JP2011108823A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】微細化に対応した大容量のキャパシタ素子を形成する。
【解決手段】(1)半導体基板に電気的に接続されたコンタクト上に形成された第1層間絶縁膜15に、コンタクト上面を露出する第1のシリンダ開孔を形成し、第1のシリンダ開孔内にコンタクトに接続されるシリンダ形状の第1下部電極18を形成する工程、(2)第1層間絶縁膜15上に、第1下部電極で囲まれた空間を全て埋め込むことなく第2層間絶縁膜19を形成した後、第1下部電極で囲まれた空間の開口部を全て露出する位置に第1下部電極の内壁面を露出するように、第2の層間絶縁膜に第2のシリンダ開孔を形成する工程、(3)第1下部電極18の内壁から第2のシリンダ開孔内壁に連続して、少なくとも第2のシリンダ開孔内でシリンダ形状を有する第2下部電極22を形成する工程、とを有する。
【選択図】図11

Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に関し、特にDRAM等の記憶素子におけるキャパシタの下部電極構造及びその製造方法に関する。
DRAMの高集積化を進めるには、メモリセルのサイズの縮小が重要である。メモリセルサイズを縮小した場合にも、メモリセルで使用するキャパシタ素子の静電容量は所定値以上を確保する必要がある。このため、半導体基板上に設けた絶縁膜にストレージノードホールを開口し、そのホールの内壁を「型枠」として導電性膜を形成することで、3次元構造のキャパシタ電極を形成することが一般に行われている。
このような3次元構造のキャパシタ素子の静電容量を増加させるには、できるだけ深いストレージノードホールを形成して、キャパシタ電極の高さを増加させればよい。
しかし、アスペクト比が高くなるほど、ストレージノードホール内に電極を形成することが困難となる。すなわち、高アスペクト比なる故に、ストレージノードホールの開口時に中間部分が膨らんだボーイング形状となりやすく、隣接するホール同士の接触が起きやすい。ホール同士が接触すると、その内壁に形成するキャパシタ電極同士が短絡してしまい、正常な動作が行えない。また、アスペクト比の高いホールでは、内壁に形成する導電膜の被覆性が悪化すると言う問題もある。このような問題を回避するため、ストレージノードホールを多段で形成する方法が提案されている。(特許文献1)。ストレージノードホールを多段で形成することで、各段毎はアスペクト比の低いホールとなり、ボーイング形状が形成されず、キャパシタ電極同士の短絡を抑制して、所定の静電容量を備えたキャパシタ電極を形成できる。
また、キャパシタ用の下部電極をシリンダ形状(円筒)に形成して、その内壁および外壁の双方を電極として利用することで静電容量を増加させるクラウン型キャパシタも提案されている(特許文献2)。この場合は、下部電極の高さを低くしても所定の静電容量が得られるため、下部電極形成時のストレージノードホールのアスペクト比を下げることができる。
特開2004−39683号公報 特開2003−297952号公報
さらなる微細化を進めるためには、特許文献2のようなクラウン型キャパシタを用いる場合にも、電極形成に使用するストレージノードホールを深くして、下部電極の高さを高くする必要がある。アスペクト比の高い(例えば20以上の)ストレージノードホールを、ボーイング形状になるのを防止して所定の形状に形成することは困難である。このため、例えば特許文献1のような技術を用い、2回に分けて形成した深いホールを用いて、そのホールの内壁を利用してクラウン型キャパシタを形成しようとすると、以下のような新たな問題が発生する。
2段構造のホールを形成する場合には、上段と下段のホールの位置ずれ(アライメントずれ)の影響で、その境界部分には層間絶縁膜に階段状の段差が生じる。その結果、下部電極の成膜時に段差部での被覆性が低下して膜厚が薄くなるので、電極の強度低下と電極自体の電気抵抗が増大するという問題があった。クラウン型キャパシタのように型枠として使用する層間絶縁膜を除去すると、強度低下した電極が破壊されやすくなる。特に、特許文献2に示されているように、層間絶縁膜除去の際の電極倒壊を防止する梁材(サポート膜)を形成すると、その部分に応力が集中し、強度が低下した部分が破壊されやすくなる。
このため、従来の方法では、微細化に対応した大容量のキャパシタ素子を形成することは困難であった。
上記課題の少なくとも一つを解決するため、本発明では、第1の層間絶縁膜に形成した第1のシリンダ開孔の内壁を覆う第1の導電膜(第1下部電極)を形成してから、第1の導電膜で囲まれた空間の内部を第2の層間絶縁膜で埋設しないようにして、第1の層間絶縁膜上に第2の層間絶縁膜を形成する。その後、第1のシリンダ開孔上に位置するように、第2の層間絶縁膜を貫通させて形成した第2のシリンダ開孔を形成する。第2の開孔の内壁を覆うように、第2の導電膜(第2下部電極)を形成する。その結果、第1の導電膜の内壁面が第2の導電膜に覆われた積層構造になると共に、第1下部電極の上端部からさらに上方に延在するシリンダ形状の第2下部電極を備えた下部電極を得る。
すなわち、本発明の一実施形態によれば、
キャパシタ素子を備えた半導体装置であって、
該キャパシタ素子の下部電極が
半導体基板に電気的に接続されたコンタクトに接続されるシリンダ形状の第1下部電極と、
少なくとも前記第1下部電極の上端部内壁に接しており、第1下部電極の上端部より上方に延在するシリンダ形状の第2下部電極と、
を有する半導体装置が提供される。
また、本発明の一実施形態によれば、
キャパシタ素子を備えた半導体装置であって、
