JP5507170B2 - 減速機付き電動モータ - Google Patents

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Description

本発明は、モータ軸を備えたモータ本体とモータ軸の回転を減速して出力軸に伝達する減速機とを備え、ワイパ装置やパワーウインド装置に搭載される減速機付き電動モータに関する。
車両に設けられるワイパ装置やパワーウインド装置の駆動源として用いられるワイパモータやパワーウインドモータとして、モータ本体に減速機を取り付けて1つのユニットとした減速機付き電動モータが多く用いられている。このような減速機付き電動モータは、モータ本体のモータ軸(アーマチュア軸)の回転を減速機を介して出力軸から出力するようにしているので、小型で大きなトルクを得ることができる。
通常、電動モータでは、当該モータの作動による発熱によりモータ内外で温度差および圧力差が生じる。すなわちモータ内部の温度が外部に対し高くなる。この状態でモータに雨水等が付着した場合やモータを停止させた場合、モータは冷やされることになる。これにより、モータの内部が外部に対し相対的に低温となり、モータの内外で圧力差が発生する。従来、対策として、モータケースに通気孔を設け、モータ内部と外部との空気流路を確保することで過度な温度差および気圧差の発生を防止している。また、通気孔を設けることにより、外部より水、塵等の侵入が懸念されるが、前記通気孔を閉鎖するキャップ等の通気部材を電動モータに取り付け、この通気部材により、水、塵等が電動モータ内に入らないよう対策を取っている。この場合、適度な通気性は保たれている。
特開2008−206374号公報
しかしながら、上述の従来技術にあっては、キャップを取り付けた後、キャップ周辺に、キャップに外部からの力が加わらないようにするための保護手段がないために、キャップ側壁方向からの何らかの衝撃やモータ装置取付け時のモータ装置周辺部への接触等により、通気孔からキャップが外れたり、通気孔に対しキャップが位置ずれを起こしてしまい、通気孔が適切に覆われず、水、塵等の侵入及び結露の発生を確実に防止することができないとの課題があった。
そこで、本発明は、上述した事実に鑑みてされたものであって、モータ装置にモータの内部と外部とを連通する通気孔を設け、当該通気孔の適度な通気性を維持することができる防塵・防水用キャップをモータ装置に備え、さらに、キャップの周辺に保護壁を設けることにより、キャップの外れや位置ずれを防止し、適度な通気性を確保しつつ、モータ装置の汚れ及び結露による錆等の発生を抑制することのできるモータ構造を提供するものである。
本発明の請求項1に記載の減速機付き電動モータは、アーマチュアを内部に収容する有底筒形状のヨークを有するモータ本体と、前記モータ本体の前記ヨークの開口部に連結され、内部に減速装置が収容された減速装置収容部を有する減速機と、を備えた減速機付き電動モータにおいて、前記減速装置収容部の周壁近傍に形成されるとともに、前記減速装置収容部の上壁には、前記減速機内外を連通させる通気孔が底部に形成された凹部形状の通気部材収容部が形成され、前記通気部材収容部内に配置されるとともに前記通気孔を覆い、前記減速機内外の通気を許容する通気部材を備え、前記通気部材収容部の前記周壁側には前記開口壁端部を形成し、前記開口壁端部に延設し互いに対向する第1および第2の開口壁部が形成され、前記第1および第2の開口壁部の間の距離は、前記開口壁端部に向けて大きくなることを特徴とする減速機付き電動モータ。
本発明の請求項に記載の減速機付き電動モータは、前記減速装置収容部の周壁近傍における前記通気部材収容部の底部には、前記減速機の外方に突出し、前記通気部材を保護する保護部が少なくとも一つ形成されていることを特徴とする減速機付き電動モータ。
本発明の請求項に記載の減速機付き電動モータは、前記通気部材収容部の深さは、前記通気部材の高さの半分以上であることを特徴とする減速機付き電動モータ。
本発明の請求項に記載の減速機付き電動モータは、前記減速装置収容部の上壁における前記通気部材収容部の保護壁から突出する延出壁部が形成されていることを特徴とする減速装置付き電動モータ。
