JP2006293614A - ストレージシステムおよびストレージ装置保護方法 - Google Patents

ストレージシステムおよびストレージ装置保護方法 Download PDF

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慎一 佐藤
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裕之 犬伏
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Abstract

【課題】 発生または来るべき災害に対して事前または直後にストレージ装置の耐環境性を向上させ、遠隔レプリケーションを用いたシステムより安価に構築できるストレージシステムを提供することである。
【解決手段】 センサ19a〜19nは、ホスト装置12からのアクセスに応じてデータの読み出しまたは書き込みを論理ドライブLDを介して磁気デイスク装置14a〜14hに対して行うストレージ装置11の環境をモニタリングする。ディスクコントローラ13の機能としての環境情報マネジメント手段22はセンサ19a〜19nで検出された環境情報を評価し、制御手段21は、環境情報マネジメント手段22からストレージ装置11の動作範囲を超える外的ストレスを受け取ったときは、ストレージ装置11を停止する縮退動作を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、コンピュータシステムにおいて、データを記録するためのストレージシステム)、特に複数の磁気ディスク装置を設け、RAID(Redundant Arrays of Independent Disks)技術を用いて記録するデータを冗長化したストレージシステム(ディスクアレイ装置)およびストレージシステム保護方法に関する。
一般に、RAID技術を用いたストレージシステムでは、その構成要素である一部の磁気ディスク装置が故障しても、データが冗長化されているためデータの消失を防ぐことができる。このため、このようなストレージシステムは、コンピュータシステムにおいて信頼性の高いデータ記憶装置を提供している。
このようなストレージシステムにおいて、地震による振動・衝撃のようなストレージシステムの動作仕様を超える環境の変化が発生した場合には、構成モジュールである複数の磁気デイスク装置に同時に障害が発生する可能性がある。その場合、障害の規模がストレージシステムの想定の範囲であれば、障害の発生した磁気デイスク装置の代わりに、冗長構成をとっている代替モジュール(代替の磁気デイスク装置)を用いて動作を継続し、かつ、記憶データの整合性を確保することが可能であるが、障害の規模が想定を越えた場合は、ストレージシステムの動作停止や、場合によっては記憶データの消失といった影響が発生し得る。そこで、ストレージシステムを構成する要素である磁気デイスク装置(以下HDD)は、振動・衝撃などの外的ストレスに弱い部位であり、耐障害性を向上させる仕組みが必要となる。
災害などへの対策として、遠隔レプリケーションのように、遠隔地に設置されたストレージシステムとデータを同期してミラーリングする方式などが存在する。遠隔レプリケーションにおいて、ディスク制御装置に災害発生の検出認識機能を持たせ、災害が発生することが察知できるようになると、システムの用途あるいは災害の発生状況によって災害時処理を最適なモードに切替えることができ、データロストを最小限に留めるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、緊急地震速報という新たな情報が提供されつつあり、地震主要動で揺れる数秒からせいぜい1分程度前に「震度××の地震が後○○秒で来る」との緊急地震速報を用いることで、地震の予測強度や予測到達時刻(時間)を知らせ、地震に対する咄嗟の備えを行うことを支援し災害の防止を図るようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
特開2001−236258号公報 特開2003−66152号公報
しかし、特許文献1のものは、遠隔レプリケーションの場合のものであり、代替ストレージシステムや、設置費用・回線使用料・管理費などの費用が発生するため、対コスト試算によっては、これらのシステム形態をとらないストレージシステムが数多く存在する。
また、特許文献2に示される緊急地震速報をストレージシステムに導入するとストレージシステムの高信頼化が可能になると思われるが、具体的な手法はほとんど提案されていないのが現状である。
本発明の目的は、発生または来るべき災害に対して事前または直後にストレージ装置の耐環境性を向上させ、遠隔レプリケーションを用いたシステムより安価に構築できるストレージシステムおよびストレージ装置保護方法を提供することである。
請求項1の発明に係わるストレージシステムは、複数の磁気デイスク装置を持つストレージ装置と、前記ストレージ装置の環境をモニタリングするセンサと、前記センサで検出された環境情報を評価する環境情報マネジメント手段と、前記環境情報マネジメント手段の評価結果に基づいて前記ストレージ装置を停止させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2の発明に係わるストレージシステムは、複数の磁気デイスク装置を持つストレージ装置と、外部情報を受信する外部情報受信部と、前記外部情報受信部で受信した外部情報に含まれる災害発生の予告を評価する環境情報マネジメント手段と、前記環境情報マネジメント手段から災害発生の予告を受け取ったときは前記ストレージ装置を停止させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
