JP6819110B2 - タイヤ - Google Patents

タイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP6819110B2
JP6819110B2 JP2016143666A JP2016143666A JP6819110B2 JP 6819110 B2 JP6819110 B2 JP 6819110B2 JP 2016143666 A JP2016143666 A JP 2016143666A JP 2016143666 A JP2016143666 A JP 2016143666A JP 6819110 B2 JP6819110 B2 JP 6819110B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
tire
shoulder
land portion
outer shoulder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016143666A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018012437A (ja
Inventor
怜奈 鬼塚
怜奈 鬼塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2016143666A priority Critical patent/JP6819110B2/ja
Priority to CN201710598798.8A priority patent/CN107639975B/zh
Publication of JP2018012437A publication Critical patent/JP2018012437A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6819110B2 publication Critical patent/JP6819110B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、優れたウェット性能を有するタイヤに関する。
例えば、下記特許文献1には、トレッド部に、外側ショルダー主溝に連通する外側ショルダー横溝及び外側ミドルラグ溝が設けられたタイヤが提案されている。このタイヤの外側ミドルラグ溝は、ウェット性能を高めるために、外側ショルダー主溝を介して外側ショルダー横溝と滑らかに連続する位置に配置されている。
しかしながら、特許文献1の外側ミドルラグ溝は、全体が一定の角度で傾斜している。このような外側ミドルラグ溝は、ウェット走行時、溝内の水が外側ショルダー主溝側に移動し難い傾向があり、ウェット性能の向上について、さらなる改善の余地があった。
特開2015−171840号公報
本発明は、以上のような問題に鑑み案出されたもので、外側ショルダー横溝及び外側ミドルラグ溝の配置を改善することを基本として、優れたウェット性能を有するタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、車両への装着の向きが指定されたトレッド部を有するタイヤであって、前記トレッド部は、車両装着時に車両外側に位置する外側トレッド端を有し、前記トレッド部は、前記外側トレッド端を有する外側ショルダー陸部と、この外側ショルダー陸部に隣接する外側ミドル陸部と、これらの間をタイヤ周方向にのびる外側ショルダー主溝とを含み、前記外側ショルダー陸部には、前記外側ショルダー主溝から前記外側トレッド端までのびる複数の外側ショルダー横溝が設けられ、前記外側ミドル陸部には、前記外側ショルダー主溝から斜めにのびかつ前記外側ミドル陸部内で終端する第1外側ミドルラグ溝が複数設けられ、前記各第1外側ミドルラグ溝は、前記外側ショルダー主溝を介して、前記外側ショルダー横溝のいずれかと滑らかに連続する位置に配置されており、前記各第1外側ミドルラグ溝は、前記外側ショルダー主溝側の外側部分と、前記外側部分よりも小さいタイヤ周方向に対する角度を有する内側部分とを含むことを特徴としている。
本発明のタイヤにおいて、前記外側ショルダー横溝は、外側トレッド端側の外側部分と、前記外側部分に対して折れ曲がる内側部分とを含む屈曲溝を含むのが望ましい。
本発明のタイヤの前記屈曲溝において、前記内側部分は、前記外側トレッド端側に向かって溝幅が漸増し、前記外側部分は、前記外側トレッド端側に向かって溝幅が漸減しているのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記外側ショルダー横溝は、前記内側部分と前記外側部分との接続部で最大溝幅を有するのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記内側部分のタイヤ軸方向の長さは、前記第1外側ミドルラグ溝のタイヤ軸方向の長さよりも小さいのが望ましい。
