JP7163664B2 - 光偏向装置、光偏向装置を備えた光走査装置、及び光走査装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

光偏向装置、光偏向装置を備えた光走査装置、及び光走査装置を備えた画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7163664B2
JP7163664B2 JP2018153405A JP2018153405A JP7163664B2 JP 7163664 B2 JP7163664 B2 JP 7163664B2 JP 2018153405 A JP2018153405 A JP 2018153405A JP 2018153405 A JP2018153405 A JP 2018153405A JP 7163664 B2 JP7163664 B2 JP 7163664B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
optical
rotating polyhedron
cover
polyhedron
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018153405A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020027223A (ja
Inventor
真悟 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Document Solutions Inc
Original Assignee
Kyocera Document Solutions Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Document Solutions Inc filed Critical Kyocera Document Solutions Inc
Priority to JP2018153405A priority Critical patent/JP7163664B2/ja
Priority to EP19191680.8A priority patent/EP3611553B1/en
Priority to US16/541,596 priority patent/US10866409B2/en
Priority to CN201910759965.1A priority patent/CN110837184B/zh
Publication of JP2020027223A publication Critical patent/JP2020027223A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7163664B2 publication Critical patent/JP7163664B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/12Scanning systems using multifaceted mirrors
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/105Scanning systems with one or more pivoting mirrors or galvano-mirrors
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/12Scanning systems using multifaceted mirrors
    • G02B26/121Mechanical drive devices for polygonal mirrors
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/12Scanning systems using multifaceted mirrors
    • G02B26/123Multibeam scanners, e.g. using multiple light sources or beam splitters
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/08Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the direction of light
    • G02B26/10Scanning systems
    • G02B26/12Scanning systems using multifaceted mirrors
    • G02B26/127Adaptive control of the scanning light beam, e.g. using the feedback from one or more detectors
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B7/00Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements
    • G02B7/18Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for prisms; for mirrors
    • G02B7/182Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for prisms; for mirrors for mirrors
    • G02B7/1821Mountings, adjusting means, or light-tight connections, for optical elements for prisms; for mirrors for mirrors for rotating or oscillating mirrors
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/04Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for exposing, i.e. imagewise exposure by optically projecting the original image on a photoconductive recording material
    • G03G15/04036Details of illuminating systems, e.g. lamps, reflectors

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Laser Beam Printer (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、光偏向装置、光偏向装置を備えた光走査装置、及び光走査装置を備えた画像形成装置に関する。
光偏向装置は例えば画像形成装置に設けられている。この光偏向装置は、回転多面体と回転多面体を覆うカバーとを備え、カバーは、回転多面体の周面に対向する開口部を備えている。そして、光源から射出された光が、カバーの開口部を通って回転多面体の周面に照射されるとともに、回転多面体が、軸心を中心として回転しながら光を開口部を通して被照射体としての像担持体に対して偏向走査する(特許文献1参照)。これにより、像担持体の表面に静電潜像が形成される。
この種の光偏向装置のカバーは、前記開口部を備えた非密閉型であるために、回転多面体の回転によって発生する騒音が、開口部からカバーの外側に漏れ出る。そこで、従来、前記開口部をできるだけ小さく形成して前記騒音を低減していた。
特開2017-191257号公報
しかしながら、回転多面体は高速で回転するために、前記開口部を小さく形成しただけでは、回転多面体の回転によって発生する騒音を十分低減することができなかった。
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、非密閉型のカバーであっても、回転多面体の回転によって発生する騒音を十分低減できる光偏向装置、光偏向装置を備えた光走査装置、及び光走査装置を備えた画像形成装置を提供する点にある。
本発明の一局面の光偏向装置は、回転多面体と、前記回転多面体を覆うカバーとを備え、 前記カバーは、前記回転多面体の周面に対向する開口部を備え、光源から射出された光線が、前記カバーの開口部を通って前記回転多面体の周面に照射されるとともに、前記回転多面体が、軸心を中心として回転しながら前記光線を前記開口部を通して被照射体に対し偏向走査する。そして、光偏向装置は、前記回転多面体の軸心を中心とする前記開口部の開口角度をθ、nを回転多面体の面数よりも小さい自然数としたとき、θが次の(1)及び(2)の式を満たす。

θ >((360°/ 前記回転多面体の面数)×n)×0.83 ………(1)
θ <((360°/ 前記回転多面体の面数)×n)×1.17 ………(2)
本発明の他の局面の光偏向装置は、回転多面体と、前記回転多面体を覆うカバーとを備え、前記カバーは、前記回転多面体の周面に対向する開口部を備え、光源から射出された光線が、前記カバーの開口部を通って前記回転多面体の周面に照射されるとともに、前記回転多面体が、軸心を中心として回転しながら前記光線を前記開口部を通して被照射体に対し偏向走査する。そして、光偏向装置は、前記回転多面体の軸心を中心とする前記開口部の開口角度をθ、nを回転多面体の面数よりも小さい自然数としたとき、θが次の(3
)の式を満たす。

