JP2000333402A - モータの組立構造 - Google Patents

モータの組立構造

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JP2000333402A
JP2000333402A JP11135997A JP13599799A JP2000333402A JP 2000333402 A JP2000333402 A JP 2000333402A JP 11135997 A JP11135997 A JP 11135997A JP 13599799 A JP13599799 A JP 13599799A JP 2000333402 A JP2000333402 A JP 2000333402A
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casing
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rotor
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Akio Ito
彰雄 伊藤
Yoshifumi Imai
嘉文 今井
Masao Masumura
正夫 増村
Hirohisa Tanaka
博久 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分割組立型のモータにおいて、同一寸法のス
テータを設けた場合のモータ全体の寸法が相対的に小さ
く、また、ケーシングの分割方向の寸法が小さいモータ
の組立構造を提供する。 【解決手段】 ヨーク16の内側にステータ14とされ
る1対の断面形状が円弧状の磁石14a、14bが対向
して取り付けられる。フレーム12とステータ14の取
り付けられたヨーク16と回転軸50を有するロータ1
8と出力ギヤ20とブラシ組立体22を組み付けること
により、所要のモータ機能を発揮することのできる必要
最小限の構成要素からなるモータ10aを構成すること
ができる。さらに、分割型の上下ケーシング24a、2
4bが取り付けられてモータ10bが完成する。モータ
10bは、1 対のステータ14を構成する1対の断面形
状が円弧状の磁石14a、14bが離間した状態で配置
されるためケーシングの分割方向の寸法が小さい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータの組立構造
に関し、特に、小型モータの組立構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、小型モータ(以下、単にモータと
いう。)は、一般に、筒状に形成したケーシングの内面
に沿ってステータとなる1対の半円筒状の磁石を対向し
て円環状に取り付け、このステータ間に形成される空間
の中央にロータ(鉄心およびコイル)を配置し、ロータ
と一体的に設けられる回転軸をケーシングで軸支する構
成とされている。さらに、ロータに設けられた整流子に
接触されるブラシがケーシングに取り付けられる。
【0003】このようなモータは、ケーシングの内径が
小さく形成されているため、モータ組立時にケーシング
の内部にステータを固定する作業等が煩雑となる。この
モータ組立作業の煩雑さを軽減する目的で、分割組立型
のモータが提案されている(実開平7−9054号公
報)。上記の分割組立型のモータは、ケーシング内に対
向配置する1対のステータの対向方向にケーシングを分
割した構成とし、ケーシングの組立とステータの組立と
を同時に行なうことができるようにされている。
【0004】すなわち、ケーシングは上ケーシングと下
ケーシングとから構成され、同様に、ステータも上ステ
ータと下ステータとから構成され、上下ケーシングのそ
れぞれに対応する上下ステータを取り付けた状態で準備
し、例えば、下ケーシングでロータを軸支した後、下ケ
ーシングに上ケーシングを取り付ける構成とされてい
る。
【0005】この分割組立型のモータによれば、予めロ
ータにステータをサブアッセンブリした状態でケーシン
グに組み込むのではなく、ケーシングの組立とステータ
の組立とを同時に行なうことができるため、組立作業を
容易に行なうことができるとされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
分割組立型のモータの場合、ケーシング内に半円筒状の
1対のステータを対向配置し、そのステータ間に所定の
クリアランスを設けてロータを配置する構成であるた
め、ステータのいずれの外周方向に対してもロータとス
テータが占める一定のスペースが必要であり、特に、ス
テータが対向する方向の寸法、すなわち、ケーシングの
分割方向の寸法を小さくできないという不具合が有る。
【0007】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、同一寸法のステータを設けた場合のモータ全体の
寸法が相対的に小さいモータの組立構造を提供すること
を目的とする。また、本発明は、ケーシングが分割され
るために組立作業を容易に行なうことができる分割組立
型のモータにおいて、ケーシングの分割方向の寸法が小
さいモータの組立構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るモータの組
立構造は、1対のステータをフレームに対向して配置し
て、該フレームの少なくとも一部が磁気回路を構成し、
ロータを該ステータ間に配置するとともに該ロータと一
体的に設けられた回転軸を該フレームで軸支することを
特徴とする。
【0009】これにより、ロータやステータ等のモータ
構成部品が、これらモータ構成部品を配置するのに必要
最小限の骨格により形成されるフレームに取り付けられ
るため、同一寸法のステータを設けた場合のモータ全体
の寸法が相対的に小さいモータの組立構造を得ることが
できる。また、本発明に係るモータの組立構造におい
て、前記1対のステータは断面形状が円弧状の1対の磁
石であって、該磁石が離間した状態で前記フレームに配
置され、前記フレームは該1対のステータが対向する方
向と直交する方向に分割されるケーシングに取り付けら
れることを特徴とする。
【0010】通常、半円筒状の1対のステータをヨーク
に固着して、このヨーク間(ステータ間)にロータを配
置すると、1対のステータは円環状に形成され、ステー
タが対向する方向のみならずヨークの外周全体方向にわ
たって寸法を大きく取らざるを得ない。これに対して、
本発明によれば、1対のステータを構成する断面形状が
円弧状の1対の磁石が離間した状態で配置されるため1
対のステータが対向する方向と直交する方向の寸法を相
対的に小さくすることができ、この状態でフレームが1
対のステータが対向する方向と直交する方向に分割され
るケーシングに取り付けられるためケーシングの分割方
向の寸法を小さくすることができる。
【0011】この場合、ロータの設けられた回転軸がフ
レームに取り付けられ、そのフレームをダンパーを介し
て上下ケーシングで挟む構成とすると、防振、防音性能
上好適である。また、本発明に係るモータの組立構造
は、フレームの有無にかかわらず、ステータは対向して
離間する断面形状が円弧状の1対の磁石であり、該磁石
間にロータが回転自在に設けられ、該1対の磁石が対向
する方向と直交する方向に分割されるケーシングに取り
付けられる構成であってもよく、これにより、ケーシン
グの分割方向の寸法を小さくすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係るモータの組立構造の
好適な実施の形態(以下、本実施の形態例という。)に
ついて、図を参照して、以下に説明する。図1は、本実
施の形態の第1の例に係るモータの組立構造を説明する
ためのモータの分解斜視図である。このモータは、ギヤ
機構を有するギヤードモータである。
【0013】図1において、モータ10aは、フレーム
12とステータ14の取り付けられたヨーク16とロー
タ18と出力ギヤ20とブラシ組立体22とを有する。
さらに必要に応じてケーシング(上下ケーシング24
a、24b)を有するモータ10bとされる。フレーム
12は、平板状の1枚の金属板の所要の箇所が切り欠か
れ、折り曲げられて、ギヤ収容部26とロータ収容部2
8を構成する。ギヤ収容部26には、出力軸30を挿通
するための孔部32が形成されている。また、ギヤ収容
部26の周辺端部を上方に折り曲げて3つのケーシング
取り付け部34a〜34cが立設され、ケーシング取り
付け部34a〜34cの上端部はさらに折り曲げられ、
孔部36a〜36cが形成されている。また、ギヤ収容
部26の対向する両端部を上方に折り曲げて軸受け支持
部38a、38bが立設され、この軸受け支持部38
a、38bの上端部は上方に開口する凹部40a、40
bが形成されている。なお、軸受け支持部38aを形成
することによって、ギヤ収容部26の下面に開口42が
形成される。一方、ロータ収容部28の端部を上方に折
り曲げて軸受け支持部38cが立設され、軸受け支持部
38cの上端部は孔部44が形成されている。なお、ギ
ヤ収容部26には後述するダンパー46a〜46cを装
着するための孔部48a〜48cが形成されている。
【0014】ヨーク16は平面部16aと平面部16a
の両端部に対向して下垂する1対の彎曲脚部16b、1
6bとから構成され、彎曲脚部16b、16bの内側に
ステータ14とされる1対の断面形状が円弧状の磁石1
4a、14bが対向して取り付けられている。したがっ
て、ヨーク16の、図1中、上下方向にはステータが設
けられておらず、特に、下方向にはヨークも設けられ
ず、開口した状態にある。したがって、ロータの外周全
体にわたってヨークおよび磁石が円筒状に設けられる場
合に比べると、ヨーク16の上下方向の寸法L1は小さ
く設けられている。ここで、1対の磁石14a、14b
は離間して設けられているが、組立状態において極力ロ
ータ18外周面の大半を覆うように設けられるため、開
口寸法(開口幅)L2はロータ径L3よりも小さく設け
られている。
【0015】ロータ18は鉄心・コイル部からなり、回
転軸50と一体的に設けられる。回転軸50には整流子
52が固定され、さらに回転軸50の端部にはウオーム
ギヤ54が取り付けられている。また、上歯車56を有
するとともにウオームギヤ54と噛合する出力ギヤ20
と、出力ギヤ20に固定される出力軸30と、3つの軸
受け58a〜58cが準備される。なお、図1では軸受
け58bは既に回転軸50に取りつけられている。
【0016】ブラシ組立体22はロータ18に給電する
ための1対のブラシ60a、60bが組み込まれ、ブラ
シ60a、60bにはリード線62a、62bが接続さ
れる。なお、ブラシ組立体22は、過熱防止のためのサ
ーモスタット、PTCサーミスタ等の安全装置や、電気
ノイズ除去のためのコンデンサ等を有する構成としても
よい。
【0017】これらフレーム12とステータ14の取り
付けられたヨーク16と回転軸50を有するロータ18
と出力ギヤ20とブラシ組立体22を組み付けることに
より、所要のモータ機能を発揮することのできる必要最
小限の構成要素からなるモータ10aを構成することが
できる。すなわち、まず、回転軸50に軸受け58aを
挿入した後、軸受け58a、58bを凹部40a、40
bに係止しながら回転軸50のロータ18側の端部を孔
部44に挿通し、一方回転軸50の端部にロータ18の
反対側から軸受け58cを挿入した後、軸受け58cを
孔部44に係止する。
【0018】ついで、ヨーク16を彎曲脚部16a、1
6b間に形成される開口を下に向けた状態でロータ18
の軸線方向(図1 中、矢印方向)からロータ18に組付
ける。前記したように開口寸法(開口幅)L2がロータ
径L3よりも小さく、ロータ18の上方からヨーク16
を取り付けることができないためである。これにより、
ヨーク16がフレーム12と一体化され、ヨーク16の
開口部分がフレーム12を介して磁気的にも結合され
て、全体として磁気回路を構成する。
【0019】一方、ウオームギヤ54に噛合させながら
ギヤ収容部26に出力ギヤ20を配置するとともに、フ
レーム12の下面から孔部32に出力軸30を圧入、固
定し、さらに固定された出力軸30に出力ギヤ20が嵌
合する。ついで、ブラシ60a、60b間に整流子52
を挟むようにしてブラシ組立体22をフレーム12に取
り付ける。なお、説明を省略したが、上記の軸受け58
a〜58c、出力軸30、ヨーク16およびブラシ組立
体22はそれぞれフレーム12に位置決め、係止する
際、接着方法、溶着方法、嵌合方法等によって適宜フレ
ーム12に固定される。
【0020】以上により、必要最小限の構成要素からな
るモータ10aが完成する。このように構成されるモー
タ10aは、ケーシングが設けられていないためモータ
全体の寸法が相対的に小さい。上記のように組み立てた
モータ10aにさらにケーシングを取り付ける場合につ
いて、以下に説明する。
【0021】ケーシング(ケース)は上ケーシング(ア
ッパーケース)24aと下ケーシング(ロアーケース)
24bとに2分割して構成される。また、必要に応じて
使用するピンおよびリングから構成されるダンパー46
a〜46cおよび段差のある中空円筒状のダンパー46
dが準備される。下ケーシング24bは、上方が開口さ
れて凹部64が形成された函体状であり、上記したギヤ
収容部26とロータ収容部28を有するフレーム12の
下半分を収容する構造とされている。また、ケーシング
取り付け部34a、34bの上端部を収容するための凹
部66a、66bと、回転軸50の端部を逃がすための
凹部66cと、ブラシ組立体22のリード線62a、6
2bに接続されるコネクタ68とが設けられている。な
お、コネクタ68を設けることなく、リード線62a、
62bの端子を直接下ケーシング24b外に引き出す構
成としてもよい。さらに、ギヤ収容部26の対応する箇
所にはダンパー46a〜46cを装着するための凹部7
0a〜70cが形成されている。
【0022】上ケーシング24aは、下ケーシング24
bとほぼ対称形状の函体状に構成され、フレーム12の
孔部36a〜36cに対応して孔部72a〜72cが形
成され、さらに出力ギヤ20の上歯車56を露出するた
めの孔部74が形成されている。上記したモータ10a
にさらにケーシングを取り付けるには、まず、ダンパー
46dを軸受け58cに装着したうえで、ロータ18等
が予め組みつけられたフレーム12を下ケーシング24
bの凹部64に配置する。このとき、ケーシング取り付
け部34a、34bの上端部を凹部66a、66bに、
またダンパー46dが装着された回転軸50の端部を凹
部66cにそれぞれ位置決めするとともに、ブラシ組立
体22のリード線62a、62bの端部をコネクタ68
に接続する。またダンパー46a〜46cのピンを凹部
70a〜70cおよび孔部48a〜48cに挿通し、ダ
ンパー46a〜46cのリングを装着して、固定する。
ついで、図示しない締結金具を使用して上ケーシングか
ら孔部72a〜72cおよび孔部36a〜36cに挿
通、固着した後、上ケーシング24aと下ケーシング2
4bとを溶着等によって固着する。このとき、上歯車5
6を孔部74から露出させる。
【0023】以上により、分割型の上下ケーシング24
a、24bが取り付けられたモータ10bが完成する。
このようにして構成されるモータ10bは、1対のステ
ータ14を構成する1対の断面形状が円弧状の磁石14
a、14bが離間した状態で配置されるため1対のステ
ータ14が対向する方向と直交する方向(図1中、上下
方向)の寸法L1を相対的に小さくすることができ、こ
の状態でフレーム12が1対のステータ14が対向する
方向と直交する方向に分割されるケーシングに取り付け
られるためケーシングの分割方向の寸法が小さい。
【0024】また、上記のモータ10bは、ロータ18
の設けられた回転軸50がフレーム12に取り付けら
れ、そのフレーム12をダンパー46a〜46dを介し
て上下ケーシング24a、24bで挟む構成とされてい
るため、防振、防音性能に優れる。また、リード線62
a、62bがコネクタ68を介して電気的に外部に接続
されるため、リード線62a、62bをケーシング外に
引き出すための開口をケーシングに設ける必要がなく、
したがって、上下ケーシング24a、24bの当接面を
完全に平坦な面とすることができ、この当接面にパッキ
ングを容易に介在させることによって、防水、防塵性能
が確保される。また、この当接面を嵌合形状とし、ある
いは超音波溶着することも容易であり、これによっても
防水、防塵性能が確保される。
【0025】つぎに、図2のモータの分解斜視図を参照
して、本実施の形態の第2の例に係るモータの組立構造
について、以下説明する。図2において、モータ200
aは、フレーム(上下フレーム202a、202b)と
ステータ204とロータ206と回転軸208とウオー
ムギヤ210と出力ギヤ212とブラシ組立体214と
を有する。さらに必要に応じてケーシング(上下ケーシ
ング216a、216b)を有するモータ200bとさ
れる。
【0026】フレームは、上フレーム(アッパーフレー
ム)202aと下フレーム(ロアーフレーム)202b
とから構成される。下フレーム202bは、平板状の1
枚の金属板の所要の箇所が切り欠かれ、折り曲げられ
て、ギヤ収容部218とロータ収容部220を構成す
る。ギヤ収容部218には、上歯車222を有する出力
軸224を挿通するための孔部226が形成されてい
る。また、ギヤ収容部218の周辺端部を上方に折り曲
げて3つの上フレーム取り付け部228a〜228cが
立設され、上フレーム取り付け部228a〜228cの
上端部はさらに折り曲げられ、孔部230a〜230c
が形成されている。また、ギヤ収容部218の対向する
両端部を上方に折り曲げて軸受け支持部232a、23
2bが立設され、軸受け支持部232a、232bの上
端部は上方に開口する凹部234a、234bが形成さ
れている。一方、ロータ収容部220の端部を上方に折
り曲げて軸受け支持部232cが立設され、軸受け支持
部232cの上部は孔部236が形成されている。ロー
タ収容部220はほぼ半円筒状に彎曲され、さらに両側
壁の上端部が外側に折り曲げられている。
【0027】上フレーム202aは、下フレーム202
bのギヤ収容部218と対応する箇所が平板状に形成さ
れている。下フレーム202bの上フレーム取り付け部
228a〜228cと対応する箇所に突起部238a〜
238cが設けられ、突起部238a〜238cに孔部
240a〜240cが形成され、その孔部240a〜2
40cに近接してケーシング取り付け用の孔部242a
〜242cが形成されている。また、軸受け支持部23
2a、232bの上端部を挿通し係止するためのスリッ
ト244a、244a、244b、244bが形成され
ている。さらに出力軸224を挿通するための孔部24
6が形成されている。下フレーム202bのロータ収容
部220と対応する箇所は、下フレーム202bと同様
に、ロータ収容部248が設けられている。ロータ収容
部248の端部には軸受け支持部232cの上端部を挿
通、係止するためのスリット244cが形成されてい
る。
【0028】1対のステータ204は1対の断面形状が
円弧状の磁石204a、204bから構成される。ブラ
シ組立体214はロータ206に給電するための1 対の
ブラシ250a、250bが組み込まれ、ブラシ250
a、250bにはリード線に代わる金属板製のターミナ
ル252a、252bが設けられ、このターミナル25
2a、252bがコネクタとされる。
【0029】これら上下フレーム202a、202b等
の各部品を組み付けることにより、所要のモータ機能を
発揮することのできる必要最小限の構成要素からなるモ
ータ200aを構成することができる。すなわち、ま
ず、整流子254が固定された回転軸208に鉄心を圧
入、固定し、コイルを巻回してロータ206を形成す
る。さらに回転軸208に、軸受け256bとウオーム
ギヤ210と軸受け256aとをこの順に取り付ける。
一方、回転軸208のロータ206側端部に軸受け25
6cを組み込む。そして、このロータ206等が組み込
まれた回転軸208の軸受け256a、256bを凹部
234a、234bに圧入、固定し、また、回転軸20
8のロータ206側の端部を孔部236に挿通し、軸受
け256cを孔部236に圧入、固定する。一方、出力
ギヤ212をウオームギヤ210に噛合させながらギヤ
収容部218に配置し、出力ギヤ212の中心に形成さ
れた孔部258と下フレーム202bの孔部226とを
位置決めする。また、ブラシ250a、250b間に整
流子254を挟むようにしてブラシ組立体214を下フ
レーム202bに取り付ける。
【0030】さらに、上フレーム202aを下フレーム
202bに装着し、上フレーム202aの孔部240a
〜240cと下フレーム202bの孔部230a〜23
0cとを位置決めし、また、軸受け支持部232a〜2
32cの上端部をスリット244a〜244cに係止
し、さらに出力軸224を孔部246および孔部258
に挿通する。この状態で、ロータ206とロータ206
を収容するロータ収容部220、248(上下フレーム
202a、202b)との間に隙間が形成される。この
隙間に磁石204a、204bを挿入、固定する。そし
て、図示しない締結部材を孔部240a〜240cと孔
部230a〜230cに挿通し、固定するとともに、出
力軸224に平座金262および止め輪263を取り付
け出力軸224を固定する。
【0031】これにより、磁石204a、204bの取
りつけられた上下フレーム202a、202bのロータ
取り付け部220、248がヨークの役割を果たし、し
たがって、上下フレーム202a、202bを介して磁
気的にも結合されて、全体として磁気回路を構成する。
以上により、必要最小限の構成要素からなるモータ20
0aが完成する。このように構成されるモータ200a
は、第1の例のモータ10aの場合と同様にケーシング
が設けられていないためモータ全体の寸法が相対的に小
さい。また、ロータ206等の駆動部が上下フレーム2
02a、202bによって覆われており露出部分が少な
いため、第1の例のモータ10aと比べて、より安全に
取り扱うことができる。
【0032】上記したモータ200aにさらにケーシン
グを取り付ける場合について、以下に説明する。ケーシ
ングは上ケーシング216aと下ケーシング216bと
に2分割して構成される。下ケーシング216bは、上
方が開口されて凹部264が形成された函体状であり、
上記一体化した上下フレーム202a、202bの下半
分を収容する構成とされている。また、上フレーム20
2aの突起部238a、238bを収容するための凹部
266a、266bと、ブラシ組立体214のターミナ
ル252a、252bを収容するための凹部268が形
成されている。
【0033】上ケーシング216aは、下ケーシング2
16bとほぼ対称形状に構成され、上フレーム202a
のケーシング取り付け用の孔部242a〜242cに対
応して孔部270a〜270cが形成され、さらに出力
軸224を挿通するための孔部272が形成されてい
る。上記したモータ200aにさらにケーシングを取り
付けるには、まず、一端、出力軸224を出力ギヤ21
2から外す。ついで、ロータ206等が予め組みつけら
れ, 一体化された上下フレーム202a、202bを下
ケーシング216bの凹部264に配置する。このと
き、上フレーム取り付け部228a、228bを凹部2
66a、266bに位置決めするとともに、ブラシ組立
体214のターミナル252a、252bを凹部268
に収容し、ターミナル252a、252bの下端部を図
示しない下ケーシング216bのスリットから下方に露
出させる。ついで、下ケーシング216bと上ケーシン
グ216aとを溶着等によって固着し、出力軸224の
上歯車222が露出した状態で出力軸224を出力ギヤ
212に再度固定し、一方、図示しない締結金具を孔部
270a〜270c、242a〜242cおよび230
a〜230cに挿通し、固定する。
【0034】以上により、分割型の上下ケーシング21
6a、216bが取り付けられたモータ200bが完成
する。このようにして構成されるモータ200bは、第
1の例のモータ10bの場合と同様に、1 対のステータ
204を構成する1対の断面形状が円弧状の磁石204
a、204bが離間した状態で配置されるため1対のス
テータ204が対向する方向と直交する方向の寸法を相
対的に小さくすることができ、この状態で上下フレーム
202a、202bが1対のステータ204が対向する
方向と直交する方向に分割されるケーシングに取り付け
られるためケーシングの分割方向(図2中、上下方向)
の寸法が小さい。
【0035】
【発明の効果】本発明に係るモータの組立構造によれ
ば、1対のステータをフレームに対向して配置して、フ
レームの少なくとも一部が磁気回路を構成し、ロータを
ステータ間に配置するとともにロータと一体的に設けら
れた回転軸をフレームで軸支するため、ロータやステー
タ等のモータ構成部品が、これらモータ構成部品を配置
するのに必要最小限の骨格により形成されるフレームに
取り付けられ、同一寸法のステータを設けた場合のモー
タ全体の寸法が相対的に小さいモータの組立構造を得る
ことができる。
【0036】また、本発明に係るモータの組立構造によ
れば、1対のステータは断面形状が円弧状の1対の磁石
であって、磁石が離間した状態でフレームに配置され、
フレームは1対のステータが対向する方向と直交する方
向に分割されるケーシングに取り付けられるためケーシ
ングの分割方向の寸法を小さくすることができる。ま
た、本発明に係るモータの組立構造によれば、フレーム
の有無にかかわらず、ステータは対向して離間する断面
形状が円弧状の1対の磁石であり、該磁石間にロータが
回転自在に設けられ、該1対の磁石が対向する方向と直
交する方向に分割されるケーシングに取り付けられる構
成であってもよく、これにより、ケーシングの分割方向
の寸法を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の第1の例に係るモータ組立構造
を説明するためのモータの概略分解斜視図である。
【図2】本実施の形態の第2の例に係るモータ組立構造
を説明するためのモータの概略分解斜視図である。
【符号の説明】
10a、10b、200a、200b モータ 12 フレーム 14、204 ステータ 14a、14b、204a、204b 磁石 16 ヨーク 18、206 ロータ 22、214 ブラシ組立体 24a、216a 上ケーシング 24b、216b 下ケーシング 202a 上フレーム 202b 下フレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増村 正夫 埼玉県行田市富士見町1丁目4番地1 ジ ェコー株式会社内 (72)発明者 田中 博久 埼玉県行田市富士見町1丁目4番地1 ジ ェコー株式会社内 Fターム(参考) 5H605 AA00 AA03 BB05 CC01 CC03 CC04 CC05 CC06 CC07 CC08 DD03 DD09 DD32 EB01 EB16 EC08 EC20 GG04 GG05 GG06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1 対のステータをフレームに対向して配
    置して、該フレームの少なくとも一部が磁気回路を構成
    し、 ロータを該ステータ間に配置するとともに該ロータと一
    体的に設けられた回転軸を該フレームで軸支することを
    特徴とするモータの組立構造。
  2. 【請求項2】 前記1対のステータは断面形状が円弧状
    の1対の磁石であって、該磁石が離間した状態で前記フ
    レームに配置され、 前記フレームは該1対のステータが対向する方向と直交
    する方向に分割されるケーシングに取り付けられること
    を特徴とする請求項1記載のモータの組立構造。
  3. 【請求項3】 ステータは対向して離間する断面形状が
    円弧状の1対の磁石であり、 該磁石間にロータが回転自在に設けられ、 該1対の磁石が対向する方向と直交する方向に分割され
    るケーシングに取り付けられることを特徴とするモータ
    の組立構造。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010515412A (ja) * 2006-12-28 2010-05-06 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング ワイパ駆動装置
JP2011219185A (ja) * 2010-04-05 2011-11-04 Ito Denki Kk モータ、モータ内蔵ローラおよびローラコンベア装置
GB2536721A (en) * 2015-03-27 2016-09-28 Johnson Electric Sa Integrated door lock sub-assembly
JP2018148732A (ja) * 2017-03-08 2018-09-20 株式会社ミツバ モータ装置およびその組み立て方法

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