本発明のタイヤにおいて、前記外側ミドル陸部の前記外側ショルダー主溝とは反対側には、外側クラウン主溝が隣接しており、前記外側ミドル陸部には、前記外側クラウン主溝から斜めにのびかつ前記外側ミドル陸部内で終端する第2外側ミドルラグ溝が設けられ、前記第2外側ミドルラグ溝は、前記第1外側ミドルラグ溝とは逆向きに傾斜しているのが望ましい。
本発明のタイヤの外側ショルダー陸部には、外側ショルダー主溝から外側トレッド端までのびる複数の外側ショルダー横溝が設けられている。外側ミドル陸部には、外側ショルダー主溝から斜めにのびかつ外側ミドル陸部内で終端する第1外側ミドルラグ溝が複数設けられている。各第1外側ミドルラグ溝は、ショルダー主溝を介して、外側ショルダー横溝のいずれかと滑らかに連続する位置に配置されている。このような溝の配置は、ウェット走行時、第1外側ミドルラグ溝の内端から外側トレッド端まで連続する排水経路を形成し、優れたウェット性能を発揮することができる。
各第1外側ミドルラグ溝は、外側ショルダー主溝側の外側部分と、外側部分よりも小さいタイヤ周方向に対する角度を有する内側部分とを含む屈曲溝である。第1外側ミドルラグ溝は、ウェット走行時、タイヤの回転に伴って溝内の水を外側ショルダー主溝側に滑らかに移動させることができ、ひいてはウェット性能をさらに高めることができる。
本発明の一実施形態のタイヤのトレッド部の展開図である。 図1の外側ショルダー陸部及び外側ミドル陸部の拡大図である。 図1の内側ショルダー陸部及び内側ミドル陸部の拡大図である。 図1のクラウン陸部の拡大図である。 本発明の他の実施形態の外側ショルダー陸部及び外側ミドル陸部の拡大図である。 比較例のタイヤのトレッド部の展開図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本発明の一実施形態を示すタイヤ1のトレッド部2の展開図である。本発明のタイヤ1は、例えば、乗用車用や重荷重用の空気入りタイヤ、及び、タイヤの内部に加圧された空気が充填されない非空気式タイヤ等の様々なタイヤに用いることができる。本実施形態のタイヤ1は、乗用車用の空気入りタイヤとして好適に使用される。
図1に示されるように、トレッド部2は、車両への装着の向きが指定された非対称のトレッドパターンを具える。トレッド部2は、タイヤ1の車両装着時に車両外側に位置する外側トレッド端Toと、車両装着時に車両内側に位置する内側トレッド端Tiとを有する。車両への装着の向きは、例えば、サイドウォール部(図示省略)に、文字又は記号で表示される。
各トレッド端To、Tiは、空気入りタイヤの場合、正規状態のタイヤ1に正規荷重が負荷されキャンバー角0°で平面に接地したときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置である。正規状態とは、タイヤが正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填され、しかも、無負荷の状態である。本明細書において、特に断りがない場合、タイヤ各部の寸法等は、正規状態で測定された値である。
「正規リム」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" である。
「正規内圧」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
「正規荷重」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。
本実施形態のトレッド部2には、例えば、タイヤ周方向に連続してのびる外側ショルダー主溝3、外側クラウン主溝4、内側ショルダー主溝5、及び、内側クラウン主溝6が設けられている。外側ショルダー主溝3は、最も外側トレッド端To側に設けられている。外側クラウン主溝4は、例えば、外側ショルダー主溝3とタイヤ赤道Cとの間に設けられている。内側ショルダー主溝5は、例えば、最も内側トレッド端Ti側に設けられている。内側クラウン主溝6は、内側ショルダー主溝5とタイヤ赤道Cとの間に設けられている。各主溝3乃至6は、例えば、タイヤ周方向に沿って直線状にのびているのが望ましい。
タイヤ赤道Cから外側ショルダー主溝3又は内側ショルダー主溝5までのタイヤ軸方向の距離は、例えば、トレッド幅TWの0.25〜0.35倍が望ましい。タイヤ赤道Cから外側クラウン主溝4又は内側クラウン主溝6までのタイヤ軸方向の距離は、例えば、トレッド幅TWの0.08〜0.15倍が望ましい。但し、各主溝の配置は、このような範囲に限定されるものではない。トレッド幅TWは、前記正規状態において、外側トレッド端Toと内側トレッド端Tiとの間のタイヤ軸方向の距離である。
ドライ路面での操縦安定性とウェット性能とをバランス良く高めるために、各主溝3乃至6の溝幅W1乃至W4は、例えば、トレッド幅TWの4〜8%であるのが望ましい。同様の観点から、各主溝3乃至6の溝深さは、例えば、5.0〜12.0mmであるのが望ましい。
