JP5595100B2 - モータ装置 - Google Patents

モータ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5595100B2
JP5595100B2 JP2010100749A JP2010100749A JP5595100B2 JP 5595100 B2 JP5595100 B2 JP 5595100B2 JP 2010100749 A JP2010100749 A JP 2010100749A JP 2010100749 A JP2010100749 A JP 2010100749A JP 5595100 B2 JP5595100 B2 JP 5595100B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
worm wheel
control board
load
gear
cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010100749A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011234453A (ja
Inventor
正秋 木村
裕太郎 高橋
公司 土屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsuba Corp filed Critical Mitsuba Corp
Priority to JP2010100749A priority Critical patent/JP5595100B2/ja
Publication of JP2011234453A publication Critical patent/JP2011234453A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5595100B2 publication Critical patent/JP5595100B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Gear Transmission (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Description

本発明は、アーマチュア軸を有するモータ部と、アーマチュア軸の回転を減速して出力する減速機構を有するギヤ部とを備えたモータ装置に関する。
従来、車両に搭載されるワイパ装置等の駆動源として、減速機構を有するモータ装置(以下、減速機構付モータと言う)を用いている。減速機構付モータは、車両への搭載性を考慮して、小型かつ高出力の駆動源となっている。減速機構付モータは、アーマチュア軸を有するモータ部と減速機構(ウォームおよびウォームホイール等)を有するギヤ部とを備え、アーマチュア軸の回転を減速機構により減速して高出力化し、当該回転力を減速機構に設けた出力軸から外部に出力する。
ワイパ装置の駆動源として用いられる減速機構付モータとしては、出力軸の回転方向や回転数、つまりアーマチュア軸の回転方向や回転数を制御する制御基板を内蔵したものがある。このように制御基板を内蔵してアーマチュア軸の回転方向を正方向/逆方向に制御し得る、所謂リバーシングワイパモータとして、例えば、特許文献1に記載されたワイパモータが知られている。
特許文献1に記載されたワイパモータ(減速機構付モータ)は、アーマチュア軸を有するモータ本体(モータ部)と、ウォームおよびウォームホイールを有する減速機(ギヤ部)とを備えている。減速機は、ケース本体およびカバーよりなるギヤケースを備え、ギヤケース内には、ウォームおよびウォームホイールが回動自在に収容されている。ウォームホイールの軸心には出力軸が固定され、出力軸にはワイパアームを揺動駆動するための駆動レバーが取り付けられている。
ギヤケース内におけるウォームホイールとカバーとの間には、アーマチュア軸の回転方向や回転数を制御する制御基板が設けられている。制御基板には、出力軸の回転状態(ワイパアームの絶対位置)を検出するための絶対位置センサが設けられ、ウォームホイールの絶対位置センサと対向する部分には、複数の極性を有するセンサマグネットが装着されている。また、制御基板には、アーマチュア軸の回転状態(回転速度)を検出するための回転センサが設けられ、アーマチュア軸の回転センサと対向する部分には、複数の極性を有する環状のセンサマグネットが装着されている。
そして、制御基板は、絶対位置センサからの検出信号および回転センサからの検出信号に基づいて、ワイパアームのウィンドシールドに対する位置およびアーマチュア軸の回転速度を認識し、アーマチュア軸の回転方向(正回転/逆回転)や回転速度を制御する。
特開2008−160941号公報(図2)
しかしながら、上述の特許文献1に記載されたモータ装置によれば、ワイパアームの揺動抵抗等に起因する反力(荷重)が出力軸から伝達されたときに、ウォームホイールが制御基板側に移動し、ウォームホイールに装着したセンサマグネットが絶対位置センサに接触する虞がある。センサマグネットが絶対位置センサに接触した場合には、絶対位置センサが故障する等の問題が生じ、ひいてはワイパアームのウィンドシールドに対する位置検出精度が低下して、ワイパブレードの反転位置等がずれる可能性がある。つまり、ウィンドシールド上の適正な払拭範囲でワイパブレードを払拭動作させることが困難になるといった問題を生じ得る。
本発明の目的は、出力軸から荷重が伝達された場合であっても、マグネットがセンサに接触することを確実に防止し得るモータ装置を提供することにある。
本発明のモータ装置は、アーマチュア軸を有するモータ部と、前記アーマチュア軸の回転を減速して出力する減速機構を有するギヤ部とを備えたモータ装置であって、前記減速機構を形成し、出力軸を有するウォームホイールと、有底状に形成され、前記ウォームホイールを回転自在に収容するギヤケースと、前記ギヤケースの開口部を閉塞するギヤカバーと、前記ウォームホイールの前記ギヤカバー側に設けられるマグネットと、前記ウォームホイールと前記ギヤカバーとの間に設けられ、前記マグネットと対向して前記ウォームホイールの回転に伴う磁極の変化を検出するセンサを有する制御基板と、前記ギヤカバーの前記ウォームホイール側に設けられ、前記出力軸から伝達される荷重を受ける荷重受け部と、前記制御基板と前記ウォームホイールとの間に設けられ、前記ウォームホイールのマグネット部が貫通する貫通孔を有する制御基板カバーと、前記制御基板カバーに設けられ、前記荷重を前記荷重受け部に伝達する荷重伝達部とを備えることを特徴とする。
本発明のモータ装置は、前記マグネットと前記センサとの離間距離を、前記荷重受け部により前記荷重を受けるまでの前記出力軸の移動距離よりも長くすることを特徴とする。
本発明のモータ装置によれば、ウォームホイールのギヤカバー側にマグネットを設け、ウォームホイールとギヤカバーとの間にマグネットと対向してウォームホイールの回転に伴う磁極の変化を検出するセンサを有する制御基板を設け、ギヤカバーのウォームホイール側に出力軸から伝達される荷重を受ける荷重受け部を設ける。したがって、出力軸を移動させようとする荷重を荷重受け部が受けるので、ウォームホイールの制御基板側への移動を抑制できる。これにより、ウォームホイールのマグネットが制御基板のセンサに接触して、当該センサが故障するのを確実に防止できる。
本発明のモータ装置によれば、マグネットとセンサとの離間距離を、荷重受け部により荷重を受けるまでの出力軸の移動距離よりも長くするので、出力軸に伝達される荷重により出力軸が移動したとしても、荷重受け部により出力軸がそれ以上移動するのを規制できる。よって、制御基板のセンサが故障するのをより確実に防止できる。
本発明のモータ装置によれば、制御基板とウォームホイールとの間に、ウォームホイールのマグネット部が貫通する貫通孔を有する制御基板カバーを設け、制御基板カバーに、荷重を荷重受け部に伝達する荷重伝達部を設けるので、出力軸に伝達される荷重を、荷重伝達部を介して荷重受け部に伝達できる。また、制御基板カバーにより、ウォームホイールに塗布したグリス等が制御基板に飛散するのを防止できる。
本発明に係るモータ装置を備えたワイパ装置を説明する説明図である。 図1のモータ装置を分解して示す斜視図である。 (a),(b)は、ギヤカバーの詳細構造を示す斜視図である。 (a),(b)は、制御基板の詳細構造を示す斜視図である。 (a),(b)は、基板カバーの詳細構造を示す斜視図である。 図2の矢印A方向から見たモータ装置の部分拡大断面図である。 図6の破線円B部を拡大して示す拡大断面図である。
以下、本発明の実施の形態に係るモータ装置について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明に係るモータ装置を備えたワイパ装置を説明する説明図を、図2は図1のモータ装置を分解して示す斜視図を、図3(a),(b)はギヤカバーの詳細構造を示す斜視図を、図4(a),(b)は制御基板の詳細構造を示す斜視図を、図5(a),(b)は基板カバーの詳細構造を示す斜視図を、図6は図2の矢印A方向から見たモータ装置の部分拡大断面図を、図7は図6の破線円B部を拡大して示す拡大断面図をそれぞれ表している。
図1に示すように、自動車等の車両10の前方側には、ウィンドシールドとしてのフロントガラス11が設けられ、車両10におけるフロントガラス11の前端部分には、フロントガラス11に付着した雨水や埃等を払拭するワイパ装置12が搭載されている。ワイパ装置12は、運転席側および助手席側で対となったワイパ部材13を備え、さらに一のワイパモータ(モータ装置)14を備えている。ワイパモータ14は、リンク機構15を介して各ワイパ部材13の基端側に連結され、各ワイパ部材13の先端側に設けられた各ワイパブレード13aを、フロントガラス11上で揺動駆動するようになっている。
ワイパモータ14は、所定の制御ロジックに基づいて、正回転と逆回転とを交互に行う正逆回転式のワイパモータ(リバーシングワイパモータ)となっている。したがって、ワイパモータ14が図中矢印Rに示すように正逆回転を繰り返すことでリンク機構15が図中矢印S方向に揺動し、各ワイパブレード13aは、図1に示す各払拭範囲11aを往復払拭動作する。これにより、フロントガラス11に付着した雨水や埃等を払拭することができる。
図2に示すように、ワイパモータ14は減速機構付モータであり、モータ部20およびギヤ部30を備えている。モータ部20およびギヤ部30は、それぞれ複数の締結ネジ16(図示では1つのみ示す)によって互いに連結されている。
モータ部20は、有底筒状に形成されたヨーク21を備えている。ヨーク21は、鋼板等の磁性材料を深絞り成形(プレス成形)することにより、底部側が段付き形状となるよう形成されている。ヨーク21の内側には、断面が略円弧形状の複数の永久磁石(図示せず)が固定され、各永久磁石の内側には、所定隙間を介してコイル(図示せず)が巻装されたアーマチュア22が回転自在に設けられている。また、アーマチュア22の回転中心にはアーマチュア軸23が貫通して固定されている。
アーマチュア軸23のアーマチュア22よりもギヤケース40側には、複数のブラシが摺接する整流子(図示せず)が設けられ、ブラシおよび整流子を介してアーマチュア22のコイルに駆動電流が供給される。これにより、アーマチュア22には回転力が発生して、アーマチュア22はアーマチュア軸23とともに所定の回転方向および回転数で回転するようになっている。
ギヤ部30は、ギヤケース40,ギヤカバー50,制御基板60および制御基板カバー70を備えている。
ギヤケース40は、溶融したアルミ材料等を鋳造成形することにより有底状に形成されている。ギヤケース40の内部には、プラスチック等の樹脂材料よりなるウォームホイール31が回転自在に収容されている。ウォームホイール31の回転中心には、出力軸32の基端側が固定され、出力軸32の先端側はギヤケース40の外部に延出されている。出力軸32の先端側には、固定ワッシャW(図6参照)が装着され、これにより出力軸32はギヤケース40に対してその軸方向に固定されている。また、出力軸32の先端側には、図1に示すようにリンク機構15を形成する駆動レバー15aの端部が固定されている。
ウォームホイール31の外周部にはギヤ歯31aが形成され、ギヤ歯31aには、アーマチュア軸23に一体に設けられたウォーム23aが噛み合わされている。ここで、ウォーム23aおよびウォームホイール31は減速機構を形成しており、この減速機構は、アーマチュア軸23の回転を所定の回転速度にまで減速して高出力化し、高出力化した回転力を出力軸32から外部(リンク機構15)に出力するようになっている。
ウォームホイール31の出力軸32側とは反対側、つまりギヤカバー50側にはマグネット部31bが一体に形成されている。マグネット部31bには、環状の第1センサマグネット31cが固定されており、第1センサマグネット31cは、その周方向に沿ってN極,S極がそれぞれ着磁されている。ここで、第1センサマグネット31cは、本発明におけるマグネットを構成し、ワイパモータ14を組み立てた状態(図6参照)のもとで、制御基板60に設けられた絶対位置センサ61(図4(b)参照)と対向するようになっている。
アーマチュア軸23の整流子とウォーム23aとの間には、環状の第2センサマグネット33が固定されており、第2センサマグネット33は、その周方向に沿ってN極,S極がそれぞれ着磁されている。第2センサマグネット33は、ワイパモータ14を組み立てた状態(図6参照)のもとで、制御基板60に設けられた回転センサ62(図4(b)参照)と対向するようになっている。
図3に示すように、ギヤカバー50は、溶融したプラスチック材料等を射出成形することにより有底状に形成され、その外郭形状はギヤケース40の外郭形状と略同じ形状となっている。ギヤカバー50は、図示しないシール部材を介してギヤケース40の開口部を閉塞し、これによりギヤ部30内への雨水等の浸入を防止している。
ギヤカバー50には、車両10側の外部コネクタ(図示せず)が接続されるコネクタ接続部51が一体に形成されている。コネクタ接続部51と制御基板60との間、および制御基板60とモータ部20のブラシとの間には、図3(b)に示すように互いに電気的に接続するための複数の導電部材Tが設けられている。各導電部材Tは、ギヤカバー50にインサート成形され、端部を残してギヤカバー50の内部に埋設されている。
ギヤカバー50には、ウォームホイール31側に向けて延びる一対の荷重受け部52が一体に形成されている。各荷重受け部52は略円柱形状に形成され、各荷重受け部52の先端側(図3(b)の上側)は、ワイパモータ14を組み立てた状態(図6参照)のもとで、制御基板カバー70に形成した各支持部72にそれぞれ当接するようになっている。
ギヤカバー50には、制御基板60の位置決めを行い、制御基板60をギヤカバー50の所定位置に固定するための4つの固定部53が一体に形成されている。4つの固定部53のうち、ギヤカバー50の対角線上で対となった2つの固定部53の一方の組には、制御基板60を位置決めするための突起部53aが形成され、他方の組には、制御基板60をネジ固定するためのネジ孔53bが形成されている。
ギヤカバー50には、ギヤ部30の内部と外部とを連通する連通孔54が形成され、当該連通孔54には空気が流通するようになっている。連通孔54は、ワイパモータ14の作動時/非作動時におけるギヤ部30の内部温度の変化により、所謂呼吸作用を行うために設けられ、空気のみが流通可能となっている。連通孔54の表側には、図3(a)に示すようにブリザキャップ55が装着され、これにより連通孔54には空気のみが流通し、埃や雨水等が流通しないようになっている。
図4に示すように、制御基板60は、一部切り欠かれた略長方形形状に形成され、ウォームホイール31とギヤカバー50との間に設けられている。制御基板60の表側(ギヤカバー50側)には、図4(a)に示すように、コンデンサやチョークコイル,CPU等、複数の電子部品EPが取り付けられている。一方、制御基板60の裏側(ギヤケース40側)には、図4(b)に示すように、ウォームホイール31の第1センサマグネット31cと対向する一対の絶対位置センサ61と、アーマチュア軸23の第2センサマグネット33と対向する一対の回転センサ62とが取り付けられている。ここで、各絶対位置センサ61は、本発明におけるセンサを構成している。
各絶対位置センサ61はウォームホイール31の回転に伴う磁極の変化を検出し、各回転センサ62はアーマチュア軸23の回転に伴う磁極の変化を検出するもので、各絶対位置センサ61および各回転センサ62は、いずれもホールIC等よりなる非接触式の磁気センサとなっている。各絶対位置センサ61はワイパ部材13(図1参照)の反転位置(下反転位置/上反転位置)に応じた角度検出信号を出力し、各回転センサ62はアーマチュア軸23(図2参照)の回転状態に応じた回転速度信号を出力する。そして、これらの検出信号は制御基板60に取り付けたCPU等にそれぞれ送出され、CPU等は所定の演算処理を実行し、モータ部20のブラシに所定の駆動電流を供給する。
制御基板60の対角線上には、一対の装着孔63が形成されている。各装着孔63には、ギヤカバー50に設けた各突起部53aが入り込むようになっており、これにより制御基板60はギヤカバー50の所定位置に固定できる。なお、制御基板60に形成された複数の孔Hには、ギヤカバー50に埋設された各導電部材Tの端部が挿通されて固定されるようになっている。
図5に示すように、制御基板カバー70は、プラスチック等の樹脂材料を射出成形することにより、ギヤケース40およびギヤカバー50の内側形状と略同様の外郭形状に形成されている。制御基板カバー70は、制御基板60とウォームホイール31との間に設けられ、制御基板カバー70には、ワイパモータ14を組み立てた状態(図6参照)のもとで、ウォームホイール31のマグネット部31bが貫通する貫通孔71が形成されている。これにより制御基板60とウォームホイール31との間に制御基板カバー70を配置しつつ、第1センサマグネット31cを絶対位置センサ61に近接配置することができる。
制御基板カバー70の表側(ギヤカバー50側)には、図5(a)に示すように、ワイパモータ14を組み立てた状態(図6参照)のもとで、ギヤカバー50の各荷重受け部52の先端側がそれぞれ当接する一対の支持部72が形成されている。一方、制御基板カバー70の裏側(ギヤケース40側)には、図5(b)に示すように、ギヤケース40側に突出した環状突起73が一体に形成され、環状突起73には、ギヤケース40側にさらに突出した複数(合計6個)の円柱突起74が一体に形成されている。各円柱突起74は環状突起73の周方向に沿って等間隔(60°間隔)で設けられ、各円柱突起74には、固定ワッシャWが弛む等して出力軸32が軸方向(ギヤカバー50側)に移動した際に、ウォームホイール31が摺接するようになっている。
制御基板カバー70には、さらに断面が円弧形状のウォームカバー部75が一体に形成されている。このように制御基板カバー70は、ウォームホイール31とウォーム23aとの噛み合い部分を覆うよう設けられ、これによりウォームホイール31とウォーム23aとの噛み合い部分に塗布されたグリス(図示せず)が、制御基板60に飛散するのを防止して、ワイパモータ14が誤作動等するのを防止している。
図7は、出力軸32の軸方向に荷重(外力)が負荷されていない状態、つまりワイパモータ14が停止している状態(基準状態)を示している。図7に示すように、ワイパモータ14が基準状態にある場合において、ウォームホイール31と各円柱突起74との間の距離はL1となっており、出力軸32がその軸方向から荷重を受けて固定ワッシャWが弛んだ際に、ウォームホイール31は距離L1の分、制御基板カバー70側に移動できるようになっている。つまり、距離L1は、本発明における出力軸の移動距離を構成している。
第1センサマグネット31cと制御基板60の各絶対位置センサ61との離間距離は、ウォームホイール31と各円柱突起74との間の距離L1よりも長い距離L2に設定されている(L2>L1)。つまり、出力軸32の軸方向に荷重が負荷されて固定ワッシャWが弛み、ウォームホイール31が制御基板カバー70側に移動したとしても、ウォームホイール31は距離L1を移動したところで各円柱突起74に当接し、それ以上のウォームホイール31の制御基板カバー70側への移動が規制される。したがって、第1センサマグネット31cが各絶対位置センサ61に接触することは無い。
次に、出力軸32からの荷重の伝達経路について述べる。運転者等によりワイパモータ14を作動させ、各ワイパ部材13の作動抵抗等に起因して出力軸32に軸方向から荷重が負荷されて固定ワッシャWが弛むと、図中破線矢印Mに示すように出力軸32とともにウォームホイール31が制御基板カバー70側に移動する。すると、ウォームホイール31と各円柱突起74とが当接するようになる。このとき、ウォームホイール31は各円柱突起74に摺接するが、各円柱突起74とウォームホイール31との接触面積は小さいため、ウォームホイール31の回転抵抗の増大を最小限に抑えている。したがって、ウォームホイール31はスムーズに回転することができる。
各円柱突起74に伝達された出力軸32からの荷重は、図中破線矢印Fに示すように、環状突起73および各支持部72を介してギヤカバー50の各荷重受け部52に伝達される。このように、各荷重受け部52(ギヤカバー50)が荷重を受けることで、当該荷重をギヤカバー50に逃がすことができる。また、荷重受け部52を各円柱突起74の近くに配置することで、制御基板カバー70の撓みを防止することができる。ここで、荷重を伝達する各円柱突起74,環状突起73および各支持部72は、本発明における荷重伝達部を構成している。
なお、出力軸32には、ウォームホイール31を傾斜させる方向に作用する荷重が負荷される場合もあるが、各円柱突起74を環状突起73の周方向に沿って等間隔で設けている。したがって、ウォームホイール31を傾斜させること無く、出力軸32からの荷重を効率良く各荷重受け部52に伝達することができる。
以上詳述したように、実施の形態に係るワイパモータ14によれば、ウォームホイール31のギヤカバー50側に第1センサマグネット31cを設け、ウォームホイール31とギヤカバー50との間に第1センサマグネット31cと対向してウォームホイール31の回転に伴う磁極の変化を検出する絶対位置センサ61を有する制御基板60を設け、ギヤカバー50のウォームホイール31側に出力軸32から伝達される荷重を受ける荷重受け部52を設けた。したがって、出力軸32を移動させようとする荷重を荷重受け部52が受けるので、ウォームホイール31の制御基板60側への移動を抑制できる。これにより、ウォームホイール31の第1センサマグネット31cが制御基板60の絶対位置センサ61に接触して、当該絶対位置センサ61が故障するのを確実に防止できる。
また、実施の形態に係るワイパモータ14によれば、第1センサマグネット31cと絶対位置センサ61との離間距離L2を、荷重受け部52により荷重を受けるまでの出力軸32の移動距離L1よりも長くしたので、出力軸32に伝達される荷重により出力軸32が移動したとしても、荷重受け部52により出力軸32がそれ以上移動するのを規制できる。よって、制御基板60の絶対位置センサ61が故障するのをより確実に防止できる。
さらに、実施の形態に係るワイパモータ14によれば、制御基板60とウォームホイール31との間に、ウォームホイール31のマグネット部31bが貫通する貫通孔71を有する制御基板カバー70を設け、制御基板カバー70に、荷重を荷重受け部52に伝達する円柱突起74,環状突起73および支持部72を設けたので、出力軸32に伝達される荷重を、円柱突起74,環状突起73および支持部72を介して荷重受け部52に伝達できる。また、制御基板カバー70により、ウォームホイール31等に塗布したグリスが制御基板60に飛散するのを防止できる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施の形態においては、出力軸32に荷重が負荷された際に、出力軸32(ウォームホイール31)を移動距離L1の分、移動できるものを示したが、本発明はこれに限らず、移動距離L1を略ゼロとなるようにしても良い。この場合、ウォームホイール31を制御基板60に対して移動不可とできるので、第1センサマグネット31cの絶対位置センサ61への接触をより確実に防止できる。また、ワイパモータの出力軸32の軸方向に沿う厚み寸法をより詰めて、ワイパモータをさらに小型化することができる。
また、上記実施の形態においては、制御基板カバー70の環状突起73に、その周方向に沿って等間隔で合計6個の円柱突起74を設けたものを示したが、本発明はこれに限らず、環状突起73に設ける円柱突起の個数は任意に設定できる。つまり、ウォームホイール31と各円柱突起との摺動抵抗が大きいようであれば、例えば合計4個の円柱突起を設けて摺動抵抗の増大を抑えるようにしても良い。逆に、ウォームホイール31の回転トルクが大きいワイパモータであれば、例えば合計10個の円柱突起を設けても良い。
さらに、上記実施の形態においては、荷重伝達部としての円柱突起74を円柱としたものを示したが、本発明はこれに限らず、断面が三角形形状や四角形形状等多角形形状に形成しても良いし、環状突起73の周方向に沿う略円弧形状に形成しても良い。
また、上記実施の形態においては、環状突起73に各円柱突起74を設けたものを示したが、本発明はこれに限らず、各円柱突起74を省略し、環状突起73をウォームホイール31に直接摺接させるようにしても良い。この場合、環状突起73の径方向に沿う厚み寸法を薄くするのが望ましく、これにより環状突起73とウォームホイール31との摺動抵抗の増大を抑制できる。
さらに、上記実施の形態においては、本発明のモータ装置としてワイパモータに適用したものを示したが、本発明はこれに限らず、パワーウィンド装置やパワースライドドア装置等の駆動源として用いられる減速機構を備えたモータ装置にも適用することができる。
また、上記実施の形態においては、モータ装置としてのワイパモータ14を、車両10のフロントガラス11を払拭するワイパ装置の駆動源としたものを示したが、本発明はこれに限らず、自動車等の車両のリヤワイパ装置や、鉄道車両や航空機等のワイパ装置の駆動源としても用いることができる。
10 車両
11 フロントガラス
11a 払拭範囲
12 ワイパ装置
13 ワイパ部材
13a ワイパブレード
14 ワイパモータ(モータ装置)
15 リンク機構
15a 駆動レバー
16 締結ネジ
20 モータ部
21 ヨーク
22 アーマチュア
23 アーマチュア軸
23a ウォーム(減速機構)
30 ギヤ部
31 ウォームホイール(減速機構)
31a ギヤ歯
31b マグネット部
31c 第1センサマグネット(マグネット)
32 出力軸
33 第2センサマグネット
40 ギヤケース
50 ギヤカバー
51 コネクタ接続部
52 荷重受け部
53 固定部
53a 突起部
53b ネジ孔
54 連通孔
55 ブリザキャップ
60 制御基板
61 絶対位置センサ(センサ)
62 回転センサ
63 装着孔
70 制御基板カバー
71 貫通孔
72 支持部(荷重伝達部)
73 環状突起(荷重伝達部)
74 円柱突起(荷重伝達部)
75 ウォームカバー部
H 孔
T 導電部材
W 固定ワッシャ
EP 電子部品

Claims (2)

  1. アーマチュア軸を有するモータ部と、前記アーマチュア軸の回転を減速して出力する減速機構を有するギヤ部とを備えたモータ装置であって、
    前記減速機構を形成し、出力軸を有するウォームホイールと、
    有底状に形成され、前記ウォームホイールを回転自在に収容するギヤケースと、
    前記ギヤケースの開口部を閉塞するギヤカバーと、
    前記ウォームホイールの前記ギヤカバー側に設けられるマグネットと、
    前記ウォームホイールと前記ギヤカバーとの間に設けられ、前記マグネットと対向して前記ウォームホイールの回転に伴う磁極の変化を検出するセンサを有する制御基板と、
    前記ギヤカバーの前記ウォームホイール側に設けられ、前記出力軸から伝達される荷重を受ける荷重受け部と
    前記制御基板と前記ウォームホイールとの間に設けられ、前記ウォームホイールのマグネット部が貫通する貫通孔を有する制御基板カバーと、
    前記制御基板カバーに設けられ、前記荷重を前記荷重受け部に伝達する荷重伝達部とを備えることを特徴とするモータ装置。
  2. 請求項1記載のモータ装置において、前記マグネットと前記センサとの離間距離を、前記荷重受け部により前記荷重を受けるまでの前記出力軸の移動距離よりも長くすることを特徴とするモータ装置。
JP2010100749A 2010-04-26 2010-04-26 モータ装置 Active JP5595100B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010100749A JP5595100B2 (ja) 2010-04-26 2010-04-26 モータ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010100749A JP5595100B2 (ja) 2010-04-26 2010-04-26 モータ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011234453A JP2011234453A (ja) 2011-11-17
JP5595100B2 true JP5595100B2 (ja) 2014-09-24

Family

ID=45323197

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010100749A Active JP5595100B2 (ja) 2010-04-26 2010-04-26 モータ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5595100B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10320265B2 (en) 2009-07-30 2019-06-11 Mitsuba Corporation Wiper motor
BR112012002026B1 (pt) 2009-07-30 2020-02-04 Mitsuba Corp motor com mecanismo de redução de velocidade
JP6545169B2 (ja) 2014-07-15 2019-07-24 株式会社ミツバ ブラシレスワイパモータおよびその組立方法
JP6305312B2 (ja) * 2014-10-27 2018-04-04 株式会社ミツバ 駆動装置
JP6608387B2 (ja) * 2014-11-10 2019-11-20 株式会社ミツバ 減速機構付モータ
JP6431774B2 (ja) 2015-01-19 2018-11-28 株式会社ミツバ 駆動装置
DE102015202031A1 (de) * 2015-02-05 2016-08-11 Robert Bosch Gmbh Antriebseinheit für ein Wischersystem
JP6398815B2 (ja) * 2015-03-17 2018-10-03 株式会社デンソー 減速機付モータ
JP6527776B2 (ja) * 2015-07-30 2019-06-05 株式会社ミツバ モータ装置
JP6923178B2 (ja) * 2016-06-23 2021-08-18 ミネベアミツミ株式会社 回転装置
JP6949685B2 (ja) 2017-11-29 2021-10-13 株式会社ミツバ モータ装置
CN109378942A (zh) * 2018-11-20 2019-02-22 瑞安市远翔电机制造有限公司 一种降噪消音的雨刮电机

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2607872Y2 (ja) * 1993-03-19 2003-05-12 自動車電機工業株式会社 ワイパモータのオートストップスイッチ
JP2005146567A (ja) * 2003-11-12 2005-06-09 Sumitomo (Shi) Construction Machinery Manufacturing Co Ltd クレーン仕様の油圧ショベル。
JP5129477B2 (ja) * 2006-12-21 2013-01-30 株式会社ミツバ ワイパモータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011234453A (ja) 2011-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5595100B2 (ja) モータ装置
JP6545169B2 (ja) ブラシレスワイパモータおよびその組立方法
EP2475079B1 (en) Wiper motor
JP6634372B2 (ja) ブラシレスワイパモータ
US10797561B2 (en) Brushless wiper motor
CN107112823B (zh) 无刷雨刷电机
JP4835952B2 (ja) 車両用ドアロック駆動装置
WO2015045003A1 (ja) ブラシレスワイパモータ
JP6608387B2 (ja) 減速機構付モータ
JP4311722B2 (ja) 減速機構付き電動モータ
US10071710B2 (en) Wiper apparatus
EP3089334B1 (en) Wiper motor
JP2010100122A (ja) ワイパモータおよびワイパ装置
JP6410393B2 (ja) ワイパモータ
JP5706104B2 (ja) モータ装置
JP6095662B2 (ja) ワイパモータ
JP2010154736A (ja) 減速機構付モータ
JP2010188841A (ja) ワイパ装置
JP2008094374A (ja) ワイパ装置
JP2017131014A (ja) ブラシレスモータ
JP2007259605A (ja) 減速機構付モータ
JP2021048661A (ja) ブラシレスモータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130315

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140128

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140327

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140715

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140805

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5595100

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150