本発明の請求項に記載の減速機付き電動モータは、前記減速装置収容部は、第1および第2の減速装置カバーにより形成され、前記第1の減速装置カバーには、前記通気部材が配置される前記通気部材収容部の裏面に底面凸部が形成され、前記第2の減速装置カバーには、前記底面凸部に対向する位置に受け部が形成されていることを特徴とする減速機付き電動モータ。
本発明の請求項に記載の減速機付き電動モータは、前記第2の減速装置カバーは、有底形状に形成され、内部に前記減速装置が配置され、前記第1の減速装置カバーは、前記第2の減速装置カバーを覆うことを特徴とする減速機付き電動モータ。
本発明の請求項1に記載の減速機付き電動モータによれば、減速装置収容部の上壁には、減速機内外を連通させる通気孔が底部に形成された凹部形状の通気部材収容部が形成され、通気部材収容部内に配置されるとともに通気孔を覆い、減速機内外の通気を許容する通気部材を備えているので、電動モータ内外の通気性を適度に保つとともに、通気部材の外れや位置ずれをなくし、通気孔への異物の進入を抑制することができる。このため、電動モータの信頼性を向上させることができる。
本発明の請求項に記載の減速機付き電動モータによれば、通気部材収容部は、減速装置収容部の周壁近傍に形成されるとともに周壁に開口部が形成されているので、通気部材収容部に水溜りを抑制するとともに、通気部材収容部から水等を積極的に排出することができる。このため、通気部材収容部に水溜りができることによる汚れや腐食等を抑制することができ、電動モータの信頼性を向上させることができる。
本発明の請求項に記載の減速機付き電動モータによれば、通気部材収容部の側壁には、開口部を形成し、互いに対向する第1および第2の開口壁部が形成され、第1および第2の開口壁部の間の距離は、開口部に向けて大きくなるので、通気部材収容部に水溜りを抑制するとともに、通気部材収容部から水等を積極的に排出することができる。このため、通気部材収容部に水溜りができることによる汚れや腐食等を抑制することができ、電動モータの信頼性を向上させることができる。
本発明の請求項に記載の減速機付き電動モータによれば、減速装置収容部の周壁近傍における通気部材収容部の底部には、減速機の外方に突出し、通気部材を保護する保護部が少なくとも一つ形成されているので、通気孔および通気部材への外部からの衝撃を抑制することができる。
本発明の請求項に記載の減速機付き電動モータによれば、通気部材収容部の深さは、通気部材の高さの半分以上であるので、通気孔および通気部材への外部からの衝撃をより確実に抑制することができる。
本発明の請求項に記載の減速機付き電動モータによれば、減速装置収容部の上壁における通気部材収容部の外周縁から突出する延出壁部が形成されているので、通気手段への衝撃を抑制している。また、延出壁部を減速装置収容部と一体に形成しているので、作業工程を増やすことなく、延出壁部を形成することができる。
本発明の請求項に記載の減速機付き電動モータによれば、減速装置収容部は、第1および第2の減速装置カバーにより形成され、第1の減速装置カバーには、通気部材が配置される通気部材収容部の裏面に底面凸部が形成され、第2の減速装置カバーには、底面凸部に対向する位置に受け部が形成されているので、通気孔に通気部材を装着する際、ギヤカバーは軸方向へ押されることになり、底面凸部と受け部とが当接する。このため、ギヤカバーが所定以上たわむことを抑制し、電動モータの他部材への干渉が起きず、他部材への影響がなく、確実に通気部材を装着させることができる。
本発明の請求項に記載の減速機付き電動モータによれば、第2の減速装置カバーは、有底形状に形成され、内部に減速装置が配置され、第1の減速装置カバーは、第2の減速装置カバーを覆うことになる。このため、容易に通気孔を形成でき、適度な通気を確保することができる。
本発明の一実施の形態であるワイパモータを示す正面図である。 本発明の一実施の形態であるワイパモータの内部構造を示す図1のA−A断面図である。 図1中のC方向から見た図である。 図1中のB−B断面図をC方向から見た図である。 図3中のD−D断面図をギヤカバーの内表面側から見た図である。 図3中のD−D断面図をギヤケースの内表面側から見た図である。 本発明の一実施の形態であるワイパモータの構成部材の斜視図である。 図7にかかる構成部材のE−E断面図である。 他の実施の形態におけるギヤカバーの斜視図である。 図9にかかるギヤカバーのF方向から見た図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図2は図1に示す実施形態に係るワイパモータ1のA−A断面図である。図2に示す減速機付き電動モータとしてのワイパモータ1は自動車等の車両に設けられるワイパ装置の
駆動源として図示しない車体に固定され用いられるものであり、モータ本体2と減速機3とを備えている。減速機3はモータ本体2に取り付けられており、これによりワイパモータ1は1つのユニットとされている。
このワイパモータ1では、モータ本体2として、ブラシ付DCモータが用いられている。このモータ本体2のヨーク4は薄板鋼板等をプレス加工することにより有底筒状に形成されており、その内面には径方向内側に向けてN極、S極に着磁された一対のマグネット(永久磁石)5が固定されている。
ヨーク4の内部にはアーマチュア(電機子)6が収容されている。アーマチュア6はその軸心にモータ軸(アーマチュア軸)7を備えており、このモータ軸7の基端部分7bはヨーク4の底部4aに固定された軸受8aに支持されている。これにより、アーマチュア6はモータ軸7とともにヨーク4の内部で回転自在となっている。モータ軸7にはアーマチュアコア(電機子鉄心)9が固定されており、このアーマチュアコア9は微小隙間(エアギャップ)を介して各マグネット5に対向している。また、アーマチュアコア9には回転方向に並べて複数のティース9aが設けられ、各ティース9aには導線の重ね巻きにより複数のアーマチュアコイル(電機子巻線)10が装着されている。
モータ軸7には、アーマチュアコア9に隣接してコンミテータ(整流子)11が固定されている。コンミテータ11は、互いに絶縁された状態で回転方向に等間隔に並べて配置される複数のセグメント11aを備えており、各セグメント11aにはそれぞれ対応するアーマチュアコイル10のコイル端10aが電気的に接続されている。なお、アーマチュア6およびモータ軸7が回転すると、コンミテータ11もモータ軸7とともに回転する。
一方、減速機3は、減速装置収容部40を形成する第1の減速装置カバーとしてのギヤカバー15と第2の減速装置カバーとしてのギヤケース(フレーム)12とを備えており、このギヤケース12の内部に減速機としての減速装置13が収容されている。
ギヤケース12は、例えばアルミニウム合金等の熱伝導率の高い金属材料により、モータ軸7の軸方向と直交する方向に開口するバスタブ状に形成されており、その一側部12bにはモータ取付部14が一体に設けられている。また、ギヤケース12には樹脂製のギヤカバー15が複数の図示しないねじ部材により取り付けられ、ギヤカバー15によりギヤケース12の開口部12aは閉塞されている。
モータ取付部14は、モータ本体2側(図2中右側)に向けて開口する断面略小判型の有底筒状に形成されており、その開口端部14cにおいてヨーク4の開口端4bに組み合わされ、この状態でねじ部材16によりヨーク4に固定されている。これにより、ギヤケース12はモータ本体2に取り付けられている。ヨーク4から突出するモータ軸7の先端部分7dは、モータ取付部14の底壁14aに形成された貫通孔14bを介してギヤケース12の内部に突出しており、また、モータ軸7に固定されたコンミテータ11はモータ取付部14の内部に配置されている。
なお、ギヤケース12の内部には軸受8b,8cが固定されており、これらの軸受8b,8cによりモータ軸7はその中間部分7cと先端部分7dとにおいてギヤケース12に回転自在に支持されている。
減速装置13側へ突出したモータ軸7の中間部分7cと先端部分7dとの間には、ウォーム7aが一体形成されており、ウォーム7aにウォームホイール17がギア結合することにより、減速装置13が構成されている。なお、ウォームホイール17のウォーム軸17aが、図示しないワイパアームを摺動させるためのリンク機構を駆動するワイパモータ1の出力軸となっている。
コンミテータ11が配置されたモータ取付部14の内部にはブラシユニット18が装着されている。つまり、ブラシユニット18はモータ取付部14においてギヤケース12に収容されている。ブラシ19aは、ブラシユニット18に取り付けられたブラシホルダ19により支持されており、コンミテータ11のセグメント11aの外周面に摺接している。
図1は実施形態に係るワイパモータの正面図であり、図3は図1中のC方向から見た図で、図4は図1中のB−B断面図でC方向から見た図である。
図1および図3に示すように、ギヤカバー15の外表面(上壁)15aには、ギヤカバー15の内表面15b側へ向けて通気部材収容部20が形成されている。この通気部材収容部20は、モータ取付部14の反対側でモータ軸7の軸方向先端側に設けられており、円形状の一部がモータ軸7の先端方向へ向けて開かれ、ギヤカバー15の外周縁部(周壁)15cに一対の開口壁端部20aが形成された略半円形状に形成されている。外表面15aに凹部形状の通気部材収容部20が形成されることにより、外表面15aと略平行な収容底部(底部)20bと、収容底部20bから略直交する方向へ形成される保護壁20cとが設けられることとなり、保護壁20cには、保護壁20cと一体的にギヤカバー15の外表面15aから外側へ延設する延設壁部(延出壁部)20dが備えられている。また、保護壁20cは、互いに開口を広げる方向に角度を有する第1の開口端部20eと第2の開口端部20fとを備えており、第1の開口壁部20eと第2の開口壁部20fとは、それぞれ異なる開口壁端部20aに連なって形成されている。第1の開口壁部20eと第2の開口壁部20fとの一端側である開口壁端部20a側の開口壁部間の距離T2は他端側の距離T1よりも長くなるように設定されている(T1<T2)。
図4に示すように、ワイパモータ1が作動することによりワイパモータ1内部の温度が上昇することでモータ内部と外部とで温度差が生じ、これによる気圧の変化およびモータ内外の温度差を調節するため、ギヤカバー15の外表面15aには、ワイパモータ1の内部と外部とが連通される通気孔21が形成されている。この通気孔21は、外表面15aの通気部材収容部20の略中央に設けられている。また、通気孔21はその開口縁を収容底部20bと直行する方向にギヤカバー15の外側へ所定長さ延出させて筒形状部22を形成し、筒形状部22の先端には収容底部20bと略平行な先端面22aが形成されている。
図3に示すように、外周縁部15c上で保護壁20cの開口である一対の開口壁端部20aの間には、ギヤカバー15の外方として、筒形状部22の軸方向と略平行で略同一方向へ突出する保護部23が2箇所に形成されている。保護部23は互いに所定間隔を空け備えられ、ギヤカバー15と同一材料により一体的に形成されている。
筒形状部22には、樹脂材料により形成され、筒形状部22と先端面22aとに覆い被せる有底筒形状のブリーザキャップ(通気部材)27が備えられている。ブリーザキャップ27を筒形状部22に装着させた状態において、ブリーザキャップ27の軸方向高さT5は、保護壁20cと延出壁部20dとを含めた軸方向高さT4よりも高く、または略同等に設定されており、かつ、保護部23の軸方向高さT3よりも高く設定されている(T4≦T5、T3<T5)。
図4に示すように、ブリーザキャップ27は、大径筒部27aと小径筒部27bとから構成され、筒形状部22にブリーザキャップ27が装着され、大径筒部27aと小径筒部27bとの間に設けられる所定間隔と筒形状部22の通気孔21とが連通されることにより、モータ内部とモータ外部とが連通されている。
図5は図3に示すワイパモータ1においてD−D断面図をギヤカバー15の内表面15b側から見た図であり、図6は図3のD−D断面図をギヤケース12の内表面15c側から見た図であり、図7はワイパモータ1にブリーザキャップ27を組み付ける動作図であり、図8は図7のE−E断面図である。
図5に示すように、通気孔21はその開口縁をギヤケース12側へ所定長さ延出させて底面部24をギヤカバー15の内表面15bに形成している。底面部24は、筒形状部22が形成されるギヤカバー15の内側で筒形状部22及び通気部材収容部20と同軸上に形成されており、底面部24にはギヤケース12側へ突出する底面凸部25が形成され、底面凸部25はギヤケース12内の軸受形成部26a付近まで達している。
一方、図6に示すように、ギヤケース12内に収容されるモータ軸7の軸方向先端に形成される先端部7d近傍には、軸受形成部26aが形成されている。軸受形成部26aには、底面凸部25と近設する位置にまで延設される受け部26が形成されており、軸受形成部26aと一体に形成されている。図5および図6に示すように、底面凸部25と受け部26とは互いに対向する位置に配置されている。
図7に示すように、ブリーザキャップ27を通気部材収容部20に配置するため、筒形状部22にブリーザキャップ27を装着させる際、その開口側を筒形状部22の先端面22a側から収容底部20b側へ向け軸方向に軽圧入され、先端面22aと筒形状部22の略全部を覆っている。
図4および図8に示すように、ブリーザキャップ27は、大径筒部27aと小径筒部27bとから構成され、大径筒部27aと小径筒部27bとの間で、小径筒部27bの外周面と、小径筒部27bの軸方向と対向する大径筒部27aの内面とには隙間形成突起27cが複数形成されている。隙間形成突起27cが形成されることにより、大径筒部27aと小径筒部27bとの間で径方向と軸方向とに所定間隔が確保されることとなり、小径筒部27bは大径筒部27aにより所定範囲覆われている。このブリーザキャップ27が、筒形状部22に軽圧入されることにより、小径筒部27bの内周面は筒形状部22の外周面と当接し小径筒部27bの下端部が収容底部22aに当接することで、ブリーザキャップ27は保持されている。また、このときブリーザキャップ27が軽圧入される際、大径筒部27aの内面に隙間形成突起27cが備えられていることによって、ブリーザキャップ27の所定以上の軸方向への潰れを抑制している。図8は図4のブリーザキャップの断面図とは別角度の断面図である。
このように構成された本実施の形態に係るモータ構造によれば、ブリーザキャップ27の外周近傍に保護壁20c及び延設壁部20dが形成されているので、モータ搬送時やモータ取付作業時にブリーザキャップ27の周辺に外部から衝撃が発生した場合において、保護壁20c及び延設壁部20dによりブリーザキャップ27への衝撃を伝えない。また、衝撃がブリーザキャップ27へ伝わった場合においても、ブリーザキャップ27が撓むことで保護壁20cや延設壁部20d、保護部23に接触し、ブリーザキャップ27の筒形状部22からのズレや外れ等を抑制することができるので、ワイパモータ1にブリーザキャップ27が確実に装着された状態を保つことができる。
また、このワイパモータ1では、保護壁20cの開口壁端部20aの両端間に保護部23が形成されているので、外周縁部15c側やギヤケース12側からブリーザキャップ27への衝撃、つまりブリーザキャップ27の径方向や軸方向下側からの衝撃が発生した場合においても、ブリーザキャップ27の筒形状部22からのズレや外れ等の発生を抑制することができる。
さらに、このワイパモータ1では、保護壁20cの開口壁端部20aはその開口が開かれる方向に角度を有し、保護壁20cと一体に形成され延設する案内壁部20eが形成されているので、ワイパモータ1が作動することによりワイパモータ1内部の温度が上昇しモータ内部と外部とに温度差が生じることになるが、その際に生ずる結露や、ワイパモータ1外部からの被水などにより、筒形状部22の近辺、及びギヤケース12の通気部材収容部20に水溜りが発生した場合においても、ワイパモータ1の組み付け姿勢や車両走行時の振動等により、積極的に通気部材収容部20から水溜りを排出することができる。つまり、案内壁部20eおよび20fにより、通気部材収容部20から水の流れを確保する構造となっており、通気部材収容部20に水溜りができることによる筒形状部22近辺の腐食や汚れ等を抑制することができる。
さらに、このワイパモータ1では、筒形状部22が形成されるギヤカバー15の内側に底面凸部25を有する底面部24が形成されており、ギヤケース12内の軸受形成部26aには、通気孔21と同軸上で底面凸部25と対向し近設する位置に受け部26が形成されているので、ブリーザキャップ27を筒形状部22に確実に組み付けることができる。つまり、ブリーザキャップ27を筒形状部22に組み付ける際、ブリーザキャップ27は、筒形状部22の先端面22a側からギヤカバー15の内側へ向け軸方向に軽圧入されるが、軸方向にかかる荷重を底面凸部25と受け部26とが接触することにより受けることができるので、ブリーザキャップ27の組み付け位置まで確実に軽圧入することができる。また、底面凸部25と受け部26とで圧入荷重を受けることで、組み付け時に他部材に圧入荷重がかかることを回避することができるので、他部材への影響がなく、ブリーザキャップ27を確実に組み付けることができる。
さらに、このワイパモータ1では、ブリーザキャップ27を筒形状部22に装着させた状態において、ブリーザキャップ27の軸方向高さが、保護壁20cと延出壁部20dとを含めた軸方向高さよりも高く、または略同等に設定されており、かつ、保護部23の軸方向高さよりも高く設定されているので、ブリーザキャップ27を装着させる際に、保護壁20c、延出壁部20b、保護部23が、ブリーザキャップ27の軸方向移動を妨害し作業性を悪くさせる虞がないので、ブリーザキャップ27を確実に筒形状部22に装着させることができる。
さらに、このワイパモータ1では、筒形状部22にブリーザキャップ27が装着され、大径筒部27aと小径筒部27bとの間に設けられる所定間隔と筒形状部22の通気孔21とが連通されることにより、モータ内部とモータ外部とが連通されることとなるので、確実にモータの内部と外部との間に生じる圧力差をなくすことができる。また、通気孔21にブリーザキャップ27を組み付けることで、通気性を保ちながら、防水、防塵機能を備えることができる。ブリーザキャップ27に隙間形成突起27cを形成することで、大径筒部27aと小径筒部27bとの所定間隔を保つとともに、雨水等の浸入を抑制することができるので、防水機能を向上させることができる。基板28やモータ軸7及びワイパモータ1内部の被水を防止することができるので、ワイパモータ1の信頼性を向上させることができる。
図9は図1に示すワイパモータ1のギヤカバー15部分の他の実施形態を示す斜視図であり、図10は図9に示すギヤカバー15部分のF方向から見た正面図である。なお、図9および図10において、上記の部材と同様の部材には同一の符号を付してその説明を省略する。
保護部23の形状を図9および図10に示すようにすることもできる。図9および図10に示す保護部123は、ギヤカバー15の外周縁部15cから、モータ軸7の軸方向先
端側と、筒形状部22の軸方向でギヤカバー15の外表面15a側とに向け所定長さ突出しており、断面略矩形でギヤカバー15と一体的に形成されている。この構成により、外周縁部15c側やギヤケース12側からブリーザキャップ27への衝撃が発生した場合においても、ブリーザキャップ27の筒形状部22からのズレや外れ等の発生を抑制することができる。また、保護部123が筒形状部22の軸方向に突出する長さは、筒形状部22の略半分以下となっているので、ブリーザキャップ27を筒形状部22に軽圧入する際に、保護部123とブリーザキャップ27とが干渉する虞がないので、組み付け作業性を向上させることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前記実施の形態においては、本発明を、車両のワイパ装置の駆動源として用いられるワイパモータ1に適用した場合を示しているが、これに限らず、例えば、車両のパワーウインド装置の駆動源として用いられるパワーウインドモータやラジエータ冷却装置の駆動源として用いられるファンモータなど、他の用途に用いられる減速機付き電動モータや連続定格モータに本発明を適用してもよい。
また、前記実施の形態においては、保護部23の外周縁部15c上で保護壁20cの開口である開口壁端部20aの間には、筒形状部22と略平行でギヤカバー15の外表面15a方向へ突出し、ギヤカバー15と同一材料により一体的に形成され、軸方向長さが、保護壁20cと略同等とされている保護部23が2つ形成されているが、これに限らず、例えば、保護部23の数量は1つ、もしくは3つ以上設けるなど、その個数は問わない。さらに、保護部23の形状は、図9および図10に示すように、ギヤカバー15の外周縁部15cから、筒形状部22の軸方向と、筒形状部22の軸方向と直交しギヤカバー15から離れる方向とに突出するなど、その突出方向や形状は問わない。
さらに、前記実施の形態においては、保護壁20cは、円形状の一部に開口壁端部20aが形成された略半円形状のものを示したが、これに限らず、例えば、保護壁20c上に角を形成している略多角形状のものとしてもよい。つまり、ギヤカバー15の外表面15aに形成される保護壁20cは、その通気部材収容部20に付着した水が溜まらず、筒形状部22に組み付けられたフリーザキャップ27が外れない構造となっていればよいので、その形状は問わない。
1 ワイパモータ(減速機付き電動モータ)
2 モータ本体
3 減速機
4 ヨーク
4a 底部
4b 開口端(ヨークの開口端)
5 マグネット(永久磁石)
6 アーマチュア(電機子)
7 モータ軸(アーマチュア軸)
7a ウォーム
7b 基端部分
7c 中間部分
7d 先端部分
8a 軸受
8b 軸受
8c 軸受
9 アーマチュアコア(電機子鉄心)
9a ティース
10 アーマチュアコイル(電機子巻線)
10a コイル端
11 コンミテータ(整流子)
11a セグメント
12 ギヤケース(フレーム、第2の減速装置カバー)
12a 開口部
12b 一側部(ギヤケースの一側部)
12c 内表面(ギヤケースの内表面)
13 減速装置
14 モータ取付部
14a 底壁
14b 貫通孔
14c 開口端部(モータ取付部の開口端)
15 ギヤカバー(第1の減速装置カバー)
15a 外表面(上壁)
15b 内表面(ギヤカバーの内表面)
15c 外周縁部(周壁)
16 ねじ部材
17 ウォームホイール
17a ウォーム軸
18 ブラシユニット
19 ブラシホルダ
19a ブラシ
20 通気部材収容部
20a 開口壁端部
20b 収容底部(底部)
20c 保護壁
20d 延設壁部(延出壁部)
20e 第1の開口壁部
20f 第2の開口壁部
21 通気孔
22 筒形状部
22a 先端面
23 保護部
24 底面部
25 底面凸部
26 受け部
26a 軸受形成部
27 ブリーザキャップ(キャップ、通気部材)
27a 大径筒部
27b 小径筒部
27c 隙間形成突起
28 基板
40 減速装置収容部
123 保護部

Claims (6)

  1. アーマチュアを内部に収容する有底筒形状のヨークを有するモータ本体と、
    前記モータ本体の前記ヨークの開口部に連結され、内部に減速装置が収容された減速装置収容部を有する減速機と、を備えた減速機付き電動モータにおいて、
    前記減速装置収容部の周壁近傍に形成されるとともに、前記減速装置収容部の上壁には、前記減速機内外を連通させる通気孔が底部に形成された凹部形状の通気部材収容部が形成され、
    前記通気部材収容部内に配置されるとともに前記通気孔を覆い、前記減速機内外の通気を許容する通気部材を備え
    前記通気部材収容部の前記周壁側には前記開口壁端部を形成し、前記開口壁端部に延設し互いに対向する第1および第2の開口壁部が形成され、前記第1および第2の開口壁部の間の距離は、前記開口壁端部に向けて大きくなることを特徴とする減速機付き電動モータ。
  2. 前記減速装置収容部の周壁近傍における前記通気部材収容部の底部には、前記減速機の外方に突出し、前記通気部材を保護する保護部が少なくとも一つ形成されていることを特徴とする請求項に記載の減速機付き電動モータ。
  3. 前記減速装置収容部の深さは、前記通気部材の高さの半分以上であることを特徴とする請求項に記載の減速機付き電動モータ。
  4. 前記減速装置収容部の上壁における前記通気部材収容部の保護壁から突出する延出壁部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか一つに記載の減速機付き電動モータ。
  5. 前記減速装置収容部は、第1および第2の減速装置カバーにより形成され、前記第1の減速装置カバーには、前記通気部材が配置される前記通気部材収容部の裏面に底面凸部が形成され、前記第2の減速装置カバーには、前記底面凸部に対向する位置に受け部が形成されていることを特徴とする請求項に記載の減速機付き電動モータ。
  6. 前記第2の減速装置カバーは、有底形状に形成され、内部に前記減速装置が配置され、前記第1の減速装置カバーは、前記第2の減速装置カバーを覆うことを特徴とする請求項に記載の減速機付き電動モータ。
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