操縦安定性を高めるために、外側ショルダー主溝3は、例えば、各主溝3乃至6の内、最も小さい溝幅を有しているのが望ましい。外側ショルダー主溝3の溝幅W1は、例えば、内側ショルダー主溝5の溝幅W4の0.20〜0.90倍であるのが望ましい。これにより、トレッド部2のタイヤ軸方向外側の剛性が高められ、ひいては優れた操縦安定性が得られる。
トレッド部2には、上述の主溝が設けられることにより、外側ショルダー陸部10、外側ミドル陸部11、内側ショルダー陸部12、内側ミドル陸部13、及び、クラウン陸部14が区分されている。
図2には、外側ショルダー陸部10及び外側ミドル陸部11の拡大図が示されている。図2に示されるように、外側ショルダー陸部10は、外側ショルダー主溝3と外側トレッド端Toとの間に形成されている。外側ミドル陸部11は、外側ショルダー主溝3と外側クラウン主溝4との間に形成され、外側ショルダー陸部10に外側ショルダー主溝3を介して隣接している。
外側ショルダー陸部10には、複数の外側ショルダー横溝15が設けられている。各外側ショルダー横溝15は、外側ショルダー主溝3から外側トレッド端Toまでのびている。このような外側ショルダー横溝15は、ウェット走行時、外側ショルダー主溝3内の水を外側トレッド端Toから排出し、ひいてはウェット性能を高めることができる。外側ショルダー横溝15のさらに詳細な構成は、後述される。
外側ミドル陸部11には、複数の第1外側ミドルラグ溝18が設けられている。第1外側ミドルラグ溝18は、外側ショルダー主溝3から斜めにのびかつ外側ミドル陸部11内で終端している。
各第1外側ミドルラグ溝18は、外側ショルダー主溝3を介して、外側ショルダー横溝15のいずれかと滑らかに連続する位置に配置されている。なお、「滑らかに連続する」とは、一方の溝を、その溝形状に沿って仮想延長したとき、あたかも1本の溝を構成するように他方の溝と連続する態様を含む。
このような第1外側ミドルラグ溝18及び外側ショルダー横溝15の配置は、ウェット走行時、第1外側ミドルラグ溝18の内端から外側トレッド端Toまで外側ショルダー主溝3を介して実質的に連続する排水経路を形成し、優れたウェット性能を発揮することができる。
各第1外側ミドルラグ溝18は、外側ショルダー主溝3側の外側部分21と、外側部分よりも小さいタイヤ周方向に対する角度を有する内側部分22とを含む。このような第1外側ミドルラグ溝18は、ウェット走行時、タイヤの回転に伴って溝内の水を外側ショルダー主溝3側に滑らかに移動させることができ、ひいてはウェット性能をさらに高めることができる。
上述の効果をさらに発揮させるために、外側部分21のタイヤ周方向に対する角度θ1は、例えば、50〜70°であるのが望ましい。内側部分22のタイヤ周方向に対する角度θ2は、例えば、30〜45°であるのが望ましい。
外側部分21と内側部分22との交差角度θ3は、好ましくは140°以上、より好ましくは145°以上であり、好ましくは160°以下、より好ましくは155°以下である。
本実施形態の第1外側ミドルラグ溝18は、例えば、部分的に折れ曲がる屈曲溝である。屈曲溝は、内側部分22の角度θ2をより小さくすることができ、上述した効果をさらに発揮させることができる。但し、第1外側ミドルラグ溝18は、滑らかに湾曲する溝でも良い。このような第1外側ミドルラグ溝18は、そのエッジの偏摩耗を防止することができる。
第1外側ミドルラグ溝18のタイヤ軸方向の長さL1は、例えば、外側ミドル陸部11のタイヤ軸方向の幅W4の0.40〜0.60倍であるのが望ましい。このような第1外側ミドルラグ溝18は、外側ミドル陸部11の剛性を維持しつつ、ウェット性能を高めることができる。
第1外側ミドルラグ溝18の溝幅は、外側トレッド端To側に向かって漸増するのが望ましい。このような第1外側ミドルラグ溝18は、ウェット走行時、溝内の水を外側ショルダー主溝3側に案内するのに役立つ。
本実施形態の外側ミドル陸部11には、さらに、複数の第2外側ミドルラグ溝19が設けられている。各第2外側ミドルラグ溝19は、外側クラウン主溝4から斜めにのびかつ外側ミドル陸部11内で終端している。本実施形態では、第1外側ミドルラグ溝18と第2外側ミドルラグ溝19とは、互いに交差することなく、タイヤ周方向に交互に設けられている。このようなラグ溝18、19の配置は、外側ミドル陸部11の剛性を維持しつつ、ウェット性能を高めることができる。
上述の効果をさらに発揮するために、各第2外側ミドルラグ溝19は、例えば、第1外側ミドルラグ溝18とは逆向きに傾斜しているのが望ましい。
第2外側ミドルラグ溝19のタイヤ軸方向の長さL2は、例えば、外側ミドル陸部11のタイヤ軸方向の幅W4の0.40〜0.60倍であるのが望ましい。とりわけ、第2外側ミドルラグ溝19の前記長さL2は、第1外側ミドルラグ溝18の前記長さL1よりも小さいのが望ましい。これにより、外側ミドル陸部11のタイヤ軸方向内側の剛性が維持され、操縦安定性が高められる。
さらに望ましい態様として、本実施形態では、第2外側ミドルラグ溝19をタイヤ周方向に投影した領域が、第1外側ミドルラグ溝18に接触する。このようなラグ溝18、19の配置は、ハイドロプレーニング現象の発生を効果的に防ぐことができる。
外側ショルダー横溝15のピッチP2は、例えば、第1外側ミドルラグ溝18のピッチP1の0.4〜0.6倍であるのが望ましい。これにより、第1外側ミドルラグ溝18と滑らかに連続する位置に配された外側ショルダー横溝15と、第1外側ミドルラグ溝18と隣接しない外側ショルダー横溝15とがタイヤ周方向に交互に設けられている。
外側ショルダー横溝15の少なくとも1本は、例えば、外側トレッド端To側の外側部分23と、外側部分23に対して折れ曲がる内側部分24とを含む屈曲溝であるのが望ましい。このような屈曲溝は、ウェット走行時、第1外側ミドルラグ溝18及び外側ショルダー横溝15で構成された排水経路内の水を滑らかに外側トレッド端To側に案内することができる。
本実施形態では、外側部分23がタイヤ軸方向に対して僅かに傾斜し、かつ、内側部分24は外側部分23とは逆向きに傾斜している。但し、このような態様に限定されるものではなく、内側部分24は、外側部分23と同じ向きに傾斜するものでも良い。
外側部分23と内側部分24との交差角度θ4は、好ましくは150°以上、より好ましくは155°以上であり、好ましくは170°以下、より好ましくは165°以下である。このような外側ショルダー横溝15は、外側ショルダー陸部10の剛性の局所的な変化を抑制しつつ、上述した効果を得ることができる。
外側ショルダー横溝15の内側部分24は、例えば、外側トレッド端To側に向かって溝幅が漸増している。一方、外側ショルダー横溝15の外側部分23は、外側トレッド端To側に向かって溝幅が漸減している。このような外側ショルダー横溝15は、内側部分24の溝容積を確保しつつ、外側ショルダー陸部10の外側トレッド端To側の剛性を維持でき、ひいてはドライ路面での操縦安定性とウェット性能とをバランス良く高めるのに役立つ。
本実施形態では、内側部分24と外側部分23との接続部25は、外側部分23のエッジと内側部分24のエッジとが交わる頂点28、28を有している。また、本実施形態の外側ショルダー横溝15は、接続部25の頂点28、28間で最大溝幅を有している。外側ショルダー横溝15の最大溝幅W5は、例えば、外側ショルダー主溝3の溝幅W2の0.50〜0.70倍であるのが望ましい。
接続部25の頂点28、28は、タイヤ軸方向に位置ずれしているのが望ましい。このような接続部25は、そのエッジの偏摩耗を抑制することができる。
外側ショルダー横溝15の内側部分24のタイヤ軸方向の長さL3は、第1外側ミドルラグ溝18のタイヤ軸方向の長さL1よりも小さいのが望ましい。具体的には、前記内側部分24の長さL3は、第1外側ミドルラグ溝18の前記長さL1の0.70〜0.90倍であるのが望ましい。これにより、外側ショルダー陸部10のタイヤ軸方向内側の偏摩耗が抑制される。
本実施形態の外側ショルダー陸部10には、さらに、外側ショルダーサイプ27が設けられている。外側ショルダーサイプ27は、例えば、タイヤ周方向で隣り合う外側ショルダー横溝15の間に設けられている。
外側ショルダーサイプ27は、外側トレッド端Toからタイヤ軸方向内側にのび、外側ショルダー陸部10内で途切れている。さらに望ましい態様として、外側ショルダーサイプ27は、外側ショルダー横溝15の外側部分23に沿ってのびている。このような外側ショルダーサイプ27は、外側ショルダー横溝15、15間の踏面の歪みを抑制することができる。
図3には、内側ショルダー陸部12及び内側ミドル陸部13の拡大図が示されている。図3に示されるように、内側ショルダー陸部12は、内側ショルダー主溝5と内側トレッド端Tiとの間に形成されている。内側ミドル陸部13は、内側ショルダー主溝5と内側クラウン主溝6との間に区分され、内側ショルダー陸部12に隣接している。
内側ミドル陸部13には、例えば、陸部を横切る複数の内側ミドル横溝30が設けられているのが望ましい。
各内側ミドル横溝30は、例えば、内側クラウン主溝6から斜めにのびる第1部分31と、第1部分31に連なりかつ第1部分31とは逆向きに内側ショルダー主溝5までのびる第2部分32とを含んでいる。
第1部分31は、例えば、第2部分32よりも大きいタイヤ軸方向の長さL4を有しているのが望ましい。第1部分31の前記長さL4は、例えば、内側ミドル陸部13のタイヤ軸方向の幅W6の0.65〜0.80倍であるのが望ましい。このような内側ミドル横溝30は、ウェット走行時、内側クラウン主溝6の排水性を補うことができる。
第1部分31と第2部分32との交差角度θ5は、好ましくは100〜140°であり、より好ましくは110〜130°である。このような内側ミドル横溝30は、内側ミドル陸部13の剛性を過度に低下させることなく、溝内の水を両側の主溝に案内することができる。
内側ショルダー陸部12には、例えば、複数の内側ショルダー横溝34と、複数の内側ショルダーサイプ35とが設けられている。内側ショルダー横溝34及び内側ショルダーサイプ35は、それぞれ、内側ショルダー主溝5から内側トレッド端Tiまでのびている。
内側ショルダー横溝34は、例えば、内側トレッド端Ti側の外側部分36と、外側部分36に対して折れ曲がる内側部分37とを含む屈曲溝であるのが望ましい。
本実施形態では、外側部分36がタイヤ軸方向に対して僅かに傾斜し、かつ、内側部分37は外側部分36とは逆向きに傾斜している。但し、このような態様に限定されるものではなく、内側部分37は、外側部分36と同じ向きに傾斜するものでも良い。
内側ショルダー横溝34の内側部分37は、内側トレッド端Ti側に向かって溝幅が漸増している。内側ショルダー横溝34の外側部分36は、内側トレッド端Ti側に向かって溝幅が漸減している。これにより、内側ショルダー横溝34は、外側部分36と内側部分37との接続部38で最大溝幅を有している。このような内側ショルダー横溝34は、内側部分37の溝容積を確保しつつ、内側ショルダー陸部12の内側トレッド端Ti側の剛性を維持でき、ひいてはドライ路面での操縦安定性とウェット性能とをバランス良く高めるのに役立つ。
内側ショルダー横溝34の内側部分37は、内側ミドル横溝30の第2部分32と同じ向き傾斜しているのが望ましい。さらに望ましい態様として、前記内側部分37と前記第2部分32とは、内側ショルダー主溝5側の開口部がタイヤ周方向に位置ずれしている。これにより、内側ショルダー横溝34と内側ミドル横溝30とは、不連続に配置されている。このような溝の配置は、各溝34、30の過度な開口を抑制し、ひいてはドライ路面での操縦安定性を高めるのに役立つ。
内側ショルダーサイプ35は、内側ショルダー横溝34の外側部分36及び内側部分37に沿って折れ曲がっているのが望ましい。このような内側ショルダーサイプ35は、内側ショルダー横溝34間の踏面の歪みを抑制することができる。
図4には、クラウン陸部14の拡大図が示されている。図4に示されるように、クラウン陸部14は、外側クラウン主溝4と内側クラウン主溝6との間に設けられている。
ドライ路面での操縦安定性を高めるために、本実施形態のクラウン陸部14は、タイヤ周方向に連続してのびるリブで構成されている。
クラウン陸部14には、例えば、外側クラウン主溝4からのびかつクラウン陸部14内で途切れる第1クラウンサイプ41と、内側クラウン主溝6からのびかつクラウン陸部14内で途切れる第2クラウンサイプ42とが設けられているのが望ましい。
第1クラウンサイプ41及び第2クラウンサイプ42は、例えば、同じ向きに傾斜しているのが望ましい。第1クラウンサイプ41及び第2クラウンサイプ42は、例えば、タイヤ周方向に交互に設けられている。このような各サイプ41、42は、リブで構成されたクラウン陸部14の偏摩耗を抑制することができる。
図5には、本発明の他の実施形態の外側ショルダー陸部10及び外側ミドル陸部11の拡大図が示されている。図5に示されるように、この実施形態では、各溝に面取り45が設けられている。面取り45は、踏面と溝壁との間の角部を切り欠いた面である。
外側ショルダー横溝15の外側部分23に設けられた面取り部45a、及び、内側部分24に設けられた面取り部45bは、それぞれ、接続部25側に向かって幅が漸増しているのが望ましい。このような面取り部45a、45bは、外側ショルダー横溝15の排水性を高めることができる。
以上、本発明の一実施形態のタイヤが詳細に説明されたが、本発明は、上記の具体的な実施形態に限定されることなく、種々の態様に変更して実施され得る。
図1の基本パターンを有するサイズ225/45R17のタイヤが試作された。比較例として、図6に示されるように、第1外側ミドルラグ溝が直線状にのびるタイヤが試作された。各テストタイヤのウェット性能及びドライ路面での操縦安定性がテストされた。各テストタイヤの共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。
装着リム:17×7.5J
タイヤ内圧:230kPa
テスト車両:排気量2000cc、前輪駆動車
タイヤ装着位置:全輪
<ウェット性能>
上記テスト車両で、水深5mmかつ長さ20mの水たまりが設けられた半径100mのアスファルト路面を走行し、前輪の横加速度(横G)が計測された。結果は、速度50〜80km/hの平均横Gであり、比較例の値を100とする指数で示されている。数値が大きい程、ウェット性能が優れていることを示す。
<ドライ路面での操縦安定性>
上記テスト車両でドライ路面を走行したときの操縦安定性が、運転者の官能により評価された。結果は、比較例を100とする評点であり、数値が大きい程、ドライ路面での操縦安定性が優れていることを示す。
テスト結果が表1に示される。
Figure 0006819110
テストの結果、実施例のタイヤは、優れたウェット性能を発揮していることが確認できた。また、実施例のタイヤは、ドライ路面での操縦安定性も維持されているのが確認できた。
2 トレッド部
3 外側ショルダー主溝
10 外側ショルダー陸部
11 外側ミドル陸部
15 外側ショルダー横溝
18 第1外側ミドルラグ溝
21 外側部分
22 内側部分
To 外側トレッド端

Claims (5)

  1. 車両への装着の向きが指定されたトレッド部を有するタイヤであって、
    前記トレッド部は、車両装着時に車両外側に位置する外側トレッド端を有し、
    前記トレッド部は、前記外側トレッド端を有する外側ショルダー陸部と、この外側ショルダー陸部に隣接する外側ミドル陸部と、これらの間をタイヤ周方向にのびる外側ショルダー主溝とを含み、
    前記外側ショルダー陸部には、前記外側ショルダー主溝から前記外側トレッド端までのびる複数の外側ショルダー横溝が設けられ、
    前記外側ミドル陸部には、前記外側ショルダー主溝から斜めにのびかつ前記外側ミドル陸部内で終端する第1外側ミドルラグ溝が複数設けられ、
    前記各第1外側ミドルラグ溝は、前記外側ショルダー主溝を介して、前記外側ショルダー横溝のいずれかと滑らかに連続する位置に配置されており、
    前記各第1外側ミドルラグ溝は、前記外側ショルダー主溝側の外側部分と、前記外側部分よりも小さいタイヤ周方向に対する角度を有する内側部分とを含み、
    前記外側ショルダー横溝は、前記外側トレッド端側の外側部分と、前記外側部分に対して折れ曲がる内側部分とを含む屈曲溝を含み、
    前記外側ショルダー横溝の前記内側部分のタイヤ軸方向の長さは、前記第1外側ミドルラグ溝のタイヤ軸方向の長さよりも小さいことを特徴とするタイヤ。
  2. 前記外側ショルダー横溝の前記内側部分のタイヤ軸方向の長さは、前記第1外側ミドルラグ溝のタイヤ軸方向の長さの0.70〜0.90倍である請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記屈曲溝において、前記内側部分は、前記外側トレッド端側に向かって溝幅が漸増し、前記外側部分は、前記外側トレッド端側に向かって溝幅が漸減している請求項1又は2に記載のタイヤ。
  4. 前記外側ショルダー横溝は、前記内側部分と前記外側部分との接続部で最大溝幅を有する請求項1ないし3のいずれかに記載のタイヤ。
  5. 前記外側ミドル陸部の前記外側ショルダー主溝とは反対側には、外側クラウン主溝が隣接しており、
    前記外側ミドル陸部には、前記外側クラウン主溝から斜めにのびかつ前記外側ミドル陸部内で終端する第2外側ミドルラグ溝が設けられ、
    前記第2外側ミドルラグ溝は、前記第1外側ミドルラグ溝とは逆向きに傾斜している請求項1乃至4のいずれかに記載のタイヤ。
JP2016143666A 2016-07-21 2016-07-21 タイヤ Active JP6819110B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016143666A JP6819110B2 (ja) 2016-07-21 2016-07-21 タイヤ
CN201710598798.8A CN107639975B (zh) 2016-07-21 2017-07-21 轮胎

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016143666A JP6819110B2 (ja) 2016-07-21 2016-07-21 タイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018012437A JP2018012437A (ja) 2018-01-25
JP6819110B2 true JP6819110B2 (ja) 2021-01-27

Family

ID=61019912

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016143666A Active JP6819110B2 (ja) 2016-07-21 2016-07-21 タイヤ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6819110B2 (ja)
CN (1) CN107639975B (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7205168B2 (ja) * 2018-11-01 2023-01-17 住友ゴム工業株式会社 タイヤ
JP7358936B2 (ja) * 2019-11-22 2023-10-11 住友ゴム工業株式会社 タイヤ
JP7074120B2 (ja) * 2019-12-26 2022-05-24 住友ゴム工業株式会社 タイヤ
JP6996584B2 (ja) 2020-04-03 2022-01-17 横浜ゴム株式会社 タイヤ
CN114905893A (zh) * 2021-02-09 2022-08-16 正新橡胶工业股份有限公司 轮胎花纹降低噪音结构
JP2022173900A (ja) 2021-05-10 2022-11-22 住友ゴム工業株式会社 タイヤ
JP2023045206A (ja) * 2021-09-21 2023-04-03 住友ゴム工業株式会社 タイヤ

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2023538C (en) * 1990-05-17 2000-01-11 Jean Francois Leon Fontaine Tread for a pneumatic tire
DE9016454U1 (ja) * 1990-12-04 1991-07-25 Uniroyal Englebert Reifen Gmbh, 5100 Aachen, De
IT1276118B1 (it) * 1995-11-13 1997-10-24 Pirelli Pneumatico per autoveicoli con disegno battistrada particolarmente adatto per la marcia su fondi innevati
KR101382426B1 (ko) * 2006-12-21 2014-04-08 피렐리 타이어 소시에떼 퍼 아찌오니 향상된 트레드 패턴을 갖는 차륜용 타이어
JP5879676B2 (ja) * 2010-06-30 2016-03-08 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
JP5798414B2 (ja) * 2011-08-30 2015-10-21 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP5452561B2 (ja) * 2011-09-16 2014-03-26 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP5834031B2 (ja) * 2013-02-21 2015-12-16 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP5903113B2 (ja) * 2014-01-27 2016-04-13 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ
JP2014097799A (ja) * 2014-02-28 2014-05-29 Yokohama Rubber Co Ltd:The 空気入りタイヤ
CN104044405A (zh) * 2014-06-30 2014-09-17 中国化工橡胶桂林有限公司 载重汽车驱动轮胎胎面花纹
JP6084195B2 (ja) * 2014-11-27 2017-02-22 住友ゴム工業株式会社 空気入りタイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018012437A (ja) 2018-01-25
CN107639975A (zh) 2018-01-30
CN107639975B (zh) 2020-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6825280B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6828387B2 (ja) タイヤ
JP6393208B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6819110B2 (ja) タイヤ
JP6786794B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6231974B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6834291B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6006772B2 (ja) 空気入りタイヤ
US9555669B2 (en) Pneumatic tire
JP6891624B2 (ja) タイヤ
JP6819133B2 (ja) タイヤ
JP6699270B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6790722B2 (ja) タイヤ
US11207922B2 (en) Tire
JP6885170B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6374819B2 (ja) 空気入りタイヤ
KR102569782B1 (ko) 타이어
JP6988349B2 (ja) タイヤ
JP6848359B2 (ja) タイヤ
JP6575649B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6575660B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6374996B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6417226B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP7342400B2 (ja) タイヤ
JP6943107B2 (ja) タイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190523

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200519

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200702

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201214

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6819110

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250