JP2011100018A - 走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】調整不要な簡素な構成で、各光路間の照度分布が揃った走査光学装置を提供する。
【解決手段】走査光学装置は、第1,2の走査ユニットと両走査ユニットで共用される偏向手段を有し、各走査ユニットは、光源と、偏向手段により偏向された光束を被走査面に結像させる1以上の光学素子を含む結像光学手段を有し、各光源からの各光束は、各被走査面を対向する方向に走査し、第1の走査ユニットの主走査方向をY軸正方向とするとき、θ1h(Y1min)×θ1rとθ2h(Y1min)×θ2rの正負の符号が一致する。ここで、θ1h(y)、θ2h(y)は、各結像光学手段の光学素子で最も厚い光学素子である第1,2の光学素子の光軸からのY方向位置yにおける遅相軸とY軸とがなす配向角であり、θ1r、θ2rは、第1,2の光学素子に到達した光束の偏光方向とY軸とがなす角度であり、Y1minは配向角θ1h(y)が最小となるY位置である。
【選択図】図1

Description

本発明は走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置に関し、電子写真プロセスを有するカラーレーザービームプリンタやカラーデジタル複写機やカラーマルチファンクションプリンタ(多機能プリンタ)等の画像形成装置に好適なものである。
近年のカラーレーザプリンタをはじめとするカラー画像形成装置は、低コストで高速かつ高画質である要求が高い。カラー画像形成装置を高速化する方法としては、色ごとに個別に設けられた像担路体に光ビームを走査させて、色ごとの画像を形成し、後に転写媒体上で複数の画像を重ね合わせてカラー画像を形成するタンデム方式が広く知られている。
また、印字速度の高速化のため、複数の光ビームを射出する光源を使用することがある。このとき、各光ビームの偏光方向が不揃いであったとき、像担路体である感光体に到達するまでに通過、反射する光学素子に対してのP偏光・S偏光の成分の割合(偏光成分比)が各光ビーム間で異なってしまう。この結果、被走査面の各像高における光量(照度分布)が各ビーム間で異なってしまう。
この問題を解決するために、光ビームが通過、反射する光学素子について、P偏光反射率とS偏光反射率を略同一にすることで、偏光成分比が設計値に対して変化した場合にも、被走査面上での照度分布ムラが小さくなる走査光学装置が知られている。
例えば、特許文献1では像担持体上でのシェーディング(照度分布)を補正するためにレーザの直線偏光の方向を調整する例が開示されている。特許文献2では照度分布を均一にするために、S偏光に対する反射率とP偏光に対する反射率を略等しくする例が開示されている。
特開平11−326807号公報 特開2001−337285号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示された従来技術では、照度分布を補正するために、照度分布を見ながら各々のレーザの偏光方向を調整する必要があり、光源の数が増える程、調整時の組立コストが嵩んでしまう。また、特許文献2に開示された従来技術では、P偏光、S偏光の対する反射率を完全に同一にすることは難しい。
そこで、本発明の目的は、調整を必要とせず簡素な構成で、各光路間での照度分布を揃えることを可能にした走査光学装置、並びにそれを含む画像形成装置を提供することである。
本発明の第1の発明に係る走査光学装置は、第1の走査ユニットと、第2の走査ユニットと、該第1の走査ユニットと該第2の走査ユニットとで共用される、光束を偏向走査する偏向手段を有し、
該第1の走査ユニットは、第1の光源手段と、該第1の光源手段から出射された光束を該偏向手段の第1の偏向面に導光する第1の入射光学系と、該偏向手段により偏向された該第1の光源手段からの光束の光路に配設され、該第1の偏向面で偏向された光束を第1の被走査面に結像させる少なくとも1つの光学素子を含む第1の結像光学手段と、を有し、
該第2の走査ユニットは、第2の光源手段と、該第2の光源手段から出射された光束を該第1の光源手段からの光束を偏向する該第1の偏向面とは異なる、該偏向手段の第2の偏向面に導光する第2の入射光学系と、該偏向手段により偏向された該第2の光源手段からの光束の光路に配設され、該第2の偏向面で偏向された光束を第2の被走査面に結像させる少なくとも1つの光学素子を含む第2の結像光学手段と、を有し、
該偏向手段の偏向走査により、該第1及び第2の光源手段からのそれぞれの光束は、該第1及び第2の被走査面を、主走査方向において互いに対向する方向に走査し、
該第1の結像光学手段に含まれる該少なくとも1つの光学素子のうち、光軸方向の厚みの最大値が最も大きな光学素子を第1の光学素子、該第2の結像光学手段に含まれる該少なくとも1つの光学素子のうち、光軸方向の厚みの最大値が最も大きな光学素子を第2の光学素子と定義し、該第1の走査ユニットの主走査方向をY軸の正の方向とするとき、
θ1h(Y1min)×θ1r>0 の場合は、θ2h(Y1min)×θ2r>0 を満たし、
θ1h(Y1min)×θ1r<0 の場合は、θ2h(Y1min)×θ2r<0 を満たし、
ここで、θ1h(y)及びθ2h(y)は、それぞれ、該第1及び第2の光学素子において、光軸の位置をY軸の原点としたときの、Y軸方向における位置yにおける遅相軸の方向と主走査方向とのなす角度である配向角であり、θ1r及びθ2rは、それぞれ、該第1及び第2の光学素子に到達した光束の偏光方向とY軸とのなす角度であり、Y1minは該配向角θ1h(y)が最小となるY軸方向における位置である、ことを特徴とする。
本発明の第2の発明に係る走査光学装置は、
第1の走査ユニットと、第2の走査ユニットと、該第1の走査ユニットと該第2の走査ユニットとで共用される、光束を偏向走査する偏向手段を有し、
該第1の走査ユニットは、第1の光源手段と、該第1の光源手段から出射された光束を、該偏向手段の偏向面に導光する第1の入射光学系と、該偏向手段により偏向された該第1の光源手段からの光束の光路に配設され、該偏向面で偏向された光束を第1の被走査面に結像させる少なくとも1つの光学素子を含む第1の結像光学手段と、を有し、該第2の走査ユニットは、第2の光源手段と、該第2の光源手段から出射された光束を該第1の光源手段からの光束を偏向する該偏向面に導光する第2の入射光学系と、該偏向手段により偏向された該第2の光源手段からの光束の光路に配設され、該偏向面で偏向された光束を第2の被走査面に結像させる少なくとも1つの光学素子を含む第2の結像光学手段と、を有し、
該第1及び第2の入射光学系は、該第1及び第2の光源手段からの光束を、該偏向手段の該偏向面に対して、副走査方向において斜めに入射させ、
該第1の結像光学手段に含まれる該少なくとも1つの光学素子のうち、光軸方向の厚みの最大値が最も大きな光学素子を第1の光学素子、該第2の結像光学手段に含まれる該少なくとも1つの光学素子のうち、光軸方向の厚みの最大値が最も大きな光学素子を第2の光学素子と定義し、該第1及び第2の光学素子において、遅相軸の方向と主走査方向との為す角度で定義する配向角は、主走査方向において最大値と最小値の差が15度以上であり、該第1の被走査面の主走査方向をY軸の正の方向とするとき、
θ1h(Y1min)×θ1r>0 の場合は、θ2h(Y1min)×θ2r>0 を満たし、
θ1h(Y1min)×θ1r<0 の場合は、θ2h(Y1min)×θ2r<0 を満たし、
ここで、θ1h(y)及びθ2h(y)は、それぞれ、該第1及び第2の光学素子において光軸の位置をY軸の原点としたときのY軸方向における位置yにおける配向角であり、θ1r及びθ2rは、それぞれ、該第1及び第2の光学素子に到達した光束の偏光方向とY軸とのなす角度であり、Y1minは該配向角θ1h(y)が最小となるY軸方向における位置である、ことを特徴とする。
