JP2010272565A - リードフレーム及びその製造方法及びそれを用いた半導体発光装置 - Google Patents

リードフレーム及びその製造方法及びそれを用いた半導体発光装置 Download PDF

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Abstract

【課題】発光素子からの光を反射する光反射リングを有するリードフレームを低コストで製造する。
【解決手段】表面側の上部構造と裏面側の下部構造とが一体となり、かつ、互いに離反した複数の構造体で形成されたリードフレームと、前記リードフレームを取り囲む同じ厚さの充填樹脂を有し、前記上部構造がパッド部2とリード部2aを有し、前記下部構造が、前記パッド部2と一体の放熱部3と、前記リード部2aと一体の放熱部3aを有し、前記上部構造の側面部には、前記リードフレームの表面側から裏面側の方向に広がる段差状部又はテーパー状部を有し、前記下部構造の側面部には、前リードフレームの裏面側から表面側の方向に広がる段差状部又はテーパー状部を有し、前記パッド部2及びリード部2aの外側に、前記パッド部に面する斜面の内周面を有する、前記充填樹脂と一体に形成された光反射リング4aを有するリードフレームを製造する。
【選択図】図6

Description

本発明は、LED(Light Emitting Diode)を担持、搭載するリードフレーム及びその製造方法及びそれを用いた半導体発光装置に関する。
一般的に、半導体集積回路やLED発光素子などの電子素子を担持、搭載するためのリードフレームは、板状の鉄−ニッケル等の合金薄板、銅−ニッケル−錫等の合金薄板からなるリードフレーム用金属材料を、その片面又は両面から塩化第二鉄等のエッチャントを用いてフォトエッチング加工して製造され、半導体集積回路やLEDチップを搭載するためのパッド部(アイランド部)と、該パッド部とは絶縁状態に離反し、電子素子と電気的に接続が行われるインナーリード部及びアウトリード部を備えている。
上記リードフレームのパッド部は、その表面側に電子素子を載置するための搭載部(搭載面)と、その裏面側には、LED発光素子などの電子素子本体から発生する駆動熱や、電子素子周囲の環境条件による熱を放散させるための放熱部(放熱板)を備えたものがあり、電子素子側に熱が蓄積されないように、パッド部裏面側の放熱部から外界側に熱が放熱されるようになっている。
半導体集積回路やLED発光素子など電子素子を担持するための基板としては、合金薄板からなるリードフレームを用いたリードフレーム以外に、セラミック基板やプリント基板等が使用されるが、電子素子を載置するパッド部に形成される放熱部に関しては、その放熱効率の観点から、放熱部の放熱面積がなるべく広いことが望まれている。そして特許文献1〜3には、LED等の電子的発光素子の担持体へのマウント技術、及び発光素子に対する蓄熱を防止するための放熱技術が記載されている。
特許文献3には、リードフレームの周縁をリードフレームの厚み以下の厚みを有する樹脂部で取り囲み、その樹脂部によって半導体発光装置の外形を形成する技術が開示されていた。そして、熱伝導率の大きな金属製のリードフレームの主表面上に半導体発光素子を搭載し放熱性のよい半導体発光装置を形成していた。また、リードフレーム上に発光素子からの光を反射する光反射面を有する光反射リングを形成する技術が開示されていた。その光反射リングは、LEDチップから発せられた光を効率よく反射するために、反射率が高い白色の樹脂で形成する。また、光をより効率よく反射するために、光反射リングのLEDチップと対向する表面である内周面を、銀メッキ、ニッケルメッキ、ニッケル−クロムメッキなどのメッキ処理する技術が開示されていた。
特開2003−8071号公報 特開2004−172160号公報 特開2008−227166号公報
LED発光素子を担持する基板として、特許文献1のようにセラミック基板を用いた場合は、放熱特性は良好であり、信頼性も優秀であるが、価格が高いという欠点があった。また、特許文献3の技術は、LED発光素子担持用(及びリード用)の基板として、合金薄板からなるリードフレームを用い、放熱性も良いが、その光反射リングは、光反射面の
光反射率を高くするためにLEDチップと対向する内周面に金属メッキを形成する工程を必要としていた。このような構造のリードフレームは製造コストが高くなる問題があった。また、リードフレーム上に樹脂により光反射リングを設けるため、リードフレームの領域を広くする必要があり、リードフレームでの半導体発光装置の取り数が少なくなる問題があった。また、光反射リングを樹脂充填リードフレーム上に別途形成するため、製造方法が複雑になり製造コストが高くなる問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みなされたものであり、発光素子(LEDモジュール)の素子担持用(リード用)の基板として、高放熱性能と高光利得性を兼ね備えたリードフレーム、及びその製造方法、及びそれを用いた半導体発光装置を安価に提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、表面側の上部構造と裏面側の下部構造とが一体となり、かつ、互いに離反した複数の構造体で形成されたリードフレームと、前記リードフレームを取り囲み前記リードフレームと同じ厚さの充填樹脂を有し、前記上部構造がパッド部2とパッド部2と離反したリード部2aとを有し、前記下部構造が、前記パッド部2と一体となった放熱部3と、前記リード部2aと一体となった放熱部3aを有し、前記パッド部2の表面の面積S1 と、前記放熱部3の裏面の面積S2 との関係が0<S1 <S2 であり、前記リード部2aの表面の面積S3と、前記放熱部3aの裏面の面積S4との関係が0<S3<S4であり、前記各上部構造の側面部には、前記リードフレームの表面側から裏面側の方向に広がる段差状部又はテーパー状部を有し、前記各下部構造の側面部には、前リードフレームの裏面側から表面側の方向に広がる段差状部又はテーパー状部を有し、前記表面側にあって前記パッド部2及びリード部2aの外側に、前記パッド部に面する斜面の内周面を有する、前記充填樹脂と一体に形成され前記充填樹脂から突出した光反射用の光反射リング4aを有することを特徴とするリードフレームである。
また、本発明は、上記光反射リング4aの上記内周面の、前記パッド部2の表面に対する傾斜角度を30度以上85度以下にしたことを特徴とする上記のリードフレームである。
また、本発明は、上記パッド部2及び上記リード部2aとをその表裏面を同一平面とする1単位フレームとして、各単位フレームが互いに縦横方向に1乃至複数本のタイバーにて連結されて多面付け配列されたリードフレームであって、上記パッド部2及びリード部2a及びタイバーのそれぞれ表面又は裏面又は表裏両面の面高さのうち、前記タイバーの面高さが低位に設定され、上記パッド部2及び上記リード部2aよりもタイバーの厚さが薄く形成されていることを特徴とする上記のリードフレームである。
また、本発明は、上記充填樹脂が樹脂に粉状の添加剤を混合した光拡散性樹脂であり光屈折率が2以上であることを特徴とする上記のリードフレームである。
また、本発明は、板状のリードフレーム用金属材料の表面にパッド部2の面積S1 からなるチップ搭載用表面Aと、リード部2aの面積S3からなる電気接続エリアC形成用のパターンを有するフォトレジストのパターンを形成する工程と、
該金属材料の裏面に、前記チップ搭載用表面Aに対向する面積S2 からなる放熱用裏面Bと、前記電気接続エリアCに対向する面積S4からなる放熱用裏面D形成用のパターンを有するフォトレジストのパターンを形成する工程を有し、
前記パッド部2のチップ搭載用表面Aの面積S1 と前記放熱用裏面Bの面積S2 との関係を0<S1 <S2 とし、前記電気的接続エリアCの面積S3と、前記放熱用裏面Dの面積S4との関係を0<S3<S4とし、
前記金属材料の表裏両面からエッチング加工することで、前記金属材料から成る上部構造と下部構造を有する一体構造を形成し、前記上部構造の側面部には、前記チップ搭載用表面Aから前記放熱用裏面Bの方向に広がる段差状部又はテーパー状部を形成し、前記下部構造の側面部には、前記放熱用裏面Bから前記チップ搭載用表面Aの方向に広がる段差状部又はテーパー状部を形成し、上部構造の前記チップ搭載用表面Aを有するパッド部2と下部構造の前記放熱用裏面Bを有する放熱部3を一体に形成し、上部構造の前記電気接続エリアCを有するリード部2aと下部構造の前記放熱用裏面Dを有する放熱部3aを一体に形成する工程と、
モールド成型用の金型に前記上部構造と下部構造を有する一体構造を設置し、前記金型に充填樹脂を充填しモールド成型することにより、前記上部構造と前記下部構造の一体構造と同じ厚さの充填樹脂を前記上部構造と前記下部構造の一体構造を取り囲む構造に形成し、かつ、前記充填樹脂の形成と同時に、前記チップ搭載用表面A側であって前記パッド部2及びリード部2aの外側に、前記チップ搭載用表面A側に面する斜面の内周面を有する光反射用の光反射リング4aを、前記充填樹脂と一体構造として前記充填樹脂から突出させて形成する工程と、
を有することを特徴とするリードフレームの製造方法である。
また、本発明は、前記パッド部2及び前記リード部2aとをその表裏面を同一平面とする1単位フレームとして、各単位フレームが互いに縦横方向に1乃至複数本のタイバーにて連結されて多面付け配列されたリードフレームであって、前記パッド部2及びリード部2a及びタイバーのそれぞれ表面又は裏面又は表裏両面の面高さのうち、前記タイバーの面高さが低位に設定され、前記パッド部2及び前記リード部2aよりもタイバーの厚さが薄く形成されていることを特徴とする上記のリードフレームの製造方法である。
また、本発明は、表面側の上部構造と裏面側の下部構造とが一体となり、かつ、互いに離反した複数の構造体で形成されたリードフレームと、前記リードフレームを取り囲み前記リードフレームと同じ厚さの充填樹脂を有し、前記上部構造がパッド部2とパッド部2と離反したリード部2aとを有し、前記下部構造が、前記パッド部2と一体となった放熱部3と、前記リード部2aと一体となった放熱部3aを有し、
前記各上部構造の側面部には、前記リードフレームの表面側から裏面側の方向に広がる段差状部又はテーパー状部を有し、前記各下部構造の側面部には、前リードフレームの裏面側から表面側の方向に広がる段差状部又はテーパー状部を有し、
前記表面側にあって前記パッド部2及びリード部2aの外側に、前記パッド部に面する斜面の内周面を有する、前記充填樹脂と一体に形成され前記充填樹脂から突出した光反射用の光反射リング4aを有し、
前記パッド部2にLEDチップが搭載され、
前記LEDチップの電極が前記リード部2aに電気接続され、
前記LEDチップと前記リード部2aと前記光反射リング4aが透明樹脂で被覆されていることを特徴とする半導体発光装置である。
また、本発明は、上記パッド部2の表面の面積S1 と、上記放熱部3の裏面の面積S2 との関係が0<S1 <S2 であり、上記リード部2aの表面の面積S3と、上記放熱部3aの裏面の面積S4との関係が0<S3<S4であることを特徴とする上記の半導体発光装置である。
また、本発明は、上記充填樹脂が樹脂に粉状の添加剤を混合した光拡散性樹脂であり光屈折率が2以上であり、上記透明樹脂の屈折率より高いことを特徴とする上記の半導体発光装置である。
本発明のリードフレームは、金属製のリードフレームの側面に、樹脂モールド時の充填樹脂を保持するための段差状部又はテーパー状部が形成されるため、リードフレームと充填樹脂の確実な密着性が得られ、リードフレームと充填樹脂との分離や、リードフレームからの充填樹脂の離脱などを防止して確実な耐離脱性を向上できる効果がある。
特に、本発明は、光反射リング用凹部を形成した上金型と下金型でモールド成型することで充填樹脂と一体に形成された光反射リングを形成している。充填樹脂上に別体の光反射リングを形成した場合、充填樹脂と光反射リングとの接合面が界面となり、界面での両者の接合強度が弱い場合、光反射リングが充填樹脂から剥離し易かった。特に、充填樹脂や光反射リングから発生した水蒸気が界面に拡散したり、周辺雰囲気中の水蒸気が界面に拡散した場合に剥離が生じ易いものであった。しかし、本発明では、充填樹脂と光反射リングとを一体化した構造としているため、光反射リングと充填樹脂との間に界面は存在せず、両者は強固に接続され密着性が高いといえ、界面に水蒸気が拡散して剥離し易くなることも無くなり、接続信頼性の高い光反射リングが得られる効果がある
また、本発明によれば、充填樹脂及び充填樹脂と一体構造とした光反射リングに高反射率の樹脂を使用し、また、充填樹脂及び充填樹脂と一体構造とした光反射リングの光屈折率を発光素子を被覆する透明樹脂の光屈折率よりも大きく設定している。これにより、充填樹脂及び光反射リングと透明樹脂との境界面における反射率を増加させることができ、充填樹脂及び光反射リング又はその表面において高い反射率を得ることができ、発光素子(LEDチップ)から発せられた光を効率よく外部に放出させることが可能になる効果がある。
本発明の第1の実施形態におけるリードフレームを用いて製造した本発明の半導体発光装置LE の上面図である。 本発明の第1の実施形態におけるリードフレームを用いて製造した本発明の半導体発光装置LE のX1 −X1 側断面図である。 本発明の第1の実施形態におけるリードフレームを用いて製造した本発明の半導体発光装置LE のX2 −X2 側断面図である。 本発明の第1の実施形態におけるリードフレームを用いて製造した本発明の半導体発光装置LE のY−Y側断面図である。 本発明の、リードフレームへの樹脂モールドの一例の側断面図である。 本発明の第1の実施形態における光反射リングの機能を説明する模式断面図である。 本発明の第2の実施形態におけるタイバーにて連結した多面付け状態のリードフレームの上面図である。 本発明の第2の実施形態におけるタイバーにて連結した多面付け状態のリードフレームの側断面図である。
<第1の実施形態>
本発明を実施形態に基づいて以下に詳細に説明すれば、図1は、本発明の第1の実施形態のリードフレームを用いて製造した半導体発光装置LEを示す上面図である。また、図2は、図1中のX1 −X1線における側断面図を、図3は、図1中のX2−X2線における側断面図を、図4は図1中のY−Y線における側断面図を各々示す。充填樹脂にて樹脂モールドされたリードフレームの金属部分であるリードフレーム1は、金属合金製の板状の基材を表面側と裏面側からフォトエッチング加工することにより形成される。すなわち、リードフレーム1は、図2及び図4に示すように、金属合金製の厚さt1の板状の基材を両面からフォトエッチング加工することにより形成された表面側の厚さt2の上部構造と、裏面側の厚さt3の下部構造のパターンからなり、上部構造と下部構造とは一体構造となっている。リードフレーム1は、板状の鉄−ニッケル等の合金薄板又は銅−ニッケル−錫等の合金薄板を金属材料として用いるが、熱伝導率が高い銅又は銅合金を金属材料として用いる方が、リードフレーム1の放熱性が向上するため好ましい。その他には、アルミニウム合金等の金属材料をリードフレーム1の材料として用いることも可能である。
リードフレーム1の厚さt2の上部構造のパターンは、パッド部2と、それから離反して所定の間隔で隣接する1乃至複数箇所に形成されたリード部2aとを備えている。また、厚さt3の下部構造のパターンは、パッド部2に裏面側で一体である放熱部3(放熱板)と、リード部2aに裏面側で一体である放熱部3a(放熱板)としている。なお、図4中、Wはワイヤー(金線)の一例を示し、パッド部2のチップ搭載用表面Aに搭載した発光素子(LEDチップ)10と、リード部2aの電気的接続エリアCとの間をワイヤーボンディングにより結線したワイヤーである。
本実施形態のリードフレームにおいては、図1、図2、図4に示すように、LEDチップ10を搭載するために1乃至複数箇所に形成された、厚さt2 の上部構造のパッド部2と、パッド部2と一体の厚さt3の下部構造の放熱部3(放熱板)とを備えている。上部構造であるパッド部2にはチップ搭載用表面Aを有する。パッド部2の裏面と一体の下部構造の放熱部3(放熱板)には放熱用裏面Bを有する。半導体発光装置LEは、図2に示すように、リードフレーム1のパッド部2のLEDチップ搭載用表面Aの面積S1 と、チップ搭載用表面Aと対向するパッド部2の放熱用裏面Bの面積S2 との関係は、0<S1 <S2 とし、そのチップ搭載用表面Aの面積よりも放熱用裏面Bの面積が広くなるように設定する。
パッド部2の表面(上面)は、LEDチップ10を搭載するための面積S1 のチップ搭載用表面Aとなっており、上部構造のパッド部2と対向する裏面側の放熱部3の外面は、LEDチップ10本体から発生する駆動熱やLEDチップ10の周囲環境条件による熱を放散させて、ICチップ10に熱が蓄積されないように、パッド部2裏面側から外界側に熱を放散させるための面積S2 の放熱用裏面B(放熱板)となっている。
また、本実施形態のリードフレームにおいては、図1、図3、図4に示すように、上部構造が厚さt2のリード部2aと下部構造が厚さt3の放熱部3a(放熱板)とが一体になった構造を、パッド部2を有する構造と離反させて1乃至複数箇所に備えている。リード部2aの表面は、パッド部2のチップ搭載用表面Aと同じ高さの面であり、LEDチップ10と接続するためのワイヤーがボンディングされるワイヤーボンディング領域、または、LEDチップ10に形成された接続用電極と半田などを介してチップボンディグされる領域となる、電気的接続エリアCとなっている。また、電気的接続エリアCと対向して、パッド部2の放熱用裏面Bと同じ高さの面である放熱用裏面Dを備えている。リード部2aの表面は、ワイヤーボンディングやチップボンディング等により、LEDチップ10とリード部2aとの電気的接続を行う際に接続性を向上させるため、銀メッキ等が施された面積S3 の電気的接続エリアCとなっている。この電気的接続エリアCへのメッキは、銀メッキに変えて、金メッキ、パラジウムメッキ、あるいは錫メッキとしても構わない。また、電気的接続エリアC面に銀メッキ、金メッキ、パラジウムメッキを行うのに先立ち、耐熱拡散性に優れたNi(ニッケル)メッキあるいはCo(コバルト)メッキ等の下地メッキを行うことであっても構わない。
リード部2aの電気的接続エリアCに対向する放熱部3aの面は放熱用裏面D(放熱板)であり、その面積はS4 である。この放熱用裏面Dにも、半導体発光装置LEを外部基板に搭載、接続させるための外部接続電極として、放熱用裏面Dに銀メッキ、金メッキ、パラジウムメッキや、Ni(ニッケル)メッキ等の下地メッキを行っても構わない。
図4は本発明の第1の実施形態における半導体発光装置LEの側断面図であり、図4中、Wはワイヤー(金線)の一例を示し、パッド部2のチップ搭載用表面Aと、リード部2aの電気的接続エリアCの面とは、同一の板状基材から形成されるため同一平面上にあり高さが同じである。リード部2aの電気的接エリアCには、ワイヤーボンディングでワイヤーWが接続され、あるいは、チップボンディングでチップが接続され、パッド部2のチップ搭載用表面A上に実装されるLEDチップ10と電気接続される。
そして、上部構造のパッド部2の側面部には、その上部構造の表面(チップ搭載用表面A及び電気的接続エリアCを含む面)側から下部構造の裏面(放熱用裏面B及び放熱用裏面Dを含む面)側の方向に拡がる、樹脂モールド時の充填樹脂4を保持するための段差状部又はテーパー状部Eを形成する。一方、下部構造の放熱部3(放熱板)の側面部には、その下部構造の裏面側から上部構造の表面側の方向に拡がるテーパー状部E1 を形成し、樹脂モールド時の充填樹脂4を保持するようにしている。
また、図3に示すように、リードフレーム1のリード部2aは、パッド部2のチップ搭載用表面Aと同一面に電気的接続エリアCを有し、リード部2aと一体の下部構造の放熱部3aには、放熱部3の放熱用裏面Bと同一面にある放熱用裏面Dを有する。電気的接続エリアCの面積S3 と放熱用裏面Dの面積S4 との関係は、0<S3 <S4 にする。すなわち、ワイヤーボンディングする電気的接続エリアCの面積よりも放熱用裏面Dの面積が広くなるように設定する。
そして、電気的接続エリアCと放熱用裏面Dとの間における上部構造のリード部2aの側面側には、図3に示すように、その電気的接続エリアCから放熱用裏面Dの方向に拡がる段差状部又はテーパー状部Eを形成し、樹脂モールド時の充填樹脂4をフレーム表面側から裏面側の方向に脱落しないように保持するようにしている。一方、下部構造の放熱部3(放熱板)の側面部には、その放熱用裏面Dから電気的接続エリアCの方向に拡がるテーパー状部E1 を形成し、樹脂モールド時の充填樹脂4をフレーム裏面側から表面側の方向に脱落しないように保持するようにしている。
このリードフレーム1は、上部構造部のテーパー状部Eのテーパーは例えばハの字状であり、下部構造部のテーパー状部E1のテーパーは例えば逆ハの字状と、上部構造部と下部構造部の各々のテーパー方向は逆方向となっている。そのため、例えば、パッド部2とリード部2aとで挟まれた部位の充填樹脂4は、上側の面(上部構造部側の面)と下側の面(下部構造部側の面)との間にくびれた部位を有するようになり、図4に示すように断面視で鼓状(あるいは、砂時計状)となる。リードフレーム1は、このくびれ部の上下で各々逆の方向のテーパ部となった側面で充填樹脂4を保持するため、充填樹脂4のリードフレーム1からの脱落を防止できる効果がある。
また、パッド部2のLEDチップ搭載用表面Aの面積S1 とチップ搭載用表面Aと対向する放熱用裏面Bの面積S2 との関係を0<S1 <S2 、電気的接続エリアCの面積S3 と放熱用裏面Dの面積S4 との関係を0<S3 <S4 に設定することで、放熱用裏面Bの面積をチップ搭載用表面Aよりも広く、放熱用裏面Dの面積を電気的接続エリアCよりも広くするため、リードフレーム裏面側における高い放熱性能が得られる効果がある。
このリードフレーム1は、リードフレーム用金属板の表裏面にフォトレジスト(感光性樹脂)を塗布し、フォトレジストへのパターン露光と現像処理等をすることにより、レジストパターンを形成した後、塩化第二鉄等のエッチャントを用いて表裏両面のレジストパターンから露出した金属板部位をエッチング加工する所謂フォトエッチング加工を行うことにより、LEDチップ10を搭載するためのパッド部2と、パッド部2とは絶縁状態に
離反しているリード部2aが形成されている。
(リードフレームの製造方法)
次に本発明の、充填樹脂にて樹脂モールドした樹脂充填リードフレームの製造方法を説明する。まず、鉄−ニッケル等の合金薄板又は銅−ニッケル−錫等の金属合金製の板状のリードフレーム用金属材料の表面に、フォトレジスト(感光性樹脂)を塗布してフォトレジスト層を形成する。次いで、パッド部2の面積S1 からなるチップ搭載用表面A、及びリード部2aの面積S3 からなる電気的接続エリアCにレジストパターンを形成するために、所定のパターンを有するパターン露光用フォトマスクを介してフォトレジスト層にパターンを露光し、次いで、フォトレジスト層に現像、必要に応じて硬膜処理を行う。これにより、パッド部2のチップ搭載用表面A及びリード部2aの電気的接続エリアCとなる部分を残してフォトレジストが現像除去され、パッド部2のチップ搭載用表面Aを形成する部位、及び、リード部2aの電気的接続エリアCを形成する部位にレジストパターンが形成される。
同様に、金属材料の裏面にもフォトレジストを塗布してフォトレジスト層を形成後、パターン露光、現像等という一連の処理を行う。パターン露光にあたっては、放熱部3の面積S2 (S1 <S2 )からなる放熱用裏面B、及び放熱部3aの面積S4 (S3 <S4 )からなる放熱用裏面Dを形成するためのパターンを露光し、次に現像する。これにより、放熱部3の放熱用裏面Bとなる部分、及び放熱部3aの放熱用裏面Dとなる部分を残して、フォトレジストが現像除去されたレジストパターンが形成される。これにより、リードフレーム用金属材料の表裏面の各々フォトレジスト非形成部の面積の差分(ΔSP =S2 −S1 、ΔSP >0、ΔSL =S4 −S3 、ΔSL >0、)を有するレジストパターンが形成される。
次に、金属材料の裏面に耐腐食用の樹脂フィルムを貼着し、金属材料の表面側から表面のフォトレジスト非形成部を所定の深度(例えば、図2、図3に示す厚さt2 )まで塩化第二鉄等のエッチャントを用いてエッチング加工処理(ハーフエッチング処理)を行う。次に、洗浄後にその表面に耐腐食用の樹脂フィルムを貼着する。
次に、金属材料の裏面の耐腐食用の樹脂フィルムを剥がし、金属材料の裏面側から、裏面のフォトレジスト非形成部を所定の深度(例えば図2、図3に示す厚さt3 )まで塩化第二鉄等のエッチャントを用いてエッチング加工処理を行う。これにより、表面、裏面に各々対応するレジストパターンが形成されていない金属部位に貫通部が形成され、図1〜図4に示すようなパッド部2のチップ搭載用表面Aの面積S1 と放熱部3の放熱用裏面Bの面積S2 との関係がS1 <S2 となり、リード部2aの電気的接続エリアCの面積S3 と放熱部3aの放熱用裏面Dの面積S4 との関係がS3 <S4 となるリードフレーム1が形成される。
上述した説明では、エッチング加工は、表裏の面に各々1回ずつ行い、計2回行っているが、表裏から同時に1回のエッチングで金属材料にエッチング加工を行っても構わない。
なお、以上の処理でリードフレーム1を形成するエッチングを行う際、レジストパターンから露出した金属材料部位には等方的にエッチングが行われる。そのため、金属材料の両面から各々エッチングを行うことで、テーパー状部Eのテーパー方向と、テーパー状部E1のテーパー方向とが逆となったリードフレーム1が得られる。すなわち、チップ搭載用表面Aと放熱用裏面Bとの間におけるパッド部の側面部に、そのチップ搭載用表面Aから放熱用裏面Bの方向に拡がる、モールド時に充填される充填樹脂4を保持するための段差状部E又はテーパー状部Eが形成され、電気的接続エリアCと放熱用裏面Dとの間にお
けるリード部2aの側面側には、その電気的接続エリアCから放熱用裏面Dの方向に拡がる、モールド時に充填される充填樹脂4を保持するための段差状部E又はテーパー状部Eが形成されたリードフレーム1が形成される。
次に、リード部2aの電気的接続エリアCに、Ni(ニッケル)下地メッキを行い、その上に銀メッキ、あるいは、金メッキ、パラジウムメッキを行う。なお、電気的接続エリアCへのメッキは、後で説明する、充填樹脂4をリードフレーム1に充填してモールド成型する工程の後に、充填樹脂4から露出した電気的接続エリアCにメッキする処理により行っても良い。
次に、このようにして形成したリードフレーム1に対し、以下に説明するように、金型を用いた樹脂モールド成型を行うことで充填樹脂4を成型し、チップ搭載用表面Aと放熱用裏面Bのそれぞれの面、電気的接続エリアCと放熱用裏面Dのそれぞれの面が充填樹脂4から露呈するように充填樹脂4が充填された樹脂充填リードフレームを製造する。
樹脂モールド成型で用いる金型は、図5のように、リードフレーム1を収める所定の内部形状とした凹部を予め形成している金型を用いる。金型は、図5に示すように、蓋となる板状の上金型40と下金型41とで1組の金型を形成する構成にする。下金型41には、溶融する充填樹脂4を注入する注入口42と、リードフレーム1(多面付けリードフレームML)を装填可能な凹部43を内部空間として形成しておく。なお上金型40には、充填樹脂4の上部に後述する光反射リング4aを形成するための型となる光反射リング用凹部40aを内部空間として形成しておく。樹脂モールド成型は、先ず、下金型41の凹部43にリードフレーム1(多面付けリードフレームML)を装填し、次に、上金型40で下金型41上に蓋をして型締めする。
次に、注入口42から、凹部43と光反射リング用凹部40aとの内部空間内に加熱溶融した充填樹脂4を注入して、装填されたリードフレーム1(多面付けリードフレームML)に充填樹脂4をモールド成型して樹脂充填リードフレームを得る。充填樹脂4をモールド成型後、上金型40を外し、樹脂充填リードフレームを下金型41から取り出す。これにより、リードフレーム1のパッド部2とリード部2a間に充填樹脂4が充填され、かつ、チップ搭載用表面Aと放熱用裏面B、及び、電気的接続エリアCと放熱用裏面Dが充填樹脂4から外面に露呈した樹脂充填リードフレームが形成される。これにより、この樹脂充填リードフレームは、パッド部2のLEDチップ搭載用表面Aとリード部2aの電気的接続エリアCの高さより、それに対向する放熱用裏面Bと放熱用裏面Dの高さまで、リードフレーム1の厚さ方向に、充填樹脂4が充填されてモールド成型される。
ここで、樹脂モールド時に充填樹脂と一体化した構造として充填樹脂から突出して形成する光反射リング4aは、図1のように、樹脂充填リードフレーム上に、リード部2aの外側に平面視で円環状に形成し、その円環の中心はLEDチップ10の発光部(LED)の近くの位置に設置した円環状とする。そして、円環の断面形状は、LEDチップ10の発光部に対向する表面である内周面を、チップ搭載用表面Aと電気的接続エリアCの成す面から30度から85度傾斜した斜面に形成する。斜面とした光反射リング4aの内周面の形状は、光を効率よく反射できるように、円錐面、楕円錐面、球面または放物面の一部としてもよい。なお、この光反射リング4aの平面視での形状は、円環に限定されず、その発光部の近くに円の中心がある複数の三日月形や円環の一部分、あるいはLEDチップ10の発光部を中心にした楕円形の環状に形成しても良い。また、発光部が円環の中心に近ければ、光反射リング4aである円環の中心は発光部から少しずれていても良い。
前述したように、上金型40には光反射リング用凹部40aを形成しておき、モールド成型時に注入された充填樹脂4を光反射リング4aの形に成形するので、光反射リング4
aがチップ搭載用表面Aと電気的接続エリアCの高さから放熱用裏面Bと放熱用裏面Dの高さまでの充填樹脂4と一体化した構造となって充填樹脂から突出して形成される。そのため、光反射リング4aと充填樹脂4とが一体化し両者の間に界面は存在せず、光反射リング4aと充填樹脂4の本体とは強固に接続され密着性が高いといえる。また、光反射リング4aと充填樹脂4の本体との間に界面が無いので、界面に水蒸気が拡散して剥離し易くなることも無く、接続信頼性の高い光反射リング4aが得られる効果がある。更に、光反射リング4aを充填樹脂4の他の充填部分と同時に形成しているため一回の樹脂モールド成型で済む。
樹脂モールド成型時には加熱溶融した樹脂が金型内に注入される。そのため、充填樹脂4を形成後に、別に光反射リング4aを樹脂モールド成型で形成すると、充填樹脂4は複数回熱にさらされるため熱により劣化することになる。しかし本発明のリードフレームでは、樹脂モールド成型を複数回繰り返すことがないので、複数回のモールド成型が行われた場合にその都度充填樹脂4に熱が加わることにより充填樹脂4が熱履歴により劣化することを防ぐことができ、充填樹脂4の熱劣化による光反射特性の低下を防止でき、その光反射率を高く保つことができる効果がある。
このモールド成型で用いる充填樹脂4には、光反射効率の高い白色樹脂を用いるのが望ましい。また、充填樹脂4は、その他に、耐熱性、耐光性、熱導電性、高い光拡散性を有することも望ましい。そのため、充填樹脂4として、例えば、エポキシ樹脂、変性エポキシ樹脂、シルセシキオキサン系樹脂、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネイト樹脂、芳香族系ポリエステル樹脂(不飽和ポリエステル樹脂)、ポリアミド系樹脂、ポリフタルアミド(PPA)、液晶ポリマ(LCP)、シクロオレフィン系樹脂などの有機高分子材料が望ましく、1種の樹脂又は、複数種の樹脂の混合樹脂を用いて構わない。
また、充填樹脂4として、上記の1種の樹脂又は複数種の樹脂の混合樹脂を主体とする樹脂に、粉状物質の添加剤を混合した光拡散性樹脂を使用するのが望ましい。充填樹脂4に添加する添加剤としては、例えば、SiO2 、TiO2 、Al23 、酸化ジルコニウム、酸化鉛、セラミック材などの白色粉末、又はそれらの混合物などの微粒子が上げられ、主体樹脂に対する添加剤の混合比率は本発明においては適宜に設定することができる。例えば1%〜20%、若しくはそれ以上である。かかる充填樹脂4は、その添加剤により光拡散性を高くできる効果がある。それとともに、充填樹脂4は、その添加剤により屈折率nを2以上にすることができる。それにより、後に充填樹脂4上に形成する透明樹脂5よりも屈折率を高くできる。その屈折率差により、充填樹脂4と透明樹脂5との境界面における高い反射性が得られる効果がある。
なお、図1中に示す吊りバー20は、エッチング加工処理後に、パッド部2及びリード部2aが金属材料から脱落するのを防止するために、必要な期間、パッド部2及びリード部2aを金属材料に連結保持しておくために形成しているもので、充填樹脂4の形成後に吊りバー20を切断して、樹脂充填リードフレームが得られる。なお、側断面図においては、吊りバー20の図示は省略している。吊りバー20と金属材料との連結部を切断して樹脂充填リードフレームが分離できる。吊りバー20の切断時期は、樹脂充填リードフレームにLEDチップ10を搭載した後、または、透明樹脂5のモールド成型後が挙げられるが、適宜設定して構わない。
次に、以上の処理で、図1〜図4に示すように、LEDチップ10を搭載する1乃至複数箇所のパッド部2と、LEDチップ10との電気的接続を行う電気的接続エリアCを有するリード部2aとを同一平面に備えた樹脂充填リードフレームを得る。こうして得た樹脂充填リードフレームにLEDチップ10を搭載して半導体発光装置LEを製造する。また、樹脂充填リードフレームにLEDチップ10を搭載した後に、パッド部2のチップ搭載用表面Aより上面側、及びリード部2aの電気的接続エリアCより上面側には、LED
チップ10と、電気的接続エリアCにボンディングしたワイヤーWと、光反射リング4aを被覆する透明樹脂5を層状に形成する。透明樹脂5の厚さは、それらを被覆する厚さに形成する。なお、図面では、透明樹脂5は層状としているが、ドーム状であっても構わない。透明樹脂5は、光透過性のあるアクリル系樹脂(ポリメタメチルアクリレート樹脂)などの透明性の良好な樹脂を用いる。それにより、LEDチップ10が透明樹脂層5の層内に埋設された状態で発光する際に、LEDチップ10から発せられた光が透明樹脂5から外側に出射するにあたり高い光利得性を持たせることができる。
樹脂充填リードフレームのパッド部2のチップ搭載用表面Aの面積S1 と放熱用裏面Bの面積S2 との関係は、S1 <S2 に設定され、リード部2aにワイヤーボンディングする電気的接続エリアCの面積S3 と放熱用裏面Dの面積S4 との関係は、S3 <S4 に設定する。このようにすることで、放熱部位が広く設定でき、放熱性に優れた半導体発光装置LEが得られる効果がある。また、そのチップ搭載用表面Aと放熱用裏面Bとの間、及び電気的接続エリアCと放熱用裏面Dとの間におけるパッド部2、及びリード部2aの側面部には、放熱用裏面B、Dの方向に拡がる段差状部E又はテーパー状部Eを呈している。そのため、充填樹脂4を溶融状態にてモールド成型する際、及びモールド成型後は、充填樹脂4が、この段差状部E又はテーパー状部Eによって保持され、かつ、充填樹脂4とリードフレームとの接触面積は大きくなる。そのため、充填樹脂4とリードフレームとは強固に密着することになり、充填樹脂4からのリードフレームの脱落、もしくは、リードフレームからの充填樹脂4の脱落を防止できる。このリードフレーム1は、一般的なフォトエッチング法にて安価に形成することが可能なため、安価な樹脂充填リードフレームが得られる効果がある。
また、充填樹脂4は、その添加剤により屈折率nを2以上にすることができるので、充填樹脂4の光屈折率n1 と透明樹脂5の光屈折率n2 との関係を、n1 >n2 にすることができる。その屈折率差により、充填樹脂4と透明樹脂5との境界面における高い反射性が得られる効果がある。屈折率の差が大きいほど高い反射を行える。通常の樹脂の屈折率は概ね2以下であり、樹脂だけで屈折率差を大きくするには限界が有るが、本実施形態の充填樹脂4は、添加剤として、SiO2 、TiO2 、Al23 、酸化ジルコニウム、セラミック材、又はそれらの混合物などの微粒子を添加し、主体樹脂に対する添加剤の混合比率を例えば1%〜20%、若しくはそれ以上添加することで、充填樹脂4の屈折率を2以上にし、透明樹脂5との屈折率差を大きくすることで、充填樹脂4と透明樹脂5との境界面における高い反射性が得られる効果がある。
以下に、充填樹脂4に反射性を持たせることによる効果を説明する。図6に示すように、LEDチップ10から発せられた光Lは、透明樹脂5中を進行して外部に放出される。しかし、LEDチップ10から発せられた光の一部は、外部(空気)と接触する透明樹脂5の境界で反射する(図6中の反射光M(全反射光や半反射光など))。充填樹脂4に高い反射率を持たせることで、透明樹脂5の境界で反射した反射光M(空気と透明樹脂5との界面における全反射光や半反射光など)が、充填樹脂4及び充填樹脂4と一体構造であり充填樹脂から突出する光反射リング4aの表面に到達した際に、再度反射光を反射させることが可能になり、充填樹脂4の表面で再反射した再反射光NをLEDチップ10より放出させることが可能になる。
また、光反射リング4aの傾斜面の角度を、チップ搭載用表面Aと電気的接続エリアCの成す面から30度から85度傾斜した斜面にすることで、光反射リング4aの傾斜面に入射する反射光を効率よく再反射させることが可能になり、さらには、LEDチップ10から発せられた光が直接に光反射リング4aの傾斜面に入射する場合であっても、入射光を効率よく外部に向け反射させることが可能になる。
このように、充填樹脂4に高い反射率を持たせることで、LEDチップ10から発せら
れた光を効率よく外部に放出させることが可能となる。また、LEDチップ10のチップ搭載用表面A、電気的接続エリアCに金属メッキを行った場合、メッキ面にて反射光Mを再反射光Nとすることが出来るので、LEDチップ10から発せられた光を効率よく利用するには好ましい。さらに充填樹脂4の表面に、光反射率の優れたセラミックインクなどをコーティングすることも、LEDチップ10から発せられた光を効率よく利用する上で好ましいといえる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の樹脂充填リードフレームの第2の実施形態について、図7、図8に基づいて、以下に説明する。図7は、多面付けして製造されたリードフレーム1を説明する上面図、図8(a)〜(b)は、その拡大側断面図である。
第2の実施形態における樹脂充填リードフレームは、図7に示すように、リードフレーム1のパッド部2及びリード部2aとを、図7の点線Z部で示す1単位フレームとし、枚葉状あるいは帯状の金属材料に、複数の1単位フレームを互いに縦横方向に多面付け配列した多面付けリードフレームMLを用いて製造する。
図7に示すように、エッチング後にリードフレーム1が金属材料から脱離することを防止するためにタイバー30と呼称される、例えば格子状の枠部を形成する。1単位フレームは、枠部であるタイバー30の開口部の領域内にタイバー30と連結するよう形成する。なお、本実施形態では1単位フレームとタイバー30との連結をダイバー30から分岐させた吊りバー20を介して行っているが、仕様によっては、吊りバー20を形成せずに、1単位フレームとタイバー30とを直接に連結させることであっても構わない。
タイバー30、吊りバー20は、エッチングにてパッド部2及びリード部2aを形成する際に、パッド部2及びリード部2aを形成するのと同様の手法にて、タイバー30、吊りバー20を形成する金属材料部位にもフォトレジストを形成して形成するもので、吊りバー20、もしくは、タイバー30の部位を切断、断裁し、金属材料から各1単位フレームを切り離す。
図8(a)に示すように、多面付けリードフレームMLに形成された各1単位フレームの上部構造のパッド部2及びリード部2aは、厚さt3の下部構造の上に形成されているため、その上面の下部構造の裏面に対する高さは金属材料の厚みと略同一のt1 である。一方、本実施形態では、吊りバー20、タイバー30の厚さは金属材料の厚みt1よりも薄い下部構造の厚さt3にし、放熱部3、放熱部3a等と同じ厚さにする。すなわち、吊りバー20、タイバー30の上面の下部構造の裏面に対する高さはt3に設定する。この吊りバー20、タイバー30の厚みを薄く形成するには、金属材料にエッチングを行い、パッド部2及びリード部2aを形成する際に、吊りバー20、タイバー30とする金属材料部位にハーフエッチングを行うことで形成することが可能である。すなわち、吊りバー20、タイバー30を形成すべき金属材料部位の一方の面側(例えば、放熱部側の面側)に吊りバー20形成用フォトレジスト、タイバー30形成用フォトレジストを形成し、しかる後に、前述したようにパッド部2及びリード部2aを形成するためのエッチングを金属材料の両面から行うものである。なお、ハーフエッチングにより厚さを薄くした吊りバー20、タイバー30を表面(LEDチップ搭載用表面A、電気的接続エリア)側に形成する場合には、吊りバー20形成用フォトレジスト、タイバー30形成用フォトレジストは、表面(LEDチップ搭載用表面A、電気的接続エリア)側に形成する。
図7、図8(a)に示すように1単位のリードフレーム1の複数単位を多面付けしてフォトエッチングにて製造された平坦状の多面付けリードフレームMLは、図5で前述したように、樹脂充填リードフレーム1bの製造用の上金型40と下金型41の間に装填する
。そして、充填樹脂4を金型内の凹部43と光反射リング用凹部40aとの内部空間内に注入、充填して成型する。これにより、図8(b)に示すように、チップ搭載用表面Aと放熱用裏面Bのそれぞれの面、電気的接続エリアCと放熱用裏面Dのそれぞれの面が露呈して充填樹脂4が充填された多面付けリードフレームMLが形成される。
その後、多面付けリードフレームMLに切断処理を行い、切り離された1単位フレームを得る。なお、多面付けリードフレームMLの切断時期は、樹脂モールド後に切断処理することに限らず、LEDチップの搭載後、または、透明樹脂の形成後に切断処理しても構わず、適宜切断時期を設定して構わない。
多面付けリードフレームMLに樹脂モールド成型を行う際、多面付けリードフレームMLを設置する凹部43を有する下金型41と、光反射リング用凹部40aを有する上金型40内に多面付けリードフレームMLを設置する。そして、下金型42に形成した樹脂の注入口42から上金型40と下金型41の間の空間に充填樹脂4を注入する。充填樹脂4が金型に注入される際、多面付けリードフレームMLのうち、樹脂の注入口42の近傍の1単位フレームから、注入口から離れた部位にある1単位フレームへと、順次に樹脂が流れていき、樹脂モールドされていく。
樹脂モールドの際に多面付けリードフレームML表面と裏面に充填樹脂4が付着しないよう、下金型41の凹部43の深さ(内部空間の高さ)はリードフレームの厚みと略同一に形成する。それにより、金型内に多面付けリードフレームMLを装填した際に、多面付けリードフレームMLの表面は上金型40の面に密着させ、裏面は下金型41の面に密着させる。そうすることで、凹部(内部空間)に樹脂を注入した際に、多面付けリードフレームMLの表面と裏面とへの樹脂の付着を防止し、多面付けリードフレームMLの表面(LEDチップ搭載用表面A、電気的接続エリア)と裏面(放熱用裏面)とを各々充填樹脂4から露出させる。
もし、吊りバー20、タイバー30の厚みが、リードフレームの厚みと同じ程度に厚い場合は、吊りバー20、タイバー30が樹脂の流れを妨げる、あるいは、堰き止め、多面付けリードフレームMLに樹脂モールドされない部位を生じる問題を生じる。そうなれば、充填樹脂4が充填されなかった部位は気泡を有する部位となり、樹脂充填リードフレーム1bの品質、ひいては、半導体発光装置LEの品質が低下し、はなはだしい場合は欠陥品として廃棄する場合もある問題がある。
この対策のため、本実施形態では、吊りバー20、タイバー30の厚みを、下部構造である放熱部3、放熱部3aの厚さt3 と同じ高さとなるまで薄くする。これにより、充填樹脂4の注入時に、樹脂は吊りバー20、タイバー30と金型との間に出来た隙間を流れることができ、樹脂の流れが妨げられず、また、堰き止められない効果がある。その結果、多面付けリードフレームMLに、充填樹脂4に気泡を入れずにモールド成型することが可能になり、樹脂充填リードフレーム1bの品質を良くできる効果がある。また、欠陥品が無くなるため製造歩留まりを上げることができる効果があり、ひいては、樹脂充填リードフレーム1bの製造コストを下げることが可能になる効果がある。さらに、吊りバー20、タイバー30を切断刃にて切断する際に、その厚みが薄いため切断時に切断刃に掛かる負荷を少なくでき、切断刃の寿命を長くすることが出来る効果がある。
なお、本実施形態では、リードフレームの下構造の側(裏面側)に下部構造の厚さと同じ厚さの吊りバー20とタイバー30を設けているが、リードフレームの上構造の側(表面側)に上構造部の厚さと同じ厚さの吊りバー20とタイバー30を設けるようにしても構わない。
1・・・リードフレーム
1b・・・樹脂充填リードフレーム
2・・・パッド部
2a・・・リード部
3・・・放熱部
3a・・・放熱部
4・・・充填樹脂
4a・・・光反射リング
5・・・透明樹脂
10・・・LEDチップ(発光素子)
20・・・吊りバー
30・・・タイバー
40・・・上金型
40a・・・光反射リング用凹部
41・・・下金型
42・・・注入口
43・・・凹部
A・・・チップ搭載用表面
B・・・放熱用裏面
C・・・電気的接続エリア
D・・・放熱用裏面
E・・・段差状部又はテーパー状部
E1 ・・・テーパー状部(又は角面取り部)
L・・・LED発光光線
LE・・・半導体発光装置
M・・・反射光
ML・・・多面付けリードフレーム
N・・・再反射光
W・・・ワイヤー
Z・・・1単位フレーム

Claims (9)

  1. 表面側の上部構造と裏面側の下部構造とが一体となり、かつ、互いに離反した複数の構造体で形成されたリードフレームと、前記リードフレームを取り囲み前記リードフレームと同じ厚さの充填樹脂を有し、前記上部構造がパッド部2とパッド部2と離反したリード部2aとを有し、前記下部構造が、前記パッド部2と一体となった放熱部3と、前記リード部2aと一体となった放熱部3aを有し、前記パッド部2の表面の面積S1 と、前記放熱部3の裏面の面積S2 との関係が0<S1 <S2 であり、前記リード部2aの表面の面積S3と、前記放熱部3aの裏面の面積S4との関係が0<S3<S4であり、前記各上部構造の側面部には、前記リードフレームの表面側から裏面側の方向に広がる段差状部又はテーパー状部を有し、前記各下部構造の側面部には、前リードフレームの裏面側から表面側の方向に広がる段差状部又はテーパー状部を有し、前記表面側にあって前記パッド部2及びリード部2aの外側に、前記パッド部に面する斜面の内周面を有する、前記充填樹脂と一体に形成され前記充填樹脂から突出した光反射用の光反射リング4aを有することを特徴とするリードフレーム。
  2. 前記光反射リング4aの前記内周面の、前記パッド部2の表面に対する傾斜角度を30度以上85度以下にしたことを特徴とする請求項1に記載のリードフレーム。
  3. 前記パッド部2及び前記リード部2aとをその表裏面を同一平面とする1単位フレームとして、各単位フレームが互いに縦横方向に1乃至複数本のタイバーにて連結されて多面付け配列されたリードフレームであって、前記パッド部2及びリード部2a及びタイバーのそれぞれ表面又は裏面又は表裏両面の面高さのうち、前記タイバーの面高さが低位に設定され、前記パッド部2及び前記リード部2aよりもタイバーの厚さが薄く形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のリードフレーム。
  4. また、本発明は、前記充填樹脂が樹脂に粉状の添加剤を混合した光拡散性樹脂であり光屈折率が2以上であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載のリードフレームである。
  5. 板状のリードフレーム用金属材料の表面にパッド部2の面積S1 からなるチップ搭載用表面Aと、リード部2aの面積S3からなる電気接続エリアC形成用のパターンを有するフォトレジストのパターンを形成する工程と、
    該金属材料の裏面に、前記チップ搭載用表面Aに対向する面積S2 からなる放熱用裏面Bと、前記電気接続エリアCに対向する面積S4からなる放熱用裏面D形成用のパターンを有するフォトレジストのパターンを形成する工程を有し、
    前記パッド部2のチップ搭載用表面Aの面積S1 と前記放熱用裏面Bの面積S2 との関係を0<S1 <S2 とし、前記電気的接続エリアCの面積S3と、前記放熱用裏面Dの面積S4との関係を0<S3<S4とし、
    前記金属材料の表裏両面からエッチング加工することで、前記金属材料から成る上部構造と下部構造を有する一体構造を形成し、前記上部構造の側面部には、前記チップ搭載用表面Aから前記放熱用裏面Bの方向に広がる段差状部又はテーパー状部を形成し、前記下部構造の側面部には、前記放熱用裏面Bから前記チップ搭載用表面Aの方向に広がる段差状部又はテーパー状部を形成し、上部構造の前記チップ搭載用表面Aを有するパッド部2と下部構造の前記放熱用裏面Bを有する放熱部3を一体に形成し、上部構造の前記電気接続エリアCを有するリード部2aと下部構造の前記放熱用裏面Dを有する放熱部3aを一体に形成する工程と、
    モールド成型用の金型に前記上部構造と下部構造を有する一体構造を設置し、前記金型に充填樹脂を充填しモールド成型することにより、前記上部構造と前記下部構造の一体構造と同じ厚さの充填樹脂を前記上部構造と前記下部構造の一体構造を取り囲む構造に形成し
    、かつ、前記充填樹脂の形成と同時に、前記チップ搭載用表面A側であって前記パッド部2及びリード部2aの外側に、前記チップ搭載用表面A側に面する斜面の内周面を有する光反射用の光反射リング4aを、前記充填樹脂と一体構造として前記充填樹脂から突出させて形成する工程と、
    を有することを特徴とするリードフレームの製造方法。
  6. 前記パッド部2及び前記リード部2aとをその表裏面を同一平面とする1単位フレームとして、各単位フレームが互いに縦横方向に1乃至複数本のタイバーにて連結されて多面付け配列されたリードフレームであって、前記パッド部2及びリード部2a及びタイバーのそれぞれ表面又は裏面又は表裏両面の面高さのうち、前記タイバーの面高さが低位に設定され、前記パッド部2及び前記リード部2aよりもタイバーの厚さが薄く形成されていることを特徴とする請求項5記載のリードフレームの製造方法。
  7. 表面側の上部構造と裏面側の下部構造とが一体となり、かつ、互いに離反した複数の構造体で形成されたリードフレームと、前記リードフレームを取り囲み前記リードフレームと同じ厚さの充填樹脂を有し、前記上部構造がパッド部2とパッド部2と離反したリード部2aとを有し、前記下部構造が、前記パッド部2と一体となった放熱部3と、前記リード部2aと一体となった放熱部3aを有し、
    前記各上部構造の側面部には、前記リードフレームの表面側から裏面側の方向に広がる段差状部又はテーパー状部を有し、前記各下部構造の側面部には、前リードフレームの裏面側から表面側の方向に広がる段差状部又はテーパー状部を有し、
    前記表面側にあって前記パッド部2及びリード部2aの外側に、前記パッド部に面する斜面の内周面を有する、前記充填樹脂と一体に形成され前記充填樹脂から突出した光反射用の光反射リング4aを有し、
    前記パッド部2にLEDチップが搭載され、
    前記LEDチップの電極が前記リード部2aに電気接続され、
    前記LEDチップと前記リード部2aと前記光反射リング4aが透明樹脂で被覆されていることを特徴とする半導体発光装置。
  8. 前記パッド部2の表面の面積S1 と、前記放熱部3の裏面の面積S2 との関係が0<S1 <S2 であり、前記リード部2aの表面の面積S3と、前記放熱部3aの裏面の面積S4との関係が0<S3<S4であることを特徴とする請求項7記載の半導体発光装置。
  9. 前記充填樹脂が樹脂に粉状の添加剤を混合した光拡散性樹脂であり光屈折率が2以上であり、前記透明樹脂の屈折率より高いことを特徴とする請求項7又は8に記載の半導体発光装置。
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