JP4159797B2 - 電動モータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子回路により構成される制御装置を有する電動モータに関する。
【0002】
【従来の技術】
電動モータは、電源から供給される電流を機械的な回転運動に変換して出力する機器であり、ワイパなどの自動車用部品から、OA、AV機器などの民生機器にいたるまで幅広く用いられている。
【0003】
このような電動モータの一種であるブラシ付き直流モータのモータ本体はヨークを有している。このヨークの内周面には永久磁石が固定されており、ヨークの内部に磁束を供給するようになっている。また、ヨーク内には、磁束中に位置して回転自在に電機子としてのロータが収容されており、このロータには複数のアマチュアコイルが設けられている。また、ロータの回転軸には複数の整流子片が放射状に取り付けられた整流子が軸着されており、この整流子にはブラシホルダに支持された複数のブラシが摺接されるようになっている。そして、これらのブラシに直流電流を供給することにより、整流子により整流された電流がアマチュアコイルに供給され、永久磁石の磁界中に位置するアマチュアコイルに電磁力が発生してロータが回転されるようになっている。
【0004】
このようなブラシ付き直流モータでは、モータ本体には、その作動を制御するためのモータコントローラが接続されている。モータコントローラはモータ本体とは別体に設けられており、その内部には電子回路、例えば自動車に装備されるワイパ装置に用いられるブラシ付き直流モータの場合には、ロータの回転方向の切り換えや間欠動作をさせるための平板状の配線基盤が設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このようなブラシ付き直流モータでは、モータコントローラはモータ本体とは別体に設けられており、モータ本体に対してコネクタ等を有する配線で接続されるようになっている。そのため、モータ本体以外にモータコントローラの筐体や配線基板さらにコネクタや配線などの部品が必要となり、このブラシ付き直流モータのコスト低減の妨げとなっていた。
【0006】
また、モータ本体の取り付け部とは別にモータコントローラ取付部を確保しなければならないため、このブラシ付き直流モータの設置の自由度を狭めることになっていた。
【0007】
本発明の目的は、部品点数を減らしてコストを低減した電動モータを提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、設置の自由度を高めた電動モータを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の電動モータは、電気エネルギを機械的な回転エネルギに変換する電動モータであって、磁束を供給する界磁システムとアマチュアコイルが設けられた電機子とを収容するモータハウジングを有するモータ本体と、前記モータハウジングの内周面に形成される絶縁層と該絶縁層上に形成される配線と該配線に実装される電子部品とにより前記モータハウジングの内周面に形成され、前記モータ本体を制御する電子回路とを有することを特徴とする。
【0011】
本発明の電動モータは、前記モータハウジングを底付き円筒状に形成された継鉄と前記継鉄の開口端に取り付けられる底付き円筒状に形成された蓋部材とにより形成し、前記電子回路を前記蓋部材の内周面に形成したことを特徴とする。
【0012】
本発明の電動モータは、前記蓋部材が放熱性材料により形成されていることを特徴とする。
【0013】
本発明の電動モータは、前記蓋部材に取り付けられるブラシホルダと、前記ブラシホルダに固定され前記蓋部材と対向する位置に接続端子が設けられたブラシ保持部と、前記ブラシ保持部に支持されて前記電機子の回転軸に軸着された整流子と摺接するブラシとを有し、前記ブラシホルダを前記蓋部材に取り付けることにより前記接続端子と前記電子回路とが接続されることを特徴とする。
【0014】
本発明の電動モータは、電気エネルギを機械的な回転エネルギに変換する電動モータであって、磁束を供給する界磁システムとアマチュアコイルが設けられた電機子とを収容するモータハウジングを有するモータ本体と、前記電機子が固定され、前記モータハウジングに回転自在に支持された回転軸と、前記回転軸に軸着され、前記アマチュアコイルと接続された整流子と、底付き円筒状に形成され、前記モータハウジングの内部に設けられ前記整流子に摺接するブラシを保持するブラシホルダと、前記ブラシホルダの外周面もしくは底面の少なくとも何れか一方に形成される絶縁層と該絶縁層上に形成される配線と該配線に実装される電子部品とにより前記ブラシホルダの外周面もしくは底面の少なくとも何れか一方に形成され、前記モータ本体を制御する電子回路とを有することを特徴とする。
