JP2011032374A - 微細顔料組成物およびその製造方法 - Google Patents

微細顔料組成物およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011032374A
JP2011032374A JP2009180130A JP2009180130A JP2011032374A JP 2011032374 A JP2011032374 A JP 2011032374A JP 2009180130 A JP2009180130 A JP 2009180130A JP 2009180130 A JP2009180130 A JP 2009180130A JP 2011032374 A JP2011032374 A JP 2011032374A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pigment
group
formula
triazine compound
parts
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009180130A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5299151B2 (ja
Inventor
Koichi Takahara
耕一 高原
Hiroshi Tanigaki
博 谷垣
Koichi Tanaka
浩一 田中
Masafumi Ito
雅史 伊藤
Takeshi Nishikawa
毅 西川
Shogo Nishimata
将吾 西俣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Color Works Ltd
Original Assignee
Sanyo Color Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Color Works Ltd filed Critical Sanyo Color Works Ltd
Priority to JP2009180130A priority Critical patent/JP5299151B2/ja
Priority to CN201010242893.2A priority patent/CN101987925B/zh
Priority to KR1020100073955A priority patent/KR101744501B1/ko
Priority to TW099125444A priority patent/TWI557189B/zh
Publication of JP2011032374A publication Critical patent/JP2011032374A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5299151B2 publication Critical patent/JP5299151B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B62/00Reactive dyes, i.e. dyes which form covalent bonds with the substrates or which polymerise with themselves
    • C09B62/02Reactive dyes, i.e. dyes which form covalent bonds with the substrates or which polymerise with themselves with the reactive group directly attached to a heterocyclic ring
    • C09B62/04Reactive dyes, i.e. dyes which form covalent bonds with the substrates or which polymerise with themselves with the reactive group directly attached to a heterocyclic ring to a triazine ring
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B3/00Dyes with an anthracene nucleus condensed with one or more carbocyclic rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09BORGANIC DYES OR CLOSELY-RELATED COMPOUNDS FOR PRODUCING DYES, e.g. PIGMENTS; MORDANTS; LAKES
    • C09B62/00Reactive dyes, i.e. dyes which form covalent bonds with the substrates or which polymerise with themselves
    • C09B62/02Reactive dyes, i.e. dyes which form covalent bonds with the substrates or which polymerise with themselves with the reactive group directly attached to a heterocyclic ring
    • C09B62/04Reactive dyes, i.e. dyes which form covalent bonds with the substrates or which polymerise with themselves with the reactive group directly attached to a heterocyclic ring to a triazine ring
    • C09B62/08Azo dyes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Optical Filters (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)

Abstract

【課題】一次粒子径が極めて小さい有機顔料を含み、かつその凝集が著しく抑制され得る微細顔料組成物を提供すること、および、当該微細顔料組成物を容易に調製可能な製造方法を提供すること。
【解決手段】式(1)で示されるトリアジン化合物と有機顔料とを含む微細顔料組成物。
Figure 2011032374

(式(1)中、Aは、酸性基又は塩基性基を示す。Bは、−OH、−Cl、酸性基又は塩基性基を示す。Dは、−H、−Cl、−OH又は芳香族アミン残基を示す。)
【選択図】なし

