JP2011020419A - 離型シート - Google Patents
離型シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011020419A JP2011020419A JP2009169654A JP2009169654A JP2011020419A JP 2011020419 A JP2011020419 A JP 2011020419A JP 2009169654 A JP2009169654 A JP 2009169654A JP 2009169654 A JP2009169654 A JP 2009169654A JP 2011020419 A JP2011020419 A JP 2011020419A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- mass
- release sheet
- modified polyolefin
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Adhesive Tapes (AREA)
Abstract
【解決手段】基材の少なくとも片面に、炭素数3〜6の不飽和炭化水素を含む酸変性ポリオレフィン樹脂とポリビニルアルコールと架橋剤とを含有する樹脂層が積層されている。酸変性ポリオレフィンは、酸変性成分を1〜10質量%含む。ポリビニルアルコールの含有量が、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して1〜1000質量部である。架橋剤の含有量が、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して1〜50質量部である。
【選択図】なし
Description
(1)基材の少なくとも片面に、炭素数3〜6の不飽和炭化水素を含む酸変性ポリオレフィン樹脂とポリビニルアルコールと架橋剤とを含有する樹脂層が積層され、酸変性ポリオレフィンは酸変性成分を1〜10質量%含み、ポリビニルアルコールの含有量が酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して1〜1000質量部であり、架橋剤の含有量が酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して1〜50質量部であることを特徴とする離型シート。
(6)樹脂層は、シリコーン化合物、フッ素化合物、ワックス類および界面活性剤の合計含有量が、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して0〜1質量部であることを特徴とする(1)から(5)までのいずれかの離型シート。
(8)プリプレグを製造する工程またはプリプレグをプレス成形する工程において使用されるものであることを特徴とする(1)から(7)までのいずれかの離型シート。
本発明の離型シートは、基材上に樹脂層を設けたものである。
本発明における樹脂層は、ポリオレフィン樹脂を含む。このポリオレフィン樹脂は、炭素数3〜6の不飽和炭化水素を含むものである。このポリオレフィン樹脂における炭素数3〜6の不飽和炭化水素の含有量は、50〜98質量%であることが好ましく、60〜98質量%であることがより好ましく、70〜98質量%であることがよりいっそう好ましく、80〜98質量%であることが特に好ましい。炭素数3〜6の不飽和炭化水素の含有量が50質量%未満では、被着体と離型フィルムとの間の離型性が不十分になりやすい。98質量%を超えると、基材との密着性や被着体との密着性が低下してしまう可能性がある。
市販のポリビニルアルコールとしては、日本酢ビ・ポバール社の「J−ポバール」である、「JC−05」、「VC−10」、「ASC−05X」、「UMR−10HH」や;クラレ社「クラレポバール」である、「PVA−103」、「PVA−105」や;同クラレ社の「エクセバール」である、「AQ4104」、「HR3010」や;電気化学工業社の「デンカ ポバール」である、「PC−1000」、「PC−2000」などが挙げられる。
ポリカルボジイミドの市販品としては、日清紡社製のカルボジライトシリーズが挙げられる。商品名を用いて説明すると、より具体的には、水溶性タイプの「SV−02」、「V−02」、「V−02−L2」、「V−04」;エマルションタイプの「E−01」、「E−02」;有機溶液タイプの「V−01」、「V−03」、「V−07」、「V−09」;無溶剤タイプの「V−05」が挙げられる。
基材に用いることができる合成紙は、その構造は特に限定されず、例えば単層構造であっても多層構造であってもよい。多層構造としては、例えば基材層と表面層の2層構造、基材層の表裏面に表面層が存在する3層構造、基材層と表面層の間に他の樹脂フィルム層が存在する多層構造を例示することができる。また、各層は無機や有機のフィラーを含有していてもよいし、含有していなくてもよい。また、微細なボイドを多数有する微多孔性合成紙も使用することができる。
基材に用いることができる金属材料としては、アルミ箔や銅箔などの金属箔や、アルミ板や銅板などの金属板などが挙げられる。ガラス材料の例としては、ガラス板や、ガラス繊維からなる布などが挙げられる。
離型シートにおける樹脂層の厚みは、0.01〜5μmの範囲とすることが好ましく、0.1〜2μmであることがより好ましく、0.2〜1μmであることがさらに好ましく、0.3〜0.7μmであることが特に好ましい。0.01μm未満では十分な離型性を得られない場合があり、5μmを超えると離型性が低下する場合がある。