θ (360° / 回転多面体の面数) × n ………(3)
本発明の光走査装置は、請求項1~4のいずれか一つに記載の光偏向装置と、前記光源とを備えている。
本発明の画像形成装置は、請求項5に記載の光走査装置と、前記被照射体とを備えている。前記被照射体は、表面に静電潜像が形成される像担持体である。
本発明によれば、非密閉型のカバーであっても、回転多面体の回転によって発生する騒音を十分低減できる光偏向装置、光偏向装置を備えた光走査装置、及び光走査装置を備えた画像形成装置を提供することができる。
図1は、画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 図2は、光走査装置の副走査断面(光学系の光軸及び副走査方向を含む断面に対応する面)の構成を示す光路図である。 図3は、光走査装置の主走査断面(副走査方向に垂直な断面に対応する面)の構成を示す光路図である。 図4は、光偏向装置の概略構成を示す斜視図である。 図5は、光偏向装置の断面図である。 図6は、光偏向装置を第2方向の一方側(上側)から見た図である。 図7は、光偏向装置のカバー体等の断面図である。 図8は、光偏向装置を第3方向の他方側(後側)から見た図である。 図9は、光偏向装置を前上方から見た斜視図である。 図10は、光偏向装置を後上方から見た斜視図である。 図11は、第1カバー部の周壁部の断面とポリゴンミラーを示す図である。 図12は、第1開口部の開口角度と騒音レベルの関係を示す図である。 図13は、ポリゴンミラーの偏向面と第1開口部の第1開口端との間(第1隙間K1)の空気の圧力(第1圧力)の変動を示す図である。 図14は、ポリゴンミラーの偏向面と第1開口部の第2開口端との間(第2隙間K2)の空気の圧力(第2圧力)の変動を示す図である。 図15は、合成振幅と位相差(第1圧力の圧力変動の第1波形と第2圧力の圧力変動の第2波形との位相差)の関係を示す図である。 図16は、ポリゴンミラーの回転によって生じる空気の流れを示す光走査装置の主走査断面の構成を示す光路図である。 図17は、第2実施形態の第1カバー部の周壁部の断面とポリゴンミラーを示す図である。 図18は、第2実施形態の光走査装置の主走査断面の構成を示す光路図である。 図19は、第2実施形態を示す図であり、ポリゴンミラーの回転によって生じる空気の流れを示す光走査装置の主走査断面の構成を示す光路図である。 図20は、第2実施形態の比較例を示す図であり、ポリゴンミラーの回転によって生じる空気の流れを示す光走査装置の主走査断面の構成を示す光路図である。 図21は、第3実施形態を示す図であり、第1カバー部の周壁部の断面とポリゴンミラーを示す図である。 図22は、第4実施形態を示す図であり、第1カバー部の周壁部の断面とポリゴンミラーを示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1に画像形成装置1を示してある。画像形成装置1は、タンデム型のカラープリンターである(画像形成装置1が複写機や複合機であってもよい)。画像形成装置1は、略直方体の本体ハウジング10を有する。
[画像形成装置1の構造]
本体ハウジング10は、シートに対して画像形成処理を行う複数の処理ユニットを内部に収容する。本実施形態では、処理ユニットとして、画像形成ユニット2Y、2C、2M、2Bk、光走査装置23、中間転写ユニット28及び定着装置30を備えている。
本体ハウジング10の上面には排紙トレイ11が設けられている。この排紙トレイ11に対向して、シート排出口12が開口している。本体ハウジング10の側壁には、手差し給紙トレイ13が開閉自在に取り付けられている。本体ハウジング10の下部には、給紙カセット14が着脱自在に装着されている。
画像形成ユニット2Y、2C、2M、2Bkは、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のトナー像を、外部機器から伝送された画像情報に基づいて形成する。画像形成ユニット2Y、2C、2M、2Bkは、水平方向に所定の間隔でタンデムに配置されている。
各画像形成ユニット2Y、2C、2M、2Bkは次の部品や装置を備えている。
静電潜像及びトナー像を担持する円筒体形状の感光体ドラム21(像担持体、被照射体に相当)。
感光体ドラム21のドラム周面を帯電させる帯電器22。
静電潜像に現像剤を付着させてトナー像を形成する現像装置24。
現像装置24に各色のトナーを供給するイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの各トナーコンテナ25Y、25C、25M、25Bk。
感光体ドラム21に形成されたトナー像を一次転写させる一次転写ローラー26。
感光体ドラム21のドラム周面の残留トナーを除去するクリーニング装置27。
以下の説明において、各画像形成ユニット2Y、2C、2M、2Bkに備えられる感光体ドラム21を特に説明する場合、画像形成ユニット2Yに備えられる感光体ドラムを「第1感光体ドラム21Y」と称する。また、画像形成ユニット2Cに備えられる感光体ドラムを「第2感光体ドラム21C」と称する。そして、画像形成ユニット2Mに備えられる感光体ドラムを「第3感光体ドラム21M」と称し、画像形成ユニット2Bkに備えられる感光体ドラムを「第4感光体ドラム21Bk」と称する。
光走査装置23は、各色の感光体ドラム21のドラム周面上に静電潜像を形成する。光走査装置23は、各色用に準備された複数の光源を有する入射光学系と、光源から発せられた光線を偏向する光偏向装置6(図2,図3参照)と、光偏向装置6により偏向された光線を各色の感光体ドラム21のドラム周面に結像及び走査させる結像光学系とを有する。光走査装置23については後で詳述する。
中間転写ユニット28は、感光体ドラム21上に形成されたトナー像を一次転写させる。中間転写ユニット28は、各感光体ドラム21のドラム周面に接触しつつ周回する転写ベルト281と、転写ベルト281が架け渡される駆動ローラー282及び従動ローラー283とを備える。転写ベルト281は、一次転写ローラー26によって各感光体ドラム
21のドラム周面に押し付けられている。各色の感光体ドラム21上のトナー像は、転写ベルト281の同一箇所に重ね合わされて一次転写される。これにより、フルカラーのトナー像が転写ベルト281に形成される。
駆動ローラー282に対向し、転写ベルト281を挟んで二次転写ニップ部Tを形成する二次転写ローラー29が配置されている。転写ベルト281のフルカラートナー像は、二次転写ニップ部Tにおいてシートに二次転写される。転写ベルト281の周面に残留したトナーは、従動ローラー283に対向配置されたベルトクリーニング装置284により回収される。
定着装置30は、熱源が内蔵された定着ローラー31と、定着ローラー31と共に定着ニップ部Nを形成する加圧ローラー32とを備えている。定着装置30は、二次転写ニップ部Tにおいてトナー像が転写されたシートを、定着ニップ部Nにおいて加熱及び加圧することで、トナーをシートに溶着させる。定着処理されたシートはシート排出口12から排紙トレイ11に排出される。
本体ハウジング10の内部には、シートを搬送するシート搬送路が設けられている。シート搬送路は、本体ハウジング10の下部付近から上部付近まで、二次転写ニップ部T及び定着装置30を経由して、上下方向に延びるメイン搬送路P1を備えている。メイン搬送路P1の下流端はシート排出口12に接続されている。両面印刷の際にシートを反転搬送する反転搬送路P2が、メイン搬送路P1の最下流端から上流端付近まで延設されている。また、手差しトレイ13からメイン搬送路P1に至る手差しシート用搬送路P3が、給紙カセット14の上方に配置されている。
給紙カセット14はシートの束を収容する。給紙カセット14の後上方には、シートの束の最上層のシートを1枚ずつ繰り出すピックアップローラー151と、シートをメイン搬送路P1の上流端に送り出す給紙ローラー対152とが設けられている。
手差しトレイ13に載置されたシートは、手差しシート用搬送路P3を通って、メイン搬送路P1の上流端に送り出される。メイン搬送路P1の二次転写ニップ部Tよりも上流側には、シートを転写ニップ部に送り出すレジストローラー対153が配置されている。
シートが片面印刷(画像形成)処理される場合、給紙カセット14又は手差しトレイ13からシートがメイン搬送路P1に送り出される。そして、二次転写ニップ部Tにおいて、トナー像がシートに転写される。また、定着装置30によりトナーがシートに定着される。トナーが定着されたシートは、シート排出口12から排紙トレイ11に排出される。
シートが両面印刷処理される場合、シートの片面に対して上記の転写処理と定着処理がなされた後、シートがスイッチバック搬送される。そして、シートが反転搬送路P2を経て、メイン搬送路P1の上流端付近に戻される。その後、シートの他面に転写処理と定着処理がされる。定着処理されたシートは、シート排出口12から排紙トレイ11に排出される。
[光走査装置23の構造]
次に、光走査装置23について詳述する。以下の説明では、図4を参照して、光偏向装置6に備えられる基板61が延びる長手方向を「第1方向A1」と称し、基板61の一主面に垂直な方向を「第2方向A2」と称する。また、第1方向A1と交差し且つ第2方向A2と直交する方向を「第3方向A3」と称し、第2方向A2及び第3方向A3の両方向と直交する方向を「第4方向A4」と称する。
光走査装置23は、画像形成ユニット2Y、2C、2M、2Bk及び中間転写ユニット28の下側に水平に配置される。光走査装置23において、第2方向A2は上下方向に一致する。第3方向A3は周回する転写ベルト281の移動方向となる前後方向に一致し、第4方向A4は感光体ドラム21の回転軸方向(軸心方向)となる左右方向に一致する。
第1方向A1は、第3方向A3及び第4方向A4に対して略45度で交差する方向となる。上下方向と一致する第2方向A2において、上下方向の上側を「一方側」と称し、上下方向の下側を「他方側」と称する。
前後方向と一致する第3方向A3において、前後方向の前側を「一方側」と称し、前後方向の後側を「他方側」と称する。左右方向と一致する第4方向A4において、左右方向の右側を「一方側」と称し、左右方向の左側を「他方側」と称する。
図2に示すように、光走査装置23は、イエロー光線LYによってイエロー用の第1感光体ドラム21Yのドラム周面211を走査する。同様に、光走査装置23は、シアン光線LCとマゼンタ光線LMとブラック光線LBkによって、シアン用の第2感光体ドラム21Cとマゼンタ用の第3感光体ドラム21Mとブラック用の第4感光体ドラム21Bkのドラム周面211を各別に走査する。
イエロー光線LYは、イエロー画像描画用のレーザー光線であり、シアン光線LCは、シアン画像描画用のレーザー光線である。マゼンタ光線LMは、マゼンタ画像描画用のレーザー光線であり、ブラック光線LBkは、ブラック画像描画用のレーザー光線である。
図2,図3に示すように、光走査装置23は、各色の光線の光路に各々配置される入射光学系5と、4色で共用される1つの光偏向装置6と、第1走査レンズ71と、第2走査レンズ72Y、72C、72M、72Bkとを備える。さらに光走査装置23は、イエロー用反射ミラー73Y1、73Y2と、シアン用反射ミラー73C1、73C2と、マゼンタ用反射ミラー73M1、73M2、73M3と、ブラック用反射ミラー73Bkとを備えている。これらは光学ハウジング4に収容されている。
イエロー用反射ミラー73Y1、73Y2はイエロー光線LYを反射させ、シアン用反射ミラー73C1、73C2はシアン光線LCを反射させる。マゼンタ用反射ミラー73M1、73M2、73M3はマゼンタ光線LMを反射させ、ブラック用反射ミラー73Bkはブラック光線LBkを反射させる。
前記第1走査レンズ71、第2走査レンズ72Y、72C、72M、72Bk、イエロー用、シアン用、マゼンタ用、ブラック用の各反射ミラー73Y1、73Y2、73C1、73C2、73M1、73M2、73M3、73Bkにより結像光学系が構成される。
光学ハウジング4は、光偏向装置6が収容される領域となる光偏向装置収容部41(図4参照)を有する。光偏向装置収容部41は、光偏向装置6が載置される載置面411を有する。
入射光学系5は、光学ハウジング4内に収容され、各色の光線を後述のポリゴンミラー63(回転多面体に相当)の周面である偏向面631に入射させるための光学系である。図3に示すように、入射光学系5は、光源51と、コリメータレンズ52と、シリンドリカルレンズ53とを備えている。
