JP2008257169A - 光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

光走査装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008257169A
JP2008257169A JP2007259460A JP2007259460A JP2008257169A JP 2008257169 A JP2008257169 A JP 2008257169A JP 2007259460 A JP2007259460 A JP 2007259460A JP 2007259460 A JP2007259460 A JP 2007259460A JP 2008257169 A JP2008257169 A JP 2008257169A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scanning device
optical scanning
light
incident
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007259460A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4922118B2 (ja
Inventor
Naoto Watanabe
直人 渡辺
Kenichiro Saisho
賢一郎 齊所
Yoshiaki Hayashi
善紀 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2007259460A priority Critical patent/JP4922118B2/ja
Priority to US12/024,505 priority patent/US8045248B2/en
Priority to CN2008100832905A priority patent/CN101261365B/zh
Publication of JP2008257169A publication Critical patent/JP2008257169A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4922118B2 publication Critical patent/JP4922118B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)

Abstract

【課題】高速・高品位な画像出力を維持しつつ更なるコストダウンを可能とし、さらにレイアウト性も向上することができる構成の光走査装置を実現する。
【解決手段】本発明では、変調駆動される光源1,1’と、多面の反射鏡を有する偏向手段7と、偏向手段により走査されたビームを被走査面11a,11bに導く走査光学系8〜10を有する光走査装置において、光源1,1’と偏向手段7の間に該光源からのビームを分割し、分割したそれぞれのビームを偏向手段に向けて略π/2の位相差をつけて入射させる光束分割手段4を備え、かつ偏向手段7が4面の反射面を有する構成とした。これにより、一つの光源で異なる被走査面を走査することが可能となり、高速を維持しつつ、光源数の削減によるコストダウンを達成可能な光走査装置を実現することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真方式の画像形成装置に具備される光走査装置、及び、その光走査装置を備えたレーザプリンタ、レーザプロッタ、デジタル複写機、普通紙ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等の画像形成装置に関する。
レーザプリンタ、レーザプロッタ、デジタル複写機、普通紙ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等で用いられる電子写真方式の画像形成装置においては、近年、カラー化、高速化が進み、像担持体である感光体を複数(通常は4つ)有するタンデム方式対応の画像形成装置が普及してきている。このタンデム方式の画像形成装置では、記録材を搬送する転写ベルト(または中間転写ベルト)に沿って例えば4つの感光体を並設し、各感光体を帯電手段で帯電した後、書込ユニットで各感光体上に潜像を形成し、各感光体上の潜像を現像手段の色の異なる現像剤(例えば、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー)で各々現像して顕像化し、この各色の顕像を転写ベルトで搬送される記録材(または中間転写ベルト)に重ね合わせて転写し、カラー画像を形成する。
また、電子写真方式のカラー画像形成装置としては、感光体を1つのみ有し、色の数だけ感光体を回転して中間転写体に順次重ね合わせて転写し、中間転写体上にカラー画像を形成した後、記録材に一括して転写するという、所謂1ドラム−中間転写方式のものもあるが、この場合には、4色、1ドラムだと、1枚の画像形成毎に感光体を4回転する必要が有り、タンデム方式に比べて生産性が劣る。
このようにタンデム方式の画像形成装置では、1ドラム−中間転写方式に比べて高速化が図れ、カラー画像形成の生産性を向上することができるが、タンデム方式の画像形成装置の場合、光走査装置を用いた書込ユニットで複数の感光体に光書込みを行うために、どうしても光走査装置の光源数が増えてしまい(例えば感光体が4つの場合には、通常4つの光源が必要となる)、それに伴い、部品点数の増加、複数光源間の波長差に起因する色ずれ、コストアップ等の問題が生じてしまう。
また、書込ユニットの故障の原因として半導体レーザの劣化が挙げられている。このため光源数が多くなると、故障の確率が増え、リサイクル性が劣化する。
そこで、タンデム方式の画像形成装置に用いる光走査装置で光源の数を増やさない工夫がなされた例がある(例えば、特許文献1参照)。この従来技術では、ピラミダルミラーまたは平板ミラーを用いて、共通の光源からのビームが異なる被走査面を走査するようにしている。しかし、この方法では、光源数は低減できるが、偏向ミラーの面数は最大2面までになり、高速化に対して課題が残る。
また、上記の問題を解決するため、光源からの1本の光束を光束分割手段で副走査方向にずらした2本の光束に分割し、互いに角度をずらして重ねた2枚のポリゴンミラーを同軸に回転させる偏向手段で走査し、相異なる2本の被走査面を走査する構成の光走査装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
この従来技術では、共通の光源からのビームが異なる被走査面を走査する手段として、位相をずらして2段に重ねたポリゴンミラーを用いようとするものであるが、位相をずらしたポリゴンミラーは汎用品ではなく、コストアップが懸念される。また、ポリゴンミラーの加工性も要求され、それぞれの段の面倒れが異なることや面精度も異なることから、画像品質の劣化が懸念される。
特開2002−23085号公報 特開2006−284822号公報
