JPH10135485A - 半導体圧力センサの製造方法 - Google Patents

半導体圧力センサの製造方法

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JPH10135485A
JPH10135485A JP28708196A JP28708196A JPH10135485A JP H10135485 A JPH10135485 A JP H10135485A JP 28708196 A JP28708196 A JP 28708196A JP 28708196 A JP28708196 A JP 28708196A JP H10135485 A JPH10135485 A JP H10135485A
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JP
Japan
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silicon substrate
pressure
opening
concave portion
forming
Prior art date
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JP28708196A
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Inventor
Hitoshi Yoshida
仁 吉田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定長さ及び所定厚さを有するダイアフラム
部を形成し、かつ、基板面方向における小型化を達成で
きる半導体圧力センサの製造方法を提供する。 【解決手段】 シリコン基板2の一方面2aと、所定深
さ及び所定長さを有した凹部11が略中央部に設けられ
た貼り合わせシリコン基板1の一面1aとを互いに貼り
合わせる貼り合わせ工程と、シリコン基板2を薄膜化し
てダイアフラム部21をシリコン基板2に形成するダイ
アフラム部形成工程と、ピエゾ抵抗22をシリコン基板
2の他方面2b側に形成するピエゾ抵抗形成工程と、凹
部11の所定長さ以下の他面1b側における耐エッチン
グ膜13をダイアフラム部21対応位置にて除去して開
口部14を貼り合わせシリコン基板1に形成する開口部
形成工程と、開口部14から異方性エッチングして凹部
11に連通した圧力導入孔15を形成する圧力導入孔形
成工程と、を有する構成にしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車、航空機又
は家電製品等に用いられる半導体圧力センサの製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の半導体圧力センサの製造
方法として、図4に示す製造方法が存在する。この製造
方法は、圧力による抵抗変化を電気信号に変換するピエ
ゾ抵抗Aが一面側に形成されたシリコン基板Bの両面
に、窒化珪素皮膜からなる耐エッチング膜B1を形成す
る。そして、他面側の耐エッチング膜B1をピエゾ抵抗
Aの対応位置にて除去して開口部B2を設ける(a)。
【0003】次いで、開口部B2からKOH溶液を使用
して異方性エッチングして、測定対象である流体が圧力
を持って導入される圧力導入孔B3を形成して、負荷さ
れた圧力に対応して撓むダイアフラム部B4が、所定長
さ及び所定厚さを有して、ピエゾ抵抗Aの対応位置にて
シリコン基板Bに形成される(b)。
【0004】さらに詳しくは、エッチングは異方性エッ
チングであって、シリコン基板Bの面方位によってエッ
チング速度が異なるので、図4(b)で示すように、圧
力導入孔B3の開口幅が基板面方向で、つまり厚さ方向
に対する直交方向で、2Lだけ開口部B2側で幅の広い
台形状に形成される。したがって、開口部B2の開口幅
はダイアフラム部B4の所定長さよりも2Lだけ広くな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の半導体
圧力センサの製造方法では、負荷された圧力に対応して
撓むダイアフラム部B4をシリコン基板Bに形成して、
圧力を測定する半導体圧力センサを製造できる。
【0006】しかしながら、ダイヤフラム部B4を所定
長さ及び所定厚さに形成するとき、シリコン基板Bは圧
力導入孔B3が開口部側、すなわち他面側ほど幅の広い
台形状に形成されて、基板面方向におけるサイズが大型
化してしまうという問題があった。
【0007】本発明は、上記問題点に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、所定長さ及び所定厚さを
有するダイアフラム部を形成し、かつ、基板面方向にお
ける小型化を達成できる半導体圧力センサの製造方法を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1記載の半導体圧力センサの製造方法
は、シリコン基板の一方面と、所定深さ及び所定長さを
有した凹部が略中央部に設けられた貼り合わせシリコン
基板の一面と、を互いに貼り合わせる貼り合わせ工程
と、シリコン基板を他方面側から薄膜化して、凹部の対
応位置にて負荷された圧力に対応して撓むダイアフラム
部をシリコン基板に形成するダイアフラム部形成工程
と、圧力による抵抗変化を電気信号に変換するピエゾ抵
抗を、シリコン基板の他方面側におけるダイアフラム部
対応位置に形成するピエゾ抵抗形成工程と、シリコン基
板の他方面側及び貼り合わせシリコン基板の他面側に耐
エッチング膜をそれぞれ形成し、凹部の所定長さ以下の
他面側における耐エッチング膜をダイアフラム部対応位
置にて除去して、開口部を貼り合わせシリコン基板に形
成する開口部形成工程と、開口部から異方性エッチング
して貼り合わせシリコン基板の凹部に連通し、開口部側
ほど幅の広い台形状で測定対象である流体が圧力を持っ
て導入される圧力導入孔を形成する圧力導入孔形成工程
と、を有する構成にしてある。
【0009】請求項2記載の半導体圧力センサの製造方
法は、圧力による抵抗変化を電気信号に変換するピエゾ
抵抗と、そのピエゾ抵抗と接続したコンタクト配線部と
をシリコン基板の一方面側に形成するピエゾ抵抗形成工
程と、シリコン基板の一方面と略中央部に所定深さ及び
所定長さを有した凹部が設けられた貼り合わせシリコン
基板の一面とを、ピエゾ抵抗が凹部に位置した状態で互
いに貼り合わせる貼り合わせ工程と、シリコン基板を他
方面側から薄膜化して、凹部の対応位置にて負荷された
圧力に対応して撓む所定長さのダイアフラム部をシリコ
ン基板に形成するダイアフラム部形成工程と、コンタク
ト配線部と接続したコンタクトが形成されたシリコン基
板の他方面側、及び貼り合わせシリコン基板の他面側に
耐エッチング膜を形成し、凹部の所定長さ以下の他面側
における耐エッチング膜をダイアフラム部対応位置にて
除去して、開口部を貼り合わせシリコン基板に形成する
開口部形成工程と、開口部から異方性エッチングして貼
り合わせシリコン基板の凹部に連通し、開口部側ほど幅
の広い台形状で測定対象である流体が圧力を持って導入
される圧力導入孔を形成する圧力導入孔形成工程と、を
有する構成にしてある。
【0010】請求項3記載の半導体圧力センサの製造方
法は、請求項1又は2記載の製造方法において、軸孔を
設けたガラス台座を、軸孔及び前記圧力導入孔の互いの
位置を対応した状態で、前記耐エッチング膜が除去され
た前記貼り合わせシリコン基板の他面と接合するガラス
台座接合工程が、前記圧力導入孔形成工程に次いで設け
られるとともに、前記開口部の開口幅は、前記圧力導入
孔が前記凹部の底面に連通するよう狭く形成された構成
にしてある。
【0011】請求項4記載の半導体圧力センサの製造方
法は、請求項3記載の製造方法において、前記凹部の所
定深さは、前記貼り合わせシリコン基板の厚さの約半分
に形成された構成にしてある。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態を図1に基
づいて以下に説明する。
【0013】先ず、貼り合わせ工程において、貼り合わ
せシリコン基板1は一面1aを有して平板状のシリコン
ウェハにより、略四角形状で所定深さ及び所定長さを有
した凹部11が、シリコン酸化膜12をマスクとして、
一面1aの略中央部にエッチングによって形成される
(a)。
【0014】シリコン基板2は、一方面2aを有して導
電型がN型の平板状のシリコンウェハにより、一方面2
aと貼り合わせシリコン基板1の一面1aとをそれぞれ
洗浄し室温での仮接合後、摂氏1000度以上の熱処理
を行って互いに貼り合わせる(b)。
【0015】次いで、ダイアフラム部形成工程におい
て、シリコン基板2を他方面2b側から研磨又はエッチ
ングによって所定厚さになるまで薄膜化し、負荷された
圧力に対応して撓むダイアフラム部21が凹部11の対
応位置にてシリコン基板2に形成される。ここで、ダイ
アフラム部21の長さが、貼り合わせシリコン基板1の
凹部11の長さと同一となって、すなわち所定長さに形
成される(c)。
【0016】次いで、ピエゾ抵抗形成工程において、ボ
ロン等の不純物を拡散するデポ拡散法またはイオン注入
法によって、圧力による抵抗変化を電気信号に変換する
P型のピエゾ抵抗22が、シリコン基板2の他方面2b
側におけるダイアフラム部21の対応位置に2個形成さ
れる。さらに、ピエゾ抵抗22と接続したコンタクト配
線部23が、ボロン等の不純物を拡散する拡散法又はイ
オン注入法を用いて形成される(d)。
【0017】次いで、開口部形成工程において、シリコ
ン窒化膜からなる耐エッチング膜24,13が、シリコ
ン基板2の他方面2b側及び貼り合わせシリコン基板1
の他面1b側に形成される。開口部14が、貼り合わせ
シリコン基板1の他面1b側におけるダイアフラム部2
1対応位置にて、凹部の所定長さ以下の耐エッチング膜
13を除去して、貼り合わせシリコン基板1に形成され
る(e)。
【0018】次いで、圧力導入孔形成工程において、K
OH溶液でもって開口部14から貼り合わせシリコン基
板1の凹部11に連通するまで異方性エッチングし、開
口部14側ほど幅の広い台形状で測定対象である流体が
圧力を持って導入される圧力導入孔15を、貼り合わせ
シリコン基板1に形成する(f)。
【0019】次いで、反応性イオンエッチング、いわゆ
るRIEでもってシリコン基板2の耐エッチング膜24
を部分的に除去してコンタクト窓25を形成し(g)、
そのコンタクト窓25にスパッタ又は蒸着によって、ア
ルミニウム、金又はクロムからなりコンタクト配線部2
3と接続したメタル配線部26を形成する(h)。
【0020】ここで、シリコン基板2の一方面2aと凹
部11を設けた貼り合わせシリコン基板1の一面1aと
を互いに貼り合わせ、開口部14を貼り合わせシリコン
基板1の他面1b側にて凹部の所定長さ以下に形成し、
その開口部14から異方性エッチングし、貼り合わせシ
リコン基板1の凹部11に連通した圧力導入孔15を形
成する。したがって、圧力導入孔15の開口部14が凹
部11、つまりダイアフラム部21の所定長さ以下で形
成されて、従来と比較して、基板面方向における長さが
2Lだけ短くなる。
【0021】このものの動作を説明する。測定対象であ
る気体又は液体の流体は、圧力を持って圧力導入孔15
に導入される。ダイアフラム部21は、流体の圧力が負
荷されると流体の圧力と大気圧との差に比例して撓み、
ダイアフラム部21に形成されたピエゾ抵抗22の抵抗
値が撓みの大きさに比例して変化し、この抵抗値を電気
信号としてコンタクト配線部23を介してメタル配線部
26に出力して、流体の圧力を測定する。
【0022】かかる第1実施形態の半導体圧力センサの
製造方法にあっては、上記したように、シリコン基板2
の一方面2aと、所定長さを有した凹部11が設けられ
た貼り合わせシリコン基板1の一面1aとを互いに貼り
合わせ、開口部14を貼り合わせシリコン基板1の他面
1b側にダイアフラム部21の対応位置にて凹部の所定
長さ以下に形成し、その開口部14から異方性エッチン
グして凹部11に連通した圧力導入孔15を形成するか
ら、圧力導入孔15の開口部14が、ダイアフラム部2
1の所定長さを越えて形成された従来と異なって、所定
長さ以下で形成されるので、基板面方向で小型化した半
導体圧力センサを安定して量産することができる。
【0023】なお、第1実施形態では、シリコン基板2
をN型及びピエゾ抵抗22をP型としたが、それぞれP
型及びN型としてもよく、限定されない。
【0024】本発明の第2実施形態を図2に基づいて以
下に説明する。なお、第2実施形態では第1実施形態と
異なる製造工程について述べることとし、第1実施形態
と実質的に同一機能を有する部材については、同一符号
を付してある。
【0025】先ず、貼り合わせ工程において、凹部11
が略四角形状で所定長さを有し、シリコン酸化膜12を
マスクとしてエッチングによって、貼り合わせシリコン
基板1の厚さの約半分の所定深さで、貼り合わせシリコ
ン基板1の一面1aにおける略中央部に形成される
(a)。
【0026】開口部形成工程において、シリコン窒化膜
からなる耐エッチング膜24,13が、シリコン基板2
の他方面2b側及び貼り合わせシリコン基板1の他面1
b側に形成される。開口部14は、貼り合わせシリコン
基板1の他面1b側におけるダイアフラム部21の対応
位置にて、凹部の所定長さ以下の耐エッチング膜13を
除去し、圧力導入孔15となるエッチング部が凹部11
の底面に連通するよう開口幅を狭くした状態で、貼り合
わせシリコン基板1に形成される(e)。
【0027】圧力導入孔形成工程に次いで、ガラス台座
接合工程が設けられる。そのガラス台座接合工程におい
て、先ず、貼り合わせシリコン基板1の他面1b側の耐
エッチング膜13が除去され(h)、軸孔31を設けた
ガラス台座3が、その軸孔31及び圧力導入孔15の互
いの位置を対応した状態で、他面1bを接合面として貼
り合わせシリコン基板1と接合される(i)。
【0028】かかる第2実施形態の半導体圧力センサの
製造方法にあっては、上記したように、ガラス台座接合
工程が圧力導入孔形成工程に次いで設けられるととも
に、圧力導入孔が凹部の底面に連通するよう開口部の開
口幅が狭く形成されたから、開口部から異方性エッチン
グすると、開口部の反対側ほど幅の狭い台形状の圧力導
入孔の先端が貼り合わせシリコン基板の凹部に連通し、
貼り合わせシリコン基板の他面とガラス台座との接合面
積を増加して、貼り合わせシリコン基板とガラス台座と
の接合強度を向上した半導体圧力センサを量産すること
ができる。
【0029】また、凹部の所定深さが貼り合わせシリコ
ン基板の厚さの約半分に形成されたから、その深さが貼
り合わせシリコン基板の厚さと略等しいときと比較し
て、開口部の開口幅が約半分になって、貼り合わせシリ
コン基板の他面とガラス台座との接合面の所定接合面積
を確保した状態で、基板面方向でさらに小型化した半導
体圧力センサを量産することができる。
【0030】本発明の第3実施形態を図3に基づいて以
下に説明する。なお、第3実施形態では第1実施形態と
異なる製造方法について述べることとし、第1実施形態
と実質的に同一機能を有する部材については、同一符号
を付してある。
【0031】先ず、ボロン等の不純物を拡散するデポ拡
散法またはイオン注入法によって、圧力による抵抗変化
を電気信号に変換するP型のピエゾ抵抗22が、シリコ
ン基板2の一方面2a側に2個形成される(a)。さら
に、ピエゾ抵抗22と接続したコンタクト配線部23
が、ボロン等の不純物を拡散する拡散法又はイオン注入
法を用いて形成される(b)。
【0032】次いで、貼り合わせ工程において、所定深
さ及び所定長さを有した凹部11が、貼り合わせシリコ
ン基板1の一面1aにおける略中央部にシリコン酸化膜
12をマスクとして、エッチングによって形成される。
シリコン基板2の一方面2aと貼り合わせシリコン基板
1の一面1aとを、それぞれ洗浄し室温での仮接合後、
摂氏1000度以上の熱処理を行って、ピエゾ抵抗22
が凹部11に位置した状態で互いに貼り合わせる
(c)。
【0033】次いで、ダイアフラム部形成工程におい
て、シリコン基板2を他方面2b側から研磨又はエッチ
ングによって所定厚さになるまで薄膜化し、ダイアフラ
ム部21が凹部11の対応位置にてシリコン基板2に形
成される。ここで、ダイアフラム部21の長さが、貼り
合わせシリコン基板1の凹部11の長さと同一となっ
て、所定長さに形成される(d)。
【0034】次いで、開口部形成工程において、コンタ
クト配線部23と接続したコンタクト27が、ボロン等
の不純物を拡散する拡散法又はイオン注入法によって、
シリコン基板2に形成され(e)、シリコン窒化膜から
なる耐エッチング膜24,13が、シリコン基板2の他
方面2b側及び貼り合わせシリコン基板1の他面1b側
に形成される。そして、貼り合わせシリコン基板1の他
面1b側におけるダイアフラム部21対応位置にて、凹
部の所定長さ以下の耐エッチング膜13を除去して、開
口部14が貼り合わせシリコン基板1に形成される
(f)。
【0035】次いで、圧力導入孔形成工程において、K
OH溶液でもって開口部14から貼り合わせシリコン基
板1の凹部11に連通するまで異方性エッチングして、
開口部14側ほど幅の広い台形状の圧力導入孔15を貼
り合わせシリコン基板1に形成する(g)。
【0036】次いで、反応性イオンエッチング、いわゆ
るRIEでもってシリコン基板2の他方面2b側の耐エ
ッチング膜24を部分的に除去して、コンタクト27の
対応位置にてコンタクト窓25を形成し(h)、コンタ
クト配線部23及びコンタクト27を介してピエゾ抵抗
22と接続したメタル配線部26が、アルミニウム、金
又はクロムをコンタクト窓25にスパッタ又は蒸着する
ことによって形成される(i)。
【0037】ここで、ピエゾ抵抗22が形成されたシリ
コン基板2の一方面2aと凹部11が設けられた貼り合
わせシリコン基板1の一面1aとを、ピエゾ抵抗22が
凹部11に位置した状態で互いに貼り合わせ、すなわ
ち、貼り合わせる前にピエゾ抵抗22が形成されてい
る。したがって、ピエゾ抵抗22が凹部11に密閉され
た空気の膨張に起因する応力の影響を受けることなく、
シリコン基板2に形成される。
【0038】かかる第3実施形態の半導体圧力センサの
製造方法にあっては、上記したように、ピエゾ抵抗22
が形成されたシリコン基板2の一方面2aと、所定長さ
を有した凹部11が設けられた貼り合わせシリコン基板
1の一面1aとを、ピエゾ抵抗22が凹部11に位置し
た状態で互いに貼り合わせ、開口部14を貼り合わせシ
リコン基板1の他面側1bにダイアフラム部21対応位
置にて凹部11の所定長さ以下で形成し、その開口部か
ら異方性エッチングして貼り合わせシリコン基板1の凹
部11に連通した圧力導入孔15を形成するから、圧力
導入孔15の開口部14がダイアフラム部21の所定長
さ以下で形成されるとともに、ピエゾ抵抗22が凹部1
1に密閉された空気の膨張に起因する応力の影響を受け
ることなくシリコン基板2に形成されて、シリコン基板
2の基板面方向で小型化でき、かつ、流体の圧力を精度
よく測定できるピエゾ抵抗22を設けた半導体圧力セン
サを、安定して量産することができる。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の半導体圧力センサの製造
方法は、シリコン基板の一方面と、所定長さを有した凹
部が設けられた貼り合わせシリコン基板の一面とを互い
に貼り合わせ、開口部を貼り合わせシリコン基板の他面
側にダイアフラム部対応位置にて凹部の所定長さ以下に
形成し、その開口部から異方性エッチングして凹部に連
通した圧力導入孔を形成するから、圧力導入孔の開口部
が、所定長さを越えて形成された従来と異なって、ダイ
アフラム部の所定長さ以下で形成されるので、基板面方
向で小型化した半導体圧力センサを安定して量産するこ
とができる。
【0040】請求項2記載の半導体圧力センサの製造方
法は、ピエゾ抵抗が形成されたシリコン基板の一方面
と、所定長さを有した凹部が設けられた貼り合わせシリ
コン基板の一面とを、ピエゾ抵抗が凹部に位置した状態
で互いに貼り合わせ、開口部を貼り合わせシリコン基板
の他面側にダイアフラム部対応位置にて凹部の所定長さ
以下で形成し、その開口部から異方性エッチングして貼
り合わせシリコン基板の凹部に連通した圧力導入孔を形
成するから、圧力導入孔の開口部がダイアフラム部の所
定長さ以下で形成されるとともに、ピエゾ抵抗が凹部に
密閉された空気の膨張に起因する応力の影響を受けるこ
となくシリコン基板に形成されて、シリコン基板の基板
面方向で小型化でき、かつ、流体の圧力を精度よく測定
できるピエゾ抵抗を設けた半導体圧力センサを、安定し
て量産することができる。
【0041】請求項3記載の半導体圧力センサの製造方
法は、請求項1又は2記載の製造方法の効果に加えて、
ガラス台座接合工程が圧力導入孔形成工程に次いで設け
られるとともに、圧力導入孔が凹部の底面に連通するよ
う開口部の開口幅が狭く形成されたから、開口部から異
方性エッチングすると、開口部の反対側ほど幅の狭い台
形状の圧力導入孔の先端が貼り合わせシリコン基板の凹
部に連通し、貼り合わせシリコン基板の他面とガラス台
座との接合面積を増加して、貼り合わせシリコン基板と
ガラス台座との接合強度を向上した半導体圧力センサを
量産することができる。
【0042】請求項4記載の半導体圧力センサの製造方
法は、請求項3記載の製造方法の効果に加えて、凹部の
所定深さが貼り合わせシリコン基板の厚さの約半分に形
成されたから、その深さが貼り合わせシリコン基板の厚
さと略等しいときと比較して、開口部の開口幅が約半分
になって、貼り合わせシリコン基板の他面とガラス台座
との接合面の所定接合面積を確保した状態で、基板面方
向でさらに小型化した半導体圧力センサを量産すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す製造工程図であ
る。
【図2】本発明の第2実施形態を示す製造工程図であ
る。
【図3】本発明の第3実施形態を示す製造工程図であ
る。
【図4】従来例を示す製造工程図である。
【符号の説明】
1 貼り合わせシリコン基板 1a 一面 1b 他面 11 凹部 13 耐エッチング膜 14 開口部 15 圧力導入孔 2 シリコン基板 2a 一方面 2b 他方面 21 ダイアフラム部 22 ピエゾ抵抗 23 コンタクト配線部 24 耐エッチング膜 27 コンタクト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板の一方面と、所定深さ及び
    所定長さを有した凹部が略中央部に設けられた貼り合わ
    せシリコン基板の一面と、を互いに貼り合わせる貼り合
    わせ工程と、 シリコン基板を他方面側から薄膜化して、凹部の対応位
    置にて負荷された圧力に対応して撓むダイアフラム部を
    シリコン基板に形成するダイアフラム部形成工程と、 圧力による抵抗変化を電気信号に変換するピエゾ抵抗
    を、シリコン基板の他方面側におけるダイアフラム部対
    応位置に形成するピエゾ抵抗形成工程と、 シリコン基板の他方面側及び貼り合わせシリコン基板の
    他面側に耐エッチング膜をそれぞれ形成し、凹部の所定
    長さ以下の他面側における耐エッチング膜をダイアフラ
    ム部対応位置にて除去して、開口部を貼り合わせシリコ
    ン基板に形成する開口部形成工程と、 開口部から異方性エッチングして貼り合わせシリコン基
    板の凹部に連通し、開口部側ほど幅の広い台形状で測定
    対象である流体が圧力を持って導入される圧力導入孔を
    形成する圧力導入孔形成工程と、を有することを特徴と
    する半導体圧力センサの製造方法。
  2. 【請求項2】 圧力による抵抗変化を電気信号に変換す
    るピエゾ抵抗と、そのピエゾ抵抗と接続したコンタクト
    配線部と、をシリコン基板の一方面側に形成するピエゾ
    抵抗形成工程と、 シリコン基板の一方面と、略中央部に所定深さ及び所定
    長さを有した凹部が設けられた貼り合わせシリコン基板
    の一面とを、ピエゾ抵抗が凹部に位置した状態で互いに
    貼り合わせる貼り合わせ工程と、 シリコン基板を他方面側から薄膜化して、凹部の対応位
    置にて負荷された圧力に対応して撓むダイアフラム部を
    シリコン基板に形成するダイアフラム部形成工程と、 コンタクト配線部と接続したコンタクトが形成されたシ
    リコン基板の他方面側、及び貼り合わせシリコン基板の
    他面側に耐エッチング膜を形成し、凹部の所定長さ以下
    の他面側における耐エッチング膜をダイアフラム部対応
    位置にて除去して、開口部を貼り合わせシリコン基板に
    形成する開口部形成工程と、 開口部から異方性エッチングして貼り合わせシリコン基
    板の凹部に連通し、開口部側ほど幅の広い台形状で測定
    対象である流体が圧力を持って導入される圧力導入孔を
    形成する圧力導入孔形成工程と、を有することを特徴と
    する半導体圧力センサの製造方法。
  3. 【請求項3】 軸孔を設けたガラス台座を、軸孔及び前
    記圧力導入孔の互いの位置を対応した状態で、前記耐エ
    ッチング膜が除去された前記貼り合わせシリコン基板の
    他面と接合するガラス台座接合工程が、前記圧力導入孔
    形成工程に次いで設けられるとともに、前記開口部の開
    口幅は、前記圧力導入孔が前記凹部の底面に連通するよ
    う狭く形成されたことを特徴とする請求項1又は2記載
    の半導体圧力センサの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記凹部の所定深さは、前記貼り合わせ
    シリコン基板の厚さの約半分に形成されたことを特徴と
    する請求項3記載の半導体圧力センサの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010256281A (ja) * 2009-04-28 2010-11-11 Yamatake Corp 圧力センサ及びその製造方法
CN101943622A (zh) * 2009-07-06 2011-01-12 株式会社山武 压力传感器及制造方法
JP2011164057A (ja) * 2010-02-15 2011-08-25 Mitsubishi Electric Corp 半導体圧力センサおよびその製造方法
KR101121043B1 (ko) 2009-03-24 2012-03-16 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 반도체 압력센서 및 그 제조방법

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