JP4215483B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ABS(アンチロックブレーキシステム)を備えた車両に好適な空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、操縦安定性、耐ハイドロプレーニング性及び湿潤路におけるABS制動性能を高い次元で両立させるようにした空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
空気入りタイヤにおいては、乾燥路と湿潤路での操縦安定性を両立させることが要求され、これら性能を同時に満足するようなトレッドパターンが種々提案されている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
【0003】
一方、近年では車両においてABSが普及しているため、空気入りタイヤには操縦安定性等の基本性能に加えてABS制動性能を最大限に発揮することが望まれている。
【0004】
しかしながら、従来の空気入りタイヤでは、操縦安定性等の基本性能と湿潤路でのABS制動性能とを高い次元で両立させることが困難であり、その改善が望まれている。
【0005】
【特許文献1】
特開平4−271906号公報
【特許文献2】
特開2000−238511号公報
【特許文献3】
特開2000−142034号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、操縦安定性、耐ハイドロプレーニング性及び湿潤路におけるABS制動性能を高い次元で両立させることを可能にした空気入りタイヤを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、トレッドにタイヤ周方向に延びる少なくとも4本の周方向溝及びタイヤ幅方向に延びる複数本のラグ溝を設け、前記トレッドのセンター領域にリブを区画すると共に、該リブの両側にそれぞれ複数のブロックからなる複数のブロック列を区画した空気入りタイヤであって、最もタイヤ幅方向外側に位置する周方向溝の接地端からの距離w2 を接地幅w1 に対して(w1 /2)×0.15〜0.35の範囲にすると共に、少なくとも前記リブに隣接するブロック列に含まれるラグ溝をS字状に湾曲させ、該S字状のラグ溝に臨むブロックエッジのタイヤ周方向に対する平均傾斜角度αを20〜60°の範囲にし、該S字状のラグ溝に臨むブロックエッジの長さL1 と該S字状のラグ溝に臨むブロックエッジの端点間の距離L2 との比(L1 /L2 )からなる湾曲率βを1.01〜1.15の範囲にし、該S字状のラグ溝に臨むブロックエッジの端点でのタイヤ周方向に対する角度A 1 ,A 3 を30°以上にし、該S字状のラグ溝に臨むブロックエッジの変極点でのタイヤ周方向に対する角度A 2 を0〜80°の範囲にしたことを特徴とするものである。
【0008】
このようにトレッドのセンター領域にリブを配置し、そのリブの両側にそれぞれ複数のブロック列を配置したトレッドパターンを構成すると共に、少なくともリブに隣接するブロック列に含まれるラグ溝をS字状に湾曲させ、該S字状のラグ溝に臨むブロックエッジの平均傾斜角度α及び湾曲率βを規定することにより、操縦安定性、耐ハイドロプレーニング性及び湿潤路におけるABS制動性能を高い次元で両立させることが可能になる。
【0009】
本発明において、操縦安定性、耐ハイドロプレーニング性及び湿潤路におけるABS制動性能をより高い次元で両立させるために、以下の条件を満足することが望ましい。即ち、ブロックにはラグ溝と平行なサイプを設けると良い。リブの両側の全てのブロック列に含まれるラグ溝をS字状に湾曲させると良いリブ及びブロック列からなるトレッドパターンは方向性を有するものであると良い。ブロックエッジの平均傾斜角度αはセンター側のブロック列ほど小さくすると良い。
【0010】
更には、タイヤ子午線断面において、リブをトレッドセンターを中心とするリブ幅の50〜100%の範囲にわたってトレッド輪郭線からタイヤ径方向外側に膨出させ、その膨出部の高さをトレッドゴムゲージの2〜5%の範囲にすると良い。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成について添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0012】
図1は本発明の実施形態からなる空気入りタイヤのトレッドパターンを示すものである。このトレッドパターンは回転方向Rが指定されたものである。図1において、トレッド1には、タイヤ周方向に延びる6本の周方向溝2と、タイヤ幅方向に延びる複数本のラグ溝3とが設けられている。より具体的には、ラグ溝3はトレッドセンター側からショルダー側に向けて回転方向Rとは反対方向へ傾斜しながらタイヤ幅方向に延長している。これら周方向溝2及びラグ溝3によって、トレッド1のセンター領域にはタイヤ周方向に延びるリブ4が区画され、そのリブ4の両側にはそれぞれ複数のブロック5からなる複数のブロック列6が区画されている。リブ4はタイヤ周方向に連続するものであるが、その一部に切り欠きがあっても良い。更には、リブ4内にタイヤ周方向に延びる周方向溝があっても良い。また、各ブロック5にはラグ溝3と平行に延長する溝幅1.5mm以下のサイプ7が形成されている。
【0013】
上記トレッドパターンにおいて、少なくともリブ4に隣接するブロック列6に含まれるラグ溝3はS字状に湾曲している。本実施形態では、リブ4の両側の全てのブロック列6に含まれるラグ溝3がS字状に湾曲している。ここで、S字状の湾曲とは、湾曲形状が変極点を有し、その変極点の両側で湾曲方向が異なっている状態を意味する。個々のブロック列6においては、全てのラグ溝3をS字状に湾曲させることが好ましいが、少なくとも1本おきにS字状のラグ溝3を配置してあれば良い。また、S字状のラグ溝3の振幅はブロック列毎に異ならせても良い。
【0014】
上記空気入りタイヤでは、操縦安定性、耐ハイドロプレーニング性及び湿潤路におけるABS制動性能を高い次元で両立させるために、少なくとも4本の周方向溝2を設け、トレッド1のセンター領域にはリブ4を配置し、そのリブ4の両側に複数のブロック列6を配置している。
【0015】
トレッド1のセンター領域にブロック列が配置されていると、走行中にレーンを変更する時の操舵性と直進時の安定性が低下し、十分な操縦安定性を得ることができない。また、S字状のラグ溝3を設けた場合、溝面積比率を維持しながら周方向溝2の本数を4本から2本にすると、旋回時の排水性を十分に確保することができなくなる。つまり、旋回時の耐ハイドロプレーニング性は、溝面積比率を同一にしたとき、溝を分散させた場合の方が良好である。
【0016】
図2はS字状のラグ溝で区画されるブロックを拡大して示すものである。図2に示すように、S字状のラグ溝3に臨むブロックエッジ5eのタイヤ周方向に対する平均傾斜角度α(鋭角側で測定される角度)は20〜60°の範囲に設定されている。このブロックエッジ5eの平均傾斜角度αは、ブロックエッジ5eの端点5e1 ,5e3 間を結んだ直線とタイヤ周方向に平行な直線とのなす角度である。ブロックエッジ5eの平均傾斜角度αはセンター側のブロック列ほど小さくなるように設定されている。
【0017】
ブロックエッジ5eの平均傾斜角度αが20°未満であると、ブロック5がタイヤ周方向に長くなり、タイヤ幅方向のブロック剛性が小さくなる。そのため、十分な旋回能力を得ることができず、操縦安定性が不十分になる。一方、ブロックエッジ5eの平均傾斜角度αが60°超であると、ラグ溝3をS字状にしても十分なエッジ量を確保することができないため、湿潤路におけるABS制動性能が不十分になる。同時に排水効率が低下するため、旋回時の耐ハイドロプレーニング性も不十分になる。
【0018】
また、S字状のラグ溝3に臨むブロックエッジ5eの長さL1 (形状に沿って測定される長さ)と、S字状のラグ溝3に臨むブロックエッジ5eの端点5e1 ,5e3 間の距離L2 との比(L1 /L2 )から求められる湾曲率βは1.01〜1.15の範囲に設定されている。
【0019】
ブロックエッジ5eの湾曲率βが1.01未満であると、十分なエッジ量を確保することができないため、湿潤路におけるABS制動性能が不十分になる。一方、ブロックエッジ5eの湾曲率βが1.15超であると、ラグ溝3の振幅又は周期数が過大となり、局部的にブロック剛性が低下するため、操縦安定性や耐偏摩耗性が悪化してしまう。
【0020】
図1において、最もタイヤ幅方向外側(ショルダー側)に位置する周方向溝2の接地端からの距離w2 は、接地幅w1 に対して、(w1 /2)×0.15〜0.35の範囲に設定されている。接地幅w1 とは、JATMAイヤーブック(2002年度版)に規定されるリムにタイヤを組付け、空気圧−負荷能力対応表の空気圧200kPa時における最大負荷能力の80%の荷重をかけたときの接地幅である。
【0021】
最もタイヤ幅方向外側に位置する周方向溝2の接地端からの距離w2 が(w1 /2)×0.35より大きいと、耐ハイドロプレーニング性が不十分になる。一方、距離w2 が(w1 /2)×0.15より小さいと、横力に対するトレッド全体の剛性が不足するため、操縦安定性が不十分になる。
【0022】
図2において、S字状のラグ溝3に臨むブロックエッジ5eの端点5e1 ,5e3 でのタイヤ周方向に対する角度A1 ,A3 (鋭角側で測定される角度)は30°以上にし、S字状のラグ溝3に臨むブロックエッジ5eの変極点5e2 でのタイヤ周方向に対する角度A2 (鋭角側で測定される角度)は0〜80°の範囲にすると良い。角度A1 ,A3 が30°未満であると、ブロックエッジ5eの端点付近の剛性が小さくなるため、操縦安定性や耐偏摩耗性が悪化してしまう。
【0023】
図3はトレッドのセンター領域に設けたリブを拡大して示すタイヤ子午線断面図である。図3に示すように、タイヤ子午線断面において、リブ4はトレッドセンターCLを中心とするリブ幅の50〜100%の範囲にわたってトレッド輪郭線Tからタイヤ径方向外側に膨出していることが好ましい。つまり、リブ4の半幅をWとし、膨出部の半幅をwとするとき、w/W=0.5〜1.0とする。ここで、トレッド輪郭線Tとは、最もトレッドセンター寄りのトレッドラジアスで描かれる輪郭線であって、例えば、トレッドセンター寄りの一対の周方向溝2の両側のエッジE1 ,E2 ,E3 ,E4 を通る円弧に一致するものである。また、リブ4の膨出部の高さdはトレッドゴムゲージDの2〜5%の範囲にすると良い。リブ4の膨出部の寸法が上記範囲から外れると、操縦安定性、耐ハイドロプレーニング性及び湿潤路におけるABS制動性能をバランス良く改善する効果が得られなくなる。
【0024】
上述した実施形態は本発明の最も好ましい実施形態であるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、他のトレッドパターンを採用することも可能である。
【0025】
図4は本発明の他の実施形態からなる空気入りタイヤのトレッドパターンを示すものである。図4の実施形態は、非方向性のトレッドパターンを採用したものである。
【0026】
図5は本発明の更に他の実施形態からなる空気入りタイヤのトレッドパターンを示すものである。図5の実施形態は、周方向主溝2を4本とし、サイプ7を除外し、非方向性のトレッドパターンを採用したものである。
【0027】
【実施例】
タイヤサイズ205/65R15 94Hの空気入りタイヤにおいて、トレッドパターンを種々異ならせた比較例1,2及び実施例1〜3を製作した。
【0028】
比較例1
トレッドに4本の周方向溝及び複数本のラグ溝を設け、トレッド全体に複数のブロック列を区画してなる非方向性のトレッドパターンを形成し、センター領域のブロック列に含まれるラグ溝をS字状にした。
【0029】
比較例2
トレッドに2本の周方向溝及び複数本のラグ溝を設け、トレッドのセンター領域にリブを区画すると共に、該リブの両側にブロック列を区画してなる非方向性のトレッドパターンを形成し、リブに隣接するブロック列に含まれるラグ溝をS字状にした。
【0030】
実施例1
トレッドに4本の周方向溝及び複数本のラグ溝を設け、トレッドのセンター領域にリブを区画すると共に、該リブの両側にそれぞれ複数のブロック列を区画してなる非方向性のトレッドパターンを形成し、リブに隣接するブロック列に含まれるラグ溝をS字状にした。
【0031】
実施例2
トレッドに4本の周方向溝及び複数本のラグ溝を設け、トレッドのセンター領域にリブを区画すると共に、該リブの両側にそれぞれ複数のブロック列を区画してなる非方向性のトレッドパターンを形成し、リブの両側の全てのブロック列に含まれるラグ溝をS字状にした。
【0032】
実施例3
トレッドに4本の周方向溝及び複数本のラグ溝を設け、トレッドのセンター領域にリブを区画すると共に、該リブの両側にそれぞれ複数のブロック列を区画してなる方向性のトレッドパターンを形成し、リブの両側の全てのブロック列に含まれるラグ溝をS字状にした。
【0033】
なお、実施例1〜3において、最もタイヤ幅方向外側に位置する周方向溝の接地端からの距離w2 を接地幅w1 に対して(w1 /2)×0.15にすると共に、S字状のラグ溝に臨むブロックエッジのタイヤ周方向に対する平均傾斜角度αを36°にし、そのブロックエッジの湾曲率βを1.03にした。
【0034】
これら試験タイヤについて、下記の方法により、旋回時の耐ハイドロプレーニング性、操縦安定性及びABS制動性能を評価し、その結果を表1に示した。
【0035】
〔旋回時の耐ハイドロプレーニング性〕
試験タイヤをJATMA標準リムに組付け、空気圧200kPaとして排気量3000ccの乗用車(ABS搭載車)に装着し、平均水深10mmに保たれた湿潤路において、半径100mの円弧を描きながら速度を上げてゆき、ハイドロプレーニング現象が発生するまでの限界速度を測定した。評価結果は、比較例1(従来タイヤ)を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほど旋回時の耐ハイドロプレーニング性が優れている。
【0036】
〔操縦安定性〕
試験タイヤをJATMA標準リムに組付け、空気圧200kPaとして排気量3000ccの乗用車(ABS搭載車)に装着し、平坦な一般舗装路からなる周回路を有するテストコースを60〜100km/hで走行し、レーン変更時の操舵性と直進時の安定性について、専門パネラー3名によるフィーリング評価を行った。評価結果は、比較例1(従来タイヤ)を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほど操縦安定性が優れている。
【0037】
〔ABS制動性能〕
試験タイヤをJATMA標準リムに組付け、空気圧200kPaとして排気量3000ccの乗用車(ABS搭載車)に装着し、水深2mmに保たれた湿潤路を走行し、初速100km/hから停止するまでの停止距離を測定した。この停止距離を各試験タイヤにつき5回測定し、最大値と最小値を除いた3回の平均値を求めた。評価結果は、停止距離の平均値の逆数を用い、比較例1(従来タイヤ)を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほどABS制動性能が優れている。
【0038】
【表1】
Figure 0004215483
この表1から判るように、実施例1〜3は、比較例1(従来タイヤ)に比べて、旋回時の耐ハイドロプレーニング性、操縦安定性及びABS制動性能が高い次元で向上していた。一方、比較例2は耐ハイドロプレーニング性が比較例1よりも低下していた。
【0039】
次に、実施例2において、最もタイヤ幅方向外側に位置する周方向溝の接地端からの距離w2 、ブロックエッジの角度A1 ,A2 ,A3 、ブロックエッジの平均傾斜角度α、ブロックエッジの湾曲率βを表2のように種々異ならせた比較例3〜7をそれぞれ製作した。
【0040】
これら試験タイヤについて、上記同様の方法により、旋回時の耐ハイドロプレーニング性、操縦安定性及びABS制動性能を評価し、その結果を表2に示した。但し、指数値の基準は実施例2(本発明タイヤ)とした。
【0041】
【表2】
Figure 0004215483
この表2から判るように、比較例3〜7は、距離w2 、平均傾斜角度α、湾曲率βのいずれか1つが規定の範囲から外れているため、3つの性能を同時に向上することができなかった。
【0042】
次に、実施例2において、センター領域のリブに膨出部を付加し、リブ幅に対する膨出部の幅の比(w/W)、トレッドゴムゲージに対する膨出部の高さの比(d/D)を表3のように種々異ならせた実施例4〜7をそれぞれ製作した。
【0043】
これら試験タイヤについて、上記同様の方法により、旋回時の耐ハイドロプレーニング性、操縦安定性及びABS制動性能を評価し、その結果を表3に示した。但し、指数値の基準は実施例2(本発明タイヤ)とした。
【0044】
【表3】
Figure 0004215483
この表3から判るように、実施例4は、センター領域のリブに膨出部を付加し、リブ幅に対する膨出部の幅の比(w/W)、トレッドゴムゲージに対する膨出部の高さの比(d/D)を適切に設定しているため、3つの性能を更に向上することができた。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、トレッドに少なくとも4本の周方向溝及び複数本のラグ溝を設け、トレッドのセンター領域にリブを区画し、該リブの両側にそれぞれ複数のブロック列を区画し、最もタイヤ幅方向外側に位置する周方向溝の接地端からの距離w2 を接地幅w1 に対して(w1 /2)×0.15〜0.35の範囲にすると共に、少なくともリブに隣接するブロック列に含まれるラグ溝をS字状に湾曲させ、該S字状のラグ溝に臨むブロックエッジのタイヤ周方向に対する平均傾斜角度αを20〜60°の範囲にし、該S字状のラグ溝に臨むブロックエッジの長さL1 と該S字状のラグ溝に臨むブロックエッジの端点間の距離L2 との比(L1 /L2 )からなる湾曲率βを1.01〜1.15の範囲にし、該S字状のラグ溝に臨むブロックエッジの端点でのタイヤ周方向に対する角度A 1 ,A 3 を30°以上にし、該S字状のラグ溝に臨むブロックエッジの変極点でのタイヤ周方向に対する角度A 2 を0〜80°の範囲にしたたため、操縦安定性、耐ハイドロプレーニング性及び湿潤路におけるABS制動性能を高い次元で両立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態からなる空気入りタイヤのトレッドパターンを示す展開図である。
【図2】S字状のラグ溝で区画されるブロックを拡大して示す平面図である。
【図3】トレッドのセンター領域に設けたリブを拡大して示すタイヤ子午線断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態からなる空気入りタイヤのトレッドパターンを示す展開図である。
【図5】本発明の更に他の実施形態からなる空気入りタイヤのトレッドパターンを示す展開図である。
【符号の説明】
1 トレッド
2 周方向溝
3 ラグ溝
4 リブ
5 ブロック
6 ブロック列
7 サイプ

Claims (6)

  1. トレッドにタイヤ周方向に延びる少なくとも4本の周方向溝及びタイヤ幅方向に延びる複数本のラグ溝を設け、前記トレッドのセンター領域にリブを区画すると共に、該リブの両側にそれぞれ複数のブロックからなる複数のブロック列を区画した空気入りタイヤであって、最もタイヤ幅方向外側に位置する周方向溝の接地端からの距離w2 を接地幅w1 に対して(w1 /2)×0.15〜0.35の範囲にすると共に、少なくとも前記リブに隣接するブロック列に含まれるラグ溝をS字状に湾曲させ、該S字状のラグ溝に臨むブロックエッジのタイヤ周方向に対する平均傾斜角度αを20〜60°の範囲にし、該S字状のラグ溝に臨むブロックエッジの長さL1 と該S字状のラグ溝に臨むブロックエッジの端点間の距離L2 との比(L1 /L2 )からなる湾曲率βを1.01〜1.15の範囲にし、該S字状のラグ溝に臨むブロックエッジの端点でのタイヤ周方向に対する角度A 1 ,A 3 を30°以上にし、該S字状のラグ溝に臨むブロックエッジの変極点でのタイヤ周方向に対する角度A 2 を0〜80°の範囲にした空気入りタイヤ。
  2. 前記ブロックに前記ラグ溝と平行なサイプを設けた請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記リブの両側の全てのブロック列に含まれるラグ溝をS字状に湾曲させた請求項1又は請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記リブ及び前記ブロック列からなるトレッドパターンが方向性を有する請求項1〜のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記ブロックエッジの平均傾斜角度αをセンター側のブロック列ほど小さくした請求項1〜のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. タイヤ子午線断面において、前記リブをトレッドセンターを中心とするリブ幅の50〜100%の範囲にわたってトレッド輪郭線からタイヤ径方向外側に膨出させ、その膨出部の高さをトレッドゴムゲージの2〜5%の範囲にした請求項1〜のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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