JP2850761B2 - 多層配線基板及びその製造方法 - Google Patents

多層配線基板及びその製造方法

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  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明はスルーホールめっきを必要としな
多層配線基板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の多層配線基板は、図12に示す様
に、全層に共通開口したスルーホール1を持った構造の
ものが用いられている。即ち、絶縁層2の片面あるいは
両面に配線パターン3を形成した基板4を複数枚重ね、
これらを接着剤で貼り合わせた後、スルーホール1の穴
開け加工を施してから、層間接続のためにスルーホール
めっき5を行ったものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来構造のも
のは、大型の配線基板用に広く用いられて来たが、次の
ような種々の欠点を有しているため、小型の配線基板に
は一部でしか用いられていなかった。
【0004】(1)スルーホール1を全層に開口をさせ
るために配線エリアの損失が大きい。即ち、スルーホー
ル1は層間接続を要しない層にも開けられてしまうた
め、その部分を避ける等して予め配線引き回しを行わな
ければならず、配線に使用できる有効エリアはスルーホ
ール1の数が増すにつれて小さくなる。
【0005】(2)配線基板全体を貫通させるスルーホ
ール1は大径のドリルを用いなければ開けることができ
ず、スルーホールエリアによる配線エリア損失が更に大
きくなる。
【0006】(3)積層基板の全体を貫通するスルーホ
ールであるため、絶縁層2の熱膨張係数(Z方向)によ
り、大きな熱サイクル応力がスルーホールめっき5に集
中して、スルーホールクラックを生じやすい。
【0007】(4)通常、50cm角〜90cm角の大型基
板上に配線パターンを形成するために、密着露光方式の
面焼付方式を採るため、微細配線が不可能である。この
方式では、配線幅100μm 、配線間隔100μm が限
界である。
【0008】(5)スルーホールの内面に施す銅めっき
が高価である。上記(3)項の耐熱サイクル耐応力破断
性の向上のために、通常、20μm 厚の銅めっきを設け
ているが、20μm の厚さめっきを設けるには、無電解
銅めっき法でも最短24時間要し、めっき時間が長いた
めに非常に高価となる。
【0009】(6)枚葉式であるため連続製造ができな
い。
【0010】このように従来の多層配線基板構造は、種
々の欠点を有しているために、最近の電子機器の小型化
要求に対して対応できなくなっており、新規な配線基板
の構造及び新規な配線基板の製法が強く要請されてい
る。
【0011】
【0012】本発明の目的は、スルーホールめっきを用
いず、安価に製造できる多層配線基板の製造方法を提供
することにある。
【0013】また、本発明の目的は、多層配線基板をよ
り工業的、かつ安価に製造できる多層配線基板の製造方
法を提供することにある。
【0014】また、本発明の目的は、連続して溶融接続
ができる多層配線基板の製造方法を提供することにあ
る。
【0015】また、本発明の目的は、絶縁性及び耐熱性
に優れた多層配線基板及びその製造方法を提供すること
にある。
【0016】また、本発明の目的は、接続性が良くかつ
耐熱性も高く、安価でかつ無害な多層配線基板及びその
製造方法を提供することにある。
【0017】
【0018】
【0019】
【課題を解決するための手段】第1の発明の多層配線基
板の製造方法は、ホールが形成された絶縁層の片面に銅
箔を設けて基板を形成し、これを第1リールに巻き取
り、上記第1リールに巻き取られた一層配線基板を繰り
出しながら、上記銅箔をエッチングして上記ホールを覆
う銅箔配線パターンを連続的に軽せして第2リールに巻
き取り、上記第2リールに巻き取られた配線パターン付
き基板を繰り出しながら、上記配線パターン側と反対側
からホール内及びホール多層配線基板の製造方法の開口
周辺にハンダペーストを印刷するか、または上記ホール
内に樹脂金属粉混合の導電性ペーストを埋め込み更にそ
の上にハンダペーストを印刷して、該ペーストを上記配
線パターンと接続させ、印刷後、引き続き連続的にリフ
ローして上記ホール上に上記ハンダペーストによるバン
プを形成して第3リールに巻き取り、このバンプ付き基
板の巻き取られた第3リールを複数個用意し、これら複
数個の第3リールにそれぞれ巻き取られたバンプ付き基
