JPH04310406A - 重荷重用空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

重荷重用空気入りラジアルタイヤ

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JPH04310406A
JPH04310406A JP3075135A JP7513591A JPH04310406A JP H04310406 A JPH04310406 A JP H04310406A JP 3075135 A JP3075135 A JP 3075135A JP 7513591 A JP7513591 A JP 7513591A JP H04310406 A JPH04310406 A JP H04310406A
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Japan
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tire
tread
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primary
kerf
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JP3075135A
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Nobuhiro Yamashita
山下　信博
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はトラック、バス等の車両
に適用される重荷重用空気入りラジアルタイヤに関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、トラックやバス等の重荷重用車両
にもラジアルタイヤが使用されるようになり、そのラジ
アルタイヤ特有の優れた高速性、耐摩耗性、低燃料費性
等を発揮している。この重荷重用空気入りラジアルタイ
ヤは、重荷重に耐えるようにするため、トレッド部に金
属コードの補強ベルトを配設してそのトレッド部を非常
に高い剛性にし、かつ高内圧のエアを充填して使用され
るようになっている。
【０００３】ところが、このようにトレッド部の剛性が
大きく、かつ高内圧のエアが充填された重荷重用空気入
りラジアルタイヤは、トレッド中央域に比べて両ショル
ダー部の路面に対するすべり量が大きいため、肩落ち摩
耗を発生するという問題がある。また、轍のある路面を
走行すると、その轍から脱出する際に路面から過度の外
力を受けることによってハンドルをとられるという所謂
ワンダリング現象を発生する問題がある。
【０００４】従来、これら重荷重用ラジアルタイヤ特有
の問題はその防止対策として両ショルダー部に溝幅が１
．５〜５ｍｍ、溝深さが主溝深さの６０〜１２０％の範
囲にした細溝をタイヤ周方向に設けることによって或る
程度の解決を見ている。しかし、必ずしも十分な対策と
はいえず、特に前者の肩落摩耗に対しては十分とはいえ
なかった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、轍ワ
ンダリング防止性能と共に、特にショルダー部の肩落ち
摩耗の防止を一層向上するようにした重荷重用空気入り
ラジアルタイヤを提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、少なくとも１層のラジアル方向のカーカスと
、このカーカスのトレッド部外周に少なくとも２層の金
属コードからなる補強ベルトとを有し、トレッド面の主
要接地領域にタイヤ周方向に延びる複数の主溝で仕切ら
れた複数のリブを形成すると共に、ショルダー部に位置
するリブのショルダー端部域に溝幅が１．５〜５ｍｍで
、溝深さが前記主溝深さの６０〜１２０％である細溝を
タイヤ周方向に設けたタイヤにおいて、上記細溝からト
レッド中央側に延びる一次カーフをタイヤ周方向に間欠
的に多数形成し、この一次カーフからさらにトレッド中
央側の位置にタイヤ周方向に延びる二次カーフをタイヤ
周方向に間欠的に多数形成したことを特徴とする。
【０００７】このように、ショルダー端部に設けた細溝
からトレッド中央側に延びる一次カーフをタイヤ周方向
に間欠的に多数形成し、この一次カーフからさらにトレ
ッド中央側の位置にタイヤ周方向に延びる二次カーフを
タイヤ周方向に間欠的に多数形成したため、上記細溝と
両カーフとの組み合わせによってショルダー端部の剛性
は最外部を最も柔軟にし、トレッド中央側に向かって徐
々に硬くなる柔軟構造になっている。この柔軟構造は、
ショルダー部のすべりにより発生するタイヤ周方向の摩
擦力を先ず細溝や一次カーフによる柔軟性によって逃が
すようにし、さらにトレッド中央側に伝播しようとする
力（剪断力）をタイヤ周方向に設けた二次カーフに基づ
く柔軟性によって分断するため、肩落ち摩耗の発生を効
果的に抑制することとなる。
【０００８】また、上述のようにショルダー端部が柔軟
になっているので、轍から脱出する際に路面から受ける
外力を緩和させ、ハンドルをとられることがなくなる。 以下、図を参照して本発明につき詳しく説明する。図１
及び図２は本発明からなる重荷重用空気入りラジアルタ
イヤを例示し、１はトレッド部、２はこのトレッド部１
の内側にタイヤ周方向に配置された補強ベルト、３はカ
ーカスである。
【０００９】カーカス３は、補強コードがタイヤ周方向
に実質的に９０゜をなす少なくとも１層からなり、その
補強コードとしてはスチール等の金属コードや、ナイロ
ン、ポリエステル、ポリアラミド等の有機繊維コードが
好ましく使用される。補強層ベルト２は、スチール等の
金属コードから構成された少なくとも２層からなり、ト
レッド部１を非常に高い剛性にするようにしている。ト
レッド部１は、そのトレッド面の断面形状が、曲率半径
ＴＲの円弧によって主接地領域Ｍを形成すると共に、そ
の両ショルダー部には曲率半径Ｒａの円弧からなる補助
接地領域Ｓを形成するようになっている。
【００１０】主接地領域Ｍは主として直進走行時の接地
面であり、また補助接地領域Ｓはコーナリング走行時と
か、轍乗り越し時の接地面として使われるものである。 主接地領域Ｍのトレッド面には、複数本の主溝４，４，
４，４がタイヤ周方向に設けられ、これら主溝によって
中央部にはリブ５，５，５が形成され、また両ショルダ
ー部には、上記リブ５よりも幅広であるリブ６，６が形
成されている。
【００１１】さらにショルダー部のリブ６には、そのシ
ョルダー端部近くに、主溝４の幅に比べて著しく狭い溝
幅の細溝７がタイヤ周方向に沿って直線状に設けられ、
リブ６を幅広の分割リブ６ａと細幅の分割リブ６ｂとに
分断している。この細溝７は、その溝幅が１．５〜５ｍ
ｍで、溝深さが主溝４の深さの６０〜１２０％の範囲に
なっている。またこの細溝７に接してトレッド中央域に
延びる一次カーフ８が、タイヤ周方向に間欠的に多数設
けられている。この一次カーフ８の内端からややトレッ
ド中央側に離れた個所にタイヤ周方向に延びる二次カー
フ９がタイヤ周方向に間欠的に多数設けられている。
【００１２】上記一次カーフ８は、細溝７に接してタイ
ヤ幅方向に延びている必要はあるものの、そのタイヤ幅
方向は厳密にタイヤ周方向に直角な径方向である必要は
ない。また、一次カーフ８の形状は図示のように必ずし
も直線状である必要はなく、折れ線状であったり、曲線
状であったりしていてもよい。同様に、二次カーフ９も
タイヤ周方向に延びていなければならないが、そのタイ
ヤ周方向は厳密にタイヤ周方向０゜になっている必要は
なく、少々の傾斜があったり、図示の例のように「く」
の字状に折れ曲がっていたり、曲線状になっていて差し
支えない。
【００１３】さらに具体的には、上述のような方向や形
状の許容範囲において、一次カーフ８のタイヤ周方向の
長さをｕ、タイヤ径方向の長さをｂ、また二次カーフ９
のタイヤ周方向の長さをｎ、タイヤ径方向の長さをｖと
すると、それぞれ前者の一次カーフ８はｂ／ｕ≧３、後
者の二次カーフ９はｎ／ｖ≧３であることが望ましい（
図５参照）。
【００１４】前述したように、タイヤ周方向に連続する
細溝７と、タイヤ周方向に間欠的に配列するタイヤ幅方
向の一次カーフ８と、タイヤ周方向に間欠的に配列する
タイヤ周方向の二次カーフ９との組み合わせは、ショル
ダー端部の剛性を最外部を最も柔軟にすると共に内側に
向けて徐々に硬くする柔軟構造にし、これによって摩擦
力を逃がして肩落ち摩耗を抑制する。このような効果を
、さらに有効に作用させるには、一次カーフ８及び二次
カーフ９の大きさや配置を、トレッド展開幅ＴＷや細溝
７の深さｈとの関係で次のようにすることが望ましい。
【００１５】すなわち、図３〜図５を参照すると、一次
カーフ８については、そのタイヤ周方向の間隔ａをトレ
ッド展開幅ＴＷの１〜７％、タイヤ径方向の長さｂをト
レッド部展開幅ＴＷの０．５〜３％、また深さｆを細溝
の深さｈの４０〜１００％とすることである。また、二
次カーフ９については、タイヤ周方向の長さｎの５０〜
１００％、深さｇを一次カーフの深さｆの３０〜１００
％、細溝７からタイヤ径方向に離れた距離ｒを一次カー
フの長さｂの１２０〜４００％にすることである。
【００１６】一次カーフ８の幅方向の長さｂがトレッド
展開幅ＴＷの０．５％より短かったり、タイヤ周方向の
間隔ａがトレッド展開幅ＴＷ７％より広がったりすると
ショルダー部の剛性が強くなりすぎ、また幅方向の長さ
ｂがトレッド展開幅ＴＷの３％より長かったり、タイヤ
周方向の間隔ａがトレッド展開幅ＴＷの１％より狭いと
、ショルダー部剛性が弱くなりすぎて偏摩耗を発生しや
すくなる。一次カーフ８のタイヤ径方向における深さｆ
は、この深さが４０％よりも浅いとこの一次カーフ８の
効果が弱くなり、また１００％よりも深いと一次カーフ
８の底にクラックを発生しやすくなる。
【００１７】二次カーフ９については、細溝７からの間
隔ｒが、一次カーフ８の長さｂの１２０％より狭いと一
次カーフ８と二次カーフ９との間にクラックが発生しや
すくなり、４００％より広いと二次カーフ９の効果が弱
くなる。タイヤ周方向における長さｎは、トレッド展開
幅ＴＷの１％よりも短いと二次カーフ９の効果が弱くな
り、また６％よりも長いと二次カーフ９の外側部分の動
きが局部的に大きくなり偏摩耗が発生しやすくなる。タ
イヤ周方向における間隔ｍは、この二次カーフ９の長さ
ｎの５０％より短いと二次カーフ９の外側部分の動きが
大きくなり偏摩耗が発生しやすくなり、４００％より長
いと二次カーフ９の効果が弱くなる。
【００１８】カーフの深さｋは、一次カーフ８の深さｆ
の３０％より浅いと二次カーフ９の効果が弱くなり、ま
た１００％より深いと二次カーフ９からクラックが発生
しやすくなる。
【００１９】
【実施例】タイヤサイズが１１Ｒ２２．５で、トレッド
展開幅ＴＷが２１０ｍｍである点を同一にし、トレッド
パターンをそれぞれ下記のように異ならせた本発明タイ
ヤおよび従来タイヤＡ，Ｂの３種類の重荷重用ラジアル
タイヤを試作した。・本発明タイヤ： トレッドパターン：図２ 細溝：溝幅＝２．５ｍｍ、溝深さ（ｈ）＝１５ｍｍ一次
カーフ：　　ａ＝８ｍｍ、ａ’＝６ｍｍ、ｂ＝２ｍｍ、
ｕ＝０ 二次カーフ：　　ｒ＝３ｍｍ、ｎ＝４ｍｍ、ｍ＝９ｍｍ
、ｇ＝６ｍｍ、ｆ＝１３ｍｍ、ｖ＝１ｍｍ・従来タイヤ
Ａ： トレッドパターン：図６ ・従来タイヤＢ： トレッドパターン：図７ 細溝：溝幅＝２．５ｍｍ、溝深さ（ｈ）＝１５ｍｍ上記
３種類のタイヤについて、それぞれ大型車（２−Ｄ・４
）のフロントに装着し、下記測定条件によるショルダー
部における耐偏摩耗性およびトレッド部の耐摩耗性につ
いて評価した。
【００２０】耐偏摩耗性：舗装路面を２００００ｋｍ走
行した後、ショルダー部の段差量ｔ（図８参照）を測定
した。 耐摩耗性 ４００００ｋｍ走行した後、それぞれトレッド部の摩耗
量を測定した。測定結果は、従来のタイヤの測定値を１
００とする指数で示した。
【００２１】 　　表１から判るように本発明の重荷重用空気入りラジ
アルタイヤは、従来のタイヤに比べてそのショルダー部
の耐偏摩耗性が向上している。また、耐摩擦性について
は本発明タイヤは従来タイヤＡに比べて極端な悪化はな
く、ほぼ従来タイヤＢ並みに維持できることが判る。
【００２２】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、ショル
ダー端部に設けた細溝からトレッド中央側に延びる一次
カーフをタイヤ周方向に間欠的に多数形成し、この一次
カーフからさらにトレッド中央側の位置にタイヤ周方向
に延びる二次カーフをタイヤ周方向に間欠的に多数形成
したため、上記細溝と両カーフとの組み合わせによって
ショルダー部の剛性を最外部が最も柔軟にし、内側に向
けて徐々に硬くなる柔軟構造にし、肩落ち摩耗の発生を
効果的に抑制することができる。
【００２３】また、上述のようにショルダー端部が柔軟
になったので、轍から脱出する際に路面から受ける外力
を緩和し、ワンダリングを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例からなる重荷重用空気入りラジ
アルタイヤのトレッド部を示す半断面図である。
【図２】図１のタイヤのトレッド面を示す平面図である
。
【図３】本発明の要部を示す拡大平面図である。
【図４】図３のＡ−Ａ断面図である。
【図５】本発明の他の実施例を示す要部拡大平面図であ
る。
【図６】従来タイヤＡのトレッド部を示す平面図である
。
【図７】従来タイヤＢのトレッド部を示す平面図である
。
【図８】従来タイヤの肩落ち摩耗を示すトレッド部の断
面説明図である。
【符号の説明】
１　　トレッド部　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　２　　補強ベルト ３　　カーカス　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　４　　主溝６　　（ショルダー部の）
リブ　　　　　　　　　　　　７　　細溝８　　一次カ
ーフ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　９　　二次カーフ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】　　少なくとも１層のラジアル方向のカー
    カスと、このカーカスのトレッド部外周に少なくとも２
    層の金属コードからなる補強ベルトとを有し、トレッド
    面の主要接地領域にタイヤ周方向に延びる複数の主溝で
    仕切られた複数のリブを形成すると共に、ショルダー部
    に位置するリブのショルダー端部域に溝幅が１．５〜５
    ｍｍで、溝深さが前記主溝深さの６０〜１２０％である
    細溝をタイヤ周方向に設けたタイヤにおいて、上記細溝
    からトレッド中央側に延びる一次カーフをタイヤ周方向
    に間欠的に多数形成し、この一次カーフからさらにトレ
    ッド中央側の位置にタイヤ周方向に延びる二次カーフを
    タイヤ周方向に間欠的に多数形成した重荷重用空気入り
    ラジアルタイヤ。
JP3075135A 1991-04-08 1991-04-08 重荷重用空気入りラジアルタイヤ Pending JPH04310406A (ja)

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