JP2019156101A - 重荷重用空気入りタイヤ - Google Patents

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和真 小▲高▼
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Abstract

【課題】排水性を確保しながら、偏摩耗の発生を抑えることができる、重荷重用空気入りタイヤ2の提供。【解決手段】このタイヤ2では、センター主溝6の溝幅Wcがショルダー主溝8の溝幅Wsよりも広い。トレッド4のミドルリブ10に、ショルダー主溝8の、軸方向内側に突出する内側ジグザグ頂点18と、内側ジグザグ頂点18側に突出するセンター主溝6のジグザグ頂点16との間を継ぐミドル横溝22を設けることにより、ミドルリブ10がミドルブロック24に区分されており、それぞれのミドル横溝22の、センター主溝6側の溝幅Wmuが、ミドル横溝22の、ショルダー主溝8側の溝幅Wmsよりも広い。【選択図】図1

Description

本発明は、重荷重用空気入りタイヤに関する。詳細には、本発明はブロックパターンが構成されたトレッドを有する、重荷重用空気入りタイヤに関する。
排水性の観点から、タイヤのトレッドには溝が刻まれている。周方向に連続して延在する主溝と、一の主溝と他の主溝との間を継ぐ、横溝とを、トレッドに刻むことにより、トレッドには、多数のブロックが構成される。
これらブロックの構成、すなわち、ブロックパターンは、排水性や偏摩耗の発生に影響する。このブロックパターンについては、様々な検討が行われている。(例えば、特許文献1)。
特開2013−144526公報
タイヤに空気を充填すると、タイヤは膨らむ。この膨らみに伴うタイヤの変形は、例えば、トレッドの半径方向内側に位置するベルトによって拘束される。
重荷重用空気入りタイヤでは、ショルダー部分におけるベルトの拘束力が弱いため、このショルダー部分の外径成長は、赤道面の部分(以下、センター部分ともいう。)のそれに比して大きい。このため、ショルダーブロックの剛性が低い場合、このショルダーブロックにおいて摩耗が進行しやすい、すなわち、偏摩耗が発生しやすい傾向にある。
偏摩耗の抑制のために、ショルダーブロックを大サイズのブロックで構成することがある。この場合、ショルダーブロックの中心部分の摩耗は抑制できるが、ショルダーブロックの縁の部分においては摩耗が進行する、すなわち、段差摩耗が発生する傾向にある。
偏摩耗の抑制のために、剛性低下を招く恐れのある横溝を、可能な限り設けないブロックパターンについて検討することがある。この場合、横溝が減るために、排水性やトラクションといった性能が低下することが懸念される。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、排水性を確保しながら、偏摩耗の発生を抑えることができる、重荷重用空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明は、トレッドに、赤道面に沿って周方向にジグザグ状に連続して延在するセンター主溝と、当該センター主溝の両側で、周方向にジグザグ状に連続して延在するショルダー主溝とが設けられることにより、当該センター主溝とそれぞれのショルダー主溝との間にミドルリブが構成され、当該ショルダー主溝の軸方向外側にショルダーリブが構成された、重荷重用空気入りタイヤであって、
前記センター主溝の溝幅が前記ショルダー主溝の溝幅よりも広く、
前記ミドルリブに、前記ショルダー主溝の、軸方向内側に突出する内側ジグザグ頂点と、当該内側ジグザグ頂点側に突出する前記センター主溝のジグザグ頂点との間を継ぐミドル横溝を設けることにより、当該ミドルリブがミドルブロックに区分されており、
それぞれの前記ミドル横溝の、前記センター主溝側の溝幅が、当該ミドル横溝の、前記ショルダー主溝側の溝幅よりも広いことを特徴としている。
好ましくは、この重荷重用空気入りタイヤでは、前記ショルダー主溝は、赤道面からトレッド幅の1/4の長さに相当する位置よりも軸方向外側に位置している。
好ましくは、この重荷重用空気入りタイヤでは、前記ミドル横溝は、前記センター主溝側のミドル内側部と、前記ショルダー主溝側のミドル外側部と、当該ミドル内側部と当該ミドル外側部との間に位置するミドル中間部とを有している。前記ミドル中間部は前記ミドル内側部に対して傾斜している。前記ミドル外側部は前記ミドル中間部に対して傾斜している。
好ましくは、この重荷重用空気入りタイヤでは、前記ショルダーリブに、当該ショルダーリブの軸方向外縁と、前記ショルダー主溝の、軸方向外側に突出する外側ジグザグ頂点との間を継ぐメインショルダー横溝を設けることにより、当該ショルダーリブがショルダーブロックに区分されている。それぞれの前記メインショルダー横溝は軸方向に対して傾斜している。より好ましくは、当該メインショルダー横溝の傾斜角度は5°以上25°以下である。
好ましくは、この重荷重用空気入りタイヤでは、前記ショルダーブロックに、当該ショルダーブロックの軸方向外縁から前記ショルダー主溝の内側ジグザグ頂点に向かって延在するサブショルダー横溝が設けられている。前記サブショルダー横溝は軸方向に対して傾斜している。より好ましくは、当該サブショルダー横溝の傾斜角度は5°以上25°以下である。
本発明の重荷重用空気入りタイヤでは、センター主溝、ショルダー主溝及びミドル横溝によりトレッドと路面との間に存在する水膜が円滑に案内される。センター主溝の溝幅がショルダー主溝の溝幅よりも広い上に、ミドル横溝の、センター主溝側の溝幅が、このミドル横溝の、ショルダー主溝側の溝幅よりも広いので、このタイヤでは、センター部分の外径成長が促され、ショルダー部分の外径成長が抑えられる。このタイヤでは、偏摩耗が生じにくい。ショルダー部分の外径成長が小さいので、ショルダーリブを大サイズなショルダーブロックで構成しても、このショルダーブロックにおいては、従来のタイヤのショルダーブロックで確認されたような段差摩耗は生じにくい。しかも高い剛性を有するショルダーリブを構成できるので、排水性の向上のために、このショルダーリブにメインショルダー横溝やサブショルダー横溝を設けても、このショルダーリブの剛性は適切に維持される。このタイヤは、排水性を向上させながら、偏摩耗の発生を効果的に防止できる。本発明によれば、排水性を確保しながら、偏摩耗の発生を抑えることができる、重荷重用空気入りタイヤが得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係る重荷重用空気入りタイヤのトレッドが示された展開図である。 図2(a)は図1のa−a線に沿った断面図であり、図2(b)は図1のb−b線に沿った断面図である。 図3は、図1のミドル横溝が示された拡大図である。 図4(a)は図3のu−u線に沿った断面図であり、図4(b)は図3のm−m線に沿った断面図であり、図4(c)は図3のs−s線に沿った断面図である。 図5(a)は図1のミドルブロックが示された拡大図であり、図5(b)は図5(a)のt−t線に沿った断面図である。 図6は、図1のショルダーリブが示された拡大図である。 図7(a)は図6のp−p線に沿った断面図であり、図2(b)はショルダー主溝のq−q線に沿った断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて、本発明が詳細に説明される。
図1には、本発明の一実施形態に係る重荷重用空気入りタイヤ2のトレッド4が示されている。このタイヤ2は、例えば、トラック、バス等の重荷重車輛に装着される。
図1において、上下方向がタイヤ2の周方向であり、左右方向がタイヤ2の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ2の半径方向である。この図1において、一点鎖線CLはこのタイヤ2の赤道面を表す。
本発明では、タイヤ2の各部材の寸法及び角度は、特に言及がない限り、タイヤ2が正規リムに組み込まれ、正規内圧となるようにタイヤ2に空気が充填された状態(正規状態ともいう。)で測定される。測定時には、タイヤ2には荷重がかけられない。
本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。
本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。
本明細書において正規荷重とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた荷重を意味する。JATMA規格における「最高負荷能力」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「LOAD CAPACITY」は、正規荷重である。
このタイヤ2はトレッド4を備えている。このトレッド4は、センター主溝6と、一対のショルダー主溝8とを備えている。センター主溝6は、赤道面に沿って周方向にジグザグ状に連続して延在している。それぞれのショルダー主溝8は、センター主溝6の軸方向外側において、周方向にジグザグ状に連続して延在している。このトレッド4では、センター主溝6と、このセンター主溝6の両側にショルダー主溝8とが設けられることにより、センター主溝6とそれぞれのショルダー主溝8との間にミドルリブ10が構成され、ショルダー主溝8の軸方向外側、すなわち、ショルダー主溝8とトレッド接地端12との間にショルダーリブ14が構成されている。このタイヤ2では、センター主溝6及び一対のショルダー主溝8がトレッド4に刻まれることにより、トレッド4の外面部分が一対のミドルリブ10及び一対のショルダーリブ14に区分されている。
本明細書において、前述の「トレッド接地端12」は次のように定められる。外観上、明瞭なエッジによってトレッド接地端12の識別が可能な場合は、このエッジがトレッド接地端12として定められる。一方、外観上、トレッド接地端12の識別が不能の場合には、正規状態のタイヤ2に正規荷重を負荷してキャンバー角0゜でトレッド4を平面に接触させて得られる接地面の軸方向外側端がトレッド接地端12として定められる。なお、図1において、両矢印TWは、トレッド幅である。このトレッド幅TWは、一方のトレッド接地端12から他方のトレッド接地端12までの軸方向距離で表される。
センター主溝6は、軸方向において、一方側に凸なジグザグ頂点16aと、他方側に凸なジグザグ頂点16bとを有している。このセンター主溝6では、ジグザグ頂点16aとジグザグ頂点16bとは周方向に交互に配置されている。このセンター主溝6は、ジグザグに屈曲しながら、周方向に連続して延在している。
センター主溝6は、周方向に連続して延在しているので、濡れた路面において、トレッド4と路面との間に存在する水膜を周方向に円滑に案内できる。このセンター主溝6は、ジグザグに屈曲しているので、軸方向のエッジ成分として機能し、濡れた路面でのトラクション性能の向上に貢献できる。
図2(a)には、センター主溝6の断面が示されている。この図2(a)において、両矢印Wcはセンター主溝6の溝幅である。両矢印Dcは、センター主溝6の溝深さである。このタイヤ2では、センター主溝6のジグザグ頂点16aからジグザグ頂点16bまでの部分と、ジグザグ頂点16bからジグザグ頂点16aまでの部分とは、同じ溝幅Wc及び同じ溝深さDcを有している。
このタイヤ2では、排水性及びトラクション性能への貢献の観点から、センター主溝6の溝幅Wcは、トレッド幅TWの2〜10%程度が好ましい。溝深さDcは、トレッド幅TWの2〜10%程度が好ましい。なお、このタイヤ2では、トレッド4に設けられる溝の中で、このセンター主溝6が最も広い溝幅Wcを有し、最も深い溝深さDcを有している。
図1において、両矢印Pcはセンター主溝6におけるジグザグピッチである。このジグザグピッチPcは、一のジグザグ頂点16bから他のジグザグ頂点16bまでの周方向距離で表される。なお、ジグザグ頂点16aに基づいて得られるジグザグピッチは、ジグザグピッチPcと同等である。両矢印Scは、センター主溝6におけるジグザグ幅である。このジグザグ幅Scは、一方のジグザグ頂点16aから他方のジグザグ頂点16bまでの軸方向距離で表される。
このタイヤ2では、排水性及びトラクション性能への貢献の観点から、ジグザグピッチPcは、トレッド幅TWの24〜29%程度が好ましい。ジグザグ幅Scは、トレッド幅TWの7〜15%程度が好ましい。
前述したように、このタイヤ2のトレッド4は一対のショルダー主溝8を備えている。このタイヤ2では、一方側のショルダー主溝8a(以下、第一ショルダー主溝8aとも記すことがある。)と、他方側のショルダー主溝8b(以下、第二ショルダー主溝8bとも記すことがある。)とは同等の構成を有している。以下、第一ショルダー主溝8aに基づいて、ショルダー主溝8の構成について説明する。
ショルダー主溝8は、軸方向において、内側に凸な内側ジグザグ頂点18と、外側に凸な外側ジグザグ頂点20とを有している。このショルダー主溝8では、内側ジグザグ頂点18と外側ジグザグ頂点20とは周方向に交互に配置されている。このショルダー主溝8は、ジグザグに屈曲しながら、周方向に連続して延在している。
ショルダー主溝8は、センター主溝6と同様、周方向に連続して延在しているので、濡れた路面において、トレッド4と路面との間に存在する水膜を周方向に円滑に案内できる。このショルダー主溝8は、センター主溝6と同様、ジグザグに屈曲しているので、軸方向のエッジ成分として機能し、濡れた路面でのトラクション性能の向上に貢献できる。
図2(b)には、ショルダー主溝8のうち、外側ジグザグ頂点20から内側ジグザグ頂点18までの部分の断面が示されている。この図2(b)において、両矢印Wsはショルダー主溝8の溝幅である。両矢印Dsは、ショルダー主溝8の溝深さである。
このタイヤ2では、排水性及びトラクション性能への貢献の観点から、ショルダー主溝8の溝幅Wsは、トレッド幅TWの1〜7%程度が好ましい。溝深さDsは、トレッド幅TWの1〜12%程度が好ましい。
図1において、両矢印Psはショルダー主溝8のジグザグピッチである。このジグザグピッチPsは、一の内側ジグザグ頂点18から他の内側ジグザグ頂点18までの周方向距離で表される。なお、一の外側ジグザグ頂点20から他の外側ジグザグ頂点20までの周方向距離は、このジグザグピッチPsと同等である。両矢印Ssは、ショルダー主溝8におけるジグザグ幅である。このジグザグ幅Ssは、内側ジグザグ頂点18から外側ジグザグ頂点20までの軸方向距離で表される。
このタイヤ2では、排水性及びトラクション性能への貢献の観点から、ジグザグピッチPsは、トレッド幅TWの24〜29%程度が好ましい。ジグザグ幅Ssは、トレッド幅TWの5〜15%程度が好ましい。
図1に示されているように、このタイヤ2のショルダー主溝8は、内側ジグザグ頂点18から外側ジグザグ頂点20までの部分が図2(b)に示された外側ジグザグ頂点20から内側ジグザグ頂点18までの部分よりも細くなるように構成されている。詳細には、内側ジグザグ頂点18から外側ジグザグ頂点20までの部分の溝幅は、前述の溝幅Wsの40〜80%程度である。この内側ジグザグ頂点18から外側ジグザグ頂点20までの部分の溝深さは、前述の溝深さDsの50〜100%程度である。
前述したように、センター主溝6とショルダー主溝8との間には、ミドルリブ10が構成される。このミドルリブ10は、センター主溝6の両側に位置している。このタイヤ2のトレッド4は、一対のミドルリブ10を備えている。一対のミドルリブ10のうち、一方側に位置するミドルリブ10aが第一ミドルリブ10aと称され、他方側に位置するミドルリブ10bが第二ミドルリブ10bと称される。
このタイヤ2では、ミドルリブ10に、センター主溝6とショルダー主溝8との間を継ぐ、ミドル横溝22を複数本周方向に間隔をあけて設けることにより、このミドルリブ10が複数個のミドルブロック24に区分される。それぞれのミドルブロック24は、周方向において、一のミドル横溝22と、他のミドル横溝22との間に挟まれている。
このタイヤ2では、第一ミドルリブ10aに設けられたミドル横溝22a(以下、第一ミドル横溝22aとも記すことがある。)は、第一ショルダー主溝8aの内側ジグザグ頂点18と、この内側ジグザグ頂点18側に突出する、センター主溝6のジグザグ頂点16aとの間を継いでいる。第二ミドルリブ10bに設けられたミドル横溝22b(以下、第二ミドル横溝22bとも記すことがある。)は、第二ショルダー主溝8bの内側ジグザグ頂点18と、この内側ジグザグ頂点18側に突出する、センター主溝6のジグザグ頂点16bとの間を継いでいる。つまり、ミドルリブ10に設けられたミドル横溝22は、ショルダー主溝8の内側ジグザグ頂点18と、この内側ジグザグ頂点18側に突出する、センター主溝6のジグザグ頂点16との間を継いでいる。
図3には、第二ミドル横溝22bが示されている。このタイヤ2では、第一ミドル横溝22aの構成は、第二ミドル横溝22bの構成と同等である。この図3に示された第二ミドル横溝22bに基づいて、ミドル横溝22について説明する。
このタイヤ2では、ミドル横溝22は、センター主溝6側に位置するミドル内側部26と、ショルダー主溝8側に位置するミドル外側部28と、ミドル内側部26とミドル外側部28との間に位置するミドル中間部30とを備えている。図3に示されているように、ミドル中間部30はミドル内側部26に対して傾斜している。ミドル外側部28は、ミドル中間部30に対して傾斜している。ミドル横溝22は、ジグザグに屈曲しながら、センター主溝6とショルダー主溝8との間を架け渡している。
図4(a)には、ミドル横溝22のミドル内側部26の断面が示されている。この図4(a)において、両矢印Wmuはミドル内側部26の溝幅である。両矢印Dmuは、このミドル内側部26の溝深さである。図4(b)には、ミドル横溝22のミドル中間部30の断面が示されている。この図4(b)において、両矢印Wmmはミドル中間部30の溝幅である。両矢印Dmmは、このミドル中間部30の溝深さである。図4(c)には、ミドル横溝22のミドル外側部28の断面が示されている。この図4(c)において、両矢印Wmsはミドル外側部28の溝幅である。両矢印Dmsは、このミドル外側部28の溝深さである。なお、溝幅Wmuがミドル横溝22のセンター主溝6側の溝幅であり、溝幅Wmsがこのミドル横溝22のショルダー主溝8側の溝幅である。
このタイヤ2では、ミドル内側部26の溝幅Wmuはミドル中間部30の溝幅Wmmよりも広く、この溝幅Wmmはミドル外側部28の溝幅Wmsよりも広い。ミドル横溝22の溝幅は、センター主溝6からショルダー主溝8に向かって狭まるように構成されている。なお、このタイヤ2では、ミドル内側部26の溝深さDmu、ミドル中間部30の溝深さDmm及びミドル外側部28の溝深さDmsは同等である。ミドル中間部30の溝深さDmmがミドル内側部26の溝深さDmuよりも浅く、ミドル外側部28の溝深さDmsがミドル中間部30の溝深さDmmよりも浅くなるように、このミドル横溝22の溝深さが構成されてもよい。
このタイヤ2では、ミドル横溝22は、概ね軸方向に延在している。このミドル横溝22は、濡れた路面においてミドルリブ10と路面との間に存在する水膜を軸方向に円滑に案内できる。しかもこのミドル横溝22は、軸方向のエッジ成分として機能し、濡れた路面でのトラクション性能の向上に貢献できる。
このタイヤ2では、排水性及びトラクション性能への貢献の観点から、ミドル横溝22を構成する、ミドル内側部26、ミドル中間部30及びミドル外側部28の3つの要素のうち、少なくとも一の要素が軸方向に延在しているのが好ましい。排水性及びトラクション性能への効果的な貢献の観点から、図3に示されているように、ミドル内側部26及びミドル外側部28が軸方向に延在し、ミドル中間部30が軸方向に対して傾斜して延在しているのがより好ましい。
図5(a)には、第二ミドルリブ10bの一部をなすミドルブロック24b(以下、第二ミドルブロック24bとも記すことがある。)が示されている。このタイヤ2では、第一ミドルリブ10aの一部をなすミドルブロック24a(以下、第一ミドルブロック24aとも記すことがある。)の構成は、第二ミドルブロック24bの構成と同等である。この図5(a)に示された第二ミドルブロック24bに基づいて、ミドルブロック24について説明する。
このタイヤ2では、ミドルブロック24には、一のミドル横溝22と他のミドル横溝22との間を継ぐ、ミドル縦溝32が設けられている。具体的には、このミドル縦溝32は、一のミドル横溝22における、ミドル中間部30とミドル外側部28との境界と、他のミドル横溝22における、ミドル内側部26とミドル中間部30との境界との間を架け渡している。このタイヤ2では、このミドル縦溝32により、ミドルブロック24が、2個のミドルスモールブロック34に区分される。2個のミドルスモールブロック34のうち、センター主溝6側のミドルスモールブロック34cが内側ミドルスモールブロック34cと称され、ショルダー主溝8側のミドルスモールブロック34sが外側ミドルスモールブロック34sと称される。
このタイヤ2では、内側ミドルスモールブロック34c及び外側ミドルスモールブロック34sには、サイプ36が設けられている。このサイプ36により、剛性の極端な低下を招くことなく、内側ミドルスモールブロック34c及び外側ミドルスモールブロック34sそれぞれの剛性の適正化が図られている。
図5(b)には、ミドル縦溝32の断面が示されている。この図5(b)において、両矢印Wtはミドル縦溝32の溝幅である。両矢印Dtは、このミドル縦溝32の溝深さである。
このタイヤ2では、ミドル縦溝32の溝幅Wtはセンター主溝6の溝幅Wcよりも狭い。このミドル縦溝32の溝深さDtは、このセンター主溝6の溝深さDcよりも浅い。
このタイヤ2では、ミドル縦溝32は軸方向に対して傾斜している。このミドル縦溝32は、ミドルブロック24と路面との間に存在する水膜をミドル横溝22に円滑に案内する。しかもこのミドル縦溝32は、軸方向のエッジ成分としても機能し、濡れた路面でのトラクション性能の向上に貢献できる。
図6には、ショルダーリブ14が示されている。このショルダーリブ14は、ショルダー主溝8の軸方向外側に設けられている。このタイヤ2では、このショルダーリブ14の軸方向外縁38は前述のトレッド接地端12である。
前述したように、このタイヤ2のトレッド4には、一対のショルダーリブ14が設けられている。このタイヤ2では、第一ショルダー主溝8aの外側に位置するショルダーリブ14aは第一ショルダーリブ14aと称され、第二ショルダー主溝8bの外側に位置するショルダーリブ14bが第二ショルダーリブ14bと称される。図6に示されているショルダーリブ14は、第一ショルダーリブ14aである。この第一ショルダーリブ14aに基づいて、以下に、ショルダーリブ14の構成について説明する。
このタイヤ2では、ショルダーリブ14に、ショルダーリブ14の軸方向外縁38と、ショルダー主溝8の外側ジグザグ頂点20との間を継ぐ、メインショルダー横溝40を複数本周方向に間隔をあけて設けることにより、このショルダーリブ14が複数個のショルダーブロック42に区分される。それぞれのショルダーブロック42は、周方向において、一のメインショルダー横溝40と、他のメインショルダー横溝40との間に挟まれている。このショルダーブロック42の軸方向外縁44が、前述のショルダーリブ14の軸方向外縁38である。
このタイヤ2では、メインショルダー横溝40は、ショルダーリブ14の軸方向外縁38から外側ジグザグ頂点20に向かって延在している。図6に示されているように、このタイヤ2では、このメインショルダー横溝40の軸方向内側端46は外側ミドルスモールブロック34s内に位置している。この内側端46は、サイプ36の起点でもある。
このタイヤ2では、ショルダーブロック42には、サブショルダー横溝48が設けられている。このサブショルダー横溝48は、ショルダーブロック42の軸方向外縁44からショルダー主溝8に向かって延在している。詳細には、このサブショルダー横溝48は、ショルダーリブ14の軸方向外縁38からショルダー主溝8の内側ジグザグ頂点18に向かって延在している。このタイヤ2では、このサブショルダー横溝48の軸方向内側端50は、このショルダーブロック42内に位置している。
このタイヤ2では、ショルダーブロック42にも、内側ミドルスモールブロック34c及び外側ミドルスモールブロック34sと同様、サイプ52が設けられている。このサイプ52により、剛性の極端な低下を招くことなく、ショルダーブロック42の剛性の適正化が図られている。サブショルダー横溝48の軸方向内側端50は、このサイプ52の起点でもある。
図7(a)には、メインショルダー横溝40の断面が示されている。この図7(a)において、両矢印Wpはメインショルダー横溝40の溝幅である。両矢印Dpは、このメインショルダー横溝40の溝深さである。図7(b)には、サブショルダー横溝48の断面が示されている。この図7(b)において、両矢印Wqはサブショルダー横溝48の溝幅である。両矢印Dqは、このサブショルダー横溝48の溝深さである。
このタイヤ2では、メインショルダー横溝40の溝幅Wpはセンター主溝6の溝幅Wcよりも狭い。このメインショルダー横溝40の溝深さDpは、このセンター主溝6の溝深さDcよりも浅い。サブショルダー横溝48の溝幅Wqはメインショルダー横溝40の溝幅Wpよりも狭く、このサブショルダー横溝48の溝深さDqはこのメインショルダー横溝40の溝深さDpよりも浅い。
このタイヤ2では、メインショルダー横溝40は軸方向に対して傾斜している。このメインショルダー横溝40は、ショルダーリブ14と路面との間に存在する水膜を接地面の外側に円滑に案内する。しかもこのメインショルダー横溝40は、軸方向のエッジ成分として機能し、濡れた路面でのトラクション性能の向上に貢献できる。
このタイヤ2では、サブショルダー横溝48は軸方向に対して傾斜している。このサブショルダー横溝48は、ショルダーブロック42と路面との間に存在する水膜を接地面の外側に円滑に案内する。しかもこのサブショルダー横溝48は、軸方向のエッジ成分として機能し、濡れた路面でのトラクション性能の向上に貢献できる。
以上説明したように、このタイヤ2では、周方向にジグザグ状に連続して延びる、センター主溝6及び一対のショルダー主溝8がトレッド4に設けられており、このセンター主溝6は赤道面上に位置している。特に、このタイヤ2では、センター主溝6の溝幅Wcはショルダー主溝8の溝幅Wsよりも広い上に、ミドル横溝22の、センター主溝6側の溝幅Wmuが、このミドル横溝22の、ショルダー主溝8側の溝幅Wmsよりも広い。
このタイヤ2では、センター部分Cの外径成長が促され、ショルダー部分Sの外径成長が抑えられる。このタイヤ2では、偏摩耗が生じにくい。ショルダー部分Sの外径成長が小さいので、このショルダーリブ14を大サイズなショルダーブロック42で構成しても、このショルダーブロック42においては、従来のタイヤのショルダーブロックで確認されたような段差摩耗は生じにくい。しかも高い剛性を有するショルダーリブ14を構成できるので、排水性の向上のために、このショルダーリブ14にメインショルダー横溝40やサブショルダー横溝48を設けても、このショルダーリブ14の剛性は適切に維持される。このタイヤ2は、排水性を向上させながら、偏摩耗の発生を効果的に防止できる。
前述したように、このタイヤ2では、センター主溝6の溝幅Wcはショルダー主溝8の溝幅Wsよりも広い。センター部分Cの外径成長を促し、排水性を確保しながら、偏摩耗の発生が抑えられる観点から、溝幅Wsに対する溝幅Wcの比は、1.5以上が好ましく、2.0以下が好ましい。
このタイヤ2では、ショルダー主溝8の溝深さDsは、センター主溝6の溝深さDcと同等であるか、このセンター主溝6の溝深さDcよりも浅いのが好ましい。具体的には、溝深さDcに対する溝深さDsの比は1以下が好ましい。これにより、センター部分Cの外径成長が促されるので、排水性を確保しながら、偏摩耗の発生が抑えられる。この観点から、この比は、0.9以下がより好ましい。ショルダー部分Sの剛性が適切に維持される観点から、この比は0.5以上が好ましい。
前述したように、このタイヤ2では、ミドル横溝22の、センター主溝6側の溝幅Wmuが、このミドル横溝22の、ショルダー主溝8側の溝幅Wmsよりも広い。センター部分Cの外径成長を促し、排水性を確保しながら、偏摩耗の発生が抑えられる観点から、溝幅Wmsに対する溝幅Wmuの比は、1.5以上が好ましく、2.5以下が好ましい。このミドル横溝22がセンター部分Cの外径成長に効果的に貢献できる観点から、溝幅Wmsに対する溝幅Wmuの比が1.5以上2.5以下の範囲にあるとともに、このミドル横溝22の溝幅が、センター主溝6からショルダー主溝8に向かって狭まるように構成されているのがより好ましい。
図1において、実線LHは、赤道面からトレッド幅TWの1/4の長さに相当する位置を表している。両矢印CEは、赤道面からトレッド接地端12までの軸方向距離である。この距離CEは、トレッド幅TWの半分に相当する。両矢印CSは、赤道面からショルダー主溝8の内側ジグザグ頂点18までの軸方向距離である。
このタイヤ2では、ショルダー主溝8は、軸方向において位置LHよりも内側に位置しているのが好ましい。具体的には、距離CEに対する距離CSの比は0.5よりも大きいのが好ましい。これにより、このタイヤ2では、ショルダーリブ14に構成されるショルダーブロック42の大きさが適切に維持されるので、段差摩耗の発生が抑えられる上に、ショルダー主溝8が排水性に寄与する。この観点から、この比は0.6以上がより好ましい。偏摩耗の発生が抑えられ、良好な排水性が維持される観点から、この比は0.8以下が好ましい。
このタイヤ2では、ミドル横溝22は、ミドル内側部26とミドル中間部30との境界部分で屈曲し、ミドル中間部30とミドル外側部28との境界部分で屈曲している。このミドル横溝22の屈曲数は2である。このミドル横溝22の屈曲数に特に制限はないが、この屈曲数が1である場合、そして、この屈曲数が3以上である場合、ショルダー部分Sの外径成長が大きくなる傾向にあり、偏摩耗の発生が助長されることが懸念される。偏摩耗の発生を抑制する観点から、ミドル横溝22の屈曲数は2に設定されるのが好ましい。
浅いミドル横溝22は、ショルダー部分Sの外径成長の抑制に貢献する。偏摩耗の発生が抑えられる観点から、ミドル横溝22は、センター主溝6及びショルダー主溝8よりも浅いのが好ましい。この観点から、ミドル横溝22の一部をなすミドル内側部26の溝深さDmuの、ショルダー主溝8の溝深さDsに対する比は0.8以下が好ましい。排水性の確保の観点から、この比は0.2以上が好ましい。
このタイヤ2では、メインショルダー横溝40はショルダー部分Sに位置している。前述したように、このメインショルダー横溝40は軸方向に対して傾斜している。このため、このメインショルダー横溝40は、タイヤ2にスリップ角が付いた場合に、排水性を確保しながら、トラクション性能及びブレーキ性能の向上に貢献する。しかもこのメインショルダー横溝40の軸方向内側端46が外側ミドルスモールブロック34s内に位置しているので、エッジ効果により、トラクション性能及びブレーキ性能が効果的に高められる。さらにショルダーリブ14の剛性が適切に維持されるので、偏摩耗の発生が効果的に抑えられる。この観点から、ショルダーリブ14には、このショルダーリブ14をショルダーブロック42に区分し、軸方向に対して傾斜して延在するメインショルダー横溝40が設けられるのが好ましい。
図6において、角度θ1はメインショルダー横溝40が軸方向に対してなす角度、すなわち、メインショルダー横溝40の傾斜角度である。排水性を確保しながら、偏摩耗の発生が抑えられる観点から、この傾斜角度θ1は、5°以上が好ましく、25°以下が好ましい。
このタイヤ2では、サブショルダー横溝48はショルダー部分Sに位置している。前述したように、サブショルダー横溝48は軸方向に対して傾斜している。このため、このサブショルダー横溝48は、タイヤ2にスリップ角が付いた場合に、排水性を確保しながら、トラクション性能及びブレーキ性能の向上に貢献する。しかもこのサブショルダー横溝48の軸方向内側端50は、このショルダーブロック42内に位置しているので、エッジ効果により、トラクション性能及びブレーキ性能が効果的に高められる。さらにショルダーブロック42の剛性が適切に維持されるので、偏摩耗の発生が効果的に抑えられる。この観点から、ショルダーブロック42には、軸方向に対して傾斜して延在するサブショルダー横溝48が設けられるのが好ましい。
図6において、角度θ2はサブショルダー横溝48が軸方向に対してなす角度、すなわち、サブショルダー横溝48の傾斜角度である。排水性を確保しながら、偏摩耗の発生が抑えられる観点から、傾斜角度θ2は、5°以上が好ましく、25°以下が好ましい。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、排水性を確保しながら、偏摩耗の発生を抑えることができる、重荷重用空気入りタイヤ2が得られる。
以下、実施例などにより、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、かかる実施例のみに限定されるものではない。
[実施例1]
図1に示された基本構成を備え、下記の表1に示された仕様を備えた重荷重用空気入りタイヤ(タイヤサイズ=11R22.5)を得た。
この実施例1では、ショルダー主溝の溝幅Wsに対するセンター主溝の溝幅Wcの比(Wc/Ws)は1.7に設定された。赤道面からトレッド接地端までの軸方向距離CEに対する、赤道面からショルダー主溝の内側ジグザグ頂点iまでの軸方向距離CSの比(CS/CE)は0.6に設定された。ミドル横溝の屈曲数は、2であった。ミドル横溝における、センター主溝側の溝幅Wmuの、ショルダー主溝側の溝幅Wmsに対する比(Wmu/Wms)は2に設定された。メインショルダー横溝の傾斜角度θ1は、19°(degrees)に設定された。サブショルダー横溝の傾斜角度θ2は、19°に設定された。
[比較例1]
比(Wc/Ws)を下記の表1の通りとした他は実施例1と同様にして、比較例1のタイヤを得た。
[比較例2−3]
比(Wmu/Wms)を下記の表1の通りとした他は実施例1と同様にして、比較例2−3のタイヤを得た。
[実施例2]
比(CS/CE)を下記の表1の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2のタイヤを得た。
[実施例3−4]
ミドル横溝の屈曲数を下記の表1の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例3−4のタイヤを得た。実施例3のミドル横溝は、ミドル内側部相当部とミドル中間部相当部とで構成された。実施例4のミドル横溝は、ミドル内側部相当部、ミドル中間部相当部及びミドル外側部相当部に加えて、ミドル外側部相当部の外側にミドル中間部相当部がさらに設けられた。
[実施例5−6]
傾斜角度θ1を下記の表1の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例5−6のタイヤを得た。
[実施例7−8]
傾斜角度θ2を下記の表1の通りとした他は実施例1と同様にして、実施例7−8のタイヤを得た。
[排水性]
試作タイヤをリム(サイズ=8.00×20)に組み込み空気を充填しタイヤの内圧を830kPaに調整した。このタイヤを、10屯積み2−DD車(後輪駆動)の全輪に装着し、半径100mのアスファルト路面に、水深5mm、長さ20mの水たまりを設けたコース上を走行させた。そして、車輛の速度が、70、80及び90km/hのときの横加速度が算出された。この結果が、実施例1の平均の横加速度を100とした指数で、下記の表1に示されている。数値が大きいほど排水性に優れる。
[偏摩耗]
試作タイヤをリム(サイズ=8.00×20)に組み込み空気を充填しタイヤの内圧を830kPaに調整した。このタイヤを、10屯積み2−DD車(後輪駆動)の全輪に装着し、一般道/高速道をそれぞれ1.5万kmずつ走行した。走行後、センター主溝とショルダー主溝との間の領域、そして、ショルダー主溝とトレッド接地端との間の領域について、ブロックの端の部分の摩耗量と中心部分の摩耗量との差を測定した。その結果が、実施例1を100とした指数で、下記の表1に示されている。数値が大きいほど段差摩耗が発生しにくく、耐偏摩耗性能に優れる。
[総合性能]
各評価で得た指数の合計を求めた。この結果が、総合性能として、下記の表1に示されている。数値が大きいほど好ましい。
表1に示されているように、実施例では、排水性を確保しながら、偏摩耗の発生が抑えられていることが確認されている。実施例は、比較例に比して評価が高い。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明されたトレッドのブロックパターンに関する技術は、種々のタイヤにも適用されうる。
2・・・タイヤ
4・・・トレッド
6・・・センター主溝
8、8a、8b・・・ショルダー主溝
10、10a、10b・・・ミドルリブ
12・・・トレッド接地端
14、14a、14b・・・ショルダーリブ
16a、16b・・・ジグザグ頂点
18・・・内側ジグザグ頂点
20・・・外側ジグザグ頂点
22、22a、22b・・・ミドル横溝
24、24a、24b・・・ミドルブロック
26・・・ミドル内側部
28・・・ミドル外側部
30・・・ミドル中間部
32・・・ミドル縦溝
40・・・メインショルダー横溝
42・・・ショルダーブロック
48・・・サブショルダー横溝


Claims (7)

  1. トレッドに、赤道面に沿って周方向にジグザグ状に連続して延在するセンター主溝と、当該センター主溝の両側で、周方向にジグザグ状に連続して延在するショルダー主溝とが設けられることにより、当該センター主溝とそれぞれのショルダー主溝との間にミドルリブが構成され、当該ショルダー主溝の軸方向外側にショルダーリブが構成された、重荷重用空気入りタイヤであって、
    前記センター主溝の溝幅が前記ショルダー主溝の溝幅よりも広く、
    前記ミドルリブに、前記ショルダー主溝の、軸方向内側に突出する内側ジグザグ頂点と、当該内側ジグザグ頂点側に突出する前記センター主溝のジグザグ頂点との間を継ぐミドル横溝を設けることにより、当該ミドルリブがミドルブロックに区分されており、
    それぞれの前記ミドル横溝の、前記センター主溝側の溝幅が、当該ミドル横溝の、前記ショルダー主溝側の溝幅よりも広い、重荷重用空気入りタイヤ。
  2. 前記ショルダー主溝が、赤道面からトレッド幅の1/4の長さに相当する位置よりも軸方向外側に位置している、請求項1に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
  3. 前記ミドル横溝が、前記センター主溝側のミドル内側部と、前記ショルダー主溝側のミドル外側部と、当該ミドル内側部と当該ミドル外側部との間に位置するミドル中間部とを有しており、
    前記ミドル中間部が前記ミドル内側部に対して傾斜しており、
    前記ミドル外側部が前記ミドル中間部に対して傾斜している、請求項1又は2に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
  4. 前記ショルダーリブに、当該ショルダーリブの軸方向外縁と、前記ショルダー主溝の、軸方向外側に突出する外側ジグザグ頂点との間を継ぐメインショルダー横溝を設けることにより、当該ショルダーリブがショルダーブロックに区分されており、
    それぞれの前記メインショルダー横溝が軸方向に対して傾斜している、請求項1から3のいずれかに記載の重荷重用空気入りタイヤ。
  5. 前記メインショルダー横溝の傾斜角度が5°以上25°以下である、請求項4に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
  6. 前記ショルダーブロックに、当該ショルダーブロックの軸方向外縁から前記ショルダー主溝の内側ジグザグ頂点に向かって延在するサブショルダー横溝が設けられており、
    前記サブショルダー横溝が軸方向に対して傾斜している、請求項4又は5に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
  7. 前記サブショルダー横溝の傾斜角度が5°以上25°以下である、請求項6に記載の重荷重用空気入りタイヤ。

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