板を繰り出しながら位置合せしつつ積層し、加熱して一
の基板の配線パターンに該一の基板と隣接する他の基板
のバンプを溶融接続して第4リールに巻き取るようにし
たものである。
【0020】また、第2の発明は、第1の発明におい
て、上記積層し、加熱して一の基板の銅箔配線パターン
に該一の基板と隣接する他の基板のバンプを溶融接続す
る方法を、平板加熱プレス法またはロール加熱プレス法
としたものである。
【0021】また、第3の発明は、第1の発明におい
て、上記絶縁層をポリイミド、ガラスエポキシまたはガ
ラスポリイミドのフィルムとしたものである。
【0022】また、第4の発明は、第1の発明におい
て、上記ハンダペーストをSn−Pb系、Sn−Ag系
合金、またはSn100%の純金属系としたものであ
る。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【作用】第1の発明は、各工程をリール・ツー・リール
で実現するので、多層配線基板の連続製造が可能とな
る。また、TABラインまたはフレキシブルプリント
(FPC)基板ラインで作った片面配線フィルムをその
まま利用できるので、非常に安価に製造できる。FPC
基板のライン、あるいは最も好ましくはTABテープキ
ャリアのパターン形成ラインを使って、絶縁層の片面へ
の銅箔の貼り合わせを連続的に行い、銅箔から銅箔配線
パターンの作成も連続して行うようにすると、パターン
配線の微細化が可能になる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1は
発明に係る方法により製造された多層配線基板の断面図
である。絶縁層6の片面に配線パターン7を有する一層
配線の基板8が複数枚(図示例では4枚)積層される。
絶縁層6はポリイミドフィルム、ガラスエポキシフィル
ムまたはガラスポリイミドフィルムのいずれでもよい。
配線パターン7は、銅箔から形成されたものであり、後
述するバイアホール9の小径化により配線幅30μm、
配線間隔30μmを達成することができ、配線密度の向
上が図られている。
【0028】積層された各基板8には、基板単位に任意
の位置に導電体10を埋め込むためのバイアホール9が
設けられる。バイアホール9内は、導電体10を埋め込
むだけであるから、めっきを施す必要がない。基板8の
バイアホール9は、薄い厚さの基板単位で作るので、小
径ドリルやパンチングによったり、レーザによって開口
することができる。パンチングによるときはバイアホー
ル径0.2mmφ、レーザによるときはバイアホール径5
0μm φが可能である。これにより層単位で開口する小
径のバイアホールを実現することができる。
【0029】バイアホール9内には、導電体10が埋め
込まれ、配線パターン7、7の層間を接続している。導
電体10は、全体をハンダとしたり、あるいはバイアホ
ール内を樹脂金属粉混合の導電性ペーストにして直接配
線パターン7と接続されるバイアホール開口部近傍をハ
ンダとするようにしてもよい。導電体10による配線パ
ターンの層間接続により、基板8、8間は電気的、かつ
機械的に連結されるので、両者間を結合する接着剤が不
要となる。
【0030】このように上記実施例によれば、全層を貫
通するスルーホール及びホール内の銅めっきを省略する
ことができ、接着剤によらない片面配線基板の直接積層
が実現できる。したがって、配線基板を安価に製造で
き、また構造も簡単である。とくに、応力に弱い銅めっ
きを必要としないので信頼性が向上する。
【0031】また、配線基板を小型化できるために、電
子機器を小型化できる。本実施例によれば、配線幅、配
線間隔を共に従来のプリント基板の1/3にできるた
め、基板全体の形状を1/10以下にすることが可能で
ある。電子機器の具体例としては、携帯用電話等のモジ
ュール(マルチチップモジュール:MCM)や、パーソ
ナルワープロのMCM等がある。
【0032】次に、図2〜図10を主に用いて上述した
多層配線基板の製造方法について説明する。この製造方
法は、リール・ツー・リールである。
【0033】まず、基板上に配線パターンを形成する。
図2に示すように、フィルム状の絶縁層の片面に銅箔が
貼り合わせられたフィルム状の基板16を予め第1リー
ル11に巻き取っておき、これを繰り出しながらポリケ
ミカルエッチングによって配線パターンを形成して、第
2リール12に巻き取っていく。但し、フィルム状の基
板16には銅箔貼り合わせ前に、バイアホールを開口し
ておく。配線パターンの例を図5に示す。絶縁層6上に
大径の連結ランド13、小径のバイアホールランド14