光源51はレーザー素子から成り、ポリゴンミラー63の偏向面631に照射する光線を射出する。コリメータレンズ52は、光源51から射出されて拡散する光線を平行光に
変換する。シリンドリカルレンズ53は、コリメータレンズ52による平行光を第4方向A4に長い線状光に変換してポリゴンミラー63の偏向面631に結像させる。
前述のように、第4方向A4は、感光体ドラム21の回転軸方向となる左右方向と一致する方向であり、光走査装置23による感光体ドラム21に対する走査の主走査方向と一致する。
第1走査レンズ71は、入射光線の角度と像高とが比例関係となる歪曲収差(fθ特性)を有するレンズであり、第4方向A4(主走査方向)に沿って延びる長尺のレンズである。第1走査レンズ71は、ポリゴンミラー63の偏向面631によって反射された光線を集光する。
第2走査レンズ72Yは、第1走査レンズ71と同様に、歪曲収差(fθ特性)を有するレンズであって、第4方向A4(主走査方向)に沿って延びる長尺のレンズである。第2走査レンズ72Yは、第1走査レンズ71を通過したイエロー光線LYを集光し、第1感光体ドラム21Yのドラム周面211上に結像させる。
第2走査レンズ72Cは、第1走査レンズ71と同様に、歪曲収差(fθ特性)を有するレンズであって、第4方向A4(主走査方向)に沿って延びる長尺のレンズである。第2走査レンズ72Cは、第1走査レンズ71を通過したシアン光線LCを集光し、第2感光体ドラム21Cのドラム周面211上に結像させる。
第2走査レンズ72Mは、第1走査レンズ71と同様に、歪曲収差(fθ特性)を有するレンズであって、第4方向A4(主走査方向)に沿って延びる長尺のレンズである。第2走査レンズ72Mは、第1走査レンズ71を通過したマゼンタ光線LMを集光し、第3感光体ドラム21Mのドラム周面211上に結像させる。
第2走査レンズ72Bkは、第1走査レンズ71と同様に、歪曲収差(fθ特性)を有するレンズであって、第4方向A4(主走査方向)に沿って延びる長尺のレンズである。第2走査レンズ72Bkは、第1走査レンズ71を通過したブラック光線LBkを集光し、第4感光体ドラム21Bkのドラム周面211上に結像させる。
イエロー用反射ミラー73Y1、73Y2は、第1走査レンズ71を通過したイエロー光線LYの結像光路上において、イエロー光線LYを反射させる。
シアン用反射ミラー73C1、73C2は、第1走査レンズ71を通過したシアン光線LCの結像光路上において、シアン光線LCを反射させる。
マゼンタ用反射ミラー73M1、73M2、73M3は、第1走査レンズ71を通過したマゼンタ光線LMの結像光路上において、マゼンタ光線LMを反射させる。
図2,図3に示すように、ポリゴンミラー63の偏向面631により反射されたイエロー光線LYは、第1走査レンズ71によって集光される。そして、イエロー光線LYは、イエロー用反射ミラー73Y1により反射されて第2走査レンズ72Yを通過する。その後、イエロー光線LYは、イエロー用反射ミラー73Y2により反射されて、第1感光体ドラム21Yのドラム周面211に結像される。
ポリゴンミラー63の偏向面631により反射されたシアン光線LCは、第1走査レンズ71によって集光される。そして、シアン光線LCは、シアン用反射ミラー73C1により反射されて第2走査レンズ72Cを通過する。その後、シアン光線LCは、シアン用
反射ミラー73C2により反射されて、第2感光体ドラム21Cのドラム周面211に結像される。
ポリゴンミラー63の偏向面631によって反射されたマゼンタ光線LMは、第1走査レンズ71によって集光される、そして、マゼンタ光線LMは、マゼンタ用反射ミラー73M1、73M2により反射されて第2走査レンズ72Mを通過する。その後、マゼンタ光線LMは、マゼンタ用反射ミラー73M3により反射されて、第3感光体ドラム21Mのドラム周面211に結像される。
ポリゴンミラー63の偏向面631によって反射されたブラック光線LBkは、第1走査レンズ71及び第2走査レンズ72Bkによって集光される。その後、ブラック光線LBkは、ブラック用反射ミラー73Bkにより反射されて第4感光体ドラム21Bkのドラム周面211に結像される。
<光偏向装置6の構造>
図4,図5に示すように、光偏向装置6は、基板61と駆動モーター62(駆動部に相当)とポリゴンミラー63とドライバIC641とコンデンサ642とコネクター643とカバー体65を備えている。
[基板61の構造]
図4,図6に示すように、基板61は、第1方向A1に所定長さを有する矩形板状の回路基板である。この基板61は、光学ハウジング4の光偏向装置収容部41の載置面411に固定されている。
[駆動モーター62の構造]
図7に示すように、駆動モーター62は、モーター本体621と回転軸622を備え、前記載置面411に固定されて、ポリゴンミラー63を駆動回転する。回転軸622は、モーター本体621から突出して基板61の一主面に垂直な第2方向A2に延びている。モーター本体621に駆動電流が入力されると、回転軸622が回転し、ポリゴンミラー63が軸心Pを中心として回転する。
[ポリゴンミラー63の構造]
図3,図7に示すように、ポリゴンミラー63は断面正6角形の多面鏡である。ポリゴンミラー63は、正6角形の各辺に対応する6つの偏向面631(周面に相当)を有する。偏向面631には光源51から射出された光線が照射される。ポリゴンミラー63は、前記回転軸622の第2方向A2の一方側(上側)の端部に回転一体に設けられている。ポリゴンミラー63は、回転軸622の回転に連動して、軸心Pを中心として回転しながら光線を感光体ドラム21のドラム周面211に対して偏向走査する。図3の符号Dは走査領域である。図3,図11において、ポリゴンミラー63は軸心Pを中心として時計回りに回転する。
[カバー体65の構造]
図4~図10に示すように、カバー体65は、光学ハウジング4の光偏向装置収容部41の載置面411に固定されて、ポリゴンミラー63と駆動モーター62を覆っている。カバー体65は、ポリゴンミラー63の回転によって生じる騒音を防止し、ポリゴンミラー63への粉塵等の付着を防止する。カバー体65は、第1カバー部651と第2カバー部652(カバー部に相当)を備えている。
[第1カバー部651の構造]
図7に示すように、第1カバー部651は、ポリゴンミラー63を第2方向A2の一方
側(上側)から覆い、ポリゴンミラー63が配設される第1空間S1を形成する。第1カバー部651は、円板状の天壁部651Aと円筒状の周壁部651Bを備えている。天壁部651Aは、前記載置面411(図4参照)と平行に第2方向A2の一方側(上側)に配置されている。周壁部651Bは、天壁部651Aの外周縁から第2方向A2の他方側(下側)に向かって延びている。周壁部651Bとポリゴンミラー63は同心状に位置する。
そして、前記周壁部651Bに、ポリゴンミラー63の偏向面631に対向する第1開口部651C(開口部に相当)が形成されている。図10,図11に示すように、第1開口部651Cは、周壁部651Bの周方向に沿う長孔である。図11の符号Aは、ポリゴンミラー63の回転方向上流側の第1開口部651Cの第1開口端、符号Bは、ポリゴンミラー63の回転方向下流側の第1開口部651Cの第2開口端である。
図3に示すように、第1開口部651Cは、光源51から射出された光線を第1カバー部651の内部に導き、ポリゴンミラー63の偏向面631により偏向された光線を第1カバー部651の外部に導く。第1開口部651Cは、ポリゴンミラー63の回転により生じる気流が通過する開口部としての機能も有する。第1開口部651Cについては後で詳しく説明する。
[第2カバー部652の構造]
第2カバー部652は、第1カバー部651の第2方向A2の他方側(下側)において、駆動モーター62が配設される第2空間S2(図7参照)を形成する。第2カバー部652は第1カバー部651に連設されている。第2カバー部652の第2空間S2と第1カバー部651の第1空間S1とは連通する。図4に示すように、第2カバー部652は、第1延在部653と第2延在部654を備えている。
[第1延在部653の構造]
図7,図9に示すように、第1延在部653は第1上壁653Aと第1縦壁653Bを備えている。第1上壁653Aは、第1カバー部651の周壁部651Bの下端部の一部(下端部の周部の一部分)から第3方向A3の一方側(前側)に延びている。第1縦壁653Bは、第1上壁653Aの前端部から下側に延びている。そして、第1縦壁653Bの下端部が外側に折曲されて、取り付けフランジ653Cに構成されている。取り付けフランジ653Cは、ハウジング4の光偏向装置収容部41の載置面411(図4参照)に固定される。
[第2延在部654の構造]
図9に示すように、第2延在部654は、前記周壁部651Bの下端部の残部(前記一部以外の部分、すなわち、前記下端部の周部の残りの部分)から第4方向A4の一方側(右側)と他方側(左側)に延びる第2上壁654Aを備えている。
図6,図9に示すように、第2上壁654Aは、第2方向A2(上下方向)から見て、第1延在部653とは反対側(第3方向A3の他方側(後側))に窄まる台形状に形成されている。そして、図10に示すように、前記台形の斜辺に対応する左右一対の側縁からそれぞれ第2方向A2の他方側(下側)に第2縦壁654Bが延びている。第2縦壁654Bの下端部は外側に折曲されて取り付けフランジ654Cに構成されている。取り付けフランジ654Cは、ハウジング4の光偏向装置収容部41の載置面411(図4参照)に固定される。
図6,図9に示すように、第1上壁653Aが前記周壁部651Bの下端部の一部から第3方向A3の一方側(前側)に延びていることから、前記台形の長辺に対応する第2上
壁654Aの前縁は、周壁部651Bの右側の前縁部分655A1と左側の前縁部分655A2とに分割されている。そして、図9に示すように、第2上壁654Aの右側の前縁部分655A1の下側と、第1上壁653Aの右側の側縁の下側とが開口し、第2上壁654Aの左側の前側縁部分655A2の下側と、第1上壁653Aの左側の側縁の下側とが開口して、これらの開口が第2開口部656A(空気流通口に相当)に構成されている。
また、図8,図10に示すように、前記台形の短辺に対応する第2上壁654Aの後縁の下側が開口して第3開口部658(空気流通口に相当)に構成されている。第2開口部656Aと第3開口部658は、ポリゴンミラー63の回転により生じる気流が流通する機能を有する。これにより、ポリゴンミラー63を駆動する駆動モーター62や、その周囲の電子部材を冷却することができる。その結果、駆動モーター62や電子部材の温度上昇に起因する作動不良を回避することができる。
[第1カバー部651内の空気の圧力変動]
ポリゴンミラー63が回転すると、第1カバー部651内の空気がポリゴンミラー63の角部によって回転方向に押される。そして、第1開口部651Cの第1開口端Aとポリゴンミラー63の偏向面631との間の第1隙間K1(図11参照)から第1カバー部651内の空気が吹き出される。また、第1開口部651Cの第2開口端Bとポリゴンミラー63の偏向面631との間の第2隙間K2(図11参照)から空気が第1カバー部651内に吸い込まれる。
第1カバー部651の周壁部651Bは断面円形であり、ポリゴンミラー63は断面正6角形であるので、第1隙間K1と第2隙間K2はポリゴンミラー63の回転によって変化する。
従って、ポリゴンミラー63の偏向面631と、前記第1開口部651Cの第1開口端Aとの間の空気(第1隙間K1の空気)の第1圧力が、ポリゴンミラー63の回転に伴って周期的に変動する(図13参照)。また、ポリゴンミラー63の偏向面631と、前記第1開口部651Cの第2開口端Bとの間の空気(第2隙間K2の空気)の第2圧力が、ポリゴンミラー63の回転に伴って周期的に変動する(図14参照)。前記第1圧力と第2圧力は、ポリゴンミラー63の1面分の回転(ポリゴンミラー63の60°の回転)で1周期分変動する。
[光偏向装置6の騒音防止構造]
<光偏向装置6の騒音防止構造の第1実施形態>
ポリゴンミラー63を覆う第1カバー部651の周壁部651Bに第1開口部651Cが形成されているために、ポリゴンミラー63の回転により生じる騒音が、第1開口部651Cから第1カバー部651の外側に漏れ出る。そこで、本実施形態においては、第1カバー部651の第1開口部651Cが次のように形成されて騒音の低減が図られている。
図11に示すように、ポリゴンミラー63の軸心Pを中心とする第1開口部651Cの開口角度をθ、nをポリゴンミラー63の面数よりも小さい自然数としたとき、開口角度θが次の(3)の式を満たすように第1開口部651Cが形成されている。

