JP2007249003A - 光走査装置、画像形成装置および走査線変化補正方法 - Google Patents

光走査装置、画像形成装置および走査線変化補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】プラスチックレンズの精度を極端に上げることなく、かつ、簡素な構成・方法によって光走査装置の走査位置ずれが生じないようにする、つまりは色ずれの少ないカラー画像形成装置およびその光走査装置を提供する。
【解決手段】各結像光学系を構成する第1プラスチックレンズ2および第2プラスチックレンズ8は、単一の光偏向器1で走査される光ビームの主走査方向が略平行となるように光偏向器1を挟んで対向側に配置され、かつ、複数(4つ)の結像光学系の少なくとも1つの第1プラスチックレンズ2および第2プラスチックレンズ8は、複数(4つ)の感光体4の被走査面上における走査位置の2次成分が同一の方向になるよう構成され、なおかつ、同一の金型キャビティで成形されていることを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、カラーのデジタル複写機等を含む複写機、マルチファンクションプリンタ(MFP)、レーザプリンタ等を含むプリンタ、ファクシミリ、プロッタ等、あるいはこれらの複数の機能を有する複合機等の画像形成装置、特に複数色のトナー像を重ね合わせてカラー画像を形成する多色(カラー)画像形成装置、該画像形成装置の書き込み系に用いられる光走査装置および走査線変化補正方法に関する。
近年、カラー画像形成装置の高速、高画質化に対応するため、複数の光ビームを、出力紙の搬送方向に配列させた4つの感光体に同時露光し、各々異なる色、すなわちイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの現像剤を収納し供給する現像器で現像した画像を順次、転写し、重ね合わせてカラー画像を形成するデジタル複写機やレーザプリンタが実用化されている。
このような画像形成装置は、一般的に前記光ビーム(以下、単に「ビーム」というときがある)に対応した複数の走査手段を有するが、前記走査手段を配置するために大きなスペースが必要となり、装置全体が大型化することから、複数のビームを単一の偏向器に入射して走査し、結像レンズを積み重ねて配置する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
さらに、特開平4−127115号公報(特許文献1)記載の技術の問題点を補うため、複数のビームを単一の光偏向器に入射して走査し、それぞれ対応する感光体に結像させる結像手段をビーム毎に設け、前記結像手段を構成する光学素子を副走査方向に層状に重ねて一体的に構成する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。この特開平10−148777号公報(特許文献2)記載の技術によれば、光偏向器を重ねる間隔が短縮でき、あるいは1枚のポリゴンミラーで兼ねることも可能となるため、ポリゴンミラーを回転させるためのモータの負荷を軽減でき、コンパクト化も可能となる。
特開平4−127115号公報 特開平10−148777号公報
前記光走査装置を搭載したカラー画像形成装置における重要な問題の一つに色ずれがある。すなわち、前記カラー画像形成装置では、複数のビームを、出力紙の搬送方向に配列させた4つの感光体に対して同時露光し、各々異なる色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の現像器で現像した画像を順次、転写し、重ね合わせてカラー画像を形成する構成のため、各感光体の被走査面上におけるビームの走査位置ずれがそのまま各色の色ずれという不具合となって現れる。
色ずれの要因となる走査位置ずれは、主に、光偏向器により偏向された複数のビームをそれぞれ対応する感光体に結像させる結像手段ないしは結像光学系(fθレンズ光学系等)を構成する結像レンズの母線曲がりにより発生することが判明している。
特に、前記結像レンズがプラスチック製のレンズ(以下、「プラスチックレンズ」という)の場合、その加工上の特性から外形変形を生じ易く、その外形変形が副走査方向に生じた場合、同方向の母線曲がりとなってしまい、つまり感光体面上に副走査方向の走査位置ずれを生じさせることとなる。
これを回避するには、プラスチックレンズの成形サイクルを極端に長くし、外形精度を向上させるか、あるいはプラスチックレンズの位置調整機構を設けて外形変形を調整する必要があり、これらは高コスト化、かつ、装置全体が複雑化するので望ましくない。
なお、これまでに問題とはならなかった前記不具合は、近年の画像形成装置における高速、高画質化の流れの中で顕著化してきた問題である。
そこで、本発明の主な目的は、プラスチックレンズの精度を極端に上げることなく、かつ、簡素な構成・方法によって光走査装置の走査位置ずれが生じないようにする、つまりは色ずれの少ないカラー画像形成装置およびその光走査装置を提供することにある。
上述した課題を解決するとともに上述した目的を達成するために、請求項ごとの発明では、以下のような特徴ある手段・発明特定事項(以下、「構成」という)を採っている。
請求項1記載の発明は、少なくとも1枚のプラスチックレンズを有して構成される結像光学系を複数具備し、複数の光源手段から出射された光ビームを単一の偏向手段に結像させ、該偏向手段により偏向された光ビームを前記各結像光学系を介して、それぞれ対応する複数の被走査面上に結像させ走査させる光走査装置において、前記結像光学系を構成する前記少なくとも1枚のプラスチックレンズは、前記偏向手段で走査される光ビームの主走査方向が略平行となるように前記偏向手段を挟んで対向側に配置され、かつ、前記結像光学系の前記少なくとも1枚のプラスチックレンズにおいて、前記複数の被走査面上における走査位置の2次成分が同一の方向になるよう構成され、なおかつ、同一の金型キャビティで成形されていることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の光走査装置において、前記各結像光学系は、少なくとも1枚の折り返しミラーを有し、前記少なくとも1枚のプラスチックレンズを透過した光ビームを折り返す前記折り返しミラーの枚数が、前記プラスチックレンズ毎に同一であることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の光走査装置において、前記結像光学系を構成する前記少なくとも1枚のプラスチックレンズが、前記主走査方向と直交する副走査方向に積層されていることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3の何れか一つに記載の光走査装置において、前記結像光学系を構成する前記少なくとも1枚のプラスチックレンズが、前記主走査方向と直交する副走査方向に一体的に形成されていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4の何れか一つに記載の光走査装置において、前記光ビームは、マルチ半導体レーザで生成されることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1ないし5の何れか一つに記載の光走査装置において、前記各結像光学系は、少なくとも2枚の前記プラスチックレンズを有し、前記少なくとも2枚のプラスチックレンズの組合せが規定されていることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6の何れか一つに記載の光走査装置において、前記複数の結像光学系は、少なくとも2枚の前記プラスチックレンズを有し、前記少なくとも2枚のプラスチックレンズの識別が可能であることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、少なくとも2枚のプラスチックレンズを有して構成される結像光学系を複数具備し、複数の光源手段から出射された光ビームを単一の偏向手段に結像させ、該偏向手段により偏向された光ビームを前記各結像光学系を介して、それぞれ対応する複数の被走査面上に結像させ走査させる光走査装置において、前記結像光学系を構成する前記少なくとも2枚のプラスチックレンズの最も前記偏向手段側にあるレンズが、前記複数の被走査面に対応する共用レンズであり、前記結像光学系を構成する少なくとも1枚の前記プラスチックレンズは、前記結像光学系の前記少なくとも1枚のプラスチックレンズにおいて、前記複数の被走査面上における走査位置の2次成分が同一の方向になるよう構成され、かつ、同一の金型キャビティで成形されていることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の光走査装置において、前記各結像光学系は、少なくとも1枚の折り返しミラーを有し、前記少なくとも1枚のプラスチックレンズを透過した光ビームを折り返す前記折り返しミラーの枚数が、前記プラスチックレンズ毎に同一であることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項8または9記載の光走査装置において、前記光ビームは、マルチ半導体レーザで生成されることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項8ないし10の何れか一つに記載の光走査装置において、前記各結像光学系は、少なくとも2枚の前記プラスチックレンズを有し、前記少なくとも2枚のプラスチックレンズの組合せが規定されていることを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項8ないし11の何れか一つに記載の光走査装置において、前記複数の結像光学系は、少なくとも2枚の前記プラスチックレンズを有し、前記少なくとも2枚のプラスチックレンズの識別が可能であることを特徴とする。
請求項13記載の発明は、少なくとも1枚のプラスチックレンズを有して構成される結像光学系を複数具備し、複数の光源手段から出射された光ビームを複数の偏向手段に結像させ、該各偏向手段により偏向された光ビームを前記各結像光学系を介して、それぞれ対応する複数の被走査面上に結像させ走査させる光走査装置において、前記結像光学系を構成する前記少なくとも1枚のプラスチックレンズは、前記複数の被走査面上における走査位置の2次成分が同一の方向になるよう構成され、かつ、同一の金型キャビティで成形されていることを特徴とする。
請求項14記載の発明は、請求項13記載の光走査装置において、前記各結像光学系は、少なくとも1枚の折り返しミラーを有し、前記少なくとも1枚のプラスチックレンズを透過した光ビームを折り返す前記折り返しミラーの枚数が、前記プラスチックレンズ毎に同一であることを特徴とする。
請求項15記載の発明は、請求項13または14記載の光走査装置において、前記結像光学系を構成する前記少なくとも1枚のプラスチックレンズが、前記主走査方向と直交する副走査方向に積層されていることを特徴とする。
請求項16記載の発明は、請求項13ないし15の何れか一つに記載の光走査装置において、前記光ビームは、マルチ半導体レーザで生成されることを特徴とする。
請求項17記載の発明は、請求項13ないし16の何れか一つに記載の光走査装置において、前記各結像光学系は、少なくとも2枚の前記プラスチックレンズを有し、前記少なくとも2枚のプラスチックレンズの組合せが規定されていることを特徴とする。
請求項18記載の発明は、請求項13ないし17の何れか一つに記載の光走査装置において、前記複数の結像光学系は、少なくとも2枚の前記プラスチックレンズを有し、前記少なくとも2枚のプラスチックレンズの識別が可能であることを特徴とする。
請求項19記載の発明は、請求項1ないし18の何れか一つに記載の光走査装置において、前記プラスチックレンズの一部に非転写面を有することを特徴とする。
請求項20記載の発明は、複数の像担持体上に光走査装置により静電潜像を形成するとともに、該静電潜像を上記像担持体毎に異なる色トナーで現像し、該各像担持体上に形成されたトナー像を順次中間転写体上に重ねて転写した後、シート状記録媒体に一括転写することによりカラー画像を得る画像形成装置において、上記光走査装置が、請求項1ないし19の何れか一つに記載のものであることを特徴とする。
請求項21記載の発明は、複数の像担持体上に光走査装置により静電潜像を形成するとともに、該静電潜像を上記像担持体毎に異なる色トナーで現像し、該各像担持体上に形成されたトナー像を転写体上に担持されたシート状記録媒体に順次重ねて転写することによりカラー画像を得る画像形成装置において、上記光走査装置が、請求項1ないし19の何れか一つに記載のものであることを特徴とする。
請求項22記載の発明は、複数の光源手段から出射された光ビームを単一または複数の偏向手段に結像させ、該偏向手段により偏向された光ビームを少なくとも1枚のプラスチックレンズを有して構成される結像光学系を介して、それぞれ対応する複数の被走査面上に結像・走査させる際の走査線の変化を補正する走査線変化補正方法において、前記結像光学系の前記少なくとも1枚のプラスチックレンズにおいて、前記複数の被走査面上における走査位置の2次成分が同一の方向になるように構成し、かつ、前記少なくとも1枚のプラスチックレンズとして、少なくとも同一の金型キャビティで成形されたものを用いることを含む同一形状のものを使用することにより、前記走査線の変化を補正することを特徴とする。
本発明によれば、上記課題を解決して新規な光走査装置、画像形成装置および走査線変化補正方法を提供することができる。主な発明の効果を挙げれば、以下のとおりである。
本発明によれば、プラスチックレンズの精度を極端に上げることなく、かつ、簡素な構成によって光走査装置の走査位置ずれが生じないようにする、つまりは色ずれの少ないカラー画像形成装置およびその光走査装置を提供することができる。
本発明によれば、プラスチックレンズの精度を極端に上げることなく、かつ、簡素な走査線変化補正方法によって光走査装置の走査位置ずれが生じないようにする、つまりは色ずれの少ない走査線変化補正方法を提供することができる。
