JP2011062461A - 吸収性物品の製造方法、及び製造装置 - Google Patents

吸収性物品の製造方法、及び製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】幅方向の引っ張り強度の高い吸収性物品を製造可能にするとともに、生産の安定化、及び製造工程の簡素化を図る。
【解決手段】吸収性本体10と、吸収性本体の長手方向の一端部に設けられた一対の第1サイドフラップ21eと、吸収性本体10の長手方向の他端部に設けられた一対の第2サイドフラップ25eと、を有する吸収性物品の製造方法である。この製造方法は、(1)前記第1及び第2サイドフラップの基材となる連続シート120を、それぞれ前記幅方向の内方へ折り畳むこと、(2)前記連続シート120を前記連続方向に所定ピッチで分断すること、(3)吸収性本体10の連続体が、その連続方向を搬送方向として搬送される間に、フラップ用分断片を前記吸収性本体の連続体へ重ね合わせて接合することと、(4)吸収性本体10の連続体を分断することである。
【選択図】図5

Description

本発明は、使い捨ておむつ等の吸収性物品の製造方法、及び製造装置に関する。
従来、排泄液を吸収する吸収性物品として使い捨ておむつが知られている。このおむつの種類の一つに、所謂展開型のおむつがある。この展開型のおむつは、着用者の股間にあてがわれる吸収性本体を有し、この吸収性本体の長手方向の両端部には、それぞれ幅方向に左右一対のサイドフラップが突出形成されている。そして、当該おむつを使用する際には、左右のサイドフラップでおむつを幅方向の左右に引っ張りながら、着用者に装着する。
一方、特許文献1及び2には、この展開型のおむつの製造方法が開示されている。すなわち、幅方向の左右の各サイドフラップを互いに別部材として切り出し、各サイドフラップを、搬送方向に連続する吸収性本体の連続体の左右の各側部(幅方向の各端部)に、それぞれ個別接合することが記載されている。
特開平4−261655号 特開2006−102022号
しかしながら、これらの製造方法の場合には、幅方向の引っ張り強度の低いおむつが製造される虞がある。すなわち、上述したように、この場合の左右の各サイドフラップは互いに別部材であり、それぞれが独立に吸収性本体に接合される。よって、おむつの幅方向の引っ張り強度は、吸収性本体とサイドフラップとの接合強度に左右され、当該接合強度が低い場合には、装着作業時におむつを幅方向に引っ張った際にサイドフラップと吸収性本体との接合部にておむつが簡単に分解する虞がある。
従って、幅方向のおむつの引っ張り強度の観点からは、上述のように左右の各サイドフラップが互いに独立した二部材で構成されているよりは、左右のサイドフラップが幅方向に連続した一部材で構成されている方が、サイドフラップの資材(材料)強度によっても装着作業時の引っ張り力に対抗できるので、好ましいものと考えられる。
また、上述の製造方法の場合には、サイドフラップは吸収性本体の側部(幅方向の端部)のみで接合されているので、その接合面積は小さく、結果、吸収性本体の連続体への接合後の搬送中に、サイドフラップが吸収性本体の連続体から剥がれ落ちる等して生産が不安定になる虞がある。
更に、特許文献1のように、吸収性本体の連続体への接合後に、サイドフラップが吸収性本体の連続体よりも幅方向の外方に断続的に突出している場合には、吸収性本体の連続体と一体搬送中に前記サイドフラップがヒラヒラとひるがえる等して、搬送経路近傍の各種装置に引っ掛かる等のトラブルを誘発し、これにより生産が不安定になる虞もある。
また、製造ラインによっては、吸収性本体の連続体の搬送時の蛇行量を、同連続体の幅方向の端縁の位置で検知するケースもあるが、その場合には、上述のサイドフラップのひるがえりによって蛇行量を誤検知し易く、不要の非常停止操作等により生産が不安定になる虞がある。
なお、この蛇行量の誤検知については、特許文献2の方法も同様の問題を有する。詳しくは、特許文献2には、左右の各サイドフラップ同士をファスニングテープで一時的に仮重合してなる重合体の状態で、吸収性本体の連続体に接合することが示されており、更に、その重合体の幅が、吸収性本体の連続体の幅と同寸であることが図示されている。しかし、このように互いの幅が同寸の場合、仮に、吸収性本体の連続体への前記重合体の接合位置が、目標位置よりも幅方向にずれてしまうと、当該重合体の端縁が、吸収性本体の連続体の幅方向の端縁よりも外側に飛び出すことになり、その結果、当該重合体の端縁を、吸収性本体の連続体の端縁と誤認して蛇行量を誤検知してしまう可能性がある。
また、特許文献1及び2の製造方法では、上述のように左右の各サイドフラップが互いに別部材なので、これらサイドフラップを吸収性本体の連続体に接合する処理としては、特許文献1のように接合処理を左右のそれぞれについて一回ずつ行わねばならないか、或いは、特許文献2のように、吸収性本体の連続体への接合処理としては一回であるが、その代わりに、左右の各サイドフラップ同士を一時的に重ね合わせて前述の重合体状態にする処理が別途必要となるかであり、つまり、特許文献1及び2の何れにあっても、重ね合わせる処理に類する処理が二回必要になってしまい、製造工程が煩雑である。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、幅方向の引っ張り強度の高い吸収性物品を製造可能であるとともに、生産の安定化、及び製造工程の簡素化を図り得る吸収性物品の製造方法、及び製造装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、
液体を吸収する吸収体を備え、着用者の股間にあてがわれる吸収性本体と、
前記吸収性本体の長手方向の一端部に設けられ、該吸収性本体の幅方向の両端縁から前記幅方向の外方に突出可能に折り畳まれた一対の第1サイドフラップと、
前記吸収性本体の長手方向の他端部に設けられ、該吸収性本体の前記幅方向の両端縁から前記幅方向の外方に突出可能に折り畳まれた一対の第2サイドフラップと、を有する吸収性物品の製造方法であって、
前記第1サイドフラップ及び前記第2サイドフラップの基材となる連続シートを、その連続方向に沿って搬送する間に、該連続シートの幅方向の両端部を、それぞれ前記幅方向の内方へ折り畳むことにより、一対のサイドフラップ折り畳み部を形成することと、
前記一対のサイドフラップ折り畳み部が形成された前記連続シートを前記連続方向に所定ピッチで分断することにより、フラップ用分断片を生成することと、
前記長手方向に前記吸収性本体が連続してなる吸収性本体の連続体が、その連続方向を搬送方向として搬送される間に、前記搬送方向に隣り合う吸収性本体同士の境界位置を前記フラップ用分断片に跨がせつつ、当該フラップ用分断片を前記吸収性本体の連続体へ重ね合わせて接合することと、
前記フラップ用分断片が接合された前記吸収性本体の連続体を前記境界位置で分断することにより、前記フラップ用分断片を、前記一対の第1サイドフラップを有する部分と、前記一対の第2サイドフラップを有する部分とに分割することと、を有することを特徴とする吸収性物品の製造方法である。
また、
液体を吸収する吸収体を備え、着用者の股間にあてがわれる吸収性本体と、
前記吸収性本体の長手方向の一端部に設けられ、該吸収性本体の幅方向の両端縁から前記幅方向の外方に突出可能に折り畳まれた一対の第1サイドフラップと、
前記吸収性本体の長手方向の他端部に設けられ、該吸収性本体の前記幅方向の両端縁から前記幅方向の外方に突出可能に折り畳まれた一対の第2サイドフラップと、を有する吸収性物品の製造装置であって、
前記第1サイドフラップ及び前記第2サイドフラップの基材となる連続シートを、その連続方向に沿って搬送する間に、該連続シートの幅方向の両端部を、それぞれ前記幅方向の内方へ折り畳むことにより、一対のサイドフラップ折り畳み部を形成する第1装置と、
前記一対のサイドフラップ折り畳み部が形成された前記連続シートを前記連続方向に所定ピッチで分断することにより、フラップ用分断片を生成する第2装置と、
