JP2011095679A - 1/2波長板、光ピックアップ装置、偏光変換素子及び投写型表示装置 - Google Patents

1/2波長板、光ピックアップ装置、偏光変換素子及び投写型表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011095679A
JP2011095679A JP2009252228A JP2009252228A JP2011095679A JP 2011095679 A JP2011095679 A JP 2011095679A JP 2009252228 A JP2009252228 A JP 2009252228A JP 2009252228 A JP2009252228 A JP 2009252228A JP 2011095679 A JP2011095679 A JP 2011095679A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
wave plate
optical
polarized light
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009252228A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5347911B2 (ja
JP2011095679A5 (ja
Inventor
Masayuki Oto
正之 大戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2009252228A priority Critical patent/JP5347911B2/ja
Priority to CN2010105354818A priority patent/CN102073087B/zh
Priority to US12/916,683 priority patent/US8398241B2/en
Publication of JP2011095679A publication Critical patent/JP2011095679A/ja
Publication of JP2011095679A5 publication Critical patent/JP2011095679A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5347911B2 publication Critical patent/JP5347911B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/12Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
    • G11B7/135Means for guiding the beam from the source to the record carrier or from the record carrier to the detector
    • G11B7/1365Separate or integrated refractive elements, e.g. wave plates
    • G11B7/1369Active plates, e.g. liquid crystal panels or electrostrictive elements
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/30Polarising elements
    • G02B5/3016Polarising elements involving passive liquid crystal elements
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/30Polarising elements
    • G02B5/3083Birefringent or phase retarding elements
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
    • G03B21/14Details
    • G03B21/20Lamp housings
    • G03B21/2073Polarisers in the lamp house
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B33/00Colour photography, other than mere exposure or projection of a colour film
    • G03B33/10Simultaneous recording or projection
    • G03B33/12Simultaneous recording or projection using beam-splitting or beam-combining systems, e.g. dichroic mirrors
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/12Heads, e.g. forming of the optical beam spot or modulation of the optical beam
    • G11B7/135Means for guiding the beam from the source to the record carrier or from the record carrier to the detector
    • G11B7/1365Separate or integrated refractive elements, e.g. wave plates

