従来構成では、空気消費量が多くなってしまう。また、前記した残圧の影響により、織機の高速化に対応できない(高速化された織機において所望の期間に亘る所望の圧力以上の空気噴射が行えない)といった問題が生じる場合もある。
また、前記のように電磁開閉弁が閉状態となった時点において前記管路内に残る残圧により、サブノズルは設定された噴射終了タイミング以降に残圧噴射を行う状態となるが、前記のように残圧が残る前記管路の容積が大きい場合、必然的にその残圧噴射が行われる期間が長くなる。そのため、経糸の同じ部分がサブノズルから噴射される圧縮空気に曝される時間が長くなり、経糸がダメージを受けて織物の品質が低下するといった問題が生じる場合もある。
特開2003−239160号公報
本発明は、前述のような前記従来構成の問題点を鑑みて為されたものであって、その目的は、空気噴射式において空気消費量の低減を図ると共に、高速化された織機においても適切な緯入れが行われるようにすることである。
前記目的を達成すべく、本発明は、前述のような空気噴射式織機において、前記前後方向に延在するように設けられた支持ステーであって前記前後方向に関し一端側で前記梁部材に取り付けられると共に他端側で前記電磁開閉弁を支持する支持ステーを含む支持構成を有し、前記電磁開閉弁側の前記供給側管継手における前記流体供給管との接続部の少なくとも一部が前記幅方向に見て前記ロッキングシャフトの中心と前記サブノズルの前記導入端の中心とを結ぶ線分の前記リードホルダの揺動に伴う揺動の範囲内に位置するように、前記電磁開閉弁が前記支持構成によって支持されていることを特徴とする。
本発明においては、サブノズルへの圧縮空気の供給を制御するための電磁開閉弁が、圧縮空気用タンクに対し直接的に取り付けられるかたちで配置されるのではなく、前記のような支持ステーによって圧縮空気用タンクとは別の(離間した)位置に支持される。しかも、本発明では、その電磁開閉弁の配置は、電磁開閉弁側の供給側管継手における流体供給管(フレキシブルチューブ)との接続部が、前記幅方向に見て、リードホルダの揺動に伴う前記線分(前記幅方向に見たときのロッキングシャフトの中心とサブノズルの前記導入端の中心とを結ぶ線分)の揺動範囲内に位置するように設定される。従って、本発明によれば、その構成により、サブノズルと電磁開閉弁側の管継手とを接続する流体供給管の長さを可及的に短くすることができため、前記従来構成と比べ、圧力の前記立ち上がり時間が短いものとなり、空気消費量の低減を図ることができる。
また、本発明によれば、電磁開閉弁からサブノズルの噴射口に至る管路の容積が前記従来構成と比べて小さいものとなるため、電磁開閉弁が閉状態となった時点において前記管路内に残る残圧が抜け切る時間が短くなる(前記管路内の残圧状態が速やかに解消される)。それにより、織機が高速化された場合であっても、設定されたサブノズルの噴射開始タイミングの時点における残圧による前記立ち上がり時間への影響が小さいものとなり、適切な緯入れが行われるものとなる。言い換えれば、本発明によれば、高速化された織機においても、適切な緯入れによる安定した製織の実現が可能となる。
本発明による空気噴射式織機の一実施形態を示す一部断面側面図。 本発明による空気噴射式織機の一実施形態について、その電磁開閉弁の一例を示す(a)側面図、(b)平面図、並びに(c)一部断面正面図。 本発明による空気噴射式織機の一実施形態について、その特徴を説明するための説明側面図。 本発明による空気噴射式織機の一実施形態について、その要部を示す正面図。 本発明が適用される空気噴射式織機の一例について、その概略を説明するための概略説明図。
以下では、図1〜4に基づき、本発明の一実施形態(実施例)について説明する。
図1は、本発明が適用された空気空気噴射式織機1におけるロッキングシャフト21の周辺部分を示している。詳しくは、空気噴射式織機1は、織機フレームに架設されるかたちで設けられたロッキングシャフト21を備えている。なお、空気噴射式織機1における織機フレームは、織機の幅方向(緯入れ方向と平行な方向)に離間させて設けられた左右一対のサイドフレーム(図1では、片側のみを図示)11と、その両サイドフレーム11を連結する複数本(一般的には4本)の梁材とで構成されている。すなわち、空気噴射式織機1は、前記幅方向に延在すると共に固定的に設けられた織機フレームの一部としての複数の梁材を含んでいる。但し、図1においては、その複数本の梁材のうちの、織前CFよりも織布Wの巻取側でサイドフレーム11の上端側に位置するフロントトップステー13のみが示されている。
