JP2011026253A5 - - Google Patents
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ヒドロキシル基を含有する化合物は、好ましくは脂肪族、脂環式又は芳香族化合物であり、これらの中でも芳香族ヒドロキシル基含有化合物が好ましく、例えばフェノール、クレゾール、カテコール、レゾルシノール、ビスフェノールA(p,p’−イソプロピリデンジフェノール)、ビスフェノールF(p,p’−メチレンジフェノール)、ビスフェノールK(p,p’−ジフェノールカルボニル)、ジヒドロキシメチルスチルベン、ジヒドロキシビフェニル、テトラメチルジヒドロキシビフェニル、ジヒドロキシナフタレン、ビス(ヒドロキシフェニル)フルオレン、メタン型トリスフェノール類、トリスフェノール類、フェノール−アルデヒドノボラック樹脂、アルキル置換フェノール−アルデヒドノボラック樹脂、ポリビニルフェノールのいずれか1種又はそれらのあらゆる組合せが挙げられる。特に好ましい芳香族ヒドロキシル基含有化合物としては、例えば、ビスフェノールA、ビスフェノールF、p,p’-ビフェノール、3,3’,5,5’-テトラメチルビフェニル-4,4'-ジオール、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ジヒドロキシビフェニル、フェノール−ノボラック、クレゾール−ノボラック、炭化水素−ノボラック、トリスフェノール、フェノール−ホルムアルデヒドノボラック樹脂、クレゾール−ホルムアルデヒドノボラック樹脂が挙げられる。
好適な錯化剤としては、例えば有機モノホスフィン、有機ジホスフィン、有機亜リン酸エステル、有機スチビン、オキシム、有機アルシン、ジアミン、ジカルボニル化合物が挙げられる。特に適切な錯化剤としては、例えばトリフェニルホスフィン、トリ-(o,m,p-)トリルホスフィン、トリス-p-メトキシフェニルホスフィン、トリシクロへキシルホスフィン、トリブチルホスフィン、ジフェニルホスフィノスチレン、及びその重合体、トリフェニルホスファイト、トリエチルホスファイト、ジフェニルメチルホスフィン、ジフェニルホスフィノエタンが挙げられる。より好ましい錯化剤としては、トリ-(o,m,p-)トリルホスフィン、トリフェニルホスフィン、トリエチルホスファイト及びジフェニルホスフィノエタンが挙げられ、その中でもトリフェニルホスフィン及び/又はトリエチルホスファイトが最も好ましい。トリエチルホスファイトは反応系から蒸留により留去可能である点でも好ましい。また、水溶性錯化剤、例えばスルホン化トリフェニルホスフィンも用いることができ、この種の配位子は水溶性で有機生成物層から容易に洗出/分離されるという利点を有する。
本発明の方法において粘度調整等のために用いることができる溶媒としては、例えば酸素含有炭化水素(例えば2級、3級アルコール、エーテル、グリコール、グリコールエーテル、エステル、ケトン)が挙げられる。その他の溶媒としては、ニトロアルカン、シアノアルカン、アルキルスルホキシド、アミド、芳香族又は脂肪族炭化水素、ハロゲン化炭化水素が挙げられ、これらを1種又は2種以上組合せて使用してもよい。
(実施例1)
200mlのナス型フラスコに、ビスフェノール−A(三井化学(株)製)10.0g(43.8mmol)、50%含水5%-Pd/C-STDタイプ(エヌ・イーケムキャット(株)製)0.093g(0.0438mmol)、トリフェニルホスフィン(北興化学(株)製)0.110g(0.438mmol)、トリエチルアミン(和光純薬(株)製)35.46g(0.35mol)、酢酸アリル(昭和電工(株)製)9.65g(96.4mmol)、及び純水23.7gを入れ、ジムロート冷却管を付け、窒素雰囲気中、85℃で4時間反応させた。反応後、反応液を一部サンプリングし、内標としてアジピン酸ジメチルを用いて、以下の条件でガスクロマトグラフィーにより分析したところ、ビスフェノール−Aの転化率は94.1%、ビスフェノール−Aモノアリルエーテルの収率は56.4%、ビスフェノール−Aジアリルエーテルの収率は38.1%であった。結果を以下の表1に示す。
200mlのナス型フラスコに、ビスフェノール−A(三井化学(株)製)10.0g(43.8mmol)、50%含水5%-Pd/C-STDタイプ(エヌ・イーケムキャット(株)製)0.093g(0.0438mmol)、トリフェニルホスフィン(北興化学(株)製)0.110g(0.438mmol)、トリエチルアミン(和光純薬(株)製)35.46g(0.35mol)、酢酸アリル(昭和電工(株)製)9.65g(96.4mmol)、及び純水23.7gを入れ、ジムロート冷却管を付け、窒素雰囲気中、85℃で4時間反応させた。反応後、反応液を一部サンプリングし、内標としてアジピン酸ジメチルを用いて、以下の条件でガスクロマトグラフィーにより分析したところ、ビスフェノール−Aの転化率は94.1%、ビスフェノール−Aモノアリルエーテルの収率は56.4%、ビスフェノール−Aジアリルエーテルの収率は38.1%であった。結果を以下の表1に示す。
(実施例1−2)
実施例1における水を仕込まなかった以外は、実施例1と同様に反応を行った。結果を以下の表1に示す。
実施例1における水を仕込まなかった以外は、実施例1と同様に反応を行った。結果を以下の表1に示す。
(実施例1−3)
実施例1における水の代わりにイソプロピルアルコールを仕込んだ以外は、実施例1と同様に反応を行った。結果を以下の表1に示す。
実施例1における水の代わりにイソプロピルアルコールを仕込んだ以外は、実施例1と同様に反応を行った。結果を以下の表1に示す。
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