本発明は上記事情に鑑みなされたものであり、高速・高品位な画像出力を維持しつつ更なるコストダウンを可能とし、さらにレイアウト性も向上することができる構成の光走査装置を提供すること、また、高速・高品位な画像出力を維持しつつ、入射ビームと走査ビームの分離性を向上させることができる構成の光走査装置を提供することを目的とし、さらには、その光走査装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では以下のような手段を採っている。
本発明の第1の手段は、変調駆動される光源と、多面の反射鏡を有する偏向手段と、前記偏向手段により走査されたビームを被走査面に導く走査光学系を有する光走査装置において、前記光源と前記偏向手段の間に該光源からのビームを分割し、分割したそれぞれのビームを前記偏向手段に向けて略π/2の位相差をつけて入射させる光束分割手段を備え、かつ前記偏向手段が4面の反射面を有することを特徴とする。
また、本発明の第2の手段は、第1の手段の光走査装置において、同一タイミングにおいて分割されたビームが、それぞれ前記偏向手段の相異なる反射面に入射することを特徴とする。
本発明の第3の手段は、第1または第2の手段の光走査装置において、前記分割されたビームの前記偏向手段への入射角を設定する入射ミラーを有し、該入射ミラーが、前記走査光学系の走査レンズと略等しい位置に配置されることを特徴とする。
また、本発明の第4の手段は、第3の手段の光走査装置において、前記入射ミラーと前記走査レンズの一部が接触していることを特徴とする。
さらに本発明の第5の手段は、第3または第4の手段の光走査装置において、前記入射ミラーの端面に反射防止処理が施されていることを特徴とする。
本発明の第6の手段は、第1または第2の手段の光走査装置において、前記走査光学系の走査レンズの入射ビームとの交点近傍が平面でかつ、反射コーティングが施されており、前記反射コーティングによって前記分割されたビームを反射し、偏向手段の反射面に入射することを特徴とする。
本発明の第7の手段は、第1〜第6のいずれか1つの手段の光走査装置において、前記偏向手段への入射ビームを境として、前記走査光学系と反対側に同期検知手段を配備することを特徴とする。
また、本発明の第8の手段は、第1〜第6のいずれか1つの手段の光走査装置において、前記光源側の同期検知を、該光源の光量制御用の受光手段で行うこと特徴とする。
本発明の第9の手段は、第1〜第8のいずれか1つの手段の光走査装置において、前記被走査面に形成される複数の走査線の副走査方向のピッチを調整するピッチ調整手段を有し、該ピッチ調整手段が前記光束分割手段と前記偏向手段の間に配置されることを特徴とする。
また、本発明の第10の手段は、第1〜第9のいずれか1つの手段の光走査装置において、前記光源を複数有し、該複数の光源が副走査方向に異なる位置に配置されていることを特徴とする。
本発明の第11の手段は、第1〜第10のいずれか1つの手段の光走査装置において、共通の光源が相異なる被走査面を走査する時に、それぞれの被走査面に対して互いに異なる光量を設定することを特徴とする。
また、本発明の第12の手段は、第1〜第11のいずれか1つの手段の光走査装置において、前記光源に面発光型半導体レーザを用いることを特徴とする。
本発明の第13の手段は、光源からのビームを被走査面である像担持体に照射して潜像を形成する書込ユニットを備えた画像形成装置において、前記書込ユニットに第1〜第12のいずれか1つの手段の光走査装置を備えたことを特徴とする。
また、本発明の第14の手段は、第13の手段の画像形成装置において、前記像担持体を複数備え、前記書込ユニットで複数の像担持体にそれぞれ形成した潜像を色の異なる現像剤で現像して顕像化し、前記複数の像担持体に形成した各色の顕像を直接または中間転写体を介して記録材に重ね合せて転写して多色またはフルカラー画像を形成することを特徴とする。
第1の手段の光走査装置では、光源と偏向手段の間に該光源からのビームを分割し、分割したそれぞれのビームを前記偏向手段に向けて略π/2の位相差をつけて入射させる光束分割手段を備え、かつ前記偏向手段が4面の反射面を有することにより、一つの光源で異なる被走査面を走査することが可能となり、高速を維持しつつ、光源数の削減によるコストダウンを達成可能な走査装置を実現することが可能となる。
また、第2の手段の光走査装置では、第1の手段の構成及び効果に加え、同一タイミングにおいて分割されたビームが、それぞれ前記偏向手段の相異なる反射面に入射することにより、レイアウト性を向上することができる光走査装置を実現することが可能となる。
第3の手段の光走査装置では、第1または第2の手段の構成及び効果に加え、分割されたビームの前記偏向手段への入射角を設定する入射ミラーを有し、該入射ミラーが、前記走査光学系の走査レンズと略等しい位置に配置されることにより、入射ビームと走査ビームの分離性を向上させることが可能となる。
また、第4の手段の光走査装置では、第3の手段の構成及び効果に加え、前記入射ミラーと前記走査レンズの一部が接触していることにより、入射ビームと走査ビームを分離性を向上させることが可能となり、また、入射ミラーの配置位置の設定も容易になる。
さらに第5の光走査装置では、第3または第4の手段の構成及び効果に加え、前記入射ミラーの端面に反射防止処理が施されていることにより、走査ビームの反射を防ぎ、ゴーストを防止することが可能となる。
第6の手段の光走査装置では、第1または第2の手段の構成及び効果に加え、前記走査光学系の走査レンズの入射ビームとの交点近傍が平面でかつ、反射コーティングが施されており、前記反射コーティングによって前記分割されたビームを反射し、偏向手段の反射面に入射することにより、前記反射コーティングが入射ミラーの代わりとなるため、第3の手段の効果に加え、コストダウンが可能となる。
第7の手段の光走査装置では、第1〜第6のいずれか1つの手段の構成及び効果に加え、前記偏向手段への入射ビームを境として、前記走査光学系と反対側に同期検知手段を配備することにより、レイアウト自由度をより向上することができる。
また、第8の手段の光走査装置では、第1〜第6のいずれか1つの手段の構成及び効果に加え、前記光源側の同期検知を、該光源の光量制御用の受光手段(例えば半導体レーザの光出力をモニタする受光素子)で行うことにより、同期検知手段の数を減らせるため、さらなるコストダウンを達成可能な光走査装置を実現することが可能となる。
第9の手段の光走査装置では、第1〜第8のいずれか1つの手段の構成及び効果に加え、前記被走査面に形成される複数の走査線の副走査方向のピッチを調整するピッチ調整手段を有し、該ピッチ調整手段が前記光束分割手段と前記偏向手段の間に配置されることにより、被走査面上の副走査方向の走査線間隔を精度良く補正することができる。
また、第10の手段の光走査装置では、第1〜第9のいずれか1つの手段の構成及び効果に加え、前記光源を複数有し、該複数の光源が副走査方向に異なる位置に配置されていることにより、副走査方向に異なる光束を一つの光束分割素子で光束分割可能となり、さらなるコストダウンが達成可能となる。
第11の手段の光走査装置では、第1〜第10のいずれか1つの手段の構成及び効果に加え、共通の光源が相異なる被走査面を走査する時に、それぞれの被走査面に対して互いに異なる光量を設定することができるので、光量調整により、それぞれの色の光量調整が可能となり、色再現性の優れた高品位な画像を出力することが可能となる。