以下、図を参照して本発明を実施するための最良の形態を含む本発明の実施の形態(以下、「実施形態」という)を説明する。各実施形態や実施例等に亘り、同一の機能および形状等を有する部材や構成部品等の構成要素については、同一符号を付すことにより一度説明した後ではできるだけその説明を省略する。図および説明の簡明化を図るため、図に表されるべき構成要素であっても、その図において特別に説明する必要がないものは適宜断わりなく省略することがある。公開特許公報等の構成要素をそのまま引用して説明する場合は、その符号に括弧を付して示し、各実施形態等のそれと区別するものとする。
図15および図16を参照して、後述する実施形態を適用した光走査装置600を搭載したカラー画像形成装置620の構成の概要を説明する。まず、図16を参照して、カラー画像形成装置620の全体構成を説明する。
カラー画像形成装置620は、中間転写体としての中間転写ベルト606を有しており、その移動方向に沿って複数の像担持体としてのドラム状の感光体4Y、4M、4C、4Bkを備えた各画像形成ステーションが並列配置されている。以下、特に色を特定しない場合等には説明の簡明化のため、4つの感光体4Y、4M、4C、4Bkを、単に「感光体4」と記載するときがある。
感光体4Yを有する画像形成ステーションではイエロー(Y)のトナー画像が、感光体4Mを有する画像形成ステーションではマゼンタ(M)のトナー画像が、感光体4Cを有する画像形成ステーションではシアン(C)のトナー画像が、感光体4Bkを有する画像形成ステーションではブラック(Bk)のトナー画像がそれぞれ形成される。
これら4つの画像形成ステーションでは、各色のトナー画像を形成するための構成はトナーの色のみが相違するだけで実質的に同様の構成要素を具備しているため、イエローのトナー画像を形成する画像形成ステーションを代表して説明する。
イエローのトナー画像を形成する画像形成ステーションにおいて、感光体4Yの周囲には、感光体4Yの表面を一様に帯電する帯電手段としての帯電チャージャ602Y、光走査装置600により形成された感光体4Y上の静電潜像に帯電したトナーを付着して顕像化する現像ローラ603Y、この現像ローラ603Yにイエローのトナーを補給するトナーカートリッジ等を備えた現像手段としての現像装置604Y、中間転写体としての中間転写ベルト606の内側に設けられ、感光体4Y上のトナー画像を中間転写ベルト606に一次転写するための一次転写手段としての図示しない一次転写ローラ、転写後感光体4Y上に残ったトナーを掻き取り備蓄するクリーニング装置605Yが配置されている。他の画像形成ステーションにおいても同様の構成を有しているので、色別の欧文字(英文字)を付して区別することでその説明を省略する。なお、以下の説明においては色別の欧文字を付さずに共通構成として説明する。
感光体4Y、4M、4C、4Bkへは、後述するように、単一のポリゴンミラーを備えた光偏光器1による相反する走査方向への走査によって、複数ライン(本実施形態では4ラインを2分)同時に潜像形成が行われる。
中間転写ベルト606は、3つのローラ606a、606b、606c間に掛け回されて支持されており、反時計回り方向に回転・走行される。イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各トナー画像が中間転写ベルト606上にタイミングを合わせて順次転写され、重ね合わされてカラー画像が形成される。
シート状記録媒体の一例としての記録紙150は、給紙トレイ607から給紙コロ608により最上のものから順に1枚ずつ給紙され、レジストローラ対609により副走査方向(給紙方向)の記録開始のタイミングに合わせて転写部位へ送り出される。
中間転写ベルト606上の重ね合わされたカラー画像は、転写部位で2次転写手段としての2次転写ローラ613により記録紙150上に一括転写される。カラー画像を転写された記録紙150は、定着ローラ610aと加圧ローラ610bとを有する定着手段としての定着装置610へ送られ、ここでカラー画像を定着される。定着を終えた記録紙150は排紙ローラ対612により画像形成装置本体の上面に形成された排紙トレイ611に排出されて積載される。
図15に示すように、光走査装置600は、4ステーションを2ステーションずつ2分し、単一の偏向手段としてのポリゴンミラー(回転多面鏡)を備えた光偏光器1により相反する主走査方向に走査する対向走査方式の装置である。
4つの感光体4Y、4M、4C、4Bkは、図15では省略している中間転写体(図16に示した中間転写ベルト606参照)の移動方向105に沿って等間隔で配列され、順次異なる色のトナー像を転写し重ね合わせることでカラー画像を形成する。
図示するように各感光体4Y、4M、4C、4Bkを走査する光走査装置600は、一体的に構成され、単一の光偏光器1により光ビーム(以下、単に「ビーム」という)を走査する。走査方向は光偏光器1に対向する各々で相反する方向となり、一方の書出し位置ともう一方の書き終わり位置とが一致するようにライン画像を書き込む。
光偏光器(ポリゴンミラー)1は、6面ミラーで、本例では同軸に装着された2段に構成され、偏向に用いていない中間部を光偏光器1の内接円より若干小径となるように溝を設けて風損を低減した形状としている。光偏光器1の1層の厚さは約2mmである。なお、上下の光偏光器1の位相は同一である。
レーザユニットの高さ、すなわち図15に示すレーザユニット6Y、6Bkを下段の光偏光器1に合わせ、レーザユニット6M、6Cを上段の光偏光器1に合わせて、高さを違えて保持手段としての保持部材(図15および図には図示せず、図5等に示す保持部材5参照)の壁面に形成された係合穴(図示せず)に装着される。レーザユニット6Mと6Yとの、レーザユニット6Cと6Bkとの各上下の取り付け高さの差、および光偏光器1の各上下段の高さの差は、それぞれ約6mmである。以下、レーザユニット6M、6Y、6C、6Bkを、説明の簡明化のために、単に「レーザユニット6」というときがある。
本例では、レーザユニット6は、後述するように各々半導体レーザを対で配備しており、副走査方向に記録密度に応じて1ラインピッチ分ずらして走査することにより、2ラインずつ同時に走査するようにしている。これにより、画像の記録速度に対して光偏光器1の回転数が1/2で済むようにしている。各レーザユニット6M、6Y、6Bk、6Cからのビーム201、202、203、204は光偏光器1に対し、回転軸を含む副走査断面内で相反する方向から入射され、双方向に偏向、走査される。なお、各ビーム201、202、203、204の図示は、図15および図16では細い実線で示されているが、後述の実施形態を示す図では、その図の簡明化を図るため、符号を付さずに破線で示すこととする。
ここでは、その一方について光路に沿って説明する。
レーザユニット6Yに対応して配置されているシリンドリカルレンズ7Yは、第1面を副走査方向にのみ曲率を有するシリンダ面、第2面を平面となし、後述するトロイダルレンズとの組み合わせで、光偏光器1の偏向面と各感光体1のドラム外周面とを副走査方向に共役とするための面倒れ補正光学系をなし、偏向面にてビームは副走査方向に線状に収束される。
レーザユニット6Mに対応して配置されているシリンドリカルレンズ7M、レーザユニット6Cに対応して配置されているシリンドリカルレンズ7C、レーザユニット6Bkに対応して配置されているシリンドリカルレンズ7Bkも、シリンドリカルレンズ7Yと同様の構成である。シリンドリカルレンズ7M、7Y、7Bk、7Cは、それぞれ本発明における結像手段ないし結像光学系を構成する結像素子としての機能を有する。
以下、シリンドリカルレンズ7Y、7M、7C、7Bkを、説明の簡明化のために、単に「シリンドリカルレンズ7」というときがある。
fθレンズ2−1は、プラスチック(樹脂)成形により少なくとも主走査方向には第1面、第2面とも非円弧面をなし、接合により積層形成または一体成形により2段に形成されている。fθレンズ2−2も、fθレンズ2−1と同様の構成である。fθレンズ2−1、2−2は、光偏光器1により偏向・走査された各ビーム201、202、203、204を感光体4Y、4M、4C、4Bkの被走査面上に結像する結像手段ないしは結像光学系を構成する結像素子としての機能を有する。
fθレンズ2−1、2−2は、軽量かつ安価である光透過性のプラスチックで形成されている。fθレンズ2−1、2−2は、特にプラスチック製であることから、以下、「第1プラスチックレンズ2−1、2−2」と言い替える。また、第1プラスチックレンズ2−1、2−2を、説明の簡明化のために、以下、単に「第1プラスチックレンズ2」というときがある。
レーザユニット6Yから出射されたビーム202は、シリンドリカルレンズ7Yを介して下段の光偏光器1に入射され、下段の光偏光器1で偏向された後、第1プラスチックレンズ2−1の下段のレンズを通過し、反射手段としての折り返しミラー3−4により反射され斜め下側に向きを変えられてトロイダルレンズ8−2に入射され、反射手段としての折り返しミラー3−5、3−6で反射されて感光体4Yの被走査面上に到達し、スポット状に結像されて順次静電潜像が形成されていく。これにより、第1の画像形成ステーションとしてイエロー画像を形成する。
また、レーザユニット6Mはレーザユニット6Yに対して主走査方向に、第1プラスチックレンズ2−1の光軸延長線と光偏光器(ポリゴンミラー)1偏向面との交点を中心に放射状にずらして配置されている。レーザユニット6Mから出射されたビーム201は、上記したビーム202とは光偏光器1に対する入射角が異なり、シリンドリカルレンズ7Mを介して上段の光偏光器1に入射される。
上段の光偏光器1で偏向されたビーム201は、第1プラスチックレンズ2−1の上段のレンズを通過し、反射手段としての折り返しミラー3−1により反射され斜め下側に向きを変えられてトロイダルレンズ8−1に入射され、反射手段としての折り返しミラー3−2、3−3で反射されて感光体4Mの被走査面上に到達し、スポット状に結像されて順次静電潜像が形成されていく。これにより、第2の画像形成ステーションとしてマゼンタ画像を形成する。
レーザユニット6Bk、6Cから感光体4Bk、4Cに至る光走査手段の光路については、光偏光器1に対し上記とほぼ対称に構成されるため、ここでは説明を省略するが、レーザユニットBkからのビーム203は感光体4Bkの被走査面上に導かれ、第4の画像形成ステーションとしてブラック画像を、また、レーザユニット6Cからのビーム204は感光体4Cの被走査面上に導かれ、第3の画像形成ステーションとしてシアン画像を形成する。以下、折り返しミラー3−1〜3−12を、説明の簡明化のために、単に「折り返しミラー3」というときがある。
トロイダルレンズ8−1、8−2、8−3、8−4は、光偏光器1により偏向・走査された各ビーム201、202、203、204を感光体4Y、4M、4C、4Bkの被走査面上に結像する結像手段ないしは結像光学系を構成する結像素子としての機能を有する。
トロイダルレンズ8−1〜8−4は、軽量かつ安価である光透過性のプラスチックで形成されている。トロイダルレンズ8−1〜8−4は、特にプラスチック製であることから、以下、「第2プラスチックレンズ8−1、8−2、8−3、8−4」と言い替える。また、第2プラスチックレンズ8−1〜8−4を、説明の簡明化のために、以下、単に「第2プラスチックレンズ8」というときがある。なお、図16では、第2プラスチックレンズ8−1〜8−4の図示を省略している。
このように各色ステーション(画像形成ステーション)には、光偏光器1の偏向面から被走査面としての感光体面の照射位置に至る各々の光路長が所定値に一致するように、また、等間隔で配列された各感光体4Y、4M、4C、4Bkに対する入射位置、入射角が等しくなるように配置が調整されて複数枚、本例では1ステーションあたり3枚ずつの折り返しミラーが配置される。これにより、各ビーム201、202、203、204は各感光体4Y、4M、4C、4Bkに対し同一の角度で入射する。
各ビーム201、202、203、204の照射位置から転写位置(真下)に至る各感光体4Y、4M、4C、4Bkの回転角も同一である。なお、各第2プラスチックレンズ8−1〜8−4は、共通で、第1面を共軸非球面、第2面をトロイダル面となす。上述したとおり、各感光体4Y、4M、4C、4Bkは、順番にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックに対応する各画像形成ステーションに対応して画像を形成する。
図17を参照して、光源ユニットとしてのレーザユニットの構成を説明する。全てのレーザユニット6M、6Y、6Bk、6Cは同一構成である。光源手段としての半導体レーザ11−1、11−2およびカップリングレンズ12−1、12−2は、各色走査手段毎に射出軸に対して主走査方向に対称に配備され、半導体レーザ11−1、11−2はパッケージの外周を嵌合して各々ベース部材305、306に裏側より圧入される。カップリングレンズ12−1、12−2は、コリメータレンズと同様の機能を有する。
そして、ホルダ部材307の裏面に、各々3点を表側から挿通したねじ315を螺合して当接させて保持し、カップリングレンズ12−1、12−2はホルダ部材307に相反する方向に開くよう形成したV溝部308、309に外周を突き当て、板ばね310、311により内側に寄せてねじ316で固定される。
この際、半導体レーザ11−1、11−2の発光点がカップリングレンズ12−1、12−2の光軸上になるようベース部材305、306の当接面(光軸に直交する面)上での配置を、また、カップリングレンズ12−1、12−2からの射出光が平行光束となるようV溝上(光軸上)での位置を調節して固定している。
各々の射出光の光軸は射出軸に対して互いに交差する方向となるよう傾けられ、本実施形態ではこの交差位置を光偏光器1の反射面の近傍となるように支持部材としてのプリント基板312の傾斜を設定している。
駆動回路が形成されたプリント基板312は、ホルダ部材307に立設した台座にねじ固定により装着し、各半導体レーザ11−1、11−2のリード端子をスルーホールに挿入してハンダ付けすることでレーザユニット6M、6Y、6Bk、6Cが一体的に構成される。
なお、半導体レーザを各レーザユニットで複数用いているが、単数であっても、また、複数の発光源を1チップにモノリシックに形成した半導体レーザアレイとしても同様である。
図15に示すように、画像記録領域の走査開始側および走査終端側には、フォトセンサをそれぞれ実装した同期検知センサをなす基板138、140(以下、「同期検知センサ基板138、140」という)および終端検知センサをなす基板139、141(以下、「終端検知センサ基板139、141」という)が配備され、各画像形成ステーションにおいて走査されたビームを検出する。同期検知センサ基板138、140は、走査された光ビームを検出する光検出手段としての機能を有する。
本例では、同期検知センサ基板138、140は、画像領域始端側に配置され、この検出信号を基に各々書き込み開始のタイミングをとる。また、終端検知センサ基板139、141は、画像領域終端側に配置され、同期検知センサからの走査時間を検出し、波長変動や第1プラスチックレンズ2−1、2−2の曲率変化等に伴う倍率のずれがあっても、光偏光器1に対して対向する光走査手段間の走査領域が主走査方向にずれを生じないように、上記書出しのタイミングを補正している。すなわち、本実施形態の光走査装置600では、その走査方向が相反するため、倍率が変動すると各画像領域が相反する方向に延びてしまうので、各画像中央が揃うようにタイミングを補正するものである。
図15および図16に示したカラー画像形成装置620では、中間転写体に転写した後、シート状記録媒体に一括転写するタンデム型の画像形成装置を例示して説明したが、無端ベルトでシート状記録媒体を搬送しながら順次転写して重ね合わせる直接転写方式のタンデム型カラー画像形成装置等においても本発明を適用して同様に実施することができる。
また、像担持体は、ドラム状の感光体に限らず、被走査面を備えた無端ベルト状の感光体を用いたカラー画像形成装置およびそれに搭載される光走査装置にも本発明を適用して同様に実施することができる。
(実施形態1)
図1および図2に、本発明の実施形態1に係るカラー画像形成装置の光走査装置を示す。
両図に示す光走査装置は、省スペース化をターゲットに、図中において破線で示すビームを生成し出射する複数の光源手段としての2つのレーザユニット6と、各レーザユニット6に対応して配置されたシリンドリカルレンズ7と、単一の偏向手段としての一段構成の光偏向器1と、少なくとも1枚(この例では1枚)の第1プラスチックレンズ2を有して構成される結像光学系としての複数(この例では2つ)のfθレンズ光学系と、各fθレンズ光学系に対応してその光路上に配置された少なくとも1枚(この例では3枚)の折り返しミラー3と、上記各光学素子を保持する単一の保持部材5とから主に構成されている。
各レーザユニット6は、半導体レーザとコリメータレンズとを有して構成されている。上記半導体レーザは、マルチ半導体レーザの構成をなしている(後述の実施形態でも同様)。単一の保持部材5の機能は、後述の実施形態でも同様である。
本実施形態は、各fθレンズ光学系を構成する少なくとも1枚(この例では1枚)の第1プラスチックレンズ2は、光偏向器1で走査されるビームの主走査方向が略平行となるように光偏向器1を挟んで対向側に配置され、かつ、fθレンズ光学系の1枚の第1プラスチックレンズ2において、2つの感光体4の被走査面上における走査位置の2次成分が同一の方向になるよう構成され、なおかつ、同一の金型キャビティで成形されていることを特徴としている。
カラー画像形成装置においては、fθレンズ光学系、およびそれと対をなす感光体組合せ(この例では各感光体4で2色ずつ、例えばYとM、CとBk)に対応するため、それぞれの感光体4上における走査位置のずれが各色間の色ずれとなる。「2つの感光体4の被走査面上における走査位置の2次成分が同一の方向になるよう構成され」とは、第1に光学設計上、4色の向き(数学的には2次成分を抽出する)を揃えること、第2に各第1プラスチックレンズ2による走査線曲がりに影響を与える外形反りの方向を同一にするという2つの条件を満たすことが必要となる。走査位置の2次成分に関する実施例を含む説明は、後述する。
上記第1の条件を満足するためには、光学設計上の折り返しミラー3の配置構成(レイアウト)を特定すること、つまり折り返しミラー3によってビームを上下に反転する回数を各fθレンズ光学系で揃えることが重要である。すなわち、光走査装置を構成するfθレンズ光学系が少なくとも1枚の折り返しミラー3を有し、少なくとも1枚の第1プラスチックレンズ2を透過したビームを折り返す折り返しミラー3の枚数が、第1プラスチックレンズ2毎に同一であることが肝要である。本実施形態では、図2に示すように、左右の第1プラスチックレンズ2毎に同一の3枚の配置構成としている。
上記第2の条件を満足するためには、第1プラスチックレンズ2として同一の金型キャビティで成形された物を用いることが重要である。同一の金型キャビティで成形された物であれば、第1プラスチックレンズ2の外形反りの方向ないしは傾向が極めて同一に近いから、第1プラスチックレンズ2の外形反りによる走査線曲がりを抑えることができる。同一の金型キャビティで成形された物とは、多数個取りの金型キャビティのうちの同一の金型キャビティで成形された物に限らず、例えば1個取りの金型キャビティで成形された物が含まれることはいうまでもない。
さらに第1プラスチックレンズ2の外形反りを抑えるためには、同一の金型キャビティで成形された物を用いることに加えて、同一の製造条件で連続的に製造した物が望ましい。すなわち、製造ロットが同一であることがより好ましい。同一の製造条件には、少なくとも材料仕様、成形条件が同じであることが必要である。それ故に、保守整備などで金型を研磨した場合や種々の工程変更を行った場合には、同一の製造ロットから除外することが必要である。
上記第2の条件においては、さらに第1プラスチックレンズ2として同一の金型キャビティで成形された物を、他のキャビティで成形された物と混同して間違えずに組み付けるために、第1プラスチックレンズ2が外部から識別・認識可能となるように、例えばプラスチックレンズの非転写面に金型キャビティの番号表示をしたり、凹凸を施したり、凹凸の数やその配置との組合せ、あるいは部分的に着色を施したりするとよい。
上記第2の条件の内容は、後述の実施形態におけるfθレンズ光学系を構成する第2プラスチックレンズ8(図3、図4、図6、図7参照)や一体型第1プラスチックレンズ9(図7参照)の場合等も同様であるため、後述の実施形態での説明を省略する。
また、第1プラスチックレンズ2の一部に非転写面を有することも特徴となっている。上記非転写面を形成する第1プラスチックレンズ2の一部としては、例えば図2において第1プラスチックレンズ2の外周縁部を除く上面にヒケ模様を発生させることが挙げられる。これは、例えばプラスチックの射出成形条件として、第1プラスチックレンズ2の外周縁部を除く上面にヒケを故意に発生させるようにすることで、重要なビーム通過部の形状精度を向上させ反りを発生し難くする狙いである。この内容は、後述の実施形態におけるfθレンズ光学系を構成する第2プラスチックレンズ8(図3、図4、図6、図7参照)や一体型第1プラスチックレンズ9(図7参照)の場合も同様であるため、後述の実施形態での説明を省略する。
次に、動作を説明する。各レーザユニット6から出射されたビームは、各シリンドリカルレンズ7を介して光偏光器1に入射・結像され、光偏光器1で偏向された後、各第1プラスチックレンズ2を通過し、図において左右同一構成のfθレンズ光学系において、それぞれ3枚の折り返しミラー3により反射され、感光体4の被走査面上に到達し、スポット状に結像され、主走査方向に走査されて順次静電潜像が形成されていく。
従って、実施形態1によれば、プラスチックレンズ(第1プラスチックレンズ2)の精度を極端に上げることなく光走査装置の走査位置ずれが生じないようにすることができ、これにより色ずれの少ないカラー画像形成装置を提供することができる。
(実施形態2)
図3および図4に、本発明の実施形態2に係るカラー画像形成装置の光走査装置を示す。
両図に示す光走査装置は、図1および図2に示した実施形態1に係る光走査装置と比較して、光偏向器1を挟んで配置された左右一対の第1プラスチックレンズ2の外側に長尺状の第2プラスチックレンズ8をそれぞれ配置した点が主に相違する。この他の構成は、実施形態1に係るカラー画像形成装置の光走査装置と同様である。以下、実施形態1に係るカラー画像形成装置の光走査装置と相違する点を中心に説明する。
本実施形態では、各fθレンズ光学系を構成する少なくとも1枚(この例では1枚)の第1プラスチックレンズ2とともに、各fθレンズ光学系を構成する少なくとも1枚(この例では1枚)の第2プラスチックレンズ8は、光偏向器1で走査されるビームの主走査方向が略平行となるように光偏向器1を挟んで対向側に配置され、かつ、fθレンズ光学系の1枚の第2プラスチックレンズ8において、2つの感光体4の被走査面上における走査位置の2次成分が同一の方向になるよう構成され、なおかつ、同一の金型キャビティで成形されていることを特徴としている。
本実施形態でも、光走査装置を構成するfθレンズ光学系が少なくとも1枚(この例では左右3枚ずつの配置構成)の折り返しミラー3を有し、左右各1枚の第2プラスチックレンズ8を透過したビームを折り返す折り返しミラー3の枚数が、第2プラスチックレンズ8毎に左右同一の2枚ずつの配置構成となっている。
そして、上記第2の条件を満足するためには、第2プラスチックレンズ8として同一の金型キャビティで成形された物を用いることが重要である。
加えて、各fθレンズ光学系は、少なくとも2枚の第1プラスチックレンズ2および第2プラスチックレンズ8を有し、第1プラスチックレンズ2と第2プラスチックレンズ8との組合せが規定されていることも特徴としている。
次に、動作を説明する。各レーザユニット6から出射されたビームは、各シリンドリカルレンズ7を介して光偏光器1に入射・結像され、光偏光器1で偏向された後、各第1プラスチックレンズ2を通過し、図において左右同一構成のfθレンズ光学系において、それぞれ1枚の折り返しミラー3により斜め下方に反射され、次いで各第2プラスチックレンズ8を通過し、その後左右同一の2枚の折り返しミラー3で反射されて、感光体4の被走査面上に到達し、スポット状に結像され、主走査方向に走査されて順次静電潜像が形成されていく。
従って、実施形態2によれば、プラスチックレンズ(第1プラスチックレンズ2と共に第2プラスチックレンズ8)の精度を極端に上げることなく光走査装置の走査位置ずれが生じないようにすることができ、これにより色ずれの少ないカラー画像形成装置を提供することができる。
(実施形態3)
図5に、本発明の実施形態3に係るカラー画像形成装置の光走査装置を示す。
図5に示すカラー画像形成装置の光走査装置は、図1および図2に示した実施形態1に係る光走査装置と比較して、光偏向器1が上下に2段で構成されている点、fθレンズ光学系を構成する少なくとも1枚(この例では1枚)の第1プラスチックレンズ2が主走査方向と直交する副走査方向に上下2段に積層されている点、および感光体4が4つの色に対応して4個配置されている点が主に相違する。この他の構成は、実施形態1に係るカラー画像形成装置の光走査装置と同様である。
図6に、実施形態3の変形例を示す。同図に示すカラー画像形成装置の光走査装置は、図5に示した実施形態3に係るカラー画像形成装置の光走査装置と比較して、4つのfθレンズ光学系を構成する第1の折り返しミラー3と第2の折り返しミラー3との間に第2プラスチックレンズ8を有し、少なくとも1枚の第2プラスチックレンズ8を透過したビームを折り返す折り返しミラー3の枚数が、第2プラスチックレンズ8毎に、同一の2枚配置されている点が主に相違する。この他の構成は、図5に示した実施形態3に係るカラー画像形成装置の光走査装置と同様である。
図6に示すカラー画像形成装置の光走査装置は、図15および図16(この図では第2プラスチックレンズ8の図示が省略されている)に示した光走査装置600と同様の構成である。
図5および図6に示した光走査装置によれば、図1ないし図4に示した光走査装置と比べて、2倍の速度、換言すれば1/2の走査時間で4つの感光体4に対して潜像形成を行うことができる。その他、実施形態1および2の基本的な利点・効果を奏することはいうまでもない。
(実施形態4)
図7に、本発明の実施形態4に係るカラー画像形成装置の光走査装置を示す。
図7に示す光走査装置は、図6に示した実施形態3に係るカラー画像形成装置の光走査装置と比較して、上下2段に積層された第1プラスチックレンズ2に代えて、fθレンズ光学系を構成する少なくとも1枚(この例では1枚)の第1プラスチックレンズ2が主走査方向と直交する副走査方向に一体的に形成された一体型第1プラスチックレンズ9を用いている点が相違する。この他の構成は、図6に示した光走査装置と同様である。
(実施形態5)
図8に、本発明の実施形態5に係るカラー画像形成装置の光走査装置を示す。
図8に示す光走査装置は、省スペース化をターゲットに、少なくとも2枚の第1プラスチックレンズ(図示せず)を有して構成されるfθレンズ光学系を複数(この例では4つ)具備し、半導体レーザとコリメータレンズとを有する複数のレーザユニット(図示せず)から出射されたビームをシリンドリカルレンズ7により単一の光偏向器1に結像させ、光偏向器1により偏向されたビームを介して、それぞれ対応する複数(この例では4つ)の感光体4の被走査面上に結像させ走査させるカラー画像形成装置の光走査装置において、結像光学系としてのfθレンズ光学系を構成する2枚のプラスチックレンズの最も光偏向器1側にあるレンズが、複数(この例では4つ)の感光体4に対応するプラスチック製の共用レンズ10であり、fθレンズ光学系を構成する少なくとも1つにおいて、複数の感光体4の被走査面上における走査位置の2次成分が同一の方向になるよう構成され、かつ、同一の金型キャビティで成形されていることを特徴としている。
上記構成により、実施形態5によれば、プラスチックレンズの精度を極端に上げることなく光走査装置の走査位置ずれが生じないようにする、つまりは色ずれの少ないカラー画像形成装置を提供することができる。
(実施形態6)
図9に、本発明の実施形態6に係るカラー画像形成装置の光走査装置を示す。
図9に示す光走査装置は、図8に示した実施形態5に係るカラー画像形成装置の光走査装置と比較して、各fθレンズ光学系を構成する第1の折り返しミラー3と第2の折り返しミラー3との間に第2プラスチックレンズ8を有し、少なくとも1枚の第2プラスチックレンズ8を透過したビームを折り返す折り返しミラー3の枚数が、第2プラスチックレンズ8毎に、同一の2枚配置されている。
加えて、各fθレンズ光学系は、少なくとも2枚(共用レンズ10および第2プラスチックレンズ8)のプラスチックレンズを有し、共用レンズ10と第2プラスチックレンズ8との組合せが規定されていることも特徴としている。
上記構成により、実施形態6によれば、プラスチックレンズの精度を極端に上げることなく光走査装置の走査位置ずれが生じないようにする、つまりは色ずれの少ないカラー画像形成装置を提供することができる。
(実施形態7)
図10および図11に、本発明の実施形態7に係るカラー画像形成装置の光走査装置を示す。
両図に示す光走査装置は、省スペース化をターゲットに、少なくとも1枚の第1プラスチックレンズ2により構成されるfθレンズ光学系を複数(この例では2つ)具備し、複数(この例では2つ)のレーザユニット6から出射されたビームをシリンドリカルレンズ7により複数(この例では2つ)の光偏向器1に結像させ、各光偏向器1により偏向されたビームを各fθレンズ光学系を介して、それぞれ対応する複数(この例では2つ)の感光体4の被走査面上に結像させ、かつ、走査させるカラー画像形成装置の光走査装置において、fθレンズ光学系を構成する第1プラスチックレンズ2の少なくとも1枚において、複数の感光体4上における走査位置の2次成分が同一の方向になるよう構成され、かつ同一の金型キャビティで成形されていることを特徴としている。
実施形態7によれば、プラスチックレンズの精度を極端に上げることなく光走査装置の走査位置ずれが生じないようにする、つまりは色ずれの少ないカラー画像形成装置を提供することができる。
(実施形態8)
図12に、本発明の実施形態8に係るカラー画像形成装置の光走査装置を示す。
図12に示す光走査装置は、図10および図11に示した実施形態7に係る光走査装置と比較して、fθレンズ光学系が少なくとも1枚の折り返しミラー3を有し、少なくとも1枚の第1プラスチックレンズ2を透過したビームを折り返す折り返しミラー3の枚数が、第1プラスチックレンズ2毎に同一である。また、
各fθレンズ光学系を構成する少なくとも1枚の第1プラスチックレンズ2が副走査方向に積層されている。また、各fθレンズ光学系は、少なくとも2枚の第1プラスチックレンズ2を有し、前記2枚のキャビティ組合せが規定されている。
図14は、第1プラスチックレンズ(走査レンズ)を例にとって、感光体の被走査面上における走査位置の2次成分について抽出・近似したものである。同図の横軸には、感光体外周面の回転軸線方向の中央を像高0としてその左右方向に±150mm(A3サイズに相当)の距離を取り、縦軸には走査位置のずれ量を取ることで、走査線の曲がりを2次成分(2次関数曲線)として抽出しプロットしたものである。
図13(a)には、感光体上で4色(Y,C,M,Bk)の2次成分が異なる光学設計をした従来技術における走査線の曲がりが示されている。これは、例えばカラー画像形成装置の光走査装置の全てのfθレンズ光学系における4つの第1プラスチックレンズ(走査レンズ)が同じ曲がりを持っているものを用いたとしても、各fθレンズ光学系の折り返しミラーの枚数が異なるような光学設計上のレイアウトであると、図13(a)に示したような色ずれが顕著になって現れることを示している。
図13(b)に示すように、上述した実施形態1ないし8で説明した本発明に特有の構成、すなわち第1に光学設計上、4色の向き(数学的には2次成分を抽出する)を揃え、かつ、第2にプラスチックレンズによる走査線曲がりに影響を与える外形反りの方向を同一にするという2つの条件を満たす上述の具体的な構成を採ることで、色ずれが著しく改善できた。
上述したとおり、実施形態1ないし8等には、複数の光源手段から出射された光ビームを単一または複数の偏向手段に結像させ、該偏向手段により偏向された光ビームを少なくとも1枚のプラスチックレンズを有して構成される結像光学系を介して、それぞれ対応する複数の被走査面上に結像・走査させる際の走査線の変化を補正する走査線変化補正方法において、前記結像光学系の前記少なくとも1枚のプラスチックレンズにおいて、前記複数の被走査面上における走査位置の2次成分が同一の方向になるように構成し、かつ、前記少なくとも1枚のプラスチックレンズとして、少なくとも同一の金型キャビティで成形されたものを用いることを含む同一形状のものを使用することにより、前記走査線の変化を補正する走査線変化補正方法が使用されていたと言える。
以上述べたとおり、本発明を特定の実施形態等について説明したが、本発明が開示する技術的範囲は、上述した各実施形態等に例示されているものに限定されるものではなく、それらを適宜組み合わせて構成してもよく、本発明の範囲内において、その必要性および用途等に応じて種々の実施形態や変形例あるいは実施例を構成し得ることは当業者ならば明らかである。
実施形態1を示すカラー画像形成装置における光走査装置の概略的な平面図である。 図1の概略的な正面図である。 実施形態2を示すカラー画像形成装置における光走査装置の概略的な平面図である。 図1の概略的な正面図である。 実施形態3を示すカラー画像形成装置における光走査装置の概略的な正面図である。 実施形態3の変形例を示すカラー画像形成装置における光走査装置の概略的な正面図である。 実施形態4を示すカラー画像形成装置における光走査装置の概略的な正面図である。 実施形態5を示すカラー画像形成装置における光走査装置の概略的な正面図である。 実施形態6を示すカラー画像形成装置における光走査装置の概略的な正面図である。 実施形態7を示すカラー画像形成装置における光走査装置の概略的な平面図である。 図10の概略的な正面図である。 実施形態8を示すカラー画像形成装置における光走査装置の概略的な平面図である。 (a)は、感光体上で4色(Y,C,M,Bk)の2次成分が異なる光学設計をした従来技術における走査線の曲がりおよび色ずれを示す線図、(b)は、本発明における走査線の曲がりおよび色ずれを示す線図である。 従来技術において、2次成分が異なる光学設計をした場合の走査線の曲がりを示す線図である。 本発明を適用した光走査装置およびその光走査装置を搭載したカラー画像形成装置の要部の斜視図である。 図15の光走査装置を搭載したカラー画像形成装置の全体構成図である。 図15の光走査装置におけるレーザユニットの分解斜視図である。
符号の説明
1 光偏光器(偏向手段)
2、2−1、2−2 第1プラスチックレンズ(結像光学系を構成、結像素子)
3、3−1〜3−12 折り返しミラー(反射手段)
4、4Y、4M、4C、4Bk 感光体(像担持体)
5 保持部材(保持手段)
6、6M、6Y、6Bk、6C レーザユニット(光源手段)
7 シリンドリカルレンズ
8、8−1〜8−4 第2プラスチックレンズ
9 一体型第1プラスチックレンズ
10 共用レンズ
11、11−1、11−2 半導体レーザ(光源手段、レーザ)
150 記録紙(シート状記録媒体)
600 光走査装置
620 カラー画像形成装置

Claims (22)

  1. 少なくとも1枚のプラスチックレンズを有して構成される結像光学系を複数具備し、複数の光源手段から出射された光ビームを単一の偏向手段に結像させ、該偏向手段により偏向された光ビームを前記各結像光学系を介して、それぞれ対応する複数の被走査面上に結像させ走査させる光走査装置において、
