JP2011084186A - タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明の目的は、リブ状陸部にサイプを有するタイヤにおいて、リブ状陸部にサイプを有するタイヤにおいて、サイプ形状の適正化を図ることにより、ウェット路面におけるトラクション性能の維持を前提に、耐摩耗性及び耐クラック性を向上させたタイヤを提供することにある。
【解決手段】タイヤは、トレッド部1に、1列以上のリブ状陸部3を具え、該リブ状陸部3にサイプ4を有する。また、かかるサイプ4は、少なくともショルダー側の端部における深さが、残余の部分の深さよりも小さい。更に、かかるリブ状陸部3のタイヤ幅方向外側の側壁9に、サイプ4の一部に沿ってトレッド部踏面5からサイプ4の溝底6側に延在するタイヤ幅方向内側に窪んだ切り欠き部10を具える。
【選択図】図1

Description

この発明は、トレッド部に、1列以上のリブ状陸部を具え、かかるリブ状陸部にサイプを有するタイヤ、特には重荷重用タイヤに関するものであり、かかるタイヤのウェット路面におけるトラクション性能を維持しつつも、耐摩耗性及び耐クラック性の向上を図る。
リブ状陸部は、ブロック陸部に比べ、剛性が高いことから耐摩耗性に優れる。しかし、リブ状陸部には、そのエッジ近傍が周方向に局所的に摩耗するリバーウェアと呼ばれる偏摩耗が発生し易いという問題があった。リバーウェアは、走行中に、タイヤに加わる横力により、リブ状陸部のエッジ近傍に微小な段差が生じる結果、かかる段差部分が径差により引きずられてすべり摩耗することから、リブ状陸部のエッジ側の摩耗量がリブ状陸部の中央側の摩耗量よりも多くなり偏摩耗するものである。
また、リブ状陸部を具えるタイヤのウェット路面におけるトラクション性能を向上させるために、例えば特許文献1には、リブ状陸部にサイプを設けたタイヤが開示されている。
特開平6−80002号公報
しかし、特許文献1のタイヤは、サイプによりウェット路面におけるトラクション性能は向上するものの、リブ状陸部の剛性が低下することから、コーナリング走行時に、リブ状陸部に横力が負荷されると、その横力に充分に抗することができずに、すべり摩耗し、特にリブ状陸部のタイヤ幅方向外側のエッジ部分が早期に摩耗する。その結果、リブ状陸部の中央部との摩耗差が大きくなり、偏摩耗(リバーウェア)する。また、リブ状陸部の両エッジ部分を対比すると、タイヤ幅方向外側のエッジ部分に横力がより大きく負荷されることから、リブ状陸部のうち、リブ状陸部のタイヤ幅方向内側のエッジ部分よりもタイヤ幅方向外側のエッジ部分の方が摩耗量が大きい。更に、特許文献1に記載のタイヤでは、タイヤ負荷転動時にサイプの溝底部分にてクラックが発生しやすいことについては、何ら検討されていない。
したがって、この発明の目的は、リブ状陸部にサイプを有するタイヤにおいて、サイプ形状の適正化を図ることにより、ウェット路面におけるトラクション性能の維持を前提に、耐摩耗性及び耐クラック性を向上させたタイヤを提供することにある。
上記目的を達成するため、この発明は、トレッド部に、1列以上のリブ状陸部を具え、該リブ状陸部にサイプを有するタイヤであって、かかるサイプは、少なくともショルダー側の端部における深さが、残余の部分の深さよりも小さく、リブ状陸部のショルダー側の側壁に、サイプの少なくとも一部に沿ってトレッド部踏面からサイプの溝底側に延在するタイヤ幅方向内側に窪んだ切り欠き部を具えることを特徴とするタイヤである。
また、サイプの溝底の少なくとも一部に、トレッド部踏面における該サイプの開口幅よりもタイヤ周方向長さの大きな拡大部を具えることが好ましい。
更に、拡大部を切り欠き部を設けた部分以外の溝底部分に具えることが好ましい。
更にまた、サイプにおいて、最小深さは、最大深さの0.50〜0.95倍の範囲にあることが好ましい。
加えて、サイプの、最大深さを有する部分のタイヤ幅方向長さが、リブ状陸部のタイヤ幅方向長さの0.1〜0.9倍の範囲にあることが好ましい。
加えてまた、サイプの溝底の最大溝深さを有する部分と、サイプの最小溝深さを有する部分とを連結している領域はタイヤ幅方向に対し傾斜していることが好ましい。
また、連結している領域のタイヤ幅方向長さは、サイプのタイヤ幅方向長さの、0〜0.9倍の範囲にあることが好ましい。
