JP6568334B2 - カテーテルおよびカテーテル操作部 - Google Patents

カテーテルおよびカテーテル操作部 Download PDF

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Description

本発明は、カテーテルおよびカテーテル操作部に関する。
操作線を牽引して遠位部を屈曲操作することが可能なカテーテルが提案されている。血管などの体腔にこの種のカテーテルを挿入した場合、体腔の分岐点において遠位部を屈曲させることで挿入方向を選択することが可能になる。比較的太径のカテーテルの場合、操作線として太幅のワイヤを用い、このワイヤを押し込むことでカテーテルの遠位部が一方に屈曲し、逆にこのワイヤを引っ張ることで他方に屈曲させることができる。
これに対し、比較的細径のカテーテル、特に末梢血管に挿入可能な細径のマイクロカテーテルの場合、操作線は極めて細いことから、操作線を押し込んで遠位部を屈曲させることはできない。極細の操作線は押し込んでも容易に撓み、座屈してしまうため、カテーテルの遠位部を屈曲させるだけの押込力を伝達することができないためである。したがって、マイクロカテーテルなどの細径のカテーテルの場合、一般に複数本の操作線を対向して設け、屈曲させたい方向に位置する操作線を選択して牽引し、他方を弛めることで、牽引された操作線を内側としてカテーテルの遠位部を屈曲させる。
このため、複数本の操作線を備えるカテーテルでは、一方の操作線を牽引すると同時に他方を弛めることができるよう、リールやダイヤルなどと呼ばれる円盤形の回転体に複数本の操作線を固定し、これを手指で回動操作することが一般的である。
この種のカテーテルの操作部として、下記の特許文献1および特許文献2を例示する。
特許文献1には、操作レバーが突出形成された円盤状のリールの周囲に操作線(ワイヤー)を時計回りおよび反時計回りにそれぞれ固定したカテーテルおよび操作部が記載されている。主管腔が形成されたカテーテルの管状本体(チューブ)は、リールの下部を通ってカテーテル操作部の基端側まで引き出され、そこにハブコネクタが接続されている。ハブコネクタは、薬液等を充填したシリンジが取り付けられたり、ガイドワイヤーやプローブ類が挿入されたりする基端のポートである。操作部本体(ハウジング)は、リールやハブコネクタを挟持するよう、上側本体と下側本体の二つ割りの構成となっている。
特許文献2には、ダイヤル部と呼ばれる操作機構を備えるカテーテルが記載されている。ダイヤル部の周囲には、管状本体から分岐した2本の操作線が逆向きに装着されて固定されている。カテーテルの管状本体(シース)は、ダイヤル部の下部を通って操作部の基端側まで引き出され、そこに位置調整機構とハブコネクタが設けられている。位置調整機構は、ハブコネクタおよび管状本体を、操作部および操作線に対して前後移動させることによって操作線の張力を調整する機構である。操作部本体は、ダイヤル部を挟持するよう、特許文献1と同様に上側本体と下側本体の二つ割りの構成となっている。上側本体と下側本体とを組み合わせた操作部本体の基端部の開口に、位置調整機構を構成する管状のストッパー部が螺入してあり、このストッパー部に対して更に雄ネジ部が螺入されている。ハブコネクタは、この雄ネジ部に挿通して固定されている。
特開平8−038613号公報 特開2010−253125号公報
特にマイクロカテーテルのように微細な手元操作を要するカテーテルでは、操作部本体の小型化および軽量化が求められている。このため、ハブコネクタを介して取り付けられるシリンジのサイズおよび質量が、操作部本体に対して相対的に拡大している。シリンジはハブコネクタに対して先端部のみが取り付けられた片持ちの状態となるため、ハブコネクタにはシリンジから大きなモーメント荷重が負荷される。リールやダイヤル部などの屈曲操作部を備えるカテーテルの場合、操作部本体を把持して屈曲操作部を操作している際に、ハブコネクタに不測のモーメント荷重が負荷されることがある。特に、特許文献1や特許文献2のように二つ割りの上側本体と下側本体とを組み合わせて操作部本体を構成するカテーテルの場合、このモーメント荷重によって上側本体と下側本体とが引き剥がされるとリールやダイヤル部の操作が困難となるため、尚改善の余地があるといえる。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、ハブコネクタにシリンジを装着した状態でも屈曲操作部を確実に操作することが可能なカテーテルおよびカテーテル操作部を提供するものである。
本発明によれば、内部に主管腔が形成された長尺で可撓性の管状本体と、前記管状本体に挿通され、先端部が前記管状本体の遠位部に接続された操作線と、前記操作線に牽引力を付与して前記管状本体の遠位部を屈曲させる屈曲操作部と、前記主管腔と連通する通孔を有しシリンジが装着されるハブコネクタと、前記屈曲操作部および前記ハブコネクタを挟持する上側本体および下側本体を含み、前記管状本体の基端部を収容する操作部本体と、前記ハブコネクタ、前記上側本体および前記下側本体の周囲に装着されて前記上側本体と前記下側本体との分離を抑制する補強部材と、を備えるカテーテルが提供される。
また、本発明によれば、内部に主管腔が形成された長尺で可撓性の管状本体と、前記管状本体に挿通され、先端部が前記管状本体の遠位部に接続された操作線と、を備え、前記操作線を牽引することにより前記管状本体の前記遠位部が屈曲するカテーテルに用いられる操作部であって、前記操作線の基端部との係合部を有し牽引操作により複数本の前記操作線に個別に牽引力を付与する屈曲操作部と、前記主管腔と連通する通孔を有しシリンジが装着されるハブコネクタと、前記屈曲操作部および前記ハブコネクタを挟持する上側本体および下側本体を含み、前記管状本体の基端部を収容する操作部本体と、前記ハブコネクタ、前記上側本体および前記下側本体の周囲に装着されて前記上側本体と前記下側本体との分離を抑制する補強部材と、を備えるカテーテル操作部が提供される。
上記発明によれば、シリンジが装着されるハブコネクタを挟持する上側本体および下側本体の周囲に補強部材が装着されて分離が抑制されているため、ハブコネクタにモーメント荷重が負荷された状態でも操作部本体が安定する。これにより、ハブコネクタがぐらついたり、屈曲操作部が操作困難となったりすることが防止される。
本発明によれば、ハブコネクタにシリンジを装着した状態でも屈曲操作部を確実に操作することが可能である。
図1(a)は本発明の実施形態のカテーテルの平面図である。図1(b)は屈曲操作部を一方向に操作した状態を示すカテーテルの平面図である。図1(c)は屈曲操作部を他方向に操作した状態を示すカテーテルの平面図である。 カテーテルの横断面図であり、図1(a)のII−II線断面図である。 カテーテルの遠位部の縦断面図であり、図2のIII−III線断面図である。 カテーテル操作部の側面図である。 操作部本体の内部構造を説明する平面図である。 カテーテル操作部の分解斜視図である。 操作部本体の分解側面図である。 ハブコネクタの三面図であり、(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は側面図である。 補強部材の説明図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図である。(d)は側面断面図であり、(a)のD−D線断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
はじめに、本実施形態のカテーテル100の全体構成を説明する。
図1(a)は、本実施形態のカテーテル100の全体構成を示す平面図である。図1(b)は、屈曲操作部60を一方向(同図における時計回り)に操作した状態を示すカテーテル100の平面図である。図1(c)は、屈曲操作部60を他方向(同図における反時計回り)に操作した状態を示すカテーテル100の平面図である。
図2はカテーテル100の横断面図であり、図1(a)のII−II線断面図である。図3はカテーテル100の遠位部DEの縦断面図であり、図2のIII−III線断面図である。
以下の説明において、上側本体82の配設側を上側と呼称し、下側本体84の配設側を下側と呼称する場合があるが、これはカテーテル100における部材の相対位置を便宜的に説明するものである。カテーテル100の製造または使用に際しての重力方向の上下を意味するものではない。
カテーテル100は、管状本体10、操作線30およびカテーテル操作部50で構成されている。すなわち、管状本体10と操作線30(30a、30b)とを備えるカテーテル100であって、操作線30a、30bを牽引することにより管状本体10の遠位部DEが屈曲するカテーテル100に、本実施形態のカテーテル操作部50は用いられる。以下、カテーテル操作部を「操作部」と略記する。
長尺で可撓性の管状本体10は、その内部に主管腔20が形成されている。操作線30は、管状本体10に挿通され、先端部が管状本体10の遠位部DEに接続されている(図3を参照)。
操作部50は、屈曲操作部60、ハブコネクタ70、操作部本体80および補強部材90を備える。
屈曲操作部60は、操作線30a、30bに牽引力を付与して管状本体10の遠位部DEを屈曲させる操作機構である。屈曲操作部60は、操作線30a、30bの基端部との係合部66を有し、牽引操作により複数本の操作線30a、30bに個別に牽引力を付与する。
ハブコネクタ70は、主管腔20と連通する通孔78を有し、シリンジ(図示せず)が装着されるコネクタ部材である。
操作部本体80は、屈曲操作部60およびハブコネクタ70を挟持する上側本体82および下側本体84を含み、管状本体10の基端部PEを収容する。
補強部材90は、ハブコネクタ70、上側本体82および下側本体84の周囲に装着されて、上側本体82と下側本体84との分離を抑制する部材である。
図1を参照してカテーテル100の動作を説明する。
操作部本体80は、使用者が手で把持するハウジングである。屈曲操作部60は、この操作部本体80に対して回転可能に設けられている。なお、本実施形態において、回転と回動とは区別しない。管状本体10の基端部PEは管状のプロテクタ87に保護されたうえ、操作部本体80の内部に導入されている。
ハブコネクタ70は操作部本体80の後端部に装着されている。ハブコネクタ70には、管状本体10の近位端が接続されて互いに連通しており、ハブコネクタ70の後方(図1(a)の右方)からシリンジ(図示せず)が装着される。シリンジによってハブコネクタ70内に薬液等を注入することにより、主管腔20(図2、図3を参照)を介して薬液等を患者の体腔内へ供給することができる。
図2および図3に示すように、管状本体10には操作線30a、30bが挿通されている。操作線30a、30bは操作部本体80の内部で管状本体10から側方に引き出されて、屈曲操作部60に直接的または間接的に連結されている。
屈曲操作部60は、操作部本体80の外部から手指でアクセス可能な円盤状のダイヤル操作部61(図4を参照)を備えている。屈曲操作部60を操作部本体80に対して何れかの方向に回転操作することにより、二本の操作線30a、30bの一方を基端側に牽引して張力を与え、他方を緩めることができる。これにより、牽引された操作線30a、30bがカテーテル100の遠位部DEを屈曲させる。具体的には、図1(b)に示すように屈曲操作部60を一方向(時計回り)に回転させると、一方の操作線30a(図3を参照)が基端側に牽引されて管状本体10の遠位部DEは屈曲する。図1(c)に示すように屈曲操作部60をその回転軸周りにおいて他方向(反時計回り)に回転させると、他方の操作線30bが基端側に牽引されて遠位部DEは逆向きに屈曲する。このように、2本の操作線30a、30bを選択的に牽引することにより、カテーテル100の遠位部DEを、互いに同一平面に含まれる第一または第二の方向に選択的に屈曲させることができる。
ここで、管状本体10が屈曲するとは、管状本体10が「くの字」状に折れ曲がる態様と、弓なりに湾曲する態様とを含む。
屈曲操作部60(ダイヤル操作部61:図7を参照)の周面には凹凸係合部が形成されている。操作部本体80には、屈曲操作部60に対して接離可能に摺動するロックスライダ88が設けられている。ロックスライダ88を屈曲操作部60に向けて摺動させると互いに係合して屈曲操作部60の回転が規制される。これにより、カテーテル100の遠位部DEが屈曲した図1(b)または(c)の状態でロックスライダ88を操作して屈曲操作部60の回転を規制して、カテーテル100の屈曲状態を保持することができる。
つぎに、カテーテル100の詳細を説明する。
<管状本体について>
はじめに、図2および図3を用いて管状本体10の構造を説明する。本実施形態のカテーテル100は、管状本体10を血管内に挿通させて用いられる血管内カテーテルである。
管状本体10はシースとも呼ばれ、内部に主管腔(メインルーメン)20が通孔形成された中空管状かつ長尺の部材である。管状本体10は、肝臓の8つの亜区域の何れにも進入させることが可能な外径および長さに形成されている。管状本体10の遠位部DEの外径は1mm未満であり、本実施形態のカテーテル100は末梢血管に挿入可能なマイクロカテーテルである。
管状本体10は、主管腔20の周囲に補強ワイヤ24を巻回してなるワイヤ補強層26と、このワイヤ補強層26の外側に配置され主管腔20よりも小径の副管腔32を画定する樹脂製のサブチューブ28と、ワイヤ補強層26およびサブチューブ28を内包する樹脂製の外層38と、を含む。
管状本体10は積層構造を有している。主管腔20を中心に、内径側から順に内層22、第一外層34および第二外層36が積層されて管状本体10は構成されている。第二外層36の外表面には親水層(図示せず)が形成されている。内層22、第一外層34および第二外層36は可撓性の樹脂材料からなり、それぞれ円環状で略均一の厚みを有している。第一外層34および第二外層36を併せて外層38と呼称する場合がある。
内層22は管状本体10の最内層であり、その内壁面により主管腔20を画定する。主管腔20の横断面形状は特に限定されないが、本実施形態では円形である。横断面円形の主管腔20の場合、その直径は、管状本体10の長手方向に亘って均一でもよく、または長手方向の位置により相違してもよい。たとえば、管状本体10の一部または全部の長さ領域において、先端から基端に向かって主管腔20の直径が連続的に拡大するテーパー状としてもよい。
内層22の材料は、例えば、フッ素系の熱可塑性ポリマー材料を挙げることができる。このフッ素系の熱可塑性ポリマー材料としては、具体的には、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)およびペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)を挙げることができる。内層22をこのようなフッ素系ポリマー材料で構成することにより、主管腔20を通じて薬液等を供給する際のデリバリー性が良好となる。また、主管腔20にガイドワイヤーを挿通する場合に、ガイドワイヤーの摺動抵抗が低減される。
外層38の内側層にあたる第一外層34の内部には、内径側から順にワイヤ補強層26およびサブチューブ28が設けられている。外層38の外側層にあたる第二外層36の内部には第二補強層40が設けられている。第二補強層40は、第一外層34の外表面に接している。ワイヤ補強層26と第二補強層40は、管状本体10と同軸に配置されている。第二補強層40はワイヤ補強層26およびサブチューブ28の周囲を取り囲むように、これらと離間して配置されている。
外層38の材料としては熱可塑性ポリマー材料を用いることができる。この熱可塑性ポリマー材料としては、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリアミド(PA)、ポリアミドエラストマー(PAE)、ポリエーテルブロックアミド(PEBA)などのナイロンエラストマー、ポリウレタン(PU)、エチレン−酢酸ビニル樹脂(EVA)、ポリ塩化ビニル(PVC)またはポリプロピレン(PP)を挙げることができる。
外層38には無機フィラーを混合してもよい。無機フィラーとしては、硫酸バリウムや次炭酸ビスマスなどの造影剤を例示することができる。外層38に造影剤を混合することで、体腔内における管状本体10のX線造影性を向上することができる。
第一外層34と第二外層36とは、同種または異種の樹脂材料からなる。図2では第一外層34と第二外層36との境界面を明示してあるが、本発明はこれに限られない。第一外層34と第二外層36とを同種の樹脂材料で構成した場合、両層の境界面は渾然一体に融合していてもよい。すなわち、本実施形態の外層38は、第一外層34と第二外層36とが互いに区別可能な多層で構成されていてもよく、または第一外層34と第二外層36とが一体となった単一層として構成されていてもよい。
第二外層36の外表面に形成される親水層(図示せず)は、カテーテル100の最外層を構成する。親水層は、管状本体10の全長に形成されていてもよく、または遠位部DEを含む先端側の一部長さ領域のみに形成されていてもよい。親水層は、たとえば、ポリビニルアルコール(PVA)などの無水マレイン酸系ポリマーやその共重合体、ポリビニルピロリドンなどの親水性の樹脂材料からなる。
ワイヤ補強層26は、管状本体10のうち操作線30よりも内径側に設けられて内層22を保護する保護層である。操作線30の内径側にワイヤ補強層26が存在することで、操作線30が第一外層34および内層22を破断させて主管腔20に露出することを防止する。
ワイヤ補強層26は補強ワイヤ24を巻回してなる。補強ワイヤ24の材料には、タングステン(W)、ステンレス鋼(SUS)、ニッケルチタン系合金、鋼、チタン、銅、チタン合金または銅合金などの金属材料のほか、内層22および第一外層34よりも剪断強度が高いポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)またはポリエチレンテレフタレート(PET)などの樹脂材料を用いることができる。本実施形態では、補強ワイヤ24としてステンレス鋼の細線を挙げる。
ワイヤ補強層26は、補強ワイヤ24をコイル巻回またはメッシュ状に編組してなる。補強ワイヤ24の条数や、コイルピッチ、メッシュ数は特に限定されない。本実施形態のワイヤ補強層26は、多条の補強ワイヤ24をメッシュ状に編組したブレード層である。
サブチューブ28は副管腔32を画定する中空管状の部材である。サブチューブ28は第一外層34の内部に埋設されている。サブチューブ28は、たとえば熱可塑性ポリマー材料により構成することができる。その熱可塑性ポリマー材料としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、または四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(FEP)などの低摩擦樹脂材料が挙げられる。
サブチューブ28は、外層38よりも曲げ剛性率および引張弾性率が高い材料で構成されている。
図2に示すように、ワイヤ補強層26の周囲に180度対向して2本のサブチューブ28が配置され、これらの2本のサブチューブ28には操作線30(30a、30b)がそれぞれ挿通されている。2本のサブチューブ28は、管状本体10の軸心方向に対して平行である。
図2に示すように、2本のサブチューブ28は主管腔20を取り囲むように、同一の円周上に配置されている。本実施形態に代えて、3本または4本のサブチューブ28を主管腔20の周囲に等間隔で配置してもよい。この場合、総てのサブチューブ28に操作線30を配置してもよく、または一部のサブチューブ28に操作線30を配置してもよい。
操作線30は、サブチューブ28に対して摺動可能に遊挿されている。操作線30の先端部は管状本体10の遠位部DEに固定されている。操作線30を基端側に牽引することで、管状本体10の軸心に対して偏心した位置に引張力が付与されるため管状本体10は屈曲する。本実施形態の操作線30は極めて細く可撓性が高いため、操作線30を遠位側に押し込んでも、管状本体10の遠位部DEには実質的に押込力は付与されない。
操作線30は、単一の線材により構成されていてもよいが、複数本の細線を互いに撚りあわせることにより構成された撚り線であってもよい。操作線30の一本の撚り線を構成する細線の本数は特に限定されないが、3本以上であることが好ましい。細線の本数の好適な例は、7本または3本である。
操作線30としては、低炭素鋼(ピアノ線)、ステンレス鋼(SUS)、耐腐食性被覆した鋼鉄線、チタンもしくはチタン合金、またはタングステンなどの金属線を用いることができる。このほか、操作線30としては、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリ(パラフェニレンベンゾビスオキサゾール)(PBO)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリイミド(PI)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、またはボロン繊維などの高分子ファイバーを用いることができる。
本実施形態のカテーテル100は、2本の操作線30がサブチューブ28に挿通され、管状本体10の遠位部DEに対して個別に固定されている。ここで、操作線30が2本であるとは、2本のワイヤが個別に形成されたものでもよく、または1本のワイヤが管状本体10の遠位部DEで折り返されて両端が屈曲操作部60で個別に牽引可能になっていてもよい。すなわち、本実施形態において操作線が複数本または2本であるとは、管状本体10の遠位部DEを屈曲させる牽引力を付与する経路が複数本または2本存在することを意味する。
第二補強層40は、管状本体10のうち操作線30よりも外周側に設けられて第二外層36を保護する保護層である。操作線30の外周側に第二補強層40が存在することで、操作線30が第二外層36および親水層(図示せず)を破断させて管状本体10の外部に露出することを防止する。
第二補強層40は第二補強ワイヤ42をコイル巻回またはメッシュ状に編組してなる。第二補強ワイヤ42には、ワイヤ補強層26の補強ワイヤ24として例示した上記の材料を用いることができる。第二補強ワイヤ42と補強ワイヤ24とは同種の材料でもよく、または異種の材料でもよい。本実施形態では、第二補強ワイヤ42として、補強ワイヤ24と同種の材料(ステンレス鋼)からなる細線をメッシュ状に編組したブレード層を例示する。
第二補強ワイヤ42と補強ワイヤ24との線径および条数は、互いに同一でもよく、または異なってもよい。
管状本体10の遠位部DEには、第一マーカー14と、この第一マーカー14よりも近位側に位置する第二マーカー16と、が設けられている。第一マーカー14および第二マーカー16は、白金など、X線等の放射線が不透過の材料からなるリング状の部材である。第一マーカー14および第二マーカー16の2つのマーカーの位置を指標とすることにより、放射線(X線)観察下において体腔(血管)内における管状本体10の先端の位置を視認することができる。これにより、カテーテル100の屈曲操作を行うのに最適なタイミングを容易に判断することができる。
操作線30の先端部は、管状本体10のうち第二マーカー16よりも遠位側の部分に固定されている。操作線30を牽引することで、遠位部DEのうち第二マーカー16よりも遠位側の部分が屈曲する。本実施形態のカテーテル100では、操作線30の先端部は第一マーカー14に固定されている。操作線30を第一マーカー14に固定する態様は特に限定されず、ハンダ接合、熱融着、接着剤による接着、操作線30と第一マーカー14との機械的掛止などを挙げることができる。
ワイヤ補強層26および第二補強層40の近位端は、管状本体10の近位端、すなわち操作部50の内部に位置している。
内層22の遠位端は、管状本体10の遠位端まで到達していてもよく、または遠位端よりも僅かに基端側で終端していてもよい。内層22の近位端は、管状本体10の近位端、すなわち操作部50の内部に位置している。
管状本体10の代表的な寸法について説明する。
主管腔20の直径は400μm〜600μm(上限値および下限値を含む。以下同じ。)、内層22の厚さは5μm〜30μm、外層38の厚さは10μm〜200μmである。サブチューブ28の肉厚は内層22よりも薄く、かつ1μm〜10μmである。ワイヤ補強層26の内径は410μm〜660μm、ワイヤ補強層26の外径は450μm〜740μm、第二補強層40の内径は560μm〜920μm、第二補強層40の外径は600μm〜940μmである。
第一マーカー14の内径は450μm〜740μm、第一マーカー14の外径は490μm〜820μm、第二マーカー16の内径は600μm〜940μm、第二マーカー16の外径は640μm〜960μmである。
カテーテル100の軸心からサブチューブ28の中心までの半径(距離)は300μm〜450μm、サブチューブ28の内径(直径)は40μm〜100μm、操作線30の太さは25μm〜60μmである。
管状本体10の直径は700μm〜980μm、すなわち外径が直径1mm未満であり、管状本体10は末梢血管に挿入可能なマイクロカテーテルを構成する。
<操作部について>
つぎに、図4から図9を用いて操作部50の構造を説明する。
図4は操作部50の側面図である。操作部50は、屈曲操作部60、ハブコネクタ70、操作部本体80および補強部材90を備える。操作部本体80は、一対の上側本体82および下側本体84により構成されるハウジングであり、図4の左方にあたる先端側にプロテクタ87が装着されている。操作部本体80の後端側(図4の右方)にはハブコネクタ70が装着されている。補強部材90は、操作部本体80の後端とハブコネクタ70との連結部に周着されている。
操作部50の寸法、すなわちプロテクタ87の先端からハブコネクタ70の後端までの寸法は、5cmから15cm程度である。
図4に示す操作部本体80の内部構造を、図5の平面図で説明する。図5は、図4の操作部50よりダイヤル操作部61、リミッター部材62、掛合部材63(図7を参照)、ハブコネクタ70、上側本体82、プロテクタ87、ロックスライダ88、補強部材90を取り外した状態を示している。図5には、操作部本体80に導入された管状本体10の基端部PEと、管状本体10の側方に引き出された操作線30(30a、30b)を図示してある。
管状本体10の基端部PEは屈曲操作部60の下部を通過して、操作部本体80(下側本体84)の後端部84bよりも後方まで引き出されている。管状本体10の基端部PEには、操作部本体80の内部にあたる位置において、外周面からサブチューブ28に至る側孔(図示せず)が穿設されている。側孔はサブチューブ28の周面を貫通している。操作線30は、この側孔を通じてサブチューブ28の外部側方に引き出されている。操作線30は、ワイヤ固定盤64の周囲に巻回されたうえで、スリット64aから引き出され、ワイヤ固定盤64に設けられた係合部66に絡げて固定されている。2本の操作線30a、30bは、ワイヤ固定盤64の周囲に互いに逆向きに巻回されている。操作線30a、30bは、それぞれ、360度を超える巻回角度でワイヤ固定盤64に巻回されている。これにより、図1(a)の初期状態から屈曲操作部60を360度に亘って回転操作しても、弛められる側の操作線30の送り出し長さが不足することがない。
図4および図5に示すように、屈曲操作部60は、上側本体82と下側本体84との分離面81の面内で動作して操作線30a、30bに牽引力を付与する。分離面81の面内で動作するとは、分離面81と平行な面に沿って動作することをいう。屈曲操作部60の動作方向が、分離面81に対して交差する方向の成分を一部に有することを排除するものではない。
上側本体82および下側本体84は、ポリアミド(PA)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PC)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアセタール(POM)などの樹脂からなる。ただし、ステンレス鋼(SUS)、チタン、アルミニウムなどの金属材料で作製してもよい。
屈曲操作部60は上側本体82と下側本体84との分離面81に沿って回転させるため、使用者は屈曲操作部60の周面に沿って、すなわち分離面81に沿って指を掛けて操作部本体80を把持することが一般的となる。ロックスライダ88は上側本体82の上面にて摺動するように設けられており、使用者は親指または人差指でロックスライダ88を操作する。
操作部本体80は手術台等の上に載置して用いることも、使用者が把持しても用いることもできる。使用者が操作部本体80を把持する場合、その掌はハブコネクタ70またはその後方に装着されるシリンジ(図示せず)に押しつけられる場合がある。この場合、シリンジの自重に加え、使用者の掌による押圧力が、モーメント荷重としてハブコネクタ70の先端、すなわち補強部材90に負荷される。
そして、補強部材90が操作部本体80の分離面81を周回する環状であることにより、このモーメント荷重に抗して、分離面81の離間を防止することができる。
補強部材90の具体的な形状および肉厚寸法は特に限定されない。補強部材90の材料としては、上側本体82および下側本体84の材料として例示した上記の樹脂材料または金属材料を用いることができる。上側本体82または下側本体84と補強部材90とは同種材料で作製してもよく、または異種材料で作製してもよい。
図6は操作部50の分解斜視図である。図7は操作部本体80の分解側面図である。こられの図面を用いて操作部50をより詳細に説明する。
操作部50は操作部本体80、屈曲操作部60、ハブコネクタ70および補強部材90を含む。上側本体82および下側本体84は操作部本体80を構成する半体である。上側本体82の下面と下側本体84の上面は、互いに接合されて分離面81を構成する。上側本体82は下方に開口する上側凹部82aを有している。下側本体84は、上方に開口する下側凹部84aを有している。
上側本体82は、下方に突出するピン82e(図7を参照)を有している。下側本体84は、ピン82eを挿入するためのピン受部84eを有している。ピン82eをピン受部84eに挿入して上側本体82と下側本体84とを組み合わせることにより、上側凹部82aおよび下側凹部84aは屈曲操作部60のための装着空間を構成する。
上側本体82の後部には挿入凸部82bが突出形成されている。挿入凸部82bには複数個のピン孔82c(図6を参照)が穿設され、さらに後端部に爪状の係合部85が形成されている。挿入凸部82bは、補強部材90の開口部92(図9を参照)に挿入される。
下側本体84の後部に延出する後端部84bの上面には、上方に突出する複数本のピン84cが形成されている。ハブコネクタ70の前端部には、その厚み方向に貫通する複数個のピン孔73が穿設されている。上側本体82と下側本体84とを組み合わせることで、複数本のピン84cは、ハブコネクタ70のピン孔73をそれぞれ貫通してピン孔82cに挿入される。これにより、上側本体82および下側本体84からなる操作部本体80からハブコネクタ70が脱落することが防止されている。
すなわち、上側本体82または下側本体84が有するピン84cおよびピン孔82cは、ハブコネクタ70の脱落を防止する「掛止部」を構成している。かかる掛止部によりハブコネクタ70の脱落が防止された状態で、補強部材90を挿入凸部82bおよび後端部84bの周囲に装着する。これにより、操作部本体80とハブコネクタ70との取り付け部にあたる掛止部が補強される。
操作部50を組み立てるにあたっては、まず補強部材90をハブコネクタ70の先端部の周囲に遊装しておく。ハブコネクタ70の補強リブ72は環状の補強部材90に対して挿通可能である。言い換えると、ハブコネクタ70の先端部が補強部材90から突出するようにハブコネクタ70を補強部材90に対して深く挿入しておく。
この状態で、屈曲操作部60と下側本体84との間を通された管状本体10の基端部PE(図5を参照)をハブコネクタ70の先端開口75に挿入して、後述する所定の深さで管状本体10をハブコネクタ70に接着固定する。
つぎに、補強部材90から突出したハブコネクタ70を上側本体82と下側本体84とで挟持し、ハブコネクタ70のピン孔73に下側本体84のピン84cを貫通させる。これにより、上側本体82、ハブコネクタ70および下側本体84が一体に組み合わされる。
最後に、補強部材90をハブコネクタ70に沿って前進させ、上側本体82の挿入凸部82bを補強部材90に挿入する。補強部材90を挿入凸部82bに深く装着すると、挿入凸部82bの係合部85が補強部材90の突起94(図9を参照)に係合してロックされる。
以上により操作部50が組み立てられる。
ピン84cの本数および配置位置は特に限定されない。本実施形態のカテーテル100では、前後方向および幅方向に各2本、合計4本のピン84cが設けられている。ピン84cは、図5に示すように、管状本体10の基端部PEを挟む両側に設けられているとよい。
上側凹部82aの下面側と、下側凹部84aの上面側には、半割円筒状の凹溝部82d、84dがそれぞれ形成されている。上側本体82と下側本体84とを組み合わせることにより、凹溝部82d、84dは合わさって円柱状の空隙部を構成する。この空隙部には、管状本体10の基端部PEが装着される(図5を参照)。
ハブコネクタ70の後端には、シリンジを螺合装着するための装着口77が設けられている。装着口77にシリンジが装着され、シリンジの自重によりハブコネクタ70の前端が上下方向に荷重を受けた場合に、ハブコネクタ70は上側本体82および下側本体84の分離面81をこじ開けるように操作部本体80とハブコネクタ70との掛止部にモーメント荷重を負荷する。これに対し、掛止部に補強部材90が周着されているため、上側本体82と下側本体84とが分離されることが防止される。
操作部本体80は、補強部材90の脱落を防止する係合部85を有している。操作部本体80の係合部85は、補強部材90の突起94(図9各図を参照)と係合する。これにより、操作部本体80の掛止部に周着された補強部材90が、再び操作部本体80から脱落することが防止されている。
上側本体82および下側本体84の先端部には半割筒部82f、84fがそれぞれ形成されている。半割筒部82f、84fは互いに合わさって円筒形状をなす。半割筒部82f、84fは、管状本体10の基端部PEを挟持する(図5を参照)。半割筒部82f、84fにはプロテクタ87(図4を参照)が装着されて、互いの分離が抑制されている。
本実施形態の屈曲操作部60は、ダイヤル操作部61、リミッター部材62、掛合部材63、ワイヤ固定盤64および軸部材65を含む。
ダイヤル操作部61は屈曲操作部60の外周側に配置されて操作者が手指で直接に接触して操作する回転盤である。
リミッター部材62は、ダイヤル操作部61に対して回動不可に装着される。リミッター部材62は、バネ係合部62aと軸部62bを有している。軸部62bには軸部材65の回転軸65aが挿通される。リミッター部材62とダイヤル操作部61とは一体となって回転軸65aまわりに回転する。
掛合部材63は、リミッター部材62の軸部62bを挿通するとともに、バネ係合部62aと係脱自在に係合する環状部材である。バネ係合部62aと掛合部材63とが所定以上のトルクで相対的に捩られると、バネ係合部62aと掛合部材63との係合が外れる。具体的には、バネ係合部62aはリミッター部材62の径方向に突没可能に変形する弾性変形部材であり、掛合部材63は周方向の複数箇所でバネ係合部62aと係合する係合受部である。掛合部材63はワイヤ固定盤64に対して回転不可に固定され、両者は軸部材65に対して回転自在に軸支されている。
ワイヤ固定盤64は操作線30a、30bを巻き付けるボビンである(図5を参照)。ワイヤ固定盤64は一対の大径のフランジ部64bと、その間に形成された小径の巻付部64cと、を備えている。また、フランジ部64bの一方には、スリット64aおよび係合部66が形成されている。図5に示すように、管状本体10の基端部PEから側方に引き出された操作線30a、30bは、巻付部64cに対して互いに逆向きに巻回され、360度以上巻回されたうえでスリット64aから引き出される。引き出された操作線30a、30bの端部は、係合部66に絡げられたうえで接着固定される。
上述のように、リミッター部材62と掛合部材63とが互いに所定以上のトルクで捩られることでリミッター部材62のバネ係合部62aと掛合部材63との係合が外れる。このため、使用者がダイヤル操作部61に対して上記所定以上のトルクを付与した場合に、このトルクが掛合部材63およびワイヤ固定盤64を通じて操作線30aまたは30bに伝達されることがない。言い換えると、リミッター部材62および掛合部材63は操作線30a、30bの破断を防止する張力リミッターを構成している。
軸部材65は、回転軸65aと、下側本体84に対して取り付ける固定部65bと、を備えている。回転軸65aにはダイヤル操作部61、リミッター部材62、掛合部材63およびワイヤ固定盤64が回転可能に装着される。これにより屈曲操作部60が一体に構成される。軸部材65を下側本体84に取り付けることで、屈曲操作部60が操作部本体80に取り付けられる。
ロックスライダ88は、手指で操作される操作片88aと、ダイヤル操作部61の周面の凹凸係合部に係止される係止片88bと、を含む。係止片88bは上側本体82に挿通され、操作片88aは上側本体82に対して摺動する。係止片88bはダイヤル操作部61に向けて、本実施形態では後方に突出している。操作片88aをダイヤル操作部61に近づけるように摺動させることで、係止片88bはダイヤル操作部61に係止されてダイヤル操作部61(屈曲操作部60)の回転を解除可能に規制する。
図8(a)から(c)はハブコネクタ70の三面図である。
ハブコネクタ70は、板状本体76とテーパー筒部74とを一体形成してなる。テーパー筒部74は、先端側(図8(b)の左方)に向かって内径が縮径する中空筒状部である。テーパー筒部74の先端開口75には、管状本体10の基端部PE(図5を参照)が挿入される。テーパー筒部74の内腔にあたる通孔78は、管状本体10の主管腔20(図3を参照)と連通する。通孔78は、ハブコネクタ70の後端側から中間部79まで内径が縮径し、中間部79から先端開口75までは同径である。先端開口75から挿入された管状本体10の最基端は中間部79に至る深さまで挿入されてハブコネクタ70に固着される。すなわち、管状本体10の主管腔20とハブコネクタ70の通孔78との接続部は中間部79と略一致する。
本実施形態のハブコネクタ70は透明材料からなる。そして、主管腔20と通孔78との接続部(中間部79)は、操作部本体80から露出している。このため、管状本体10の最基端はハブコネクタ70を通じて操作部50の外部から視認可能である。
ハブコネクタ70は透明な樹脂材料からなる。樹脂材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体などのオレフィン樹脂のほか、ポリエステル、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリウレタンなどの樹脂材料を用いることができる。
主管腔20と通孔78との接続部が操作部本体80から露出しているとは、主管腔20の最基端が操作部本体80および補強部材90から後端側に突出していることをいう。
装着口77に連結されたシリンジ(図示せず)を通じてハブコネクタ70および主管腔20に供給される薬液等としては、造影剤、液体抗ガン剤、生理食塩水、瞬間接着剤として用いられるNBCA(n−butyl−2−cianoacrylate)を例示することができる。このほか、液体に限らず、塞栓コイルやビーズ(塞栓球状物質)等の医療用デバイスを薬液等として挙げることができる。このような医療用デバイスは流動性が低いため、ハブコネクタ70の通孔78が閉塞された場合には、ただちにシリンジ圧を低減して、ハブコネクタ70の破裂を防止することが好ましい。特にビーズなどの粒子状薬剤は、液状薬液に比べて供給量が大きく変わらないにもかかわらず流動性が低いため、高いシリンジ圧を長時間に亘って負荷しがちである。そして、ハブコネクタ70の通孔78から管状本体10の主管腔20に切り替わる接続部において、微細な段差等の影響により薬液等の流動性が低下することがある。これに対し、本実施形態のように管状本体10の最基端が外部から視認可能であることにより、薬液等、特に粒子状薬剤が管状本体10の主管腔20に安定して流入していることを目視確認しながら手技を行うことができ好適である。
ハブコネクタ70は、通孔78の近傍に立設された補強リブ72を有している。本実施形態の補強リブ72は、上側本体82と下側本体84との挟持方向に立設されている。本実施形態の挟持方向は、図6および図8(c)における上下方向である。
より具体的には、本実施形態のハブコネクタ70においては、一対の補強リブ72が通孔78の両側に立設されている。補強リブ72の立設高さは、中間部79よりも先端側におけるテーパー筒部74の外周半径よりも大きい。
通孔78の近傍に、好ましくは本実施形態のように通孔78の両側に、テーパー筒部74よりも高い補強リブ72を立設することで、ハブコネクタ70にモーメント荷重が負荷されても、先端開口75が操作部本体80に押しつけられることがない。これにより、上記のように流動性が低い薬液等を主管腔20に供給する場合など、シリンジに大きな外力を付与する場合でも、通孔78が不測に閉塞することがない。言い換えると、本実施形態のカテーテル100は、補強部材90と補強リブ72との相乗効果により、薬液等の流動性の低下を防止している。
図6に示すように、補強部材90は、補強リブ72、上側本体82および下側本体84に周着される環状の部材である。
図9(a)から(d)は補強部材90の説明図である。補強部材90は開口部92、突起94および円筒凹溝96を備えている。開口部92は補強部材90を貫通しており、ハブコネクタ70および操作部本体80の挿入凸部82bが挿入される。突起94は開口部92の内側に向かって突出する爪部であり、補強部材90に挿入された挿入凸部82bの係合部85と係合する。突起94と係合部85とは、手操作で解除可能に係合してもよく、または離脱不可に係合してもよい。円筒凹溝96は、ハブコネクタ70の下面側のテーパー筒部74を保持する受部である。
開口部92は、ハブコネクタ70の補強リブ72を収容可能な寸法で構成されている。したがって、環状の補強部材90の開口幅は、一対の補強リブ72どうしの幅間隔よりも大きい。ここで、補強部材90の開口幅とは、補強部材90の開口部92の幅寸法であり、図9(a)および(c)に示す開口部92の左右方向の寸法である。
なお、本発明の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
本実施形態は以下の技術思想を包含する。
(1)内部に主管腔が形成された長尺で可撓性の管状本体と、前記管状本体に挿通され、先端部が前記管状本体の遠位部に接続された操作線と、前記操作線に牽引力を付与して前記管状本体の遠位部を屈曲させる屈曲操作部と、前記主管腔と連通する通孔を有しシリンジが装着されるハブコネクタと、前記屈曲操作部および前記ハブコネクタを挟持する上側本体および下側本体を含み、前記管状本体の基端部を収容する操作部本体と、前記ハブコネクタ、前記上側本体および前記下側本体の周囲に装着されて前記上側本体と前記下側本体との分離を抑制する補強部材と、を備えるカテーテル。
(2)前記屈曲操作部が、前記上側本体と前記下側本体との分離面の面内で動作して前記操作線に牽引力を付与する上記(1)に記載のカテーテル。
(3)前記ハブコネクタが、前記通孔の近傍に立設された補強リブを有する上記(1)または(2)に記載のカテーテル。
(4)前記補強リブが、前記上側本体と前記下側本体との挟持方向に立設されている上記(3)に記載のカテーテル。
(5)前記補強部材が、前記補強リブ、前記上側本体および前記下側本体に周着される環状の部材である上記(3)または(4)に記載のカテーテル。
(6)一対の前記補強リブが前記通孔の両側に立設されており、環状の前記補強部材の開口幅が一対の前記補強リブどうしの幅間隔よりも大きい上記(3)から(5)のいずれかに記載のカテーテル。
(7)前記ハブコネクタが透明材料からなり、前記主管腔と前記通孔との接続部が前記操作部本体から露出している上記(1)から(6)のいずれかに記載のカテーテル。
(8)前記操作部本体が、前記補強部材の脱落を防止する係合部を有する上記(1)から(7)のいずれかに記載のカテーテル。
(9)前記上側本体または前記下側本体が、前記ハブコネクタの脱落を防止する掛止部を有する上記(1)から(8)のいずれかに記載のカテーテル。
(10)前記管状本体の遠位部の外径が1mm未満で末梢血管に挿入可能なマイクロカテーテルである上記(1)から(9)のいずれかに記載のカテーテル。
(11)内部に主管腔が形成された長尺で可撓性の管状本体と、前記管状本体に挿通され、先端部が前記管状本体の遠位部に接続された操作線と、を備え、前記操作線を牽引することにより前記管状本体の前記遠位部が屈曲するカテーテルに用いられる操作部であって、
前記操作線の基端部との係合部を有し牽引操作により複数本の前記操作線に個別に牽引力を付与する屈曲操作部と、前記主管腔と連通する通孔を有しシリンジが装着されるハブコネクタと、前記屈曲操作部および前記ハブコネクタを挟持する上側本体および下側本体を含み、前記管状本体の基端部を収容する操作部本体と、前記ハブコネクタ、前記上側本体および前記下側本体の周囲に装着されて前記上側本体と前記下側本体との分離を抑制する補強部材と、を備えるカテーテル操作部。
10 管状本体
14 第一マーカー
16 第二マーカー
20 主管腔
22 内層
24 補強ワイヤ
26 ワイヤ補強層
28 サブチューブ
30、30a、30b 操作線
32 副管腔
34 第一外層
36 第二外層
38 外層
40 第二補強層
42 第二補強ワイヤ
50 カテーテル操作部(操作部)
60 屈曲操作部
61 ダイヤル操作部
62 リミッター部材
62a バネ係合部
62b 軸部
63 掛合部材
64 ワイヤ固定盤
64a スリット
64b フランジ部
64c 巻付部
65 軸部材
65a 回転軸
65b 固定部
66 係合部
70 ハブコネクタ
72 補強リブ
73 ピン孔
74 テーパー筒部
75 先端開口
76 板状本体
77 装着口
78 通孔
79 中間部
80 操作部本体
81 分離面
82 上側本体
82a 上側凹部
82b 挿入凸部
82c ピン孔
82d 凹溝部
82e ピン
82f 半割筒部
84 下側本体
84a 下側凹部
84b 後端部
84c ピン
84d 凹溝部
84e ピン受部
84f 半割筒部
85 係合部
87 プロテクタ
88 ロックスライダ
88a 操作片
88b 係止片
90 補強部材
92 開口部
94 突起
96 円筒凹溝
100 カテーテル
DE 遠位部
PE 基端部

Claims (11)

  1. 内部に主管腔が形成されて先端が開口を有する長尺で可撓性の管状本体と、
    前記管状本体に挿通され、先端部が前記管状本体の遠位部に接続された操作線と、
    前記操作線に牽引力を付与して前記管状本体の遠位部を屈曲させる屈曲操作部と、
    前記主管腔と連通する通孔を有し、シリンジが装着される装着口を後端に備えるハブコネクタと、
    前記屈曲操作部および前記ハブコネクタを挟持する上側本体および下側本体を含み、前記管状本体の基端部を収容する操作部本体と、
    前記ハブコネクタ、前記上側本体および前記下側本体の周囲に装着されて前記上側本体と前記下側本体との分離を抑制する補強部材と、を備え、
    前記装着口から前記シリンジによって前記ハブコネクタ内に薬液等を注入することにより前記主管腔を介して前記管状本体の先端の前記開口から前記薬液等を供給し、前記操作部本体は前記補強部材の脱落を防止する係合部を有する、カテーテル。
  2. 内部に主管腔が形成されて先端が開口を有する長尺で可撓性の管状本体と、
    前記管状本体に挿通され、先端部が前記管状本体の遠位部に接続された操作線と、
    前記操作線に牽引力を付与して前記管状本体の遠位部を屈曲させる屈曲操作部と、
    前記管状本体が挿入されると共に内部で固着されて前記主管腔と連通する通孔を有し、シリンジが装着される装着口を後端に備えるハブコネクタと、
    前記屈曲操作部および前記ハブコネクタを挟持する上側本体および下側本体を含み、前記管状本体の基端部を収容する操作部本体と、
    前記ハブコネクタの前記通孔に前記管状本体が固着されている部分、前記上側本体および前記下側本体の周囲に装着されて前記上側本体と前記下側本体との分離を抑制する補強部材と、を備え、
    前記装着口から前記シリンジによって前記ハブコネクタ内に薬液等を注入することにより前記主管腔を介して前記管状本体の先端の前記開口から前記薬液等を供給するカテーテル。
  3. 前記ハブコネクタが、前記通孔の近傍に立設された補強リブを有する請求項1または2に記載のカテーテル。
  4. 前記補強部材が、前記補強リブ、前記上側本体および前記下側本体に周着される環状の部材である請求項3に記載のカテーテル。
  5. 内部に主管腔が形成されて先端が開口を有する長尺で可撓性の管状本体と、
    前記管状本体に挿通され、先端部が前記管状本体の遠位部に接続された操作線と、
    前記操作線に牽引力を付与して前記管状本体の遠位部を屈曲させる屈曲操作部と、
    前記主管腔と連通する通孔を有し、シリンジが装着される装着口を後端に備えるハブコネクタと、
    前記屈曲操作部および前記ハブコネクタを挟持する上側本体および下側本体を含み、前記管状本体の基端部を収容する操作部本体と、
    前記ハブコネクタ、前記上側本体および前記下側本体の周囲に装着されて前記上側本体と前記下側本体との分離を抑制する補強部材と、を備え、
    前記装着口から前記シリンジによって前記ハブコネクタ内に薬液等を注入することにより前記主管腔を介して前記管状本体の先端の前記開口から前記薬液等を供給し、前記ハブコネクタが前記通孔の近傍に立設された補強リブを有し、前記補強部材は、前記補強リブ、前記上側本体および前記下側本体に周着される環状の部材である、カテーテル。
  6. 前記補強リブが、前記上側本体と前記下側本体との挟持方向に立設されている請求項3から5のいずれか一項に記載のカテーテル。
  7. 一対の前記補強リブが前記通孔の両側に立設されており、
    環状の前記補強部材の開口幅が一対の前記補強リブどうしの幅間隔よりも大きい請求項3から6のいずれか一項に記載のカテーテル。
  8. 前記操作部本体が、前記補強部材の脱落を防止する係合部を有する請求項2から7のいずれか一項に記載のカテーテル。
  9. 前記上側本体または前記下側本体が、前記ハブコネクタの脱落を防止する掛止部を有する請求項1から8のいずれか一項に記載のカテーテル。
  10. 前記屈曲操作部が、前記上側本体と前記下側本体との分離面の面内で動作して前記操作線に牽引力を付与する請求項1から9のいずれか一項に記載のカテーテル。
  11. 内部に主管腔が形成されて先端が開口を有する長尺で可撓性の管状本体と、前記管状本体に挿通され、先端部が前記管状本体の遠位部に接続された操作線と、を備え、前記操作線を牽引することにより前記管状本体の前記遠位部が屈曲するカテーテルに用いられる操作部であって、
    前記操作線の基端部との係合部を有し牽引操作により複数本の前記操作線に個別に牽引力を付与する屈曲操作部と、
    前記管状本体が挿入されると共に内部で固着されて前記主管腔と連通する通孔を有し、シリンジが装着される装着口を後端に備えるハブコネクタと、
    前記屈曲操作部および前記ハブコネクタを挟持する上側本体および下側本体を含み、前記管状本体の基端部を収容する操作部本体と、
    前記ハブコネクタの前記通孔に前記管状本体が固着されている部分、前記上側本体および前記下側本体の周囲に装着されて前記上側本体と前記下側本体との分離を抑制する補強部材と、を備え、
    前記装着口から前記シリンジによって前記ハブコネクタ内に薬液等を注入することにより前記主管腔を介して前記管状本体の先端の前記開口から前記薬液等を供給するカテーテル操作部。
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