JP6163031B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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Description
また、例えば、股間部分とそれ以外の前後部分の幅が同じストレート形状のインナーパッドを紙おむつに装着する場合、ストレート形状のインナーパッドが不用意にポケットに入り込んでしまい、結果として、ストレート形状のインナーパッドがずれてしまうといった問題点があった。
吸収体を含む吸収性本体と、前記吸収性本体の外面側に設けられ、着用時に人体の腹側に位置する腹側部及び背側に位置する背側部を有するバックシートと、を備える吸収性物品において、
前記吸収性本体の幅方向の両端部にそれぞれ一端部が固定されるとともに、内側に折り返されることで立ち上がり部を形成し、長手方向に延在するギャザー部と、
前記ギャザー部と連続し、前記腹側部及び前記背側部であって前記ギャザー部に挟まれる領域から前記腹側部及び前記背側部の前記幅方向両端に向かってそれぞれ延出する延出領域を覆うように設けられ、前記腹側部及び前記背側部の外縁部分に接着されたポケット形成部と、を備え、
前記ギャザー部の前記立ち上がり部に前記ギャザー部の長手方向に沿って切断が容易な切断容易部が形成され、
前記ポケット形成部を構成する不織布シートは、前記ギャザー部を構成するギャザーシートに接着されることを特徴とする。
装着したインナーパッドを係合する係合手段を備えたことを特徴とする。
本発明の実施形態の吸収性物品について、図1から図3に基づいて説明する。
図1は第1実施形態におけるパンツタイプの紙おむつを示す斜視図である。図2は第1実施形態における紙おむつの内面側(装着時における内部側)の展開図である。図3は図2のIII−III線における断面図である。
紙おむつ100は、バックシート1の腹側部Fと背側部Bとが幅方向の両側端の接合端部Jにおいて接合されたことにより形成される腰周り開口部Wと、左右一対の脚周り開口部Lとを有している。
外面シート1A、内面シート1B、後述するトップシート4、ギャザーシート5、不織布シート6及び不織布シート7等に用いる不織布の素材としては、天然繊維、合成繊維のいずれを用いてもよい。天然繊維の例としては、綿、セルロース(木材パルプ)、羊毛、絹等が挙げられる。また合成繊維としては、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ナイロン、ポリエステル(PET)、アクリル等が挙げられ、またPE/PP混合不織布、PE/PET混合不織布、また、上記素材を適宜組み合わせたバイコンポーネント繊維(混合繊維)も用いることができる。
このバックシート1における外面シート1Aと内面シート1Bとの間には、弾性部材としての複数本の糸ゴム3が挟み込まれ固着されて備えられている。糸ゴム3は、バックシート1における腰周り開口部Wと左右一対の脚周り開口部Lに相当する部分に設けられており、紙おむつ100の使用時に、この糸ゴム3によって人体の腰周り及び脚周りで紙おむつ100が伸縮するように構成されている。
なお、吸収性本体2の防水フィルム22側を、バックシート1の内面に接着するなどして、バックシート1に吸収性本体2を固定している。
クレープ紙21は透液性のシートであって、吸収体20を全体的に包装しており、トップシート4を透過した体液を吸収体20に効率的に吸収させる機能を有する。
防水フィルム22は、遮水性を有し、吸収体20側からバックシート1側に水様分が漏れることを防止する機能を有する。
また、吸収性本体2の幅方向両側端には、吸収性本体2の長手方向に延在し、紙おむつ100におけるトップシート4側に立設するギャザーシート5、5が備えられている。
このギャザーシート5が紙おむつ100に固着されて備えられた状態において、その自由端部FGがトップシート4側に起立することにより立体ギャザーとなる。そして、この糸ゴム3によりギャザーシート5は、人体に合わせて伸縮自在に変形し、人体にフィットしやすい構造となっている。
ここで、切断容易部であるミシン目SPとは、一般的に、切り離しやすいように、ギャザーシート5に入れた連続した複数の小穴であって、当該小穴は、直線状、曲線状、点状、Y字型等の形状を有するものである。
なお、図4及び図5は、図2のIII−III線における断面図であり、基本的に紙おむつ100へのインナーパッドの装着手順等については、バックシート1の背側部Bの接着部分J4に関しても同じであるので、バックシート1の腹側部Fの接着部分J2に関して説明し、必要に応じてバックシート1の背側部Bの接着部分J4に関する説明を補足する。
このため、インナーパッド8の装着に際して、バックシート1の腹側部Fの接着部分J2、及び、バックシート1の背側部Bの接着部分J4のギャザーシート5の立ち上がり部PGに形成されているミシン目SP部分を切って、ギャザーシート5の自由端部FGと固定端部BGとを分離する。
第1実施形態では、ギャザーシート5と、ギャザーシート5と別部材である不織布シート6、7とで囲まれたインナーパッドが挿入可能なポケットPCを形成しているが、第2実施形態では、ギャザーシート11で2つの部材を一体形成している。
ここで、第2実施形態について図6から図9を用いて説明する。但し、第1実施形態と同じ内容説明に関しては、説明を適宜省略する。
さらに、第2の固定端部BG2が、バックシート1の外縁部分の接着端部J1でバックシート1の内面シート1Bに接着されるとともに、ギャザーシート11の立ち上がり部PGには長手方向に沿って切断容易部であるミシン目SPが形成される。
このギャザーシート11が紙おむつ100に固着されて備えられた状態において、その自由端部FGがトップシート4側に起立することにより立体ギャザーとなる。そして、この糸ゴム3によりギャザーシート11は、人体に合わせて伸縮自在に変形し、人体にフィットしやすい構造となっている。
また、ギャザーシート11は、自由端部FGの先端部を境界として、第1の固定端部BG1側がギャザー部GG、第2の固定端部BG2側がポケット形成部GPとして機能する。
なお、図8及び図9は、図6のVII−VII線における断面図であり、基本的に紙おむつ100へのインナーパッドの装着手順等については、第1実施形態と同じであるので、必要に応じて説明を補足する。
このため、インナーパッド8の装着に際して、バックシート1の腹側部Fであっての形成部分PT1、及び、バックシート1の背側部Bの形成部分PT2のギャザーシート11の立ち上がり部PGに形成されているミシン目SP部分を切って、ギャザーシート11の自由端部FGと固定端部BGとを分離する。
本発明の第1及び第2実施形態の変形例1について、図10に基づいて説明する。図10は紙おむつの内面側(装着時における内部側)の展開図である。
図10においては、基本的に図2等と同じ構成であり、異なる点は、ギャザーシート9及び吸収性本体2の長手方向の長さが、バックシート1の長手方向の長さと同じ点である。
第1及び第2実施形態は、パンツタイプの紙おむつであったが、第3実施形態ではテープ式の紙おむつ200である。図11は、第3実施形態におけるテープ式の紙おむつの展開図である。
ここで、第3実施形態について図11を用いて説明する。但し、第1及び第2実施形態と同じ内容説明に関しては、説明を適宜省略する。
テープ式の紙おむつ200は、人体の股間に股間部Mをあてがうとともに、人体の腹側及び背側に、背側部B及び腹側部Fとあてがった状態で、背側部Bに設けられた止着部であるテープTPで、背側部Bと腹側部Fとを止着することにより、確実に人体に着用される。
2 吸収性本体
20 吸収体
3 糸ゴム(弾性部材)
4 トップシート
5、9、11 ギャザーシート
6、7 不織布シート(ポケット形成部)
8、10 インナーパッド
100 紙おむつ
F 腹側部
B 背側部
M 股間部
W 腰周り開口部
L 脚周り開口部
J 接合端部
FG 自由端部
PG 立ち上がり部
BG、BG1、BG2 固定端部
GG ギャザー部
GP ポケット形成部
SP ミシン目(切断容易部)
R1、R2 延出領域
MT 係合手段
J1、J3、J5、J6 接着端部
J2、J4、J7、J8 接着部分
PT1、PT2 形成部分
Claims (5)
- 吸収体を含む吸収性本体と、前記吸収性本体の外面側に設けられ、着用時に人体の腹側に位置する腹側部及び背側に位置する背側部を有するバックシートと、を備える吸収性物品において、
前記吸収性本体の幅方向の両端部にそれぞれ一端部が固定されるとともに、内側に折り返されることで立ち上がり部を形成し、長手方向に延在するギャザー部と、
前記ギャザー部と連続し、前記腹側部及び前記背側部であって前記ギャザー部に挟まれる領域から前記腹側部及び前記背側部の前記幅方向両端に向かってそれぞれ延出する延出領域を覆うように設けられ、前記腹側部及び前記背側部の外縁部分に接着されたポケット形成部と、を備え、
前記ギャザー部の前記立ち上がり部に前記ギャザー部の長手方向に沿って切断が容易な切断容易部が形成され、
前記ポケット形成部を構成する不織布シートは、前記ギャザー部を構成するギャザーシートに接着されることを特徴とする吸収性物品。 - 前記ポケット形成部は、透液性であることを特徴とする請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記ギャザー部の長手方向の長さが、前記バックシートの長手方向の長さと同じであることを特徴とする請求項1又は2に記載の吸収性物品。
- 前記ポケット形成部の端部が前記バックシートの外面側に折り曲げられて前記バックシートの外面と接着されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
- 装着したインナーパッドを係合する係合手段を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
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