該キャパシタ素子の下部電極が
半導体基板に電気的に接続されたコンタクトに接続される、少なくとも2層の導電膜の積層構造の下層と
前記積層構造の内層側導電膜が前記下層上方に延在したシリンダ形状の上層と
を有する半導体装置が提供される。
さらに、本発明の一実施形態によれば、
キャパシタ素子を備えた半導体装置の製造方法であって、
半導体基板に電気的に接続されたコンタクト上に形成された第1層間絶縁膜に、前記コンタクト上面を露出する第1のシリンダ開孔を形成し、該第1のシリンダ開孔内に前記コンタクトに接続されるシリンダ形状の第1下部電極を形成する工程、
前記第1層間絶縁膜上に、前記第1下部電極で囲まれた空間を全て埋め込むことなく第2層間絶縁膜を形成した後、前記第1下部電極で囲まれた空間の開口部を全て露出する位置に、第1下部電極の内壁面を露出するように、前記第2の層間絶縁膜に第2のシリンダ開孔を形成する工程、
前記第1下部電極の内壁から前記第2のシリンダ開孔内壁に連続して、少なくとも前記第2のシリンダ開口内でシリンダ形状を有する第2下部電極を形成する工程、
とを有する半導体装置の製造方法が提供される。
高アスペクト比の開孔(ストレージノードホール)を一回の異方性ドライエッチングで形成する必要がないので、開孔がボーイング形状となることを回避し、所望の形状の開孔を形成できるのはもちろんのこと、開孔の下層と上層の境界部分で下部電極の膜厚が薄くなるのを防止できるので、下部電極の強度が向上する。さらに、電気抵抗の上昇も防止できる。
このため、DRAM素子の微細化が容易になり、高集積度のDRAM素子を容易に製造できる。
本発明の半導体装置の製造工程の一例を示す断面図である。 本発明の半導体装置の製造工程の一例を示す断面図である。 本発明の半導体装置の製造工程の一例を示す断面図である。 本発明の半導体装置の製造工程の一例を示す断面図である。 本発明の半導体装置の製造工程の一例を示す断面図である。 本発明の半導体装置の製造工程の一例を示す上面図である。 本発明の半導体装置の製造工程の一例を示す断面図である。 本発明の半導体装置の製造工程の一例を示す断面図である。 第1のシリンダ開孔及び第1の溝内に第1下部電極を形成していない比較例を示す断面図である。 本発明の半導体装置の製造工程の一例を示す断面図である。 本発明の半導体装置の製造工程の一例を示す断面図である。 本発明の半導体装置の製造工程の一例を示す断面図である。 本発明の半導体装置の製造工程の一例を示す上面図である。 本発明の半導体装置の製造工程の一例を示す断面図である。 本発明の半導体装置の製造工程の一例を示す断面図である。 本発明の半導体装置の製造工程の別の一例を示す断面図である。 本発明の半導体装置の製造工程の別の一例を示す断面図である。 本発明の半導体装置の製造工程のさらに別の一例を示す断面図である。 本発明の半導体装置の製造工程のさらに別の一例を示す断面図である。 本発明の半導体装置の製造工程のさらに別の一例を示す断面図である。 本発明の半導体装置の製造工程のさらに別の一例を示す断面図である。 本発明の半導体装置の製造工程のさらに別の一例を示す断面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態のみ限定されるものではない。
〔第1の実施例〕
本発明の半導体装置の製造方法を用いて、メモリセルにシリンダ型キャパシタを備えたDRAM素子を形成する場合を、図面を参照して説明する。なお各図において、右側はメモリセル領域の中央部、左側はメモリセル領域の端部と周辺回路領域を示す。
周辺回路領域は、メモリセルアレイ以外の回路配置領域で、センスアンプ回路やワード線の駆動回路等の配置領域も含まれる。
図1に示したように、シリコン等の半導体基板1に、MOSトランジスタを形成したものを用意する。
本実施例では、メモリセル領域には溝型のゲート電極を備えたMOSトランジスタが配置され、周辺回路領域には、プレーナ型のゲート電極を備えたMOSトランジスタが配置されている。各トランジスタは、STI[Shallow Trench Isolation]等の素子分離領域50によって区画された、半導体基板1上の活性領域内に形成されている。
メモリセル領域の溝型ゲート電極のMOSトランジスタは、溝内に形成したゲート絶縁膜2を介して、半導体基板1と対向するように、溝内にゲート電極3の一部が充填されて形成されている。周辺回路領域のプレーナ型ゲート電極のMOSトランジスタは、半導体基板1の上面に形成したゲート絶縁膜2aを介して、半導体基板1と対向するように、ゲート電極3aが形成されている。ゲート電極(3、3a)は、不純物を導入したポリシリコン上にタングステン(W)等の金属膜を積層した導電体によって形成され、導電体の上面部分にシリコン窒化膜(Si)等の保護絶縁膜を備えている。また、ゲート電極の側面には、絶縁膜を用いて形成したサイドウォール51が設けられている。
ゲート電極(3、3a)で覆われていない活性領域には、不純物が導入された拡散層4(セル領域)および、拡散層4a(周辺回路領域)が形成されている。拡散層4、4aはそれぞれのMOSトランジスタのソース・ドレイン電極として機能する。また、メモリセル領域のゲート電極3は、DRAM素子のワード線として機能する。
トランジスタ上を覆うように層間絶縁膜5を形成する。層間絶縁膜5の材料としては、CVD法[Chemical Vapor Deposition]で形成した酸化シリコン(SiO)や、塗布絶縁材料のSOD膜[Spin On Dielectrics]等を用いることができる。層間絶縁膜5を形成してから、CMP[Chemical Mechanical Polishing]で層間絶縁膜5の上面の平坦化を行う。
層間絶縁膜5上へ塗布したフォトレジスト膜に露光と現像を行い、セル領域に設けた拡散層4上で開孔(コンタクトホール)のマスクパターンを形成し、ドライエッチングを行うことで層間絶縁膜4を貫通した第1開孔(図示せず)を形成する。不純物を導入したポリシリコン等の導電膜を用いて第1開孔を埋め込み、上面のCMP加工を行うことで、セルコンタクトプラグ6を形成し、拡散層4と接続する。セルコンタクトプラグ6の形成に際しては、ゲート電極側面に設けたサイドウォール51を利用した、セルフアライメント技術が利用できる。
層間絶縁膜5上に、CVD法を用いて形成したシリコン酸化膜等で、層間絶縁膜7を形成する。周辺回路領域に設けた拡散層4aと接続するように、層間絶縁膜5および7を貫通した周辺コンタクトプラグ8を形成する。周辺コンタクトプラグ8には、タングステン(W)等の導電材料が使用できる。
また、メモリセル領域に設けたセルコンタクトプラグ6と接続するように、層間絶縁膜7を貫通したビットコンタクトプラグ9を形成する。ビットコンタクトプラグ9には、タングステン等の導電材料が使用できる。
層間絶縁膜7上に、50nm程度の膜厚のタングステン膜と、表面保護用及びドライエッチング技術を用いてパターニングを行う際のマスクとして使用する250nm程度の膜厚の窒化シリコン膜を成膜し、リソグラフィ技術とドライ技術によりパターニングを行い、ビット線10を形成する。ビット線10はビットコンタクトプラグ9と接続している。また、周辺回路領域ではビット線10を形成したのと同じ導電層をパターニングすることで、周辺配線層10aを形成する。周辺配線層10aは周辺コンタクトプラグ8と接続している。ビット線10および周辺配線層10aの側面部分には、窒化シリコン膜等の絶縁膜を用いてサイドウォール52を形成する。
酸化シリコン膜等で層間絶縁膜11を形成し、上面はCMPで平坦化する。このとき上記シリコン窒化膜をストッパーとして用いる。最終的にはシリコン窒化膜を70nm残す程度まで削り込む。
層間絶縁膜11上へ塗布したフォトレジスト膜に露光と現像を行い、ビットコンタクトプラグ9が接続していないセルコンタクトプラグ6上に、開孔(コンタクトホール)のマスクパターンを形成する。ドライエッチングを行うことで、層間絶縁膜11および7を貫通した第2開孔(図示せず)を形成する。タングステン等の導電膜を用いて第2開孔を埋め込み、CMP加工を行うことで、セルコンタクトプラグ6と接続する容量コンタクトプラグ12を形成する。
層間絶縁膜11上に50nm程度の膜厚のタングステン等の導電膜を成膜してから、リソグラフィ技術とドライ技術を用いてパターニングすることで、容量コンタクトパッド13を形成する。容量コンタクトパッド13は容量コンタクトプラグ12と接続している。またメモリセル領域の端部においては、メモリセル領域の外周を囲むように、所定の幅を備えた容量コンタクトパッド13aを配置する。なお、本発明では、容量コンタクトプラグ12と容量コンタクトパッド13とを合わせて容量コンタクトと定義する。
容量コンタクトパッド(13、13a)上を覆うように、後述するシリンダー開孔時に1度深さをそろえるため、さらにウェットエッチングのストッパー膜14として、CVD法を用いて50nm程度の膜厚の窒化シリコン膜を形成する。
次に、図2に示すように、ストッパー膜14上に、CVD法を用いて1μm程度の膜厚の酸化シリコン膜を堆積し、第1層間絶縁膜15を形成する。第1層間絶縁膜15は、BPSG膜[Boro Phospho Silicate Glass]と酸化シリコン膜の積層構造としてもよい。
第1層間絶縁膜15上に、CVD法を用いて100nm程度の膜厚の窒化シリコン膜を堆積し、第1サポート膜16を形成する。
図3に示すように、キャパシタ素子の下部電極を形成する位置に、ストッパー膜14、第1層間絶縁膜15、第1サポート膜16を貫通する第1のシリンダ開孔17を形成する。第1のシリンダ開孔17の底部には、容量コンタクトパッド13の上面が露出する。同時に、メモリセル領域の外周を囲むように、所定の幅を備えた第1の溝17aを形成する。第1の溝17aは第1層間絶縁膜15と第1サポート膜16を貫通し、その底部では容量コンタクトパッド13aの上面が露出している。なお、工程数が増加するが、第1の溝17aを第1のシリンダ開孔17とは別に形成しても良い。
図4に示すように、第1サポート膜16上に、例えば600〜700℃の温度条件の下、CVD法によりチタン(Ti)を厚み5nm程度成膜し、さらに同温度条件の下、CVD法により窒化チタン(TiN)を5〜10nmの厚みに積層した導電膜18Aを形成し、第1のシリンダ開孔17および第1の溝17aの側壁と底部を導電膜18Aで覆う。導電膜18Aは、第1サポート膜16の側壁部分も覆っている。導電膜18Aは多層膜の代わりに単層膜でもよい。
図5に示すように、第1のシリンダ開孔17および第1の溝17aの側壁と底部を被覆している導電膜18Aを残して、第1サポート膜16上の導電膜18Aを除去することで、第1のシリンダ開孔17の内部に、シリンダ形状の第1下部電極18を形成する。また、第1の溝17a内には樋(とい)状の第1下部電極18aを形成する。
この形成には、図6に示す様に、メモリセル領域の開口16Aおよび周辺回路領域の開口16B(詳細は後述)を備えた第1サポート膜パターン形成のためのマスクパターンを用いて、リソグラフィ技術とエッチング技術により、第1サポート膜16および導電膜18Aを貫通して第1層間絶縁膜15に達する開口パターンを形成する。このエッチングに際しては、第1のシリンダ開孔17および第1の溝17aの内部には、パターン形成に使用するフォトレジスト膜が充填されたまま残存するようにする。ついで、第1のシリンダ開孔17および第1の溝17aの底部にはフォトレジスト膜を残存させて、パターン形成に使用した表面部分のフォトレジスト膜を除去し、表面に導電膜18Aが露出した状態で窒化チタン(TiN)とチタン(Ti)の積層膜をエッチバックすることで、第1サポート膜16の表面に残存していた導電膜18Aの残りの部分を除去する。第1のシリンダ開孔17および第1の溝17aの底部の導電膜18Aは、フォトレジスト膜によって保護されている。この後に、第1のシリンダ開孔17および第1の溝17aの底部に残存しているフォトレジスト膜を完全に除去する。
図6に示す様な開口16Aおよび開口16Bを備えた第1サポート膜パターンの形成後、表面の導電膜18Aの除去にCMPを用いる場合には、第1サポート膜のパターン形成に使用したフォトレジスト膜を完全に除去した後に、CMP用のスラリーが第1のシリンダ開孔や第1の溝内に入り込むのを防止する充填物(絶縁体)を再度埋め込んでから、CMP実施後に充填物を除去する。
第1サポート膜の一部を除去して形成した開口16Aおよび開口16Bについて説明する。開口16Aは、メモリセル領域に薬液を浸透させるため、メモリセル領域内において、第1サポート膜の強度が損なわれない位置に複数形成する。開口部16Aの位置や平面形状は特に限定されない。周辺回路領域上では、第1サポート膜16を図6に示したように、第1の溝17aを囲むように所定の幅(d1およびd2)だけ残存させて、それよりも外周部では完全に除去する(開口16B)。これは薬液を浸透させて層間絶縁膜を除去するためではなく、後の工程で周辺回路領域にコンタクトプラグを形成する際に、コンタクトホールのドライエッチングを容易にするためである。周辺回路領域上に残存させる所定の幅d1とd2は同じ値でもよい。
図7に示すように、第1層間絶縁膜15および第1サポート膜16上に、1μm程度の膜厚で第2層間絶縁膜19を形成する。この際に、第1下部電極18および18aで囲まれた空間の内部を第2層間絶縁膜19で埋め込まないように、膜の形成条件を設定する。
設計ルール55nmよりも微細なサイズで形成されたDRAM素子の場合、第1のシリンダ開孔17の内径は、約65nm以下のサイズとなる。第1の溝17aについても、第1のシリンダ開孔の内径と同程度以下の幅となるように、あらかじめ設定しておく。このような開口寸法が概略150nm以下の微細な開孔の場合、成膜時のカバレッジの悪いPE−CVD法[Plasma Enhanced CVD]を用いて酸化シリコン膜を形成することで、開孔内を酸化シリコン膜が完全に充填するより前に開孔の上端部分を酸化シリコン膜で閉塞することができる。このため、第1下部電極18および18aで囲まれた空間(開孔)内を絶縁膜で埋め込むことなく、第2層間絶縁膜19を形成できる。
設計ルールの微細化によって、ある程度アスペクト比の高いストレージノードホールの場合、上記のカバレッジの悪いPE−CVD法を用いて酸化シリコン膜を成膜すると、第1下部電極18の側面及び底面にほとんど膜が付かない。また、成膜されても数nmレベルのため、第2のシリンダー開孔時のエッチングやその後に酸化膜ウェットエッチの処理を加えて、除去することが可能である。
具体的には、設計ルール54nmのDRAM素子の場合、以下の条件で酸化シリコン膜を堆積することで、第2層間絶縁膜19を形成した。
成膜方式:PE−CVD
圧力:400Pa
温度:380℃
プロセスガス:TEOS[Tetra Ethyl Ortho Silicate](225sccm)/酸素(2070sccm)
高周波パワー/低周波パワー:420/530W
また、別の成膜方法として、PE−CVD法の一種であるバイアスHDP[High Density Plasma]−CVD法を用いて、酸化シリコン膜を形成してもよい。例えば、以下のような条件設定とすることで、開孔内を埋め込むことなく、第2層間絶縁膜19を形成できる。
成膜方式:バイアスHDP−CVD
圧力:0.8Pa(6mTorr)
温度:660℃
プロセスガス(流量):モノシラン(150sccm)/酸素(244sccm)/ヘリウム(300sccm)
ソースパワー/バイアスパワー:8000/3800W
上記の条件は一例であり、開孔および溝のサイズに応じて、最適となるように成膜条件を設定すればよい。
なお、第1下部電極18および18aで囲まれた空間内部に第2層間絶縁膜19が形成されるのを完全に抑制する必要は無く、少なくとも第1下部電極18で囲まれた空間内に空洞部が残存していれば、第1下部電極18(18a)の側面および底面に第2層間絶縁膜19が多少付着していても問題は無い。
また、第2層間絶縁膜19は、複数の積層膜で形成してもよい。その場合には、開孔の上端部分が閉塞するまで最初の絶縁膜の形成を行い、引き続き別の成膜条件で層間絶縁膜の形成を行えばよい。
第2層間絶縁膜19の上面は、リソグラフィ時のフォーカスマージン向上のため、CMP等を用いて平坦化を行う。さらに第2層間絶縁膜19上に、100nm程度の膜厚の窒化シリコン膜を堆積し、第2サポート膜20を形成する。
図8に示すように、第1のシリンダ開孔17および第1の溝17aの上部に、第2層間絶縁膜19および第2サポート膜20を貫通して、第2のシリンダ開孔21および第2の溝21aを形成する。第2のシリンダ開孔21の底部は第1のシリンダ開孔17の上部と接続し、第1下部電極18が露出する。この時、第1下部電極で囲まれた空間の開口部が全て露出するように第2シリンダ開孔21を形成する。また、第2の溝21aの底部は第1の溝17aの上部と接続し、第1下部電極18aが露出する。本発明では、少なくとも第1下部電極18で囲まれた空間内部を埋め込まないように第2層間絶縁膜が形成されているので、第2のシリンダ開孔21を形成するドライエッチングの工程において、アスペクト比の高いシリンダ開孔を一度に形成する必要が無い。このためシリンダ開孔がボーイング形状となるのを防止できる。なお、図7で説明した工程において、第1下部電極18(18a)の側面および底面に第2層間絶縁膜19が多少付着した場合でも、第2のシリンダ開孔21および第2の溝21aを形成するドライエッチングの際に、付着していた第2層間絶縁膜19は除去される。
ここで、比較例として、第1のシリンダ開孔17および第1の溝17a内にあらかじめ第1下部電極18(18a)を形成しておかなかった場合を図9に示す。第2のシリンダ開孔21を形成する際には、第1のシリンダ開孔の位置に対するアライメントずれ(例えば約5nm程度)が発生する。このため、開孔の接続部分に段差55、56が生じる。この状態で、下部電極として、第1のシリンダ開孔17および第2のシリンダ開孔21の側面を覆う導電膜を形成すると、この段差55、56の部分で導電膜が薄膜化して電気抵抗が上昇すると共に、下部電極の機械強度が低下する。特にオーバーハングとなる段差55における導電膜が薄膜化しやすい。これに対して本発明では、図8に示したように、事前に第1のシリンダ開孔17の内部に第1下部電極18を形成しているので、後述するように、このような薄膜化の問題を回避できる。
なお、この比較例による2段構造のシリンダ開孔は、例えば、特許文献1に開示されているように、第1のシリンダ開孔17内をSOG膜等の容易に除去できる材料で充填してから第2層間絶縁膜を積層し、第2のシリンダ開孔21を形成し、第1のシリンダ開孔17内の充填物をウエットエッチングで除去することで形成できる。本発明では、第1下部電極で囲まれた空間は第1のシリンダ開孔よりもアスペクト比が高くなり、第2のシリンダ開孔を介しての薬液の浸透がより困難となる。この結果、第1下部電極で囲まれた空間内に充填物を充填して後からウエットエッチング等で除去する従来法は、底部の充填物の除去が不完全となる。そのため、本発明では上記の方法を採用している。
図10に示すように、第2サポート膜20上に、例えば600〜700℃の温度条件の下、CVD法によりTiを厚み5nm程度成膜し、さらに同温度条件の下、CVD法により窒化チタン(TiN)を10〜15nmの厚みに積層した導電膜22Aを形成し、第2のシリンダ開孔21および第2の溝21aの側壁を導電膜22Aで覆うと共に、第1導電膜18(18a)の表面も導電膜22Aで覆う。導電膜22Aは多層膜の代わりに単層膜でもよい。
図11に示すように、第2のシリンダ開孔21および第2の溝21aの側壁を被覆している導電膜22Aを残して、サポート膜20上の導電膜22Aを除去することで、第2のシリンダ開孔21に対してシリンダ形状の第2下部電極22を形成する。また、第2の溝21aに対して、樋状の第2下部電極22aを形成する。この形成にも、図5で説明した工程と同様に、第2のシリンダ開孔21および第2の溝21a内にフォトレジストを埋め込んで、第2サポート膜パターンのパターニング後に、表面の導電膜22Aのエッチバックまたは、絶縁体を埋め込んだ後にCMPを用いることにより形成することが出来る。
第1の開孔17内では、第1下部電極18と第2下部電極22が接触して、厚膜の一体となった下部電極30が形成される。同様に、第1の溝17a内では、第1下部電極18aと第2下部電極22aが接触して、厚膜の一体となった下部電極(ガードリング)30aが形成される。また、図9の比較例で説明した、第1のシリンダ開孔17と第2のシリンダ開孔21の接続部で発生する段差部においても、本発明では、第1下部電極18と第2下部電極の重ね合わせ構造とすることで、下部電極の膜厚が薄くなるのを防止できる。
第2サポート膜20には、第2層間絶縁膜19をウェットエッチングによって除去するため、フォトリソグラフィ技術とドライエッチング技術により、第2サポート膜20の一部を除去して、薬液を浸透させる開口部20Aが形成されている。なお周辺回路領域では、第2サポート膜20を除去していない。これは、周辺回路領域の第2層間絶縁膜19および第1層間絶縁膜15を残すために、薬液の浸透から保護するためである。従って、周辺回路領域上は、第2サポート膜20で覆われている。
図12に示すように、メモリセル領域の第1層間絶縁膜15と第2層間絶縁膜19をウェットエッチング技術によって除去する。この時のウェットエッチング条件は、例えば以下の通りである。
方式:バッチ式処理
薬液:フッ化水素酸を含んだ溶液。例えば、50wt%フッ化水素酸(HF)
薬液温度:室温
ウェットエッチング処理によって、第1下部電極18と第2下部電極22は、その外壁が露出される。この処理によって、第1下部電極18と第2下部電極22が一体となり、内壁および外壁が露出したストレージノード用の下部電極30を得ることが出来る。ストッパー膜14は薬液に対する耐性を備えているので、ストッパー膜14よりも下層部分には薬液は浸透しない。
なお、下部電極30は、その側壁が露出しても、第1サポート膜16と第2サポート膜20で支えられているので倒壊することはない。
図13は、メモリセル領域の端部における、第2の溝21aおよび第2のシリンダ開孔21のレイアウトを示す平面図である。開口20Aで示した領域は第2サポート膜20が除去されており、その他の領域は第2サポート膜20で覆われている。
図13に示したように、第2下部電極22の側壁と第2サポート膜20を接続させているが、個々の第2下部電極20の外周部分は、第2サポート膜20で完全に取り囲まれているのでは無く、第2サポート膜と接続されていない部分が存在している。従って、AA’断面である図11において、一見ウェットエッチングの薬液が浸透出来ないように見える第2層間絶縁膜19でも、第2サポート膜に設けられた開口20Aから薬液が十分浸透して、第2層間絶縁膜19を除去することが出来る。第1下部電極18と第1サポート膜16についても同じことで、一見ウェットエッチングの薬液が浸透出来ないように見える第1層間絶縁膜15も、あらかじめ第1サポート膜16に設けておいた開口16Aを介して薬液を浸透させて、除去することが出来る。
周辺回路領域については、上面が第2サポート膜20で覆われ、側面部分が第1および第2の溝(17a、21a)内に形成された第1および第2下部電極(18a、22a)で覆われている。従って薬液の浸透を防止することができる。
図14に示すように、下部電極30、30aの表面上に、容量絶縁膜23を形成した後に、上部電極(プレート電極)24として、窒化チタン膜を形成する。下部電極30と上部電極24が容量絶縁膜23を介して対向することにより、キャパシタ素子として機能する。容量絶縁膜としては、酸化ジルコニウム(ZrO)、酸化アルミニウム(Al)、酸化ハフニウム(HfO)等の高誘電体膜や、それらの積層膜が使用できる。また、上部電極は、窒化チタン膜を10nm程度の膜厚で形成した後に、不純物をドープしたポリシリコン膜を積層して、空洞部を充填し、さらにその上にタングステン(W)を100nm程度成膜した構造としてもよい。
図15に示すように、フォトリソグラフィ技術とドライエッチング技術によって、周辺回路領域上の不要な膜(上部電極24、容量絶縁膜23、サポート膜20)を除去する。この後に、第3層間絶縁膜25で上部電極24上を覆い、CMPによって第3層間絶縁膜25上を平坦化する。周辺回路領域に、周辺配線層10aまで到達するコンタクトプラグ26および、上層の金属配線層27を形成する。コンタクトプラグ26にはタングステン等が利用できる。また、金属配線層27には、アルミニウム(Al)や銅(Cu)等が利用できる。また、上部電極24に所定の電位を与えるための回路と接続するための金属配線層27aおよびコンタクトプラグ26aを形成する。コンタクトプラグ26aと26は同時に形成してもよい。
上記の従来技術により更に上層の配線及び電極を作製し、表面を覆う保護膜(図示せず)等を形成すれば、半導体装置としてのDRAM素子が完成する。
本発明の製造方法においては、下層の第1のシリンダ開孔内に第1下部電極を形成してから、下層のホール内を埋め込まないように上層の層間絶縁膜を形成し、さらに、上層の第2のシリンダ開孔を形成する。このため、高アスペクト比のホールを一回の異方性エッチングで形成する必要が無く、所望の形状のストレージノードホールを形成できる。また、下層部分に先に設けておいた電極と上層部分に設けた電極の一部が積層されて下部電極を形成するため、層間絶縁膜の上層と下層の境界部分に形成される段差で、下部電極が薄膜化するのを回避できる。このため、下部電極の強度が向上すると共に、電極の電気抵抗が増大するのを防止できる。
〔第2の実施例〕
本発明の半導体装置の他の製造方法について、図面を参照して説明する。なお各図において、右側はメモリセル領域の中央部、左側はメモリセル領域の端部と周辺回路領域を示す。
まず、図1から図8までは第1の実施例と同様に実施して、第2のシリンダ開孔21および第2の溝21aまで形成した後に、図16に示すように、第2のシリンダ開孔21および第2の溝21aの側壁を、例えば600〜700℃の温度条件の下、CVD法によりTiを厚み10nm程度成膜し、さらに同温度条件の下、CVD法により窒化チタン(TiN)を20〜40nmの積層したような導電膜28Aで被覆する。ここで第1の実施例とは異なり、第1のシリンダ開孔17の内部は導電膜28Aで埋め込まれて、第1下部電極18と積層されたプラグ構造となっている。導電膜28Aの膜厚は、第1のシリンダ開孔のサイズに合わせて、内部を埋め込めるように調節する。第1の溝17aの内部に関しては、すきまが生じていてもかまわない。導電膜28Aは合計膜厚が40〜50nm多層でも単層膜でよい。
図17に示すように、第2のサポート膜20上の導電膜28Aを除去することで、第2下部電極28(28a)を形成する。この形成にも、図5と同様にエッチバックや、CMPなどを用いることが出来る。第2サポート膜20にはウェットエッチングのための開口20Aを形成する。
以下、第1の実施例と同様にして、メモリセル領域の第1層間絶縁膜15と第2層間絶縁膜19をウェットエッチングによって除去する。この後に、容量絶縁膜および上部電極を形成すればキャパシタ素子が完成する。
本実施例においては、下層の第1のシリンダ開孔内に第1下部電極を形成してから、上層の第2下部電極を形成して第1下部電極で囲まれた空間内を完全に埋め込むため、前記段差部分における下部電極が積層構造となって薄膜化を回避できると共に、第1の実施例の場合よりも下部電極の強度が向上する。また、最初に下層のホール内を完全に埋め込むプラグ形状の電極を形成して、その上部に後から形成したシリンダ形状の電極を接合した場合には、接合部の強度が低下しやすい。これに対して本実施例では、下層のプラグ形状の電極に、後から形成する上層部分の電極の一部が含まれた積層構造となっている。このため電極強度の低下を抑制できるともに、接合部の強度も増加するアンカー効果が得られる。
但し、第1の実施例と同じサイズで形成した場合には、第1の実施例の場合よりもキャパシタ素子の静電容量が低下するため、適用するDRAM素子に必要なキャパシタ素子の静電容量および電極強度を考慮し、最適な方を選択すればよい。
本実施例では、第2下部電極を形成するための導電膜28Aの膜厚を厚膜化しているが、これに限定されず、第1下部電極を厚膜化して、導電膜28Aが第1の実施例と同程度の膜厚でも第1下部電極で囲まれた空間内を埋め込めるようにしても良い。その場合には、第2下部電極の内径の減少が少なくなり、静電容量の低下の抑制に寄与する。但し、第1下部電極の膜厚が大きくなりすぎると、第1下部電極の上端面での第2下部電極の接合面積が大きくなり、プラグ形状の下層の電極を形成してから上層のシリンダ形状の電極を接合した場合と変わらなくなる。少なくとも第2下部電極の膜厚と同程度の開口径を有する空間が残る膜厚で第1下部電極を形成することが好ましい。なお、第1下部電極で囲まれた空間の開口径や第2下部電極の厚みによっては、該空間内を完全に埋め込むことができない、すなわち、該空間の上端部は閉塞されるが、底部にボイド(空洞)が形成される場合であっても、第2下部電極が第1下部電極の内側面に接合するために所定のアンカー効果が期待できる。
第1および第2の実施例では2段の積層の場合を説明したが、3段以上に積層する場合にも本発明を適用することができる。段数が増えるほど、第2の実施例で示したように、下層の下部電極で囲まれる空間が上層の下部電極材料で埋め込まれる確率が高くなる。
〔第3の実施例〕
第1および第2の実施例では第1下部電極、第2下部電極をそれぞれ支持する第1サポート膜、第2サポート膜を形成しているが、第2下部電極の下部は第1下部電極に接続されているため、第1サポート膜のみ形成して、第2サポート膜を省略しても良い。その場合、図5に示すような周辺回路領域上の開口16Bを形成せず、周辺回路領域上の第1サポート膜を残しておく(図18)。
次に、第1の実施例と同様に第1下部電極18で囲まれた空間を埋めることなく第2層間絶縁膜19を積層し、第2のシリンダ開孔21および第2の溝21aを形成する。第2下部電極材料を第2のシリンダ開孔21を埋めない膜厚で第2層間絶縁膜19上、第2のシリンダ開孔21および第2の溝21a内壁及び第1下部電極18,18a上に形成する。続いて、第2層間絶縁膜19上の第2下部電極材料を除去して第2下部電極20,20aを形成する。この例では第2サポート膜は形成していない(図19)。
続いて、第2層間絶縁膜19を第1の実施例と同様に除去し、さらに、開口16Aを介して第1層間絶縁膜15を除去する(図20)。この時、周辺回路領域については、上面が第1サポート膜16で覆われ、側面部分が第1の溝(17a)内に形成された第1下部電極(18a)で覆われている。従って薬液の浸透を防止することができる。
図21に示すように、下部電極30、30aの表面上に、容量絶縁膜23を形成した後に、上部電極(プレート電極)24を形成する。
図22に示すように、フォトリソグラフィとドライエッチング技術によって、周辺回路領域上の不要な膜(上部電極24、容量絶縁膜23、第1サポート膜16)を除去する。この後に、第3層間絶縁膜25で上部電極24上を覆い、CMPによって第3層間絶縁膜25上を平坦化する。周辺回路領域に、周辺配線層10aまで到達するコンタクトプラグ26および、上層の金属配線層27を形成する。また、上部電極24に所定の電位を与えるための回路と接続するための金属配線層27aおよびコンタクトプラグ26aを形成する。
上記の従来技術により更に上層の配線及び電極を作製し、表面を覆う保護膜(図示せず)等を形成すれば、半導体装置としてのDRAM素子が完成する。
本実施例では、第2サポート膜を省略しているので、工程がその分少なくなり、また、第2下部電極の上端が第2サポート膜で覆われていない分、表面積を確保することができる。
また、本実施例の変形例として、第1サポート膜を省略し、第2サポート膜のみを形成するようにしても良い。その場合の第2サポート膜の加工方法は、上記第1の実施例に準ずる。さらに3段以上に下部電極を積み重ねる場合、格段毎にサポート膜を形成しても良いし、一部を省略しても良い。いずれにしても、下部電極の外壁面を露出させるための層間絶縁膜除去の際に下部電極の倒壊が防止できる策が講じられていればよい。
本実施例においても、第2の実施例と同様に第1下部電極で囲まれた空間内を第2下部電極で充填しても良い。
さらに、以上の実施例においては、ストッパ膜14を周辺回路領域にも残しているが、ストッパ膜14の膜厚が厚い場合には、後工程でコンタクトプラグ26の形成を容易にするため、周辺回路領域のストッパ膜14を予め除去しておいても良い。
さらに、上記の実施例では同一基板上に周辺回路領域を有するDRAM等の半導体装置について説明したが、これに限定されず、メモリセルのみの構成であっても良い。その場合、上記実施例で形成している第1及び第2の溝を省略しても良い。
また、第1層間絶縁膜、第2層間絶縁膜などの層間絶縁膜を多層に形成する場合、サポート膜を間に挟んで形成することも可能であり、上記の実施例に示すような各下部電極の上端部以外の中間部で下部電極を支持する構造が形成できる。
1 半導体基板
2 ゲート絶縁膜
3 ゲート電極
4 拡散層
5 層間絶縁膜
6 セルコンタクトプラグ
7 層間絶縁膜
8 コンタクトプラグ
9 ビット線コンタクトプラグ
10 ビット線
11 層間絶縁膜
12 容量コンタクトプラグ
13 コンタクトパッド
14 ストッパー膜
15 第1層間絶縁膜
16 第1サポート膜
16A,16B 第1サポート膜に形成した開口
17 第1のシリンダ開孔
17a 第1の溝
18 シリンダ形状の第1下部電極
18a 樋状の第1下部電極
19 第2層間絶縁膜
20 第2サポート膜
20A 第2サポート膜に形成した開口
21 第2のシリンダ開孔
21a 第2の溝
22、28 シリンダ形状の第2下部電極
22a、28a 樋状の第2下部電極
23 容量絶縁膜
24 上部電極
25 第3層間絶縁膜
26、26a コンタクトプラグ
27、27a 上層配線

Claims (15)

  1. キャパシタ素子を備えた半導体装置であって、
    該キャパシタ素子の下部電極が
    半導体基板に電気的に接続されたコンタクトに接続されるシリンダ形状の第1下部電極と、
    少なくとも前記第1下部電極の上端部内壁に接しており、第1下部電極の上端部より上方に延在するシリンダ形状の第2下部電極と、
    を有する半導体装置。
  2. 前記第1下部電極の内壁に接する第2下部電極が、前記第1下部電極の内壁全面に接している請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第2下部電極が、前記第1下部電極の内壁に接する領域においても、空洞を有するシリンダ形状である請求項2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1下部電極の内壁で規定される領域が、少なくともその上部で前記第2下部電極で閉塞されている請求項1又は2に記載の半導体装置。
  5. キャパシタ素子を備えた半導体装置であって、
    該キャパシタ素子の下部電極が
    半導体基板に電気的に接続された導電体に接続される、少なくとも2層の導電膜の積層構造を有する下層と
    前記積層構造の内層側導電膜が前記下層の上方に延在したシリンダ形状の上層と
    を有する半導体装置。
  6. 前記キャパシタ素子は、
    前記下部電極の外壁及び内壁に形成された容量絶縁膜と、
    該容量絶縁膜上に形成された上部電極とを有する請求項1乃至5のいずれかに記載の半導体装置。
  7. 隣接する前記下部電極間に、各下部電極の外壁に接する絶縁性のサポート膜を有する請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記半導体装置がキャパシタ素子の形成されるメモリセル領域と、メモリセルアレイ以外の回路が配置される周辺回路領域とを含み、
    前記メモリセル領域と周辺回路領域の境界のメモリセル領域端部に
    樋状の第1下部電極と
    少なくとも該樋状の第1下部電極の上端部内壁に接しており、該樋状の第1下部電極の上端部より上方に延在する樋状の第2下部電極と
    を有する請求項1乃至7のいずれかに記載の半導体装置。
  9. キャパシタ素子を備えた半導体装置の製造方法であって、
    半導体基板に電気的に接続されたコンタクト上に形成された第1層間絶縁膜に、前記コンタクト上面を露出する第1のシリンダ開孔を形成し、該第1のシリンダ開孔内に前記コンタクトに接続されるシリンダ形状の第1下部電極を形成する工程、
    前記第1層間絶縁膜上に、前記第1下部電極で囲まれた空間を全て埋め込むことなく第2層間絶縁膜を形成した後、前記第1下部電極で囲まれた空間の開口部を全て露出する位置に第1下部電極の内壁面を露出するように、前記第2の層間絶縁膜に第2のシリンダ開孔を形成する工程、
    前記第1下部電極の内壁から前記第2のシリンダ開孔内壁に連続して、少なくとも前記第2のシリンダ開孔内でシリンダ形状を有する第2下部電極を形成する工程、
    とを有する半導体装置の製造方法。
  10. 前記第2層間絶縁膜が、少なくとも最初に前記第1下部電極で囲まれた空間の上端が閉塞されるまでPE−CVD法で形成される請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記第2下部電極が、前記第1下部電極の内壁面全面に接して形成される請求項9又は10に記載の半導体装置の製造方法。
  12. 前記第2下部電極が、少なくとも前記第1下部電極で囲まれた空間の上端部を閉塞する膜厚で形成される請求項9乃至11のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  13. さらに、
    前記第2及び第1下部電極の周囲の前記第2及び第1層間絶縁膜を除去する工程、
    前記第2下部電極の内壁及び前記第1及び第2下部電極の外壁に容量絶縁膜を形成し、該容量絶縁膜上に上部電極を形成する工程、
    とを有する請求項9乃至12のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記第1及び第2のシリンダ開孔の少なくとも一方は、各開孔の形成される層間絶縁膜上又は層間絶縁膜中に、該層間絶縁膜除去の際に下部電極の倒壊を防止するサポート膜を形成した後、該サポート膜を貫通して形成されたものである請求項13に記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記半導体装置がキャパシタ素子の形成されるメモリセル領域と、メモリセルアレイ以外の回路が配置される周辺回路領域とを含み、前記メモリセル領域と周辺回路領域の境界のメモリセル領域端部の第1及び第2層間絶縁膜にそれぞれ、前記第1のシリンダ開孔及び第2のシリンダ開孔の形成と同時又は別に第1及び第2の溝が形成され、該第1及び第2の溝内壁面にそれぞれ第1及び第2下部電極材料が成膜され、第1下部電極材料の内壁面に第2下部電極材料が接触している請求項9乃至14のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
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