JP2015154810A - 医療機器 - Google Patents

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Kenichi Kanemasa
賢一 兼政
田中 速雄
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Abstract

【課題】回動操作により弛んだ操作線が逸脱することを防止する医療機器を提供する。【解決手段】医療機器は、シース部と、一対の操作線30と、回動操作部とを備えている。回動操作部は、巻付部64cに操作線30が巻き付けられている巻回部と、回動操作によって巻き緩み巻付部64cから径方向に離間する操作線30と当接することによって、操作線30が所定距離を超えて巻付部64cから離間することを規制する操作線規制部70と、を含んでいる。また、操作線規制部70は、操作線30が当接する当接位置から、操作線30が回動操作の回転軸方向に変位するとき、巻回部における回転軸方向の高さを超えて操作線30が変位することを抑制するように構成されている。【選択図】図7

Description

本発明は、医療機器に関する。
操作線を牽引して遠位部を屈曲操作することが可能なカテーテルが提案されている。血管などの体腔にこの種のカテーテルを挿入した場合、体腔の分岐点において遠位部を屈曲させることで挿入方向を選択することが可能になる。比較的太径のカテーテルの場合、操作線として太幅のワイヤを用い、このワイヤを押し込むことでカテーテルの遠位部が一方に屈曲し、逆にこのワイヤを引っ張ることで他方に屈曲させることができる。
これに対し、比較的細径のカテーテル、特に末梢血管に挿入可能な細径のマイクロカテーテルの場合、操作線は極めて細いことから、操作線を押し込んで遠位部を屈曲させることはできない。極細の操作線は押し込んでも容易に撓み、座屈してしまうため、カテーテルの遠位部を屈曲させるだけの押込力を伝達することができないためである。したがって、マイクロカテーテルなどの細径のカテーテルの場合、一般に複数本の操作線を対向して設け、屈曲させたい方向に位置する操作線を選択して牽引し、他方を弛めることで、牽引された操作線を内側としてカテーテルの遠位部を屈曲させる。
このため、複数本の操作線を備えるカテーテルでは、一方の操作線を牽引すると同時に他方を弛めることができるよう、リールやホイールなどと呼ばれる操作盤で回動操作することが一般的である。
この種のカテーテルとして、下記の特許文献1を例示する。
特許文献1には、上記のように操作線を牽引する操作盤の他に、初期状態において操作線の繰り出し可能量を調整する調整機能を有しているカテーテルが記載されている。
特開2013−153776号公報
上述のような一方の操作線を牽引すると同時に他方を弛める構成を備えるカテーテルでは、一方の操作線の牽引量が大きくなると必然的に他方の操作線の弛みも大きくなる。従って、許容を超える弛みが生じた場合については、操作線を巻き付けている操作盤から操作線が逸脱する虞がある。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、回動操作により弛んだ操作線が逸脱することを防止する医療機器を提供するものである。
本発明によれば、長尺で可撓性を有するシース部と、前記シース部の中に延在し、前記シース部の遠位部に先端を固定されている一対の操作線と、前記シース部の近位端側に設けられ、回動操作により一の前記操作線を牽引すると共に他の前記操作線を送り出し、牽引された前記一の操作線に対応する方向へ前記シース部を屈曲させる回動操作部と、を備え、前記回動操作部は、側周面に前記操作線が巻き付けられている巻回部と、前記回動操作によって巻き緩み前記側周面から径方向に離間する前記他の操作線と当接することによって、前記他の操作線が所定距離を超えて前記側周面から離間することを規制する操作線規制部と、を含み、前記操作線規制部は、前記他の操作線が当接する当接位置から、前記他の操作線が前記回動操作の回転軸方向に変位するとき、前記巻回部における前記回転軸方向の高さを超えて前記他の操作線が変位することを抑制する医療機器が提供される。
本発明の医療機器は、(a)巻回部の回動操作によって巻き緩み、当該巻回部の側周面から離間した操作線に対して当接して離間距離を規制する機能と、(b)当該操作線が当接した位置から回転軸方向へと変位することを一定程度に抑制する機能と、を有する操作線規制部を有している。この(a)と(b)の作用により、巻回部から巻き緩んだ操作線を径方向に変位することも回動軸方向(高さ方向)に変位することも制限するので、巻回部から当該操作線が逸脱することを防止しうる。
本発明によれば、回動操作により弛んだ操作線が逸脱することを防止する医療機器が提供される。
(a)は本発明の実施形態に係るカテーテルの平面図である。(b)は回動操作により一方向に操作した状態を示すカテーテルの平面図である。(c)は回動操作により他方向に操作した状態を示すカテーテルの平面図である。 カテーテルの横断面図であり、図1(a)のII−II線断面図である。 カテーテルの遠位部の縦断面図であり、図2のIII−III線断面図である。 操作部の側面図である。 操作部の内部構造を説明する平面図である。 下側本体と回動操作部を上方から視た分解斜視図である。 図5におけるVII−VII線断面図である。 時計回りにワイヤ固定盤を回動操作したときにおける操作線の弛みを示す図である。 (a)は第二実施形態におけるワイヤ固定盤と軸部材の断面図である。(b)は(a)における操作線規制部近傍の拡大図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
また、以下の説明において「上」「下」とは、特に断りのない限り、図1に示す側をカテーテル100の上(または上方)、その反対側をカテーテル100の下(または下方)と指称するものとする。
<第一実施形態におけるカテーテル100の概要について>
はじめに、本実施形態のカテーテル100の概要を説明する。
図1における(a)は本発明の実施形態に係るカテーテルの平面図である。(b)は回動操作により一方向に操作した状態を示すカテーテルの平面図である。(c)は回動操作により他方向に操作した状態を示すカテーテルの平面図である。
図4は、操作部50の側面図である。
図5は、操作部50の内部構造を説明する平面図である。
図6は、下側本体と回動操作部を上方から視た分解斜視図である。
図7は、図5におけるVII−VII線断面図である。
図8は、時計回りにワイヤ固定盤を回動操作したときにおける操作線の弛みを示す図である。
本実施形態に係る医療機器(例えば、カテーテル100)は、シース部10と、一対の操作線30(操作線30a、操作線30b)と、回動操作部60と、を備える。
シース部10は、長尺で可撓性を有する。
一対の操作線30は、シース部10の中に延在し、シース部10の遠位部DEに先端を固定されている。
回動操作部60は、シース部10の近位端側に設けられ、回動操作により一の操作線30(図8では操作線30a)を牽引すると共に他の操作線30(図8では操作線30b)を送り出し、牽引された操作線30aに対応する方向へシース部10を屈曲させる。また、回動操作部60は、巻付部64c(側周面)に操作線30a、30bが巻き付けられているワイヤ固定盤64(巻回部)を含んでいる。さらに、回動操作部60は、回動操作によって巻き緩み巻付部64cから径方向に離間する操作線30bと当接することによって、操作線30bが所定距離を超えて巻付部64cから離間することを規制する操作線規制部70を含んでいる。
操作線規制部70は、操作線30bが当接する当接位置65eから、操作線30bが回動操作の回転軸方向(図7では溝72の底面に沿った上方向)に変位するとき、ワイヤ固定盤64における回転軸方向の高さを超えて操作線30bが変位することを抑制する。
前段で説明した操作線規制部70の特徴により、ワイヤ固定盤64の回動によって径方向に弛んだ後、操作線規制部70(溝72の底面)に当接した操作線30bは、当接位置65eから間隙69への方向に変位することが抑制される。従って、操作線30bが間隙69から外れてワイヤ固定盤64から逸脱することを防止することができる。
ここで巻回部とは、その側周面に操作線30が巻き付けられ、シース部10を屈曲させるための回動操作によって回動する部材をいう。本実施形態においてはワイヤ固定盤64が巻回部であり、巻付部64cがその側周面である。
また、ここで操作線規制部とは、回動操作によって巻回部の側周面から径方向に離間する操作線30と当接する部材をいう。本実施形態における操作線規制部は、ワイヤ固定盤64を収容している円形凹部の側壁として延在する操作線規制部70のことであり、軸部材65に含まれている。
ワイヤ固定盤64と軸部材65(操作線規制部70)については、後に詳述する。
操作部50は、シース部10の基端部PEに装着される操作部本体80と、回動操作により複数本の操作線30a、30bに個別に牽引力を付与する回動操作部60と、を備えている。
操作部本体80は、使用者が手で把持するハウジングである。シース部10の基端部PEは、管状のプロテクタ87に保護されたうえ、操作部本体80の内部に導入されている。
操作部本体80は、上側本体82および下側本体84により回動操作部60(ダイヤル操作部61、軸部材65等)を上下方向から挟持してなる。分離面81は、上側本体82と下側本体84との接合面にあたる。
操作部50は、操作部本体80および回動操作部60に加えて、ハブコネクタ90を備えている。ハブコネクタ90は操作部本体80の後端部に装着されている。ハブコネクタ90には、シース部10の最基端(近位端)が接続されて互いに連通しており、ハブコネクタ90の後方(図1(a)の右方)からシリンジ(図示せず)が装着される。シリンジによってハブコネクタ90内に薬液等を注入することにより、主管腔20(図2、図3を参照)を介して薬液等を患者の体腔内へ供給することができる。
操作部50の寸法、すなわちプロテクタ87の先端からハブコネクタ90の後端までの寸法は、5cmから15cm程度である。
つぎに、カテーテル100の動作の概要を説明する。
図2および図3に示すように、シース部10には操作線30a、30bが挿通されている。操作線30a、30bは操作部本体80の内部でシース部10から側方に引き出されて、回動操作部60に直接的または間接的に連結されている。
本実施形態の回動操作部60は操作部本体80に対して回転可能である。なお、本実施形態において、回転と回動とは区別しない。回動操作部60を一方向に回転させると第一の操作線30aが緊張して第二の操作線30bが弛緩し、回動操作部60を他方向に回転させると第二の操作線30bが緊張して第一の操作線30aが弛緩する。牽引された操作線30a、30bはカテーテル100の遠位部DEを屈曲させる。
具体的には、図1(b)に示すように回動操作部60を一方向(時計回り)に回転させると、第一の操作線30a(図3を参照)が基端側に牽引されてシース部10の遠位部DEは屈曲する。図1(c)に示すように回動操作部60をその回転軸周りにおいて他方向(反時計回り)に回転させると、第二の操作線30bが基端側に牽引されて遠位部DEは逆向きに屈曲する。このように、2本の操作線30a、30bを選択的に牽引することにより、カテーテル100の遠位部DEを、互いに同一平面に含まれる第一または第二の方向に選択的に屈曲させることができる。
ここで、シース部10が屈曲するとは、シース部10が「くの字」状に折れ曲がる態様と、弓なりに湾曲する態様とを含む。
本実施形態のように、一対の操作線30a、30bの一方を弛めると他方が牽引される操作部50の場合には、これらの複数本の操作線30a、30bを共に弛めておくための機構が必要となる。本実施形態は、これを回動操作部60の遷移により実現する。
回動操作部60(ダイヤル操作部61:図6を参照)の周面には凹凸係合部が形成されている。操作部本体80には、回動操作部60に対して接離可能に摺動するロックスライダ88が設けられている。ロックスライダ88を回動操作部60に向けて摺動させると互いに係合して回動操作部60の回転が規制される。これにより、カテーテル100の遠位部DEが屈曲した図1(b)または(c)の状態でロックスライダ88を操作して回動操作部60の回転を規制して、カテーテル100の屈曲状態を保持することができる。
<シース部10の構造>
つぎに、シース部10の構造について説明する。
図2は、カテーテル100の横断面図であり、図1(a)のII−II線断面図である。
図3は、カテーテル100の遠位部DEの縦断面図であり、図2のIII−III線断面図である。
本実施形態のカテーテル100は、シース部10を血管内に挿通させて用いられる血管内カテーテルである。シース部10は、内部に主管腔20が通孔形成された中空管状かつ長尺の部材である。シース部10は、肝臓の8つの亜区域の何れにも進入させることが可能な外径および長さに形成されている。シース部10の遠位部DEの外径は1mm未満であり、本実施形態のカテーテル100は末梢血管に挿入可能なマイクロカテーテルである。
シース部10は、主管腔20と、主管腔20よりも小径で複数本の操作線30a、30bがそれぞれ挿通された複数の副管腔32と、を有している。
シース部10は、主管腔20の周囲に補強ワイヤ24を巻回してなるワイヤ補強層26と、このワイヤ補強層26の外側に埋設され主管腔20よりも小径の副管腔32を画定する樹脂製の中空管28と、ワイヤ補強層26および中空管28を内包する樹脂製の外層38と、を含む。
シース部10は積層構造を有している。主管腔20を中心に、内径側から順に内層22、第一外層34および第二外層36が積層されてシース部10は構成されている。第二外層36の外表面には親水層(図示せず)が形成されている。内層22、第一外層34および第二外層36は可撓性の樹脂材料からなり、それぞれ円環状で略均一の厚みを有している。第一外層34および第二外層36を併せて外層38と呼称する場合がある。
内層22はシース部10の最内層であり、その内壁面により主管腔20を画定する。主管腔20の横断面形状は特に限定されないが、本実施形態では円形である。横断面円形の主管腔20の場合、その直径は、シース部10の長手方向に亘って均一でもよく、または長手方向の位置により相違してもよい。たとえば、シース部10の一部または全部の長さ領域において、先端から基端に向かって主管腔20の直径が連続的に拡大するテーパー状としてもよい。
内層22の材料は、例えば、フッ素系の熱可塑性ポリマー材料を挙げることができる。このフッ素系の熱可塑性ポリマー材料としては、具体的には、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)およびペルフルオロアルコキシフッ素樹脂(PFA)を挙げることができる。内層22をこのようなフッ素系ポリマー材料で構成することにより、主管腔20を通じて薬液等を供給する際のデリバリー性が良好となる。また、主管腔20にガイドワイヤーを挿通する場合に、ガイドワイヤーの摺動抵抗が低減される。
外層38の内側層にあたる第一外層34の内部には、内径側から順にワイヤ補強層26および中空管28が埋設されている。外層38の外側層にあたる第二外層36の内部には第二補強層40が設けられている。第二補強層40は、第一外層34の外表面に接している。ワイヤ補強層26と第二補強層40は、シース部10と同軸に配置されている。第二補強層40はワイヤ補強層26および中空管28の周囲を取り囲むように、これらと離間して配置されている。
外層38の材料としては熱可塑性ポリマー材料を用いることができる。この熱可塑性ポリマー材料としては、ポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(PE)、ポリアミド(PA)、ポリアミドエラストマー(PAE)、ポリエーテルブロックアミド(PEBA)などのナイロンエラストマー、ポリウレタン(PU)、エチレン−酢酸ビニル樹脂(EVA)、ポリ塩化ビニル(PVC)またはポリプロピレン(PP)を挙げることができる。
外層38には無機フィラーを混合してもよい。無機フィラーとしては、硫酸バリウムや次炭酸ビスマスなどの造影剤を例示することができる。外層38に造影剤を混合することで、体腔内におけるシース部10のX線造影性を向上することができる。
第一外層34と第二外層36とは、同種または異種の樹脂材料からなる。図2では第一外層34と第二外層36との境界面を明示してあるが、本発明はこれに限られない。第一外層34と第二外層36とを同種の樹脂材料で構成した場合、両層の境界面は渾然一体に融合していてもよい。すなわち、本実施形態の外層38は、第一外層34と第二外層36とが互いに区別可能な多層で構成されていてもよく、または第一外層34と第二外層36とが一体となった単一層として構成されていてもよい。
第二外層36の外表面に形成される親水層(図示せず)は、カテーテル100の最外層を構成する。親水層は、シース部10の全長に形成されていてもよく、または遠位部DEを含む先端側の一部長さ領域のみに形成されていてもよい。親水層は、たとえば、ポリビニルアルコール(PVA)などの無水マレイン酸系ポリマーやその共重合体、ポリビニルピロリドンなどの親水性の樹脂材料からなる。
ワイヤ補強層26は、シース部10のうち操作線30よりも内径側に設けられて内層22を保護する保護層である。操作線30の内径側にワイヤ補強層26が存在することで、操作線30が第一外層34および内層22を破断させて主管腔20に露出することを防止する。
ワイヤ補強層26は補強ワイヤ24を巻回してなる。補強ワイヤ24の材料には、タングステン(W)、ステンレス鋼(SUS)、ニッケルチタン系合金、鋼、チタン、銅、チタン合金または銅合金などの金属材料のほか、内層22および第一外層34よりも剪断強度が高いポリイミド(PI)、ポリアミドイミド(PAI)またはポリエチレンテレフタレート(PET)などの樹脂材料を用いることができる。本実施形態では、補強ワイヤ24としてステンレス鋼の細線を挙げる。
ワイヤ補強層26は、補強ワイヤ24をコイル巻回またはメッシュ状に編組してなる。補強ワイヤ24の条数や、コイルピッチ、メッシュ数は特に限定されない。本実施形態のワイヤ補強層26は、多条の補強ワイヤ24をメッシュ状に編組したブレード層である。
中空管28は副管腔32を画定する中空管状の部材である。中空管28は第一外層34の内部に埋設されている。中空管28は、たとえば熱可塑性ポリマー材料により構成することができる。その熱可塑性ポリマー材料としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、または四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合体(FEP)などの低摩擦樹脂材料が挙げられる。
中空管28は、外層38よりも曲げ剛性率および引張弾性率が高い材料で構成されている。
図2に示すように、ワイヤ補強層26の周囲に180度対向して2本の中空管28が配置され、これらの2本の中空管28には操作線30(30a、30b)がそれぞれ挿通されている。2本の中空管28は、シース部10の軸心方向に対して平行である。
図2に示すように、2本の中空管28は主管腔20を取り囲むように、同一の円周上に配置されている。本実施形態に代えて、3本または4本の中空管28を主管腔20の周囲に等間隔で配置してもよい。この場合、総ての中空管28に操作線30を配置してもよく、または一部の中空管28に操作線30を配置してもよい。
操作線30は、中空管28に対して摺動可能に遊挿されている。操作線30の先端部はシース部10の遠位部DEに固定されている。操作線30を基端側に牽引することで、シース部10の軸心に対して偏心した位置に引張力が付与されるためシース部10は屈曲する。
本実施形態の操作線30は極めて細く可撓性が高いため、操作線30を遠位端側に押し込んでもシース部10の遠位部DEには実質的に押込力は付与されない。また、操作線30は、回動操作によって容易に弛みが生じる。
操作線30は、単一の線材により構成されていてもよいが、複数本の細線を互いに撚りあわせることにより構成された撚り線であってもよい。操作線30の一本の撚り線を構成する細線の本数は特に限定されないが、3本以上であることが好ましい。細線の本数の好適な例は、7本または3本である。
操作線30としては、低炭素鋼(ピアノ線)、ステンレス鋼(SUS)、耐腐食性被覆した鋼鉄線、チタンもしくはチタン合金、またはタングステンなどの金属線を用いることができる。このほか、操作線30としては、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリ(パラフェニレンベンゾビスオキサゾール)(PBO)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリイミド(PI)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、またはボロン繊維などの高分子ファイバーを用いることができる。
本実施形態のカテーテル100は、2本の操作線30が中空管28に挿通され、シース部10の遠位部DEに対して個別に固定されている。ここで、操作線30が2本であるとは、2本のワイヤが個別に形成されたものでもよく、または1本のワイヤがシース部10の遠位部DEで折り返されて両端が回動操作部60で個別に牽引可能になっていてもよい。すなわち、本実施形態において操作線30が複数本または2本であるとは、シース部10の遠位部DEを屈曲させる牽引力を付与する経路が複数本または2本存在することを意味する。
仮に、2本の操作線30が1本のワイヤをシース部10の遠位部DEで折り返すことにより構成されている場合、操作線30の先端とは、遠位部DEにおけるワイヤの折り返し部分をいう。
第二補強層40は、シース部10のうち操作線30よりも外周側に設けられて第二外層36を保護する保護層である。操作線30の外周側に第二補強層40が存在することで、操作線30が第二外層36および親水層(図示せず)を破断させてシース部10の外部に露出することを防止する。
第二補強層40は第二補強ワイヤ42をコイル巻回またはメッシュ状に編組してなる。第二補強ワイヤ42には、ワイヤ補強層26の補強ワイヤ24として例示した上記の材料を用いることができる。第二補強ワイヤ42と補強ワイヤ24とは同種の材料でもよく、または異種の材料でもよい。本実施形態では、第二補強ワイヤ42として、補強ワイヤ24と同種の材料(ステンレス鋼)からなる細線をメッシュ状に編組したブレード層を例示する。
第二補強ワイヤ42と補強ワイヤ24との線径および条数は、互いに同一でもよく、または異なってもよい。
シース部10の遠位部DEには、第一マーカー14と、この第一マーカー14よりも近位側に位置する第二マーカー16と、が設けられている。第一マーカー14および第二マーカー16は、白金など、X線等の放射線が不透過の材料からなるリング状の部材である。第一マーカー14および第二マーカー16の2つのマーカーの位置を指標とすることにより、放射線(X線)観察下において体腔(血管)内におけるシース部10の先端の位置を視認することができる。これにより、カテーテル100の屈曲操作を行うのに最適なタイミングを容易に判断することができる。
操作線30の先端部は、シース部10のうち第二マーカー16よりも遠位側の部分に固定されている。操作線30を牽引することで、遠位部DEのうち第二マーカー16よりも遠位側の部分が屈曲する。本実施形態のカテーテル100では、操作線30の先端部は第一マーカー14に固定されている。操作線30を第一マーカー14に固定する態様は特に限定されず、ハンダ接合、熱融着、接着剤による接着、操作線30と第一マーカー14との機械的掛止などを挙げることができる。
ワイヤ補強層26および第二補強層40の近位端は、シース部10の近位端、すなわち操作部50の内部に位置している。
内層22の遠位端は、シース部10の遠位端まで到達していてもよく、または遠位端よりも僅かに基端側で終端していてもよい。内層22の近位端は、シース部10の近位端、すなわち操作部50の内部に位置している。
シース部10の代表的な寸法について説明する。
主管腔20の直径は400μm〜600μm(上限値および下限値を含む。以下同じ。)、内層22の厚さは5μm〜30μm、外層38の厚さは10μm〜200μmである。中空管28の肉厚は内層22よりも薄く、かつ1μm〜10μmである。ワイヤ補強層26の内径は410μm〜660μm、ワイヤ補強層26の外径は450μm〜740μm、第二補強層40の内径は560μm〜920μm、第二補強層40の外径は600μm〜940μmである。
第一マーカー14の内径は450μm〜740μm、第一マーカー14の外径は490μm〜820μm、第二マーカー16の内径は600μm〜940μm、第二マーカー16の外径は640μm〜960μmである。
カテーテル100の軸心から中空管28の中心までの半径(距離)は300μm〜450μm、中空管28の内径(直径)は40μm〜100μm、操作線30の太さは25μm〜60μmである。
シース部10の直径は700μm〜980μm、すなわち外径が直径1mm未満であり、シース部10は末梢血管に挿入可能なマイクロカテーテルを構成する。
シース部10の線膨張係数は、操作線30の線膨張係数よりも大きい。一例として、シース部10の線膨張係数は100ppm/K以上300ppm/K以下、操作線30のセル膨張係数は10ppm/K以上30ppm/K以下である。
また、シース部10の膨潤係数は操作線30の膨潤係数よりも大きい。ここで、シース部10の線膨張係数または膨潤係数とは、シース部10の積層構造の全体でみた場合の線膨張係数または膨潤係数である。すなわち、内層22、外層38、ワイヤ補強層26、第二補強層40、中空管28およびその他の互いに密着して一体化された構成要素(操作線30を除く)の複合構造体としての合成の線膨張係数または膨潤係数である。上記各構成要素の単独の線膨張係数または膨潤係数に、それぞれのヤング率と、断面積における面積比率を乗じて概算することができる。
<操作部50の内部構造について>
次に、操作部50の内部構造について詳細に説明する。
図5は、操作部50の内部構造を説明する平面図である。
図6は、第一実施形態における下側本体84と回動操作部60を上方から視た分解斜視図である。
図7は、図5におけるVII−VII線断面図である。
図5に示すように、シース部10の基端部PEは回動操作部60の下部を通過して、操作部本体80(下側本体84)の後端部84bよりも後方まで引き出されている。シース部10の基端部PEには、操作部本体80の内部にあたる位置において、外周面から中空管28に至る側孔12が穿設されている。側孔12は中空管28の周面を貫通している。操作線30a、30bは、この側孔12を通じて中空管28の外部側方に引き出されている。
側孔12を通じて中空管28から引き出された操作線30a、30bは、回動操作部60のワイヤ固定盤64に基端が固定されており、ワイヤ固定盤64の回動で巻き取られることにより牽引される。
より具体的には、ワイヤ固定盤64は複数の係合部66を有し、操作線30a、30bの基端がそれぞれ係合部66に対して交絡されたうえ接着剤により固着されている。また、操作線30a、30bは、互いに逆方向に回動操作の上限角度を超える巻回角度でワイヤ固定盤64に巻回され、上限角度まで回転操作しても操作線30の送り出しが不足しないようになっている。
図6に示すように、本実施形態の回動操作部60は、ダイヤル操作部61、リミッター部材62、掛合部材63、ワイヤ固定盤64および軸部材65を含む。
ダイヤル操作部61は回動操作部60の外周側に配置されて操作者が手指で直接に接触して操作する回転盤である。
リミッター部材62は、ダイヤル操作部61に対して回転不可に装着される。リミッター部材62は、バネ係合部62aと軸部62bを有している。バネ係合部62aはリミッター部材62の径方向に突没可能に変形する弾性変形部材である。軸部62bには軸部材65の回転軸65aが挿通される。軸部62bの状態には非円形の係止凸部62cが形成されている。係止凸部62cは、ダイヤル操作部61の開口部61cに対して回転不可に嵌合する。これにより、リミッター部材62とダイヤル操作部61とは一体となって回転軸65aまわりに回転する。
掛合部材63は、リミッター部材62の軸部62bを挿通するとともに、バネ係合部62aと係脱自在に係合する環状部材である。掛合部材63は有底円環状をなし、円形の周壁の内周面には波形の凹凸部63aが形成されている。凹凸部63aの周方向の複数箇所で、リミッター部材62のバネ係合部62aが係合する。リミッター部材62と掛合部材63とが所定以上のトルクで相対的に捩られると、バネ係合部62aと凹凸部63aとの係合が外れる。掛合部材63は、複数の凹欠部63bを有している。
ワイヤ固定盤64は操作線30a、30bを巻き付けるボビンである。ワイヤ固定盤64は一対の大径のフランジ部64bと、その間に形成された小径の巻付部64cと、を備えている。上方のフランジ部64bには係合部66およびスリット64aがワイヤ固定盤64の回動中心に対して対称となる位置に二箇所形成されている。操作線30a、30bは、巻付部64cに巻き付けられた後に、それぞれ異なるスリット64aから引き込まれて、それぞれ異なる係合部66に固定されている。
ワイヤ固定盤64の上面には複数本の突起部64dが形成されている。突起部64dが掛合部材63の凹欠部63bに嵌合することにより、掛合部材63はワイヤ固定盤64に対して回転不可に固定され、両者は軸部材65に対して回転自在に軸支されている。
上述のように、リミッター部材62と掛合部材63とが互いに所定以上のトルクで捩られることでリミッター部材62のバネ係合部62aと掛合部材63との係合が外れる。このため、使用者がダイヤル操作部61に対して上記所定以上のトルクを付与した場合に、このトルクが掛合部材63およびワイヤ固定盤64を通じて操作線30aまたは30bに伝達されることがない。言い換えると、リミッター部材62および掛合部材63は、回動操作によって操作線30から受ける反力に応じて作動し、操作線30a、30bの牽引を所定量以下に制限する牽引量制限部を構成している。
なお、本実施形態では所定以下のトルク(牽引力)に制限する牽引量制限部の構成例を示したが、操作線30を牽引した距離(牽引長)を所定以下に制限する構成にしてもよい。
軸部材65は、ワイヤ固定盤64を収容する円形凹部を有する保持部材であると共に、当該円形凹部の側壁として延在する操作線規制部70を有している。
また、軸部材65は、上方に突出する回転軸65aと、下方にそれぞれ突出するガイドリブ65b、65cを備えている。回転軸65aにはダイヤル操作部61、リミッター部材62、掛合部材63およびワイヤ固定盤64が回転可能に装着される。これにより回動操作部60が一体に構成される。ガイドリブ65b、65cは二対の平行な板状の突起部である。一対のガイドリブ65cには、それぞれ外向きに突出する爪部68が形成されている。
下側本体84は、ガイドリブ65bに接する内側ガイド84jと、ガイドリブ65cに接する間欠リブ84iと、を備えている。内側ガイド84jおよび間欠リブ84iは、下側本体84の前後方向に延在するそれぞれ一対の板状の凸部である。一対の間欠リブ84iは空隙84hにより分断されて離散的に形成された複数のリブ片の集合である。
軸部材65を下側本体84に装着すると、爪部68が空隙84hに係合し、ガイドリブ65cは一対の間欠リブ84iの内側に沿って配置され、ガイドリブ65bは内側ガイド84jと間欠リブ84iとの間に挟まれて配置される。
以上に説明した構成で、ダイヤル操作部61、リミッター部材62、掛合部材63、ワイヤ固定盤64および軸部材65を一体に組み合わせてなる回動操作部60は、下側本体84に取り付けられ、固定されている。
<ワイヤ固定盤64および操作線規制部70の詳細について>
次に、本発明の巻回部として機能するワイヤ固定盤64および本発明の操作線規制部として機能する操作線規制部70を含む軸部材65について、図5、図7、図8を用いて詳細に説明する。
図5は、操作部50の内部構造を説明する平面図である。
図7は、図5におけるVII−VII線断面図である。
図8は、時計回りにワイヤ固定盤64を回動操作したときにおける操作線30bの弛みを示す図である。
本実施形態において、ワイヤ固定盤64と軸部材65(操作線規制部70)とが分離しており、軸部材65はワイヤ固定盤64の回動に関わらず下側本体84に固定されている。回動操作の操作性を向上するためには、ワイヤ固定盤64と軸部材65との接触面を減らし、互いの摩擦力を軽減することが有効である。しかし、このように構成するとワイヤ固定盤64と軸部材65との間に間隙69が生じてしまう。一方で、本実施形態の操作線30は極細であるため、間隙69の幅方向の長さを操作線30の径より小さくすることは困難であり、本発明の課題の大きな要因となっていた。そこで、上述した特徴点を操作線規制部70に持たせることにより、操作線30の間隙69の方向への変位を抑制し、課題の解決を図っている。
ここで規制するとは、所定の基準に従わせることをいう。本実施形態における操作線規制部70は、自己の内径を超えて操作線30が巻付部64cから離間することを規制する。換言すれば、操作線30の離間に対して操作線規制部70は障害壁の役割を果たしている。
図5や図6に示す通り、第一突縁部71、溝72および第二突縁部73(操作線規制部70)は回動操作の回転軸を中心とする円弧状に形成されている。なぜならば、シース部10側を閉ざしては、側孔12から引き出されている操作線30を巻付部64cに巻き付けることができないからである。また、巻付部64cから巻き緩んだ操作線30が当接する位置は、回動操作時に当該操作線30に働く外力によって変動するため、開放が必要な方向以外については障害壁として操作線規制部70が延在していることが好ましいからである。
ここで円弧状とは、円周の一部が欠けている形状をいう。また、ここで円周とは、中心からの距離が一定の点の軌跡に限らず、それに近似している形状も含まれる。例えば、楕円状の円周や、円周を構成する曲線の一部が撓んでいる、円周を構成する一部が直線であること等を含む。また、ここで回動操作の回転軸とは、具体的には回転軸65aの中心軸をいう。
カテーテル100の回動操作において回動操作によって加わる力を除く外力(重力や摩擦力等)を無視したとき、図5に示すように、巻付部64cから巻き緩んだ操作線30bは固定端である係合部66を基点とする渦巻き形状となり、回動操作の回転角度が大きくなるにつれて当該渦巻きの径が拡大していく。そして、当該操作線30は溝72の底面(図8では当接位置65eとして示す位置)に当接し、溝72の底面において当接している面を増やしていく。なお、ここで溝72の底面とは、溝72において巻付部64cと対向している面をいう。
本実施形態においては回動操作の回転角度が120度から150度程度で操作線30が最初に溝72に当接しうる。巻付部64cから巻き緩んだ操作線30が溝72の底面に最初に当接するときの回転角度については、巻付部64cの外径と操作線規制部70の内径との比率、回動操作の回転速度、側孔12から巻付部64cに至るまでの上下差(下方向を重力方向としたときの高低差)、操作線30のコシ(弾力)の強さ等の影響を受ける。また、実際には本段の説明の前提として無視した外力(重力や摩擦力等)も影響する。
ここで回動操作部60に含まれる各構成要素の径について説明する。
操作線規制部70の内径は、巻付部64cの外径より大きい。さもなければ、操作線規制部70が本発明の操作線規制部として機能しないからである。
また、操作線規制部70の内径は、ワイヤ固定盤64(フランジ部64b)の外径よりやや大きい。操作線規制部70はワイヤ固定盤64を収容する保持部材として機能するからである。
一方で、操作線規制部70の内径とフランジ部64bの外径の差分(間隙69の寸法)は微小である。間隙69の寸法が大きいと簡単に操作線30がワイヤ固定盤64から逸脱しうるからである。
操作線規制部70の外径は、ダイヤル操作部61の外径より小さい。さもなければ、操作者の手指がダイヤル操作部61に直接触れず、操作線規制部70に触れて操作性が悪化するからである。
また、ダイヤル操作部61の外径と巻付部64cの外径との比率は所望に与えられる。ダイヤル操作部61の外径は巻付部64cの外径より大きくすることで、てこの原理により操作線30を牽引する力を増大させる。すなわち、当該比率はカテーテル100の操作性に直結する値であり、操作線30が耐えうる引張力やシース部10の屈曲に要する牽引力等を総合的に勘案して決定される。
なお、操作線規制部70の外径と内径の差分、すなわち操作線規制部70の肉厚については、溝72を形成可能な程度に存在すればよい。
前段で整理したように、本実施形態の操作線規制部70の内径および外径は、周囲に配置される各構成要素との関係により上限と下限が定められる。換言すれば、操作線規制部70の内径および外径は大きすぎても小さすぎても、本実施形態のカテーテル100に適合しない。従って、以下では操作線規制部70の特に内径について、適切な上限と下限の設定について詳細に説明する。
ここで、巻付部64c(側周面)の外径を1と与え、初期状態において操作線30が巻付部64cに巻き付けられている回数をnと与えたとき、操作線規制部70の内径Rは1より大きく、(n+1)より小さいことが好ましい。なお、nは整数に限らない。例えば、1回半巻き付けられているときはn=1.5とする。また、ここで初期状態とは、カテーテル100の出荷時または使用開始時の状態をいう。
前段において操作線規制部70の内径の下限として与えた1は、操作線規制部70の内径Rが巻付部64cの外径(=1)より大きいことから明らかである。
また、前段において操作線規制部70の径の上限として与えた(n+1)は、巻付部64cに巻き付けられている操作線30が巻付部64cの周囲で巻き緩んで円形に近似していくと仮定したとき、当該円形の円周長は巻付部64c自体の円周長(=π)と初期状態において巻付部64cに巻き付けられている操作線30の長さ(=nπ)との和よりは小さくなるという考えに基づいている。
前段の考えを元に数式で表すと以下の式(1)のように整理される。
Figure 2015154810
すなわち、操作線規制部70の内径Rは、1<R<n+1として与えられる。
なお、初期状態において巻付部64cに巻き付けられている操作線30の長さとは、nπとして与えていることから明らかであるように、一方の操作線30(操作線30aまたは操作線30bのいずれか)において巻付部64cの外径に接触している長さのことをいう。
より好ましくは、初期状態において巻付部64c(側周面)に巻き付けられている操作線30の長さと、巻付部64cから当接位置65eまでの距離との差分が、操作線規制部70において操作線30が当接する溝72(周面)の長さより小さいように構成するとよい。
これは、初期状態において巻付部64cに巻き付けられている操作線30の全部が送り出されて溝72の底面に沿って徐々に当接面を増やしてしていくと仮定したとき、送り出された操作線30が操作線規制部70におけるシース部10側の開放領域にはみ出さない範囲で許容しうる旨を意味している。この許容範囲に留めることで、巻き緩んだ操作線30が他方の操作線30と交絡することを防止でき、より好ましいからである。
前段の考えを元に数式で表すと以下の式(2)のように整理される。
Figure 2015154810
ここでθとは、円弧状に形成される操作線規制部70の中心角度をいう。また、ここでθとは、巻付部64cに巻き付けられている操作線30の巻付角度をいい、n/2πに等しい。
なお、式(2)はθ<θを前提としている。操作線規制部70の内径Rが巻付部64cの外径より大きい(1<R)からである。
以上に説明したように、操作線規制部70の内径Rを適切な範囲で設定することによって、操作線規制部70は巻付部64cから巻き緩んだ操作線30の径拡大を効果的に規制しうる。
次に、操作線規制部70による操作線30の変位を抑制する仕組みについて、詳細に説明する。
ここで抑制するとは、抑え留めることをいう。本実施形態における操作線規制部70は、操作線30の変位に伴い、当該操作線30の回転軸方向に働く力に対して対抗する力を与え、操作線30の変位を抑え留める。より具体的には、巻付部64cから弛んで離間した操作線30は、溝72の底面に当接し、当該底面に沿って上方向または下方向に変位して溝72の上面に形成されている第一突縁部71または下面に形成されている第二突縁部73に当接する。そして、当該操作線30は第一突縁部71によって上方向の変位を、第二突縁部73によって下方向の変位を、それぞれ抑制される。
なお、本実施形態における溝72は、図7に示すように、回動中心を通り回動面に対して垂直な断面図において矩形状に窪むように形成しているが、これは一例である。すなわち、本実施形態における操作線規制部70は、回動操作によって巻付部64c(側周面)から離間した操作線30が当接する面において、当接位置(図8においては当接位置65e)が他の領域と比べて窪んでいればよく、その形状は問わない。例えば、当該断面図において半円状の溝であってもよく、三角形状の溝(溝の最奧に向かって斜面を形成している溝)であってもよい。
このように溝72を形成することによって、一旦当接した操作線30は溝72の底面(最奥部)に定着しうる。なぜならば、巻付部64cから巻き緩んだ操作線30は、回動操作のために加えられる外力および当該回動操作による遠心力によって回動中心から離間する径方向に力が作用しており、かつ、上下方向の移動は前段で説明したように第一突縁部71、溝72および第二突縁部73(操作線規制部70)によって抑制されるからである。
ただし、操作線規制部70は、当接位置(図8では当接位置65e)から視て上方向または下方向の少なくとも一方に延在し、当接位置より突出している突縁部を有している方がよい。突縁部を有することによって、窪みを有するのみの構成と比べて、当接した操作線30が上下方向に変位することをより確実に抑制できるからである。ここで突縁部とは、一定の領域にわたって延在している面から庇状に突出している部材をいう。
なお、本実施形態における突縁部は、当接位置から視て上方向に延在している第一突縁部71と、当接位置から視て下方向に延在している第二突縁部73と、を含んでいる。すなわち、本実施形態における操作線規制部70は、第一突縁部71、溝72および第二突縁部73から構成されている。
本実施形態において間隙69は当接位置より上方向となるので、上部のみに突縁部を備える態様であっても、操作線30の逸脱を防止しうる。ただし、ワイヤ固定盤64は、軸部材65の回転軸65aに対して回動可能に嵌合している構成なので、回動操作時にはワイヤ固定盤64の下面と軸部材65の上面との間に、ここで図示しない間隙が生じる場合がある。当該間隙に操作線30が挟まった場合には、回動操作不能となるため回避することが好ましい。従って、上方向に限らず下方向の操作線30の変位についても抑制しうるように、当接位置の上方向と下方向の双方に突縁部(第一突縁部71および第二突縁部73)を設けている、本実施形態のような構成がより好適である。
以上、説明した構成によって操作線規制部70は、巻付部64cから巻き緩んだ操作線30の変位を抑制し、当該操作線30の逸脱を防止することができる。
<第二実施形態のカテーテル100について>
続いて、本発明の第二実施形態のカテーテル100について、図9を用いて説明する。
図9(a)は、第二実施形態におけるワイヤ固定盤64と軸部材65の断面図である。これは、第一実施形態における図5のVII−VII線と同様の位置における断面図、すなわち図7と同様の視点から視たワイヤ固定盤64と軸部材65の断面図である。また、図9(b)は、(a)における操作線規制部70近傍の拡大図である。
本実施形態のカテーテル100は、操作線規制部70の形状について第一実施形態のカテーテル100と相違し、以下の説明ではこの相違点について詳細に説明する。また、当該相違点を除いた構成については第一実施形態と同様であり、ここでの説明は割愛する。
操作線規制部70は、第一実施形態と同様に第一突縁部71と、溝72と、第二突縁部73と、を含んでいる。なお、本実施形態においては、図9では図示しないが、巻付部64cから巻き緩んだ操作線30が当接する当接位置は溝72の奥部となる。
また、図9に示すように、本実施形態におけるワイヤ固定盤64(巻回部)は、操作線規制部70の内部空間に収容され、かつ、巻付部64c(側周面)に形成されたフランジ部64bを有している。ここで、操作線規制部70が有している第一突縁部71および第二突縁部73は、フランジ部64bの外周を基準として外径側と内径側とに突没自在に設けられているとよい。すなわち、第一突縁部71と第二突縁部73とによって突没自在部を構成していることが好ましい。
なぜならば、回動操作部60の組み立て時には、フランジ部64bの外周より外径側に第一突縁部71と第二突縁部73を避けておくことにより、ワイヤ固定盤64を回転軸65aに沿って(上方向から下方向)に挿入させて、操作線規制部70の内部空間に収容させることが容易となるからである。また、カテーテル100の使用時には、フランジ部64bの外周より内径側に第一突縁部71と第二突縁部73を突出させることにより、突縁部として機能させることができるからである。
ここで突没自在とは、その部位が元来備えている性質や機能によって、ある基準より突出している側または窪んでいる側の双方に変形することが可能であることをいう。
本実施形態における第一突縁部71と第二突縁部73にワイヤ固定盤64と比して十分に高い可撓性および弾性を持たせることによって、これらを突没自在に構成することが可能である。このような性質を有する材料としては、シリコンゴム等が挙げられる。
あるいは、第一突縁部71および第二突縁部73が操作者の操作によって変形可能な機能を有することによって、これらを突没自在に構成することも可能である。
また、ワイヤ固定盤64(巻回部)は、巻付部64c(側周面)と、巻付部64cに形成された一対のフランジ部64bと、によって囲まれている空間領域を形成している。また、第一突縁部71および第二突縁部73が共に、当該空間領域の中に突出している。
このように構成することによって、巻付部64cから巻き緩んだ操作線30を、フランジ部64bの内周側に位置する第一突縁部71および第二突縁部73の先端部から溝72の奥部に導くことができる。これにより、第一実施形態における操作線規制部70のようにフランジ部64bの外周側に溝72を有する構成と比べて、操作線30が上下方向に変位することをより確実に抑制できる。
また、本実施形態の突縁部(第一突縁部71および第二突縁部73)は丸みを持っている。既述の通り、ワイヤ固定盤64は回転軸65aに沿って僅かながら摺動する場合がある。従って、本実施形態の構成において、突縁部はフランジ部64bとの間で衝突が生じる可能性がある。当該衝突によって突縁部またはフランジ部64bが破損する、あるいは巻付部64cから巻き緩んだ操作線30が当該衝突で破損する等を防止するために、突縁部に丸みを持たせている。
ここまで複数の実施形態を示して本発明を説明したが、これらは一例である。各実施形態で説明した構成は、互いに独立した存在である必要はなく、適宜組み合わせてもよい。
例えば、第二実施形態における第一突縁部71および第二突縁部73は突没自在に設ける旨を説明したが、第一実施形態における第一突縁部71および第二突縁部73も突没自在に設けてよい。
また、上述した各種の構成要素は、必ずしも必須の構成要素ではなく、本発明の効果を阻害しない程度に省いても構わないし、同等に機能又は作用する他の構成要素に代えてもよい。
例えば、本実施形態では構造的に操作線30の変位を抑制する構成を操作線規制部70に持たせることによって操作線30の変位を抑制しているが、これに代わる態様として、操作線30が当接する操作線規制部70の内壁面を摩擦係数の高い素材(ゴム等)とする態様や当該内壁面に粘着性を持たせる態様が挙げられる。
また、本発明の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
例えば、第二実施形態における軸部材65において、回転軸65aを含む部分と操作線規制部70を含む部分とで分割可能に形成し、かつ、操作線規制部70を縦断面で半割可能に形成してもよい。これにより、回動操作部60の組み立て時において、一対のフランジ部64bと巻付部64cによって囲まれている空間領域に対して突縁部(第一突縁部71および第二突縁部73)を横方向(外周側)から嵌合可能にすると共に、ワイヤ固定盤64に対して回転軸65aを縦方向(下方向から上方向)に挿通させることも実現可能である。
本実施形態は以下の技術思想を包含する。
(1)長尺で可撓性を有するシース部と、前記シース部の中に延在し、前記シース部の遠位部に先端を固定されている一対の操作線と、前記シース部の近位端側に設けられ、回動操作により一の前記操作線を牽引すると共に他の前記操作線を送り出し、牽引された前記一の操作線に対応する方向へ前記シース部を屈曲させる回動操作部と、を備え、前記回動操作部は、側周面に前記操作線が巻き付けられている巻回部と、前記回動操作によって巻き緩み前記側周面から径方向に離間する前記他の操作線と当接することによって、前記他の操作線が所定距離を超えて前記側周面から離間することを規制する操作線規制部と、を含み、前記操作線規制部は、前記他の操作線が当接する当接位置から、前記他の操作線が前記回動操作の回転軸方向に変位するとき、前記巻回部における前記回転軸方向の高さを超えて前記他の操作線が変位することを抑制する医療機器。
(2)前記操作線規制部は、前記回動操作の回転軸を中心とする円弧状に形成されている(1)に記載の医療機器。
(3)前記側周面の外径を1と与え、初期状態において前記他の操作線が前記側周面に巻き付けられている巻付回数をnと与えたとき、前記操作線規制部の内径は1より大きく、(n+1)より小さい(2)に記載の医療機器。
(4)前記初期状態において前記側周面に巻き付けられている前記他の操作線の長さと、前記側周面から前記当接位置までの距離との差分が、前記操作線規制部において前記他の操作線が当接する周面の長さより小さい(3)に記載の医療機器。
(5)前記操作線規制部は、前記他の操作線が当接する面において、前記当接位置が他の領域と比べて窪んでいる(1)から(4)のいずれか一つに記載の医療機器。
(6)前記操作線規制部は、前記当接位置から視て前記回転軸方向の少なくとも一方に延在し、前記当接位置より突出している突縁部を有している(5)に記載の医療機器。
(7)前記突縁部は、前記当接位置から視て上方向に延在している第一突縁部と、前記当接位置から視て下方向に延在している第二突縁部と、を含む(6)に記載の医療機器。
(8)前記巻回部は、前記側周面と、前記側周面に形成された一対のフランジ部と、によって囲まれている空間領域を形成しており、前記第一突縁部および前記第二突縁部は共に、当該空間領域の中に突出している(7)に記載の医療機器。
(9)前記巻回部は、前記操作線規制部の内部空間に収容され、かつ、前記側周面に形成されたフランジ部を有しており、前記操作線規制部は、前記フランジ部の外周を基準として外径側と内径側とに突没自在な突没自在部を有している(1)から(8)のいずれか一つに記載の医療機器。
100 カテーテル
10 シース部
12 側孔
14 第一マーカー
16 第二マーカー
20 主管腔
22 内層
24 補強ワイヤ
26 ワイヤ補強層
28 中空管
30、30a、30b 操作線
32 副管腔
34 第一外層
36 第二外層
38 外層
40 第二補強層
42 第二補強ワイヤ
50 操作部
60 回動操作部
61 ダイヤル操作部
61c 開口部
62 リミッター部材
62a バネ係合部
62b 軸部
62c 係止凸部
63 掛合部材
63a 凹凸部
63b 凹欠部
64 ワイヤ固定盤
64a スリット
64b フランジ部
64c 巻付部
64d 突起部
65 軸部材
65a 回転軸
65b ガイドリブ
65c ガイドリブ
65e 当接位置
66 係合部
68 爪部
69 間隙
70 操作線規制部
71 第一突縁部
72 溝
73 第二突縁部
80 操作部本体
81 分離面
82 上側本体
84 下側本体
84b 後端部
84h 空隙
84i 間欠リブ
84j 内側ガイド
87 プロテクタ
88 ロックスライダ
90 ハブコネクタ
DE 遠位部
PE 基端部

Claims (9)

  1. 長尺で可撓性を有するシース部と、
    前記シース部の中に延在し、前記シース部の遠位部に先端を固定されている一対の操作線と、
    前記シース部の近位端側に設けられ、回動操作により一の前記操作線を牽引すると共に他の前記操作線を送り出し、牽引された前記一の操作線に対応する方向へ前記シース部を屈曲させる回動操作部と、を備え、
    前記回動操作部は、
    側周面に前記操作線が巻き付けられている巻回部と、
    前記回動操作によって巻き緩み前記側周面から径方向に離間する前記他の操作線と当接することによって、前記他の操作線が所定距離を超えて前記側周面から離間することを規制する操作線規制部と、を含み、
    前記操作線規制部は、前記他の操作線が当接する当接位置から、前記他の操作線が前記回動操作の回転軸方向に変位するとき、前記巻回部における前記回転軸方向の高さを超えて前記他の操作線が変位することを抑制する医療機器。
  2. 前記操作線規制部は、前記回動操作の回転軸を中心とする円弧状に形成されている請求項1に記載の医療機器。
  3. 前記側周面の外径を1と与え、初期状態において前記他の操作線が前記側周面に巻き付けられている巻付回数をnと与えたとき、前記操作線規制部の内径は1より大きく、(n+1)より小さい請求項2に記載の医療機器。
  4. 前記初期状態において前記側周面に巻き付けられている前記他の操作線の長さと、前記側周面から前記当接位置までの距離との差分が、前記操作線規制部において前記他の操作線が当接する周面の長さより小さい請求項3に記載の医療機器。
  5. 前記操作線規制部は、前記他の操作線が当接する面において、前記当接位置が他の領域と比べて窪んでいる請求項1から4のいずれか一項に記載の医療機器。
  6. 前記操作線規制部は、前記当接位置から視て前記回転軸方向の少なくとも一方に延在し、前記当接位置より突出している突縁部を有している請求項5に記載の医療機器。
  7. 前記突縁部は、前記当接位置から視て上方向に延在している第一突縁部と、前記当接位置から視て下方向に延在している第二突縁部と、を含む請求項6に記載の医療機器。
  8. 前記巻回部は、前記側周面と、前記側周面に形成された一対のフランジ部と、によって囲まれている空間領域を形成しており、
    前記第一突縁部および前記第二突縁部は共に、当該空間領域の中に突出している請求項7に記載の医療機器。
  9. 前記巻回部は、前記操作線規制部の内部空間に収容され、かつ、前記側周面に形成されたフランジ部を有しており、
    前記操作線規制部は、前記フランジ部の外周を基準として外径側と内径側とに突没自在な突没自在部を有している請求項1から8のいずれか一項に記載の医療機器。
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