JP4116355B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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  • Tires In General (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は空気入りタイヤに係り、特にブロックパターンを有する空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
乗用車用の空気入りタイヤは種々の性能が要求されるが、舗装処理が行われていない不整路から舗装路まで、幅広い路面領域における操縦安定性能は、ラリー競技用等の空気入りタイヤにおいて重量な要求性能である。
【0003】
図2には、従来の典型的な不整路走行用の空気入りタイヤ(タイヤサイズ:205/65R15)100のトレッド102が示されている。
【0004】
図2に示すように、トレッド102には、一方のトレッド端102Eaからタイヤ赤道面CL側へ延びる横溝104、トレッド端102Ea付近に設けられてタイヤ周方向にジグザグ状に延びる周方向溝106、他方のトレッド端102Ebからタイヤ赤道面CL側へ向けて延びる横溝108、トレッド端102Eb付近に設けられてタイヤ周方向にジグザグ状に延びる周方向溝110、周方向溝110のタイヤ赤道面CL側に設けられてタイヤ周方向にジグザグ状に延びる周方向溝112、周方向溝106と周方向溝112とを連結する横溝114、横溝114同士を連結するクランク状の周方向溝116,118,120、周方向溝110と周方向溝112とを連結する横溝122が形成されている。
【0005】
なお、一方のトレッド端102Eaから他方のトレッド端102Ebまでの幅Wがトレッド幅である。
【0006】
ここで、本明細書でいうトレッド端とは、空気入りタイヤをJATMA YEAR BOOK(2002年度版、日本自動車タイヤ協会規格)に規定されている標準リムに装着し、JATMA YEAR BOOKでの適用サイズ・プライレーティングにおける最大負荷能力(内圧−負荷能力対応表の太字荷重)に対応する空気圧(最大空気圧)の100%の内圧を充填し、最大負荷能力を負荷したときのタイヤ接地面におけるタイヤ幅方向最外端を言う。なお、使用地又は製造地において、TRA規格、ETRTO規格が適用される場合は各々の規格に従う。
【0007】
そしてトレッド102には、横溝104と周方向溝106とで区画される外側ショルダーブロック124、周方向溝106、周方向溝116、及び横溝114で区画されるブロック126、周方向溝116、周方向溝118、及び横溝114で区画されるブロック128、周方向溝118、周方向溝120、及び横溝114で区画されるブロック130、周方向溝120、周方向溝112、及び横溝114で区画されるブロック132、周方向溝112、周方向溝110、横溝108、及び横溝122で区画されるブロック134,136、周方向溝110,及び横溝108で区画される内側ショルダーブロック138の各ブロックがある。
【0008】
横溝104、及び横溝108の内側ショルダーブロック138を区画している部分は、タイヤ幅方向に沿って平行に延びている。また、横溝114、及び横溝108のブロック134,136を区画している部分は直線状とされ、タイヤ赤道面CL側がトレッド端側よりもタイヤ回転方向(矢印A方向)に位置するように傾斜している。なお、タイヤ周方向に対する横溝114の角度(鋭角側で計測)θAは略80°、タイヤ周方向に対する横溝108のブロック134,136を区画している部分の角度(鋭角側で計測)θBは略80°である。
【0009】
また、各ブロックの中央には略ブロック長手方向に沿ってサイプ140が形成されている。
【0010】
図2に示す従来の不整路走行用の空気入りタイヤ100では、その路面の操縦安定性能を確保するため、トレッド踏み面模様は、トレッド内側領域102IN、トレッド外側領域102OUT共に、横溝(104、114、108)を略タイヤ幅方向に沿って延ばすことで、トレッド102の周方向曲げ剛性の低下による接地長の増加、またトラクションに必要なタイヤ幅方向エッジ成分の増加が図られている。
【0011】
これは、車両の駆動力を路面に伝えることに対しては有効であり、スピニングトラクションが重要視される路面状況、即ち、砂利や轍等の凹凸が存在するために十分な接地が得られない不整路用途としては、有効な設計手法として知られていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の不整路走行用の空気入りタイヤ100のように、トレッド内側領域、トレッド外側領域共に、横溝が略タイヤ幅方向に延びている場合、コーナリング時、即ち、タイヤにスリップアングルが付いた状況での横力入力方向に対して適性なエッジ成分を得ることが出来なかった。このため、スピニングトラクションの重要性が低い路面状況、例えば、砂利や轍等の凹凸が少なく安定した接地を得られる路面では、コーナリングに必要なパターンエッジ成分が得られないことになり、その路面での操縦安定性に対しては不利な要素でもあった。
【0013】
本発明は上記事実を考慮し、砂利が多く、また轍等が存在する不整路での操縦安定性能と、砂利、轍等が少ない不整路と舗装路での操縦安定性能とを両立することのできる空気入りタイヤを提供することが目的である。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、ブロックパターンを有するトレッドに、踏面全体を横断する方向に一方のトレッド端から他方のトレッド端へ向けて延びタイヤ周方向に間隔を開けて配置される複数の横溝が設けられ、前記トレッドの踏面を車両装着時の車両幅方向内側のトレッド内側領域と車両幅方向外側のトレッド外側領域に分けたときの前記トレッド内側領域に、タイヤ周方向に沿って延びる少なくとも2本の周方向溝が設けられた空気入りタイヤであって、前記横溝は、前記トレッド外側領域に配置されタイヤ赤道面側がトレッド端よりもタイヤ回転方向側となるように傾斜して延びる傾斜部と、前記トレッド内側領域に配置され略タイヤ幅方向に沿って延びる幅方向延設部とを有し、前記トレッド内側領域のタイヤ幅方向最外側のブロックは、長辺が実質上タイヤ周方向に沿って配置されている、ことを特徴としている。
【0015】
次に、請求項1に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0016】
トレッドの踏面を車両装着時の車両内側のトレッド内側領域と、車両外側のトレッド外側領域とに分けて考えたとき、トレッド内側領域は、コーナリング時(スリップアングルの付いた状態)での横力の負担は少なく、車両の駆動力(トラクション)を路面に伝達する役割が大である。
【0017】
コーナリング時には、車両の旋回半径方向外側のタイヤ(例えば、右旋回するときの左側のタイヤ)には、旋回半径方向内側のタイヤに比較して大きな荷重が作用し、さらにそのタイヤのトレッドにおいては、車両に遠心力が作用し、また傾斜することによりトレッド外側領域の負担がトレッド内側領域の負担よりも大きくなる共に、大きな横力が入力することになる。
【0018】
請求項1に記載の空気入りタイヤでは、トレッド内側領域に、略タイヤ幅方向に沿って延びる幅方向延設部が設けられているので、駆動方向(タイヤ周方向)に対して90°の近い角度で延びるエッジ成分を十分に確保できる。したがって、スピニングトラクションが重要視される路面、例えば、砂利や轍等の凹凸が多く存在するために十分な接地が得られない不整路において、高い操縦安定性能(トラクション性能、ブレーキ性能)が得られる。
【0019】
また、トレッド外側領域ではタイヤ赤道面側がトレッド端よりもタイヤ回転方向側となるように傾斜する傾斜部で区画されるブロックが設けられているので、コーナリング時に負担の大となるタイヤのトレッド外側領域に、入力される横力に対して90°に近い角度で延びるエッジ成分を十分に確保できる。したがって、スピニングトラクションの重要性が低い、例えば、砂利や轍等が少ない不整路や舗装路において、高い操縦安定性能(ステアリング初期応答性能、コーナリング時のグリップ性能等)が得られる。
タイヤ幅方向最外側のブロックは、その内側のブロックよりも路面の凹凸等により欠け易い。したがって、トレッド内側領域のタイヤ幅方向最外側のブロックにおいては、長辺を実質上タイヤ周方向に沿って配置してタイヤ周方向の剛性を高くし、大きな駆動力が作用した際の入力に対して強くすることが好ましい。
【0020】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の空気入りタイヤにおいて、前記トレッド内側領域では、タイヤ周方向に対する前記幅方向延設部の角度が鋭角側から計測して70°以上であり、前記トレッド外側領域では、タイヤ周方向に対する前記傾斜部の角度が鋭角側から計測して20°〜60°の範囲内である、ことを特徴としている。
【0021】
次に、請求項2に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0022】
トレッド外側領域に配置される傾斜部の角度を鋭角側から計測して20°〜60°の範囲内とすると、コーナリング時に入力する横力に対して傾斜部のエッジ成分の向きを90°に近づけることができ好ましい。
【0023】
また、車両直進時は、トレッド内側領域の役割が大きくなる。トレッド内側領域に配置される幅方向延設部の角度を70°以上としたので、トラクション時の入力方向に対して幅方向延設部のエッジ成分の向きを90°に近づけることができ好ましい。
【0024】
なお、トレッド内側領域に配置される幅方向延設部の傾斜の向きは、外側領域の幅方向延設部の傾斜の向きと同じでも良く、反対向きでも良い。排水性を考えると、タイヤ赤道面側がトレッド端側よりもタイヤ回転方向になる向きに傾斜ささせた方が好ましい。
【0025】
ここで、幅方向延設部の角度が70°未満になると、トラクション性能が低下する。
【0026】
一方、幅方向延設部の角度が90°を越えた場合も同様にトラクション性能が低下する。
【0027】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の空気入りタイヤにおいて、タイヤ周方向に対する前記幅方向延設部の角度が鋭角側から計測して80°〜90°であり、タイヤ周方向に対する前記傾斜部の角度が鋭角側から計測して25°〜40°の範囲内である、ことを特徴としている。
【0028】
次に、請求項3に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0029】
タイヤ周方向に対する傾斜部の角度を鋭角側から計測して25°〜40°の範囲内とすると、コーナリング時に入力する横力に対して傾斜部のエッジ成分の向きを90°に一層近づけることができ更に好ましい。ここで、トレッド外側領域において、タイヤ周方向に対する傾斜部の角度を鋭角側から計測して30°に設定することが最も好ましい。
【0030】
タイヤ周方向に対する幅方向延設部の角度を80°〜90°の範囲内とすると、直進トラクション時の入力方向に対して幅方向延設部のエッジ成分の向きを90°に一層近づけることができ更に好ましい。ここで、トレッド内側領域において、タイヤ周方向に対する幅方向延設部の角度を90°とするとことが最も好ましい。
【0031】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、少なくともタイヤ幅方向最外側のブロックよりもタイヤ幅方向内側の各ブロックの踏面に、ブロックのトレッド平面視形状と略相似形状とされた凹部を形成し、前記凹部の深さを1〜4mmの範囲内、前記凹部の面積をブロックの踏面面積の10〜30%の範囲内に設定した、ことを特徴としている。
【0032】
次に、請求項4に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0033】
少なくともタイヤ幅方向最外側のブロックよりもタイヤ幅方向内側の各ブロックの踏面に深さ1〜4mmの凹部を設けたので、ブロック剛性の低下を抑制しつつ、コーナリングやトラクション等に有効なパターンエッジ成分を増加できる。
【0034】
凹部の形状をブロックのトレッド平面視形状と略相似形状とすることにより、ブロック表面の摩耗集中を防ぎ(即ち、偏摩耗の防止)、良好な摩耗外観を得ることができる。
【0035】
なお、必要に応じて、タイヤ幅方向最外側のブロックに凹部を形成しても良い。
【0036】
ここで、凹部の深さが1mm未満になると、凹部のエッジ効果が早期に消滅してしまう。
【0037】
一方、凹部の深さが4mmを越えると、ブロック剛性が低下して好ましくない。
【0038】
また、凹部の面積が、該凹部の形成されているブロックの踏面面積の10%未満になると、凹部を設けた効果が十分に得られない。
【0039】
一方、凹部の面積が、該凹部の形成されているブロックの踏面面積の30%を越えると、ブロック剛性の過度の低下を招き、応答性能が低下する。
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、踏面形状が略長方形形状を呈しているブロックは、長辺の長さが短辺の長さの1.4〜3.5倍の範囲内である、ことを特徴としている。
【0044】
次に、請求項5に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0045】
踏面形状が略長方形形状を呈しているブロックにおいて、長辺の長さを短辺の長さの1.4〜3.5倍の範囲内とすることで、ブロック剛性とエッジ成分のバランスをとることができる。
【0046】
長辺の長さが短辺の長さの1.4倍未満では、各領域にて必要とされるエッジ成分が不足する。
【0047】
長辺の長さが短辺の長さの3.5倍を越えると、ブロック剛性が低下し過ぎ、ブロックが倒れ易くなる。
【0048】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記傾斜部と前記幅方向延設部との交点は、タイヤ赤道面を中心としてトレッド幅方向にトレッド幅の15%の幅の範囲内に位置している、ことを特徴としている。
【0049】
次に、請求項6に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0050】
傾斜部と幅方向延設部との交点を、タイヤ赤道面を中心としてトレッド幅方向にトレッド幅の15%の幅の範囲内に位置させることにより、トラクションとコーナリングとのバランスをとることができる。
【0051】
なお、傾斜部と幅方向延設部との交点の位置が、タイヤ赤道面を中心としてトレッド幅方向にトレッド幅の15%の幅の範囲から外れて車両内側に寄ると、トレッド内側領域において必要とされるエッジ成分(トラクションに必要なタイヤ幅方向に延びるエッジ成分)が不足する。
【0052】
一方、傾斜部と幅方向延設部との交点の位置が、タイヤ赤道面を中心としてトレッド幅方向にトレッド幅の15%の幅の範囲から外れて車両外側に寄ると、トレッド外側領域に必要とされるエッジ成分(コーナリング時の横力に対して必要なタイヤ幅方向に対して傾斜したエッジ成分)が不足する。
【0053】
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記トレッド外側領域には、前記トレッド内側領域に配置されているブロックよりもタイヤ周方向長さの長いブロックが設けられている、ことを特徴としている。
【0054】
次に、請求項7に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0055】
トレッド外側領域に、トレッド内側領域に配置されているブロックよりもタイヤ周方向長さの長いブロックを設けたので、トレッド外側領域において、横力に対して有効なエッジ成分を確保することができる。
【0056】
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記トレッド内側領域には、前記幅方向延設部と幅方向延設部との間に、前記幅方向延設部と略平行な第2の横溝が設けられている、ことを特徴としている。
【0057】
次に、請求項8に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0058】
トレッド内側領域は、車両の駆動力を路面に伝達することに対して有効なエッジ成分を有するべき領域である。請求項8に記載の空気入りタイヤでは、トレッド内側領域の前記幅方向延設部と幅方向延設部との間に、前記幅方向延設部と略平行な第2の横溝を設けたので、車両の駆動力を路面に伝達する能力が向上する。なお、トレッド内側領域は、横力の負担が少ないことから、第2の横溝を設けてブロック数を増やしても、個々のブロックの横力に対する剛性は十分に確保できる。
【0059】
また、トレッド外側領域では、第2の横溝を設けないので、トレッド外側領域のブロックの剛性低下は無い。
【0060】
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記トレッド内側領域のタイヤ幅方向最外側のブロックのタイヤ周方向ブロックピッチ長は、前記トレッド外側領域のブロックのタイヤ周方向ブロックピッチ長と実質上同等である、ことを特徴としている。
【0061】
次に、請求項9に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0062】
タイヤ幅方向最外側のブロックは、その内側のブロックよりも路面の凹凸等により欠け易い。したがって、トレッド内側領域のタイヤ幅方向最外側のブロックのタイヤ周方向ブロックピッチ長を、トレッド外側領域のタイヤ幅方向最外側のブロックのタイヤ周方向ブロックピッチ長と実質上同等としてトレッド内側領域のタイヤ幅方向最外側のブロックの剛性を確保することが好ましい。
【0063】
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記トレッド内側領域 N のネガティブ率をN IN 、前記トレッド外側領域のネガティブ率をN OUT としたときに、N IN /N OUT =0.85〜1.15の範囲内としたことを特徴としている。
【0064】
次に、請求項10に記載の空気入りタイヤの作用を説明する。
【0065】
トレッド内側領域 N のネガティブ率をN IN 、トレッド外側領域のネガティブ率をN OUT としたときに、N IN /N OUT =0.85〜1.15の範囲内とすることにより、近年増加傾向にあるマイナスキャンバー角を採用する車両に対して、内外の摩耗を均一化すると共に、摩耗ライフを向上することができる。
【0066】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の空気入りタイヤの一実施形態を図1にしたがって説明する。
【0067】
図1に示すように、本実施形態の空気入りタイヤ10のトレッド12には、トレッド12の踏面全体を横断する方向に一方のトレッド端12Eaから他方のトレッド端12Ebへ向けて延びて各トレッド端に開口する横溝14が、タイヤ周方向に間隔を開けて複数設けられている。
【0068】
横溝14は、車両装着時の車両幅方向内側の略半分が略タイヤ幅方向に沿って略直線状に延びており、車両装着時の車両幅方向外側の略半分がタイヤ赤道面CL側がトレッド端12Ebよりもタイヤ回転方向側(矢印A方向側)となるようにタイヤ幅方向(矢印B方向)に対して傾斜して略直線状に延びている。
【0069】
なお、この横溝14において、以後、車両幅方向内側で略タイヤ幅方向に沿って延びている部分を幅方向延設部14A、車両幅方向外側でタイヤ幅方向に対して傾斜している部分を傾斜部14Bと呼ぶことにする。
【0070】
ここで、タイヤ周方向に対する傾斜部14Bの角度θB(鋭角側から計測)は20°〜60°の範囲内が好ましく、25°〜40°の範囲内が最も好ましい。本実施形態では、角度θBが略30°に設定されている。
【0071】
一方、タイヤ周方向に対する幅方向延設部14Aの角度θAは、70°〜90°(鋭角側から計測)の範囲内が好ましく、90°が最も好ましい。本実施形態では、角度θAが略90°に設定されている。
【0072】
傾斜部14Bと幅方向延設部14Aとの交点P(溝幅中心線同士の交点)は、タイヤ赤道面CLを中心としてトレッド幅方向にトレッド幅Wの15%の幅の範囲内(図面の符号0.15W)に配置することが好ましい。
【0073】
トレッド12を、タイヤ赤道面CLよりも車両装着時の車両幅方向内側のトレッド内側領域12INと車両幅方向外側のトレッド外側領域12OUTとに分けたときのトレッド外側領域12OUTには、傾斜部12Bと傾斜部12Bとの間に、傾斜部12B同士を連結する傾斜溝16,18,20が設けられている。傾斜溝16,18,20は、傾斜部12Bに対して交差する方向に延びている。
【0074】
一方、トレッド内側領域12INには、タイヤ周方向に沿って延ジグザグ状に延びる第1の周方向溝22がトレッド端12Ea側に、タイヤ周方向に沿って延ジグザグ状に延びる第2の周方向溝24がタイヤ赤道面CL側に設けられている。
【0075】
また、トレッド12には、第1の周方向溝22から傾斜部14Bへ向けて延び、幅方向延設部14Aと平行に設けられた第2の横溝26が形成されている。
【0076】
トレッド12には、第1の周方向溝22と横溝14(幅方向延設部14A)とで区画される内側ショルダーブロック28、第1の周方向溝22、第2の周方向溝24及び横溝14(幅方向延設部14A)とで区画されるブロック30,32、第2の周方向溝24、傾斜溝16、横溝14、及び第2の横溝26で区画されるブロック34、第2の周方向溝24、横溝14、及び第2の横溝26で区画されるブロック36、傾斜溝16、傾斜溝18、及び2つの横溝14(傾斜部14B)で区画されるブロック38、傾斜溝18、傾斜溝20、及び2つの横溝14(傾斜部14B)で区画されるブロック40、傾斜溝20、及び2つの横溝(傾斜部14B)で区画される外側ショルダーブロック42A,42Bを備えている。
【0077】
なお、本実施形態では、内側ショルダーブロック28、ブロック38、及びブロック40はトレッド平面視で略長方形、ブロック36、及び外側ショルダーブロック42Bは略台形、ブロック34は屈曲した略ヘ字形状、外側ショルダーブロック42Aは略三角形を呈している。
【0078】
また、踏面形状が略長方形形状を呈しているブロック、本実施形態では、内側ショルダーブロック28、ブロック38、及びブロック40においては、長辺の長さ(2つの長辺の平均値)を短辺の長さ(2つの短辺の平均値)の1.4〜3.5倍の範囲内とすることが好ましい。
【0079】
ブロック30、32、36、34、38、40、42Bには、各々ブロック中央部分に、比較的浅い凹部44が形成されている。
【0080】
凹部44の深さは、1〜4mmの範囲内が好ましい。
【0081】
凹部44のトレッド平面視形状は、該凹部44の形成されているブロックの平面視形状と相似形状が好ましい。
【0082】
また、凹部44の面積は、該凹部44の形成されているブロックの踏面面積の10〜30%の範囲内に設定することが好ましい。
【0083】
なお、トレッド内側領域12INのネガティブ率をNIN、トレッド外側領域12OUTのネガティブ率をNOUTとしたときに、NIN/NOUT=0.85〜1.15の範囲内とし、トレッド内側領域12INのネガティブ率NINとトレッド外側領域12OUTのネガティブ率をNOUTとを実質上同等とすることが好ましい。
【0084】
本実施形態では、トレッド内側領域12INのネガティブ率NINが0.40、トレッド外側領域12OUTのネガティブ率をNOUTが0.41であり、NIN/NOUT=0.98である。
(作用)
次に、本実施形態の空気入りタイヤ10の作用を説明する。
【0085】
本実施形態の空気入りタイヤ10では、トレッド外側領域12OUTにタイヤ赤道面CLがトレッド端12Ebよりもタイヤ回転方向側となるように傾斜し、タイヤ周方向に対する角度θBを略30°に設定した傾斜部14Bが設けられているので、コーナリング時に入力される横力に対して90°に近い角度で延びるエッジ成分が十分に確保される。
【0086】
したがって、スピニングトラクションの重要性が低い、例えば、砂利や轍等が少ない不整路や舗装路において、高い操縦安定性能(ステアリング初期応答性能、コーナリング時のグリップ性能等)が得られる。
【0087】
なお、角度θBが20°未満になると、コーナリング時の高い操縦安定性能が得られなくなる。
【0088】
一方、角度θBが60°を越えると、同様にコーナリング時の高い操縦安定性能が得られなくなる。
【0089】
また、トレッド内側領域12INでは、タイヤ周方向に対する角度θAを90°に設定した幅方向延設部14A、及び第2の横溝26が設けられているので、駆動方向(タイヤ周方向)に対して90°の近い角度で延びるエッジ成分を十分に確保できる。
【0090】
したがって、スピニングトラクションが重要視される路面、例えば、砂利や轍等の凹凸が多く存在するために十分な接地が得られない不整路において、高い操縦安定性能(トラクション性能、ブレーキ性能)が得られる。
【0091】
なお、角度θAが70°未満になると、トラクション性能が低下する。
【0092】
角度θAが90°を越えると、同様にトラクション性能が低下する。
【0093】
また、ブロック30、32、36、34、38、40、42Bに深さ1〜4mmの比較的浅い凹部44を形成したので、ブロック剛性の低下を抑制しつつ、パターンエッジ成分を増加でき、トラクション性能、コーナリング性能等を向上することができる。
【0094】
ここで、凹部44の深さが1mm未満では、凹部44のエッジ効果が早期に消滅してしまう。
【0095】
一方、凹部44の深さが4mmを越えると、ブロック剛性が低下して好ましくない。
【0096】
また、凹部44の形状を、該凹部44の設けられているブロックのトレッド平面視形状と略相似形状としたので、ブロック踏面の摩耗集中を防ぎ(即ち、偏摩耗の防止)、良好な摩耗外観を得ることができる。
【0097】
なお、凹部44の面積が、該凹部44の形成されているブロックの踏面面積の10%未満になると、凹部44を設けた効果が十分に得られない。
【0098】
一方、凹部44の面積が、該凹部44の形成されているブロックの踏面面積の30%を越えると、ブロック剛性の過度の低下を招き、応答性能が低下する。
【0099】
トレッド内側領域12INの内側ショルダーブロック28は、長辺をタイヤ周方向に沿って配置してタイヤ周方向の剛性を高くしているので、大きな駆動力が作用した際の変形に強く、また、耐久性も高い。
【0100】
踏面形状が略長方形形状を呈しているブロック30,32,38,40、及び内側ショルダーブロック28においては、長辺の長さを短辺の長さの1.4〜3.5倍の範囲内としたので、ブロック剛性とエッジ成分のバランスをとることができ好ましい形態である。
【0101】
長辺の長さが短辺の長さの1.4倍未満では、その領域において必要とするエッジ成分が不足する。
【0102】
長辺の長さが短辺の長さの3.5倍を越えると、ブロック剛性が低下し過ぎ、ブロックが倒れ易くなる。
【0103】
傾斜部14Bと幅方向延設部14Aとの交点Pを、タイヤ赤道面CLを中心としたトレッド幅Wの15%の幅の範囲0.15W内に位置させているので、トラクション性能とコーナリング性能とのバランスをとることができる。
【0104】
なお、交点Pの位置が範囲0.15Wから外れて車両内側に寄ると、トレッド内側領域12INにおいて必要とされるエッジ成分(トラクションに必要なタイヤ幅方向に延びるエッジ成分)が不足する。
【0105】
一方、交点Pの位置が範囲0.15Wから外れて車両外側に寄ると、トレッド外側領域12OUTに必要とされるエッジ成分(コーナリング時の横力に対して必要なタイヤ幅方向に対して傾斜したエッジ成分)が不足する。
【0106】
トレッド外側領域12OUTに、トレッド内側領域12INに配置されているブロック(ブロック30,32)よりもタイヤ周方向長さの長いブロック(ブロック38,40)を設けたので、トレッド外側領域12OUTにおいて、横力に対して有効なエッジ成分を確保することができる。
【0107】
トレッド内側領域12INの内側ショルダーブロック28の周方向ブロックピッチ長が、トレッド外側領域12OUTの周方向ブロックピッチ長と同じであるので、内側ショルダーブロック28の剛性が十分に確保され、倒れ過ぎ、ブロック欠け等を防止することができる。
【0108】
トレッド内側領域12INのネガティブ率とトレッド外側領域12OUTのネガティブ率とを実質上同等としたことで、近年増加傾向にあるマイナスキャンバー角を採用する車両に対して、内外の摩耗を均一化すると共に、摩耗ライフを向上することができる。
[試験例]
本発明の効果を確かめるために、従来例の空気入りタイヤと、本発明の適用さされた実施例の空気入りタイヤとを用意し、実車走行テストを行い、ステアリング初期応答、グリップ性能、トラクション性能、及びブレーキ性能について比較した。
【0109】
従来例の空気入りタイヤは、従来の技術で説明を行った図2に示すパターンを有する空気入りタイヤである(トレッド内側領域のネガティブ率0.40、トレッド外側領域のネガティブ率0.41)。
【0110】
実施例の空気入りタイヤは、前述した実施形態で説明を行った図1に示すパターンを有する空気入りタイヤである。
【0111】
タイヤサイズは、従来例、及び実施例の何れも205/65R15である。
・ステアリング応答性能の具体的評価方法:実車走行での操舵時、様々な操舵量、操舵スピードに対して、車両のヨー変化量、ヨー変化スピードが、従来タイヤのそれに対してどの程度のレベルにあるか、その実車レベルを官能評価によって評価した。
・グリップ性能の具体的評価方法:実車走行でのコーナリング時、車両が横滑りを起こすまでのねばり感、また横滑りを始めてからの滑り速さが、従来タイヤのそれに対してどの程度のレベルにあるか、その実車レベルを官能評価によって評価した。
・トラクション性能の具体的評価方法:実車走行において、アクセル操作に対してタイヤの空転度合いが、従来タイヤのそれに対してどの程度のレベルにあるか、その実車レベルを官能評価によって評価した。
・ブレーキ性能の具体的評価:実車走行において、ブレーキング時に、制動力の発揮レベルが従来タイヤに対してどの程度のレベルにあるか、その実車レベルを官能評価によって評価した。
【0112】
これらの評価は、4名の評価ドライバーによって実施した。
【0113】
評点基準は、以下の表1に記載した通りである(従来タイヤのそれを基準とした場合の評点)。
【0114】
【表1】
Figure 0004116355
4名の評価ドライバーの評点は以下の表2に記載する通りであった。なお、表内の丸付き数字1は、砂利、轍の多い不整路での評価であり、丸付き数字2は、砂利、轍の少ない不整路、及び舗装路での評価である。
【0115】
【表2】
Figure 0004116355
試験の結果から、本発明の適用された実施例の空気入りタイヤは、従来例に比較して性能が向上していることが分かる。
【0116】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、砂利が多く、また轍等が存在する不整路での操縦安定性能と、砂利、轍等が少ない不整路と舗装路での操縦安定性能とを両立することができる、という優れた効果を有する。
また、請求項1に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、トレッド内側領域のタイヤ幅方向最外側のブロックの耐久性を確保することができる、という優れた効果を有する。
【0117】
請求項2に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、高いトラクション性能と、高いコーナリング性能が得られる、という優れた効果を有する。
【0118】
請求項3に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、更に高いトラクション性能と、更に高いコーナリング性能が得られる、という優れた効果を有する。
【0119】
請求項4に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、ブロック剛性の低下を抑制しつつ、パターンエッジ成分を増加でき、トラクション性能、及びコーナリング性能を向上することができる、という優れた効果を有する。
【0120】
【0121】
請求項5に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、ブロック剛性とエッジ成分のバランスをとることができる、という優れた効果を有する。
【0122】
請求項6に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、トラクション性能とコーナリング性能とのバランスをとることができる、という優れた効果を有する。
【0123】
請求項7に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、トレッド外側領域において、横力に対して有効なエッジ成分を確保することができ、高いコーナリング性能を確保することができる、という優れた効果を有する。
【0124】
請求項8に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、トラクション性能を向上することができる、という優れた効果を有する。
【0125】
請求項9に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、トレッド内側領域のタイヤ幅方向最外側のブロックの剛性を確保することができ、好ましい。
【0126】
請求項10に記載の空気入りタイヤは上記の構成としたので、近年増加傾向にあるマイナスキャンバー角を採用する車両に対して、内外の摩耗を均一化すると共に、摩耗ライフを向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤのトレッドの平面図である。
【図2】 従来例に係る空気入りタイヤのトレッドの平面図である。
【符号の説明】
10 空気入りタイヤ
12 トレッド
12Ea トレッド端
12Eb トレッド端
12OUT トレッド外側領域
12IN トレッド内側領域
14 横溝
14A 幅方向延設部
14B 傾斜部
22 周方向溝
24 周方向溝
26 第2の横溝
28 内側ショルダーブロック
30 ブロック
34 ブロック
36 ブロック
38 ブロック
40 ブロック
42B 外側ショルダーブロック
42A 外側ショルダーブロック
44 凹部
W トレッド幅
IN ネガティブ率
θB 角度
θA 角度

Claims (10)

  1. ブロックパターンを有するトレッドを備え、前記トレッドに、踏面全体を横断する方向に一方のトレッド端から他方のトレッド端へ向けて延びタイヤ周方向に間隔を開けて配置される複数の横溝が設けられ、前記トレッドの踏面を車両装着時の車両幅方向内側のトレッド内側領域と車両幅方向外側のトレッド外側領域に分けたときの前記トレッド内側領域に、タイヤ周方向に沿って延びる少なくとも2本の周方向溝が設けられた空気入りタイヤであって、
    前記横溝は、前記トレッド外側領域に配置されタイヤ赤道面側がトレッド端よりもタイヤ回転方向側となるようにタイヤ幅方向に対して傾斜して延びる傾斜部と、前記トレッド内側領域に配置され略タイヤ幅方向に沿って延びる幅方向延設部とを有し、
    前記トレッド内側領域のタイヤ幅方向最外側のブロックは、長辺が実質上タイヤ周方向に沿って配置されている、ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. タイヤ周方向に対する前記幅方向延設部の角度が鋭角側から計測して70°以上であり、
    タイヤ周方向に対する前記傾斜部の角度が鋭角側から計測して20°〜60°の範囲内である、ことを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. タイヤ周方向に対する前記幅方向延設部の角度が鋭角側から計測して80°〜90°であり、
    タイヤ周方向に対する前記傾斜部の角度が鋭角側から計測して25°〜40°の範囲内である、ことを特徴とする請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 少なくともタイヤ幅方向最外側のブロックよりもタイヤ幅方向内側の各ブロックの踏面に、ブロックのトレッド平面視形状と略相似形状とされた凹部を形成し、前記凹部の深さを1〜4mmの範囲内、前記凹部の面積をブロックの踏面面積の10〜30%の範囲内に設定した、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  5. 踏面形状が略長方形形状を呈しているブロックは、長辺の長さが短辺の長さの1.4〜3.5倍の範囲内である、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記傾斜部と前記幅方向延設部との交点は、タイヤ赤道面を中心としてトレッド幅方向にトレッド幅の15%の幅の範囲内に位置している、ことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記トレッド外側領域には、前記トレッド内側領域に配置されているブロックよりもタイヤ周方向長さの長いブロックが設けられている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記トレッド内側領域には、前記幅方向延設部と幅方向延設部との間に、前記幅方向延設部と略平行な第2の横溝が設けられている、ことを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  9. 前記トレッド内側領域のタイヤ幅方向最外側のブロックのタイヤ周方向ブロックピッチ長は、前記トレッド外側領域のブロックのタイヤ周方向ブロックピッチ長と実質上同等である、ことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
  10. 前記トレッド内側領域 N のネガティブ率をN IN 、前記トレッド外側領域のネガティブ率をN OUT としたときに、N IN /N OUT =0.85〜1.15の範囲内とした、ことを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか1項に記載の空気入りタイヤ。
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