【0016】
本発明の電動モータは、前記ブラシホルダが放熱性および耐電磁性を有する材料により形成されていることを特徴とする。
【0017】
本発明の電動モータは、前記ブラシホルダを金属板にて形成し、前記ブラシホルダが樹脂にて覆われていることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0019】
図1は本発明の実施の形態であるブラシ付き直流モータを示す断面図であり、図2は図1に示すブラシ付き直流モータのA−A断面を示す断面図である。また、図3は図1に示すブラシ付き直流モータの作動を制御するモータコントローラの制御体系を示す電子回路ブロック図であり、図4は図3に示すモータコントローラが実装されたフロントブラケットを示す斜視図である。
【0020】
図1に示す電動モータとしてのブラシ付き直流モータは、自動車に装備されるワイパ装置に用いられるものであり、このブラシ付き直流モータのモータ本体1はモータハウジング2を有している。このモータハウジング2は継鉄としてのヨーク3を有しており、このヨーク3は深絞り鋼板をプレスで絞ることにより底付き円筒状に形成されている。また、ヨーク3の開口端には図示しない締結部材により蓋部材としてのフロントブラケット4が取り付けられている。このフロントブラケット4は放熱性材料としてのアルミニウム合金製となっており、ダイキャストにより底付き円筒状に形成されている。なお、本実施の形態においては、フロントブラケット4はアルミニウム合金にて形成されているが、これに限らず、放熱性を有する材料であれば他の金属や樹脂等にて形成するようにしてもよい。
【0021】
ヨーク3の内周面には互いに異なる磁極を向かい合わせて配置された界磁システムとしての2つのセグメント形の永久磁石5,6が収容されており、ヨーク3の内部に磁束が供給されるようになっている。この磁束中に位置して、ヨーク3の内部には電機子としてのアマチュア7が収容されている。アマチュア7は回転軸としてのシャフト8を有しており、シャフト8はヨーク3の底部3aとフロントブラケット4に形成された貫通孔4aとに設けられた自動調心形の軸受9,10に支持されている。これにより、アマチュア7はヨーク3内で回転自在となっている。そして、シャフト8の先端は貫通孔4aから外部に突出し、図示しない減速機構を介して図示しないワイパ軸に接続されている。
【0022】
シャフト8には多数のアマチュア抜板を積み重ねて形成されたアマチュアコア11が軸着されており、このアマチュアコア11の外周には12個のスロット11aが形成されている。これらのスロット11aには、それぞれ表面が絶縁処理された銅線が巻き付けられてアマチュアコイル12が形成されている。なお、本実施の形態においてはアマチュアコア11の外周には12個のスロット11aが形成されているが、これに限らず、モータ本体1の仕様に応じて任意の個数とすることができる。
【0023】
また、シャフト8には、アマチュアコア11の図中左側に位置して整流子としてのコミュテータ13が軸着されている。このコミュテータ13はシャフト8に固定された胴部13aとこの胴部13aの外周に放射状に配置された整流子片13bとにより構成されており、それぞれの整流子片13bはアマチュアコイル12に接続されている。
【0024】
フロントブラケット4の内部には底付き円筒状に形成されたブラシホルダとしてのブラシホルダユニット14が取り付けられており、このブラシホルダユニット14には2つのブラシ保持部15が固定されている。これらのブラシ保持部15は、それぞれスプリング16によりコミュテータ13の整流子片13bに向けて付勢された状態で摺接するブラシ17を支持している。つまり、ブラシ17はブラシ保持部15を介してブラシホルダユニット14に保持されている。また、それぞれのブラシ保持部15のフロントブラケット4の内周面と対向する位置には、それぞれフロントブラケット4の径方向に弾性変形可能に形成された接続端子18が設けられており、これらの接続端子18はそれぞれブラシ17に対して電気的に接続されている。したがって、接続端子18に電流を供給すると、それぞれのブラシ17とコミュテータ13とを介して整流された電流が磁束中に位置するアマチュアコイル12に流れることになり、フレミングの左手の法則によりアマチュア7に回転力が発生することになる。つまり、アマチュアコイル12に供給される電気エネルギはアマチュア7の機械的な回転エネルギに変換されることになる。なお、本実施の形態においては、ブラシ保持部15に支持されるブラシ17は2つ設けられているがこれに限らず、複数個であればいくつであってもよい。
【0025】
アマチュア7の回転は図示しない減速機構を介してワイパ軸に伝達されるようになっている。そのため、ワイパ軸を揺動運動させるためには、それぞれのブラシ17に供給する電流の方向を所定のタイミングで切り換えることが必要であり、また、ワイパ装置を一定間隔で作動させる間欠動作を行う際には、それぞれのブラシ17に電流を供給するタイミングを調整する必要がある。
【0026】
そのため、フロントブラケット4の内部にはモータ本体1を制御する制御装置としてのモータコントローラ19が設けられている。つまり、このモータコントローラ19により、モータ本体1に供給する電流つまりアマチュアコイル12に供給する電流が制御されるようになっている。
【0027】
図3に示すように、このモータコントローラ19は通信部20と制御部21およびドライバ部22を有しており、これらのモータコントローラ19を構成する各部は電子回路により形成されている。これらの電子回路は、図4に示すように、フロントブラケット4の内周面に形成された絶縁層23上に形成された配線に電子部品を実装することにより形成されている。また、それぞれのブラシ保持部15に取り付けられた接続端子18は、ブラシホルダユニット14をフロントブラケット4に取り付けることにより、モータコントローラ19のドライバ部22を形成する電子回路と接触するようになっている。
【0028】
このように、ブラシ付き直流モータのモータコントローラ19はフロントブラケット4の内周面に設けられているので、モータコントローラ19とモータ本体1とを接続するコネクタや配線等、さらにモータコントローラ19を構成する本体の筐体や配線基板などが不要となる。したがって、このブラシ付き直流モータの部品点数は減少することになり、そのコストを低減することができる。
【0029】
また、モータコントローラ19はモータ本体1に内蔵されることになるので、自動車の限られたスペース内において、モータコントローラ19の取付部を別途考慮する必要がない。したがって、このブラシ付き直流モータの設置の自由度が高められることになる。
【0030】
さらに、フロントブラケット4はアルミニウム合金により形成されているため、その放熱性が高い。したがって、フロントブラケット4に実装された電子回路の放熱性は向上されることになり、放熱構造を簡素化してこのブラシ付き直流モータを小型化することができる。
【0031】
さらに、それぞれのブラシ17とモータコントローラ19とは、ブラシホルダユニット14をフロントブラケット4に取り付けることにより、それぞれの接続端子18を介して接続されることになる。したがって、従来のようにそれぞれのブラシ17とモータコントローラ19とを接続するための溶接作業等が不要となり、このブラシ付き直流モータの組み立て工数を低減することができる。さらに、それぞれのブラシ17に発生する熱は接続端子18を介してフロントブラケット4に放熱されることになるため、ブラシ17の特性や寿命が向上することになる。
【0032】
モータコントローラ19の通信部20はフロントブラケット4に形成された接続部4bを介してECU(エレクトロニックコントロールユニット)24と接続されており、このECU24には図示しないワイパスイッチからの動作指令が入力されるようになっている。したがって、通信部20に接続された制御部21には、図示しないワイパスイッチからの動作指令すなわち、ワイパ装置の停止と始動および間欠動作の作動指令が、ECU24と通信部20とを介して入力されるようになっている。
【0033】
制御部21には制御部本体25とプリドライバ26とが設けられており、ECU24からの作動指令を受けた制御部本体25は、この作動指令に応じた所定のゲート信号Gを発するようにプリドライバ26を制御することになる。
【0034】
ドライバ部22を構成する4つのパワースイッチング素子27〜30はブリッジ回路を構成しており、この回路には車両に搭載されたバッテリ31に接続されている。これらのパワースイッチング素子27〜30はゲート信号Gが入力されると通電可能な状態となり、したがって、プリドライバ26からのゲート信号Gが入力されるパワースイッチング素子を、それぞれパワースイッチング素子27とパワースイッチング素子30もしくはパワースイッチング素子28とパワースイッチング素子29とに切り換えることにより、ドライバ部22から出力する電流の方向を切り換えることができる。また、全てのパワースイッチング素子27〜30を通電不能とすることで、それぞれのブラシ17への電流の供給を停止することができる。これらのパワースイッチング素子としては、トランジスタやサイリスタ等を用いるようにしてもよい。
【0035】
ドライバ部22の電子回路には、それぞれのブラシ保持部15に取り付けられた接続端子18に接触するようになっており、この接触点においてドライバ部22から出力される電流がブラシ17に供給されるようになっている。したがって、ECU24からの作動指令にしたがって発せられるゲート信号Gにより、このドライバ部22からブラシ17に向けて、所定の方向に制御された電流が供給されることになる。また、これらのパワースイッチング素子27〜30の作動状態は随時制御部本体25に向けてフィードバックされている。
【0036】
このように、このモータコントローラ19により、ブラシ17を介してアマチュアコイル12に供給される電流を制御することにより、モータ本体1が制御されることになる。つまり、モータコントローラ19によりこのブラシ付き直流モータの回転を制御して、ワイパ装置に所定の動作を行わせることができる。
【0037】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。たとえば、前記実施の形態では、本発明を自動車のワイパ装置に用いられるブラシ付き直流モータに適用した場合を示しているが、これに限らず、ブラシレス直流モータやACモータなど、制御装置を有する電動モータであればいずれのものに適用してもよい。
【0038】
図5は本発明の他の実施の形態であるブラシ付き直流モータを示す断面図であり、図6は図5に示すブラシホルダの詳細を示す一部切欠斜視図である。なお、図5、図6においては、前述した部材に対応する部材には同一の符号が付されている。
【0039】
図5に示すブラシ付き直流モータのモータ本体32は、その基本的な構造においては図1に示すブラシ付き直流モータと同様となっている。そして、図5に示すブラシ付き直流モータでは、図1に示すブラシ付き直流モータにおいてフロントブラケット4の内周面に実装されていたモータコントローラ19をブラシホルダユニット33を構成するブラシホルダ34に設けるようにしている。
【0040】
図5に示すように、モータ本体32におけるブラシホルダユニット33はフロントブラケット4の内部に設けられている。このブラシホルダユニット33は、図6にその詳細を示すように、放熱性および耐電磁性を有する材料としての金属板を絞り加工することにより底付き円筒状に形成されたブラシホルダ34とブラシホルダ34を覆うように形成された樹脂部35とにより形成されている。なお、本実施の形態においては、ブラシホルダ34は金属板にて形成されているが、これに限らず、放熱性および耐電磁性を有する材料であれば他の金属や樹脂等により形成するようにしてもよい。
【0041】
ブラシホルダユニット33の外径寸法はフロントブラケット4の内径寸法とほぼ同等に形成され、また、フロントブラケット4との取付部やフロントブラケット4に形成された接続部4bへの嵌め込み部などが形成されている。したがって、このブラシホルダユニット33をフロントブラケット4に組み付ける際の位置決めは容易となり、このブラシホルダ34のモータ本体32に対する組付性が向上している。
【0042】
モータコントローラ19としては、図1に示すブラシ付き直流モータの場合と同様なものが用いられている。つまり、モータコントローラ19は、図3に示すように、通信部20と制御部21とドライバ部22とを有しており、これらのモータコントローラ19を構成する各部は電子回路により形成されている。そして、これらの電子回路は、図6に示すように、ブラシホルダ34の外周面34aおよび底面34b上に形成されて樹脂部35の内部に位置してブラシホルダユニット33と一体となっている。また、ブラシホルダ34と電子回路との間には絶縁層36が形成されており、ブラシホルダ34と電子回路とは互い電気的に絶縁されている。なお、本実施の形態においては、モータコントローラ19はブラシホルダ34の外周面34aおよび底面34b上に形成されているが、これに限らず、外周面34aと底面34bとのいずれか一方にのみ形成するようにしてもよい。
【0043】
このように、ブラシ付き直流モータのモータコントローラ19はモータハウジング2の内部に位置するブラシホルダ34上に設けられているため、モータコントローラ19とモータ本体32とを接続するコネクタや配線等、さらにモータコントローラ19を構成する本体の筐体や配線基板などが不要となる。したがって、このブラシ付き直流モータの部品点数は減少することになり、そのコストが低減することになる。
【0044】
また、モータコントローラ19はモータ本体32に内蔵されることになるので、自動車の限られたスペース内において、モータコントローラ19の取付部を別途考慮する必要がない。したがって、このブラシ付き直流モータの設置の自由度が高められることになる。
【0045】
さらに、ブラシホルダ34は底付き円筒状に形成されているので、電子回路をその底面34b上だけではなく外周面34aにも形成することができる。したがって、ブラシホルダ34上における電子回路の実装面を増加することができ、より複雑な電子回路を形成することができる。
【0046】
さらに、ブラシホルダ34とモータコントローラ19とは一体に樹脂成形されてブラシホルダユニット33とされているので、ブラシホルダユニット33の外部形状を従来のブラシ付き直流モータのブラシホルダと同様な形状とすることにより、従来のブラシ付き直流モータに容易にこの発明を適用することができる。
【0047】
さらに、ブラシホルダ34を金属製としたことにより、整流子片13bとブラシ17との摺接面から発生する整流ノイズやアマチュア7による回転磁界の放射ノイズはブラシホルダ34により遮蔽されることになる。したがって、モータコントローラ19を構成する電子部品に対するノイズの影響は低減され、モータコントローラ19の誤作動が防止されることになる。また、この整流ノイズが外部に放射されることを防ぐことにもなる。
【0048】
ブラシホルダ34のコミュテータ13と対向する位置には磁気センサ37が取り付けられており、コミュテータ13の先端には磁石38が取り付けられている。磁気センサ37はモータコントローラ19の電子回路に接続されており、アマチュア7と一体に回転する磁石38に反応して、このブラシ付き直流モータの回転数を検出することができるようになっている。磁気センサ37により検出された回転数は、随時制御部本体25に向けてフィードバックされるようになっており、より精度の高い制御を可能としている。このような構造とすることにより、モータ本体32の外形寸法を変えずにアマチュア7の回転数を検出するセンサ機能を付加することができる。また、この磁気センサ37および磁石38の数を増減させることにより、インクリメンタル型やアブソリュート型の選択が容易に可能となる。なお、本実施の形態では磁気センサ37と磁石38とにより構成されるセンサを用いているがこれに限らず、光学式のセンサや接触式のセンサなど他の方式のセンサを用いてもよい。
【0049】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、従来、モータ本体とは別体に設けられていた制御装置をモータ本体に内蔵することができるため、制御装置の筐体や配線基板さらにコネクタや配線などの部品が不要となり、この電動モータの部品点数を減らしてコストを低減することができる。
【0051】
また、本発明によれば、制御装置はモータ本体に内蔵されるため、制御装置の取付部を別に設ける必要がなく、この電動モータの設置の自由度を高めることができる。
【0052】
さらに、本発明によれば、制御装置の電子回路は放熱性材料により形成された蓋部材の内周面に直接構成されるので、電子回路の放熱性が向上することになり、放熱構造を簡素化してこの電動モータを小型化することができる。また、電子回路や蓋部材の設計自由度を向上することができる。
【0053】
さらに、本発明によれば、ブラシホルダを蓋部材に取り付けることにより接続端子と制御装置とが接続されるので、溶接やコネクタ等が不要となり、この電動モータの組み立て工数を低減することができる。また、ブラシに発生する熱は蓋部材に放熱されることになり、ブラシの特性や寿命を向上することができる。
【0054】
さらに、本発明によれば、制御装置をブラシホルダ上に設けてこれらを一体に樹脂成形したことにより、従来のブラシ付き直流モータのブラシホルダとの互換性を持たせることができるため、従来のブラシ付き直流モータの形状を変更せずにこの発明を適用することができる。また、蓋部材とブラシホルダとの組付性を向上することができる。
【0055】
さらに、本発明によれば、ブラシホルダを底付き円筒状に形成したことにより、制御装置を構成する電子回路の実装面が増加することになるため、より複雑な電子回路を形成することができる。
【0056】
さらに、本発明によれば、ブラシホルダは放熱性および耐電磁性を有する材料により形成されるので、整流子とブラシとの摺接面から発生する整流ノイズや電機子等による回転磁界の放射ノイズはこのブラシホルダにより遮蔽されることになり、モータコントローラを構成する電子部品の誤作動や、この整流ノイズが外部に放射されることを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であるブラシ付き直流モータを示す断面図である。
【図2】図1に示すブラシ付き直流モータのA−A断面を示す断面図である。
【図3】図1に示すブラシ付き直流モータの作動を制御するモータコントローラの制御体系を示す電子回路ブロック図である。
【図4】図3に示すモータコントローラが実装されたフロントブラケットを示す斜視図である。
【図5】本発明の他の実施の形態であるブラシ付き直流モータを示す断面図である。
【図6】図5に示すブラシホルダの詳細を示す一部切欠斜視図である。
【符号の説明】
1 モータ本体
2 モータハウジング
3 ヨーク
3a 底部
4 フロントブラケット
4a 貫通孔
4b 接続部
5,6 永久磁石
7 アマチュア
8 シャフト
9,10 軸受
11 アマチュアコア
11a スロット
12 アマチュアコイル
13 コミュテータ
13a 胴部
13b 整流子片
14 ブラシホルダユニット
15 ブラシ保持部
16 スプリング
17 ブラシ
18 接続端子
19 モータコントローラ
20 通信部
21 制御部
22 ドライバ部
23 絶縁層
24 ECU
25 制御部本体
26 プリドライバ
27〜30 パワースイッチング素子
31 バッテリ
32 モータ本体
33 ブラシホルダユニット
34 ブラシホルダ
34a 外周面
34b 底面
35 樹脂部
36 絶縁層
37 磁気センサ
38 磁石
G ゲート信号

Claims (7)

  1. 電気エネルギを機械的な回転エネルギに変換する電動モータであって、
    磁束を供給する界磁システムとアマチュアコイルが設けられた電機子とを収容するモータハウジングを有するモータ本体と、
    前記モータハウジングの内周面に形成される絶縁層と該絶縁層上に形成される配線と該配線に実装される電子部品とにより前記モータハウジングの内周面に形成され、前記モータ本体を制御する電子回路とを有することを特徴とする電動モータ。
  2. 請求項記載の電動モータにおいて、前記モータハウジングを底付き円筒状に形成された継鉄と前記継鉄の開口端に取り付けられる底付き円筒状に形成された蓋部材とにより形成し、前記電子回路を前記蓋部材の内周面に形成したことを特徴とする電動モータ。
  3. 請求項記載の電動モータにおいて、前記蓋部材が放熱性材料により形成されていることを特徴とする電動モータ。
  4. 請求項2または3記載の電動モータにおいて、前記蓋部材に取り付けられるブラシホルダと、前記ブラシホルダに固定され前記蓋部材と対向する位置に接続端子が設けられたブラシ保持部と、前記ブラシ保持部に支持されて前記電機子の回転軸に軸着された整流子と摺接するブラシとを有し、前記ブラシホルダを前記蓋部材に取り付けることにより前記接続端子と前記電子回路とが接続されることを特徴とする電動モータ。
  5. 電気エネルギを機械的な回転エネルギに変換する電動モータであって、
    磁束を供給する界磁システムとアマチュアコイルが設けられた電機子とを収容するモータハウジングを有するモータ本体と、
    前記電機子が固定され、前記モータハウジングに回転自在に支持された回転軸と、
    前記回転軸に軸着され、前記アマチュアコイルと接続された整流子と、
    底付き円筒状に形成され、前記モータハウジングの内部に設けられ前記整流子に摺接するブラシを保持するブラシホルダと
    前記ブラシホルダの外周面もしくは底面の少なくとも何れか一方に形成される絶縁層と該絶縁層上に形成される配線と該配線に実装される電子部品とにより前記ブラシホルダの外周面もしくは底面の少なくとも何れか一方に形成され、前記モータ本体を制御する電子回路とを有することを特徴とする電動モータ。
  6. 請求項記載の電動モータにおいて、前記ブラシホルダが放熱性および耐電磁性を有する材料により形成されていることを特徴とする電動モータ。
  7. 請求項記載の電動モータにおいて、前記ブラシホルダを金属板にて形成し、前記ブラシホルダが樹脂にて覆われていることを特徴とする電動モータ。
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