JP2010258019A - 樹脂多層モジュール及び樹脂多層モジュールの製造方法 - Google Patents

樹脂多層モジュール及び樹脂多層モジュールの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010258019A
JP2010258019A JP2009102826A JP2009102826A JP2010258019A JP 2010258019 A JP2010258019 A JP 2010258019A JP 2009102826 A JP2009102826 A JP 2009102826A JP 2009102826 A JP2009102826 A JP 2009102826A JP 2010258019 A JP2010258019 A JP 2010258019A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connection electrode
electronic component
plane connection
electrode
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009102826A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5170570B2 (ja
Inventor
Norio Sakai
範夫 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2009102826A priority Critical patent/JP5170570B2/ja
Publication of JP2010258019A publication Critical patent/JP2010258019A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5170570B2 publication Critical patent/JP5170570B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

【課題】チップ型の電子部品の接続信頼性を確保することができる樹脂多層モジュール及び樹脂多層モジュールの製造方法を提供する。
【解決手段】樹脂多層モジュール10は、(a)複数の樹脂層が積層された積層体12と、(b)積層体12の表面又は内部に配置されたチップ型の電子部品2と、(c)積層体12の表面又は内部に、銅を主成分とする金属箔により形成された面内接続電極16とを備える。電子部品2は、最外表面層が錫を主成分とする端子電極6を有する。電子部品2の端子電極6の最外表面層と面内接続電極16とが接して拡散接合により接続されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、樹脂多層モジュール及び樹脂多層モジュールの製造方法に関し、詳しくは、樹脂多層基板に電子部品が搭載された樹脂多層モジュール及びその製造方法に関する。
近年、LCP(液晶ポリマー)等の熱可塑性樹脂層を複数積み重ねた積層体に各種回路を形成してなる樹脂多層モジュールが開発されている。この樹脂多層モジュールは、樹脂を素体としているため、セラミックを素体としたセラミック多層モジュールに比べて、落下等の衝撃に対して強く、優れた機械的強度を有するとともに、比誘電率が小さいので、高周波特性に優れたモジュールを構成することができる。
このような樹脂多層モジュールは、セラミック多層モジュールと同様、その回路を構成する素子として、チップ型積層コンデンサやチップ型積層インダクタのようなチップ型の電子部品を備えることがある。
このような場合、積層体の表面に設けられた面内接続電極(ランド)とチップ型の電子部品の端子電極とをはんだを介して接続するのが一般的であるが、特にチップ型の電子部品を積層体に内蔵する場合について、例えば特許文献1〜3には、積層体に形成されたビア電極(層間接続電極)とチップ型の電子部品の端子電極とを固相拡散により接続する方法が開示されている。
具体的には、例えば図10の製造工程を示す工程別断面図に示すように、片面導体パターンフィルム121のビアホール(貫通孔)124内に錫粒子と銀粒子とが混合された導電ペースト150を充填し、片面導体パターンフィルム131に電子部品141と略同一寸法の貫通孔135を形成し、こられの片面導体パターンフィルム121,131を積層して積層体100を形成するために加圧・加熱する際に、導電ペースト150をチップ型の電子部品141の端子電極142の最外表面の錫めっき層に接触させ、導電ペースト150により形成された合金からなる導電性組成物151とチップ型の電子部品141の端子電極142とを、その界面に形成された固相拡散層を介して電気的に接続する(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−86949号公報 特開2007−305674号公報 特開2007−324550号公報