本発明によれば、複数の光路間での照度分布ムラが少なく、高品位な画像を形成することができる走査光学装置、及び画像形成装置を提供することができる。
実施例1における主走査断面の要部概略図 実施例1における副走査断面の要部概略図 実施例1における光源手段の要部概略図 実施例1におけるモールド成形レンズの配向角を示す概略図 実施例1におけるモールド成形レンズの配向角を示すグラフ((a)は3次元表示で表したグラフ、(b)は等高線図で示したグラフ) 実施例1における走査ユニットS1の配向角θhのグラフ 実施例1における走査ユニットS1のレーザ偏光方向を示す概略図((a)は主走査方向に対して平行である場合、(b)は主走査方向に対して傾斜している場合)) 実施例1における走査ユニットS1のレーザ偏光角θr’のグラフ 実施例1におけるレーザ偏光の入射状態を示す概略図 実施例1における走査ユニットS1の(θh−θr’)のグラフ 実施例1における走査ユニットS1のθh及びθr’のグラフ 実施例1における折り返しミラーのS,P偏光に対する反射率のグラフ((a)第1の折り返しミラー(16a,16b)、(b)第2の折り返しミラー(17a/S1用)、(c)第2の折り返しミラー(17b/S2用)) 実施例1における走査ユニットS1の照度分布を示すグラフ 実施例1における走査ユニットS2の配向角θhのグラフ 実施例1の装置構成において走査ユニットS2のレーザ回転角が−3.92°の場合のθh及びθr’のグラフ 実施例1の装置構成において走査ユニットS2のレーザ回転角が−3.92°の場合の照度分布を示すグラフ 実施例1における走査ユニットS2のθh及びθr’のグラフ 実施例1における走査ユニットS2の照度分布を示すグラフ 実施例2における主走査断面の要部概略図 実施例2における副走査断面の要部概略図 実施例2における折り返しミラーのS,P偏光に対する反射率のグラフ((a)第1の折り返しミラー(16a)、(b)第1の折り返しミラー(16b)、(c)第2の折り返しミラー(17b)) 実施例2における走査ユニットS1のθh及びθr’のグラフ 実施例2における走査ユニットS1の照度分布を示すグラフ 実施例2の装置構成において走査ユニットS2のレーザ回転角が5.51°の場合のθh及びθr’のグラフ 実施例2の装置構成において走査ユニットS2のレーザ回転角が5.51°の場合の照度分布を示すグラフ 実施例2における走査ユニットS2のθh及びθr’のグラフ 実施例2における走査ユニットS2の照度分布を示すグラフ 本発明を適用できるカラー画像形成装置の実施形態を示す副走査方向の要部断面図
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の実施例1における走査光学装置の主走査方向の要部断面図(主走査断面図)である。
実施例1における走査光学装置は、第1の走査ユニットS1及び第2の走査ユニットS2(以下、走査ユニットは「ステーション」ともいう)、及び、第1の走査ユニットS1及び第2の走査ユニットS2により共用される偏向手段5を有する。以下、第2の走査ユニットS2における各部材のうち、第1の走査ユニットS1と同じ部材については括弧を付して示す。
尚、以下の説明において、主走査方向とは、偏向手段の回転軸及び結像光学系の光軸(X方向)に垂直な方向(偏向手段で光束が偏向反射(偏向走査)される方向)である。Y方向は、第1の走査ユニットにおける主走査方向とする。副走査方向(Z方向)とは偏向手段の回転軸と平行な方向である。主走査断面とは結像光学系の光軸と主走査方向とを含む平面、副走査断面とは結像光学系の光軸を含み主走査断面に垂直な断面である。
第1の走査ユニットS1(第2の走査ユニットS2)は単一又は複数の光束を放射する第1の光源1a(第2の光源1b)、入射光束の集光状態を変化させて出射するコリメータレンズ3a(3b)を有している。更に副走査方向のみ屈折力を有するシリンドリカルレンズ4a(4b)、主走査方向の光束幅を制限する開口絞り2a(2b)、偏向手段としての光偏向器(偏向器)5を有している。
さらに第1の走査ユニットS1(第2の走査ユニットS2)は光偏向器5からの光束を各々対応する第1の被走査面8a(第2の被走査面8b)にスポットを形成する第1の結像光学系15a(第2の結像光学系15b)を有している。
第1、第2の走査ユニットS1,S2は、同一の光偏向器(偏向手段)5を共用している。又、第1、第2の走査ユニットS1,S2は、該光偏向器5の異なる第1の偏向面5a、第2の偏向面5bで反射偏向(偏向走査)した光束を用いている。
また、光源1a(1b)を構成する「光源部」は光走査用の光束を放射するもので、半導体レーザや発光ダイオード等から成っている。
コリメータレンズ3a(3b)は、光源1a(1b)からの光束をカップリングして光源1a(1b)から放射された光束を「平行光束」もしくは「弱い収束性の光束」あるいは、「弱い発散性の光束」に変換する。シリンドリカルレンズ4a(4b)は、コリメータレンズ3a(3b)によりカップリングされた光束を、主走査方向に長い線状として光偏向器5の偏向面5a(5b)に集光させる副走査方向のみに屈折させるパワーを持つ。
尚、光源1a(1b)、コリメータレンズ3a(3b)、シリンドリカルレンズ4a(4b)等の各要素は第1の入射光学系(第2の入射光学系)の一要素を構成している。
光偏向器5は、例えば6面より成る回転多面鏡(ポリゴンミラー)より成り、その外接円の半径が40mmのものを用いている。光偏向器5はモータ等の駆動手段(不図示)により、一定速度で回転される。
走査レンズ系(結像光学系)15a(15b)は各々2枚の走査レンズ(結像レンズ)である、光偏向器側走査レンズ6a(6b)と被走査面側走査レンズ7a(7b)、より成り、光偏向器5により反射偏向された光束を被走査面8a,8b上にスポット状に結像させている。
また走査レンズ系15a,15bは副走査断面内において光偏向器5の偏向面又はその近傍と被走査面8a,8b又はその近傍との間を共役関係にすることにより、偏向面5a、5bの面倒れ補正機能を有している。
走査レンズ6a,7a・6b,7bは、設計自由度の高い非球面形状の面を有するプラスチックレンズで構成されている。
本実施例において、走査レンズ6,7の面の形状は、結像光学系15a、15bの光軸La、Lbの方向をX軸、主走査断面内において光軸La、Lbと直交する方向をY軸、副走査断面内で光軸La、Lbと直交する方向をZ軸とすると、以下のように表すことができる。
走査レンズ6、7の主走査断面内の面形状は、
Figure 2011100018
で表される。但し、Rは曲率半径、K,B4,B6,B8,B10は非球面係数を表す。
副走査断面内の形状は、走査レンズ6,7の入射面と出射面の両面で曲率を、該走査レンズ7の有効部内において、連続的に変化させている。
走査レンズ7の出射面は、走査レンズ系15a、15bを構成するレンズ面の中で、最も屈折力(パワー:焦点距離の逆数)が大きくなるように構成されている。
走査レンズ6,7の副走査断面内の形状は、
Figure 2011100018
Figure 2011100018
の連続関数で表せる。但し、r'は副走査方向の曲率半径、D2,D4,D6,D8,D10は非球面係数を表す。尚、副走査方向の曲率半径とは主走査方向の形状(母線)に直交する断面における曲率半径のことである。
以下の表に、本実施例における走査レンズ6(光偏向器側走査レンズ),走査レンズ7(被走査面側走査レンズ)のレンズ面形状を表すパラメータを示す。表中では、走査レンズ6の入射面を第1面、出射面を第2面、走査レンズ7の入射面を第3面、出射面を第4面と記載した。また、走査開始側とは、第1の走査ユニットS1の走査レンズ6a、7aにおいては図1中下側から光軸Laまでの範囲、第2の走査ユニットS2の走査レンズ6b,7bにおいては図1中上側から光軸Lbまでの範囲を表す。また、走査終了側とは、第1の走査ユニットS1の走査レンズ6a,7aにおいては図1中光軸Laから上側の範囲、第2の走査ユニットS2の走査レンズ6b,7bにおいては図1中光軸Lbから下側の範囲を表す。表に示されるように、走査レンズ7の出射側面(第4面)は、走査開始側と走査終了側で副走査断面の形状が異なる。
Figure 2011100018
以下に、本実施例における光学パラメータを示す。
Figure 2011100018
第2の走査ユニットS2は同期検出手段(以下、「同期検出用光学系」とも記す。)19bを有する。同期検出用光学系19bは、少なくとも主走査方向に屈折力を有する同期検出用光学素子(以下、「同期検出用レンズ」「BDレンズ」とも記す)9bと、同期検出素子(以下、「同期検出用センサ」「BDセンサ」とも記す)10bを有する。同期検出用センサ10bの前方には、配置したスリット(以下、「同期検出用スリット」とも記す。)11bを有する。さらに、被走査面8b上における有効画像領域外の光束を同期検出用センサ10bに導光する光路変更手段(以下、「同期検出用ミラー」とも記す。)13bを有する。
光源1aと、同期検出用光学系19bの同期検出用センサ10bは、回路基板12a上に一体的に取り付けられている。これにより、回路基板の部品点数を低減し、制御装置への配線をより少なく、小さな面積で製造出来るようにして、全体の小型化が図れる。同期検出用センサ10bとレーザ基板12aの一体取り付けの副次的な効果として、配線の接続箇所を削減できるのでノイズを少なくすることが可能となり。より信頼性の高い装置を実現できる。
本実施例における同期検出用光学系19bは、同期検出用センサ10bからの信号を用いて第1、第2の走査ユニットS1(S2)の被走査面8a(8b)への書き出し(同期)タイミングを決定(制御)している。
同期検出用光学系19bでは、偏向面5bで偏向走査された同期検出用の光束(以下、「同期検出用光束」と記す。)を同期検出用スリット11b面上に結像させる。そして同期検出用光束は光偏向器5の回転に伴って主走査断面内において同期検出用スリット11b上を走査している。
又、副走査断面上では偏向面5bと同期検出用スリット11bとが共役関係となるようにして、偏向面5bの面倒れ補償系を構成している。
同期検出用スリット11bは端部がナイフエッジ状になっており、同期検出用センサ10b上に入射する光束(BD光束)のタイミングを計ることで画像の書き出し位置を決定している。また同期検出用光束は主走査方向で同期検出用スリット11b面上に結像しているのに対して、副走査方向には同期検出用スリット11b面上では、結像させていない。これにより、同期検出用センサ10bの製造誤差による感度ムラやごみ等の付着物による感度ムラが発生しにくい構成としている。
本実施例の走査光学装置においては、2つの走査ユニットS1,S2に対して1つの同期検出用センサ10bを有し、この同期検出用センサによって決定される画像の書き出しタイミングは、走査ユニットS1,S2の双方に用いられる。
尚、本実施例では、1つの同期検出用光学系19bで、2つの走査ユニットS1,S2の書き出しタイミングを決定する場合を示したが、これに限らず、2つの同期検出用光学系を用いて、各々2つの走査ユニットS1,S2の書き出しタイミングを決定しても良い。即ち、走査ユニットS1,S2毎に独立に同期検出用光学系を有する構成としてもよい。これによれば、走査ユニットS1,S2毎に独立に同期検出タイミング(同期信号)を検出することで、2つの走査ユニットS1,S2間の相対的な誤差まで検出することができ、より高精度な書き出しタイミングの検出及び制御が行える。
また、2つの走査ユニットS1,S2は、光偏向器5に対して同一方向から2つの光源1a(1b)からの光束が入射するように構成されている。
尚、本実施例では2つの光源1a、1bを用いた場合を示したが、これに限らず、3つ以上の光源を用いても良い。
また、光源1a(1b)から出射された光束の主光線は結像光学系15a(15b)の光軸La(Lb)に対して70°の角度を持って光偏向器5に入射している。
尚、光束の主光線とは、開口絞り2a(2b)の中心を通過する光線をいう。
次に本実施例の走査光学装置の動作(光学的作用)について説明する。
本実施例において、第1(第2)の走査ユニットS1(S2)において、画像情報に応じて光源1a(1b)から光変調され出射した光束は、コリメータレンズ3a(3b)により平行光束もしくは弱い収束性の光束あるいは弱い発散性の光束に変換される。そして変換された光束は、シリンドリカルレンズ4a(4b)に入射する。シリンドリカルレンズ4a(4b)に入射した光束のうち、主走査断面内においては開口絞り2a(2b)を通りそのままの状態で通過する。
一方、副走査断面内においては開口絞り2a(2b)を通り収束して、光偏向器5の偏向面5a(5b)に線像(主走査方向に長手の線像)として結像する。そして光偏向器5の偏向面5a(5b)で偏向走査された光束は結像光学系15a(15b)により感光ドラム面8a(8b)上にスポット状に結像される。
そして光偏向器5を矢印A方向に回転させることによって、結像光学系15a(15b)を介した光束で感光ドラム面8a(8b)上を矢印B方向(主走査方向)に等速度で光走査している。これにより、記録媒体である感光ドラム8a(8b)上に画像記録を行っている。ここで、走査ユニットS1と走査ユニットS2による被走査面上の主走査方向は、図1中に矢印Bで示されるように、対向する方向であり、いわゆる、対向走査光学系を構成する。
このとき感光ドラム面8a(8b)上を光走査する前に同期検出信号19aを用いて該感光ドラム面8a(8b)上の走査開始位置のタイミングを調整する。
同期検出用光束は被走査面8a(8b)上で結像されたスポットが走査される方向Bに対して「上流側」、つまり画像書き始め側における、画像形成用の光束から外れた部分(画像形成領域外)の光束を用いている。
本実施例においては、第2の走査ユニットS2の光源1bから出射された光束が、同期検出用ミラー13bで反射する。そして、光偏向器5に対して対向側に位置する第1の走査ユニットS1側の光源1aを配置したレーザ基板12ab上に配設された同期検出用センサ10bに導光される。
図2は、図1の走査光学装置における副走査方向の要部断面図(副走査断面図)であり、図1に示すY軸のプラス方向からマイナス方向を見た図である。各走査ユニットS1,S2における、光偏向器5の2つの偏向面5a,5bで偏向反射された2つの軸上光線La、Lbが各々に対応する被走査面8a,8bに到達するまでの光路の概略を示したものである。
尚、以下の説明において、軸上光線とは、光偏向器5の偏向面5a、5bにより偏向反射された光線の主光線と、結像光学系15a,15bの光軸La(Lb)との為す角度が0度となるときの光線を示す。
本実施例では、光偏向器5から被走査面8a(8b)に至るまでの光路の中に、2枚の折り返しミラー(光路変更手段)16a,17a(16b,17b)を配置した。
尚、以下の説明において、光偏向器5の偏向面5a(5b)から被走査面8a(8b)に至る光路に沿った向きで考えて、初めに到達する折り返しミラーを第1の折り返しミラー(第1の光路変更手段)16a(16b)とする。2回目に到達する折り返しミラーを第2の折り返しミラー(第2の光路変更手段)17a(17b)と表現する。
本実施例では、シリンドリカルレンズ4a,4bを経て光偏向器5に入射する光線は、副走査断面内において光偏向器5の回転中心軸5cに対して垂直な向きで設定されている。その結果、偏向面5a,5bによって偏向反射された直後の光線と光偏向器5の回転中心軸5cとの為す角も90度となる。
また、各走査ユニットS1,S2において、折り返しミラーを2枚有し、光路を折りたたむ構成とすることで、装置全体の小型化を図っている。
各折り返しミラーに対する軸上光線Laの入射角(以下、軸上入射角と称する)は、走査ユニットS1における第1の折り返しミラー16aへの軸上入射角θ1aが7度、第2の折り返しミラー17aへの軸上入射角θ2aが42度である。一方、走査ユニットS2における第1の折り返しミラー16bへの軸上入射角θ1bは7度、第2の折り返しミラー17bへの軸上入射角θ2bは62度である。
また、本実施例において、走査レンズ6a(6b)を通過した光束が第1の折り返しミラーで反射された後に、再び走査レンズ6a(6b)に入射することを回避するため、走査レンズ6a(6b)は入射光線の光線高さに対して1.5mmシフト(同図Zマイナス方向)させている。これにより、第1の折り返しミラーでの軸上入射角を小さくすることが可能となり、高さHを更に抑えることができる。
図3に本実施例における走査ユニットS1における光源1aの発光点を概略図で示した。本実施例では、光源1a(1b)は、4つの発光部からなるモノリシック4ビームレーザを用いている。このとき、被走査面8a(8b)上での副走査方向の光ビームの間隔が所定の間隔となるよう、レーザチップを傾けている。本実施例では所定の光ビーム間隔21.2μm(1200dpi相当)となるように、レーザチップは、コリメータレンズ光軸回りで3.92度回転させている。
以上が、本実施形態の走査光学装置の構成の概略である。
これより、各ステーション間の照度分布ムラに関しての議論に移る。具体的には、照度分布ムラの要因である、レンズの遅相軸の配向角変化、及び、レーザ偏光方向、影響を考慮した、ステーション間の照度分布ムラの低減について説明する。
はじめに、レンズの遅相軸の配向角変化に関して説明する。
本実施形態では、走査レンズ6a,7a(6b,7b)は、プラスチック樹脂を型に流しこみ、固形化させるプロセスを踏むモールド成形レンズを使用する。モールド成形レンズは、切削・研削等による機械的加工により製造するガラスレンズに対し、低コストで量産しやすい特徴を有する。しかし、樹脂を型に充填して製造するため、製造過程での樹脂の凝固中の温度勾配等の条件によりプラスチック樹脂の結晶方位が変化し、レンズ全体にわたる一様な結晶方位を実現することは非常に難しい。このため、機械的加工により製造したガラスレンズに比べ、複屈折による影響が大きい特徴がある。これを図4、図5を用いて説明する。
図4に、一般的なモールド成形レンズにおける、複屈折の特性パラメータである配向角の概略図を示す。レンズ40をモールド成形により成形する過程においては、ゲート部42からプラスチック樹脂を金型(不図示)に流し込むことで所望の外形を決定し、後に冷却・凝固してレンズ40を形成する。本レンズのような樹脂製のモールドレンズは、複屈折性を有し、その遅相軸・進相軸の配向方向は一方向には揃わない。即ち、同図に示すように、主走査方向(Y方向)及び副走査方向(Z方向)によって配向方向が異なる。同図では、遅相軸の方向を矢印で示した(以降、配向角は遅相軸のY軸に対する角度で統一して示す)。
このとき、モールド成形レンズの光入射面における遅相軸の方向の分布の例として、走査レンズ6aにおける遅相軸とY軸プラス方向(主走査方向)とのなす角度(配向角)θhを図5(a)(b)に示す。図5(a)は、Y座標(主走査方向の位置)とZ座標(副走査方向の位置)に対する配向角θhを三次元的なグラフとして表したものである。図5(b)は、Y座標(主走査方向の位置)とZ座標(副走査方向の位置)に対する配向角θhを、等高線を用いて二次元的に表したものである。θhの符号の向きは、図4のように光線進行方向に鏡面部を眺めた際に、Y軸プラス方向から反時計回りの向きに遅相軸がある場合をプラス方向とする。
両図に示したように、Z座標の絶対値が大きくなるにつれ、配向角θhの絶対値も大きくなる傾向がある。また、Y軸を挟んで配向角θhの符号は反転し、且つ、Z軸を挟んでも配向角θhの符号は反転する。即ち、Y座標、Z座標が共にプラスの値を持つ(4−A領域)と、Y座標、Z座標が共にマイナスの値を持つ(4−C領域)の両者は、配向角θhの符合が一致する。また、一方、Y座標がマイナス且つ、Z座標がプラスの値を持つ(4−B領域)と、Y座標がプラス且つ、Z座標がマイナスの値を持つ(4−D領域)の両者は、(4−A領域)及び(4−D領域)とは異なる配向角θhの符号で一致する(以降、「鞍型の配向角分布」と称する)。
モールド成形においては、成形する物品の厚さが厚いほど、凝固中の溶融プラスチック内の温度勾配により、結晶方向の分布が明確に現れやすい。そのため、モールド成形したレンズは、厚いほど光学的特性に複屈折性の影響が大きく現れる。そのため、本実施例においては、走査ユニットS1(S2)内の走査レンズのうちで、最大の厚み部分が最も厚い走査レンズ6a(6b)に対して本発明を適用する。
本実施例においては、走査レンズ6a(6b)を副走査方向(Z方向)のマイナス方向に1.5mmシフトさせて使用していることから、走査レンズ6a(6b)有効域のZ方向の中心に対してはZ軸のプラス方向に1.5mmずれたラインL1上を光線が通過する。図6に、このラインL1上における、走査レンズ6a(6b)上での、配向角θhとY座標(像高)との関係を示したグラフを示す。配向角θhは、像高Y=0mmとなる軸上光線に対して、最大で11度程度変化する。
続いて、光源からの光束(レーザ光)の偏光方向の被走査面上での照度分布に対する影響を説明する。本実施例においては、前述のモノリシックな4ビームレーザを使用し、被走査面上で所定の副走査間隔となるよう、レーザ発光点チップをコリメータレンズ光軸回りで回転させる(以下、レーザ回転角θrと称す)。レーザ回転角θrの影響を確認する前に、まずは、レーザ回転の無い状態でのレーザ偏光状態を以下に示す。
レーザ回転角θrが0度である場合、光源1a(1b)からの光束は偏向面5a(5b)にP偏向で入射し、第1の折り返しミラー16a(16b)、及び第2の折り返しミラー17a(17b)には、レーザ光束の偏光方向が結像レンズ15a(15b)の軸上光線のみS偏光状態の直線偏光となるように入射する。図7(a)は、走査ユニットS1における光源1a側から、光偏光器5に向かって眺めた、直線偏光の方向を示す概略図である。偏光面5aに対してP偏光とするため、同図中矢印マークで示したレーザ直線偏光の振動方向の向きは、主走査方向(Y方向)と同一の方向となる。以下、レーザ直線偏光の振動方向の向きとY軸との為す角度を「レーザ偏光角θr’」と称する。
図7(b)は、レーザ発光点チップをコリメータレンズ光軸回りで回転させた場合、すなわち、レーザ回転角θrが0度でない場合のレーザ偏光状態の例を示す。同図から明らかなように、レーザ回転θrを行った場合のレーザ直線偏光の振動方向も、主走査方向(Y軸)に対してθrだけ傾いている。ここで、レーザ回転角θrの符号は、光源側から変更面を眺めたとき、反時計周りの方向を正と定義する。走査ユニットS1におけるレーザ回転角θrは、−3.92°とした。
このように、直線偏光で出射される4ビームレーザ各々のレーザ偏光角θr’が、上述のレーザ回転角θr分だけ変化することで、結果的に、光偏向器5の偏向面5a(5b)を介して走査レンズ6a(6b)上に到達するレーザ偏光方向も変化する。本実施例における、走査レンズ6a上でのレーザ偏光角θr’とY座標(像高)との関係を図8に示す。図8に示すように、走査レンズ6a上でのレーザ偏光角θr’は、Y座標(像高)によらず、一定の値θr’=−3.92°を持つ。尚、レーザ偏光角θr’は、偏向面5a(5b)を介してレンズに到達したレーザ偏光方向と、走査レンズの長手方向(Y軸、主走査方向)との為す角度である。又、レーザ偏光角θr’の符号は、像高のプラス方向に対応するY軸正方向から、光線が被走査面に向かう方向をプラスとする。
以下、二つのパラメータ、レンズ配向角θhとレーザ偏光角θr’が与える照度分布ムラへの影響に関して説明する。
図9は、第1の折り返しミラー16aへのレーザ光束の入射状態の説明図である。尚、残りのミラーに関しても同様の考え方ができるため、以下の説明では第1の折り返しミラー16aのみを示す。
同図において、x軸、y軸を含む平面を主走査断面として示している。走査用光束が点Oから点Aに向かってx軸(軸上光束と同一方向)と角度α(°)をもって進行しているとする。
図9に示すように、第1の折り返しミラー16aへの入射角γ1a(°)は、走査画角α(°)により変化し、軸上光束の第1の折り返しミラー16aへの入射角θ1a(°)を用いて以下の式で与えられる。
Figure 2011100018
また、図9に示すように、レーザ偏光角θr’を有して第1の折り返しミラー16aへレーザ光束が入射している場合、軸外光束の偏光成分割合は、P偏光強度割合Epと、S偏光強度割合Esを以下の割合で有する。
Figure 2011100018
Figure 2011100018
また、折り返しミラーに入射する、軸上光線から軸外光線にかけての任意の入射角γ1a(°)において、折り返しミラーでの反射率Rg(γ1a)(%)は以下のように表される。但し、任意の入射角γ1a(°)における、S偏光反射率をRs(γ1a)(%)、P偏光反射率をRp(γ1a)(%)とする。
Rg(γ1a)=Es・Rs(γ1a)+Ep・Rp(γ1a)・・・・(4)
式(4)から判るとおり、S、P各偏光成分の反射率Rs(γ1a)、Rp(γ1a)が異なる場合では、S、P各偏光成分の割合Es、Epが変動すると、S、P偏光合計の反射率Rg(γ1a)も変動する。即ち、上記式(2)における、(θh−θr’)がレンズ通過後の光量分布に影響を与えることがわかる。本実施例の走査ユニットS1における(θh−θr’)を図10に示し、θhとθr’の関係を図11に示す。
又、本実施例における走査ユニットS1、S2に配置した折り返しミラー各々の、S、P各偏光成分の反射率Rs(γ1a)(%)、Rp(γ1a)(%)を図12に示す。図12(a)は、第1の折り返しミラー(16a,16b)のS、P各偏光成分の反射率Rs(γ1a)、Rp(γ1a)を示し、図12(b)は、第2の折り返しミラー(17a/S1用)のS、P各偏光成分の反射率Rs(γ1a)、Rp(γ1a)を示し、図12(c)は、第2の折り返しミラー(17b/S2用)のS、P各偏光成分の反射率Rs(γ1a)、Rp(γ1a)を示す。
式(1)〜(4)及び、図11、図12に基づいて求めた走査ユニットS1のドラム面(被走査面)8a上での照度分布を像高0mmの値で正規化し、図13に示す。
全像高で、像高0mmに対して4%以内の照度分布を満たしていることが判る。
以後、走査ユニットS1の光源1aと同規格のモノリシックな4ビームレーザが走査ユニットS2の光源1bに使用されていることを前提に、走査ユニットS1と走査ユニットS2の照度分布の差が小さくする、走査ユニットS2の光源1bのレーザの回転方向について述べる。具体的には、被走査面8a(8b)上での副走査方向の光ビーム間隔を、所定の間隔に走査ユニットS1及びS2間で合わせる必要があるため、走査ユニットS2のレーザ回転角を、走査ユニットS1におけるレーザ回転角と同じ大きさで、符号が同符号及び異符号の2ケースについて比較する。
走査ユニットS2のレーザ回転角θrを走査ユニットS1のレーザ回転角と同じ角度で同符号にした場合の、被走査面上での照度分布ムラを以下に示す。
図1のように、走査ユニットS2の走査レンズ6b,7bは、走査ユニットS1の走査レンズ6a,7aを、光偏向器の軸を含む平面の中でY軸と平行な直線L0回りに180度回転させた位置に設定されている。走査ユニットS2における走査レンズにおける配向角θhを図14に示す。
また、本比較例における、走査ユニットS2のレーザ回転角θrは、図7で示した同様の定義で、走査ユニットS1におけるレーザ回転角と同じθr=−3.92°とした。
ここで、走査ユニットS1での場合と同様に、レーザ回転角θrを−3.92°とした場合での走査ユニットS2における、レンズ配向角θhとレーザ偏光角θr’との関係を図15に示す。
同図より、レンズ上でのレーザ偏光角θr’は、先の走査ユニットS1に対して対向側の走査ユニットであることから値が反転して、θr’=+3.92°となる。
尚、レーザ偏光角θr’は、走査ユニットS1と同様に、偏向面5a(5b)を介して走査レンズ6bに到達したレーザ偏光方向と、走査レンズの長手方向(Y軸、主走査方向)とのなす角度である。又、θr’の符号は、像高のプラス方向に対応するY軸正方向から、光線が使用する領域に向かう方向をプラスとする。
走査ユニットS1の場合と同様に、式(1)〜(4)及び、図12、図15に基づき求めた、走査ユニットS2におけるドラム面(被走査面)8b上での照度分布を図16に示す。走査ユニットS1と走査ユニットS2の照度分布において、像高Y=−156mmにおいて最大2.4ポイントの照度差(走査ユニットS1での97.0%、及び、走査ユニットS2での99.4%の両者の差分)が生じている。 次に、走査ユニットS2のレーザ回転角θrを走査ユニットS1のレーザ回転角と同じ角度で異符号である、3.92°にした場合の、被走査面上での照度分布ムラ照度分布ムラを以下に示す。
走査ユニットS1での場合と同様に求めた走査ユニットS2のレーザ回転角が3.92°である場合での走査ユニットS2の走査レンズ6bにおける、レンズ配向角θhとレーザ偏光角θr’との関係を図17に示す。
同図より、走査レンズ6b上でのレーザ偏光角θr’は、先の走査ユニットS1に対して180度回転対称の走査ユニットであることから値が反転し、更に、レーザ偏光方向θr’も反転していることから、θr’=−3.92°となる。
尚、レーザ偏光角θr’の取り方は、走査ユニットS1における場合と同様に、偏向面5bを介してレンズに到達したレーザ偏光方向と、レンズ長手方向(Y軸方向)とのなす角度であって、光進行方向を向いて、反時計方向を正の角度とする。
式(1)〜(4)及び、図12、図17に基づき求めた、走査ユニットS2のレーザ回転角が3.92°である場合における走査ユニットS2のドラム面上での照度分布を図18に示す。
この結果から、走査ユニットS1と走査ユニットS2の照度分布において、像高Y=−156mmで最大1.4ポイントの照度差(走査ユニットS1での97.0%、及び、走査ユニットS2での98.4%の両者の差分)を有する。即ち、走査ユニットS2のレーザ回転角が−3.92°である場合での最大照度差2.4ポイントに対しては約半分にすることができる。
走査ユニットS2のレーザ回転角が−3.92°である場合は、3.92°である場合に比べて、走査ユニットS1,S2間の照度分布差が大きい。これは、(θh−θr’)の値の絶対値が各像高において大きく異なるためである。具体的には、像高Y=+156mm相当での(θh−θr’)の値を比較すると、走査ユニットS1で−4°に対し、走査ユニットS2では、レーザ回転角が−3.92°である場合は−12°、レーザ回転角が3.92°である場合は−4°である。この差により、式(2)で表現されるP偏光強度の割合に差が生じ、その結果として、式(4)で表される各走査ユニットの照度分布に差異が生じてしまう。
以上を纏めると、同一像高における、(θh−θr’)が、走査ユニットS1及びS2において差異が大きくならないようにすることで、走査ユニット間の同一像高さにおける照度差を低減することができる。
言い換えると、本実施例のように、走査ユニットS1,S2において同規格の光源を用い、被走査面上での副走査方向のビーム間隔を所定の値とするためにレーザ回転角の絶対値が規定される場合においては、走査ユニットS1、S2における配向角を、光軸を含むX-Z平面(Y軸に垂直な平面)とY軸との交点をY軸の原点としたときのY軸方向の位置yの関数として、θ1h(y)、θ2h(y)と定義し、又、走査ユニットS1、S2におけるレンズ上での入射光束の偏光角をθ1r、θ2rとおいたとき、レンズ配向角θ1h(y)が最小となる像高Y1min(Y座標値)において、
θ1h(Y1min)×θ1r>0 の場合は、θ2h(Y1min)×θ2r>0
θ1h(Y1min)×θ1r<0 の場合は、θ2h(Y1min)×θ2r<0 ・・・(5)
を満たすレーザ回転角を選択することにより、走査ユニットS1,S2間において、(θh−θr’)の差異を小さくすることができ、走査ユニット間の照度分布差を小さくすることができる。
具体的には、本実施例では走査ユニットS2のレーザ回転角θrを、走査ユニットS1のレーザ回転角とは反対回りに回転させて、レーザ偏光角θr’も走査ユニットS1と反対向きに設定している。この結果、走査レンズの配向角θhが、走査ユニットS1と走査ユニットS2との間で絶対値が反転する本実施例のような対向走査系においても、(θh−θr’)の絶対値が揃う向きになった。
以上を総じて、本実施例のように、偏向走査された光線が通過するレンズ上でレンズ材料の偏向方向の配向角が変化するような場合においても、各走査ユニット間でのレーザ偏光方向を適切に設定することで、走査ユニット間の照度分布ムラを小さくすることができる。
本実施例においては、光源1a,1bはマルチビーム光源を用いたが、本発明の説明としてはこれに限らず、シングルビーム光源の偏光方向を傾けて用いる場合でも同様の効果が得られる。
即ち、シングルビーム光源の偏光方向が、製造上の工程からある一定方向に傾くということが予め判別できる場合には、ステーション毎にレーザの取り付け方向を変え、式(5)を満足させるレーザ偏光方向に設定すれば良い。
本実施例においては、結像光学系15a,15b及び、防塵ガラス14a,14bの表面反射(フレネル反射)成分しか考慮していない。しかしながら、実際には光偏向器における偏向面の入射角度特性や、回折光学素子の回折効率の差により発生する像面照度ムラ、結像光学系15a,15bの内部吸収による像面照度ムラがある。更に、オーバーフィルド光学系(OFS)を用いた際に発生する像面照度ムラ等があり、これらも補正できる。
また、本実施例では、光路中に折り返しミラーを2枚配置したが、3枚以上配置しても良く、また、シリンドリカルミラーのような屈折力を有する反射光学素子(曲面ミラー)を用いても良い。
2色の画像を形成する画像形成装置に本実施例の走査光学装置を用いる場合には、走査光学装置を1つだけ用いれば良く、4色の画像が形成されるカラー画像形成装置を用いる場合には、後述するように本実施例の走査光学装置を2つ用いて画像を形成すれば良い。
また、本実施例では走査レンズ15a、15bそれぞれを2枚のレンズより構成したが、1枚或いは3枚以上のレンズより構成しても良い。
また、本実施例においては光偏向器5(ポリゴンミラー)の偏向面数が6面の場合について説明したが、これに限らず、偏向面数が3面以上の場合(例えば4面、5面、7面等)であっても同様の効果を得ることができる。
尚、本実施例では偏向手段5として回転多面鏡を用いたが、偏向面5aが軸5bを回動軸として往復運動することにより、光束を被走査面8a,8bへ向け反射偏向(偏向走査)する、両面に鏡面部を有した往復型(振動型)の偏向素子を用いても良い。
さらに、本実施例においては、2つの入射光束を同一の方向から隣接していない偏向面5a、5bに対して入射させたが、これに限らず、入射方向が異なる場合や隣接する偏向面に対して入射させる場合であっても同様の効果を得ることができる。
また、本実施例においては、偏向器5は時計回りで回転させているが、これに限らず、反時計回りでも同様の効果を得ることができる。但し、その際もBD光束は被走査面8a,8b上で結像されたスポットが走査される方向Bに対して「上流側」、即ち画像書き始め側における、画像形成用の光束から外れた部分をBD光束として用いるのが良い。
モールド成形においては、凝固中の温度勾配が形成される結晶方向に大きな影響を与えるので、モールドに溶融樹脂が注入されるゲート部の位置は重要である。従って、モールド成形時に形成される走査レンズ6aと走査レンズ6b(走査レンズ7aと走査レンズ7b)それぞれのゲート部のそれぞれの光軸の位置に対する位置は、Y軸方向および走査ユニットS1,S2のそれぞれの光軸方向において同等の位置であることが好ましい。
以下、図19、図20を参照して、本発明の第2の実施例の走査光学装置の構成を説明する。図19は本実施例2の走査光学装置の主走査断面図、図20は副走査断面図である。
第2の実施例においては、偏光面5aに入射する光線が、副走査断面内において偏光面5aに対して斜めに入射する点(斜入射方式)が、第1の実施例とは異なる。また、第2の実施例は、1つの偏向手段の異なる2つの面を同時に使用する第1の実施例とは異なり、同一の偏向面5aに対して、主走査断面を挟んで副走査方向において下方向から第1の光学素子(3a)からの光束が、上方向から第2の光学素子(3b)からの光束が入射する(片側走査系)。各光学素子の働きは、実施例1と同様であるため割愛する。
以下の表に、本実施例における走査レンズ6a(6b)(光偏向器側走査レンズ),走査レンズ7a、7b(被走査面側走査レンズ)のレンズ面形状を表すパラメータを示す。表中の記載で、走査開始側とは図1中上側から光軸までの範囲を表し、また、走査終了側とは光軸から下側の範囲を表す。表に示されるように、走査レンズ6の出射面(第2面)と、走査レンズ7の入射面(第3面)は、走査開始側と走査終了側で、主走査断面の形状が異なる。
Figure 2011100018
光学パラメータを以下の表に記載する。
Figure 2011100018
尚、以下の記載において、本実施例においては、図20に示す通り、偏向器5から副走査(Z軸)方向の上方に向かって光線が射出される側の走査ユニットをS1、一方、下方に向かって光線が射出される側の走査ユニットをS2と称することにする。
本実施例における走査ユニットS1、S2に配置した折り返しミラー各々の、S、P各偏光成分の反射率Rs(γ1a)(%)、Rp(γ1a)(%)を図21に示す。図21(a)は、第1の折り返しミラー(16a)のS、P各偏光成分の反射率Rs(γ1a)、Rp(γ1a)を示し、図21(b)は、第1の折り返しミラー(16b)のS、P各偏光成分の反射率Rs(γ1a)、Rp(γ1a)を示し、図21(c)は、第2の折り返しミラー(17b)のS、P各偏光成分の反射率Rs(γ1a)、Rp(γ1a)を示す。
また、これより、実施例1と同様に、走査ユニットS2のレーザ回転角θrの回転量を変えた比較例と実施例という形で2つを比較する。始めに、走査ユニットS1の照度分布を検討する。走査ユニットS1における、レーザ回転角θrは、+5.51°とする。
実施例1での場合と同様に、本比較例での走査ユニットS1の走査レンズ6aにおける、レンズ配向角θhとレーザ偏光角θr’との関係を図24に示す。レーザ偏光角θr’は、Y座標(主走査方向)によらず、一定の値θr’=+5.51°を持つことが判る。
尚、レーザ偏光角θr’の取り方は、実施例1と同様である。
式(1)〜(4)及び、図21、図22に基づき求めた、本実施例での走査ユニットS1におけるドラム面(被走査面)上での照度分布を図23に示す。図に示すように、全像高で、像高0mmにおける照度に対して4%以内の照度分布を満たしている。
続いて、走査ユニットS2について検討する。
本実施例における走査ユニットS1とS2では、斜入射方式で光線を偏向面に入射させ、走査レンズ6a(6b)は走査ユニットS1とS2で共通に使用される。走査ユニットS1とS2で、走査レンズ6a(6b)上の光束の通過位置は副走査方向(Z方向)の上下に離れている(図20参照)。副走査方向(Z方向)のシフト量は走査ユニットS1側でプラス方向に0.8mmで、一方、走査ユニットS2側でマイナス方向に0.8mmである。
即ち、走査ユニットS1,S2間で、同一像高Yに到達する光線でもレンズ上で光線が通過するZ座標は+0.8mmと−0.8mmと異なるので、図5(a)に示す鞍型の配向角分布より、同じY座標において走査ユニットS1,S2の光線が通過する位置のレンズ配向角は反転する。
以後、走査ユニットS1の光源1aと同規格のモノリシックな4ビームレーザが走査ユニットS2の光源1bに使用されていることを前提に、走査ユニットS1と走査ユニットS2の照度分布の差が小さくする、走査ユニットS2の光源1bのレーザの回転方向について述べる。具体的には、被走査面8a(8b)上での副走査方向の光ビーム間隔を、所定の間隔に走査ユニットS1及びS2間で合わせる必要があるため、走査ユニットS2のレーザ回転角を、走査ユニットS1におけるレーザ回転角と同じ大きさで、符号が同符号及び異符号の2ケースについて比較する。走査ユニットS2のレーザ回転角θrを走査ユニットS1のレーザ回転角と同じ角度で同符号にした場合の、被走査面上での照度分布ムラを以下に示す。すなわち、走査ユニットS2のレーザ回転角θrは、+5.51°である。ここで、走査ユニットS1での場合と同様に、走査ユニットS2における、レンズ配向角θhとレーザ偏光角θr’との関係を図24に示す。走査レンズ6に入射する、走査ユニットS2の光線と、走査ユニットS1の光線は、Z方向の中心を挟んでZ方向で互いに1.6mm異なるため、走査レンズ6上でのレーザ偏光角θr’は、走査ユニットS1に対し記号が反転し、θr’=−5.51°である。
尚、レーザ偏光角θr’の取り方は、実施例1と同様である。式(1)〜(4)及び、図21、図24に基づいて求めた走査ユニットS2におけるドラム面上での照度分布を図25に示す。走査ユニットS1の照度分布に対し、本比較例の走査ユニットS2の照度分布は、像高Y=−115mmで最大3.0ポイントの照度差(走査ユニットS1での98.3%、及び、走査ユニットS2での95.3%の両者の差分)が生じる。
次に、走査ユニットS2のレーザ回転角θrを走査ユニットS1のレーザ回転角と同じ角度で異符号である、−5.51°にした場合の、被走査面上での照度分布ムラ照度分布ムラを以下に示す。
ここで、走査ユニットS1での場合と同様に、本実施例での走査ユニットS2における、レンズ配向角θhとレーザ偏光角θr’との関係を図26に示す。走査レンズ6に入射する領域は、走査ユニットS2の光線と、走査ユニットS1の光線は、Z方向の中心を挟んでZ方向で互いに1.6mm異なるため、走査レンズ6上でのレーザ偏光角θr’は走査ユニットS1に対し反転し、レーザ偏光角θr’も反転し、θr’=+5.51°である。
尚、レーザ偏光角θr’の取り方は、実施例1と同様である。
式(1)〜(4)及び、図21、図25に基づき求めた、本実施例での走査ユニットS2におけるドラム面上での照度分布を図27に示す。走査ユニットS1の照度分布に対して、本実施例の走査ユニットS2の照度分布は、像高Y=+115mmで最大1.4ポイントの照度差(走査ユニットS1での97.0%、及び、走査ユニットS2での95.6%の両者の差分)とすることができ、比較例での値3.0ポイントに対しては半分以下に抑えられる。
走査ユニットS2のレーザ回転角が5.51°である場合は、−5.51°である場合に比べて、走査ユニットS1,S2間の照度分布差が大きい。これは、(θh−θr’)の値の絶対値が各像高において、大きく異なるためである。具体的には、像高Y=−115mm相当での(θh−θr’)の値を比較すると、走査ユニットS1で+5°、走査ユニットS2では、レーザ回転角が5.51°である場合はの比較例で+17°、レーザ回転角が−5.51°である場合は+5°である。この差により、式(2)で表現されるP偏光強度の割合に差が生じ、その結果として、式(4)で表される各走査ユニットの照度分布に差異が生じてしまう。
すなわち、同一像高における(θh−θr’)が、走査ユニットS1及びS2において差異が大きくならないようにすることで、走査ユニット間の同一像高さにおける照度差を低減することができる。従って、実施例2においても、実施例1と同様に、式(5)を満たすことで、走査ユニットS1,S2間における、(θh−θr’)の差異を小さくすることができ、走査ユニット間の同一像高さにおける照度差を低減できる。
具体的には、本実施例では走査ユニットS2のレーザ回転角θrを、走査ユニットS1とは符号を反転することで、レーザ偏光角θr’も走査ユニットS1と反対向きに取ることができる。この結果、走査レンズの配向角θhが、走査ユニットS1と走査ユニットS2との間で絶対値が反転する本実施例のような片側走査斜入射方式においても、(θh−θr’)の絶対値が揃う向きになった。
以上を総じて、本実施例のように、偏向走査された光線が通過するレンズ上でレンズ材料の偏向方向の配向角が変化する場合においても、各走査ユニット間でのレーザ偏光方向を適切に設定することで、走査ユニット間の照度分布ムラを小さくすることができる。
斜入射方式、片側走査系の構成に適用する本実施例の効果は、光線が通過するレンズ上での配向角θhが大きく変化する時に特に有益なものとなる。本実施例2では、光線が入射する領域内での配向角θhの最大値が8.5°、最小値が−11.0°であり、最大値と最小値の差は19.5°の領域を使用した。この結果から、光線が通過するレンズ上での配向角θhの最大値と最小値の差が15度以上であるときに、本発明がより顕著な効果を得ることを本発明者は見出した。
以上、本実施例のように、偏向走査された光線が通過するレンズ上で配向角が変化するような場合においても、各走査ユニット間でのレーザ偏光方向を適切に設定することで、走査ユニット間の照度分布ムラを小さくすることができる。
本実施例においては、光源1a,1bはマルチビーム光源を用いたが、本発明の説明としてはこれに限らず、シングルビーム光源の偏光方向を傾けて用いる場合でも同様の効果が得られる。即ち、シングルビーム光源の偏光方向が、製造上の工程からある一定方向に傾くということが予め判別できる場合には、ステーション毎にレーザの取り付け方向を変え、式(5)を満足させるレーザ偏光方向に設定すれば良い。
実施例2においても、実施例1の場合と同様に、モールド成形時に形成される走査レンズ6aと走査レンズ6b(走査レンズ7aと走査レンズ7b)それぞれのゲート部のそれぞれの光軸の位置に対する位置は、Y軸方向および走査ユニットS1,S2のそれぞれの光軸方向において同等の位置であることが好ましい。また、走査ユニットS1,S2内の走査レンズのうちで、最も厚いレンズのみに対して式(5)を満足させる構成にすることによって、本発明の十分な効果を得ることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
[カラー画像形成装置]
図30は本発明の実施例1または2の走査光学装置を用いたカラー画像形成装置の要部概略図である。
本実施例は、走査光学装置を2個並べ各々並行して像担持体である感光体ドラム面上に画像情報(静電潜像)を記録するタンデムタイプのカラー画像形成装置である。
同図において、70はカラー画像形成装置、21,23は各々実施例1または2の構成を有する走査光学装置である。51,52,53,54は各々像担持体としての感光体ドラムである。31,32,33,34は各々現像器(現像手段)、61は搬送ベルトである。尚、同図においては現像器で現像されたトナー像を被転写材、転写手段で転写し、転写したトナー像を被転写材に定着させる定着器(定着手段)(不図示)とを有している。
同図において、カラー画像形成装置70には、パーソナルコンピュータ等の外部機器62からR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各色信号(コードデータ)が入力する。これらの色信号は、装置内のプリンタコントローラ63によって、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、B(ブラック)の各画像データに変換されて、それぞれ走査光学装置21,23に入力される。
そして、これらの走査光学装置21、23からは、各画像データに応じて変調された光ビーム41,42,43,44が射出される。これらの光ビーム41、42、43、44によって感光体ドラム51,52,53,54の感光体ドラム面が主走査方向に走査される。
本実施例を適用できるカラー画像形成装置は走査光学装置21,23を2個並べている。そして、各々がC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、B(ブラック)の各色に対応し、各々並行して感光体ドラム51,52,53,54面上に画像信号(画像情報)を記録し、カラー画像を高速に印字するものである。
本実施例を適用できるカラー画像形成装置は上述の如く2つの走査光学装置21,23により各々の画像データに基づいた光ビームを用いて各色の潜像を各々対応する感光体ドラム51,52,53,54面上に形成している。その後、記録材に多重転写して1枚のフルカラー画像を形成している。
外部機器62としては、例えばCCDセンサを備えたカラー画像読取装置が用いられてもよい。この場合には、このカラー画像読取装置と、カラー画像形成装置70とで、カラーデジタル複写機が構成される。
1a,1b・・・光源
3a,3b・・・コリメータレンズ
4a,4b・・・シリンドリカルレンズ
5・・・偏向手段(ポリゴンミラー)
5a,5b・・・偏向面
6a,6b,7a,7b・・・走査レンズ(結像レンズ)
8a,8b・・・被走査面(感光ドラム面)
15a、15b・・・結像光学系
21,23・・・走査光学装置

Claims (7)

  1. 第1の走査ユニットと、第2の走査ユニットと、該第1の走査ユニットと該第2の走査ユニットとで共用される、光束を偏向走査する偏向手段を有する走査光学装置であって、
    該第1の走査ユニットは、第1の光源手段と、該第1の光源手段から出射された光束を該偏向手段の第1の偏向面に導光する第1の入射光学系と、該偏向手段により偏向された該第1の光源手段からの光束の光路に配設され、該第1の偏向面で偏向された光束を第1の被走査面に結像させる少なくとも1つの光学素子を含む第1の結像光学手段と、を有し、
    該第2の走査ユニットは、第2の光源手段と、該第2の光源手段から出射された光束を該第1の光源手段からの光束を偏向する該第1の偏向面とは異なる、該偏向手段の第2の偏向面に導光する第2の入射光学系と、該偏向手段により偏向された該第2の光源手段からの光束の光路に配設され、該第2の偏向面で偏向された光束を第2の被走査面に結像させる少なくとも1つの光学素子を含む第2の結像光学手段と、を有し、
    該偏向手段の偏向走査により、該第1及び第2の光源手段からのそれぞれの光束は、該第1及び第2の被走査面を、主走査方向において互いに対向する方向に走査し、
    該第1の結像光学手段に含まれる該少なくとも1つの光学素子のうち、光軸方向の厚みの最大値が最も大きな光学素子を第1の光学素子、該第2の結像光学手段に含まれる該少なくとも1つの光学素子のうち、光軸方向の厚みの最大値が最も大きな光学素子を第2の光学素子と定義し、該第1の走査ユニットの主走査方向をY軸の正の方向とするとき、
    θ1h(Y1min)×θ1r>0 の場合は、θ2h(Y1min)×θ2r>0 を満たし、
    θ1h(Y1min)×θ1r<0 の場合は、θ2h(Y1min)×θ2r<0 を満たし、
    ここで、θ1h(y)及びθ2h(y)は、それぞれ、該第1及び第2の光学素子において、光軸を含むY軸に垂直な平面とY軸との交点をY軸の原点としたときの、Y軸方向における位置yにおける遅相軸の方向と主走査方向とのなす角度である配向角であり、θ1r及びθ2rは、それぞれ、該第1及び第2の光学素子に到達した光束の偏光方向とY軸とのなす角度であり、Y1minは該配向角θ1h(y)が最小となるY軸方向における位置である、
    ことを特徴とする走査光学装置。
  2. 第1の走査ユニットと、第2の走査ユニットと、該第1の走査ユニットと該第2の走査ユニットとで共用される、光束を偏向走査する偏向手段を有する走査光学装置であって、
    該第1の走査ユニットは、第1の光源手段と、該第1の光源手段から出射された光束を、該偏向手段の偏向面に導光する第1の入射光学系と、該偏向手段により偏向された該第1の光源手段からの光束の光路に配設され、該偏向面で偏向された光束を第1の被走査面に結像させる少なくとも1つの光学素子を含む第1の結像光学手段と、を有し、該第2の走査ユニットは、第2の光源手段と、該第2の光源手段から出射された光束を該第1の光源手段からの光束を偏向する該偏向面に導光する第2の入射光学系と、該偏向手段により偏向された該第2の光源手段からの光束の光路に配設され、該偏向面で偏向された光束を第2の被走査面に結像させる少なくとも1つの光学素子を含む第2の結像光学手段と、を有し、
    該第1及び第2の入射光学系は、該第1及び第2の光源手段からの光束を、該偏向手段の該偏向面に対して、副走査方向において斜めに入射させ、
    該第1の結像光学手段に含まれる該少なくとも1つの光学素子のうち、光軸方向の厚みの最大値が最も大きな光学素子を第1の光学素子、該第2の結像光学手段に含まれる該少なくとも1つの光学素子のうち、光軸方向の厚みの最大値が最も大きな光学素子を第2の光学素子と定義し、該第1及び第2の光学素子において、遅相軸の方向と主走査方向との為す角度で定義する配向角は、主走査方向において最大値と最小値の差が15度以上であり、該第1の被走査面の主走査方向をY軸の正の方向とするとき、
    θ1h(Y1min)×θ1r>0 の場合は、θ2h(Y1min)×θ2r>0 を満たし、
    θ1h(Y1min)×θ1r<0 の場合は、θ2h(Y1min)×θ2r<0 を満たし、
    ここで、θ1h(y)及びθ2h(y)は、それぞれ、該第1及び第2の光学素子において光軸を含むY軸に垂直な平面とY軸との交点をY軸の原点としたときのY軸方向における位置yにおける配向角であり、θ1r及びθ2rは、それぞれ、該第1及び第2の光学素子に到達した光束の偏光方向とY軸とのなす角度であり、Y1minは該配向角θ1h(y)が最小となるY軸方向における位置である、
    ことを特徴とする走査光学装置。
  3. 前記第1及び第2の光学素子は、モールド成形により形成され、モールド成形時に形成される該第1及び第2の光学素子それぞれのゲート部のそれぞれの光軸の位置に対する位置は、前記Y軸方向および前記第1及び第2の結像光学手段のそれぞれの光軸方向において同じ位置であることを特徴とする請求項1または2に記載の走査光学装置。
  4. 前記複数の光源手段のそれぞれは、複数の発光点を有することを特徴とする請求項1または2に記載の走査光学装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の走査光学装置と、外部機器から入力したコードデータを画像信号に変換して前記走査光学装置に入力せしめるプリンタコントローラとを有していることを特徴とする画像形成装置。
  6. 各々が請求項1乃至4のいずれか一項に記載の走査光学装置から成る複数の走査光学装置と、該複数の走査光学装置の被走査面に配置され、それぞれ異なった色の画像を形成する複数の像担持体とを有していることを特徴とするカラー画像形成装置。
  7. 外部機器から入力した色信号を異なった色の画像データに変換して各々の光走査装置に入力せしめるプリンタコントローラを備えたことを特徴とする請求項6に記載のカラー画像形成装置。
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