更に、連結領域の傾斜角度は、鈍角にて110〜160°の範囲にあることが好ましい。
更にまた、切り欠き部のタイヤ幅方向長さは、ブロック振りの交点長さ以上であり、サイプの最小深さを有する部分のタイヤ幅方向長さ以下であることが好ましい。なお、ここでいう「ブロック振りの交点長さ」とは、サイプを挟んでタイヤ周方向に隣接するリブ状陸部部分のタイヤ幅方向外側の輪郭の延長線が交差する点から同リブ状陸部部分の切り欠き部に最も近い端点間を結んだ線の長さ」をいうものである。
加えて、切り欠き部のタイヤ周方向長さは、サイプのタイヤ周方向距離の2倍以上であり、タイヤ周方向に隣接するサイプ間の距離の1/2以下であることが好ましい。あるいは、サイプの溝底に拡大部を具えるときには、切り欠き部のタイヤ周方向長さは、拡大部のタイヤ周方向距離の0.25倍以上であり、タイヤ周方向に隣接するサイプ間の距離の1/2以下であることが好ましい。
加えてまた、切り欠き部の深さは、サイプの最小深さ以上であり、サイプの最大深さ以下であることが好ましい。
この発明によれば、リブ状陸部にサイプを有するタイヤにおいて、サイプ形状の適正化を図ることにより、ウェット路面におけるトラクション性能の維持を前提に、耐摩耗性及び耐クラック性を向上させたタイヤを提供することが可能となる。
(a)は、この発明に従う代表的なタイヤのトレッド部の一部の展開図であり、(b)は、(a)におけるI―I線断面図であり、(c)は、(a)におけるリブ状陸部のタイヤ周方向断面図であり、(d)は、(a)におけるリブ状陸部のタイヤ幅方向内側から見た斜視図であり、(e)は、(a)におけるリブ状陸部のタイヤ幅方向外側から見た斜視図である。 (a)は、この発明に従うその他のタイヤのトレッド部の一部の展開図であり、(b)は、(a)におけるI―I線断面図であり、(c)は、(a)におけるリブ状陸部のタイヤ幅方向内側から見た斜視図であり、(d)は、(a)におけるリブ状陸部のタイヤ幅方向外側から見た斜視図である。 (a)及び(b)は、この発明に従うその他のタイヤのリブ状陸部の切り欠き部を示した図である。 (a)は従来例タイヤ1のリブ状陸部の一部を示した図であり、(b)は従来例タイヤ1のリブ状陸部のタイヤ幅方向断面図であり、(c)は従来例タイヤ1のリブ状陸部のタイヤ周方向断面図である。 (a)は比較例タイヤ1のリブ状陸部の一部を示した図であり、(b)は比較例タイヤ1のリブ状陸部のタイヤ幅方向断面図であり、(c)は比較例タイヤ1のリブ状陸部のタイヤ周方向断面図である。 (a)は実施例タイヤ1のリブ状陸部の一部を示した図であり、(b)は実施例タイヤ1のリブ状陸部のタイヤ幅方向断面図であり、(c)は実施例タイヤ1のリブ状陸部のタイヤ周方向断面図である。 (a)は実施例タイヤ2のリブ状陸部の一部を示した図であり、(b)は実施例タイヤ2のリブ状陸部のタイヤ幅方向断面図であり、(c)は実施例タイヤ2のリブ状陸部のタイヤ周方向断面図である。 (a)は従来例タイヤ2のリブ状陸部の一部を示した図であり、(b)は従来例タイヤ2のリブ状陸部のタイヤ幅方向断面図であり、(c)は従来例タイヤ2のリブ状陸部のタイヤ周方向断面図である。 (a)は比較例タイヤ2のリブ状陸部の一部を示した図であり、(b)は比較例タイヤ2のリブ状陸部のタイヤ幅方向断面図であり、(c)は比較例タイヤ2のリブ状陸部のタイヤ周方向断面図である。 (a)は実施例タイヤ3のリブ状陸部の一部を示した図であり、(b)は実施例タイヤ3のリブ状陸部のタイヤ幅方向断面図であり、(c)は実施例タイヤ3のリブ状陸部のタイヤ周方向断面図である。 (a)は実施例タイヤ4のリブ状陸部の一部を示した図であり、(b)は実施例タイヤ4のリブ状陸部のタイヤ幅方向断面図であり、(c)は実施例タイヤ4のリブ状陸部のタイヤ周方向断面図である。 (a)は実施例タイヤ5のリブ状陸部の一部を示した図であり、(b)は実施例タイヤ5のリブ状陸部のタイヤ幅方向断面図であり、(c)は実施例タイヤ5のリブ状陸部のタイヤ周方向断面図である。