ロッキングシャフト21は、前記幅方向に延在するように設けられ、その両端においてサイドフレーム11に対し回転可能に支持されており、左右のサイドフレーム11間に架設された状態となっている。また、そのロッキングシャフト21に対し、ロッキングシャフト12の軸線方向(=前記幅方向)に間隔を置いて複数のスレーソード23が相対回転不能に組み付けられている。因みに、各スレーソード23は、ロッキングシャフト21を嵌挿可能な貫通孔が形成された組付部23aとその貫通孔の半径方向に延びるアーム部23bとを有し、前記のように設けられたロッキングシャフト21に対し、アーム部23bが上方に延びるようなかたちで組付部23aにおいて組み付けられている。
さらに、空気噴射式織機1には、前記のようにロッキングシャフト21に組み付けられた複数のスレーソード23のアーム部23bに支持されるかたちで、前記幅方向において左右のサイドフレーム11間に亘って延在するリードホルダ25が設けられている。また、そのリードホルダ25には、筬Rがリードグリッパ25aによって取り付けられているとと共に、サブノズルSNが、前記幅方向において予め定められた間隔で複数個取り付けられている。すなわち、空気噴射式織機1においては、複数のサブノズルSNが、緯入れ時における緯糸の飛走経路に沿うかたちで、リードホルダ25上に並設されている。因みに、各サブノズルSNは、自身が嵌挿されるサブノズルホルダ25bを介してリードホルダ25に取り付けられている。
そして、製織中における緯入れ時においては、緯入れ期間中における予め設定された期間に亘って各サブノズルSNに対し圧縮空気が供給され、各サブノズルSNから圧縮空気の噴射が行われる。なお、その各サブノズルSNに供給される圧縮空気は、空気噴射式織機1内に設けられた圧縮空気用タンクに貯留されている。そして、本実施例では、前記したフロントトップステー13が、その圧縮空気用タンクとして用いられている。すなわち、フロントトップステー13は、外観的には略角柱状に形成されたものであるが、内部に空間が存在するように中空状に形成されている。また、そのフロントトップステー13は、レギュレーター等(図示略)によって調圧された圧縮空気が供給される供給孔13aを有しており、その供給孔13aから供給される圧縮空気が内部に貯留される構成となっている。
その上で、各サブノズルSNは、空気供給路30により、圧縮空気用タンクとしてのフロントトップステー13(以下、「圧縮空気用タンク13」とも言う。)に接続されている。また、その空気供給路30中には、サブノズルSNへの圧縮空気の供給を制御する電磁開閉弁31が設けられている。但し、本実施例では、その電磁開閉弁31は、1本のサブノズルSNに対し1個設けられている。言い換えれば、本実施例の空気噴射式織機1は、サブノズルSNと電磁開閉弁31とが1対1に設けられた構成となっている。その流体供給路30について、より詳しくは、以下の通りである。
先ず、流体供給路30は、圧縮空気用タンク13側において、圧縮空気用タンク13に取り付けられた管継手13bを介して圧縮空気用タンク13と接続されている。なお、流体供給路30は、管体33を含み、その管体33の一端において管継手13bと接続されている。また、その流体供給路30における管体33は、その他端において電磁開閉弁31と接続される。但し、本実施例においては、管体33は、後述のような構成を有する流路形成部材35を介し、2個の電磁開閉弁31に接続されている。すなわち、本実施例においては、サブノズルSN毎に設けられる各電磁開閉弁31について、全ての電磁弁31が2個ずつ1つの流路形成部材35に取り付けられており(図2)、各2個の電磁開閉弁31、31が流路形成部材35、管体33及び管継手13bを介して圧縮空気用タンク13に接続されている。
従って、管体33及びその管体33が接続される管継手13bの数は、空気噴射式織機1に設けられるサブノズルSNの数の半分であり、そのような数の管継手13bが、対応する2個の電磁開閉弁31、31に応じた配置で、圧縮空気用タンク13に取り付けられている。そのため、圧縮空気用タンク13には、そのような管継手13bの配置に対応させるかたちで、前記幅方向に間隔をおいて、複数の噴気孔13cが形成されている。そして、その圧縮空気用タンク13における各噴気孔13cに対し管継手13bが取り付けられている。
流路形成部材35は、前記のように2個の電磁開閉弁31、31に対応させるかたちで複数設けられるものであり、各流路形成部材35は、正面から見た形状(図2(b)における矢印Aの方向に見た形状)が図2(c)に示すような長方形状であるブロック状の部材である。但し、各流路形成部材35は、その正面側の面の一部が突出するように形成されており、図2(b)に示す平面視において逆L字形を為す構成となっている。すなわち、各流路形成部材35における正面側の面は、前記のように突出した部分の面(突出面35c)と、その突出した部分を除く部分の面(主面35d)とから成っている。