Abstract

【課題】複屈折性及び旋光性を有する無機材料からなる単一の結晶板で形成された1/2波長板の変換効率を向上させる。
【解決手段】入射面から入射する直線偏光の偏光面を回転させて出射面から出射する水晶板からなる1/2波長板において、その位相差をΓ=180°+補正量Γaとし、入射面に対する法線と光学軸とがなす水晶板の切断角度βを5°≦β≦30°に設定したとき、補正量Γaが、光学軸を入射面に投影した光学軸投影線と該入射面に入射する直線偏光の偏光面とがなす光学軸方位角θと、切断角度βとを変数とする所定の多項式に従って決定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、特に水晶のような複屈折性及び旋光性を有する無機結晶材料からなる1/2波長板に関する。更に本発明は、この1/2波長板を用いた光ピックアップ装置、偏光変換素子及び投写型表示装置に関する。
従来、光ディスク装置の記録再生に使用する光ピックアップ装置、偏光変換素子、液晶プロジェクター等の投写型表示装置のような光学装置に、入射光の直線偏光の偏光面を所定の角度、例えば90°回転させた直線偏光の出射光として出射する1/2波長板が使用されている。一般に波長板の材質は、延伸処理により複屈折性をもたせたポリカーボネート等の有機系材料からなる樹脂フィルム、高分子液晶層を透明基板で挟持した位相差板、水晶等の複屈折性を有する無機結晶材料の結晶板が使用されている(例えば、特許文献1乃至4を参照)。
特に、光ディスク装置の記録再生に使用する光ピックアップ装置は、記録の高密度化、大容量化を図るために、非常に短波長で高出力の青紫色レーザーを採用している。ところが、上述した有機系材料の樹脂フィルムや液晶材料は、青色から紫外域の光を吸収し易い物性を有する。そのため、青紫色レーザー光を吸収して発熱し、材質自体が劣化して波長板の機能を損なう虞がある。
更に、ブルーレイ規格の光ディスク記録再生装置では、光ピックアップ装置のレーザー光源近傍に1/2波長板が配置され、極めて高温の環境下に長時間に亘って晒される。液晶プロジェクタにおいても、1/2波長板は白色光源の直近に配置され、同様に長時間に亘って高温環境下に晒される。そのため、いずれの場合も、1/2波長板には、高い耐光性と長期信頼性とが要求される。この点において、水晶等の無機結晶材料は耐光性が極めて高く、特に水晶波長板は、青紫色レーザを使用するような光学系に有利である。
また、水晶は、複屈折性だけでなく、結晶光学軸の方向に対して旋光性を有する。この旋光性が、水晶板の切断角度によって波長板の性能に影響を及ぼし得ることはよく知られている。この旋光性の影響を解消するために、光学材料からなる2つの波長板を互いに光軸を交差するように重ね合わせて積層し、両波長板の位相差、光学軸方位角度、旋光能、及び回転軸と中性軸のなす角が所定の関係式を満足するように構成し、広帯域における特性を良くした波長板が提案されている(例えば、特許文献5を参照)。
特開2005−208588号公報 特開2006−40343号公報 特公昭52−4948号公報 特公平3−58081号公報 特開2005−158121号公報
しかしながら、水晶単板の1/2波長板において、複屈折性に起因した位相差による偏光状態の変化分に加えて、旋光性に起因した偏光面の回転による偏光状態の変化分をも考慮した設計方法は、少なくとも本願発明者が知る限り、現在まで報告されていない。そのため、水晶1/2波長板の設計位相差を180°に設定すると、その変換効率は、水晶板の切断角度によって必ずしも100%にならないという問題があった。
水晶単板の1/2波長板について、その偏光状態を図11のポアンカレ球を用いて説明する。直線偏光の入射光の基準点をS1軸上の点P=(1,0,0)とすると、回転軸Rは、S1軸から角度2θ1(θ:水晶板の光学軸方位角)回転させ、更にS1・S2平面に対して角度2ρ(ρ:水晶板の旋光角)だけ北極(S3)方向に傾けた位置に設定する。回転軸Rを中心に、点Pを右方向に位相差Γ=180°回転させると、その点Pが出射光の位置となる。
図11において、光学軸方位角θ=45°の場合、回転軸RはS2・S3平面上にあるので、これを中心に点Pを180°右方向に回転させると、出射光の位置は常にポアンカレ球の赤道上の点P=(−1,0,0)にくる。このとき、水晶波長板の変換効率は1である。しかしながら、光学軸方位角θ≠45°の場合、回転軸RはS2・S3平面上にこないので、ポアンカレ球の赤道上にない点Pが出射光の位置となる。従って、水晶波長板の変換効率は低下する。
水晶板の旋光能は、水晶の光学軸方向で最大となる。従って、水晶板の切断角度、即ちその光学軸とその主面に対する法線とがなす角度を大きくすればするほど、旋光性の影響は小さくなる。図12は、設計位相差180°の水晶1/2波長板において、光学軸方位角θ=5°,10°,15°,20°,25°,35°,40°,45°について、切断角度に関する変換効率Tの変化をシミュレーションした結果を示している。同図から、切断角度が30°以下では、変換効率が著しく低下することが分かる。
従って、切断角度を30°より大きく設定すれば、1に近い高い変換効率が得られる。しかしながら、切断角度が30〜90°の範囲では、水晶板の厚さが10〜26μm程度まで薄くなってしまう。そのため、水晶板の強度が著しく低下し、脆弱で割れ易くなるので、製造上及び実際の使用上の取り扱いが非常に困難である。
また、青紫色レーザーは、使用時に高熱を発生して膨張すると、発振レーザーの波長がドリフト(変化)するという問題を生じる。そのため、光ピックアップ装置の光源に使用した場合、1/2波長板には、入射するレーザー光の波長ドリフトによって直線偏光の変換効率が劣化するという問題が発生する。特に、高次モードの1/2波長板は厚さが大きいので、位相差が大きくなるに連れてその変化量も大きくなり、変換効率がより大きく劣化する。
そこで本発明は、上述した従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、複屈折性及び旋光性を有する無機材料からなり、製造上加工可能で比較的取扱い容易な厚さを有する単一の結晶板で形成した1/2波長板において、その変換効率及び光の利用効率を向上させることにある。
本発明の別の目的は、かかる変換効率の高い1/2波長板を用いることにより、波長ドリフト等による波長変動の影響を受け難く、従来よりも広帯域の波長範囲で安定して良好な性能を発揮し得る、より高記録密度の光ディスク装置に適した光ピックアップ装置、光エネルギーをより効率良く利用できる偏光変換素子、及び、従来よりも光の利用効率を高めた反射型液晶表示装置を実現することにある。
本願発明者は、水晶1/2波長板について位相差と変換効率との関係を検証した。図1は、切断角度5°で切り出した単一の水晶板からなる1/2波長板において、光学軸方位角θ=5°,10°,15°,20°,25°,35°,40°,45°について、位相差に関する変換効率Tの変化をシミュレーションした結果を示している。同図から、光学軸方位角θによって変換効率が変化すること、θがいずれの場合も、1又はそれに近い高い変換効率を得られる位相差の範囲が存在することが分かる。従って、変換効率は、設計位相差Γ=180°では低下しても、位相差に適当な補正量を加えて調整することによって、向上させることができる。
次に、水晶1/2波長板について位相差と変換効率との関係を検証した。図2は、同じ切断角度5°の単板の水晶板からなる1/2波長板において、光学軸方位角θ=5°,10°,15°,20°,25°,35°,40°,45°について、位相差の補正量に関する変換効率向上比Rの変化をシミュレーションした結果を示している。ここで、変換効率向上比Rは、設計位相差Γ=180°の場合の変換効率T0と補正後の変換効率T1の比、T1/T0をいう。
同図は、R>1の範囲で変換効率が設計位相差Γ=180°の場合よりも改善されること、及び光学軸方位角θによって、変換効率の改善に必要な位相差補正量が異なることを示している。更に同図から、R>1となる位相差補正量には、最大値、最初値が存在し、それらにより画定される範囲において変換効率を改善し得ることが分かった。他方、θ=25°ではR>1となる範囲が無く、設計位相差Γ=180°を調整する必要がなかった。