請求項3の発明に係わるストレージシステムは、複数の磁気デイスク装置を持つストレージ装置において、前記ストレージ装置の環境をモニタリングするセンサと、前記センサで検出された環境情報を評価する環境情報マネジメント手段と、前記環境情報マネジメント手段の評価結果に基づいて前記複数の磁気デイスク装置の一部の動作を停止させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
請求項4の発明に係わるストレージシステムは、複数の磁気デイスク装置を持つストレージ装置において、外部情報を受信する外部情報受信部と、前記外部情報受信部で受信した外部情報に含まれる災害発生の予告を評価する環境情報マネジメント手段と、前記環境情報マネジメント手段の評価結果に基づいて前記複数の磁気デイスク装置の一部の動作を停止させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
請求項5の発明に係わるストレージシステムは、複数の磁気デイスク装置を持つストレージ装置において、前記ストレージ装置の環境をモニタリングするセンサと、外部情報を受信する外部情報受信部と、前記センサで検出された環境情報および前記外部情報受信部で受信した外部情報に含まれる災害発生の予告を評価する環境情報マネジメント手段と、前記環境情報マネジメント手段の評価結果に基づいて前記複数の磁気デイスク装置の一部の動作を停止させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
請求項6の発明に係わるストレージシステムは、複数の磁気デイスク装置を持つストレージ装置において、前記ストレージ装置の環境をモニタリングするセンサと、外部情報を受信する外部情報受信部と、前記センサで検出された環境情報および前記外部情報受信部で受信した外部情報に含まれる災害発生の予告を評価する環境情報マネジメント手段と、前記環境情報マネジメント手段の評価結果と予め設定された縮退動作ポリシーとに基づいて前記ストレージ装置を縮退動作させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
請求項7の発明に係わるストレージシステムは、複数の磁気デイスク装置を持つストレージ装置と、地震波の初期微動P波から主要動S波の到来予測機能付きの地震計と、前記地震計で検出された地震波を評価する環境情報マネジメント手段と、前記環境情報マネジメント手段から受け取った主要動S波到来予測を基に地震の状況に基づいて前記ストレージ装置を耐障害動作させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
請求項8の発明に係わるストレージシステムは、複数の磁気デイスク装置を持つストレージ装置と、外部から情報提供される緊急地震速報を受信する外部情報受信部と、前記外部情報受信部で受信した緊急地震速報を評価する環境情報マネジメント手段と、前記環境情報マネジメント手段の評価結果に基づいて前記ストレージ装置を耐障害動作させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
請求項9の発明に係わるストレージシステムは、複数の磁気デイスク装置を持つストレージ装置と、外部から情報提供される緊急地震速報を受信する外部情報受信部と、地震波の初期微動P波から主要動S波の到来予測機能付きの地震計と、前記外部情報受信部で受信した緊急地震速報および前記地震計からの主要動S波到来予測を評価する環境情報マネジメント手段と、前記環境情報マネジメント手段の評価結果に基づいて前記ストレージ装置を耐障害動作させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
請求項10の発明に係わるストレージ装置保護方法は、複数の磁気デイスク装置を持つストレージ装置の耐障害動作を行うストレージ装置保護方法において、地震波を検出するとともに地震波の初期微動P波から主要動S波の到来を予測し、受信した緊急地震速報および予測した主要動S波到来を評価し、予測した主要動S波到来を基に地震の状況に応じて前記ストレージ装置の耐障害動作を行うことを特徴とする。
請求項11の発明に係わるストレージ装置保護方法は、複数の磁気デイスク装置を持つストレージ装置の耐障害動作を行うストレージ装置保護方法において、外部から情報提供される緊急地震速報を受信し、受信した緊急地震速報を評価し、前記緊急地震速報を基に地震の状況に応じて前記ストレージ装置の耐障害動作を行うことを特徴とするストレージ装置保護方法。
請求項12の発明に係わるストレージ装置保護方法は、複数の磁気デイスク装置を持つストレージ装置の耐障害動作を行うストレージ装置保護方法において、外部から情報提供される緊急地震速報を受信し、地震波を検出するとともに地震波の初期微動P波から主要動S波の到来を予測し、受信した緊急地震速報および予測した主要動S波到来を評価し、緊急地震速報および予測した主要動S波到来を基に地震の状況に応じて前記ストレージ装置の耐障害動作を行うことを特徴とする。
本発明によれば、ストレージ装置の環境をモニタリングするセンサ、もしくは、災害発生の予告を受ける外部情報受信部を備え、発生または来るべき災害に対して事前または直後にストレージ装置を耐環境性を向上させた状態に移行させるので、発生した災害に対して、動作の継続・構成モジュールの障害範囲の低減・記憶データの消失防止など、障害による影響の低減化を図ることができる。また、遠隔レプリケーションのようなストレージシステムと比較して、設置費用・回線使用料・管理費などの費用が軽減できるので、安価に実現できる。
図1は、本発明の実施の形態に係わるストレージシステムの構成図である。ストレージ装置11はホスト装置12とSCSIやFC(Fiber Channel)やEthernet(登録商標)などのインターフェースI/Fを介して接続され、ホスト装置12に二次記憶領域を提供する。ストレージ装置11は、ディスクコントローラ13と一つ以上の磁気デイスク装置14a〜14hとから構成され、ディスクコントローラ13は、制御プログラムを記憶したROM15と、データを記憶したRAM16と、制御プログラムを演算実行する演算制御装置17と、ホスト装置12との書き込みや読み込み処理を高速化するためのキャッシュメモリ18とを有する。そして、ROM15にはストレージ装置11の耐障害動作を行う際の縮退動作ポリシーおよび縮退動作手順が格納されている。