また、各流路形成部材35は、管体33が接続される1つの供給口35aと、2本のサブノズルSN、SNに圧縮空気を供給するための2つの噴気口35b、35bとを有している。但し、供給口35aは、前記の突出面35cに開口するように形成され、また、2つの噴気口35b、35bは、正面視における流路形成部材35の長手方向に並ぶようなかたちで、主面35dに開口するように形成されている。その上で、各流路形成部材35においては、供給口35aに対し管継手34が取り付けられ、その管継手34を介し、各流路形成部材35とその流路形成部材35に対応する管体33とが接続されている。
ところで、各流路形成部材35の前記幅方向における配置は、後述のように、その流路形成部材35が対応する2本のサブノズルSN、SNの配置に合わせて設定される。また、各流路形成部材35は、前記のように、その供給孔35aに対し管継手34を介して接続された管体33により、対応する管継手13bに接続されている。従って、前記した管継手13bの前記幅方向における配置は、対応する流路形成部材35における供給孔35aの前記幅方向における位置に合わせて設定される。
さらに、各流路形成部材35には、その背面35fに対し、前記長手方向に並べられるかたちで、2個の電磁開閉弁31、31が取り付けられている。その各電磁開閉弁31は、詳細は省略するが、入力ポート及び出力ポートが同じ面に開口するように形成された型式のものである。そして、各電磁開閉弁31は、その入力ポート及び出力ポートが開口する面を流路形成部材35の背面35fに当接させるかたちで、各流路形成部材35に対し取り付けられている。
なお、各電磁開閉弁31の流路形成部材35に対する取り付けは、ネジ部材31bによって行われている。具体的には、電磁開閉弁31は、そのハウジングに固定部31aを有すると共に、その固定部31aには貫通孔(図示略)が形成されている。そして、その電磁開閉弁31における固定部31aの貫通孔に対しネジ部材31bが挿通されると共に、そのネジ部材31bが流路形成部材35に形成された雌ネジ孔(図示略)に螺挿されている。それにより、電磁開閉弁31の固定部31aがネジ部材31bによって締め付け固定され、電磁開閉弁31が流路形成部材35に対し取り付けられた状態とされている。
また、各流路形成部材35は、その内部に複数の流路が形成された構成となっており、そのうちの1つとして前記長手方向に延びる供給流路35e1を有している。そして、その供給流路35e1は、流入流路35e2によって供給口5aと連通されると共に、2つの分岐流路35e3、35e3により、自身に取り付けられた2個の電磁開閉弁31、31のそれぞれの入力ポートに連通されている。さらに、各流路形成部材35は、2個の電磁開閉弁31、31のそれぞれの出力ポートと2つの噴気口35b、35bとをそれぞれ連通させる2つの流出流路35e4、35e4を有している。
因みに、流入流路35e2、供給流路35e1及び分岐流路35e3、35e3は、管体33から単一の供給口35aに供給された圧縮空気を2個の電磁開閉弁31、31に分配するものとなっており、流路形成部材35におけるこれらの流路が形成された部分は、分配器(マニホールド)として機能している。一方、流出流路35e4、35e4は、各電磁開閉弁31と流体流路30における流路形成部材35よりも下流側の部分とを連通させるためのものとなっており、流路形成部材35におけるその流出流路35e4、35e4が形成された部分は、接続器として機能している。すなわち、本実施例の流路形成部材35は、そのような分配器と接続器とが一体的に形成された構成となっている。
そして、各流路形成部材35における各噴気口35bには、管継手36が取り付けられている。すなわち、本実施例では、その流路形成部材35に取り付けられる管継手36が供給側管継手となっており、その供給側管継手36が流路形成部材35(前記した接続器として機能する部分)を介して間接的に電磁開閉弁31に取り付けられている。
一方、各サブノズルSNは、圧縮空気を噴射する噴射口側とは反対側の端部に取り付けられる管継手38を有している。すなわち、各サブノズルSNは、サブノズルホルダ25bに嵌挿される環状のホルダ部SNbを有すると共に、噴射口が形成されたノズル部SNaがそのホルダ部SNbの一端に組み合わされ、さらに、ホルダ部SNbの他端に管継手38が取り付けられた構成となっている(図3)。従って、その管継手38がサブノズルSNにおける圧縮流体の導入部(空気導入部)となり、その管継手38の吸気口38aがサブノズルSNにおける圧縮空気のための導入端となっている。
その上で、電磁開閉弁31に対し流出流路35e4を介して接続された供給側管継手36とその電磁開閉弁31に対応するサブノズルSNの管継手38(導入端38a)とは、可撓性を有する流体供給管であるフレキシブルチューブ37によって接続されている。なお、供給側管継手36は、その接続部36aによってフレキシブルチューブ37と接続されている。従って、フレキシブルチューブ36aは、供給側管継手36の接続部36aにおけるフレキシブルチューブ37側端部(接続側端)36bとサブノズルSNの導入端38aとの間に亘るかたちで供給側管継手36とサブノズルSNとを接続している。
以上のように、圧縮空気用タンク13に取り付けられた管継手13bとサブノズルSNにおける供給側管継手38とを接続する流体供給路30は、管体33、管継手34、流路形成部材35(内部に形成された各流路)、電磁開閉弁31(内部の流路)、管継手(供給側管継手)36及びフレキシブルチューブ37で構成されている。そして、空気噴射式織機1は、管体33、流路形成部材35等を介して圧縮空気用タンク13に接続された電磁開閉弁31が開閉制御されることにより、サブノズルSNに対する圧縮空気の供給(サブノズルSNからの圧縮空気の噴射)が制御されるものとなっている。
以上のような構成を有する空気噴射式織機1において、本発明においては、織機に対し固定的に設けられて前記幅方向に延在する梁部材に対し支持ステーが取り付けられると共にその支持ステーによって電磁開閉弁31が支持される支持構成を空気噴射式織機が有するものである。その上で、本実施例では、織機フレームの一部を構成する梁材であるフロントトップステー13であって前記のように圧縮空気用タンクとして用いられるフロントトップステー13が、その支持ステーを取り付ける梁部材となっている。そのような本実施例の構成について、詳しくは以下の通りである。
フロントトップステー13には、その外周面のうちのロッキングシャフト21と対向する面に対し、板状のベースプレート15が取り付けられている。なお、そのベースプレート15は、その板厚方向に見て細長い長方形状の部材であり、その長手方向における寸法がリードホルダ25上におけるサブノズルSNの存在範囲よりも大きい部材である。そして、ベースプレート15は、前記幅方向に関しリードホルダ25上におけるサブノズルSNの存在範囲を包含するような配置で、フロントトップステー13の前記面に対し複数のネジ部材(図示略)によって取り付けられている。
その上で、ベースプレート15には、空気噴射式織機1において前記のように設けられる複数の電磁開閉弁31に対応して設けられた複数の支持ステー40が、前記幅方向に間隔をあけて取り付けられている。従って、各支持ステー40は、ベースプレート15を介し、梁部材であるフロントトップステー15に支持されている(取り付けられている)。なお、各支持ステー40の構成は以下に詳述するものであるが、以下においては、ベースプレート15に対し取り付けられた状態での支持ステー40の構成について説明する。
各支持ステー40は、板状の基部40aを有し、その基部40aにおいてベースプレート15に対しネジ部材15aによって取り付けられている。因みに、その各支持ステー40における基部40aは、その板厚方向に見て略長方形状に形成されており、その長辺方向における中央を挟んだ両側の位置で板厚方向に貫通するように形成された2つの貫通孔(図示略)を有している。また、その2つの貫通孔は、ネジ部材15aの軸部が挿通可能な大きさに形成されている。そして、各支持ステー40は、基部40aにおける前記貫通孔が開口する2つの面のうちの一方を取付面40a1とし、その取付面40a1をベースプレート15に当接させた状態で、ネジ部材15aによりベースプレート15に対し固定された状態とされている。なお、ベースプレート15に対する各支持ステー40の固定は、基部40aの各前記貫通孔に挿通されたネジ部材15a、15aが、ベースプレート15に形成された雌ネジ孔15b、15bに螺挿されるかたちで行われている。
また、各支持ステー40は、織機の前後方向(織前CFからの織布Wの送り方向と平行な方向)におけるロッキングシャフト21側へ延在するように形成された延在部40bを有している。具体的には、各支持ステー40は、基部40aと一体的に形成された延在部40bであって、基部40aの取付面40a1とは前記板厚方向における反対側の面から少なくとも前記板厚方向に延びる延在部40bを有している。従って、基部40aがベースプレート15に対し前記のように取り付けられた状態においては、延在部40bは、基部40aからロッキングシャフト15側へ延在する状態となっている。そして、本実施例においては、その延在部40bは、板状の支持部40b1であってその板厚方向を基部40aの取付面40a1における短辺方向と一致させるように形成された支持部40b1、及び補強用のリブ40b2で構成されている。
また、延在部41bは、図3に示すように、前記幅方向(図3の紙面と直交する方向)に見て、基部40aから斜め上方へ延びるように形成されている。すなわち、延在部40bは、前記のように前記板厚方向に延びると共に上方へも延びるように形成されている。但し、延在部40bは、その先端側(基部40a側とは反対側)において屈曲され、その先端側の端部(先端部)が僅かに下方を向くような形状となっている。なお、そのような延在部40bの形状は、後述のように支持ステー40に電磁開閉弁31(流路形成部材35)が支持された結果としての供給側管継手36の配置を、上下方向に関しサブノズルSNの導入端38aに対しより近付けることを目的としたものである。
その上で、延在部40bは、前記前後方向に関し、その先端側の端縁がロッキングシャフト21の存在範囲に達する(図示の例では、前記前後方向に関し、その端縁の位置がロッキングシャフト21の存在範囲におけるフロントトップステー13側の端とほぼ一致する)ように形成されている。
さらに、各支持ステー40は、延在部40bの先端側の部分に連続するようにして延在部40bと一体的に形成された板状の取付部40cであって、電磁開閉弁31が取り付けられる取付部40cを有している。また、その取付部40cは、延在部40bにおける板状の支持部40b1の前記先端部と板厚方向を略一致させるかたちで、延在部40bの前記端縁から基部40a側とは反対の側へ延びるように形成されている。なお、延在部40bからの延在方向における取付部40cの大きさは、本実施例では、前記前後方向において、延在部40b側とは反対側の端縁が、ロッキングシャフト21の存在範囲における中央を若干超えるようなものとなっている。
因みに、本実施例の支持ステー40においては、取付部40cは、前記幅方向における寸法(幅寸法)に関し、流路形成部材35の前記長手方向における寸法よりも若干大きい前記幅寸法を有している。一方で、延在部40bにおける支持部40b1は、その前記幅寸法が取付部40cの前記幅寸法よりも小さいものとなっている。その上で、取付部40cは、前記幅方向に関し、一端側の側縁の位置を支持部40b1の同じ側の側縁の位置に一致させるようにして形成されている。従って、各支持ステー40は、前記幅方向に関し、取付部40cにおける前記一端側とは反対側の部分が支持部40b1よりも外側に位置する構成となっている(図4)。
そして、空気噴射式織機1は、以上のような構成を有する各支持ステー40により、その支持ステー40に対応する電磁開閉弁31が支持される構成となっている。但し、本実施例においては、その電磁開閉弁31は、前述のように流路形成部材35に取り付けられて流路形成部材35と一体化されている。それを踏まえ、空気噴射式織機1は、その流路形成部材35が支持ステー40における取付部40c上に載置されるかたちで支持ステー40に対し取り付けられる構成となっている。すなわち、本実施例の空気噴射式織機1は、電磁開閉弁31を支持するための構成として、電磁開閉弁31が流路形成部材35を介して支持ステー40に支持される支持構成を有している。
なお、その支持ステー40に対する流路形成部材35の取り付けは、支持ステー40の取付部40cに挿通されるネジ部材40dによって行われている。具体的には、支持ステー40の取付部40cには、前記幅方向に並ぶようにして複数(例えば、2つ)の貫通孔が形成されており、その各貫通孔に対しネジ部材40dが挿通されると共に、その各ネジ部材40dが流路形成部材35に形成された雌ネジ孔35h、35hに螺挿されている。それにより、流路形成部材35は、そのネジ部材40dによって支持ステー40(取付部40c)に対し固定され(取り付けられ)ている。
そして、そのようにして支持ステー40に支持された各流路形成部材35は、前記幅方向に関しては、その2つの噴気口35b、35b(その2つ噴気口35b、35bに取り付けられた2つの管継手36、36)が、その流路形成部材35が対応する2本のサブノズルSN、SNの間に位置するように配置されている。言い換えれば、各流路形成部材35(電磁開閉弁31)を支持するために設けられる各支持ステー40は、対応する流路形成部材35の配置が前記のようなものとなるような前記幅方向における位置で、ベースプレート15に対し取り付けられている。
その上で、各流路形成部材35(電磁開閉弁31)の前記前後方向における配置は、前記幅方向に見た場合において、電磁開閉弁31の出力ポートに対し流路形成部材35を介して接続される供給側管継手36(特に、その供給側管継手36におけるフレキシブルチューブ37との接続部36a(接続側端36b))が、図3に示す領域T(斜線で示す領域)内に位置するように設定されている。但し、その領域Tは、前記幅方向に見た場合でのロッキングシャフト21の中心21aとサブノズルSNの導入端38aの中心とを結ぶ線として想定された線分Taの揺動範囲である。
より詳しくは、製織中においては、筬Rは、最前進位置(筬打ち時の位置であって、図3において実線で示す位置)と最後退位置(図3において二点鎖線で示す位置)との間で揺動され、その筬Rの揺動は、リードホルダ25の揺動によって為されている。また、そのリードホルダ25の揺動に伴い、リードホルダ25に支持されているサブノズルSNも揺動する。さらに、そのサブノズルSNの揺動に伴い、前記の線分Taもロッキングシャフト21の中心21aを中心として揺動することとなる。そして、その線分Taの揺動における揺動範囲が、前記した領域Tである。そして、前記前後方向における流路形成部材35の配置に伴い、前記幅方向に見てその領域T内に位置するように、供給側管継手36が配置されている。言い換えれば、供給側管継手36は、前記幅方向に見たときに領域T内に位置するような、前記前後方向における配置で設けられており、その配置が、前記前後方向における流路形成部材35(電磁開閉弁31)の配置によって達成されている。
しかも、本実施例では、その供給側管継手36の配置は、その供給側管継手36における接続部36aが、前記幅方向に見て、領域T内における線分Taの揺動範囲の中間位置(図3において一点鎖線Tbで示す位置であって、筬Rが前記最前進位置と前記最後退位置との間の中間位置にあるときの線分Taの位置)とその一部において重複するような配置となっている。言い換えれば、揺動行程中の前記中間位置に線分Taが位置する状態において、前記幅方向に見て、その線分Taが供給側管継手36の接続部36a上を通るように、供給側管継手36(流路形成部材35)の前記前後方向における位置が設定されている。
そして、以上のような本実施例の構成によれば、電磁開閉弁31側の管継手である供給側管継手36が前記前後方向において圧縮空気用タンク13から離間したサブノズルSNに近い位置に配置されると共に、前記幅方向に見たときの供給側管継手36の接続部36aに対するサブノズルSNの導入端38aまでの距離について、筬Rが前記最前進位置にあるときと前記最後退位置にあるときとの前記距離の差が小さくなるため、供給側管継手36とサブノズルSNとを接続する流体供給管としてのフレキシブルチューブ37の長さを可及的に短くすることができる。それにより、空気消費量の低減を図ることができると共に、高速化された織機においても安定した製織が可能となる。
以上では、本発明の一実施形態(実施例)について説明したが、本発明による空気噴射式織機は前記実施例において説明した構成には限定されず、以下のような他の実施形態(変形例)とすることも可能である。
(1)本発明が前提とする空気噴射式織機について、前記実施例では、その空気噴射式織機1は、サブノズルSNと電磁開閉弁31とが1対1に設けられる構成とした上で、2個の電磁開閉弁31、31が共通の流路形成部材35(流路形成部材35における分配器に相当する部分)を介して圧縮空気用タンク13に接続される構成となっている。しかし、本発明が前提とする空気噴射式織機は、そのように構成されたものに限らず、サブノズルと電磁開閉弁とが1対1に設けられる場合において、各電磁開閉弁が、流路形成部材を介さずに独立して圧縮空気用タンクと接続される構成であっても良い。その場合は、各電磁開閉弁の入力ポートに対し直接的に管継手(前記実施例の管継手34に相当)が取り付けられ、その管継手に対し前記実施例の管体33が接続される構成となる。
同様に、電磁開閉弁とその電磁開閉弁に対応するサブノズルとの接続についても、前記実施例のように流路形成部材35(流路形成部材35における接続器に相当する部分)を介して電磁開閉弁とサブノズルとが接続される構成に代えて、各電磁開閉弁が流路形成部材を介さずに独立してサブノズルと接続される構成としても良い。その場合は、各電磁開閉弁の出力ポートに対し直接的に管継手(前記実施例の供給側管継手36に相当)が取り付けられ、その管継手に対し前記実施例のフレキシブルチューブ37(本発明で言う流体供給管)が接続される構成となる。なお、その場合において、各電磁開閉弁と圧縮空気用タンクとの接続については、各電磁開閉弁が流路形成部材(分配器)を介して圧縮空気用タンクに接続される構成であっても良い。すなわち、例えば前記実施例と同様に2個の電磁開閉弁が流路形成部材(分配器)を介して圧縮空気用タンクに接続された共通の管体に接続される構成とし、その上で、その各電磁開閉弁の出力ポートに対し直接的に供給側管継手が取り付けられる構成であっても良い。
また、本発明が前提とする空気噴射式織機は、前記実施例の空気噴射式織機1のようにサブノズルSNと電磁開閉弁31とが1対1に設けられるように構成されたものに限らず、1つの電磁開閉弁に対し2以上のサブノズルが接続される構成であっても良い。なお、その場合は、各電磁開閉弁の出力ポートに対し、複数の噴気口を有すると共に単一の供給孔から供給された圧縮空気がその複数の噴気口に分配されるように構成された分配器(マニホールド)が取り付けられる。その上で、空気噴射式織機は、その複数の噴気口のそれぞれに管継手が取り付けられ、その各管継手が、流体供給管(フレキシブルチューブ)を介し、対応するサブノズルに接続される構成となる。そして、その場合は、その分配器に接続された各管継手が、本発明で言う供給側管継手となる。
(2)前記実施例では、空気噴射式織機1は、織機フレームの一部を構成しているフロントトップステー13が圧縮空気用タンクとしても用いられる構成となっているが、本発明が前提とする空気噴射式織機は、そのような構成に限らず、織機フレームの一部を構成する梁材(例えば、フロントトップステー)とは別に(独立して)圧縮空気用タンクが設けられる構成であっても良い。
また、前記実施例では、電磁開閉弁を支持するための支持ステーが取り付けられる本発明で言う梁部材について、前記のフロントトップステー13が、その梁部材として利用されている。しかし、その梁部材は、フロントトップステー等の織機フレームの一部を構成している梁材に限らず、前記幅方向においてサブノズルの存在範囲に亘って延在して固定的に設けられている部材であれば、空気噴射式織機において他の目的のために備えられている部材であっても良い。例えば、前記のように圧縮空気用タンクがフロントトップステーとは独立して設けられている空気噴射式織機において、その圧縮空気用タンクが本発明の梁部材として利用される構成であっても良い。
さらには、その梁部材は、前記のように空気噴射式織機において他の目的のために(元から)備えられている部材に限らず、本発明による電磁開閉弁を支持する支持構成のための専用の部材であっても良い。すなわち、梁部材は、支持ステーが取り付けられることのみを目的として空気噴射式織機に設けられた部材であっても良い。なお、その梁部材は、単一の部材とは限らず、複数の部材から構成されたものであっても良い。すなわち、空気噴射式織機内において、複数の部材が前記幅方向におけるサブノズルの存在範囲を包含するように前記幅方向に並べて設けられている場合(又は、複数の部材をその様に設けた場合)であって、その各部材に支持ステーが取り付けられる場合には、その複数の部材の組み合わせが、本発明で言う梁部材となる。
なお、前記前後方向における梁部材が設けられる位置は、前記実施例におけるフロントトップステー13のようにロッキングシャフト21よりも織布Wの巻取側(前側)に限らず、ロッキングシャフトに対し、前記前後方向における前記巻取側とは反対の側(後側、経糸の送出側)であっても良い。また、その場合は、支持ステーは、前記前後方向においてロッキングシャフトよりも前記後側から前記前側に向けて延在するように設けられる。
(3)前記実施例では、空気噴射式織機1は、1つの支持ステー40に対し2個の電磁開閉弁31、31が支持される構成となっている。しかし、前述のように各電磁開閉弁が独立して圧縮空気用タンク及びサブノズルに接続される構成の場合には、空気噴射式織機は、電磁開閉弁毎に支持ステーが設けられる(電磁開閉弁と支持ステーとが1対1で設けられる)構成であっても良い。
なお、支持ステーの構成(形状)について、前記実施例における支持ステー40はあくまでも一例であり、本発明における支持ステーは、その支持ステーが取り付けられる梁部材の位置や支持する電磁開閉弁の数等を踏まえ、それに応じた適宜な構成(形状)とすれば良い。また、前記実施例では、2個の電磁開閉弁31、31が流路形成部材35によって組み合わされて1組とされ、その1組の電磁開閉弁31、31が1つの支持ステー40によって支持されている。しかし、本発明においては、そのように複数の電磁開閉弁が1組とされる場合において、1つの支持ステーに支持される電磁開閉弁の数は前記実施例のような1組に限らず、複数組であっても良い。但し、その場合には、支持ステーは、そのような複数組の電磁開閉弁を支持可能な構成とされる。例えば、各支持ステーを、その取付部がスレーソードのアーム部に干渉しない程度に前記幅方向に長い寸法を有すると共に2以上の延在部によって基部に対し支持される構成とすることで、複数組の電磁開閉弁を支持可能なものとすることができる。また、各電磁開閉弁が独立して圧縮空気用タンク及びサブノズルに接続される構成の場合についても、各支持ステーに支持される電磁開閉弁の数は前記のような1個に限らず、複数個であっても良い。
(4)供給側管継手の配置について、前記実施例では、供給側管継手36は、前記幅方向に見て、その全体が前記の領域T内に配置されると共に、前記した線分Ta(前記幅方向に見た場合でのロッキングシャフト21の中心21aとサブノズルSNの空気導入側端38aの中心とを結ぶ線分)の揺動範囲における前記中間位置に対し接続部36aの一部が重複するように配置されている。
