JP2015093033A - 医療機器 - Google Patents

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Kenichi Kanemasa
賢一 兼政
田中 速雄
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速雄 田中
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Abstract

【課題】屈曲操作時に生じる操作線の弛みを抑制し、不測経路への操作線のはみ出しを防止しうる医療機器を提供する。
【解決手段】医療機器は、長尺で可撓性を有するシース部10と、シース部10の中に延在し、シース部10の遠位部に先端を固定されている複数の操作線30a、30bと、シース部10の近位端側に設けられ、少なくとも一の操作線30aを牽引すると共に他の操作線30bを送り出し、牽引された一の操作線30aに対応する方向へシース部10を屈曲させるワイヤ固定盤64(屈曲操作部)と、を備え、操作線30bの一部領域が、螺旋状または渦巻状に成形されているバネ領域33bであり、ワイヤ固定盤64により送り出された他の操作線30bに弛みが生じることが、バネ領域33bによって抑制されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、医療機器に関する。
操作線を牽引して遠位部を屈曲操作することが可能なカテーテルが提案されている。血管などの体腔にこの種のカテーテルを挿入した場合、体腔の分岐点において遠位部を屈曲させることで挿入方向を選択することが可能になる。比較的太径のカテーテルの場合、操作線として太幅のワイヤを用い、このワイヤを押し込むことでカテーテルの遠位部が一方に屈曲し、逆にこのワイヤを引っ張ることで他方に屈曲させることができる。
これに対し、比較的細径のカテーテル、特に末梢血管に挿入可能な細径のマイクロカテーテルの場合、操作線は極めて細いことから、操作線を押し込んで遠位部を屈曲させることはできない。極細の操作線は押し込んでも容易に撓み、座屈してしまうため、カテーテルの遠位部を屈曲させるだけの押込力を伝達することができないためである。したがって、マイクロカテーテルなどの細径のカテーテルの場合、一般に複数本の操作線を対向して設け、屈曲させたい方向に位置する操作線を選択して牽引し、他方を弛めることで、牽引された操作線を内側としてカテーテルの遠位部を屈曲させる。
このため、複数本の操作線を備えるカテーテルでは、一方の操作線を牽引すると同時に他方を弛めることができるよう、リールやホイールなどと呼ばれる操作盤で回動操作することが一般的である。
この種のカテーテルとして、下記の特許文献1を例示する。
特許文献1には、操作線の先端をカテーテル遠位部に、基端を制御機構内の定力バネに固定し、当該操作線をプーリーに掛架し、動滑車の法則を利用してより小さい操作盤の回転でより大きい屈曲操作を実現した技術が記載されている。
特開2006−000649号公報
特にマイクロカテーテルのように細径のカテーテルでは、操作線が極細であり破断しやすいため、その経路には操作線専用のガイドを設け、回動する操作盤や他の操作線に対する不測の接触を避けるように構成されるのが一般的である。ここでガイドとは、例えば、特許文献1では図10等に図示されるポートや図2等に図示されるシースである。
上述のような一方の操作線を牽引すると同時に他方を弛める構成を備えるカテーテルでは、一方の操作線の牽引量が大きくなると必然的に他方の操作線の弛みも大きくなる。従って、許容を超える弛みについては、ガイドを設けても不測の経路に操作線がはみ出す可能性がある。
特許文献1に記載の技術は、操作線の一端が定力バネに固定されており、当該定力バネで操作線の弛みを吸収することが記載されている。しかし、定力バネであり、一定の張力が常に操作線に負荷されるため、経時につれシースはその長手方向に縮んでしまう。また、操作線の劣化も早まり、断線しやすくなる。あるいは、特許文献1に記載の技術において、仮に、定力バネによる初期負荷をゼロとすれば、上述の懸念は解消されるものの、操作盤を操作した時、牽引される一方の操作線の張力は専ら定力バネが繰り出されることに費やされ、シースの遠位部に張力を与えることができず、シースを屈曲させることができない。また、他方の操作線に生じる弛みを吸収することもできない。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、非屈曲操作時においては操作線の張力を極力小さく抑え、屈曲操作時においては操作線に生じる弛みを抑制することにより不測経路への操作線のはみ出しも防止しうる医療機器を提供するものである。
本発明によれば、長尺で可撓性を有するシース部と、前記シース部の中に延在し、前記シース部の遠位部に先端を固定されている複数の操作線と、前記シース部の近位端側に設けられ、少なくとも一の前記操作線を牽引すると共に他の前記操作線を送り出し、牽引された前記一の操作線に対応する方向へ前記シース部を屈曲させる屈曲操作部と、を備え、前記操作線の一部領域が、螺旋状または渦巻状に成形されたバネ領域であり、前記屈曲操作部により送り出された前記他の操作線に弛みが生じることが、前記バネ領域によって抑制されている医療機器が提供される。
本発明によれば、非屈曲操作時においては操作線の張力を極力小さく抑え、屈曲操作時においては操作線に生じる弛みを抑制することにより不測経路への操作線のはみ出しも防止しうる医療機器が提供される。
図1(a)は本発明の第一実施形態のカテーテルの平面図である。図1(b)は屈曲操作部を一方向に操作した状態を示すカテーテルの平面図である。図1(c)は屈曲操作部を他方向に操作した状態を示すカテーテルの平面図である。 カテーテルの横断面図であり、図1(a)のII−II線断面図である。 カテーテルの遠位部の縦断面図であり、図2のIII−III線断面図である。 操作部の側面図である。 操作部の内部構造を説明する平面図である。 下側本体および屈曲操作部の分解斜視図である。 第一実施形態におけるワイヤ固定盤の回転とバネ領域の伸張の関係を示す模式平面図である。このうち(a)はワイヤ固定盤を時計回りに回転させた時、(b)はワイヤ固定盤を反時計回りに回転させた時をそれぞれ示す。 第二実施形態における操作線の経路とバネ領域とを示す模式平面図である。(a)は初期状態、(b)は巻付部を反時計回りにθ回転させた時をそれぞれ示す。 バネ領域を有さないカテーテルにおいて、巻付部を反時計回りにθ回転させた時の操作線の経路を示す模式平面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
<第一実施形態>
はじめに、本実施形態のカテーテル100の概要を説明する。
図1(a)は、本実施形態のカテーテル100の全体構成を示す平面図である。図1(b)は、屈曲操作部60を一方向(同図における時計回り)に操作した状態を示すカテーテル100の平面図である。図1(c)は、屈曲操作部60を他方向(同図における反時計回り)に操作した状態を示すカテーテル100の平面図である。
図2は、カテーテル100の横断面図であり、図1(a)のII−II線断面図である。
図3は、カテーテル100の遠位部DEの縦断面図であり、図2のIII−III線断面図である。
図4は、操作部50の側面図である。
図5は、操作部50の内部構造を示す平面図である。図5においては、上側本体82、ロックスライダ88、ダイヤル操作部61、リミッター部材62、掛合部材63(図6参照)、ハブコネクタ70およびプロテクタ87を図示省略している。
図6は、下側本体84および屈曲操作部60の分解斜視図である。
本実施形態に係る医療機器(例えば、カテーテル100)は、シース部10と、複数の操作線30(30a、30b)と、屈曲操作部60とを備える。
シース部10は、長尺で可撓性を有する。操作線30は、シース部10の中に延在し、シース部10の遠位部DEに先端を固定されている。屈曲操作部60は、シース部10の近位端側に設けられ、少なくとも一の操作線30を牽引すると共に他の操作線30を送り出し、牽引された一の操作線30に対応する方向へシース部10を屈曲させる。操作線30の一部領域は、螺旋状または渦巻状に成形されているバネ領域33であり、屈曲操作部60により送り出された他の操作線30に弛みが生じることが、バネ領域33によって抑制されている。
本実施形態のカテーテル100は、操作線30が弛む方向に操作されても操作線30自体(バネ領域33)が弛みを抑制するので、不測経路への操作線30のはみ出し防止が可能であることを特徴とする。
なお、遠位部DEは、カテーテル100(シース部10)の遠位端を含む所定の長さ領域のことをいう。
ここで、操作線30の先端とは、カテーテル100(シース部10)の遠位端側の一端である。また、操作線30の基端とは、カテーテル100(シース部10)の近位端側の一端である。
ここで、螺旋状とは、任意に定めた基準点を通過する軸の周囲で旋回するにつれて当該基準点から軸方向に遠ざかる、あるいは逆向きにたどれば当該基準点に軸方向に近づく空間曲線からなる形状をいう。また、螺旋状の操作線30はいわゆるコイルばねと言える。
ここで、渦巻状とは、上記の螺旋状(空間曲線)の軸方向成分を、平面曲線とみなせる程度に、その径と比して十分に小さく縮めた形状をいい、円や円弧も含むものとする。また、渦巻状の操作線30はいわゆる渦巻ばねと言える。
ここで、操作線30の弛みを抑制するとは、操作線30に生じる撓みや緩みを抑えることをいい、例えば、弛みを局所的に集中させること、弛みを吸収すること、弛みによる不測経路への操作線30のはみ出しを制限することを含む意味とする。
ここで、不測経路へのはみ出しとは、初期状態における操作線30の経路から大きく外れることをいう。具体的には、他の操作線30に接触する、あるいは巻回された部材から脱離すること等をいう。
操作部50は、シース部10の基端部PEに装着される操作部本体80と、操作線30a、30bの牽引操作により複数本の操作線30a、30bに個別に牽引力を付与する屈曲操作部60と、を備えている。
操作部本体80は、使用者が手で把持するハウジングである。シース部10の基端部PEは、管状のプロテクタ87に保護されたうえ、操作部本体80の内部に導入されている。
操作部本体80は、上側本体82および下側本体84により屈曲操作部60(ダイヤル操作部61、軸部材65等)を上下方向から挟持してなる。分離面81は、上側本体82と下側本体84との接合面にあたる。
操作部50は、操作部本体80および屈曲操作部60に加えて、ハブコネクタ70を備えている。ハブコネクタ70は操作部本体80の後端部に装着されている。ハブコネクタ70には、シース部10の最基端(近位端)が接続されて互いに連通しており、ハブコネクタ70の後方(図1(a)の右方)からシリンジ(図示せず)が装着される。シリンジによってハブコネクタ70内に薬液等を注入することにより、主管腔20(図2、図3を参照)を介して薬液等を患者の体腔内へ供給することができる。
操作部50の寸法、すなわちプロテクタ87の先端からハブコネクタ70の後端までの寸法は、5cmから15cm程度である。
つぎに、カテーテル100の動作の概要を説明する。
図2および図3に示すように、シース部10には操作線30a、30bが挿通されている。操作線30a、30bは操作部本体80の内部でシース部10から側方に引き出されて、屈曲操作部60に直接的または間接的に連結されている。
本実施形態の屈曲操作部60は操作部本体80に対して回転可能である。なお、本実施形態において、回転と回動とは区別しない。屈曲操作部60を一方向に回転させると第一の操作線30aが緊張して第二の操作線30bが弛緩し、屈曲操作部60を他方向に回転させると第二の操作線30bが緊張して第一の操作線30aが弛緩する。牽引された操作線30a、30bはカテーテル100の遠位部DEを屈曲させる。
具体的には、図1(b)に示すように屈曲操作部60を一方向(時計回り)に回転させると、第一の操作線30a(図3を参照)が基端側に牽引されてシース部10の遠位部DEは屈曲する。図1(c)に示すように屈曲操作部60をその回転軸周りにおいて他方向(反時計回り)に回転させると、第二の操作線30bが基端側に牽引されて遠位部DEは逆向きに屈曲する。このように、2本の操作線30a、30bを選択的に牽引することにより、カテーテル100の遠位部DEを、互いに同一平面に含まれる第一または第二の方向に選択的に屈曲させることができる。
ここで、シース部10が屈曲するとは、シース部10が「くの字」状に折れ曲がる態様と、弓なりに湾曲する態様とを含む。
本実施形態のように、複数本の操作線30a、30bの一方を弛めると他方が牽引される操作部50の場合には、これらの複数本の操作線30a、30bを共に弛めておくための機構が必要となる。本実施形態は、これを屈曲操作部60の遷移により実現する。
屈曲操作部60(ダイヤル操作部61:図6を参照)の周面には凹凸係合部が形成されている。操作部本体80には、屈曲操作部60に対して接離可能に摺動するロックスライダ88が設けられている。ロックスライダ88を屈曲操作部60に向けて摺動させると互いに係合して屈曲操作部60の回転が規制される。これにより、カテーテル100の遠位部DEが屈曲した図1(b)または(c)の状態でロックスライダ88を操作して屈曲操作部60の回転を規制して、カテーテル100の屈曲状態を保持することができる。
つぎに、カテーテル100の詳細構造を説明する。本実施形態のカテーテル100は、シース部10を血管内に挿通させて用いられる血管内カテーテルである。
<シース部について>
図2および図3を用いてシース部10の構造を説明する。
シース部10は、内部に主管腔20が通孔形成された中空管状かつ長尺の部材である。シース部10は、肝臓の8つの亜区域の何れにも進入させることが可能な外径および長さに形成されている。シース部10の遠位部DEの外径は1mm未満であり、本実施形態のカテーテル100は末梢血管に挿入可能なマイクロカテーテルである。
シース部10は、主管腔20と、主管腔20よりも小径で複数本の操作線30a、30bがそれぞれ挿通された複数の副管腔32と、を有している。
シース部10は、主管腔20の周囲に補強ワイヤ24を巻回してなるワイヤ補強層26と、このワイヤ補強層26の外側に埋設され主管腔20よりも小径の副管腔32を画定する樹脂製の中空管28と、ワイヤ補強層26および中空管28を内包する樹脂製の外層38と、を含む。
シース部10は積層構造を有している。主管腔20を中心に、内径側から順に内層22、第一外層34および第二外層36が積層されてシース部10は構成されている。第二外層36の外表面には親水層(図示せず)が形成されている。内層22、第一外層34および第二外層36は可撓性の樹脂材料からなり、それぞれ円環状で略均一の厚みを有している。第一外層34および第二外層36を併せて外層38と呼称する場合がある。
内層22はシース部10の最内層であり、その内壁面により主管腔20を画定する。主管腔20の横断面形状は特に限定されないが、本実施形態では円形である。横断面円形の主管腔20の場合、その直径は、シース部10の長手方向に亘って均一でもよく、または長手方向の位置により相違してもよい。たとえば、シース部10の一部または全部の長さ領域において、先端から基端に向かって主管腔20の直径が連続的に拡大するテーパー状としてもよい。
内層22の材料は、例えば、フッ素系の熱可塑性ポリマー材料を挙げることができる。このフッ素系の熱可塑性ポリマー材料としては、具体的には、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)およびペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)を挙げることができる。内層22をこのようなフッ素系ポリマー材料で構成することにより、主管腔20を通じて薬液等を供給する際のデリバリー性が良好となる。また、主管腔20にガイドワイヤーを挿通する場合に、ガイドワイヤーの摺動抵抗が低減される。
外層38の内側層にあたる第一外層34の内部には、内径側から順にワイヤ補強層26および中空管28が埋設されている。外層38の外側層にあたる第二外層36の内部には第二補強層40が設けられている。第二補強層40は、第一外層34の外表面に接している。ワイヤ補強層26と第二補強層40は、シース部10と同軸に配置されている。第二補強層40はワイヤ補強層26および中空管28の周囲を取り囲むように、これらと離間して配置されている。
外層38の材料としては熱可塑性ポリマー材料を用いることができる。この熱可塑性ポリマー材料としては、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリアミド(PA)、ポリアミドエラストマー(PAE)、ポリエーテルブロックアミド(PEBA)などのナイロンエラストマー、ポリウレタン(PU)、エチレン−酢酸ビニル樹脂(EVA)、ポリ塩化ビニル(PVC)またはポリプロピレン(PP)を挙げることができる。
外層38には無機フィラーを混合してもよい。無機フィラーとしては、硫酸バリウムや次炭酸ビスマスなどの造影剤を例示することができる。外層38に造影剤を混合することで、体腔内におけるシース部10のX線造影性を向上することができる。
第一外層34と第二外層36とは、同種または異種の樹脂材料からなる。図2では第一外層34と第二外層36との境界面を明示してあるが、本発明はこれに限られない。第一外層34と第二外層36とを同種の樹脂材料で構成した場合、両層の境界面は渾然一体に融合していてもよい。すなわち、本実施形態の外層38は、第一外層34と第二外層36とが互いに区別可能な多層で構成されていてもよく、または第一外層34と第二外層36とが一体となった単一層として構成されていてもよい。
第二外層36の外表面に形成される親水層(図示せず)は、カテーテル100の最外層を構成する。親水層は、シース部10の全長に形成されていてもよく、または遠位部DEを含む先端側の一部長さ領域のみに形成されていてもよい。親水層は、たとえば、ポリビニルアルコール(PVA)などの無水マレイン酸系ポリマーやその共重合体、ポリビニルピロリドンなどの親水性の樹脂材料からなる。
ワイヤ補強層26は、シース部10のうち操作線30よりも内径側に設けられて内層22を保護する保護層である。操作線30の内径側にワイヤ補強層26が存在することで、操作線30が第一外層34および内層22を破断させて主管腔20に露出することを防止する。
ワイヤ補強層26は補強ワイヤ24を巻回してなる。補強ワイヤ24の材料には、タングステン(W)、ステンレス鋼(SUS)、ニッケルチタン系合金、鋼、チタン、銅、チタン合金または銅合金などの金属材料のほか、内層22および第一外層34よりも剪断強度が高いポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)またはポリエチレンテレフタレート(PET)などの樹脂材料を用いることができる。本実施形態では、補強ワイヤ24としてステンレス鋼の細線を挙げる。
ワイヤ補強層26は、補強ワイヤ24をコイル巻回またはメッシュ状に編組してなる。補強ワイヤ24の条数や、コイルピッチ、メッシュ数は特に限定されない。本実施形態のワイヤ補強層26は、多条の補強ワイヤ24をメッシュ状に編組したブレード層である。
中空管28は副管腔32を画定する中空管状の部材である。中空管28は第一外層34の内部に埋設されている。中空管28は、たとえば熱可塑性ポリマー材料により構成することができる。その熱可塑性ポリマー材料としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、または四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(FEP)などの低摩擦樹脂材料が挙げられる。
中空管28は、外層38よりも曲げ剛性率および引張弾性率が高い材料で構成されている。
図2に示すように、ワイヤ補強層26の周囲に180度対向して2本の中空管28が配置され、これらの2本の中空管28には操作線30(30a、30b)がそれぞれ挿通されている。2本の中空管28は、シース部10の軸心方向に対して平行である。
図2に示すように、2本の中空管28は主管腔20を取り囲むように、同一の円周上に配置されている。本実施形態に代えて、3本または4本の中空管28を主管腔20の周囲に等間隔で配置してもよい。この場合、総ての中空管28に操作線30を配置してもよく、または一部の中空管28に操作線30を配置してもよい。
操作線30は、中空管28に対して摺動可能に遊挿されている。操作線30の先端部はシース部10の遠位部DEに固定されている。操作線30を基端側に牽引することで、シース部10の軸心に対して偏心した位置に引張力が付与されるためシース部10は屈曲する。本実施形態の操作線30は極めて細く可撓性が高いため、操作線30を遠位側に押し込んでも、シース部10の遠位部DEには実質的に押込力は付与されない。
操作線30は、単一の線材により構成されていてもよいが、複数本の細線を互いに撚りあわせることにより構成された撚り線であってもよい。操作線30の一本の撚り線を構成する細線の本数は特に限定されないが、3本以上であることが好ましい。細線の本数の好適な例は、7本または3本である。
操作線30としては、低炭素鋼(ピアノ線)、ステンレス鋼(SUS)、耐腐食性被覆した鋼鉄線、チタンもしくはチタン合金、またはタングステンなどの金属線を用いることができる。このほか、操作線30としては、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリ(パラフェニレンベンゾビスオキサゾール)(PBO)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリイミド(PI)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、またはボロン繊維などの高分子ファイバーを用いることができる。
本実施形態のカテーテル100は、2本の操作線30が中空管28に挿通され、シース部10の遠位部DEに対して個別に固定されている。ここで、操作線30が2本であるとは、2本のワイヤが個別に形成されたものでもよく、または1本のワイヤがシース部10の遠位部DEで折り返されて両端が屈曲操作部60で個別に牽引可能になっていてもよい。すなわち、本実施形態において操作線30が複数本または2本であるとは、シース部10の遠位部DEを屈曲させる牽引力を付与する経路が複数本または2本存在することを意味する。
仮に、2本の操作線30が1本のワイヤをシース部10の遠位部DEで折り返すことにより構成されている場合、操作線30の先端とは、遠位部DEにおけるワイヤの折り返し部分をいう。
第二補強層40は、シース部10のうち操作線30よりも外周側に設けられて第二外層36を保護する保護層である。操作線30の外周側に第二補強層40が存在することで、操作線30が第二外層36および親水層(図示せず)を破断させてシース部10の外部に露出することを防止する。
第二補強層40は第二補強ワイヤ42をコイル巻回またはメッシュ状に編組してなる。第二補強ワイヤ42には、ワイヤ補強層26の補強ワイヤ24として例示した上記の材料を用いることができる。第二補強ワイヤ42と補強ワイヤ24とは同種の材料でもよく、または異種の材料でもよい。本実施形態では、第二補強ワイヤ42として、補強ワイヤ24と同種の材料(ステンレス鋼)からなる細線をメッシュ状に編組したブレード層を例示する。
第二補強ワイヤ42と補強ワイヤ24との線径および条数は、互いに同一でもよく、または異なってもよい。
シース部10の遠位部DEには、第一マーカー14と、この第一マーカー14よりも近位側に位置する第二マーカー16と、が設けられている。第一マーカー14および第二マーカー16は、白金など、X線等の放射線が不透過の材料からなるリング状の部材である。第一マーカー14および第二マーカー16の2つのマーカーの位置を指標とすることにより、放射線(X線)観察下において体腔(血管)内におけるシース部10の先端の位置を視認することができる。これにより、カテーテル100の屈曲操作を行うのに最適なタイミングを容易に判断することができる。
操作線30の先端部は、シース部10のうち第二マーカー16よりも遠位側の部分に固定されている。操作線30を牽引することで、遠位部DEのうち第二マーカー16よりも遠位側の部分が屈曲する。本実施形態のカテーテル100では、操作線30の先端部は第一マーカー14に固定されている。操作線30を第一マーカー14に固定する態様は特に限定されず、ハンダ接合、熱融着、接着剤による接着、操作線30と第一マーカー14との機械的掛止などを挙げることができる。
ワイヤ補強層26および第二補強層40の近位端は、シース部10の近位端、すなわち操作部50の内部に位置している。
内層22の遠位端は、シース部10の遠位端まで到達していてもよく、または遠位端よりも僅かに基端側で終端していてもよい。内層22の近位端は、シース部10の近位端、すなわち操作部50の内部に位置している。
シース部10の代表的な寸法について説明する。
主管腔20の直径は400μm〜600μm(上限値および下限値を含む。以下同じ。)、内層22の厚さは5μm〜30μm、外層38の厚さは10μm〜200μmである。中空管28の肉厚は内層22よりも薄く、かつ1μm〜10μmである。ワイヤ補強層26の内径は410μm〜660μm、ワイヤ補強層26の外径は450μm〜740μm、第二補強層40の内径は560μm〜920μm、第二補強層40の外径は600μm〜940μmである。
第一マーカー14の内径は450μm〜740μm、第一マーカー14の外径は490μm〜820μm、第二マーカー16の内径は600μm〜940μm、第二マーカー16の外径は640μm〜960μmである。
カテーテル100の軸心から中空管28の中心までの半径(距離)は300μm〜450μm、中空管28の内径(直径)は40μm〜100μm、操作線30の太さは25μm〜60μmである。
シース部10の直径は700μm〜980μm、すなわち外径が直径1mm未満であり、シース部10は末梢血管に挿入可能なマイクロカテーテルを構成する。
シース部10の線膨張係数は、操作線30の線膨張係数よりも大きい。一例として、シース部10の線膨張係数は100ppm/K以上300ppm/K以下、操作線30のセル膨張係数は10ppm/K以上30ppm/K以下である。
また、シース部10の膨潤係数は操作線30の膨潤係数よりも大きい。ここで、シース部10の線膨張係数または膨潤係数とは、シース部10の積層構造の全体でみた場合の線膨張係数または膨潤係数である。すなわち、内層22、外層38、ワイヤ補強層26、第二補強層40、中空管28およびその他の互いに密着して一体化された構成要素(操作線30を除く)の複合構造体としての合成の線膨張係数または膨潤係数である。上記各構成要素の単独の線膨張係数または膨潤係数に、それぞれのヤング率と、断面積における面積比率を乗じて概算することができる。
本実施形態のカテーテル100は、シース部10の線膨張係数および膨潤係数が操作線30のそれらよりも大きいが、これに対し操作線30にバネ領域33を設けているため、加熱滅菌時や夏季の輸送環境など、カテーテルの組立や包装後の種々の環境下でも操作線30に過張力が負荷されない。なぜならば、シース部10の熱膨張や膨潤変形に追随してバネ領域33が伸張するからである。
一方、冬季において、本実施形態のカテーテル100は、気温低下に伴いシース部10が熱収縮するが、これに対しバネ領域33も追随して短縮するので、操作線30に生じる弛みが吸収される。
<操作部の内部構造について>
次に、操作部50の内部構造について詳細に説明する。
シース部10の基端部PEは屈曲操作部60の下部を通過して、操作部本体80(下側本体84)の後端部84bよりも後方まで引き出されている。シース部10の基端部PEには、操作部本体80の内部にあたる位置において、外周面から中空管28に至る側孔12が穿設されている。側孔12は中空管28の周面を貫通している。操作線30a、30bは、この側孔12を通じて中空管28の外部側方に引き出されている。
側孔12を通じて中空管28から引き出された操作線30a、30bには、各々の一部領域にバネ領域33a、33bが形成されている。
本実施形態の操作線30a、30bの一部領域は、螺旋状に成形されていることによってバネ領域33a、33bを形成しており、屈曲操作部60により送り出された他の操作線30(牽引された一の操作線が30aならば他の操作線は30b、牽引され一の操作線が30bなら他の操作線は30a)において、バネ領域33の短縮長さが他の直線状領域の短縮長さより大きい。
ここで、バネ領域33の短縮長さとは、操作線30の線材方向への短縮長さではなく、バネ領域33の巻軸方向への短縮長さを意味している。
これにより、屈曲操作部60により送り出された操作線30に生じる弛みを、バネ領域33により局所的に吸収しうる。
バネ領域33は、操作線30の一部領域であり、同一部材である。すなわち、操作線30の直線状の領域とバネ領域33とは連続している。
本実施形態のバネ領域33は、コイルばねと言える旨を述べたが、より好ましくは粗巻き(ピッチ巻き)されたコイルばねである。なぜならば、初期加重がゼロであっても、バネ領域33の巻軸方向に縮みうるからである。
屈曲操作部60は、複数の操作線30の基端を固定された回動自在の回転体(ワイヤ固定盤64)を有し、一の操作線30は、ワイヤ固定盤64の回動で巻き取られることにより牽引される。
より具体的には、屈曲操作部60は以下のように構成されている。
図5に示すように、屈曲操作部60は複数の係合部66を有し、複数本の操作線30a、30bの基端が係合部66に係合され、屈曲操作部60に固定されている。具体的な係合の態様として、操作線30a、30bは、係合部66に対して交絡されたうえ接着剤により固着されている。
2本の操作線30a、30bは、ワイヤ固定盤64の周囲に互いに逆向きに巻回されている。操作線30a、30bは、それぞれ、360度を超える巻回角度でワイヤ固定盤64に巻回されている。これにより、図1(a)の初期状態から屈曲操作部60を360度に亘って回転操作しても、弛められる側の操作線30の送り出し長さが不足することがない。
図6に示すように、本実施形態の屈曲操作部60は、ダイヤル操作部61、リミッター部材62、掛合部材63、ワイヤ固定盤64および軸部材65を含む。
ダイヤル操作部61は屈曲操作部60の外周側に配置されて操作者が手指で直接に接触して操作する回転盤である。
リミッター部材62は、ダイヤル操作部61に対して回転不可に装着される。リミッター部材62は、バネ係合部62aと軸部62bを有している。バネ係合部62aはリミッター部材62の径方向に突没可能に変形する弾性変形部材である。軸部62bには軸部材65の回転軸65aが挿通される。軸部62bの状態には非円形の係止凸部62cが形成されている。係止凸部62cは、ダイヤル操作部61の開口部61cに対して回転不可に嵌合する。これにより、リミッター部材62とダイヤル操作部61とは一体となって回転軸65aまわりに回転する。
掛合部材63は、リミッター部材62の軸部62bを挿通するとともに、バネ係合部62aと係脱自在に係合する環状部材である。掛合部材63は有底円環状をなし、円形の周壁の内周面には波形の凹凸部63aが形成されている。凹凸部63aの周方向の複数箇所で、リミッター部材62のバネ係合部62aが係合する。リミッター部材62と掛合部材63とが所定以上のトルクで相対的に捩られると、バネ係合部62aと凹凸部63aとの係合が外れる。掛合部材63は、複数の凹欠部63bを有している。
ワイヤ固定盤64は操作線30a、30bを巻き付けるボビンである(図8および図9を参照)。ワイヤ固定盤64は一対の大径のフランジ部64bと、その間に形成された小径の巻付部64cと、を備えている。フランジ部64bの一方(本実施形態では図6における上側のフランジ部64b)に、スリット64aおよび係合部66が形成されている。
ワイヤ固定盤64の上面には複数本の突起部64dが形成されている。突起部64dが掛合部材63の凹欠部63bに嵌合することにより、掛合部材63はワイヤ固定盤64に対して回転不可に固定され、両者は軸部材65に対して回転自在に軸支されている。
上述のように、リミッター部材62と掛合部材63とが互いに所定以上のトルクで捩られることでリミッター部材62のバネ係合部62aと掛合部材63との係合が外れる。このため、使用者がダイヤル操作部61に対して上記所定以上のトルクを付与した場合に、このトルクが掛合部材63およびワイヤ固定盤64を通じて操作線30aまたは30bに伝達されることがない。言い換えると、リミッター部材62および掛合部材63は操作線30a、30bの牽引を所定量以下に制限する牽引量制限部を構成している。
なお、本実施形態では所定以下のトルク(牽引力)に制限する牽引量制限部の構成例を示したが、操作線30を牽引した距離(牽引長)を所定以下に制限する構成にしてもよい。
軸部材65は、ワイヤ固定盤64を収容する円形の凹部を有する保持部材であり、上方
に突出する回転軸65aと、下方にそれぞれ突出するガイドリブ65b、65cを備えている。
回転軸65aにはダイヤル操作部61、リミッター部材62、掛合部材63およびワイヤ固定盤64が回転可能に装着される。これにより屈曲操作部60が一体に構成される。
ガイドリブ65b、65cは二対の平行な板状の突起部である。一対のガイドリブ65cには、それぞれ外向きに突出する爪部68が形成されている。
下側本体84は、ガイドリブ65bに接する内側ガイド84jと、ガイドリブ65cに接する間欠リブ84iと、を備えている。内側ガイド84jおよび間欠リブ84iは、下側本体84の前後方向に延在するそれぞれ一対の板状の凸部である。一対の間欠リブ84iは空隙84hにより分断されて離散的に形成された複数のリブ片の集合である。
軸部材65を下側本体84に装着すると、爪部68が空隙84hに係合し、ガイドリブ65cは一対の間欠リブ84iの内側に沿って配置され、ガイドリブ65bは内側ガイド84jと間欠リブ84iとの間に挟まれて配置される。
以上に説明した構成で、ダイヤル操作部61、リミッター部材62、掛合部材63、ワイヤ固定盤64および軸部材65を一体に組み合わせてなる屈曲操作部60は、下側本体84に取り付けられ、固定されている。
<回転操作とバネ領域の伸張について>
図7は、ワイヤ固定盤64の回転とバネ領域33a、33bの伸張の関係を示す模式図である。このうち(a)はワイヤ固定盤64を時計回りに回転させた時、(b)はワイヤ固定盤64を反時計回りに回転させた時をそれぞれ示す。
なお、図7においては、操作線30、ワイヤ固定盤64、軸部材65およびシース部10を図示し、他の部材を図示省略している。
図7(a)に示すとおり、ワイヤ固定盤64を時計回りに回転させた場合、ワイヤ固定盤64により一の操作線30aが牽引されて、他の操作線30bが遠位端側へと送り出される。
この場合、ワイヤ固定盤64により送り出された他の操作線30bに弛み生じ、この弛みはバネ領域33bにより局所的に吸収されうる。
ワイヤ固定盤64により牽引された操作線30aの延在方向においては、牽引量に応じてバネ領域33aが伸張し、ある程度伸張した状態に達した後にその引張荷重が十分に遠位部DEへ伝達されるようになる。
このように引張荷重が伝達されることによって、カテーテル100(シース部10)は、牽引された操作線30aに対応する方向(シース部10の中心軸から視て操作線30aが挿通されている中空管28の方向)へ屈曲することができる。
屈曲操作部60による一の操作線30aの牽引量が所定量(牽引量制限部による制限量)に達したとき、他の操作線30bのバネ領域33bは、側孔12よりシース部10の近位端側に位置するとよい。より好ましくは、屈曲操作部60による一の操作線30aの牽引量が所定量に達したとき、他の操作線30bのバネ領域33bは、屈曲操作部60から当該他の操作線30bが接離する位置と、側孔12との間に位置するとよい。
なお、上述の通り、本実施形態のカテーテル100は、リミッター部材62および掛合部材63により牽引量制限部を構成し、屈曲操作部60による操作線30の牽引量を所定量以下に制限する。また、カテーテル100は、シース部10の中に埋設され、操作線30が挿通され、当該操作線30が引き出される側孔12(開口部)が基端側に設けられた中空管28を備えている。
また、図7(b)に示すとおり、ワイヤ固定盤64を反時計回りに回転させた場合、ワイヤ固定盤64により一の操作線30bが牽引されて、他の操作線30aが遠位端側へと送り出される。
この場合、ワイヤ固定盤64により送り出された他の操作線30aに弛み生じ、この弛みはバネ領域33aにおいて局所的に吸収されうる。
ワイヤ固定盤64により牽引された操作線30bの延在方向においては、牽引量に応じてバネ領域33bが伸張し、ある程度の伸張した状態に達した後にその引張荷重が十分に遠位部DEへ伝達される。そして、カテーテル100(シース部10)は、牽引された操作線30bに対応する方向(シース部10の中心軸から視て操作線30bが挿通されている中空管28の方向)へ屈曲することができる。
屈曲操作部60による一の操作線30bの牽引量が所定量に達したとき、他の操作線30aのバネ領域33aは、側孔12よりシース部10の近位端側に位置するとよい。より好ましくは、屈曲操作部60による一の操作線30bの牽引量が所定量に達したとき、他の操作線30aのバネ領域33aは、屈曲操作部60から当該他の操作線30aが接離する位置と、側孔12との間に位置するとよい。
中空管28の内径は30〜100μm、操作線30の太さは中空管28の内径より小さく、具体的には30〜60μmである。操作線30の絡まり防止のため、又、操作線30のスムーズな挿通のため、中空管28は操作線30を挿通させた状態で微小の間隙ができる程度が好ましい。そして、螺旋状に形成されたバネ領域33の径は、中空管28の内径より大きくすることができ、中空管28の中に挿通しない大きさとすることができる。
また、螺旋状に形成されたバネ領域33は、ワイヤ固定盤64に巻き取られると一対からなるフランジ部64bに挟まる可能性もある。
従って、所定量に制限される牽引操作の範囲内の何れにおいても、バネ領域33はワイヤ固定盤64により巻き取られない、且つ、中空管28に挿通されない領域に形成されることが好ましい。なお、中空管28に挿通されないと言っても、バネ領域33の全部が実質的に挿通しないことをいい、バネ領域33の長手方向の寸法に比して十分に小さいバネ領域33の一部が中空管28に挿通することは許容してもよい。
本実施形態のバネ領域33は、上記のように作用するため、操作線30の延在方向への引張荷重とひずみとの関係が正比例となっている、いわゆるフックの法則の特性を有する線バネであることが好ましい。
仮に、本実施形態のバネ領域33が、いわゆる定力バネの特性を有するコイルとすると、バネ領域33が伸びきるまで引張荷重が一定となり、カテーテル100の操作者にとっては、牽引操作の負担が増すからである。
ここで、正比例とは、厳密な意味ではなく、両者(引張荷重とひずみ)が互いに関連して増減し、両者の比が概ね一定となっていることをいう。なお、本実施形態のカテーテル100については、通常の使用範囲において操作されることを前提として説明しており、屈曲操作部60の牽引操作によってバネ領域33が弾性変形する範囲内において正比例であるものとする。
各々の操作線30(バネ領域33)に負荷される延在方向への初期荷重は、極力小さい(ゼロに近似する)ことが好ましい。なぜならば、可撓性の高いシース部10が初期加重を負荷しつづけることで縮むことを防止し、操作線30の断線を抑えるためである。
上記のように構成するので、本実施形態のカテーテル100は、初期張力がゼロであっても、牽引操作によって生じる操作線30の弛み多くをバネ領域33に集中させることができる。換言すれば、本実施形態のカテーテル100は、バネ領域33において操作線30の弛みの多くを吸収しうる。なぜならば、バネ領域33はコイルばねとして圧縮(短縮)方向にも作用するからである。
また、本実施形態のカテーテル100は、初期張力がゼロであっても、牽引操作による操作線30の張力を確実に遠位部DEに伝達させ、シース部10を屈曲させることができる。なぜならば、バネ領域33はコイルばねとして引張(伸張)方向にも作用するからである。
<第二実施形態>
本実施形態におけるカテーテル100を構成する部材およびその特性について、第一実施形態と共通部分の説明は省略し、共通となる構成要素には同じ符号を割り振るものとする。
図8は、第二実施形態における操作線30aの経路とバネ領域35aとを示す模式平面図である。(a)は初期状態(巻付部64cの回転角度がゼロの状態)、(b)は巻付部64cを反時計回りにθ回転させた時をそれぞれ示す。図9は、バネ領域を有さないカテーテル(図示せず)において、巻付部164cを反時計回りにθ回転させた時の操作線130aの経路を示す模式平面図である。
なお、図8においては、シース部10、巻付部64cおよび操作線30aを図示し、その他の部材を図示省略している。図9においては、シース部10と同等のシース部110、巻付部64cと同等の巻付部164cおよび巻付部164cに基端を固定され、その周囲に巻き回されている操作線130aとを図示し、その他の部材を図示省略している。
図8(a)に示すように、操作線30aは巻付部64c(回転体)の周囲に巻かれており、初期状態において巻付部64cに巻かれている操作線30aの少なくとも一部が、巻付部64cに沿う形状に塑性加工され、巻付部64cの周囲で渦巻状にバネ領域35aを形成している。
より詳細には、操作線30aは、操作線30aの基端側に定められた始点37aから、始点37aより先端側に位置する終点39aまでの間で巻付部64cに沿う形状に塑性加工されてバネ領域35aを形成している。始点37aから終点39aまでの寸法は、巻付部64c側周面の円周長さより大きくしてもよい。
ここで、巻付部64cに沿う形状とは、巻付部64cの側周面に近づく方向に湾曲した形状のことをいう。
バネ領域35aは、操作線30aの一部領域であり、同一部材である。すなわち、操作線30aの直線状の領域とバネ領域35aとは連続している。
本実施形態において、バネ領域35aの始点37aは、係合部66から引き出された操作線30aを巻付部64cに巻き付ける開始点とすることができる。
また、バネ領域35aの終点39aは、初期状態において操作線30aが巻付部64cの側周面から接離する位置(初期接離点)の近傍とすることができる。
本実施形態の操作線30aは、始点37aを基点として360°を超える巻回角度で巻付部64cの側周面に巻き回されている。
バネ領域35aの少なくとも一部が巻付部64c(回転体)に圧接している。すなわち、ワイヤ固定盤64に固定される前におけるバネ領域35aの径が、ワイヤ固定盤64に固定された状態(カテーテル100の完成品の初期状態)におけるバネ領域35aの径より小さくなるように、操作線30aの基端側が塑性加工されている。
ここで、固定される前におけるバネ領域35aの径とは、径が拡大又は縮小する方向に荷重をかけていない状態におけるバネ領域35aの径のことをいう。
上述のように本実施形態の操作線30aはバネ領域35aが形成されているので、図8(b)に示すように、巻付部64c(回転体)の回動により送り出された操作線30aと巻付部64cとの接離点64eは、初期状態において当該操作線30a(他の操作線)が巻付部64cから接離する位置より側孔12(開口部)の近距離に位置する。また、操作線30aは、接離点64eの近傍領域において、操作線30aのバネ領域35aの巻き方向に対して逆方向(巻付部64cから離間する方向)に湾曲し、且つ、当該近傍領域と側孔12の間において側孔12に向かう方向(シース部10に近接する方向)に湾曲する。
ここで、巻き方向とは、バネ領域35aを巻付部64cに巻き付けた方向であり、本実施形態においては反時計回りである。
上述のように、接離点64eは初期接離点より側孔12の近距離に位置する。
なぜならば、操作線30aは極めて細く可撓性が高いため、操作線30aは側孔12の中に実質的にはほとんど押し込まれず、巻付部64cの回動により送り出された操作線30aは側孔12と巻付部64cの側周面の間で滞留する。側孔12と巻付部64cの側周面の距離は、初期状態における終点39aから側孔12に挿通するまでの操作線30aの長さより短いため、滞留している操作線30aの一部は巻付部64cに密接するからである。
操作線30aは、このような経路で側孔12と巻付部64cの側周面の間で滞留しているので、比較的容易にその経路を制御することができ、不測経路にはみ出すことを防止しうる。
一方、図9に示すように、操作線130aにバネ領域35aに相当する成形を施さない場合、反時計回りに巻付部164cを回転させると、側孔112より引き出されている操作線130aは、その固定端を支点として全体的に弛み、巻付部164cから脱離してしまう。
巻付部164cの径を一対のフランジ部(図示せず)の径より小さくすることで、一定の操作線130aの脱離は許容できるものの、それを超えるとフランジ部からも操作線130aは外れてしまい、巻き取りできなくなる。
また、巻付部164cから大きく外れるので、操作線130aは図示しない他の操作線等に絡まりやすくなる。
以上説明したようにバネ領域35aを形成することにより、本実施形態のカテーテル100は、操作線30aが巻付部64cから離間することを抑制することができる。
すなわち、本実施形態のカテーテル100は、バネ領域35aを有することにより、屈曲操作部60から操作線30aが脱離し、牽引不能となることを防止することができる。
本実施形態において、操作線30bは図示省略したが、操作線30aと同様にバネ領域を形成することで、操作線30bについても巻付部64cから脱離することを抑制することができ、操作線30bが牽引不能となることを防止することができる。
ここまで複数の実施形態を示して本発明を説明したが、これらは一例である。各実施形態で説明した構成は、互いに独立した存在である必要はなく、適宜組み合わせてもよい。
例えば、カテーテル100は、第一実施形態で説明した螺旋状のバネ領域33と、第二実施形態で説明した渦巻状のバネ領域35aと、双方を備えてもよい。
また、上述した各種の構成要素は、必ずしも必須の構成要素ではなく、本発明の効果を阻害しない程度に省いても構わないし、同等に機能又は作用する他の構成要素に代えてもよい。
例えば、屈曲操作部60は回動自在の回転体として説明したが、操作部本体80に対して個別に進退移動にするスライド部を設け、当該スライド部により操作線30を牽引操作する構成としてもよい。この場合、操作線30の中途にバネ領域33に相当する螺旋状の領域を形成することにより、第一実施形態で説明した効果を奏することができる。
また、本発明の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
例えば、リミッター部材62および掛合部材63により牽引量制限部を構成する実施形態で説明したが、単一の部材で牽引量制限部を構成してもよい。
また、上記の実施形態において、本発明のバネ領域は、シース部10の開口部(側孔12)と屈曲操作部60の間、または屈曲操作部60(巻付部64c)の周囲に形成されている事例で説明したが、この態様に限られない。例えば、副管腔32(中空管28の内腔)に挿通可能な極小径のバネ領域であれば、副管腔32に挿通されている操作線30の一部領域に形成されてもよい。
本実施形態は以下の技術思想を包含する。
(1)長尺で可撓性を有するシース部と、前記シース部の中に延在し、前記シース部の遠位部に先端を固定されている複数の操作線と、前記シース部の近位端側に設けられ、少なくとも一の前記操作線を牽引すると共に他の前記操作線を送り出し、牽引された前記一の操作線に対応する方向へ前記シース部を屈曲させる屈曲操作部と、を備え、前記操作線の一部領域が、螺旋状または渦巻状に成形されたバネ領域であり、前記屈曲操作部により送り出された前記他の操作線に弛みが生じることが、前記バネ領域によって抑制されている医療機器。
(2)前記屈曲操作部は、複数の前記操作線の基端を固定された回動自在の回転体を有し、前記一の操作線は、前記回転体の回動で巻き取られることにより牽引される(1)に記載の医療機器。
(3)前記操作線の一部領域が螺旋状に成形されていることによって前記バネ領域を形成しており、前記屈曲操作部により送り出された前記他の操作線において、前記バネ領域の短縮長さが他の直線状領域の短縮長さより大きい(1)または(2)に記載の医療機器。
(4)前記屈曲操作部による前記一の操作線の牽引量を所定量以下に制限する牽引量制限部と、前記シース部の中に埋設され、前記操作線が挿通され、当該操作線が引き出される開口部が基端側に設けられた中空管と、を備え、前記屈曲操作部による前記一の操作線の牽引量が前記所定量に達したとき、前記他の操作線の前記バネ領域は、前記開口部より前記シース部の近位端側に位置する(3)に記載の医療機器。
(5)前記屈曲操作部による前記一の操作線の牽引量が前記所定量に達したとき、前記他の操作線の前記バネ領域は、前記屈曲操作部から当該他の操作線が接離する位置と、前記開口部との間に位置する(4)に記載の医療機器。
(6)前記バネ領域において、前記操作線の延在方向への引張荷重とひずみとの関係が正比例となっている(3)から(5)のいずれか一項に記載の医療機器。
(7)前記操作線は前記回転体の周囲に巻かれており、初期状態において前記回転体に巻かれている前記操作線の少なくとも一部が、前記回転体に沿う形状に塑性加工され、前記回転体の周囲で渦巻状に前記バネ領域を形成している(2)に記載の医療機器。
(8)前記バネ領域の少なくとも一部が前記回転体に圧接している(7)に記載の医療機器。
(9)前記シース部の中に埋設され、前記操作線が挿通され、当該操作線が引き出される開口部が基端側に設けられた中空管を備え、前記回転体の回動により送り出された前記他の操作線と前記回転体とが接離する位置である接離点は、前記初期状態において当該他の操作線が前記回転体から接離する位置より前記開口部の近距離に位置し、当該他の操作線は、前記接離点の近傍領域において当該他の操作線の前記バネ領域の巻き方向に対して逆方向に湾曲し、且つ、当該近傍領域と前記開口部との間において前記開口部に向かう方向に湾曲する(7)または(8)に記載の医療機器。
100 カテーテル
10 シース部
12 側孔
14 第一マーカー
16 第二マーカー
20 主管腔
22 内層
24 補強ワイヤ
26 ワイヤ補強層
28 中空管
30、30a、30b 操作線
32 副管腔
33、33a、33b バネ領域
34 第一外層
35a バネ領域
36 第二外層
37a 始点
38 外層
39a 終点
40 第二補強層
42 第二補強ワイヤ
50 操作部
60 屈曲操作部
61 ダイヤル操作部
61c 開口部
62 リミッター部材
62a バネ係合部
62b 軸部
62c 係止凸部
63 掛合部材
63a 凹凸部
63b 凹欠部
64 ワイヤ固定盤
64a スリット
64b フランジ部
64c 巻付部
64d 突起部
64e 接離点
65 軸部材
65a 回転軸
65b、65c ガイドリブ
66 係合部
68 爪部
70 ハブコネクタ
80 操作部本体
81 分離面
82 上側本体
84 下側本体
84b 後端部
84h 空隙
84i 間欠リブ
84j 内側ガイド
87 プロテクタ
88 ロックスライダ
110 シース部
112 側孔
130a 操作線
164c 巻付部
DE 遠位部
PE 基端部

Claims (9)

  1. 長尺で可撓性を有するシース部と、
    前記シース部の中に延在し、前記シース部の遠位部に先端を固定されている複数の操作線と、
    前記シース部の近位端側に設けられ、少なくとも一の前記操作線を牽引すると共に他の前記操作線を送り出し、牽引された前記一の操作線に対応する方向へ前記シース部を屈曲させる屈曲操作部と、を備え、
    前記操作線の一部領域が、螺旋状または渦巻状に成形されたバネ領域であり、
    前記屈曲操作部により送り出された前記他の操作線に弛みが生じることが、前記バネ領域によって抑制されている医療機器。
  2. 前記屈曲操作部は、複数の前記操作線の基端を固定された回動自在の回転体を有し、
    前記一の操作線は、前記回転体の回動で巻き取られることにより牽引される請求項1に記載の医療機器。
  3. 前記操作線の一部領域が螺旋状に成形されていることによって前記バネ領域を形成しており、
    前記屈曲操作部により送り出された前記他の操作線において、前記バネ領域の短縮長さが他の直線状領域の短縮長さより大きい請求項1または2に記載の医療機器。
  4. 前記屈曲操作部による前記一の操作線の牽引量を所定量以下に制限する牽引量制限部と、
    前記シース部の中に埋設され、前記操作線が挿通され、当該操作線が引き出される開口部が基端側に設けられた中空管と、を備え、
    前記屈曲操作部による前記一の操作線の牽引量が前記所定量に達したとき、前記他の操作線の前記バネ領域は、前記開口部より前記シース部の近位端側に位置する請求項3に記載の医療機器。
  5. 前記屈曲操作部による前記一の操作線の牽引量が前記所定量に達したとき、前記他の操作線の前記バネ領域は、前記屈曲操作部から当該他の操作線が接離する位置と、前記開口部との間に位置する請求項4に記載の医療機器。
  6. 前記バネ領域において、前記操作線の延在方向への引張荷重とひずみとの関係が正比例となっている請求項3から5のいずれか一項に記載の医療機器。
  7. 前記操作線は前記回転体の周囲に巻かれており、
    初期状態において前記回転体に巻かれている前記操作線の少なくとも一部が、前記回転体に沿う形状に塑性加工され、前記回転体の周囲で渦巻状に前記バネ領域を形成している請求項2に記載の医療機器。
  8. 前記バネ領域の少なくとも一部が前記回転体に圧接している請求項7に記載の医療機器。
  9. 前記シース部の中に埋設され、前記操作線が挿通され、当該操作線が引き出される開口部が基端側に設けられた中空管を備え、
    前記回転体の回動により送り出された前記他の操作線と前記回転体とが接離する位置である接離点は、前記初期状態において当該他の操作線が前記回転体から接離する位置より前記開口部の近距離に位置し、
    当該他の操作線は、前記接離点の近傍領域において当該他の操作線の前記バネ領域の巻き方向に対して逆方向に湾曲し、且つ、当該近傍領域と前記開口部との間において前記開口部に向かう方向に湾曲する請求項7または8に記載の医療機器。
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