Description

本発明は、微細な有機顔料を含む微細顔料組成物およびその製造方法に関するものである。
印刷インキや塗料、例えばインクジェットプリンター用インキ、カラーフィルター用インキにおいては、顔料を微細な状態で分散させることにより、高い着色力を発揮させ、印刷物または塗加工物の鮮明な色調、光沢等の適性を持たせたり、カラーフィルター等の塗膜の色度、コントラスト等の適性を持たせたりしている。近年、高品質の印刷物等に対する市場の要請から、より一層微細な顔料粒子を分散して得られるインキ等が強く望まれている。
そのため、顔料をより微細にするために、一旦得られた顔料をソルトミリング等の方法により、その一次粒子の粒子径をより小さくすることが広く行われている。
しかし、一般的には、水、溶剤、樹脂などの混合物(塗料やインキ等のビヒクル)中に一旦分散した顔料粒子は、その混合物(顔料分散体)中で凝集する傾向にあり、顔料の一次粒子の粒子径が小さくなるほど、凝集して二次粒子を形成する傾向が強いため、上記のようにソルトミリング等により顔料を微細化しても、微細化された顔料粒子を安定して分散させることは難しいこととされている。そして、このように顔料分散体中で顔料粒子が凝集すると、当該顔料分散体の粘度上昇、展色物の塗面光沢の低下、塗膜の性能の低下など、各種の好ましくない現象を生じることが多い。
この改善策として、金属石鹸などによる顔料の表面処理、あるいは、特定の顔料誘導体、有機色素の部分骨格を含む分散剤などの利用が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
しかしながら、これらの技術によれば、顔料粒子の微細化と凝集性に関してある程度の改善効果は得られるものの、より微細な顔料粒子を分散したインキ等の要望に対して必ずしも満足しうるものが得られていないのが現状である。
米国特許第3582380号明細書 特開平3−9957号公報 特開2003−26950号公報
上記問題に鑑みて、本発明の目的とするところは、一次粒子径が極めて小さい有機顔料を含み、かつその凝集が著しく抑制され得る微細顔料組成物を提供すること、および、当該微細顔料組成物を容易に調製可能な製造方法を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するため、鋭意検討した結果、本発明に達した。即ち、本発明の第1は、式(1)で示されるトリアジン化合物と有機顔料とを含む微細顔料組成物に関する。
Figure 2011032374
(式(1)中、Aは、酸性基又は塩基性基を示す。Bは、−OH、−Cl、酸性基又は塩基性基を示す。Dは、−H、−Cl、−OH又は芳香族アミン残基を示す。)
本発明では、前記トリアジン化合物の芳香族アミン残基であるDが、式(2)または(3)で示される基であってよい。
Figure 2011032374
(式(2)中、Yは、−H、−OH又は−NH2を示す。)
Figure 2011032374
(式(3)中、Q1、Q2、Q3、Q4は、それぞれ独立して、−H、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ基を示す。Xは、−H、−OH又は−NH2を示す。Wは、−CH2−、−O−、−SO2−又は式(4)を示し、nは、0〜2の整数を示す。)
Figure 2011032374
本発明では、前記トリアジン化合物の芳香族アミン残基であるDが、式(5)で示される基であってもよい。
Figure 2011032374
(式(5)中、R1、R2、R3は、それぞれ独立して、−H、−Cl、−NO2、−NH2、低級アルキル基、低級アルコキシル基、−CF3、−SO3H、−SO2N(C252、−COOH、−COOCH3、−CONH2、−SO2−NH2−Ph(Phはフェニル基を示す)、−CONH−Ph(Phは、−H、−Cl、メチレン基の置換基を有して良いフェニル基を示す)のいずれかを示す。)
本発明では、前記トリアジン化合物の芳香族アミン残基であるDが、式(6)で示される基であってもよい。
Figure 2011032374
(式(6)中、Z1、Z2、Z3、Z4は、それぞれ独立して、−H、−Cl、−OH、−NH2、−SO3H、−COOHのいずれかを示す。)
本発明では、前記トリアジン化合物のAで示される基が、式(7)および(8)で示される基から選択されるいずれかの酸性基であってよい。
Figure 2011032374
Figure 2011032374
(式(7)及び(8)中、R4、R5、R6は、それぞれ独立して、−H、−NO2、−Cl、低級アルキル基、低級アルコキシル基、−CF3、−SO3H、−SO2N(C252、−COOH、−COOCH3、−CONH2、−SO2−NH2−Ph(Phはフェニル基を示す)、−CONH−Ph(Phは、−H、−Cl、メチレン基の置換基を有して良いフェニル基を示す)のいずれかを示す。)
本発明では、前記トリアジン化合物のAで示される基が、−NH−(CH23−N(CH32、−NH−(CH23−N(C252、−NH−(CH23−N(C372および−NH−(CH23−N(C492から選択されるいずれかの塩基性基であってもよい。
本発明では、前記トリアジン化合物のBで示される基が、式(7)および(8)で示される基から選択されるいずれかの酸性基であってよいし、−NH−(CH23−N(CH32、−NH−(CH23−N(C252、−NH−(CH23−N(C372および−NH−(CH23−N(C492から選択されるいずれかの塩基性基であってもよい。
本発明では、前記有機顔料がアゾ系顔料あるいは縮合多環系顔料であってよく、アゾ系顔料としては、カラーインデックス ピグメントイエロー74又はピグメントレッド269が好ましく、縮合多環系顔料としては、カラーインデックス ピグメントバイオレット23又はピグメントレッド254が好ましい。
本発明の第2は、式(1)で示されるトリアジン化合物存在下で、ジアゾニウム塩をカップラーとカップリング反応させることを特徴とするアゾ系顔料を含む微細顔料組成物の製造方法に関する。また、本発明では、カップラー100部に対し、前記トリアジン化合物が0.1〜20部となるように添加してよい。
本発明の第3は、式(1)で示されるトリアジン化合物存在下で、粗製顔料を顔料化することを特徴とする縮合多環系顔料を含む微細顔料組成物の製造方法に関する。また、本発明では、粗製顔料100部に対し、前記トリアジン化合物が0.1〜20部となるように添加してよい。
本発明に係る微細顔料組成物は、特定のトリアジン化合物を含むことから、有機顔料の一次粒子径が極めて小さく、かつその凝集が著しく抑制され得るため、当該顔料組成物を顔料分散組成物中に分散させた場合でも、その凝集を効果的に防止することができる。従って、当該顔料分散組成物を用いて形成される薄膜は、透明性が極めて良好である。また、前記微細顔料組成物は、本発明に係る製造方法により容易に得ることができる。
本発明の微細顔料組成物は、下式(1)で示されるトリアジン化合物と有機顔料とを含むことを特徴とする。
Figure 2011032374
(式(1)中、Aは、酸性基又は塩基性基を示す。Bは、−OH、−Cl、酸性基又は塩基性基を示す。Dは、−H、−Cl、−OH又は芳香族アミン残基を示す。)
本発明では、微細顔料組成物中に、前記式(1)で示されるトリアジン化合物が含まれることにより、有機顔料の一次粒子径が極めて小さく維持されることとなる。また、本発明の微細顔料組成物を用いて調製した顔料分散体は、他の分散剤などとの相乗効果により有機顔料の一次粒子の凝集が効果的に抑制されたものとなし得る。
このように、前記トリアジン化合物により微細な有機顔料の凝集が著しく抑制される機構は、必ずしも明らかではないが、トリアジン環を母体骨格として、その側鎖に酸性及び/又は塩基性の官能基を有することにより、前記トリアジン化合物が有機顔料の一次粒子表面へ吸着とトリアジン環のπ電子により、顔料粒子の結晶成長を抑制するとともに、分散剤等との親和性が飛躍的に向上するため、極めて良好な分散効果が奏されるものと考えられる。
式(1)中、Dは−H、−Cl、−OH又は芳香族アミン残基を示し、芳香族アミン残基としては、下記式(2)、(3)、(5)または(6)で示される基であるのが好ましい。このような芳香族アミン残基を有するトリアジン化合物は、π電子リッチな化合物であり、該化合物が形成されつつある顔料結晶粒子表面に接近し、該顔料分子が有するπ電子との相互作用により、顔料の一次粒子の結晶成長が抑制/制御できるものと考えられる。また、Dが−Clである場合は、トリアジン化合物が、π電子を有するトリアジン環により、形成されつつある顔料結晶粒子表面に近接し、該顔料分子が有するπ電子との相互作用により、顔料粒子表面に作用し、バルキーな塩素原子の動きと相俟って、顔料の一次粒子の結晶成長が抑制/制御できるものと考えられる。
Figure 2011032374
(式(2)中、Yは、−H、−OH又は−NH2を示す。)
Figure 2011032374
(式(3)中、Q1、Q2、Q3、Q4は、それぞれ独立して、−H、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ基を示す。Xは、−H、−OH又は−NH2を示す。Wは、−CH2−、−O−、−SO2−又は式(4)を示し、nは、0〜2の整数を示す。)
Figure 2011032374
Figure 2011032374
(式(5)中、R1、R2、R3は、それぞれ独立して、−H、−Cl、−NO2、−NH2、低級アルキル基、低級アルコキシル基、−CF3、−SO3H、−SO2N(C252、−COOH、−COOCH3、−CONH2、−SO2−NH2−Ph(Phはフェニル基を示す)、−CONH−Ph(Phは、−H、−Cl、メチレン基の置換基を有して良いフェニル基を示す)のいずれかを示す。)
本発明において、低級アルキル基、低級アルコキシ基における低級とは、炭素数が1〜4であるものを意味する。
Figure 2011032374
(式(6)中、Z1、Z2、Z3、Z4は、それぞれ独立して、−H、−Cl、−OH、−NH2、−SO3H、−COOHのいずれかを示す。)
本発明では、トリアジン化合物の芳香族アミン残基であるDとしては、前記のような構成を満足すればよいが、有機顔料の結晶成長を抑制し、一次粒子径を小さくする観点からは、式(9)で示す一群の基のいずれかが好ましい。
Figure 2011032374




式(1)中、Aは、酸性基又は塩基性基を示す。このような置換基であれば、特に限定はないが、酸性基としては、スルホン酸基又はカルボン酸基を有する基が好適であり、具体的には、π電子を有する芳香族基に酸性置換基を有する式(7)および(8)から選択されるいずれかの基であるのが好ましい。
Figure 2011032374
Figure 2011032374
(式(7)及び(8)中、R4、R5、R6は、それぞれ独立して、−H、−NO2、−Cl、低級アルキル基、低級アルコキシル基、−CF3、−SO3H、−SO2N(C252、−COOH、−COOCH3、−CONH2、−SO2−NH2−Ph(Phはフェニル基を示す)、−CONH−Ph(Phは、−H、−Cl、メチレン基の置換基を有して良いフェニル基を示す)のいずれかを示す。)
また、塩基性基としては、アミン系塩基性基を有する基が好適であり、具体的には、−NH−(CH23−N(CH32、−NH−(CH23−N(C252、−NH−(CH23−N(C372および−NH−(CH23−N(C492から選択されるいずれかの塩基性基であるのが好ましい。
式(1)中、Bは、−OH、−Cl、酸性基又は塩基性基を示す。また、Bが酸性基又は塩基性基を示す場合は、それらについて、特に限定はないが、上述のAにおいて示した、酸性基および塩基性基を、Aとは独立して選択することができる。
本発明では、以上のような構成を有するトリアジン化合物であれば、本発明の目的をたせいすることができるが、好適な例として、下式(10)〜(16)で示されるトリアジン化合物を挙げることができる。
Figure 2011032374