また、第12の手段の光走査装置では、第1〜第11のいずれか1つの手段の構成及び効果に加え、前記光源に面発光型半導体レーザを用いることにより、高速な光走査装置を実現することが可能となる。
第13の手段の画像形成装置では、書込ユニットに第1〜第12のいずれか1つの手段の光走査装置を備えたことにより、高速・高品位を維持しつつコストダウンが可能な画像形成装置を実現することが可能となる。
また、第14の手段の画像形成装置では、第13の手段の構成及び効果に加え、前記像担持体を複数備え、前記書込ユニットで複数の像担持体にそれぞれ形成した潜像を色の異なる現像剤で現像して顕像化し、前記複数の像担持体に形成した各色の顕像を直接または中間転写体を介して記録材に重ね合せて転写して多色またはフルカラー画像を形成することにより、高速・高品位を維持しつつコストダウンが可能なカラー画像形成装置を実現することが可能となる。
[実施形態1]
以下、本発明の構成、動作及び作用効果を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態を示す光走査装置の概略斜視図である。同図において符号1、1’ は光源としての半導体レーザ(LD)、2,2’ は入射ミラー、3、3’ はカップリングレンズ、4は光束分割手段としてのハーフミラープリズム、5a、5b、5c、5dはシリンドリカルレンズ、6は防音ガラス、7は偏向手段としての偏向器(例えば4つの偏向反射面を有するポリゴンミラー)、8(8a,8b)は第1走査レンズ、9は光路折返し用のミラー、10(10a,10b)は第2走査レンズ、11(11a,11b)は被走査面としての感光体、12は開口絞り(アパーチャ)をそれぞれ示している。
半導体レーザ1、1’ から出射した2本の発散光束はカップリングレンズ3、3’ により、弱い収束光束、または平行光束、または弱い発散光束に変換される。カップリングレンズ3、3’ を出たビームは被走査面上でのビーム径を安定させるための開口絞り12を通過し、ハーフミラープリズム4に入射する。ハーフミラープリズム4に入射した共通の光源からのビームはそれぞれ2つに分割され、ハーフミラープリズム4を出射するビームは全部で4本のビームとなる。この場合、光源1,1’ の配置が副走査方向のみに異なるため、ハーフミラープリズム4は共通で使用でき、副走査方向に異なる2本のビームを4本のビームに分割することとなる。
図2は本発明の実施形態であるハーフミラープリズム4である。ハーフミラープリズム4は光束分割手段として働き、4aがハーフミラーとなっており、透過光と反射光を1:1の割合で分離する。なお、ハーフミラー4aでの分離の割合は1:1で有る必要はなく、他の光学系の条件に合わせて設定してももちろん構わない。
ハーフミラープリズム4を出射したビームは上下段それぞれに配備されるシリンドリカルレンズ5a,5b、5c,5dにより、ポリゴンミラー7の偏向反射面の近傍にて主走査方向に長い線像に変換される。
なお、図1では、ハーフミラープリズム4で2方向に分割された光束のうち、シリンドリカルレンズ5a,5bと入射ミラー2’ を介して偏向器7の片側へ入射された一方側の入射光を偏向器7で偏向し、2つの感光体11a,11bを走査する走査光学系(第1走査レンズ8a,8b、光路折返し用のミラー9、第2走査レンズ10a,10b)のみを図示しているが、実際は偏向器7を挟んで、図示された光学系と同様の走査光学系が略対称な位置に配備された構成となっており、ハーフミラープリズム4で分割された他方の光束も、シリンドリカルレンズ5c,5dと入射ミラー2を介して偏向器7の他方側へ入射して偏向され、同様の構成の図示しない走査光学系を介して図示しない2つの感光体を走査するようになっている。
図3は分割光による光走査を説明するための図である。同図(a)に示すように、ハーフミラープリズム4で分割された共通の光源からの入射光(図中の入射光x,入射光y)は、それぞれ入射ミラー2,2’ で光路を調節して偏向器(図示の例では4つの偏向反射面を有するポリゴンミラー)7の異なる面に入射するようにしており、略π/2の位相差(約90°)をつけている。位相差が90°近傍であれば分割された光束が同時に有効走査領域を走査することがない。例として、図3(a)に示す上側の有効走査領域xを走査している時(反射光aが反射光b、反射光cへと走査される時)の下側の反射光について説明する。
上側の入射光xが反射光aとなる時は、図3(b)に示すように下側の反射光は位相差が90°なので走査領域に入らない。偏向器7が回転して上側の入射光が反射光bとなる時は、図3(c)に示すように下側の反射光はb’ となり走査領域に入らない。また、さらに偏向器7が回転して、上側の入射光が反射光cとなる時も、図3(d)に示すように下側の反射光はc’ となり走査領域に入らない。すなわち、図3(b)から図3(c)を経て図3(d)までの間、下側の反射光は、走査領域に入らないことが分かる。これは、入射光の位相差が90°であり、偏向器7の反射面数が4面であるため、反射光の位相差が必ず90°になることで上記関係が成立するのである。この上側の入射光(入射光x)が有効走査領域x内を走査している時は、下側の入射光yは有効走査領域y外を走査しており、感光体面上を走査しない関係は、位相差が90°より少しずれても成立するのは上記関係から自明である。逆に下側の入射光yが有効走査領域y内を走査している時は、上側の入射光xは有効走査領域x外を走査しており、感光体面上を走査しないことも上下対称配置となっているため自明である。
光源の変調駆動は、上側の入射光xが有効走査領域x内を走査している時は対応する色(例えばマゼンタ)の画像情報に基づき光源の変調駆動を行う。さらに、下側の入射光yが有効走査領域y内を走査している時は対応する色(例えばブラック)の画像情報に光源の変調駆動を行うことで、共通の光源で2色分の画像を走査することが可能となる。
ここで、図4に示すように、ハーフミラープリズム4で分割された共通の光源からの入射光(図中の入射光x,入射光y)を偏向器7の同一の反射面に入射させることも出来るが、走査領域を跨って光線をミラーで折り返す必要があり、レイアウト性が悪くなる。また、偏向器7の同一の反射面に入射させると、分割された光束は副走査方向に異なる位置で偏向器7に入射させる必要があるため、ハーフミラープリズム4とミラーにより、副走査方向の位置を変えなければならない。従って、図1や図3に示すように、偏向器7の異なる反射面に分割された光束を入射させた方がレイアウト性も向上する。
図5は複数色用の露光のタイミングチャートである。同図において縦軸は光量、横軸は時間をそれぞれ表す。
前述したように、ハーフミラープリズム4で分割された共通の光源からのビームを偏向器7で偏向走査して2つの感光体11a,11b(例えばブラックとマゼンタ用の感光体)の露光を行い、なおかつ、有効走査領域において、それぞれ全点灯する場合のタイムチャートを同図に示す。実線がブラックに相当する部分、点線がマゼンタに相当する部分を示している。ブラック、マゼンタにおける書き出しのタイミングは、有効走査幅外に配備される同期検知手段(同期検知センサ)で走査ビームを検知することにより決定される。なお、図1では同期検知手段は図示されていないが、通常はフォトダイオード等の受光素子を用いた同期検知センサが用いられる。
