JP2011010908A - カテーテル - Google Patents

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Abstract

【課題】シースを小径化しても複数のスライド操作線の耐久性を良好に維持することができるカテーテルを提供する。
【解決手段】カテーテル10は、手動操作により回動する範囲で回動操作部材70の外周面とスライド操作線40の外面とに介在する摩耗防止部材100が、スライド操作線40の摩耗を回動操作部材70の外周面に直接巻回されている状態より抑制する。このため、一対のスライド操作線40でシース16の遠位端部(図示せず)を屈曲させるために回動操作部材70が回動操作され、この回動操作部材70の外周面に一対のスライド操作線40が接離しても、その接離に摩耗防止部材100が介在するので、スライド操作線40の摩耗を抑制することができる。従って、カテーテル10を長寿命とすることができ、施術中にスライド操作線40が断裂してシース16の遠位端部を所望の方向に屈曲できないことを防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、シースに挿通されたスライド操作線を牽引操作することにより、シースの遠位端部を屈曲させて体腔への進入方向が可変に操作可能なカテーテルに関する。
近年、シースに挿通されたスライド操作線を牽引操作することにより、シースの遠位端部を屈曲させて体腔への進入方向が可変に操作可能なカテーテルが提供されている。
この種の技術に関し、シースに挿通された一本のスライド操作線(押し/引きワイヤ)の後端部が接続されたダイヤル式またはスライド式の手動操作部材によってスライド操作線を牽引操作するカテーテルが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、シースに挿通された一対のスライド操作線(操縦ワイヤ)の後端部が両側に接続されたダイヤル式の回動操作部材(カムホイール)を回転させることにより、シースの遠位端部を少なくとも二方向に屈曲させることのできるカテーテルも提案されている(例えば、特許文献2、3参照)。
特表2007−507305号公報 特開平07−59863号公報 特開平07−79993号公報
カテーテルにおいては、スライド操作線を自然状態で弛みや張力なく手動操作部材に接続することが好ましい。スライド操作線に弛みがあると、手動操作部材を操作してもシースの遠位端部が屈曲しない、いわゆる「遊び」が生じるため、操作に対してカテーテルの屈曲動作にタイムラグが生じることとなる。
また、自然状態でスライド操作線に張力が負荷されていると、遠位端部が不測の方向に屈曲した状態でカテーテルが体腔に進入される可能性がある。一方、近年は、末梢血管などのきわめて微細な体腔の内部でも遠位端部を屈曲操作することのできるカテーテルが求められている。
かかるカテーテルにおいては、体腔内での精細な操作性や挿通性が求められるため、スライド操作線の遊びによる屈曲動作のタイムラグや、不測の方向への屈曲を避ける必要がある。ここで、特許文献2に記載のように、一対のスライド操作線を備えるカテーテルでは、シースの遠位端部の屈曲操作性が多様になるという利点がある。
ただし、現在はカテーテルを、例えば、より微細な毛細血管などまで到達させるため、その小径化が要望されている。この場合、必然的にカテーテルのシースの内部に配置される複数のスライド操作線も極端に小径化されることになる。
しかし、これではスライド操作線の耐久性が低下することになり、特に、回動操作部材を回動操作したときに、その外周面と接離する部分が摩耗することになり、スライド操作線が断裂する可能性もある。
このため、カテーテルの耐久性が低下することになり、もしも施術中にスライド操作線が断裂すると、シースの遠位端部を所望の方向に屈曲させることが困難となる可能性がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、シースを小径化しても複数のスライド操作線の耐久性を良好に維持することができるカテーテルを提供するものである。
本発明のカテーテルは、大径のルーメンを中心に少なくとも一対の小径のスライド穴が長手方向に形成されているシースと、シースの遠位端の近傍に前端部分が固定されていて一対のスライド穴にスライド自在に個々に挿通されている少なくとも一対のスライド操作線と、シースの近位端の近傍に長手方向と直交する軸心方向で回動自在に軸支されていて一対のスライド穴から引き出された一対のスライド操作線が外周面に両側から巻回されている少なくとも一個の回動操作部材と、スライド操作線の後端部分を引き出されたスライド穴から離反した位置で回動操作部材に固定している操作線固定部と、少なくとも手動操作により回動する範囲で回動操作部材の外周面とスライド操作線の外面とに介在してスライド操作線の摩耗を回動操作部材の外周面に直接巻回されている状態より抑制する摩耗防止部材と、を有する。
従って、本発明のカテーテルでは、シースの大径のルーメンを中心に長手方向に形成されている一対の小径のスライド穴に、スライド自在に個々に挿通されている少なくとも一対のスライド操作線の前端部分がシースの遠位端の近傍に固定されている。シースの近位端の近傍に長手方向と直交する軸心方向で回動自在に軸支されている回動操作部材の外周面に一対のスライド穴から引き出された一対のスライド操作線が両側から巻回されている。スライド操作線の後端部分を引き出されたスライド穴から離反した位置で操作線固定部が回動操作部材に固定している。そして、少なくとも手動操作により回動する範囲で回動操作部材の外周面とスライド操作線の外面とに介在する摩耗防止部材が、スライド操作線の摩耗を回動操作部材の外周面に直接巻回されている状態より抑制する。このため、一対のスライド操作線でシースの遠位端部を屈曲させるために回動操作部材が回動操作され、この回動操作部材の外周面に一対のスライド操作線が接離しても、その接離に摩耗防止部材が介在する。
また、上述のようなカテーテルにおいて、回動操作部材は、少なくとも手動操作により回動して一対のスライド操作線をスライド移動させる剛性を有しており、スライド操作線は、少なくともスライド穴をスライド移動することでシースの遠位端部を屈曲させる張力を発生し、摩耗防止部材は、スライド操作線の摩耗を回動操作部材の外周面に直接巻回されている状態より抑制する物理特性を有している。
また、上述のようなカテーテルにおいて、摩耗防止部材は、スライド操作線が挿通されているチューブ状に形成されていてもよい。
また、上述のようなカテーテルにおいて、摩耗防止部材は、少なくとも回動操作によりスライド操作線が回動操作部材の外周面に接離しない位置に後端部分が固定されており、少なくとも回動操作によりスライド操作線が回動操作部材の外周面に接離する前端部分が遊離自在となっていてもよい。
