WO2014098011A1 - 医療機器 - Google Patents

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WO2014098011A1
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兼政 賢一
藤田 康弘
山口 憲二郎
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住友ベークライト株式会社
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    • A61M25/005Catheters; Hollow probes characterised by structural features with embedded materials for reinforcement, e.g. wires, coils, braids

Abstract

牽引操作用の操作線が内部に埋設された医療機器において、屈曲操作を行うのに最適なタイミングを容易に判断できる医療機器の提供を目的とする。医療機器は、医療機器本体と、操作線と、第1マーカーと、第2マーカーと、を有している。第1マーカー及び第2マーカーは、医療機器本体の遠位端部に設けられている。第2マーカーは、第1マーカーよりも医療機器本体の近位端側の部分に設けられている。操作線の先端部は、当該医療機器における第2マーカーよりも遠位端側の部分に固定されている。

Description

医療機器
 本発明は、医療機器に関する。
本願は、2012年12月18日に、日本に出願された特願2012-275993号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
 長尺で可撓性を有し、体腔内に挿入して用いられる、カテーテル等の医療機器が知られている。
 そのような医療機器の遠位端部には、X線等の放射線が不透過な材質からなるマーカーが設けられていることが一般的である。施術中に放射線撮影を行うことにより、マーカーの位置を基準として、体腔内における医療機器の配置を確認することができる。
 カテーテルには、内部に埋設された操作線を牽引することによって遠位端部の屈曲操作が可能となるように構成されたタイプのもの(特許文献1等)がある。
 牽引操作用の操作線が内部に埋設されたタイプのカテーテルでは、通常、特許文献1の図1等に示されるように、カテーテルの最遠位端部にのみマーカーが設けられている。すなわち、カテーテルの長手方向における一箇所にのみマーカーが設けられている。
 牽引操作用の操作線が内部に埋設されたタイプのカテーテルの特殊な例としては、特許文献1の図9に記載のものがある。このカテーテルの遠位端部には屈曲形状をなしたシェイピング部が設けられ、シェイピング部の遠位端と近位端とにそれぞれマーカーが設けられ、操作線の先端はシェイピング部の近位端に接続されている。シェイピング部は、一連の施術中、所定の屈曲形状に保たれる。このカテーテルにおいて、操作線の牽引により屈曲する部位は、操作線の先端よりも近位端側の部分、すなわちシェイピング部よりも近位端側の部分である。
国際公開第2010/073646号パンフレット
 上述のように、牽引操作用の操作線が内部に埋設されたタイプのカテーテル等の医療機器においては、通常、カテーテルの最遠位端部にのみマーカーが設けられている。このマーカーは、施術中にカテーテルの最遠位端部の位置を認識するための指標として有効である。
 このタイプの医療機器を、体腔の分岐箇所において所望の方向に進入させるためには、マーカーが体腔の分岐箇所をある程度の距離だけ通り過ぎた段階で、カテーテルの遠位端部を屈曲させて、カテーテルを所望の方向に進入させる必要がある。マーカーが体腔の分岐箇所をどの程度の距離だけ通過した段階で屈曲操作を行えばよいのかは、熟練した施術者でないと分かりづらい場合もある。
 上記の課題に鑑み、本発明の目的は、牽引操作用の操作線が内部に埋設された医療機器において、屈曲操作を行うべきタイミングをより容易に判断できるようにすることである。
 本発明は、長尺で可撓性を有し、体腔内に挿入される医療機器本体と、
 前記医療機器本体に埋設されて、前記医療機器本体の長手方向に沿って延在する操作線であって、当該操作線に対する牽引操作により前記医療機器本体を屈曲させる操作線と、
 を有する医療機器であって、
 前記医療機器本体の遠位端部に設けられた、放射線不透過材料からなる第1マーカーと、
 前記医療機器本体の前記遠位端部において前記第1マーカーよりも近位端側の部分に設けられた、放射線不透過材料からなる第2マーカーと、
 を更に有し、
 前記操作線の先端部は、当該医療機器における前記第2マーカーよりも遠位端側の部分に固定されている医療機器を提供する。
 この医療機器によれば、医療機器本体の遠位端部には、第1マーカーと、第1マーカーよりも近位端側に位置する第2マーカーと、が設けられている。よって、第1マーカー及び第2マーカーの2つのマーカーの位置を指標とすることにより、医療機器本体の屈曲操作を行うのに最適なタイミングを容易に判断することができる。
 なお、操作線の先端部は、医療機器における第2マーカーよりも遠位端側の部分に固定されている。このため、屈曲操作によって、医療機器本体における第2マーカーよりも遠位端側の部分が屈曲する。よって、医療機器における第2マーカーよりも遠位端側の部分が体腔の屈曲部に達するタイミング等において屈曲操作を行うことにより、医療機器を体腔の所望の分岐に容易に進入させることができる。
 本発明によれば、医療機器本体の屈曲操作を行うのに最適なタイミングを容易に判断することができる。
実施形態に係る医療機器としてのカテーテルの遠位端部及びその近傍の部分を示す模式的な平面図である。 図1のA-A線に沿ったカテーテルの模式的な縦断面図である。 図1のB-B線に沿ったカテーテルの模式的な横断面図である。 図1のC-C線に沿ったカテーテルの模式的な横断面図である。 図1のD-D線に沿ったカテーテルの模式的な横断面図である。 図1のE-E線に沿ったカテーテルの模式的な横断面図である。 実施形態に係るカテーテルの模式的な平面図である。 実施形態に係るカテーテルの模式的な平面図である。 実施形態に係るカテーテルの模式的な平面図である。 実施形態に係るカテーテルの動作の一例を説明するための模式図である。
 以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
 〔第1の実施形態〕
 図1は実施形態に係る医療機器としてのカテーテル10の遠位端部及びその近傍の部分を示す模式的な平面図である。図2は図1のA-A線に沿ったカテーテル10の模式的な縦断面図である。図3は図1のB-B線に沿ったカテーテル10の模式的な横断面図である。図4は図1のC-C線に沿ったカテーテル10の模式的な横断面図である。図5は図1のD-D線に沿ったカテーテル10の模式的な横断面図である。図6は図1のE-E線に沿ったカテーテル10の模式的な横断面図である。図7はカテーテル10の模式的な平面図である。
 本実施形態に係るカテーテル10は、医療機器本体(シース16)と、操作線40と、第1マーカー66と、第2マーカー67と、を有している。第1マーカー66及び第2マーカー67は、医療機器本体の遠位端部15に設けられている。第2マーカー67は、第1マーカー66よりも医療機器本体の近位端側の部分に設けられている。操作線40の先端部41(図2)は、カテーテル10における第2マーカー67よりも遠位端DE(図1、図2)側の部分に固定されている。
 以下、詳細に説明する。
 シース16は、カテーテル10の本体である。シース16は、長尺で可撓性を有しており、体腔内に挿入される。
 なお、本明細書では、カテーテル10(並びにシース16)の遠位端(先端)DEを含む所定の長さ領域のことを、カテーテル10(並びにシース16)の遠位端部(先端部)15という。同様に、カテーテル10(並びにシース16)の近位端(基端)(不図示)を含む所定の長さ領域のことを、カテーテル10(並びにシース16)の近位端部(基端部)17(図7)という。
 カテーテル10は、シース16を血管内に挿通させて用いられる血管内カテーテルであることが好適な一例である。より具体的には、シース16は、当該シース16を肝臓の8つの亜区域の何れにも進入させることが可能な寸法に形成されていることが好適な一例である。
 図2、図4乃至図6に示すように、シース16の内部には、メインルーメン20と、サブルーメン30とが形成されている。メインルーメン20及びサブルーメン30は、それぞれ、シース16の(カテーテル10の)長手方向(図2における左右方向)に沿って延在している。
 カテーテル10は、例えば、複数個のサブルーメン30を有している。
 各サブルーメン30は、メインルーメン20よりも小径である。換言すれば、サブルーメン30よりも大径のメインルーメン20が、シース16内に、シース16の長手方向に沿って形成されている。
 サブルーメン30は、シース16の近位端部から、第1マーカー66の近傍まで延在している。
 図4乃至図6に示すように、シース16の横断面において、サブルーメン30どうし、並びに、メインルーメン20とサブルーメン30とは、互いに離間して個別に配置されている。
 メインルーメン20は、例えば、シース16の横断面(長手方向に直交する断面)における中央に配置されている。
 複数のサブルーメン30は、例えば、メインルーメン20の周囲に分散して配置されている。本実施形態の場合、例えば、サブルーメン30の数は2つであり、サブルーメン30は、メインルーメン20の周囲に180度間隔で配置されている。
 操作線40は、サブルーメン30の内部に挿通されて、サブルーメン30の長手方向に沿って延在している。つまり、操作線40は、シース16に埋設されて、シース16の長手方向に沿って延在している。本実施形態の場合、カテーテル10は、例えば、2本の操作線40を有する。
 操作線40は、サブルーメン30の周壁に対して摺動することにより、サブルーメン30に対して相対的に、サブルーメン30の長手方向へ移動可能となっている。すなわち、操作線40は、サブルーメン30の長手方向に摺動可能である。
 操作線40は、単一の線材により構成されていても良いが、複数本の細線を互いに撚りあわせることにより構成された撚り線であっても良い。
 一本の撚り線を構成する細線の本数は特に限定されないが、3本以上であることが好ましい。細線の本数の好適な例は、7本又は3本である。
 操作線40を構成する細線の本数が3本の場合、横断面において3本の細線が点対称に配置される。操作線40を構成する細線の本数が7本の場合、横断面において7本の細線が点対称にハニカム状に配置される。
 操作線40の外形寸法(撚り線の外接円の直径)は、例えば、25~55μmとすることができる。
 操作線40(又は操作線40を構成する細線)の材料としては、低炭素鋼(ピアノ線)、ステンレス鋼(SUS)、チタンもしくはチタン合金、タングステンなどの可撓性の金属線のほか、ポリ(パラフェニレンベンゾビスオキサゾール)(PBO)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリイミド(PI)もしくはポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ボロン繊維などの高分子ファイバーを用いることができる。
 操作線40の外径寸法(例えば、撚り線に対する外接円の直径)は、例えば、25~55μmとすることができる。
 操作線40に対する牽引操作により、シース16を、該シース16の軸心方向に対する交差方向へ屈曲させることができるようになっている。
 ここで、図1は、操作線40に対する牽引操作により、シース16の遠位端部15を屈曲させた状態を示す。
 図1に示すように、シース16の遠位端部15において、牽引操作を行ったときの曲率が最大になる部分(以下、最大屈曲部15aという)は、例えば、第1マーカー66と第2マーカー67との間、且つ、第1マーカー66よりも第2マーカー67の近くに位置している。ここでいう曲率は、シース16の軸心方向に対する交差方向への屈曲の曲率である。ただし、最大屈曲部15aは、第2マーカー67よりも第1マーカー66の近くに位置していても良い。
 なお、サブルーメン30の構造としては、例えば、以下の2通りの構造を例示することができる。
 1つ目の構造では、図2、図4乃至図6に示すように、予め形成された樹脂製の中空管32をシース16の長手方向に沿って外層60(後述)内に埋設し、その中空管32の内腔をサブルーメン30とする。すなわち、この構造では、サブルーメン30は、シース16内に埋設された中空管32の内腔により構成されている。
 中空管32は、例えば、熱可塑性樹脂により構成することができる。その熱可塑性樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)やポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などの低摩擦樹脂が挙げられる。
 2つ目の構造では、外層60(後述)内に、シース16の長手方向に沿う長尺な中空を形成することによって、その中空をサブルーメン30とする。
 シース16は、より具体的には、例えば、内層21と、内層21の周囲に積層して形成された外層60と、外層60の周囲に形成されたコート層64と、を有する。
 内層21は管状の樹脂材料からなる。内層21の中心には、メインルーメン20が形成されている。
 外層60は、内層21と同種または異種の樹脂材料からなる。サブルーメン30は、外層60の内部に形成されている。
 内層21の材料は、例えば、フッ素系のポリマー材料であることが挙げられる。このフッ素系の熱可塑性ポリマー材料は、具体的には、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、或いはペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)である。
 内層21をこのようなフッ素系樹脂により構成することによって、メインルーメン20を通じて造影剤、薬液、デバイス(後述)などを患部に供給する際のデリバリー性が良好となる。
 外層60の材料は、例えば、熱可塑性ポリマーであることが挙げられる。この熱可塑性ポリマーとしては、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリアミド(PA)、ポリアミドエラストマー(PAE)、ナイロンエラストマー、ポリウレタン(PU)、エチレン-酢酸ビニル樹脂(EVA)、ポリ塩化ビニル(PVC)またはポリプロピレン(PP)を挙げることができる。
 シース16は、例えば、樹脂材料からなる。より具体的には、シース16は、それぞれ樹脂材料からなる上記の外層60及び内層21を含む中空の樹脂層を有している。この樹脂層内には、後述する第1補強層50及び第2補強層51が埋設されている。
 シース16を構成する樹脂材料は、無機フィラーを含有していても良い。例えば、シース16の肉厚の大部分を占める外層60を構成する樹脂材料として、無機フィラーを含有するものを用いることができる。
 この無機フィラーは、例えば、硫酸バリウム、或いは次炭酸ビスマスであることが挙げられる。このような無機フィラーを外層60に混入することにより、X線造影性が向上する。
 コート層64は、カテーテル10の最外層を構成するものであり、親水性の材料からなる。なお、コート層64は、シース16の遠位端部15の一部長さに亘る領域にのみ形成されていても良いし、シース16の全長に亘って形成されていても良い。
 コート層64は、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)などの無水マレイン酸系ポリマーやその共重合体、ポリビニルピロリドンなどの親水性の樹脂材料で成形することによって、親水性となっている。なお、コート層64は、外層60の外表面に潤滑処理を施して少なくとも外層60の外表面を親水性とすることによって形成されるものであっても良い。
 図2に示すように、カテーテル10は、例えば、それぞれ管状に形成された第1補強層50と第2補強層51とを更に有している。第1補強層50及び第2補強層51は、それぞれの軸心方向がシース16の軸心方向に沿って延在するように(例えばシース16の軸心方向と平行となるように)シース16に埋設されて、シース16を補強している。
 第1補強層50は、第2補強層51の内側に配置されている。すなわち、シース16には、2重の補強層(第1補強層50及び第2補強層51)が埋設され、且つ、第2補強層51は、第1補強層50の周囲を囲むように、第2補強層51の周方向及び長手方向の全体に亘って第1補強層50から離間して配置されている。
 例えば、第1補強層50及び第2補強層51は、シース16と同軸に配置されている。第1補強層50及び第2補強層51は、例えば、内層21の周囲に配置されている。第1補強層50及び第2補強層51は、例えば、外層60に埋設されている。
 シース16(例えば、シース16の外層60)を構成する樹脂の一部分は、第1補強層50と第2補強層51との間に充填されている(第1補強層50と第2補強層51との間に介在している)。中空管32は、第1補強層50と第2補強層51との間において、シース16(例えば、シース16の外層60)を構成する樹脂の当該一部分の内部に配置されている。
 シース16(例えば、シース16の外層60)を構成する樹脂の他の一部分は、第1補強層50及び第2補強層51に含浸している。すなわち、後述するようにコイル又はメッシュ状のブレード層である第1補強層50及び第2補強層51の間隙が、シース16を構成する樹脂の他の一部分により満たされている。よって、シース16と第1補強層50及び第2補強層51との高い一体性が得られる。第1補強層50及び第2補強層51によるシース16の補強をより確実に行うことができる。
 シース16(例えば、シース16の外層60)を構成する樹脂の更に他の一部分は、第2補強層51の周囲を覆っている。
 第1補強層50と第2補強層51とのうちの少なくとも一方は、カテーテル10における第2マーカー67の配置領域よりも近位端側の領域から、当該カテーテル10における第2マーカー67の配置領域よりも遠位端側の領域に亘って配置されている。
 本実施形態の場合、第1補強層50及び第2補強層51の各々は、カテーテル10における第2マーカー67の配置領域よりも近位端側の領域から、当該カテーテル10における第2マーカー67の配置領域よりも遠位端側の領域に亘って配置されている。
 第2補強層51は、近位端側部51aと、近位端側部51aの遠位端側に隣接する遠位端側部51bと、を有する。
 遠位端側部51bは、例えば、カテーテル10における第2マーカー67よりも遠位端側の部分に配置されている。
 近位端側部51aは、例えば、第2マーカー67の配置領域、及び、第2マーカー67よりも近位端側の部分に配置されている。
 シース16の軸心方向に対して交差する方向への遠位端側部51bの曲げ剛性は、同方向への近位端側部51aの曲げ剛性よりも小さい。すなわち、第2補強層51において第2マーカー67よりも遠位端側の部分(遠位端側部51b)は、第2補強層51において第2マーカー67よりも近位端側の部分(例えば近位端側部51aの一部分)と比べて、シース16の軸心方向に対して交差する方向への曲げ剛性が小さい。
 このように、第1補強層50と第2補強層51とのうちの少なくとも何れか一方(例えば第2補強層51)は、カテーテル10における第2マーカー67の配置領域よりも近位端側の領域から当該配置領域よりも遠位端側の領域に向けて曲げ剛性が小さくなっている。これにより、カテーテル10における第2マーカー67よりも遠位端側の部分の曲げ剛性を小さくすることができ、当該部分の十分な屈曲性を確保することができる。
 具体的には、例えば、遠位端側部51bを構成する線材の外径は、近位端側部51aを構成する線材の外径よりも小さく設定されている。これにより、第2補強層51は、カテーテル10における第2マーカー67の配置領域よりも近位端側の領域から当該配置領域よりも遠位端側の領域に向けて曲げ剛性が小さくなっている。
 例えば、カテーテル10における第2マーカー67よりも遠位端側の部分の外径は、カテーテル10における第2マーカー67よりも近位端側の部分の外径と比べて小さくなっている。
 第1補強層50の遠位端は、例えば、第1マーカー66の配置領域に達している。すなわち、第1補強層50の遠位端は、第1マーカー66の配置領域の近位端よりも、シース16の遠位端DE側に位置しており、カテーテル10の長手方向において、第1マーカー66の配置領域にも、第1補強層50が存在している。具体的には、例えば、第1補強層50の遠位端は、第1マーカー66の遠位端の近傍に位置している。
 一方、第2補強層51の遠位端は、例えば、第1マーカー66の配置領域よりも、カテーテル10の近位端側に位置している。すなわち、例えば、カテーテル10の長手方向において、第1マーカー66の配置領域には、第2補強層51が存在していない。具体的には、例えば、第2補強層51の遠位端は、第1マーカー66と第2マーカー67との間、且つ、第2マーカー67よりも第1マーカー66の近くに位置している。
 このように、例えば、第1補強層50と第2補強層51とのうち少なくとも一方の遠位端は、第1マーカー66の配置領域に達している。これにより、第1マーカー66の近位端の近傍におけるキンクの発生を抑制することができる。
 なお、内層21の遠位端は、例えば、シース16の遠位端DEに位置している。ただし、内層21の遠位端は、シース16の遠位端DEよりも近位端側に位置していても良い。例えば、内層21の遠位端は、第1マーカー66の配置領域よりも、カテーテル10の近位端側に位置していても良く、このようにすることにより、カテーテル10が第1マーカー66の近傍において、より柔軟に屈曲できるようになる。
 また、内層21の遠位端は、例えば、第1マーカー66と第2マーカー67との間、且つ、第2マーカー67よりも第1マーカー66の近くに位置していても良い。
 或いは、内層21の遠位端は、第1マーカー66と第2マーカー67との間、且つ、第1マーカー66よりも第2マーカー67の近くに位置していても良い。
 なお、第1補強層50及び第2補強層51の近位端は、例えば、シース16の近位端に位置している。すなわち、第1補強層50及び第2補強層51の近位端は、例えば、後述するハブ790の内部に位置している。
 第1補強層50及び第2補強層51の各々は、例えば、ブレード層又はコイルである。すなわち、第1補強層50及び第2補強層51がそれぞれブレード層であっても良いし、第1補強層50及び第2補強層51がそれぞれコイルであっても良いし、第1補強層50と第2補強層51とのうちの何れか一方がブレード層であるとともに何れか他方がコイルであっても良い。ブレード層は、線材をメッシュ状に編組することにより管状に形成されたものである。コイルは、線材を螺旋状に巻回することにより管状に構成されたものである。
 本実施形態において第1補強層50及び第2補強層51は、周方向に離間して配置された線材をシース16と同軸の配置で螺旋状に巻回することにより構成されている。図3~図6では周方向に離間した線材が8本配置されているが、線材の本数はこれに限定されるものではない。
好ましい一例としては、周方向に離間して配置された線材を、互いに異なる2以上の方向に螺旋状に巻回することにより、第1補強層50又は第2補強層51をメッシュ状のブレード層とすることができる。また、周方向に離間して配置された線材を、同一方向に螺旋状に巻回することにより、第1補強層50又は第2補強層51をコイルとすることができる。
 第1補強層50及び第2補強層51を構成する線材の材料としては、例えば、金属を用いることが好ましい一例であるが、この例に限らず、内層21及び外層60よりも高剛性で弾性を有する材質であれば、その他の材質(例えば樹脂等)を用いても良い。具体的には、その線材の金属材料として、例えば、タングステン(W)、ステンレススチール(SUS)、ニッケルチタン系合金、鋼、チタン或いは銅合金を用いることができる。線材の断面形状は特に限定されないが、例えば、矩形状又は円形であることが好ましい例である。
 一例として、第1補強層50は、例えば、タングステンにより構成することができる。また、第2補強層51は、例えば、ステンレススチールにより構成することができる。第1補強層50を構成する線材の外径と、第2補強層51を構成する線材の外径とは、例えば、互いに同径とすることができる。
 ここで、金属材料の種類により、X線撮影時の造影性や剛性等の種々の性質が異なる。このため、第1補強層50の材質と第2補強層51の材質を互いに異ならせることにより、造影性や剛性等の種々の性質を細かく調整することが可能である。
 一例として、例えば、第1補強層50は、ブレード層とすることができる。また、例えば、第2補強層51の近位端側部51aは、ブレード層とすることができ、第2補強層51の遠位端側部51bは、コイル又はブレード層とすることができる。
 第1補強層50は、シース16における中空管32の配置領域よりもシース16の径方向内側に配置されている。第2補強層51は、シース16における中空管32の配置領域(サブルーメン30の配置領域、或いは操作線40の配置領域と捉えることもできる)よりもシース16の径方向外側に配置されている。中空管32、サブルーメン30及び操作線40は、シース16における第1補強層50と第2補強層51との間の層を通して、第2マーカー67よりも近位端側の領域から第2マーカー67よりも遠位端側の領域へ導かれている。
 例えば、第1補強層50を管とみなすと、第1補強層50の外周面は、中空管32に接している。同様に、第2補強層51を管とみなすと、第2補強層51の内周面は、中空管32に接している。なお、図4乃至図6では、第1補強層50の外周面と中空管32と、又は、第2補強層51の内周面と中空管32とが接していないように描かれているが、これらはそれぞれ接していることが好ましい。実際の実施形態に鑑み、図4乃至図6においては、これらはそれぞれ接しているものと解釈して本願発明について説明する。
 更に、第1補強層50を管とみなすと、第1補強層50の内周面は、内層21の外周面に接している。
 第1補強層50がブレード層又はコイルの何れの場合においても、第1補強層50を構成する線材のピッチ角は、その近位端側から遠位端側に向けて、徐々に小さくすることができる。
 同様に、第2補強層51を構成する線材のピッチ角も、その近位端側から遠位端側に向けて、徐々に小さくすることができる。
 このようにすることによって、カテーテル10の遠位端部15の曲げ剛性を、遠位端DE側に向けて徐々に小さくすることができる。
 第1マーカー66及び第2マーカー67は、X線等の特定の放射線が不透過な材料(放射線不透過材料)からなる。特定の放射線が不透過な材料とは、必ずしも、特定の放射線をまったく通さない材料を意味するのではなく、特定の放射線に対して不透明な材料、すなわち特定の放射線を照射したときの造影性が良好な材料を意味する。具体的には、例えば、第1マーカー66及び第2マーカー67は白金などの金属材料により構成されている。
 第1マーカー66及び第2マーカー67の各々は、例えば、環状(リング状)の形状に形成されており、シース16と同軸の配置でシース16に固定されている。第1マーカー66及び第2マーカー67の各々は、例えば、メインルーメン20の周囲であって第1補強層50又は第2補強層51の上、且つ、外層60の内部に設けられている。
 第1マーカー66は、例えば、シース16における第1補強層50の配置領域よりも、シース16の径方向外側に配置されている。すなわち、第1マーカー66は、第1補強層50の周囲を囲むように配置されている。より具体的には、例えば、第1マーカー66の内周面は、第1補強層50に接している(図3)。これにより、第2マーカー67の外径が過度に大きくなってしまうことを抑制でき、体腔内へのカテーテル10の進入をスムーズに行うことができる。
 第2マーカー67は、例えば、シース16における第2補強層51の配置領域よりも、シース16の径方向外側に配置されている。すなわち、第2マーカー67は、第2補強層51の周囲を囲むように配置されている。より具体的には、例えば、第2マーカー67の内周面は、第2補強層51に接している(図5)。
 第1マーカー66は、例えば、第1補強層50の遠位端部近傍の周囲にかしめ固定されている。第2マーカー67は、例えば、第2補強層51の近位端側部51a近傍の周囲にかしめ固定されている。
 第2マーカー67は、第1マーカー66よりも大径に形成されている。すなわち、シース16の径方向における第1マーカー66の寸法よりも、シース16の径方向における第2マーカー67の寸法の方が大きい。
 上述のように、第2マーカー67は、白金などの金属材料によって、環状に形成されている。このため、カテーテル10における第2マーカー67の配置領域は、第2マーカー67によって補強されている。そして、カテーテル10における第2マーカー67の配置領域の曲げ剛性は、カテーテル10における第2マーカー67の配置領域の遠位端側及び近位端側にそれぞれ隣接する領域(図1に示す第1隣接領域18及び第2隣接領域19)の曲げ剛性よりも大きい。
 操作線40の先端部41(図2)は、カテーテル10の遠位端部15に固定されている。より具体的には、操作線40の先端部41は、第1マーカー66に固定(例えば第1マーカー66の近位端部に固定)されている。或いは、操作線40の先端部41は、シース16における第1マーカー66の近傍の部分(シース16の遠位端部15において第2マーカー67よりも第1マーカー66に近い部分)に固定されている。
 操作線40の先端部41を遠位端部15に固定する態様は特に限定されない。たとえば、先端部41を第1マーカー66に溶接或いは締結しても良いし、先端部41をシース16の遠位端部15に溶着しても良いし、先端部41を接着剤により第1マーカー66またはシース16の遠位端部15に接着固定しても良い。
 ここで、本実施形態のカテーテル10の各構成要素の代表的な寸法について説明する。
 メインルーメン20の半径は200~300μm程度、内層21の厚さは5~30μm程度、外層60の厚さは10~200μm程度、第1補強層50の内径は410~660μm程度、第1補強層50の外径は450~740μm程度、第2補強層51の内径は560~920μm程度、第2補強層51の外径は600~940μm程度とすることができる。
 第1マーカー66の内径は450~740μm程度、第1マーカー66の外径は490~820μm程度、第2マーカー67の内径は600~940μm程度、第2マーカー67の外径は640~980μm程度、シース16の長手方向における第1マーカー66の長さは0.3~2.0mm程度、シース16の長手方向における第2マーカー67の長さは0.3~2.0mm程度とすることができる。
 カテーテル10の軸心からサブルーメン30の中心までの半径(距離)は300~450μm程度、サブルーメン30の内径(直径)は40~100μm程度とする。そして、操作線40の太さは30~60μm程度とする。
 カテーテル10の最外径(半径)は350~490μm程度、すなわち外径が直径1mm未満である。これにより、本実施形態のカテーテル10は腹腔動脈などの血管に挿通可能である。
 サブルーメン30は、少なくともカテーテル10の近位端側において開口している。各操作線40の基端部は、サブルーメン30の開口から近位端側に突出している。
 図7に示すように、カテーテル10は、シース16の基端部に設けられた操作部70を有している。操作部70は、シース16の遠位端部15の屈曲操作を行うための操作機構を、操作線40(図2、図4乃至図6)とともに構成している。
 操作部70は、例えば、本体ケース700と、本体ケース700に対して回転可能に設けられたホイール操作部760と、を有している。
 シース16の基端部は、本体ケース700内に導入されている。本体ケース700の後端部には、ハブ790が取り付けられている。シース16の基端は、ハブ790の前端部に固定されている。
 ハブ790は、当該ハブ790を前後に貫通する中空が内部に形成された筒状体である。ハブ790の中空は、シース16のメインルーメン20と連通している。
 ハブ790には、その後方から、図示しない注入器(シリンジ)を挿入できるようになっている。この注入器によって、ハブ790内に薬液等の液体を注入することにより、メインルーメン20を介してその液体をシース16の遠位端DEへ供給し、該液体をシース16の先端から患者の体腔内へ供給することができる。すなわち、メインルーメン20は、シース16の遠位端DEにおいて開口しており、メインルーメン20を介してシース16の近位端から遠位端へ液体を供給可能である。なお、メインルーメン20を介してシース16の近位端から遠位端へ供給される供給物は、液体に限らない。例えば、塞栓コイル、ビーズ(塞栓球状物質)、瞬間接着剤などとして用いられるNBCA(n-butyl-2-cianoacrylate)等のデバイスを、メインルーメン20を介してシース16の近位端から遠位端へ供給することも可能である。
 例えば、操作線40及び中空管32は、本体ケース700の前端部においてシース16(シース16における操作線40及び中空管32を除く部位)から分岐している。
 中空管32は、その基端部が開口しており、操作線40の基端部は、中空管32の基端部の開口から近位端側に突出している。
 各操作線40の基端部は、ホイール操作部760に対して、直接的又は間接的に連結されている。ホイール操作部760を何れかの方向に回転操作することにより、各操作線40を個別に基端側に牽引して、カテーテル10の遠位端部15(シース16の遠位端部15)を屈曲させることができるようになっている。
 図7Bに示すようにホイール操作部760をその回転軸周りにおいて一方向に回転させる操作を行うと、一方の操作線40が基端側に牽引される。すると、カテーテル10の遠位端部15には、当該一方の操作線40を介して引張力が与えられる。これにより、シース16の軸心を基準として、当該一方の操作線40が挿通されているサブルーメン30の側に向かって、シース16の遠位端部15は屈曲する。すなわち、シース16の遠位端部15が一方向に屈曲する。
 また、図7Cに示すようにホイール操作部760をその回転軸周りにおいて他方向に回転させる操作を行うと、他方の操作線40が基端側に牽引される。すると、カテーテル10の遠位端部15には、当該他方の操作線40を介して引張力が与えられる。これにより、シース16の軸心を基準として、当該他方の操作線40が挿通されているサブルーメン30の側に向かって、シース16の遠位端部15は屈曲する。すなわち、シース16の遠位端部15が他方向に屈曲する。
 ここで、シース16が屈曲するとは、シース16が「くの字」状に折れ曲がる態様と、弓なりに湾曲する態様とを含む。
 このように、操作部70のホイール操作部760に対する操作によって、2本の操作線40を選択的に牽引することにより、カテーテル10の遠位端部15を第1の方向と、その反対方向である第2の方向と、に屈曲させることができる。第1の方向と、第2の方向は、互いに同一平面に含まれる。
 カテーテル10の全体を軸回転させるトルク操作と、牽引操作と、を組み合わせて行うことにより、カテーテル10の遠位端DEの向きを自在に制御することが可能となる。
 更に、操作線40の牽引量を調節することにより、カテーテル10の遠位端部15の屈曲量を調節することができる。
 このため、本実施形態のカテーテル10は、たとえば分岐する血管等の体腔に対して、所望の方向に進入させることが可能である。
 すなわち、遠位端部15を屈曲させる操作を行うことにより、体腔への進入方向を変更可能である。
 以上のような第1の実施形態によれば、シース16の遠位端部15には、第1マーカー66と、第1マーカー66よりも近位端側に位置する第2マーカー67と、が設けられている。よって、第1マーカー66及び第2マーカー67の2つのマーカーの位置を指標とすることにより、シース16の屈曲操作を行うのに最適なタイミングを容易に判断することができる。
 なお、操作線40の先端部41は、カテーテル10における第2マーカー67よりも遠位端側の部分に固定されている。よって、屈曲操作によって、シース16における第2マーカーよりも遠位端側の部分が屈曲する。
 例えば、図8に示すように、第1マーカー66の位置、第2マーカー67の位置、血管(体腔)80の分岐箇所81の位置などを指標として、屈曲操作を行うべきタイミングを容易に判断できるので、シース16の遠位端DEを血管80の所望の分岐82側に容易に進入させることができる。
 例えば、第1マーカー66と分岐箇所81との距離、第2マーカー67と分岐箇所81との距離、第1マーカー66と第2マーカー67との距離や、それら距離と血管80の太さとの関係などを瞬時に認識できるため、マーカーが1つだけの場合と比べて、シース16の屈曲操作を行うべきタイミングを容易に判断できる。また、屈曲操作により必要な屈曲量についても、同様に、容易に判断することができる。
 特に、操作線40の先端部41が、第1マーカー66に固定されているか、又は、シース16の遠位端部15において第2マーカー67よりも第1マーカー66に近い部分に固定されていることにより、第1マーカー66と第2マーカー67との間の部分が、操作線40の牽引操作により大きく屈曲するようにできる。つまり、第1マーカー66は、カテーテル10における主たる屈曲部分の遠位端の指標とし、第2マーカー67は、カテーテル10における主たる屈曲部分の近位端の指標とすることができる。よって、第1マーカー66及び第2マーカー67の2つのマーカーの位置を指標とすることにより、シース16の屈曲操作を行うのに最適なタイミングをより高精度に判断することができる。
 特に、シース16の遠位端部15において、牽引操作を行ったときの曲率が最大になる最大屈曲部15aが、第1マーカー66と第2マーカー67との間、且つ、第1マーカー66よりも第2マーカー67の近くに位置している構成とした場合、第2マーカー67の近傍でシース16を急激に屈曲させることができるため、第2マーカー67が分岐箇所81の極近傍に位置するタイミングを見計らって屈曲操作を行うことによって、遠位端DEを所望の分岐82に進入させることができる。
 ここで、カテーテル10における第2マーカー67の配置領域の曲げ剛性が、カテーテル10における第2マーカー67の配置領域の遠位端側及び近位端側にそれぞれ隣接する領域(図1に示す第1隣接領域18及び第2隣接領域19)の曲げ剛性よりも大きい構成とすることによって、カテーテル10における第2マーカー67の近傍の部分が最大屈曲部15aとなるような構造を容易に実現できる。
 また、第1マーカー66及び第2マーカー67の各々は、環状の形状に形成され、シース16と同軸に配置されているので、第1マーカー66及び第2マーカー67の各々の視認性が良好となる。また、第1マーカー66及び第2マーカー67の軸心とシース16の軸心とが一致するため、第1マーカー66及び第2マーカー67の位置を基準としてシース16の配置を認識し易い。
 また、シース16の径方向における第1マーカー66の寸法よりも、シース16の径方向における第2マーカー67の寸法の方が大きい。これにより、第2マーカー67の視認性を更に向上することができ、且つ、第1マーカー66と第2マーカー67とを視覚的に容易に判別することができる。
 また、カテーテル10は、それぞれ軸心方向がシース16の軸心方向に沿って延在するようにシース16に埋設された第1補強層50及び第2補強層51を更に有している。このうち第1補強層50は、第2補強層51の内側に配置されている。そして、第1補強層50と第2補強層51とのうちの少なくとも何れか一方は、カテーテル10における第2マーカー67の配置領域よりも近位端側の領域から当該配置領域よりも遠位端側の領域に向けて曲げ剛性が小さくなっている。これにより、カテーテル10における第2マーカー67の遠位端側において、剛性の不連続点、または、遠位端側に向けて剛性が小さくなるような剛性の変化領域を形成することができる。よって、カテーテル10における第2マーカー67の遠位端側の領域の屈曲性を十分に確保することができる。
 また、具体的には、例えば、第1補強層50及び第2補強層51の各々は、カテーテル10における第2マーカー67の配置領域よりも近位端側の領域から、カテーテル10における第2マーカー67の配置領域よりも遠位端側の領域に亘って配置されている。これにより、カテーテル10における第2マーカー67の配置領域よりも近位端側の領域から、カテーテル10における第2マーカー67の配置領域よりも遠位端側の領域に亘って、第1補強層50及び第2補強層51によりシース16を補強できる。よって、第2マーカー67の近傍におけるカテーテル10のキンクの発生等を抑制することができる。
 また、操作線40(具体的には、サブルーメン30及び操作線40を内包する中空管32)は、シース16における第1補強層50と第2補強層51との間の層を通して、シース16における第2マーカー67よりも近位端側の領域から、シース16における第2マーカー67よりも遠位端側の領域へ導かれている。すなわち、第1補強層50は、シース16における操作線40(サブルーメン30及び操作線40を内包する中空管32)の配置領域よりもシース16の径方向内側に配置され、第2補強層51は、シース16における操作線40(具体的には、サブルーメン30及び操作線40を内包する中空管32)の配置領域よりもシース16の径方向外側に配置されている。これにより、操作線40(サブルーメン30及び操作線40を内包する中空管32)を第1補強層50及び第2補強層51により保護することができるとともに、第1補強層50及び第2補強層51に対する操作線40(サブルーメン30及び操作線40を内包する中空管32)の干渉を抑制することができる。
 また、第2マーカー67は、環状の形状に形成され、第2補強層51の周囲を囲むように配置されている。すなわち、環状の第2マーカー67が、シース16における第2補強層51の配置領域よりもシース16の径方向外側に配置されている。よって、第2マーカー67が第2補強層51よりも大径であるため、第2マーカー67の視認性を良好にすることができる。
 特に、操作線40が第1補強層50と第2補強層51との間の層に配置されている場合などにおいて、第2補強層51の周囲を囲むように第2マーカー67を配置することにより、操作線40を第2マーカー67に対して干渉させずに、操作線40を第2マーカー67よりも近位端側から遠位端側へ導くことができる。
 上記においては、医療機器としてカテーテル10を例示したが、本発明は、操作線40を牽引する操作によって、長尺な医療機器本体を屈曲させる構造のその他の医療機器(例えば内視鏡)にも適用可能である。
 上記においては、第2補強層51の遠位端側部51bの曲げ剛性が近位端側部51aの曲げ剛性よりも小さいことにより、カテーテル10の遠位端側の部分の十分な屈曲性を確保する例を説明したが、第2補強層51が遠位端側部51bを有していない(第2補強層51が第2マーカー67よりも遠位端側には存在していない)ことにより、カテーテル10の遠位端側の部分の十分な屈曲性を確保しても良い。好ましい一例として、第2補強層51が遠位端側部51bを有していない場合、第2補強層51の遠位端が、第2マーカー67の遠位端よりも近位端側、且つ第2マーカー67の近位端よりも遠位端側に位置していてもよい。
あるいは、第1補強層50が第2マーカー67よりも遠位端側には存在していないことにより、カテーテル10の遠位端側の部分の十分な屈曲性を確保しても良い。
 上記においては、第1マーカー66が第1補強層50の周囲に配置されている例を説明したが、第1マーカー66は第1補強層50の内側に配置されていても良い。或いは、第2補強層51の遠位端が第1マーカー66の配置領域に達しており、且つ、第1マーカー66が第2補強層51の周囲に配置されていても良い。
 上記においては、第2マーカー67が第2補強層51の周囲に配置されている例を説明したが、第2マーカー67は、第2補強層51の内側且つ第1補強層50の周囲に配置されていても良い。この場合、第2マーカー67は、シース16における中空管32と第2補強層51との間の層に配置されていても良いし、シース16における中空管32と第1補強層50との間の層に配置されていても良い。また、第2マーカー67は、第1補強層50の内側に配置されていても良い。
 上記においては、第1補強層50及び第2補強層51の各々は、第2マーカー67の配置領域よりも近位端側の領域から、第2マーカー67の配置領域よりも遠位端側の領域に亘って位置している例を説明したが、第1補強層50及び第2補強層51の各々が、第2マーカー67の配置領域よりも近位端側の領域から、第2マーカー51の配置領域に亘って位置していても良い。すなわち、第1補強層50及び第2補強層51の各々の遠位端、特に第2補強層51の遠位端が、第2マーカー67の遠位端よりも近位端側、且つ第2マーカー67の近位端よりも遠位端側に位置していてもよい。その場合、上記においては第2マーカー67の内周面が第2補強層51に接している例を説明したが、第2マーカー67の内周面の少なくとも一部が、第2補強層51に接していてもよい。
 上記の各形態における各構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はない。複数の構成要素が一個の部材として形成されていても良いし、一つの構成要素が複数の部材で形成されていても良いし、ある構成要素が他の構成要素の一部であっても良いし、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していても良い。
10 カテーテル
15 遠位端部
15a 最大屈曲部
16 シース
17 近位端部
18 第1隣接領域
19 第2隣接領域
20 メインルーメン
21 内層
30 サブルーメン
32 中空管
40 操作線
41 先端部
50 第1補強層
51 第2補強層
51a 近位端側部
51b 遠位端側部
60 外層
64 コート層
66 第1マーカー
67 第2マーカー
70 操作部
80 血管(体腔)
81 分岐箇所
82 分岐
700 本体ケース
760 ホイール操作部
790 ハブ
DE 遠位端

Claims (17)

  1.  長尺で可撓性を有し、体腔内に挿入される医療機器本体と、
     前記医療機器本体に埋設されて、前記医療機器本体の長手方向に沿って延在する操作線であって、当該操作線に対する牽引操作により前記医療機器本体を屈曲させる操作線と、
     を有する医療機器であって、
     前記医療機器本体の遠位端部に設けられた、放射線不透過材料からなる第1マーカーと、
     前記医療機器本体の前記遠位端部において前記第1マーカーよりも近位端側の部分に設けられた、放射線不透過材料からなる第2マーカーと、
     を更に有し、
     前記操作線の先端部は、当該医療機器における前記第2マーカーよりも遠位端側の部分に固定されている医療機器。
  2.  前記操作線の先端部は、前記第1マーカーに固定されているか、又は、前記医療機器本体の前記遠位端部において前記第2マーカーよりも前記第1マーカーに近い部分に固定されている請求項1に記載の医療機器。
  3.  当該医療機器における前記第2マーカーの配置領域の曲げ剛性は、当該医療機器における前記第2マーカーの配置領域の遠位端側及び近位端側にそれぞれ隣接する領域の曲げ剛性よりも大きい請求項1又は2に記載の医療機器。
  4.  前記医療機器本体の前記遠位端部において、前記牽引操作を行ったときの曲率が最大になる部分が、前記第1マーカーと前記第2マーカーとの間、且つ、前記第1マーカーよりも前記第2マーカーの近くに位置している請求項1乃至3の何れか一項に記載の医療機器。
  5.  前記第1マーカー及び前記第2マーカーの各々は、環状の形状に形成され、前記医療機器本体と同軸に配置されている請求項1乃至4の何れか一項に記載の医療機器。
  6.  前記医療機器本体の径方向における前記第1マーカーの寸法よりも、前記医療機器本体の径方向における前記第2マーカーの寸法の方が大きい請求項1乃至5の何れか一項に記載の医療機器。
  7.  それぞれ軸心方向が前記医療機器本体の軸心方向に沿って延在するように前記医療機器本体に埋設されて前記医療機器本体を補強する管状の第1補強層及び第2補強層を更に有し、
     前記第1補強層は、前記第2補強層の内側に配置され、
     前記第1補強層と前記第2補強層とのうちの少なくとも何れか一方は、当該医療機器における前記第2マーカーの配置領域よりも近位端側の領域から当該配置領域よりも遠位端側の領域に向けて曲げ剛性が小さくなっているか、又は、当該配置領域よりも遠位端側には存在していない請求項1乃至6の何れか一項に記載の医療機器。
  8.  前記操作線は、前記医療機器本体における前記第1補強層と前記第2補強層との間の層を通して、前記医療機器本体における前記第2マーカーよりも近位端側の領域から、前記医療機器本体における前記第2マーカーよりも遠位端側の領域へ導かれている請求項7に記載の医療機器。
  9.  前記第2マーカーは、環状の形状に形成され、前記第2補強層の周囲を囲むように配置されている請求項7又は8に記載の医療機器。
  10.  前記第1補強層及び前記第2補強層の各々は、線材をメッシュ状に編組することにより構成されたブレード層であるか、又は、線材を螺旋状に巻回することにより構成されたコイルである請求項7乃至9の何れか一項に記載の医療機器。
  11.  前記医療機器本体の内部には、前記医療機器本体の長手方向に沿ってサブルーメンが形成され、前記サブルーメン内に前記操作線が挿通されている請求項1乃至10の何れか一項に記載の医療機器。
  12.  前記サブルーメンは、前記医療機器本体の近位端部から、前記第1マーカーの近傍まで延在している請求項11に記載の医療機器。
  13.  前記サブルーメンは、前記医療機器本体内に埋設された中空管の内腔により構成されている請求項11又は12に記載の医療機器。
  14.  前記サブルーメンよりも大径のメインルーメンが、前記医療機器本体内に、前記医療機器本体の長手方向に沿って形成されている請求項11乃至13の何れか一項に記載の医療機器。
  15.  前記メインルーメンは、前記医療機器本体の遠位端において開口しており、
     前記メインルーメンを介して前記医療機器本体の近位端から遠位端へ供給物を供給可能であることを特徴とする請求項14に記載の医療機器。
  16.  前記第2補強層は、当該第2補強層の周方向及び長手方向の全体に亘って、第1補強層から離間して配置されている請求項7乃至15の何れか一項に記載の医療機器。
  17.  当該医療機器はカテーテルである請求項1乃至16の何れか一項に記載の医療機器。
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