図1で示したストレージ装置11は、8個の磁気デイスク装置14a〜14hを有し、これらでRAIDを形成している。RAID機能はディスクコントローラ13が各磁気デイスク装置14a〜14hのいくつかをまとめて一つまたは複数の論理ドライブ(LD)として構成することにより実現される。論理ドライブはホスト装置12から見た仮想ディスクであり、一または複数の論理ドライブとすることができる。
ストレージ装置11のディスクコントローラ13には、環境をモニタリングする複数種類のセンサ19a〜19nが接続されている。センサ19の種類としては、例えば、地震を検出する地震計、振動を検出する加速度センサ、温度を検出する温度センサ、湿度を検出する湿度センサなどである。また、外部情報を受信する外部情報受信部20がインターフェースI/Fに接続されており、外部情報受信部20で受信した外部情報はストレージ装置11のディスクコントローラ13に入力される。ここで、図1では、環境をモニタリングするセンサ19a〜19nおよび災害発生の予告を受け取る外部情報受信部20の双方を設けたものを示したが、いずれか一方を設けるようにしてもよい。
ディスクコントローラ13は、ホスト装置12との接続、磁気デイスク装置14a〜14hとの接続、その他ストレージシステム全体の管理制御を行う。また、ROM15に格納された縮退動作ポリシーを基に、センサ19a〜19nでの検出情報や外部情報受信部20で受信した外部情報に含まれる災害発生の予告(例えば緊急地震速報)を評価し、ROM15に格納された縮退動作手順に従ってストレージ装置11の耐障害動作を行う。そして、環境が元に戻った場合にはストレージ装置11の復旧処理を行う。
次に、縮退動作ポリシーについて説明する。ストレージ装置11への外的ストレスの影響に応じて、「リスクはあるが、できるだけ動作を継続する」または、「動作継続よりデータ保護を優先する」などの運用に応じて縮退動作を選択できることが望ましい。そこで、外的ストレスの影響に応じて複数の縮退動作の中から縮退動作を選択できるようにする。また、縮退動作には、一時的な性能低下(動作は継続)からストレージ装置11の停止までのいくつかの段階がある。センサ19a〜19nや外部情報受信部20から受け取った災害の情報から算出されたストレスの影響に応じて、例えば、表1のような縮退動作ポリシーを設定できる。縮退動作ポリシーの詳細は後述する。
Figure 2006293614
図2は、本発明の実施の形態に係わる冗長性をもつ論理ドライブで構成されたストレージシステムの概念図である。論理ドライブLD1、LD2はミラーリングを構成しており、論理ドライブLD1のデータと論理ドライブLD2のデータとは同一のデータであり、論理ドライブLD2には論理ドライブLD1のデータのコピーが格納されている。なお、各々の論理ドライブLD1、LD2は、RAID0〜RAID7のうちのそれぞれ異なるいずれの論理ドライブで構成されていてもよい。例えば、論理ドライブLD1はRAID5で構成され、論理ドライブLD2はRAID0で構成されていてもよい。このように、論理ドライブLD1、LD2は、異なる形式の論理ドライブで構成されていても、論理ドライブLD1、LD2でミラーリングを構成している。論理ドライブLD1は磁気ディスク装置14a〜14dから構成され、論理ドライブLD2は14e〜14hから構成されている。
図3は、本発明の第1の実施例に係わる冗長性をもつ論理ドライブで構成されたストレージシステムの機能ブロック図である。この第1の実施例は、センサ19a〜19nからの環境情報に基づいて縮退動作をする場合を示している。
図3において、論理ドライブLD1、LD2はミラーリングで構成され冗長化されている。ディスクコントローラ13は、演算制御装置17によりRAM16に格納されたデータを使用してROM15に格納された制御プログラムを実行することにより、制御手段21および環境情報マネジメント手段22を形成する。環境情報マネジメント手段22は、センサ19a〜19nで検出された環境情報を表1に示した縮退動作ポリシーに基づいて評価し、制御手段21は環境情報マネジメント手段22の評価に基づき縮退動作を行う。論理ドライブLD1は磁気ディスク装置14a〜14dから構成され、論理ドライブLD2は14e〜14hから構成されている。
例えば、環境情報マネジメント手段22でストレージ装置へのストレスが小であると評価されたときは、図4に示すようにキャッシュメモリ18をオフする。この場合、直接的に磁気デイスク装置14a〜14hとデータの授受を行い書き込みや読み込みの動作は継続する。
キャッシュメモリ18はホスト装置12からの書き込みや読み込み処理を高速化するものであり、例えば、ホスト装置12からキャッシュメモリ18に書き込まれたデータは、最終的には不揮発領域である磁気デイスク装置14a〜14hに書き込まれる必要があるが、突然の停電が発生した場合は、磁気デイスク装置14a〜14hへの書き込みが完了していないデータがキャッシュメモリ18上に存在することがある。その場合、磁気デイスク装置14a〜14hへの書き込みを完了させた後にキャッシュメモリ18をオフする。
この突然の停電が発生した場合の対策として、例えばバッテリや電池を用いて、キャッシュメモリ18上のデータを一定期間保持する方法が用いられるが、一般に、保持可能な期間は数日〜1週間の間である。そこで、本発明の第1の実施例では、災害の予兆を検知した場合は、キャッシュメモリ18上のデータを磁気デイスク装置14a〜14hに書き込み、その書き込みを完了させた後にキャッシュメモリ18をオフする。このように、障害が発生する前にすべてのデータを磁気デイスク装置14a〜14hに書き込むことで、長期停電などの障害でもデータの消失を防ぐようにする。
キャッシュメモリ18をオフにした動作の継続中に障害レベルが通常動作を継続する範囲に収まった場合は、縮退動作から通常動作処理に移行する。つまり、キャッシュメモリ18をオンにしてキャッシュメモリ18を使用した通常動作に復帰する。
次に、環境情報マネジメント手段22で表1に基づくストレージ装置へのストレスが中であると評価されたときは、図5に示すようにキャッシュメモリ18をオフするとともに、冗長化されたストレージ装置の一部を停止する。図5では論理ドライブLD2に対応する磁気デイスク装置14e〜14hを停止した場合を示している。この場合、ミラーリング構成の一方の論理ドライブLD1の磁気デイスク装置14a〜14dの動作は継続する。
図2に示したように、論理ドライブLD1、LD2はミラーリングを構成しているので、ミラーリングされた論理ドライブLD1、LD2の一方の論理ドライブLD2を構成する磁気デイスク装置14e〜14h群を意図的に停止させ、残りの論理ドライブLD1を構成する磁気デイスク装置14a〜14d群だけで通常動作を継続する。
これより、停止させた論理ドライブLD2に対応する磁気デイスク装置14e〜14hは、磁気デイスク装置の耐環境性のレベルを非動作時の値に向上できる。一般に、電子機器は、動作時と非動作時との2つの環境仕様を持っており、非動作時の仕様は、動作時の仕様に比べて耐環境仕様が向上している。例えば、磁気デイスク装置の場合、機構部が停止することから、磁気ヘッダの移動動作やディスクの回転動作が停止するので、非動作時の環境仕様は動作時の環境仕様に比較してかなり向上する。なお、磁気デイスク装置の停止方法として、「電源をオフする」、「電源はオフしないが、磁気ヘッドをメディア上から退避する」などの手段が選択可能である。
また、動作を継続している論理ドライブLD1の磁気デイスク装置14a〜14dに回復不可能な障害が発生した場合には、直前に処理を完了したデータは消失することになるが、停止させていた論理ドライブLD2のデータを用いることで、縮退動作時点までのデータを復旧することは可能であり、災害の影響を最少減に抑えることが可能となる。
さらに、動作を継続中に障害レベルが通常動作を継続する範囲に収まった場合は、縮退動作から通常動作処理に移行する。その際には、縮退中に動作を継続している論理ドライブLD1の磁気デイスク装置14a〜14dに書き込まれたデータを、停止させた論理ドライブLD2の磁気デイスク装置14e〜14hに対して書き戻す処理が発生する。そこで、縮退中に書き込まれたデータを差分として管理することで、この書き戻し処理を短時間で完了させるようにする。
次に、環境情報マネジメント手段22で表1に基づくストレージ装置へのストレスが大であると評価されたときは、図6に示すようにストレージ装置を停止する。すなわち、論理ドライブLD1、LD2の双方の磁気デイスク装置14a〜14hを停止する。このようにストレージ装置11を停止させることで、耐環境性のレベルを非動作時の値に向上させることができる。ストレージ装置11を停止した状態で、障害レベルが通常動作を継続する範囲に収まった場合は、縮退動作から通常動作処理に移行する。
第1の実施例によれば、現にストレージ装置11の環境が悪化した場合には、その障害レベルに応じてストレージ装置11を保護するための縮退動作を行うので、ストレージシステムの稼働率を保ちつつ信頼性を向上させることができる。
図7は、本発明の第2の実施例に係わる冗長性をもつ論理ドライブで構成されたストレージシステムの機能ブロック図である。この第2の実施例は、図3の第1の実施例に対し、センサ19a〜19nからの環境情報に代えて、外部情報受信部20で受信した外部情報に含まれる災害発生の予告に基づいて縮退動作をするようにしたものである。図3ないし図6に示した第1の実施例と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
図7において、環境情報マネジメント手段22は、外部情報受信部20から受信した外部情報に含まれる災害発生の予告を表1に示した縮退動作ポリシーに基づいて評価し、制御手段21は環境情報マネジメント手段22の評価に基づき縮退動作を行う。すなわち、第1の実施例ではセンサ19a〜19nで現に検出された環境情報により縮退動作を開始するが、第2の実施例では、センサ19a〜19nによる環境情報の変化の検出がなくても、外部情報に含まれる災害発生の予告により縮退動作を開始するものである。
いま、環境情報マネジメント手段22で災害発生の予告によるストレージ装置へのストレスが小であると評価されたときは、第1の実施例と同様に、図8に示すようにキャッシュメモリ18をオフする。この場合、直接的に磁気デイスク装置14a〜14hとデータの授受を行いデータの書き込みや読み込みの動作は継続する。
次に、環境情報マネジメント手段22でストレージ装置へのストレスが中であると評価されたときは、第1の実施例と同様に、図9に示すようにキャッシュメモリ18をオフするとともに、冗長化されたストレージ装置の一部を停止する。図9では、ミラーリング構成の一方の論理ドライブLD1の磁気デイスク装置14a〜14dの動作は継続し、他方の論理ドライブLD2に対応する磁気デイスク装置14e〜14hを停止した場合を示している。
次に、環境情報マネジメント手段22でストレージ装置へのストレスが大であると評価されたときは、図10に示すように、論理ドライブLD1、LD2の双方の磁気デイスク装置14a〜14hを停止する。図8ないし図10の縮退状態で、障害レベルが通常動作を継続する範囲に収まった場合は、縮退動作から通常動作処理に移行する。つまり、図8の場合にはキャッシュメモリ18をオンにし、図9の場合には書き戻し処理を行った後に停止中の磁気デイスク装置14e〜14hを動作開始し、図10の場合には停止中の磁気デイスク装置14a〜14hを動作開始する。
第2の実施例によれば、現にストレージ装置11の環境が悪化する前に、ストレージ装置11を保護するための縮退動作を行うことができるので、ストレージシステムの信頼性が向上する。
図11は、本発明の第3の実施例に係わる冗長性をもつ論理ドライブで構成されたストレージシステムの機能ブロック図である。この第3の実施例は、図3の第1の実施例に対し、センサ19a〜19nからの環境情報に加えて、外部情報受信部20で受信した外部情報に含まれる災害発生の予告に基づいて縮退動作をするようにしたものである。図3ないし図6に示した第1の実施例と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
図11において、環境情報マネジメント手段22は、センサ19a〜19nからの環境情報および外部情報受信部20から受信した外部情報に含まれる災害発生の予告を、表1に示した縮退動作ポリシーに基づいて評価する。そして、制御手段21は環境情報マネジメント手段22の評価に基づき縮退動作を行う。
すなわち、第1の実施例ではセンサ19a〜19nで現に検出された環境情報により縮退動作を開始し、第2の実施例では、外部情報に含まれる災害発生の予告により縮退動作を開始するが、第3の実施例では、センサ19a〜19nからの環境情報および外部情報受信部20から受信した災害発生の予告の双方に基づいて縮退動作を開始する。例えば、センサ19a〜19nからの環境情報と外部情報受信部20から受信した災害発生の予告のうちのいずれか早く入力した方、あるいは双方を入力したときのアンド条件で縮退動作を開始する。
縮退動作は、第1の実施例や第2の実施例と同様に表1の縮退動作ポリシーに基づいて行われる。環境情報マネジメント手段22でストレージ装置へのストレスが小であると評価されたときは、図12に示すように、キャッシュメモリ18をオフする。また、環境情報マネジメント手段22でストレージ装置へのストレスが中であると評価されたときは、図13に示すようにキャッシュメモリ18をオフするとともに、冗長化されたストレージ装置の一部を停止する。さらに、環境情報マネジメント手段22でストレージ装置へのストレスが大であると評価されたときは、図14に示すように、論理ドライブLD1、LD2の双方の磁気デイスク装置14a〜14hを停止する。図12ないし図14の縮退状態で、障害レベルが通常動作を継続する範囲に収まった場合は、縮退動作から通常動作処理に移行する。
第3の実施例によれば、現にストレージ装置11の環境が悪化した場合、および現にストレージ装置11の環境が悪化する前(災害発生の予告)のうちのいずれかが成立したときに、その障害レベルに応じてストレージ装置11を保護するための縮退動作を行うようにした場合には、第1の実施例や第2の実施例と同様な効果を得ることができる。
また、現にストレージ装置11の環境が悪化した場合、および現にストレージ装置11の環境が悪化する前(災害発生の予告)のうちの双方が成立したときに、その障害レベルに応じてストレージ装置11を保護するための縮退動作を行うようにした場合には、災害発生の予告が外れた場合には、ストレージ装置11の環境が悪化しないので双方が成立することはなく無駄な縮退動作を行うことを防止できる。
次に、本発明のストレージシステムを地震対策用に構成した場合について説明する。図15は本発明の第4の実施例に係わるストレージシステムの機能ブロック図である。この第4の実施例は、図3のストレージシステムのセンサ19として地震波の初期微動P波から主要動S波の到来予測機能付きの地震計19’を用いたものである。図3と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
地震波は大きくわけて比較的早く到達するP波(プライマリ波:縦波)と、遅れて到達して主要な破壊減少を引き起こすS波(セカンダリ波:横波)とがあり、P波による振動を初期微動、S波による振動を主要動と言い、地震による被害は主としてS波の主要動によって発生する。そこで、地震のP波を観測し、その初期微動P波から主要動S波の到来予測機能付きの地震計19’で主要動S波の到来を予測する。
図16は第4の実施例に係わるストレージシステムの動作を示すフローチャート、図17はタイムチャートである。地震計19’により初期微動P波を検出したか否かを判定する(S1)。地震計19’が初期微動P波を検出したときは、図17に示すように地震計19’から初期微動P波の計測信号が環境情報マネジメント手段22に入力される。
初期微動P波が検出されたときは、環境情報マネジメント手段22は震度は所定震度以上かどうかを判定する(S2)。例えば、震度が3以上であるか否かを判定し、3未満であるときは何もせずに処理を終了し、震度が所定震度以上であるときは、ストレージ装置が揺れ始めるまでの時間(主要動S波の到来までの時間)は所定時間α秒以内かどうかを判定する(S3)。所定時間α秒は、地震計19’の主要動S波の到来予測値に基づいて判定される。
ストレージ装置が揺れ始めるまでの時間が所定時間α秒以内であるときは、冗長化された論理ドライブLD1、LD2のうちの一方の論理ドライブLD2の電源を遮断する(S4)。すなわち、論理ドライブLD2の磁気デイスク装置14e〜14hの電源を遮断する。これは、図17に示すように、ストレージ装置が揺れ始めるまでの時間中に、論理ドライブLD2の磁気デイスク装置14e〜14hの停止処理を完了させることができないと判断されるからである。
一方、ステップS3の判定で、ストレージ装置が揺れ始めるまでの時間が所定時間α秒以内でないとき(所定時間α秒を超えるとき)は、冗長化された論理ドライブLD1、LD2のうちの一方の論理ドライブLD2を停止処理する(S5)。これは、図17に示すように、ストレージ装置が揺れ始めるまでの時間中に、論理ドライブLD2の磁気デイスク装置14e〜14hの停止処理を完了させることができると判断されるからである。
そして、初期微動P波の検出が所定時間以上ないかどうかを判定する(S6)。例えば、地震計19’が初期微動P波を計測してから所定時間(例えば60分)経過しても初期微動P波の検出がないか否かを判定し、初期微動P波の検出がないときは、停止させた論理ドライブLD2の磁気デイスク装置14e〜14hを再起動する(S7)。
以上の説明では、主要動S波の到来予測機能付きの地震計19’を用いた場合について説明したが、初期微動P波のみを検出する安価な地震計を用いるようにしてもよい。図18は、初期微動P波のみを検出する地震計を用いた場合のストレージシステムの動作を示すフローチャートである。地震計により初期微動P波を検出したか否かを判定する(S1)。地震計が初期微動P波を検出したときは、冗長化された論理ドライブLD1、LD2のうちの一方の論理ドライブLD2を電源断または停止する(S2)。すなわち、論理ドライブLD2の磁気デイスク装置14e〜14hの電源を遮断するか、論理ドライブLD2を停止処理する。そして、初期微動P波の検出が所定時間以上ないかどうかを判定し(S3)、初期微動P波の検出がないときは、停止させた論理ドライブLD2の磁気デイスク装置14e〜14hを再起動する(S4)。
第4の実施例によれば、主要波であるS波の到来予測機能付き地震計19’で地震波を検出し、震度や揺れ始めるまでの時間に応じてストレージ装置の縮退動作を選択するので、地震の特性に応じて適切に縮退動作を行うことができる。また、初期微動P波のみを検出する安価な地震計を用いた場合には、初期微動P波を検出したときにストレージ装置の縮退動作を行うので、早期にしかも安価にストレージ装置の縮退動作を行える。
図19は第5の実施例に係わるストレージシステムの機能ブロック図である。この第5の実施例は、図7のストレージシステムの外部情報受信部20として、気象庁などの組織団体から情報提供される緊急地震速報を受信する緊急地震速報受信部20’としたものである。図7と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
比較的早く到達するP波(プライマリ波:縦波)の諸特性を分析することによって地震の規模や震源位置を推定し、推定した地震の規模や震源位置に関する情報を地震の主要動を引き起こすS波が到達する前に、リアルタイムで各方面に緊急地震速報として伝達することによって、地震の主要動による物的、人的被害を最小限に留めようとしている。この場合の緊急地震速報は、主要動S波で揺れる数秒からせいぜい1分程度前に「震度××の地震が後○○秒で来る」との情報であり、地震の予測強度や予測到達時刻(時間)を知らせ、地震に対する咄嗟の備えを行うことを支援し災害の防止を図る。この緊急地震速報を緊急地震速報受信部20’で受信する。
図20は第5の実施例に係わるストレージシステムの動作を示すフローチャート、図21はタイムチャートである。緊急地震速報受信部20’から緊急地震速報を受信したか否かを判定する(S1’)。緊急地震速報を受信したときは、図21に示すように緊急地震速報が環境情報マネジメント手段22に入力される。
緊急地震速報を入力したときは、環境情報マネジメント手段22は震度は所定震度以上かどうかを判定し(S2)、震度が所定値未満であるときは何もせずに処理を終了し、震度が所定震度以上であるときは、ストレージ装置が揺れ始めるまでの時間(主要動S波の到来までの時間)は所定時間α秒以内かどうかを判定する(S3)。
ストレージ装置が揺れ始めるまでの時間が所定時間α秒以内であるときは、冗長化された論理ドライブLD1、LD2のうちの一方の論理ドライブLD2の磁気デイスク装置14e〜14hの電源を遮断する(S4)。一方、ステップS3の判定で、ストレージ装置が揺れ始めるまでの時間が所定時間α秒以内でないとき(所定時間α秒を超えるとき)は、冗長化された論理ドライブLD1、LD2のうちの一方の論理ドライブLD2を停止処理する(S5)。これは、所定時間α秒を超えるときは、図21に示すように、ストレージ装置が揺れ始めるまでの時間中に、論理ドライブLD2の磁気デイスク装置14e〜14hの停止処理を完了させることができるからである。
そして、地震の影響は収まったか否かを判定する(S6)。例えば、緊急地震速報を受信してから所定時間(例えば12時間)経過したか否かを判定し、所定時間を経過しているときは、停止させた論理ドライブLD2の磁気デイスク装置14e〜14hを再起動する(S7)。
第5の実施例によれば、緊急地震速報を受信し、震度や揺れ始めるまでの時間に応じてストレージ装置の縮退動作を選択するので、地震の特性に応じて適切に縮退動作を行うことができる。
図22は第6の実施例に係わるストレージシステムの機能ブロック図である。この第6の実施例は、図11のストレージシステムのセンサ19として地震波の初期微動P波から主要動S波の到来予測機能付きの地震計19’を用い、外部情報受信部20として気象庁などの組織団体から情報提供される緊急地震速報を受信する緊急地震速報受信部20’を用いたものである。図11と同一要素には同一符号を付し重複する説明は省略する。
第6の実施例では、地震計19’と緊急地震速報受信部20’との双方を有していることから、地震計19’で測定された地震波と、緊急地震速報受信部20’で受信した緊急地震速報とのうち、先に環境情報マネジメント手段22に入力された方でストレージ装置の縮退動作を行う。
図23は第6の実施例に係わるストレージシステムの動作を示すフローチャート、図24はタイムチャートである。緊急地震速報受信部20’から緊急地震速報を受信したか、または地震計19’から初期微動P波を検出したか否かを判定する(S1”)。緊急地震速報Saまたは初期微動P波Sbのいずれかを入力したときは、図24に示すように、例えば、先に入力した緊急地震速報Saにより環境情報マネジメント手段22は動作を開始する。
環境情報マネジメント手段22は緊急地震速報Saまたは初期微動P波Sbのいずれかを入力すると、震度は所定震度以上かどうかを判定し(S2)、震度が所定値未満であるときは何もせずに処理を終了し、震度が所定震度以上であるときは、ストレージ装置が揺れ始めるまでの時間(主要動S波の到来までの時間)は所定時間α秒以内かどうかを判定する(S3)。
ストレージ装置が揺れ始めるまでの時間が所定時間α秒以内であるときは、冗長化された論理ドライブLD1、LD2のうちの一方の論理ドライブLD2の磁気デイスク装置14e〜14hの電源を遮断する(S4)。一方、ステップS3の判定で、ストレージ装置が揺れ始めるまでの時間が所定時間α秒以内でないとき(所定時間α秒を超えるとき)は、冗長化された論理ドライブLD1、LD2のうちの一方の論理ドライブLD2を停止処理する(S5)。これは、所定時間α秒を超えるときは、図23に示すように、ストレージ装置が揺れ始めるまでの時間中に、論理ドライブLD2の磁気デイスク装置14e〜14hの停止処理を完了させることができるからである。
そして、地震の影響は収まったか否かを判定する(S6)。例えば、緊急地震速報を受信してから所定時間(例えば12時間)経過したか否かを判定し、所定時間を経過しているときは、停止させた論理ドライブLD2の磁気デイスク装置14e〜14hを再起動する(S7)。
以上の説明では、緊急地震速報Saまたは地震波Sbのいずれかを入力したときに縮退動作を行うようにしたが、緊急地震速報Saおよび地震波Sbの双方を入力したときに縮退動作を行うようにしてもよい。これにより、縮退動作の開始の信頼性を向上させることができる。
以上の説明では、主要動S波の到来予測機能付きの地震計19’を用いた場合について説明したが、初期微動P波のみを検出する安価な地震計を用いるようにしてもよい。図25は、初期微動P波のみを検出する地震計を用いた場合のストレージシステムの動作を示すフローチャートである。
まず、地震計により初期微動P波を検出したか否かを判定する(S1’)。地震計が初期微動P波を検出したときは、冗長化された論理ドライブLD1、LD2のうちの一方の論理ドライブLD2を電源断または停止する(S2’)。すなわち、論理ドライブLD2の磁気デイスク装置14e〜14hの電源を遮断するか、論理ドライブLD2を停止処理する。そして、初期微動P波の検出が所定時間以上ないかどうかを判定し(S3’)、初期微動P波の検出がないときは、停止させた論理ドライブLD2の磁気デイスク装置14e〜14hを再起動する(S7)。
一方、ステップS1’の判定で初期微動P波の検出がないときは、緊急地震速報受信部20’から緊急地震速報を受信したか否かを判定する(S1”)。緊急地震速報を受信したときは、環境情報マネジメント手段22は震度は所定震度以上かどうかを判定し(S2)、震度が所定値未満であるときは何もせずに処理を終了し、震度が所定震度以上であるときは、ストレージ装置が揺れ始めるまでの時間(主要動S波の到来までの時間)は所定時間α秒以内かどうかを判定する(S3)。
ストレージ装置が揺れ始めるまでの時間が所定時間α秒以内であるときは、冗長化された論理ドライブLD1、LD2のうちの一方の論理ドライブLD2の磁気デイスク装置14e〜14hの電源を遮断する(S4)。一方、ステップS3の判定で、ストレージ装置が揺れ始めるまでの時間が所定時間α秒以内でないとき(所定時間α秒を超えるとき)は、冗長化された論理ドライブLD1、LD2のうちの一方の論理ドライブLD2を停止処理する(S5)。
これは、所定時間α秒を超えるときは、図21に示すように、ストレージ装置が揺れ始めるまでの時間中に、論理ドライブLD2の磁気デイスク装置14e〜14hの停止処理を完了させることができるからである。そして、地震の影響は収まったか否かを判定する(S6)。例えば、緊急地震速報を受信してから所定時間(例えば12時間)経過したか否かを判定し、所定時間を経過しているときは、停止させた論理ドライブLD2の磁気デイスク装置14e〜14hを再起動する(S7)。
第6の実施例によれば、緊急地震速報または地震波を受信し、震度や揺れ始めるまでの時間に応じてストレージ装置の縮退動作を選択するので、地震の特性に応じて適切に縮退動作を行うことができる。また、初期微動P波のみを検出する安価な地震計を用いた場合には、地震計が初期微動P波を検出したときにはストレージ装置の縮退動作を行うので、早期にしかも安価にストレージ装置の縮退動作を行える。
本発明の実施の形態に係わるストレージシステムの構成図。 本発明の実施の形態に係わる冗長性をもつ論理ドライブで構成されたストレージシステムの概念図。 本発明の第1の実施例に係わる冗長性をもつ論理ドライブで構成されたストレージシステムの機能ブロック図。 本発明の第1の実施例での外部ストレス小である場合の縮退動作を示すストレージシステムの機能ブロック図。 本発明の第1の実施例での外部ストレス中である場合の縮退動作を示すストレージシステムの機能ブロック図。 本発明の第1の実施例での外部ストレス大である場合の縮退動作を示すストレージシステムの機能ブロック図。 本発明の第2の実施例に係わる冗長性をもつ論理ドライブで構成されたストレージシステムの機能ブロック図。 本発明の第2の実施例での外部ストレス小である場合の縮退動作を示すストレージシステムの機能ブロック図。 本発明の第2の実施例での外部ストレス中である場合の縮退動作を示すストレージシステムの機能ブロック図。 本発明の第2の実施例での外部ストレス大である場合の縮退動作を示すストレージシステムの機能ブロック図。 本発明の第3の実施例に係わる冗長性をもつ論理ドライブで構成されたストレージシステムの機能ブロック図。 本発明の第3の実施例での外部ストレス小である場合の縮退動作を示すストレージシステムの機能ブロック図。 本発明の第3の実施例での外部ストレス中である場合の縮退動作を示すストレージシステムの機能ブロック図。 本発明の第3の実施例での外部ストレス大である場合の縮退動作を示すストレージシステムの機能ブロック図。 本発明の第4の実施例に係わるストレージシステムの機能ブロック図。 本発明の第4の実施例に係わるストレージシステムの動作を示すフローチャート。 本発明の第4の実施例に係わるストレージシステムの動作を示すタイムチャート。 本発明の第4の実施例に係わるストレージシステムの他の一例の動作を示すフローチャート。 本発明の第5の実施例に係わるストレージシステムの機能ブロック図。 本発明の第5の実施例に係わるストレージシステムの動作を示すフローチャート。 本発明の第5の実施例に係わるストレージシステムの動作を示すタイムチャート。 本発明の第6の実施例に係わるストレージシステムの機能ブロック図。 本発明の第6の実施例に係わるストレージシステムの動作を示すフローチャート。 本発明の第6の実施例に係わるストレージシステムの動作を示すタイムチャート。 本発明の第6の実施例に係わるストレージシステムの他の一例の動作を示すフローチャート。
符号の説明
11…ストレージ装置、12…ホスト装置、13…ディスクコントローラ、14…磁気デイスク装置、15…ROM、16…RAM、17…演算制御装置、18…キャッシュメモリ、19…センサ、20…外部情報受信部、19’…地震計、20’…緊急地震速報受信部、21…制御手段、22…環境情報マネジメント手段

Claims (12)

  1. 複数の磁気デイスク装置を持つストレージ装置と、前記ストレージ装置の環境をモニタリングするセンサと、前記センサで検出された環境情報を評価する環境情報マネジメント手段と、前記環境情報マネジメント手段の評価結果に基づいて前記ストレージ装置を停止させる制御手段とを備えたことを特徴とするストレージシステム。
  2. 複数の磁気デイスク装置を持つストレージ装置と、外部情報を受信する外部情報受信部と、前記外部情報受信部で受信した外部情報に含まれる災害発生の予告を評価する環境情報マネジメント手段と、前記環境情報マネジメント手段から災害発生の予告を受け取ったときは前記ストレージ装置を停止させる制御手段とを備えたことを特徴とするストレージシステム。
  3. 複数の磁気デイスク装置を持つストレージ装置において、前記ストレージ装置の環境をモニタリングするセンサと、前記センサで検出された環境情報を評価する環境情報マネジメント手段と、前記複数の磁気デイスク装置の一部の動作を停止させる制御手段とを備えたことを特徴とするストレージシステム。
  4. 複数の磁気デイスク装置を持つストレージ装置において、外部情報を受信する外部情報受信部と、前記外部情報受信部で受信した外部情報に含まれる災害発生の予告を評価する環境情報マネジメント手段と、前記環境情報マネジメント手段の評価結果に基づいて前記複数の磁気デイスク装置の一部の動作を停止させる制御手段とを備えたことを特徴とするストレージシステム。
  5. 複数の磁気デイスク装置を持つストレージ装置において、前記ストレージ装置の環境をモニタリングするセンサと、外部情報を受信する外部情報受信部と、前記センサで検出された環境情報および前記外部情報受信部で受信した外部情報に含まれる災害発生の予告を評価する環境情報マネジメント手段と、前記環境情報マネジメント手段の評価結果に基づいて前記複数の磁気デイスク装置の一部の動作を停止させる制御手段とを備えたことを特徴とするストレージシステム。
  6. 複数の磁気デイスク装置を持つストレージ装置において、前記ストレージ装置の環境をモニタリングするセンサと、外部情報を受信する外部情報受信部と、前記センサで検出された環境情報および前記外部情報受信部で受信した外部情報に含まれる災害発生の予告を評価する環境情報マネジメント手段と、前記環境情報マネジメント手段の評価結果と予め設定された縮退動作ポリシーとに基づいて前記ストレージ装置を縮退動作させる制御手段とを備えたことを特徴とするストレージシステム。
  7. 複数の磁気デイスク装置を持つストレージ装置と、地震波の初期微動P波から主要動S波の到来予測機能付きの地震計と、前記地震計で検出された地震波を評価する環境情報マネジメント手段と、前記環境情報マネジメント手段から受け取った主要動S波到来予測を基に地震の状況に基づいて前記ストレージ装置を耐障害動作させる制御手段とを備えたことを特徴とするストレージシステム。
  8. 複数の磁気デイスク装置を持つストレージ装置と、外部から情報提供される緊急地震速報を受信する外部情報受信部と、前記外部情報受信部で受信した緊急地震速報を評価する環境情報マネジメント手段と、前記環境情報マネジメント手段の評価結果に基づいて前記ストレージ装置を耐障害動作させる制御手段とを備えたことを特徴とするストレージシステム。
  9. 複数の磁気デイスク装置を持つストレージ装置と、外部から情報提供される緊急地震速報を受信する外部情報受信部と、地震波の初期微動P波から主要動S波の到来予測機能付きの地震計と、前記外部情報受信部で受信した緊急地震速報および前記地震計からの主要動S波到来予測を評価する環境情報マネジメント手段と、前記環境情報マネジメント手段の評価結果に基づいて前記ストレージ装置を耐障害動作させる制御手段とを備えたことを特徴とするストレージシステム。
  10. 複数の磁気デイスク装置を持つストレージ装置の耐障害動作を行うストレージ装置保護方法において、地震波を検出するとともに地震波の初期微動P波から主要動S波の到来を予測し、受信した緊急地震速報および予測した主要動S波到来を評価し、予測した主要動S波到来を基に地震の状況に応じて前記ストレージ装置の耐障害動作を行うことを特徴とするストレージ装置保護方法。
  11. 複数の磁気デイスク装置を持つストレージ装置の耐障害動作を行うストレージ装置保護方法において、外部から情報提供される緊急地震速報を受信し、受信した緊急地震速報を評価し、前記緊急地震速報を基に地震の状況に応じて前記ストレージ装置の耐障害動作を行うことを特徴とするストレージ装置保護方法。
  12. 複数の磁気デイスク装置を持つストレージ装置の耐障害動作を行うストレージ装置保護方法において、外部から情報提供される緊急地震速報を受信し、地震波を検出するとともに地震波の初期微動P波から主要動S波の到来を予測し、受信した緊急地震速報および予測した主要動S波到来を評価し、緊急地震速報および予測した主要動S波到来を基に地震の状況に応じて前記ストレージ装置の耐障害動作を行うことを特徴とするストレージ装置保護方法。

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