があり、それらの間がリード15により連結されてい
る。連結ランド13は隣接する基板のバンプが溶融接続
する部分である。バイアホールランド14は当該絶縁層
6に設けられたバイアホールの一方の開口を塞ぎ、バイ
アホール内に埋め込まれたハンダペースト等の導電体と
接続される部分である。ポリケミカルエッチングによる
配線パターンの形成には、TABまたはFPCライン等
がそのまま使え、連続的にパターンを形成することがで
きる。
【0034】つぎに、ハンダペーストの印刷、リフロー
を行う。図3に示すように、第2リール12に巻き取ら
れた配線パターン付き基板17を繰り出しながら、印刷
機18のメタルマスク19とスキージ20とを使って、
バイアホール上にハンダペーストを間欠的に印刷するこ
とによりバイアホール内及びバイアホールの開口部周辺
にハンダペーストを印刷する。この印刷によりハンダペ
ーストがバイアホールを塞いでいる配線パターン部と接
続される。印刷後、基板を連続してリフロー炉21に導
き、連続してリフローしてバイアホール上にハンダペー
ストによるバンプを形成して第3リール22に巻き取
る。印刷機18とリフロー炉21との間の基板にはたる
みをもたせ、間欠的な印刷と連続的なリフローとの不具
合を吸収させる。上記印刷は、バイアホール内及びその
周囲に行う。例えばバイアホール径0.2mmφの時、印
刷ハンダペーストの径は0.3mmφとする。ハンダペー
ストの厚さはメタルマスクの厚さにより決定されるが、
通常30〜80μm 厚さを使用する。塗布断面を図6に
示す。リフローは炉長約1.5m 、予熱温度120℃×
1分、230℃×10秒の赤外線加熱炉を使用する(6
3wt%Sn−37wt%Pbハンダペーストの時)。
図7にリフロー後にバンプ25が溶融ペースト24上に
形成された断面を示す。
【0035】そして、バンプ付き基板26を積層する。
図4に示すように、バンプ付き基板26の巻き取られた
第3リール22を複数個(図示例では3個)用意し、こ
れら複数個の第3リール22にそれぞれ巻き取られたバ
ンプ付き基板26を繰り出しながら、互いに接続される
べき一の基板の銅箔配線パターンと、該一の基板と隣接
する他の基板のバンプとを位置合せしつつ積層し、これ
らを平板熱プレス機27に導いて加熱して、一の基板の
配線パターンに該一の基板と隣接する他の基板のバンプ
を溶融接続して第4リール28に巻き取る。熱プレス時
間は230℃×10秒とする。プレスは平板プレスの他
に、ロールプレスで行ってもよい。位置合わせはTAB
ラインでTABテープを利用する時は、両側の送り穴
(図8の符号31参照)、または別に設けた位置決め穴
を用いて行う。積層して溶融接続したときの断面を図1
0に示す。
【0036】このように上述した製造方法は、リール・
ツー・リールであるため、従来の枚葉式の多層配線基板
の製法を一変させ、連続巻取方式の多層配線基板の製造
を確立することができる。
【0037】(実施例1)まず、片面にエポシキ系接着
剤(19μm 厚さ)付ポリイミドフィルム(50μm 厚
さ、幅70mm)を用い、0.2mmφのパンチング穴(バ
イアホール)を開口させた。次に18μm 厚さの電解銅
箔を貼り合わせた。貼り合わせは通常のTABテープキ
ャリア用のロールラミネータを用いた。そしてTABの
ホトケミカルエッチングラインを用いて、所定の配線パ
ターンを形成させた。最小配線幅は30μm 、最小配線
間隔も30μm の微細配線パターンであり、これは通常
のTABラインで充分可能な配線パターンである。
【0038】次に、Pb37wt%−Snwt%63の
組成のハンダペーストをメタルマスク法で図6の様に印
刷した。上記組成のハンダペーストは通常の半導体パッ
ケージの基板実装に用いられるものと同じハンダペース
トであり、15〜25μm 径のハンダの微細粒とフラッ
クス成分としてのロジン及び高級アルコールの混合物で
あり、メタルマスクを用いて容易に印刷が可能なもので
ある。印刷によりハンダペーストは、バイアホール9の
中まで充填されると共に、印刷マスクの直径はバイアホ
ール9より大きい0.3mmφとしてあるために、バイア
ホール9の開口周囲は図6の様にはみ出して盛り上がっ
た断面形状となる。
【0039】ハンダペーストの塗布厚さ(バイアホール
の周囲の)は50μm 程度が最も好ましい。リフロー後
の厚さは約半分の25μm となる。ハンダ層は厚すぎる
と接合部の周囲に流れ出して隣のパターン間に達すると
短絡の原因となる。このため、30〜80μm の塗布厚
さに管理するように、この範囲のメタルマスク厚さをパ
ターンの形状により決定する。
【0040】印刷機より下流側にはリフロー炉が連続ラ
インで取り付けられており、ここでハンダペースト23
は溶融して表面張力によりバンプ25が形成される(図
7)。リフロー条件は前述した様に赤外線加熱が良い
が、エアーリフローでもかまわない。また加熱雰囲気
は、空気中でも良いが、バンプ25をボールの形状に均
一に仕上げるためにN2 ガス雰囲気とするのが好まし
い。特に非活性フラックス(ノンハロゲン無洗浄型ハン
ダペースト)の場合には、よりN2 ガス雰囲気とするこ
とが好ましい。
【0041】ハンダバンプ形成後、各配線基板(本実施
例では3層の貼り合わせ)を加熱プレスにより積層し
た。積層時の位置決めには、TABテープを使用してい
るので、両サイドの送り穴を使用した。TABテープの
表面パターンの概略と送り穴の状況を図8に示す。図8
は最上面の配線パターンを示す。従って連結ランドはな
く、バイアホールランド14と素子を搭載するためのダ
イパット29と、ボンディングパッド30、及びボンデ
ィングパッド29とバイアホールランド14間を接続す
るリード15を持っている。ダイパッド29は銅箔を素
子の形状に残しておくことにより形成され、この上に銀
ペーストを用いてLSI素子が搭載される。ダイパット
29の回りにはボンディングパット30があり、ワイヤ
ボンディング法等によりLSI素子の電極と連結する。
【0042】ここに、加熱プレスによる基板貼合わせ方
法をもう少し詳細に説明する。加熱プレスにはTABテ
ープの送り穴31に相当するピンが立てられており、3
枚のTABテープが共通のピンで位置決めされる。プレ
スは平板プレスなので貼合わせは間欠的であり、230
℃の平板熱プレス機により熱板を20kg/cm2 の加圧力
で3枚のTABテープを押圧すると約10秒間でハンダ
バンプが溶融して貼り合わせが完了する。加熱プレスの
長さは50cmなので3m /min の速度で貼り合わせが行
われる。貼り合わせ工程は送出側、巻取側にリールを持
ち、切断せずに連続長尺のままで作業が行われる。すな
わち50cmの長さの貼合わせが終わると、新たに50cm
の長さ送り、次の50cmの貼合わせにかかる。バンプ付
き基板を貼り合わせる前の断面を図9に、貼り合わせ後
の断面を図10に示す。溶融ペースト24を介してバイ
アホールランド14と連結ランド13とが層間接続され
ているのが分かる。
【0043】貼り合わせ完了後、1ユニットに個片抜き
を行った。即ち、個片抜き用の超硬製の抜き金型によ
り、連続的に1ユニット分断をおこなった。金型の下部
には製品の受皿があり、製品が連続的に金型より排出さ
れる構造となっている。個片抜きの金型にもTABテー
プの送り穴に相当する位置に位置決めピンが立てられて
おり、抜き寸法もすべて送り穴により管理される。
【0044】(実施例2)実施例1において、バイアホ
ールの穴埋め用にハンダペーストに代えて、樹脂金属粉
混合の導電性ペースト(銅ペースト)を用いた。すなわ
ち、図11に示すように、樹脂金属粉混合の導電性ペー
スト32をバイアホール9内にディスペンサで充填す
る。その後、その表面にバンプ用のハンダペーストを印
刷する。樹脂金属粉混合の導電性ペースト32はエポキ
シ系樹脂に銅粉を混合したもので、絶縁層のポリイミド
との密着性に優れる特長がある。但し、穴埋めの工程が
ひとつ増える。
【0045】(実施例3)実施例1において、ハンダペ
ーストにSn10wt%−Pb90wt%を用いた。こ
のペーストはPbが多いため、耐熱性(融点=300
℃)が高い特長がある。
【0046】(実施例4)実施例1において、バイアホ
ールの穴開けにパンチングに代えてエキシマレーザーを
応用し、50μm φの穴を開けた。このためメタルマス
クの寸法は100μm φとした。
【0047】(実施例5)実施例1において、絶縁層に
ポリイミドフィルムに代えてガラスエポキシフィルムを
用いた。
【0048】(実施例6)実施例1において、絶縁層に
ポリイミドフィルムに代えてガラスポリイミドフィルム
を用いた。
【0049】(実施例7)実施例1において、ハンダペ
ーストにSn96.5wt%−Ag3.5wt%を用い
た。このハンダは融点221℃でSn63wt%−Pb
37wt%の共晶ハンダの融点180℃より高く、接合
しやすく、かつ耐熱性もより高い特長がある。
【0050】(実施例8)実施例1において、ハンダペ
ーストにSn100%のペーストを用いた。これは融点
232℃と高いがAgを含まず、安価でかつPbの様な
人体有害物を含まない特長がある。
【0051】
【0052】
【0053】
【発明の効果】(1)請求項1に記載の発明によれば、
多層配線基板の製造工程をリール・ツー・リールで実現
しているため、従来の枚葉式から連続式に改良でき、多
層配線基板をより工業的、かつ安価に製造できる。
【0054】特に、配線パターン形成にTABラインを
用いると、TABフィルムの送り穴を使用することがで
きるため、配線パターンの位置決め精度を上げることが
できる(因みに、通常の大型プリント基板のパターンの
位置決め精度±50μm に対して、TABライン方式は
±10μm である。)。
【0055】
【0056】(2)請求項2に記載の発明によれば、積
層基板を加熱してバンプを溶融接続する方法が、平板加
熱プレス法またはロール加熱プレス法であるので、連続
的に溶融接続がてきる。
【0057】(3)請求項3に記載の発明によれば、絶
縁層がポリイミド、ガラスエポキシまたはガラスポリイ
ミドのフィルムで構成されているので、絶縁性及び耐熱
性が良い。
【0058】(4)請求項4に記載の発明によれば、ハ
ンダペーストにSn−Pb系の合金を用いれば接続性が
良くかつ耐熱性も高くなり、Sn−Ag系の合金を用い
ると、さらに接続性が良くかつ耐熱性もより高くなる。
特に、ハンダペーストにSn100%の純金属系を用い
ると、安価でかつPbのような人体有害物を含まないの
で安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る方法により製造された多層配線基
板の実施例を説明するための断面図。
【図2】本発明の多層配線基板の製造方法の実施例を説
明するための配線パターン形成装置の概略図。
【図3】本発明の多層配線基板の製造方法の実施例を説
明するための印刷・リフロー装置の概略図。
【図4】本発明の多層配線基板の製造方法の実施例を説
明するための積層装置の概略図。
【図5】本実施例による層内配線パターン構造を示す説
明図。
【図6】本実施例によるハンダペーストの印刷断面図。
【図7】本実施例によるリフロー後の断面図。
【図8】本実施例による配線パターンを形成したTAB
テープ例の平面図。
【図9】本実施例による積層する前の2枚の配線基板の
断面図。
【図10】本実施例によるバイアホールでの融着接続後
の積層基板の断面図。
【図11】本実施例による導電性ペーストを用いた場合
のリフロー後の断面図。
【図12】従来の多層配線基板の断面図。
【符号の説明】
6 絶縁層 7 配線パターン 8 基板 9 バイアホール 10 導電体

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホールが形成された絶縁層の片面に銅箔を
    設けて基板を形成し、これを第1リールに巻き取り、上
    記第1リールに巻き取られた一層配線基板を繰り出しな
    がら、上記銅箔をエッチングして上記ホールを覆う銅箔
    配線パターンを連続的に形成して第2リールに巻き取
    り、上記第2リールに巻き取られた配線パターン付き基
    板を繰り出しながら、上記配線パターン側と反対側から
    ホール内及びホールの開口周辺にハンダペーストを印刷
    するか、または上記ホール内に樹脂金属粉混合の導電性
    ペーストを埋め込み更にその上にハンダペーストを印刷
    して、該ペーストを上記配線パターンと接続させ、印刷
    後、引き続き連続的にリフローして上記ホール上に上記
    ハンダペーストによるバンプを形成して第3リールに巻
    き取り、このバンプ付き基板の巻き取られた第3リール
    を複数個用意し、これら複数個の第3リールにそれぞれ
    巻き取られたバンプ付き基板を繰り出しながら位置合せ
    しつつ積層し、加熱して一の基板の配線パターンに該一
    の基板と隣接する他の基板のバンプを溶融接続して第4
    リールに巻き取るようにした多層配線基板の製造方法。
  2. 【請求項2】上記積層し、加熱して一の基板の銅箔配線
    パターンに該一の基板と隣接する他の基板のバンプを溶
    融接続する方法は、平板加熱プレス法またはロール加熱
    プレス法である請求項1に記載の多層配線基板の製造方
    法。
  3. 【請求項3】上記絶縁層がポリイミトフィルム、ガラス
    エポキシフィルムまたはガラスポリイミトフィルムであ
    請求項1または2に記載の多層配線基板の製造方法。
  4. 【請求項4】上記ハンダペーストがSn−Pb系、Sn
    −Ag系の合金、またはSn100%の純金属系である
    請求項1、2または3に記載の多層配線基板の製造方
    法。
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