また、上述のようなカテーテルにおいて、摩耗防止部材は、スライド操作線に回動自在に軸支されていてもよい。
また、上述のようなカテーテルにおいて、少なくとも回動操作によりスライド操作線が接離する範囲で回動操作部材の外周面に摩耗防止部材が配置されていてもよい。
なお、本発明の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
本発明のカテーテルでは、少なくとも手動操作により回動する範囲で回動操作部材の外周面とスライド操作線の外面とに介在する摩耗防止部材が、スライド操作線の摩耗を回動操作部材の外周面に直接巻回されている状態より抑制する。このため、一対のスライド操作線でシースの遠位端部を屈曲させるために回動操作部材が回動操作され、この回動操作部材の外周面に一対のスライド操作線が接離しても、その接離に摩耗防止部材が介在するので、スライド操作線の摩耗を抑制することができる。従って、カテーテルを長寿命とすることができ、例えば、施術中にスライド操作線が断裂してシースの遠位端部を所望の方向に屈曲させることができないようなことを防止できる。
本発明の実施の形態のカテーテルの要部を示す縦断側面図である。 カテーテルの全体を示す側面図である。 カテーテルのシースの遠位端部分の縦断側面図である。 図3のIV−IV断面図である。 図6に示す領域Vを拡大した縦断側面図である。 カテーテルの縦断側面図であり、(a)は側面図、(b)は平面図である。 位置調整機構の動作を示す側面図である。 スライド操作線を牽引操作した状態のカテーテルを説明する側面図である。 (a)から(c)は位置調整機構の他の動作を示す側面図である。 (a)から(c)は、カテーテルの製造方法を示す模式図である。 一の変形例のカテーテルの要部を示す縦断側面図である。 他の変形例のカテーテルの要部を示す縦断側面図である。 (a)(b)は摩耗防止部材の作用を考察した模式図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1は、本発明の実施の形態のカテーテル10の要部を示す縦断側面図である。図2は、カテーテル10の全体を示す側面図である。図3は、図2に破線で示した領域IIIの拡大断面図であり、カテーテル10の遠位端部15の縦断側面図である。図4は、図3のIV−IV断面図(縦断正面図)である。
本実施の形態のカテーテル10は、図1ないし図4等に示すように、大径のルーメン20を中心に少なくとも一対の小径のスライド穴30が長手方向に形成されているシース16と、シース16の遠位端の近傍に前端部分41が固定されていて一対のスライド穴30にスライド自在に個々に挿通されている少なくとも一対のスライド操作線40(40a、40b)と、図1に示すように、シース16の近位端の近傍に長手方向と直交する軸心方向で回動自在に軸支されていて一対のスライド穴30から引き出された一対のスライド操作線40が外周面に両側から巻回されている少なくとも一個の回動操作部材70と、スライド操作線40の後端部分43を引き出されたスライド穴30から離反した位置で回動操作部材70に固定している溝状の操作線固定部79と、少なくとも手動操作により回動する範囲で回動操作部材70の外周面とスライド操作線40の外面とに介在してスライド操作線40の摩耗を回動操作部材70の外周面に直接巻回されている状態より抑制する摩耗防止部材100と、を有する。
より詳細には、図2等に示すように、回動操作部材70は、少なくとも手動操作により回動して一対のスライド操作線40をスライド移動させる剛性を有しており、スライド操作線40は、少なくともスライド穴30をスライド移動することでシース16の遠位端部15を屈曲させる張力を発生する。
そして、摩耗防止部材100は、スライド操作線40の摩耗を回動操作部材70の外周面に直接巻回されている状態より抑制する物理特性を有している。このような摩耗防止部材100は、例えば、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリサルホン(PSF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニデレン(PVDF)などのフッ素系高分子材料、シリコン樹脂、等で形成されている。
この摩耗防止部材100は、スライド操作線40が挿通されているチューブ状に形成されている。この摩耗防止部材100は、本実施の形態ではスライド操作線40に回動自在に軸支されている。
回動操作部材70は、図6等に示すように、実際にスライド操作線40が摩耗防止部材100を介して巻回される円筒状のドラム部742、このドラム部742を操作本体部材72に回動自在に軸支している軸部741、ドラム部742より大径の円盤状で手動操作されるダイヤル部74、等が一体に形成されている。
ダイヤル部74は操作本体部材72より幅方向(図6(a)における上下方向)に突出している。操作者はダイヤル部74の周面を指の腹(図示せず)等で回動させることにより、ドラム部742を軸部741まわりに正逆方向に回動操作することができる。
ドラム部742には、周囲から径方向の内側に切れ込むように操作線固定部79(79a、79b)が削成されている。操作線固定部79a、79bは、ドラム部742上の二箇所に形成されている。
操作本体部材72の内部には、シース16から分岐した二本の中空管32をそれぞれ回動操作部材70のダイヤル部74に向かって案内するガイドローラー77(77a〜77d)が設けられている。
ガイドローラー77aと77bは、中空管32を、シース16からダイヤル部74の軸方向(図9(b)における上方)にオフセットさせる回転機構である。ガイドローラー77aと77bは、それぞれ操作本体部材72に対して回転可能に取り付けられ、互いに平行である。ガイドローラー77aと77bの回転軸は、シース16の長手方向およびダイヤル部74の軸方向に対してともに直交する方向に延在している。
ガイドローラー77cと77dはシース16を挟んでダイヤル部74の径方向に対向して設けられて、二本の中空管32をドラム部742の接線方向に案内する回転機構である。
ガイドローラー77cと77dは、それぞれ操作本体部材72に対して回転可能に取り付けられ、互いに平行である。ガイドローラー77cと77dの回転軸は、シース16の長手方向に対して直交し、ダイヤル部74の軸方向と平行である。
なお、シース16の遠位端部15とは、シース16の遠位端部分DEを含む所定領域をいう。また、シース16の近位端部17とは、図示するように、シース16の近位端部分PEを含む所定領域をいい、回動操作部材70の内部に挿通された領域を含む。
同様に、スライド操作線40の前端部分41とは、スライド操作線40の前端を含む所定領域をいい、スライド操作線40の後端部分43とは、スライド操作線40の後端を含む所定領域をいう。
