JP5452332B2 - 減速機構付モータ - Google Patents

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本発明は、電動モータの回転駆動を制御するための制御基板を有する減速機構付モータに関する。
例えば、ワイパ装置やパワーウィンド装置などの車載用アクチュエータとしては、電動モータと減速機構とを1つのユニットとした減速機構付モータが用いられている。減速機構付モータは、電動モータのモータシャフトに設けられたウォームと、当該ウォームと噛み合うウォームホイールとからなる減速機構を有している。そして、モータシャフトの回転が減速機構により減速されて出力され、被駆動部材であるワイパ装置のリンク機構等を駆動するようにしている。また、減速機構付モータは、電動モータが取り付けられるとともに減速機構を収容する有底状のギヤケースと、ギヤケースの開口側を閉塞するギヤカバーとを有している。このような減速機構付モータにおいて、電動モータに駆動信号を出力して電動モータの回転駆動を制御する制御基板をギヤケース内に収容するようにした減速機構付モータが、例えば、特許文献1に記載されている。
この減速機構付モータでは、ギヤケースおよびギヤカバーが樹脂材料により形成されており、制御基板がギヤカバーに組み付けられている。ギヤカバーには、アルミニウム等の熱伝導性の良い金属材料により形成されたヒートシンクがインサート成形されており、ヒートシンクが制御基板に対向して配置されている。ヒートシンクは制御基板に向けて突出する微小突起を備えており、微小突起が制御基板に突き当てられることでヒートシンクと制御基板との間に所定の隙間を形成するようにしている。この隙間には熱伝導性接着剤が塗布されており、制御基板に実装された電子部品で発生する熱が熱伝導性接着剤を介してヒートシンクに伝えられ、ヒートシンクから外部へ熱が放出されるようになっている。
特開2008−253049号公報
ところで、金属製の製品に比べて樹脂製の製品は精度が出にくく、その寸法公差が大きく設定される傾向にある。そのため、特許文献1に記載されるように樹脂成型されたギヤカバーと制御基板の基板とを組み付けるようにした場合には、ギヤケースや基板の寸法にバラツキが発生するため、ヒートシンクに対する基板の位置にバラツキが生じる。つまり、ヒートシンクと基板との間に形成される隙間の寸法にバラツキが生じるため、熱伝導性接着剤を予め余裕をもって塗布する必要があり、これが制御基板に応力がかかる原因となっていた。このように制御基板に応力がかかると、制御基板に実装された電子部品の接合の寿命が短くなる等の不具合が生じることとなる。
本発明の目的は、制御基板に応力がかかりづらい構造とすることにある。
本発明の減速機構付モータは、モータシャフトを回転駆動する電動モータが取り付けられ、前記モータシャフトの回転を減速して出力する減速機構を収容する有底状のギヤケースと、前記ギヤケースの開口側を閉塞するギヤカバーとを有する減速機構付モータであって、前記ギヤカバーに組み付けられて前記ギヤケース内に収容され、前記電動モータに駆動信号を出力する制御基板と、前記ギヤケースに設けられ、前記制御基板から伝えられる熱を放出する放熱部と、前記ギヤケースに設けられ、前記制御基板に向けて突出して当該制御基板に突き当てられる突起部と、前記突起部により前記制御基板と前記放熱部との間に形成される隙間に設けられ、前記制御基板で発生する熱を前記放熱部に伝える伝熱部材と、前記ギヤケースと前記ギヤカバーとの組付部に設けられる弾性部材を備え、当該弾性部材の潰し量を調節することにより前記ギヤケース対する前記制御基板の位置を調節する位置調節手段とを有することを特徴とする。
本発明の減速機構付モータは、前記突起部は前記ギヤカバーと前記制御基板との突き当て位置に隣接させて設けられていることを特徴とする。
本発明の減速機構付モータは、前記ギヤカバーには外部コネクタと接続可能なコネクタ部が設けられ、樹脂製の前記ギヤカバーにインサート成形された端子により、前記制御基板と前記コネクタ部とが電気的に接続されていることを特徴とする。
