JP2011024408A - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011024408A
JP2011024408A JP2010136863A JP2010136863A JP2011024408A JP 2011024408 A JP2011024408 A JP 2011024408A JP 2010136863 A JP2010136863 A JP 2010136863A JP 2010136863 A JP2010136863 A JP 2010136863A JP 2011024408 A JP2011024408 A JP 2011024408A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connection point
leg
legs
leg portions
winding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010136863A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5531799B2 (ja
Inventor
Wataru Nakahori
渉 中堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2010136863A priority Critical patent/JP5531799B2/ja
Publication of JP2011024408A publication Critical patent/JP2011024408A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5531799B2 publication Critical patent/JP5531799B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/2804Printed windings
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/2847Sheets; Strips
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M1/00Details of apparatus for conversion
    • H02M1/40Means for preventing magnetic saturation
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M3/00Conversion of dc power input into dc power output
    • H02M3/01Resonant DC/DC converters
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M3/00Conversion of dc power input into dc power output
    • H02M3/22Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac
    • H02M3/24Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters
    • H02M3/28Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac
    • H02M3/325Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac using devices of a triode or a transistor type requiring continuous application of a control signal
    • H02M3/335Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac using devices of a triode or a transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only
    • H02M3/33569Conversion of dc power input into dc power output with intermediate conversion into ac by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode to produce the intermediate ac using devices of a triode or a transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only having several active switching elements
    • H02M3/33573Full-bridge at primary side of an isolation transformer
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F27/00Details of transformers or inductances, in general
    • H01F27/28Coils; Windings; Conductive connections
    • H01F27/2804Printed windings
    • H01F2027/2819Planar transformers with printed windings, e.g. surrounded by two cores and to be mounted on printed circuit
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M1/00Details of apparatus for conversion
    • H02M1/0064Magnetic structures combining different functions, e.g. storage, filtering or transformation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

【課題】出力平滑化用のチョークコイルの動作点を従来と比べてより下げることが可能なスイッチング電源装置を提供する。
【解決手段】整流平滑回路4では、整流ダイオード41が、2次側巻線321およびチョークコイルLch1の一端同士(接続点P41)と出力平滑コンデンサCoutの一端(接続点P44)との間に配置され、整流ダイオード42が、2次側巻線322およびチョークコイルLch2の一端同士(接続点P42)と出力平滑コンデンサCoutの一端(接続点P44)との間に配置されている。また、2次側巻線321,322の他端同士(センタタップCT)が互いにチョークコイルLch0の一端に接続され、3つのチョークコイルLch0〜Lch2の他端同士(接続点P43)が互いに出力平滑コンデンサCoutの他端(接続点P43))に接続されている。これにより、個々のチョークコイルで取り扱う電流量が小さくなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、直流入力電圧をスイッチングして得られるスイッチング出力を電力変換トランスの出力巻線に取り出すように構成されたスイッチング電源装置に関する。
従来より、スイッチング電源装置として種々のDC−DCコンバータが提案され、実用に供されている。その多くは、電力変換トランス(変圧素子)の1次側巻線に接続されたスイッチング回路(インバータ回路)のスイッチング動作により直流入力電圧をスイッチングし、スイッチング出力(インバータ出力)を電力変換トランス(トランス)の2次側巻線に取り出す方式である。スイッチング回路のスイッチング動作に伴い、2次側巻線に現れる電圧は、整流回路によって整流された後、平滑回路によって直流に変換されて出力される。
この種のスイッチング電源装置では、従来、整流回路としてはセンタタップ型の回路(例えば、特許文献1参照)や、カレントダブラ型の回路(例えば、特許文献2,3参照)が用いられている。
特開2007−60890号公報 米国特許第4899271号明細書 特開平11−187657号公報
ここで、センタタップ型の整流回路を用いた場合、出力電流の全てが、平滑回路内の1つのチョークコイルに流れることになる。したがって、チョークコイルの動作点が高くなり、AL−ValueおよびNI−Limitの制限値を超え易くなってしまう(チョークコイルの直流重畳特性が悪化し、インダクタンスが飽和し易くなってしまう)という問題があった。このようにチョークコイルの動作点が高くなると、チョークコイルが大型化してしまったり、チョークコイルのインダクタンスが必然的に低いものとなってしまったり、チョークコイルでの電力損失が大きくなってしまうことになる。なお、AL−Valueとは、コイルの巻数NとインダクタンスL[nH]との関係を示す指標(コイルの飽和点を示す指標)であり、AL−Value=L/N2で表されるようになっている。また、NI−Limitとは、磁束=N×I(コイルを流れる電流値)の関係式における、(N×I)の値の限界値を意味している。
一方、カレントダブラ型の整流回路を用いた場合、出力電流は、平滑回路内の2つのチョークコイルに分流することになるため、上記したセンタタップ型の場合と比べると、個々のチョークコイルの動作点を幾分下げることができる。しかしながら、昨今ではスイッチング電源装置内で取り扱う電流(出力電流)が大きくなっていく傾向にあるため、チョークコイルの動作点をより下げることが望まれていた。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、出力平滑化用のチョークコイルの動作点を、従来と比べてより下げることが可能なスイッチング電源装置を提供することにある。
本発明の第1のスイッチング電源装置は、入力端子対から入力される直流入力電圧に対して電圧変換を行うことにより直流出力電圧を生成し、出力端子対から出力するものであって、入力端子対側に配置された1次側巻線と、出力端子対側において互いに直列接続されて配置された第1および第2の2次側巻線とを有するトランスと、入力端子対と1次側巻線との間に配置されると共に、スイッチング素子を含んで構成されたインバータ回路と、出力端子対と2次側巻線との間に配置されると共に、第1および第2の整流素子と、第1ないし第3のチョークコイルと、出力端子対間に配置された容量素子とを含んで構成された整流平滑回路とを備えたものである。ここで、第1の整流素子は、第1の2次側巻線および第2のチョークコイルの一端同士の接続点と容量素子の一端との間に配置され、第2の整流素子は、第2の2次側巻線および第3のチョークコイルの一端同士の接続点と容量素子の一端との間に配置されている。また、第1および第2の2次側巻線の他端同士の接続点は、互いに第1のチョークコイルの一端に接続され、第1ないし第3のチョークコイルの他端同士の接続点は、互いに容量素子の他端に接続されている。
本発明の第1のスイッチング電源装置では、入力端子対から入力した直流入力電圧がインバータ回路においてスイッチングされ、交流電圧が生成される。そして、この交流電圧がトランスにより変圧されると共に、この変圧された交流電圧が、整流平滑回路によって整流され平滑化されることにより、出力端子対から直流出力電圧が出力される。ここで、整流平滑回路では、第1の整流素子が第1の2次側巻線および第2のチョークコイルの一端同士の接続点と容量素子の一端との間に配置され、第2の整流素子が第2の2次側巻線および第3のチョークコイルの一端同士の接続点と容量素子の一端との間に配置され、第1および第2の2次側巻線の他端同士の接続点が互いに第1のチョークコイルの一端に接続され、第1ないし第3のチョークコイルの他端同士の接続点が互いに容量素子の他端に接続されている。これにより、整流平滑回路において、出力電流が常に3つのチョークコイル(第1ないし第3のチョークコイル)に分流することになるため、個々のチョークコイルで取り扱う電流量が小さくなる。
本発明の第1のスイッチング電源装置では、上記第1ないし第3のチョークコイルのインダクタンスをそれぞれ、Lch1,Lch2,Lch3としたとき、Lch1<Lch2=Lch3を満たすようにするのが好ましい。このように構成した場合、出力電流が、3つのチョークコイルにより分散し易くなる。
本発明の第1のスイッチング電源装置では、上記第1の整流素子が、カソードが第1の2次側巻線および第2のチョークコイルの一端同士の接続点に接続されると共に、アノードが容量素子の一端に接続され、上記第2の整流素子が、カソードが第2の2次側巻線および第3のチョークコイルの一端同士の接続点に接続されると共に、アノードが容量素子の一端に接続されているようにしてもよい。すなわち、第1および第2の整流素子が、互いにアノードコモン接続されているようにしてもよい。
あるいは、上記第1の整流素子が、アノードが第1の2次側巻線および第2のチョークコイルの一端同士の接続点に接続されると共に、カソードが容量素子の一端に接続され、上記第2の整流素子が、アノードが第2の2次側巻線および第3のチョークコイルの一端同士の接続点に接続されると共に、カソードが容量素子の一端に接続されているようにしてもよい。すなわち、第1および第2の整流素子が、互いにカソードコモン接続されているようにしてもよい。
本発明の第1のスイッチング電源装置では、上記インバータ回路が、4つのスイッチング素子を含んで構成されたフルブリッジ型のスイッチング回路であるようにしてもよい。
本発明の第1のスイッチング電源装置では、上記トランスが、互いに対向する2つの基体部と、これらの2つの基体部の対向面に沿った面内で互いに交差する第1および第2の対角線上にそれぞれ配置された第1および第2の脚部対を含み2つの基体部同士を連結する4つの脚部と、を有する磁芯と、4つの脚部が個別に貫通する貫通孔を有し上記4つの脚部を巻回すると共に上記1次側巻線を構成する第1の導電部材と、4つの脚部が個別に貫通する貫通孔を有し上記4つの脚部を巻回すると共に上記第1および第2の2次側巻線を構成する第2の導電部材とを有するようにしてもよい(第1の態様)。
本発明の第1のスイッチング電源装置では、上記トランスが、互いに対向する2つの基体部と、これらの2つの基体部の対向面に沿った面内で互いに交差する第1および第2の対角線上にそれぞれ配置された第1および第2の脚部対を含み2つの基体部同士を連結する4つの脚部と、を有する磁芯と、4つの脚部が個別に貫通する貫通孔を有し上記4つの脚部を巻回すると共に上記1次側巻線を構成する第1の導電部材と、上記4つの脚部が個別に貫通する貫通孔を有し上記4つの脚部を巻回すると共に第1の2次側巻線を構成する第2の導電部材と、上記4つの脚部が個別に貫通する貫通孔を有し上記4つの脚部を巻回すると共に第2の2次側巻線を構成する第3の導電部材とを有するようにしてもよい(第2の態様)。
上記の第1および第2の各態様においては、上記1次側巻線を流れる電流によって、4つの脚部から2つの基体部にかけての磁芯内部に閉磁路が形成され、上記4つの脚部のうち、第1の脚部対における各脚部の内部に生ずる磁束がともに第1の方向を向くと共に、第2の脚部対における各脚部の内部に生ずる磁束の向きがともに上記第1の方向とは逆の第2の方向を向くように、上記1次側巻線が巻回されるようにしてもよい。あるいは、上記1次側巻線を流れる電流によって、4つの脚部から2つの基体部にかけての磁芯内部に、4つの脚部のうち互いに隣り合った2つの脚部と2つの基体部とを通って還流する閉磁路が4つ形成されるように、上記1次側巻線が巻回されるようにしてもよい。このように構成した場合、U型コアの場合と比べ、磁路が分散されることにより磁芯における磁束密度が低下するため、コア損失が低減する。また、E型コアの場合と比べて放熱経路が拡大するため、磁芯自体の冷却と共に1次側巻線および2次側巻線の冷却がし易くなる。よって、信頼性を向上させつつコスト低減を図ることが可能となる。
本発明の第2のスイッチング電源装置は、入力端子対から入力される直流入力電圧に対して電圧変換を行うことにより直流出力電圧を生成し、出力端子対から出力するスイッチング電源装置であって、入力端子対側に配置された1次側巻線と、出力端子対側において互いに直列接続されて配置された第1ないし第4の2次側巻線とを有するトランスと、入力端子対と1次側巻線との間に配置されると共に、スイッチング素子を含んで構成されたインバータ回路と、出力端子対と第1および第2の2次側巻線との間に配置されると共に、第1および第2の整流素子と、第1ないし第3のチョークコイルと、出力端子対間に配置された第1の容量素子とを含んで構成された第1の整流平滑回路と、出力端子対と第3および第4の2次側巻線との間に第1の整流平滑回路と並列に配置されると共に、第3および第4の整流素子と、第4ないし第6のチョークコイルと、出力端子対間に配置された第2の容量素子とを含んで構成された第2の整流平滑回路とを備えたものである。第1の整流素子は、第1の2次側巻線の一端と第2のチョークコイルの一端との接続点である第1の接続点と容量素子の一端との間に配置され、第2の整流素子は、第2の2次側巻線の一端と第3のチョークコイルの一端との接続点である第2の接続点と容量素子の一端との間に配置され、第1の2次側巻線の他端と第2の2次側巻線の他端との接続点である第3の接続点は、第1のチョークコイルの一端に接続され、第1ないし第3のチョークコイルの他端同士の接続点である第4の接続点は、第1の容量素子の他端に接続されている。第3の整流素子は、第3の2次側巻線の一端と第5のチョークコイルの一端との接続点である第5の接続点と第2の容量素子の一端との間に配置され、第4の整流素子は、第4の2次側巻線の一端と第6のチョークコイルの一端との接続点である第6の接続点と第2の容量素子の一端との間に配置され、第3の2次側巻線の他端と第4の2次側巻線の他端との接続点である第7の接続点は、第4のチョークコイルの一端に接続され、第4ないし第6のチョークコイルの他端同士の接続点である第8の接続点は、第1の容量素子の他端に接続されている。
本発明の第2のスイッチング電源装置では、上記トランスが、互いに対向する2つの基体部と、2つの基体部の対向面に沿った面内で互いに交差する第1および第2の対角線上にそれぞれ配置された第1および第2の脚部対を含み2つの基体部同士を連結する4つの脚部と、を有する磁芯と、4つの脚部が個別に貫通する貫通孔を有すると共に4つの脚部を巻回する、1次側巻線としての第1の導電部材と、4つの脚部が個別に貫通する貫通孔を有すると共に4つの脚部を巻回する、第1および第2の2次側巻線としての第2の導電部材と、4つの脚部が個別に貫通する貫通孔を有すると共に4つの脚部を巻回する、第3および第4の2次側巻線としての第3の導電部材とを有するようにしてもよい。
本発明の第2のスイッチング電源装置では、上記1次側巻線を流れる電流によって、4つの脚部から2つの基体部にかけての磁芯内部に閉磁路が形成され、上記4つの脚部のうち、第1の脚部対における各脚部の内部に生ずる磁束がともに第1の方向を向くと共に、第2の脚部対における各脚部の内部に生ずる磁束の向きがともに上記第1の方向とは逆の第2の方向を向くように、上記1次側巻線が巻回されるようにしてもよい。あるいは、上記1次側巻線を流れる電流によって、4つの脚部から2つの基体部にかけての磁芯内部に、4つの脚部のうち互いに隣り合った2つの脚部と2つの基体部とを通って還流する閉磁路が4つ形成されるように、上記1次側巻線が巻回されるようにしてもよい。このように構成した場合、U型コアの場合と比べ、磁路が分散されることにより磁芯における磁束密度が低下するため、コア損失が低減する。また、E型コアの場合と比べて放熱経路が拡大するため、磁芯自体の冷却と共に1次側巻線および2次側巻線の冷却がし易くなる。よって、信頼性を向上させつつコスト低減を図ることが可能となる。
本発明のスイッチング電源装置によれば、整流平滑回路において、第1の整流素子が第1の2次側巻線および第2のチョークコイルの一端同士の接続点と容量素子の一端との間に配置され、第2の整流素子が第2の2次側巻線および第3のチョークコイルの一端同士の接続点と容量素子の一端との間に配置され、第1および第2の2次側巻線の他端同士の接続点が互いに第1のチョークコイルの一端に接続され、第1ないし第3のチョークコイルの他端同士の接続点が互いに容量素子の他端に接続されているようにしたので、個々のチョークコイルで取り扱う電流量が小さくなり、チョークコイルの直流重畳特性を軽減することができる(インダクタンスを飽和しにくくすることができる)。よって、出力平滑化用のチョークコイルの動作点を従来と比べてより下げることが可能となり、これにより、チョークコイルの小型化や高インダクタンス化を図ることができると共に、チョークコイルでの電力損失も低減することが可能になる。
本発明の一実施の形態に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 図1に示したスイッチング電源装置の動作を表すタイミング波形図である。 図1に示したスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図3に続くスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図4に続くスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図5に続くスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図6に続くスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図7に続くスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 図8に続くスイッチング電源装置の動作を説明するための回路図である。 比較例1に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 比較例2に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 本発明の変形例1に係るスイッチング電源装置の構成(等価回路構成)を表す回路図である。 図12に示したトランスにおける主要部の外観構成を表す分解斜視図である。 図12に示したトランスにおいて形成される還流磁路の例を表す模式図である。 図12に示したトランスの作用について説明するための平面模式図である。 図12に示したトランスにおける上部コアおよび下部コアの他の外観構成例を表す平面図である。 本発明の変形例2に係るスイッチング電源装置の構成(等価回路構成)を表す回路図である。 図17に示したトランスにおける主要部の外観構成を表す分解斜視図である。 本発明の他の変形例に係るスイッチング電源装置の構成を表す回路図である。 本発明の変形例3に係るスイッチング電源装置の構成(等価回路構成)を表す回路図である。 図20に示したトランスにおける主要部の外観構成を表す分解斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
[実施の形態]
(スイッチング電源装置の全体構成例)
図1は、本発明の一実施の形態に係るスイッチング電源装置の回路構成を表すものである。このスイッチング電源装置は、高圧バッテリ10から供給される高圧の直流入力電圧Vinをより低い直流出力電圧Voutに変換し、図示しない低圧バッテリに供給して負荷7
を駆動するDC−DCコンバータとして機能するものである。
このスイッチング電源装置は、1次側高圧ラインL1Hと1次側低圧ラインL1Lとの間に設けられた入力平滑コンデンサCinおよびインバータ回路2と、磁芯30、第1の巻線(1次側巻線)31および第2の巻線(2次側巻線)321,322を有するトランス3とを備えている。1次側高圧ラインL1Hの入力端子T1と1次側低圧ラインL1Lの入力端子T2との間には、高圧バッテリ10から供給(出力)される高圧の直流入力電圧Vinが印加されるようになっている。このスイッチング電源装置はまた、トランス3の2次側に設けられた整流平滑回路4と、インバータ回路2を駆動する駆動回路6とを備えている。
入力平滑コンデンサCinは、入力端子T1,T2から入力された直流入力電圧Vinを平滑化するためのものである。
インバータ回路2は、4つのスイッチング素子S1〜S4と、これらスイッチング素子S1〜S4に対してそれぞれ並列接続されたコンデンサC1〜C4およびダイオードD1〜D4とを有しており、フルブリッジ型のスイッチング回路を構成している。なお、ダイオードD1〜D4はいずれも、カソードが1次側高圧ラインL1H側に配置されると共にアノードが1次側低圧ラインL1L側に配置されており、逆方向接続状態となっている。このインバータ回路2はまた、逆方向接続されたダイオードD5,D6と、これらのダイオードD5,D6にそれぞれ並列接続されたコンデンサC5,C6とを有している。スイッチング素子S1,S2の一端同士は接続点P1において互いに接続され、スイッチング素子S3,S4の一端同士は接続点P2において互いに接続され、ダイオードD5のアノードとダイオードD6のカソードとが接続点P3において互いに接続されている。スイッチング素子S1,S3の他端同士およびダイオードD5のカソードは互いに接続され、1次側高圧ラインL1Hを介して入力端子T1に接続されている。スイッチング素子S2,S4の他端同士およびダイオードD6のアノードは互いに接続され、1次側低圧ラインL1Lを介して入力端子T2に接続されている。接続点P1,P3間には、後述するトランス3の1次側巻線31が配置され、接続点P2,P3間には、共振用インダクタLrが配置されている。この共振用インダクタLrは、例えばトランス3のリーケージインダクタンスを用いて構成されており、インバータ回路2内のコンデンサC1〜C4と共にLC共振回路を構成するようになっている。このLC共振回路による共振特性を利用することにより、後述するように、スイッチング素子S1〜S4における短絡損失が抑制される。インバータ回路2は以上のような構成により、駆動回路6から供給される駆動信号SG1〜SG4に応じて、入力端子T1,T2間に印加される直流入力電圧Vinを交流電圧に変換し出力するようになっている。
なお、スイッチング素子S1〜S4としては、例えば電界効果型トランジスタ(MOS−FET;Metal Oxide Semiconductor-Field Effect Transistor)やIGBT(Insulated Gate Bipolor Transistor)などのスイッチ素子が用いられる。スイッチ素子としてMOS―FETを用いた場合には、上記コンデンサC1〜C4およびダイオードD1〜D4をそれぞれ、このMOS―FETの寄生容量または寄生ダイオードから構成することが可能である。また、上記コンデンサC1〜C4をそれぞれ、ダイオードD1〜D4の接合容量で構成することも可能である。このように構成した場合、スイッチ素子とは別個にコンデンサC1〜C4やダイオードD1〜D4を設ける必要がなくなり、回路構成を簡素化することができる。
トランス3は、磁芯30と、1次側巻線31と、2つの2次側巻線321,322とを有している。この磁芯30としては、例えばE型コア(EEコア,EIコア等)や、U型コア(UUコア,UIコア等)などの種々の形状のコアを用いることができる。1次側巻線31は、一端が接続ラインL31を介して接続点P1に接続され、他端が接続ラインL32を介して接続点P3に接続されている。一方、2次側巻線321,322は互いに直列接続されている。具体的には、2次側巻線321の一端は、接続点P41において、後述する整流ダイオード41のカソードおよびチョークコイルLch1の一端に接続されている。2次側巻線322の一端は、接続点P42において、後述する整流ダイオード42のカソードおよびチョークコイルLch2の一端に接続されている。そして、これら2次側巻線321,322の他端同士は、センタタップCTにおいて互いに接続され、このセンタタップCTからの配線が後述するチョークコイルLch0の一端に接続されている。このトランス3は、インバータ回路2によって生成された交流電圧(トランス3に入力される交流電圧)を降圧し、2次側巻線321,322の各端部から、互いに180度位相が異なる交流電圧を出力するようになっている。この場合の降圧の度合いは、1次側巻線31と2次側巻線321,322との巻数比によって定まる。
整流平滑回路4は、2つの整流ダイオード41,42と、3つのチョークコイルLch0,Lch1,Lch2と、出力平滑コンデンサCoutとを有している。整流ダイオード41は、カソードが、接続点P41において2次側巻線321およびチョークコイルLch1の一端同士に接続され、アノードが、接続ラインL41を介して接地ラインLG上の接続点P44に接続されている。整流ダイオード42は、カソードが、接続点P42において2次側巻線322およびチョークコイルLch2の一端同士に接続され、アノードが、接続ラインL42を介して接続点P44に接続されている。すなわち、これら整流ダイオード41,42のアノード同士は互いに接続点P44において接続され、接地ラインLGに導かれている。言い換えると、整流ダイオード41,42により構成される整流回路は、アノードコモン接続の構成となっており、これによりトランス3からの出力交流電圧の各半波期間を、それぞれ整流ダイオード41,42によって個別に整流するようになっている。
一方、3つのチョークコイルLch0〜Lch2は、それぞれの他端同士が互いに接続されている。具体的には、チョークコイルLch0の一端はセンタタップCTに接続され、チョークコイルLch1の一端は接続点P41に接続され、チョークコイルLch2の一端は接続点P42に接続され、これらチョークコイルLch0〜Lch2の他端同士は、出力ラインLO上の接続点P43において互いに接続されている。また、出力平滑コンデンサCoutは、出力ラインLO(接続点P43)と接地ラインLG(接続点P44)との間に配置されている。なお、出力ラインLOの端部には出力端子T3が設けられ、接地ラインLGの端部には出力端子T4が設けられている。このような構成により、チョークコイルLch0〜Lch2および出力平滑コンデンサCoutからなる平滑回路では、整流ダイオード41,42により整流された電圧を平滑化して直流出力電圧Voutを生成し、これを出力端子T3,T4から低圧バッテリ(図示せず)に出力して給電するようになっている。
駆動回路6は、インバータ回路2内のスイッチング素子S1〜S4を駆動するためのものである。具体的には、スイッチング素子S1〜S4に対してそれぞれ駆動信号SG1〜SG4を供給し、これらスイッチング素子S1〜S4をオン・オフ制御するようになっている。また、この駆動回路6は、スイッチング素子S1〜S4に対してスイッチング位相制御を行い、スイッチング位相差を適切に設定することにより、直流出力電圧Voutを安定化させるようになっている。
ここで、入力端子T1,T2が本発明における「入力端子対」の一具体例に対応し、出力端子T3,T4が本発明における「出力端子対」の一具体例に対応する。2次側巻線321が本発明における「第1の2次側巻線」の一具体例に対応し、2次側巻線322が本発明における「第2の2次側巻線」の一具体例に対応する。整流ダイオード41が本発明における「第1の整流素子」の一具体例に対応し、整流ダイオード42が本発明における「第2の整流素子」の一具体例に対応する。チョークコイルLch0が本発明における「第1のチョークコイル」の一具体例に対応し、チョークコイルLch1が本発明における「第2のチョークコイル」の一具体例に対応し、チョークコイルLch2が本発明における「第3のチョークコイル」の一具体例に対応する。出力平滑コンデンサCoutが本発明における「容量素子」の一具体例に対応する。
次に、本実施の形態のスイッチング電源装置の作用および効果について説明する。
(1.基本動作)
このスイッチング電源装置では、インバータ回路2において、入力端子T1,T2から供給される直流入力電圧Vinがスイッチングされて交流電圧が生成され、この交流電圧がトランス3の1次側巻線31へ供給される。そしてトランス3では、この交流電圧が変圧され、2次側巻線321,322から変圧された交流電圧が出力される。
整流平滑回路4では、トランス3から出力された交流電圧が、整流ダイオード41,42によって整流される。これにより、センタタップCT(出力ラインLO)と、整流ダイオード41,42の接続点P44(接地ラインLG)との間に、整流出力が発生する。この整流出力は、3つのチョークコイルLch0〜Lch2と出力平滑コンデンサCoutとによって平滑化され、出力端子T3,T4から直流出力電圧Voutとして出力される。そしてこの直流出力電圧Voutは、図示しない低圧バッテリに給電されてその充電に供されると共に、負荷7が駆動される。
(2.詳細動作)
次に、図2〜図9を参照して、本実施の形態のスイッチング回路の詳細動作について説明する。
ここで、図2は、図1のスイッチング電源装置における各部の電圧波形または電流波形をタイミング波形図で表したものであり、図中の(A)〜(D)は、駆動信号SG1〜SG4の電圧波形を表している。(E)は、図1に示した出力電流Iout、直流出力電流VoutおよびチョークLch0〜Lch2をそれぞれ流れるチョーク電流Ich0,Ich1,Ich2の合計値に対応するチョーク電流Ich(=Ich0+Ich1+Ich2)の電流波形または電圧波形を表している。(F)は、これらのチョークLch0〜Lch2をそれぞれ流れるチョーク電流Ich0,Ich1,Ich2の電流波形を表している。(G)は、2次側巻線321,322のそれぞれの両端間の電圧V321,322の電圧波形を、(H)は、1次側巻線31の両端間の電圧V31の電圧波形、およびこの両端間を流れる電流I31の電流波形を表している。(I)は、整流ダイオード41,42をそれぞれ流れる電流I41,I42の電流波形を表している。なお、各電圧および各電流の方向はそれぞれ、図1に矢印で示した方向を正方向としている。
また、図3〜図9は、図2の各タイミング(タイミングt0〜t6,t0’(t6)〜t6’(t0))におけるスイッチング電源装置の動作状態を表したものである。なお、図2に示した動作は、タイミングt0〜t6(前半の半周期分)の動作と、タイミングt0’(t6)〜t6’(t0)(後半の半周期分)の動作とを合わせて、1周期分の動作となっている。
(2−1.前半の半周期分の動作)
まず、図2〜図9を参照して、前半の半周期分の動作について説明する。
スイッチング素子S1〜S4の駆動信号SG1〜SG4(図2(A)〜(D))についてみると、これらのスイッチング素子は、2つのスイッチング素子対に区分されることが分かる。具体的には、スイッチング素子S1,S2はいずれも時間軸上における固定タイミングでオンするように制御され、「位相固定側スイッチング素子」と称される。また、スイッチング素子S3,S4はいずれも時間軸上における可変タイミングでオンするように制御され、「位相シフト側スイッチング素子」と称される。
また、これらスイッチング素子S1〜S4は、スイッチング動作のいかなる状態においても、直流入力電圧Vinが印加された入力端子T1,T2が電気的に短絡されない組み合わせおよびタイミングで駆動される。具体的には、スイッチング素子S3,S4(位相シフト側スイッチング素子)は、同時にオンとなることはなく、また、スイッチング素子S1,S2(位相固定側スイッチング素子)も、同時にオンとなることはない。これらが同時にオンとなるのを回避するためにとられる時間的間隔は、デッドタイムTdと称される(図2(A),(D))。
また、スイッチング素子S1,S4は同時にオンとなる期間を有し、この同時にオンとなる期間において、トランス3の1次側巻線31が励磁される。そしてこれらスイッチング素子S1,S4は、スイッチング素子S1(位相固定側スイッチング素子)を基準としてスイッチング位相差φをなすように動作する(図2(A),(D))。また同様に、スイッチング素子S2,S3は同時にオンとなる期間を有し、この同時にオンとなる期間において、トランス3の1次側巻線31が、上記の場合とは逆方向に励磁される。そしてこれらスイッチング素子S2,S3は、スイッチング素子S2(位相固定側スイッチング素子)を基準としてスイッチング位相差φをなすように動作する(図2(B),(C))。さらに、スイッチング素子S1とスイッチング素子S4とのスイッチング位相差φ、およびスイッチング素子S2とスイッチング素子S3とのスイッチング位相差φがそれぞれ制御されると、スイッチング素子S1およびスイッチング素子S4が同時にオンになっている時間、ならびにスイッチング素子S2およびスイッチング素子S3が同時にオンになっている時間がそれぞれ変化する。これにより、トランス3の1次側巻線31に印加される交流電圧のデューティ比が変化し、直流出力電圧Voutが安定化されるようになっている。
まず、図3に示したタイミングt0〜t1までの期間では、スイッチング素子S1,S4がオン状態となり(図2(A),(D))、スイッチング素子S2,S3はオフ状態となる(図2(B),(C))。したがって、インバータ回路2には図中に示したようなループ電流Iaが流れ、共振用インダクタLrが励磁されると共に、トランス3の1次側から2次側へ電力伝送が行われる。これにより、トランス3の2次側には、整流ダイオード42、3つのチョークコイルLch0〜Lch2および出力平滑コンデンサCoutを介するループ電流Ixaが流れ、負荷7が駆動される(図2(E),(F),(I))。
次に、図4で示したタイミングt1〜t2までの期間では、タイミングt1において、スイッチング素子S4がオフ状態となる(図2(D))。すると、コンデンサC3,C4と共振用インダクタLrとが協働してLC共振回路が構成され、LC共振動作が行われる。したがって、図中に示したようなループ電流Ib,Icが流れ、コンデンサC3,C5が放電される一方、コンデンサC4,C6が充電される。一方、トランス3の2次側には、整流ダイオード41または整流ダイオード42、3つのチョークコイルLch0〜Lch2および出力平滑コンデンサCoutを介するループ電流Ixbが流れ、負荷7が駆動される(図2(E),(F),(I))。
次に、図5で示したタイミングt2〜t3までの期間では、タイミングt2において接続点P2の電位VP2=Vinとなるため、ダイオードD3が導通するようになる。また、このようにVP2=VinとなってダイオードD3が導通した後に、図6に示したタイミングt3〜t4までの期間のように、タイミングt3においてスイッチング素子S3がオン状態となる(図2(C))。これにより、ゼロボルトスイッチング(ZVS)動作がなされ、その結果、スイッチング素子S3における短絡損失が抑制される。一方、トランス3の2次側では、このタイミングt2〜t4までの期間において、タイミングt1〜t2の期間と同様のループ電流Ixbが流れ、負荷7が駆動される。
次に、図7で示したタイミングt4〜t5までの期間では、タイミングt4において、スイッチング素子S1がオフ状態となる(図2(A))。すると、コンデンサC1,C2と共振用インダクタLrとが協働してLC共振回路が構成され、LC共振動作が行われる。したがって、図中に示したようなループ電流If,Igが流れることにより、コンデンサC2が放電される一方、コンデンサC1が充電される。一方、トランス3の2次側では、依然としてループ電流Ixbが流れ、負荷7が駆動される。
次に、図8で示したタイミングt5〜t6までの期間では、タイミングt5において接続点P1の電位VP1=0Vとなるため、ダイオードD2が導通するようになる。また、このようにVP1=0VとなってダイオードD2が導通した後に、図9に示したように、タイミングt6においてスイッチング素子S2がオン状態となる(図2(B))。これによりZVS動作がなされ、その結果、スイッチング素子S2における短絡損失が抑制される。一方、トランス3の2次側では、タイミングt6になると、整流ダイオード41、3つのチョークコイルLch0〜Lch2および出力平滑コンデンサCoutを介するループ電流Ixcが流れ、負荷7が駆動される(図2(E),(F),(I))。一方、トランス3の1次側では、スイッチング素子S2,S3がオン状態であるため、図9に示したようなループ電流Iiが流れ始める。これにより、共振インダクタLrが励磁され始める。以上で、最初の半周期分の動作が終了する。
(2−2.後半の半周期分の動作)
次に、図2で示したタイミングt0〜t6以降の半周期分(タイミングt0’(t6)〜t6’(t0))の動作について説明する。
この半周期分の動作も、基本的には図2〜図9で説明した半周期分の動作と同様である。すなわち、まず、タイミングt0’〜t1’までの期間では、スイッチング素子S2,S3がオン状態となり(図2(B),(C))、スイッチング素子S1,S4はオフ状態となる(図2(A),(D))。したがって、インバータ回路2にはループ電流が流れ、共振用インダクタLrが励磁されると共に、トランス3の1次側から2次側へ電力伝送が行われる。これにより、トランス3の2次側にはループ電流Ixcが流れ、負荷7が駆動される(図2(E),(F),(I))。
次に、タイミングt1’〜t2’までの期間では、タイミングt1’において、スイッチング素子S3がオフ状態となる(図2(C))。すると、コンデンサC3,C4と共振用インダクタLrとが協働してLC共振回路が構成され、LC共振動作が行われる。したがって、ループ電流が流れ、コンデンサC4,C6が放電される一方、コンデンサC3,C5が充電される。一方、トランス3の2次側にはループ電流Ixbが流れ、負荷7が駆動される(図2(E),(F),(I))。
次に、タイミングt2’〜t3’までの期間では、タイミングt2’において接続点P2の電位VP2=0Vとなるため、ダイオードD4が導通するようになる。また、このようにVP2=0VとなってダイオードD4が導通した後に、タイミングt3’〜t4’までの期間のように、タイミングt3’においてスイッチング素子S4がオン状態となる(図2(D))。これによりZVS動作がなされ、その結果、スイッチング素子S4における短絡損失が抑制される。一方、トランス3の2次側には、このタイミングt2’〜t4’までの期間において、タイミングt1’〜t2’の期間と同様のループ電流Ixbが流れ、負荷7が駆動される。
次に、タイミングt4’〜t5’までの期間では、タイミングt4’において、スイッチング素子S2がオフ状態となる(図2(B))。すると、コンデンサC1,C2と共振用インダクタLrとが協働してLC共振回路が構成され、LC共振動作が行われる。したがって、ループ電流が流れることにより、コンデンサC1が放電される一方、コンデンサC2が充電される。一方、トランス3の2次側には依然としてループ電流Ixbが流れ、負荷7が駆動される。
次に、タイミングt5’〜t6’までの期間では、タイミングt5’において接続点P1の電位VP1=Vinとなるため、ダイオードD1が導通するようになる。また、このようにVP1=VinとなってダイオードD1が導通した後に、タイミングt6’(=t0)において、スイッチング素子S1がオン状態となる(図2(A))。これによりZVS動作がなされ、その結果、スイッチング素子S1における短絡損失が抑制される。一方、トランス3の2次側では、タイミングt6になるとループ電流Ixaが流れ、負荷7が駆動される(図2(E),(F),(I))。以上で後半の半周期分の動作が終了し、図2中のタイミングt0と等価な状態となる。
(2−3.本実施の形態と比較例との作用の比較)
次に、図1に加えて図10,図11を参照して、本実施の形態のスイッチング電源装置における作用と、従来のスイッチング電源装置(比較例1,2)における作用とについて、比較しつつ詳細に説明する。
(比較例の作用)
図10,図11はそれぞれ、比較例1,2に係るスイッチング電源装置の回路構成を表すものである。具体的には、比較例1は、本実施の形態の整流平滑回路4の代わりに、センタタップ型の整流平滑回路104を設けたものに対応する。また、比較例2は、本実施の形態の整流平滑回路4の代わりに、カレントダブラ型の整流平滑回路204を設けたものに対応する。
まず、図10に示した比較例1では、センタタップ型の整流平滑回路104を用いているため、図中に示したループ電流のように、出力電流の全てが、整流平滑回路104内の1つのチョークコイルLch0に流れることになる。したがって、このチョークコイルLch0の動作点が高くなり、AL−ValueおよびNI−Limitの制限値を超え易くなってしまう(チョークコイルLch0の直流重畳特性が悪化し、インダクタンスが飽和し易くなってしまう)。チョークコイルLch0の動作点が高くなると、このチョークコイルLch0が大型化してしまったり、チョークコイルLch0のインダクタンスが必然的に低いものとなってしまったり、チョークコイルLch0での電力損失(=R×I2)が大きくなってしまう。
一方、図11に示した比較例2では、カレントダブラ型の整流平滑回路204を用いているため、図中に示したループ電流のように、出力電流が、2つのチョークコイルLch1,Lch2に分流することになる。したがって、上記比較例1(センタタップ型の場合)と比べると、個々のチョークコイルLch1,Lch2の動作点を幾分下げることができる。しかしながら、スイッチング電源装置内で取り扱う電流(出力電流)をより大きくしようとした場合、チョークコイルの動作点をより下げる必要があり、このカレントダブラ型の整流平滑回路204では不十分である。
(本実施の形態の作用)
これに対して本実施の形態では、図1に示したように、整流平滑回路4において、整流ダイオード41が、2次側巻線321およびチョークコイルLch1の一端同士(接続点P41)と出力平滑コンデンサCoutの一端(接続点P44)との間に配置されると共に、整流ダイオード42が、2次側巻線322およびチョークコイルLch2の一端同士(接続点P42)と出力平滑コンデンサCoutの一端(接続点P44)との間に配置されている。また、2次側巻線321,322の他端同士(センタタップCT)が互いにチョークコイルLch0の一端に接続されると共に、3つのチョークコイルLch0〜Lch2の他端同士(接続点P43)が互いに出力平滑コンデンサCoutの他端(接続点P43))に接続されている。これにより、図3〜図9に示したループ電流Ixa〜Ixcから分かるように、整流平滑回路4において、出力電流Iout(チョーク電流Ich=Ich0+Ich1+Ich2)が、常に3つのチョークコイルLch0〜Lch2に分流することになるため、個々のチョークコイルで取り扱う電流量が小さくなる。
この際、チョークコイルLch0,Lch1,Lch2のインダクタンスをそれぞれ、L0,L1,L2としたとき、(L0<L1≒L2)という条件式を満たすようにするのが好ましい。なお、L1,L2の値は必ずしも一致している必要はなく、これらL1,L2間のインダクタンス値の差は、20%程度以内であれば望ましい。このように構成した場合、各チョークコイルLch0,Lch1,Lch2において、AL−Value,NI−Limitの制限値がそれぞれ、互いにより近い値となる。すなわち、各チョークコイルLch0,Lch1,Lch2にそれぞれ流れる電流のピーク値が互いにより近い値となるため、出力電流Iout(チョーク電流Ich)が、3つのチョークコイルLch0〜Lch2により分散し易くなる。
以上のように本実施の形態では、整流平滑回路4において、整流ダイオード41が、2次側巻線321およびチョークコイルLch1の一端同士(接続点P41)と出力平滑コンデンサCoutの一端(接続点P44)との間に配置されると共に、整流ダイオード42が、2次側巻線322およびチョークコイルLch2の一端同士(接続点P42)と出力平滑コンデンサCoutの一端(接続点P44)との間に配置され、2次側巻線321,322の他端同士(センタタップCT)が互いにチョークコイルLch0の一端に接続されると共に、3つのチョークコイルLch0〜Lch2の他端同士(接続点P43)が互いに出力平滑コンデンサCoutの他端(接続点P43))に接続されているようにしたので、個々のチョークコイルで取り扱う電流量が小さくなり、チョークコイルLch0〜Lch2の直流重畳特性を軽減することができる(インダクタンスを飽和しにくくすることができる)。よって、出力平滑化用のチョークコイルの動作点を従来と比べてより下げることが可能となり、これにより、チョークコイルの小型化や高インダクタンス化を図ることができると共に、チョークコイルでの電力損失も低減することが可能になる。
また、センタタップCTに接続されたチョークコイルLch0を共通化する(共用する)ようにしたので、その両側の2つのチョークコイルLch1,Lch2間のインダクタンスのばらつき(ずれ)を吸収することができ、チョークコイルによる出力平滑化特性を向上させることが可能となる。
更に、チョークコイルLch0,Lch1,Lch2のインダクタンスL0,L1,L2において、(L0<L1≒L2)という条件式を満たすようにした場合には、出力電流Iout(チョーク電流Ich)を、3つのチョークコイルLch0〜Lch2により分散し易くすることができる。
次に、本発明の変形例をいくつか挙げて説明する。なお、上記実施の形態における構成要素と同一のものには同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
[変形例1]
(スイッチング電源装置の全体構成例)
図12は、本発明の変形例1に係るスイッチング電源装置の構成(等価回路構成)を表すものである。本変形例のスイッチング電源装置は、上記実施の形態のスイッチング電源装置において、トランス3の代わりに、以下説明するトランス3Aを設けるようにしたものである。
トランス3Aは、後述する互いに対向する上部コアUCおよび下部コアDCから構成される磁芯30Aと、4つの1次側巻線31A〜31Dと、4つの2次側巻線321A,321B,322A,322Bとを有している。なお、2つの2次側巻線321A,321Bを合わせたものが、上記実施の形態における2次側巻線321に対応し、2つの2次側巻線322A,322Bを合わせたものが、上記実施の形態における2次側巻線322に対応している。
1次側巻線31A〜31Dは、互いに直列接続されている。具体的には、1次側巻線31Aでは、一端が接続ラインL32を介して接続点P3に接続され、他端が1次側巻線31Bの一端に接続されている。1次側巻線31Bの他端は、1次側巻線31Cの一端に接続され、この1次側巻線31Cの他端は1次側巻線31Dの一端に接続されている。1次側巻線31Dの他端は、接続ラインL31を介して接続点P1に接続されている。
2次側巻線321A,321Bは互いに直列接続されると共に、2次側巻線322A,322Bは互いに直列接続されている。具体的には、2次側巻線321Aでは、一端が接続点P41に接続され、他端が2次側巻線321Bの一端に接続されている。この2次側巻線321Bの他端は、センタタップCTに接続されている。2次側巻線322Aでは、一端が接続点P42に接続され、他端が2次側巻線322Bの一端に接続されている。この2次側巻線322Bの他端は、センタタップCTに接続されている。
(トランス3Aの詳細構成)
次に、図13および図14を参照して、本変形例のトランス3Aの詳細構成について説明する。図13は、トランス3Aにおける主要部の外観構成を分解斜視図で表したものであり、図14は、このトランス3Aにおいて形成される還流磁路の例を模式的に表したものである。
図13に示したように、トランス3Aは、互いに対向する上部コアUCおよび下部コアDCからなるコア材(磁芯30A)に対して、1次側巻線31A〜31Dを構成するプリントコイル310と、2次側巻線321A,321Bを構成する板金320−1と、2次側巻線322A,322Bを構成する板金320−2とが、それぞれ、以下説明する4つの脚部の延在方向(垂直方向)に垂直な面内(水平面内)に巻回された構造となっている。上部コアUCは、ベースコアUCbと、このベースコアUCbから上記垂直方向(貫通方向)に延びた4本の脚部分である第1脚部UC1、第2脚部UC2、第3脚部UC3および第4脚部UC4とから構成されている。また、下部コアDCは、ベースコアDCbと、このベースコアDCbから上記垂直方向(貫通方向)に延びた4本の脚部分である第1脚部DC1、第2脚部DC2、第3脚部DC3および第4脚部DC4とから構成されている。これらの第1脚部UC1,DC1、第2脚部UC2,DC2、第3脚部UC3,DC3および第4脚部UC4,DC4は、ベースコアUCb,DCbの対向面内で互いに交差する2直線(2つの対角線)上に、一対ずつ離間して配置されている。そして、これらの4つの脚部UC1〜UC4,DC1〜DC4は、互いに対向する2つのベースコアUCb,DCb同士を磁気的に連結するようになっている。具体的には、ここでは、第1脚部UC1,DC1、第2脚部UC2,DC2、第3脚部UC3,DC3および第4脚部UC4,DC4は、ベースコアUCb,DCb上の正方形状の面の四隅をなすように配置されている。すなわち、これら4つの脚部は、矩形状(正方形状)のベースコアUCb,DCbの四隅に配置されている。そして、第1脚部UC1,DC1と第3脚部UC3,DC3とが、互いに一方の対角線上の両端に配置されて脚部対(第1の脚部対)を構成すると共に、第2脚部UC2,DC2と第4脚部UC4,DC4とが、互いに他方の対角線上の両端に配置されて脚部対(第2の脚部対)を構成している。なお、上部コアUCおよび下部コアDCはそれぞれ、例えばフェライトなどの磁性材料により構成され、以下説明するプリントコイル310および板金320−1,320−2はそれぞれ、例えば銅やアルミニウムなどの導電性材料により構成されている。
プリントコイル310には、各脚部UC1〜UC4,DC1〜DC4が個別に貫通する4つの貫通孔310A〜310Dが設けられている。貫通孔310Aには第1脚部UC1,DC1が貫通し、貫通孔310Bには第2脚部UC2,DC2が貫通し、貫通孔310Cには第3脚部UC3,DC3が貫通し、貫通孔310Dには第4脚部UC4,DC4が貫通している。また、このプリントコイル310では、接続ラインL32側から接続ラインL31側へ向けて、第1脚部UC1,DC1を巻回する1次側巻線31Aと、第2脚部UC2,DC2を巻回する1次側巻線31Bと、第3脚部UC3,DC3を巻回する1次側巻線31Cと、第4脚部UC4,DC4を巻回する1次側巻線31Dとが接続されている。
2次側巻線321A,321Bを構成する板金320−1は、プリントコイル310と上部コアUCとの間に配置されている。この板金320−1には、各脚部UC1〜UC4,DC1〜DC4が個別に貫通する4つの貫通孔320−1A〜320−1Dが設けられている。貫通孔320−1Aには第1脚部UC1,DC1が貫通し、貫通孔320−1Bには第2脚部UC2,DC2が貫通し、貫通孔320−1Cには第3脚部UC3,DC3が貫通し、貫通孔320−1Dには第4脚部UC4,DC4が貫通している。この板金320−1では、接続点P41側からセンタタップCT側へ向けて、第4脚部UC4,DC4を巻回する2次側巻線321Aと、第2脚部UC2,DC2を巻回する2次側巻線321Bとが接続されている。
2次側巻線322A,322Bを構成する板金320−2は、プリントコイル310と下部コアDCとの間に配置されている。この板金320−2には、各脚部UC1〜UC4,DC1〜DC4が個別に貫通する4つの貫通孔320−2A〜320−2Dが設けられている。貫通孔320−2Aには第1脚部UC1,DC1が貫通し、貫通孔320−2Bには第2脚部UC2,DC2が貫通し、貫通孔320−2Cには第3脚部UC3,DC3が貫通し、貫通孔320−2Dには第4脚部UC4,DC4が貫通している。この板金320−2では、接続点P42側からセンタタップCT側へ向けて、第4脚部UC4,DC4を巻回する2次側巻線322Aと、第2脚部UC2,DC2を巻回する2次側巻線322Bとが接続されている。
なお、ここでは、1次側巻線31A〜31Dおよび2次側巻線321A,321B,322A,322Bがそれぞれ、配線(接続ラインL31,L32、接続ラインL41,L42、出力ラインLOまたは接地ラインLG)を介して、プリントコイル310および板金320−1,320−2の面内方向に沿って外部から取り出しが可能なように構成されている。
このような構成によりトランス3Aでは、例えば図13および図14中の矢印で示したように、1次側巻線31A〜31Dおよび2次側巻線321A,321B,322A,322Bを流れる電流によって、4つの脚部UC1〜UC4,DC1〜DC4および2つのベースコアUCb,DCbの内部に磁路(還流磁路)が形成されるようになっている。これにより、4つの脚部UC1〜UC4,DC1〜DC4内の貫通方向に、磁束が形成される。なお、図13中の貫通孔310A〜310D等内に示した磁束の向きを表す矢印は、実線のものが、接続ラインL31から実線で示した向きの電流が流れるときに形成されるものに、破線のものが、接続ラインL32から破線で示した向きの電流が流れるときに形成されるものに、それぞれ対応している。また、図14(A)は、接続ラインL31から実線で示した向きの流れるときに形成される還流磁路を、図14(B)は、接続ラインL32から破線で示した向きの電流が流れるときに形成される還流磁路を、それぞれ表している。そして、このような4つの脚部UC1〜UC4,DC1〜DC4内に形成される磁束の向きが、第1脚部UC1,DC1および第3脚部UC3,DC3からなる第1の脚部対内で互いに同一方向であると共に、第2脚部UC2,DC2および第4脚部UC4,DC4からなる第2の脚部対内で互いに同一方向となっている。また、これら第1の脚部対と第2の脚部対との間で、磁束の向きが互いに逆方向となっている。言い換えると、第1脚部UC1,DC1および第3脚部UC3,DC3の各内部に生ずる磁束がともに第1の方向を向くと共に、第2脚部UC2,DC2および第4脚部UC4,DC4の各内部に生ずる磁束がともに上記第1の方向とは逆の第2の方向を向くようになっている。さらに、例えば図14に示したように、第1脚部UC1,DC1および第2脚部UC2,DC2同士内を互いに貫通する環状磁路B12a,B12bと、第2脚部UC2,DC2および第3脚部UC3,DC3同士内を互いに貫通する環状磁路B23a,B23bと、第3脚部UC3,DC3および第4脚部UC4,DC4同士内を互いに貫通する環状磁路B34a,B34bと、第4脚部UC4,DC4および第1脚部UC1,DC1同士内を互いに貫通する環状磁路B41a,B41bと、からなる4つの環状磁路が形成されている。すなわち、第1脚部UC1,DC1では、環状磁路B12a,B12bと環状磁路B41a,B41bとが共有化され、第2脚部UC2,DC2では、環状磁路B12a,B12bと環状磁路B23a,B23bとが共有化され、第3脚部UC3,DC3では、環状磁路B23a,B23bと環状磁路B34a,B34bとが共有化され、第4脚部UC4,DC4では、環状磁路B34a,B34bと環状磁路B41a,B41bとが共有化されている。言い換えると、4つの脚部UC1〜UC4,DC1〜DC4および2つのベースコアUCb,DCbの内部に、4つの脚部UC1〜UC4,DC1〜DC4のうち互いに隣り合った2つの脚部と2つのベースコアUCb,DCbとをそれぞれ一方方向に通る磁路が4つ形成されている。そして、詳細は後述するが、これら4つの環状磁路の形成領域が、ベースコアUCb,DCb上において4つの脚部間を周回するようになっている。
ここで、本変形例1は、本発明の第1のスイッチング電源装置における第2の態様に対応するものであり、上部コアUCおよび下部コアDCからなるコア材(磁芯30A)が、本発明における「磁芯」の一具体例に対応する。また、プリントコイル310が本発明における「第1の導電部材」の一具体例に対応し、第1の2次側巻線としての2次側巻線321A,321Bを構成する板金320−1が本発明の第1のスイッチング電源装置の第2の態様における「第2の導電部材」の一具体例に対応し、第2の2次側巻線としての2次側巻線322A,322Bを構成する板金320−2が本発明の第1のスイッチング電源装置の第2の態様における「第3の導電部材」の一具体例に対応する。また、ベースコアUCb,DCbが本発明における「2つの基体部」の一具体例に対応し、第1脚部(UC1+DC1)、第2脚部(UC2+DC2)、第3脚部(UC3+DC3)および第4脚部(UC4+DC4)が、本発明における「4つの脚部」の一具体例に対応する。
次に、本変形例のスイッチング電源装置の作用および効果について説明する。なお、スイッチング電源装置の全体動作については、上記実施の形態と同様であるため説明を省略し、主にトランス3Aの作用および効果について説明する。
(トランス3Aの作用)
本変形例のトランス3Aでは、図13および図14に示したように、4つの脚部UC1〜UC4,DC1〜DC4内に形成される磁束の向きが、第1脚部UC1,DC1および第3脚部UC3,DC3からなる第1の脚部対内で互いに同一方向であると共に、第2脚部UC2,DC2および第4脚部UC4,DC4からなる第2の脚部対内で互いに同一方向となっている。また、これら第1の脚部対と第2の脚部対との間で、磁束の向きが互いに逆方向となっている。言い換えると、第1脚部UC1,DC1および第3脚部UC3,DC3の各内部に生ずる磁束がともに第1の方向を向くと共に、第2脚部UC2,DC2および第4脚部UC4,DC4の各内部に生ずる磁束がともに上記第1の方向とは逆の第2の方向を向いている。
そして、このような磁束の向きとなるように、1次側巻線31A〜31Dおよび2次側巻線321A,321B,322A,322Bが巻回されていることにより、例えば図14および図15(B)に示したように、第1脚部UC1,DC1および第2脚部UC2,DC2同士内を互いに貫通する環状磁路B12a,B12bと、第2脚部UC2,DC2および第3脚部UC3,DC3同士内を互いに貫通する環状磁路B23a,B23bと、第3脚部UC3,DC3および第4脚部UC4,DC4同士内を互いに貫通する環状磁路B34a,B34bと、第4脚部UC4,DC4および第1脚部UC1,DC1同士内を互いに貫通する環状磁路B41a,B41bと、からなる4つの環状磁路が形成される。そして、これら4つの環状磁路B12a,B12b、B23a,B23b、B34a,B34bおよびB41a,B41bの形成領域が、ベースコアUCb,DCb上において4つの脚部UC1〜UC4,DC1〜DC4間を周回するようになる。すなわち、第1脚部UC1,DC1では、環状磁路B12a,B12bと環状磁路B41a,B41bとが共有化され、第2脚部UC2,DC2では、環状磁路B12a,B12bと環状磁路B23a,B23bとが共有化され、第3脚部UC3,DC3では、環状磁路B23a,B23bと環状磁路B34a,B34bとが共有化され、第4脚部UC4,DC4では、環状磁路B34a,B34bと環状磁路B41a,B41bとが共有化されている。言い換えると、4つの脚部UC1〜UC4,DC1〜DC4および2つのベースコアUCb,DCbの内部に、4つの脚部UC1〜UC4,DC1〜DC4のうち互いに隣り合った2つの脚部と2つのベースコアUCb,DCbとをそれぞれ一方方向に通る磁路が4つ形成されている。
したがって、例えば図15(A)に示したように、第1脚部UC1,DC1および第4脚部UC4,DC4同士内を互いに貫通する環状磁路B41a,B41bと、第2脚部UC2,DC2および第3脚部UC3,DC3同士内を互いに貫通する環状磁路B23a,B23bと、からなる2つの環状磁路のみが形成されるように磁束の向きが設定されている場合(従来のU型コアが2つ設けられた場合に相当する)と比べ、磁芯30Aにおける磁束が分散されることから、磁束密度を低下させることができ、コア損失を低減させることができる。また、従来のE型コアの場合と比べて放熱経路が拡大するため、磁芯30A、1次側巻線31A〜31Dおよび2次側巻線321A,321B,322A,322Bの冷却がし易くなる。
以上のように本変形例では、4つの脚部UC1〜UC4,DC1〜DC4内の貫通方向に形成される磁束の向きが、第1脚部UC1,DC1および第3脚部UC3,DC3からなる第1の脚部対内で互いに同一方向であると共に、第2脚部UC2,DC2および第4脚部UC4,DC4からなる第2の脚部対内で互いに同一方向であり、かつ、これら第1の脚部対と第2の脚部対との間で互いに逆方向となるように、1次側巻線31A〜31Dおよび2次側巻線321A,321B,322A,322Bを巻回するようにしたので、上記した4つの環状磁路B12a,B12b、B23a,B23b、B34a,B34bおよびB41a,B41が形成されると共に、これら4つの環状磁路の形成領域が、ベースコアUCb,DCb上において4つの脚部UC1〜UC4,DC1〜DC4間を周回するようになる。言い換えると、本実施の形態では、第1脚部UC1,DC1および第3脚部UC3,DC3の各内部に生ずる磁束がともに第1の方向を向くと共に、第2脚部UC2,DC2および第4脚部UC4,DC4の各内部に生ずる磁束がともに上記第1の方向とは逆の第2の方向を向くように、1次側巻線31A〜31Dおよび2次側巻線321A,321B,322A,322Bを巻回するようにしたので、4つの脚部UC1〜UC4,DC1〜DC4および2つのベースコアUCb,DCbの内部に、4つの脚部UC1〜UC4,DC1〜DC4のうち互いに隣り合った2つの脚部と2つのベースコアUCb,DCbとをそれぞれ一方方向に通る磁路が、4つ形成されるようになる。これにより、U型コアの場合と比べ、磁芯30Aにおける磁束密度を低下させてコア損失を低減することができるため、コア厚(基体部の厚み)を薄くして低背化を図ることができる。また、E型コアの場合と比べて放熱経路が拡大するため、磁芯30A、1次側巻線31A〜31Dおよび2次側巻線321A,321B,322A,322Bの冷却がし易くなる。よって、信頼性を向上させつつコスト低減を図ることが可能となる。
また、これにより、複数のインバータ回路2やトランス3A等を並列運転させることなく、スイッチング電源装置全体として大電流を扱うことが可能となる。よって、部品点数を減少させることができ、この点からもコストを低減することが可能となる。
さらに、1次側巻線31A〜31Dおよび2次側巻線321A,321B,322A,322Bがそれぞれ、配線(接続ラインL31,L32、接続ラインL41,L42、出力ラインLOまたは接地ラインLG)を介して、プリントコイル310および2枚の板金320−1,320−2の面内方向に沿って外部から取り出しが可能なように構成したので、このような配線をプリントコイル310および2枚の板金320−1,320−2の面内に垂直な方向から取り出す場合と比べ、配線も含めた低背化を実現することができると共に、配線の取り出し構造が簡易となる。
なお、本変形例では、図16(A)に示した上部コアUC(下部コアDC)のように、4つの脚部UC1(DC1)〜UC4(DC4)の側面が曲面となっている場合について説明したが、各脚部の側面形状は、この場合には限られない。具体的には、例えば図16(B),(C)に示したように、4つの脚部UC1(DC1)〜UC4(DC4)において、少なくとも対向する側面同士が、互いに平行となっているようにしてもよい。このように構成した場合、磁芯30Aにおける磁束最短経路の磁束集中がより効果的に緩和されるため、コア損失がより低減する。また、この場合において更に、例えば図16(C)に示したように、4つの脚部UC1(DC1)〜UC4(DC4)において、互いに対向する側面の反対側である外側面が、曲面となっているようにしてもよい。このように構成した場合、各脚部の周囲に対して1次側巻線31A〜31Dおよび2次側巻線321A,321B,322A,322Bが巻回し易くなるため、電流経路が短縮されると共に、角部への電流分布の集中が緩和される。なお、これらの図16(B),(C)に示した4つの脚部UC1(DC1)〜UC4(DC4)において、側面における角部が面取りされることにより、その角部の部分が、曲面または平面からなる側面となっているようにしてもよい。
また、本変形例では、4つの脚部UC1(DC1)〜UC4(DC4)が、矩形状(正方形状)のベースコアUCb,DCbの四隅に配置されている場合について説明したが、これらの4つの脚部の配置関係は、この場合には限られない。すなわち、4つの脚部は、ベースコア上の互いに交差する2直線上に、一対ずつ離間して配置されていればよい。また、ベースコアの形状や大きさについても、上記実施の形態等で説明した矩形状(正方形状)のものには限られず、4つの脚部の基体として機能するのであれば、どのような形状や大きさであってもよい。
[変形例2]
図17は、本発明の変形例2に係るスイッチング電源装置の構成(等価回路構成)を表すものであり、図18は、この変形例2に係るトランス3Aの主要部の外観構成を分解斜視図で表すと共に、その周辺回路の回路図を併せて表したものである。本変形例のスイッチング電源装置は、上記変形例1のスイッチング電源装置において説明したトランス3Aを用いると共に、これまで説明した整流平滑回路4の代わりに、以下説明する整流平滑回路4Aを用いるようにしたものである。
整流平滑回路4Aは、4つの整流ダイオード41〜44と、6つのチョークコイルLch1〜Lch6と、1つの出力平滑コンデンサCoutとを有している。具体的には、整流ダイオード41は、カソードが、2次側巻線321AおよびチョークコイルLch2の一端同士に接続され、アノードが、接地ラインLG上の接続点P44に接続されている。整流ダイオード42は、カソードが、2次側巻線321BおよびチョークコイルLch3の一端同士に接続され、アノードが、接続点P44に接続されている。整流ダイオード43は、カソードが、2次側巻線322AおよびチョークコイルLch5の一端同士に接続され、アノードが、接続点P44に接続されている。整流ダイオード44は、カソードが、2次側巻線322BおよびチョークコイルLch6の一端同士に接続され、アノードが、接続点P44に接続されている。すなわち、これら整流ダイオード41〜44のアノード同士は互いに接続点P44において接続され、接地ラインLGに導かれている。言い換えると、整流ダイオード41〜44により構成される整流回路は、アノードコモン接続の構成となっている。
一方、6つのチョークコイルLch1〜Lch6は、それぞれの他端同士が接続点P43において互いに接続されている。具体的には、チョークコイルLch1の一端は、2次側巻線321A,321Bの他端同士に接続されている。チョークコイルLch2の一端は、整流ダイオード41のカソードおよび2次側巻線321Aの一端に接続されている。チョークコイルLch3の一端は、整流ダイオード42のカソードおよび2次側巻線321Bの一端に接続されている。そして、これらチョークコイルLch1〜Lch3の他端同士は、出力ラインLO上の接続点P43において互いに接続されている。また、チョークコイルLch4の一端は、2次側巻線322A,322Bの他端同士に接続されている。チョークコイルLch5の一端は、整流ダイオード43のカソードおよび2次側巻線322Aの一端に接続されている。チョークコイルLch6の一端は、整流ダイオード44のカソードおよび2次側巻線322Bの一端に接続されている。そして、これらチョークコイルLch4〜Lch6の他端同士は、接続点P43において互いに接続されている。なお、出力平滑コンデンサCoutは、整流平滑回路4と同様に、出力ラインLO(接続点P43)と接地ラインLG(接続点P44)との間に配置されている。
このように、本変形例の整流平滑回路4Aでは、整流平滑回路4(図1)における2つの整流ダイオード41,42および3つのチョークコイルLch0〜Lch2にそれぞれ対応する、2つの整流ダイオード41,42および3つのチョークコイルLch1〜Lch3と、2つの整流ダイオード43,44および3つのチョークコイルLch4〜Lch6とが、互いに並列接続された構成となっている。言い換えると、整流平滑回路4Aは、整流ダイオード41,42、チョークコイルLch1〜Lch3および容量素子Coutからなる第1の整流平滑回路4A−1と、整流ダイオード43,44、チョークコイルLch4〜Lch6および容量素子Coutからなる第2の整流平滑回路4A−2とを含み、これらが並列に接続されている。なお、容量素子Coutは、第1の整流平滑回路4A−1および第2の整流平滑回路4A−2の双方によって兼用されている。1次側巻線31A〜31Dは第1の導電部材としてのプリントコイル310により構成され、2次側巻線321A,321Bは第2の導電部材としての板金320−1により構成され、2次側巻線322A,322Bは第3の導電部材としての板金320−2により構成されている。
本変形例は、本発明の第2のスイッチング電源装置の一具体例に対応するものであり、2次側巻線321A,321Bがそれぞれ第1および第2の2次側巻線の一具体例に対応し、2次側巻線322A,322Bがそれぞれ第3および第4の2次側巻線の一具体例に対応する。また、整流ダイオード41〜44がそれぞれ「第1ないし第4の整流素子」の一具体例に対応し、チョークコイルLch1〜Lch6がそれぞれ本発明における「第1ないし第6のチョークコイル」の一具体例に対応する。
このような構成により本変形例においても、上記実施の形態および変形例1と同様の作用により、同様の効果を得ることができる。
[変形例3]
上記の変形例2(図17,図18)では、トランスの2次側と出力端子との間に、互いに並列接続された2つの整流平滑回路(第1の整流平滑回路4A−1および第2の整流平滑回路4A−2)を設け、そのそれぞれを、1つの導電部材を利用して構成するようにしたが、例えば図20および図21に示したように、いずれか一方の整流平滑回路のみを設けると共に、この整流平滑回路を1つの導電部材を利用して構成するようにしてもよい。なお、この場合、回路構成上、図20の回路は図1に示した回路と等価である。
図20および図21に示した例では、第1の整流平滑回路4A−1のみを設け、これを、第2の導電部材としての板金320−1を利用して構成している。但し、これとは逆に、第2の整流平滑回路4A−2のみを設け、これを、板金320−2を利用して構成してもよい。
上記の第1の実施の形態(図1)では、2つの板金320−1,320−2を利用して1つの整流平滑回路4を構成しているのに対して、本変形例では、1つの板金のみを利用して1つの整流平滑回路4A−1を構成している。このため、部品数を減らすことができる。
なお、本変形例3は本発明の第1のスイッチング電源装置における第1の態様に対応するものであり、第1の整流平滑回路4A−1が「整流平滑回路」の一具体例に対応する。また、2次側巻線321A,321Bがそれぞれ「第1の2次側巻線」および「第2の2次側巻線」の一具体例に対応し、整流ダイオード41,42がそれぞれ「第1および第2の整流素子」の一具体例に対応し、チョークコイルLch1〜Lch3がそれぞれ本発明における「第1ないし第3のチョークコイル」の一具体例に対応する。そして、2次側巻線321A,321Bを構成する板金320−1が「第2の導電部材」の一具体例に対応する。
(その他の変形例)
以上、実施の形態および変形例を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらの実施の形態等に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態等では、1次側巻線や2次側巻線の形状を具体的に挙げて説明したが、これらの形状はこの場合(板状)には限られず、他の形状でもよい。また、1次側巻線および2次側巻線が、ともにプリントコイルや板金により構成されているようにしてもよい。
また、上記実施の形態等では、整流平滑回路4,4Aにおいて、複数の整流ダイオードにより構成される整流回路がアノードコモン接続となっている場合について説明したが、整流平滑回路の構成はこれには限られない。具体的には、例えば図19に示した整流平滑回路4Bのように、2つの整流ダイオード41,42により構成される整流回路がカソードコモン接続となっているようにしてもよい。具体的には、この整流平滑回路4Bでは、整流ダイオード41は、アノードが、接続点P41において2次側巻線321およびチョークコイルLch1の一端同士に接続され、カソードが、接続ラインL41を介して出力ラインLO上の接続点P44(出力端子T4)に接続されている。整流ダイオード42は、アノードが、接続点P42において2次側巻線322およびチョークコイルLch2の一端同士に接続され、カソードが、接続ラインL42を介して接続点P44(出力端子T4)に接続されている。すなわち、これら整流ダイオード41,42のアノード同士は互いに接続点P44において接続され、出力ラインLOに導かれている。
さらに、上記実施の形態等において説明した変形例等を組み合わせてもよい。
10…高圧バッテリ、2…インバータ回路、3,3A…トランス、30,30A…磁芯、31,31A〜31D…第1の巻線(1次側巻線)、310…プリントコイル、310A〜310D…貫通孔(開口部)、321,321A,321B,322,322A,322B…第2の巻線(2次側巻線)、320−1,320−2…板金、320−1A〜320−1D,320−2A〜320−2D…貫通孔(開口部)、4,4A,4B…整流平滑回路、4A−1…第1の整流平滑回路、4A−2…第2の整流平滑回路、41〜44…整流ダイオード、6…駆動回路、7…負荷、Cin…入力平滑コンデンサ、Cout…出力平滑コンデンサ、S1〜S4…スイッチング素子、D1〜D6…ダイオード、C1〜C6…コンデンサ、Lr…共振用インダクタ、Lch0〜Lch6…チョークコイル、UC…上部コア、DC…下部コア、UCb,DCb…ベースコア(基体部)、UC1,DC1…第1脚部、UC2,DC2…第2脚部、UC3,DC3…第3脚部、UC4,DC4…第4脚部、T1,T2…入力端子、T3,T4…出力端子、L1H…1次側高圧ライン、L1L…1次側低圧ライン、LO…出力ライン、LG…接地ライン、L31,L32,L41,L42…接続ライン、P1,P2,P3,P41〜P44…接続点、CT…センタタップ、Vin…直流入力電圧、Vout…直流出力電圧、V31,V321,V322…電圧、I31,I41,I42,Ich,Ich0〜Ich2,Iout,Ia〜Ii,Ixa〜Ixc…電流(電流経路)、SG1〜SG4…スイッチング信号、t0〜t7…タイミング、B12a,B12b,B23a,B23b,B34a,B34b,B41a,B41b…還流磁路。

Claims (12)

  1. 入力端子対から入力される直流入力電圧に対して電圧変換を行うことにより直流出力電圧を生成し、出力端子対から出力するスイッチング電源装置であって、
    前記入力端子対側に配置された1次側巻線と、前記出力端子対側において互いに直列接続されて配置された第1および第2の2次側巻線とを有するトランスと、
    前記入力端子対と前記1次側巻線との間に配置されると共に、スイッチング素子を含んで構成されたインバータ回路と、
    前記出力端子対と前記第1および第2の2次側巻線との間に配置されると共に、第1および第2の整流素子と、第1ないし第3のチョークコイルと、前記出力端子対間に配置された容量素子とを含んで構成された整流平滑回路と
    を備え、
    前記第1の整流素子は、前記第1の2次側巻線の一端と前記第2のチョークコイルの一端との接続点である第1の接続点と前記容量素子の一端との間に配置され、
    前記第2の整流素子は、前記第2の2次側巻線の一端と前記第3のチョークコイルの一端との接続点である第2の接続点と前記容量素子の前記一端との間に配置され、
    前記第1の2次側巻線の他端と前記第2の2次側巻線の他端との接続点である第3の接続点は、前記第1のチョークコイルの一端に接続され、
    前記第1ないし第3のチョークコイルの他端同士の接続点である第4の接続点は、前記容量素子の他端に接続されている
    ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. 前記第1ないし第3のチョークコイルのインダクタンスをそれぞれ、L1,L2,L3としたとき、L1<L2=L3を満たす
    ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源装置。
  3. 前記第1の整流素子は、カソードが前記第1の接続点に接続されると共に、アノードが前記容量素子の前記一端に接続され、
    前記第2の整流素子は、カソードが前記第2の接続点に接続されると共に、アノードが前記容量素子の前記一端に接続されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスイッチング電源装置。
  4. 前記第1の整流素子は、アノードが前記第1の接続点に接続されると共に、カソードが前記容量素子の前記一端に接続され、
    前記第2の整流素子は、アノードが前記第2の接続点に接続されると共に、カソードが前記容量素子の前記一端に接続されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記インバータ回路が、4つのスイッチング素子を含んで構成されたフルブリッジ型のスイッチング回路である
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
  6. 前記トランスは、
    互いに対向する2つの基体部と、前記2つの基体部の対向面に沿った面内で互いに交差する第1および第2の対角線上にそれぞれ配置された第1および第2の脚部対を含み前記2つの基体部同士を連結する4つの脚部と、を有する磁芯と、
    前記4つの脚部が個別に貫通する貫通孔を有すると共に前記4つの脚部を巻回する、前記1次側巻線としての第1の導電部材と、
    前記4つの脚部が個別に貫通する貫通孔を有すると共に前記4つの脚部を巻回する、前記第1および第2の2次側巻線としての第2の導電部材と
    を有し、
    前記1次側巻線を流れる電流によって、前記4つの脚部から前記2つの基体部にかけての磁芯内部に閉磁路が形成され、
    前記第1の脚部対の内部に生ずる磁束がともに第1の方向を向くと共に、前記第2の脚部対の内部に生ずる磁束の向きがともに前記第1の方向とは逆の第2の方向を向くように、前記1次側巻線が巻回されている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
  7. 前記トランスは、
    互いに対向する2つの基体部と、前記2つの基体部の対向面に沿った面内で互いに交差する第1および第2の対角線上にそれぞれ配置された第1および第2の脚部対を含み前記2つの基体部同士を連結する4つの脚部と、を有する磁芯と、
    前記4つの脚部が個別に貫通する貫通孔を有すると共に前記4つの脚部を巻回する、前記1次側巻線としての第1の導電部材と、
    前記4つの脚部が個別に貫通する貫通孔を有すると共に前記4つの脚部を巻回する、前記第1および第2の2次側巻線としての第2の導電部材と
    を有し、
    前記1次側巻線を流れる電流によって、前記4つの脚部から前記2つの基体部にかけての磁芯内部に、前記4つの脚部のうち互いに隣り合った2つの脚部と前記2つの基体部とを通って還流する閉磁路が4つ形成されるように、前記1次側巻線が巻回されている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
  8. 前記トランスは、
    互いに対向する2つの基体部と、前記2つの基体部の対向面に沿った面内で互いに交差する第1および第2の対角線上にそれぞれ配置された第1および第2の脚部対を含み前記2つの基体部同士を連結する4つの脚部と、を有する磁芯と、
    前記4つの脚部が個別に貫通する貫通孔を有すると共に前記4つの脚部を巻回する、前記1次側巻線としての第1の導電部材と、
    前記4つの脚部が個別に貫通する貫通孔を有すると共に前記4つの脚部を巻回する、前記第1の2次側巻線としての第2の導電部材と、
    前記4つの脚部が個別に貫通する貫通孔を有すると共に前記4つの脚部を巻回する、前記第2の2次側巻線としての第3の導電部材と
    を有し、
    前記1次側巻線を流れる電流によって、前記4つの脚部から前記2つの基体部にかけての磁芯内部に閉磁路が形成され、
    前記第1の脚部対の内部に生ずる磁束がともに第1の方向を向くと共に、前記第2の脚部対の内部に生ずる磁束の向きがともに前記第1の方向とは逆の第2の方向を向くように、前記1次側巻線が巻回されている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
  9. 前記トランスは、
    互いに対向する2つの基体部と、前記2つの基体部の対向面に沿った面内で互いに交差する第1および第2の対角線上にそれぞれ配置された第1および第2の脚部対を含み前記2つの基体部同士を連結する4つの脚部と、を有する磁芯と、
    前記4つの脚部が個別に貫通する貫通孔を有すると共に前記4つの脚部を巻回する、前記1次側巻線としての第1の導電部材と、
    前記4つの脚部が個別に貫通する貫通孔を有すると共に前記4つの脚部を巻回する、前記第1の2次側巻線としての第2の導電部材と、
    前記4つの脚部が個別に貫通する貫通孔を有すると共に前記4つの脚部を巻回する、前記第2の2次側巻線としての第3の導電部材と
    を有し、
    前記1次側巻線を流れる電流によって、前記4つの脚部から前記2つの基体部にかけての磁芯内部に、前記4つの脚部のうち互いに隣り合った2つの脚部と前記2つの基体部とを通って還流する閉磁路が4つ形成されるように、前記1次側巻線が巻回されている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のスイッチング電源装置。
  10. 入力端子対から入力される直流入力電圧に対して電圧変換を行うことにより直流出力電圧を生成し、出力端子対から出力するスイッチング電源装置であって、
    前記入力端子対側に配置された1次側巻線と、前記出力端子対側において互いに直列接続されて配置された第1ないし第4の2次側巻線とを有するトランスと、
    前記入力端子対と前記1次側巻線との間に配置されると共に、スイッチング素子を含んで構成されたインバータ回路と、
    前記出力端子対と前記第1および第2の2次側巻線との間に配置されると共に、第1および第2の整流素子と、第1ないし第3のチョークコイルと、前記出力端子対間に配置された第1の容量素子とを含んで構成された第1の整流平滑回路と、
    前記出力端子対と前記第3および第4の2次側巻線との間に前記第1の整流平滑回路と並列に配置されると共に、第3および第4の整流素子と、第4ないし第6のチョークコイルと、前記出力端子対間に配置された第2の容量素子とを含んで構成された第2の整流平滑回路と
    を備え、
    前記第1の整流素子は、前記第1の2次側巻線の一端と前記第2のチョークコイルの一端との接続点である第1の接続点と前記容量素子の一端との間に配置され、
    前記第2の整流素子は、前記第2の2次側巻線の一端と前記第3のチョークコイルの一端との接続点である第2の接続点と前記容量素子の前記一端との間に配置され、
    前記第1の2次側巻線の他端と前記第2の2次側巻線の他端との接続点である第3の接続点は、前記第1のチョークコイルの一端に接続され、
    前記第1ないし第3のチョークコイルの他端同士の接続点である第4の接続点は、前記第1の容量素子の他端に接続され、かつ、
    前記第3の整流素子は、前記第3の2次側巻線の一端と前記第5のチョークコイルの一端との接続点である第5の接続点と前記第2の容量素子の一端との間に配置され、
    前記第4の整流素子は、前記第4の2次側巻線の一端と前記第6のチョークコイルの一端との接続点である第6の接続点と前記第2の容量素子の前記一端との間に配置され、
    前記第3の2次側巻線の他端と前記第4の2次側巻線の他端との接続点である第7の接続点は、前記第4のチョークコイルの一端に接続され、
    前記第4ないし第6のチョークコイルの他端同士の接続点である第8の接続点は、前記第1の容量素子の他端に接続されている
    ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  11. 前記トランスは、
    互いに対向する2つの基体部と、前記2つの基体部の対向面に沿った面内で互いに交差する第1および第2の対角線上にそれぞれ配置された第1および第2の脚部対を含み前記2つの基体部同士を連結する4つの脚部と、を有する磁芯と、
    前記4つの脚部が個別に貫通する貫通孔を有すると共に前記4つの脚部を巻回する、前記1次側巻線としての第1の導電部材と、
    前記4つの脚部が個別に貫通する貫通孔を有すると共に前記4つの脚部を巻回する、前記第1および第2の2次側巻線としての第2の導電部材と、
    前記4つの脚部が個別に貫通する貫通孔を有すると共に前記4つの脚部を巻回する、前記第3および第4の2次側巻線としての第3の導電部材と
    を有し、
    前記1次側巻線を流れる電流によって、前記4つの脚部から前記2つの基体部にかけての磁芯内部に閉磁路が形成され、
    前記第1の脚部対の内部に生ずる磁束がともに第1の方向を向くと共に、前記第2の脚部対の内部に生ずる磁束の向きがともに前記第1の方向とは逆の第2の方向を向くように、前記1次側巻線が巻回されている
    ことを特徴とする請求項10に記載のスイッチング電源装置。
  12. 前記トランスは、
    互いに対向する2つの基体部と、前記2つの基体部の対向面に沿った面内で互いに交差する第1および第2の対角線上にそれぞれ配置された第1および第2の脚部対を含み前記2つの基体部同士を連結する4つの脚部と、を有する磁芯と、
    前記4つの脚部が個別に貫通する貫通孔を有すると共に前記4つの脚部を巻回する、前記1次側巻線としての第1の導電部材と、
    前記4つの脚部が個別に貫通する貫通孔を有すると共に前記4つの脚部を巻回する、前記第1および第2の2次側巻線としての第2の導電部材と、
    前記4つの脚部が個別に貫通する貫通孔を有すると共に前記4つの脚部を巻回する、前記第3および第4の2次側巻線としての第3の導電部材と
    を有し、
    前記1次側巻線を流れる電流によって、前記4つの脚部から前記2つの基体部にかけての磁芯内部に、前記4つの脚部のうち互いに隣り合った2つの脚部と前記2つの基体部とを通って還流する閉磁路が4つ形成されるように、前記1次側巻線が巻回されている
    ことを特徴とする請求項10に記載のスイッチング電源装置。
JP2010136863A 2009-06-19 2010-06-16 スイッチング電源装置 Expired - Fee Related JP5531799B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010136863A JP5531799B2 (ja) 2009-06-19 2010-06-16 スイッチング電源装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009146372 2009-06-19
JP2009146372 2009-06-19
JP2010136863A JP5531799B2 (ja) 2009-06-19 2010-06-16 スイッチング電源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011024408A true JP2011024408A (ja) 2011-02-03
JP5531799B2 JP5531799B2 (ja) 2014-06-25

Family

ID=42647318

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010136863A Expired - Fee Related JP5531799B2 (ja) 2009-06-19 2010-06-16 スイッチング電源装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US8339808B2 (ja)
EP (1) EP2264882A1 (ja)
JP (1) JP5531799B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014030499A1 (ja) * 2012-08-24 2014-02-27 日立オートモティブシステムズ株式会社 Dc-dcコンバータ装置および電力変換装置
JP2019029677A (ja) * 2017-08-03 2019-02-21 デルタ エレクトロニクス インコーポレイティド 磁性モジュールおよびそれを適用する電源変換装置

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8333350B2 (en) * 2008-12-26 2012-12-18 Mag-Con Engineering Double impedance bond
TWI504093B (zh) * 2012-11-30 2015-10-11 Great Forward Ind Co Ltd Current sharing power supply device
EP3120360A1 (en) * 2014-03-19 2017-01-25 Rompower Energy Systems, Inc. Magnetic structures for low leakage inductance and very high efficiency
JP2015202001A (ja) * 2014-04-09 2015-11-12 トヨタ自動車株式会社 電力変換装置及び電力変換方法
WO2016076222A1 (ja) * 2014-11-10 2016-05-19 三菱電機株式会社 絶縁型降圧コンバータ
DE112016003586T5 (de) * 2015-08-06 2018-06-14 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Ladegerät
JP6617588B2 (ja) * 2016-02-02 2019-12-11 Tdk株式会社 スイッチング電源装置
CN107437456B (zh) * 2016-05-25 2021-03-23 台达电子企业管理(上海)有限公司 磁芯结构及磁性元件
US11901108B2 (en) 2016-05-25 2024-02-13 Delta Electronics (Shanghai) Co., Ltd. Power module and power device
US11728087B2 (en) * 2016-05-25 2023-08-15 Delta Electronics (Shanghai) Co., Ltd Core structure and magnetic device
US10910140B2 (en) * 2017-02-03 2021-02-02 Virginia Tech Intellectual Properties, Inc. Matrix transformer and winding structure
EP3413450A1 (en) * 2017-06-05 2018-12-12 OSRAM GmbH Converter circuit and corresponding method
CN207052414U (zh) * 2017-07-13 2018-02-27 台达电子企业管理(上海)有限公司 磁性元件和应用该磁性元件的开关电源
CN108777220B (zh) * 2018-05-28 2022-01-21 台达电子工业股份有限公司 磁性元件及开关电源装置
KR20200072606A (ko) * 2018-12-12 2020-06-23 현대자동차주식회사 평면형 트랜스포머
CN111415803B (zh) * 2019-01-04 2023-09-05 株式会社村田制作所 一种磁集成器件和dc-dc变换电路
US11694832B2 (en) * 2019-02-01 2023-07-04 Raytheon Company High voltage high frequency transformer
US20220270816A1 (en) * 2019-03-26 2022-08-25 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Transformer and switching power supply apparatus for reducing common mode noise due to line-to-ground capacitances
US20220230797A1 (en) * 2019-06-14 2022-07-21 Murata Manufacturing Co., Ltd. Stacked matrix transformer
US11688543B2 (en) * 2020-02-10 2023-06-27 The Boeing Company Method of creating power control module
TWI747508B (zh) * 2020-09-17 2021-11-21 群光電能科技股份有限公司 平板繞組變壓器