図6は色によって露光量を異ならせるためのタイミングチャートである。図5ではブラックとマゼンタの領域での光量を同じに設定しているが、実際には光学素子の透過率、反射率が相対的に異なるため、光源の光量を同じにしてしまうと、感光体に到達するビームの光量が異なってしまう。そこで、図6に示すように、異なる感光体面を走査するときに互いの設定光量を異ならせることにより、異なる感光体面上に到達するビーム光量を等しくできる。
ところで、図1に記載の2つの光源1、1’ から出射した各々のビームは、ハーフミラープリズム4で分割されて異なる2つの感光体11a,11bにそれぞれ露光されるので、2つの感光体11a,11bには、それぞれ一回の走査で2つの走査線が形成される。このとき、画素密度に応じて、走査線の副走査方向のピッチを調整する必要がある。副走査方向のピッチ調整の方法としてよく用いられる方法としては、光源ユニット(光源1、1’ 、カップリングレンズ3、3’ 、開口絞り12を1つのユニットとする)を主走査方向および副走査方向に垂直な軸を中心に回転させる方法があるが、この場合、ある感光体においては、所望のピッチとすることができるが、もう一方の感光体については光束分割手段(ハーフミラープリズム)4以降の光学素子の形状誤差、取り付け誤差等によりピッチ誤差が生じる。
この不具合を解決するためには光束分割素子(ハーフミラープリズム)4と偏向手段(偏向器)7の間に副走査方向のピッチを調整する手段を配備する必要がある。
ここで、図7はピッチ調整手段の一例を示す図である。同図(a)は片側調整の手段、同図(b)は両側調整の手段を示す図である。
ここでは一例として、ハーフミラープリズム4と偏向器7の間に配置された光学素子5(例えば図1のシリンドリカルレンズ5a,5b、5c,5d)にピッチ調整手段を設けた場合について説明する。
シリンドリカルレンズ5は21a(または21b、21c)の中間部材を介して光走査装置のハウジング(図示を省略)に装着される。それぞれの装着面には予め硬化性樹脂(例えば光硬化性樹脂)を塗布しておく。このとき、中間部材21a(または21b、21c)はハウジングに対し、「主走査方向に平行な軸回りの偏心調整」と「光軸方向の調整」が可能であり、シリンドリカルレンズ5は中間部材21a(または21b、21c)に対して「光軸に平行な軸回りの偏心調整」、「副走査方向の配置調整」が可能であり、ハウジングに対して中間部材21a(または21b、21c)が調整可能な方向の少なくとも1つと、中間部材21a(または21b、21c)に対してシリンドリカルレンズ5の調整可能な方向の少なくとも1つが異なっている。このような構成とすることで、複数の光学特性(ビームウエスト径太り、ビームウエスト位置ずれ低減、ビームスポット位置ずれ低減)を同時に確保でき、なおかつ、シリンドリカルレンズ5を光軸に平行な回りに偏心調整可能とすることで、副走査方向の走査線間隔を最適に設定することができる。また、中間部材21aのシリンドリカルレンズ5に接する面とハウジングに接する面は平面となっていて調整が容易になっている。調整が終了したら硬化性樹脂を所定の方法(例えば紫外線照射等)で硬化させることにより、相互の位置を固定させる。
図8は実際の調整方法の一例を説明するための図である。同図(a)は片側調整、同図(b)は両側調整の例を示している。
シリンドリカルレンズ5を冶具で保持しておき、調整すべき方向(ここでは光軸方向位置、光軸に平行な軸回りの偏心、副走査方向の位置)にシリンドリカルレンズ5を移動する。その後、硬化性樹脂(例えば紫外線硬化樹脂)を塗布した中間部材21a(または21b、21c)をシリンドリカルレンズ5およびハウジングの台座22に押し当て、紫外線を照射しシリンドリカルレンズ5を固定する。このような構成とすることで、簡単な構造で容易に複数方向の調整が可能となる。ここで、中間部材21a(または21b、21c)は透明とすることにより、紫外線硬化樹脂による固定がより容易になる。
なお、図7(a)のように1つの中間部材21aを用いて光学素子(シリンドリカルレンズ5等)を保持することも可能だが、光ビームを挟んで互いに逆側に複数の中間部材21b、21cを配備することも可能であり、このような構成とすることにより、例えば、ハウジングと中間部材21(樹脂を想定)の線膨張係数が異なるとき、温度上昇が発生しても光軸に対して光学素子に関し対称的に応力が発生するので、光学素子の姿勢変化は小さくなる。
通常、画像形成装置に用いる半導体レーザは光量自動制御(Auto Power Control:以下APCと称す)を行い、光出力の安定化を図っている。APCとは半導体レーザの光出力をフォトダイオード(PD)等の受光素子によりモニタし、半導体レーザの光出力に比例する受光電流の検出信号により、半導体レーザの順方向電流を所望の値に制御する方式のことである。
半導体レーザが端面発光型半導体レーザの場合、上記受光素子はカップリングレンズに向かって出射する方向と逆方向に出射した光をモニタするフォトダイオードを用いることが多いが、APCを行なう際に、余計なゴースト光が入射すると、上記受光素子で検出する光量が増加してしまう。
例えば、偏向器7の反射面へのビームの入射角が0のとき、その反射面が光源方向に正対しているので、この位置でAPCを行なうと、反射ビームが光源に戻り、モニタ用の受光素子で検出する光量が増加してしまう。そこで、入射角が0であるときはAPCを行なわないように設定しておく。この構成をとることにより、適切な濃度で、濃度むらの少ない画像出力が可能となる。
次に同期検知手段の配置例としては、図9の下側に示すように、光源と反対側は有効走査領域外にフォトダイオード等の同期検知センサを置いて走査光を検知することが可能であるが、光源側は有効走査領域近傍に入射光があるため、同期検知センサを設置する余裕がない。そのため、光源側の同期検知は、図9の上側に示すように、入射光を境として光源側の反射光を同期検知に使用する。
また、上記の方式に代えて、前記APC用の受光素子を利用し、偏向器7の反射面へのビームの入射角が0の時の受光素子の光出力を使用して同期検知することも可能である。これは、入射角0の時には偏向器7の反射面からの反射光がそのままLDに戻ることから、APC用の受光素子にもLDへ戻った光が検知され、その信号を利用して同期検知用の信号として利用するのである。このようにAPC用の受光素子で同期検知をすることにより、同期検知専用のセンサ数を減らすことができ、さらに部品点数が下がり、かつコストダウン効果も期待できる。
上述した本発明の技術は、集積化された面発光型半導体レーザを光源とした時も当然有効であり、例えば40チャンネルの面発光型半導体レーザを用いる場合、光源が2つで4色40チャンネルのビームを得ることができ、40ビーム書込みの高速性を維持したまま光源のコストダウンが可能となる。
[実施形態2]
以上の実施形態1の光走査装置では、光源(半導体レーザ)1,1’ と偏向器7の間に光源からのビームを分割し、分割したそれぞれのビームを偏向器7に向けて略π/2の位相差(約90°)をつけて入射させる光束分割手段(ハーフミラープリズム)4を備え、かつ偏向器7が4面の反射面を有することにより、一つの光源で異なる被走査面を走査することが可能となり、高速を維持しつつ、光源数の削減によるコストダウンを達成可能な走査装置を実現することができる。
しかし、実施形態の1の構成では、偏向器7への入射角がπ/4と狭く入射ビームと走査ビームの分離が困難となることがある。そこで、本実施形態では高速・高品位な画像出力を維持しつつ、入射ビームと走査ビームの分離性を向上させる光走査装置を実現するものである。
すなわち、本実施形態では、図11に示すように、光源(半導体レーザ)1,1’ と偏向器7の間に該光源からのビームを分割し、分割したそれぞれのビームを偏向器に向けて略π/2の位相差をつけて入射させる光束分割手段(ハーフミラープリズム)4を備え、かつ偏向器7が4面の反射面を有する光走査装置において、偏向器7への入射角を設定する入射ミラー2’ が、走査レンズ8(8a,8b)と略等しい位置に配置される構成としたものである。
なお、図11の光走査装置では、第2走査レンズ10(10a,10b)の図示を省略しているが、基本的な構成は図1と同様である。
また、図11においても、ハーフミラープリズム4で2方向に分割された光束のうち、シリンドリカルレンズ5a,5bと入射ミラー2’ を介して偏向器7の片側へ入射された一方側の入射光を偏向器7で偏向し、2つの感光体11a,11bを走査する走査光学系のみを図示しているが、実際は偏向器7を挟んで、図示された光学系と同様の走査光学系が略対称な位置に配備された構成となっており、ハーフミラープリズム4で分割された他方の光束も、シリンドリカルレンズ5c,5dと入射ミラー2を介して偏向器7の他方側へ入射して偏向され、同様の構成の図示しない走査光学系を介して図示しない2つの感光体を走査するようになっている。従って、図11の他方側の入射ミラー2も、図示しない走査レンズと略等しい位置に配置される構成となっている。
ここで、上記の構成とした理由について述べる。
図12に、入射光と走査光(図中、反射光と示す)の関係を示す。
通常の光学系では入射角(入射角:被走査面に垂直な方向と入射光のなす角と定義する)は55°〜70°程度であるのに対し、本実施形態の位相差90°をつける方式では、入射角は45°となってしまう。また、半画角は通常の走査光学系では35°〜40°程度である。そのため、入射光と入射光に最も近い走査光のなす角度、すなわち、走査光入射角と半画角の差は通常の光学系では15°〜35°取れるのに対し、位相差90°をつける方式では5°〜10°しか角度差が得られない。その狭い角度差で入射光と走査光を分離する必要がある。
しかし、入射光と走査光の角度差が小さいため、図12に示すように偏向器7に近い位置Aでは、入射光と走査光を分離することは難しく、無理に入射ミラー2’ を偏向器7の近くに配置すると、走査光が入射ミラーで蹴られてしまうことがある。
そこで偏向器7から最も遠い位置である第1走査レンズ8(8a,8b)と略等しい位置に入射ミラー2’を配置すると、入射光と走査光の角度差が小さい本実施形態の光学系においても走査光が蹴られてしまうことなく入射ビームを偏向器7へ入射させることが可能となる。また、この場合、入射ミラー2’ と第1走査レンズ8(8a,8b)の一部が接触するように配置すると、位置合わせや組み付け等が容易になる。
また、入射ミラー2’ の端面へ走査ビームが入射し、入射ミラー2’ の端面で反射した光がゴーストとなって有効走査領域内へ入り、画像にゴーストによるスジが入ることが懸念されるため、入射ミラー2’ の端面には反射防止コーティング処理を施した方が良い。
なお、入射ミラー2’ を第1走査レンズ8(8a,8b)の近傍に配置する代わりに、図13に示すように、第1走査レンズ8(8a,8b)の入射光側(第1走査レンズの入射光との交点近傍)に平面部を設け、その平面部に反射コーティング2”を施し、入射光を反射コーティング部2” で反射させ、偏向器7へ入射光を導いてもよい。この場合、第1走査レンズ8の平面部に設けた反射コーティング部2” が入射ミラーの機能を担うため、別途に入射ミラー2’ を設ける必要が無く、入射ミラーが省略できるので、コストダウン効果もある。
また、上記の説明では、一方側の入射ミラー2’ を例に挙げて説明したが、他方側の入射ミラー2についても同様である。
以上の実施形態2の光走査装置では、基本的な構成は図1と同様であり、入射ミラー2,2’ の配置位置を第1走査レンズと略等しい位置にした点、あるいは、第1走査レンズの入射光側(走査レンズの入射光との交点近傍)に平面部を設け、その平面部に反射コーティング2” を施し、入射光を反射コーティング部2” で反射させ、偏向器7へ入射光を導くようにした点、が異なっているだけであり、その他の構成(図2〜9を参照して説明した構成)は、実施形態1と同様であるので、ここでは説明を省略する。
[実施形態3]
次に、上述した本発明の光走査装置を書込ユニットに備えた画像形成装置の実施形態について説明する。
図10は本発明の一実施形態を示す多色画像形成装置の概略構成図である。同図において符号31は像担持体である感光体、32は感光体を帯電する帯電器、33は帯電された各感光体に画像信号に応じて変調されたビームを露光して静電潜像を形成する前述の光走査装置を用いた書込ユニット、34は感光体上の潜像を各色のトナーで現像して顕像化する現像器、35は感光体上の転写残トナーを清掃するクリーニング手段、36は感光体上の顕像を記録材に転写するための転写用帯電手段、37は記録材を担持搬送する転写ベルト、38a,38bは転写ベルトが架張される駆動ローラと従動ローラ、39は記録材に転写された画像を定着する定着手段、40はシート状の記録材(例えば記録紙)Sが収容された給紙カセット、41は記録材Sを給紙する給紙ローラ、42は給紙ローラで給紙される記録材Sを1枚づつに分離する分離ローラ、43,44は記録材を搬送する搬送ローラ、45は各感光体上での画像形成にタイミングを合せて記録材Sを転写ベルト37に送り出すレジストローラをそれぞれ示している。また、符号に付けたY、M、C、Kは画像の色を表し、それぞれY:イエロー、M:マゼンダ、C:シアン、K:ブラックを示している。
4つの感光体31Y、31M、31C、31Kは転写ベルト37に沿って並設され、それぞれ時計回り方向に回転し、回転方向の順に帯電器32Y、32M、32C、32K、現像器34Y、34M、34C、34K、転写用帯電手段36Y、36M、36C、36K、クリーニング手段35Y、35M、35C、35Kが配備されている。
帯電器32Y、32M、32C、32Kは、感光体表面を均一に帯電するための帯電装置を構成するものであり、この帯電器には、ローラ状やブラシ状等の接触帯電方式の帯電部材や、帯電チャージャ等の非接触帯電方式のもの等がある。この帯電器32Y、32M、32C、32Kと現像器34Y、34M、34C、34Kの間の感光体表面に書込ユニット33によりそれぞれビームが照射され、感光体31Y、31M、31C、31Kに静電潜像が形成されるようになっている。そして、静電潜像に基づき、現像器34Y、34M、34C、34Kにより感光体面上にY、M、C、Kの各色のトナー像が形成される。さらに、転写用帯電手段36Y、36M、36C、36Kにより、転写ベルト37で搬送される記録材Sに各色のトナー像が順次重ね合わせて転写された後、最終的に定着手段39により記録材Sに画像が定着される。
なお、図1(または図11)に示した光走査装置では、2つの感光体11a,11bに対応する図のみ示しているが、図10に示す画像形成装置の書込ユニット33内には、図1(または図11)に示す光走査装置と同様の構成に加えて、前述の実施形態1,2で述べたように、偏向器7を挟んで、図示された光学系と同様の走査光学系が対称な位置に配備された構成となっており、上記の4つの感光体31Y、31M、31C、31Kに対応した光走査を行うことができるようになっている。
次に実施形態1(図1)または実施形態2(図11)に示した構成の光走査装置の光学系の具体的な実施データを以下に示す。
・光源1,1’ の波長:655nm
・カップリングレンズ3,3’ の焦点距離:15mm
・カップリング作用:コリメート作用
・ポリゴンミラー7:偏向反射面数:4
内接円半径:7mm
また、光束分割手段であるハーフミラープリズム4と偏向器(ポリゴンミラー)7の間に焦点距離110mmのシリンドリカルレンズ5,5’ が配備されており、偏向器7の反射面近傍にて主走査方向に長い線像を形成している。
偏向器以降のレンズデータを以下に示す。
第1走査レンズ8a,8bの第1面および第2走査レンズ10a,10bの両面は以下の式(1)、(2)で表現される。
・主走査非円弧式
主走査面内における面形状は非円弧形状をなしており、光軸における主走査面内の近軸曲率半径をRm、光軸からの主走査方向の距離をY、円錐常数をK、高次の係数をA1、A2、A3、A4、A5、A6、・・・とするとき、光軸方向のデプスをXとして次の多項式(1)で表している。
X=(Y2/Rm)/[1+√{1−(1+K)(Y/Rm)2}
+A1・Y+A2・Y+A3・Y+A4・Y+A5・Y+A6・Y+・・
・・・(1)
ここで奇数次の係数A1、A3、A5・・にゼロ以外の数値を代入した場合、主走査方向に非対称形状を有する。
なお、本実施例では偶数次のみを用いており、主走査方向に対称系である。
・副走査曲率式
副走査曲率が主走査方向に応じて変化する式を以下の式(2)に示す。
Cs(Y)=1/Rs(0)
+B1・Y+B2・Y+B3・Y+B4・Y+B5・Y+・・
・・・(2)
ここでYの奇数乗係数のB1、 B3、B5、・・がゼロ以外の数値を代入した場合、副走査の曲率半径が主走査方向に非対称となる。
また、第1走査レンズの第2面は回転対称非球面であり、以下の式(3)で表現される。
・回転対称非球面
光軸における近軸曲率半径をR、光軸からの主走査方向の距離をY、円錐常数をK、高次の係数をA1、A2、A3、A4、A5、A6、・・とするとき光軸方向のデプスをXとして次の多項式で表している。
X=(Y2/R)/[1+√{1−(1+K)(Y/Rm)2}
+A1・Y+A2・Y+A3・Y+ A4・Y+A5・Y+A6・Y+・・
・・・(3)
第1走査レンズの第1面の形状
Rm=−279.9、Rs=−61.0
K=−2.900000E+01
A4=1.755765E−07
A6=−5.491789E−11
A8=1.087700E−14
A10=−3.183245E−19
A12=−2.635276E−24
B1=−2.066347E−06
B2=5.727737E−06
B3=3.152201E−08
B4=2.280241E−09
B5=−3.729852E−11
B6=−3.283274E−12
B7=1.765590E−14
B8=1.372995E−15
B9=−2.889722E−18
B10=−1.984531E−19
なお、上記で「E+01」は「×1001」、「E−07」は「×10-07」を意味しており、以下でも同様である。
第1走査レンズの第2面の形状
R=−83.6
K=−0.549157
A4=2.748446E−07
A6=−4.502346E−12
A8=−7.366455E−15
A10=1.803003E−18
A12=2.727900E−23
第2走査レンズの第1面の形状
Rm=6950、Rs=110.9
K=0.000000+00
A4=1.549648E−08
A6=1.292741E−14
A8=−8.811446E−18
A10=−9.182312E−22
B1=−9.593510E−07
B2=−2.135322E−07
B3=−8.079549E−12
B4=2.390609E−12
B5=2.881396E−14
B6=3.693775E−15
B7=−3.258754E−18
B8=1.814487E−20
B9=8.722085E−23
B10=−1.340807E−23
第2走査レンズの第2面の形状
Rm=766、Rs=−68.22
K=0.000000+00
A4=−1.150396E−07
A6=1.096926E−11
A8=−6.542135E−16
A10=1.984381E−20
A12=−2.411512E−25
B2=3.644079E−07
B4=−4.847051E−13
B6=−1.666159E−16
B8=4.534859E−19
B10=−2.819319E−23
なお、使用波長における走査レンズの屈折率は全て1.52724である。
以下に光学配置を示す。
偏向器の偏向反射面から第1走査レンズの第1面までの距離d1:64mm
第1走査レンズの中心肉厚d2:22.6mm
第1走査レンズの第2面から第2走査レンズの第1面までの距離d3:75.9mm
第2走査レンズの中心肉厚d4:4.9mm
第2走査レンズの第2面から被走査面までの距離d5:158.7mm
なお、図1に示す光走査装置では、屈折率1.514、厚さ1.9mmの防音ガラス6と防塵ガラス(図示せず)が配置されており、防音ガラス6は、ゴースト光の発生を防止するために、偏向回転面内において主走査方向に平行な方向に対し10deg傾けて設置されている。
また、防塵ガラスについては図示されていないが、第2走査レンズ10a,10bと被走査面11a,11bの間に配備されている。
本発明の一実施形態を示す光走査装置の概略斜視図である。 光束分割手段の一実施形態を示すハーフミラープリズムの斜視図である。 分割光による光走査を説明するための図である。 分割光を偏向器の同じ反射面に入射した場合の問題点の説明図である。 複数色用の露光のタイミングチャートを示す図である。 色によって露光量を異ならせるためのタイミングチャートを示す図である。 ピッチ調整手段の一例を示す図である。 実際のピッチ調整方法の一例を説明するための図である。 同期検知センサの配置位置の説明図である。 本発明の一実施形態を示す多色画像形成装置の概略構成図である。 本発明の別の実施形態を示す光走査装置の概略斜視図である。 入射ミラーによる偏向器への入射光と、偏向器の走査光(反射光)の関係を示す図である。 図12の入射ミラーに代えて、走査レンズに反射コートを施した例を示す図である。
符号の説明
1、1’ :光源(半導体レーザ(LD))
2,2’ :入射ミラー、
2” :反射コーティング
3、3’ :カップリングレンズ
4:光束分割手段(ハーフミラープリズム)
5(5a、5b、5c、5d):シリンドリカルレンズ
6は防音ガラス
7:偏向手段(偏向器)
8(8a,8b):第1走査レンズ
9:光路折返し用のミラー
10a,10b:第2走査レンズ
11a,11b:被走査面
12:開口絞り(アパーチャ)
31Y、31M、31C、31K
32Y、32M、32C、32K:帯電器
33:書込ユニット
34Y、34M、34C、34K:現像器
35Y、35M、35C、35K:クリーニング手段
36Y、36M、36C、36K:転写用帯電手段
37:転写ベルト
38a:駆動ローラ
38b:従動ローラ
39:定着手段
40:給紙カセット
41:給紙ローラ
42:分離ローラ
43,44:搬送ローラ
45:レジストローラ
S:記録材

Claims (14)

  1. 変調駆動される光源と、多面の反射鏡を有する偏向手段と、前記偏向手段により走査されたビームを被走査面に導く走査光学系を有する光走査装置において、
    前記光源と前記偏向手段の間に該光源からのビームを分割し、分割したそれぞれのビームを前記偏向手段に向けて略π/2の位相差をつけて入射させる光束分割手段を備え、かつ前記偏向手段が4面の反射面を有することを特徴とする光走査装置。
  2. 請求項1記載の光走査装置において、
    同一タイミングにおいて分割されたビームが、それぞれ前記偏向手段の相異なる反射面に入射することを特徴とする光走査装置。
  3. 請求項1または2記載の光走査装置において、
    前記分割されたビームの前記偏向手段への入射角を設定する入射ミラーを有し、該入射ミラーが、前記走査光学系の走査レンズと略等しい位置に配置されることを特徴とする光走査装置。
  4. 請求項3記載の光走査装置において、
    前記入射ミラーと前記走査レンズの一部が接触していることを特徴とする光走査装置。
  5. 請求項3または4記載の光走査装置において、
    前記入射ミラーの端面に反射防止処理が施されていることを特徴とする光走査装置。
  6. 請求項1または2記載の光走査装置において、
    前記走査光学系の走査レンズの入射ビームとの交点近傍が平面でかつ、反射コーティングが施されており、前記反射コーティングによって前記分割されたビームを反射し、偏向手段の反射面に入射することを特徴とする光走査装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の光走査装置において、
    前記偏向手段への入射ビームを境として、前記走査光学系と反対側に同期検知手段を配備することを特徴とする光走査装置。
  8. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の光走査装置において、
    前記光源側の同期検知を、該光源の光量制御用の受光手段で行うこと特徴とする光走査装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の光走査装置において、
    前記被走査面に形成される複数の走査線の副走査方向のピッチを調整するピッチ調整手段を有し、該ピッチ調整手段が前記光束分割手段と前記偏向手段の間に配置されることを特徴とする光走査装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の光走査装置において、
    前記光源を複数有し、該複数の光源が副走査方向に異なる位置に配置されていることを特徴とする光走査装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の光走査装置において、
    共通の光源が相異なる被走査面を走査する時に、それぞれの被走査面に対して互いに異なる光量を設定することを特徴とする光走査装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の光走査装置において、
    前記光源に面発光型半導体レーザを用いることを特徴とする光走査装置。
  13. 光源からのビームを被走査面である像担持体に照射して潜像を形成する書込ユニットを備えた画像形成装置において、
    前記書込ユニットに請求項1〜12のいずれか1項に記載の光走査装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項13記載の画像形成装置において、
    前記像担持体を複数備え、前記書込ユニットで複数の像担持体にそれぞれ形成した潜像を色の異なる現像剤で現像して顕像化し、前記複数の像担持体に形成した各色の顕像を直接または中間転写体を介して記録材に重ね合せて転写して多色またはフルカラー画像を形成することを特徴とする画像形成装置。
JP2007259460A 2007-03-09 2007-10-03 光走査装置及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP4922118B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007259460A JP4922118B2 (ja) 2007-03-09 2007-10-03 光走査装置及び画像形成装置
US12/024,505 US8045248B2 (en) 2007-03-09 2008-02-01 Optical scanning device and image forming apparatus
CN2008100832905A CN101261365B (zh) 2007-03-09 2008-03-03 光学扫描装置和图像形成设备

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007060168 2007-03-09
JP2007060168 2007-03-09
JP2007259460A JP4922118B2 (ja) 2007-03-09 2007-10-03 光走査装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008257169A true JP2008257169A (ja) 2008-10-23
JP4922118B2 JP4922118B2 (ja) 2012-04-25

Family

ID=39961928

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007259460A Expired - Fee Related JP4922118B2 (ja) 2007-03-09 2007-10-03 光走査装置及び画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4922118B2 (ja)
CN (1) CN101261365B (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010201867A (ja) * 2009-03-05 2010-09-16 Ricoh Co Ltd 集積回路、光走査装置、及び画像形成装置
JP2011183642A (ja) * 2010-03-08 2011-09-22 Ricoh Co Ltd 光走査装置及び該光走査装置を備える画像形成装置
JP2011186202A (ja) * 2010-03-09 2011-09-22 Ricoh Co Ltd 光走査装置及び該光走査装置を備える画像形成装置
JP2012008359A (ja) * 2010-06-25 2012-01-12 Ricoh Co Ltd 光走査装置及び画像形成装置
JP2012063625A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Ricoh Co Ltd 光走査装置および画像形成装置
JP2012163867A (ja) * 2011-02-09 2012-08-30 Ricoh Co Ltd 光走査装置及び画像形成装置
JP2012194333A (ja) * 2011-03-16 2012-10-11 Ricoh Co Ltd 光走査装置及び画像形成装置
JP2013068698A (ja) * 2011-09-21 2013-04-18 Ricoh Co Ltd 光走査装置及び画像形成装置
JP2013160971A (ja) * 2012-02-07 2013-08-19 Ricoh Co Ltd 光走査装置及び画像形成装置
JP2013184401A (ja) * 2012-03-08 2013-09-19 Ricoh Co Ltd 光走査装置および画像形成装置
JP2014002335A (ja) * 2012-06-21 2014-01-09 Ricoh Co Ltd 光走査装置および画像形成装置
US8654165B2 (en) 2010-06-23 2014-02-18 Ricoh Company, Limited Optical scanning device and image forming apparatus
JP2014115670A (ja) * 2014-01-22 2014-06-26 Ricoh Co Ltd 光走査装置及び画像形成装置
US9097898B2 (en) 2011-07-11 2015-08-04 Ricoh Company, Limited Optical scanning apparatus and image forming apparatus including a multi-faceted mirror to deflect a light beam
JP2016126056A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 キヤノン株式会社 光走査装置及びそれを備える画像形成装置

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5531784B2 (ja) * 2010-05-27 2014-06-25 株式会社リコー 光走査装置及び画像形成装置
JP5807498B2 (ja) * 2011-10-03 2015-11-10 コニカミノルタ株式会社 レーザ走査光学装置
CN105082783B (zh) * 2014-12-30 2016-11-16 苏州楚天光电设备有限公司 塑料管道双管激光打码机
US9307133B1 (en) 2015-02-11 2016-04-05 Pho Imaging Limited System and method of imaging for increasing image resolution
US10268136B2 (en) * 2016-03-29 2019-04-23 Kyocera Document Solutions Inc. Optical scanning device and image forming apparatus provided with same
US10185242B2 (en) * 2017-03-13 2019-01-22 Canon Kabushiki Kaisha Optical scanning apparatus and image forming apparatus
EP3740805A4 (en) * 2019-03-05 2021-11-17 Waymo Llc ALIGNMENT OF AN OPTICAL TRANSMITTER WITH MULTIPLE DEGREES OF FREEDOM

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010201867A (ja) * 2009-03-05 2010-09-16 Ricoh Co Ltd 集積回路、光走査装置、及び画像形成装置
US8456726B2 (en) 2010-03-08 2013-06-04 Ricoh Company, Ltd. Light scanning device, and image forming apparatus having the same
JP2011183642A (ja) * 2010-03-08 2011-09-22 Ricoh Co Ltd 光走査装置及び該光走査装置を備える画像形成装置
JP2011186202A (ja) * 2010-03-09 2011-09-22 Ricoh Co Ltd 光走査装置及び該光走査装置を備える画像形成装置
US8654165B2 (en) 2010-06-23 2014-02-18 Ricoh Company, Limited Optical scanning device and image forming apparatus
JP2012008359A (ja) * 2010-06-25 2012-01-12 Ricoh Co Ltd 光走査装置及び画像形成装置
JP2012063625A (ja) * 2010-09-16 2012-03-29 Ricoh Co Ltd 光走査装置および画像形成装置
JP2012163867A (ja) * 2011-02-09 2012-08-30 Ricoh Co Ltd 光走査装置及び画像形成装置
JP2012194333A (ja) * 2011-03-16 2012-10-11 Ricoh Co Ltd 光走査装置及び画像形成装置
US9097898B2 (en) 2011-07-11 2015-08-04 Ricoh Company, Limited Optical scanning apparatus and image forming apparatus including a multi-faceted mirror to deflect a light beam
JP2013068698A (ja) * 2011-09-21 2013-04-18 Ricoh Co Ltd 光走査装置及び画像形成装置
JP2013160971A (ja) * 2012-02-07 2013-08-19 Ricoh Co Ltd 光走査装置及び画像形成装置
JP2013184401A (ja) * 2012-03-08 2013-09-19 Ricoh Co Ltd 光走査装置および画像形成装置
JP2014002335A (ja) * 2012-06-21 2014-01-09 Ricoh Co Ltd 光走査装置および画像形成装置
JP2014115670A (ja) * 2014-01-22 2014-06-26 Ricoh Co Ltd 光走査装置及び画像形成装置
JP2016126056A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 キヤノン株式会社 光走査装置及びそれを備える画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN101261365A (zh) 2008-09-10
CN101261365B (zh) 2010-09-22
JP4922118B2 (ja) 2012-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4922118B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP5050262B2 (ja) 画像形成装置
US8045248B2 (en) Optical scanning device and image forming apparatus
JP4568633B2 (ja) 光走査装置、および画像形成装置
JP4921896B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP5033548B2 (ja) 光書込装置及び画像形成装置
JP2010256397A (ja) 光学走査装置及びそれを備えた画像形成装置
JP6147042B2 (ja) 画像形成装置
JP4634881B2 (ja) 光走査装置・画像形成装置
JP2009069507A (ja) 光走査装置、および画像形成装置
JP2009063615A (ja) 光書込装置及び画像形成装置
JP2007171626A (ja) 光走査装置・画像形成装置
KR20040024781A (ko) 광주사유닛 및 이를 채용한 전자사진방식 화상형성장치
JP4818070B2 (ja) 走査式光学装置及び画像形成装置
JP2008112041A5 (ja)
JP5712709B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP5387455B2 (ja) 光走査装置及び該光走査装置を備える画像形成装置
JP5022945B2 (ja) 光書込装置及び画像形成装置
JP4880767B2 (ja) 光走査装置、および画像形成装置
JP4411054B2 (ja) 光走査装置及びそれを用いた画像形成装置
JP2009069717A (ja) 光学走査装置
JP5303346B2 (ja) 光学走査装置及びそれを備えた画像形成装置
JP4744117B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP4898605B2 (ja) 光書込装置及び画像形成装置
JP2010039419A (ja) 光学走査装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100518

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111011

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111018

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4922118

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150210

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees