JPH10135486A - 半導体加速度センサの製造方法 - Google Patents

半導体加速度センサの製造方法

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JPH10135486A
JPH10135486A JP28708296A JP28708296A JPH10135486A JP H10135486 A JPH10135486 A JP H10135486A JP 28708296 A JP28708296 A JP 28708296A JP 28708296 A JP28708296 A JP 28708296A JP H10135486 A JPH10135486 A JP H10135486A
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JP
Japan
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silicon substrate
etching
slit
forming
bending
Prior art date
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JP28708296A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Yoshida
仁 吉田
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両撓み部の対向間隔を広くして、一軸方向の
加速度の検知精度を向上した半導体加速度センサの製造
方法を提供する。 【解決手段】 シリコン基板2と所定長さを有した凹部
11が設けられた貼り合わせシリコン基板1とを互いに
貼り合わせる貼り合わせ工程と、シリコン基板2を薄膜
化して、延設方向へ延設して加速度印加時に撓む撓み部
21をシリコン基板2に形成する撓み部形成工程と、加
速度印加時に撓み部21に撓みを与える重り部13の外
周縁に対応する耐エッチング膜12を除去して開口部1
4を他面1b側に設け異方性エッチングして、凹部11
に連通する切り込み部15を貼り合わせシリコン基板1
に形成する切り込み部形成行程と、両撓み部21が重り
部13の両端部に対向して位置するよう両撓み部21を
外囲する外囲スリット、及び切り込み部に連通する連通
スリット26を形成するスリット形成工程と、を有する
構成にしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車、航空機又
は家電製品等に用いられる片持ち梁構造の半導体加速度
センサの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の半導体加速度センサの製
造方法として、図5乃至図7に示す構成の製造方法が存
在する。この製造方法は、加速度による抵抗変化を電気
信号に変換するピエゾ抵抗Aは、所定長さを有して加速
度印加時に撓む撓み部Bが形成される対応位置にて、シ
リコン酸化膜C1をマスクとして、ボロン等の不純物を
拡散する拡散法を用いてシリコン基板Cの一面側に形成
される(a)。
【0003】次いで、ピエゾ抵抗Aと接続するととも
に、ピエゾ抵抗Aと比較して低抵抗であるコンタクト配
線部C2が、ボロン等の不純物を拡散する拡散法又はイ
オン注入法を用いて形成され(b)、窒化珪素皮膜から
なる耐エッチング膜C3がシリコン基板Cの両面に形成
される(c)。
【0004】次いで、加速度印加時に撓み部Bに撓みを
与える重り部Dの外周縁に対応する位置にて、シリコン
基板Cの他面側の耐エッチング膜C3を除去して所定長
さを越えた開口部を設け、その開口部から異方性エッチ
ングして台形状の切り込み部C4を形成する(d)。
【0005】次いで、コンタクト配線部C2の対応位置
にてシリコン基板Cの一面側の耐エッチング膜C3を除
去してコンタクトホールC5を形成し(e)、コンタク
ト配線部C2を介してピエゾ抵抗Aと接続して電気信号
を取り出す電極パッドEが、コンタクトホールC5に形
成される(f)。
【0006】次いで、スリット形成工程において、図6
及び図7に示すように、両撓み部Bが分離され対向して
位置するよう、両撓み部B及び重り部Dのそれぞれを外
囲して切り込み部C4に連通するスリットC6が設けら
れて、一端が支持部Fで支持されその支持部Fから延設
方向へ延設するとともに他端が重り部Dと接続した両撓
み部B、及び支持部Fから分離した重り部Dが形成され
る(g)。このようにして、両撓み部Bの一端が支持部
Fで支持されて他端が重り部Dと接続した片持ち梁構造
の半導体加速度センサが得られる。
【0007】さらに詳しくは、加速度がシリコン基板C
の基板面に対する直交方向である一軸方向へ印加され
る。片持ち梁構造の場合、重り部Dはその一軸方向と直
交した他軸方向へ変位することを、つまりねじれること
を防止するため、撓み部Bが2本で構成されて、その両
撓み部Bを介して支持部Fで支持される構造がとられ
る。このとき、両撓み部Bの対向間隔が広いほど、ねじ
れ防止効果が大きく他軸の加速度感度を抑制して、一軸
方向の加速度の検知精度が向上する。しかし、この半導
体加速度センサは、両撓み部Bが延設方向へ沿った重り
部Dの両端部D1に位置しておらず、対向間隔が狭い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の半導体
加速度センサの製造方法では、重り部Dが加速度印加時
に両撓み部Bに撓みを与え、両撓み部Bが撓みによる抵
抗変化を電気信号に変換して、一軸方向の加速度を検知
する半導体加速度センサを製造できる。
【0009】しかしながら、図7に示すように、異方性
エッチングによって撓み部B及び重り部Dを形成すると
きに、重り部Dのコーナ部D2がアンダーカットを生じ
て複雑な形状をとる。したがって、両撓み部Bの対向間
隔を広くして他軸の加速度感度を抑制するために、両撓
み部Bを延設方向へ沿った重り部Dの両端部D1に位置
すると、両撓み部Bは印加された加速度によって重り部
Dが振動したときに、重り部Dのコーナ部D2、つまり
両撓み部Bの他端部に応力が集中して破壊する場合があ
った。
【0010】本発明は、上記問題点に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、両撓み部の対向間隔を広
くして、他軸方向の加速度感度を抑制し一軸方向の加速
度の検知精度を向上した半導体加速度センサの製造方法
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1記載の半導体加速度センサの製造方法
は、シリコン基板の一方面と、所定長さを有した凹部が
設けられた貼り合わせシリコン基板の一面と、を互いに
貼り合わせる貼り合わせ工程と、シリコン基板を他方面
側から薄膜化して、一端が支持部に支持されその支持部
から延設方向へ延設して加速度印加時に撓む撓み部を、
凹部の対応位置にてシリコン基板に形成する撓み部形成
工程と、撓みによる抵抗変化を電気信号に変換するピエ
ゾ抵抗を、シリコン基板の他方面側における撓み部対応
位置に形成するピエゾ抵抗形成工程と、シリコン基板の
他方面側及び貼り合わせシリコン基板の他面側に耐エッ
チング膜をそれぞれ形成し、加速度印加時に他端を接続
した撓み部に撓みを与える重り部の外周縁に対応する他
面側の耐エッチング膜を除去して開口部を設け、その開
口部から異方性エッチングして、凹部に連通する切り込
み部を貼り合わせシリコン基板に形成する切り込み部形
成行程と、撓み部が延設方向へ沿った重り部の両端部に
互いに対向して位置するよう両撓み部を外囲する外囲ス
リット、及び切り込み部に連通する連通スリットを形成
するスリット形成工程と、を有する構成にしてある。
【0012】請求項2記載の半導体加速度センサの製造
方法は、撓みによる抵抗変化を電気信号に変換するピエ
ゾ抵抗を、シリコン基板の一方面側に形成するピエゾ抵
抗形成工程と、シリコン基板の一方面と、所定長さを有
した凹部が設けられた貼り合わせシリコン基板の一面
と、をピエゾ抵抗が凹部に位置した状態で互いに貼り合
わせる貼り合わせ工程と、シリコン基板を他方面側から
薄膜化して、一端が支持部に支持されその支持部から延
設方向へ延設して加速度印加時に撓む所定長さの撓み部
を、凹部の対応位置にてシリコン基板に形成する撓み部
形成工程と、シリコン基板の他方面側及び貼り合わせシ
リコン基板の他面側に耐エッチング膜をそれぞれ形成
し、加速度印加時に他端を接続した撓み部に撓みを与え
る重り部の外周縁に対応する他面側の耐エッチング膜を
除去して開口部を設け、その開口部から異方性エッチン
グして、凹部に連通する切り込み部を貼り合わせシリコ
ン基板に形成する切り込み部形成行程と、撓み部が延設
方向へ沿った重り部の両端部に互いに対向して位置する
よう両撓み部を外囲する外囲スリット、及び切り込み部
に連通する連通スリットを形成するスリット形成工程
と、を有する構成にしてある。
【0013】請求項3記載の半導体加速度センサの製造
方法は、請求項1又は2記載の製造方法において、前記
貼り合わせシリコン基板の開口部は、開口幅が前記凹部
の所定長さ以下に形成された構成にしてある。
【0014】請求項4記載の半導体加速度センサの製造
方法は、請求項1又は2記載の製造方法において、前記
外囲スリット及び前記連通スリットは、ドライ状態でエ
ッチングするドライエッチング法でもって形成された構
成にしてある。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態を図1乃至
図4に基づいて以下に説明する。
【0016】先ず、貼り合わせ工程において、貼り合わ
せシリコン基板1は一面1aを有した平板状のシリコン
ウェハにより、略四角形状で所定長さを有した凹部11
がシリコン酸化膜をマスクとして、一面1aにエッチン
グによって形成される(a)。
【0017】シリコン基板2は、一方面2aを有して導
電型がN型の平板状のシリコンウェハにより、一方面2
aと貼り合わせシリコン基板1の一面1aとをそれぞれ
洗浄し室温での仮接合後、摂氏1000度以上の熱処理
を行って互いに貼り合わせる(b)。
【0018】次いで、撓み部形成工程において、シリコ
ン基板2を他方面2b側から研磨又はエッチングによっ
て所定厚さになるまで薄膜化し、一端が貼り合わせシリ
コン基板1とシリコン基板2とで形成される支持部3に
支持されて、その支持部から延設方向へ延設して加速度
印加時に撓む撓み部21が、凹部11の対応位置にてシ
リコン基板2に形成される。ここで、撓み部21の長さ
が、貼り合わせシリコン基板1の凹部11の長さと同一
となって、すなわち所定長さに形成される(c)。
【0019】次いで、ピエゾ抵抗形成工程において、撓
みによる抵抗変化を電気信号に変換するピエゾ抵抗22
が、ボロン等の不純物を拡散するデポ拡散法又はイオン
注入法によって導電型をP型として、シリコン基板2の
他方面2b側における撓み部21の対応位置に2個形成
される。さらに、ピエゾ抵抗22と接続したコンタクト
配線部23が、デポ拡散法又はイオン注入法を用いて形
成される(c)。
【0020】次いで、切り込み部形成行程において、シ
リコン窒化膜からなる耐エッチング膜12,24が、シ
リコン基板2の他方面2b側及び貼り合わせシリコン基
板1の他面1b側に形成される。撓み部21の他端と接
続されて、加速度印加時に撓み部21に撓みを与える重
り部13の外周縁に対応する他面1b側の耐エッチング
膜12を除去して、開口部14を貼り合わせシリコン基
板1に設ける。その開口部14からKOH溶液でもっ
て、貼り合わせシリコン基板1の凹部11に連通するま
で異方性エッチングして、切り込み部15を貼り合わせ
シリコン基板1に形成する。ここで、貼り合わせシリコ
ン基板1の開口部14は、開口幅が撓み部21の所定長
さ以下に形成されている(d)。そして、金属からなり
電気信号を取り出す電極パッド25が、コンタクト配線
部23を介してピエゾ抵抗22と接続するよう形成され
る(e)。
【0021】次いで、スリット形成工程において、図2
に示すように、スリット26が一片26aとその一片2
6aの両端から突出した第1対向片26bとで略コ字型
に、さらに一方片26cとその一方片26cと直交した
第2対向片26dとでH字型に、それぞれ形成される。
ここで、スリット26の一片26a、第1対向片26b
及び一方片26cが連通スリット26a,26b,26
cを形成して重り部13を支持部3から分離する。ま
た、第1対向片26b及び第2対向片26dが外囲スリ
ット26b,26dを形成し、両撓み部21をそれぞれ
外囲して、支持部3から延設方向へ延設した両撓み部2
1が、その延設方向へ沿った重り部13の両端部13a
に位置して互いに対向する(f)。
【0022】スリット26は、ガスを高周波でもってイ
オン化しそのイオンをシリコン基板2に照射して、基板
面に対して垂直方向へエッチングする反応性イオンエッ
チング、いわゆるRIEでもって、すなわちドライ状態
でエッチングするドライエッチング法でもって形成され
る(f)。
【0023】このようにして、一端が支持部3に他端が
重り部13と接続した両撓み部21を有して、すなわち
重り部13が両撓み部21を介して支持部3で支持され
た、片持ち梁構造の半導体加速度センサが製造される。
ここで、図3に示すように、重り部13はコーナ部13
bが異方性エッチングに起因してアンダーカットされる
が、両撓み部21はアンダーカットされた従来と異なっ
て独立してシリコン基板2に薄板状に形成され、加速度
が印加されても両撓み部21に応力集中を生じることが
ない。
【0024】この半導体加速度センサの動作を説明す
る。一軸方向の加速度が重り部13に印加されると、重
り部13が加速度の印加方向と反対方向へ変位して撓み
部21が撓み、その撓み部21の他方面2b側に形成さ
れたピエゾ抵抗22が撓んで、そのピエゾ抵抗22の抵
抗値が変化する。
【0025】ここで、両撓み部21は片持ち梁構造であ
って、対向間隔が従来と比較して広いので他軸方向での
変位量が少なくなる。したがって、その他軸方向での加
速度感度を抑制した状態で、ピエゾ抵抗22が両撓み部
21の撓みによる抵抗変化を電気信号に変換しその電気
信号を電極パッド25に伝えて、一軸方向での加速度を
検知する。
【0026】かかる第1実施形態の半導体加速度センサ
の製造方法にあっては、上記したように、シリコン基板
2の一方面2aと、所定長さを有した凹部11が設けら
れた貼り合わせシリコン基板1の一面1aとを互いに貼
り合わせ、重り部13の外周縁に対応する開口部14か
ら異方性エッチングして、凹部11に連通する切り込み
部15を設け、さらに両撓み部21を外囲する外囲スリ
ット26b,26dとその切り込み部に連通する連通ス
リット26a,26b,26cとを設けて、両撓み部2
1及び重り部13のそれぞれを形成するから、両撓み部
21が延設方向へ沿った重り部13の両端部13aに対
向して位置し、かつ応力集中のない平板状に形成され
て、従来と比較して両撓み部21の対向間隔が広く他軸
感度を抑制して、一軸方向の加速度検知精度を向上した
半導体加速度センサを安定して量産することができる。
【0027】また、貼り合わせシリコン基板1の他面1
b側へ形成された開口部14の開口幅が、凹部11の所
定長さ以下に形成されたから、所定長さを越えて形成さ
れた従来と比較して、撓み部21の延設方向で小型化し
た半導体圧力センサを量産することができる。
【0028】また、スリット26がドライ状態でエッチ
ングするドライエッチング法でもって、すなわちエッチ
ング液を使用することなく形成されたから、エッチング
液に接触して変形することなく両撓み部21をシリコン
基板2に形成することができる。
【0029】なお、第1実施形態では、連通スリット2
6a,26b,26cをドライ状態でエッチングするド
ライエッチング法でもって形成したが、図4に示す製造
工程で形成してもよく限定されない。すなわち、切り込
み部形成行程において、シリコン基板2を貫通して貼り
合わせシリコン基板1に到達した高濃度拡散部27が、
デポ拡散法又はイオン注入法によって高濃度の不純物を
拡散して、異方性エッチングの前に形成される(c)。
アルカリ系のエッチング液を用いて、高濃度拡散部27
に到達したときに異方性エッチングを停止する(d)。
スリット形成工程において、スリット26がふっ酸及び
硝酸系のエッチング溶液を用いた等方性エッチングによ
って、高濃度拡散部27のみを除去して形成される
(f)。
【0030】本発明の第2実施形態を以下に説明する。
なお、第2実施形態では第1実施形態と異なる製造方法
について述べることとし、第1実施形態と同一機能を有
する部材については、同一符号を付してある。
【0031】先ず、ピエゾ抵抗形成工程において、撓み
による抵抗変化を電気信号に変換するピエゾ抵抗22を
シリコン基板2の一方面2a側に形成する。次いで、貼
り合わせ工程において、シリコン基板2の一方面2a
と、所定長さを有した凹部11が設けられた貼り合わせ
シリコン基板1の一面1aとを、ピエゾ抵抗22が凹部
11に位置した状態で互いに貼り合わせる。次いで、第
1実施形態と実質的に同様の、撓み部形成工程、切り込
み部形成行程及びスリット形成工程を経て、半導体加速
度センサを製造する。
【0032】かかる第2実施形態の半導体加速度センサ
の製造方法にあっては、上記したように、ピエゾ抵抗2
2が形成されたシリコン基板2の一方面2aと、所定長
さを有した凹部11が設けられた貼り合わせシリコン基
板1の一面1aとを、ピエゾ抵抗22が凹部11に位置
した状態で互いに貼り合わせるから、ピエゾ抵抗22が
凹部11に密閉された空気の膨張に起因する応力の影響
を受けることなくシリコン基板2に形成されて、かつ、
両撓み部21が重り部13の両端部に対向して位置し応
力集中のない平板状に形成されて、一軸方向の加速度を
精度よく測定できるピエゾ抵抗22を設けるとともに、
他軸感度を抑制した半導体加速度センサを安定して量産
することができる。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載の半導体加速度センサの製
造方法は、シリコン基板の一方面と、所定長さを有した
凹部が設けられた貼り合わせシリコン基板の一面とを互
いに貼り合わせ、重り部の外周縁に対応する開口部から
異方性エッチングして、凹部に連通する切り込み部を設
け、さらに両撓み部を外囲する外囲スリットと切り込み
部に連通する連通スリットとを設けて、両撓み部及び重
り部のそれぞれを形成するから、両撓み部が延設方向へ
沿った重り部の両端部に対向して位置し、かつ応力集中
のない平板状に形成されて、従来と比較して両撓み部の
対向間隔が広く他軸感度を抑制して、一軸方向の加速度
検知精度を向上した半導体加速度センサを安定して量産
することができる。
【0034】請求項2記載の半導体加速度センサの製造
方法は、ピエゾ抵抗が形成されたシリコン基板の一方面
と、所定長さを有した凹部が設けられた貼り合わせシリ
コン基板の一面とを、ピエゾ抵抗が凹部に位置した状態
で互いに貼り合わせ、重り部の外周縁に対応する開口部
から異方性エッチングして、凹部に連通する切り込み部
を設け、さらに両撓み部を外囲する外囲スリットと切り
込み部に連通する連通スリットとを設けて、両撓み部及
び重り部のそれぞれを形成するから、ピエゾ抵抗が凹部
に密閉された空気の膨張に起因する応力の影響を受ける
ことなくシリコン基板に形成されて、かつ、両撓み部が
重り部の両端部に対向して位置し応力集中のない平板状
に形成されて、一軸方向の加速度を精度よく測定できる
ピエゾ抵抗を設けるとともに、他軸感度を抑制した半導
体加速度センサを安定して量産することができる。
【0035】請求項3記載の半導体加速度センサの製造
方法は、請求項1又は2記載の製造方法の効果に加え
て、貼り合わせシリコン基板の他面側へ形成された開口
部の開口幅が、凹部の所定長さ以下に形成されたから、
所定長さを越えて形成された従来と比較して、撓み部の
延設方向で小型化した半導体圧力センサを量産すること
ができる。
【0036】請求項4記載の半導体加速度センサの製造
方法は、請求項1又は2記載の製造方法の効果に加え
て、連通スリットがドライ状態でエッチングするドライ
エッチング法でもって、すなわちエッチング液を使用す
ることなく形成されたから、エッチング液に接触して変
形することなく撓み部をシリコン基板に形成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す各製造工程におけ
る半導体加速度センサの正断面図である。
【図2】同上のスリット形成工程における半導体加速度
センサの平面図である。
【図3】同上のスリット形成工程における半導体加速度
センサの下面図である。
【図4】同上の別の実施例の各製造工程における半導体
加速度センサの正断面図である。
【図5】従来例を示す各製造工程における半導体加速度
センサの正断面図である。
【図6】同上のスリット形成工程における半導体加速度
センサの平面図である。
【図7】同上のスリット形成工程における半導体加速度
センサの下面図である。
【符号の説明】
1 貼り合わせシリコン基板 1a 一面 1b 他面 11 凹部 12 耐エッチング膜 13 重り部 13a 両端部 14 開口部 15 切り込み部 2 シリコン基板 2a 一方面 2b 他方面 21 撓み部 22 ピエゾ抵抗 24 耐エッチング膜 26b,26d 外囲スリット 26a,26b,26c 連通スリット 3 支持部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板の一方面と、所定長さを有
    した凹部が設けられた貼り合わせシリコン基板の一面
    と、を互いに貼り合わせる貼り合わせ工程と、 シリコン基板を他方面側から薄膜化して、一端が支持部
    に支持されその支持部から延設方向へ延設して加速度印
    加時に撓む撓み部を、凹部の対応位置にてシリコン基板
    に形成する撓み部形成工程と、 撓みによる抵抗変化を電気信号に変換するピエゾ抵抗
    を、シリコン基板の他方面側における撓み部対応位置に
    形成するピエゾ抵抗形成工程と、 シリコン基板の他方面側及び貼り合わせシリコン基板の
    他面側に耐エッチング膜をそれぞれ形成し、加速度印加
    時に他端を接続した撓み部に撓みを与える重り部の外周
    縁に対応する他面側の耐エッチング膜を除去して開口部
    を設け、その開口部から異方性エッチングして、凹部に
    連通する切り込み部を貼り合わせシリコン基板に形成す
    る切り込み部形成行程と、 撓み部が延設方向へ沿った重り部の両端部に互いに対向
    して位置するよう両撓み部を外囲する外囲スリット、及
    び切り込み部に連通する連通スリットを形成するスリッ
    ト形成工程と、を有することを特徴とする半導体加速度
    センサの製造方法。
  2. 【請求項2】 撓みによる抵抗変化を電気信号に変換す
    るピエゾ抵抗を、シリコン基板の一方面側に形成するピ
    エゾ抵抗形成工程と、 シリコン基板の一方面と、所定長さを有した凹部が設け
    られた貼り合わせシリコン基板の一面とをピエゾ抵抗が
    凹部に位置した状態で互いに貼り合わせる貼り合わせ工
    程と、 シリコン基板を他方面側から薄膜化して、一端が支持部
    に支持されその支持部から延設方向へ延設して加速度印
    加時に撓む撓み部を、凹部の対応位置にてシリコン基板
    に形成する撓み部形成工程と、 シリコン基板の他方面側及び貼り合わせシリコン基板の
    他面側に耐エッチング膜をそれぞれ形成し、加速度印加
    時に他端を接続した撓み部に撓みを与える重り部の外周
    縁に対応する他面側の耐エッチング膜を除去して開口部
    を設け、その開口部から異方性エッチングして、凹部に
    連通する切り込み部を貼り合わせシリコン基板に形成す
    る切り込み部形成行程と、 撓み部が延設方向へ沿った重り部の両端部に互いに対向
    して位置するよう両撓み部を外囲する外囲スリット、及
    び切り込み部に連通する連通スリットを形成するスリッ
    ト形成工程と、を有することを特徴とする半導体加速度
    センサの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記貼り合わせシリコン基板の開口部
    は、開口幅が前記凹部の所定長さ以下に形成されてなる
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の半導体加速度セ
    ンサの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記外囲スリット及び前記連通スリット
    は、ドライ状態でエッチングするドライエッチング法で
    もって形成されてなることを特徴とする請求項1又は2
    記載の半導体加速度センサの製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1322591C (zh) * 2003-04-25 2007-06-20 北京大学 一种加工制造微电子机械系统元器件的方法
CN110615402A (zh) * 2018-06-19 2019-12-27 中国科学院声学研究所 一种简支悬臂梁结构mems压电矢量水听器及制备方法

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