JP2011013178A - 圧力センサ及び製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】特性不良の発生をより効果的に抑制することができるとともに、ガラス台座と金属ベースとの接合強度を向上することができる圧力センサ及び製造方法を提供すること。
【解決手段】差圧用ダイアフラム4を備える半導体基板10と、半導体基板10の下側に設けられるガラス台座18と、を備え、半導体基板10の下面とガラス台座18の上面とが接合され、ガラス台座18には、ガラス台座18の上下面に亘ってガラス台座18を貫通するように圧力導入孔18Aが形成されており、圧力導入孔18Aは、ガラス台座の下面における圧力導入孔18Aの第1の孔径でガラス台座18の下面から第1の位置まで形成されており、かつ、ガラス台座18の上面における圧力導入孔18Aの第2の孔径は、第1の孔径よりも大きく、前記ガラス台座の下面には、金属薄膜層が成膜した。
【選択図】図4

Description

本発明は圧力センサ及び製造方法に関し、特にダイアフラムを有する圧力センサ及び当該圧力センサの製造方法に関する。
半導体のピエゾ抵抗効果を利用した圧力センサが、小型、軽量、高感度であることから、工業計測、医療などの分野で広く利用されている。このような圧力センサは、ダイアフラム部を備える半導体基板と、圧力導入孔が形成されたガラス台座と、金属ベース(ステム)と、を備えている。そして、半導体基板は、ガラス台座の上面と陽極接合法を用いて接合されている。また、ガラス台座の下面と金属ベースとが半田により接合されている。
半田は、ガラスとの濡れ性が良くないため、通常、ガラス台座の下面には、金属薄膜層(メタライズ層)が成膜される。金属薄膜層は、蒸着法やスパッタリング法を用いてガラス台座の下面に成膜される。ガラス台座の圧力導入孔の孔径は、ガラス台座の上下面に亘って略同一となっているため、金属薄膜層の成膜時に、当該圧力導入孔の側壁にも金属薄膜が成膜されてしまう。そのため、半田が、圧力導入孔の側壁の金属薄膜が成膜された部分にも濡れてしまう。換言すれば、半田が、圧力導入孔の側壁を這い上がってしまう。また、圧力導入孔の側壁への金属薄膜の成膜範囲を制御することは難しい。そのため、半田が圧力導入孔の側壁部分に這い上がる高さを制御することは難しい。そして、半田が半導体基板近くまで這い上がってしまう可能性がある。これにより、半田と半導体基板の熱膨張率の違いに基づく応力(熱ストレス)などの影響を半導体基板に与えてしまう可能性がある。そして、当該熱ストレスなどにより、半導体基板の特性不良を招いてしまう。
そこで、特許文献1には、テーパー状の圧力導入孔が形成されたガラス台座を用いた圧力センサが記載されている。具体的には、圧力導入孔の孔径は、ガラス台座の下面から上面に向かって徐々に大きくなっている。これにより、ガラス台座の下面に金属薄膜層を成膜する際に、金属薄膜が圧力導入孔の側壁に成膜されてしまうことを防ぐことができる。そのため、半田が圧力導入孔を這い上がってしまうことを防ぐことができる。
特開平10−030972号公報
しかしながら、特許文献1に記載の圧力センサにおいて、スパッタリング法を用いてガラス台座の下面に金属薄膜層を成膜した場合、金属薄膜が圧力導入孔の側壁には、ほとんど成膜されないこととなる。そして、半田が圧力導入孔の側壁にほとんど濡れないこととなる。そのため、ガラス台座と金属ベースとの接合の強度が不十分となってしまう可能性がある。
また、特許文献1に記載の圧力センサでは、余った半田が圧力導入孔に溜まってしまい、圧力導入孔が半田によって塞がれてしまう可能性もある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、特性不良の発生をより効果的に抑制することができるとともに、ガラス台座と金属ベースとの接合強度を向上することができる圧力センサ及び製造方法を提供することを目的とする。
本発明にかかる第1の態様にかかる圧力センサは、ダイアフラム部を備える半導体基板と、前記半導体基板の下側に設けられるガラス台座と、を備える圧力センサである。また、前記半導体基板の下面と前記ガラス台座の上面とが接合されている。また、前記ガラス台座には、当該ガラス台座の上下面に亘って当該ガラス台座を貫通するように圧力導入孔が形成されている。そして、前記圧力導入孔は、前記ガラス台座の下面における前記圧力導入孔の第1の孔径で前記ガラス台座の下面から第1の位置まで形成されており、かつ、前記ガラス台座の上面における前記圧力導入孔の第2の孔径は、前記第1の孔径よりも大きくなっている。また、前記ガラス台座の下面には、金属薄膜層が成膜されているものである。
本発明にかかる第1の態様によれば、ガラス台座の上面における圧力導入孔の第2の孔径は、ガラス台座の下面における圧力導入孔の第1の孔径よりも大きくなっている。そのため、当該ガラス台座の下面に金属薄膜層を成膜しても、圧力導入孔の半導体基板側の側壁に金属薄膜が成膜されることを防止することができる。これにより、圧力導入孔の半導体基板側の側壁に半田が濡れることを防止することができる。そのため、半導体基板の近くに半田が濡れてしまうことによって生じる特性不良をより効果的に抑制することができる。
また、ガラス台座の下面から第1の位置までの範囲において、ガラス台座に設けられる圧力導入孔の孔径は略同一の大きさとなっている。そのため、ガラス台座の下面に金属薄膜層を成膜する場合、ガラス台座の下面から当該第1の位置までの範囲において、圧力導入孔の側壁に金属薄膜が成膜されることとなる。これにより、ガラス台座の下面から当該第1の位置までの範囲において、圧力導入孔の側壁に半田が濡れることとなる。そのため、ガラス台座が半田によって、ガラス台座の下側に設けられる金属ベースとより確実に接合されることとなる。すなわち、ガラス台座と金属ベースとの接合強度を向上することができる。
また、前記金属薄膜層は、前記ガラス台座の下面から、前記圧力導入孔の側壁であって、前記ガラス台座の下面から第1の位置までの範囲の側壁の少なくとも一部に亘って成膜されていることがより好ましい。
これにより、さらに確実に、ガラス台座と金属ベースとの接合強度を向上することができる。
また、前記圧力導入孔は、前記第2の孔径で前記ガラス台座の上面から第2の位置まで形成されていることが好ましい。
これにより、ガラス台座の上面から当該第2の位置までの範囲において、圧力導入孔の孔径が、ガラス台座の下面における圧力導入孔の孔径よりも大きくなる。そのため、半導体基板に近い圧力導入孔の側壁に金属薄膜が成膜されてしまうことをより確実に防ぐことができる。換言すれば、半導体基板に近い圧力導入孔の側壁に半田が濡れてしまうことをより確実に防ぐことができる。したがって、圧力センサの特性不良をさらに効果的に抑制することができる。
さらに、前記ガラス台座の下面と前記金属薄膜層を介して半田により上面が接合される金属ベースを備える。また、前記金属ベースには、当該金属ベースの上下面に亘って当該金属ベースを貫通するように、且つ、前記ガラス台座の前記圧力導入孔と連通するように、貫通穴部が形成されている。そして、前記貫通穴部の孔径は、前記圧力導入孔の前記第1の孔径よりも大きいことが好ましい。
ガラス台座と金属ベースとを半田により接合する際に、余った半田は、重力によって貫通穴部の側壁を伝って流れることとなる。このとき、貫通穴部の孔径が圧力導入孔の第1の孔径よりも大きくなっているため、貫通穴部が半田により塞がれてしまうことを防ぐことができる。
さらに、ガラス台座の下面に成膜された金属薄膜層には、圧力導入孔の第1の孔径と略同じ大きさの孔径の貫通孔が形成される。そして、ガラス台座と金属ベースとを半田により接合する際に余った半田は、金属薄膜層の当該貫通孔と金属ベースの貫通穴部との間の段差部分にフィレットを形成する。そのため、金属ベースの上面とガラス台座の下面との接合強度をさらに向上することができる。
本発明にかかる第2の態様にかかる圧力センサの製造方法は、ダイアフラム部を備える半導体基板と、前記半導体基板の下側に設けられるガラス台座と、を備える圧力センサの製造方法である。また、圧力導入孔形成処理、金属薄膜成膜処理、ガラス台座接合処理を備える。圧力導入孔形成処理においては、前記ガラス台座に、当該ガラス台座の上下面に亘って当該ガラス台座を貫通するように圧力導入孔を形成する。金属薄膜層成膜処理においては、前記圧力導入孔が形成された前記ガラス台座の下面に金属薄膜層を成膜する。ガラス台座接合処理においては、前記半導体基板の下面と前記ガラス台座の上面とを接合する。そして、前記圧力導入孔形成処理において、前記ガラス台座の下面における前記圧力導入孔の第1の孔径で前記ガラス台座の下面から第1の位置まで前記圧力導入孔を形成し、かつ、前記ガラス台座の上面における前記圧力導入孔の第2の孔径が前記第1の孔径よりも大きくなるように前記圧力導入孔を形成するものである。
本発明にかかる第2の態様によれば、ガラス台座の上面における圧力導入孔の第2の孔径は、ガラス台座の下面における圧力導入孔の第1の孔径よりも大きくなるように圧力導入孔が形成される。そのため、当該ガラス台座の下面に金属薄膜層を成膜しても、圧力導入孔の半導体基板側の側壁に金属薄膜が成膜されることを防止することができる。これにより、圧力導入孔の半導体基板側の側壁に半田が濡れることを防止することができる。そのため、半導体基板の近くに半田が濡れてしまうことによって生じる特性不良をより効果的に抑制することができる。
また、ガラス台座の下面から第1の位置までの範囲において、ガラス台座に設けられる圧力導入孔の孔径は略同一の大きさとなるように圧力導入孔が形成される。そのため、ガラス台座の下面に金属薄膜層を成膜する場合、ガラス台座の下面から当該第1の位置までの範囲において、圧力導入孔の側壁に金属薄膜が成膜されることとなる。これにより、ガラス台座の下面から当該第1の位置までの範囲において、圧力導入孔の側壁に半田が濡れることとなる。そのため、ガラス台座が半田によって、ガラス台座の下側に設けられる金属ベースとより確実に接合されることとなる。すなわち、ガラス台座と金属ベースとの接合強度を向上することができる。
また、前記金属薄膜成膜処理において、前記金属薄膜は、前記ガラス台座の下面から、前記圧力導入孔の側壁であって、前記ガラス台座の下面から第1の位置までの範囲の側壁の少なくとも一部に亘って成膜されることがより好ましい。
これにより、さらに確実に、ガラス台座と金属ベースとの接合強度を向上することができる。
また、前記圧力導入孔形成処理において、前記圧力導入孔を、前記第2の孔径で前記ガラス台座の上面から第2の位置まで形成することが好ましい。
これにより、ガラス台座の上面から当該第2の位置までの範囲において、圧力導入孔の孔径が、ガラス台座の下面における圧力導入孔の孔径よりも大きくなる。そのため、半導体基板に近い圧力導入孔の側壁に金属薄膜が成膜されてしまうことをより確実に防ぐことができる。換言すれば、半導体基板に近い圧力導入孔の側壁に半田が濡れてしまうことをより確実に防ぐことができる。したがって、圧力センサの特性不良をさらに効果的に抑制することができる。
さらに、金属ベース接合処理を備える。金属ベース接合処理においては、前記ガラス台座の下面と金属ベースの上面とを前記金属薄膜層を介して半田により接合する。また、前記金属ベースには、当該金属ベースの上下面に亘って当該金属ベースを貫通するように、且つ、前記ガラス台座の前記圧力導入孔と連通するように貫通穴部が形成されている。そして、前記貫通穴部の孔径は、前記圧力導入孔の前記第1の孔径よりも大きいことが好ましい。
ガラス台座と金属ベースとを半田により接合する際に、余った半田は、重力によって貫通穴部の側壁を伝って流れることとなる。このとき、貫通穴部の孔径が圧力導入孔の第1の孔径よりも大きくなっているため、貫通穴部が半田により塞がれてしまうことを防ぐことができる。
さらに、ガラス台座の下面に成膜された金属薄膜層には、圧力導入孔の第1の孔径と略同じ大きさの孔径の貫通孔が形成される。そして、ガラス台座と金属ベースとを半田により接合する際に余った半田は、金属薄膜層の当該貫通孔と金属ベースの貫通穴部との間の段差部分にフィレットを形成する。そのため、金属ベースの上面とガラス台座の下面との接合強度をさらに向上することができる。
本発明によれば、特性不良の発生をより効果的に抑制することができるとともに、ガラス台座と金属ベースとの接合強度を向上することができる。
本発明の実施の形態1にかかるセンサチップの構成を示す上面図である。 図1のII−II断面図である。 図1のIII−III断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる圧力センサの構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1にかかるセンサチップの製造工程を示す図である。 本発明の実施の形態1にかかるセンサチップの製造工程を示す工程断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる圧力センサの製造工程を示す工程断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる圧力センサの製造工程を示す工程断面図である。 本発明の実施の形態1にかかる圧力センサの製造工程を示す工程断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる圧力センサの構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態3にかかる圧力センサの構成を示す断面図である。
実施の形態1.
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
以下では、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本実施の形態にかかる圧力センサ100に用いられているセンサチップ10(半導体基板)の構成を示す上面図である。図2は、図1のII−II断面図であり、図3は、III−III断面図である。本実施の形態にかかる圧力センサ100は、半導体のピエゾ抵抗効果を利用した半導体圧力センサである。
圧力センサ100は、半導体基板からなるセンサチップ10を有している。センサチップ10は、正方形状になっている。図1に示すように、正方形状のセンサチップ10の各頂点をA、B、C、Dとする。図1に示すように、左上の角を角A、右下の角を角B、右上の角を角C、左下の角を角Dとする。角Aと角Bとを結ぶ対角線を対角線ABとする。角Cと角Dとを結ぶ対角線を対角線CDとする。センサチップ10は、正方形であるため、対角線ABと対角線CDは直交する。
図2に示すように、センサチップ10は、基台となる第1半導体層1、絶縁層2、及び第2半導体層3の3層構造になっている。例えば、センサチップ10として、第1半導体層1と、0.5μm程度の厚さの絶縁層2、及び第2半導体層3からなるSOI(Silicon On Insulator)基板を用いることができる。第1半導体層1及び第2半導体層3は、例えば、n型単結晶シリコン層から構成されている。絶縁層2は、例えば、SiO層から構成されている。第1半導体層1の上に、絶縁層2が形成されている。また、絶縁層2の上に、第2半導体層3が形成されている。従って、第1半導体層1と第2半導体層3の間に、絶縁層2が配設されている。絶縁層2は、第1半導体層1をエッチングする際に、エッチングストッパとして機能する。第2半導体層3は、差圧用ダイアフラム4(ダイアフラム部)を構成している。図2に示すように、差圧用ダイアフラム4はチップの中央部分に配設されている。
センサチップ10の中央部には、差圧を検出するための差圧用ダイアフラム4が設けられている。図2に示すように、第1半導体層1が除去されることで、差圧用ダイアフラム4が形成される。すなわち、差圧用ダイアフラム4では、センサチップ10が薄くなっている。ここでは、図1に示すように、差圧用ダイアフラム4は、正方形状に形成されている。また、差圧用ダイアフラム4の中心と、センサチップ10の中心は一致している。すなわち、センサチップ10の中心点は、対角線ABと対角線CDの交点上にある。そして、差圧用ダイアフラム4は、正方形状のセンサチップ10に対して、45°傾いて配置されている。従って、対角線ABは、差圧用ダイアフラム4の対向する2辺の中心を垂直に通る。また、対角線CDは、差圧用ダイアフラム4の対向する他の2辺の中心を垂直に通る。
差圧用ダイアフラム4の表面には、差圧用ゲージ5A〜5Dが設けられている。これらの4つの差圧用ゲージ5A〜5Dをまとめて差圧用ゲージ5と称する。差圧用ゲージ5が、差圧用ダイアフラム4の端部に設けられている。すなわち、差圧用ゲージ5は差圧用ダイアフラム4の周縁部上に形成されている。ここで、正方形の差圧用ダイアフラム4の各辺に、1つずつ差圧用ゲージ5が設けられている。差圧用ゲージ5は、差圧用ダイアフラム4の各辺の中央に設けられている。従って、差圧用ダイアフラム4の中心と角Aの間には、差圧用ゲージ5Aが配置されている。差圧用ダイアフラム4の中心と角Bの間には、差圧用ゲージ5Bが配置され、差圧用ダイアフラム4の中心と角Cの間には、差圧用ゲージ5Cが配置され、差圧用ダイアフラム4の中心と角Dの間には、差圧用ゲージ5Dが配置されている。差圧用ゲージ5Aと差圧用ゲージ5Bは、センサチップ10の中心を挟んで対向する。差圧用ゲージ5Cと差圧用ゲージ5Dは、センサチップ10の中心を挟んで対向する。
差圧用ゲージ5はピエゾ抵抗効果を有する歪ゲージである。従って、センサチップ10が歪むと、各差圧用ゲージ5A〜5Dの抵抗が変化する。なお、センサチップの上面には、各差圧用ゲージ5A〜5Dと接続される配線(不図示)が形成される。例えば、各差圧用ゲージ5A〜5Dの両端に配線が接続されている。この配線によって、4つの差圧用ゲージ5がブリッジ回路に結線されている。差圧用ダイアフラム4によって隔てられた空間の圧力差によって、差圧用ダイアフラム4が変形する。差圧用ゲージ5は、差圧用ダイアフラム4の変形量に応じて抵抗が変化する。この抵抗変化を検出することで、圧力を測定することができる。差圧用ゲージ5は、図2、及び図3に示すように、センサチップ10の表面に形成されている。
4つの差圧用ゲージ5A〜5Dは、互いに平行に配置されている。すなわち、4つの差圧用ゲージ5A〜5Dの長手方向は対角線ABに沿って設けられている。そして差圧用ゲージ5A〜5Dの長手方向の両端に、配線(不図示)が接続される。差圧用ゲージ5は、センサチップ10の結晶面方位(100)において、ピエゾ抵抗係数が最大となる<110>の結晶軸方向と平行に形成される。
次に、本実施の形態にかかる圧力センサ100について図4を参照しながら説明する。図4の圧力センサ100の断面図を示す。圧力センサ100は、図4に示すように、センサチップ10、ガラス台座18、金属ベース21などを備えている。
ガラス台座18は、センサチップ10の下面とガラス台座18の上面とが接合されている。また、ガラス台座18は、パイレックスガラス(登録商標)やセラミックなどで形成されている。そして、ガラス台座18は、例えば、陽極接合法を用いて、センサチップ10と接合されている。
また、ガラス台座18には、ガラス台座18の上下面に亘ってガラス台座18を貫通するように圧力導入孔18Aが形成されている。また、圧力導入孔18Aは、センサチップ10の差圧用ダイアフラム4に相当する位置に形成されている。そして、圧力導入孔18Aは、センサチップ10の差圧用ダイアフラム4に相当する位置に形成されている凹部と連通している。
ここで、ガラス台座18の下面における圧力導入孔18Aの孔径を第1の孔径とする。また、ガラス台座18の上面における圧力導入孔18Aの孔径を第2の孔径とする。このとき、圧力導入孔18Aの第2の孔径は、第1の孔径より大きくなっている。具体的には、圧力導入孔18Aは、ガラス台座18の下面から第1の位置まで、第1の孔径で形成されている。また、圧力導入孔18Aは、ガラス台座18の上面から第2の位置まで、第2の孔径で形成されている。そして、図4に示すように、本実施の形態では、ガラス台座18の当該第1の位置と、ガラス台座18の当該第2の位置とが一致している。換言すれば、圧力導入孔18Aは、互いに連通する第1の孔部18Bと、第2の孔部18Cとから形成されている。そして、第1の孔部18Bは、ガラス台座18の下面から第1の位置まで、第1の孔径で形成されている。また、第2の孔部18Cは、ガラス台座18の上面から第2の位置まで、第2の孔径で形成されている。
また、ガラス台座18の下面には、金属薄膜層19が成膜されている。金属薄膜層19は、蒸着法やスパッタリング法を用いて、ガラス台座18の下面に成膜する。本実施の形態では、金属粒子の直進性に優れるスパッタリング法を用いて金属薄膜層19をガラス台座18の下面に成膜する。スパッタリング法は金属粒子の直進性に優れるが、ガラス台座18の下面に金属薄膜層19を成膜する際、圧力導入孔18Aの側壁に金属薄膜が若干成膜されることとなる。しかし、本実施の形態にかかる圧力センサ100では、圧力導入孔18Aは、ガラス台座18の下側においては、第1の孔径を有する第1の孔部18Bにより形成され、ガラス台座18の上側においては、第1の孔径より大きい第2の孔径を有する第2の孔部18Cにより形成されている。そのため、ガラス台座18の下面に金属薄膜層19を成膜する場合、第1の孔部18Bの側壁には、金属薄膜が若干成膜されることとなるが、第2の孔部18Cの側壁には、金属薄膜が成膜されることはほとんどない。
また、金属薄膜層19には、ガラス台座18の圧力導入孔18Aに相当する位置に、圧力導入孔18Aの第1の孔径と略同じ大きさの孔径を有する貫通孔が形成されている。
金属ベース21は、ガラス台座18の下側に設けられている。また、金属ベース21の上面は、ガラス台座18の下面と、金属薄膜層19を介して、半田により接合されている。換言すれば、ガラス台座18の下面と金属ベース21の上面との間には、金属薄膜層19と半田層20が形成されている。
また、金属ベース21には、金属ベース21の上下面に亘って金属ベース21を貫通するように貫通穴部21Aが形成されている。また、貫通穴部21Aは、ガラス台座18の圧力導入孔18Aに相当する位置に形成されている。そして、貫通穴部21Aは、ガラス台座18の圧力導入孔18Aと連通している。
また、貫通穴部21Aの孔径は、圧力導入孔18Aの第1の孔径よりも大きくなっている。
ガラス台座18と金属ベース21とを半田により接合する場合、余った半田が金属薄膜層19の貫通孔、ガラス台座18の圧力導入孔18A、金属ベース21の貫通穴部21Aに濡れることとなる。
ここで、半田とガラスとは濡れ性が悪いため、圧力導入孔18Aの第1の孔部18Bの側壁の金属薄膜が成膜されている部分に濡れることとなる。一方、圧力導入孔18Aの第2の孔部18Cには、金属薄膜がほとんど成膜されていないので、半田が濡れることはない。なお、第2の孔径は、第1の孔径より少しでも大きければ、圧力導入孔18Aの第2の孔部18Cに金属薄膜が成膜されることを防ぐことができる。また、ガラス台座18の下面から第1の位置までの長さ(すなわち、第1の孔部18Bの長さ)は、ガラス台座18の下面に形成される金属薄膜層19の膜厚などに基づいて最適な長さとなっている。
また、ガラス台座18と金属ベース21とを半田により接合する際に余った半田は、重力に従って、金属ベース21の貫通穴部21Aに濡れる。このとき、金属薄膜層19の貫通孔の孔径は圧力導入孔18Aの第1の孔径と略同じ大きさである。そのため、金属薄膜層19の貫通孔の孔径は金属ベース21の貫通穴部21Aの孔径より小さい。したがって、金属薄膜層19と金属ベース21との間には段差が形成されている。そのため、ガラス台座18と金属ベース21とを半田により接合する際に余った半田は、重力に従って流れるとともに、当該段差部分にフィレットを形成する。
次に、センサチップ10の製造方法について、図5、及び図6を用いて説明する。図5は、センサチップ10の製造方法を示す図であり、センサチップ10を上から見た構成を示している。図6は、センサチップ10の製造方法を示す工程断面図であり、図5のVI−VI断面の構成を示している。
まず、第1半導体層1と、0.5μm程度の厚さの絶縁層2、及び第2半導体層3からなるSOI(Silicon On Insulator)ウエハを用意する。このSOIウエハを作製するには、Si基板中に酸素を注入してSiO2 層を形成するSIMOX(Separation by IMplanted OXygen)技術を用いてもよいし、2枚のSi基板を貼り合わせるSDB(Silicon Direct Bonding)技術を用いてもよいし、その他の方法を用いてもよい。なお、第2半導体層3を、平坦化及び薄膜化してもよい。例えば、CCP(Computer Controlled Polishing)と呼ばれる研磨法等により、所定の厚さまで、第2半導体層3を研磨する。
第2半導体層3の上面に、不純物拡散あるいはイオン打ち込み法によってp型Siからなる差圧用ゲージ5A〜5Dを形成する。これにより、図5(a)、及び図6(a)に示す構成となる。各ゲージは、図1等で示したように、各ダイアフラムとなる箇所の所定の位置に形成されている。なお、差圧用ゲージ5A〜5Dを、下記に示すダイアフラムの形成工程の後に形成してもよい。
このようにして形成されたSOIウエハの下面にレジスト9を形成する。レジスト9のパターンは、公知のフォトリソグラフィー工程によって、第1半導体層1上に形成される。すなわち、感光性樹脂膜を塗布し、露光、現像することで、レジスト9のパターンが形成される。レジスト9は、感圧領域(ダイアフラムが形成される領域)に相当する部分に開口部を有している。すなわち、ダイアフラムを形成する部分では、第1半導体層1が露出している。これにより、図6(b)に示す構成となる。
そして、レジスト9をマスクとして、第1半導体層1をエッチングする。これにより、図5(b)、及び図6(c)に示す構成となる。例えば、公知のICPエッチングなどのドライエッチングを用いて、第1半導体層1をエッチングすることができる。もちろん、KOHやTMAH等の溶液を用いたウェットエッチングにより、第1半導体層1をエッチングしてもよい。第1半導体層1をエッチングすると、差圧用ダイアフラム4が形成される。ここで、絶縁層2がエッチングストッパとして機能している。従って、レジスト9の開口部からは、絶縁層2が露出している。
そして、レジスト9及びダイアフラム部4の絶縁層2を除去すると、図6(d)に示す構成となる。差圧用ゲージ5と電気的接続を得るための配線(不図示)を蒸着する。これにより、センサチップ10が完成する。なお、配線を形成する工程は、図6(d)よりも前に行われてもよい。例えば、図6(a)の前に、配線を作成してもよく、図6(a)〜図6(c)の間に、配線を作成してもよい。また、上記のように、差圧用ゲージ5の形成を図6(d)の後に行ってもよく、図6(a)〜図6(d)の間に行ってもよい。すなわち、配線の形成工程と、歪ゲージの形成工程の順番は特に限定されるものではない。
次に、圧力センサ100の製造方法について、図7乃至図9を用いて説明する。図7乃至図9は、圧力センサ100の製造方法を示す工程断面図である。
まず、図7(a)に示すように、ガラス台座18となる基板を用意する。基板としては、パイレックスガラス(登録商標)やセラミックなどの平坦な基板が用いられる。そして、ガラス台座18に圧力導入孔18Aを形成する(圧力導入孔形成処理)。すなわち、ガラス台座18の中央に、ガラス台座18を貫通する円形の圧力導入孔18Aを形成する。これにより、図7(b)に示す構成となる。圧力導入孔18Aは、例えば、ドリル穴加工により形成されてもよいし、両面サンドブラスト加工により形成してもよい。
次に、図8(a)に示すように、ガラス台座18の下面に金属薄膜層19を成膜する(金属薄膜層成膜処理)。金属薄膜層19は、蒸着法やスパッタリング法を用いて、成膜することができる。本実施の形態では、スパッタリング法を用いて、金属薄膜層19をガラス台座18の下面に成膜する。
次に、図8(b)に示すように、センサチップ10とガラス台座18とを接合する(ガラス台座接合処理)。例えば、陽極接合によってガラス台座18がセンサチップ10の第1半導体層1に接合される。ガラス台座18の中心には、差圧用ダイアフラム4に相当する位置に形成されている凹部と連通する圧力導入孔18Aが形成されている。
次に、図9に示すように、ガラス台座18の下面と金属ベース21の上面とを半田により接合する(金属ベース接合処理)。これにより、ガラス台座18の下面には、金属薄膜層19が形成され、金属薄膜層19と金属ベース21の上面との間には半田層20が形成される。こうして圧力センサ100の製造が終了する。このように作成された圧力センサは、小型で高性能のものとなる。
本発明の実施の形態1にかかる圧力センサ100においては、ガラス台座18の上面における圧力導入孔18Aの第2の孔径は、ガラス台座18の下面における圧力導入孔18Aの第1の孔径よりも大きくなっている。そのため、当該ガラス台座18の下面に金属薄膜層19を成膜しても、圧力導入孔18Aのセンサチップ10側の側壁に金属薄膜が成膜されることを防止することができる。これにより、圧力導入孔18Aのセンサチップ10側の側壁に半田が濡れることを防止することができる。そのため、センサチップ10の近くに半田が濡れてしまうことによって生じる特性不良をより効果的に抑制することができる。
また、ガラス台座18の下面から第1の位置までの範囲において、ガラス台座に設けられる圧力導入孔18Aの孔径は略同一の大きさとなっている。そのため、ガラス台座18の下面に金属薄膜層19を成膜する場合、ガラス台座18の下面から当該第1の位置までの範囲において、圧力導入孔18Aの側壁に金属薄膜が成膜されることとなる。これにより、ガラス台座18の下面から当該第1の位置までの範囲において、圧力導入孔18Aの側壁に半田が濡れることとなる。そのため、ガラス台座18が半田によって、ガラス台座18の下側に設けられる金属ベース21とより確実に接合されることとなる。すなわち、ガラス台座18と金属ベース21との接合強度を向上することができる。
また、圧力導入孔18Aは、第2の孔径でガラス台座18の上面から第2の位置まで形成されている。
これにより、ガラス台座18の上面から当該第2の位置までの範囲において、圧力導入孔18Aの孔径が、ガラス台座18の下面における圧力導入孔18Aの孔径よりも大きくなる。そのため、センサチップ10に近い圧力導入孔18Aの側壁に金属薄膜が成膜されてしまうことをより確実に防ぐことができる。換言すれば、センサチップ10に近い圧力導入孔18Aの側壁に半田が濡れてしまうことをより確実に防ぐことができる。したがって、圧力センサ100の特性不良をさらに効果的に抑制することができる。
さらに、ガラス台座18の下面と金属薄膜層19を介して半田により上面が接合される金属ベース21を備える。また、金属ベース21には、金属ベース21の上下面に亘って金属ベース21を貫通するように、且つ、ガラス台座18の圧力導入孔18Aと連通するように、貫通穴部21Aが形成されている。そして、貫通穴部21Aの孔径は、圧力導入孔18Aの第1の孔径よりも大きい。
ガラス台座18と金属ベース21とを半田により接合する際に、余った半田は、重力によって貫通穴部21Aの側壁を伝って流れることとなる。このとき、貫通穴部21Aの孔径が圧力導入孔18Aの第1の孔径よりも大きくなっているため、貫通穴部21Aが半田により塞がれてしまうことを防ぐことができる。
さらに、ガラス台座18の下面に成膜された金属薄膜層19には、圧力導入孔18Aの第1の孔径と略同じ大きさの孔径の貫通孔が形成される。そして、ガラス台座18と金属ベース21とを半田により接合する際に余った半田は、金属薄膜層19の当該貫通孔と金属ベース21の貫通穴部21Aとの間の段差部分にフィレットを形成する。そのため、金属ベース21の上面とガラス台座18の下面との接合強度をさらに向上することができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2にかかる圧力センサ200について、図10を参照しながら説明する。図10は、圧力センサ200の構成を示す断面図である。図10に示すように、実施の形態2にかかる圧力センサ200は、ガラス台座22の構成のみが実施の形態1にかかる圧力センサ100と異なるので、同様の構成については同一の符号を付すとともに、その説明を省略する。
ガラス台座22は、センサチップ10の下面とガラス台座22の上面とが接合されている。また、ガラス台座22は、パイレックスガラス(登録商標)やセラミックなどで形成されている。そして、ガラス台座22は、例えば、陽極接合法を用いて、センサチップ10と接合されている。
また、ガラス台座22には、ガラス台座22の上下面に亘ってガラス台座22を貫通するように圧力導入孔22Aが形成されている。また、圧力導入孔22Aは、センサチップ10の差圧用ダイアフラム4に相当する位置に形成されている。そして、圧力導入孔22Aは、センサチップ10の差圧用ダイアフラム4に相当する位置に形成されている凹部と連通している。
ここで、ガラス台座22の下面における圧力導入孔22Aの孔径を第1の孔径とする。また、ガラス台座22の上面における圧力導入孔22Aの孔径を第2の孔径とする。このとき、圧力導入孔22Aの第2の孔径は、第1の孔径より大きくなっている。具体的には、圧力導入孔22Aは、ガラス台座22の下面から第1の位置まで、第1の孔径で形成されている。また、圧力導入孔22Aは、ガラス台座22の上面から第2の位置まで、圧力導入孔22Aの孔径が第2の孔径から徐々に小さくなって第1の孔径となるように形成されている。そして、図10に示すように、本実施の形態では、ガラス台座22の当該第1の位置と、ガラス台座22の当該第2の位置とが一致している。換言すれば、圧力導入孔22Aは、互いに連通する第1の孔部22Bと、第2の孔部22Cとから形成されている。そして、第1の孔部22Bは、ガラス台座22の下面から第1の位置まで、第1の孔径で形成されている。また、第2の孔部22Cは、ガラス台座18の上面から第2の位置まで、圧力導入孔22Aの孔径が第2の孔径から徐々に小さくなって第1の孔径となるように形成されている。
また、ガラス台座22の下面には、金属薄膜層19が成膜されている。金属薄膜層19は、蒸着法やスパッタリング法を用いて、ガラス台座22の下面に成膜する。本実施の形態では、金属粒子の直進性に優れるスパッタリング法を用いて金属薄膜層19をガラス台座22の下面に成膜する。スパッタリング法は金属粒子の直進性に優れるが、ガラス台座22の下面に金属薄膜層22を成膜する際、圧力導入孔22Aの側壁に金属薄膜が若干成膜されることとなる。しかし、本実施の形態にかかる圧力センサ200では、圧力導入孔22Aは、ガラス台座22の下側においては、第1の孔径を有する第1の孔部22Bにより形成され、ガラス台座22の上側においては、第1の孔径より大きい孔径を有する第2の孔部22Cにより形成されている。そのため、ガラス台座22の下面に金属薄膜層19を成膜する場合、第1の孔部22Bの側壁には、金属薄膜が若干成膜されることとなるが、第2の孔部22Cの側壁には、金属薄膜が成膜されることはほとんどない。なお、第2の孔径は、第1の孔径より少しでも大きければ、圧力導入孔22Aの第2の孔部22Cに金属薄膜が成膜されることを防ぐことができる。また、ガラス台座22の下面から第1の位置までの長さ(すなわち、第1の孔部22Bの長さ)は、ガラス台座22の下面に形成される金属薄膜層19の膜厚などに基づいて最適な長さとなっている。
実施の形態2にかかる圧力センサ200は、ガラス台座22の圧力導入孔22Aをこのような構成とすることにより、実施の形態1にかかる圧力センサ100と同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3にかかる圧力センサ300について、図11を参照しながら説明する。図11は、圧力センサ300の構成を示す断面図である。図11に示すように、実施の形態3にかかる圧力センサ300は、ガラス台座23の構成のみが実施の形態1にかかる圧力センサ100と異なるので、同様の構成については同一の符号を付すとともに、その説明を省略する。
ガラス台座23は、センサチップ10の下面とガラス台座23の上面とが接合されている。また、ガラス台座23は、パイレックスガラス(登録商標)やセラミックなどで形成されている。そして、ガラス台座23は、例えば、陽極接合法を用いて、センサチップ10と接合されている。
また、ガラス台座23には、ガラス台座23の上下面に亘ってガラス台座23を貫通するように圧力導入孔23Aが形成されている。また、圧力導入孔23Aは、センサチップ10の差圧用ダイアフラム4に相当する位置に形成されている。そして、圧力導入孔23Aは、センサチップ10の差圧用ダイアフラム4に相当する位置に形成されている凹部と連通している。
ここで、ガラス台座23の下面における圧力導入孔23Aの孔径を第1の孔径とする。また、ガラス台座23の上面における圧力導入孔23Aの孔径を第2の孔径とする。このとき、圧力導入孔23Aの第2の孔径は、第1の孔径より大きくなっている。具体的には、圧力導入孔23Aは、ガラス台座23の下面から第1の位置まで、第1の孔径で形成されている。また、圧力導入孔23Aは、ガラス台座23の上面から第2の位置まで、第2の孔径で形成されている。また、圧力導入孔23Aは、第1の位置から第2の位置まで、第1の孔径と第2の孔径との間の大きさの孔径で形成されている。換言すれば、圧力導入孔23Aは、互いに連通する第1の孔部23Bと、第2の孔部23Cと、第3の孔部23Dとから形成されている。そして、第1の孔部23Bは、ガラス台座23の下面から第1の位置まで、第1の孔径で形成されている。また、第2の孔部23Cは、第1の位置から第2の位置まで、第1の孔径と第2の孔径の間の大きさの孔径で形成されている。また、第3の孔部23Dは、ガラス台座23の上面から第2の位置まで、第2の孔径で形成されている。
また、ガラス台座23の下面には、金属薄膜層19が成膜されている。金属薄膜層19は、蒸着法やスパッタリング法を用いて、ガラス台座23の下面に成膜する。本実施の形態では、金属粒子の直進性に優れるスパッタリング法を用いて金属薄膜層19をガラス台座23の下面に成膜する。スパッタリング法は金属粒子の直進性に優れるが、ガラス台座23の下面に金属薄膜層19を成膜する際、圧力導入孔23Aの側壁に金属薄膜が若干成膜されることとなる。しかし、本実施の形態にかかる圧力センサ300では、圧力導入孔23Aは、ガラス台座23の下側においては、第1の孔径を有する第1の孔部23Bにより形成され、ガラス台座23の上側においては、第1の孔径より大きい第2の孔径を有する第3の孔部23Dにより形成されている。そのため、ガラス台座23の下面に金属薄膜層19を成膜する場合、第1の孔部23Bの側壁には、金属薄膜が若干成膜されることとなるが、第3の孔部23Dの側壁には、金属薄膜が成膜されることはほとんどない。なお、第2の孔径は、第1の孔径より少しでも大きければ、圧力導入孔23Aの第3の孔部23Dに金属薄膜が成膜されることを防ぐことができる。また、ガラス台座23の下面から第1の位置までの長さ(すなわち、第1の孔部23Bの長さ)は、ガラス台座23の下面に形成される金属薄膜層19の膜厚などに基づいて最適な長さとなっている。
実施の形態3にかかる圧力センサ300は、ガラス台座23の圧力導入孔23Aをこのような構成とすることにより、実施の形態1にかかる圧力センサ100と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は、静圧用のピエゾ抵抗効果を有する歪ゲージを有する圧力センサにも適用可能である。
4 差圧用ダイアフラム(ダイアフラム部)
10 センサチップ(半導体基板)
18、22、23 ガラス台座
18A、22A、23A 圧力導入孔
19 金属薄膜層
21 金属ベース
21A 貫通穴部
100、200、300 圧力センサ

Claims (8)

  1. ダイアフラム部を備える半導体基板と、
    前記半導体基板の下側に設けられるガラス台座と、
    を備える圧力センサであって、
    前記半導体基板の下面と前記ガラス台座の上面とが接合され、
    前記ガラス台座には、当該ガラス台座の上下面に亘って当該ガラス台座を貫通するように圧力導入孔が形成されており、
    前記圧力導入孔は、前記ガラス台座の下面における前記圧力導入孔の第1の孔径で前記ガラス台座の下面から第1の位置まで形成されており、かつ、前記ガラス台座の上面における前記圧力導入孔の第2の孔径は、前記第1の孔径よりも大きく、
    前記ガラス台座の下面には、金属薄膜層が成膜されている圧力センサ。
  2. 前記金属薄膜層は、前記ガラス台座の下面から、前記圧力導入孔の側壁であって、前記ガラス台座の下面から第1の位置までの範囲の側壁の少なくとも一部に亘って成膜されている請求項1に記載の圧力センサ。
  3. 前記圧力導入孔は、前記第2の孔径で前記ガラス台座の上面から第2の位置まで形成されている請求項1又は2に記載の圧力センサ。
  4. 前記ガラス台座の下面と前記金属薄膜層を介して半田により上面が接合される金属ベースを備え、
    前記金属ベースには、当該金属ベースの上下面に亘って当該金属ベースを貫通するように、且つ、前記ガラス台座の前記圧力導入孔と連通するように、貫通穴部が形成されており、
    前記貫通穴部の孔径は、前記圧力導入孔の前記第1の孔径よりも大きい請求項1乃至3の何れか一項に記載の圧力センサ。
  5. ダイアフラム部を備える半導体基板と、前記半導体基板の下側に設けられるガラス台座と、を備える圧力センサの製造方法であって、
    前記ガラス台座に、当該ガラス台座の上下面に亘って当該ガラス台座を貫通するように圧力導入孔を形成する圧力導入孔形成処理と、
    前記圧力導入孔が形成された前記ガラス台座の下面に金属薄膜層を成膜する金属薄膜層成膜処理と、
    前記半導体基板の下面と前記ガラス台座の上面とを接合するガラス台座接合処理と、
    を備え、
    前記圧力導入孔形成処理において、前記ガラス台座の下面における前記圧力導入孔の第1の孔径で前記ガラス台座の下面から第1の位置まで前記圧力導入孔を形成し、かつ、前記ガラス台座の上面における前記圧力導入孔の第2の孔径が前記第1の孔径よりも大きくなるように前記圧力導入孔を形成する圧力センサの製造方法。
  6. 前記金属薄膜成膜処理において、前記金属薄膜は、前記ガラス台座の下面から、前記圧力導入孔の側壁であって、前記ガラス台座の下面から第1の位置までの範囲の側壁の少なくとも一部に亘って成膜される請求項5に記載の圧力センサの製造方法。
  7. 前記圧力導入孔形成処理において、前記圧力導入孔を、前記第2の孔径で前記ガラス台座の上面から第2の位置まで形成する請求項5又は6に記載の圧力センサの製造方法。
  8. 前記ガラス台座の下面と前記金属薄膜層を介して半田により金属ベースの上面とを接合する金属ベース接合処理を備え、
    前記金属ベースには、当該金属ベースの上下面に亘って当該金属ベースを貫通するように、且つ、前記ガラス台座の前記圧力導入孔と連通するように貫通穴部が形成されており、
    前記貫通穴部の孔径は、前記圧力導入孔の前記第1の孔径よりも大きい請求項5乃至7の何れか一項に記載の圧力センサの製造方法。
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