この手法は、電子部品141の端子電極142の錫とビア電極(ビアホール124に充填された導電性ペースト150)の錫及び銀とを拡散させて合金化させる手法である。一般に、チップ型電子部品の端子電極における錫めっき層の厚みは1〜5μm程度であり、端子電極とビア電極とが合金化する際に、端子電極の溶融した錫がビア電極側に移動して、いわゆる「食われ」が発生し、原子の拡散速度の差異によってはんだ接合界面に発生するカーケンダルボイドのような隙間(空隙)が、端子電極とビア電極の界面にできてしまい、その結果、チップ型の電子部品の接続信頼性が得られないことがある。
本発明は、かかる実情に鑑み、チップ型の電子部品の接続信頼性を確保することができる樹脂多層モジュール及び樹脂多層モジュールの製造方法を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下のように構成した樹脂多層モジュールを提供する。
樹脂多層モジュールは、(a)複数の樹脂層が積層された積層体と、(b)前記積層体の表面又は内部に配置されたチップ型の電子部品と、(c)前記積層体の表面又は内部に、銅を主成分とする金属箔により形成された面内接続電極とを備える。前記電子部品は、最外表面層が錫を主成分とする端子電極を有する。前記電子部品の前記端子電極の前記最外表面層と前記面内接続電極とが接して拡散接合により接続されている。
上記構成によれば、樹脂層同士を接着するため加熱するときに、電子部品の端子電極の最外表面層に含まれる錫が溶融し、面内接続電極に含まれる銅とともにSn−Cu合金となり、電子部品の端子電極と積層体の面内接続電極とが拡散接合するようにできる。このとき、電子部品の端子電極の最外表面層が接する面内接続電極は銅を主成分とする金属箔であるため、粉末状の銅等に比べて溶融しにくいので、電子部品の端子電極の最外表面層に含まれる錫は、電子部品の端子電極と面内接続電極との界面に隙間ができるほど過剰に面内接続電極側に移動してしまうことがない。したがって、電子部品の端子電極と面内接続電極との接続信頼性を確保することができる。
好ましくは、樹脂多層モジュールは、前記樹脂層を貫通し、金属粒子からなり、前記面内接続電極に接する層間接続電極を、さらに備える。前記面内接続電極、前記層間接続電極及び前記端子電極が、拡散接合により一体的に接続されている。
この場合、樹脂層同士を接着するため加熱するときに、層間接続電極の金属粒子が溶融し、層間接続電極が接している面内接続電極に含まれる銅とともに合金になり、層間接続電極と面内接続電極とが拡散接合するようにできる。これによって、面内接続電極、層間接続電極及び端子電極が、拡散接合により一体的に接続され、接続信頼性を確保することができる。
好ましくは、前記面内接続電極に、前記面内接続電極を貫通する開口部が形成されている。前記電子部品の前記端子電極の前記最外表面層は、前記面内接続電極の前記開口部の少なくとも一部を覆い、かつ前記開口部に隣接する部分の前記面内接続電極に接する。前記層間接続電極は、前記面内接続電極の前記開口部を介して前記電子部品の前記端子電極の前記最外表面層に接して拡散接合により接続されている。
上記構成によれば、電子部品の端子電極と層間接続電極とが接して拡散接合するようにできる。電子部品の端子電極と層間接続電極とは、面内接続電極に形成された開口部を介して接するため、面内接続電極の開口部の大きさや形状、面内接続電極の開口部と電子部品の端子電極との位置関係などにより、電子部品の端子電極の最外表面層に含まれる錫が層間接続電極側に移動して合金化する程度を制御できる。したがって、電子部品の端子電極は面内接続電極と層間接続電極との両方に接合され、接続信頼性や接合強度を向上させることができる。
好ましくは、前記面内接続電極は、260℃より高い融点を有する金属材料のみで構成されている。
樹脂多層モジュールをリフローにより実装する場合、リフロー時に樹脂多層モジュールの内部の温度は、通常、260℃を超えない。面内接続電極は、融点が260℃を超える銅単体、あるいは銅と銀、ビスマス等との合金で構成されるため、樹脂多層モジュールを基板に実装するためのリフロー時に電子部品の端子電極の最外表面層に含まれる金属材料が溶融しても、面内接続電極に含まれる金属材料は溶融しないため、食われが発生しない。すなわち、電子部品の端子電極の最外表面層に含まれる錫が面内接続電極側に過剰に移動して端子電極と面内接続電極との間の界面に隙間が発生し、接続信頼性が低下することはない。したがって、リフロー後も接続信頼性を確保することができる。
また、本発明は上記課題を解決するために、以下のように構成された樹脂多層モジュールの製造方法を提供する。
樹脂多層モジュールの製造方法は、複数の樹脂層が積層された積層体の表面又は内部にチップ型の電子部品が配置された樹脂多層モジュールを製造する方法である。樹脂多層モジュールの製造方法は、(a)銅を主成分とする金属箔により少なくとも1つの前記樹脂層に形成された面内接続電極に、最外表面層が錫を主成分とする端子電極を有する前記電子部品の前記端子電極の前記最外表面層を接触させた状態で、前記樹脂層を積層して積層体を形成する積層工程と、(b)前記積層体を加熱して前記樹脂層同士を接着するとともに、前記電子部品の前記端子電極の前記最外表面層に含まれる錫を溶融させ、前記電子部品の前記端子電極と前記面内接続電極とを拡散接合により接続する加熱工程とを備える。
上記方法によれば、樹脂層の熱圧着と同時に、電子部品を面内接続電極に接続することができる。
本発明によれば、チップ型の電子部品の接続信頼性を確保することができる。
樹脂多層モジュールの分解断面図である。(実施例1) 樹脂多層モジュールの断面図である。(実施例1) 樹脂多層モジュールの要部拡大断面図である。(実施例1) 樹脂多層モジュールの要部平面図である。(実施例2) 樹脂多層モジュールの要部拡大断面図である。(実施例2) 樹脂多層モジュールの要部平面図である。(変形例1、2) 樹脂多層モジュールの断面図である。(変形例3) 樹脂多層モジュールの要部拡大断面図である。(変形例4) 樹脂多層モジュールの要部拡大断面図である。(変形例5) 樹脂多層モジュールの製造工程を示す断面図である。(従来例)
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図9を参照しながら説明する。
<実施例1> 実施例1の樹脂多層モジュール10について、図1〜図3を参照しながら説明する。図1は、樹脂層同士を接合する前の樹脂多層モジュール10の分解断面図である。図2は、樹脂層同士を接合後の樹脂多層モジュール10の断面図である。
図1及び図2に示すように、樹脂多層モジュール10は、樹脂層21〜25が積層された積層体12の内部や表面12a,12bに、面内接続電極14a,14b,16や層間接続電極18が形成されている。積層体12の内部には、ICチップやチップコンデンサ、チップコイル、チップ抵抗等のチップ型の電子部品2が内蔵され、電子部品2の端子電極6と面内接続電極16とが接し拡散接合によって接続されている。
例えば、樹脂多層モジュール10の上面12aに形成された面内接続電極14a,14bには、表面実装型部品を搭載する。樹脂多層モジュール10の下面12b側の面内接続電極14s,14tは、樹脂多層モジュール10を他の回路基板等に実装する際に接続する端子として用いる。
次に、樹脂多層モジュール10の製造方法について説明する。
(1)まず、図1に示すように、面内接続電極31〜35や層間接続電極51〜55が形成された樹脂層21〜25を準備する。
樹脂層21〜25は、例えば、銅を主成分とする金属箔を片面に有する樹脂シートを用いて作製する。すなわち、樹脂シートの金属箔上に感光性レジストを塗布し、露光、現像を行い、所定のマスクパターンを形成し、マスクパターンを介して金属箔のエッチングを行った後、マスクパターンを除去することにより、所定形状の面内接続電極31〜35を形成する。樹脂シート上に、インクジェットやメッキによって、所定形状の面内接続電極31〜35を形成してもよい。
また、樹脂シートにレーザー加工やドリル加工によりビアホール(貫通孔)41〜45を形成した後、印刷等により導電性ペーストを充填することにより、層間接続電極51〜55を形成する。導電ペーストは、電子部品2の端子電極の表面層であるSnと合金化する組成を有する導電性粉末、例えばSn/Au、Sn/Ag/Cu、Sn/Cuを主成分とする粉末に、有機溶剤やエポキシ樹脂等が混合されたものを用いる。
また、電子部品2の周囲に配置される樹脂層22については、電子部品2と略同じ寸法・形状の貫通孔22xを、レーザー加工やドリル加工により形成する。
樹脂シートには、加工が簡単で、加工後の変形が少ない材料が適しており、例えば、液晶ポリマー(LCP)、ポリイミド、フッ素樹脂等の熱可塑性樹脂を用いる。特に、液晶ポリマー(LCP)は、吸水性が低く、エッチング後の変形が極めて小さいため、特に好ましい。
(2)次いで、ICチップやチップコンデンサ等の内蔵すべき電子部品2を、所定の樹脂層23の所定位置に搭載する。このとき、接着材や粘性のある液体等を用いて電子部品2を固定してもよい。
(3)次いで、樹脂層21〜25を所定の順序で積み重ねて積層し、積層方向に押圧し、真空引きした状態で、樹脂層21〜25のガラス転移温度を超える温度(例えば、300℃)まで加熱し、樹脂層21〜25の基材である樹脂シートを軟化させ、樹脂層21〜25同士を圧着する。必要に応じて、積層前に樹脂層21〜25の表面を活性化処理したり、接着剤を塗布したりする。この熱圧着工程において、電子部品2の周囲に配置される樹脂層21,22は、軟化して電子部品2を包み込むように変形する。
また、この熱圧着工程において、同時に、電子部品2の端子電極6と面内接続電極33とが接続される。
詳しくは図3の要部拡大断面図に示すように、電子部品2の本体4の端部に形成された端子電極6は、複数層6a,6b,6cからなり、例えば、チップ型積層コンデンサの場合、Cu層6c、Ni層6b、Sn層6aが順に形成されている。最外表面層となるSn層6a中の錫の融点は232℃と低いため、熱圧着工程中の加熱によって溶融し、面内接続電極16に含まれる銅とともにSn−Cu合金となり、電子部品2の端子電極6と面内接続電極33とが拡散接合により接続される。
(4)次いで、加熱・圧着後、必要に応じて、積層体12の表面12a,12bに露出している面内接続電極31,35についてエッチングやめっき等を行って、樹脂多層モジュール10が完成する。複数個の樹脂多層モジュール10をまとめて作製する場合には、ダイシング等によって樹脂多層モジュール10の個片に分割する。
以上の工程により、樹脂層21〜25の熱圧着と同時に、電子部品2の端子電極6と面内接続電極33とが拡散接合により接続することができる。
電子部品2の端子電極6と面内接続電極33とが拡散接合により接続するとき、面内接続電極33は銅を主成分とするため加熱されても溶融しない。そのため、食われが発生しない。すなわち、電子部品2の端子電極6の最外表面層6aに含まれる錫は、端子電極6と面内接続電極33との界面33sに隙間ができるほど過剰に面内接続電極33側に移動してしまうことはない。したがって、端子電極6と面内接続電極33との接続信頼性を確保することができる。
<実施例2> 実施例2の樹脂多層モジュールについて、図4及び図5を参照しながら説明する。
実施例2の樹脂多層モジュールは、実施例1の樹脂多層モジュール10と略同様に構成され、略同様の工程で製造することができる。以下では、実施例1と同様の構成部分には同じ符号を用い、実施例1との相違点を中心に説明する。
図4は、電子部品2が搭載される樹脂層の要部平面図である。図5は、樹脂多層モジュールの要部拡大断面図である。
図4及び図5に示すように、実施例2の樹脂多層モジュールは、面内接続電極33aに開口部33xが形成され、面内接続電極33aの開口部33xから層間接続電極53が露出するようになっている。そして、電子部品2の端子電極6は、面内接続電極33aの開口部33xの近傍部分と、面内接続電極33aの開口部33xから露出している層間接続電極53との両方に接する。開口部33xは、レーザー加工やドリル加工により樹脂層に23に貫通孔43を形成するときに、同時に形成することができる。面内接続電極33aを所定の形状に形成するときに、同時に開口部33xを形成してもよい。
実施例2の樹脂多層モジュールは、実施例1の樹脂多層モジュール10と同じく、樹脂層を積層し熱圧着することにより作製する。
熱圧着時の加熱により、電子部品2の端子電極6と面内接続電極33aとが接する界面33pは、実施例1と同様に、端子電極6の最外表面層6aに含まれる錫が溶融し、拡散接合により接続される。
また、電子部品2の端子電極6と層間接続電極53との界面53pでは、端子電極6の最外表面層6aに含まれる錫が溶融し、層間接続電極53に含まれる金属材料、例えばSn、Ag、Cu、Bi、Zn、Au、Niとともに、Sn−Ag、Sn−Cu、Sn−Bi、Sn−Zn、Sn−Au、Sn−Ni等の合金になり、電子部品2の端子電極6と層間接続電極53とが、面内接続電極33aの開口部33xを介して、拡散接合により接続される。
電子部品2の端子電極6の最外表面層6aに含まれる錫は、面内接続電極33aの主成分である銅と比べると、層間接続電極53中の金属材料と合金化しやすく、電子部品2の端子電極6と層間接続電極53との固着強度は、電子部品2の端子電極6と面内接続電極33aとの固着強度よりも強くなる。
電子部品2の端子電極6の最外表面層6aに含まれる錫は、面内接続電極33aに形成された開口部33xを介して、層間接続電極53側に移動するため、面内接続電極33aの開口部33xの大きさや形状、面内接続電極33aの開口部33xと電子部品2の端子電極6との位置関係などにより、電子部品2の端子電極6の最外表面層に含まれる錫が層間接続電極53側に移動して合金化する程度を制御し、電子部品2の端子電極6が面内接続電極33aと層間接続電極53とに接続される状態を調整することができる。したがって、接続信頼性や接合強度を向上させることができる。具体的には、端子電極6と層間接続電極53との接触部分が大きいほど、端子電極6と層間電極が層間電極53との合金化がすすむ。
<変形例1> 図6(a)の要部平面図に示すように、面内接続電極33mが電子部品2のそれぞれの端子電極6と接する部分に、2つ以上の開口部33yが形成され、各開口部33yから層間接続電極53が露出する構成としてもよい。
<変形例2> 図6(b)の要部平面図に示す面内接続電極33nのように、層間接続電極53が露出する開口部33zが形成され、電子部品2の端子電極6と接続されるが、樹脂層に沿って延在する配線部を形成しない構成としてもよい。
<変形例3> 図7の断面図に示す変形例3の樹脂多層モジュール11は、樹脂層が積層された積層体13の内部や表面13a,13bに、面内接続電極15a,15b,15s,15t,17や層間接続電極19a〜19fが形成されている。積層体13の表面13aの面内接続電極15a,15bには開口部15x,15yが形成され、この開口部15x,15yから層間接続電極19a,19bが露出している。
積層体13の上面13に配置されたチップ型の電子部品2の端子電極6は、開口部15xが形成された面内接続電極15aの開口部15xのまわりの部分と、面内接続電極15aの開口部15xから露出する層間接続電極19aとに接し、実施例2と同じく、加熱によって端子電極6の最外表面層に含まれる錫が溶融し、電子部品2の端子電極6は面内接続電極15aと層間接続電極19aとの両方に拡散接合により接続される。
また、積層体13の上面13に配置されたチップ型の電子部品3の端子電極であるバンプ7は、開口部15yが形成された面内接続電極15bの開口部15yのまわりの部分と、面内接続電極15bの開口部15yから露出する層間接続電極19bとに接する。実施例2と同じく、加熱によって、バンプ7の最外表面層に含まれる錫が溶融し、バンプ7が面内接続電極15bと層間接続電極19bとに拡散接合により接続される。
<変形例4> 図8の要部拡大断面図に示すように、電子部品2の端子電極6と接続される面内接続電極33b,33cに形成された開口部は、実施例2とは異なり、面内接続電極33b,33cによって全周が囲まれるようには形成されていない。
面内接続電極33b,33cの外周縁は、樹脂層23に形成された貫通孔43の開口部を横断し、貫通孔43の開口部の一部分のみが面内接続電極33b,33cで覆われる。貫通孔43の開口部の他の部分23x,23yにおいて、貫通孔43に形成された層間接続電極53b,53cが露出する。これらの隣接する面内接続電極33b,33cと層間接続電極53との両方に電子部品2の端子電極6が接し、樹脂層の熱圧着時の加熱によって、電子部品2の端子電極6は、面内接続電極33b,33cとの界面33s,33tと、導電性ペースト53b,53cとの界面53s,53tとの両方において、拡散接合により接続される。
面内接続電極33b,33cの開口部は、図8(a)のように電子部品2の外側に形成されても、図8(b)のように電子部品2の内側に形成されてもよい。
<変形例5> 図9の要部拡大断面図に示すように、樹脂層23の表面に、導電性ペースト53kを塗布する。電子部品2の端子電極6が導電性ペースト53kと銅を主成分とする金属箔により形成された面内接続電極33kとの両方に接する状態で、樹脂層を熱圧着する。これによって、電子部品2の端子電極6が、面内接続電極33kとの界面33rと、導電性ペースト53kにより形成される面内接続電極部との界面53rとおいて、拡散接合により接続される。
<まとめ> 以上に説明したように、電子部品の端子電極と面内接続電極とが接して拡散接合により接続されるようにすることで、接続信頼性を確保することができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変更を加えて実施することが可能である。
2,3 電子部品
6,7 端子電極
6a 最外表面層
10,11 樹脂多層モジュール
12 積層体
12a 上面(表面)
12b 下面(表面)
13 積層体
13a 上面(表面)
13b 下面(表面)
14a,14b,14s,14t 面内接続電極
15a,15b,15s,15t 面内接続電極
15x,15y 開口部
16,17 面内接続電極
18,19a〜19f 層間接続導体
21〜25 樹脂層
31〜35 面内接続電極
33a,33b,33c,33k,33m,33n 面内接続電極
33x,33y,33z 開口部
41〜45 ビアホール(貫通孔)
51,52,53,53b,53c,54,55 層間接続電極

Claims (5)

  1. 複数の樹脂層が積層された積層体と、
    前記積層体の表面又は内部に配置されたチップ型の電子部品と、
    前記積層体の表面又は内部に、銅を主成分とする金属箔により形成された面内接続電極と、
    を備え、
    前記電子部品は、最外表面層が錫を主成分とする端子電極を有し、
    前記電子部品の前記端子電極の前記最外表面層と前記面内接続電極とが接して拡散接合により接続されていることを特徴とする、樹脂多層モジュール。
  2. 前記樹脂層を貫通し、金属粒子からなり、前記面内接続電極に接する層間接続電極を、さらに備え、
    前記面内接続電極、前記層間接続電極及び前記端子電極が、拡散接合により一体的に接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の樹脂多層モジュール。
  3. 前記面内接続電極に、前記面内接続電極を貫通する開口部が形成され、
    前記電子部品の前記端子電極の前記最外表面層は、前記面内接続電極の前記開口部の少なくとも一部を覆い、かつ前記開口部に隣接する部分の前記面内接続電極に接し、
    前記層間接続電極は、前記面内接続電極の前記開口部を介して前記電子部品の前記端子電極の前記最外表面層に接して拡散接合により接続されていることを特徴とする、請求項2に記載の樹脂多層モジュール。
  4. 前記面内接続電極は、260℃より高い融点を有する金属材料のみで構成されていることを特徴とする、請求項2又は3に記載の樹脂多層モジュール。
  5. 複数の樹脂層が積層された積層体の表面又は内部にチップ型の電子部品が配置された樹脂多層モジュールを製造する方法であって、
    銅を主成分とする金属箔により少なくとも1つの前記樹脂層に形成された面内接続電極に、最外表面層が錫を主成分とする端子電極を有する前記電子部品の前記端子電極の前記最外表面層を接触させた状態で、前記樹脂層を積層して積層体を形成する積層工程と、
    前記積層体を加熱して前記樹脂層同士を接着するとともに、前記電子部品の前記端子電極の前記最外表面層に含まれる錫を溶融させ、前記電子部品の前記端子電極と前記面内接続電極とを拡散接合により接続する加熱工程と、
    を備えたことを特徴とする、樹脂多層モジュールの製造方法。
JP2009102826A 2009-04-21 2009-04-21 樹脂多層モジュール及び樹脂多層モジュールの製造方法 Expired - Fee Related JP5170570B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009102826A JP5170570B2 (ja) 2009-04-21 2009-04-21 樹脂多層モジュール及び樹脂多層モジュールの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009102826A JP5170570B2 (ja) 2009-04-21 2009-04-21 樹脂多層モジュール及び樹脂多層モジュールの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010258019A true JP2010258019A (ja) 2010-11-11
JP5170570B2 JP5170570B2 (ja) 2013-03-27

Family

ID=43318640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009102826A Expired - Fee Related JP5170570B2 (ja) 2009-04-21 2009-04-21 樹脂多層モジュール及び樹脂多層モジュールの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5170570B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013118455A1 (ja) * 2012-02-08 2013-08-15 パナソニック株式会社 抵抗形成基板とその製造方法
WO2014069107A1 (ja) * 2012-10-31 2014-05-08 株式会社村田製作所 部品内蔵基板および通信端末装置
WO2014115358A1 (ja) * 2013-01-25 2014-07-31 株式会社村田製作所 モジュールおよびその製造方法
JP2019047127A (ja) * 2014-05-08 2019-03-22 株式会社村田製作所 樹脂多層基板

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003017859A (ja) * 2001-07-04 2003-01-17 Denso Corp プリント基板の製造方法およびその製造方法によって形成されるプリント基板
JP2008235527A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Fujitsu Ltd 部品内蔵基板の製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003017859A (ja) * 2001-07-04 2003-01-17 Denso Corp プリント基板の製造方法およびその製造方法によって形成されるプリント基板
JP2008235527A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Fujitsu Ltd 部品内蔵基板の製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013118455A1 (ja) * 2012-02-08 2013-08-15 パナソニック株式会社 抵抗形成基板とその製造方法
WO2014069107A1 (ja) * 2012-10-31 2014-05-08 株式会社村田製作所 部品内蔵基板および通信端末装置
US9699908B2 (en) 2012-10-31 2017-07-04 Murata Manufacturing Co., Ltd. Component-embedded board and communication terminal device
WO2014115358A1 (ja) * 2013-01-25 2014-07-31 株式会社村田製作所 モジュールおよびその製造方法
JPWO2014115358A1 (ja) * 2013-01-25 2017-01-26 株式会社村田製作所 モジュールおよびその製造方法
JP2019047127A (ja) * 2014-05-08 2019-03-22 株式会社村田製作所 樹脂多層基板

Also Published As

Publication number Publication date
JP5170570B2 (ja) 2013-03-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4766049B2 (ja) 部品内蔵モジュールの製造方法および部品内蔵モジュール
JP4945974B2 (ja) 部品内蔵配線板
JP3709882B2 (ja) 回路モジュールとその製造方法
EP1280393B1 (en) Multilayer circuit board and method for manufacturing multilayer circuit board
JP3906225B2 (ja) 回路基板、多層配線板、回路基板の製造方法および多層配線板の製造方法
JP4201436B2 (ja) 多層配線基板の製造方法
JP5427305B1 (ja) 部品内蔵基板及びその製造方法並びに実装体
JP2001237512A (ja) 両面回路基板およびこれを用いた多層配線基板ならびに両面回路基板の製造方法
WO2012137548A1 (ja) チップ部品内蔵樹脂多層基板およびその製造方法
JP2011060875A (ja) 電子部品内蔵基板及びその製造方法とこれを用いた半導体装置
TWI461118B (zh) 具有電子零件之配線基板及其製造方法
JP2007273654A (ja) フレキシブル回路基板、フレキシブル回路基板の製造方法および電子機器
JP5170570B2 (ja) 樹脂多層モジュール及び樹脂多層モジュールの製造方法
JP4918780B2 (ja) 多層配線基板の製造方法、ならびに半導体装置
JP2013073989A (ja) 表面実装型受動素子部品、部品キャリアテープ、部品内蔵配線板
JP5108253B2 (ja) 部品実装モジュール
JP2005026573A (ja) 部品内蔵モジュールの製造方法
JP2001274555A (ja) プリント配線基板、プリント配線用素板、半導体装置、プリント配線基板の製造方法、及び半導体装置の製造方法
JP2010098021A (ja) 部品内蔵配線基板および部品内蔵配線基板の製造方法
JP5130666B2 (ja) 部品内蔵配線板
JP6315681B2 (ja) 部品内蔵基板及びその製造方法並びに実装体
WO2004012489A1 (ja) 回路基板、多層配線板、回路基板の製造方法および多層配線板の製造方法
JP2011249457A (ja) 部品内蔵配線板、部品内蔵配線板の製造方法
JP2850761B2 (ja) 多層配線基板及びその製造方法
JP5913535B1 (ja) 部品内蔵基板及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120308

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120803

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120911

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5170570

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees