JP6398815B2 - 減速機付モータ - Google Patents

減速機付モータ Download PDF

Info

Publication number
JP6398815B2
JP6398815B2 JP2015053552A JP2015053552A JP6398815B2 JP 6398815 B2 JP6398815 B2 JP 6398815B2 JP 2015053552 A JP2015053552 A JP 2015053552A JP 2015053552 A JP2015053552 A JP 2015053552A JP 6398815 B2 JP6398815 B2 JP 6398815B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit board
worm
housing
heat
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015053552A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016174481A (ja
Inventor
真澄 土田
真澄 土田
友樹 小川
友樹 小川
侑輝 藤澤
侑輝 藤澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2015053552A priority Critical patent/JP6398815B2/ja
Publication of JP2016174481A publication Critical patent/JP2016174481A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6398815B2 publication Critical patent/JP6398815B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Gear Transmission (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)

Description

本発明は、減速機付モータに関する。
下記特許文献1に記載された電動モータ(減速機付モータ)は、モータ本体と、モータ本体のモータ軸の回転を減速する減速機構部(減速部)と、モータ本体を駆動制御する回路基板と、を含んで構成されている。また、減速機構部は、モータ軸に設けられたウォームと、ウォームに噛合されるウォームホイールと、を有すると共に、ギヤハウジングに収容されている。さらに、回路基板は減速機構部を覆うように配置されており、ギヤハウジングの放熱フィンが形成された部位に回路基板の下面が熱伝導材を介して接触(密着)されている。
特開2007−97352号公報
しかしながら、上記の電動モータでは、以下のような問題がある。すなわち、ギヤハウジングにおける回路基板との接触部位と、ウォームと、が隣接して配置されている。このため、回路基板をギヤハウジングに固定させたときに熱伝導材が回路基板によって押し広げられてウォーム側に食み出すと、食み出した熱伝導材がウォームに付着する虞がある。そして、熱伝導材は比較的粘性の高い材料で構成されているため、熱伝導材がウォームに付着すると、ウォームとウォームホイールとの間で摺動ロスが発生する可能性がある。
本発明は、上記事実を考慮し、熱伝導材がウォームに付着することを抑制できる減速機付モータを提供することを目的とする。
本発明の減速機付モータは、モータ本体を駆動制御するパワー系素子が一側面に配置された回路基板と、前記回路基板に対して他側面側に設けられ、前記モータ本体の回転軸に設けられたウォームと、前記回路基板の板厚方向を軸方向とし且つ前記ウォームに噛合されたウォームホイールと、を含んで構成されると共に、前記回転軸の回転を減速する減速部と、前記回路基板に対して他側面側に設けられ、前記ウォームを収容する第1収容部及び前記ウォームホイールを収容する第2収容部を有するギヤハウジングと、前記ギヤハウジングに形成され、前記ウォームの軸方向から見て前記第1収容部に対して前記第2収容部とは反対側に隣接して配置されると共に、粘性を有する熱伝導材を介して前記回路基板の他側面に接触されて前記パワー系素子によって発生する熱を前記ギヤハウジングの外側へ放熱する放熱ブロックと、前記放熱ブロックにおける前記第1収容部の内周面を構成する側面に形成され、前記ウォームに対して前記回路基板側に配置されると共に、前記回路基板の他側面と対向する段差面を有する段差部と、前記回路基板と前記ウォームとの間に配置されて前記第1収容部及び前記第2収容部を覆うと共に、前記放熱ブロック側へ突出され且つ前記段差面に対して前記回路基板側に隣接配置された突出部を有するインナカバーと、を備えている。
上記構成によれば、モータ本体を駆動制御するパワー系素子が回路基板の一側面に配置されている。回路基板に対して他側面側には、モータ本体の回転軸の回転を減速する減速部が設けられている。減速部は、モータ本体の回転軸に設けられたウォームと、回路基板の板厚方向を軸方向としたウォームホイールと、を含んで構成されており、ウォームとウォームホイールとが噛合されている。これにより、回転軸の回転が減速部によって減速される。また、回路基板に対して他側面側に設けられたギヤハウジングの第1収容部にウォームが収容されており、ギヤハウジングの第2収容部にウォームホイールが収容されている。
さらに、ギヤハウジングには、放熱ブロックが形成されている。この放熱ブロックは、ウォームの軸方向から見て、第1収容部に対して第2収容部とは反対側に隣接して配置されている。すなわち、第1収容部の内周面の一部が放熱ブロックによって構成されている。そして、粘性を有する熱伝導材を介して回路基板の他側面が放熱ブロックに接触されて、パワー系素子によって発生する熱がギヤハウジングの外側へ放熱される。
ここで、放熱ブロックにおける第1収容部の内周面を構成する側面には、段差部が形成されている。この段差部は、ウォームに対して回路基板側に配置されると共に、回路基板の他側面と対向する段差面を有している。また、回路基板とウォームとの間には、第1収容部及び第2収容部を覆うインナカバーが設けられている。このインナカバーは突出部を有しており、突出部はインナカバーから放熱ブロック側へ突出されると共に、段差面に対して回路基板側に隣接配置されている。このため、放熱ブロックの段差部とインナカバーの突出部とが回路基板の板厚方向に重なり合って、所謂ラビリンス構造が形成される。これにより、回路基板と放熱ブロックとの間に介在された熱伝導材が第1収容部側へ食み出したとしても、食み出した熱伝導材が放熱ブロックとインナカバーとの間から第1収容部内へ流れ込むことが抑制される。したがって、熱伝導材がウォームに付着することを抑制できる。
また、本発明の減速機付モータは、前記放熱ブロックには、前記回路基板の板厚方向から見て前記パワー系素子とラップして配置され且つ前記回路基板の他側面と前記熱伝導材を介して接触される受熱面を有する受熱部と、前記受熱部の周囲において前記回路基板側へ開放された溝部と、が形成されている。
上記構成によれば、回路基板の板厚方向から見て、パワー系素子とラップして配置される受熱部が放熱ブロックに形成されている。この受熱部は受熱面を有しており、受熱面が回路基板の他側面と熱伝導材を介して接触されている。このため、受熱面に熱伝導材を塗布することで、パワー系素子によって発生する熱を放熱ブロックに効率よく伝達できる。
しかも、放熱ブロックには、受熱部の周囲において、回路基板側へ開放された溝部が形成されている。このため、受熱部の外側に食み出した熱伝導材が溝部に流れ込んで溝部内に溜められる。これにより、熱伝導材が放熱ブロックから第1収容部へ流れ込むことを一層抑制できる。
また、本発明の減速機付モータは、前記放熱ブロックには、前記受熱面よりも前記回路基板側へ突出された突起部が形成されており、前記突起部の先端が前記回路基板の他側面と当接されている。
上記構成によれば、回路基板と受熱面との間に所定の隙間を確保して、当該隙間に熱伝導材を確実に介在させることができる。これにより、回路基板を組付けるときに、回路基板が熱伝導材を必要以上に押圧することが抑制されるため、熱伝導材の第1収容部側への食み出しを効果的に抑制できる。
また、本発明の減速機付モータは、前記回路基板の板厚方向から見て前記受熱部とラップして配置される前記パワー系素子が前記回路基板に複数配置されており、前記受熱面が連続した面で構成されている。
上記構成によれば、複数のパワー系素子に対して受熱部が分割されておらず、複数のパワー系素子に対して受熱面が連続して形成されている。このため、熱伝導材を連続的に塗布することができ、仮に受熱部が分割された場合に比べて、熱伝導材を受熱部に塗布するときの作業効率を向上できる。
また、本発明の減速機付モータは、前記放熱ブロックの外周部には、前記回路基板側から見て前記第1収容部側へ開放された抉り部が形成されており、前記回路基板に搭載される電子部品のターミナルが前記抉り部の内部に配置されている。
上記構成によれば、回路基板の部品レイアウトによって電子部品のターミナルが回路基板から放熱ブロック側へ突出される場合でも、電子部品のターミナルを抉り部の内部に配置して、電子部品を回路基板に配置することができる。しかも、回路基板と放熱ブロックとの間に介在された熱伝導材が第1収容部側へ食み出した場合には、当該食み出した熱伝導材が抉り部の内部に流れ込む。これにより、抉り部内に流れ込む熱伝導材を活用して、電子部品のターミナルに対する絶縁性を確保することもできる。
また、本発明の減速機付モータは、前記放熱ブロック、前記インナカバーの外周壁、及び前記突出部によって前記回路基板側へ開放された凹部が形成されている。
上記構成によれば、突出部の回路基板側に凹部が形成されている。このため、放熱ブロックから第1収容部側へ食み出した熱伝導材を当該凹部内に溜めつつ、当該熱伝導材がウォーム側へ流れ込むことを抑制できる。
また、本発明の減速機付モータは、前記回路基板の板厚方向から見て、前記段差面及び前記突出部が前記ウォームにラップして配置されている。
上記構成によれば、回路基板の板厚方向から見て、段差面及び突出部がウォームにラップして配置されているため、放熱ブロックがウォームを覆うように第1収容部側へ張出されている。このため、回路基板と放熱ブロックとの接触面積を大きく設定できる。したがって、パワー系素子によって発生する熱に対する放熱効果を高くできる。
また、本発明の減速機付モータは、前記回路基板の板厚方向から見て、前記段差面及び前記突出部が前記ウォームとラップしない位置に配置されている。
上記構成によれば、回路基板の板厚方向から見て、段差面及び突出部がウォームとラップしない位置に配置されているため、ウォームを第1収容部に収容するときの組付性を向上できる。
また、本発明の減速機付モータは、前記回路基板はハウジングカバーに収容され、前記インナカバーが前記ウォームの軸方向から見て前記回路基板に沿って延在されており、前記ウォームの軸方向から見て、前記インナカバーの長手方向一端部に前記突出部が形成され、前記インナカバーの長手方向他端部に前記ハウジングカバーの外周壁側へ突出された当接部が形成されており、前記当接部が前記ハウジングカバーの外周壁の内面に当接されている。
上記構成によれば、回路基板がハウジングカバーに収容されており、ウォームの軸方向から見て、インナカバーが回路基板に沿って延在されている。また、ウォームの軸方向から見て、インナカバーの長手方向一端部に前記突出部が形成されており、インナカバーの長手方向他端部に当接部が形成されている。そして、当接部がハウジングカバーの外周壁側へ突出されて、当該外周壁の内面に当接されている。このため、ハウジングカバーに収容固定された回路基板に対して組付けられたインナカバーが、突出部と段差面とのラップ部位が減少する方向に移動することが抑制される。これにより、インナカバーの突出部とギヤハウジングの段差部とで構成されたラビリンス構造を良好に維持することができる。
本実施の形態に係る減速機付モータのギヤハウジングに形成された放熱ブロック周辺を示すウォームの軸方向から見た断面図である。 図1に示される減速機付モータの全体を示す上方側から見た平面図である。 図2に示される減速機付モータにおいてカバープレートを取り外した状態を示す側面図である。 図3に示される減速機付モータを示すウォームの軸方向から見た断面図(図3の4−4線断面図)である。 図2に示される減速機付モータの分解斜視図である。 図5に示される防熱ブロックを上方側から見た拡大した平面図である。 図5に示されるインナカバーを示す斜視図である。 (A)は、図1に示される放熱ブロックに形成されたハウジング側段差部及びインナカバーの突出部の変形例を示すウォームの軸方向から見た断面図であり、(B)は、図1に示される放熱ブロックの変形例を示すウォームの軸方向から見た断面図である。
以下、図面を用いて本実施の形態に係る減速機付モータ10について説明する。減速機付モータ10は、車両(自動車)のワイパ装置(図示省略)の駆動源として用いられている。図2に示されるように、減速機付モータ10は、モータ本体12と、モータ本体12の回転を減速するための減速部22と、モータ本体12を駆動制御するための回路基板80(図3及び図4参照)と、を含んで構成されている。また、減速機付モータ10は、減速部22及び回路基板80を収容するハウジング30と、ハウジング30内に収容されたインナカバー90(図4参照)と、有している。以下、具体的に説明する。
図2に示されるように、モータ本体12は、所謂ブラシ付直流モータとして構成されている。モータ本体12は、略有底円筒状のモータヨーク14を備えている。このモータヨーク14の内周面には、複数の永久磁石(図示省略)が固定されており、永久磁石はモータヨーク14の周方向に沿って交互に磁極が異なるように配置されている。
モータヨーク14内には、永久磁石の内側において、アーマチャ16が回転自在に収容されている。アーマチャ16は回転軸18を含んで構成されており、回転軸18は、略丸棒状に形成されて、モータヨーク14と同軸上に配置されている。そして、回転軸18の軸方向一方側(図2の矢印A方向側)の端部が、軸受(図示省略)を介してモータヨーク14の底部に回転自在に支持されている。一方、回転軸18の軸方向他方側(図2の矢印B方向側)の端部は、後述するギヤハウジング32内に配置されて、ギヤハウジング32に回転自在に支持されている。また、回転軸18の軸方向他端側の部分には、減速部22を構成するウォーム24が一体に形成されており、ウォーム24の外周にウォームギヤ24Aが形成されている。
また、モータ本体12はブラシホルダ装置20を備えている。ブラシホルダ装置20は、略環状に形成されて、回転軸18の軸方向中間部において、回転軸18の径方向外側に配置されている。さらに、ブラシホルダ装置20は複数のブラシ(図示省略)を備えており、ブラシはアーマチャ16の整流子(図示省略)に摺接可能に当接されている。
ハウジング30は、略箱形状に形成されると共に、モータヨーク14に対して回転軸18の軸方向他方側(モータヨーク14の開口部側)に配置されている。図4に示されるように、ハウジング30は、ウォーム24(回転軸18)の軸方向に対して直交する方向(以下、この方向を「上下方向」という)に分割されるように構成されている。すなわち、ハウジング30は、ハウジング30の下方側(図4の矢印D方向側)の部分を構成するギヤハウジング32と、ハウジング30の上方側(図4の矢印C方向側)の部分を構成する「ハウジングカバー」としてのカバープレート70と、を有している。
図5に示されるように、ギヤハウジング32は、アルミニウム合金等の金属材によって構成され、ダイカスト成形等の手法によって製作されると共に、全体として上方側(図5の矢印C方向側)へ開口された略箱形状に形成されている。ギヤハウジング32には、前述したモータ本体12のブラシホルダ装置20(図5では不図示)を収容支持するためのホルダ収容部34が一体に形成されている。ホルダ収容部34は、前述したモータヨーク14の開口部と対向する位置に配置されると共に、回転軸18の軸方向一方側(図5の矢印A方向側)へ開放された略有底円筒状に形成されている。そして、ホルダ収容部34がモータヨーク14の開口部に固定されて、モータヨーク14の開口部が閉塞されている。さらに、ホルダ収容部34の底壁には、挿通孔34Aが回転軸18の軸方向に貫通形成されており、ウォーム24(回転軸18)が挿通孔34A内にホルダ収容部34側(モータヨーク14側)から挿通されている。
また、図4にも示されるように、ギヤハウジング32には、減速部22のウォーム24を収容するための「第1収容部」としてのウォーム収容部36が形成されている。ウォーム収容部36は、ホルダ収容部34に対して回転軸18の軸方向他方側(図5の矢印B方向側)に配置されると共に、ウォーム24(回転軸18)の軸方向に沿って形成されている。そして、ウォーム収容部36内とホルダ収容部34内とが挿通孔34Aによって連通されている。これにより、回転軸18をウォーム収容部36内へ収容させる際には、回転軸18の軸方向一方側から回転軸18を挿通孔34A内に挿通させつつウォーム収容部36内へ収容させるようになっている。
さらに、ギヤハウジング32には、「第2収容部」としてのウォームホイール収容部38が形成されている。ウォームホイール収容部38は、ウォーム収容部36の側方(ウォーム24の軸方向から見て上下方向に対する直交方向の一方側(図4及び図5の矢印E方向側))に隣接して配置されている。また、ウォームホイール収容部38は、上方側へ開放された断面略円形の凹状に形成されており、ウォームホイール収容部38内とウォーム収容部36内とが連通されている。
ウォームホイール収容部38内には、減速部22を構成する略円盤状のウォームホイール26が収容されている。ウォームホイール26はウォームホイール収容部38と同軸上に配置されており、ウォームホイール26の軸方向が上下方向と一致している。また、図4に示されるように、ウォームホイール26の軸心部には、略円柱状の出力軸28が設けられており、出力軸28はウォームホイール26から下方側へ突出されている。この出力軸28は、ギヤハウジング32の底壁32Aに形成された略円筒形状の筒部32B内に同軸上に配置されて、回転自在に支持されている。そして、出力軸28は、車両のワイパ装置を構成するピボット軸(図示省略)にリンク機構などを介して駆動連結されている。さらに、ウォームホイール26の外周部が回転軸18のウォーム24と噛合されている。これにより、回転軸18が回転すると、減速部22によって出力軸28が減速して回転されるようになっている。
また、図4及び図5に示されるように、ギヤハウジング32には、略ブロック状の放熱ブロック40が一体に形成されている。放熱ブロック40は、ウォーム24の軸方向から見て、ウォーム収容部36(ウォーム24)に対してウォームホイール収容部38(ウォームホイール26)とは反対側(図4及び図5の矢印F方向側)に隣接して配置されている。また、図5に示されるように、放熱ブロック40は、ギヤハウジング32の開口側から見て、ウォーム24の軸方向を長手方向とする略逆L字形状に形成されている。具体的には、放熱ブロック40は、ウォーム24の軸方向を長手方向とする略矩形状に形成されたブロック本体部42と、ブロック本体部42における一端部からウォームホイール26側へ延出されたブロック延出部46と、を含んで構成されている。このブロック延出部46には、図示しない軸受が設けられており、該軸受によって回転軸18の軸方向他端部が回転自在に支持されている。
さらに、図1に示されるように、ブロック本体部42は張出部44を有している。この張出部44は、ウォーム24の上方側を覆うようにウォーム収容部36側へ張出される(せり出される)と共に、ウォーム24の軸方向に亘って延在されている。換言すると、張出部44が、ウォーム24の上方側において、ブロック本体部42におけるウォーム24の側方に配置された側面42Aからウォーム24側へ張出されている(せり出されている)。これにより、張出部44の側面44A及び下面44Bが、ブロック本体部42の側面42Aと共に、ウォーム収容部36の内周面の一部を構成している。また、ギヤハウジング32の開口側から見てウォーム24と張出部44とがラップして配置されている。なお、ウォームホイール26をウォームホイール収容部38内に収容する際に、ウォームホイール26が張出部44に干渉しないように、張出部44の突出量(張出し量)が設定されている。
また、図5及び図6に示されるように、放熱ブロック40の上面には、その周縁部分において、上方側へ開放された溝部48が形成されており、溝部48は上方側から見て全体として略環状に形成されている。具体的には、図6に示されるように、溝部48は、溝部48におけるウォーム収容部36側の部分を構成する第1溝部48Aと、溝部48におけるウォーム収容部36とは反対側の部分を構成する第2溝部48Bと、を含んで構成されている。これにより、放熱ブロック40の上部の周縁部には、溝部48(第1溝部48A及び第2溝部48B)を囲繞する囲繞壁50が形成されている。
また、放熱ブロック40の上部には、溝部48の底面に対して上方側へ突出された受熱部52が形成されており、受熱部52の周囲に溝部48が配置されている。すなわち、受熱部52は、上方側から見て、放熱ブロック40の形状に倣って全体としてウォーム24の軸方向を長手方向とする略逆L字形状に形成されている。さらに、受熱部52におけるブロック本体部42を構成する部分の長手方向中間部は、上方側から見て、ウォーム24側へ開放された略U字形状に切り欠かれている。そして、当該切欠き部に倣って、第1溝部48A及び囲繞壁50が、上方側から見てウォーム24側へ開放された略U字形状に屈曲されている。これにより、放熱ブロック40(ブロック本体部42)の外周部には、この囲繞壁50が屈曲された部位において、抉り部54が形成されており、抉り部54は、上方側から見て、ウォーム24側へ開放された略U字形状を成している。
さらに、受熱部52の上面は受熱面52Aとされている。この受熱面52Aは連続した平面として形成されており、受熱面52Aの上下位置が、囲繞壁50の上面の上下位置と一致している。さらに、受熱部52は、上方側から見て、後述する回路基板80に搭載される複数のパワー系素子82とラップする位置に配置されている。
また、図5及び図6に示されるように、放熱ブロック40の上面には、その周縁部において、上側へ突出された複数(本実施の形態では、4箇所)の突起部55が形成されている。この突起部55は略円柱状に形成されており、突起部55の先端(上端)が受熱面52Aよりも上側に配置されている。そして、後述する回路基板80の下面80Aが突起部55の先端に当接されて、突起部55が回路基板80の下面80Aを下側から支持するようになっている。また、複数の突起部55は、回路基板80をバランスよく支持するように、放熱ブロック40の長手方向一端部及び長手方向他端部において対をなして配置されると共に、当該対をなす突起部55が放熱ブロック40の長手方向に対して直交する方向に離間して配置されている。
図1に示されるように、張出部44の側面44Aには、「段差部」としてのハウジング側段差部56が形成されている。このハウジング側段差部56は、ウォーム24の軸方向から見て、上方側且つウォームホイール26側へ開放された段差状に形成されて、ウォーム24の軸方向に沿って延在されている。そして、ハウジング側段差部56において上下方向(ギヤハウジング32の開口方向)と直交する方向に沿って形成された面が段差面56Aとされており、段差面56Aは、上述した抉り部54の底面よりも下方側(ウォーム24側)に配置されている。
さらに、図3に示されるように、ギヤハウジング32の外面部分には、放熱ブロック40に対応する位置において、複数の凹設部60が形成されている。この凹設部60は、ギヤハウジング32の外側面から放熱ブロック40内へ向けて深く堀込まれるように凹設されて、ウォームホイール26の下方側へ開放されている。また、この凹設部60に隣接して(凹設部60を挟むように)放熱フィン62がギヤハウジング32の外側面から立設形成されている。より詳細には、凹設部60の側面と放熱フィン62の側面が一様な面となるように連続して凹設部60と放熱フィン62が形成されている。これにより、ギヤハウジング32の外面部分には、凹設部60に隣接する位置において、複数の放熱フィン62が一体に形成されている。この放熱フィン62は、略台形板状に形成されて、板厚方向を回転軸18の軸方向にして、回転軸18の軸方向に所定間隔毎に配置されている。そして、放熱フィン62の基端部が、放熱ブロック40内に配置されており、放熱フィン62の先端部は、ギヤハウジング32の底壁32Aにおける外側面32Aaよりも上方側(ウォームホイール26の軸方向一方側)に配置されている。すなわち、放熱フィン62の先端部は、側面視で、ギヤハウジング32の底壁32Aにおける外側面32Aaから下方側(図3の矢印D方向)へ突出しないように構成されている。
一方、図4に示されるように、カバープレート70は、絶縁性を有する樹脂材料で製作されると共に、ギヤハウジング32の開口側(上方側)に配置されている。また、カバープレート70は、下方側へ開口された略直方体箱状に形成されて、ギヤハウジング32の開口部を閉塞している。
そして、ハウジング30内には回路基板80が収容されており、回路基板80は、略矩形板状に形成されると共に、板厚方向を上下方向(ウォームホイール26の軸方向)にして放熱ブロック40の上方側に配置されている。具体的には、回路基板80の下面80A(他側面)の一部が、放熱ブロック40の受熱面52Aと上下方向に対向して配置されており、回路基板80が、上方側からウォームホイール26及びウォーム24を覆うように、放熱ブロック40の受熱面52Aの上方側に固定的に組付けられている。これにより、放熱ブロック40に形成された段差面56Aと回路基板80の下面80Aとが上下方向に対向して配置されている(図1参照)。そして、回路基板80が放熱ブロック40の上方側に組付けられた状態では、上述した突起部55の先端に回路基板80の下面80Aが当接されている。これにより、回路基板80の下面80Aと放熱ブロック40の受熱面52Aとの間に隙間が確保された状態で、回路基板80が突起部55によって下方側から支持されるようになっている。
また、図5に示されるように、回路基板80は、モータ本体12を駆動制御するためのFET等の複数(本実施の形態では4つ)のパワー系素子82と、回転軸18(出力軸28)の回転を制御するCPUや回転センサ、メモリ、コンデンサ等の制御系素子84と、を有している。そして、これらパワー系素子82及び制御系素子84の一部の素子は、回路基板80の上面80B(一側面)に配置されており、制御系素子84のうちCPUや回転センサ、メモリ等の素子が、回路基板80の下面80A(他側面)における放熱ブロック40(より詳しくは受熱面52A)と対向しない位置に配置されている(図4参照)。そして、回路基板80がモータ本体12のブラシホルダ装置20を介してアーマチャ16と電気的に接続されており、回路基板80によってモータ本体12が駆動制御されると共に、モータ本体12の回転軸の回転が制御されるようになっている。その結果、減速機付モータの出力軸28の回転が制御されるようになっている。
また、複数のパワー系素子82は、放熱ブロック40の受熱面52Aに対応する位置に配置されている。具体的には、複数のパワー系素子82が、上方側から見て、放熱ブロック40の受熱面52Aとラップした位置(換言すると対向した位置)に配置されている。さらに、回路基板80の上面80Bには、ウォーム24の軸方向に並んだパワー系素子82の間において、電子部品86が配置されている。そして、電子部品86のターミナルが、回路基板80から下方側へ突出されて、放熱ブロック40に形成された抉り部54内に配置されている。
さらに、図1に示されるように、回路基板80の下面80Aと受熱面52Aとの間(詳しくは、上述した回路基板80と受熱面52Aとの間の隙間)には、「熱伝導材」としての熱伝導性合成樹脂88が介在されている。この熱伝導性合成樹脂88は、粘性、熱伝導性、及び電気絶縁性を有した粘土状の合成樹脂によって構成されている。これにより、受熱面52A(放熱ブロック40)と回路基板80の下面80Aとが熱伝導性合成樹脂88によって密着接触されている。
図5及び図7に示されるように、インナカバー90は、絶縁性を有する樹脂材料で製作されている。このインナカバー90は、ハウジング30内に収容されて、回路基板80と、ウォーム24及びウォームホイール26と、の間に配置されると共に、「ハウジングカバー」を構成するカバープレート70に固定された回路基板80に取り付けられている(図4参照)。また、インナカバー90は、底の浅い略矩形箱形状に形成されている。具体的には、インナカバー90は、上下方向を板厚方向とした底壁92と、底壁92の外周部から上方側へ突出された外周壁94と、を含んで構成されている。そして、図4に示されるように、ウォーム24の軸方向から見て、インナカバー90が、放熱ブロック40における張出部44の側面44Aに隣接して配置されて、回路基板80に沿って延在されている。これにより、インナカバー90は、ウォーム24及びウォームホイール26に塗布されたグリスが回路基板80に飛散することを防止するためのカバーとしても機能している。
また、図7に示されるように、インナカバー90の外周壁94は、放熱ブロック40の側方においてウォーム24の軸方向に沿って延在された第1外周壁94Aと、第1外周壁94Aの両端を連結し且つ底壁92の外周部に沿って延在された第2外周壁94Bと、を含んで構成されている。そして、インナカバー90がハウジング30に組み付けられた状態では、外周壁94の上面が回路基板80の下面80Aに部分的に当接されるようになっている。
図1に示されるように、第1外周壁94Aの下端部には、突出部96が一体に形成されている。突出部96は、第1外周壁94Aから放熱ブロック40側へ突出されると共に、ウォーム24の軸方向から見た断面視で略矩形状に形成されて、ウォーム24の軸方向に延在されている。詳しくは、突出部96は、インナカバー90の底壁92の下面に対して、上方側に配置されている。すなわち、ウォーム24の軸方向から見てインナカバー90の長手方向一端部(放熱ブロック40側の端部)には、その下端部において、下方側(ウォーム24側)及び放熱ブロック40側へ開放された段差状のカバー側段差部98が形成されている。そして、放熱ブロック40のハウジング側段差部56にカバー側段差部98が嵌め合わされて、ハウジング側段差部56における段差面56Aに対して上方側に突出部96が隣接配置されるようになっている。これにより、カバー側段差部98(突出部96)及びハウジング側段差部56によってラビリンス構造100が形成されており、カバー側段差部98(突出部96)及びハウジング側段差部56が、上方側から見てウォーム24とラップして配置されている。
また、放熱ブロック40のハウジング側段差部56にカバー側段差部98が嵌め合わされた状態では、インナカバー90の底壁92が、ギヤハウジング32のウォームホイール収容部38の側壁の上面に隣接配置されている。さらに、この状態では、インナカバー90の第1外周壁94Aの上面が、放熱ブロック40の上面に対して若干上側に配置されて、回路基板80の下面80Aに当接されるようになっている。そして、突出部96は第1外周壁94Aの下端部から放熱ブロック40側へ突出されているため、突出部96の上方側には、第1外周壁94A、突出部96、及び放熱ブロック40(張出部44)の側面44Aによって構成された凹部102が形成されており、凹部102は上方側へ開放されている。これにより、ウォーム24の軸方向から見た断面視で、放熱ブロック40の溝部48と凹部102とが、囲繞壁50を介して隣接して配置されている。
さらに、図5及び図7に示されるように、第2外周壁94Bの上面には、上方側へ延出された複数(本実施の形態では、4つ)の係止爪104が一体に形成されており、係止爪104の上端部には回路基板80の外周縁部に係止される爪部104Aが一体に形成されている。そして、カバープレート70に固定された回路基板80の外周縁部に係止爪104の爪部104Aが係止されて、インナカバー90が回路基板80に固定されるようになっている。
また、図4にも示されるように、ウォーム24の軸方向から見て、インナカバー90の長手方向他端部(第1外周壁94Aとは反対側の端部)には、「当接部」としての当接リブ106が一体に形成されている。当接リブ106は、第2外周壁94Bの下端部からインナカバー90の外側へ突出されて、カバープレート70の外周壁の内面に当接されている。
さらに、インナカバー90の底壁92の略中央部には、略円形状の配置孔108が形成されており、配置孔108内にはウォームホイール26の軸心部が配置(詳しくは、ウォームホイール26の軸心部に固定された出力軸28の絶対角を検出するためのセンサ磁石(不図示)が配置)されている。また、配置孔108の周縁部には、略筒状のフランジ部110が形成されており、フランジ部110はインナカバー90の底壁92から下方側(ウォームホイール26側)へ突出されている。
次に、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
上記のように構成された減速機付モータ10では、モータ本体12を駆動制御及び回転制御するための回路基板80がカバープレート70(ハウジング30)内に収容固定されている。そして、回路基板80の上面80B(一側面)には、モータ本体12を駆動制御するパワー系素子82が配置されている。
さらに、回路基板80の下面80A(他側面)側にギヤハウジング32が配置されている。そして、ギヤハウジング32には、ウォーム24を収容するウォーム収容部36と、放熱ブロック40と、が形成されており、放熱ブロック40がウォーム収容部36の側方に隣接して配置されている。また、放熱ブロック40は受熱部52を有しており、受熱部52の上面である受熱面52Aが回路基板80の下面80Aと対向して配置されている。そして、放熱ブロック40(受熱面52A)と回路基板80との間に熱伝導性合成樹脂88が介在されて、放熱ブロック40(受熱面52A)が熱伝導性合成樹脂88を介して回路基板80の下面80Aに接触されている。これにより、回路基板80のパワー系素子82によって発生する熱を受熱面52Aが受けて、当該熱がギヤハウジング32に伝達されると共に、ギヤハウジング32の外側へ放熱される。
ところで、回路基板80をギヤハウジング32に組付けるときには、放熱ブロック40の受熱面52A上に熱伝導性合成樹脂88を塗布する。そして、熱伝導性合成樹脂88が塗布された受熱面52A上に回路基板80を配置して、回路基板80をギヤハウジング32に組付ける。このとき、熱伝導性合成樹脂88が、回路基板80によって押し広げられて、放熱ブロック40における張出部44の側面44A側に食み出す虞がある。そして、熱伝導性合成樹脂88が張出部44の側面44A側に食み出すと、熱伝導性合成樹脂88が側面44Aを伝ってウォーム収容部36内に流れ込む可能性がある。
ここで、張出部44の側面44Aには、ハウジング側段差部56が形成されている。このハウジング側段差部56は、ウォーム24に対して上方側(回路基板80側)に配置されると共に、回路基板80の下面80Aと対向する段差面56Aを有している。また、回路基板80とウォーム24との間には、インナカバー90が設けられている。このインナカバー90は突出部96を有しており、突出部96はインナカバー90から放熱ブロック40側へ突出されると共に、段差面56Aに対して上方側(回路基板80側)に隣接配置されている。このため、インナカバー90のカバー側段差部98が放熱ブロック40のハウジング側段差部56に嵌め合わされると共に、ハウジング側段差部56と突出部96とが上下方向(回路基板80の板厚方向)に重なり合って配置される。これにより、ハウジング側段差部56及び突出部96によってラビリンス構造100が形成される。その結果、熱伝導性合成樹脂88が張出部44の側面44A側へ食み出したとしても、食み出した熱伝導性合成樹脂88が放熱ブロック40とインナカバー90との間からウォーム収容部36内へ流れ込むことがラビリンス構造100によって抑制される。したがって、熱伝導性合成樹脂88がウォーム24に付着することを抑制でき、ひいては、熱伝導性合成樹脂88がウォーム24に付着することによって生じるウォーム24とウォームホイール26との間の摺動ロスを防止できる。
また、放熱ブロック40には、回路基板80の板厚方向から見て、パワー系素子82とラップして配置される受熱部52が形成されている。そして、受熱部52の上面が受熱面52Aとされており、受熱面52Aが回路基板80の下面80Aと熱伝導性合成樹脂88を介して接触されている。このため、受熱面52Aに熱伝導性合成樹脂88を塗布することで、パワー系素子82によって発生する熱を放熱ブロック40に効率よく伝達できる。
しかも、放熱ブロック40には、受熱部52の周囲において、回路基板80側へ開放された溝部48が形成されている。このため、受熱部52の外側に食み出した熱伝導性合成樹脂88を放熱ブロック40の側面44Aに至る前に溝部48に流れ込ませて溝部48内に溜め(留め)ることができる。これにより、熱伝導性合成樹脂88が放熱ブロック40からウォーム収容部36へ流れ込むことを一層抑制できる。
また、放熱ブロック40には、受熱面52Aよりも上方側(回路基板80)側へ突出された突起部55が形成されており、突起部の先端が回路基板80の下面80Aと当接されている。このため、回路基板80の下面80Aと受熱面52Aとの間に所定の隙間を確保した状態で回路基板80を突起部55によって下方側から支持しつつ、当該隙間に熱伝導性合成樹脂88を確実に介在させることができる。これにより、回路基板80を放熱ブロック40の上方側に組付けるときに、熱伝導性合成樹脂88が回路基板80によって必要以上に押圧されることが抑制されるため、熱伝導性合成樹脂88がウォーム収容部36へ流れ込むことを効果的に抑制することができる。さらに、回路基板80の下面80Aと受熱面52Aとの間に隙間が確保されるため、パワー系素子82の端子と受熱面52Aとの接触を防止できると共に、パワー系素子82の端子に対する絶縁性を確保することができる。
また、回路基板80の板厚方向から見て受熱部52とラップするパワー系素子82が回路基板80に複数配置されており、受熱面52Aが連続した平面で構成されている。このため、複数のパワー系素子82に対して受熱部52が分割されないようになっている。これにより、仮に受熱部52が分割された場合と比べて、熱伝導性合成樹脂88を受熱部52に塗布するときの作業効率を向上することができる。すなわち、仮に受熱部52が分割された場合には、分割された各受熱部52に対して熱伝導性合成樹脂88をそれぞれ断続的に塗布する必要があるため、熱伝導性合成樹脂88の塗布工程が増加し作業効率が悪化する。これに対して、受熱面52Aが連続した平面で構成されているため、熱伝導性合成樹脂88を受熱部52に連続的に塗布することができ、塗布回数を1回にすることができる。したがって、熱伝導性合成樹脂88を受熱部52に塗布するときの作業効率を向上することができる。
さらに、放熱ブロック40の外周部には、抉り部54が形成されている。そして、回路基板80に搭載される電子部品86のターミナルが抉り部54内に配置されている。これにより、回路基板80の部品レイアウトによって電子部品86のターミナルが回路基板80から放熱ブロック40側へ突出される場合でも、電子部品86を回路基板80に配置することができる。しかも、回路基板80と受熱面52Aとの間に介在された熱伝導性合成樹脂88が食み出した場合には、当該食み出した熱伝導性合成樹脂88が抉り部54内に流れ込む。これにより、抉り部54内に流れ込む熱伝導性合成樹脂88を活用して、電子部品86のターミナルに対する絶縁性を確保することもできる。
また、突出部96の上方側(回路基板80側)には、放熱ブロック40、インナカバー90の第1外周壁94A、及び突出部96によって構成された凹部102が形成されており、凹部102が、囲繞壁50を介して溝部48と隣接して配置されている。このため、放熱ブロック40からウォーム収容部36側へ食み出した熱伝導性合成樹脂88を凹部102内に留めて、熱伝導性合成樹脂88がウォーム24側へ流れ込むことを抑制できる。
さらに、回路基板80の板厚方向から見て、放熱ブロック40の段差面56A及びインナカバー90の突出部96がウォーム24にラップして配置されている。換言すると、放熱ブロック40には、ウォーム収容部36の内周面を構成する側面42Aに対してウォーム収容部36側へ張出された張出部44が形成されている。このため、仮に放熱ブロック40において張出部44を省略した場合に比べて、回路基板80と放熱ブロック40との接触面積を大きく設定できる。したがって、パワー系素子82によって発生する熱を放熱ブロック40によって効率よく受けることができる。
しかも、張出部44がウォーム収容部36の内周面を構成する側面42Aに対してウォーム収容部36側へ張出されているため、ギヤハウジング32の大型化を抑制しつつ、パワー系素子82によって発生した熱に対する放熱効果を高くすることができる。言い換えれば、張出部44によるパワー系素子82の配置面積を増加することで、上記放熱効果を高めつつレイアウト性を向上させることができる。
また、インナカバー90が、ウォーム24の軸方向から見て回路基板80に沿って延在されている。そして、ウォーム24の軸方向から見て、インナカバー90の長手方向一端部に突出部96が形成されており、インナカバー90の長手方向他端部に当接リブ106が形成されている。そして、当接リブ106が、カバープレート70の外周壁部の内面に当接されている。このため、上方側から見た、突出部96とハウジング側段差部56の段差面56Aとのラップ部位(突出部96と段差面56Aとの対向面積)の減少方向(図4中矢印E方向)に、カバープレート70に収容固定された回路基板80に対して組付けられたインナカバー90が移動することが抑制される。これにより、インナカバー90の突出部96と放熱ブロック40のハウジング側段差部56とで構成されたラビリンス構造100を良好に維持することができる。
さらに、ギヤハウジング32の外面部における放熱ブロック40と対応する部位には、凹設部60が形成されており、凹設部60は、ギヤハウジング32の外面部から放熱ブロック40内に向けて深く堀込まれるように凹設されている。これにより、ギヤハウジング32の外面部には、凹設部60に隣接して放熱フィン62が形成される。そして、放熱フィン62の基端部が放熱ブロック40の内部に配置されるため、放熱フィン62のギヤハウジング32の外面部からの突出を抑制しつつ放熱フィン62の表面積を大きく形成できる。したがって、ギヤハウジング32の大型化を抑制しつつ、ギヤハウジング32に伝達された熱を放熱フィン62から効果的に放熱できる。さらに、凹設部60は放熱ブロック40内へ向けて深く堀込んで形成したのでギヤハウジング32の材料を低減でき、材料費の低減とともに軽量化も図れる。
なお、本実施の形態では、インナカバー90の突出部96が放熱ブロック40のハウジング側段差部56の段差面56Aの上方側に隣接配置されて、ラビリンス構造100が形成されているが、ラビリンス構造100の構造はこれに限らない。例えば、図8(A)に示されるように、ハウジング側段差部56の段差面56Aに、回路基板80側へ開放された凹部58を形成すると共に、インナカバー90の突出部96の先端部に下方側へ屈曲されたフランジ部112を形成して、凹部58内にフランジ部112を嵌め込んでもよい。この場合には、ウォーム24の軸方向から見て、回路基板80の板厚方向において突出部96がハウジング側段差部56に重なると共に、回路基板80の板厚方向に対して直交する方向に突出部96(のフランジ部112)がハウジング側段差部56に重なるように、ラビリンス構造100を構成できる。これにより、ラビリンス構造100が本実施の形態よりも複雑な迷路構造になるため、熱伝導性合成樹脂88がウォーム収容部36側へ流れ込むことを一層抑制できる。
また、本実施の形態では、放熱ブロック40が張出部44を有しているが、放熱ブロック40において張出部44を省略してもよい。すなわち、図8(B)に示されるように、ブロック本体部42におけるウォーム収容部36の内周面を構成する側面42Aを、本実施の形態に比べて回路基板80側に延出させて、側面42Aにハウジング側段差部56を形成してもよい。この場合には、インナカバー90の突出部96及びハウジング側段差部56の段差面56Aが、ギヤハウジング32の開口側から見てラップしない位置に配置されて、ウォーム収容部36が上方側へ開放される。このため、ウォーム24をウォーム収容部36内に収容するときの組付性を向上することができる。
また、本実施の形態では、溝部48が第1溝部48Aと第2溝部48Bとを含んで構成されているが、溝部48の形状は適宜変更可能である。例えば、第1溝部48Aと第2溝部48Bとを繋げて、溝部48を受熱部52の周囲の全周に亘って形成してもよい。この場合には、放熱ブロック40に形成された突起部55を、受熱部52(受熱面52A)の周縁部に配置してもよい。また、例えば、溝部48において第2溝部48Bを省略して、溝部48を第1溝部48Aのみによって構成してもよい。
また、本実施の形態では、回路基板80の板厚方向から見て、パワー系素子82が受熱面52Aとラップして配置されているが、パワー系素子82の一部を受熱面52Aとオーバーラップして配置してもよい。
また、本実施の形態では、モータ本体12が、所謂ブラシ付直流モータとして構成されているが、モータ本体12をブラシレスモータとして構成してもよい。
また、本実施の形態では、車両のワイパ装置に減速機付モータ10が適用されているが、減速機付モータ10を他の装置に適用してもよい。例えば、減速機付モータ10を車両(自動車)のパワーウィンド装置やサンルーフ装置やパワーシート装置等に適用してもよい。
次に、回路基板80と放熱ブロック40との間に介在される熱伝導性合成樹脂88の食み出しを抑制することに着目した態様について言及する。
(背景技術及び課題)
電動モータ(減速機付モータ)では、モータ本体と、モータ本体のモータ軸の回転を減速する減速機構部(減速部)と、モータ本体を駆動制御する回路基板と、を含んで構成されている。また、減速機構部は、モータ軸に設けられたウォームと、ウォームに噛合されるウォームホイールと、を有すると共に、ギヤハウジングに収容されている。さらに、回路基板は減速機構部を覆うように配置されており、ギヤハウジングの放熱フィンが形成された部位に回路基板の下面が熱伝導材を介して接触(密着)されている。
しかしながら、上記の電動モータでは、以下のような問題がある。すなわち、ギヤハウジングにおける回路基板との熱伝導材を介した接触部位と、ウォームと、が隣接して配置されている。このため、回路基板をギヤハウジングに固定させたときに熱伝導材が回路基板によって押し広げられてウォーム側に食み出すと、食み出した熱伝導材がウォームに付着する虞がある。そして、熱伝導材は比較的粘性の高い材料で構成されているため、熱伝導材がウォームに付着すると、ウォームとウォームホイールとの間で摺動ロスが発生する可能性がある。このため、回路基板をギヤハウジングに組付けるときにおいて、熱伝導材がウォーム側に食み出し難い構造にすることが望ましい。
本発明は、上記事実を考慮し、熱伝導材のウォーム側への食み出しを抑制できる減速機付モータを提供することが目的である。
(構成)
モータ本体を駆動制御するパワー系素子が一側面に配置された回路基板と、
前記回路基板に対して他側面側に設けられ、前記モータ本体の回転軸に設けられたウォームと、前記回路基板の板厚方向を軸方向とし且つ前記ウォームに噛合されたウォームホイールと、を含んで構成されると共に、前記回転軸の回転を減速する減速部と、
前記回路基板に対して他側面側に設けられ、前記ウォームを収容する第1収容部及び前記ウォームホイールを収容する第2収容部を有するギヤハウジングと、
前記ギヤハウジングに形成され、前記ウォームの軸方向から見て前記第1収容部に対して前記第2収容部とは反対側に隣接して配置されると共に、粘性及び電気絶縁性を有する熱伝導材を介して前記回路基板の他側面に接触されて前記パワー系素子によって発生する熱を前記ギヤハウジングの外側へ放熱する放熱ブロックと、
前記放熱ブロックに形成され、前記回路基板側へ突出されると共に、先端が前記回路基板の他側面に当接されて前記放熱ブロックと前記回路基板との間に前記熱伝導材が介在される所定の隙間を形成する突起部と、
を備えた減速機付モータ。
(作用・効果)
上記構成によれば、放熱ブロックに回路基板側へ突出された突起部が形成されており、突起部の先端と回路基板の他側面とが当接されている。このため、回路基板の他側面と放熱ブロックとの間の所定の隙間を突起部によって確保して、当該隙間に熱伝導材を確実に介在させることができる。これにより、回路基板を組付けるときに、熱伝導材が回路基板によって必要以上に押圧されることが抑制されるため、熱伝導材が第1収容部側へ流れ込むことを抑制することができる。
10・・・減速機付モータ、12・・・モータ本体、18・・・回転軸、22・・・減速部、24・・・ウォーム、26・・・ウォームホイール、32・・・ギヤハウジング、36・・・ウォーム収容部(第1収容部)、38・・・ウォームホイール収容部(第2収容部)、40・・・放熱ブロック、44A・・・側面(放熱ブロックの側面)、48・・・溝部、52・・・受熱部、52A・・・受熱面、54・・・抉り部、55・・・突起部、56・・・ハウジング側段差部(段差部)、56A・・・段差面、70・・・カバープレート(ハウジングカバー)、80・・・回路基板、80A・・・下面(回路基板の他側面)、80B・・・上面(回路基板の一側面)、82・・・パワー系素子、86・・・電子部品、88・・・熱伝導性合成樹脂(熱伝導材)、90・・・インナカバー、94A・・・第1外周壁(インナカバーの外周壁)、96・・・突出部、102・・・凹部、106・・・当接リブ(当接部)

Claims (9)

  1. モータ本体を駆動制御するパワー系素子が一側面に配置された回路基板と、
    前記回路基板に対して他側面側に設けられ、前記モータ本体の回転軸に設けられたウォームと、前記回路基板の板厚方向を軸方向とし且つ前記ウォームに噛合されたウォームホイールと、を含んで構成されると共に、前記回転軸の回転を減速する減速部と、
    前記回路基板に対して他側面側に設けられ、前記ウォームを収容する第1収容部及び前記ウォームホイールを収容する第2収容部を有するギヤハウジングと、
    前記ギヤハウジングに形成され、前記ウォームの軸方向から見て前記第1収容部に対して前記第2収容部とは反対側に隣接して配置されると共に、粘性を有する熱伝導材を介して前記回路基板の他側面に接触されて前記パワー系素子によって発生する熱を前記ギヤハウジングの外側へ放熱する放熱ブロックと、
    前記放熱ブロックにおける前記第1収容部の内周面を構成する側面に形成され、前記ウォームに対して前記回路基板側に配置されると共に、前記回路基板の他側面と対向する段差面を有する段差部と、
    前記回路基板と前記ウォームとの間に配置されて前記第1収容部及び前記第2収容部を覆うと共に、前記放熱ブロック側へ突出され且つ前記段差面に対して前記回路基板側に隣接配置された突出部を有するインナカバーと、
    を備えた減速機付モータ。
  2. 前記放熱ブロックには、
    前記回路基板の板厚方向から見て前記パワー系素子とラップして配置され且つ前記回路基板の他側面と前記熱伝導材を介して接触される受熱面を有する受熱部と、
    前記受熱部の周囲において前記回路基板側へ開放された溝部と、
    が形成されている請求項1に記載の減速機付モータ。
  3. 前記放熱ブロックには、前記受熱面よりも前記回路基板側へ突出された突起部が形成されており、前記突起部の先端が前記回路基板の他側面と当接されている請求項2に記載の減速機付モータ。
  4. 前記回路基板の板厚方向から見て前記受熱部とラップして配置される前記パワー系素子が前記回路基板に複数配置されており、
    前記受熱面が連続した面で構成されている請求項2又は請求項3に記載の減速機付モータ。
  5. 前記放熱ブロックの外周部には、前記回路基板側から見て前記第1収容部側へ開放された抉り部が形成されており、
    前記回路基板に搭載される電子部品のターミナルが前記抉り部の内部に配置されている請求項2〜請求項4の何れか1項に記載の減速機付モータ。
  6. 前記放熱ブロック、前記インナカバーの外周壁、及び前記突出部によって前記回路基板側へ開放された凹部が形成されている請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の減速機付モータ。
  7. 前記回路基板の板厚方向から見て、前記段差面及び前記突出部が前記ウォームにラップして配置されている請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の減速機付モータ。
  8. 前記回路基板の板厚方向から見て、前記段差面及び前記突出部が前記ウォームとラップしない位置に配置されている請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の減速機付モータ。
  9. 前記回路基板はハウジングカバーに収容され、
    前記インナカバーが前記ウォームの軸方向から見て前記回路基板に沿って延在されており、
    前記ウォームの軸方向から見て、前記インナカバーの長手方向一端部に前記突出部が形成され、前記インナカバーの長手方向他端部に前記ハウジングカバーの外周壁側へ突出された当接部が形成されており、
    前記当接部が前記ハウジングカバーの外周壁の内面に当接されている請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の減速機付モータ。
JP2015053552A 2015-03-17 2015-03-17 減速機付モータ Active JP6398815B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015053552A JP6398815B2 (ja) 2015-03-17 2015-03-17 減速機付モータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015053552A JP6398815B2 (ja) 2015-03-17 2015-03-17 減速機付モータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016174481A JP2016174481A (ja) 2016-09-29
JP6398815B2 true JP6398815B2 (ja) 2018-10-03

Family

ID=57009213

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015053552A Active JP6398815B2 (ja) 2015-03-17 2015-03-17 減速機付モータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6398815B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6551079B2 (ja) * 2015-09-04 2019-07-31 株式会社デンソー 減速機付モータ
WO2018123880A1 (ja) * 2016-12-28 2018-07-05 日本電産株式会社 モータ、および電動パワーステアリング装置
WO2018212123A1 (ja) * 2017-05-17 2018-11-22 日本電産株式会社 モータ及び電動パワーステアリング装置
CN211404486U (zh) * 2019-08-09 2020-09-01 哈曼国际工业有限公司 用于ic元器件的散热器和ic散热组件

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001085877A (ja) * 1999-09-10 2001-03-30 Furukawa Electric Co Ltd:The 突起部を有する受熱面を備えたヒートシンク
JP2004158814A (ja) * 2002-09-13 2004-06-03 Hitachi Kokusai Electric Inc 発熱体の放熱実装構造
JP4311722B2 (ja) * 2003-09-12 2009-08-12 株式会社ミツバ 減速機構付き電動モータ
JP2006294918A (ja) * 2005-04-12 2006-10-26 Mitsubishi Electric Corp インバータ装置
JP5271140B2 (ja) * 2009-04-06 2013-08-21 アスモ株式会社 減速機構付きモータ及びワイパモータ
JP5595100B2 (ja) * 2010-04-26 2014-09-24 株式会社ミツバ モータ装置
EP2784912A4 (en) * 2011-11-22 2015-08-12 Mitsuba Corp WIPER MOTOR
JP2014033541A (ja) * 2012-08-03 2014-02-20 Denso Corp 回転電機、および、これを用いた電動パワーステアリング装置
JP6026972B2 (ja) * 2013-08-07 2016-11-16 アスモ株式会社 減速機付モータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016174481A (ja) 2016-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6026972B2 (ja) 減速機付モータ
JP6398815B2 (ja) 減速機付モータ
US6922003B2 (en) Brush holder device for dynamoelectric machine
JP5452332B2 (ja) 減速機構付モータ
JP2013193615A (ja) 電動パワーステアリング装置
CN111033964B (zh) 马达
JP2010098816A (ja) ブロアモータ
JP6236301B2 (ja) 電動ポンプ
JP2015122856A (ja) 回転電機一体型制御装置
JP2006280089A (ja) モータ用コントローラ
JP2019112978A (ja) 電動オイルポンプ
JP6551079B2 (ja) 減速機付モータ
JP6474351B2 (ja) ワイパモータ
JPWO2019180921A1 (ja) ブラシ付き回転電機
JP4652925B2 (ja) モータ及びモータの組立方法
WO2018212127A1 (ja) インバータ一体型回転電機
JP6758940B2 (ja) 減速機付モータ
JP6279687B2 (ja) 減速機付モータ
JP2017147857A (ja) コントローラ付モータおよび減速機付モータ
JP6691346B2 (ja) モータ
JP6608304B2 (ja) モータおよび減速機付モータ
JP2008199799A (ja) モータ
JP2017223319A (ja) シール部材及びモータ
JP2007060739A (ja) 回転電機
KR102135734B1 (ko) 인버터 일체형 bldc 모터

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170928

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20180413

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180427

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180725

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180807

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180820

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6398815

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250