Family Cites Families (68)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1758680A (en) 1926-10-29 1930-05-13 Henri G Andre Rectifying apparatus
US4628426A (en) * 1985-10-31 1986-12-09 General Electric Company Dual output DC-DC converter with independently controllable output voltages
DK382687A (da) 1987-07-22 1989-04-14 Scanpower Stroemforsyningskredsloeb
US4864479A (en) 1988-03-07 1989-09-05 General Electric Company Full-bridge lossless switching converter
US5126714A (en) 1990-12-20 1992-06-30 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Integrated circuit transformer
US5663876A (en) 1995-09-25 1997-09-02 Lucent Technologies Inc. Circuit and method for achieving zero ripple current in the output of a converter
US5875103A (en) 1995-12-22 1999-02-23 Electronic Measurements, Inc. Full range soft-switching DC-DC converter
US5784266A (en) 1996-06-14 1998-07-21 Virginia Power Technologies, Inc Single magnetic low loss high frequency converter
JPH1155941A (ja) 1997-07-31 1999-02-26 Nec Corp 圧電トランスを用いたdc/dcコンバータ
US5870291A (en) 1997-09-25 1999-02-09 Lucent Technologies Inc. Asymmetrical half-bridge converter having adjustable parasitic resistances to offset output voltage DC bias
US5907479A (en) * 1997-12-17 1999-05-25 Leu; Sam C. Integrated filter forward converters
JPH11187657A (ja) 1997-12-19 1999-07-09 Nec Corp 共振型dc−dcコンバータ回路
US6084792A (en) 1998-08-21 2000-07-04 Vpt, Inc. Power converter with circuits for providing gate driving
JP3236825B2 (ja) 1998-09-03 2001-12-10 長野日本無線株式会社 ダブルエンドコンバータ装置
US6590791B1 (en) 1998-11-06 2003-07-08 Virginia Tech Intellectual Properties, Inc. High input voltage, high efficiency, fast transient voltage regulator module (VRM)
US6069798A (en) 1999-01-14 2000-05-30 Lucent Technologies Inc. Asymmetrical power converter and method of operation thereof
FI991135A (fi) * 1999-05-18 2000-11-19 Nokia Networks Oy Integroitu tasavirtamuunnin
US6163466A (en) 1999-09-16 2000-12-19 Lucent Technologies, Inc. Asymmetrical DC/DC converter having output current doubler
US6504735B2 (en) 2001-03-12 2003-01-07 02 Micro International Ltd. Regulated voltage reducing high-voltage isolated DC/DC converter system
US6549436B1 (en) 2002-02-21 2003-04-15 Innovative Technology Licensing Llc Integrated magnetic converter circuit and method with improved filtering
WO2003088285A1 (en) 2002-04-12 2003-10-23 Delta Energy Systems (Switzerland) Ag Low profile magnetic element
US7280026B2 (en) 2002-04-18 2007-10-09 Coldwatt, Inc. Extended E matrix integrated magnetics (MIM) core
US7046523B2 (en) 2002-04-18 2006-05-16 Coldwatt, Inc. Core structure and interleaved DC—DC converter topology
US6873237B2 (en) 2002-04-18 2005-03-29 Innovative Technology Licensing, Llc Core structure
US6944033B1 (en) * 2002-11-08 2005-09-13 Va Tech Intellectual Properties Multi-phase interleaving isolated DC/DC converter
AU2003291883A1 (en) 2002-12-09 2004-06-30 Queen's University At Kingston Non-isolated dc-dc converters with direct primary to load current
JP2004215469A (ja) 2003-01-09 2004-07-29 Renesas Technology Corp スイッチング電源装置および電源制御用半導体集積回路
US7016203B2 (en) 2003-01-24 2006-03-21 Virginia Tech Intellectual Properties, Inc. Self-driven circuit for synchronous rectifier DC/DC converter
JP2005038872A (ja) 2003-07-15 2005-02-10 Nippon Avionics Co Ltd シート型トランス及び電子機器
US6856521B1 (en) 2003-08-19 2005-02-15 General Motors Corporation Pulse width modulation soft-switching control
US6906931B1 (en) 2004-01-30 2005-06-14 Astec International Limited Zero-voltage switching half-bridge DC-DC converter topology by utilizing the transformer leakage inductance trapped energy
US7304866B2 (en) 2004-02-10 2007-12-04 O2Micro International Limited System and method for power converter switch control
TWI279070B (en) 2004-02-10 2007-04-11 O2Micro Int Ltd Power converter, electronic device, and method of controlling a power converter
US6982887B2 (en) 2004-04-26 2006-01-03 Astec International Limited DC-DC converter with coupled-inductors current-doubler
US7099161B2 (en) 2004-06-01 2006-08-29 Delta Electronics, Inc. Converter with synchronous rectifier with ZVS
US7295448B2 (en) 2004-06-04 2007-11-13 Siemens Vdo Automotive Corporation Interleaved power converter
US7289329B2 (en) 2004-06-04 2007-10-30 Siemens Vdo Automotive Corporation Integration of planar transformer and/or planar inductor with power switches in power converter
US7012414B1 (en) 2004-08-19 2006-03-14 Coldwatt, Inc. Vertically packaged switched-mode power converter
US7362598B2 (en) 2004-12-17 2008-04-22 Artesyn Technologies, Inc. Synchronous rectifier gate drive shutdown circuit
US7417875B2 (en) 2005-02-08 2008-08-26 Coldwatt, Inc. Power converter employing integrated magnetics with a current multiplier rectifier and method of operating the same
US7196916B2 (en) 2005-02-14 2007-03-27 University Of Central Florida Research Foundation Alternated duty cycle control method for half-bridge DC-DC converter
US7239530B1 (en) 2005-02-17 2007-07-03 Volterra Semiconductor Corporation Apparatus for isolated switching power supply with coupled output inductors
JP4219909B2 (ja) 2005-03-31 2009-02-04 Tdk株式会社 フィルタ回路および電源装置
JP4266951B2 (ja) 2005-03-31 2009-05-27 Tdk株式会社 磁気素子および電源装置
JP4487199B2 (ja) 2005-05-27 2010-06-23 Tdk株式会社 スイッチング電源装置
JP4355712B2 (ja) 2005-07-29 2009-11-04 Tdk株式会社 スイッチング電源装置
EP1748539B1 (en) 2005-07-29 2018-06-06 TDK Corporation Switching power supply with surge voltage suppression
WO2007017415A1 (de) 2005-08-05 2007-02-15 Continental Teves Ag & Co. Ohg Dc/dc-wandler mit mehreren spannungsausgängen
JP2007088131A (ja) 2005-09-21 2007-04-05 Aw Japan:Kk フラット構造の変圧器及びインダクタンス要素
JP4797663B2 (ja) 2006-02-03 2011-10-19 Tdk株式会社 スイッチング電源装置
JP4797699B2 (ja) 2006-02-28 2011-10-19 Tdk株式会社 スイッチング電源装置
JP4797698B2 (ja) 2006-02-28 2011-10-19 Tdk株式会社 スイッチング電源装置
US7471524B1 (en) * 2006-05-26 2008-12-30 University Of Central Florida Research Foundation, Inc. Isolated DC-DC converters with high current capability
US7876067B2 (en) * 2006-08-04 2011-01-25 Intersil Americas Inc. High frequency connector-less charging scheme
US20080048818A1 (en) * 2006-08-25 2008-02-28 Hong Mao Transformers with improved voltage-step-down ratios and DC-to-DC power converters employing same
JP4613915B2 (ja) 2007-01-29 2011-01-19 Tdk株式会社 スイッチング電源装置
JP4872693B2 (ja) 2007-02-09 2012-02-08 パナソニック株式会社 電源モジュール
JP5012066B2 (ja) 2007-02-09 2012-08-29 パナソニック株式会社 電源モジュール
US7468649B2 (en) 2007-03-14 2008-12-23 Flextronics International Usa, Inc. Isolated power converter
JP5034613B2 (ja) 2007-03-30 2012-09-26 Tdk株式会社 Dc/dcコンバータ
JP4962105B2 (ja) 2007-04-09 2012-06-27 Tdk株式会社 Dc/dcコンバータ
US8102161B2 (en) 2007-09-25 2012-01-24 Tdk Corporation Stable output in a switching power supply by smoothing the output of the secondary coil
US8081492B2 (en) 2007-10-29 2011-12-20 Tdk Corporation Switching power supply with smoothing circuitry for more stable output
US7623362B2 (en) 2007-10-30 2009-11-24 Tdk Corporation Switching power supply unit
JP4895131B2 (ja) 2007-11-30 2012-03-14 Tdk株式会社 コイルセット、スイッチング電源装置およびコイルセットの製造方法
EP2077609A3 (en) 2007-12-27 2017-03-15 TDK Corporation Switching power supply unit
US8031494B2 (en) * 2008-03-27 2011-10-04 Power-One, Inc. Method and apparatus for providing an initial bias and enable signal for a power converter
JP5257204B2 (ja) * 2009-03-31 2013-08-07 Tdk株式会社 スイッチング電源装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014030499A1 (ja) * 2012-08-24 2014-02-27 日立オートモティブシステムズ株式会社 Dc-dcコンバータ装置および電力変換装置
JP2014045547A (ja) * 2012-08-24 2014-03-13 Hitachi Automotive Systems Ltd Dc−dcコンバータ装置および電力変換装置
JP2019029677A (ja) * 2017-08-03 2019-02-21 デルタ エレクトロニクス インコーポレイティド 磁性モジュールおよびそれを適用する電源変換装置
US10269484B2 (en) 2017-08-03 2019-04-23 Delta Electronics, Inc. Magnetic component and power conversion device using the same
TWI690952B (zh) * 2017-08-03 2020-04-11 台達電子工業股份有限公司 磁性元件及其適用之電源轉換裝置

Also Published As

Publication number Publication date
EP2264882A1 (en) 2010-12-22
JP5531799B2 (ja) 2014-06-25
US8339808B2 (en) 2012-12-25
US20100321960A1 (en) 2010-12-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5531799B2 (ja) スイッチング電源装置
JP5257204B2 (ja) スイッチング電源装置
JP5685815B2 (ja) トランスおよびスイッチング電源装置
TWI690952B (zh) 磁性元件及其適用之電源轉換裝置
TWI675534B (zh) 電源轉換裝置
JP4962105B2 (ja) Dc/dcコンバータ
US7623362B2 (en) Switching power supply unit
Sun et al. Integrated magnetics for current-doubler rectifiers
US11270832B2 (en) Integrated magnetic device and direct current-direct current converter
JP5338225B2 (ja) スイッチング電源装置
JP6617588B2 (ja) スイッチング電源装置
JP2008289295A (ja) 直流変換装置
JP6960354B2 (ja) スイッチング電源装置
JP2016213383A (ja) 磁気部品及びこれを用いた電源回路
JP4343891B2 (ja) コイル、トランスおよびスイッチング電源
JP5402573B2 (ja) スイッチング電源装置
JP5182574B2 (ja) スイッチング電源装置
JP4432491B2 (ja) スイッチング電源装置
JP6478434B2 (ja) スイッチング電源装置
JP7354939B2 (ja) スイッチング電源装置および電力供給システム
JP2006211877A (ja) スイッチング電源装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140117

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140305

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140325

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140407

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5531799

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees