JP2019050862A - 医療機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作線の折れ等を抑制して長期間安定して使用することが可能なカテーテルその他の医療機器を提供する。【解決手段】カテーテルは、可撓性を有する線状のシース本体部2と、シース本体部2に一部が埋設された操作線8と、シース本体部2の外部にある操作線8の少なくとも一部を覆うチューブ9と、シース本体部2を屈曲させる操作を行うための屈曲操作部3と、を備える。操作線8の先端がシース本体部2の先端部に固定されている。屈曲操作部3は、シース本体部2に取り付けられ、屈曲操作部3には操作線8の基端部8aが固定されており、操作線8を牽引することによりシース本体部2を屈曲させる操作を行う。チューブ9は、シース本体部2とは別個に設けられており、屈曲操作部3とシース本体部2との間に配設されている。【選択図】図3

Description

本発明は、医療機器に係り、特に、シース本体部を屈曲操作可能な医療機器に関する。
操作線を牽引して遠位部を屈曲操作することが可能なカテーテルが提案されている。このようなカテーテルによれば、体腔の内部や分岐点において遠位部を屈曲させることで挿入方向を選択することが可能になる。
特許文献1には、シース本体部(シース)と、シース本体部の内部を通って操作線を保護するチューブ(中空管)と、チューブから露出する操作線を巻回する巻取リールと、を備えるカテーテル(医療機器)が開示されている。具体的には、操作線は、シース本体部から分岐して、ガイド部に係合してその後方の巻取リールに巻回されている。
特開2013−153776号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたカテーテルでは、チューブがシース本体部内を通るように形成されており、シース本体部内のサブルーメンチューブと一体的に形成されていた。このため、チューブの太さは、中空のシース本体部の厚み内に収まる太さに制限されることとなる。このため、操作線の急峻な屈曲を抑制し、操作線の折れを抑制して、断線発生を抑制するようにチューブによって十分に保護する観点から、なお改善の余地があった。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、操作線の折れ等を抑制して長期間安定して使用することが可能なカテーテルその他の医療機器を提供することを目的とする。
本発明の医療機器は、可撓性を有する線状のシース本体部と、前記シース本体部に一部が埋設され、且つ、先端が前記シース本体部の先端部に固定された操作線と、前記シース本体部とは別個に設けられており、前記シース本体部の外部にある前記操作線の少なくとも一部を覆うチューブと、前記シース本体部に取り付けられ、且つ、前記操作線の基端部が固定されて、前記操作線を牽引することにより前記シース本体部を屈曲させる操作を行うための屈曲操作部と、を備え、前記チューブは、前記屈曲操作部と前記シース本体部との間に配設されていることを特徴とする。
本発明の医療機器によれば、操作線の折れ等を抑制して、長期間安定して使用することが可能な医療機器を提供することができる。
(a)は、本発明の実施形態に係るカテーテルの平面図である。(b)は、屈曲操作部を一方向に操作した状態を示すカテーテルの平面図である。(c)は、屈曲操作部を他方向に操作した状態を示すカテーテルの平面図である。 (a)は、カテーテルの模式的な正面図、(b)は、カテーテルの模式的な背面図である。 (a)は、ハウジングの上側を取り外した状態で、屈曲操作部を示す平面図である。(b)は、図3(a)のIIIB部を拡大した断面図である。 図3のIV-IV部におけるホイールの下部本体の断面を示す断面図である。 (a)は、シース本体保持部等を示す模式図、(b)は、他の例に係るシース本体保持部等を示す模式図、(c)は、更に他の例に係るシース本体保持部等を示す模式図である。 (a)は、更に他の例に係るシース本体保持部等を示す模式図、(b)は、更に他の例に係るシース本体保持部等を示す模式図、(c)は、更に他の例に係るシース本体保持部等を示す模式図である。 (a)は、他の例に係る屈曲操作部を示す模式的な平面図、(b)は、更に他の例に係る屈曲操作部を示す模式的な平面図である。 (a)は、他の例に係る屈曲操作部を示す模式的な平面図、(b)は、更に他の例に係る屈曲操作部を示す模式的な平面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。また、以下において、カテーテルの遠位側を先端側又は前側、その近位側を基端側又は後ろ側ともいう。
<全体構成について>
まず、図1(a)〜(c)、図2(a)、(b)、図3(a)、(b)及び図4を主に参照して、本発明の医療機器の実施形態に係るカテーテル1の全体構成について説明する。図1(a)は、カテーテル1の平面図、図1(b)は、屈曲操作部3を一方向に操作した状態を示すカテーテル1の平面図、図1(c)は、屈曲操作部3を他方向に操作した状態を示すカテーテル1の平面図である。図2(a)は、カテーテル1の模式的な正面図、図2(b)は、カテーテル1の模式的な背面図である。図3(a)は、ハウジング4の上側を取り外した状態で、屈曲操作部3を示す平面図である。図3(b)は、図3(a)のIIIB部を拡大した断面図である。図4は、図3のIV-IV部におけるホイール5の下部本体5aの断面を示す断面図である。
カテーテル1は、可撓性を有する線状のシース本体部2と、シース本体部2に一部が埋設され、かつ、先端がシース本体部2の先端部2bに固定された図3(a)に示す2本の操作線8(8X、8Y)と、を備えている。なお、各操作線8は、単一の線材により構成されていてもよいが、複数本の細線を互いに撚りあわせることにより構成された撚り線であってもよい。
また、カテーテル1は、操作線8を牽引することによりシース本体部2を屈曲させる操作を行うための屈曲操作部3と、屈曲操作部3の一部を覆うハウジング4と、シース本体部2の外部にある操作線8の少なくとも一部を覆うチューブ9と、を備える。屈曲操作部3は、シース本体部2に取り付けられており、屈曲操作部3には、操作線8の基端部8aが固定されている。
シース本体部2の肉厚部分には、図3(b)に示すように、操作線8をシース本体部2内に摺動可能に通すための2本のサブルーメンチューブ13が埋設されている。2本のサブルーメンチューブ13は、シース本体部2の断面において180度ずれた位置に配設されている。
操作線8は、シース本体部2の一側の側面(側穴2c)から突出する第1操作線8Xと、一側の側面に対して逆側の側面(側穴2c)から突出する第2操作線8Yと、から構成されている。
それぞれの操作線8(8X、8Y)の基端側は、シース本体部2のうちハウジング4内に配設された部位に形成された側穴2cから突出して、屈曲操作部3を構成するホイール5に向かって延在している。そして、操作線8(8X、8Y)の基端側は、屈曲操作部3を構成するホイール5の下部本体5aに形成された図4に示す貫通孔5dに通されている。貫通孔5dの詳細については後述する。
操作線8(8X、8Y)の基端部8aは、その外周を覆ってカシメられた金属筒である基端部材12によって、ホイール5に形成された貫通孔5dの基端側の端縁である係合縁5eに、その貫通孔5dを通って係合可能に取り付けられている。基端部材12は、係合縁5eに形成された貫通孔5dの孔径よりも少なくとも一部が大きな寸法で形成されている。このため、基端部8aは、基端部材12によって貫通孔5dの端部の縁である係合縁5eに係合することとなる。なお、本発明において、基端部材12は必須の構成要素ではなく、係合縁5eに係合可能な構成であれば、その構成は限定されない。例えば、操作線8の基端部8aが結ばれて形成されていることで、貫通孔5dの孔径よりも基端部8aが大きく形成されて係合縁5eに係合するものであってもよく、接着剤による接着によって係合縁5eに係合(固着)していてもよい。
本実施形態においては、操作線8の基端部8aは、下部本体5aに面直な向きで係合可能に取り付けられている。「面直な向き」とは、図3において、紙面に垂直な向きであり、下部本体5aの上方向き又は下方向きである。しかしながら、本発明はこのような構成に限定されず、例えば、操作線8の基端部8aは、下部本体5aの接線方向に向いた状態で係合可能に取り付けられていてもよい。この場合、下部本体5aは、例えば、係合縁5eを形成するように、上下方向に高さが異なるように段差が形成されて、当該段差を構成する図3において紙面に垂直な面によって係合縁5eが形成されていればよい。また、下部本体5aが、平面視において同心の回動中心Cを有する大径部と小径部とから構成されるものによって段差が形成されて、当該段差の一部によって係合縁5eが形成されてもよい。
屈曲操作部3は、上記のように操作線8の基端部8aに取り付けられた基端部材12に係合する係合縁5eを有し、牽引操作により2本の操作線8に個別に牽引力を付与してシース本体部2の先端部2bを屈曲させる。屈曲操作部3は、屈曲操作部3の回動中心Cを中心として約90度の操作角度となるように、ハウジング4に対して回動可能に取り付けられている。
2本の操作線8の先端部から下部本体5aの接点までのシース本体部2における軸方向の距離は、屈曲操作部3をハウジング4に対して相対的に回動させることにより、それぞれ増大又は減少する。屈曲操作部3の構成の詳細については後述する。
図1及び図2(b)に示すように、ハウジング4の後端部には、ハブコネクタ6が装着されている。ハブコネクタ6には、前方からシース本体部2、後方(図1(a)の右方)からシリンジ(図示せず)が装着される。シリンジによってハブコネクタ6内に薬液等を注入することにより、ハウジング4のシース本体部2に形成された不図示のメインルーメンを介して薬液等を被験者の体腔内へ供給することができる。
<ハウジングの構成について>
次に、図1〜図4に加えて、図5及び図6を参照して、ハウジング4の構成について説明する。図5(a)は、シース本体保持部4a、4c及びチューブ支持部4bを示す模式図である。図5(b)は、他の例に係るシース本体保持部42a、42c及びチューブ支持部42bを示す模式図である。図5(c)は、更に他の例に係るシース本体保持部43a、43c及びチューブ支持部43bを示す模式図である。図6(a)は、更に他の例に係るシース本体保持部44a、44c及びチューブ支持部44bを示す模式図である。図6(b)は、更に他の例に係るシース本体保持部45a、45c及びチューブ支持部45bを示す模式図である。図6(c)は、更に他の例に係るシース本体保持部46a、46c及びチューブ支持部46bを示す模式図である。
ハウジング4は、カテーテル1を操作する際に使用者が手で把持するものであり、シース本体部2の基端部2aの一部と、屈曲操作部3の一部であるホイール5と、操作線8の基端部8aとを覆うように設けられている。
ハウジング4は、図2に示すように、下部ケース40と、下部ケース40の上に重ねられて固定される上部ケース41と、から構成されている。
下部ケース40は、カテーテル1の基端から先端に延在するように長尺に形成された半筒部40aと、半筒部40aの中央部分に配置されて、半筒部40aからハウジング4の幅方向にはみ出して形成された円板状部40bと、から構成されている。
同様に、上部ケース41は、カテーテル1の基端から先端に延在するように長尺に形成された半筒部41aと、半筒部41aの中央部分に配置されて、半筒部41aからハウジング4の幅方向にはみ出して形成された円板状部41bと、から構成されている。
円板状部40bは、ホイール5の上部本体5bの下方に設けられており、ホイール5の下部本体5aがその内部に収まる大きさで、かつホイール5の上部本体5bが径方向において外方にはみ出る大きさで形成されている。
円板状部41bは、ホイール5の上部本体5bの上方に設けられており、ホイール5の上部本体5bが径方向において外方にはみ出る大きさで形成されている。
また、図3に示すように、ハウジング4の半筒部40aには、後述するチューブ9を支持するチューブ支持部4e、シース本体部2を保持するそれぞれ円柱状のシース本体保持部4a、4c、及びチューブ9を支持しシース本体部2を保持するチューブ支持部4bが半筒部40aの内部底面から上方に突出して形成されている。
また、チューブ支持部4bは、ハウジング4の幅方向内側の部位においてシース本体部2を保持する保持部として機能し、ハウジング4の幅方向外側の部位においてチューブ9を支持する支持部としても機能している。
シース本体部2を保持する保持部としてのシース本体保持部4a、4c及びチューブ支持部4bは、シース本体部2の周回上に設けられて、シース本体部2をハウジング4に保持する。
シース本体部2は、シース本体保持部4a、4c及びチューブ支持部4bによって支持されることで、所定以上湾曲変形することが制限されており、その変形によって操作線8に荷重が加わることが抑制されている。
シース本体保持部4a、4c及びチューブ支持部4bは、図3及び図5(a)に示す円柱状に形成されているものであるが、このようなものに限定されない。
シース本体保持部4a、4c及びチューブ支持部4bは、例えば、多角形柱状や、筒状であってもよい。更には、図5(b)に示すように、角張ったU字状に形成されて、上方が開放する向きにハウジング4に取り付けられて形成されるシース本体保持部42a、42c及びチューブ支持部42bであってもよい。このような構成であれば、シース本体部2を高い位置で保持することができる。例えば、操作線8を通すホイール5に設けられた貫通孔5d(図4参照)が高い位置にある場合に、シース本体部2をその高さに近づけるようにすることができる。このように、シース本体部2と貫通孔5dとの間の高低差を小さくするによって、操作線8に加わる曲げ荷重を小さく抑えることができる。
また、図5(c)に示すように、シース本体保持部43a、43c及びチューブ支持部43bは、正面視において、上面の中央部位が円弧状に湾曲した凹形状に形成されており、当該部位によってシース本体部2を支持する構成であってもよい。より具体的には、当該上面の中央部位は、楕円の円弧を含んで形成されており、シース本体部2の断面の円形よりも曲率が大きい。
このような構成であれば、シース本体部2とシース本体保持部43a、43c及びチューブ支持部43bとの接触面積が増えることで、シース本体部2が揺動するときに生じる摩擦力を大きくすることができ、シース本体部2の保持力を高めることができる。
または、図6(a)に示すように、シース本体保持部44a、44c及びチューブ支持部44bは、正面視Y字状に形成されて、そのY字に分岐する部分の上面側においてシース本体部2を支持する構成であってもよい。より具体的には、シース本体保持部44a、44c及びチューブ支持部44bは、ハウジング4の内底面から垂直に立設する土台と、当該土台から、互いに対称に斜め上方かつハウジング4の幅方向外側に延在するようにして、正面視Y字状に形成されている。
このような構成であれば、シース本体保持部44a、44c及びチューブ支持部44bの斜めに傾斜した部位に接触するシース本体部2を、その自重によって、Y字の分岐部分、つまりハウジング4の幅方向中央に移動させることができる。
更に、図6(b)に示すように、シース本体保持部45a、45c及びチューブ支持部45bは、正面視においてシース本体部2よりも大きな径の貫通孔を有する壁状に形成されたものであってもよい。シース本体保持部45a、45c及びチューブ支持部45bは、その貫通孔にシース本体部2を通し、貫通孔を形成する内壁面でシース本体部2を支持する構成である。
このような構成であれば、シース本体保持部45a、45c及びチューブ支持部45bの貫通孔を通るシース本体部2を、貫通孔の範囲内で確実に保持することが可能となる。
更には、図6(c)に示すように、シース本体保持部46a、46c及びチューブ支持部46bは、正面視において角張ったU字状に形成されて、上方が開放する向きにハウジング4に取り付けられて形成されている。そして、シース本体保持部46a、46c及びチューブ支持部46bに嵌まる留め具47によってシース本体部2を支持する構成となっている。
具体的には、シース本体保持部46a、46c及びチューブ支持部46bは、U字の内縁に沿って、内側に開放された溝が形成されている。留め具47の少なくとも端部は、その溝に密着する形状に形成されている。そして留め具47は、正面視においてシース本体部2よりも大きな径の貫通孔を有する板状に形成されている。留め具47が、シース本体保持部46a、46c及びチューブ支持部46bに取り付けられることで、その貫通孔にシース本体部2を通し、貫通孔を形成する内壁面でシース本体部2を支持する構成となっている。
このような構成であれば、シース本体保持部46a、46c及びチューブ支持部46bをハウジング4に形成した後に、シース本体部2を留め具47とともにシース本体保持部46a、46c及びチューブ支持部46bに取り付けることができる。このため、取付作業性が向上することとなる。
また、シース本体部2がその軸心方向に自由に移動可能であると、シース本体部2に対して相対的に操作線8を引き出すための操作線8への牽引力が移動することにより弱まってしまう。シース本体部2の軸心方向の移動を制限すべく、シース本体部2と留め具47の貫通孔とを密着させるか、接着剤等によって接着するようにしてもよい。
このように留め具47によって、シース本体部2をシース本体保持部46a、46c及びチューブ支持部46bを介してハウジング4に固定することができる。このため、第1操作線8Xと第2操作線8Yがそれぞれ突出する側穴2cの双方がホイール5の貫通孔5dに沿う平面に平行な平面上に位置するように、シース本体部2を固定することができる。
そして、シース本体部2が軸心方向に移動することを防ぐことができるため、第1操作線8X又は第2操作線8Yを、シース本体部2から相対的に引き出すように牽引しやすくなる。
更に、シース本体保持部46a、46c及びチューブ支持部46bと留め具47とが嵌合する構成部位の少なくとも一つが、シース本体部2において屈曲操作部3よりも先端側に配設されていると好ましい。このような構成によれば、これらが基端側に配設されているものと比較して、屈曲操作部3を介して操作線8が可動することに伴ってシース本体部2が引き込まれ又は引き出されることを抑制できる。したがって、シース本体部2をハウジング4に固定した状態で、シース本体部2を所定の位置に屈曲させるための操作性を高めることができる。
なお、留め具47を板状に形成されたものとして説明したが、シース本体保持部46a、46c及びチューブ支持部46bに形成された溝に嵌まって嵌合することができれば、このような形状に限定されない。例えば、ブロック状に形成され、板状の端部を有して、板状の端部のみがシース本体保持部46a、46c及びチューブ支持部46bに形成された溝に嵌まるようにしてもよい。
更には、シース本体保持部としては、シース本体部2をハウジング4の所定の位置に保持できればよく、上記構成に限定されず、接着剤のよる接着によってハウジング4に固着するようにしてもよい。
また、上記においては、シース本体部2を支持する構成について説明した。チューブ支持部4b、4e等によってチューブ9を支持する構成の詳細については後述する。
<カテーテルの動作の概要について>
次に、カテーテル1の動作の概要を説明する。
操作線8は、ハウジング4の内部でシース本体部2から側方に引き出されて、本実施形態においては屈曲操作部3(ホイール5)に基端部材12を介して間接的に連結されている。
屈曲操作部3を一方向に回動させると、図3に示す第1操作線8Xが緊張して第2操作線8Yが弛緩し、屈曲操作部3を他方向に回動させると第2操作線8Yが緊張して第1操作線8Xが弛緩する。緊張状態で牽引された操作線8はシース本体部2の先端部2bを屈曲させる。
具体的には、図1(b)に示すように、使用者が、屈曲操作部3を一方向(時計回り)に回動させると、第1操作線8X(図3参照)が基端側に牽引されて、シース本体部2の先端部2bは屈曲する。図1(c)に示すように、使用者が、屈曲操作部3をその回転軸周りにおいて他方向(反時計回り)に回動させると、第2操作線8Yが基端側に牽引されてシース本体部2の先端部2bは逆向きに屈曲する。このように、2本の操作線8を選択的に牽引することにより、シース本体部2の先端部2bを、互いに同一平面に含まれる第一又は第二の方向に選択的に屈曲させることができる。
ここで、シース本体部2が屈曲するとは、シース本体部2がL字状に折れ曲がる態様と、弓なりに湾曲する態様とを含む。
<屈曲操作部の構成について>
屈曲操作部3を構成するホイール5は、下部本体5aと、下部本体5aの上方に組み合わせられた上部本体5bと、から主に構成されて、円盤状に形成されている。
操作線8は、シース本体部2の側穴2cから引き出されて、屈曲操作部3におけるホイール5の下部本体5aに設けられた図4に示す貫通孔5dを挿通してホイール5と連結されている。
貫通孔5dとしては、第1操作線8Xを通す貫通孔5dxと第2操作線8Yを通す貫通孔5dyの2本がホイール5の軸線に対して略対称となるように形成されている。
図3(a)に示すホイール5が自然状態にある場合に、平面視において係合縁5eを境に、貫通孔5dx、5dyを先端側と基端側とに区分けする。このときに、貫通孔5dx、5dyの先端側は、ハウジング4の軸線方向(シース本体部2の延在方向)に対して約45度の方向に延在している。ここで、「自然状態」とは、屈曲操作部3を使用者が操作していない状態であって、シース本体部2の先端部2bが屈曲していない状態をいう。具体的に本実施形態においては、貫通孔5dxの先端側の成す角度は、平面視においてハウジング4の軸線方向に対して約+45度、貫通孔5dyの先端側の成す角度は、平面視においてハウジング4の軸線方向に対して約−45度である。
一方、貫通孔5dx、5dyの後端側は、ホイール5の周面に沿って円弧状に延在している。貫通孔5dxの後端側は、ホイール5の回動中心Cを中心として、ホイール5の後端部から約±90度の範囲で、ホイール5の上方側に延在している。貫通孔5dyの後端側は、ホイール5の回動中心Cを中心として、ホイール5の後端部から約±90度の範囲で、ホイール5の下方側に延在している。
本実施形態では、ホイール5の先端側にある貫通孔5dxの先端側は、前方に進むにつれて斜め下方に延在し、貫通孔5dyの先端側は、前方に進むにつれて斜め上方に延在している。そして、下部本体5aの幅方向両側の上下方向中央部分に、貫通孔5dx、5dyの開口端が形成されており、貫通孔5dx及び貫通孔5dyの先端の開口端が同じ高さとなるように形成されている。図4に示すホイール5の後端側において、下部本体5aの上下方向上側に貫通孔5dxが延在しており、下部本体5aの上下方向下側に貫通孔5dyが延在している。つまり、貫通孔5dx、貫通孔5dyは、両者が重ならないように、ホイール5の先端側の一部(例えば、平面視においてシース本体部2を基準として約±45度で延在する部分)が上下方向において別方向に傾斜して形成されている。
また、貫通孔5dx、5dyは、平面視において後端部から約±90度の範囲で円弧状に延在している例を説明したが、このような構成に本発明は限定されない。例えば、屈曲操作部3(ホイール5)の「接線方向に沿う方向」にのみ貫通孔が形成されていてもよい。ここで、「接線方向に沿う方向」とは、貫通孔5dの延在方向がホイール5の円盤の接線と一致又は略一致していることをいう。これを更に言い換えると、当該方向とは、平面視において、ホイール5の円盤の接線と、当該接線の接点とホイール5の回動中心Cとを結ぶ径方向の直線とを比較したときに、接線に近い角度を成す方向をいう。
つまり、貫通孔は、上記実施形態に係る貫通孔5dx、5dyの先端側部分のみのもので直線的に係合縁5eに至るように下部本体5aに形成されていてもよい。この場合に、貫通孔の後端にある係合縁5eは、ホイール5の幅方向最端の接点よりも、回動中心Cに近接する側にあり、平面視において貫通孔がハウジング4の軸線方向に対して斜めに延在していると好ましい。
操作線8がホイール5の貫通孔5dを挿通していることで、貫通孔5dを形成する内壁によって、操作線8の移動が制限されることとなる。つまり、貫通孔5dの内壁によって、操作線8のうち牽引力を緩められる方の操作線8が、ホイール5から大きくはみ出すように湾曲して、ハウジング4の内壁と大きく干渉することを抑制できる。
操作線8は、チューブ9を通って、ホイール5に向かって斜め上に延在している。また、操作線8は、後述のチューブ支持部4b、4eによって屈曲した状態で配設されたチューブ9にガイドされて、撓むことが抑制される。このため、撓んだ操作線8が屈曲操作部3に巻き込まれることを防止できる。
チューブ9は、シース本体部2とは別個に設けられ、屈曲操作部3(ホイール5)とシース本体部2との間に配設されて、操作線8に摺動可能に取り付けられている。ハウジング4に設けられた支持部(チューブ支持部4b、及び/又はチューブ支持部4e)によって支持されている。
チューブ9が、シース本体部2と屈曲操作部3との間に配設されていることで、中空のシース本体部2の厚み内に収まる太さにする必要がなくなる。具体的には、チューブ9の外径を、サブルーメンチューブ13の内径よりも大きくして、チューブ9の太さを太くすることができる。このため、チューブ9を十分に太くすることによって操作線8を保護して操作線8の急峻な屈曲、折れを抑制し、断線発生を抑制することができる。
したがって、カテーテル1その他の医療機器を長期間安定して使用することが可能となる。
また、チューブ9が操作線8に摺動可能に取り付けられているので、チューブ9によって操作線8の操作が妨げられにくく、操作線8の操作感を滑らかにすることができる。したがって、操作線8の操作によってシース本体部2の先端が可動しやすくなり、その位置を調整しやすくなる。また、チューブ9内を操作線8が摺動することができ、チューブ9から操作線8に荷重が伝播することを抑制することができる。
なお、チューブ9が操作線8に摺動可能に取り付けられていると上記のように好適であるが、このような構成に本発明は限定されない。つまり、チューブ9が、操作線8に接着したものであっても、少なくともシース本体部2に分離して形成されていれば、シース本体部2の動作がチューブ9に直接的に伝播しないため、チューブ9から操作線8に加わる荷重を小さく抑制することができる。
また、チューブ9がハウジング4に設けられたチューブ支持部4b、及び/又はチューブ支持部4eによって支持されていることで、チューブ9及びこれに覆われる操作線8をハウジング4内の所定の位置に留めることができる。
なお、チューブ9は、両サイドをチューブ支持部4b、4eによって支持されていることで、固定位置に配置されていてもいいが、軸線方向に所定量だけ移動可能であってもよい。
例えば、チューブ9が所定量だけ移動可能である場合には、使用者の操作によって操作線8が不測の動作をしたときにも、操作線8とともにチューブ9が動作することができる。このため、チューブ9から操作線8に加わる摩擦力を低減することができ、操作線8の折れの発生を抑制することができる。
更に、チューブ9に、厚みを持たせることで、機械的強度が高く、チューブ支持部4b、4eに対するクッション性を備えることができ、その内部を通る操作線8に加わる荷重を軽減できる。
本発明に係る支持部としてのチューブ支持部4b、4eは、円柱状に形成されており、ハウジング4の内部底面から上方に立設するように形成されている。
チューブ支持部4bは、操作線8におけるシース本体部2の側穴2cと貫通孔5dの前側にある開口端との間の部分において、屈曲操作部3に操作が加えられていない状態のときに、屈曲操作部3の回動中心C側からチューブ9に接触する位置に形成されている。
このように形成されたチューブ支持部4bは、操作線8のうちシース本体部2から引き出された部分の直線方向(操作線8の引き出し方向)に対して、屈曲操作部3の回動中心C側に屈曲した状態となるように、チューブ9(操作線8)を支持することとなる。
チューブ支持部4bは、操作線8を覆うチューブ9に当接可能に配置されており、チューブ支持部4bによって、操作線8がシース本体部2と接触せずに一定の間隔が形成されることとなる。このように、チューブ支持部4bが操作線8を覆うチューブ9に当接可能に配置されていることで、屈曲操作部3を操作した際に弛緩する第1操作線8X又は第2操作線8Yのうちの一方の操作線8が、ホイール5の他方の操作線8側に巻き取られるなどにより、操作線8がホイール5に絡まることを防ぐことができる。
チューブ支持部4eは、操作線8におけるシース本体部2の側穴2cと貫通孔5dの前側にある開口端との間の部分において、屈曲操作部3に操作が加えられていない状態のときに、屈曲操作部3の回動中心C側に対して逆側からチューブ9に接触する位置に形成されている。更に、チューブ支持部4eは、操作線8に沿う方向において、貫通孔5dの前側の開口端側にチューブ支持部4bよりも近い位置に形成されている。ここで、「操作線8に沿う方向」とは、チューブ支持部4eに接触する操作線8の部位の延在方向をいう。
このように形成されたチューブ支持部4eは、操作線8をホイール5の接線方向(ハウジング4の幅方向外側)に屈曲させるようにチューブ9を支持することとなる。
なお、チューブ支持部4eがチューブ9の端部の一部分又は操作線8のみを支持し、チューブ支持部4bのみがチューブ9を支持するように、チューブ支持部4b、4eの配置及び大きさ、操作線8に沿ってチューブ9の配置を変更してもよい。
チューブ支持部4b、4eによれば、操作線8を牽引し又は弛緩させたときに、操作線8に側穴2cの縁から加わる荷重を抑制することができる。具体的には、操作線8を牽引し又は弛緩させたときには、チューブ支持部4b、4eによって屈曲した状態のチューブ9の内面に接触することで、内部応力が分散する。
このため、操作線8における側穴2cの縁に当接する部分に荷重が集中することを抑制して、当該部分において操作線8に折れが生じることやシース本体部2の切れや破れといった損傷を抑制できる。
したがって、屈曲操作部3の操作による操作線8の移動が円滑となり、屈曲操作部3の操作による操作線8の移動の追従性が高まることとなる。
また、チューブ9は、チューブ支持部4bによって操作線8が回動中心C側に屈曲するように誘導し、チューブ支持部4eによって操作線8がハウジング4の幅方向外側に屈曲するように誘導している。チューブ9は、更に基端側の先で操作線8がホイール5の周面に沿うように誘導している。つまり、チューブ9は、チューブ支持部4b、4eに当接する部分で2つの屈曲領域(屈曲点を含む領域)を有してS字状に屈曲している。そしてチューブ9は、操作線8がチューブ9の付近においてチューブ9の形状に追従した形状となるように、操作線8をガイドしている。つまり、操作線8は、チューブ9がチューブ支持部4b、4eに当接する部分の近傍に、2つの屈曲領域を有してS字状に屈曲している。このような構成により、ホイール5に沿って配置された操作線8が緊張し又は弛緩したときに、操作線8がチューブ9の基端側の端部を起点として屈曲したり、ホイール5に絡まったりすることを抑制することができる。
なお、チューブ支持部4eは、操作線8がハウジング4の幅方向外側に屈曲するようにチューブ9を支持できればよく、チューブ支持部4bは、操作線8が屈曲操作部3の回動中心C側に屈曲した状態となるようにチューブ9を支持できればよい。したがって、チューブ支持部4b、4eは、図3に示すような円柱状に形成されるものに限定されない。例えば、チューブ支持部4b、4eは、多角形柱状や、筒状に形成されるものであってもよい。また、チューブ支持部4eは、ハウジング4の壁部に一体的に形成されるものであってもよい。特に、ハウジング4の壁部のうちチューブ支持部を構成する部位が、他の部位と同じ肉厚を有して、屈曲操作部3側にくびれるようにして形成されていてもよい。更には、操作線8がハウジング4の幅方向外側に屈曲した状態となるようにチューブ9を支持できれば、ハウジング4の壁部のうちチューブ支持部を構成する部位は、他の部位よりも屈曲操作部3側に必ずしも突出している必要はない。例えば、チューブ支持部を構成する部位は、他の壁部の部位と連続的に平面的に形成されているものであってもよい。
なお、上記においては、チューブ9は、チューブ支持部4b、4eに当接する部分で2つの屈曲領域を有してS字状に屈曲し、これに追従するように操作線8をガイドしているものとして説明した。しかしながら、本発明はこのような構成に限定されない。例えば、チューブ9が、1つのチューブ支持部4b又はチューブ支持部4eに支持されることによって、あるいはチューブ支持部4b及び/又はチューブ支持部4eの配置を変えたり、チューブ9の長さを短くしたり長くすることによって、1つのみの屈曲領域(屈曲点を含む領域)を有してもよい。また、このように配置等が調節された結果、操作線8がチューブ9の付近で3つの屈曲領域(屈曲点を含む領域)を有することになってもよい。更には、操作線8はチューブ9付近の屈曲領域に挟まれた1つないし2つの変曲点を有してよい。
なお、操作線8(チューブ9)の屈曲領域は、それぞれの領域にある屈曲点の数が少ない場合は、急峻に屈曲していても構わないが、各々の数が多いほど、操作線8の屈曲領域の屈曲部分はなだらかに形成されている方がよい。このように、当該屈曲部分がなだらかに形成されていることによって、操作線8の摺動性が向上し、操作線8の動作が滑らかになる。このため、シース本体部2の先端部2bが可動しやすくなり、その位置を調整しやすくなる。更には、操作線8において局所的に荷重が集中することが抑制されることにより、操作線8に折れや切れといった損傷の発生が抑制できる。
また、上記のように、操作線8は、屈曲操作部3(ホイール5)の貫通孔5dを挿通して、操作線8の基端部8aが屈曲操作部3に係合している。このような構成によれば、操作線8の屈曲操作部3からの張り出しを貫通孔5dの内面で抑制でき、操作線8を屈曲操作部3に沿わせて安定的に支持することが可能となる。また、ホイール5によって、操作線8のうち貫通孔5dを通っている部分を保護することができるため、操作線8の折れの発生を防止することができる。
チューブ支持部4bは、シース本体部2と、屈曲操作部3と、チューブ9とに囲まれており、チューブ9をシース本体部2側から支持している。このように配置されたチューブ支持部4bは、チューブ9をシース本体部2とは逆側から支持しているものと比較して、操作線8の曲げ、折れの度合いを抑えることができる。そして、チューブ支持部4bは、シース本体部2に埋設されてチューブ9に覆われた操作線8を屈曲操作部3から適度な角度で広げることができる。
したがって、操作線8の摺動性が向上し、操作線8の動作が滑らかになることで、シース本体部2の先端が可動しやすくなり、その位置を調整しやすくなる。また、操作線8における側穴2cの縁に当接する部分に荷重が集中することを抑制して、当該部分において操作線8に折れが生じることやシース本体部2の切れや破れといった損傷を抑制できる。
<屈曲操作部の変形例について>
次に、屈曲操作部3の変形例について、図7及び図8を主に参照して説明する。図7(a)は、他の例に係る屈曲操作部3Sを示す模式的な平面図、図7(b)は、更に他の例に係る屈曲操作部3Tを示す模式的な平面図である。図8(a)は、他の例に係る屈曲操作部3Uを示す模式的な平面図、図8(b)は、更に他の例に係る屈曲操作部3Vを示す模式的な平面図である。
上記実施形態に係るカテーテル1が備える屈曲操作部3を構成するホイール5は、円盤状に形成されるものとして説明した。しかし、本発明に係る屈曲操作部はこのような構成に限定されない。
例えば、図7(a)に示すカテーテル1Sが備える屈曲操作部3Sは、周面がローレット状に形成されたホイール5Sを備える。具体的には、ホイール5Sは、円盤状に形成されており、その上部本体5Sbの周面が平目ローレット状に形成されている。このようにホイール5Sの周面がローレット状に形成されたものであれば、使用者がホイール5Sを滑ることなく把持しやすくなり、操作性が向上することとなる。
また、図7(b)に示すカテーテル1Tが備える屈曲操作部3Tは、周面から突出するツマミ5Taを有するホイール5Tを備える。具体的には、ツマミ5Taは、ホイール5Tを回動させる際に使用者がつかむものであり、ホイール5Tの上部本体の周面から突出している。ツマミ5Taは、平面視において、ホイール5Tの回動中心Cに対して180度ずれた位置に一対形成されている。
このようにホイール5Tを備える屈曲操作部3Tは、ハウジング4に対するツマミ5Taの位置によって、先端部2bの屈曲方向を確認することができる。
特に、ツマミ5Taの先端側における上下方向の中間部分に溝5Tbが形成されていると好ましい。ツマミ5Taの先端側に溝5Tbが形成されていることにより、使用者がツマミ5Taを滑ることなく把持しやすくなり、操作性が向上することとなる。更に、ホイール5Tが樹脂成形品である場合に、ツマミ5Taの肉厚を薄くすることで、射出成形による熱収縮を抑制することができる。
また、図8(a)に示すカテーテル1Uが備える屈曲操作部3Uは、周面から突出するツマミ5Uaを有するホイール5Uを備える。具体的には、ツマミ5Uaは、ホイール5Uを回動させる際に使用者がつかむものであり、ホイール5Uの上部本体の周面から突出している。ツマミ5Uaは、平面視において、ホイール5Uの回動中心Cに対して180度ずれた位置に一対形成されている。より具体的にはツマミ5Uaは、基端部が直線的に延在しており、先端部が、上下方向に延在する円柱状に形成されており、基端部よりも円柱の径方向に膨出して形成されている。
このようにツマミ5Uaを有するホイール5Uであれば、ツマミ5Uaの先端部が円柱の径方向に膨出して形成されているため、使用者がより把持しやすくなる。
また、ホイール5Uを備える屈曲操作部3Uは、屈曲操作部3T同様に、ハウジング4に対するツマミ5Uaの位置によって、先端部2bの屈曲方向を確認することができる。
特に、ツマミ5Uaの先端側における上下方向の中間部分に溝5Ubが形成されていると好ましい。ツマミ5Uaの先端側に溝5Ubが形成されていることにより、使用者がツマミ5Uaを滑ることなく把持しやすくなり、操作性が向上することとなる。更に、ホイール5Uが樹脂成形品である場合に、ツマミ5Uaの肉厚を薄くすることで、射出成形による熱収縮を抑制することができる。
また、図8(b)に示すカテーテル1Vが備える屈曲操作部3Vは、周面から突出して上下方向に延在する半円柱状のツマミ5Vaを有するホイール5Vを備える。具体的には、ツマミ5Vaは、ホイール5Vを回動させる際に使用者がつかむものであり、ホイール5Vの上部本体の周面から突出している。ツマミ5Vaは、平面視において、ホイール5Vの回動中心Cに対して180度ずれた位置に一対形成されている。
また、ホイール5Vを備える屈曲操作部3Vは、屈曲操作部3T、3U同様に、ハウジング4に対するツマミ5Vaの位置によって、先端部2bの屈曲方向を確認することができる。
屈曲操作部3Vは、ツマミ5Vaが半円柱状であることにより、図7(b)に示すツマミ5Taを備える屈曲操作部3Tよりも剛性を高めることができ、図8(a)に示すツマミ5Uaを備える屈曲操作部3Uよりもコンパクトにすることができる。
また、上記においては、医療機器としてカテーテルを例示したが、本発明は、この例に限定されない。すなわち、操作線を用いて本体部を屈曲させるその他の医療機器(例えば内視鏡)にも本発明を適用可能である。
本実施形態は以下の技術思想を包含する。
(1)可撓性を有する線状のシース本体部と、前記シース本体部に一部が埋設され、且つ、先端が前記シース本体部の先端部に固定された操作線と、前記シース本体部とは別個に設けられており、前記シース本体部の外部にある前記操作線の少なくとも一部を覆うチューブと、前記シース本体部に取り付けられ、且つ、前記操作線の基端部が固定されて、前記操作線を牽引することにより前記シース本体部を屈曲させる操作を行うための屈曲操作部と、を備え、前記チューブは、前記屈曲操作部と前記シース本体部との間に配設されていることを特徴とする医療機器。
(2)前記チューブは、前記操作線に摺動可能に取り付けられている(1)に記載の医療機器。
(3)前記シース本体部、前記屈曲操作部及び前記操作線のそれぞれの少なくとも一部を覆うハウジングを更に備え、前記チューブは、前記ハウジングに設けられた支持部によって支持されている(1)又は(2)に記載の医療機器。
(4)前記屈曲操作部は、円盤状に形成されており、前記操作線は、前記シース本体部の側穴から引き出されて、前記屈曲操作部に連結されており、前記支持部は、前記操作線の引き出し方向から前記屈曲操作部の中心側に前記チューブが屈曲した状態となるように、前記チューブを支持している(3)に記載の医療機器。
(5)前記支持部は、前記シース本体部と、前記屈曲操作部と、前記チューブとに囲まれており、前記チューブを前記シース本体部側から支持している(3)又は(4)に記載の医療機器。
(6)前記シース本体部の周回上に設けられて、前記シース本体部を前記ハウジングに保持する保持部を更に備え、該保持部は、前記シース本体部において前記屈曲操作部よりも先端部側に配設されている(3)から(5)のいずれか一項に記載の医療機器。
(7)前記屈曲操作部は、円盤状に形成されており、前記屈曲操作部には、貫通孔が形成されており、前記操作線は、前記貫通孔を挿通しており、前記操作線の基端部が、前記貫通孔の基端側の端縁に係合している(1)から(6)のいずれか一項に記載の医療機器。
1、1S、1T、1U、1V カテーテル(医療機器)
2 シース本体部
2a 基端部
2b 先端部
2c 側穴
3、3S、3T、3U、3V 屈曲操作部
4 ハウジング
4a、4c シース本体保持部(保持部)
4b チューブ支持部(保持部、支持部)
4e チューブ支持部(支持部)
5 ホイール
5a 下部本体
5b 上部本体
5d、5dx、5dy 貫通孔
5e 係合縁
5S ホイール
5Sb 上部本体
5T ホイール
5Ta ツマミ
5Tb 溝
5U ホイール
5Ua ツマミ
5Ub 溝
5V ホイール
5Va ツマミ
6 ハブコネクタ
8 操作線
8a 基端部
8X 第1操作線
8Y 第2操作線
9 チューブ
12 基端部材
13 サブルーメンチューブ
40 下部ケース
40a 半筒部
40b 円板状部
41 上部ケース
41a 半筒部
41b 円板状部
42a、42c、43a、43c、44a、44c、45a、45c、46a、46c シース本体保持部
42b、43b、44b、45b、46b チューブ支持部(保持部、支持部)
47 留め具
C 回動中心
本発明の医療機器は、可撓性を有する線状のシース本体部と、前記シース本体部に一部が埋設され、且つ、先端が前記シース本体部の先端部に固定された操作線と、前記シース本体部とは別個に設けられており、前記シース本体部の外部にある前記操作線の少なくとも一部を覆うチューブと、前記シース本体部に取り付けられ、且つ、前記操作線の基端部が固定されて、前記操作線を牽引することにより前記シース本体部を屈曲させる操作を行うための屈曲操作部と、を備え、前記チューブは、前記屈曲操作部と前記シース本体部との間に配設されており、前記屈曲操作部は、円盤状に形成されており、前記屈曲操作部には、貫通孔が形成されており、前記操作線は、前記貫通孔を挿通しており、前記操作線の基端部が、前記貫通孔の基端側の端縁に係合していることを特徴とする。

Claims (7)

  1. 可撓性を有する線状のシース本体部と、
    前記シース本体部に一部が埋設され、且つ、先端が前記シース本体部の先端部に固定された操作線と、
    前記シース本体部とは別個に設けられており、前記シース本体部の外部にある前記操作線の少なくとも一部を覆うチューブと、
    前記シース本体部に取り付けられ、且つ、前記操作線の基端部が固定されて、前記操作線を牽引することにより前記シース本体部を屈曲させる操作を行うための屈曲操作部と、を備え、
    前記チューブは、前記屈曲操作部と前記シース本体部との間に配設されていることを特徴とする医療機器。
  2. 前記チューブは、前記操作線に摺動可能に取り付けられている請求項1に記載の医療機器。
  3. 前記シース本体部、前記屈曲操作部及び前記操作線のそれぞれの少なくとも一部を覆うハウジングを更に備え、
    前記チューブは、前記ハウジングに設けられた支持部によって支持されている請求項1又は2に記載の医療機器。
  4. 前記屈曲操作部は、円盤状に形成されており、
    前記操作線は、前記シース本体部の側穴から引き出されて、前記屈曲操作部に連結されており、
    前記支持部は、前記操作線の引き出し方向から前記屈曲操作部の中心側に前記チューブが屈曲した状態となるように、前記チューブを支持している請求項3に記載の医療機器。
  5. 前記支持部は、前記シース本体部と、前記屈曲操作部と、前記チューブとに囲まれており、前記チューブを前記シース本体部側から支持している請求項3又は4に記載の医療機器。
  6. 前記シース本体部の周回上に設けられて、前記シース本体部を前記ハウジングに保持する保持部を更に備え、
    該保持部は、前記シース本体部において前記屈曲操作部よりも先端部側に配設されている請求項3から5のいずれか一項に記載の医療機器。
  7. 前記屈曲操作部は、円盤状に形成されており、
    前記屈曲操作部には、貫通孔が形成されており、
    前記操作線は、前記貫通孔を挿通しており、
    前記操作線の基端部が、前記貫通孔の基端側の端縁に係合している請求項1から6のいずれか一項に記載の医療機器。
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