本発明によれば、ギヤカバーに組み付けられた制御基板に突き当てられる突起部をギヤケースに設け、突起部により制御基板と放熱部との間に隙間を形成するようにしたので、隙間の寸法のバラツキを小さくすることができる。これにより、当該隙間に設けられる伝熱部材の厚さ寸法を小さくすることが可能となり、伝熱部材の厚さ寸法を小さくすることで放熱性を向上させることができる。また、ギヤケースとギヤカバーとの組付部に弾性部材を設け、弾性部材の潰し量を調節することによりギヤケースに対する制御基板の位置を調節するようにしたので、ギヤケース、ギヤカバーまたは制御基板等の寸法にバラツキが生じても、ギヤケースの突起部から制御基板に応力がかかりづらい構造とすることができる。
本発明の一実施の形態であるワイパモータの斜視図である。 図1に示すワイパモータの断面図である。 ギヤケースの内部構造を示す説明図である。 ギヤケースに制御基板が組み付けられた状態を示す説明図である。 制御基板の組付構造を示す説明図である。 比較例としての制御基板の組付構造を示す図5に対応する説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。このワイパモータ10は、自動車等の車両に搭載されたワイパ装置に設けられ、ウィンドガラスを払拭するワイパブレードに連結された図示しないリンク機構を駆動するために用いられる。ワイパモータ10は、モータ本体(電動モータ)11とモータ本体11の回転を減速させてリンク機構に伝達する減速機構とを1つのユニットとした減速機構付モータであり、駆動源であるモータ本体11と減速機構を備えるギヤ部12とを有している。
モータ本体11にはブラシ付直流モータが用いられており、モータ本体11に設けられるモータシャフト13が正方向または逆方向に回転可能となっている。モータ本体11は、薄板鋼板等を有底の段付筒状にプレス成形することにより形成されるヨーク14を有している。ヨーク14の内周面には、径方向内側に向けてN極、S極に着磁された複数の永久磁石15がモータシャフト13の回転方向に交互に固着されており、複数の永久磁石15によりヨーク14の内部に磁界が形成されている。
ヨーク14の内部には、微小隙間(エアギャップ)を介して各永久磁石15に対向するアーマチュア16が回転自在に収容されている。アーマチュア16はモータシャフト13の回転方向に複数のスロットを備えるアーマチュアコア16aを有しており、アーマチュアコア16aの各スロットには導線が重ね巻きされて複数のアーマチュアコイル16bが装着されている。また、アーマチュア16の軸心にはモータシャフト13が貫通して固定されており、このモータシャフト13の軸方向基端部は、ヨーク14の底壁に固定された軸受17によって回転自在に支持されている。
モータシャフト13には、アーマチュア16の軸方向先端側に隣接させて、当該アーマチュア16と一体に回転するコンミテータ18が固定されている。コンミテータ18は、互いに絶縁された状態でモータシャフト13の回転方向に等間隔に並べて配置される複数のセグメント片を備えており、各セグメント片には対応するアーマチュアコイル16bのコイル端が電気的に接続されている。
このモータ本体11は、ヨーク14の開口側においてギヤ部12のギヤケース20に取り付けられている。アルミニウム等の熱伝導性の良い金属材料により形成されたギヤケース20は、モータシャフト13の軸方向と直交する方向に開口する略矩形の有底状のケース部21と、ヨーク14側に開口する筒状のモータ接続部22とを備えている。また、ギヤケース20には、ケース部21とほぼ同様の外郭形状に形成された樹脂製のギヤカバー23が取り付けられ、ギヤカバー23によりギヤケース20のケース部21の開口側が閉塞されている。
モータ本体11は、ヨーク14の開口側の端面をモータ接続部22の開口側の端面に突き当てた状態で、複数の締結ネジによりギヤケース20に固定されている。モータシャフト13の軸方向先端側は、モータ接続部22を介してケース部21の内部へ突出されており、ケース部21の内部に固定された軸受25,26によって回転自在に支持されている。このモータシャフト13の軸方向先端側には、軸受25,26の間に位置して、その外周面にウォーム13aが一体に設けられている。
モータ接続部22の内部には、コンミテータ18周りに位置して樹脂製のブラシホルダ27が収容されている。モータ本体11のブラシホルダ27は、ばね部材28によりモータシャフト13の径方向内側に付勢された複数のブラシ29を備えており、各ブラシ29がコンミテータ18の外周面にそれぞれ摺接されている。このブラシ29およびコンミテータ18を介してアーマチュアコイル16bに電流が供給されると、ヨーク14の内部に形成される磁界とによりアーマチュア16の回転方向に電磁力トルクが生じ、モータシャフト13が回転駆動されるようになっている。
図3に示すように、ケース部21の内部には、ウォーム13aと噛み合うウォームホイール30が回転自在に収容されている。ウォームホイール30は、ケース部21の内部でウォーム13aと噛み合っており、これらウォーム13aおよびウォームホイール30からなる減速機構により、モータシャフト13の回転が減速されてウォームホイール30に伝達されるようになっている。また、ウォームホイール30の軸心には、ウォームホイール30と一体に回転される出力軸31の基端部が固定されている。出力軸31はケース部21の開口側と反対方向に延びており、ケース部21の底壁部からギヤケース20の外部へ突出されている。この出力軸31の先端部はワイパ装置のリンク機構に連結されており、出力軸31によりリンク機構が駆動されるようになっている。
図2に示すように、ケース部21の内部には、減速機構を収容する減速機構収容室21aと、モータ本体11の回転駆動を制御するための制御基板34を収容する基板収容室21bとを区画する樹脂製のカバー部材35が装着されている。ギヤケース20のカバー部材35は、モータシャフト13の軸方向先端側およびウォームホイール30をケース部21の開口側から覆う略矩形状をしており、減速機構収容室21aはカバー部材35とケース部21の底壁部との間に形成されている。一方、基板収容室21bはカバー部材35とギヤカバー23との間に形成されている。このカバー部材35により、ウォーム13aとウォームホイール30との噛合部に塗布されるグリス等の潤滑剤が制御基板34に付着することが防止されている。
図4に示すように、制御基板34は、樹脂製の基板34a上にCPUやメモリ、FET(電界効果トランジスタ)36等の電子部品を実装することにより構成されている。つまり、基板34aのギヤカバー23側の端面にFET36等の電子部品が実装され、基板34aのギヤケース20側の端面に銅箔などの導電体により回路パターンが形成されている。この制御基板34は、ギヤカバー23にインサート成形された給電端子37により、ブラシホルダ27の給電部27aを介して各ブラシ29に電気的に接続されている。また、ギヤカバー23には、ワイパスイッチや車載用バッテリ等に接続された外部コネクタと接続可能なコネクタ部23aが設けられており、制御基板34は、ギヤカバー23にインサート成形されたコネクタ端子38により、ギヤカバー23のコネクタ部23aに電気的に接続されている。これにより、制御基板34は、ワイパスイッチからの信号に基づいてモータ本体11に駆動信号を出力し、モータ本体11の回転駆動を制御するようになっている。
モータシャフト13の回転数および回転方向を検出するために、制御基板34に一対のホールセンサ39が設けられるとともに、モータシャフト13にセンサマグネット40が固定されている。センサマグネット40には、複数の磁極が周方向に交互に着磁された環状の多極着磁磁石が用いられている。一方、一対のホールセンサ39は互いに所定の位相差をもってセンサマグネット40に対向して配置されている。モータシャフト13が回転すると、その回転数に反比例した周期のパルス信号が各ホールセンサ39から出力され、制御基板34ではホールセンサ39からのパルス信号に基づいてモータシャフト13の回転数が検出される。また、制御基板34では各ホールセンサ39からのパルス信号の出力順序に基づいてモータシャフト13の回転方向が検出される。そして、これらの検出信号が制御基板34によるモータシャフト13の回転駆動の制御に用いられるようになっている。
次に、制御基板34の組付構造について詳細に説明する。図5は制御基板の組付構造を示す説明図であり、図6は比較例としての制御基板の組付構造を示す図5に対応する説明図である。
図5に示すように、ギヤカバー23の内面には、制御基板34に向けて突出する複数の突き当て部23bが一体に設けられており、各突き当て部23bの先端面が制御基板34の基板34aに突き当てられた状態で、ギヤカバー23と制御基板34の基板34aとが締結ネジ43により組み付けられている。これにより、ギヤカバー23と基板34aとの間に所定の隙間が形成され、基板34aに実装されたFET36等の電子部品が当該隙間に配置されている。また、ギヤカバー23にインサート成形された各端子37,38が制御基板34に電気的に接続された状態で、ギヤカバー23と制御基板34とが組み付けられるため、ギヤケース20に対してギヤカバー23と制御基板34とを一体にして組み付けることが可能となっている。
一方、ギヤケース20のケース部21には、基板34aに実装された複数のFET36にそれぞれ対向する放熱部44が一体に設けられている。各放熱部44はギヤケース20の開口側に迫り出しており、FET36の形状に対応させて略矩形状に形成されている。この放熱部44の端面は、FET36が実装された位置において制御基板34の基板34aに対向する対向面44aを形成している。
また、ギヤケース20のケース部21には、制御基板34に向けて突出する複数の突起部45(図3においては図示を省略してある。)が一体に設けられている。各突起部45は、ギヤカバー23と制御基板34の基板34aとの突き当て位置に隣接させて設けられており、各突起部45の先端面は各放熱部44の対向面44aよりもケース部21の開口側に僅かに突出されている。これにより、制御基板34がギヤカバー23と共にギヤケース20に組み付けられると、各突起部45の先端面がギヤカバー23の突き当て部23b周りにおいて制御基板34の基板34aに突き当てられ、制御基板34の基板34aと放熱部44の対向面44aとの間に所定の隙間(クリアランス)46が形成されるようになっている。なお、各突起部45は、基板34aに銅箔等の導電体により形成された回路パターンに接触しない位置で、制御基板34の基板34aに突き当てられている。
この隙間46には、熱伝導性の良い樹脂材料により形成された熱伝導性シート47が設けられている。伝熱部材としての熱伝導性シート47は、FET36が実装された位置において基板34aのギヤケース20側の端面に密着されるとともに、放熱部44の対向面44aに密着されている。これにより、FET36に通電することによって制御基板34で発生した熱が熱伝導性シート47を介して放熱部44に伝えられ、ギヤケース20に形成された放熱フィン48から放出されるようになっている。
図6に示すように、ギヤケース20のケース部21に突起部45を設けない場合には、制御基板34の基板34aと放熱部44の対向面44aとの間に形成される隙間46の寸法Dが、D=E1−E2−E3で定められる。ここで、E1はギヤケース20とギヤカバー23との組付面50から放熱部44の対向面44aまでの寸法、E2はギヤケース20とギヤカバー23との組付面50から制御基板34の基板34aまでの寸法、E3は制御基板34の基板34aの厚み寸法である。これら各寸法E1〜E3にはそれぞれ寸法公差が設定されており、特に、樹脂成型により形成されるギヤカバー23および基板34aにより定められる寸法E2,E3は、金属製のギヤケース20のみにより定められる寸法D1に比べて、その寸法公差が大きく設定される傾向にある。そのため、熱伝導性シート47が設けられる隙間46の寸法Dのバラツキが大きくなる。
したがって、この場合には、隙間46の寸法Dが最大寸法のときに熱伝導性シート47が制御基板34の基板34aと放熱部44の対向面44aとに必ず密着し、且つ熱伝導性シート47の潰し量を十分に確保して制御基板34への応力を抑えるように、熱伝導性シート47の厚さ寸法を大きく形成する必要がある。しかしながら、熱伝導性シート47の厚さ寸法を大きく形成すると、熱抵抗が大きくなって熱伝導性が悪くなり、十分な放熱性を確保することができない。
一方、図5に示すように、ギヤケース20のケース部21に突起部45を設ける場合には、制御基板34の基板34aと放熱部44の対向面44aとの間に形成される隙間46の寸法Dが、D=E4で定められる。ここで、E4は突起部45の先端面から放熱部44の対向面44aまでの寸法であり、この寸法E4のみにより隙間46の寸法Dが定められる。また、金属製のギヤケース20のみにより定められる寸法E4は、樹脂成型により形成されるギヤカバー23および基板34aにより定められる寸法に比べて、その寸法公差が小さく設定される傾向にある。そのため、図6に示すように突起部45を設けない場合に比べて、熱伝導性シート47が設けられる隙間46の寸法Dのバラツキを小さくすることができる。これにより、熱伝導性シート47の厚さ寸法を小さくすることが可能となり、放熱性を向上させることができる。
この制御基板34の組付構造には、ギヤケース20とギヤカバー23との組付部51に弾性部材としてのシール材52が設けられており、ギヤケース20とギヤカバー23との組付面50がシール材52により密閉されている。ギヤケース20とギヤカバー23との組付部51には、ギヤケース20の組付面50に凸部53が設けられるとともに、ギヤカバー23の組付面50に凹部54が形成されている。ギヤケース20の凸部53はギヤカバー23の凹部54内に突出されており、これら凸部53の先端面と凹部54との間にゴムなどの弾性材料からなるシール材52が設けられている。このシール材52は、ギヤケース20とギヤカバー23とを組み付ける締結ネジ55よりもギヤケース20の内側に設けられている。つまり、シール材52を介してギヤケース20とギヤカバー23とが突き当てられる部分は、締結ネジ55による締結力が作用する部分よりもギヤケース20の内側に配置されている。
したがって、ギヤケース20とギヤカバー23とが締結ネジ55により組み付けられると、シール材52が設けられる部分を支点としてギヤカバー23がギヤケース20から離反する側へ撓むこととなる。このギヤカバー23の撓み量は、締結ネジ55の締め付け具合を変化させることによって調節される。つまり、締結ネジ55の締め付け具合を変化させて弾性材料からなるシール材52の潰し量を調節することにより、ギヤカバー23の撓み量が変化され、ギヤケース20に対する制御基板34の位置を調節することができるようになっている。この位置調節手段により、制御基板34の基板34aがギヤケース20の突起部45に押し付けられて制御基板34に大きな応力がかかった状態でギヤケース20とギヤカバー23とが組み付けられることを防止し、ギヤケース20の突起部45から制御基板34に応力をかかりづらくすることができる。すなわち、制御基板34の基板34aとギヤケース20の突起部45とが突き当てられ、且つ制御基板34の基板34aがギヤケース20の突起部45に押し付けられないような位置に、ギヤケース20に対して制御基板34を配置することで、ギヤケース20の突起部45から制御基板34に応力がかかるのを抑制することができる。
このように、ギヤカバー23に組み付けられた制御基板34の基板34aに突き当てられる突起部45をギヤケース20に設け、突起部45により制御基板34の基板34aと放熱部44の対向面44aとの間に隙間46を形成するようにしたので、隙間46の寸法Dが金属製のギヤケース20のみにより定められ、隙間46の寸法Dのバラツキを小さくすることができる。これにより、隙間46に設けられる熱伝導性シート47の厚さ寸法を小さくすることが可能となり、熱伝導性シート47の厚さ寸法を小さくすることで放熱性を向上させることができる。
また、ギヤケース20とギヤカバー23との組付部51に弾性材料からなるシール材52を設け、シール材52の潰し量を調節することによりギヤケース20に対する制御基板34の位置を調節するようにしたので、樹脂成型により形成されたギヤカバー23や制御基板34の基板34aの寸法に大きなバラツキが生じても、ギヤケース20の突起部45から制御基板34に応力がかかりづらい構造とすることができる。したがって、制御基板34に応力がかかることによって基板34aに実装された電子部品等の接合の寿命が短くなる等の不具合を防止することができる。
さらに、ギヤカバー23の突き当て部23bと制御基板34の基板34aとの突き当て位置に隣接させて、ギヤケース20に突起部45を設けるようにしたので、突起部45から制御基板34にかかる応力をギヤカバー23側で緩和することができる。つまり、突起部45をギヤカバー23の突き当て部23b周りに設けることで、突起部45から制御基板34に曲げ応力がかかることが抑制されるとともに、ギヤカバー23がギヤケース20から離反する側に撓むことによって突起部45から制御基板34にかかる応力が緩和され、突起部45から制御基板34に応力がかかりづらい構造とすることができる。
なお、前記実施の形態においては、ギヤカバー23の突き当て部23bと制御基板34の基板34aとの突き当て位置に隣接させて、ギヤケース20に突起部45を設けるようにしたが、突起部45を設ける位置は任意に変更可能である。
また、前記実施の形態においては、ギヤケース20を金属材料により形成し、ギヤカバー23を樹脂材料により形成するようにしたが、これに限定されることはない。例えば、ギヤケース20を樹脂材料により形成して、アルミニウム等の熱伝導性の良い金属材料により形成された放熱部44をギヤケース20にインサート成形するようにしても良い。
さらに、前記実施の形態においては、伝熱部材として熱伝導性シート47を用いたが、これに限定されず、例えば、熱伝導性の良い接着剤等を用いるようにしても良い。また、前記実施の形態においては、弾性部材として弾性材料からなるシール材52を用いたが、これに限定されず、例えば、ギヤケース20の組付面50とギヤカバー23の組付面50との間に弾性シートを挟み込むようにしても良い。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前記実施の形態においては、本発明の減速機構付モータをワイパモータ10に適用したが、他の減速機構付モータに適用するようにしても良い。
また、前記実施の形態においては、モータ本体(電動モータ)11としてブラシ付直流モータを用いたが、例えばブラシレス直流モータなどの他の電動モータを用いるようにしても良い。
10 ワイパモータ(減速機構付モータ)
11 モータ本体(電動モータ)
12 ギヤ部
13 モータシャフト
13a ウォーム
14 ヨーク
15 永久磁石
16 アーマチュア
16a アーマチュアコア
16b アーマチュアコイル
17 軸受
18 コンミテータ
20 ギヤケース
21 ケース部
21a 減速機構収容室
21b 基板収容室
22 モータ接続部
23 ギヤカバー
23a コネクタ部
23b 突き当て部
25,26 軸受
27 ブラシホルダ
27a 給電部
28 ばね部材
29 ブラシ
30 ウォームホイール
31 出力軸
34 制御基板
34a 基板
35 カバー部材
36 FET
37 給電端子
38 コネクタ端子
39 ホールセンサ
40 センサマグネット
43 締結ネジ
44 放熱部
44a 対向面
45 突起部
46 隙間
47 熱伝導性シート(伝熱部材)
48 放熱フィン
50 組付面
51 組付部
52 シール材(弾性部材)
53 凸部
54 凹部
55 締結ネジ

Claims (3)

  1. モータシャフトを回転駆動する電動モータが取り付けられ、前記モータシャフトの回転を減速して出力する減速機構を収容する有底状のギヤケースと、
    前記ギヤケースの開口側を閉塞するギヤカバーとを有する減速機構付モータであって、
    前記ギヤカバーに組み付けられて前記ギヤケース内に収容され、前記電動モータに駆動信号を出力する制御基板と、
    前記ギヤケースに設けられ、前記制御基板から伝えられる熱を放出する放熱部と、
    前記ギヤケースに設けられ、前記制御基板に向けて突出して当該制御基板に突き当てられる突起部と、
    前記突起部により前記制御基板と前記放熱部との間に形成される隙間に設けられ、前記制御基板で発生する熱を前記放熱部に伝える伝熱部材と、
    前記ギヤケースと前記ギヤカバーとの組付部に設けられる弾性部材を備え、当該弾性部材の潰し量を調節することにより前記ギヤケース対する前記制御基板の位置を調節する位置調節手段とを有することを特徴とする減速機構付モータ。
  2. 請求項1記載の減速機構付モータにおいて、前記突起部は前記ギヤカバーと前記制御基板との突き当て位置に隣接させて設けられていることを特徴とする減速機構付モータ。
  3. 請求項1また2記載の減速機構付モータにおいて、前記ギヤカバーには外部コネクタと接続可能なコネクタ部が設けられ、樹脂製の前記ギヤカバーにインサート成形された端子により、前記制御基板と前記コネクタ部とが電気的に接続されていることを特徴とする減速機構付モータ。
JP2010091647A 2010-04-12 2010-04-12 減速機構付モータ Active JP5452332B2 (ja)

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