しかし、本発明においては、前記幅方向に見て、供給側管継手の接続部が前記領域T内に位置するような配置で供給側管継手が設けられる構成であれば良い。従って、本発明による空気噴射式織機は、供給側管継手の接続部が前記幅方向に見て前記領域T内に位置する限りにおいては、その供給管側管継手の前記前後方向における配置が前記実施例と異なる配置であっても良い。例えば、その空気噴射式織機は、前記幅方向に見て、接続部が前記領域T内における前記した線分Taの前記中間位置と重複しない位置に位置するような配置で供給側管継手が設けられる構成であっても良く、また、接続部が前記領域T内に位置すると共に供給側管継手の接続部を除く部分の一部又は全部が前記領域T外に位置するような配置で供給側管継手が設けられる構成であっても良い。
さらには、その空気噴射式織機は、前記幅方向に見て、供給側管継手の接続部の全部が前記領域T内に位置する構成に限らず、その接続部の少なくとも一部(特に、流体供給管との接続側端)が前記領域T内に位置する構成であっても良い。但し、その供給側管継手の配置は、流体供給管(フレキシブルチューブ)の長さを短くするという目的において、前記幅方向に見て、接続部における前記接続側端の中心が前記した線分Taの前記中間位置上に位置するように設定されるのが最も好ましい。すなわち、そのような配置とすれば、前記幅方向に見たときの供給側管継手の接続部に対するサブノズルの導入端までの距離について、筬Rが前記最前進位置にあるときのその距離と前記最後退位置にあるときのその距離との差が最も小さくなる(ほぼ同じとなる)ため、流体供給管の長さを最も短くすることができる。
なお、そのような前記幅方向に見たときの前記領域Tと供給側管継手(接続部)との位置関係は、前記前後方向における供給側管継手の配置によって定まるものであり、その前後方向における供給側管継手の配置は、支持ステーを含む電磁開閉弁の支持構成及びその支持構成によって支持される電磁開閉弁の前記前後方向における配置によって実現される。その上で、その支持構成は、前述のように流路形成部材を備えない構成であれば、電磁開閉弁が支持ステーによって直接的に支持される構成となるが、前記実施例の流路形成部材のように電磁開閉弁と一体的に設けられる部材が存在する場合であっても、電磁開閉弁が支持ステーによって直接的に支持される構成であっても良い。また、その支持構成における支持ステーは、前記実施例のような単一の部材として形成されたものに限らず、複数の部材が組み合わされて形成されたものであっても良い。
なお、本発明は上記のいずれの実施形態にも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々に変更することが可能である。
1 空気噴射式織機
11 サイドフレーム
13 フロントトップステー(圧縮空気用タンク、梁部材)
21 ロッキングシャフト
21a ロッキングシャフトの中心
23 スレーソード
25 リードホルダ
31 電磁開閉弁
35 流路形成部材
36 管継手(供給側管継手)
36a (供給側管継手の)接続部
37 フレキシブルチューブ(流体供給管)
38 管継手(サブノズルの圧縮空気導入部)
38a 吸気口(サブノズルの空気導入側端)
40 支持ステー
40a (支持ステーの)基部
40b (支持ステーの)延在部
40c (支持ステーの)取付部
R 筬
SN サブノズル
T 領域(線分Taの揺動範囲)
Ta 線分
Tb 線分Taの揺動範囲の中間位置

Claims (1)

  1. 筬が取り付けられるリードホルダであってロッキングシャフトに対し複数のスレーソードを介して支持されたリードホルダ、該リードホルダ上で緯糸の飛走経路に沿って並設された複数のサブノズル、緯入れ時に前記サブノズルから噴射される圧縮空気が貯留される圧縮空気用タンク、1以上の前記サブノズルに対応させて設けられると共に前記圧縮空気用タンクに接続された複数の電磁開閉弁であって対応する前記サブノズルへの前記圧縮空気の供給を制御するための電磁開閉弁、各前記サブノズルに対応させて設けられると共に前記サブノズルに対し前記圧縮空気を供給するための流体供給管であって前記電磁開閉弁に対し直接的に又は流路形成部材を介して間接的に取り付けられる供給側管継手と前記サブノズルにおける空気導入部の導入端とを接続する可撓性を有する流体供給管、及び前記電磁開閉弁を支持するための梁部材であって織機の幅方向に延在するように固定的に設けられた梁部材を備えた空気噴射式織機において、
    織機の前後方向に延在するように設けられた支持ステーであって前記前後方向に関し一端側で前記梁部材に取り付けられると共に他端側で前記電磁開閉弁を支持する支持ステーを含む支持構成を有し、
    前記電磁開閉弁は、前記供給側管継手の前記流体供給管との接続部の少なくとも一部が前記幅方向に見て前記ロッキングシャフトの中心と前記サブノズルの前記導入端の中心とを結ぶ線分の前記リードホルダの揺動に伴う揺動の範囲内に位置するように、前記支持構成によって支持されている
    ことを特徴とする空気噴射式織機。
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