θ (360° / ポリゴンミラー63の面数) × n ………(3)
図11は、nが1のときの第1カバー部651の周壁部651Bの断面図(ポリゴンミ
ラー63の軸心方向と直角な方向の断面図(主走査断面図))である。ポリゴンミラー63の面数は6であるので、式(1)により、θ60°である。本実施形態ではθは60°に設定されている。第1開口部651Cの開口角度θが60°で騒音レベルが小さくなる。その理由は次の通りである。
本実施形態では、
[A] 第1開口部651Cは、前記開口角度θが式(1)を満たすように形成されているので、図11に示すように、ポリゴンミラー63の六つの角部のうち、一つの角部が前記第1開口端A付近に位置したときに、別の一つの角部が前記第2開口端B付近に位置する。ポリゴンミラー63の隣り合う一対の角部間の中央が第1開口端A付近に位置したときにも、同様に、別の隣り合う一対の角部間の中央が第2開口端B付近に位置する。
[B] つまり、前記第1隙間K1と第2隙間K2は、ポリゴンミラー63の回転中には常に略同一の長さになり、前記第1圧力と前記第2圧力が略同一の大きさ(絶対値)になる。一方、第1隙間K1からは第1カバー部651内の空気が吹き出され、第2隙間K2からは第1カバー部651内に空気が吸い込まれるので、第1圧力の圧力変動の位相と、第2圧力の圧力変動の位相とが180°(0.5周期分)ずれる(図13,図14参照)。
[C] これにより、前記第1隙間K1付近の空気吹き出し口で発生する音の位相と、前記第2隙間K2付近の空気吸い込み口で発生する音の位相も180°ずれる。その結果、これらの音同士が、互いに打ち消しあって騒音レベルが小さくなる。従って、非密閉型の第1カバー部651であっても、ポリゴンミラー63の回転によって発生する騒音を十分低減することができる。
nが2のとき、θは120°、nが3のとき、θは180°となる。このように、nがポリゴンミラー63の面数よりも小さい2,3……の自然数のときにも、上記[A]~[C]と同様の作用効果を得ることができる。すなわち、開口角度θが上記の(3)の式を満たすように第1開口部651Cが形成されていると、騒音レベルを小さくすることができる。図12に示すように、本発明者は、前記θが60°,120°,180°のときに騒音レベルが小さくなることを実験により確認した。
図15に、合成振幅と位相差(第1圧力の圧力変動の第1波形と第2圧力の圧力変動の第2波形との位相差)との関係を示してある。合成振幅とは前記第1波形と第2波形を合成した波形の振幅である。第1波形の振幅と第2波形の振幅(基本波形の振幅)はいずれも1である。
図15により、前記位相差が(0.33周期分の位相差)~(0.67周期分の位相差)の範囲においては、合成振幅は基本波形の振幅1よりも小さい。そして、本実施形態のように、前記位相差が0.5周期分の位相差であるときに合成振幅が最も小さいので、騒音レベルは、第1圧力により生じる騒音や第2圧力により生じる騒音よりも小さくなる。
すなわち、本実施形態では、第1圧力の圧力変動の第1波形(図13参照)と、第2圧力の圧力変動の第2波形(図14参照)とを合成した波形の振幅が、第1波形の振幅と第2波形の振幅のいずれよりも小さくなるように第1波形と第2波形の位相差が設定されている。そして、第1開口部651Cの開口角度θが、前記位相差に対応する角度(本実施形態では60°)に設定されている。
図3,図11に示すように、ポリゴンミラー63の軸心方向視において、ポリゴンミラー63の回転方向上流側の光線C1と、第1開口部651Cの第1開口端Aとの距離をL
1、ポリゴンミラー63の回転方向下流側の光線C2と、第1開口部651Cの第2開口端Bとの距離をL2としたとき、L1とL2が次の(4)の式を満たすように光偏向装置6が構成されている。

L1<L2 ………(4)
図16は、ポリゴンミラー63が回転しているときの風の流れ(第1隙間K1から吹き出される空気の流れ)を白抜き矢印で示している。例えば、L1>L2 とした場合、第
1走査レンズ71にポリゴンミラー63の近傍の温度が高い風があたり、第1走査レンズ71の温度が上昇して光学性能に影響を与える。これに対して、L1<L2であると、第1走査レンズ71に前記風(白抜き矢印)があたりにくくなる。その結果、走査レンズ71の温度上昇を低減でき、第1走査レンズ71の光学性能の低下を抑制することができる。
<光偏向装置6の騒音防止構造の第2実施形態>
図17に、ポリゴンミラー63が断面正6角形、nが2のときの第1カバー部651の周壁部651Bの断面図を示してある。ポリゴンミラー63の面数は6であるので、式(3)によりθは120°である。
θが120°のときにも、上記[A]~[C]と略同様の作用効果を得ることができる。すなわち、開口角度θが上記の(3)の式を満たすように第1開口部651Cが形成されているので、騒音レベルを小さくすることができる。前述のように、本発明者は、前記θが120°のときに騒音レベルが小さくなることを実験により確認した(図12参照)。
図18に示すように、本第2実施形態でもL1<L2としてある。図20に示すように、例えば、L1>L2 とした場合、第1走査レンズ71にポリゴンミラー63の近傍の
温度が高い風(白抜き矢印)があたり、第1走査レンズ71の温度が上昇して光学性能に影響を与えてしまう。これに対して、L1<L2であると、図19に示すように、第1走査レンズ71に風(白抜き矢印)があたりにくくなり、第1走査レンズ71の温度上昇を
低減することができて、第1走査レンズ71の光学性能の低下を抑制することができる。
<光偏向装置6の騒音防止構造の第3実施形態>
図21に、ポリゴンミラー63が断面正5角形、nが1のときの第1カバー部651の周壁部651Bの断面図を示してある。ポリゴンミラー63の面数は5であるので、式(3)によりθは72°である。
第1開口部651Cの開口角度θが72°のとき、
[A1] 第1開口部651Cは、前記開口角度θが式(3)を満たすように形成されているので、ポリゴンミラー63の五つの角部のうち、一つの角部が前記第1開口端A付近に位置したときに、別の一つの角部が前記第2開口端B付近に位置する。ポリゴンミラー63の隣り合う一対の角部間の中央が第1開口端A付近に位置したときにも、同様に、別の隣り合う一対の角部間の中央が第2開口端B付近に位置する。
そして、前記[B],[C]と同様の作用効果を得ることができる。
<光偏向装置6の騒音防止構造の第4実施形態>
図22に、ポリゴンミラー63が断面正5角形、nが2のときの第1カバー部651の周壁部651Bの断面図を示してある。ポリゴンミラー63の面数は5であるので、式(1)によりθは144°である。第1開口部651Cの開口角度θが144°のとき、前
記[A1],[B],[C]と同様の作用効果を得ることができる。
<光偏向装置6の騒音防止構造の第5実施形態>
ポリゴンミラー63の軸心Pを中心とする第1開口部651Cの開口角度をθ、nをポリゴンミラー63の面数よりも小さい自然数としたとき、開口角度θが次の(1)及び(2)の式を満たすように第1開口部651Cが形成されていてもよい。

