JP2010239388A - 電話システム、電話制御方法、およびコードレス子機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コードレス子機10で、自己の親機20とのリンクが切断した際に、通常モードから停電モードへ自己の動作モードを切り替えるとともに、停電モードにおける当該親機20からのリンク確立要求に応じて、当該停電モードから通常モードへ自己の動作モードを切り替え、停電モードにおける自己以外のコードレス子機10に対する呼出操作に応じて、当該相手コードレス子機10との間でリンクを確立して直接通話を行い、停電モードから通常モードへの切替時に、相手コードレス子機10とのリンクを切断した後、当該親機20とのリンクを再確立する。
【選択図】 図1
Description
このような災害発生時には、停電が併発するケースも多い。したがって、停電が発生した場合には、電話制御装置や親機への電源供給が停止するため、コードレス子機自体は二次電池で動作可能であるものの、正常時のように通話ができなくなる。
しかしながら、電話制御装置にコードレス電話機が内線収容されている場合には、電話制御装置を経由して内線通話が行われるため、コードレス子機間で内線通話を行う場合でも、電話システム全体を動作させる必要がある。したがって、各コードレス子機の利用者が安否や互いに災害状況を確認するのに十分な通話時間を得るには、規模の大きい二次電池が必要となるため、システム全体としてコストアップの要因となる。
[本実施の形態の構成]
まず、図1を参照して、本実施の形態にかかる電話システムについて説明する。図1は、本実施の形態にかかる電話システムの構成を示すブロック図である。
また、電話網NWには、気象庁などの機関が予期した災害発生に関する緊急地震速報や津波速報などの緊急通報を通知する、公知の緊急通報システム50が接続されている。通知が必要な緊急災害が発生した場合には、この緊急通報システム50から電話網NWを介して、予め契約している電話制御装置40などの通信装置へ通知される。
次に、図2を参照して、本実施の形態にかかる電話システムのコードレス子機の構成について説明する。図2は、本実施の形態にかかる電話システムのコードレス子機の構成を示すブロック図である。
操作入力部13は、ダイヤルキーや機能キーなどの各種操作キーからなり、利用者の操作を検出して通信制御部11Aや動作モード切替部11Bへ出力する機能を有している。
表示部14は、LCDやLEDなどの表示回路からなり、通信制御部11Aや動作モード切替部11Bからの指示に応じて、自己の動作モードや緊急通報で通知された通報情報などの各種情報を表示する機能を有している。
音声処理部16は、専用の音声処理回路からなり、無線I/F部15を介して受信した音声データを音声信号に復号してスピーカから出力するとともに、マイクからの入力音声信号を音声データに符号化して無線I/F部15へ出力する機能と、制御部11からの指示に応じて着信音などの各種信号音をスピーカから出力する機能とを有している。
次に、図3を参照して、本実施の形態にかかる電話システムの親機の構成について説明する。図3は、本実施の形態にかかる電話システムの親機の構成を示すブロック図である。
親機20は、全体として、電話制御装置40からの給電電源により動作してコードレス子機10と無線通信を行う無線通信端末からなり、主な機能部として、制御部21、記憶部22、操作入力部23、表示部24、無線インターフェース部(以下、無線I/F部という)25、音声処理部26、および通信インターフェース部(以下、通信I/F部という)27が設けられており、これら機能部が共通バスを介して相互に接続されている。
記憶部22は、制御部21での処理に用いるプログラムや各種処理情報を記憶する機能を有している。記憶部22で記憶する主な処理情報としては、当該親機20と組をなすコードレス子機10の識別情報や、電話システム1で用いるすべてのコードレス子機10の識別情報がある。
表示部24は、LCDやLEDなどの表示回路からなり、制御部21からの指示に応じて各種情報を表示する機能を有している。
音声処理部26は、専用の音声処理回路からなり、無線I/F部25を介して受信した音声データを音声信号に復号してスピーカから出力するとともに、マイクからの入力音声信号を音声データに符号化して無線I/F部25へ出力する機能と、制御部21からの指示に応じて着信音などの各種信号音をスピーカから出力する機能とを有している。
通信I/F部27は、専用の通信回路からなり、有線回線からなる内線伝送路を介して電話制御装置40との間でデータ通信を行う機能を有している。
次に、図4を参照して、本実施の形態にかかる電話システムの動作について説明する。ここでは、コードレス子機10での停電制御動作について説明する。図4は、本実施の形態にかかるコードレス子機の停電制御処理を示すフローチャートである。
例えば、緊急地震速報の場合には、当該緊急地震速報の受信時刻と地震発生推定時刻との時間差があまりなく、地震発生推定時刻のばらつきも小さく、さらに停電が起こる場合には地震発生から数分程度で停電が発生する可能性が高い。このため、当該緊急地震速報の受信時刻や当該緊急地震速報で通知された地震発生推定時刻から10分以内を検出期間としてもよい。
また、津波警報の場合には、当該緊急地震速報の受信時刻と津波到達推定時刻との時間差が大きく、津波到達推定時刻のばらつきも大きい。このため、当該津波警報で通知された津波到達推定時刻を含む前後30分間(延べ1時間)を検出期間としてもよい。
ここで、検出期間の終了が確認された場合(ステップ103:YES)、一連の停電制御動作を終了し、検出期間が終了していない場合(ステップ103:NO)、ステップ102へ戻る。
この後、制御部11は、通信制御部11Aにより、自己以外のコードレス子機10との間でリンクを確立している場合には当該リンクを切断した後、親機20とのリンクを確立し(ステップ116)、一連の停電制御動作を終了する。
親機20A,20Bがそれぞれ組をなすコードレス子機10A,10Bとリンクを確立している状態で(ステップ200)、緊急通報システム50から電話制御装置40へ緊急通報が通知された場合(ステップ201)、電話制御装置40は、それぞれの親機20A,20Bを経由して各コードレス子機10A,10Bへ、受信した緊急通報を通知する(ステップ202,203)。
なお、ステップ221〜225については、親機20Bと子機10Bとの間でも並行して実行される。
このように、本実施の形態は、コードレス子機10で、自己の親機20とのリンクが切断した際に、当該親機20を経由して通話を行う通常モードから当該親機20を経由せず自己以外のコードレス子機10との直接通話が可能な停電モードへ自己の動作モードを切り替えるとともに、停電モードにおける当該親機20からのリンク確立要求に応じて、当該停電モードから通常モードへ自己の動作モードを切り替えるものとし、停電モードにおける自己以外のコードレス子機10に対する呼出操作に応じて、当該相手コードレス子機10との間でリンクを確立して直接通話を行い、停電モードから通常モードへの切替時に、相手コードレス子機10とのリンクを切断した後、当該親機20とのリンクを再確立している。
また、親機から子機へのリンク開放要求や子機間通話開始要求など、親機からの操作によって子機の動作モードを切り替えるようにしてもよい。
Claims (6)
- 親機と、電池で動作するコードレス子機との組からなり、互いの識別情報を用いて両者間で確立したリンクを介して無線通信を行う複数のコードレス電話機と、これらコードレス電話機を内線収容する電話制御装置とを含む電話システムであって、
前記コードレス子機は、
自己の親機との前記リンクが切断した際、当該親機を経由して通話を行う通常モードから当該親機を経由せず自己以外の前記コードレス子機との直接通話が可能な停電モードへ自己の動作モードを切り替えるとともに、前記停電モードにおける当該親機からのリンク確立要求に応じて、当該停電モードから前記通常モードへ自己の動作モードを切り替える動作モード切替部と、
前記停電モードにおける自己以外の前記コードレス子機に対する呼出操作に応じて、当該相手コードレス子機との間でリンクを確立して前記直接通話を行い、前記停電モードから前記通常モードへの切替時に、前記相手コードレス子機とのリンクを切断した後、当該親機とのリンクを再確立する通信制御部と
を備えることを特徴とする電話システム。 - 請求項1に記載の電話システムにおいて、
前記動作モード切替部は、自己の親機を介して受信した前記電話制御装置からの緊急通報に応じて、当該緊急通報に含まれる通報情報を表示部で表示し、当該緊急通報の受信時刻または当該緊急通報で通知された災害発生推定時刻を基準としてリンク切断検出のための検出期間を設定し、当該検出期間内に当該親機との前記リンクが切断した際は自己の動作モードを前記停電モードへ切り替え、前記検出期間以外で前記リンクが切断した際は自己の動作モードを前記通常モードのまま維持し、
前記通信制御部は、前記通常モードで自己の親機との前記リンクが切断した場合は、当該親機からのリンク確立要求に応じて当該リンクを再確立する
ことを特徴とする電話システム。 - 親機と、電池で動作するコードレス子機との組からなり、互いの識別情報を用いて両者間で確立したリンクを介して無線通信を行う複数のコードレス電話機と、これらコードレス電話機を内線収容する電話制御装置とを含む電話システムで用いられる電話制御方法であって、
前記コードレス子機が、
自己の親機との前記リンクが切断した際、当該親機を経由して通話を行う通常モードから当該親機を経由せず自己以外の前記コードレス子機との直接通話が可能な停電モードへ自己の動作モードを切り替えるとともに、前記停電モードにおける当該親機からのリンク確立要求に応じて、当該停電モードから前記通常モードへ自己の動作モードを切り替える動作モード切替ステップと、
前記停電モードにおける自己以外の前記コードレス子機に対する呼出操作に応じて、当該相手コードレス子機との間でリンクを確立して前記直接通話を行い、前記停電モードから前記通常モードへの切替時に、前記相手コードレス子機とのリンクを切断した後、当該親機とのリンクを再確立する通信制御ステップと
を備えることを特徴とする電話制御方法。 - 請求項3に記載の電話制御方法において、
前記動作モード切替ステップは、自己の親機を介して受信した前記電話制御装置からの緊急通報に応じて、当該緊急通報に含まれる通報情報を表示部で表示し、当該緊急通報の受信時刻または当該緊急通報で通知された災害発生推定時刻を基準としてリンク切断検出のための検出期間を設定し、当該検出期間内に当該親機との前記リンクが切断した際は自己の動作モードを前記停電モードへ切り替え、前記検出期間以外で前記リンクが切断した際は自己の動作モードを前記通常モードのまま維持し、
前記通信制御ステップは、前記通常モードで自己の親機との前記リンクが切断した場合は、当該親機からのリンク確立要求に応じて当該リンクを再確立する
ことを特徴とする電話制御方法。 - 親機と、電池で動作するコードレス子機との組からなり、互いの識別情報を用いて両者間で確立したリンクを介して無線通信を行う複数のコードレス電話機と、これらコードレス電話機を内線収容する電話制御装置とを含む電話システムで用いられるコードレス子機であって、
自己の親機との前記リンクが切断した際、当該親機を経由して通話を行う通常モードから当該親機を経由せず自己以外の前記コードレス子機との直接通話が可能な停電モードへ自己の動作モードを切り替えるとともに、前記停電モードにおける当該親機からのリンク確立要求に応じて、当該停電モードから前記通常モードへ自己の動作モードを切り替える動作モード切替部と、
前記停電モードにおける自己以外の前記コードレス子機に対する呼出操作に応じて、当該相手コードレス子機との間でリンクを確立して前記直接通話を行い、前記停電モードから前記通常モードへの切替時に、前記相手コードレス子機とのリンクを切断した後、当該親機とのリンクを再確立する通信制御部と
を備えることを特徴とするコードレス子機。 - 請求項5に記載のコードレス子機において、
前記動作モード切替部は、自己の親機を介して受信した前記電話制御装置からの緊急通報に応じて、当該緊急通報に含まれる通報情報を表示部で表示し、当該緊急通報の受信時刻または当該緊急通報で通知された災害発生推定時刻を基準としてリンク切断検出のための検出期間を設定し、当該検出期間内に当該親機との前記リンクが切断した際は自己の動作モードを前記停電モードへ切り替え、前記検出期間以外で前記リンクが切断した際は自己の動作モードを前記通常モードのまま維持し、
前記通信制御部は、前記通常モードで自己の親機との前記リンクが切断した場合は、当該親機からのリンク確立要求に応じて当該リンクを再確立する
ことを特徴とするコードレス子機。
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