前記長手方向に前記吸収性本体が連続してなる吸収性本体の連続体が、その連続方向を搬送方向として搬送される間に、前記搬送方向に隣り合う吸収性本体同士の境界位置を前記フラップ用分断片に跨がせつつ、当該フラップ用分断片を前記吸収性本体の連続体へ重ね合わせて接合する第3装置と、
前記フラップ用分断片が接合された前記吸収性本体の連続体を前記境界位置で分断することにより、前記フラップ用分断片を、前記一対の第1サイドフラップを有する部分と、前記一対の第2サイドフラップを有する部分とに分割する第4装置と、を有することを特徴とする吸収性物品の製造装置である。
本発明によれば、幅方向の引っ張り強度の高い吸収性物品を製造可能であるとともに、生産の安定化、及び製造工程の簡素化を図り得る吸収性物品の製造方法、及び製造装置を提供することができる。
図1Aは、展開状態の使い捨ておむつ1の平面図であり、図1B乃至図1Dは、それぞれ、図1A中のB−B断面図、同C−C断面図、同D−D断面図である。 着用状態の使い捨ておむつ1の斜視図である。 図3Aは、第1及び第2サイドフラップ21e,25eを折り畳んだ状態の使い捨ておむつ1の平面図であり、図3B及び図3Cは、それぞれ、図3A中のB−B断面図及び同C−C断面図である。 図4A及び図4Bは、それぞれ、腹側帯部材21及び背側帯部材25を吸収性本体10に接合する接合領域の説明図である。 本実施形態の使い捨ておむつ1の製造方法の説明図である。 サイドフラップ折り畳み部121に係る折り畳み方の変形例の説明図である。 転写装置60(70)の概略側面図である。 図8A及び図8Bは、第1及び第2サイドフラップ21e,25eが二層構造の場合の説明図であり、図8Aは図1A中のB−B断面図に対応し、図8Bは同D−D断面図に対応する。 第1及び第2サイドフラップ21e,25eが円弧状切り欠き部21r,25rを有する場合の説明図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
液体を吸収する吸収体を備え、着用者の股間にあてがわれる吸収性本体と、
前記吸収性本体の長手方向の一端部に設けられ、該吸収性本体の幅方向の両端縁から前記幅方向の外方に突出可能に折り畳まれた一対の第1サイドフラップと、
前記吸収性本体の長手方向の他端部に設けられ、該吸収性本体の前記幅方向の両端縁から前記幅方向の外方に突出可能に折り畳まれた一対の第2サイドフラップと、を有する吸収性物品の製造方法であって、
前記第1サイドフラップ及び前記第2サイドフラップの基材となる連続シートを、その連続方向に沿って搬送する間に、該連続シートの幅方向の両端部を、それぞれ前記幅方向の内方へ折り畳むことにより、一対のサイドフラップ折り畳み部を形成することと、
前記一対のサイドフラップ折り畳み部が形成された前記連続シートを前記連続方向に所定ピッチで分断することにより、フラップ用分断片を生成することと、
前記長手方向に前記吸収性本体が連続してなる吸収性本体の連続体が、その連続方向を搬送方向として搬送される間に、前記搬送方向に隣り合う吸収性本体同士の境界位置を前記フラップ用分断片に跨がせつつ、当該フラップ用分断片を前記吸収性本体の連続体へ重ね合わせて接合することと、
前記フラップ用分断片が接合された前記吸収性本体の連続体を前記境界位置で分断することにより、前記フラップ用分断片を、前記一対の第1サイドフラップを有する部分と、前記一対の第2サイドフラップを有する部分とに分割することと、を有することを特徴とする吸収性物品の製造方法。
このような吸収性物品の製造方法によれば、前記一対の第1サイドフラップは、前記連続シートから生成されるフラップ用分断片の一部分であり、つまり、当該一対の第1サイドフラップのどちらも、幅方向に連続した同一資材に属している。また、前記一対の第2サイドフラップも、前記連続シートから生成されるフラップ用分断片の一部分であり、つまり、当該一対の第2サイドフラップのどちらも、幅方向に連続した同一資材に属している。
よって、装着作業時に、前記第1サイドフラップ及び第2サイドフラップの何れのサイドフラップを幅方向に引っ張るにせよ、その際に吸収性物品に作用する幅方向の引っ張り力に対しては、前記同一資材たる前記フラップ用分断片の幅方向の引っ張り強度によっても対抗することができて、その結果、吸収性物品の幅方向の引っ張り強度を高めることができる。
また、上記製造方法によれば、前記フラップ用分断片は、吸収性本体をその幅方向に横断して配置されることになる。よって、吸収性本体との接合領域を幅方向に広く確保可能であり、これにより、吸収性本体の連続体への接合後の搬送中に生じ得るフラップ用分断片の剥がれ落ち等のトラブルを有効に回避し得て、結果、生産の安定化を図ることができる。
更には、フラップ用分断片の両端部は、前記サイドフラップ折り畳み部に基づいて幅方向の内方へ折り畳まれているので、吸収性本体の連続体から外側へのフラップ用分断片の突出量を減らす又は完全に無くすことができて、これにより、搬送経路近傍の各種装置にフラップ用分断片の両端部が引っ掛かる等のトラブル頻度の低減化を図れ、これも生産の安定化に寄与する。
また、上述のようにフラップ用分断片の両端部は幅方向の内方へ折り畳まれているので、その折り畳み方法の選択によっては、折り畳み後のフラップ用分断片の全幅を、吸収性本体の連続体の全幅よりも狭くすることも可能である。そして、このようにすれば、仮にフラップ用分断片の吸収性本体への接合位置が、目標位置よりも多少幅方向にずれたとしても、フラップ用分断片は、吸収性本体の連続体の幅方向の両端縁から外方に飛び出し難くなり、もって、吸収性本体の連続体の端縁の位置に基づいて蛇行量を検知する場合の誤検知を有効に抑制し得て、結果、生産の安定化を図ることができる。
更には、サイドフラップ折り畳み部の形成は、前記連続シートの状態下においてその幅方向の両端部を折り畳むことによりなされる。よって、連続折り畳みプレート装置等の周知構成を利用して、容易且つ安定してサイドフラップ折り畳み部を形成可能であり、これも生産の安定化に寄与する。
また、上記製造方法によれば、前記一対の第1サイドフラップ及び前記一対の第2サイドフラップの吸収性本体の連続体への接合は、前記フラップ用分断片の接合によって一度に行われることになる。よって、吸収性本体の連続体への接合処理の回数を低減できて、その結果、製造工程の簡素化を図ることができる。
かかる吸収性物品の製造方法であって、
前記フラップ用分断片を前記吸収性本体の連続体へ重ね合わせて接合することにおいては、
前記フラップ用分断片は、前記一対のサイドフラップ折り畳み部を、それぞれ前記吸収性本体の幅方向の各端部に対応させつつ前記吸収性本体の連続体に接合され、
前記一対のサイドフラップ折り畳み部により折り畳んでなる縮幅状態の前記フラップ用分断片の前記幅方向の寸法は、前記吸収性本体の連続体の前記幅方向の寸法よりも小さいのが望ましい。
このような吸収性物品の製造方法によれば、上記縮幅状態に基づいて、前記フラップ用分断片の前記幅方向の両端縁を、前記吸収性本体の前記幅方向の両端縁よりも内方に確実に位置させることができる。よって、上述の引っ掛かりトラブルや、前記蛇行量の誤検知を確実に防止可能となる。
かかる吸収性物品の製造方法であって、
前記サイドフラップ折り畳み部を形成することと、前記フラップ用分断片を生成することとの間において、
前記サイドフラップ折り畳み部が折り畳み状態を維持するように、前記サイドフラップ折り畳み部において互いに重なる面同士を仮接合するのが望ましい。
このような吸収性物品の製造方法によれば、フラップ用分断片の搬送中にサイドフラップ折り畳み部が開いてひらひらとひるがえることを確実に防止できて、その搬送経路近傍の各種装置にサイドフラップが引っ掛かる等のトラブルや、前記蛇行量の誤検知を確実に防止可能となる。
かかる吸収性物品の製造方法であって、
前記一対のサイドフラップ折り畳み部は、前記幅方向に関して互いの間に間隔を空けつつ、それぞれ、前記吸収性本体の連続体とは逆側の方へ開くように形成されており、
前記サイドフラップ折り畳み部を形成することと、前記フラップ用分断片を生成することとの間においては、
前記一対のサイドフラップ折り畳み部のそれぞれに対応させて、ファスニングテープの雄材を取り付けることを有し、
