JP2011033772A - ポジ型感光性樹脂組成物、パターン硬化膜の製造方法及び電子部品 - Google Patents
ポジ型感光性樹脂組成物、パターン硬化膜の製造方法及び電子部品 Download PDFInfo
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Abstract
Description
近年、半導体素子のさらなる高集積化及び大型化が進む中、封止樹脂パッケージの薄型化、小型化が要求されている。また、LOC(リード・オン・チップ)や半田リフローによる表面実装等の方法がとられてきており、これまで以上に機械特性、耐熱性等に優れたポリイミド樹脂が必要とされるようになってきた。
1.(a)下記式(I)で表される構造を有する重合体、
(b)ナフトキノンジアジド化合物、
(c)溶剤、及び
(d)ヨードニウム化合物
を含み、下記条件i)及び条件ii)から選択されるいずれかの条件:
i)前記(d)ヨードニウム化合物が、2つ以上の単環式の芳香環が縮合した形の多環式の芳香環の骨格を有するを有すること、
ii)前記(d)ヨードニウム化合物と共に(e)2つ以上の単環式の芳香環が縮合した形の多環式の芳香環の骨格を有する光励起促進剤を含むこと
を満足することを特徴とするポジ型感光性樹脂組成物。
2.前記(b)ナフトキノンジアジド化合物が、o−ナフトキノンジアジド化合物である1に記載のポジ型感光性樹脂組成物。
3.前記(d)ヨードニウム化合物が、下記式(II)で表されるヨードニウム塩である1又は2に記載のポジ型感光性樹脂組成物。
4.前記式(II)のZが、下記式(III)で表される置換基のいずれかである3に記載のポジ型感光性樹脂組成物。
5.前記条件i)を満足するものである1〜4のいずれかに記載のポジ型感光性樹脂組成物。
6.前記条件ii)を満足するものである1〜5のいずれかに記載のポジ型感光性樹脂組成物。
7.(d)成分又は(e)成分における多環式の芳香環の骨格が、ナフタレン骨格又はアントラセン骨格である1〜6のいずれかに記載のポジ型感光性樹脂組成物。
8.前記(e)光励起促進剤が下記式(IV)で表されるアントラセン化合物である1〜7のいずれかに記載のポジ型感光性樹脂組成物。
9.(a)式(I)で表される構造を有する重合体100重量部に対し、(b)ナフトキノンジアジド化合物を0.01〜50重量部、及び(d)ヨードニウム化合物を1〜50重量部それぞれ含有する1〜8のいずれかに記載のポジ型感光性樹脂組成物。
10.(a)式(I)で表される構造を有する重合体100重量部に対し、(b)ナフトキノンジアジド化合物を0.01〜50重量部、(d)ヨードニウム化合物を1〜50重量部、及び(e)光励起促進剤を0.01〜50重量部それぞれ含有する1〜8のいずれかに記載のポジ型感光性樹脂組成物。
11.1〜10のいずれかに記載のポジ型感光性樹脂組成物を支持基板上に塗布し乾燥して感光性樹脂膜を形成する感光性樹脂膜形成工程と、
前記感光性樹脂膜を所定のパターンに露光する露光工程と、
前記露光後の感光性樹脂膜をアルカリ水溶液を用いて現像してパターン樹脂膜を得る現像工程と、
前記パターン樹脂膜を加熱処理してパターン硬化膜を得る加熱処理工程を含むパターン硬化膜の製造方法。
12.11に記載のパターン硬化膜の製造方法により得られるパターン硬化膜を、層間絶縁膜層又は表面保護膜層として有する電子部品。
(a)下記式(I)で表される構造を有する重合体、
(b)ナフトキノンジアジド化合物、
(c)溶剤、及び
(d)ヨードニウム化合物。
加えて、本発明のポジ型感光性樹脂組成物は、下記条件i)及び条件ii)から選択される、いずれかの条件を満足するものである。
i)前記(d)ヨードニウム化合物が、2つ以上の単環式の芳香環が縮合した形の多環式の芳香環の骨格を有するを有すること、
ii)前記(d)ヨードニウム化合物と共に(e)2つ以上の単環式の芳香環が縮合した形の多環式の芳香環の骨格を有する光励起促進剤を含むこと。
従って、式(I)中のX1の2〜8価の有機基は、前記カルボン酸の構造において、アミンとの反応によりアミド結合を形成したカルボキシル基と、その他の酸官能基(即ち、カルボキシル基若しくはそれがエステル化した基と、フェノール性水酸基又はその水素原子が置換基で置換された基)を除く部分の構造を示す有機基である。例えばテトラカルボン酸二無水物若しくはジカルボン酸のカルボキシル基及び酸官能基以外の構造に対応する有機基である。X1は一般に芳香環を含むことが好ましく、カルボキシル基及びその他の酸官能基は芳香環に直接結合していることが好ましい。
酸官能基を有するジカルボン酸としては、例えばN−(トリメリット酸二無水物)−2,2’−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、N−(トリメリット酸二無水物)−2,2’−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、N−(トリメリット酸二無水物)−4,4’−ジアミノ−3,3’−ジヒドロキシビフェニル、N−(トリメリット酸二無水物)−2,2’−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、N−(トリメリット酸二無水物)−2,2’−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)エーテル、N−(トリメリット酸二無水物)−2,2’−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、N−(トリメリット酸二無水物)−2,4−ジアミノフェノール、N−(トリメリット酸二無水物)−2,5−ジアミノフェノール、N−(トリメリット酸二無水物)−1,4−ジアミノ−2,5−ジヒドロキシベンゼン等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を組み合わせて使用される。また、必ずしもここに挙げられたものに限定されない。
さらにトリメリット酸又はその無水物のようなトリカルボン酸を用いることもできる。
酸官能基を有するジアミンとしては、例えば2,4−ジアミノ安息香酸、3,5−ジアミノ安息香酸、3,3’−ジアミノビフェニル−5,5’−ジカルボン酸、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル−5,5’−ジカルボン酸、4,4’−ジアミノジフェニルメタン−5,5’−ジカルボン酸、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン−5,5’−ジカルボン酸、4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド−5,5’−ジカルボン酸又はそれらの異性体のようにカルボキシル基を1つ以上持つか、あるいは4,4’−ジアミノ−3,3’−ジヒドロキシビフェニル、2,2’−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2’−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、オキシビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)、ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、2,4−ジアミノフェノール、1,4−ジアミノ−2,5−ジヒドロキシベンゼン、N,N’−(4−アミノフェニルカルボニル)−3,3’−ジヒドロキシビフェニル、N,N’−(3−アミノフェニルカルボニル)−3,3’−ジヒドロキシビフェニル、N,N’−(4−アミノフェニルカルボニル)2,2’−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、N,N’−(3−アミノフェニルカルボニル)2,2’−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、N,N’−(4−アミノフェニルカルボニル)2,2’−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、N,N’−(3−アミノフェニルカルボニル)2,2’−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、N,N’−(4−アミノフェニルカルボニル)−オキシビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)、N,N’−(3−アミノフェニルカルボニル)−オキシビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)、N,N’−(4−アミノフェニルカルボニル)−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、N,N’−(3−アミノフェニルカルボニル)−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)スルホン、N,N’−(4−アミノフェニルカルボニル)−2,4−ジアミノフェノール、N,N’−(3−アミノフェニルカルボニル)−2,4−ジアミノフェノール、N,N’−(4−アミノフェニルカルボニル)−1,4−ジアミノ−2,5−ジヒドロキシベンゼン、N,N’−(3−アミノフェニルカルボニル)−1,4−ジアミノ−2,5−ジヒドロキシベンゼンのようなフェノール基を有するもの等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を組み合わせて使用される。また、必ずしもここに挙げられたものに限定されない。
式(I)中のR1に1価の有機基として官能基を導入する方法としては、エーテル結合もしくはエステル結合を介して導入する方法が挙げられる。具体的な導入の方法としては、R1を置換基とするハロゲン化合物もしくは酸ハライド化合物を、R1が水素原子の基と反応させる、脱酸ハロゲン反応を利用した付加反応、もしくはビニルエーテルとの付加反応等が挙げられる。
上記アルカリ水溶液は、例えばテトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液、金属水酸化物水溶液、有機アミン水溶液等のアルカリ性の水溶液である。一般に濃度が2.38重量部のテトラブチルアンモニウム水溶液が用いられるので、(a)成分はこの水溶液に対して可溶性であることがより好ましい。
尚、当該分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィー法により測定し、標準ポリスチレン検量線を用いて算出することができる。
例えば、テトラカルボン酸二無水物とジアミン及び/又は酸官能基を有するジアミンを重合させることで(a)成分であるポリイミド前駆体を調製できる。同様に、活性化エステル化されたジカルボン酸及び/又は酸官能基を有するジカルボン酸とフェノール酸官能基を有するジアミンを重合させることで(a)成分であるポリベンゾオキサゾール前駆体を調製できる。また、テトラカルボン酸二無水物、ジカルボン酸及び/又は活性エステル化された酸官能基を有するジカルボン酸と、ジアミン及び/又は酸官能基を有するジアミンを共重合させることで(a)成分であるポリイミド/ポリベンゾオキサゾール前駆体の共重合体を調製することができる。
用いる溶剤としては、N−メチル−2−ピロリドン、γ−ブチロラクトン、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、2−メトキシエタノール、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸ブチル、メチル−1,3−ブチレングリコールアセテート、1,3−ブチレングリコールアセテート、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、テトラヒドロフラン等が挙げられ、単独でも混合して用いても良い。
R3〜R7のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等が挙げられる。
R3〜R7のトリアルキルシリル基としては、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基等が挙げられる。
R3のアルケニル基としては、ビニル基、アリル基、2−プロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基等が挙げられる。
i)前記(d)ヨードニウム化合物が、2つ以上の単環式の芳香環が縮合した形の多環式の芳香環の骨格を有するを有すること、
ii)前記(d)ヨードニウム化合物と共に(e)2つ以上の単環式の芳香環が縮合した形の多環式の芳香環の骨格を有する光励起促進剤を含むこと
従って、条件i)を充足する(d)成分の具体例としては、ジフェニルヨードニウム−9,10−ジメトキシアントラセン−2−スルホナート、ジフェニルヨードニウム−8−アニリノナフタレン−1−スルホナート、フェニル[(3−トリメチルシリル)−2−ナフチル]ヨードニウムトリフラート、ナフチル(フェニル)ヨードニウムテトラフロロボラート等が挙げられる。
また、本発明の組成物は、条件ii)を充足する場合として、さらに(e)2つ以上の単環式の芳香環が縮合した形の多環式の芳香環の骨格を有する光励起促進剤を含む。
(e)光励起促進剤は、活性光照射により励起され、(d)成分への一電子移動により(d)成分を分解して酸を発生させ、これにより光照射部の溶解速度を増大させる機能を有する。(e)成分は、特に(d)成分が活性光に吸収を持たない化合物であるときに用いると好ましい。
また、本発明の組成物がさらに成分(e)を含む場合、本発明の組成物は、成分(a)100重量部に対し、好ましくは、(b)成分を0.01〜50重量部、(d)成分を1〜50重量部、及び(e)成分を0.01〜50重量部それぞれ含有する。
150〜230重量部使用される。
本発明の組成物は、上述の(a)〜(e)成分の他に、接着性付与剤、界面活性剤又はレベリング剤、架橋剤等を含有してもよい。
上記接着付与剤としては、有機シラン化合物、アルミキレート化合物等が挙げられる。
上記界面活性剤又はレベリング剤としては、例えばポリオキシエチレンウラリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル等が挙げられる。また、界面活性剤又はレベリング剤の市販品としては、メガファックF171、F173、R−08(大日本インキ化学工業株式会社製)、フロラードFC430、FC431(住友スリーエム株式会社製)、オルガノシロキサンポリマーKP341、KBM303、KBM403、KBM803(信越化学工業株式会社製)等が挙げられる。
上記架橋剤は、例えばメチロール化合物であり、当該メチロール化合物としては、例えば3,3’−メチレンビス(2−ヒドロキシ−5−メチルベンゼンメタノール)、4,4’−(1−メチルエチリデン)ビス[2−メチル−6−ヒドロキシメチルフェノール]、4,4’−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフロロイソプロピリデン)ビス[2,6−ビス(ヒドロキシメチル)フェノール]、3,3’,5,5’−テトラキス(ヒドロキシメチル)[(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジオール]、4,4’−(1−メチルエチリデン)ビス[2,6−ビス(ヒドロキシメチル)フェノール]、2,2’−メチレンビス(4,6−ビスヒドロキシメチルフェノール)、2,6−ビス[(2−ヒドロキシ−3−ヒドロキシメチル−5−メチルフェニル)メチル]−4−メチルフェノール等が挙げられる。また、必ずしもここに挙げられたものに限定されない。
支持基板上に塗布した本発明の組成物を適度に加熱乾燥することにより、感光性樹脂塗膜が得られる。
照射する活性光線又は化学線としては、超高圧水銀灯を用いるコンタクト/プロキシミティ露光機、ミラープロジェクション露光機、i線ステッパ、g線ステッパ、その他の紫外線、可視光源や、X線、電子線を用いることができる。
露光後、必要に応じて露光後加熱(PEB;post exposure bake)処理を行なってもよい。
現像液であるアルカリ性水溶液としては、例えば苛性カリ、苛性ソーダ等のアルカリ金属水酸化物の水溶液;テトラメチルアンモニウムヒドロキサイド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、コリン等の水酸化四級アンモニウム;エタノールアミン、プロピルアミン、エチレンジアミン等のアミン水溶液等を用いることができる。
用いるリンス液としては、例えばメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ベンゼン、トルエン、キシレン、メチルセロソルブ、水等が挙げられる。
上記加熱温度は、好ましくは150〜500℃であり、より好ましくは200〜400℃である。加熱温度が150℃未満の場合、膜の機械特性及び熱特性が低下するおそれがある。一方、加熱温度が500℃超の場合、膜の機械特性及び熱特性が低下するおそれがある。
また、加熱時間は、好ましくは0.05〜10時間である。加熱時間が0.05時間未満の場合、膜の機械特性及び熱特性が低下するおそれがある。一方、加熱時間が10時間超の場合、膜の機械特性及び熱特性が低下するおそれがある。
図1〜図5は、多層配線構造を有する半導体装置の製造工程を説明する概略断面図であり、第1の工程から第5の工程へと一連の工程を表している。
層間絶縁膜層4は、本発明の樹脂組成物を用いて形成することができる。
この表面保護膜層(パターン硬化膜)8は、導体層を外部からの応力、α線等から保護し、得られる半導体装置は信頼性に優れる。
攪拌機、温度計及び窒素導入管を備えた密閉反応容器であるフラスコ中に、乾燥N−メチルピロリドン6495gと2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン1831.3g(5mol)、m−アミノフェノール218.3g(2mol)とを入れ、15〜25℃で溶解するまで撹拌した。次いで、4,4’−ジフェニルエーテルジカルボン酸ジクロリド1771g(6mol)を30分間かけて添加した後、20〜35℃で3時間撹拌した。この反応混合物を2.0lのイオン交換水にて激しく撹拌しながら処理した。析出した固形物をさらに70℃の温イオン交換水で洗浄し、ろ過フィルター上で吸引乾燥し、さらに減圧乾燥してポリマーAを得た。
得られたポリマーAの水分含有率は0.8重量%、重量平均分子量は19,200、分散度は1.5であった。
測定装置:検出器 株式会社日立製作所製L4000 UV
ポンプ :株式会社日立製作所製L6000
株式会社島津製作所製C−R4A Chromatopac
測定条件:カラム Gelpack GL−S300MDT−5 ×2本
溶離液 :THF/DMF=1/1(容積比)
LiBr・H2O(0.03mol/L)、H3PO4(0.06mol/L)
流速 :1.0mL/分、検出器:UV270nm
撹拌器、窒素導入管、及び温度計を備えた三口フラスコに、γ―ブチロラクトン170g、プロピレングリコールモノブチルエーテルアセタート17g、合成例1で得られたポリマーAを100g、4,4’−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフロロイソプロピリデン)ビス[2,6−ビス(ヒドロキシメチル)フェノール]10.0g、2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−[4−[1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エチル]フェニル]プロパンとナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホニルクロリドとを1/2.5のモル比で反応させた化合物13.0g、ビス(2−ヒドロキシエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン(62%エタノール溶液)3.5g、トリメトキシ(フェニル)シラン0.5g、ジフェニルヨードニウムニトラート3.0g、2−エチル−9,10−ジメトキシアントラセン3.0gを加えて室温下にて一昼夜撹拌溶解後、濾過してポジ型感光性樹脂組成物溶液を得た。
この溶液を6インチシリコンウエハ上にスピンコートした後に乾燥して、膜厚が9.0±1.0μmの塗膜を形成した後、i線ステッパを用いパターンマスクし、露光量を100〜800mJ/cm2として露光した。露光後の塗膜を2.38%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液を用いてパドル現像したところ、270mJ/cm2で、良好なレリーフパターンが得られた。
2−エチル−9,10−ジメトキシアントラセンの代わりに9,10−ジメトキシアントラセンを用いた以外は実施例1と同様にしてポジ型感光性樹脂組成物溶液を調製し、パターン樹脂膜を製造した。その結果、270mJ/cm2以上で、良好なレリーフパターンが得られた。
ジフェニルヨードニウムニトラート及び2−エチル−9,10−ジメトキシアントラセンの代わりにジフェニルヨードニウム及び9,10−ジメトキシアントラセン−2−スルホナートを用いた以外は実施例1と同様にしてポジ型感光性樹脂組成物溶液を調製し、パターン樹脂膜を製造した。その結果、270mJ/cm2以上で、良好なレリーフパターンが得られた。
ジフェニルヨードニウム及び9,10−ジメトキシアントラセン−2−スルホナートの代わりにジフェニルヨードニウム−8−アニリノナフタレン−1−スルホナートを用いた以外は実施例3と同様にしてポジ型感光性樹脂組成物溶液を調製し、パターン樹脂膜を製造した。その結果、270mJ/cm2以上で、良好なレリーフパターンが得られた。
撹拌器、窒素導入管、及び温度計を備えた三口フラスコに、γ―ブチロラクトン170g、プロピレングリコールモノブチルエーテルアセタート17g、合成例1で得られたポリマーAを100g、4,4’−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフロロイソプロピリデン)ビス[2,6−ビス(ヒドロキシメチル)フェノール]10.0g、2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−[4−[1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エチル]フェニル]プロパンとナフトキノン−1,2−ジアジド−5−スルホニルクロリドとを1/2.5のモル比で反応させた化合物13.0g、ビス(2−ヒドロキシエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン(62%エタノール溶液)3.5g、トリメトキシ(フェニル)シラン0.5g、ジフェニルヨードニウムニトラート3.0gを加えて室温下にて一昼夜撹拌溶解後、濾過してポジ型感光性樹脂組成物溶液を得た。
得られた溶液を用いて実施例1と同様にして、パターン樹脂膜を製造した。その結果、310mJ/cm2以上で、良好なレリーフパターンが得られた。
2 保護膜
3 第1導体層
4 層間絶縁膜層
5 感光樹脂層
6A、6B、6C 窓
7 第2導体層
8 表面保護膜層
Claims (12)
- (a)下記式(I)で表される構造を有する重合体、
(b)ナフトキノンジアジド化合物、
(c)溶剤、及び
(d)ヨードニウム化合物
を含み、下記条件i)及び条件ii)から選択されるいずれかの条件:
i)前記(d)ヨードニウム化合物が、2つ以上の単環式の芳香環が縮合した形の多環式の芳香環の骨格を有するを有すること、
ii)前記(d)ヨードニウム化合物と共に(e)2つ以上の単環式の芳香環が縮合した形の多環式の芳香環の骨格を有する光励起促進剤を含むこと
を満足することを特徴とするポジ型感光性樹脂組成物。 - 前記(b)ナフトキノンジアジド化合物が、o−ナフトキノンジアジド化合物である請求項1に記載のポジ型感光性樹脂組成物。
- 前記条件i)を満足するものである請求項1〜4のいずれかに記載のポジ型感光性樹脂組成物。
- 前記条件ii)を満足するものである請求項1〜5のいずれかに記載のポジ型感光性樹脂組成物。
- (d)成分又は(e)成分における多環式の芳香環の骨格が、ナフタレン骨格又はアントラセン骨格である請求項1〜6のいずれかに記載のポジ型感光性樹脂組成物。
- (a)式(I)で表される構造を有する重合体100重量部に対し、(b)ナフトキノンジアジド化合物を0.01〜50重量部、及び(d)ヨードニウム化合物を1〜50重量部それぞれ含有する請求項1〜8のいずれかに記載のポジ型感光性樹脂組成物。
- (a)式(I)で表される構造を有する重合体100重量部に対し、(b)ナフトキノンジアジド化合物を0.01〜50重量部、(d)ヨードニウム化合物を1〜50重量部、及び(e)光励起促進剤を0.01〜50重量部それぞれ含有する請求項1〜8のいずれかに記載のポジ型感光性樹脂組成物。
- 請求項1〜10のいずれかに記載のポジ型感光性樹脂組成物を支持基板上に塗布し乾燥して感光性樹脂膜を形成する感光性樹脂膜形成工程と、
前記感光性樹脂膜を所定のパターンに露光する露光工程と、
前記露光後の感光性樹脂膜をアルカリ水溶液を用いて現像してパターン樹脂膜を得る現像工程と、
前記パターン樹脂膜を加熱処理してパターン硬化膜を得る加熱処理工程を含むパターン硬化膜の製造方法。 - 請求項11に記載のパターン硬化膜の製造方法により得られるパターン硬化膜を、層間絶縁膜層又は表面保護膜層として有する電子部品。
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