Figure 2011032374

Figure 2011032374

Figure 2011032374

Figure 2011032374

Figure 2011032374

Figure 2011032374
以上のような構成を有するトリアジン化合物は、公知の方法にて製造することができるほか、市販のものを用いても良い。
本発明において用いる有機顔料としては特に限定はないが、アゾ系顔料または縮合系顔料が好適である。
前記アゾ系顔料としては、本発明のトリアジン化合物による結晶抑制効果の観点から、カラーインデックス(以下、C.I.という) ピグメントイエロー1、3、12、13、14、17、55、73、74、75、81、83、97、120、151、154、156、165、175、180、194、C.I.ピグメントレッド5、146、147、150、170、176、184、185、213、269が好ましく、中でも、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントレッド269がより好ましい。
前記縮合多環系顔料としては、本発明のトリアジン化合物による結晶抑制効果の観点から、C.I.ピグメントレッド122、177、202、207、209、254、C.I.ピグメントブルー15:3、15:6、C.I.ピグメントグリーン36、58、C.I.ピグメントイエロー138、150、185、C.I.ピグメントバイオレット23が好ましく、中でも、C.I.ピグメントレッド254、C.I.バイオレット23がより好ましい。
本発明において用いられる有機顔料は、1次粒子として、長径が、50〜150nm、短径が、30〜100nmであるのが好ましい。このような一次粒子の大きさを有するものを、本発明では、一次粒子径が極めて小さい、あるいは、高度に微細化された、という。
本発明の微細顔料組成物は、前述のトリアジン化合物の存在下で、所望の有機顔料の原料となる化合物を反応させるか、粗製顔料を顔料化することにより得ることができる。
例えば、有機顔料としてアゾ系顔料を用いる場合は、前記トリアジン化合物の存在下で、原料となるジアゾニウム塩とカップラーとのカップリング反応を行うことで、カップリング反応によりアゾ系顔料が生成し、顔料の結晶が成長する際に、前記トリアジン化合物が、形成されつつある顔料結晶粒子表面に接近し、該顔料分子が有するπ電子との相互作用により、顔料の一次粒子の結晶成長が抑制/制御され、上述のように一次粒子径の極めて小さいアゾ系顔料を含む微細顔料組成物を得ることができると考えられる。尚、前記トリアジン化合物は、カップリング反応時に存在していれば良く、その添加方法は問わない。またカップリング反応は、公知の方法により行うことができる。尚、本発明において使用するカップラーとしては、上記アゾ系顔料を合成する際のカップリング反応において使用可能なものであれば特に限定はない。また、本発明において使用するジアゾニウム塩としては、上記アゾ系顔料のカップリング反応において使用可能なものであれば特に限定はなく、各種アミンをジアゾ化したジアゾニウムを金属塩としたものである。
また、前記トリアジン化合物の添加量は、特に限定はないが、カップラー100部に対し、前記トリアジン化合物が0.1〜20部となるように添加する。前記トリアジン化合物の添加量が、0.1部より少ないと、結晶成長抑制効果が小さく、20部より多いと、最終製品の性能に影響を与える(最終製品の透明性、コントラストなど)傾向にある。また、カップラーとジアゾニウム塩の使用比率は、等モルの反応を基準とするが、それらの種類等によって適宜調整して良い。
上記のようにカップリング反応をさせた後、定法により濾過、水洗し、乾燥させた後、ロールミル、ビーズミルなどの分散機により粉砕することにより、一次粒子の極めて小さいアゾ系顔料を含む微細顔料組成物を得ることができる。尚、上記のようにして、乾燥させた後は、一次粒子が凝集し、より大きな二次粒子が形成されるが、上記のような分散機を用いるだけで、通常必要とされるソルトミリングなどの微細化工程を経ることなく、容易に二次粒子を粉砕して、粒子径の極めて小さい一次粒子の状態に戻すことが可能である。
有機顔料として縮合多環系顔料を用いる場合は、アゾ系顔料の場合と異なり、前記トリアジン化合物の存在下で、粗製顔料を顔料化する工程を経て微細顔料組成物が製造される。これは、粗製顔料を調製する際に前記トリアジン化合物を添加することが困難であることによるものである。そこで、一次粒子径の非常に大きい粗製顔料が調製された後、顔料化(微細化)する工程において、前記トリアジン化合物を存在させると、微細化された顔料粒子の結晶成長が効果的に抑制され、一次粒子の極めて小さい縮合多環系顔料が得られることを見出した。基本的な原理は、アゾ系顔料の場合と同じく、前記トリアジン化合物と顔料のπ電子による相互作用およびその側鎖の構成によるものと考えられる。即ち、一旦調製された非常に大きな粒子径を有する粗製顔料を、ソルトミリング等の方法で、顔料粒子が微細にされた後、再度結晶が成長していくことになるが、その際に、前記トリアジン化合物を存在させることによって、その結晶成長が効果的に抑制されるものと考えられる。
尚、本発明で粗製顔料とは、縮合多環系顔料のもととなる原料化合物を反応させて得られる、粒子径の大きい(例えば、10〜数百μm程度)化合物であって、そのままでは顔料としての分散性や鮮明な発色が得られないものをいう。このような縮合多環系顔料の粗製顔料は公知の方法で調製することができる。
本発明では、上記のような粗製顔料を、前記トリアジン化合物の存在下で顔料化する。本発明で顔料化するとは、粗製顔料の粒子径を顔料として適切な粒子径範囲に揃える工程を意味する。また、適切な粒子範囲とは、用途などによって異なるが、0.05〜0.3μm程度とされている。
また、上記顔料化の方法としては、ソルトミリング等の公知の方法を用いて行うことができる。顔料化の際の前記トリアジン化合物の添加量は、特に限定はないが、粗製顔料100部に対し、前記トリアジン化合物が0.1〜20部となるように添加する。前記トリアジン化合物の添加量が、0.1部より少ないと、結晶成長抑制効果が小さく、20部より多いと、最終製品の性能に影響を与える(最終製品の透明性、コントラストなど)傾向にある。
上記のようにして顔料化された後、定法により水洗し、乾燥させた後、ロールミル、ビーズミルなどの分散機により粉砕することにより、高度に微細化された、一次粒子径の極めて小さい縮合多環系顔料を含む微細顔料組成物を得ることができる。
上記のようにして得られた本発明に係る所定のトリアジン化合物と所望の有機顔料を含む微細顔料組成物は、所望の有機顔料が高度に微細化されており、例えば、有機顔料の1次粒子として、長径が、50〜150nm、短径が30〜100nmを有するものを得ることができる。また、このように、本発明に係る微細顔料組成物は、含まれる有機顔料の一次粒子が極めて小さく、高度に微細化されており、かつその凝集性を著しく抑制し得るものであ、即ち、当該顔料組成物を顔料分散組成物中に分散させた場合でも、分散剤等との相乗効果によりその凝集を効果的に防止することができるため、高度な色特性等が要求される印刷インキ、塗料など、とりわけインクジェットプリンター用インキ、カラーフィルター用インキなどに好適に用いることができる。
以下に実施例および比較例を挙げて本発明をより詳細に説明する。尚、例中における「部」や「%」は重量基準である。
(製造例1)
水100部に塩化シアヌル7.3部と塩化シアヌルの1個のClと反応する量のスルファニル酸(商品名:ASAスルファニル酸、スガイ化学工業製)6.8部を加えて20℃で1時間反応させた。次に、この反応物の1個のClと反応する量の4,4’−メチレンジ−2,6−キシリジン(商品名:KAYABOND C−200S、日本化薬製)10部を加えて70℃で1時間反応させた。得られた反応物を濾過、残渣を水洗した後、80℃の恒温槽に1晩静置して乾燥させて、前記式(10)で示されるトリアジン化合物17.0部を得た。
(製造例2)
スルファニル酸6.8部に替えて、スルファニル酸3.4部添加とした以外は、製造例1と同様の操作を行い、前記式(11)で示されるトリアジン化合物14.8部を得た。
(製造例3)
4,4’−メチレンジ−2,6−キシリジン10部に替えて、パラフェニレンジアミン(商品名:p−フェニレンジアミン、和光純薬製)4.3部添加とした以外は、製造例1と同様の操作を行い、前記式(12)で示されるトリアジン化合物12.5部を得た。
(製造例4)
4,4’−メチレンジ−2,6−キシリジン10部に替えて、3−アミノ−4−メトキシベンズアニライド(商品名:M−40、三星化学工業製)9.5部添加とした以外は、製造例1と同様の操作を行い、前記式(13)で示されるトリアジン化合物16.6部を得た。
(製造例5)
水100部に塩化シアヌル7.3部と塩化シアヌルの1個のClと反応する量のスルファニル酸6.8部を加えて20℃で1時間反応させた。次に、この反応物の1個のClと反応する量の3−アミノ−4−メトキシベンズアニライド(商品名:M−40、三星化学工業製)9.5部を加えて75℃で1時間反応させた。その後、水酸化ナトリウムを加えてpH6に調製し、更に90℃で2時間撹拌を行い、残りのClを加水分解した。得られた反応物を濾過、残渣を水洗した後、80℃の恒温槽に1晩静置して乾燥させて、前記式(14)で示されるトリアジン化合物15.9部を得た。
(製造例6)
水100部に塩化シアヌル7.3部と塩化シアヌルの1個のClと反応する量のスルファニル酸6.8部を加えて20℃で1時間反応させた。次に、この反応物の1個のClと反応する量の4,4’−メチレンジ−2,6−キシリジン(商品名:KAYABOND C−200S、日本化薬製)10部を加えて70℃で1時間反応させた。その後、水酸化ナトリウムを加えてpH6に調製し、更に90℃で2時間撹拌を行い、残りのClを加水分解した。得られた反応物を濾過、残渣を水洗した後、80℃の恒温槽に1晩静置して乾燥させて、前記式(15)で示されるトリアジン化合物16.4部を得た。
(製造例7)
スルファニル酸6.8部に替えて、ジブチルアミノプロピルアミン(商品名:N,N−ジブチル−1,3−プロパンジアミン、和光純薬製)7.3部添加とした以外は、製造例1と同様の操作を行い、前記式(16)で示されるトリアジン化合物17.4部を得た。
(実施例1)
2−メトキシ−4−ニトロ−アニリン(商品名:Kako Red B Base conc、昭和化工製)50部を、水400部と35%塩酸79部との混合液中に加えて撹拌した後、この液が0〜5℃になるまで冷却し、さらに亜硝酸ソーダ21.5部を加えて定法によりジアゾ化し、ジアゾ化液を調製した。
また、カップラー液は、次のようにして調製した。先ず、カップラーである2−メトキシ−アセトアセトアニライド(商品名:アセト酢酸O−アニシダイト、三星化学工業製)66部を、水300部と30重量%苛性ソーダ水溶液48部との混合液中に加えて溶解させた。そして、この溶解液を、水900部に酢酸ソーダ30部を添加して得られる水溶液に加えた後、水150部と80%酢酸28部との混合液を更に加えて、カップラーを析出させた。次いで、この析出液に、製造例1で得られたトリアジン化合物3部を添加して懸濁液(カップラー液)を調製した。
このカップラー液に前記ジアゾ化液を25℃において撹拌しながら120分間かけて徐々に添加して、ジアゾニウム塩をカップラーとカップリング反応をさせた後、90℃で30分間加熱し、アゾ系黄色顔料C.I.ピグメントイエロー74を生成した。
この反応液を常温で放置後、定法により濾過し、水洗し、乾燥させた後、サンプルミルにより粉砕して、式(10)で示されるトリアジン化合物とアゾ系黄色顔料C.I.ピグメントイエロー74を含む微細顔料組成物118部を得た。
(実施例2)
3−アミノ−4−メトキシベンズアニライド(商品名:M−40、三星化学工業製)50部を、水1000部に添加し、分散させ、液温を0〜5℃に調整して、35%塩酸78部を加えて20分間撹拌した後、亜硝酸ソーダ15部を加えて定法によりジアゾ化した。更に、80%酢酸25部及び酢酸ソーダ15部を添加してジアゾニウム塩を生成させた後、製造例1で得られたトリアジン化合物1部を添加し、ジアゾニウム塩溶液を調製した。
また、N−(5−クロロ−2−メトキシフェニル)−3−ヒドロキシ−2−ナフタレンカルボキシアミド(商品名:ナフトール AC−CA、三星化学工業製)69部を、水1700部と30重量%苛性ソーダ水溶液48部の混合液に溶解し、カップラー液を調製した。
このカップラー液を、液温が10℃以下になるように調整し、前記ジアゾニウム塩溶液に撹拌しながら添加してカップリング反応をさせた後、90℃で30分間加熱し、アゾ系赤色顔料C.I.ピグメントレッド269を生成した。
この反応液を常温で放置後、定法により濾過し、水洗し、乾燥させた後、サンプルミルにより粉砕して、式(10)で示されるトリアジン化合物とアゾ系赤色顔料C.I.ピグメントレッド269を含む微細顔料組成物121部を得た。
(実施例3)
製造例1で得られた式(10)で示されるトリアジン化合物3部を添加したことを除き、実施例2と同様にして、式(10)で示されるトリアジン化合物とアゾ系赤色顔料C.I.ピグメントレッド269を含む微細顔料組成物121部を得た。
(実施例4)
製造例2で得られた式(11)で示されるトリアジン化合物3部を添加したことを除き、実施例3と同様にして、式(11)で示されるトリアジン化合物とアゾ系赤色顔料C.I.ピグメントレッド269を含む微細顔料組成物121部を得た。
(実施例5)
製造例3で得られた式(12)で示されるトリアジン化合物3部を添加したことを除き、実施例3と同様にして、式(12)で示されるトリアジン化合物とアゾ系赤色顔料C.I.ピグメントレッド269を含む微細顔料組成物121部を得た。
(実施例6)
製造例4で得られた式(13)で示されるトリアジン化合物3部を添加したことを除き、実施例3と同様にして、式(13)で示されるトリアジン化合物とアゾ系赤色顔料C.I.ピグメントレッド269を含む微細顔料組成物121部を得た。
(実施例7)
製造例4で得られた式(13)で示されるトリアジン化合物0.8部を添加したことを除き、実施例6と同様にして、式(13)で示されるトリアジン化合物とアゾ系赤色顔料C.I.ピグメントレッド269を含む微細顔料組成物121部を得た。
(実施例8)
製造例4で得られた式(13)で示されるトリアジン化合物1.5部を添加したことを除き、実施例6と同様にして、式(13)で示されるトリアジン化合物とアゾ系赤色顔料C.I.ピグメントレッド269を含む微細顔料組成物121部を得た。
(実施例9)
製造例4で得られた式(13)で示されるトリアジン化合物5部を添加したことを除き、実施例6と同様にして、式(13)で示されるトリアジン化合物とアゾ系赤色顔料C.I.ピグメントレッド269を含む微細顔料組成物121部を得た。
(実施例10)
製造例4で得られた式(13)で示されるトリアジン化合物10部を添加したことを除き、実施例6と同様にして、式(13)で示されるトリアジン化合物とアゾ系赤色顔料C.I.ピグメントレッド269を含む微細顔料組成物121部を得た。
(実施例11)
製造例4で得られた式(13)で示されるトリアジン化合物20部を添加したことを除き、実施例6と同様にして、式(13)で示されるトリアジン化合物とアゾ系赤色顔料C.I.ピグメントレッド269を含む微細顔料組成物121部を得た。
(実施例12)
製造例5で得られた式(14)で示されるトリアジン化合物3部を添加したことを除き、実施例3と同様にして、式(14)で示されるトリアジン化合物とアゾ系赤色顔料C.I.ピグメントレッド269を含む微細顔料組成物121部を得た。
(実施例13)
製造例5で得られた式(14)で示されるトリアジン化合物1.5部を添加したことを除き、実施例12と同様にして、式(14)で示されるトリアジン化合物とアゾ系赤色顔料C.I.ピグメントレッド269を含む微細顔料組成物121部を得た。
(比較例1)
式(10)で示されるトリアジン化合物を添加しなかったことを除き、実施例1と同様にして、アゾ系黄色顔料C.I.ピグメントイエロー74を含む顔料組成物115部を得た。
(比較例2)
式(10)で示されるトリアジン化合物を添加しなかったことを除き、実施例2と同様にして、アゾ系赤色顔料C.I.ピグメントレッド269を含む顔料組成物120部を得た。
(顔料粒子径の測定)
実施例1〜13、比較例1、2において調製した顔料組成物について、電子顕微鏡に連結したCCDカメラで撮影した画像を用いて、顔料組成物に含まれる有機顔料の1次粒子の粒子径を測定した。電子顕微鏡は、日本電子データム株式会社製、JEM−1011型を使用し、加圧電圧80kV、測定倍率5万倍とし、CCDカメラは、オリンパス社製、MegaVeiw IIIを使用した。その結果を表1に示す。
(インキの調製)
前記実施例1〜13、比較例1、2の顔料組成物7.5部、分散剤(ジョンクリル61J、BASF社製)4部、イソプロピルアルコール5部、脱イオン水13.5部、ガラスビーズ(直径2.5〜3.5mm)を140mLガラス容器に入れ、ペイントコンディショナーにて60分間分散させた。次いで、分散剤(ジョンクリル7001、BASF社製)20部をさらに添加し、同様にして5分間分散させた後ガラスビーズを除去し、顔料分散体としてインキを調製した。このインキを、バーコーターを用いてウェット膜厚が0.15μmとなるようにポリプロピレンフィルムに展色し、乾燥した。
(評価)
上記のようにしてポリプロピレンフィルム上に調製した薄膜について、目視により透明性を確認した。尚、評価基準は、「◎」が非常に優れている、「○」が優れている、「×」が劣っている(不透明)である。その評価結果を表1に示す。
Figure 2011032374
表1に示すように、実施例1〜13の微細顔料組成物に含まれる有機顔料は、その一次粒子が極めて小さく、当該微細顔料組成物を用いた顔料分散体(インク)は、その透明性が優れており、顔料分散体において、一次粒子の凝集が著しく抑制されていることが示された。
(実施例14)
縮合多環系顔料の赤色粗製顔料(C.I.ピグメントレッド254、商品名:Cromophtal Red 2030,チバ・スパシャリティ・ケミカルズ製)300部、製造例1で得られた式(10)で示されるトリアジン化合物30部、中性無水芒硝(平均粒径約20μm、三田尻化学工業(株)製)3000部、溶剤としてジエチレングリコール((株)日本触媒製)750部を5Lニーダー((株)モリヤマ製、S5−2GH−S型)に添加し、混練物の温度が50℃になるように温度コントロールしながら9時間混練摩砕した。当該混練摩砕物を40℃の温水30Lに撹拌分散し、その後ヌッチェに移して濾過し、芒硝が完全に取り除かれるまで水洗を繰り返し、顔料水ペーストを得た。当該顔料水ペーストを、105℃で2時間乾燥させた。当該乾燥物を粉砕機(共立理工(株)製、小型粉砕機、サンプルミルSK−M2)で粉砕し、式(10)で示されるトリアジン化合物と縮合多環系赤色顔料C.I.ピグメントレッド254を含む微細顔料組成物330部を得た。
(実施例15)
製造例6において得られた式(15)で示されるトリアジン化合物を用いた以外は、実施例14と同様にして、式(15)で示されるトリアジン化合物と縮合多環系赤色顔料C.I.ピグメントレッド254を含む微細顔料組成物330部を得た。
(実施例16)
製造例2において得られた式(11)で示されるトリアジン化合物を用いた以外は、実施例14と同様にして、式(11)で示されるトリアジン化合物と縮合多環系赤色顔料C.I.ピグメントレッド254を含む微細顔料組成物330部を得た。
(比較例3)
トリアジン化合物を添加しなかった以外は、実施例14と同様にして、縮合多環系赤色顔料C.I.ピグメントレッド254を含む微細顔料組成物330部を得た。
(実施例17)
縮合多環系顔料の紫色粗製顔料(C.I.ピグメントバイオレット23、商品名:Hostaperm Violet RL−02、クラリアント製)500部、製造例1で得られた式(10)で示されるトリアジン化合物50部、中性無水芒硝(平均粒径約20μm、三田尻化学工業(株)製)2500部、溶剤としてジエチレングリコール((株)日本触媒製)800部を5Lニーダー((株)モリヤマ製、S5−2GH−S型)に添加し、混練物の温度が50℃になるように温度コントロールしながら8時間混練摩砕した。当該混練摩砕物を40℃の温水30Lに撹拌分散し、その後ヌッチェに移して濾過し、芒硝が完全に取り除かれるまで水洗を繰り返し、顔料水ペーストを得た。当該顔料水ペーストを、105℃で2時間乾燥させた。当該乾燥物を粉砕機(共立理工(株)製、小型粉砕機、サンプルミルSK−M2)で粉砕し、式(10)で示されるトリアジン化合物と縮合多環系赤色顔料C.I.ピグメントバイオレット23を含む微細顔料組成物550部を得た。
(実施例18)
製造例3において得られた式(12)で示されるトリアジン化合物を用いた以外は、実施例17と同様にして、式(12)で示されるトリアジン化合物と縮合多環系赤色顔料C.I.ピグメントバイオレット23を含む微細顔料組成物550部を得た。
(実施例19)
製造例7において得られた式(16)で示されるトリアジン化合物を用いた以外は、実施例17と同様にして、式(16)で示されるトリアジン化合物と縮合多環系赤色顔料C.I.ピグメントバイオレット23を含む微細顔料組成物550部を得た。
(比較例4)
トリアジン化合物を添加しなかった以外は、実施例17と同様にして、縮合多環系赤色顔料C.I.ピグメントバイオレット23を含む微細顔料組成物550部を得た。
(カラーフィルターの調製)
実施例14〜19、比較例3、4の微細顔料組成物を用いて、表2で示す組成の混合物を調製した。表中PR254はC.I.ピグメントレッド254の略称で、その列は、実施例14〜16、比較例3についての組成であり、PV23はC.I.ピグメントバイオレット23の略称であり、その列は、実施例17〜19、比較例4についての組成である。また、アクリル樹脂として、昭和高分子製のSPCN−2000、分散剤として、PR254にはビックケミージャパン製のBYK−LPN6919、PV23にはビックケミージャパン製のDisperbyk−2001、溶剤として、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PMA)を使用した。ジルコニアビーズは直径が0.5mmのものを使用した。尚、表中のアクリル樹脂の値は、40%PMA溶液として添加した時の値である。また、PV23を含む微細顔料組成物の評価にあたっては、カラーフィルターとしての評価を適切に行うため、C.I.ピグメントブルー15:6(商品名:フタロシアニンブルー6005、山陽色素製)(以下、PB15:6という)との混合物を用いた。顔料の値は混合物としての値であり、その混合比(重量基準)は、(PB15:6)/(PV23)=4/1とした。
Figure 2011032374

上記組成で調製した混合物を140mLガラス容器に入れ、ペイントコンディショナーにて60分間分散させた後、ジルコニアビーズを除去し、顔料分散体を調製した。この顔料分散体を、スピンコート(MIKASA SPINCORTER IH−DX2)を用いて薄膜状の塗板(カラーフィルター)を調製した。
(評価)
上記のようにして調製したカラーフィルターを用い、分光光度計(SPECTROPHOTOMETER CM−3700d)にてY値、コントラスト(CR)を測定した。
尚、コントラストの測定方法は、以下のとおりである。即ち、カラーフィルターを2枚の偏光板の間にはさみ、各偏光板の偏光面を平行にした時の透過光照度と垂直にした時の透過光照度とを測定し、その比を求めた。透過光照度の測定には、輝度計「LS−100」(ミノルタ社製)を用いた。各測定結果を表3に示す。
Figure 2011032374

表3に示すように、実施例14〜19において得られた微細顔料組成物を用いたカラーフィルターは、Y値を低下させることなく、高コントラストであることから、顔料の一次粒子が極めて小さく、かつその凝集が効果的に抑制されていることが示唆される。

Claims (16)

  1. 式(1)で示されるトリアジン化合物と有機顔料とを含む微細顔料組成物。
    Figure 2011032374

    (式(1)中、Aは、酸性基又は塩基性基を示す。Bは、−OH、−Cl、酸性基又は塩基性基を示す。Dは、−H、−Cl、−OH又は芳香族アミン残基を示す。)
  2. 前記トリアジン化合物の芳香族アミン残基であるDが、式(2)または(3)で示される基である請求項1記載の微細顔料組成物。
    Figure 2011032374

    (式(2)中、Yは、−H、−OH又は−NH2を示す。)
    Figure 2011032374

    (式(3)中、Q1、Q2、Q3、Q4は、それぞれ独立して、−H、ハロゲン原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ基を示す。Xは、−H、−OH又は−NH2を示す。Wは、−CH2−、−O−、−SO2−又は式(4)を示し、nは、0〜2の整数を示す。)
    Figure 2011032374
  3. 前記トリアジン化合物の芳香族アミン残基であるDが、式(5)で示される基である請求項1記載の微細顔料組成物。
    Figure 2011032374

    (式(5)中、R1、R2、R3は、それぞれ独立して、−H、−Cl、−NO2、−NH2、低級アルキル基、低級アルコキシル基、−CF3、−SO3H、−SO2N(C252、−COOH、−COOCH3、−CONH2、−SO2−NH2−Ph(Phはフェニル基を示す)、−CONH−Ph(Phは、−H、−Cl、メチレン基の置換基を有して良いフェニル基を示す)のいずれかを示す。)
  4. 前記トリアジン化合物の芳香族アミン残基であるDが、式(6)で示される基である請求項1に記載の微細顔料組成物。
    Figure 2011032374

    (式(6)中、Z1、Z2、Z3、Z4は、それぞれ独立して、−H、−Cl、−OH、−NH2、−SO3H、−COOHのいずれかを示す。)
  5. 前記トリアジン化合物のAで示される基が、式(7)および(8)で示される基から選択されるいずれかの酸性基である請求項1〜4の何れかに記載の微細顔料組成物。
    Figure 2011032374

    Figure 2011032374

    (式(7)及び(8)中、R4、R5、R6は、それぞれ独立して、−H、−NO2、−Cl、低級アルキル基、低級アルコキシル基、−CF3、−SO3H、−SO2N(C252、−COOH、−COOCH3、−CONH2、−SO2−NH2−Ph(Phはフェニル基を示す)、−CONH−Ph(Phは、−H、−Cl、メチレン基の置換基を有して良いフェニル基を示す)のいずれかを示す。)
  6. 前記トリアジン化合物のAで示される基が、−NH−(CH23−N(CH32、−NH−(CH23−N(C252、−NH−(CH23−N(C372および−NH−(CH23−N(C492から選択されるいずれかの塩基性基である請求項1〜4の何れかに記載の微細顔料組成物。
  7. 前記トリアジン化合物のBで示される基が、式(7)および(8)で示される基から選択されるいずれかの酸性基である請求項1〜6の何れかに記載の微細顔料組成物。
  8. 前記トリアジン化合物のBで示される基が、−NH−(CH23−N(CH32、−NH−(CH23−N(C252、−NH−(CH23−N(C372および−NH−(CH23−N(C492から選択されるいずれかの塩基性基である請求項1〜6の何れかに記載の微細顔料組成物。
  9. 前記有機顔料が、アゾ系顔料である請求項1〜8のいずれかに記載の微細顔料組成物。
  10. 前記アゾ系顔料が、カラーインデックス ピグメントイエロー74又はピグメントレッド269である請求項96記載の微粒化顔料組成物。
  11. 前記有機顔料が、縮合多環系顔料である請求項1〜8のいずれかに記載の微細顔料組成物。
  12. 前記縮合多環系顔料が、カラーインデックス ピグメントバイオレット23又はピグメントレッド254である請求項11記載の微粒化顔料組成物。
  13. 式(1)で示されるトリアジン化合物存在下で、ジアゾニウム塩をカップラーとカップリング反応させることを特徴とするアゾ系顔料を含む微細顔料組成物の製造方法。
  14. カップラー100部に対し、前記トリアジン化合物が0.1〜20部となるように添加する請求項13記載のアゾ系顔料を含む微細顔料組成物の製造方法。
  15. 式(1)で示されるトリアジン化合物存在下で、粗製顔料を顔料化することを特徴とする縮合多環系顔料を含む微細顔料組成物の製造方法。
  16. 粗製顔料100部に対し、前記トリアジン化合物が0.1〜20部となるように添加する請求項15記載の縮合多環系顔料を含む微細顔料組成物の製造方法。

JP2009180130A 2009-07-31 2009-07-31 微細顔料組成物およびその製造方法 Active JP5299151B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009180130A JP5299151B2 (ja) 2009-07-31 2009-07-31 微細顔料組成物およびその製造方法
CN201010242893.2A CN101987925B (zh) 2009-07-31 2010-07-30 微细颜料组合物及其制造方法
KR1020100073955A KR101744501B1 (ko) 2009-07-31 2010-07-30 미세안료 조성물 및 그 제조방법
TW099125444A TWI557189B (zh) 2009-07-31 2010-07-30 微細顏料組成物及其製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009180130A JP5299151B2 (ja) 2009-07-31 2009-07-31 微細顔料組成物およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011032374A true JP2011032374A (ja) 2011-02-17
JP5299151B2 JP5299151B2 (ja) 2013-09-25

Family

ID=43744723

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009180130A Active JP5299151B2 (ja) 2009-07-31 2009-07-31 微細顔料組成物およびその製造方法

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP5299151B2 (ja)
KR (1) KR101744501B1 (ja)
CN (1) CN101987925B (ja)
TW (1) TWI557189B (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20130095681A (ko) 2012-02-20 2013-08-28 산요 시키소 가부시키가이샤 트리아진 화합물, 안료분산 조제, 안료분산체 및 레지스트 조성물
JP2013199470A (ja) * 2012-02-20 2013-10-03 Sanyo Shikiso Kk トリアジン化合物、顔料分散助剤、顔料分散体及びレジスト組成物
EP3492527A1 (en) * 2017-12-01 2019-06-05 Sanyo Color Works, Ltd. Azo-pigment composition with a low content of o-anisidine

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102539841B1 (ko) 2016-05-17 2023-06-08 주식회사 이엔에프테크놀로지 트리아진 유도체, 이를 포함하는 안료 분산 조제 및 이를 포함하는 안료 분산액
KR102589407B1 (ko) 2016-05-17 2023-10-18 주식회사 이엔에프테크놀로지 트리아진 작용기가 도입된 트리아진 유도체, 이를 포함하는 안료 분산 조제 및 이를 포함하는 안료 분산액
KR102595468B1 (ko) 2016-05-17 2023-10-31 주식회사 이엔에프테크놀로지 안료와 친화력이 높은 트리아진 유도체, 이를 포함하는 안료 분산 조제 및 이를 포함하는 안료 분산액
KR102510668B1 (ko) * 2017-02-01 2023-03-16 동우 화인켐 주식회사 착색 감광성 수지 조성물, 이를 이용하여 제조된 컬러필터 및 화상표시장치
KR102483100B1 (ko) 2017-09-15 2022-12-30 후지필름 가부시키가이샤 조성물, 막, 적층체, 적외선 투과 필터, 고체 촬상 소자 및 적외선 센서
EP3854821A4 (en) 2018-09-20 2021-11-17 FUJIFILM Corporation CURING COMPOSITION, CURED FILM, INFRARED TRANSMISSION FILTER, LAMINATE, SOLID STATE IMAGING ELEMENT, SENSOR, AND PATTERN FORMING METHOD
EP4266094A1 (en) 2020-12-16 2023-10-25 FUJIFILM Corporation Composition, membrane, optical filter, solid image pickup element, image display apparatus, and infrared ray sensor
JPWO2022130773A1 (ja) 2020-12-17 2022-06-23
CN116120787B (zh) * 2022-12-31 2023-09-19 沈阳化工研究院有限公司 一种自分散无机颜料色浆及其制备方法

Citations (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07126546A (ja) * 1993-11-06 1995-05-16 Sanyo Shikiso Kk 顔料分散剤
JPH10265697A (ja) * 1997-03-24 1998-10-06 Toyo Ink Mfg Co Ltd 顔料分散剤、及びそれを含有する顔料組成物、顔料分散体、並びに塗料組成物
JP2000265079A (ja) * 1999-03-15 2000-09-26 Toyo Ink Mfg Co Ltd 顔料分散剤及びそれを含有する顔料組成物
JP2003253188A (ja) * 2002-11-27 2003-09-10 Sanyo Shikiso Kk 画像記録用黄色顔料組成物及びその製造方法
JP2004217842A (ja) * 2003-01-17 2004-08-05 Toyo Ink Mfg Co Ltd 顔料分散剤及びそれを含有する顔料組成物並びに顔料分散体
JP2005213404A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Toyo Ink Mfg Co Ltd 有機顔料分散液の製造方法
JP2005213409A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Toyo Ink Mfg Co Ltd 顔料組成物
JP2006077201A (ja) * 2004-09-13 2006-03-23 Dainippon Ink & Chem Inc インクジェットインク用水性顔料分散液およびインクジェットインク組成物
JP2006096777A (ja) * 2003-09-11 2006-04-13 Dainippon Ink & Chem Inc インクジェットインク用水性顔料分散液およびインクジェットインク組成物
JP2007009096A (ja) * 2005-07-01 2007-01-18 Toyo Ink Mfg Co Ltd 顔料組成物およびそれを用いた顔料分散体
JP2007023072A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Sanyo Shikiso Kk 画像記録用黄色顔料組成物及びその製造方法
JP2007186681A (ja) * 2005-12-12 2007-07-26 Sanyo Shikiso Kk 顔料誘導体及びこれを用いた顔料分散剤並びにこれらを含有する顔料分散体及び水性インク
JP2007206483A (ja) * 2006-02-03 2007-08-16 Toyo Ink Mfg Co Ltd カラーフィルタ用緑色着色組成物、その製造方法、およびそれを用いたカラーフィルタ
JP2007231107A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Toyo Ink Mfg Co Ltd 顔料組成物、顔料分散体およびインキ
JP2008069244A (ja) * 2006-09-13 2008-03-27 Fujifilm Corp 顔料組成物、感光性樹脂転写材料、カラーフィルタ及び表示装置
JP2009029858A (ja) * 2007-07-25 2009-02-12 Toyo Ink Mfg Co Ltd バイオレット顔料の製造方法
WO2009025325A1 (ja) * 2007-08-22 2009-02-26 Toyo Ink Mfg. Co., Ltd. カラーフィルター用顔料組成物及びカラーフィルター用着色組成物
JP2009132899A (ja) * 2007-11-01 2009-06-18 Fujifilm Corp 顔料分散組成物、着色硬化性組成物、カラーフィルタ及びその製造方法
JP2009165910A (ja) * 2008-01-11 2009-07-30 Toyo Ink Mfg Co Ltd 分散剤、及びそれを用いた顔料組成物並びに顔料分散体

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1199955C (zh) * 2000-09-21 2005-05-04 王建国 一氯均三嗪衍生物及其应用
JP3595291B2 (ja) * 2001-08-23 2004-12-02 山陽色素株式会社 カラーフィルタ用顔料組成物及びカラーフィルタ
JP3605379B2 (ja) * 2001-08-23 2004-12-22 山陽色素株式会社 カラーフィルタ用顔料組成物及びカラーフィルタ

Patent Citations (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07126546A (ja) * 1993-11-06 1995-05-16 Sanyo Shikiso Kk 顔料分散剤
JPH10265697A (ja) * 1997-03-24 1998-10-06 Toyo Ink Mfg Co Ltd 顔料分散剤、及びそれを含有する顔料組成物、顔料分散体、並びに塗料組成物
JP2000265079A (ja) * 1999-03-15 2000-09-26 Toyo Ink Mfg Co Ltd 顔料分散剤及びそれを含有する顔料組成物
JP2003253188A (ja) * 2002-11-27 2003-09-10 Sanyo Shikiso Kk 画像記録用黄色顔料組成物及びその製造方法
JP2004217842A (ja) * 2003-01-17 2004-08-05 Toyo Ink Mfg Co Ltd 顔料分散剤及びそれを含有する顔料組成物並びに顔料分散体
JP2006096777A (ja) * 2003-09-11 2006-04-13 Dainippon Ink & Chem Inc インクジェットインク用水性顔料分散液およびインクジェットインク組成物
JP2005213409A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Toyo Ink Mfg Co Ltd 顔料組成物
JP2005213404A (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Toyo Ink Mfg Co Ltd 有機顔料分散液の製造方法
JP2006077201A (ja) * 2004-09-13 2006-03-23 Dainippon Ink & Chem Inc インクジェットインク用水性顔料分散液およびインクジェットインク組成物
JP2007009096A (ja) * 2005-07-01 2007-01-18 Toyo Ink Mfg Co Ltd 顔料組成物およびそれを用いた顔料分散体
JP2007023072A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Sanyo Shikiso Kk 画像記録用黄色顔料組成物及びその製造方法
JP2007186681A (ja) * 2005-12-12 2007-07-26 Sanyo Shikiso Kk 顔料誘導体及びこれを用いた顔料分散剤並びにこれらを含有する顔料分散体及び水性インク
JP2007206483A (ja) * 2006-02-03 2007-08-16 Toyo Ink Mfg Co Ltd カラーフィルタ用緑色着色組成物、その製造方法、およびそれを用いたカラーフィルタ
JP2007231107A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Toyo Ink Mfg Co Ltd 顔料組成物、顔料分散体およびインキ
JP2008069244A (ja) * 2006-09-13 2008-03-27 Fujifilm Corp 顔料組成物、感光性樹脂転写材料、カラーフィルタ及び表示装置
JP2009029858A (ja) * 2007-07-25 2009-02-12 Toyo Ink Mfg Co Ltd バイオレット顔料の製造方法
WO2009025325A1 (ja) * 2007-08-22 2009-02-26 Toyo Ink Mfg. Co., Ltd. カラーフィルター用顔料組成物及びカラーフィルター用着色組成物
JP2009132899A (ja) * 2007-11-01 2009-06-18 Fujifilm Corp 顔料分散組成物、着色硬化性組成物、カラーフィルタ及びその製造方法
JP2009165910A (ja) * 2008-01-11 2009-07-30 Toyo Ink Mfg Co Ltd 分散剤、及びそれを用いた顔料組成物並びに顔料分散体

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20130095681A (ko) 2012-02-20 2013-08-28 산요 시키소 가부시키가이샤 트리아진 화합물, 안료분산 조제, 안료분산체 및 레지스트 조성물
JP2013199470A (ja) * 2012-02-20 2013-10-03 Sanyo Shikiso Kk トリアジン化合物、顔料分散助剤、顔料分散体及びレジスト組成物
EP3492527A1 (en) * 2017-12-01 2019-06-05 Sanyo Color Works, Ltd. Azo-pigment composition with a low content of o-anisidine
JP2019099815A (ja) * 2017-12-01 2019-06-24 山陽色素株式会社 顔料組成物
TWI743422B (zh) * 2017-12-01 2021-10-21 日商山陽色素股份有限公司 顏料組成物
US11549018B2 (en) 2017-12-01 2023-01-10 Sanyo Color Works, Ltd. Pigment composition

Also Published As

Publication number Publication date
TWI557189B (zh) 2016-11-11
TW201103959A (en) 2011-02-01
CN101987925A (zh) 2011-03-23
KR20110013320A (ko) 2011-02-09
JP5299151B2 (ja) 2013-09-25
CN101987925B (zh) 2014-10-01
KR101744501B1 (ko) 2017-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5299151B2 (ja) 微細顔料組成物およびその製造方法
JP5885352B2 (ja) カラーフィルターでの使用のためのジケトピロロピロール顔料組成物
TWI640579B (zh) Green pigment composition and color filter for color filters
US20120018687A1 (en) Process for the preparation of easily dispersible Violet Pigment
KR20090122928A (ko) 유기안료의 분산제 및 그 사용
JP2012046603A (ja) 微細黄色顔料組成物及び該微細黄色顔料組成物を含む顔料分散体、並びに前記微細黄色顔料組成物の製造方法
JP6532410B2 (ja) 顔料添加剤、顔料組成物、及び顔料着色剤
TW200918610A (en) Pigment preparations based on C. I. pigment blue 15:6
JP2018529785A (ja) ナフトールas顔料混合物
KR101505671B1 (ko) 안료 분산 조성물, 컬러 레지스트 및 이를 이용하여 제조된 컬러필터
JP6392725B2 (ja) 顔料分散剤、顔料組成物、及び顔料着色剤
KR101064171B1 (ko) 퀴노프탈론 유도체 및 이를 포함하는 안료분산 조성물
JP2016169356A (ja) 顔料分散剤、顔料組成物、及び顔料着色剤
JP6421131B2 (ja) 顔料分散剤、顔料組成物、及び顔料着色剤
JP5796144B1 (ja) 顔料分散剤、顔料組成物、及び顔料着色剤
WO2004108833A1 (ja) モノアゾ化合物およびその製造方法
JP5705754B2 (ja) 顔料分散剤、顔料組成物、及び顔料着色剤
KR101620843B1 (ko) 신규한 안료 첨가제, 이의 제조방법 및 이를 포함하는 안료 분산 조성물
JP5823431B2 (ja) 顔料分散剤、顔料組成物、及び顔料着色剤
JP5823432B2 (ja) 顔料分散剤、顔料組成物、及び顔料着色剤
JP2013142114A (ja) 顔料分散剤、顔料組成物、及び顔料着色剤
JP2018119069A (ja) 顔料分散剤、顔料組成物、及び顔料着色剤
JP2017155153A (ja) 顔料分散剤、顔料組成物、及び顔料着色剤
KR20160129086A (ko) 피리돈 염료 조성물
JP2015010201A (ja) 顔料分散剤、顔料組成物、及び顔料着色剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120608

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120730

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20121113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130305

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130521

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130603

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5299151

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250