以下、図面を参照しつつこの発明の実施の形態を説明する。図1(a)は、この発明に従う代表的なタイヤのトレッド部の一部についての展開図であり、図1(b)は、図1(a)のI−I線断面図であり、図1(c)は、図1(a)のリブ状陸部のタイヤ周方向断面図であり、図1(d)は、図1(a)のリブ状陸部のタイヤ幅方向内側から見た斜視図であり、図1(e)は、図1(a)のリブ状陸部のタイヤ幅方向外側から見た斜視図である。図2(a)は、この発明に従うその他のタイヤのトレッド部の一部の展開図であり、図2(b)は、図2(a)におけるI―I線断面図であり、図2(c)は、図2(a)におけるリブ状陸部のタイヤ幅方向内側から見た斜視図であり、図2(d)は、図2(a)におけるリブ状陸部のタイヤ幅方向外側から見た斜視図である。図3(a)及び(b)は、この発明に従うその他のタイヤのリブ状陸部の切り欠き部を示した図である。
この発明のタイヤは、図1(a)及び(b)に示すように、トレッド部1に、タイヤ周方向に延びる複数本の周方向溝2を配設することによって、複数列のリブ状陸部3を区画形成している。リブ状陸部3には、かかるリブ状陸部に隣接する2本の周方向溝2、2をタイヤ幅方向に連通するサイプ4が設けられている。また、かかるサイプ4は、図1(b)に示すように、トレッド部踏面5からサイプ4の溝底6までの深さが、タイヤ赤道面CL側の端部よりも、ショルダー側の端部Pの方が小さく、ショルダー側の溝底6が浅くなっている。リブ状陸部3に設けたサイプ4の深さをショルダー側で浅くすることにより、リブ状陸部3のタイヤ幅方向外側のエッジ部分7における剛性が向上する。かかる剛性の向上により、コーナリング走行時にリブ状陸部3のタイヤ幅方向外側のエッジ部分7に横力が大きく負荷されても、かかる横力に充分に抗することができ、タイヤ幅方向外側のエッジ部分7におけるすべり摩耗が抑制される。その結果、タイヤ幅方向外側のエッジ部分7とリブ状陸部3の中央部分8との摩耗差が小さくなり、偏摩耗を抑制することが可能となる。また、図1(a)、(b)及び(e)に示すように、リブ状陸部3のショルダー側の側壁9に、サイプ4の一部に沿ってトレッド部踏面5からサイプ4の溝底側へと延在するタイヤ幅方向内側に窪んだ切り欠き部10を具える。一般に、タイヤが負荷転動すると、サイプの溝底側のゴムが繰り返し変形し、サイプの溝底のゴムに応力が繰り返し負荷されることから、溝底のゴムが劣化して溝底にクラックが生じる虞がある。しかし、切り欠き部10を設けることにより、タイヤ負荷転同時に、サイプ4のタイヤ幅方向外側の溝底に集中する応力が有効に分散され、サイプ4の溝底側のゴムの変形が抑制されることから、サイプ4の溝底にクラックが発生することを防止することができる。更に、図1(c)及び(d)に示すように、サイプ4の溝底6に、トレッド部踏面5におけるサイプ4の開口幅よりもタイヤ周方向長さの大きな拡大部9を具えている。上記したクラックの対策として、サイプ4のタイヤ幅方向内側の溝底側に拡大部11を設けることで、サイプ4の溝底のゴムに集中する応力をバランス良く分散して、サイプ4の溝底側のゴムにクラックが生じることを抑制することが可能となる。なお、図2(a)〜(d)に示すように、排水性能を向上させ、ウェット路面におけるトラクション性能を更に有効に維持する観点から、トレッド部踏面5にて、サイプ4を設けた領域に浅溝12を設けることも可能である。なお、切り欠き部10の形状は、図1及び2に示すように、切り欠き部10の側壁を曲率を有する凹状とする以外に、図3(a)に示すように、切り欠き部10の側壁を曲率を有する凸状としたり、図3(b)に示すように、切り欠き部10の側壁を平面状としたりできる。
また、図1及び2に示すように、拡大部11を、最大深さを有する溝底部分13に具えることが好ましい。一般に、サイプの深さを大きくする程、リブ状陸部の剛性が低下し、タイヤ負荷転動時のゴムの変形量が大きくなることから、そのことに伴い、サイプの溝底に負荷される応力も大きくなる。そのことから、サイプの溝底のうち、最大深さを有する溝底部分13には、応力が集中し易く、クラックが発生し易い。その対策として、かかる最大深さを有する溝底部分13に、拡大部11を設けることにより、溝底部分13に負荷される応力が効率良く分散され、クラックの発生を防止することが可能となる。
更に、図示は省略するが、拡大部9を、最小深さを有する溝底部分14に具えることが好ましい。上述したように、タイヤ負荷転動時における最大深さを有する溝底部分13の変形量が大きいことから、最大深さを有する溝底部分13の変形に追従して、最小深さを有する溝底部分14が引っ張られるように過剰に変形することとなる。その結果、最小深さを有する溝底部分14に応力が過剰に集中し、かかる溝底部分14にてクラックが発生し易い。特に、最大深さを有する溝底部分13に近い最小深さを有する溝底部分14程、強く引っ張られて変形するため、クラックが発生し易い傾向にある。その対策として、最小深さを有する溝底部分14に、拡大部11を設けることにより、溝底部分14に負荷される応力が効率良く分散して、クラックの発生を防止することが可能となる。あるいは、更に好ましい実施形態として、最大深さを有する溝底部分13と最小深さを有する溝底部分14の双方に拡大部11を設け、サイプ4の全域にわたりクラックの発生を抑制することが可能である。
更にまた、サイプ4の深さのうち、最小の深さHは、最大の深さHの0.50〜0.95倍の範囲にあることが好ましい。かかる最小深さHが、最大深さHの0.50倍未満となる場合には、リブ状陸部3のタイヤ幅方向外側のエッジ部分7の剛性は充分に向上し、偏摩耗は抑制されるが、サイプ4を配設することによるウェット路面におけるトラクション性能が低下する可能性がある。一方、かかる最小深さHが、最大深さHの0.95倍を超える場合には、サイプ4を配設することによるウェット路面におけるトラクション性能は充分に確保されるが、リブ状陸部3のタイヤ幅方向外側のエッジ部分7の剛性が充分に向上しないことから、偏摩耗を有効に抑制することができない可能性がある。このような観点から、サイプ4の深さのうち、最小の深さHが、最大の深さHの0.60〜0.85倍の範囲にあることが更に好ましい。
加えて、サイプ4のうち、最大深さHを有する部分13のタイヤ幅方向長さWは、リブ状陸部3のタイヤ幅方向長さWの0.1〜0.9倍の範囲にあることが好ましい。かかる最大深さHを有する部分13のタイヤ幅方向長さWが、リブ状陸部3のタイヤ幅方向長さWの0.9倍を超える場合には、サイプ4を配設することによるウェット路面におけるトラクション性能は有効に向上するが、リブ状陸部3のタイヤ幅方向外側のエッジ部分7における剛性が充分に向上しないことから、偏摩耗を有効に抑制することができない可能性がある。一方、かかる最大深さHを有する部分13のタイヤ幅方向長さWが、リブ状陸部3のタイヤ幅方向長さWの0.1倍未満の場合には、リブ状陸部3のタイヤ幅方向外側のエッジ部分7における剛性が有効に確保され偏摩耗は抑制されるが、サイプ4を配設することによるウェット路面におけるトラクション性能が充分に向上しない可能性がある。
加えてまた、サイプ4のタイヤ幅方向長さWは、リブ状陸部3のタイヤ幅方向長さWの0.80倍以上であることが好ましい。なぜなら、サイプ4のタイヤ幅方向長さWが、リブ状陸部3のタイヤ幅方向長さWの0.80倍未満である場合には、サイプ4を配設しても、ウェット路面におけるトラクション性能が充分に向上しない可能性があるからである。このとき、サイプ4の深さは、リブ状陸部3を挟む周方向溝2、2の深さの0.30倍以上であることが好ましい。なぜなら、サイプ4の深さが、リブ状陸部3を挟む周方向溝2、2の深さの0.30倍未満である場合には、サイプ4を配設しても、ウェット路面におけるトラクション性能が充分に向上しない可能性があるからである。なお、リブ状陸部3を挟む2本の周方向溝2、2の深さが異なる場合には、サイプ4の深さは、より深さが大きい方の周方向溝2の深さの0.30倍以上であることが好ましい。
また、サイプ4のタイヤ周方向長さは1.5mm未満であることが好ましい。なぜなら、サイプ4のタイヤ周方向長さが1.5mm以上となる場合には、リブ状陸部3がタイヤ周方向に大きく分断され、ヒールアンドトウ摩耗による偏摩耗が生じ、かつ、リブ状陸部の剛性が低下して、操縦安定性が悪化する可能性があるからである。なお、一般に、サイプの機能を確保することができ、技術的に製造可能なサイプのタイヤ幅方向長さは、約0.5mmである。
更に、タイヤ負荷転動時のタイヤ周方向への入力により、リブ状陸部3のサイプが変形するときに、サイプ4の溝底6の最大溝深さを有する部分13と、最小溝深さを有する部分14との連結領域15に集中する応力を分散し、クラック(引き裂き)の発生を防止する観点から、以下の構成とすることが好ましい。すなわち、かかる連結領域15のタイヤ幅方向(タイヤの軸線方向)に対する傾斜角度Xを、鈍角にて110〜160°の範囲とすることが好ましい。なぜなら、かかる傾斜角度Xが160°を超える場合には、リブ状陸部3のタイヤ幅方向外側のエッジ部分7における剛性が充分に向上せずに(リブ状陸部3内における剛性差の確保が困難となり)、リブ状陸部3内の剛性差を小さくして偏摩耗を抑制する効果が充分に発揮されない可能性があるからである。一方、かかる傾斜角度Xが110°未満の場合には、連結領域15に集中する応力を有効に分散することができずに、かかる連結領域15にクラックが発生する可能性があるからである。また、最大深さHを有する部分13を充分に確保する観点から、連結領域15のタイヤ幅方向長さは、サイプ4のタイヤ幅方向長さWの、0〜0.9倍の範囲にあることが好ましい。更に、図示例のサイプ4の拡大部9は、タイヤ周方向断面で見て、全て円形のフラスコ状となっているが、その形状はこれに限定されるものではなく、楕円形やその他の形状とすることもできる。ただし、角部を有するその他の形状とした場合には、タイヤ負荷転動時にリブ状陸部3が変形して、拡大部11にてクラックが発生してしまうことを防止する観点から、かかる角部が曲率を有することが好ましい。
更にまた、切り欠き部10のタイヤ幅方向長さWは、ブロック振りの交点長さ以上であり、サイプ4の最小深さを有する部分のタイヤ幅方向長さW以下であることが好ましい。なぜなら、切り欠き部10のタイヤ幅方向長さWが、ブロック振りの交点長さ未満の場合には、切り欠き部10が小さくなり過ぎることから、サイプ4のタイヤ幅方向外側の溝底6に集中する応力を有効に分散することができずに、かかる溝底6にてクラックが発生する可能性があるからである。一方、切り欠き部10のタイヤ幅方向長さWが、サイプの最小深さを有する部分のタイヤ幅方向長さWを超える場合には、リブ状陸部3の陸部剛性が低下し過ぎることから、耐偏摩耗性が低下してしまう可能性があるからである。
加えて、切り欠き部10のタイヤ周方向長さCは、サイプのタイヤ周方向距離の2倍以上であり、タイヤ周方向に隣接するサイプ間の距離の1/2以下であることが好ましい。なぜなら、切り欠き部10のタイヤ周方向長さCが、サイプのタイヤ周方向距離の2倍未満の場合には、切り欠き部10を充分な寸法確保できず、切り欠き部10を設けたことによる効果が得られないことから、サイプ4のタイヤ幅方向外側の溝底6に集中する応力を有効に分散することができずに、かかる溝底6にてクラックが発生する可能性があるからである。一方、切り欠き部10のタイヤ周方向長さCが、タイヤ周方向に隣接するサイプ間の距離の1/2を超える場合には、リブ状陸部3の陸部剛性が低下し過ぎることから、耐偏摩耗性が低下してしまう可能性があるからである。
あるいは、サイプ4の溝底6に拡大部を具える場合には、切り欠き部10のタイヤ周方向長さCは、拡大部11のタイヤ周方向距離の0.25倍以上であり、タイヤ周方向に隣接するサイプ4、4間の距離の1/2以下であることが好ましい。なぜなら、切り欠き部10のタイヤ周方向長さCが、拡大部11のタイヤ周方向距離の0.25倍未満の場合には、切り欠き部10を充分な寸法確保できず、切り欠き部10を設けたことによる効果が得られないことから、サイプ4のタイヤ幅方向外側の溝底6に集中する応力を有効に分散することができずに、かかる溝底6にてクラックが発生する可能性があるからである。一方、切り欠き部10のタイヤ周方向長さCが、タイヤ周方向に隣接するサイプ4、4間の距離の1/2を超える場合には、リブ状陸部3の陸部剛性が低下し過ぎることから、耐偏摩耗性が低下してしまう可能性があるからである。
また、切り欠き部10の深さHは、サイプ4の最小深さH以上であり、サイプ4の最大深さH以下であることが好ましい。なぜなら、切り欠き部10の深さHが、サイプ4の最小深さH未満の場合には、切り欠き部10を充分な寸法確保できず、切り欠き部10を設けたことによる効果が得られないことから、サイプ4のタイヤ幅方向外側の溝底6に集中する応力を有効に分散することができずに、かかる溝底6にてクラックが発生する可能性があるからである。一方、切り欠き部10の深さHが、サイプ4の最大深さHを超える場合には、タイヤを構成する部材であるベルトが露出してしまい、製品タイヤとして問題が生ずる可能性があるからである。
なお、上述したところはこの発明の実施形態の一部を示したに過ぎず、この発明の趣旨を逸脱しない限り、これらの構成を交互に組み合わせたり、種々の変更を加えたりすることができる。
次に、リブ状陸部に深さが一定のサイプを具える空気入りタイヤ(従来例タイヤ1)、リブ状陸部にショルダー側の端部における深さが、残余の部分よりも小さいサイプを具える空気入りタイヤ(比較例タイヤ1)、及び、リブ状陸部にショルダー側の端部における深さが、残余の部分よりも小さいサイプを具え、更にリブ状陸部のショルダー側の側壁に切り欠きを具える空気入りタイヤ(実施例タイヤ1〜2)を、タイヤサイズ11R/22.5の重荷重用空気入りタイヤとして、夫々試作し、性能評価を行ったので、以下に説明する。
従来例タイヤ1、比較例タイヤ1及び実施例タイヤ1〜2は、全て図1に示すトレッド部の基本的な構成を具える。トレッド部には、複数のリブ状陸部と、それに囲まれる複数のブロック陸部列を有する。また、従来例タイヤ1、比較例タイヤ1及び実施例タイヤ1〜2のリブ状陸部に設けられたサイプは、夫々図4(a)〜(c)、図5(a)〜(c)、図6(a)〜(c)、並びに、図7(a)〜(c)に対応する形状を具える。従来例タイヤ1、比較例タイヤ1及び実施例タイヤ1〜2のリブ状陸部には、サイプに沿って浅溝が設けられており、かかる浅溝は、タイヤ周方向長さが14mmであり、深さが3mmである。
従来例タイヤ1のサイプは、図4(a)〜(c)に示すように、タイヤ周方向長さが0.7mm、タイヤ幅方向長さが20mm、深さが16mmであり、一定の深さを有する。
比較例タイヤ1のサイプは、図5(a)〜(c)に示すように、タイヤ周方向長さが0.7mm、タイヤ幅方向長さが20mm、最大溝深さが16mm、最小溝深さが13mmであり、最大溝深さを有する部分はタイヤ赤道面側にあり、最小溝深さを有する部分はショルダー側にある。また、最大溝深さを有する部分と最小溝深さを有する部分との連結領域のタイヤ幅方向長さは、サイプのタイヤ幅方向長さの0.3倍であり、傾斜角度Xは150°である。
実施例タイヤ1のサイプは、図6(a)〜(c)に示すように、タイヤ周方向長さが0.7mm、タイヤ幅方向長さが20mm、最大溝深さが16mm、最小溝深さが13mmであり、最大溝深さを有する部分はタイヤ赤道面側にあり、最小溝深さを有する部分はショルダー側にある。また、最大溝深さを有する部分と最小溝深さを有する部分との連結領域のタイヤ幅方向長さは、サイプのタイヤ幅方向長さの0.3倍であり、傾斜角度Xは150°である。また、切り欠き部は、側壁に曲率を有する凹状であり、その半径が2.2mmであり、深さが14mmである。
実施例タイヤ2のサイプは、図7(a)〜(c)に示すように、タイヤ周方向長さが0.7mm、タイヤ幅方向長さが20mm、最大溝深さが16mm、最小溝深さが13mmであり、最大溝深さを有する部分はタイヤ赤道面側にあり、最小溝深さを有する部分はショルダー側にある。また、最大溝深さを有する部分と最小溝深さを有する部分との連結領域のタイヤ幅方向長さは、サイプのタイヤ幅方向長さの0.3倍であり、傾斜角度Xは150°である。また、切り欠き部は、側壁に曲率を有する凸状であり、その半径が2.2mmであり、深さが14mmである。
ウェット路面におけるトラクション性能は、これら各供試タイヤをサイズ7.5×22.5のリムに取付けてタイヤ車輪とし、テストに使用するトラクター車両の駆動輪に装着して、空気圧:900kPa(相対圧)、タイヤ負荷荷重8.34kN(1本あたり)を適用し、鉄板を敷いたテストコースにて、水膜2mmのウェット路面条件で、発進加速試験を行い、所定距離を走行することに要した時間を測定し、比較例タイヤ1の所要時間を基準値として、指数化し、その他のタイヤについて相対値を求め、それらを比較することで評価した。なお、数値が大きい程、ウェット路面におけるトラクション性能に優れることを表し、その結果を表1に示す。
耐偏摩耗性は、上述の車両をテスト道にて、リブ状陸部の摩耗率が70%に到達するまで走行した後に、リバーウェアに起因した偏摩耗が発生しているかを目視にて確認することで評価した。その結果を表1に示す。
耐クラック性は、上述の車両をテスト道にて、リブ状陸部の摩耗率が40%に到達するまで走行した後に、サイプの最小溝深さを有する部分においてクラックが発生しているか否かを目視にて確認し、その後更に、リブ状陸部の摩耗率が70%に到達するまで走行した後に、サイプの最大溝深さを有する部分においてクラックが発生しているか否かを目視にて確認して評価した。その結果も表1に併せて示す。
Figure 2011084186
表1の結果から明らかなように、従来例タイヤ1に比べ、比較例タイヤ1及び実施例タイヤ1〜2は、リバーウェアによる偏摩耗が抑制されていた。実施例タイヤ1〜2は、従来例タイヤ1及び比較例タイヤ1と同様、ウェット路面におけるトラクション性能を有効に維持していた。また、サイプの溝底におけるクラックの発生も、従来例タイヤ1及び比較例タイヤ1において発生していたのに対し、実施例タイヤ1〜2では、全く発生していなかった。
次いで、リブ状陸部に深さが一定のサイプを具え、サイプの溝底に拡大部を具える空気入りタイヤ(従来例タイヤ2)、リブ状陸部にショルダー側の端部における深さが、残余の部分よりも小さいサイプを具え、サイプの溝底に拡大部を具える空気入りタイヤ(比較例タイヤ2)、及び、リブ状陸部にショルダー側の端部における深さが、残余の部分よりも小さいサイプを具え、更にリブ状陸部のショルダー側の側壁に切り欠きを具え、サイプの溝底に拡大部を具える空気入りタイヤ(実施例タイヤ3〜5)を、タイヤサイズ11R/22.5の重荷重用空気入りタイヤとして、夫々試作し、性能評価を行ったので、以下に説明する。
従来例タイヤ2、比較例タイヤ2及び実施例タイヤ3〜5は、全て図1に示すトレッド部の基本的な構成を具える。トレッド部には、複数のリブ状陸部と、それに囲まれる複数のブロック陸部列を有する。また、従来例タイヤ2、比較例タイヤ2及び実施例タイヤ3〜5のリブ状陸部に設けられたサイプは、夫々図8(a)〜(c)、図9(a)〜(c)、図10(a)〜(c)、図11(a)〜(c)、並びに、図12(a)〜(c)に対応する形状を具える。従来例タイヤ2、比較例タイヤ2及び実施例タイヤ3〜5のリブ状陸部には、サイプに沿って浅溝が設けられており、かかる浅溝は、タイヤ周方向長さが14mmであり、深さが3mmである。また、拡大部は、タイヤ周方向長さが2.2mmである。
従来例タイヤ2のサイプは、図8(a)〜(c)に示すように、タイヤ周方向長さが0.7mm、タイヤ幅方向長さが20mm、深さが16mmであり、一定の深さを有する。
比較例タイヤ2のサイプは、図9(a)〜(c)に示すように、タイヤ周方向長さが0.7mm、タイヤ幅方向長さが20mm、最大溝深さが16mm、最小溝深さが13mmであり、最大溝深さを有する部分はタイヤ赤道面側にあり、最小溝深さを有する部分はショルダー側にある。また、最大溝深さを有する部分と最小溝深さを有する部分との連結領域のタイヤ幅方向長さは、サイプのタイヤ幅方向長さの0.3倍であり、傾斜角度Xは150°である。
実施例タイヤ3のサイプは、図10(a)〜(c)に示すように、タイヤ周方向長さが0.7mm、タイヤ幅方向長さが20mm、最大溝深さが16mm、最小溝深さが13mmであり、最大溝深さを有する部分はタイヤ赤道面側にあり、最小溝深さを有する部分はショルダー側にある。また、最大溝深さを有する部分と最小溝深さを有する部分との連結領域のタイヤ幅方向長さは、サイプのタイヤ幅方向長さの0.3倍であり、傾斜角度Xは150°である。また、切り欠き部は、側壁が平面状であり、タイヤ周方向長さが4.4mmであり、タイヤ幅方向長さが2.2mmであり、深さが14mmである。
実施例タイヤ4のサイプは、図11(a)〜(c)に示すように、タイヤ周方向長さが0.7mm、タイヤ幅方向長さが20mm、最大溝深さが16mm、最小溝深さが13mmであり、最大溝深さを有する部分はタイヤ赤道面側にあり、最小溝深さを有する部分はショルダー側にある。また、最大溝深さを有する部分と最小溝深さを有する部分との連結領域のタイヤ幅方向長さは、サイプのタイヤ幅方向長さの0.3倍であり、傾斜角度Xは150°である。また、切り欠き部は、側壁に曲率を有する凹状であり、その半径が2.2mmであり、深さが14mmである。
実施例タイヤ5のサイプは、図12(a)〜(c)に示すように、タイヤ周方向長さが0.7mm、タイヤ幅方向長さが20mm、最大溝深さが16mm、最小溝深さが13mmであり、最大溝深さを有する部分はタイヤ赤道面側にあり、最小溝深さを有する部分はショルダー側にある。また、最大溝深さを有する部分と最小溝深さを有する部分との連結領域のタイヤ幅方向長さは、サイプのタイヤ幅方向長さの0.3倍であり、傾斜角度Xは150°である。また、切り欠き部は、側壁に曲率を有する凸状であり、その半径が2.2mmであり、深さが14mmである。
ウェット路面におけるトラクション性能、耐偏摩耗性、及び、耐クラック性は、上述の同様の方法により評価し、その結果を表2に示す。
Figure 2011084186
表2の結果から明らかなように、従来例タイヤ2及び比較例タイヤ2に比べ、実施例タイヤ3〜5は、リバーウェアによる偏摩耗が抑制されていた。実施例タイヤ3〜5は、従来例タイヤ2及び比較例タイヤ2と同様、ウェット路面におけるトラクション性能を有効に維持していた。また、サイプの溝底におけるクラックの発生も、従来例タイヤ2及び比較例タイヤ2において発生していたのに対し、実施例タイヤ3〜5では、全く発生していなかった。
以上のことから明らかなように、この発明によれば、リブ状陸部にサイプを有するタイヤにおいて、サイプ形状の適正化を図ることにより、ウェット路面におけるトラクション性能の維持を前提に、耐摩耗性及び耐クラック性を向上させたタイヤを提供することが可能となった。
1 トレッド部
2 周方向溝
3 リブ状陸部
4 サイプ
5 トレッド部踏面
6 サイプの溝底
7 リブ状陸部のタイヤ幅方向外側のエッジ部分
8 リブ状陸部の中央部分
9 リブ状陸部のタイヤ幅方向外側(ショルダー側)の側壁
10 切り欠き部
11 拡大部
12 浅溝
13 最大溝深さを有する部分
14 最小溝深さを有する部分
15 連結領域

Claims (12)

  1. トレッド部に、1列以上のリブ状陸部を具え、該リブ状陸部にサイプを有するタイヤであって、
    該サイプは、少なくともショルダー側の端部における深さが、残余の部分の深さよりも小さく、
    該リブ状陸部のショルダー側の側壁に、サイプの少なくとも一部に沿ってトレッド部踏面からサイプの溝底側に延在するタイヤ幅方向内側に窪んだ切り欠き部を具えることを特徴とするタイヤ。
  2. 前記サイプの溝底の少なくとも一部に、トレッド部踏面における該サイプの開口幅よりもタイヤ周方向長さの大きな拡大部を具える、請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記拡大部を切り欠き部を設けた部分以外の溝底部分に具える、請求項2に記載のタイヤ。
  4. 前記サイプにおいて、最小深さは、最大深さの0.50〜0.95倍の範囲にある、請求項1〜3のいずれか一項に記載のタイヤ。
  5. 前記サイプの最大深さを有する部分のタイヤ幅方向長さが、リブ状陸部のタイヤ幅方向長さの0.1〜0.9倍の範囲にある、請求項1〜4のいずれか一項に記載のタイヤ。
  6. 前記サイプの溝底の最大溝深さを有する部分と、前記サイプの最小溝深さを有する部分とを連結している領域はタイヤ幅方向に対し傾斜している、請求項1〜5のいずれか一項に記載のタイヤ。
  7. 前記連結している領域のタイヤ幅方向長さは、サイプのタイヤ幅方向長さの、0〜0.9倍の範囲にある、請求項1〜6のいずれか一項に記載のタイヤ。
  8. 前記連結領域の傾斜角度は、鈍角にて110〜160°の範囲にある、請求項1〜7のいずれか一項に記載のタイヤ。
  9. 前記切り欠き部のタイヤ幅方向長さは、ブロック振りの交点長さ以上であり、サイプの最小深さを有する部分のタイヤ幅方向長さ以下である、請求項1〜8のいずれか一項に記載のタイヤ。
  10. 前記切り欠き部のタイヤ周方向長さは、サイプのタイヤ周方向距離の2倍以上であり、タイヤ周方向に隣接するサイプ間の距離の1/2以下である、請求項1〜9のいずれか一項に記載のタイヤ。
  11. 前記サイプの溝底に拡大部を具えるときには、前記切り欠き部のタイヤ周方向長さは、拡大部のタイヤ周方向距離の0.25倍以上であり、タイヤ周方向に隣接するサイプ間の距離の1/2以下である、請求項2〜9のいずれか一項に記載のタイヤ。
  12. 前記切り欠き部の深さは、サイプの最小深さ以上であり、サイプの最大深さ以下である、請求項1〜11のいずれか一項に記載のタイヤ。
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