JPH10250315A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents
空気入りラジアルタイヤInfo
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- JPH10250315A JPH10250315A JP9054854A JP5485497A JPH10250315A JP H10250315 A JPH10250315 A JP H10250315A JP 9054854 A JP9054854 A JP 9054854A JP 5485497 A JP5485497 A JP 5485497A JP H10250315 A JPH10250315 A JP H10250315A
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Abstract
せることなく、騒音性能及び操縦安定性を向上すること
を可能にする空気入りラジアルタイヤを提供する。 【解決手段】 少なくともショルダー部に複数のブロッ
ク6aを分割形成した空気入りラジアルタイヤにおい
て、サブ溝3をタイヤ赤道側から両ショルダー側へ向け
てタイヤ反回転側へ傾斜させた方向性を有するトレッド
パターンにすると共に、接地幅Wに対して両ショルダー
側の各10%の領域でサブ溝3をさらにタイヤ反回転側
へ屈曲させ、その屈曲部3aのタイヤ周方向に対してタ
イヤ反回転側に測った傾斜角度αを0〜50°の範囲に
し、溝幅bを0.3〜1.0mmの範囲にし、かつ長さ
eを8〜40mmの範囲にする。
Description
レッドパターンを有する空気入りラジアルタイヤに関
し、さらに詳しくは、ウェット性能や耐偏摩耗性を実質
的に低下させることなく、騒音性能及び操縦安定性を向
上するようにした空気入りラジアルタイヤに関する。
る空気入りラジアルタイヤの騒音を低減する手法とし
て、タイヤのピッチ数(ブロック数)を増やすこと等に
より、ブロック剛性を低減させて打音の減少を図ること
が一般的に行われている。しかしながら、単にブロック
剛性を低減させると、タイヤ横方向のブロック剛性が不
十分になって操縦安定性が低下してしまうという問題が
あった。
音性能と操縦安定性とをトレッドの溝形状を工夫するこ
とによって両立させようとする試みもあるが、この場
合、ウェット路面における走行性能や耐偏摩耗性が犠牲
になってしまう。このため、近年の自動車の高級化に伴
って操縦性指向の自動車用タイヤについて優れた騒音性
能が併せて要求されているが、このような要求品質を満
足することが困難になってきている。
ット性能や耐偏摩耗性を実質的に低下させることなく、
騒音性能及び操縦安定性を向上することを可能にする空
気入りラジアルタイヤを提供することにある。
の本発明の空気入りラジアルタイヤは、トレッド面に、
タイヤ周方向に延びる複数本の主溝と、タイヤ幅方向に
延びる複数本のサブ溝とを設け、これら主溝及びサブ溝
によって少なくともショルダー部に複数のブロックを分
割形成した空気入りラジアルタイヤにおいて、前記サブ
溝をタイヤ赤道側から両ショルダー側へ向けてタイヤ反
回転側へ傾斜させた方向性を有するトレッドパターンに
すると共に、接地幅Wに対して両ショルダー側の各10
%の領域で前記サブ溝をさらにタイヤ反回転側へ屈曲さ
せ、その屈曲部のタイヤ周方向に対してタイヤ反回転側
に測った傾斜角度αを0〜50°の範囲にし、溝幅bを
0.3〜1.0mmの範囲にし、かつ長さeを8〜40
mmの範囲にしたことを特徴とするものである。
ョルダー側へ向けてタイヤ反回転側へ傾斜させた方向性
を有するトレッドパターンにすると共に、騒音性能に大
きな影響を与えるショルダー領域においてサブ溝をさら
にタイヤ反回転側へ屈曲させ、その屈曲部のタイヤ周方
向に対する傾斜角度αを上記範囲で小さくし、溝幅bを
上記範囲で狭くし、かつ長さeを上記範囲で長く設定す
ることにより、ウェット性能や耐偏摩耗性を実質的に低
下させることなく、騒音性能及び操縦安定性を向上する
ことが可能になる。
TMA標準空気圧でJATMA最大荷重の80%にて接
地したときの接地幅である。
の図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の実
施形態からなる空気入りラジアルタイヤのトレッドパタ
ーンを例示するものである。このトレッドパターンは矢
印Rの方向をタイヤ回転方向として指定された方向性パ
ターンになっている。
周方向に延びる2本の主溝1と、この主溝1よりも溝幅
が狭い3本の副主溝2が設けられ、これらが副主溝2を
中心としてタイヤ幅方向に交互に配置されていると共
に、タイヤ幅方向に延びる複数本のサブ溝3が設けられ
ている。これら主溝1、副主溝2及びサブ溝3によって
タイヤ赤道側から両ショルダー側へそれぞれリブ列4、
複数のブロック5aからなるブロック列5、複数のブロ
ック6aからなるブロック列6が分割形成されている。
また、サブ溝2はタイヤ赤道側から両ショルダー側へ向
けてそれぞれタイヤ反回転側へ傾斜するように設けられ
ている。
サブ溝3は2点A,Bを支点として2回屈曲し、図中右
側ではS字型を形成し、左側ではZ字型を形成してい
る。即ち、接地幅Wに対して両ショルダー端からタイヤ
赤道側へ各10%の領域において、サブ溝3の2点A,
B間の屈曲部3aはその両側の部分に比べてさらにタイ
ヤ反回転側に傾斜するようになっている。
のタイヤ周方向に対してタイヤ反回転側に測った傾斜角
度αは、0°≦α≦50°を満足するように小さく設定
されている。また、サブ溝3の屈曲部3aの溝幅bは、
0.3mm≦b≦1.0mmを満足するように狭く設定
されている。更に、サブ溝3の屈曲部3aの長さeは、
8mm≦e≦40mmを満足するように長く設定されて
いる。
3をさらにタイヤ反回転側へ屈曲させ、屈曲部3aのタ
イヤ周方向に対する傾斜角度αを上記範囲で小さくし、
溝幅bを上記範囲で狭くし、かつ長さeを上記範囲で長
く設定することにより、タイヤ周方向に隣り合うブロッ
ク6aが屈曲部3aを挟んでタイヤ幅方向に重複し、接
地時に隣り合うブロック6aが互いに接触するようにな
るので、タイヤ周方向のブロック剛性を低減しながらタ
イヤ横方向のブロック剛性を向上することができる。従
って、ショルダー領域のサブ溝3を上記形状にすること
により、タイヤ騒音の低減を図りながら操縦安定性を向
上することができ、かつウェット性能や耐偏摩耗性を実
質的に低下させることはない。
傾斜角度αは、0〜50°の範囲にする。この屈曲部3
aの傾斜角度αが0°未満(即ち、屈曲部3aがサブ溝
3の方向性に反する状態)になると、ブロック6aの接
地端部に鋭角なコーナーが形成されるので偏摩耗を生じ
やすくなる。一方、屈曲部3aの傾斜角度αが50°を
超えると、騒音性能の向上を図ることができず、また必
然的に屈曲部3aの長さeが不十分になるためウェット
性能を確保することが困難になる。
〜1.0mmの範囲にする。この屈曲部3aの溝幅bが
1.0mmを超えると、タイヤ横方向のブロック剛性を
十分に確保することができないため操縦安定性が低下
し、また通過音の低減を図ることができない。即ち、溝
幅bを1.0mm以下にすることにより、ショルダー部
における空気の流れが遮断され、ポンピングノイズを低
減することが可能になる。なお、屈曲部3aの溝幅bの
下限値は、タイヤ製造上の限界値である。
0mmの範囲にする。この屈曲部3aの長さeが8mm
未満であると、タイヤ横方向のブロック剛性とウェット
路面でのエッジ効果を確保することができなくなる。即
ち、長さeを8mm以上にすることにより、そのエッジ
効果によりウェット路面での走行性能を確保することが
でき、かつタイヤ横方向の剛性が向上するため操縦安定
性の向上を図ることができる。一方、屈曲部3aの長さ
eが40mmを超えると、ブロック全体としての剛性が
低下するため操縦安定性が不十分になる。
らタイヤ赤道側へ各10%のショルダー領域は、騒音性
能に対して大きな影響を与えるが、この領域においてサ
ブ溝3の形状を上記のように限定することにより本発明
の作用効果を得ることが可能になる。
3に示すトレッドパターンを有する従来タイヤと、図1
に示すトレッドパターンを有し、両ショルダー領域でサ
ブ溝3の屈曲部3aの傾斜角度α、溝幅b、長さeを種
々異ならせた本発明タイヤ1〜3及び比較タイヤ1〜4
を製作した。
により騒音性能、操縦安定性、ウェット性能、耐偏摩耗
性を評価し、その結果を表1に示した。なお、各試験に
おいて、試験タイヤをリムサイズ16×8JJのリムに
組付け、空気圧200kPaとし、2500ccの国産
乗用車に装着するようにした。 騒音性能:各試験タイヤについて、40〜80km/h
で走行した時の車内騒音を測定した。評価結果は、従来
タイヤの測定値の逆数を100とする指数で示した。こ
の指数値が大きいほど騒音性能が優れている。
トコースにおいて2名のパネラーによるフィーリングテ
ストを行った。評価結果は、従来タイヤを100とする
指数で示した。この指数値が大きいほど操縦安定性が優
れている。
深10mm、半径100mのテストコースで走行し、そ
の平均速度を測定した。評価結果は、従来タイヤの測定
値の逆数を100とする指数で示した。この指数値が大
きいほどウェット性能が優れている。
km走行後に、ブロックエッジを形成する点A(図1参
照)に発生した偏摩耗量を測定した。評価結果は、従来
タイヤの測定値の逆数を100とする指数で示した。こ
の指数値が大きいほど、耐偏摩耗性が優れている。
ヤ1〜3は、従来タイヤに比べて騒音性能と操縦安定性
が共に優れており、しかもウェット性能や耐偏摩耗性が
実質的に低下していなかった。これに対して、比較タイ
ヤ1は、屈曲部3aの傾斜角度αが−10°(屈曲部3
aがサブ溝3の方向性に反する状態)であるため、従来
タイヤに比べてウェット性能と耐偏摩耗性が低下してい
た。
が60°と大きくなっているため、従来タイヤに比べて
ウェット性能が低下していた。比較タイヤ3は、屈曲部
3aの溝幅bが1.5mmと広くなっているため、従来
タイヤに比べて操縦安定性と耐偏摩耗性が低下してい
た。更に、比較タイヤ4は、屈曲部3aの長さeが7m
mと短くなっているため、従来タイヤに比べてウェット
性能が低下していた。
なくともショルダー部に複数のブロックを分割形成した
空気入りラジアルタイヤにおいて、タイヤ幅方向に延び
るサブ溝をタイヤ赤道側から両ショルダー側へ向けてタ
イヤ反回転側へ傾斜させた方向性を有するトレッドパタ
ーンにすると共に、接地幅Wに対して両ショルダー側の
各10%の領域でサブ溝をさらにタイヤ反回転側へ屈曲
させ、その屈曲部のタイヤ周方向に対してタイヤ反回転
側に測った傾斜角度αを0〜50°の範囲にし、溝幅b
を0.3〜1.0mmの範囲にし、かつ長さeを8〜4
0mmの範囲にしたことにより、タイヤ周方向のブロッ
ク剛性を低減しながらタイヤ横方向のブロック剛性を向
上することができるので、ウェット性能や耐偏摩耗性を
実質的に低下させることなく、騒音性能及び操縦安定性
を同時に向上することができる。
イヤのトレッドパターンを例示する平面図である。
平面図である。
ーンを示す平面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 トレッド面に、タイヤ周方向に延びる複
数本の主溝と、タイヤ幅方向に延びる複数本のサブ溝と
を設け、これら主溝及びサブ溝によって少なくともショ
ルダー部に複数のブロックを分割形成した空気入りラジ
アルタイヤにおいて、前記サブ溝をタイヤ赤道側から両
ショルダー側へ向けてタイヤ反回転側へ傾斜させた方向
性を有するトレッドパターンにすると共に、接地幅Wに
対して両ショルダー側の各10%の領域で前記サブ溝を
さらにタイヤ反回転側へ屈曲させ、その屈曲部のタイヤ
周方向に対してタイヤ反回転側に測った傾斜角度αを0
〜50°の範囲にし、溝幅bを0.3〜1.0mmの範
囲にし、かつ長さeを8〜40mmの範囲にした空気入
りラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP05485497A JP3642652B2 (ja) | 1997-03-10 | 1997-03-10 | 空気入りラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05485497A JP3642652B2 (ja) | 1997-03-10 | 1997-03-10 | 空気入りラジアルタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10250315A true JPH10250315A (ja) | 1998-09-22 |
JP3642652B2 JP3642652B2 (ja) | 2005-04-27 |
Family
ID=12982190
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05485497A Expired - Fee Related JP3642652B2 (ja) | 1997-03-10 | 1997-03-10 | 空気入りラジアルタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3642652B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002144821A (ja) * | 2000-11-10 | 2002-05-22 | Ohtsu Tire & Rubber Co Ltd :The | 空気入りタイヤ |
WO2007004369A1 (ja) * | 2005-06-30 | 2007-01-11 | Bridgestone Corporation | 空気入りタイヤ |
JP2007302112A (ja) * | 2006-05-11 | 2007-11-22 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
JP2011084186A (ja) * | 2009-10-16 | 2011-04-28 | Bridgestone Corp | タイヤ |
-
1997
- 1997-03-10 JP JP05485497A patent/JP3642652B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002144821A (ja) * | 2000-11-10 | 2002-05-22 | Ohtsu Tire & Rubber Co Ltd :The | 空気入りタイヤ |
JP4566389B2 (ja) * | 2000-11-10 | 2010-10-20 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤ |
WO2007004369A1 (ja) * | 2005-06-30 | 2007-01-11 | Bridgestone Corporation | 空気入りタイヤ |
JP2007091197A (ja) * | 2005-06-30 | 2007-04-12 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
JP2007302112A (ja) * | 2006-05-11 | 2007-11-22 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ |
JP2011084186A (ja) * | 2009-10-16 | 2011-04-28 | Bridgestone Corp | タイヤ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3642652B2 (ja) | 2005-04-27 |
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