これらのシミュレーション結果から、本願発明者は、水晶板の切断角度βと光学軸方位角θとを変数とする位相差補正量を、従来の複屈折性による位相の変化量である180°に加えて設計位相差とすることによって、旋光性による偏光状態の変化分を補正し、1/2波長板の変換効率を1又は極めて1に近い値に改善し得ることを見出した。そこで、本願発明者は更に、水晶板の切断角度βをパラメータとして種々シミュレーション及び実験を行い、切断角度βに対応した最適な設計位相差と光学軸方位角との関係を検証した。
図3は、位相差Γ=180°に対して変換効率向上比Rが1より大きくなる位相差補正量Γaの最小値Γamin及び最大値Γamaxと光学軸方位角θとの関係を示している。同図において、位相差補正量Γaが、Γaminを表す曲線とΓamaxを表す曲線との間にあるとき、即ちΓamin<Γa<Γamaxの範囲内にあるとき、変換効率は向上する。
図4は、切断角度β=5°,10°,20°,30°の場合に、光学軸方位角θと位相差補正量最小値Γaminとの関係を示している。同図から、補正量最小値Γaminは、切断角度β及び光学軸方位角θに依存し、それらの値によって決定されることが分かった。
図5は、切断角度β=5°,10°,20°,30°の場合に、光学軸方位角θと位相差補正量最大値Γamaxとの関係を示している。同図から、同様に補正量最大値Γamaxは、切断角度β及び光学軸方位角θに依存し、それらの値によって決定されることが分かった。
そこで、これらの関係から、位相差Γ=180°に対して変換効率向上比Rが1より大きくなる位相差補正量Γaと、切断角度β及び光学軸方位角θとの関係を次の関係式で表すことができると仮定し、各項の定数A0〜A15を回帰計算によって算出した。
Γa=A+Aθ+Aβ+Aθβ+Aθ+Aβ+Aθβ+Aθβ+Aθβ+Aθ+A10β+A11θβ+A12θβ+A13θβ+A14θβ+A15θβ
その結果、相関係数は0.99以上で、実測値との良好な相関が得られた。本発明は、上記目的を達成するために、かかる知見に基づいてなされたものである。
本発明は、例えば水晶である複屈折性及び旋光性を有する無機材料からなる単一の結晶板で形成され、該結晶板の入射面から入射する直線偏光の偏光面を回転させて結晶板の出射面から出射する1/2波長板であって、
1/2波長板の位相差をΓ、その補正量をΓaとし、結晶板の光学軸を入射面に投影した光学軸投影線と入射面に入射する直線偏光の偏光面とがなす光学軸方位角をθとし、結晶板の入射面に対する法線と結晶板の光学軸とがなす角度βを5°≦β≦30°の範囲に設定したとき、以下の式
Γ=180°+Γa
Γamin<Γa<Γamax
Γamin=A+Aθ+Aβ+Aθβ+Aθ+Aβ+Aθβ+Aθβ+Aθβ+Aθ+A10β+A11θβ+A12θβ+A13θβ+A14θβ+A15θβ
但し、
=−58.9286
=12.35938
=12.8869
=−2.75654
=−0.571
=−0.7629
=0.134076
=0.164482
=−0.00816
=0.004949
10=0.013294
11=−0.00288
12=0.000144
13=−0.0014
14=0.0000907
15=−0.0000016
Γamax=B+Bθ+Bβ+Bθβ+Bθ+Bβ+Bθβ+Bθβ+Bθβ+Bθ+B10β+B11θβ+B12θβ+B13θβ+B14θβ+B15θβ
但し、
=128.7937
=−20.7435
=15.2463
=3.134559
=0.679509
=−0.90929
=−0.16465
=−0.24201
=0.012904
=−0.00617
10=0.011497
11=0.005092
12=−0.00026
13=0.001931
14=−0.00016
15=0.00000323
を満足することを特徴とする。
このように位相差補正量の最大値と最小値とを決定し、その範囲内で位相差補正量を決定することによって、製造上加工可能で比較的取扱い容易な厚さの結晶板を用いて、その切断角度β及び光学軸方位角θにおける変換効率を1又は1に近い値に向上させることができる。従って、或る程度の入射光の波長変動に対しても、安定して光の利用効率が非常に高い1/2波長板を簡単に設計することができる。
本発明の別の側面によれば、例えば水晶である複屈折性及び旋光性を有する無機材料からなる単一の結晶板で形成され、該結晶板の入射面から入射する直線偏光の偏光面を回転させて結晶板の出射面から出射する1/2波長板であって、
1/2波長板の位相差をΓ、その補正量をΓaとし、結晶板の光学軸を入射面に投影した光学軸投影線と入射面に入射する直線偏光の偏光面とがなす光学軸方位角をθとし、結晶板の入射面に対する法線と結晶板の光学軸とがなす角度βを5°≦β≦30°の範囲に設定したとき、以下の式
Γ=180°+Γa
Γa=A+Aθ+Aβ+Aθβ+Aθ+Aβ+Aθβ+Aθβ+Aθβ+Aθ+A10β+A11θβ+A12θβ+A13θβ+A14θβ+A15θβ
但し、
=−63.635
=6.966
=47.038
=−0.325
=−3.038
=−3.559
=0.113
=0.213
=−0.006
=−0.004
10=0.000
11=−0.001
12=0.000
13=0.000
14=0.003
15=0.053
を満足する1/2波長板が提供される。
このように位相差補正量の最適値を決定することによって、製造上加工可能で比較的取扱い容易な厚さの結晶板を用いて、その切断角度β及び光学軸方位角θにおいて最大となる変換効率を実現することができる。従って、最も光の利用効率が高い1/2波長板を簡単に設計することができる。
或る実施例では、1/2波長板の入射面及び出射面の少なくともいずれか一方に形成された回折格子パターンを有することにより、1つの光学デバイスで1/2波長板と回折格子の2つの機能を発揮することができ、部品点数の削減、小型化、コスト低減を図ることができる。
また、本発明の別の側面によれば、光源と、該光源から出射される光を記録媒体上に集光する対物レンズと、記録媒体により反射された光を検出する検出器と、光源と対物レンズ間の光路中に配置した上記本発明の1/2波長板とを備える光ピックアップ装置が提供される。上述したように変換効率を向上させた1/2波長板を用いることによって、使用時に発振レーザーの温度ドリフト等による波長変動の影響を受け難く、従来よりも広帯域の波長範囲で安定して良好な性能を発揮し得る光ピックアップ装置を実現することができる。
本発明の更に別の側面によれば、第1の主面を光入斜面としかつ第2の主面を光出射面とする平板状の透光性基材と、該基材中に設けられた第1及び第2の光学薄膜と、波長板とを備え、第1及び第2の光学薄膜が、第1及び第2の主面に対して傾斜させて、交互にかつ互いに間隔をおいて平行に配置され、第1の光学薄膜が、第1の主面側から入射した光を互いに直交する第1の直線偏光と第2の直線偏光とに分離して、第1の直線偏光を透過させかつ第2の直線偏光を反射し、第2の光学薄膜が、第1の光学薄膜により反射された第2の直線偏光を反射して第2の主面から出射させ、波長板が、第1の光学薄膜により分離された第1又は第2の直線偏光を透過させる位置に配置された上記本発明の1/2波長板である偏光変換素子が提供される。
この偏光変換素子において、或る実施例では、1/2波長板が、第1の光学薄膜を透過した第1の直線偏光を出射させる第2の主面の部分、又は第2の光学薄膜により反射された第2の直線偏光を出射させる第2の主面の部分に配置される。別の実施例では、1/2波長板が、透光性基材中に設けられ、第1の光学薄膜の第1の直線偏光の出射面に積層して配置される。いずれの場合も、同様に上述したように変換効率を向上させた1/2波長板を用いることによって、従来よりも広帯域で光の利用効率が非常に高い偏光変換素子を実現することができる。
また、本発明の更に別の側面によれば、光源と、該光源からの光を第2の直線偏光に変換して出射する上記本発明の偏光変換素子と、該偏光変換素子からの出射光を、投写しようとする画像情報に応じて変調する、例えば液晶パネルである変調手段と、該変調手段により変調された光を投写する投写光学系とを有する投写型表示装置が提供される。同様に、上述したように従来よりも変換効率を向上させた1/2波長板を用いることによって、同じ出力の光源でより明るい映像を得ることができ、又は光源を低出力化しても同程度に明るい映像が得られるので、消費電力を低減することができる。
切断角度5°の水晶1/2波長板において、異なる光学軸方位角θ毎に位相差に関する変換効率Tの変化を示す線図。 切断角度5°の水晶1/2波長板において、異なる光学軸方位角θ毎に位相差補正量に関する変換効率向上比Rの変化を示す線図。 >1となる位相差補正量の最小値Γamin及び最大値Γamaxと光学軸方位角θとの関係を示す線図。 光学軸方位角θと位相差補正量最小値Γaminとの関係を示す線図。 光学軸方位角θと位相差補正量最大値Γamaxとの関係を示す線図。 (A)図は本発明による1/2波長板の実施例を光の出射方向から見た斜視図、(B)図はその側面図、(C)図は水晶板の切断角度の説明図。 (A)図は本発明による1/2波長板の別の実施例を示す斜視図、(B)図はその部分拡大断面図。 本発明の1/2波長板を用いた光ピックアップ装置の実施例の構成を示す概略図。 本発明の1/2波長板を用いた偏光変換素子の実施例の構成を示す概略図。 本発明の1/2波長板を用いた投写型表示装置の実施例の構成を示す概略図。 従来の水晶1/2波長板の偏光状態を示すポアンカレ球。 従来の水晶1/2波長板の切断角度に関する変換効率Tを表す線図。
以下に、添付図面を参照しつつ、本発明の好適な実施例を詳細に説明する。
図6(A)、(B)は、本発明による1/2波長板の実施例を概略的に示している。本実施例の1/2波長板1は、厚さ一定の単一の水晶波長板で形成されている。この水晶波長板は、図6(C)に示すように、その入射面1a(又は出射面1b)に立てた法線と水晶の結晶光学軸(Z軸)とにより画定される切断角度βが5°≦β≦30°の範囲にある水晶板に切り出される。特に、この範囲に切断角度を設定することによって、単板の1/2波長板として製造上加工や取扱いが困難とならない十分な強度を有する厚さの水晶波長板を加工することができる。
1/2波長板1の位相差Γは、標準位相差を180°とし、それに対する位相差補正量をΓaとして、Γ=180°+Γaで表される。位相差補正量Γaは、その補正量最小値をΓaminとし、補正量最大値をΓamaxとして、1/2波長板1の切断角度β及び光学軸方位角θを変数とする以下の関係式を用いて決定する。
Γamin<Γa<Γamax
Γamin=A+Aθ+Aβ+Aθβ+Aθ+Aβ+Aθβ+Aθβ+Aθβ+Aθ+A10β+A11θβ+A12θβ+A13θβ+A14θβ+A15θβ
但し、
=−58.9286
=12.35938
=12.8869
=−2.75654
=−0.571
=−0.7629
=0.134076
=0.164482
=−0.00816
=0.004949
10=0.013294
11=−0.00288
12=0.000144
13=−0.0014
14=0.0000907
15=−0.0000016
Γamax=B+Bθ+Bβ+Bθβ+Bθ+Bβ+Bθβ+Bθβ+Bθβ+Bθ+B10β+B11θβ+B12θβ+B13θβ+B14θβ+B15θβ
但し、
=128.7937
=−20.7435
=15.2463
=3.134559
=0.679509
=−0.90929
=−0.16465
=−0.24201
=0.012904
=−0.00617
10=0.011497
11=0.005092
12=−0.00026
13=0.001931
14=−0.00016
15=0.00000323
図6(A)に示すように、1/2波長板1の入射面1aから入射した直線偏光には、水晶の複屈折性による位相差と旋光性による偏光面の回転とが作用している。しかし、1/2波長板1の設計位相差Γは、その切断角度β及び光学軸方位角θの2変数で決定される位相差補正量の最大値と最小値との間で、位相差補正量Γaを適当に選択するので、旋光性による偏光状態の変化分が補正される。その結果、変換効率が1又は1に近い値に向上し、入射光の直線偏光は、その波長が或る程度変動しても、実質的に直線偏光として出射面1bから出射する。
従って、本実施例の1/2波長板を、ブルーレイ規格の光ディスク記録再生用の光ピックアップ装置や投写型表示装置に使用すると、単に優れた耐光性、長期信頼性が得られるだけでなく、安定して光の利用効率が非常に高いので、高効率の光ピックアップ装置や光学エンジンを実現できる。また、それにより、消費電力の低減を図ることができるので、非常に有利である。
また、本実施例において、1/2波長板1の位相差Γは、標準位相差を180°とし、それに対する位相差補正量をΓaとして、Γ=180°+Γaで表したとき、その切断角度β及び光学軸方位角θを変数とする以下の関係式を用いて、位相差補正量の最適値を決定することができる。
Γa=A+Aθ+Aβ+Aθβ+Aθ+Aβ+Aθβ+Aθβ+Aθβ+Aθ+A10β+A11θβ+A12θβ+A13θβ+A14θβ+A15θβ
但し、
=−63.635
=6.966
=47.038
=−0.325
=−3.038
=−3.559
=0.113
=0.213
=−0.006
=−0.004
10=0.000
11=−0.001
12=0.000
13=0.000
14=0.003
15=0.053
このように位相差補正量の最適値を決定することによって、使用する水晶結晶板の切断角度β及び光学軸方位角θにおいて最大となる変換効率を実現できる。従って、入射光の直線偏光は、略直線偏光として出射面1bから出射する。その結果、最も光の利用効率が高い1/2波長板が得られるので、非常に高効率の光ピックアップ装置や光学エンジンが実現される。
図7(A)、(B)は、本発明による1/2波長板の別の実施例を示している。本実施例の1/2波長板11は、図6に示す1/2波長板1の出射面に形成された回折格子パターン12を有する。回折格子パターン12は、水晶板の表面に、例えばSiO等の蒸着膜を格子状にパターニングすることによって形成される。別の実施例では、前記水晶板の表面を、エッチング等により格子状の溝を加工することによって形成することもできる。
この1/2波長板11は、例えば図中下側から上向きにレーザー光を通過させると、入射する直線偏光の偏光面を所定の角度回転させて直線偏光として出射する際に、回折格子パターン12によって3つのレーザ光に、即ち1つのメインビームL0と2つのサイドビームL+1,L-1とに分ける。このように本実施例では、1つの光学デバイスで1/2波長板と回折格子の2つの機能を発揮する。従って、これを光学ヘッド等の光学装置に使用した場合、部品点数の削減、小型化、コスト低減を図ることができる。
図8は、本発明の1/2波長板を使用した光ピックアップ装置の実施例を示している。この光ピックアップ装置20は、例えばBlu-ray Disc(商標)等の光ディスク装置の記録再生に使用するためのもので、例えば波長405nmの青紫色光であるレーザー光を放射するレーザーダイオードからなる光源21を有する。光ピックアップ装置20は、光源21からのレーザー光を回折する回折格子22と、該回折格子を透過したレーザー光をP偏光成分とS偏光成分とに分離して透過又は反射する偏光ビームスプリッタ23と、該偏光ビームスプリッタに反射されたレーザー光を平行光にするコリメートレンズ24と、該コリメートレンズを透過したレーザー光を光ディスク25に向けて反射するミラー26と、該ミラーにより反射された直線偏光のレーザー光を円偏光に変換する1/4波長板27と、該1/4波長板を透過したレーザー光を集光する対物レンズ28と、光ディスク25から反射したレーザー光を検出する光検出器29とを備える。更に光ピックアップ装置20は、光源21から出射して偏光ビームスプリッタ23を透過したレーザー光を検出するモニタ用光検出器30を有する。
回折格子22は、図7に関連して上述した本発明の1/2波長板11から構成される。これによって、光ピックアップ装置20の使用時に発振レーザーの温度ドリフトによりレーザー光の波長が変動しても、1/2波長板の変換効率が劣化せず又はその劣化を最小限に抑制し、常に十分な光量を確保することができる。その結果、使用するレーザー光の短波長化及び高出力化に対応して、従来よりも広帯域の波長範囲で安定して良好な性能を発揮し得る光ピックアップ装置を実現できる。
光ピックアップ装置20は、以下のように動作する。光源21から出射した直線偏光のレーザー光は、3ビーム法によるトラッキング制御のために回折格子22により3ビームに分離された後、S偏光成分が偏光ビームスプリッタ23で反射され、コリメートレンズ24により平行光となる。平行光のレーザー光はミラー26で全反射され、1/4波長板27により直線偏光から円偏光に変換され、対物レンズ28で集光されて、光ディスク25に形成した信号記録層のピットに照射される。該ピットで反射されたレーザー光は前記対物レンズを透過し、1/4波長板27により円偏光から直線偏光に変換され、ミラー26で全反射されてコリメートレンズ24及び偏光ビームスプリッタ23を透過し、光検出器29に入射して検出される。これにより、前記光ディスクに記録されている信号の読み取り動作が行われる。また、光源21から出射したレーザー光のP偏光成分は、偏光ビームスプリッタ23を透過してモニタ用光検出器30に入射して検出される。この検出出力によって、前記レーザーダイオードから出射するレーザー光の出力を制御する。
本発明の1/2波長板は、光の利用効率が非常に高いことから、例えば液晶プロジェクターのように、液晶パネルを備えた投写型表示装置等に使用するのに適している。特に、特定の偏光方向の光束(S偏光光またはP偏光光)を変調するタイプの液晶パネルを用いた投写型表示装置では、直線偏光をP偏光又はS偏光のいずれかに一方に統一して液晶パネルに入射させるように、光学系を設定するのが一般的である。そのために、投写型表示装置は、光源からのランダム偏光光をP偏光又はS偏光の光束に変換して光の利用効率を高める役目の偏光変換素子(PS変換素子)を搭載する。
図9(A)〜(C)は、液晶プロジェクター等の投写型表示装置に使用するのに適した3つの異なる構成の偏光変換素子40、40’、40”をそれぞれ示しており、そのいずれにも本発明の1/2波長板を使用することができる。これによって、各偏光変換素子40、40’、40”は、従来よりも広帯域で変換効率の劣化を最小限に抑制できるので、光エネルギーをより効率良く利用することができる。
図9(A)の偏光変換素子40は、第1の主面41aを光入斜面としかつ第2の主面41bを光出射面とする平板状の透光性基材からなるプリズムアレイ41を備える。前記透光性基材中には、前記第1及び第2の主面に対して傾斜させた偏光分離膜42と反射膜43とが、交互にかつ所定の間隔をおいて平行に配置されている。
偏光分離膜42は、第1の主面41aからプリズムアレイ41に入射したランダム光をS偏光成分とP偏光成分とに分離し、P偏光成分を透過させかつS偏光成分を反射する。偏光分離膜42を透過したP偏光成分は、そのまま第2の主面41bを介してプリズムアレイ41から出射する。前記偏光分離膜に反射されたS偏光成分は、反射膜43により反射され、第2の主面41bを介してプリズムアレイ41から出射する。第2の主面41bには、前記反射膜に反射されたS偏光成分が出射する部分に1/2波長板44が配置されている。1/2波長板44は、入射するS偏光の直線偏光をP偏光に変換して出力する。このように偏光変換素子40は、入射した光がP偏光に揃えて出射され、P偏光光学系の投写型表示装置に搭載するのに適している。
図9(B)は、S偏光光学系の投写型表示装置に搭載するのに適した偏光変換素子40’の構成を示している。この偏光変換素子40’は、1/2波長板44が、偏光分離膜42を透過したP偏光成分が出射する第2の主面41bの部分に配置されている。これにより、偏光分離膜42を透過したP偏光の直線偏光はS偏光に変換して出射される。他方、前記偏光分離膜に反射されたS偏光成分は、反射膜43により反射されて、S偏光のままプリズムアレイ41から出射する。従って、偏光変換素子40’に入射した光は、S偏光に揃えて出射される。
図9(C)は、1/2波長板44をプリズムアレイ41の前記透光性基材中に配置した構造の偏光変換素子40”を示している。1/2波長板44は偏光分離膜42の出射面に積層され、反射膜43とは所定の間隔をおいてかつ交互に平行に配置されている。
偏光分離膜42は、第1の主面41aから入射したランダム光をS偏光成分とP偏光成分とに分離し、P偏光成分を透過させかつS偏光成分を反射する。偏光分離膜42に反射されたS偏光成分は、反射膜43により反射され、第2の主面41bを介してプリズムアレイ41から出射する。前記偏光分離膜を透過したP偏光成分は、直接1/2波長板44に入射してS偏光に変換され、前記第2の主面を介してプリズムアレイ41から出射する。このように、偏光変換素子40''に入射した光はS偏光に揃えて出射される。
図10は、本発明の1/2波長板を使用した投写型表示装置の実施例を概略的に示している。この投写型表示装置50は、照明光学系51、ダイクロイックミラー52,53、反射ミラー54〜56、λ/2位相差板57〜61、液晶ライトバルブ62〜64、クロスダイクロイックプリズム65、及び投写レンズ系66を備える。照明光学系50は、液晶ライトバルブ62〜64を照明するために光源、偏光変換素子67、集光レンズ等を備える。偏光変換素子67は、図9の偏光変換素子を用いることができ、前記光源からのランダム光をS偏光に変換して出射する。
照明光学系51から出射されたS偏光の白色光は、赤色光成分がダイクロイックミラー52を透過し、青色光成分と緑色光成分とが反射される。ダイクロイックミラー52を透過した赤色光は反射ミラー54で反射され、λ/2位相差板57を通ってP偏光光に変換され、赤色光用の液晶ライトバルブ62に入射する。ダイクロイックミラー52で反射された緑色光は更にダイクロイックミラー53により反射され、λ/2位相差板58を通ってP偏光光に変換され、緑色光用の液晶ライトバルブ63に入射する。ダイクロイックミラー52で反射された青色光は、ダイクロイックミラー53を透過して反射ミラー55,56に反射され、λ/2位相差板59を通ってP偏光光に変換され、青色光用の液晶ライトバルブ64に入射する。
液晶ライトバルブ62〜64は、それぞれ与えられた画像情報(画像信号)に従って各色の色光を変調して画像を形成する光変調手段である。クロスダイクロイックプリズム65は、液晶ライトバルブ62,64から出射されたS偏光の赤色光及び青色光、液晶ライトバルブ63から出射された後にP偏光に変換された緑色光の色光を合成してカラー画像を形成する色合成手段である。この合成光は、λ/2位相差板61を通して投写レンズ系66に出射される。投写レンズ系66は、この合成光を投写スクリーン上に投写してカラー画像を表示する投写光学系である。
λ/2位相差板61は、S偏光光(赤色光及び青色光)とP偏光光(緑色光)の偏光方向をそれぞれ約45°変更するように、その光学軸の方向を決定すると、3色の光のS偏光光成分とP偏光光成分とが約1/2ずつになるので、偏光スクリーン上にカラー映像をきれいに投写することができる。また、λ/2位相差板61に代えてλ/4位相差板を用いることができる。この場合には、赤、緑、青の3色の光をそれぞれ楕円偏光、好ましくは円偏光に変換することによって、投写スクリーンに偏光スクリーンを用いた場合にも、カラー映像をきれいに投写することができる。
λ/2位相差板57〜61には、本発明の1/2波長板を使用することができる。これによって、投写型表示装置50は、各λ/2位相差板において従来よりも変換効率を高めて、光の利用効率をより高めることができる。その結果、同じ出力の光源でより明るいカラー映像を得ることができ、又は光源を低出力なものにしても同程度に明るいカラー映像が得られるので、消費電力を低減することができる。
本発明は、上記実施例に限定されるものでなく、その技術的範囲内で様々な変形又は変更を加えて実施することができる。例えば、本発明の波長板は、水晶板以外の光学的一軸性結晶材料により形成することができる。また、上記実施例とは異なる構成の光ピックアップ装置、偏光変換素子、投写型表示装置についても、または他の光学装置についても、本発明を同様に適用することができる。
1,11…1/2波長板、1a…入射面、1b…出射面、2…結晶光学軸、3…偏光面の向き、12…回折格子パターン、13…蒸着膜、20…光ピックアップ装置、21,41…光源、22…回折格子、23…偏光ビームスプリッタ、24…コリメートレンズ、25…光ディスク、26…ミラー、27,44…1/4波長板、28…対物レンズ、29…光検出器、30…モニタ用光検出器、40,67…偏光変換素子、41…プリズムアレイ、41a…第1の主面、41b…第2の主面、42…偏光分離膜、43…反射膜、50…投写型表示装置、51…照明光学系、52,53…ダイクロイックミラー、54〜56…反射ミラー、57〜61…λ/2位相差板、62〜64…液晶ライトバルブ、65…クロスダイクロイックプリズム、66…投写レンズ系。

Claims (8)

  1. 複屈折性及び旋光性を有する無機材料からなる単一の結晶板で形成され、前記結晶板の入射面から入射する直線偏光の偏光面を回転させて前記結晶板の出射面から出射する1/2波長板であって、
    前記1/2波長板の位相差をΓ、その補正量をΓaとし、前記結晶板の前記光学軸を前記入射面に投影した光学軸投影線と前記入射面に入射する前記直線偏光の偏光面とがなす光学軸方位角をθとし、前記結晶板の前記入射面に対する法線と前記結晶板の光学軸とがなす角度βを5°≦β≦30°の範囲に設定したとき、以下の式
    Γ=180°+Γa
    Γamin<Γa<Γamax
    Γamin=A+Aθ+Aβ+Aθβ+Aθ+Aβ+Aθβ+Aθβ+Aθβ+Aθ+A10β+A11θβ+A12θβ+A13θβ+A14θβ+A15θβ
    但し、
    =−58.9286
    =12.35938
    =12.8869
    =−2.75654
    =−0.571
    =−0.7629
    =0.134076
    =0.164482
    =−0.00816
    =0.004949
    10=0.013294
    11=−0.00288
    12=0.000144
    13=−0.0014
    14=0.0000907
    15=−0.0000016
    Γamax=B+Bθ+Bβ+Bθβ+Bθ+Bβ+Bθβ+Bθβ+Bθβ+Bθ+B10β+B11θβ+B12θβ+B13θβ+B14θβ+B15θβ
    但し、
    =128.7937
    =−20.7435
    =15.2463
    =3.134559
    =0.679509
    =−0.90929
    =−0.16465
    =−0.24201
    =0.012904
    =−0.00617
    10=0.011497
    11=0.005092
    12=−0.00026
    13=0.001931
    14=−0.00016
    15=0.00000323
    を満足することを特徴とする1/2波長板。
  2. 複屈折性及び旋光性を有する無機材料からなる単一の結晶板で形成され、前記結晶板の入射面から入射する直線偏光の偏光面を回転させて前記結晶板の出射面から出射する1/2波長板であって、
    前記1/2波長板の位相差をΓ、その補正量をΓaとし、前記結晶板の前記光学軸を前記入射面に投影した光学軸投影線と前記入射面に入射する前記直線偏光の偏光面とがなす光学軸方位角をθとし、前記結晶板の前記入射面に対する法線と前記結晶板の光学軸とがなす角度βを5°≦β≦30°の範囲に設定したとき、以下の式
    Γ=180°+Γa
    Γa=A+Aθ+Aβ+Aθβ+Aθ+Aβ+Aθβ+Aθβ+Aθβ+Aθ+A10β+A11θβ+A12θβ+A13θβ+A14θβ+A15θβ
    但し、
    =−63.635
    =6.966
    =47.038
    =−0.325
    =−3.038
    =−3.559
    =0.113
    =0.213
    =−0.006
    =−0.004
    10=0.000
    11=−0.001
    12=0.000
    13=0.000
    14=0.003
    15=0.053
    を満足することを特徴とする1/2波長板。
  3. 前記入射面及び前記出射面の少なくともいずれか一方に形成された回折格子パターンを有することを特徴とする請求項1又は2記載の1/2波長板。
  4. 前記結晶板が水晶からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の1/2波長板。
  5. 光源と、前記光源から出射される光を記録媒体上に集光する対物レンズと、前記記録媒体により反射された光を検出する検出器と、前記光源と前記対物レンズ間の光路中に配置した請求項1乃至4のいずれか記載の1/2波長板とを備えることを特徴とする光ピックアップ装置。
  6. 第1の主面を光入斜面としかつ第2の主面を光出射面とする平板状の透光性基材と、前記基材中に設けられた第1及び第2の光学薄膜と、波長板とを備え、
    前記第1及び第2の光学薄膜が、前記第1及び第2の主面に対して傾斜させて、交互にかつ互いに間隔をおいて平行に配置され、
    前記第1の光学薄膜が、前記第1の主面側から入射した光を互いに直交する第1の直線偏光と第2の直線偏光とに分離して、前記第1の直線偏光を透過させかつ第2の直線偏光を反射し、
    前記第2の光学薄膜が、前記第1の光学薄膜により反射された第2の直線偏光を反射して前記第2の主面から出射させ、
    前記波長板が、前記第1の光学薄膜により分離された前記第1又は第2の直線偏光を透過させる位置に配置された請求項1乃至4のいずれか記載の1/2波長板であることを特徴とする偏光変換素子。
  7. 光源と、前記光源からの光を前記第2の直線偏光に変換して出射する請求項6記載の偏光変換素子と、前記偏光変換素子からの出射光を、投写しようとする画像情報に応じて変調する変調手段と、前記変調手段により変調された光を投写する投写光学系とを有することを特徴とする投写型表示装置。
  8. 前記変調手段が液晶パネルであることを特徴とする請求項7記載の投写型表示装置。
JP2009252228A 2009-11-02 2009-11-02 1/2波長板、光ピックアップ装置、偏光変換素子及び投写型表示装置 Active JP5347911B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009252228A JP5347911B2 (ja) 2009-11-02 2009-11-02 1/2波長板、光ピックアップ装置、偏光変換素子及び投写型表示装置
CN2010105354818A CN102073087B (zh) 2009-11-02 2010-11-01 1/2波长板、光拾取装置、偏振转换元件及投影型显示装置
US12/916,683 US8398241B2 (en) 2009-11-02 2010-11-01 Half-wave plate, optical pickup device, polarization conversion element, and projection display device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009252228A JP5347911B2 (ja) 2009-11-02 2009-11-02 1/2波長板、光ピックアップ装置、偏光変換素子及び投写型表示装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2011095679A true JP2011095679A (ja) 2011-05-12
JP2011095679A5 JP2011095679A5 (ja) 2012-12-13
JP5347911B2 JP5347911B2 (ja) 2013-11-20

Family

ID=43925097

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009252228A Active JP5347911B2 (ja) 2009-11-02 2009-11-02 1/2波長板、光ピックアップ装置、偏光変換素子及び投写型表示装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8398241B2 (ja)
JP (1) JP5347911B2 (ja)
CN (1) CN102073087B (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5347911B2 (ja) * 2009-11-02 2013-11-20 セイコーエプソン株式会社 1/2波長板、光ピックアップ装置、偏光変換素子及び投写型表示装置
CN104293985B (zh) * 2014-09-30 2016-01-20 广东瑞洲科技有限公司 一种皮革切割机的校正系统及其校正方法
CN106953999A (zh) * 2017-04-17 2017-07-14 苏州佳世达电通有限公司 扫描装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005158121A (ja) * 2003-11-21 2005-06-16 Toyo Commun Equip Co Ltd 旋光能補正広帯域1/4波長板及びこれを用いた光ピックアップ装置
JP2006235312A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Kyocera Kinseki Corp 反射型液晶表示装置
JP2008123588A (ja) * 2006-11-10 2008-05-29 Epson Toyocom Corp 回折素子及びそれを用いた光学ヘッド装置
JP2009020139A (ja) * 2007-07-10 2009-01-29 Epson Toyocom Corp 偏光変換素子および液晶プロジェクタ

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS524948A (en) 1975-07-02 1977-01-14 Hitachi Ltd Guide vane seal apparatus for the fluid machine
JPS6343721A (ja) 1986-08-08 1988-02-24 Nippon Senjimia Kk 異速圧延機における浮動ロ−ル回転数測定装置
JPH0358081A (ja) 1989-07-26 1991-03-13 Nec Corp マルチcrt表示方式
GB2296808A (en) * 1994-12-29 1996-07-10 Sharp Kk Illumination system for display device
EP1500957A4 (en) * 2002-04-26 2008-11-19 Epson Toyocom Corp LAMINAT WAVE LENGTH PLATE AND OPTICAL BUYER THEREOF
KR20060115757A (ko) * 2003-12-01 2006-11-09 제이에스알 가부시끼가이샤 파장판
JP4465526B2 (ja) 2003-12-22 2010-05-19 Jsr株式会社 波長板
JP4419739B2 (ja) 2004-07-23 2010-02-24 旭硝子株式会社 光ヘッド装置
KR100971064B1 (ko) * 2005-09-28 2010-07-20 엡슨 토요콤 가부시키 가이샤 적층 파장판 및 그것을 이용한 광 픽업
JP4623042B2 (ja) * 2006-04-10 2011-02-02 エプソントヨコム株式会社 積層波長板、偏光変換子、偏光照明装置、及び光ピックアップ装置
JP4380725B2 (ja) * 2006-04-18 2009-12-09 エプソントヨコム株式会社 積層波長板及びこれを用いた光ピックアップ装置
JP4557022B2 (ja) 2007-03-27 2010-10-06 エプソントヨコム株式会社 積層位相差板、投射型映像装置
US7855834B2 (en) * 2007-03-27 2010-12-21 Epson Toyocom Corporation Multilayered phase difference plate and projector
JP5024241B2 (ja) * 2007-10-10 2012-09-12 セイコーエプソン株式会社 波長板及びこれを用いた光ピックアップ装置
JP2009103863A (ja) 2007-10-23 2009-05-14 Epson Toyocom Corp 位相差板及びプロジェクタ
JP5051475B2 (ja) * 2008-10-27 2012-10-17 セイコーエプソン株式会社 1/4波長板、光ピックアップ装置及び反射型液晶表示装置
JP5228805B2 (ja) * 2008-10-31 2013-07-03 セイコーエプソン株式会社 積層1/4波長板
JP4877612B2 (ja) 2009-01-05 2012-02-15 セイコーエプソン株式会社 波長板、偏光変換素子及び投写型表示装置
JP5251672B2 (ja) * 2009-03-30 2013-07-31 セイコーエプソン株式会社 積層1/2波長板、光ピックアップ装置、偏光変換素子、及び投写型表示装置
JP5251671B2 (ja) * 2009-03-30 2013-07-31 セイコーエプソン株式会社 積層1/2波長板、光ピックアップ装置、偏光変換素子、及び投写型表示装置
JP5347911B2 (ja) * 2009-11-02 2013-11-20 セイコーエプソン株式会社 1/2波長板、光ピックアップ装置、偏光変換素子及び投写型表示装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005158121A (ja) * 2003-11-21 2005-06-16 Toyo Commun Equip Co Ltd 旋光能補正広帯域1/4波長板及びこれを用いた光ピックアップ装置
JP2006235312A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Kyocera Kinseki Corp 反射型液晶表示装置
JP2008123588A (ja) * 2006-11-10 2008-05-29 Epson Toyocom Corp 回折素子及びそれを用いた光学ヘッド装置
JP2009020139A (ja) * 2007-07-10 2009-01-29 Epson Toyocom Corp 偏光変換素子および液晶プロジェクタ

Also Published As

Publication number Publication date
CN102073087B (zh) 2012-09-26
CN102073087A (zh) 2011-05-25
US20110102746A1 (en) 2011-05-05
US8398241B2 (en) 2013-03-19
JP5347911B2 (ja) 2013-11-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5251671B2 (ja) 積層1/2波長板、光ピックアップ装置、偏光変換素子、及び投写型表示装置
JP5051475B2 (ja) 1/4波長板、光ピックアップ装置及び反射型液晶表示装置
JP5012171B2 (ja) 反射回折偏光子および光学装置
JP5251672B2 (ja) 積層1/2波長板、光ピックアップ装置、偏光変換素子、及び投写型表示装置
WO2011049144A1 (ja) 反射型波長板および光ヘッド装置
JP5347911B2 (ja) 1/2波長板、光ピックアップ装置、偏光変換素子及び投写型表示装置
JP4742630B2 (ja) 反射光学素子および光ピックアップ装置
JP5228805B2 (ja) 積層1/4波長板
JP4332721B2 (ja) 偏光変換素子及び偏光変換素子を含む光学装置
JPWO2009017037A1 (ja) 位相差素子および光ヘッド装置
JP5056059B2 (ja) 広帯域波長板
JP4349335B2 (ja) 光ヘッド装置
JP2008262662A (ja) 光ピックアップ用1/4波長板及び光ヘッド装置
JP5131244B2 (ja) 積層位相板及び光ヘッド装置
JP4311370B2 (ja) 3波長対応光ピックアップ
JP4876826B2 (ja) 位相差素子および光ヘッド装置
JP2006040359A (ja) 積層1/4波長板とそれを用いた光ピックアップ
JP2011060357A (ja) 光ヘッド装置
JP2006012202A (ja) 光路補正装置とこれを用いた光ピックアップ
JP4577447B2 (ja) 光ピックアップ
JP2006294107A (ja) 広帯域波長板とそれを用いた光ピックアップ
JP2005302082A (ja) 光路補正装置とこれを用いた光ピックアップ
JP2004335108A (ja) 光ヘッド装置
JP2005141839A (ja) 光ヘッド装置
JP2005322302A (ja) 光路補正装置とこれを用いた光ピックアップ

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20111227

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120608

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120726

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121031

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121031

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130704

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130723

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130805

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5347911

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350