JP5208781B2 - パンツタイプ使い捨ておむつ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、パンツタイプ使い捨ておむつ及びその製造方法に関するものである。
パンツタイプ使い捨ておむつの一形態として、腹側外装シートの両側部と、背側外装シートの両側部とが接合されて形成された筒状の胴回り部と、腹側外装シート内面の幅方向中央部から背側外装シート内面の幅方向中央部までにわたり設けられた、排泄物を吸収する内装体とを備え、腹側外装シートと背側外装シートとが股間側で連続しておらず、離間しているものが知られている。このような外装2分割タイプのものは、脚を通すための脚開口部を打ち抜かなくて済む、又は打ち抜くとしても小面積で済むといった利点がある。すなわち、切離し片(以下、トリムともいう)は廃棄処分されるため、その資材ロス(以下、トリムロスともいう)を抑えることができる。
このような外装2分割タイプのものを製造する場合のフローが図11に示されている。このラインは、おむつ幅方向がMD方向(マシンディレクション、ライン流れ方向)となる横流れ形態となっており、ここで胴回り部分をなす外装シート12F,12Bが形成されるとともに、別のラインで製造された内装体200が外装シートとなる部分12F,12Bに取り付けられる。なお、説明を判り易くするために、製造過程で連続している部材についても敢えて製造後の部材と同じ符号を用いて説明する。
より詳細に説明すると、主ラインは、弾性部材取付工程301、弾性部材切断工程302、外装シート切断分割工程304、内装体取付工程307、折り畳み工程308、及び側部接合工程309、切り離し工程310を有している。
すなわち、弾性部材取付工程301では、所定幅の帯状シート基材12をその連続方向に沿って搬送しつつ、この帯状シート基材12におけるCD方向に間隔を空けてほぼ全体にわたり、糸ゴム等の細長状弾性部材15〜19をMD方向に伸張した状態で固定するとともに、その上面に更に所定幅の帯状シート基材12をその連続方向に沿って供給し張り合わせる。また、必要に応じて弾性部材切断工程302を行い、MD方向に所定の間隔を空けて、後に内装体200と重なる部分CTに位置する弾性伸縮部材15,16,18,19をヒートエンボス等の切断装置により切断し、当該部分CTにおいて弾性伸縮部材15,16,18,19の伸縮力が作用しない状態とする。
次に、外装シート切断分割工程304において、スリッターにより、帯状シート基材12におけるCD方向中間の所定部位SLをMD方向に沿って切断し、腹側外装シート12Fとなる部分及び背側外装シート12Bとなる部分に分割し、両外装シート12F,12Bの間隔を所定距離まで拡大する。このスリット後において、各外装シート12F,12BのCD方向中央側端縁(脚開口部LOの縁となる部分)12Lを曲線状に切り落とす。
しかる後、内装体取付工程307では、予め別ラインで製造しておいた内装体200をMD方向に所定の間隔を空けて供給し、腹側外装シートとなる部分12F及び背側外装シートとなる部分12Bに跨らせて両者に固定する。
そして、折り畳み工程308において、腹側外装シートとなる部分12Fにおける内装体200の取り付け面と、背側外装シート12Bとなる部分における内装体200の取り付け面とが重なるように、それらをCD方向に折り畳み、次いで、側部接合工程309において、個々のおむつの両側部となる部分において腹側外装シート12Fとなる部分及び背側外装シート12Bとなる部分を接合した後、切り離し工程310において、腹側外装シートとなる部分12F及び背側外装シート12Bとなる部分を個々のおむつの境界において切断して、個々のおむつDPを得る。
再表2004−054490号公報 特許3830901号公報
しかしながら、外装2分割タイプにおいて、トリムロスを完全に無くそうとした場合、脚開口部の縁を鼠蹊部や臀部の周囲に沿った形状とすることができない。よって、脚周りへのフィット性を考慮する場合、外装2分割タイプであってもトリムロスを無くすことはできなかった。
そこで、本発明の主たる課題は、脚開口部の縁を鼠蹊部や臀部の周囲に沿った形状とすることができるものでありながら、トリムロスが無い又は従来よりも少ないパンツタイプ使い捨ておむつ及びその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
腹側外装シートの両側部と、背側外装シートの両側部とが接合されて形成された筒状の胴回り部と、
前記腹側外装シート内面の幅方向中央部から前記背側外装シート内面の幅方向中央部までにわたり設けられた、排泄物を吸収する内装体とを備え、
前記腹側外装シートと背側外装シートとが股間側で連続しておらず、離間しているパンツタイプ使い捨ておむつにおいて、
前記腹側外装シート及び背側外装シートにおける幅方向中央領域の縦方向中間に、幅方向に沿って延在するスリット又は細長状開口からなる離間部がそれぞれ形成され、
前記腹側外装シートにおける離間部より股間側の幅方向中央部と、前記背側外装シートにおける離間部より股間側の幅方向中央部とが連結部材で連結され、
前記内装体の前後端部が、前記腹側外装シートの離間部よりウエスト側の部分及び背側外装シートの離間部よりウエスト側の部分に対してそれぞれ固定され、
前記腹側外装シート及び背側外装シートは、各離間部の縦方向離間距離が増加する変形を伴いつつ、各離間部よりウエスト側の幅方向全体がウエスト側に引き上げられるとともに、各離間部より股間側且つ前記連結部材との連結部の幅方向両側に位置する部分が、幅方向両側に向かうにつれてウエスト側へ向かうように斜め方向に引き上げられている、
ことを特徴とする、パンツタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
このパンツタイプ使い捨ておむつは、外装2分割タイプでありながら、腹側外装シート及び背側外装シートにおける幅方向中央領域の縦方向中間に、幅方向に沿って延在するスリット又は細長状開口からなる離間部がそれぞれ形成されるとともに、腹側外装シート及び背側外装シートが、各離間部における縦方向離間距離の増加変形を伴いつつ、各離間部よりウエスト側の幅方向全体がウエスト側に引き上げられるとともに、各離間部より股間側且つ前記連結部材との連結部の幅方向両側に位置する部分が、幅方向両側に向かうにつれてウエスト側へ向かうように斜め方向に引き上げられた状態とされ、かつその状態が、連結部材による連結と内装体に対する固定とのバランスにより維持される。そしてこの状態では、脚開口部の縁がこの斜め方向延在部分により形成され、鼠蹊部や臀部の周囲に沿った形状となる。しかも、この斜め方向延在部分は離間部を利用した変形により形成されているため、後述する製造方法からも判るように、切断を要せずに(切断しても良い)形成することができる。よって、脚開口部の縁を鼠蹊部や臀部の周囲に沿った形状とすることができるものでありながら、トリムロスが無い又は従来よりも少ないものとなる。
<請求項2記載の発明>
前記腹側外装シート及び背側外装シートに対し、各離間部のウエスト側に、第1の細長状弾性部材が幅方向に沿ってその長さ方向に伸長した状態でそれぞれ固定されるとともに、各離間部の股間側に、第2の細長状弾性部材が、前記連結部と重なる位置では幅方向に且つ前記連結部の両側では前記斜め方向に沿って、その長さ方向に伸長した状態でそれぞれ固定されている、請求項1記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
脚開口部の縁を形成する斜め方向延在部分が離間部を利用した変形により形成されているため、後述する製造方法からも判るように、第2の細長状弾性部材を取り付ける際に幅方向に沿って取り付けるだけで、製品状態では、連結部と重なる位置では幅方向に且つ連結部の両側では斜め方向に沿って取り付けた状態、つまり脚開口部に沿って取り付けた状態となり、脚周りに対するおむつ脚開口部のフィット性が良好となる。しかも、従来、脚開口部に沿って細長状弾性部材を取り付ける場合、細長状弾性部材を揺動させながら取り付けることが必須であったが、そのような複雑な製造装置を要せずに同様の利点を有する弾性部材取付構造を製造できる。
<請求項3記載の発明>
前記第2の細長状弾性部材は、前記第1の細長状弾性部材よりも太く、且つ前記第1の細長状弾性部材よりも低い伸長率で固定されている、請求項2記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
(作用効果)
第2の細長状弾性部材を上述の斜め方向延在部分に沿って設ける場合、その軌跡は第1の細長状弾性部材よりも長くなるため、肌に対する当たりがきつくならないように伸長率を相対的に低くし、且つそれによりフィット性が低下しないように相対的に太くするのが好ましい。
<請求項4記載の発明>
腹側外装シートの両側部と、背側外装シートの両側部とが接合されて形成された筒状の胴回り部と、
前記腹側外装シート内面の幅方向中央部から前記背側外装シート内面の幅方向中央部までにわたり設けられた、排泄物を吸収する内装体とを備え、
前記腹側外装シートと背側外装シートとが股間側で連続しておらず、離間しているパンツタイプ使い捨ておむつの製造方法において、
帯状をなす前記腹側外装シートとなる部分及び帯状をなす前記背側外装シートとなる部分をその連続方向に沿って供給し、これら腹側外装シートとなる部分及び背側外装シートとなる部分におけるMD方向中央領域のCD方向中間に、MD方向に沿って延在するスリット又は細長状開口からなる離間部をそれぞれ形成する、離間部形成工程と、
この離間部形成工程の後に、前記腹側外装シートとなる部分における離間部よりCD方向中央側のMD方向中央部と、前記背側外装シートとなる部分における離間部よりCD方向中央側のMD方向中央部とを連結部材で連結する、連結工程と、
この連結工程の後に、前記腹側外装シートとなる部分及び背側外装シートとなる部分における、各離間部よりCD方向外側のMD方向全体並びに各離間部よりCD方向中央側且つ前記連結部材との連結部のMD方向両側に位置する部分を、前記連結部材による連結部に対してCD方向外側に引っ張り、各離間部のCD方向離間距離が増加する変形を伴いつつ、各離間部よりCD方向外側のMD方向全体をCD方向外側に引き出すとともに、各離間部よりCD方向中央側且つ前記連結部材との連結部のMD方向両側に位置する部分を、MD方向両側に向かうにつれてCD方向外側へ向かうように斜め方向に引き出す、拡幅工程と、
前記内装体を製造する、内装体製造工程と、
この内装体製造工程で製造された内装体の前後端部を、前記拡幅工程後における前記腹側外装シートとなる部分の離間部よりCD方向外側の部分及び背側外装シートとなる部分の離間部よりCD方向外側の部分に対してそれぞれ固定する、内装体取付工程と、
この内装体取付工程の後に、前記腹側外装シートとなる部分における前記内装体の取り付け面と、前記背側外装シートとなる部分における前記内装体の取り付け面とが重なるように、それらをCD方向に折り畳む、折り畳み工程と、
この折り畳み工程の後に、個々のおむつの両側部となる部分において前記腹側外装シートとなる部分及び背側外装シートとなる部分を接合するとともに、前記腹側外装シートとなる部分及び背側外装シートとなる部分を個々のおむつの境界において切断して、個々のおむつを得る、側部接合切り離し工程と、
を含むことを特徴とする、パンツタイプ使い捨ておむつの製造方法。
(作用効果)
このような製造方法により、請求項1記載の発明と同様の作用効果が奏せられる。
<請求項5記載の発明>
前記腹側外装シートとなる部分及び背側外装シートとなる部分に対し、各離間部のCD方向外側に、第1の細長状弾性部材をMD方向に沿って且つその長さ方向に伸長した状態でそれぞれ固定するとともに、各離間部のCD方向中央側に、第2の細長状弾性部材をMD方向に沿って且つその長さ方向に伸長した状態でそれぞれ固定する、請求項4記載のパンツタイプ使い捨ておむつの製造方法。
(作用効果)
このような製造方法により、請求項2記載の発明と同様の作用効果が奏せられる。
以上のとおり、本発明によれば、脚開口部の縁を鼠蹊部や臀部の周囲に沿った曲線状とすることができるものでありながら、トリムロスが無い又は従来よりも少ないパンツタイプ使い捨ておむつ及びその製造方法となる、等の利点がもたらされる。
パンツ型使い捨ておむつの内面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 パンツ型使い捨ておむつの外面を示す、おむつを展開した状態における平面図である。 図1の6−6断面図である。 図1の7−7断面図である。 図1の8−8断面図である。 パンツ型使い捨ておむつの要部のみを寸法とともに示す、おむつを展開した状態における平面図である。 パンツ型使い捨ておむつの要部のみを寸法とともに示す、断面図である。 製品状態の正面図である。 製品状態の背面図である。 製造フローを示す平面図である。 従来の製造フローを示す平面図である。
以下、本発明の一実施形態について詳説する。
<パンツ型使い捨ておむつの例>
図1〜図9は、パンツ型使い捨ておむつの一例を示している。各図において、「前後方向」とは腹側(前側)と背側(後側)を結ぶ方向を意味し、「幅方向」とは前後方向と直交する方向(左右方向)を意味し、「上下方向」とはおむつの装着状態、すなわちおむつの前身頃両側部と後身頃量側部を重ね合わせるようにおむつを股間部で2つに折った際に胴回り方向と直交する方向、換言すればウエスト開口部WO側と股間部側とを結ぶ方向を意味する。
このパンツ型使い捨ておむつは、装着者の胴回りのうち腹側を覆う腹側外装シート12Fと背側を覆う背側外装シート12Bとを有しており、腹側外装シート12Fの幅方向両側縁と背側外装シート12Bの幅方向両側縁とが、上下方向全体にわたりヒートシールや超音波溶着等により溶着接合されて筒状の胴回り部100が形成されるように構成されている。符号12Aは溶着部を示しており、この溶着部12Aがサイドシール部を構成するものである。図示形態のように、背側外装シート12Bが溶着部12Aよりも下側に延出している場合には、この部分までを含む上下方向範囲に一体的にヒートシール等の加工を施し、背側延出部14に延出溶着部12Eを設けることができる。
また、胴回り部100における腹側外装シート12Fの幅方向中央部内面に内装体200の前端部がホットメルト接着剤等により連結されるとともに、背側外装シート12Bの幅方向中央部内面に内装体200の後端部がホットメルト接着剤等により連結されており、腹側外装シート12Fと背側外装シート12Bとが股間側で連続しておらず、離間している。この離間距離L8は150〜250mm程度とすることができる。
図7及び図8からも判るように、胴回り部100の上部開口は、装着者の胴を通すウエスト開口部WOとなり、内装体200の幅方向両側において胴回り部100の下縁および内装体200の側縁によりそれぞれ囲まれる部分が脚を通す脚開口部LOとなる。各溶着部12Aを剥がして展開した状態では、図1に示すように砂時計形状をなす。内装体200は、背側から股間部を通り腹側までを覆うように延在するものであり、排泄物を受け止めて液分を吸収し保持する部分であり、胴回り部100は内装体200を装着者に対して支持する部分である。
(外装シート)
腹側外装シート12F及び背側外装シート12Bは、図4及び図5にも示すようにシート基材12,12を2枚貼り合せてなるものであり、内側に位置する内側シート基材12はウエスト開口部WOの縁までしか延在していないが、外側に位置する外側シート基材12は内側シート基材12のウエスト側の縁を回り込んでその内側に折り返されており、この折り返し部分12rは内装体200のウエスト側端部上までを被覆するように延在され、対向面にホットメルト接着剤等により固定されている。シート基材12としては溶着により接合できるものであれば特に限定されないが、不織布であるのが好ましい。不織布は、その原料繊維が何であるかは特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。不織布を用いる場合、その坪量は10〜30g/m2程度とするのが好ましい。
腹側外装シート12F及び背側外装シート12Bにおける幅方向中央領域の縦方向中間には、幅方向に沿って延在するスリット又は細長状開口からなる離間部12Sがそれぞれ形成されている。この離間部12Sの縦方向位置は適宜定めることができるが、外装シート(腹側外装シート12F,背側外装シート12B)における前後方向(縦方向)中央よりも股間部側に位置しているのが好ましい。外装シートの股間部側端縁からの距離は20〜100mm程度が好ましく、30〜60mm程度がより好ましい。また、離間部12Sの幅方向両端は、内装体200の両側縁よりも幅方向外側に位置していても、また内装体200の両側縁よりも幅方向中央側に位置していても良い。前者の場合、外装シート12F,12Bにおける内装体200の両側に位置する部位に、外装シート12F,12Bで覆われたり締め付けられたりすることがない開口が形成されるため、快適な装着感が得られる利点があり、後者の場合、従来と変わりない外観が得られる利点がある。
特徴的には、腹側外装シート12Fにおける離間部12Sより股間側の幅方向中央部と、背側外装シート12Bにおける離間部12Sより股間側の幅方向中央部とは、シート状の連結部材12Mを介して連結されるとともに、内装体200の前後端部が、腹側外装シート12Fの離間部12Sよりウエスト側の部分及び背側外装シート12Bの離間部12Sよりウエスト側の部分に対してそれぞれ固定されている。これらの連結及び固定はホットメルト接着剤やヒートシール等の適宜接合手段により行うことができる。なお、連結部は符号12xにより、また固定部は符号12vにより示されている。そして、腹側外装シート12F及び背側外装シート12Bは、各離間部12Sの縦方向離間距離が増加する変形を伴いつつ、各離間部12Sよりウエスト側の幅方向全体がウエスト側に引き上げられるとともに、各離間部12Sより股間側且つ連結部材12Mとの連結部12xの幅方向両側に位置する部分が、幅方向両側に向かうにつれてウエスト側へ向かうように斜め方向に引き上げられており、且つその状態が連結部材12Mによる連結及び内装体200に対する固定のバランスにより維持されている。
連結部12xの寸法は適宜定めることができるが、その幅X1は離間部12Sの幅X2の30〜70%程度であるのが好ましく、縦方向長さY1は各外装シート12F,12Bにおける股間側端縁と離間部12Sの股間側端縁との離間距離Y2の20〜80%程度あるいは15〜50mm程度であるのが好ましく、また連結部12xのウエスト側端縁は離間部12Sの縁より股間側に離間しているのが好ましい。また、内装体200に対する固定部12vの寸法は適宜定めることができるが、その幅X3は連結部12xの幅X1より広いことが好ましい。
各離間部12Sの縦方向離間距離(幅方向中央)は適宜定めることができるが、背側外装シート12Bでは縦方向離間距離Y3を比較的に広くすることにより脚開口部LOの縁の角度が深くなり臀部周囲のカーブにフィットしやすくなるとともに、身体の下になりやすい臀部当接部に大きな開口が形成されるため、通気性や柔軟性の点で快適性が高いものとなる。一方、腹側外装シート12Fの離間部12Sにおいては、縦方向離間距離Y4を狭くすることにより、脚開口部LOの縁の角度が浅くなり鼠蹊部のカーブにフィットしやすくなるとともに、離間部12Sの開口が内外に連通する場合は形成される開口が小さいためおむつをはくときに足指が引っかかり難くなる。従って、Y3>Y4であることが好ましい。なお、後述する製造方法を用いると、背側外装シート12Bと腹側外装シート12Fに形成される離間部12Sの幅X2が同じ場合は、縦方向離間距離Y3,Y4の長さは同じになり、背側外装シート12Bと腹側外装シート12Fに形成される離間部12Sの幅X2が異なる場合は、離間部12Sの幅が大きいほうが縦方向離間距離Y3,Y4は大きくなる。
他方、腹側外装シート12F及び背側外装シート12Bには、胴回りに対するフィット性を高めるために、両シート基材12,12間に糸ゴム等の細長状弾性部材15〜19が所定の伸張率で設けられている。細長状弾性部材15〜19としては、合成ゴムを用いても、天然ゴムを用いても良い。各外装シート12F,12Bの両シート基材12,12の貼り合せや、その間に挟まれる細長状弾性部材15〜19の固定にはホットメルト接着またはヒートシールや超音波接着を用いることができる。外装シート12F,12B全面を強固に固定するとシートの風合いを損ねるため好ましくない。これらを組合せ、細長状弾性部材15〜19の接着は強固にし、それ以外の部分は接着しないか弱く接着するのが好ましい。
より詳細には、腹側及び背側外装シート12F,12Bは、溶着部12Aによるサイドシール部と同じ上下方向範囲を占める本体部13と、この背側本体部13の下側に延出する延出部14とを有している。延出部14は、内装体200と重なる幅方向中央部14Mと、その両側に延出した脚周りフィット部14Cとを有している。
延出部14の形状は適宜定めることができるが、図示例では、背側外装シート12Bにおいては、延出部14の上端部は背側本体部13と同幅で背側本体部13の下側に延出されており、その下側は股間側に近づくにつれて幅が狭くなっている。一方、腹側外装シート12Fでは、本体部13と同幅の部分が無く、その全体が股間側に近づくにつれて幅が狭くなっている。延出部14の形態は、これらを逆にしたり、背側・腹側のいずれか一方に統一したりすることもできる。延出部の股間側縁は脚開口部LOの縁を形成するものであるため、このように構成されていると、腹側外装シート12Fの延出部14の股間側縁が鼠蹊部に沿うようになり、背側外装シート12Bの延出部14の股間側縁が臀部の周囲に沿うようになり、総じて脚周りに対するフィット性が高くなる。
延出部14の寸法は適宜定めることができるが、図6に示すように、脚周りフィット部14Cの幅方向長さ14x(脚周りフィット部14Cの幅方向外側の縁14eと内装体200の側縁との幅方向の最大離間距離)が100〜200mmであり、脚周りフィット部14Cの上下方向の長さ14y(延出長さ)が背側では30〜80mm、腹側では10〜60mmであると、より好ましい。また、背側外装シート12Bにおいては、延出部14の幅方向に最も広い部位と上下方向に最も広い部位により定まる四角形の面積をSとすると、延出部14の面積はSに対して20〜80%、特に40〜60%程度であると、外観および装着感に優れるため好ましい。腹側外装シート12Fにおける延出部14の面積は、背側延出部の面積の10〜80%であるのが好ましく、20〜50%であるとより好ましい。腹側延出部が過度に大きいと、かえってフィット性を損なうため好ましくない。
本体部13は、上下方向において概念的に上端部(ウエスト部)Wと、これよりも下側の下側部分Uとに分けることができ、その範囲は製品のサイズによって異なるが、一般に、上端部Wの上下方向長さは15〜80mm、下側部分Uの上下方向長さは35〜220mmとすることができる。
本体部13の上端部(ウエスト部)Wにおける内側シート基材12の内側面と外側シート基材の折り返し部分12rの外側面との間には、幅方向全体にわたり連続するように、複数のウエスト部弾性伸縮部材17が上下方向に間隔を空けて、かつ所定の伸張率で幅方向に沿って伸張された状態で固定されている。また、ウエスト部弾性伸縮部材17のうち、本体部13の下側部分Uに隣接する領域に配設される1本または複数本については、内装体200と重なっていてもよいし、内装体200と重なる幅方向中央部を除いてその幅方向両側にそれぞれ設けてもよい。このウエスト弾性伸縮部材17としては、太さ155〜1880dtex、特に470〜1240dtex程度(合成ゴムの場合。天然ゴムの場合には断面積0.05〜1.5mm2、特に0.1〜1.0mm2程度)の糸ゴムを、4〜12mmの間隔で3〜22本程度、それぞれ伸張率150〜400%、特に220〜320%程度で固定するのが好ましい。また、ウエスト部弾性伸縮部材17は、その全てが同じ太さと伸張率にする必要はなく、例えばウエスト部の上部と下部で弾性伸縮部材の太さと伸張率が異なるようにしてもよい。
また、本体部13の下側部分Uのうち離間部12Sよりウエスト側における内側シート基材12の外側面と外側シート基材12の内側面との間には、内装体200と重なる幅方向中央部を除いてその上側および幅方向両側の各部位に、幅方向全体にわたり連続するように、複数の第1の細長状弾性部材15、18が上下方向に間隔を空けて、かつ所定の伸張率で幅方向に沿って伸張された状態で固定されている。
第1の細長状弾性部材15、18としては、太さ155〜1880dtex、特に470〜1240dtex程度(合成ゴムの場合。天然ゴムの場合には断面積0.05〜1.5mm2、特に0.1〜1.0mm2程度)の糸ゴムを、1〜15mm、特に3〜8mmの間隔で5〜30本程度、それぞれ伸張率200〜350%、特に240〜300%程度で固定するのが好ましい。
また、本体部13の下側部分Uのうち離間部12Sより股間部側及び延出部14における内側シート基材12の外側面と外側シート基材12の内側面との間には、内装体200と重なる幅方向中央部を除いて、その幅方向両側の各部位に、幅方向全体にわたり(少なくとも脚周りフィット部14C全体にわたり)連続するように、複数の第2の細長状弾性部材16、19が上下方向に間隔を空けて、かつ所定の伸張率で、延出部14の股間側縁に沿って(つまり、連結部12xと重なる位置では幅方向に且つ連結部12xの両側では斜め方向に沿って)伸張された状態で固定されている。
第2の細長状弾性部材16、19としては、太さ155〜1880dtex、特に470〜1240dtex程度(合成ゴムの場合。天然ゴムの場合には断面積0.05〜1.5mm2、特に0.1〜1.0mm2程度)の糸ゴムを、5〜40mm、特に5〜20mmの間隔で2〜10本程度、それぞれ伸張率150〜300%、特に180〜260%で固定するのが好ましい。第2の細長状弾性部材16、19の軌跡は第1の細長状弾性部材15,18よりも長くなるため、肌に対する当たりがきつくならないように伸長率を第1の細長状弾性部材15,18よりも低くし、且つそれによりフィット性が低下しないように第1の細長状弾性部材15,18よりも太くするのが好ましいが、伸長率を第1の細長状弾性部材15,18以上としたり、太さを第1の細長状弾性部材15,18と同じか細くしたりすることもできる。
このように構成された使い捨ておむつにおいては、脚開口部LOの縁が外装シート12F,12Bにおける連結部12x両側の斜め方向延在部分により形成され、鼠蹊部や臀部の周囲に沿った形状となる。しかも、この斜め方向延在部分は離間部12Sを利用した変形により形成されているため、後述する製造方法からも判るように、切断を要せずに形成することができ、トリムロスが無い又は従来よりも少ないものとなる。あるいは、切断と組み合わせることにより脚開口部LOの縁の角度をより深くすることも可能となる。
なお、上述の下側部分Uに設けられる細長状弾性部材15、16、18及び19は、内装体200と重なる幅方向中央部以外の部分に伸縮力が作用するように設けられていると、内装体200と外装シート12F,12Bが剥れにくいため好ましいが、この形態には、幅方向両側にのみ弾性伸縮部材が存在する形態の他、図示形態のように内装体200を横切ってその幅方向一方側から他方側まで弾性伸縮部材が存在しているが、内装体200と重なる幅方向中央部では弾性伸縮部材が切断され、伸縮力が作用しない(実質的には、弾性伸縮部材を設けないことに等しい)ように構成されている形態も含まれる。図中にはこの切断部分が符号12cにより示されている。また、背側本体部13および背側延出部14の幅方向全体にわたり伸縮力が作用するように、細長状弾性部材15、16、18及び19の一部または全部を、内装体200を横切ってその幅方向一方側から他方側まで設けることもできる。
(連結部材)
連結部材12Mの形状は図示形態のような矩形状であるのが好ましいが、前後方向中間に括れ部を有する砂時計形状や、前後端部の幅が前後方向中間よりも狭くなる樽型形状の他、ひも状等、適宜の形状とすることができ、また単数のみならず複数設けることもできる。連結部材12Mの素材としては、フィルムや紙でもよいが不織布を用いると、液不透過性シート11を被覆して布の様な風合いを得ることができるため好ましい。連結部材12Mにおいては、腹側外装シート12F及び背側外装シート12Bと同様の素材を用いることもできるが、前後方向に伸び難いことが好ましいので、連結部材12Mは腹側外装シート12F及び背側外装シート12Bよりも前後方向に伸び難い素材を用いてもよい。また、より高強度の素材や消臭剤を含有するもの等、腹側外装シート12F及び背側外装シート12Bとは異なる機能を有する素材を用いることもできる。具体的には、PP、PP/PE、PP/PET等の繊維からなる、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布、ポイントボンド不織布、エアスルー不織布、エアーポイント不織布、スパンレース不織布、SMS不織布等の各種不織布、あるいはこれに消臭剤等を添加したもの等を用いることができる。
図示例のように、連結部材12Mが内装体200の外面に露出している場合、この連結部材12Mには座位時に高い体圧がかかる。よって、摩擦堅牢度の高い(毛羽立たない)特性を有する素材が好ましい。
連結部材12Mは、印刷や着色を行い、デザイン要素を備えたシートとしてもよい。後述のデザインシート25と併用する場合は、それぞれのデザインが重ならないように配置することが好ましい。図示例では、連結部材が離間部12Sより股間側に位置しているためこのような重なりは発生しない。
図示例では、腹側及び背側外装シート12F,12Bと内装体200とが重なる部分において、連結シート12Mは内装体200と腹側及び背側外装シート12F,12Bとの間に挟まれているが、腹側及び背側外装シート12F,12Bの外側に貼り付けることも可能である。
(デザインシート)
離間部12Sはある程度の大きさで開口するため、裏面側の部材(図示例では液不透過性シート11)が露出しないように、離間部12Sの開口の一部又は全部をデザインシート25で塞ぐのが好ましい。デザインシート25は、シート基材にキャラクターや模様等のデザインを印刷してなるものであり、シート基材としては紙やフィルムでも良いが連結部材12xと同様に不織布であるのが好ましい。デザインシート25で離間部12Sの開口を塞ぐ場合は、デザインシート25は外装シート12F,12Bと内装体200との間に配置してもよいが、外装シート12F,12Bの外面側に配置するのが好ましい。
(内装体)
内装体200は任意の形状を採ることができるが、図示の形態では長方形である。内装体200は、図3に示されるように、身体側となる表面シート30と、液不透過性シート11と、これらの間に介在された吸収要素50とを備えている。液不透過性シート11の裏面側には、内装体200の裏面全体を覆うように、あるいは離間部12Sに対応する部分を覆うように、不織布からなるカバーシートを固定、おむつの裏面側に液不透過性シート11の露出部分が無いようにすることもできる。また、表面シート30と吸収要素50との間に、表面シート30を透過した液を速やかに吸収要素50へ移行させる中間シート(セカンドシート)を設けることもできるが、肌への熱伝達が阻害されるため、表面シート30と吸収要素50との間には、少なくとも後述するポケット部57と重なる部分、好ましくは全体にわたり、他の部材を設けないのが好ましい。さらに、内装体200の両脇に排泄物が漏れるのを防止するために、内装体200の両側に、身体側に起立するバリヤーカフス60,61を設けることができる。なお、図示しないが、内装体200の各構成部材は、ホットメルト接着剤などのベタ、ビードまたはスパイラル塗布などにより、適宜相互に固定することができる。
(表面シート)
表面シート30は、液を透過する性質を有するものであり、例えば、有孔又は無孔の不織布や、多孔性プラスチックシートなどを例示することができる。また、このうち不織布は、その原料繊維が何であるかは、特に限定されない。例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などや、これらから二種以上が使用された混合繊維、複合繊維などを例示することができる。さらに、不織布は、どのような加工によって製造されたものであってもよい。加工方法としては、公知の方法、例えば、スパンレース法、スパンボンド法、SMS法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、エアスルー法、ポイントボンド法等を例示することができる。特には、表面側からの温度変化を感知し易くするため、スパンボンド法やSMS法により加工された不織布が薄さと強度のバランスに優れる点で好適であり、エアスルー法により加工された不織布は低坪量でも吸収が速やかでかつさらっと感に優れるため好適である。
また、表面シート30は、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートを貼り合せて得た積層シートからなるものであってもよい。同様に、表面シート30は、平面方向に関して、1枚のシートからなるものであっても、2枚以上のシートを貼り合わせてなるものであってもよい。
表面シート30を不織布から構成する場合、その厚みが0.1〜3mm程度、特に0.5mm以下、且つ目付けが10〜40g/m2程度、特に25g/m2以下であるように構成すると、裏面側から肌への伝熱性に優れるため好ましい。
バリヤーカフス60,61を設ける場合、表面シート30の両側部は、液不透過性シート11とバリヤーカフス60,61との間を通して、吸収要素50の裏側まで回りこませ、液の浸透を防止するために、液不透過性シート11及びバリヤーカフス60,61に対してホットメルト接着剤等により接着するのが好ましい。これにより、内装体200の両側部の剛性が向上するという効果も得られる。
(液不透過性シート)
液不透過性シート11の素材は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂や、ポリエチレンシート等に不織布を積層したラミネート不織布、防水フィルムを介在させて実質的に不透液性を確保した不織布(この場合は、防水フィルムと不織布とで液不透過性シートが構成される。)などを例示することができる。もちろん、このほかにも、近年、ムレ防止の観点から好まれて使用されている不透液性かつ透湿性を有する素材も例示することができる。この不透液性かつ透湿性を有する素材のシートとしては、例えば、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を混練して、シートを成形した後、一軸又は二軸方向に延伸して得られた微多孔性シートを例示することができる。さらに、マイクロデニール繊維を用いた不織布、熱や圧力をかけることで繊維の空隙を小さくすることによる防漏性強化、高吸水性樹脂または疎水性樹脂や撥水剤の塗工といった方法により、防水フィルムを用いずに液不透過性としたシートも、液不透過性シート11として用いることができる。
液不透過性シート11は、防漏性を高めるために、吸収要素50の両側を回りこませて吸収要素50の表面シート30側面の両側部まで延在させてもよい。この延在部の幅は、左右それぞれ5〜20mm程度が適当である。
また、液不透過性シート11の内面または外面には、印刷や着色によるデザインを施しても良い。さらに液不透過性シート11の外側に、股間部外装シート12Mとは別部材の、印刷または着色を施したデザインシートを貼り付けても良い。また、液不透過性シート11の内側に、水分との接触により色が変化する排泄インジケータ80を設けることができる。排泄インジケータ80は、液不透過性シート11と吸収体56の間に設けるのが好ましく、吸収体56の全長の30%以上、特に60%以上にわたって設けられるのが好ましく、少なくとも吸収体56の幅方向中央に沿って設けられるのが好ましい。吸収体56が後述する包装シート58によって包まれている場合、排泄インジケータ80は包装シート58の吸収体56側あるいは液不透過性シート11側のいずれの側に設けてもよい。また、排泄インジケータ80を設けた別の部材を液不透過性シート11と吸収体56の間に配置してもよい。
(バリヤーカフス)
バリヤーカフス60,61は、内装体200の両側部に沿って前後方向全体にわたり延在する帯状部材であり、表面シート30上を伝わって横方向に移動する尿や軟便を遮断し、横漏れを防止するために設けられているものである。
本実施の形態では、図3及び図4にも示すように、内装体200の左右各側において二重にバリヤーカフス60,61が設けられている。おむつを展開した状態では、図示のように、内側バリヤーカフス61は内装体200の側部から幅方向中央側に斜めに起立するものであり、外側バリヤーカフス60は、内側バリヤーカフス61の幅方向外側において内装体200の側部から起立するように設けられ、付け根側の部分は幅方向中央側に向かって斜めに起立し、中間部より先端側の部分は幅方向外側に向かって斜めに起立するものである。
より詳細には、内側バリヤーカフス61は、内装体200の前後方向長さに等しい長さを有する帯状のバリヤーシート62を幅方向に折り返して二つに折り重ねるとともに、折り返し部分及びその近傍のシート間に、細長状弾性部材63を長手方向に沿って伸張状態で、幅方向に間隔をあけて複数本固定してなるものである。細長状弾性部材63は、バリヤーシート62に対し、前後端部では固定されておらず、中間部においてバリヤーカフスが前後に伸縮するように固定されている。バリヤーシート62としてはスパンボンド不織布(SS、SSS等)やSMS不織布(SMS、SSMMS等)、メルトブロー不織布等の柔軟で均一性・隠蔽性に優れた不織布に、必要に応じてシリコンなどにより撥水処理を施したものを好適に用いることができ、繊維目付けは10〜30g/m2程度とするのが好ましい。細長状弾性部材63としては糸ゴム等を用いることができる。スパンデックス糸ゴムを用いる場合は、太さは420〜1120dtexが好ましく、620〜940dtexがより好ましい。固定時の伸長率は、150〜350%が好ましく、200〜300%がより好ましい。また、図示しないが、二つに折り重ねたバリヤーシートの間に防水フィルムを介在させることもできる。
細長状弾性部材63は、内側バリヤーカフス61の先端部に1〜2本配置するのが好ましく、先端部と基端部との間の中間部にも1〜2本配置すると更に好ましい。中間部に細長状弾性部材63があると、これを支点として中間部から先端部に亘る範囲で肌に対して面で当たりやすくなる。中間部の細長状弾性部材63の配置位置は内側バリヤーカフス61の高さ(突出部の幅方向長さ)の30〜70%範囲が好ましい。乳幼児用紙おむつでは、内側バリヤーカフス61の高さは15〜35mm程度が好ましいため、細長状弾性部材63の配置範囲は先端から基端側に5〜25mmの位置が好ましく、12〜18mmの位置がより好ましい。内側バリヤーカフス61の先端部及び/または中間部にそれぞれ細長状弾性部材63を平行に設ける場合は、その配置間隔61dは2〜10mmが好ましく、2〜6mmがより好ましい。
そして、内側バリヤーカフス61のうち幅方向において折り返し部分と反対側の端部は内装体200の側縁部の裏面に固定された取付部分(内側取付部分)65とされ、この取付部分65以外の部分は取付部分65から突出する突出部分66(折り返し部分側の部分であり、内側突出部分に相当する)とされ、この突出部分66のうち前後方向両端部が表面シート30表面にホットメルト接着剤やヒートシールによる前後固定部67により固定され、前後方向中間部が非固定の自由部分(内側自由部分)とされ、この自由部分に前後方向に沿う細長状弾性部材63が伸張状態で固定されている。
外側バリヤーカフス60も、内側バリヤーカフス61と基本的に同様の構造を有するものであるが、その取付部分(外側取付部分)68が、内装体200の裏面側における内側バリヤーカフス61の取付部分65よりも幅方向中央側において内側バリヤーカフス61の外面に固定される点、突出部分(外側突出部分)69のうち前後方向両端部が、取付部分68から内装体200の側部を通り内側バリヤーカフス61における内側突出部分66の前後方向両端部の表面まで延在し且つ内側突出部分66の前後方向両端部の表面に固定された付け根側部分と、この付け根側部分の先端から幅方向外側に折り返され且つ付け根側部分に固定された先端側部分とからなる点、細長状弾性部材63の配置及び本数等で異なるものである。
ただし、内側バリヤーカフス61についても、内側突出部分の先端部は幅方向外側に折り返される構造、具体的には内側バリヤーカフス61の高さ(突出部の幅方向長さ)の1/2以下、好ましくは1/3以下であれば、外側バリヤーカフス61と同様に先端側部分が幅方向外側に折り返され且つ付け根部側部分に固定される構造を採っても良い。
外側バリヤーカフス60の自由部分(外側自由部分)に設けられる細長状弾性部材63の本数は2〜6本が好ましく、3〜5本がより好ましい。配置間隔60dは3〜10mmが適当である。このように構成すると、細長状弾性部材63を配置した範囲で肌に対して面で当たりやすくなる。先端側だけでなく付け根側にも細長状弾性部材63を配置しても良い。外側バリヤーカフス60に配置する細長状弾性部材63の太さや伸長率は、内側バリヤーカフス61に準ずるが、太さは内側バリヤーカフス61のものと同じ、またはより太く、伸長率は内側バリヤーカフス61のものと同じ、またはより低いほうが好ましい。
また、突出部分66,69の前後固定部67の前後方向長さは、内側バリヤーカフス61の方が外側バリヤーカフス60と同じかまたは短く形成するのが好ましく、バリヤーカフス60,61における細長状弾性部材63の前後方向固定長さは、内側バリヤーカフス61の方が外側バリヤーカフス60と同じかまたは長く形成するのが好ましい。取付部分65と突出部分66との境界は、外側バリヤーカフス60と内側バリヤーカフス61とで同じ位置であっても良いが、外側バリヤーカフス60の境界が内側バリヤーカフス61の境界よりも幅方向中央側に離間しているのが好ましく、その離間距離は10mm以内が好ましい。
外側バリヤーカフス60及び内側バリヤーカフス61の取付部分68,65における突出部分66,69側の縁部には、ホットメルト接着剤やヒートシールによる線状の付け根固定部を形成するのが好ましい。また、他の固定部はホットメルト接着剤等を用いて適宜のパターンで固定することができる。この線状の付け根固定部は、内装体200の表面側の側部近傍(具体的には側縁から幅方向に0〜5mm、好ましくは0〜3mmの位置)または裏面側に位置するのが好ましい。この場合、バリヤーカフスを表面側に折り返して固定しているのは実質的に前後方向両端部のみとなるため、前後固定部67による幅方向中央側への規制が十分に作用しない股間部においては、外側バリヤーカフス60及び内側バリヤーカフス61いずれもが幅方向外側に向かって起立し、内側バリヤーカフス61の形成するポケットが広くなる。表面側で側縁から幅方向に5mmを越えて線状の付け根固定部が位置すると、股間部においてもバリヤーカフスが幅方向中央側に向かって起立し、内側バリヤーカフス61の形成するポケットが狭くなるため、好ましくない。裏面側に位置する場合は、内装体200の側縁から0〜20mmの位置が適当だが、20mmを越えて位置してもよい。
外側及び内側バリヤーカフス60,61の取付部分68,65の固定対象は、内装体200における表面シート30、液不透過性シート11、吸収要素50等適宜の部材とすることができ、またいずれか一方のバリヤーカフスを介して他方のバリヤーカフスを内装体200に対して固定することもできる。
かくして構成された外側及び内側バリヤーカフス60,61では、細長状弾性部材63の収縮力が前後方向両端部を近づけるように作用するが、突出部分66,69のうち前後方向両端部が起立しないように固定されるのに対して、それらの間は非固定の自由部分とされているため、自由部分のみが図3に示すように身体側に当接するように起立する。特に、取付部分68,65が内装体200の裏面側に位置していると、股間部及びその近傍において外側及び内側バリヤーカフス60,61が幅方向外側に開くように起立するため、外側及び内側バリヤーカフス60,61が脚周りに面で当接するようになり、フィット性が向上するようになる。一方、股間部の前後両側(腹部及び背部)においては、前後固定部67により外側及び内側バリヤーカフス60,61が幅方向外側へ開かないように規制されるため、内側バリヤーカフス61は高く起立し、外側バリヤーカフス60の下半分も同様に起立するため、腹部及び背部における内装体200両脇からのもれが確実に防止できる。また、内側バリヤーカフス61の突出部分66における前後固定部67は折り返さずに、外側バリヤーカフス60の突出部部分68における前後固定部67は外向きに折り返されているため、外側及び内側バリヤーカフス60,61における内側及び外側自由部分間の離間状態が維持され、外側及び内側バリヤーカフス60,61が広い間隔で確実に起立し、それぞれが脚周りにフィットするようになるため、漏れ防止性に優れたものとなる。
バリヤーカフス60,61の寸法は適宜定めることができるが、乳幼児用紙おむつの場合は、例えば図7に示すように、内側バリヤーカフス61の起立高さ(展開状態における突出部分66の幅方向長さ)W5は10〜50mm、特に15〜35mmであるのが好ましく、外側バリヤーカフス60の起立高さ(展開状態における突出部分69の幅方向長さ)W6は15〜60mm、特に20〜40mmであるのが好ましい。また、内側バリヤーカフス61を表面シート30表面に倒した状態における先端間の離間距離W4は60〜170mm、特に70〜120mmであるのが好ましい。また、外側バリヤーカフス60を表面シート30表面と平行になるように、平坦に折り畳んだ状態において最も内側に位置する折り目間の離間距離W3は60〜190mm、特に70〜140mmであるのが好ましい。
なお、図示形態と異なり、外側及び内側バリヤーカフス60,61のいずれか一方のみを設けることもできる。
また、腹側外装シート12Fと背側外装シート12Bとの間において、前述の連結部材12xの幅が内装体200よりも狭いと、内装体200の裏面部材である液不透過性シート11が連結部材12xの両側に露出するため、これを覆うために、図示例のように、外側及び内側バリヤーカフス60,61のいずれか一方のバリヤーシート62を内装体200の両側から裏面に巻き込み、連結部材12xの両側まで延在させるのは好ましい。これにより、連結部材12xの幅を狭くしても、内装体200の裏面の大部分又は全体を覆うことができる。もちろん、製品外面に露出する液不透過性シート11全体を覆うように、または内装体200裏面の略全面を覆うように、不織布からなるカバーシートを設けてもよい。
(吸収要素)
本例の吸収要素50は、吸収体56と、この吸収体56の全体を包む包装シート58とを有するものとなっているが、包装シート58は省略することもできる。
(吸収体)
吸収体56は、繊維の集合体により形成することができる。この繊維集合体としては、親水性を有することが好ましく、綿状パルプや合成繊維等の短繊維を積繊したものの他、セルロースアセテート等の合成繊維のトウ(繊維束)を必要に応じて開繊して得られるフィラメント集合体も使用できる。繊維目付けとしては、綿状パルプや短繊維を積繊する場合は、例えば120〜200g/m2程度とすることができ、フィラメント集合体の場合は、例えば30〜120g/m2程度とすることができる。合成繊維の場合の繊度は、例えば、1〜16dtex、好ましくは1〜10dtex、さらに好ましくは1〜5dtexである。フィラメント集合体の場合、フィラメントは非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。
吸収体56は、前後方向中央CLから前側に物品全長L5の30〜48%、及び後側に物品全長L5の25〜45%延在している。吸収体56は長方形形状でも良いが、図6にも示すように、前端部56F、後端部56B及びこれらの間に位置し、前端部56F及び後端部56Bと比べて幅が狭い括れ部56Nとを有する砂時計形状を成していると、吸収体56自体とバリヤーカフス60,61の、脚回りへのフィット性が向上するため好ましい。具体的な寸法としては、吸収体前端部56Fの前後方向長さをとし、吸収体56と腹側外装シート12Fとの重なり部分における前後方向長さをL2とし、吸収体後端部56Bの前後方向長さをL3とし、吸収体56と背側外装シート12Bとの重なり部分における前後方向長さをL4とし、括れ部56Nの最小幅をW1とし、吸収体前端部56Fの幅及び吸収体後端部56Bの幅をW2としたとき、下記の式(1)〜(4)を満足するように構成されていると、好ましい。
70mm ≦ W1 < W2 ≦ 190mm …(1)
0.5 ≦ W1/W2 ≦ 0.85 …(2)
0mm ≦ L1−L2 ≦ 70mm …(3)
0mm ≦ L3−L4 ≦ 50mm …(4)
W1及びW2が狭過ぎると、バリヤーカフス60,61の起立が不安定になり、また吸収量が不十分となり、広過ぎるとフィット性の低下により装着感が悪化する。
また、上記数値範囲にあると、股間部においてはバリヤーカフス60,61の取付部分65近傍に吸収体56が存在しないため、バリヤーカフス60,61の動きの自由度が増し、バリヤーカフス60,61が幅方向外側に開き易く、肌に対して面で当たりやすくなり、脚の動きに対するフィット面の追従性も向上する。前後両側においては内装体200側部の吸収体56が十分な範囲に存在するため、これを基点(支点)としてバリヤーカフス60,61の起立が安定する。前後両側から股間部に至る部分は、バリヤーカフス60,61が内装体200の幅方向両側縁を基準として幅方向内側に起立した姿勢から幅方向外側に開いていく変位部であり、このバリヤーカフス60,61の姿勢変化が内装体200側部まで存在する吸収体56により支えられ、バリヤーカフス60,61の全体的な起立形状が安定する。上記数値範囲を外れ、括れ部が大きくなりすぎると、股間部においてはバリヤーカフス60,61の自由度が高くなりすぎ、かえって脚周りに隙間ができ易くなるおそれがあり、また股間部の前後両側においても基点(支点)が無いためにバリヤーカフス60,61の起立が不安定になるおそれがある。逆に括れ部が小さくなりすぎると、バリヤーカフス60,61の自由度が低下するので好ましくない。
さらに、括れ部56N全体の前後方向長さL7は好ましくは80mm以上、特に好ましくは120〜260mmとされる。括れ部56Nの前後方向長さL7が短過ぎるとバリヤーカフス60,61の自由度が低下するとともに、吸収体56の脚周りに対するフィット性が低下して脚の動きを妨げるようになり、長すぎるとバリヤーカフス60,61の起立が安定しなくなる。
(高吸収性ポリマー粒子)
吸収体56中にはその全体にわたり高吸収性ポリマー粒子を分散保持させるのが好ましい。高吸収性ポリマー粒子とは、「粒子」以外に「粉体」も含む。高吸収性ポリマー粒子の粒径は、この種の吸収性物品に使用されるものをそのまま使用でき、1000μm以下、特に150〜400μmのものが望ましい。高吸収性ポリマー粒子の材料としては、特に限定無く用いることができるが、吸水量が40g/g以上のものが好適である。高吸収性ポリマー粒子としては、でんぷん系、セルロース系や合成ポリマー系などのものがあり、でんぷん−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、でんぷん−アクリロニトリル共重合体のケン化物、ナトリウムカルボキシメチルセルロースの架橋物やアクリル酸(塩)重合体などのものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子の形状としては、通常用いられる粉粒体状のものが好適であるが、他の形状のものも用いることができる。
高吸収性ポリマーとしては、抗菌物質と一体化したものを用いることができる。特に、ゼオライト中のイオン交換可能なイオンの一部または全部を銀イオンで置換してなるゼオライト粒子(以下、これを抗菌消臭性ゼオライトという)を高吸収性ポリマー中に含有させるか、あるいは抗菌消臭性ゼオライト粒子を高吸収性ポリマー粒子の表面に静電気により付着させてなる、抗菌消臭性高吸収性ポリマー粒子が好適である。
高吸収性ポリマー粒子としては、吸水速度が40秒以下のものが好適に用いられる。吸水速度が40秒を超えると、吸収体56内に供給された液が吸収体56外に戻り出てしまう所謂逆戻りを発生し易くなる。
また、高吸収性ポリマー粒子としては、ゲル強度が1000Pa以上のものが好適に用いられる。これにより、嵩高な吸収体56とした場合であっても、液吸収後のべとつき感を効果的に抑制できる。
高吸収性ポリマー粒子の含有量は、100〜400g/m2、特に170〜300g/m2の範囲内で、親水性繊維の含有量よりも高吸収性ポリマーの含有量のほうが多い、具体的には重量比較で繊維集合体1に対して高吸収性ポリマーが1.1〜2.0、特に1.4〜1.6程度となるように設定するのが好ましい。ポリマーの含有量が170g/m2未満では、トレーニング用途のみであれば使用可能であるが、着用者が排泄に気づかずに複数回排泄(排尿)した場合には吸収量が不足してもれることがあり、300g/m2を超えるとジャリジャリとした感触が着用者に伝わり不快感を与えることがある。
必要であれば、高吸収性ポリマー粒子は、吸収体56の平面方向で散布密度あるいは散布量を調整できる。たとえば、液の排泄部位を他の部位より散布量を多くすることができる。男女差を考慮する場合、男用は前側の散布密度(量)を高め、女用は中央部の散布密度(量)を高めることができる。また、吸収体56の平面方向において局所的(例えばスポット状)にポリマーが存在しない部分を設けることもできる。
(包装シート)
包装シート58を用いる場合、その素材としては、ティッシュペーパ、特にクレープ紙、不織布、ポリラミ不織布、小孔が開いたシート等を用いることができる。ただし、高吸収性ポリマー粒子が抜け出ないような目の細かいシートであるのが望ましく、表面側からの温度変化を感知し易くするため、薄く低目付けのものが適当である。厚みは0.05〜3mm程度、特に0.2mm以下、且つ目付けが5〜25g/m2程度、特に15g/m2以下であると、裏面側から肌への伝熱性に優れるため好ましい。不織布を用いる場合は、スパンボンド法やSMS法により加工された不織布、特にSMS法により加工された不織布が、薄さと強度のバランスに優れる点で好適であり、その材質はポリプロピレン、ポリエチレン/ポリプロピレンなどを使用できる。
なお、図示形態のように、吸収要素50の表面(着用者面)側に包装シート58の合わせ目を有する場合、着用者に効果的に温度変化を感知させるため、合わせ目の重なり幅58Wは温度変化物質40の配置領域の幅40Wより狭く、かつ寸法が40mm以下、特に20mm以下となっていることが好ましい。このように狭くしていても、上記理由により、高吸収性ポリマー粒子が脱出することは無い。また、包装シート58の合わせ目は、排尿口に当接する幅方向の中央を含まないように、側部寄りに形成するのも好ましい形態である。
<パンツタイプ使い捨ておむつの製造方法例>
図10は、上述したパンツタイプ使い捨ておむつの製造方法の一例を示している。この製造ラインは、おむつ幅方向がMD方向(マシンディレクション、ライン流れ方向)となる横流れ形態となっており、ここで胴回り部分をなす外装シートとなる部分12F,12Bが形成されるとともに、別のラインで製造された内装体200が外装シートとなる部分12F,12Bに取り付けられる。なお、説明を判り易くするために、製造過程で連続している部材についても敢えて製造後の部材と同じ符号を用いて説明する。
より詳細に説明すると、この製造ラインは、弾性部材取付工程301、弾性部材切断工程302、離間部形成工程303、外装シート切断分割工程304、連結工程305、拡幅工程306、内装体取付工程307、折り畳み工程308、及び側部接合工程309、切り離し工程310を有しており、このうち離間部形成工程303、連結工程305及び拡幅工程306が従来と比べて特徴的な工程となっている。
すなわち、弾性部材取付工程301では、所定幅の帯状シート基材12をその連続方向に沿って搬送しつつ、この帯状シート基材12におけるCD方向に間隔を空けてほぼ全体にわたり、糸ゴム等の細長状弾性部材15〜19をMD方向に伸張した状態で固定するとともに、その上面に更に所定幅の帯状シート基材12をその連続方向に沿って供給し張り合わせる。このうち、後述する離間部よりCD方向外側に位置する弾性部材が前述の第1の細長状弾性部材15,18となり、CD方向中央側に位置する弾性部材が前述の第2の細長状弾性部材となる。また、必要に応じて弾性部材切断工程302を行い、MD方向に所定の間隔を空けて、後に内装体200と重なる部分CTに位置する弾性伸縮部材15,16,18,19をヒートエンボス等の切断装置により切断し、当該部分CTにおいて弾性伸縮部材15,16,18,19の伸縮力が作用しない状態とする。この切断部分は前述の符号12cに相当する部分である。
次いで、離間部形成工程303では、後に腹側外装シートとなる部分12F及び後に背側外装シートとなる部分12BにおけるMD方向中央領域のCD方向中間に、MD方向に沿って延在するスリット又は細長状開口からなる離間部12Sをそれぞれ形成する。なお、離間部形成工程303は、次述の外装シート切断分割工程304と同時又はその後に行うこともできる。
次に、外装シート切断分割工程304において、スリッターにより、帯状シート基材12におけるCD方向中間の所定部位SLをMD方向に沿って切断し、腹側外装シート12Fとなる部分及び背側外装シート12Bとなる部分に分割し、両外装シート12F,12Bの間隔を所定距離まで拡大する。このスリット後において、必要に応じて各外装シート12F,12BのCD方向中央側端縁(脚開口部LOの縁となる部分)を曲線状に切り落とすこともできるが、トリムロスを完全になくす場合にはこのような切除は行わない。それでも後述するように脚開口部LOの縁を斜め方向に沿う形状にすることができる。また、図示例では腹側外装シート12Fとなる部分及び背側外装シート12Bとなる部分を一体的に形成した後、外装シート切断分割工程304にて別々に分割しているが、腹側外装シート12Fとなる部分と背側外装シート12Bとなる部分とを別々のシート基材を用いて形成することで、外装シート切断分割工程304を省略することも可能である。
次いで、連結工程305では、腹側外装シートとなる部分12Fにおける離間部12SよりCD方向中央側のMD方向中央部と、背側外装シート12Bとなる部分における離間部12SよりCD方向中央側のMD方向中央部とを連結部材12Mで連結する。この連結はホットメルト接着剤やヒートシール等の適宜接合手段により行うことができる。なお、連結工程305は、離間部形成工程303及び外装シート切断分割工程304の両者よりも後に行う。
連結工程305に続いて、拡幅工程306では、腹側外装シートとなる部分12F及び背側外装シートとなる部分12Bにおける、各離間部12SよりCD方向外側のMD方向全体並びに各離間部12SよりCD方向中央側且つ連結部材12Mとの連結部12xのMD方向両側に位置する部分を、連結部材12Mによる連結部12xに対してCD方向外側に引っ張り、各離間部12SのCD方向離間距離が増加する変形を伴いつつ、各離間部12SよりCD方向外側のMD方向全体を平行にCD方向外側に引き出すとともに、各離間部12SよりCD方向中央側且つ連結部材12Mとの連結部12xのMD方向両側に位置する部分を、MD方向両側に向かうにつれてCD方向外側へ向かうように斜め方向に引き出す。この斜め方向に引き出された部分におけるCD方向中央側の縁が脚開口部LOの縁となる。
しかる後、内装体取付工程307では、予め別ラインで製造しておいた内装体200をMD方向に所定の間隔を空けて供給し、腹側外装シートとなる部分12F及び背側外装シートとなる部分12Bに跨らせて両者に固定する。
そして、折り畳み工程308において、腹側外装シートとなる部分12Fにおける内装体200の取り付け面と、背側外装シート12Bとなる部分における内装体200の取り付け面とが重なるように、それらをCD方向に折り畳み、次いで、側部接合工程309において、個々のおむつの両側部となる部分において腹側外装シート12Fとなる部分及び背側外装シート12Bとなる部分を接合した後、切り離し工程310において、腹側外装シートとなる部分12F及び背側外装シート12Bとなる部分を個々のおむつの境界において切断して、個々のおむつDPを得る。
このようにして製造される使い捨ておむつは、脚開口部LOの縁が連結部12x両側の斜め方向延在部分により形成され、鼠蹊部や臀部の周囲に沿った形状となる。しかも、脚開口部の切断は要しないものであり、トリムロスが無い又は従来よりも各段に少ないものとなる。また、第2の細長状弾性部材16,19を取り付ける際にMD方向に沿って取り付けるだけで、いわゆる揺動装置を用いなくても、製品状態では連結部12xと重なる位置では幅方向に且つ連結部12xの両側では脚開口部LOに沿って取り付けた状態となり、脚周りに対するおむつ脚開口部LOのフィット性が良好となる。
本発明は、パンツタイプ使い捨ておむつ及びその製造において利用可能なものである。
100…胴回り部、11…液不透過性シート、12F…腹側外装シート、12B…背側外装シート、200…内装体、30…表面シート、50…吸収要素、56…吸収体、58…包装シート、60…側部バリヤーカフス、62…バリヤーシート、12S…離間部、12M…連結部材、12x…連結部、12v…固定部。

Claims (5)

  1. 腹側外装シートの両側部と、背側外装シートの両側部とが接合されて形成された筒状の胴回り部と、
    前記腹側外装シート内面の幅方向中央部から前記背側外装シート内面の幅方向中央部までにわたり設けられた、排泄物を吸収する内装体とを備え、
    前記腹側外装シートと背側外装シートとが股間側で連続しておらず、離間しているパンツタイプ使い捨ておむつにおいて、
    前記腹側外装シート及び背側外装シートにおける幅方向中央領域の縦方向中間に、幅方向に沿って延在するスリット又は細長状開口からなる離間部がそれぞれ形成され、
    前記腹側外装シートにおける離間部より股間側の幅方向中央部と、前記背側外装シートにおける離間部より股間側の幅方向中央部とが連結部材で連結され、
    前記内装体の前後端部が、前記腹側外装シートの離間部よりウエスト側の部分及び背側外装シートの離間部よりウエスト側の部分に対してそれぞれ固定され、
    前記腹側外装シート及び背側外装シートは、各離間部の縦方向離間距離が増加する変形を伴いつつ、各離間部よりウエスト側の幅方向全体がウエスト側に引き上げられるとともに、各離間部より股間側且つ前記連結部材との連結部の幅方向両側に位置する部分が、幅方向両側に向かうにつれてウエスト側へ向かうように斜め方向に引き上げられている、
    ことを特徴とする、パンツタイプ使い捨ておむつ。
  2. 前記腹側外装シート及び背側外装シートに対し、各離間部よりウエスト側に、第1の細長状弾性部材が幅方向に沿ってその長さ方向に伸長した状態でそれぞれ固定されるとともに、各離間部より股間側に、第2の細長状弾性部材が、前記連結部と重なる位置では幅方向に且つ前記連結部の両側では前記斜め方向に沿って、その長さ方向に伸長した状態でそれぞれ固定されている、請求項1記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
  3. 前記第2の細長状弾性部材は、前記第1の細長状弾性部材よりも太く、且つ前記第1の細長状弾性部材よりも低い伸長率で固定されている、請求項2記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
  4. 腹側外装シートの両側部と、背側外装シートの両側部とが接合されて形成された筒状の胴回り部と、
    前記腹側外装シート内面の幅方向中央部から前記背側外装シート内面の幅方向中央部までにわたり設けられた、排泄物を吸収する内装体とを備え、
    前記腹側外装シートと背側外装シートとが股間側で連続しておらず、離間しているパンツタイプ使い捨ておむつの製造方法において、
    帯状をなす前記腹側外装シートとなる部分及び帯状をなす前記背側外装シートとなる部分をその連続方向に沿って供給し、これら腹側外装シートとなる部分及び背側外装シートとなる部分におけるMD方向中央領域のCD方向中間に、MD方向に沿って延在するスリット又は細長状開口からなる離間部をそれぞれ形成する、離間部形成工程と、
    この離間部形成工程の後に、前記腹側外装シートとなる部分における離間部よりCD方向中央側のMD方向中央部と、前記背側外装シートとなる部分における離間部よりCD方向中央側のMD方向中央部とを連結部材で連結する、連結工程と、
    この連結工程の後に、前記腹側外装シートとなる部分及び背側外装シートとなる部分における、各離間部よりCD方向外側のMD方向全体並びに各離間部よりCD方向中央側且つ前記連結部材との連結部のMD方向両側に位置する部分を、前記連結部材による連結部に対してCD方向外側に引っ張り、各離間部のCD方向離間距離が増加する変形を伴いつつ、各離間部よりCD方向外側のMD方向全体をCD方向外側に引き出すとともに、各離間部よりCD方向中央側且つ前記連結部材との連結部のMD方向両側に位置する部分を、MD方向両側に向かうにつれてCD方向外側へ向かうように斜め方向に引き出す、拡幅工程と、
    前記内装体を製造する、内装体製造工程と、
    この内装体製造工程で製造された内装体の前後端部を、前記拡幅工程後における前記腹側外装シートとなる部分の離間部よりCD方向外側の部分及び背側外装シートとなる部分の離間部よりCD方向外側の部分に対してそれぞれ固定する、内装体取付工程と、
    この内装体取付工程の後に、前記腹側外装シートとなる部分における前記内装体の取り付け面と、前記背側外装シートとなる部分における前記内装体の取り付け面とが重なるように、それらをCD方向に折り畳む、折り畳み工程と、
    この折り畳み工程の後に、個々のおむつの両側部となる部分において前記腹側外装シートとなる部分及び背側外装シートとなる部分を接合するとともに、前記腹側外装シートとなる部分及び背側外装シートとなる部分を個々のおむつの境界において切断して、個々のおむつを得る、側部接合切り離し工程と、
    を含むことを特徴とする、パンツタイプ使い捨ておむつの製造方法。
  5. 前記腹側外装シートとなる部分及び背側外装シートとなる部分に対し、各離間部よりCD方向外側に、第1の細長状弾性部材をMD方向に沿って且つその長さ方向に伸長した状態でそれぞれ固定するとともに、各離間部よりCD方向中央側に、第2の細長状弾性部材をMD方向に沿って且つその長さ方向に伸長した状態でそれぞれ固定する、請求項4記載のパンツタイプ使い捨ておむつの製造方法。
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