θ >((360° / 回転多面体の面数) × n)×0.83 ………(1)
θ <((360° / 回転多面体の面数) × n)×1.17 ………(2)
nが1のとき、式(1)と(2)により、49.8°<θ<70.2°である(ポリゴンミラー63の面数は6である)。49.8°<θ<70.2°のときに騒音レベルが小さくなる。その理由について説明する。
式(1)と式(2)は、第1開口部651Cの開口角度θが、第1実施形態における第1開口部651Cの開口角度θの+-17%以内であることを意味している。これは、本第5実施形態における前記第1圧力の圧力変動の第1波形と、前記第2圧力の圧力変動の第2波形との位相差が、第1実施形態における前記位相差に対して+-0.17周期分増減するということである。第1実施形態では0.5周期分の位相差があるから、49.8°<θ<70.2°の範囲では、両波形に0.33周期分~0.67周期分の位相差が生じることになる。
図15により、前記位相差が(0.33周期分の位相差)~(0.67周期分の位相差)の範囲においては、合成振幅は基本波形の振幅1よりも小さいので、騒音レベルは、前記第1圧力により生じる騒音や第2圧力により生じる騒音レベルよりも小さくなる。このように、本第5実施形態によれば、非密閉型の第1カバー部651であっても、ポリゴンミラー63の回転によって発生する騒音を十分低減することができる。
以上説明したように、本発明は、光偏向装置、光偏向装置を備えた光走査装置、及び光走査装置を備えた画像形成装置について有用であり、特に、複写機、ファクシミリ、プリンタ、及び複合機(MFP)等に有用である。
1 画像形成装置
6 光偏向装置
21 被照射体(感光体ドラム,像担持体)
23 光走査装置
51 光源
62 駆動部(駆動モーター)
63 回転多面体(ポリゴンミラー)
631 周面(偏向面)
651 カバー(第1カバー部)
652 カバー部(第2カバー部)
651C 開口部(第1開口部)
656A 空気流通口(第2開口部)
658 空気流通口(第3開口部)
A 回転多面体の回転方向上流側のカバーの開口部の開口端
B 回転多面体の回転方向下流側のカバーの開口部の開口端
C1 回転多面体の回転方向上流側の光線
C2 回転多面体の回転方向下流側の光線
P 軸心(回転多面体の軸心)

Claims (6)

  1. 回転多面体と、
    前記回転多面体を覆うカバーとを備え、
    前記カバーは、前記回転多面体の周面に対向する開口部を備え、
    光源から射出された光線が、前記カバーの開口部を通って前記回転多面体の周面に照射されるとともに、前記回転多面体が、軸心を中心として回転しながら前記光線を前記開口部を通して被照射体に対し偏向走査する光偏向装置であって、
    前記回転多面体の軸心を中心とする前記開口部の開口角度をθ、nを前記回転多面体の面数よりも小さい自然数としたとき、θが次の(1)及び(2)の式を満たす光偏向装置。

    θ >((360°/ 前記回転多面体の面数)×n)×0.83 ………(1)
    θ <((360°/ 前記回転多面体の面数)×n)×1.17 ………(2)
  2. 回転多面体と、
    前記回転多面体を覆うカバーとを備え、
    前記カバーは、前記回転多面体の周面に対向する開口部を備え、
    光源から射出された光線が、前記カバーの開口部を通って前記回転多面体の周面に照射されるとともに、前記回転多面体が、軸心を中心として回転しながら前記光線を前記開口部を通して被照射体に対し偏向走査する光偏向装置であって、
    前記回転多面体の軸心を中心とする前記開口部の開口角度をθ、nを前記回転多面体の面数よりも小さい自然数としたとき、θが次の(3)の式を満たす光偏向装置。

    θ (360° / 前記回転多面体の面数) × n ………(3)
  3. 前記回転多面体の軸心方向視において、前記回転多面体の回転方向上流側の光線と、前記回転多面体の回転方向上流側の前記カバーの開口部の開口端との距離をL1、前記回転多面体の回転方向下流側の光線と、前記回転多面体の回転方向下流側の前記カバーの開口部の開口端との距離をL2としたとき、次の(4)の式を満たす請求項1又は2記載の光偏向装置。

    L1<L2 ………(4)
  4. 前記回転多面体の駆動部を覆うカバー部が前記カバーに連設され、
    前記カバー部に空気流通口が形成されている請求項1~3のいずれか一つに記載の光偏向装置。
  5. 請求項1~4のいずれか一つに記載の光偏向装置と、
    前記光源とを備えた光走査装置。
  6. 請求項5に記載の光走査装置と、
    前記被照射体とを備え、
    前記被照射体は、表面に静電潜像が形成される像担持体である画像形成装置。
JP2018153405A 2018-08-17 2018-08-17 光偏向装置、光偏向装置を備えた光走査装置、及び光走査装置を備えた画像形成装置 Active JP7163664B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018153405A JP7163664B2 (ja) 2018-08-17 2018-08-17 光偏向装置、光偏向装置を備えた光走査装置、及び光走査装置を備えた画像形成装置
EP19191680.8A EP3611553B1 (en) 2018-08-17 2019-08-14 Light deflecting device
US16/541,596 US10866409B2 (en) 2018-08-17 2019-08-15 Light deflecting device, optical scanning device and image forming apparatus
CN201910759965.1A CN110837184B (zh) 2018-08-17 2019-08-16 光学偏转装置、具有光学偏转装置的光学扫描装置以及具有光学扫描装置的图像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018153405A JP7163664B2 (ja) 2018-08-17 2018-08-17 光偏向装置、光偏向装置を備えた光走査装置、及び光走査装置を備えた画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020027223A JP2020027223A (ja) 2020-02-20
JP7163664B2 true JP7163664B2 (ja) 2022-11-01

Family

ID=67658782

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018153405A Active JP7163664B2 (ja) 2018-08-17 2018-08-17 光偏向装置、光偏向装置を備えた光走査装置、及び光走査装置を備えた画像形成装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10866409B2 (ja)
EP (1) EP3611553B1 (ja)
JP (1) JP7163664B2 (ja)
CN (1) CN110837184B (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001249298A (ja) 2000-03-03 2001-09-14 Minolta Co Ltd 画像形成装置
JP2017191257A (ja) 2016-04-15 2017-10-19 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 光偏向装置及びこれを備えた光走査装置並びに画像形成装置

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3087094B2 (ja) * 1992-09-16 2000-09-11 株式会社荏原製作所 回転多面鏡装置
JPH06308410A (ja) * 1993-04-23 1994-11-04 Canon Inc 光偏向器
JPH06308416A (ja) * 1993-04-26 1994-11-04 Canon Inc 光偏向器
US7034859B2 (en) * 2002-08-08 2006-04-25 Canon Kabushiki Kaisha Optical scanning device and image forming apparatus using the same
CN100447613C (zh) * 2004-12-15 2008-12-31 株式会社理光 光扫描装置以及图像形成装置
JP5419640B2 (ja) * 2009-11-06 2014-02-19 キヤノン株式会社 走査光学装置及びそれを用いた画像形成装置
KR20130015405A (ko) * 2011-08-03 2013-02-14 삼성전자주식회사 광 주사 장치 및 이를 채용한 화상 형성 장치
JP2013200546A (ja) * 2012-02-24 2013-10-03 Kyocera Document Solutions Inc 走査レンズ、光走査装置及びこれを用いた画像形成装置
JP6108850B2 (ja) * 2013-01-30 2017-04-05 キヤノン株式会社 走査光学装置及びそれを備えた画像形成装置
JP6361960B2 (ja) * 2014-05-26 2018-07-25 株式会社リコー 光走査装置及び画像形成装置
US10274858B2 (en) * 2016-10-21 2019-04-30 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP7234605B2 (ja) * 2018-11-28 2023-03-08 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 光偏向装置、光偏向装置を備えた光走査装置、及び光走査装置を備えた画像形成装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001249298A (ja) 2000-03-03 2001-09-14 Minolta Co Ltd 画像形成装置
JP2017191257A (ja) 2016-04-15 2017-10-19 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 光偏向装置及びこれを備えた光走査装置並びに画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20200057300A1 (en) 2020-02-20
EP3611553A1 (en) 2020-02-19
US10866409B2 (en) 2020-12-15
CN110837184B (zh) 2022-01-21
JP2020027223A (ja) 2020-02-20
EP3611553B1 (en) 2021-11-03
CN110837184A (zh) 2020-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4925623B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
CN111240008B (zh) 光学偏转装置、具有光学偏转装置的光学扫描装置以及具有光学扫描装置的图像形成装置
JP6361960B2 (ja) 光走査装置及び画像形成装置
US9239535B2 (en) Optical scanning device and image forming apparatus
JP5219549B2 (ja) 光走査装置
JP6460035B2 (ja) 光偏向装置及びこれを備えた光走査装置並びに画像形成装置
CN107300764B (zh) 光偏转装置以及具备该装置的光扫描装置和图像形成装置
JP7163664B2 (ja) 光偏向装置、光偏向装置を備えた光走査装置、及び光走査装置を備えた画像形成装置
JP5145307B2 (ja) 走査光学装置及びこれを搭載した画像形成装置
US11487215B2 (en) Optical deflector, optical scanning device equipped therewith, and image forming apparatus
JP7246245B2 (ja) 光走査装置およびそれを備えた画像形成装置
US20220385782A1 (en) Optical scanning device and image forming apparatus including optical scanning device
JP7202961B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP7213742B2 (ja) 光走査装置および画像形成装置
JP2010139610A (ja) 光走査装置及び画像形成装置
JP6575784B2 (ja) 光走査装置及び該光走査装置を備えた画像形成装置
US9423719B1 (en) Optical scanning device and image forming apparatus using the same
JP4413110B2 (ja) 光書き込み装置及び画像形成装置
JP2020086212A (ja) 光偏向装置、光偏向装置を備えた光走査装置、及び光走査装置を備えた画像形成装置
JP2020003658A (ja) 光走査装置及び該光走査装置を備えた画像形成装置
JP2019207358A (ja) 光走査装置及び該光走査装置を備えた画像形成装置
JP2017021311A (ja) 光走査装置、及び画像形成装置
JP2014194487A (ja) 光走査装置、およびこれを備えた画像形成装置
JP2015200841A (ja) 走査光学装置及び画像形成装置
JP2010286682A (ja) 光学走査装置及びそれを備えた画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210729

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220607

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220808

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220920

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221003

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7163664

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150