    前記結像光学系を構成する前記少なくとも1枚のプラスチックレンズは、前記偏向手段で走査される光ビームの主走査方向が略平行となるように前記偏向手段を挟んで対向側に配置され、かつ、前記結像光学系の前記少なくとも1枚のプラスチックレンズにおいて、前記複数の被走査面上における走査位置の2次成分が同一の方向になるよう構成され、なおかつ、同一の金型キャビティで成形されていることを特徴とする光走査装置。
  2. 前記各結像光学系は、少なくとも1枚の折り返しミラーを有し、
    前記少なくとも1枚のプラスチックレンズを透過した光ビームを折り返す前記折り返しミラーの枚数が、前記プラスチックレンズ毎に同一であることを特徴とする請求項1記載の光走査装置。
  3. 前記結像光学系を構成する前記少なくとも1枚のプラスチックレンズが、前記主走査方向と直交する副走査方向に積層されていることを特徴とする請求項1または2記載の光走査装置。
  4. 前記結像光学系を構成する前記少なくとも1枚のプラスチックレンズが、前記主走査方向と直交する副走査方向に一体的に形成されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れか一つに記載の光走査装置。
  5. 前記光ビームは、マルチ半導体レーザで生成されることを特徴とする請求項1ないし4の何れか一つに記載の光走査装置。
  6. 前記各結像光学系は、少なくとも2枚の前記プラスチックレンズを有し、
    前記少なくとも2枚のプラスチックレンズの組合せが規定されていることを特徴とする請求項1ないし5の何れか一つに記載の光走査装置。
  7. 前記複数の結像光学系は、少なくとも2枚の前記プラスチックレンズを有し、
    前記少なくとも2枚のプラスチックレンズの識別が可能であることを特徴とする請求項1ないし6の何れか一つに記載の光走査装置。
  8. 少なくとも2枚のプラスチックレンズを有して構成される結像光学系を複数具備し、複数の光源手段から出射された光ビームを単一の偏向手段に結像させ、該偏向手段により偏向された光ビームを前記各結像光学系を介して、それぞれ対応する複数の被走査面上に結像させ走査させる光走査装置において、
    前記結像光学系を構成する前記少なくとも2枚のプラスチックレンズの最も前記偏向手段側にあるレンズが、前記複数の被走査面に対応する共用レンズであり、
    前記結像光学系を構成する少なくとも1枚の前記プラスチックレンズは、前記結像光学系の前記少なくとも1枚のプラスチックレンズにおいて、前記複数の被走査面上における走査位置の2次成分が同一の方向になるよう構成され、かつ、同一の金型キャビティで成形されていることを特徴とする光走査装置。
  9. 前記各結像光学系は、少なくとも1枚の折り返しミラーを有し、
    前記少なくとも1枚のプラスチックレンズを透過した光ビームを折り返す前記折り返しミラーの枚数が、前記プラスチックレンズ毎に同一であることを特徴とする請求項8記載の光走査装置。
  10. 前記光ビームは、マルチ半導体レーザで生成されることを特徴とする請求項8または9記載の光走査装置。
  11. 前記各結像光学系は、少なくとも2枚の前記プラスチックレンズを有し、前記少なくとも2枚のプラスチックレンズの組合せが規定されていることを特徴とする請求項8ないし10の何れか一つに記載の光走査装置。
  12. 前記複数の結像光学系は、少なくとも2枚の前記プラスチックレンズを有し、
    前記少なくとも2枚のプラスチックレンズの識別が可能であることを特徴とする請求項8ないし11の何れか一つに記載の光走査装置。
  13. 少なくとも1枚のプラスチックレンズを有して構成される結像光学系を複数具備し、複数の光源手段から出射された光ビームを複数の偏向手段に結像させ、該各偏向手段により偏向された光ビームを前記各結像光学系を介して、それぞれ対応する複数の被走査面上に結像させ走査させる光走査装置において、
    前記結像光学系を構成する前記少なくとも1枚のプラスチックレンズは、前記複数の被走査面上における走査位置の2次成分が同一の方向になるよう構成され、かつ、同一の金型キャビティで成形されていることを特徴とする光走査装置。
  14. 前記各結像光学系は、少なくとも1枚の折り返しミラーを有し、
    前記少なくとも1枚のプラスチックレンズを透過した光ビームを折り返す前記折り返しミラーの枚数が、前記プラスチックレンズ毎に同一であることを特徴とする請求項13記載の光走査装置。
  15. 前記結像光学系を構成する前記少なくとも1枚のプラスチックレンズが、前記主走査方向と直交する副走査方向に積層されていることを特徴とする請求項13または14記載の光走査装置。
  16. 前記光ビームは、マルチ半導体レーザで生成されることを特徴とする請求項13ないし15の何れか一つに記載の光走査装置。
  17. 前記各結像光学系は、少なくとも2枚の前記プラスチックレンズを有し、
    前記少なくとも2枚のプラスチックレンズの組合せが規定されていることを特徴とする請求項13ないし16の何れか一つに記載の光走査装置。
  18. 前記複数の結像光学系は、少なくとも2枚の前記プラスチックレンズを有し、
    前記少なくとも2枚のプラスチックレンズの識別が可能であることを特徴とする請求項13ないし17の何れか一つに記載の光走査装置。
  19. 前記プラスチックレンズの一部に非転写面を有することを特徴とする請求項1ないし18の何れか一つに記載の光走査装置。
  20. 複数の像担持体上に光走査装置により静電潜像を形成するとともに、該静電潜像を上記像担持体毎に異なる色トナーで現像し、該各像担持体上に形成されたトナー像を順次中間転写体上に重ねて転写した後、シート状記録媒体に一括転写することによりカラー画像を得る画像形成装置において、
    上記光走査装置が、請求項1ないし19の何れか一つに記載のものであることを特徴とする画像形成装置。
  21. 複数の像担持体上に光走査装置により静電潜像を形成するとともに、該静電潜像を上記像担持体毎に異なる色トナーで現像し、該各像担持体上に形成されたトナー像を転写体上に担持されたシート状記録媒体に順次重ねて転写することによりカラー画像を得る画像形成装置において、
    上記光走査装置が、請求項1ないし19の何れか一つに記載のものであることを特徴とする画像形成装置。
  22. 複数の光源手段から出射された光ビームを単一または複数の偏向手段に結像させ、該偏向手段により偏向された光ビームを少なくとも1枚のプラスチックレンズを有して構成される結像光学系を介して、それぞれ対応する複数の被走査面上に結像・走査させる際の走査線の変化を補正する走査線変化補正方法において、
    前記結像光学系の前記少なくとも1枚のプラスチックレンズにおいて、前記複数の被走査面上における走査位置の2次成分が同一の方向になるように構成し、かつ、前記少なくとも1枚のプラスチックレンズとして、少なくとも同一の金型キャビティで成形されたものを用いることを含む同一形状のものを使用することにより、前記走査線の変化を補正することを特徴とする走査線変化補正方法。
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