つぎに、本実施の形態のカテーテル10について詳細に説明する。以下、シース16の構造とカテーテル10の使用態様について説明したのち、本実施の形態に特徴的な回動操作部材70および位置調整機構80の構造と、カテーテル10の製造方法について説明する。
<シースの構造>
図3ないし図5に示すように、本実施の形態のシース16は、内視鏡を通じて、または直接に体腔内に挿通される可撓性の管状体である。シース16は、樹脂材料からなり、ルーメン20が内部に形成された管状の内層21と、内層21の周囲にワイヤ52を編成してなるブレード層50と、内層21と同種または異種の樹脂材料からなり内層21の周囲に形成されてブレード層50を内包する外層60と、を含む。スライド穴30は、外層60の内部であってブレード層50の外側に形成されている。
ここで、本実施の形態のシース16の代表的な寸法について説明する。シース16の最外径は直径1mm未満、具体的には700〜900μm程度である。ルーメン20の直径は400〜600μm程度、内層21の厚さは10〜30μm程度、外層60の厚さは100〜150μm程度、ブレード層50の厚さは20〜30μmである。
また、シース16の軸心からスライド穴30の中心までの半径は300〜350μm程度、スライド穴30の内径は40〜100μmとし、スライド操作線40の太さは30〜60μmである。
本実施の形態のシース16は、腹腔動脈などの血管、および肝動脈枝や内頚動脈枝などの末梢血管に挿通可能な寸法である。また、本実施の形態のカテーテル10は、スライド操作線40a、40bの牽引により進行方向が自在に操作されるため、分岐する血管内においても所望の方向にシース16を進入させることが可能である。
内層21には、一例として、フッ素系の熱可塑性ポリマー材料を用いることができる。より具体的には、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)やポリビニリデンフルオライド(PVDF)、ペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)などを用いることができる。内層21にフッ素系樹脂を用いることにより、カテーテル10のルーメン20を通じて造影剤や薬液などを患部に供給する際のデリバリー性が良好となる。
外層60には熱可塑性ポリマーが広く用いられる。一例として、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)のほか、ポリエチレン(PE)、ポリアミド(PA)、ナイロンエラストマー、ポリウレタン(PU)、エチレン−酢酸ビニル樹脂(EVA)、ポリ塩化ビニル(PVC)またはポリプロピレン(PP)などを用いることができる。
ブレード層50を構成するワイヤ52には、ステンレス鋼(SUS)やニッケルチタン合金などの金属細線のほか、PI、PAIまたはPETなどの高分子ファイバーの細線を用いることができる。ワイヤ52の断面形状は特に限定されず、丸線でも平線でもよい。
スライド穴30a、30bは、ルーメン20に沿って外層60の内部に貫通して設けられている。本実施の形態のカテーテル10では、スライド穴30a、30bは、外層60の内部に埋設された中空管32によって形成されている。
すなわち、外層60には、スライド操作線40a、40bがそれぞれスライド自在に挿通された二本の中空管32が長手方向に延在して埋設されている。なお、中空管32(スライド穴30)がシース16の長手方向に延在しているとは、シース16に対する長手方向成分を有することを意味する。
すなわち、中空管32(スライド穴30)はシース16に対して一部または全部が螺旋状に設けられて長手方向成分とともに周回方向成分を含んでもよい。以下、スライド操作線40aを第一のスライド操作線、スライド操作線40bを第二のスライド操作線という場合がある。
本実施の形態のカテーテル10においては、スライド操作線40a、40bがそれぞれ挿通された一対のスライド穴30a、30bは、ルーメン20の周囲に対向して配置されている。
すなわち、本実施の形態では、カテーテル10の軸心を挟んでスライド穴30aとスライド穴30bとは180度対向して形成されている。そして、スライド穴30aにはスライド操作線40aが挿通され、スライド穴30bにはスライド操作線40bが挿通されている。
中空管32(スライド穴30)をブレード層50の外部に設けることにより、摺動するスライド操作線40(40a、40b)に対して、ブレード層50の内部、すなわちルーメン20が保護される。
また、後述するように中空管32をシース16から分岐させてダイヤル部74に案内するに際してブレード層50の内側から中空管32を引き出す必要がなく、ブレード層50を切開する必要がない。
中空管32は、外層60を構成する樹脂材料と共に押し出して外層60に埋設することができる。中空管32の材料は、外層60の樹脂材料よりも耐熱性に優れ、またスライド操作線40との摺動性の観点から、例えば、前述した摩耗防止部材100と同様に、PEEK、PSF、PTFE、PVDF、などのフッ素系高分子材料を好適に用いることができる。
なお、このように中空管32と摩耗防止部材100を同一の材料で形成する場合、中空管32とチューブ状の摩耗防止部材100を同一の素材(チューブ)から形成することができるので、カテーテル10の生産性を向上させることができる。
スライド操作線40をスライド穴30に挿通する方法は、種々をとることができる。予め中空管32が埋設されたシース16に対して、その一端側からスライド操作線40を挿通してもよい。または、予めスライド操作線40が挿通された中空管32を外層60の樹脂材料と共に押し出しシース16を成形してもよい。
スライド操作線40の具体的な材料としては、例えば、PEEK、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、PIもしくはPTFEなどの高分子ファイバー、または、SUS、耐腐食性被覆した鋼鉄線、チタンもしくはチタン合金などの金属線を用いることができる。
なお、中空管32が予め埋設されたシース16に対してスライド操作線40を挿通する場合など、スライド操作線40に耐熱性が求められない場合には、上記各材料に加えて、PVDF、高密度ポリエチレン(HDPE)またはポリエステルなどを使用することもできる。
外層60の周囲には、カテーテル10の最外層として、潤滑処理が外表面に施された親水性のコート層64が任意で設けられている。コート層64には、ポリビニルアルコール(PVA)やポリビニルピロリドンなどの親水性材料を用いることができる。
カテーテル10の遠位端部15には、X線等の放射線が不透過な材料からなるリング状のマーカー66が設けられている。具体的には、マーカー66には白金などの金属材料を用いることができる。本実施の形態のマーカー66は、ルーメン20の周囲であって外層60の内部に設けられている。
スライド操作線40の前端部分(遠位端部分)41は、カテーテル10の遠位端部15に固定されている。スライド操作線40の前端部分41を遠位端部15に固定する態様は特に限定されない。
例えば、スライド操作線40の前端部分41をマーカー66に締結してもよく、シース16の遠位端部15に溶着してもよく、または接着剤によりマーカー66またはシース16の遠位端部15に接着固定してもよい。
第一のスライド操作線40aおよび第二のスライド操作線40bは、ダイヤル部74の牽引操作により個別に牽引される。
第一のスライド操作線40aおよび第二のスライド操作線40bは、図3等に示すように、前端部分41がそれぞれシース16の遠位端部15に固定されている。このため、図9に示すように、後端部分43を牽引することでシース16には軸心から径方向にオフセットした位置に引張力が付与されるため、当該オフセット方向に遠位端部15が屈曲する。
<カテーテルの使用態様>
図8は、第一のスライド操作線40aと第二のスライド操作線40b(ともに図3を参照)を牽引操作した状態のカテーテル10を説明する側面図である。同図(a)は、ダイヤル部74を図中の時計回りに回転させて第一のスライド操作線40aを牽引した第一状態を示している。
また、同図(b)は、ダイヤル部74を図中の反時計回りに回転させて第二のスライド操作線40bを牽引した第二状態を示している。以下、ダイヤル部74の回転方向に関し、同図の時計回りの回転方向を正方向、反時計回りの回転方向を逆方向という場合がある。
本実施の形態のカテーテル10は、シース16の近位端部17を収容し回動操作部材70のダイヤル部74が固定された操作本体部材72も備えている。
本実施の形態のカテーテル10は、回動操作部材70のダイヤル部74が第一状態、第二状態、または第一状態と第二状態との間の中立状態のいずれかにあることを示す指標部75も備えている。
より具体的には、操作本体部材72にはダイヤル部74の基準位置(ゼロ点位置)を示すマーク76が設けられている。そして、ダイヤル部74の指標部75と操作本体部材72のマーク76とを一致させることにより、ダイヤル部74は中立状態となる(図2を参照)。
中立状態では、第一のスライド操作線40aと第二のスライド操作線40bはともに自然状態、すなわち牽引されていない状態となり、張力がゼロとなる。そして、中立状態を基準として、ダイヤル部74を図8(a)のように時計回り(正方向)に回転させると、第一のスライド操作線40aが牽引された第一状態となる。そして、中立状態を基準として、ダイヤル部74を同図(b)のように反時計回り(逆方向)に回転させると、第二のスライド操作線40bが牽引された第二状態となる。
回動操作部材70のダイヤル部74が第一状態にあるときに、第一のスライド操作線40aは牽引されて緊張するとともに第二のスライド操作線40bは弛緩する。そして、ダイヤル部74が第二状態にあるときに、第一のスライド操作線40aは弛緩するとともに第二のスライド操作線40bは牽引されて緊張する。
ここで、第一のスライド操作線40aは、シース16の内部において同図の上方に挿通されている(図3を参照)。また、第二のスライド操作線40bは、同じく同図の下方に挿通されている。
本実施の形態のカテーテル10において、第一のスライド操作線40aまたは第二のスライド操作線40bを牽引した場合には、シース16の遠位端部15に引張力が与えられて、当該スライド操作線が挿通されている側に遠位端部15が屈曲する。
すなわち、本実施の形態のカテーテル10では、ダイヤル部74を回転操作して第一のスライド操作線40aを後端側(図8における右方向)に牽引すると、シース16の遠位端部15は同図の上方に屈曲する。
また、第二のスライド操作線40bを後端側に牽引すると、シース16の遠位端部15は同図の下方に屈曲する。ここで、シース16が屈曲するとは、シース16の一部または全部が湾曲または折れ曲がることをいう。
したがって、第一のスライド操作線40aまたは第二のスライド操作線40bを牽引して遠位端部15を当該スライド操作線の側に屈曲させた状態で、回動操作部材70の全体を軸まわりに右ネジ方向または左ネジ方向に最大90度だけトルク回転させることで、遠位端部15を所望の向きに指向させることができる。
すなわち、本実施の形態のカテーテル10によれば、カテーテル10(回動操作部材70)全体のトルク回転を90度以下に抑えつつ、所望の方向に遠位端部15を屈曲させることができる。このため、操作者はカテーテル10の遠位端部15を所望の方向に迅速に指向させることができる。
<操作機構の構造>
図6は、本実施の形態のカテーテル10の断面図である。同図(a)は縦断側面図であり、同図(b)は横断平面図である。同図(b)は、図2に示すVI−VI断面図に相当する。図5は、図6に示す領域Vの拡大した縦断側面図である。
シース16の近位端部17は、ダイヤル部74の操作本体部材72の内部に長手方向に貫通して収容されている。シース16の近位端部分PEは操作本体部材72および位置調整機構80よりも後方(図6における右方)に位置している。
操作本体部材72の前端部分には折止管78が長手方向に装着されている。折止管78は中空の管状部材であり、内部にシース16の近位端部17が挿通されている。折止管78は、シース16の近位端部17に付与される。
図5および図9に示すように、操作本体部材72の前端側の内部において、中空管32の後端部33はスライド操作線40とともにシース16から分岐している。より具体的には、操作本体部材72の内部に収容されたシース16の近位端部17には外層60の表面に切込部62が形成されている。中空管32は切込部62を通じて外層60から外部に露出し、シース16の径方向の外方に分岐されている。
一方、シース16、すなわち外層60、ブレード層50および内層21は、操作本体部材72に対してスライド自在に長手方向に挿通され、図6に示すように、操作本体部材72の後方まで伸びている。
本実施の形態のカテーテル10では、スライド操作線40(第一および第二のスライド操作線40a、40b)のみならず、中空管32をシース16から分岐させて、ガイドローラー77によってダイヤル部74に案内している。これにより、細径のスライド操作線40がガイドローラー77と直接に接触して摩耗および破断することを防止している。
中空管32の後端部33から突出した第一のスライド操作線40aおよび第二のスライド操作線40bは、それぞれドラム部742の周囲に約半周に亘って、互いに逆向きに捲回されている。
具体的には、図1等に示すように、第一のスライド操作線40aはドラム部742の上側半分に対して、前端側から後端側に向かって時計回りに捲回されている。一方、第二のスライド操作線40bはドラム部742の下側半分に対して、前端側から後端側に向かって反時計回りに捲回されている。
すなわち、第一のスライド操作線40aおよび第二のスライド操作線40bの後端部分43は、回動操作部材70のダイヤル部74に対して互いに異なる位置に係合している。
本実施の形態の場合、第一のスライド操作線40aおよび第二のスライド操作線40bは、ダイヤル部74のドラム部742に対してシース16を挟んで対称位置に係合している。
なお、ダイヤル部74がスライド操作線40に対して牽引力を付与することができる限り、スライド操作線40とダイヤル部74との係合の態様は特に限定されない。本実施の形態では、スライド操作線40の後端44が操作線固定部79に固定されるとともに、所定長さの後端部分43がドラム部742の周囲に当接している。
ただし、本実施の形態に代えて、スライド操作線40の後端44を操作本体部材72に固定するとともに、偏心回転するダイヤル部(カム)によってスライド操作線40の後端部分43に牽引力を与えてもよい。
第一のスライド操作線40aおよび第二のスライド操作線40bの後端44は、ドラム部742の操作線固定部79a、79bに対してそれぞれ固着されている。ダイヤル部74のダイヤル部74は、ドラム部742の周囲に捲回された第一のスライド操作線40a、第二のスライド操作線40bの脱離を防止している。また、ダイヤル部74には指標部75が設けられている。本実施の形態の場合、ダイヤル部74上の180度対向する位置に一対の指標部75が設けられている。
図6(a)に示すカテーテル10の自然状態では、一対の指標部75はシース16を挟んで対称位置にある。また、カテーテル10の自然状態では、操作線固定部79a、79bもまたシース16を挟んで対称位置にある。
この状態から、ダイヤル部74を正方向(時計回り)に回転させると、ガイドローラー77cから操作線固定部79aまでの、ドラム部742の周長が増大し、第一のスライド操作線40aは後端側に牽引されることとなる。
逆に、図6(a)の自然状態からダイヤル部74を逆方向(反時計回り)に回転させると、ガイドローラー77dから操作線固定部79bまでの、ドラム部742の周長が増大し、第二のスライド操作線40bは後端側に牽引されることとなる。これにより、図8各図を用いて上述したように、ダイヤル部74の正逆方向への回転操作によってシース16の遠位端部15の屈曲方向が選択される。
なお、本実施の形態ではダイヤル部74が操作本体部材72に対して並進方向が固定されているため、ダイヤル部74の回転方向の選択によって第一のスライド操作線40aまたは第二のスライド操作線40bのいずれか一方のみが牽引される。
しかしながら、本発明はこれに限定されず、第一のスライド操作線40aと第二のスライド操作線40bとを同時に牽引してもよい。具体的には、ダイヤル部74を操作本体部材72に対して回転可能であるとともに長手方向にスライド可能に取り付けてもよい。すなわち、長手方向を長径方向とする長孔を操作本体部材72に設け、かかる長孔に対してダイヤル部74の軸部741を装着することにより、ダイヤル部74は操作本体部材72に対して回転かつスライド可能となる。そして、ダイヤル部74をスライドすることで第一のスライド操作線40aと第二のスライド操作線40bをともに牽引することができる。
ただし、本実施の形態のカテーテル10では、前述のように手動操作により回動する範囲で回動操作部材70の外周面とスライド操作線40の外面とに介在する摩耗防止部材100が、スライド操作線40の摩耗を回動操作部材70の外周面に直接巻回されている状態より抑制する。
このため、一対のスライド操作線40でシース16の遠位端部15を屈曲させるために回動操作部材70が回動操作され、この回動操作部材70の外周面に一対のスライド操作線40が接離しても、その接離に摩耗防止部材100が介在するので、スライド操作線40の摩耗を抑制することができる。
従って、カテーテル10を長寿命とすることができ、例えば、施術中にスライド操作線40が断裂してシース16の遠位端部15を所望の方向に屈曲させることができないようなことを防止できる。
特に、回動操作部材70は、少なくとも手動操作により回動して一対のスライド操作線40をスライド移動させる剛性を有しており、スライド操作線40は、少なくともスライド穴30をスライド移動することでシース16の遠位端部15を屈曲させる張力を発生する。
このため、回動操作部材70の回動操作でスライド操作線40を正確にスライド移動させることができるが、回動操作部材70の外周面にスライド操作線40が直接に接触して摺動すると摩耗が問題となる。
しかし、本実施の形態のカテーテル10では、上述のように摩耗防止部材100が、スライド操作線40の摩耗を回動操作部材70の外周面に直接巻回されている状態より抑制する物理特性を有している。
このため、上述のように回動操作部材70の回動操作によるスライド操作線40の正確なスライド移動を実現しながらも、このスライド操作線40の摩耗を良好に抑制している。
特に、回動操作部材70の外周面にスライド操作線40が接離する位置では、相対的な摺動が大きく、接触の圧力も最大となるので、スライド操作線40の摩耗が問題となる。
しかし、本実施の形態のカテーテル10では、回動操作部材70の外周面にスライド操作線40が接離する位置で摩耗防止部材100が、回動操作部材70の外周面とスライド操作線40の外面とに介在するので、スライド操作線40の摩耗を良好に防止することができる。
しかも、この摩耗防止部材100は、チューブ状に形成されてスライド操作線40が挿通されており、これでスライド操作線40に回動自在に軸支されている。このため、回動操作部材70が回動操作されてスライド操作線40がスライド移動すると、これを保護する摩耗防止部材100が回動する。このため、摩耗防止部材100の局所的な摩耗が防止されることになり、摩耗防止部材100の耐久性も向上している。
<位置調整機構>
本実施の形態のカテーテル10の位置調整機構80は、図7に示すように、回動操作部材70とシース16とをシース16の長手方向に相対移動させることにより、スライド操作線40a、40bの張力を増大または減少調整する(図示せず)。
図6に示すように、本実施の形態のカテーテル10は、シース16の近位端部分PEが固定されるとともに位置調整機構80と係合するコネクタ90も備えている。コネクタ90は、シース16の近位端部分PEに対して装着される筒状の部材であり、後端には開口部92が形成されている。コネクタ90の前端はシース16の近位端部分PEを除いて閉止されている。
開口部92には、薬液等を充填したシリンジ(図示せず)が装着される。シリンジからシース16に対して供給された薬液等は、シース16のルーメン20(図3等を参照)を通じてシース16の遠位端部分DEから吐出される。
位置調整機構80には、シース16の近位端部分PEが取り付けられている。本実施の形態の場合、コネクタ90を介して間接的にシース16の近位端部分PEが位置調整機構80に取り付けられている。
また、位置調整機構80は操作本体部材72に対して長手方向に螺合されており、位置調整機構80が操作本体部材72に対して螺進することにより、ダイヤル部74およびスライド操作線40a、40bとシース16とは長手方向に相対移動する。
具体的には、本実施の形態の位置調整機構80は、外周面にネジ溝86が螺刻された雄ネジ部材82と、ネジ溝86に装着されたストッパー部84とで構成されている。雄ネジ部材82は、長手方向に延在する通孔83を内部に備えている。
通孔83は両端が開口し、コネクタ90の前端部分およびシース16の近位端部分PEが挿通されている。コネクタ90の前端部分には、前端側に向かって縮径するテーパー部91が形成されている。
コネクタ90のテーパー部91は、雄ネジ部材82の通孔83に対して嵌合固定されている。一方、操作本体部材72の後端部分には長手方向に延在する雌ネジ部81が刻設されている。
雌ネジ部81と雄ネジ部材82とは互いに螺合する。そして、位置調整機構80が操作本体部材72に対して螺進することにより、コネクタ90は長手方向に移動する。
なお、本実施の形態において位置調整機構80が操作本体部材72に対して螺進するとは、操作本体部材72に螺合された位置調整機構80が後端側または前端側の少なくとも一方に移動することをいう。
本実施の形態の場合、雄ネジ部材82を操作本体部材72よりも後端側に螺進させることにより、通孔83に嵌合しているコネクタ90とともにシース16が後方に移動する。
図7は位置調整機構の動作を示す側面図である。カテーテル10は、図6における位置調整機構およびコネクタ(破線で図示)に比べて、矢印で示すように位置調整機構80とコネクタ90を操作本体部材72から後方(同図における右方)に螺進させた状態にある。
ここで、ダイヤル部74は操作本体部材72に対して長手方向の前後移動が規制されている。したがって、同図に示すように、位置調整機構80の雄ネジ部材82を操作本体部材72に対して後方に螺進させると、コネクタ90を介してシース16の近位端部分PE(図6を参照)は後方に牽引される。その結果、ダイヤル部74とシース16とは長手方向に相対移動する。
すると、図1に矢印で示すように、シース16は全体に後方に移動する。また、シース16から分岐してガイドローラー77a〜77dによってダイヤル部74に案内されている中空管32もまた全体にダイヤル部74に近づくこととなる。
一方、スライド操作線40a、40bの後端44はダイヤル部74の操作線固定部79に固定されている。よって、シース16の遠位端部15(図3を参照)が後退することにより、スライド操作線40a、40bはダイヤル部74への捲回張力が減少するか、または弛むこととなる。
なお、本実施の形態において、位置調整機構80によりスライド操作線40a、40bの張力が増大または減少調整されるとは、一対のスライド操作線40a、40bのいずれか一本以上に関して、所定の基準状態から張力を少なくとも増大させるか、または減少させることができることをいう。
本実施の形態のカテーテル10では、位置調整機構80を操作本体部材72に対して螺進させることによりスライド操作線40a、40bの張力を増減調整する方式であるため、ダイヤル部74とシース16との相対移動量の微調整が可能である。
本実施の形態のカテーテル10においては、ダイヤル部74に後端44が固定されたスライド操作線40a、40bに対して、張力を増大させることも可能である。図9(a)は位置調整機構80の他の動作を示す側面図であり、同図(b)はダイヤル部74の周囲に関する同図(a)の部分縦断側面図である。
同図(a)に示すカテーテル10は、図6における位置調整機構およびコネクタ(図9(a)にて破線で図示)に比べて、矢印で示すように位置調整機構80とコネクタ90を操作本体部材72から前方(同図における左方)に螺進させた状態にある。
図9(a)に示すように位置調整機構80の雄ネジ部材82を操作本体部材72に対して前方に螺進させると、雄ネジ部材82に嵌合固定されたコネクタ90は雄ネジ部材82とともに前進する。
すると、同図(b)に示すように、コネクタ90に対して近位端部分PE(図6を参照)が固定されたシース16と、シース16より分岐した中空管32は、全体にカテーテル10の前端側に向かって前進する。
一方、スライド操作線40aはダイヤル部74の操作線固定部79に対して後端44が固定されているため、シース16の遠位端部15(図3を参照)が前進することで、スライド操作線40a、40bはダイヤル部74への捲回張力が生じるか、または当該張力が増大することとなる。
以上より、本実施の形態のカテーテル10においては、位置調整機構80の操作によってスライド操作線40a、40bの張力が増大および減少調整される。このため、弛みおよび張力のない状態にスライド操作線40a、40bを調節することが可能となり、シース16の屈曲操作時の「遊び」が抑制され、またシース16の不測の屈曲の発生が抑えられる。
位置調整機構80のストッパー部84は雄ネジ部材82のネジ溝86に螺合されており、雄ネジ部材82とともに雌ネジ部81(図6を参照)に対して螺進する。
ここで、図9(a)に示すように、雄ネジ部材82を操作本体部材72に対して前進させてスライド操作線40a、40bの張力を増大させる場合、所定以上の前進長さで雄ネジ部材82を螺進させることでストッパー部84が操作本体部材72の後端部分に当接する。これにより、雄ネジ部材82を誤って過大に螺進させてスライド操作線40a、40bを破断させることがない。
また、シース16を体腔内に挿通する際に、操作者が誤って雄ネジ部材82を回転させた場合も、ストッパー部84によって雄ネジ部材82の前進が規制されていることにより、スライド操作線40a、40bに不測の張力が発生することがない。このため、シース16の遠位端部15(図2および図3を参照)に不測の屈曲が生じることがない。
<カテーテルの製造方法>
図10(a)〜(c)は、本実施の形態のカテーテル10(図2および図3を参照)の要部の製造方法(以下、本方法という場合がある)を示す模式的な工程図である。ここで、本方法の概要について説明する。
本方法は、図1および図10に示すように、シース16と、第一および第二のスライド操作線40a、40bと、回動操作部材70とを有するカテーテル10の要部の製造方法に関する。上述のように、シース16は、ルーメン20と、ルーメン20よりも小径の一対のスライド穴30(30a、30b)とがそれぞれ長手方向に通孔形成されている。
第一および第二のスライド操作線40a、40bは、一対のスライド穴30a、30bの各々にスライド自在に挿通され、シース16の遠位端部15に前端部分41が固定されている。
回動操作部材70は、シース16の近位端部17に設けられ、第一および第二のスライド操作線40a、40bの後端部分43がそれぞれ係合して、第一状態にあるときに第一のスライド操作線40aを牽引して第二のスライド操作線40bを弛緩させ、第二状態にあるときに第一のスライド操作線40aを弛緩させて第二のスライド操作線40bを牽引する。
そして、本方法は、第一取付工程、転位工程、第二取付工程および張力調整工程を含む。
第一取付工程では、スライド穴30aに挿通されてシース16の遠位端部15に前端部分が固定された弛緩状態の第一のスライド操作線40aの後端部分43を、第二状態にある回動操作部材70に取り付ける。
転位工程では、第一のスライド操作線40aが取り付けられたダイヤル部74を第一状態として第一のスライド操作線40aを牽引する。
第二取付工程では、第一のスライド操作線40aを緊張させた状態で、スライド穴30に挿通されてシース16の遠位端部15に前端部分41が固定された弛緩状態の第二のスライド操作線40bの後端部分43を、第一状態にあるダイヤル部74に取り付ける。
張力調整工程では、ダイヤル部74を、第一状態と第二状態との間の中立状態にするとともに、第一および第二のスライド操作線40a、40bの張力を増大または減少調整する。
つぎに、本方法をより詳細に説明する。図10(a)は、第一取付工程を示す説明図である。第一取付工程では、シース16から分岐した中空管32の内腔であるスライド穴30に挿通されているスライド操作線40の一方を選択してダイヤル部74に取り付ける。
このとき、同図(b)に示すように、本実施の形態のカテーテル10では、第一のスライド操作線40aをチューブ状の第一の摩耗防止部材100aに挿通させる。それから、第一のスライド操作線40aの後端部分43(後端44)を操作線固定部79aに固定する。
操作線固定部79aは、ドラム部742の周囲から径方向の内側に切れ込んで形成され、最奥部には空洞部791が形成されている。中空管32から突出した第一のスライド操作線40aの後端44には、接着剤の塗布などにより球状の膨出部45が形成されている。膨出部45は、操作線固定部79aの幅よりも大径であり、空洞部791よりも小径である。
第一取付工程では、ダイヤル部74を任意で回転させて、操作線固定部79aをガイドローラー77cに近接させておく。そして、中空管32から突出した第一のスライド操作線40aの後端44の膨出部45を空洞部791に収容して、第一のスライド操作線40aを操作線固定部79aに対して掛止する。
操作線固定部79aがガイドローラー77cに近接した同図(a)のダイヤル部74の状態は、すなわち、図8(b)に示した第二状態に相当する。第二状態では第一のスライド操作線40aが弛緩状態にあるため、第一のスライド操作線40aを操作線固定部79aに掛止する作業を容易におこなうことができる。
つぎに、図10(a)に矢印で示すように、ダイヤル部74を時計回りに回転させて転位工程をおこなう。
転位工程は、操作線固定部79bをガイドローラー77dに近接させる工程である。本方法の転位工程では、ダイヤル部74を略270度だけ時計回りに回転させる。
かかる転位工程においてダイヤル部74を時計回りに回転させることにより、第一のスライド操作線40aの後端部分43がドラム部742の周囲に捲回される。
転位工程後のダイヤル部74を同図(b)に示す。
操作線固定部79bがガイドローラー77dに近接した同図(b)のダイヤル部74の状態は、すなわち、図8(a)に示した第一状態に相当する。第一状態では第二のスライド操作線40bが弛緩状態にあるため、第二のスライド操作線40bを操作線固定部79bに掛止する作業を容易におこなうことができる。
同図(b)は、第二取付工程を示す説明図である。第二取付工程では、第二のスライド操作線40bの後端部分43(後端44)を操作線固定部79bに固定する。ただし、この第二取付工程でも、第二のスライド操作線40bを第二の摩耗防止部材100bに挿通させてから、操作線固定部79bに固定する。
操作線固定部79bの最奥部には操作線固定部79aと同様に空洞部791が形成されている。第二のスライド操作線40bの後端44に関しても、第一のスライド操作線40aと同様に膨出部45が形成されている。
第二取付工程では、第二のスライド操作線40bの膨出部45を空洞部791に収容して、第二のスライド操作線40bを操作線固定部79bに掛止する。つぎに、同図(b)に矢印で示すようにダイヤル部74を反時計回りに回転させて、ダイヤル部74を中立状態とする。
中立状態のダイヤル部74を同図(c)に示す。中立状態では、操作線固定部79a、79b、ならびに第一および第二のスライド操作線40a、40bが、ともにシース16を挟んで対称位置に配置される。
中立状態におけるガイドローラー77cから操作線固定部79aまでの経路長は第二状態における当該経路長よりも長い。同様に、中立状態におけるガイドローラー77dから操作線固定部79bまでの経路長は、第一状態における当該経路長よりも長い。
したがって、本方法では、第二取付工程後に回動操作部材70のダイヤル部74が中立状態にあるときに第一および第二のスライド操作線40a、40bはともに緊張状態にある。
そして、本方法の張力調整工程にて、第一および第二のスライド操作線40a、40bの張力をともに除去する。具体的な張力調整工程は、位置調整機構80の操作によっておこなうことができる。
すなわち、本方法では、図7に示すように、位置調整機構80を操作本体部材72に対して後方に螺進することによりシース16の全体を後方に牽引し、図9(a)、(b)を用いて説明したように、もって第一および第二のスライド操作線40a、40bの張力を除去することができる。
なお、本方法において第一および第二のスライド操作線40a、40bの張力を除去するとは、当該スライド操作線に生じている張力の一部を除去することを含む。本方法によれば、ダイヤル部74に掛止した後に、第一および第二のスライド操作線40a、40bを中立状態にしてそれぞれの張力を均一化した状態で張力調整工程をおこなう。
このため、第一および第二のスライド操作線40a、40bの張力が均等に除去され、かつ両スライド操作線の張力がともにゼロとなる状態を実現することができる。従って、本方法によれば、一対のスライド操作線40に対して弛みと張力をともに発生させることなくスライド操作線40を回動操作部材70に接続することができる。
また、第二のスライド操作線40bをダイヤル部74に取り付ける際に第一のスライド操作線40aを緊張状態とすることにより、ドラム部742の周囲に予め捲回された第一のスライド操作線40aの後端部分43がドラム部742から脱落してしまうことがない。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。例えば、上記形態ではスライド操作線40がチューブ状の摩耗防止部材100に単純に挿通されていることを想定した。
しかし、これでは回動操作部材70が回動操作されることで摩耗防止部材100がスライド操作線40上をスライド移動し、不適な位置に移動してスライド操作線40と回動操作部材70とが直接に接触する可能性がある。
そこで、これが問題となる場合には、図10に示すように、スライド操作線40の後端近傍となる回動操作部材70の外周面の位置に接着領域101等を形成しておき、摩耗防止部材100の後端部分を回動操作部材70の外周面に固定してもよい。
この場合、摩耗防止部材100は、少なくとも回動操作によりスライド操作線40が回動操作部材70の外周面に接離しない位置に後端部分43が固定され、少なくとも回動操作によりスライド操作線40が回動操作部材70の外周面に接離する前端部分41が遊離自在となる。
この場合、摩耗防止部材100は、スライド操作線40で回動自在に軸支されないので、摩耗防止部材100はスライド操作線40に常時同一の位置で接触することになり、その局所的な摩耗を防止することはできない。
しかし、この場合は摩耗防止部材100の軸心方向の位置が正確に維持されるので、例えば、摩耗防止部材100から露出したスライド操作線40が回動操作部材70に直接に接触して摺動するようなことを確実に防止することができる。
なお、図11に示すように、摩耗防止部材100を長大に形成して後端部分を回動操作部材70の操作線固定部79にスライド操作線40とともに固定することにより、図10に示すように、専用の接着領域101等を必要とすることなく摩耗防止部材100を固定することもできる。
また、上述のように摩耗防止部材100を回動操作部材70に固定しなくとも、例えば、摩耗防止部材100の前後にスライド操作線40にストッパ部材(図示せず)を装着しておくことにより、摩耗防止部材100を回動自在としながらもスライド操作線40の正確な位置に維持することもできる(図示せず)。
さらに、上述のようなチューブ状の摩耗防止部材100の局所的な摩耗を良好に防止するため、例えば、チューブ状の摩耗防止部材100の内周面と、スライド操作線40の外周面と、の少なくとも一方に螺旋を形成しておくことも想定できる(図示せず)。この場合、スライド操作線40がスライド移動するごとに摩耗防止部材100が微少に回動するので、その局所的な摩耗を良好に防止することができる。
また、図1に示すように、上記形態では摩耗防止部材100がチューブ状に形成されてスライド操作線40に装着されていることを例示した。しかし、図12に示すように、摩耗防止部材110を回動操作部材70の外周面に形成しておいてもよい。
この場合、スライド操作線40が回動操作部材70に直接に接触して摺動することを、摩耗防止部材110により簡単な構造で確実に防止することができる。ここで、この図12の摩耗防止部材110と前述の図1の摩耗防止部材100との特性を考察する。
回動操作部材70の外周面に装着した摩耗防止部材110は、図13(a)に示すように、構造は簡単であるがスライド操作線40に作用する摩擦力の集中を防止することはできない。
一方、同図(b)に示すように、スライド操作線40に装着した摩耗防止部材100は、自身の湾曲の反力により、スライド操作線40に作用する摩擦力を分散することになる。このため、スライド操作線40の摩耗を、より良好に抑制して断裂を防止することができる。
また、上記形態では一対のスライド操作線40を一個の回動操作部材70に連結した構造とすることで、シース16の遠位端部15を二方向に偏向させられることを例示した。
しかし、二対のスライド操作線40を軸心方向が直行する二個の回動操作部材70に連結した構造とすることで、シース16の遠位端部15を上下左右の四方向に偏向させるようなこともできる(図示せず)。
また、上記実施形態では、スライド穴30が外層60の内部であってブレード層50の外側に形成されているが、本発明はこれに限られず、スライド穴30をブレード層50よりも内周側に形成してもよい。
10 カテーテル
15 前端部分
16 シース
17 後端部分
20 ルーメン
21 内層
30 スライド穴
32 中空管
33 後端部
40 スライド操作線
41 前端部分
43 後端部
44 後端
45 膨出部
50 ブレード層
52 ワイヤ
60 外層
62 切込部
64 コート層
66 マーカー
70 回動操作部材
72 本体部
74 ダイヤル部
741 軸部
742 ドラム部
75 指標部
76 マーク
77 ガイドローラー
78 折止管
79 溝部
791 空洞部
80 位置調整機構
81 雌ネジ部
82 雄ネジ部
83 通孔
84 ストッパー部
86 ネジ溝
90 コネクタ
91 テーパー部
92 開口部
100 摩耗防止部材
101 接着領域
110 摩耗防止部材
DE 前端部分
PE 後端部分

Claims (6)

  1. 大径のルーメンを中心に少なくとも一対の小径のスライド穴が長手方向に形成されているシースと、
    前記シースの遠位端の近傍に前端部分が固定されていて複数の前記スライド穴にスライド自在に個々に挿通されている少なくとも一対のスライド操作線と、
    前記シースの近位端の近傍に前記長手方向と直交する軸心方向で回動自在に軸支されていて一対の前記スライド穴から引き出された一対の前記スライド操作線が外周面に両側から巻回されている少なくとも一個の回動操作部材と、
    前記スライド操作線の後端部分を引き出された前記スライド穴から離反した位置で前記回動操作部材に固定している操作線固定部と、
    少なくとも手動操作により回動する範囲で前記回動操作部材の外周面と前記スライド操作線の外面とに介在して前記スライド操作線の摩耗を前記回動操作部材の外周面に直接巻回されている状態より抑制する摩耗防止部材と、
    を有するカテーテル。
  2. 前記回動操作部材は、少なくとも手動操作により回動して一対の前記スライド操作線をスライド移動させる剛性を有しており、
    前記スライド操作線は、少なくとも前記スライド穴をスライド移動することで前記シースの遠位端部を屈曲させる張力を発生し、
    前記摩耗防止部材は、前記スライド操作線の摩耗を前記回動操作部材の外周面に直接巻回されている状態より抑制する物理特性を有している請求項1に記載のカテーテル。
  3. 前記摩耗防止部材は、前記スライド操作線が挿通されているチューブ状に形成されている請求項1または2に記載のカテーテル。
  4. 前記摩耗防止部材は、少なくとも回動操作により前記スライド操作線が前記回動操作部材の外周面に接離しない位置に後端部分が固定されており、少なくとも回動操作により前記スライド操作線が前記回動操作部材の外周面に接離する前記前端部分が遊離自在となっている請求項3に記載のカテーテル。
  5. 前記摩耗防止部材は、前記スライド操作線に回動自在に軸支されている請求項3に記載のカテーテル。
  6. 少なくとも回動操作により前記スライド操作線が接離する範囲で前記回動操作部材の外周面に前記摩耗防止部材が配置されている請求項1または2に記載のカテーテル。
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