JP2010515412A - ワイパ駆動装置 - Google Patents

Abstract

本発明は、特に自動車のウィンドウガラスワイパ装置に用いられるワイパ駆動装置（１０）であって、モータと伝動装置とが設けられている形式のものに関する。従来、モータと伝動装置とは、互いに続く２つの別個のハウジング内に収納されている。伝動装置ハウジングは金属鋳物から製作される。コストを節約するために、本発明によるワイパ駆動装置では、モータと伝動装置とが、１つの共通のハウジング（１１）内に配置される。

Description

背景技術
本発明は、特に自動車のウィンドウガラスワイパ装置に用いられるワイパ駆動装置であって、モータと伝動装置とが設けられている形式のものに関する。

従来では、このようなワイパ駆動装置に対して、ウォーム伝動装置が組み付けられた電動モータが使用される。この場合、この電動モータは、磁束を案内する磁極ハウジング内に配置されている。これに対して、伝動装置は、アルミニウムダイカストまたは亜鉛ダイカストから製造されたハウジング内に収納されている。この伝動装置ハウジングは、一般的に、鋼薄板またはプラスチックから製造されたカバーによって閉鎖される。モータおよび伝動装置に対する別個のハウジングは高価である。このことは、特に伝動装置ハウジングを鋳造するための金型に当てはまる。

発明の開示
したがって、本発明の課題は、冒頭で述べた形式のワイパ駆動装置を改良して、ハウジングに対するコストが削減されるようにすることである。

この課題を解決するために本発明の構成では、モータと伝動装置とが、１つの共通のハウジング内に配置されているようにした。

本発明の有利な構成によれば、ハウジングが、２つのシェルを有しており、両シェルが、共通の分離平面に対して対称的である。

本発明の有利な構成によれば、ハウジングが、磁化可能な金属薄板から製作されている。

本発明の有利な構成によれば、金属薄板が、深絞り加工可能である。

本発明の有利な構成によれば、両シェルが、ドームを備えている。

本発明の有利な構成によれば、ハウジングが、深絞り加工可能なかつ／または曲げ加工可能な結合エレメントによってワイパロッドに結合可能である。

本発明の有利な構成によれば、両シェルが、全周にわたって延びる接触面に沿って液状シール手段および／または固形シール手段によってシーリング可能である。

本発明の有利な構成によれば、液状シール手段が、液状接着剤である。

本発明の有利な構成によれば、当該ワイパ駆動装置が、軸受けをハウジングに固定するためのエンドシールドを有している。

本発明の有利な構成によれば、エンドシールドが、同じく深絞り加工部材である。

本発明は前記課題を、冒頭で述べた形式のワイパ駆動装置において、本発明により、モータと伝動装置とが、１つの共通のハウジング内に配置されていることによって解決する。すなわち、モータと伝動装置とが今後もはや、互いに結合したい種々異なるハウジング内に収納されない。したがって、モータと伝動装置とに対する共通のハウジングを、従来よりも著しく有利に製作することができる。

共通のハウジングの製作コストを著しく削減するためには、ハウジングが、２つのシェルを有していてよく、両シェルが、共通の分離平面に対して対称的である。したがって、両シェルの金型の製作に対する手間が最小限に抑えられる。

電動モータは、磁束を案内することができるハウジングを要求するので、ハウジングが、磁化可能な金属薄板から製作されていてよい。

同じくコスト理由から、金属薄板が、深絞り加工可能であると有利である。

車両、たとえば左側または右側に配置されたステアリングホイールを備えた車両における組付け状況に応じて、ワイパ駆動装置の被駆動軸が、モータ軸線への観察方向で見て、左側または右側に配置されていてよい。したがって、ワイパ駆動装置の種々異なる構成が不要となる。両シェルが、ドームを備えていてよい。このドームには、開口を加工することができ、これによって、被駆動軸が貫通ガイドされる。車両における組付け室が、左側または右側に配置された被駆動軸を備えたワイパ駆動装置を要求するかどうかに応じて、開口は両ドームの一方に加工されてよい。開口は、深絞り加工工具に設けられていてよい、たとえば非作動可能なカッティングパンチによって製作することができる。

ワイパ駆動装置は、たとえば深絞り加工可能なかつ／または曲げ加工可能な結合エレメントによって廉価にワイパロッドに結合することができる。結合エレメントは、有利には両シェルに組付け可能であってよい。したがって、同一の結合エレメントを、左側または右側に配置された被駆動軸を備えたワイパ駆動装置に対して使用することができる。したがって、結合エレメントを製作するためのただ１つの工具しか必要とならない。

ハウジングの内部を湿分および汚物に対して防護するためには、両シェルが、全周にわたって延びる接触面に沿って液状シール手段および／または固形シール手段によってシーリングされてよい。

液状シール手段が、両シェルを結合することができる液状接着剤であると有利である。

有利には、ワイパ駆動装置が、軸受けをハウジングに固定するためのエンドシールドを有していてよい。

エンドシールドは、同じくコスト理由から、深絞り加工された構成部材であってよい。

ワイパ駆動装置を上方から見た斜視的な平面図である。 図１に示したワイパ駆動装置を下方から見た斜視的な平面図である。 図１に示したワイパ駆動装置における斜視的な内面図である。

発明の実施形態
以下に、本発明によるワイパ駆動装置の実施例を添付の図面につき詳しく説明する。

図１および図２には、ハウジング１１を備えたワイパ駆動装置１０が示してある。ハウジング１１は２つのシェル１２，１３を有している。

ハウジング１１はモータ３０とウォーム伝動装置３１とを一緒にカバーしている。このウォーム伝動装置３１のうち、図面をより見やすくする理由から、ウォーム３２しか示していない（図３参照）。

両シェル１２，１３はその共通の分離平面に対して対称的である。

図示の事例では電動モータであるモータ３０は、ハウジング１１によって磁束を案内することができることを要求する。したがって、ハウジング１１は、深絞り加工された磁化可能な金属薄板から製作されている。

ハウジング１１はドーム２０を備えている（図２参照）。このドーム２０のキャップ２１は、たとえば深絞り加工工具に設けられたカッティングパンチによって切り出すことができ、これによって、駆動軸（図示せず）が貫通ガイドされる。

結合エレメント１４が、ワイパ駆動装置１０をワイパロッド（図示せず）に固定するために働く。結合エレメント１４も同じく深絞り加工部材であり、各シェル１２，１３に組み付けられるために適している。

結合エレメント１４は開口１５を有している（図１参照）。この開口１５を通して、同じく駆動軸（図示せず）をガイドすることができる。

全周にわたって延びる接触面３３（図３参照）に沿って、シール手段を被着することができる。このシール手段は、両シェル１２，１３の組立て後、ハウジング１１の内部を湿分および汚物に対して防護する。

ハウジング１１内には、エンドシールド３４が設けられており、これによって、軸受け（図示せず）がシェル１２に固定される。

１０ ワイパ駆動装置
１１ ハウジング
１２ シェル
１３ シェル
１４ 結合エレメント
１５ 開口
２０ ドーム
２１ キャップ
３０ モータ
３１ ウォーム伝動装置
３２ ウォーム
３３ 接触面
３４ エンドシールド

Claims (10)

1. 特に自動車のウィンドウガラスワイパ装置に用いられるワイパ駆動装置（１０）であって、モータ（３０）と伝動装置（３１）とが設けられている形式のものにおいて、モータ（３０）と伝動装置（３１）とが、１つの共通のハウジング（１１）内に配置されていることを特徴とする、ワイパ駆動装置。
2. ハウジング（１１）が、２つのシェル（１２，１３）を有しており、両シェル（１２，１３）が、共通の分離平面に対して対称的である、請求項１記載のワイパ駆動装置。
3. ハウジング（１１）が、磁化可能な金属薄板から製作されている、請求項１または２記載のワイパ駆動装置。
4. 金属薄板が、深絞り加工可能である、請求項３記載のワイパ駆動装置。
5. 両シェル（１２，１３）が、ドーム（２０）を備えている、請求項２から４までのいずれか１項記載のワイパ駆動装置。
6. ハウジング（１１）が、深絞り加工可能なかつ／または曲げ加工可能な結合エレメント（１４）によってワイパロッドに結合可能である、請求項１から５までのいずれか１項記載のワイパ駆動装置。
7. 両シェル（１２，１３）が、全周にわたって延びる接触面（３３）に沿って液状シール手段および／または固形シール手段によってシーリング可能である、請求項２から６までのいずれか１項記載のワイパ駆動装置。
8. 液状シール手段が、液状接着剤である、請求項７記載のワイパ駆動装置。
9. 当該ワイパ駆動装置（１０）が、軸受けをハウジングに固定するためのエンドシールド（３４）を有している、請求項１から８までのいずれか１項記載のワイパ駆動装置。
10. エンドシールド（３４）が、同じく深絞り加工部材である、請求項９記載のワイパ駆動装置。

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