前記雄材は、前記サイドフラップ折り畳み部よりも前記幅方向の内方の前記間隔の位置にまで突出し、
前記フラップ用分断片における部位のうちで前記間隔を臨む部位に前記雄材が係合することにより、前記サイドフラップ折り畳み部は折り畳み状態に拘束されるのが望ましい。
このような吸収性物品の製造方法によれば、フラップ用分断片の搬送中にサイドフラップ折り畳み部が開いてひらひらとひるがえることを確実に防止できて、その搬送経路近傍の各種装置にサイドフラップが引っ掛かる等のトラブルや、前記蛇行量の誤検知を確実に防止可能となる。
かかる吸収性物品の製造方法であって、
前記ファスニングテープは、帯状のテープ基材と、該テープ基材上に固定された前記雄材と、を有し、
使用前の前記ファスニングテープにあっては、前記一対のサイドフラップ折り畳み部のうちの一方の折り畳み部の前記テープ基材と、他方の折り畳み部の前記テープ基材とが、ミシン目を介して前記幅方向に連結した連結体になっており、
前記ファスニングテープの雄材を取り付けることにおいては、
前記連結体は、前記一対のサイドフラップ折り畳み部に架け渡されつつ、前記連結体の両端部が、それぞれ、前記一対のサイドフラップ折り畳み部に接合されるとともに、一対の前記雄材は、前記フラップ用分断片における部位のうちで前記間隔を臨む部位に係合されるのが望ましい。
このような吸収性物品の製造方法によれば、上述の搬送中のサイドフラップの引っ掛かりトラブルをより一層確実に防止可能となる。
かかる吸収性物品の製造方法であって、
前記吸収体は、液体吸収性繊維を主材とし、
前記吸収性本体の連続体は、前記搬送方向に連続する裏面シート部材と、前記裏面シート部材の片面に前記搬送方向に間欠的に配置された前記吸収体と、前記吸収体における前記裏面シート部材の逆側の面を覆って前記吸収体毎に設けられた表面シート部材と、を有し、
前記裏面シート部材は、前記表面シート部材が配置されない未配置領域を、互いに隣り合う前記吸収体同士の間に有し、
前記フラップ用分断片を前記吸収性本体の連続体へ重ね合わせて接合することにおいては、
前記未配置領域に隣接する一対の表面シート部材の各端縁を前記フラップ用分断片が覆うようにしつつ、該フラップ用分断片を前記未配置領域に接合するのが望ましい。
このような吸収性物品の製造方法によれば、表面シート部材を裏面シート部材に対して間欠配置しているので、表面シート部材の総量を削減できる。また、万一、表面シート部材の前記端縁から液体吸収性繊維が漏出した場合であっても、当該漏出した液体吸収性繊維は、前記端縁を覆って配置された前記フラップ用分断片によって受け止められて拘束され、これにより、液体吸収性繊維の吸収性本体外への漏れは有効に抑制される。すなわち、吸収体に係る液体吸収性繊維を吸収性本体の内部に有効に留めつつ、前記未配置領域の分だけ表面シート部材を減量できて、結果、吸収性物品の製造コストの削減を図れる。
かかる吸収性物品の製造方法であって、
前記フラップ用分断片を前記吸収性本体の連続体へ重ね合わせて接合することにおいては、
前記フラップ用分断片は、前記吸収体の前記長手方向の端部を覆って配置されるとともに、該フラップ用分断片には、前記吸収体の前記端部をU字状に三方から囲むように、前記吸収性本体の連続体への接合領域が設定されることにより、前記フラップ用分断片には、前記吸収体の前記端部の方に口が開いたポケット部が形成されるのが望ましい。
このような吸収性物品の製造方法によれば、表面シート部材の肌側面を伝って前記長手方向の前記端部へと流れる排泄液を、前記ポケット部が堰となって受け止める。よって、吸収性物品外への排泄液の漏出防止性の高い吸収性物品が製造される。
また、
液体を吸収する吸収体を備え、着用者の股間にあてがわれる吸収性本体と、
前記吸収性本体の長手方向の一端部に設けられ、該吸収性本体の幅方向の両端縁から前記幅方向の外方に突出可能に折り畳まれた一対の第1サイドフラップと、
前記吸収性本体の長手方向の他端部に設けられ、該吸収性本体の前記幅方向の両端縁から前記幅方向の外方に突出可能に折り畳まれた一対の第2サイドフラップと、を有する吸収性物品の製造装置であって、
前記第1サイドフラップ及び前記第2サイドフラップの基材となる連続シートを、その連続方向に沿って搬送する間に、該連続シートの幅方向の両端部を、それぞれ前記幅方向の内方へ折り畳むことにより、一対のサイドフラップ折り畳み部を形成する第1装置と、
前記一対のサイドフラップ折り畳み部が形成された前記連続シートを前記連続方向に所定ピッチで分断することにより、フラップ用分断片を生成する第2装置と、
前記長手方向に前記吸収性本体が連続してなる吸収性本体の連続体が、その連続方向を搬送方向として搬送される間に、前記搬送方向に隣り合う吸収性本体同士の境界位置を前記フラップ用分断片に跨がせつつ、当該フラップ用分断片を前記吸収性本体の連続体へ重ね合わせて接合する第3装置と、
前記フラップ用分断片が接合された前記吸収性本体の連続体を前記境界位置で分断することにより、前記フラップ用分断片を、前記一対の第1サイドフラップを有する部分と、前記一対の第2サイドフラップを有する部分とに分割する第4装置と、を有することを特徴とする吸収性物品の製造装置。
このような吸収性物品の製造装置によれば、上述の製造方法と同様の作用効果を奏することができる。
===本実施形態===
本実施形態に係る吸収性物品の製造方法では、例えば、使い捨ておむつ1が製造される。よって、この製造方法の説明の前に、使い捨ておむつ1の構成について説明する。
<<<使い捨ておむつ1について>>>
図1A乃至図1D並びに図2に、使い捨ておむつ1の説明図を示す。図1Aは、展開状態の平面図であり、図1B乃至図1Dは、それぞれ、図1A中のB−B断面図、同C−C断面図、同D−D断面図である。また、図2は着用状態の斜視図である。
図1Aに示すように、このおむつ1は、着用者の股間部にあてがわれて排泄液(液体に相当)を吸収する吸収性本体10と、着用者の腹側部を覆うべく吸収性本体10の長手方向の前端部10a(一端部に相当)に接合された腹側帯部材21と、着用者の背側部を覆うべく吸収性本体10の長手方向の後端部10b(他端部に相当)に接合された背側帯部材25と、を有する。そして、その展開状態のおむつ1の外観は、平面視略H形状をなしている。なお、この展開状態では、おむつ1の長手方向は、吸収性本体10の長手方向に一致しており、また、おむつ1の幅方向(前記長手方向と直交する方向)は、吸収性本体10の幅方向と一致しており、以下の説明では、そのように扱う。なお、幅方向については、左右方向とも言う。
そして、この展開状態から、おむつ1が吸収性本体10の長手方向の中央部C10を折り位置として二つ折りされるとともに、この二つ折り状態において背側帯部材25の幅方向の両端部25e,25eが、吸収性本体10の前端部10aに適宜な止着部材30により止着されると、図2に示すような胴周り開口1a及び一対の脚周り開口1b,1bが形成されて着用状態のおむつ1となる。
なお、本実施形態では、上述の止着部材30として、面ファスナー等の着脱自在な止着部材が使用されており、これにより、このおむつ1は所謂オープン型(展開型)のおむつに構成されている。以下、この止着部材30を含め、おむつ1の各構成要素10,21,25について説明する。
図1A乃至図1Dに示すように、吸収性本体10は、パルプ繊維等の液体吸収性繊維からなる吸収体11と、吸収体11を着用者の肌側から覆う液透過性の表面シート部材12と、吸収体11を非肌側(表面シート部材12とは逆側)から覆う例えば二層構造の液不透過性の裏面シート部材13と、を備えている。表面シート部材12は、例えば不織布である。そして、この例では、表面シート部材12は、吸収体11の幅方向の各端部にて肌側から非肌側へと回り込み、これにより前記各端部を覆いながら吸収体11に接着等で接合一体化されている。一方、裏面シート部材13は、図1Cに示すように、外装をなす外装シート14と、その外装シート14の肌側面に貼り付けられたフィルム等の液不透過性の防漏シート15とを有している。そして、前記表面シート部材12が一体化された吸収体11が、裏面シート部材13における防漏シート15上に接着等により接合されて、これにより吸収性本体10が形成されている。
なお、吸収体11は、高吸収性ポリマーを含有していても良い。また、表面シート部材12と吸収体11との間にティッシュペーパー等の液透過性シートを介装しても良い。
また、図1Cの例では、裏面シート部材13の幅方向の各端部に脚周りギャザーを形成すべく、その外装シート14の幅方向の各端部に、長手方向に沿って糸ゴム等の弾性部材16が伸長状態で固定され、且つ前記各端部はそれぞれ幅方向の内側に折り返されて弾性部材16及び防漏シート15の各端部を覆っているが、何等これに限るものではない。
更には、図1Cの例では、吸収性本体10の幅方向の両端部に一対の立体ギャザー部を形成すべく、表面シート部材12の幅方向の各端部には、それぞれ立体ギャザー形成用シート17,17が接合されているが、これらシート17,17は無くても良い。
腹側帯部材21は、おむつ1の幅方向に長い不織布等の一枚の帯状シートであり、図1A及び図1Bに示すように吸収性本体10の長手方向の前端部10aをその幅方向に横断して配置され、同前端部10aの肌側面にホットメルト系接着剤等で接合されている。そして、この腹側帯部材21の両端部21e,21eは、吸収性本体10の幅方向の両端縁から幅方向の外側に突出しており、これにより、おむつ1の幅方向の左右に一対の第1サイドフラップ21e,21eが形成されている。なお、おむつ1の使用前には、これら一対の第1サイドフラップ21e,21eのどちらもおむつ1の幅方向の内側へ折り畳まれた状態にあり、つまり吸収性本体10の前記両端縁から突出していない(図3A及び図3Bを参照)。このため、おむつ1の使用に際しては、図1A及び図1Bに示すようにこれら第1サイドフラップ21e,21eをそれぞれおむつ1の幅方向の外側へ開いて前記両端縁から突出させることになる。なお、この腹側帯部材21が、請求項に係る「一対の第1サイドフラップを有する部分」に相当する。
背側帯部材25も、おむつ1の幅方向に長い不織布等の一枚の帯状シートであり、図1A及び図1Cに示すように吸収性本体10の長手方向の後端部10bをその幅方向に横断して配置され、同後端部10bの肌側面にホットメルト系接着剤等で接合されている。そして、この背側帯部材25の両端部25e,25eも、吸収性本体10の幅方向の両端縁から幅方向の外側に突出しており、これにより、おむつ1の幅方向の左右に一対の第2サイドフラップ25e,25eが形成されている。また、上述の第1サイドフラップ21eと同様、おむつ1の使用前には、これら一対の第2サイドフラップ25e,25eのどちらも、おむつ1の幅方向の内側へ折り畳まれた状態にあり、つまり吸収性本体10の前記両端縁から突出していない(図3A及び図3Cを参照)。このため、おむつ1の使用に際しては、図1A及び図1Dに示すようにこれら第2サイドフラップ25e,25eもおむつ1の幅方向の外側へ開いて前記両端縁から突出させることになる。なお、この背側帯部材25が、請求項に係る「一対の第2サイドフラップを有する部分」に相当する。
止着部材30は、図1A、図1B、図1D、及び図2に示すように前記一対の第2サイドフラップ25e,25eの先端部にそれぞれ設けられたファスニングテープ31,31と、これらファスニングテープ31,31に着脱自在に係合すべく、吸収性本体10の前端部10aの非肌側面に設けられた不織布製のターゲットテープ37と、を有している。
図1A及び図1Dに示すように、各ファスニングテープ31は、それぞれ矩形の帯状シートをテープ基材32とし、このテープ基材32の長手方向の一端部が第2サイドフラップ25eの先端部に固定され、他端部が第2サイドフラップ25eの先端部よりも幅方向の外方に突出している。そして、この突出している部分には、面ファスナーの雄材33が固定されており、図2に示す止着状態においては、当該雄材33が前記ターゲットテープ37に係合する。
図3A乃至図3Cは、使用前のファスニングテープ31の説明図である。図3Aは、使用前のおむつ1の平面図であり、図3B及び図3Cは、それぞれ、図3A中のB−B断面図及び同C−C断面図である。
前述したように、おむつ1の使用前には、各第2サイドフラップ25e,25eは、それぞれおむつ1の幅方向の内側へ折り畳まれた状態になっており(図3A乃至図3Cを参照)、これにより、これら一対の第2サイドフラップ25e,25eの先端部同士は、各々おむつ1の幅方向の内側を向きながら、互いの間に間隔Dを空けつつ幅方向の左右に並んだ状態にある。一方、この時点の前記一対のファスニングテープ31,31同士は、互いに未だミシン目31mを介して連結した(繋がった)一部材であり、このようなファスニングテープ31の連結体31jが、前記一対の第2サイドフラップ25e,25eの先端部たる折り畳み部121,121に架け渡されて接合されている。
よって、おむつ1の使用に際しては、先ず、前記ミシン目31mの分断により前記連結体31jは一対のファスニングテープ31,31に分割され、しかる後に、各ファスニングテープ31は第2サイドフラップ25eと伴に幅方向の外側に開かれて、これにより、各ファスニングテープ31は、図1A及び図1Dに示すようなおむつ1の幅方向の外方に突出した止着可能状態となる。
そして、このおむつ1を着用者に装着する際には、前記一対の第2サイドフラップ25e,25e若しくは前記一対のファスニングテープ31,31でおむつ1を幅方向の左右に引っ張りながら、図2に示すようにファスニングテープ31,31をターゲットテープ37に係合して止着することになるが、ここで、これら第2サイドフラップ25e,25eは、どちらも背側帯部材25の一部分であり、つまり、当該一対の第2サイドフラップ25e,25eのどちらも、幅方向に連続した同一の不織布に属している。よって、装着作業時におむつ1に作用する幅方向の引っ張り力に対しては、同一の不織布たる背側帯部材25自身の幅方向の引っ張り強度により有効に対抗することができて、その結果、おむつ1は不慮の分解等すること無く、速やかに装着される。
更には、これら第2サイドフラップ25e,25eを一部として有する背側帯部材25は、吸収性本体10をその幅方向に横断して配置されており、これにより、吸収性本体10との接合領域が幅方向の全域に亘り広く確保されている(例えば、図4A及び図4Bのハッチング領域を参照)。よって、吸収性本体10と背側帯部材25との接合強度を高くすることができて、結果、高い耐久性を誇ることができる。
ちなみに、これら腹側帯部材21及び背側帯部材25を吸収性本体10に接合する接合領域については、図4Aにハッチングで示すように、腹側帯部材21と吸収性本体10とが重なる領域の略全面を接合領域とし、且つ背側帯部材25と吸収性本体10とが重なる領域の略全面を接合領域としても良いが、次のような工夫をしても良い。
図4Bは、その接合領域をハッチングで示す展開状態の平面図である。図4Bに示すように、腹側帯部材21及び背側帯部材25は、それぞれ吸収体11の長手方向の各端部11a,11bを肌側から覆って配置されているが、腹側帯部材21及び背側帯部材25には、それぞれ、対応する吸収体11の端部11a,11bをU字状に三方から囲むように、吸収性本体10への接合領域(図4B中のハッチング領域を参照)が設定されている。そして、これにより、腹側帯部材21の幅方向の中央部21c及び背側帯部材25の幅方向の中央部25cは、吸収性本体10に対して接離可能に構成され、つまり、これら中央部21c,25cは、対応する吸収体11の各端部11a,11bの方に口が向いたポケット部として機能する。よって、これらポケット部は、表面シート部材12の肌側面を伝っておむつ1の長手方向に沿って外方へと流出し得る排泄液に対して堰となって、これを有効に受け止めることができて、つまり、当該おむつ1は、排泄液の防漏性に長けたものとなる。
<<<使い捨ておむつ1の製造方法について>>>
図5は、このおむつ1の製造方法の説明図である。このおむつ1は、所謂「縦流れ法」で製造される。この縦流れ法では、おむつ1の長手方向が搬送方向に揃った状態でおむつ1の半製品が前記搬送方向に所定ピッチP1で搬送される間に、各半製品に対して、順次おむつ1の構成部品の接合や加工等を行っておむつ1が製造される。なお、ここで、一般におむつ1の長手方向は、図1Aに示すように吸収性本体10の長手方向と一致しているので、当該「縦流れ法」を、次のように言い換えることもできる。すなわち、縦流れ法とは、「複数の吸収性本体10がその長手方向に連続した連続体110の状態でその連続方向を搬送方向として搬送される間に、当該吸収性本体10の連続体110に対して、おむつ1の構成部品の接合や加工等を行っておむつ1を製造する方法」と言うこともできる。
本実施形態の製造方法は、このような縦流れ法において、以下の工程(1)〜(4)を有し、これら工程(1)〜(4)を経て、前述のおむつ1を完成させる。
(1)吸収性本体10の連続体110を生成して連続搬送する吸収性本体10の連続体110の生成・搬送工程
(2)ファスニングテープ31の連結体31jの連続体131の生成工程
(3)腹側帯部材21と背側帯部材25とに分割前の状態たる帯部材中間部品20(「フラップ用分断片」に相当)を生成し、該帯部材中間部品20を前記吸収性本体10の連続体110に接合する帯部材中間部品20の生成・接合工程
(4)前記帯部材中間部品20が接合された吸収性本体10の連続体110をおむつ1の製品ピッチP1で分断することにより、帯部材中間部品20を腹側帯部材21と背側帯部材25とに分割する分割工程
以下、各工程(1)〜(4)について説明する。
(1)吸収性本体10の連続体110の生成・搬送工程
この工程では、複数の吸収性本体10がその長手方向に連続してなる吸収性本体10の連続体110を生成し、生成された吸収性本体10の連続体110を、その連続方向を搬送方向として搬送する。
詳しくは、先ず、図5の上段に示すように、不図示のサクションコンベア(バキュームコンベア)によって裏面シート部材13の連続体113を、その連続方向を搬送方向として搬送する。なお、この時、裏面シート部材13に係る外装シート14は搬送方向に連続したシートであるが、防漏シート15の方は、外装シート14上に製品ピッチP1で間欠的に配置された単票状態にある。また、同時点においては、既に外装シート14の幅方向の各端部には、糸ゴム等の弾性部材16が伸長下で前記連続方向に沿って配置固定されており、また同各端部は幅方向の内側へ折り返された状態になっている。なお、図5中では、図の錯綜を防ぐべく、前記弾性部材16や外装シート14の折り返し等については図示していない。
次に、各防漏シート15に対応させて吸収体11を載置して接合する。なお、この載置時点の吸収体11にあっては、既に、その肌側面や幅方向の各端部が前記表面シート部材12により覆われた状態になっている。
かかる吸収体11の前記裏面シート部材13の連続体113への載置及び接合処理は、例えば転写装置(不図示)により行われる。転写装置は、裏面シート部材13の連続体113の搬送経路上に配置され、周方向に回転する回転ドラムを有する。回転ドラムの外周面には、複数の吸着部が設けられており、各吸着部には、それぞれ、表面シート部材12が一体化された吸収体11が吸着保持されている。そして、回転ドラムの回転により、吸収体11が裏面シート部材13の搬送経路を通過する際に、当該吸収体11は裏面シート部材13へと引き渡される。なお、この引き渡し時点までには、吸収体11及び裏面シート部材13の少なくともどちらかにホットメルト系接着剤等が塗布されている。よって、上述の引き渡しにより、吸収体11は裏面シート部材13に接合される。
ちなみに、上述のような吸収体11の間欠配置に伴って、裏面シート部材13の連続体113には表面シート部材12が配置されない未配置領域Anが、搬送方向に互いに隣り合う吸収体11,11同士の間に形成されるが、この未配置領域Anの形成により、表面シート部材12の資材量の削減を図ることができる。
そうしたら、最後に、吸収性本体10の連続体110の幅方向の各端部に立体ギャザー部を形成する。すなわち、搬送中の裏面シート部材13の連続体113の幅方向の各端部及び表面シート部材12の幅方向の各端部を上方(肌側)から覆うように、幅方向の左右にそれぞれ立体ギャザー形成用シート17,17を連続供給して接合する。
(2)ファスニングテープ31の連結体31jの連続体131の生成工程
図5の下段に示すように、この工程に係る製造ラインは、上述の「吸収性本体10の連続体110の生成・搬送工程」とは別系統である。そして、この工程では、ファスニングテープ31の連結体31jの連続体131を生成する。なお、ファスニングテープ31の連結体31jの連続体131とは、図3Aのファスニングテープ31の連結体31jが、同連結体31jの短手方向(前記連結体31jの長手方向と直交する方向)に連続したものであり、つまり、逆に言えば、図5の同連続体131を、その連続方向に所定ピッチL31jで分断すれば、前述した図3Aのファスニングテープ31の連結体31jが得られることになる。
このようなファスニングテープ31の連結体31jの連続体131は、以下のようにして生成される。先ず、図5の下段に示すように、ファスニングテープ31の前記テープ基材32の原反として、該テープ基材32の長手方向の長さの2倍の幅を有する連続シート132を、リール装置等から繰り出し、その連続方向に搬送する。また、一対の面ファスナーの雄材33の連続体133,133を、それぞれリール装置等から繰り出してその連続方向に搬送する。そして、連続シート132の連続方向と一対の面ファスナーの雄材33の連続体133,133の連続方向とを互いに平行に揃えつつ、連続シート132の幅方向の中央部の上に前記一対の面ファスナーの雄材33の連続体133,133を前記幅方向に並べて配置し、同中央部にこれら連続体133,133を接着や溶着等の方法で接合する。そうしたら、連続シート132における面ファスナーの雄材33,33同士の間の部位にミシン目31m(図5では不図示)を入れて、これにより、ファスニングテープ31の連結体31jの連続体131が生成される。
(3)帯部材中間部品20の生成・接合工程
図5の中段に示すように、この工程に係る製造ラインは、上述の「吸収性本体10の連続体110の生成・搬送工程」及び「ファスニングテープ31の連結体31jの連続体131の生成工程」とは別系統である。
この工程では、腹側帯部材21と背側帯部材25とに分割前の状態たる帯部材中間部品20を生成し、当該帯部材中間部品20を、前記「吸収性本体10の連続体110の生成・搬送工程」で生成されて搬送中の吸収性本体10の連続体110に接合する。
詳しくは、先ず、この帯部材中間部品20の原反として不織布等の連続シート120をリール装置等から連続して繰り出す。そして、繰り出された連続シート120をその連続方向に沿って搬送する間に、連続シート120の幅方向の各端部を、それぞれ前記幅方向の内方へ折り畳むことにより、一対の折り畳み部121,121を形成する。なお、これら折り畳み部121,121は、後に前記第1サイドフラップ21e,21e及び第2サイドフラップ25e,25eになる。以下、この折り畳み部121をサイドフラップ折り畳み部121とも言う。
ここで、この折り畳み方としては、図5の例(つまり図3Bや図3Cの例)のような一回だけ折り返すV字折りでも良いし、図6に断面図で示すように、複数回(奇数回)の一例として三回折り返すM字折りでも良い。但し、望ましくは、図5に示すように、サイドフラップ折り畳み部121,121により折り畳んでなる縮幅状態においては、その連続シート120の幅寸W20が、吸収性本体10の連続体110の幅寸W10よりも小さくなっていると良く、この例では、そのようにしている。なお、この作用効果については後述する。
この連続シート120の各端部に係る折り畳み処理は、例えば不図示の連続折り畳みプレート装置(第1装置に相当)により連続して行われる。連続折り畳みプレート装置は、連続シート120の搬送経路上に配置されている。そして、連続折り畳みプレート装置は、前記各端部を折り畳むべく、連続シート120の搬送と伴に前記各端部を徐々に幅方向の内側へと誘導するガイド板を有する。
次に、図5の下段に示すように、前述の製造ラインから連続供給されるファスニングテープ31の連結体31jの連続体131を、その連続方向に所定ピッチL31jで分断し、これにより、ファスニングテープ31の連結体31jを生成する。そして、当該ファスニングテープ31の連結体31jを、前記連続シート120の連続方向に所定の供給ピッチP31jで供給し、図5の中段に示すように、連続シート120の幅方向の内側を向いたサイドフラップ折り畳み部121,121の先端部同士に架け渡しつつ、ファスニングテープ31の連結体31jの両端部を、それぞれ前記先端部にホットメルト系接着剤等で接合する。
なお、この時、各サイドフラップ折り畳み部121,121の先端部同士は、互いの間に間隔Dを有した状態にある。また、この間隔Dには、ファスニングテープ31の連結体31jの中央部に設けられた前記一対の面ファスナーの雄材33,33が位置しており、これにより、これら一対の面ファスナーの雄材33,33は、前記間隔Dを介して連続シート120の中央部120cを臨んでいる。よって、この面ファスナーの雄材33,33が連続シート120の前記中央部120cに係合し、これにより、その後の搬送中には、不必要にサイドフラップ折り畳み部121,121が開くことはなく、つまり当該サイドフラップ折り畳み部121,121は折り畳み状態に確実に維持される。
また、前述のファスニングテープ31の連結体31jの供給ピッチP31jとしては、おむつ1の長手方向に係る帯部材中間部品20の長さL20と同値に設定され、更には、前記連続シート120における背側帯部材25に相当する部位に前記ファスニングテープ31の連結体31jは配されて接合される。
このような連結体31jの前記連続シート120への間欠的な供給及び接合処理は、例えば転写装置60により行われる。図7はこの転写装置60の概略側面図である。
転写装置60は、連続シート120の搬送速度V120と略同じ周速V61で回転する回転ドラム61を有し、回転ドラム61の外周面61aには、ファスニングテープ31の連結体31jを着脱可能な吸着部が設けられている。また、同外周面61aに対向してカッターロール63が配置されている。
そして、ファスニングテープ31の連結体31jの連続体131は、回転ドラム61とカッターロール63との間隙へと、回転ドラム61の周速V61よりも遅い供給速度V131で送られる。これにより、基本的に同連続体131は、回転ドラム61の外周面61aに対して遅れる方向に相対滑りをしながら送られるが、同連続体131が、ファスニングテープ31の連結体31jの短手方向の寸法L31jに相当する量だけ送られると、その時点で、同連続体131の先端部が、カッターロール63により分断される。そして、分断された先端部は、ファスニングテープ31の連結体31jとして回転ドラム61の外周面61aに吸着保持されて回転ドラム61と一体となって回転し、回転ドラム61の外周面61aに対向状態で搬送される前記連続シート120の方へと間欠的に送られて、前記供給ピッチP31jで同連続シート120に接合される。
次に、図5の中段に示すように、このファスニングテープ31の連結体31jが接合された連続シート120は、その連続方向に前記供給ピッチP31jと同ピッチ(つまり、帯部材中間部品20の前記長さL20)で分断され、これにより、腹側帯部材21と背側帯部材25とが連続してなる前記帯部材中間部品20が生成される。そして、図5の上段に示すように、この帯部材中間部品20は、ホットメルト系接着剤等によって吸収性本体10の連続体110に接合される。なお、この接合時には、各帯部材中間部品20は、搬送方向に隣り合う吸収性本体10,10同士の境界位置BP1を跨ぐように位置合わせされる。より詳しくは、吸収性本体10の前記境界位置BP1と、腹側帯部材21と背側帯部材25との境界位置BP2とが一致するように、吸収性本体10の連続体110に帯部材中間部品20を重ね合わせて接合する。これにより、この後の「分割工程」において、吸収性本体10の連続体110を製品ピッチP1で分断すれば、この分断により、帯部材中間部品20も吸収性本体10の連続体110と一緒に幅方向に沿って分割され、これにより、帯部材中間部品20は、腹側帯部材21と背側帯部材25とに分割されることになる。
ところで、前述したように、表面シート部材12が吸収体11と一体化されていることから、吸収性本体10の連続体110上には、吸収体11と同様に当該表面シート部材12も搬送方向に間欠的に配置され、これにより、図5の上段に示すように、搬送方向に互いに隣り合う一対の表面シート部材12,12同士の間には、表面シート部材12の未配置領域Anが形成されている。そのため、表面シート部材12の搬送方向の端縁12eから吸収体11のパルプ繊維や高吸収性ポリマー等が外へ漏出する虞がある。この点につき、これを防ぐべく、上述の帯部材中間部品20の吸収性本体10の連続体110への接合に際しては、同連続体110において前記未配置領域Anに隣接する一対の表面シート部材12の各端縁12e,12eを帯部材中間部品20が覆うように同部品20を配置している。これにより、万一表面シート部材12の前記端縁12eからパルプ繊維等が漏出した場合であっても、当該漏出したパルプ繊維等は、帯部材中間部品20(おむつ1の製品状態においては、腹側帯部材21及び背側帯部材25)により速やかに受け止められて拘束され、これにより、パルプ繊維等のおむつ1外への漏れは有効に抑制される。
このような分断による帯部材中間部品20の生成、及び同部品20の吸収性本体10の連続体110への間欠的な供給並びに接合処理は、例えば、図7で既述の転写装置60と類似構成の転写装置70(第2装置及び第3装置に相当)により行われる。すなわち、同図7に示すように、転写装置70は、吸収性本体10の連続体110の搬送速度V110と略同じ周速V71で回転する回転ドラム71を有し、回転ドラム71の外周面71aには、帯部材中間部品20を着脱可能な吸着部が設けられている。また、同外周面71aに対向してカッターロール73が配置されている。
そして、帯部材中間部品20に係る連続シート120は、回転ドラム71とカッターロール73との間隙へと、回転ドラム71の周速V71よりも遅い供給速度V120で送られる。これにより、基本的に同連続シート120は、回転ドラム71の外周面71aに対して遅れる方向に相対滑りをしながら送られるが、同連続シート120が、帯部材中間部品20の前記長さL20に相当する量だけ送られると、その時点で、同連続シート120の先端部が、カッターロール73により分断される。そして、分断された先端部は、帯部材中間部品20として回転ドラム71の外周面71aに吸着保持されて回転ドラム71と一体となって回転し、回転ドラム71の外周面71aに対向状態で搬送される前記吸収性本体10の連続体110の方へと間欠的に送られて、前記製品ピッチP1で同連続体110に接合される。
ちなみに、本実施形態では、上述したように、帯部材中間部品20の幅方向の両端部21e(25e),21e(25e)は、サイドフラップ折り畳み部121に基づいて幅方向の内方へ折り畳まれており、また、前述のように折り畳み状態における帯部材中間部品20の幅寸W20は、吸収性本体10の連続体110の幅寸W10よりも狭くなっている(図5の上段を参照)。よって、本実施形態にあっては、吸収性本体10の連続体110から幅方向の外方への帯部材中間部品20の突出量が完全に無くなっており、これにより、帯部材中間部品20が接合された吸収性本体10の連続体110が前記搬送方向に沿って搬送される際に、搬送経路近傍の各種装置に帯部材中間部品20の両端部21e(25e),21e(25e)が引っ掛かる等のトラブルを有効に防止可能となる。
また、上述したように、折り畳み後の帯部材中間部品20の全幅W20は、吸収性本体10の連続体110の全幅W10よりも狭くなっているので、仮に帯部材中間部品20の吸収性本体10への接合位置が、目標位置よりも多少幅方向にずれたとしても、帯部材中間部品20は、吸収性本体10の連続体110の幅方向の両端縁から外方に飛び出し難くなる。よって、帯部材中間部品20を接合後の吸収性本体10の連続体110の蛇行量を、当該吸収性本体10の連続体110の前記端縁の位置に基づいて検知する場合に、その誤検知を有効に抑制することもできる。
更には、上述したように、帯部材中間部品20における一対のサイドフラップ折り畳み部121,121は、ファスニングテープ31の連結体31jによって開かないように拘束され、つまり折り畳み状態に維持されている。よって、帯部材中間部品20を吸収性本体10の連続体110に接合後の搬送中に、前記サイドフラップ折り畳み部121,121が開いてひらひらとひるがえることを確実に防止できる。
なお、上述の折り畳み状態をより確実に維持する目的で、更に、サイドフラップ折り畳み部121において互いに対向して重なる面同士を仮接合しても良い。ここで、仮接合とは、その後に前記面同士を分離して使用することを前提とした接合のことを言い、つまり、その後の使用時にサイドフラップ21e,25eとしての機能を損なうことなく容易に分離可能な程度に接合することを言う。その接合強度の一例としては、0.1〜0.4N/25mmが挙げられ、好ましくは0.2N/25mmである。
このような仮接合処理は、例えば外周面を互いに対向して配されたエンボスロールと平滑ロールとを用いて行われる。すなわち、エンボスロールの外周面には、複数の島状のエンボス凸部が形成されており、エンボスロールと平滑ロールとがそれぞれ回転される間に、これらロールの間隙に前記連続シート120が通され、その際にエンボスロールのエンボス凸部と平滑ロールの平滑な外周面との間で局所的にサイドフラップ折り畳み部121が挟圧されることにより、挟圧された部分が圧着や溶着等されて、サイドフラップ折り畳み部121が仮接合される。
この仮接合の処理タイミングとしては、帯部材中間部品20に分割される前の連続シート120の時が望ましい。これは、帯部材中間部品20に分断後の単票状態では、当該帯部材中間部品20をエンボスロールと平滑ロールとの間の間隙に誘導し難くなるからである。また、より望ましくは、ファスニングテープ31の連結体31jを連続シート120に接合する前までに、前記仮接合処理を行うと良く、このようにすれば、ファスニングテープ31の連結体31jもサイドフラップ折り畳み部121へ接合し易くなる。
ちなみに、この仮接合を行うのであれば、ファスニングテープ31の連結体31jによる折り畳み状態の拘束は、無くても良い。
(4)分割工程
図5の上段に示すように、この工程では、前記帯部材中間部品20が接合された吸収性本体10の連続体110を搬送方向に沿って搬送中に、当該吸収性本体10の連続体110をおむつ1の製品ピッチP1で分断し、これにより、おむつ1が完成される。なお、上述したが、この分断により、帯部材中間部品20の方も腹側帯部材21と背側帯部材25とに分割される。この時、背側帯部材25は、先行の吸収性本体10の方に付属し、腹側帯部材21は、後行の吸収性本体10の方に付属する。このような分断処理は、例えば、吸収性本体10の連続体110の搬送経路の所定位置に配置された不図示のカッターロール(第4装置に相当)により行われる。
ところで、上記の製品ピッチP1での分断により、上述のように帯部材中間部品20も腹側帯部材21と背側帯部材25とに分割される。そして、この分割状態においては、背側帯部材25のサイドフラップ折り畳み部121の方は、ファスニングテープ31の連結体31jによって開かないように拘束されているが、腹側帯部材21のサイドフラップ折り畳み部121にあっては、ファスニングテープ31の連結体31jが無いので、同連結体31jによる拘束を期待できない。
よって、望ましくは、前述のサイドフラップ折り畳み部121の仮接合処理を、少なくとも帯部材中間部品20において腹側帯部材21のサイドフラップ折り畳み部121に相当する部位に対して行うと良い。そうすれば、上述の製品ピッチP1に分断後に、おむつ1をその長手方向に沿って搬送する工程が有る場合についても、腹側帯部材21のサイドフラップ折り畳み部121のひるがえりに起因したトラブルを未然に防ぐことができる。
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、以下に示すような変形が可能である。
上述の実施形態では、図1B及び図1Dに示すように、第1サイドフラップ21e,21e及び第2サイドフラップ25e,25eは、一枚の不織布からなる単層であったが、これに限るものではない。例えば、幅方向の端部21e,25eを幅方向の内方に折り返すとともに、当該折り返し状態で固定することにより、複数層にして厚みを厚くしても良い。図8A及び図8Bに、その一例の説明図を示す。なお、図8A及び図8Bは、それぞれ、図1A中のB−B断面図及びD−D断面図に対応している。この例では、腹側帯部材21の端部21e及び背側帯部材25の端部25eを、各々一回折り返して同端部21e,25eを二層に固定している。そして、このようにすれば、第1サイドフラップ21e及び第2サイドフラップ25eの厚みが薄い場合に起こり得る着用者の肌へのきつい当たりを和らげることができて、着用者の肌ストレスを軽減できる。また、折り返すことにより、サイドフラップ21e,25eの端縁に残り得る切断面が直接着用者の肌に当接しないようになるので、更なる肌ストレスの軽減を図れる。
また、望ましくは、上記の二層化のための折り返しの際に、折り返し前の第2サイドフラップ25eの幅方向の各端縁E1,E1が、図8Bのような折り返し後において吸収性本体10と背側帯部材25との接合領域Aaの幅方向の内側に位置するように前記各端縁E1,E1を固定すると良い。このようにすれば、基本的に、第2サイドフラップ25eにおいて吸収性本体10と接合されていない部分については、全て二層構造となっており、つまり第2サイドフラップ25eにおいて一枚の資材のみで構成される部分を無くすことができる。その結果、第2サイドフラップ25eの強度を高めることができる。なお、場合によっては、この強度向上分だけ、背側帯部材25の坪量を減らしても良く、その場合には、コスト削減を図れる。このことは、図8Aの第1サイドフラップ21eについても同様である。
なお、このように第1サイドフラップ21e及び第2サイドフラップ25eを複数層にするための折り返し処理は、例えば、前述の「帯部材中間部品20の生成・接合工程」において、サイドフラップ折り畳み部121を形成する前に、例えば連続折り畳みプレート装置により行われ、連続シート120の両端部をそれぞれ折り返した後には、接着や溶着等の方法により当該折り返し状態に固定されることになる。
上述の実施形態では、図1Aに示すように、第1及び第2サイドフラップ21e,25eのどちらも、略矩形形状に形成されていたが、何等これに限るものではない。例えば、着用者の脚へのフィット性を良好にすべく、第1及び第2サイドフラップ21e,25eにおいて図2の脚周り開口1b,1bとなる部位を、図9に示すように円弧状に切り欠いても良い。なお、この円弧状切り欠き部21r,25rを形成するラウンドカット処理は、例えば、前述の「帯部材中間部品20の生成・接合工程」において、連続シート120の幅方向の端部を折り畳む前に行われることになる。
1 使い捨ておむつ(吸収性物品)、1a 脚周り開口、1b 胴周り開口、
10 吸収性本体、10a 前端部(一端部)、10b 後端部(他端部)、
11 吸収体、11a 端部、11b 端部、
12 表面シート部材、12e 端縁、
13 裏面シート部材、14 外装シート、15 防漏シート、
16 弾性部材、17 立体ギャザー形成用シート、
20 帯部材中間部品(フラップ用分断片)、
21 腹側帯部材(一対の第1サイドフラップを有する部分)、
21c 中央部、21e 第1サイドフラップ、21r 円弧状切り欠き部、
25 背側帯部材(一対の第2サイドフラップを有する部分)、
25c 中央部、25e 第2サイドフラップ、
30 止着部材、31 ファスニングテープ、
31j ファスニングテープの連結体、31m ミシン目、
32 テープ基材、33 面ファスナーの雄材、37 ターゲットテープ、
60 転写装置、61 回転ドラム、61a 外周面、63 カッターロール、
70 転写装置(第2装置、第3装置)、71 回転ドラム、
71a 外周面、73 カッターロール、
110 吸収性本体の連続体、113 裏面シート部材の連続体、
120 帯部材中間部品に係る連続シート、120c 中央部、
121 サイドフラップ折り畳み部、
131 ファスニングテープの連結体の連続体、
132 テープ基材に係る連続シート、
133 面ファスナーの雄材の連続体、
An 未配置領域、BP1 境界位置、BP2 境界位置、C10 中央部、
P1 製品ピッチ、P31j 供給ピッチ、L31j 所定ピッチ

Claims (8)

  1. 液体を吸収する吸収体を備え、着用者の股間にあてがわれる吸収性本体と、
    前記吸収性本体の長手方向の一端部に設けられ、該吸収性本体の幅方向の両端縁から前記幅方向の外方に突出可能に折り畳まれた一対の第1サイドフラップと、
    前記吸収性本体の長手方向の他端部に設けられ、該吸収性本体の前記幅方向の両端縁から前記幅方向の外方に突出可能に折り畳まれた一対の第2サイドフラップと、を有する吸収性物品の製造方法であって、
    前記第1サイドフラップ及び前記第2サイドフラップの基材となる連続シートを、その連続方向に沿って搬送する間に、該連続シートの幅方向の両端部を、それぞれ前記幅方向の内方へ折り畳むことにより、一対のサイドフラップ折り畳み部を形成することと、
    前記一対のサイドフラップ折り畳み部が形成された前記連続シートを前記連続方向に所定ピッチで分断することにより、フラップ用分断片を生成することと、
    前記長手方向に前記吸収性本体が連続してなる吸収性本体の連続体が、その連続方向を搬送方向として搬送される間に、前記搬送方向に隣り合う吸収性本体同士の境界位置を前記フラップ用分断片に跨がせつつ、当該フラップ用分断片を前記吸収性本体の連続体へ重ね合わせて接合することと、
    前記フラップ用分断片が接合された前記吸収性本体の連続体を前記境界位置で分断することにより、前記フラップ用分断片を、前記一対の第1サイドフラップを有する部分と、前記一対の第2サイドフラップを有する部分とに分割することと、を有することを特徴とする吸収性物品の製造方法。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品の製造方法であって、
    前記フラップ用分断片を前記吸収性本体の連続体へ重ね合わせて接合することにおいては、
    前記フラップ用分断片は、前記一対のサイドフラップ折り畳み部を、それぞれ前記吸収性本体の幅方向の各端部に対応させつつ前記吸収性本体の連続体に接合され、
    前記一対のサイドフラップ折り畳み部により折り畳んでなる縮幅状態の前記フラップ用分断片の前記幅方向の寸法は、前記吸収性本体の連続体の前記幅方向の寸法よりも小さいことを特徴とする吸収性物品の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の吸収性物品の製造方法であって、
    前記サイドフラップ折り畳み部を形成することと、前記フラップ用分断片を生成することとの間において、
    前記サイドフラップ折り畳み部が折り畳み状態を維持するように、前記サイドフラップ折り畳み部において互いに重なる面同士を仮接合することを特徴とする吸収性物品の製造方法。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の吸収性物品の製造方法であって、
    前記一対のサイドフラップ折り畳み部は、前記幅方向に関して互いの間に間隔を空けつつ、それぞれ、前記吸収性本体の連続体とは逆側の方へ開くように形成されており、
    前記サイドフラップ折り畳み部を形成することと、前記フラップ用分断片を生成することとの間においては、
    前記一対のサイドフラップ折り畳み部のそれぞれに対応させて、ファスニングテープの雄材を取り付けることを有し、
    前記雄材は、前記サイドフラップ折り畳み部よりも前記幅方向の内方の前記間隔の位置にまで突出し、
    前記フラップ用分断片における部位のうちで前記間隔を臨む部位に前記雄材が係合することにより、前記サイドフラップ折り畳み部は折り畳み状態に拘束されることを特徴とする吸収性物品の製造方法。
  5. 請求項4に記載の吸収性物品の製造方法であって、
    前記ファスニングテープは、帯状のテープ基材と、該テープ基材上に固定された前記雄材と、を有し、
    使用前の前記ファスニングテープにあっては、前記一対のサイドフラップ折り畳み部のうちの一方の折り畳み部の前記テープ基材と、他方の折り畳み部の前記テープ基材とが、ミシン目を介して前記幅方向に連結した連結体になっており、
    前記ファスニングテープの雄材を取り付けることにおいては、
    前記連結体は、前記一対のサイドフラップ折り畳み部に架け渡されつつ、前記連結体の両端部が、それぞれ、前記一対のサイドフラップ折り畳み部に接合されるとともに、一対の前記雄材は、前記フラップ用分断片における部位のうちで前記間隔を臨む部位に係合されることを特徴とする吸収性物品の製造方法。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載の吸収性物品の製造方法であって、
    前記吸収体は、液体吸収性繊維を主材とし、
    前記吸収性本体の連続体は、前記搬送方向に連続する裏面シート部材と、前記裏面シート部材の片面に前記搬送方向に間欠的に配置された前記吸収体と、前記吸収体における前記裏面シート部材の逆側の面を覆って前記吸収体毎に設けられた表面シート部材と、を有し、
    前記裏面シート部材は、前記表面シート部材が配置されない未配置領域を、互いに隣り合う前記吸収体同士の間に有し、
    前記フラップ用分断片を前記吸収性本体の連続体へ重ね合わせて接合することにおいては、
    前記未配置領域に隣接する一対の表面シート部材の各端縁を前記フラップ用分断片が覆うようにしつつ、該フラップ用分断片を前記未配置領域に接合することを特徴とする吸収性物品の製造方法。
  7. 請求項6に記載の吸収性物品の製造方法であって、
    前記フラップ用分断片を前記吸収性本体の連続体へ重ね合わせて接合することにおいては、
    前記フラップ用分断片は、前記吸収体の前記長手方向の端部を覆って配置されるとともに、該フラップ用分断片には、前記吸収体の前記端部をU字状に三方から囲むように、前記吸収性本体の連続体への接合領域が設定されることにより、前記フラップ用分断片には、前記吸収体の前記端部の方に口が開いたポケット部が形成されることを特徴とする吸収性物品の製造方法。
  8. 液体を吸収する吸収体を備え、着用者の股間にあてがわれる吸収性本体と、
    前記吸収性本体の長手方向の一端部に設けられ、該吸収性本体の幅方向の両端縁から前記幅方向の外方に突出可能に折り畳まれた一対の第1サイドフラップと、
    前記吸収性本体の長手方向の他端部に設けられ、該吸収性本体の前記幅方向の両端縁から前記幅方向の外方に突出可能に折り畳まれた一対の第2サイドフラップと、を有する吸収性物品の製造装置であって、
    前記第1サイドフラップ及び前記第2サイドフラップの基材となる連続シートを、その連続方向に沿って搬送する間に、該連続シートの幅方向の両端部を、それぞれ前記幅方向の内方へ折り畳むことにより、一対のサイドフラップ折り畳み部を形成する第1装置と、
    前記一対のサイドフラップ折り畳み部が形成された前記連続シートを前記連続方向に所定ピッチで分断することにより、フラップ用分断片を生成する第2装置と、
    前記長手方向に前記吸収性本体が連続してなる吸収性本体の連続体が、その連続方向を搬送方向として搬送される間に、前記搬送方向に隣り合う吸収性本体同士の境界位置を前記フラップ用分断片に跨がせつつ、当該フラップ用分断片を前記吸収性本体の連続体へ重ね合わせて接合する第3装置と、
    前記フラップ用分断片が接合された前記吸収性本体の連続体を前記境界位置で分断することにより、前記フラップ用分断片を、前記一対の第1サイドフラップを有する部分と、前記一対の第2サイドフラップを有する部分とに分割する第4装置と、を有することを特徴とする吸収性物品の製造装置。
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