(B):酸変性ポリオレフィン樹脂とポリビニルアルコールと架橋剤との混合物を液状化する方法。
本発明の離型シートの製造に際して、酸変性ポリオレフィン樹脂とポリビニルアルコールと架橋剤とを含む液状物における溶媒は、基材上への塗工が可能であれば、特に限定されない。例えば、水、有機溶剤、あるいは水と両親媒性有機溶剤とを含む水性媒体などが挙げられる。なかでも、環境上の観点及びポリビニルアルコールの溶解性の観点から、水または水性媒体を使用することが好ましい。
シート状構造体の例としては、パーフロロスルホン酸樹脂などの高分子電解質などからなるイオン交換膜や、誘電体セラミックスやガラスなどからなるセラミックグリーンシートなどが挙げられる。これらは、溶媒でペースト状あるいはスラリー状とした原料を、離型シート上へキャストすることで形成される。
なお、下記の実施例・比較例における各種の特性は、以下の方法によって測定または評価した。
下記に示す(1−A)または(1−B)の方法を用いて求めた。
(1−A)ポリオレフィン樹脂の酸価をJIS K5407に準じて測定し、その値から不飽和カルボン酸の含有量(グラフト率)を次式により求めた。
(1−B)赤外吸収スペクトル分析(Perkin Elmer System−2000 フーリエ変換赤外分光光度計、分解能4cm-1)を行い求めた。
オルトジクロロベンゼン(d4)中、120℃にて1H−NMR、13C−NMR分析(バリアン社製、300MHz)を行い求めた。13C−NMR分析では、定量性を考慮したゲート付きデカップリング法を用いて測定した。
ポリオレフィン樹脂水性分散体を適量秤量し、これを150℃で残存物(固形分)の質量が恒量に達するまで加熱して、ポリオレフィン樹脂固形分濃度を求めた。
日機装社製、マイクロトラック粒度分布計UPA150(MODEL No.9340)を用い、数平均粒子径(mn)を求めた。なお、樹脂の屈折率は1.5とした。
島津製作所社製ガスクロマトグラフGC−8A〔FID検出器使用、キャリアーガス:窒素、カラム充填物質(ジーエルサイエンス社製):PEG−HT(5%)−Uniport HP(60/80メッシュ)、カラムサイズ:直径3mm×3m、試料投入温度(インジェクション温度):180℃、カラム温度:80℃、内部標準物質:n−ブタノール〕を用い、水性分散体を必要に応じて水で希釈したものを直接装置内に投入して、有機溶剤の含有率を求めた。検出限界は0.01質量%であった。
液状物を基材フィルムにコーティングし、乾燥して樹脂層を積層した積層フィルム(以下「離型フィルム」という)の全体の厚さを接触式膜厚計により測定し、その測定値から基材フィルムの厚さを減じて、求めた。
60mm×100mmの大きさのエポキシプリプレグ(住友ベークライト社製 EI−6765)の両面を得られた離型フィルムで挟み、1.07kPa(8Torr)の真空プレス機中で、30℃から150℃まで15℃/minで昇温し、150℃で22分間保持した後、さらに5℃/minで190℃まで昇温し、190℃で70分間保持した。その後、室温まで冷却を行うことで、サンプルを得た。この際、5kg/cm2の圧力を10分間のかけた後、15kg/cm2の圧力をかけながら、上記温度条件で保持した。得られたサンプルの、硬化後のエポキシプリプレグと離型フィルムとの剥離強度を、25℃の恒温室で、引張試験機(インテスコ社製、精密万能材料試験機、2020型)にて測定した。剥離角度は180度、剥離速度は300mm/分とした。剥離強度は、スペクトルの強度が安定した部分の平均値を取った。
得られた離型フィルムの樹脂層側に巾50mm、長さ150mmのポリエステル粘着テープ(日東電工社製、No.31B/アクリル系粘着剤)をゴムロールで圧着して、試料とした。試料を、金属板/ゴム板/試料/ゴム板/金属板の形で挟み、2kPa荷重、70℃の雰囲気で20時間放置し、その後30分以上冷却して常温に戻して、剥離強度測定用サンプルを得た。この剥離強度測定用サンプルの、粘着テープと離型フィルムとの剥離強度を、25℃の恒温室で、引張試験機(インテスコ社製、精密万能材料試験機、2020型)にて測定した。剥離角度は180度、剥離速度は300mm/分とした。
JIS K6768に記載の測定法に準じて、表面張力が順を追って異なるように調整した標準液(エチレングリコールモノエチルエーテル/ホルムアミド)を処理面に塗布し、樹脂層面を濡らすと判定された標準液の表面張力によって示した。
プロピレン−ブテン−エチレン三元共重合体(ヒュルスジャパン社製、ベストプラスト708、プロピレン/ブテン/エチレン=64.8/23.9/11.3質量%)280gを、4つ口フラスコ中、窒素雰囲気下で加熱溶融させた後、系内温度を170℃に保って攪拌下、不飽和カルボン酸として無水マレイン酸32.0gとラジカル発生剤としてジクミルパーオキサイド6.0gをそれぞれ1時間かけて加え、その後1時間反応させた。反応終了後、得られた反応物を多量のアセトン中に投入し、樹脂を析出させた。この樹脂をさらにアセトンで数回洗浄し、未反応の無水マレイン酸を除去した後、減圧乾燥機中で減圧乾燥して、酸変性ポリオレフィン樹脂P−1を得た。得られた樹脂の特性を表1に示す。
プロピレン−ブテン−エチレン三元共重合体(ヒュルスジャパン社製、ベストプラスト408、プロピレン/ブテン/エチレン=12.3/82.2/5.5質量%)を用いた。それ以外は樹脂P−1の製造の場合と同様の方法で、酸変性ポリオレフィン樹脂P−2を得た。得られた樹脂の特性を表1に示す。
プロピレン−エチレン共重合体(プロピレン/エチレン=81.8/18.2質量%、重量平均分子量85,000)280gを、4つ口フラスコ中、窒素雰囲気下で加熱溶融させた後、系内温度を180℃に保って攪拌下、不飽和カルボン酸として無水マレイン酸35.0gとラジカル発生剤としてジ−t−ブチルパーオキサイド6.0gをそれぞれ2時間かけて加え、その後1時間反応させた。反応終了後、得られた反応物を多量のアセトン中に投入し、樹脂を析出させた。この樹脂をさらにアセトンで数回洗浄し、未反応の無水マレイン酸を除去した後、減圧乾燥機中で減圧乾燥して酸変性ポリオレフィン樹脂P−3を得た。得られた樹脂の組成を表1に示す。
ヒーター付きの密閉できる耐圧1リットル容ガラス容器を備えた攪拌機を用いて、60.0gの酸変性ポリオレフィン樹脂(P−1)と、45.0gのBu−EG(和光純薬社製、特級、沸点171℃)と、6.9g(樹脂中の無水マレイン酸単位のカルボキシル基に対して1.0倍当量)のDMEA(和光純薬社製、特級、沸点134℃)と、188.1gの蒸留水とを上記のガラス容器内に仕込み、攪拌翼の回転速度を300rpmとして攪拌した。そうしたところ、容器底部には樹脂の沈澱は認められず、浮遊状態となっていることが確認された。そこでこの状態を保ちつつ、10分後にヒーターの電源を入れ加熱した。そして系内温度を140℃に保ってさらに60分間攪拌した。その後、空冷にて、回転速度300rpmのまま攪拌しつつ室温(約25℃)まで冷却した。さらに、300メッシュのステンレス製フィルター(線径0.035mm、平織)で加圧濾過(空気圧0.2MPa)することで、乳白黄色の均一な酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1を得た。なお、フィルター上には残存樹脂は殆どなかった。
酸変性ポリオレフィン樹脂として、P−2を用いた。それ以外は水性分散体E−1と同様の方法で、酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−2を得た。
酸変性ポリオレフィン樹脂として、P−3を用いた。それ以外は水性分散体E−1と同様の方法で、酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−3を得た。
250gの酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1と、90gの蒸留水とを0.5Lの2口丸底フラスコに仕込み、メカニカルスターラーとリービッヒ型冷却器を設置したうえで、フラスコをオイルバスで加熱していき、水性媒体を留去した。約90gの水とBu−EGを留去したところで、加熱を終了し、室温まで冷却した。冷却後、フラスコ内の液状成分を300メッシュのステンレス製フィルター(線径0.035mm、平織)で加圧濾過(空気圧0.2MPa)することで、乳白色の均一なポリオレフィン樹脂水性分散体E−4を得た。この水性分散体における有機溶剤の含有率は2.5質量%であった。
ヒーター付きの密閉できる耐圧1リットル容ガラス容器を備えた攪拌機を用いて、60.0gのボンダイン「LX−4110」(アルケマ社製、無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂)と、90.0gのIPA(和光純薬社製)と、3.0gのTEA(和光純薬社製)と、147.0gの蒸留水とを上記のガラス容器内に仕込み、攪拌翼の回転速度を300rpmとした。そして系内温度を140〜145℃に保って30分間攪拌した。さらに、水浴につけて、回転速度300rpmのまま攪拌しつつ室温(約25℃)まで冷却した後、300メッシュのステンレス製フィルター(線径0.035mm、平織)で加圧濾過(空気圧0.2MPa)し、乳白色の均一な酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−5を得た。
酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1と、ポリビニルアルコール(日本酢ビ・ポバール社製「VC−10」、重合度:1,000)の8質量%水溶液と、架橋剤としてのオキサゾリン化合物の水性溶液(日本触媒社製、エポクロス「WS−500」、固形分濃度:40質量%)とを、ポリビニルアルコールが酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して50質量部、オキサゾリン化合物の固形分が酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して10質量部となるように混合して、液状物を得た。この液状物を、二軸延伸ポリエステル樹脂フィルム(ユニチカ社製「エンブレットPET−38」、厚さ38μm)のコロナ処理面に、マイヤーバーを用いてコートした後、120℃で30秒間乾燥させて、厚さ0.5μmの樹脂層をフィルム上に形成させたのち、50℃で2日間エージングを行うことで、離型フィルムを得た。
実施例1と比べて、ポリビニルアルコールの添加量を、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して10質量部に変更した。それ以外は実施例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例1と比べて、ポリビニルアルコールの添加量を、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して30質量部に変更した。それ以外は実施例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例1と比べて、ポリビニルアルコールの添加量を、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して100質量部に変更した。それ以外は実施例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例1と比べて、ポリビニルアルコールの添加量を、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して300質量部に変更した。それ以外は実施例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例1と比べて、ポリビニルアルコールの添加量を、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して1000質量部に変更した。それ以外は、実施例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例1と比べて、ポリビニルアルコールの添加量を、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して1質量部に変更した。それ以外は、実施例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例1と比べて、オキサゾリン化合物の添加量を、酸変性ポリオレフィン100質量部に対して5質量部に変更した。それ以外は実施例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例1と比べて、オキサゾリン化合物の添加量を、酸変性ポリオレフィン100質量部に対して20質量部に変更した。それ以外は実施例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例1と比べて、オキサゾリン化合物の添加量を、酸変性ポリオレフィン100質量部に対して30質量部に変更した。それ以外は実施例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例1と比べて、オキサゾリン化合物の添加量を、酸変性ポリオレフィン100質量部に対して50質量部に変更した。それ以外は実施例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例1と比べて、オキサゾリン化合物の添加量を酸変性ポリオレフィン100質量部に対して1質量部に変更した。それ以外は実施例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例1の酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1の代わりに、E−2を用いた。それ以外は実施例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例3の酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1の代わりに、E−2を用いた。それ以外は実施例3と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例4の酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1の代わりに、E−2を用いた。それ以外は実施例4と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例5の酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1の代わりに、E−2を用いた。それ以外は実施例5と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例1の酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1の代わりに、E−3を用いた。それ以外は実施例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例4の酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1の代わりに、E−3を用いた。それ以外は実施例4と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例1の酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1の代わりに、E−4を用いた。それ以外は実施例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例1のオキサゾリン化合物の水性溶液「WS−500」の代わりに、ポリカルボジイミド化合物の水性溶液(日清紡社製 「V−02」、固形分濃度40質量%)を用いた。それ以外は、実施例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1のみを、二軸延伸ポリエステル樹脂フィルム(ユニチカ社製「エンブレットPET−38」、厚さ38μm)のコロナ処理面に、マイヤーバーを用いてコートした後、120℃で30秒間乾燥させて、厚さ0.5μmの樹脂層をフィルム上に形成させることで、離型フィルムを得た。
実施例1と比べて、ポリビニルアルコールの添加量を酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して1500質量部とした。それ以外は実施例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例1と比べて、オキサゾリン化合物の添加量を酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して100質量部とした。それ以外は実施例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例1と比べて、酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1に架橋剤としてのオキサゾリン化合物のみを添加し、ポリビニルアルコールを添加しなかった。それ以外は実施例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例1と比べて、ポリビニルアルコールのみを添加し、架橋剤を添加しなかった。それ以外は実施例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
実施例1の酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−1に代えて、酸変性ポリオレフィン樹脂水性分散体E−5を用いた。それ以外は実施例1と同様の操作を行って離型フィルムを得た。
Claims (9)
- 基材の少なくとも片面に、炭素数3〜6の不飽和炭化水素を含む酸変性ポリオレフィン樹脂とポリビニルアルコールと架橋剤とを含有する樹脂層が積層され、酸変性ポリオレフィンは酸変性成分を1〜10質量%含み、ポリビニルアルコールの含有量が酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して1〜1000質量部であり、架橋剤の含有量が酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して1〜50質量部であることを特徴とする離型シート。
- 離型シートでエポキシプリプレグをはさんだ状態で、15kg/cm2の加圧下、190℃で70分間保持することで、前記エポキシプリプレグを硬化させた後に、室温にて、剥離角度180度、剥離速度300mm/minの条件で測定したときの前記剥離シートとエポキシプリプレグとの剥離強度が0.01〜1.0N/cmであることを特徴とする請求項1記載の離型シート。
- アクリル系粘着剤層を有する樹脂テープの前記粘着剤層を離型シートの樹脂層表面に貼り付けることで得られた試料を、2kPaの挟圧荷重、70℃の雰囲気で20時間放置したうえで、30分以上冷却して室温に戻した後に、室温にて、剥離角度180度、剥離速度300mm/minの条件で測定したときの粘着剤層と樹脂層との剥離強度が2.0〜4.0N/cmであることを特徴とする請求項1記載の離型シート。
- 酸変性ポリオレフィン樹脂に含まれるポリオレフィンは、炭素数3〜6の不飽和炭化水素の含有量が50〜98質量%であることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項記載の離型シート。
- 架橋剤がオキサゾリン系架橋剤であることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項記載の離型シート。
- 樹脂層は、シリコーン化合物、フッ素化合物、ワックス類および界面活性剤の合計含有量が、酸変性ポリオレフィン樹脂100質量部に対して0〜1質量部であることを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項記載の離型シート。
- 樹脂層表面の濡れ張力が30mN/m以上であることを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項記載の離型シート。
- プリプレグを製造する工程またはプリプレグをプレス成形する工程において使用されるものであることを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項記載の離型シート。
- シート状構造体を成形する工程において使用されるものであることを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項記載の離型シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009169654A JP5361589B2 (ja) | 2009-07-21 | 2009-07-21 | 離型シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009169654A JP5361589B2 (ja) | 2009-07-21 | 2009-07-21 | 離型シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011020419A true JP2011020419A (ja) | 2011-02-03 |
JP5361589B2 JP5361589B2 (ja) | 2013-12-04 |
Family
ID=43630897
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009169654A Active JP5361589B2 (ja) | 2009-07-21 | 2009-07-21 | 離型シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5361589B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014109340A1 (ja) | 2013-01-11 | 2014-07-17 | ユニチカ株式会社 | 離型フィルムおよびその製造方法 |
WO2014109341A1 (ja) | 2013-01-11 | 2014-07-17 | ユニチカ株式会社 | 離型フィルムおよびその製造方法 |
WO2015064599A1 (ja) * | 2013-10-29 | 2015-05-07 | ユニチカ株式会社 | 離型シート |
JP2016526493A (ja) * | 2013-06-11 | 2016-09-05 | インフィアナ・ジャーマニー・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンディートゲゼルシャフト | プリプレグ |
JP2016203570A (ja) * | 2015-04-28 | 2016-12-08 | ユニチカ株式会社 | 離型シートおよびその製造方法 |
CN109641426A (zh) * | 2016-09-30 | 2019-04-16 | 尤尼吉可株式会社 | 脱模片 |
JP7529559B2 (ja) | 2020-12-24 | 2024-08-06 | 三洋化成工業株式会社 | 熱硬化性樹脂組成物 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0786710A (ja) * | 1993-09-14 | 1995-03-31 | Hitachi Ltd | 積層板及び多層プリント回路板 |
WO2009025063A1 (ja) * | 2007-08-22 | 2009-02-26 | Unitika Ltd. | 離型用シート |
WO2009057315A1 (ja) * | 2007-10-31 | 2009-05-07 | Unitika Ltd. | 離型性ポリエステルフィルム |
JP2009101680A (ja) * | 2007-10-04 | 2009-05-14 | Unitika Ltd | 離型用シート |
-
2009
- 2009-07-21 JP JP2009169654A patent/JP5361589B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0786710A (ja) * | 1993-09-14 | 1995-03-31 | Hitachi Ltd | 積層板及び多層プリント回路板 |
WO2009025063A1 (ja) * | 2007-08-22 | 2009-02-26 | Unitika Ltd. | 離型用シート |
JP2009101680A (ja) * | 2007-10-04 | 2009-05-14 | Unitika Ltd | 離型用シート |
WO2009057315A1 (ja) * | 2007-10-31 | 2009-05-07 | Unitika Ltd. | 離型性ポリエステルフィルム |
Cited By (23)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20150105942A (ko) | 2013-01-11 | 2015-09-18 | 유니띠까 가부시키가이샤 | 이형 필름 및 그 제조방법 |
CN104768760A (zh) * | 2013-01-11 | 2015-07-08 | 尤尼吉可株式会社 | 脱模膜及其制造方法 |
JP2015061764A (ja) * | 2013-01-11 | 2015-04-02 | ユニチカ株式会社 | 離型フィルムおよびその製造方法 |
JP5697808B2 (ja) * | 2013-01-11 | 2015-04-08 | ユニチカ株式会社 | 離型フィルムおよびその製造方法 |
TWI600723B (zh) * | 2013-01-11 | 2017-10-01 | 由尼帝佳股份有限公司 | 離模膜及其製造方法 |
KR102322398B1 (ko) * | 2013-01-11 | 2021-11-05 | 유니띠까 가부시키가이샤 | 이형 필름 및 그 제조방법 |
WO2014109341A1 (ja) | 2013-01-11 | 2014-07-17 | ユニチカ株式会社 | 離型フィルムおよびその製造方法 |
KR20150105943A (ko) | 2013-01-11 | 2015-09-18 | 유니띠까 가부시키가이샤 | 이형 필름 및 그 제조방법 |
JP5697807B2 (ja) * | 2013-01-11 | 2015-04-08 | ユニチカ株式会社 | 離型フィルムおよびその製造方法 |
US20150367610A1 (en) * | 2013-01-11 | 2015-12-24 | Unitika Ltd. | Mold release film and production method for same |
WO2014109340A1 (ja) | 2013-01-11 | 2014-07-17 | ユニチカ株式会社 | 離型フィルムおよびその製造方法 |
KR102232971B1 (ko) * | 2013-01-11 | 2021-03-29 | 유니띠까 가부시키가이샤 | 이형 필름 및 그 제조방법 |
JPWO2014109340A1 (ja) * | 2013-01-11 | 2017-01-19 | ユニチカ株式会社 | 離型フィルムおよびその製造方法 |
JPWO2014109341A1 (ja) * | 2013-01-11 | 2017-01-19 | ユニチカ株式会社 | 離型フィルムおよびその製造方法 |
US9849653B2 (en) | 2013-01-11 | 2017-12-26 | Unitika Ltd. | Mold release film and production method for same |
TWI582179B (zh) * | 2013-01-11 | 2017-05-11 | 由尼帝佳股份有限公司 | 離模膜及其製造方法 |
JP2016526493A (ja) * | 2013-06-11 | 2016-09-05 | インフィアナ・ジャーマニー・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・コマンディートゲゼルシャフト | プリプレグ |
JPWO2015064599A1 (ja) * | 2013-10-29 | 2017-03-09 | ユニチカ株式会社 | 離型シート |
WO2015064599A1 (ja) * | 2013-10-29 | 2015-05-07 | ユニチカ株式会社 | 離型シート |
JP2016203570A (ja) * | 2015-04-28 | 2016-12-08 | ユニチカ株式会社 | 離型シートおよびその製造方法 |
CN109641426A (zh) * | 2016-09-30 | 2019-04-16 | 尤尼吉可株式会社 | 脱模片 |
CN109641426B (zh) * | 2016-09-30 | 2021-01-29 | 尤尼吉可株式会社 | 脱模片 |
JP7529559B2 (ja) | 2020-12-24 | 2024-08-06 | 三洋化成工業株式会社 | 熱硬化性樹脂組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5361589B2 (ja) | 2013-12-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5111508B2 (ja) | 離型用シート | |
JP5361589B2 (ja) | 離型シート | |
JP2016132211A (ja) | 離型フィルム | |
JP5653123B2 (ja) | 離型用シート | |
JP5254698B2 (ja) | 離型用シート | |
TWI630106B (zh) | 離模片材 | |
TWI715717B (zh) | 離型膜 | |
JP2016168691A (ja) | 離型シート | |
JP2016175322A (ja) | 離型シート | |
JP2022184790A (ja) | ポリオレフィン樹脂水性分散体、塗膜、離型シート、および酸変性エチレン/α-オレフィン共重合体 | |
JP7198508B2 (ja) | 離型シート | |
JP6955756B2 (ja) | ポリオレフィン樹脂水性分散体、塗膜および離型シート | |
JP2018161797A (ja) | 離型フィルム | |
JP2012171230A (ja) | 離型用シート | |
JP2011127236A (ja) | 合成皮革製造工程用離型シート | |
JP6553934B2 (ja) | 離型シートおよびその製造方法 | |
JP7208617B2 (ja) | 離型シートおよびその製造方法 | |
JP2012020402A (ja) | 離型用フィルム、およびその製造方法 | |
JP2017007280A (ja) | 離型シート | |
JP2017057257A (ja) | ポリオレフィン樹脂水性分散体、離型シート、及び離型シートの製造方法 | |
JP2022188005A (ja) | 離型フィルム、およびその製造方法 | |
JP2016065169A (ja) | 粘着剤積層体 | |
JP2017065115A (ja) | 工程フィルム | |
JP2010274496A (ja) | 転写シートおよびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120509 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130208 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130219 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130412 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130806 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130903 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5361589 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |